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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】ウインドレギュレータ及びその組付方法
(51)【国際特許分類】
   E05F 11/38 20060101AFI20221206BHJP
   B60J 1/17 20060101ALI20221206BHJP
   B62D 65/06 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
E05F11/38 G
B60J1/17 B
B62D65/06 A
B62D65/06 B
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018203012
(22)【出願日】2018-10-29
(65)【公開番号】P2020070561
(43)【公開日】2020-05-07
【審査請求日】2021-09-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100132067
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 喜雅
(74)【代理人】
【識別番号】100166408
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 邦陽
(72)【発明者】
【氏名】山本 健次
(72)【発明者】
【氏名】横山 和也
(72)【発明者】
【氏名】夏目 和貴
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-203812(JP,A)
【文献】特開2018-071264(JP,A)
【文献】特開2017-203312(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0014039(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 1/00-17/00
B60J 1/00- 1/20
B62D 65/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウインドガラスの駆動方向に延びるガイドレールと、
前記ウインドガラスが取り付けられると共に前記ガイドレールに前記駆動方向に沿って案内されるスライダと、
前記スライダを前記ガイドレールに対して前記駆動方向に沿って駆動するワイヤと、
を有するウインドレギュレータであって、
前記ガイドレールは、前記ワイヤに前記駆動方向に沿って対向するワイヤ対向面を有しており、
前記スライダは、前記ワイヤ対向面に前記駆動方向に沿ってグリスを塗布するグリス塗布部を有しており、
前記グリス塗布部は、前記駆動方向と交差する方向の位置を異ならせて2つ設けられており、
前記2つのグリス塗布部の間に、グリス貯留用凹部が形成されている、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
【請求項2】
前記2つのグリス塗布部は、前記駆動方向の位置を異ならせて設けられている、
ことを特徴とする請求項に記載のウインドレギュレータ。
【請求項3】
ウインドガラスの駆動方向に延びるガイドレールと、
前記ウインドガラスが取り付けられると共に前記ガイドレールに前記駆動方向に沿って案内されるスライダと、
前記スライダを前記ガイドレールに対して前記駆動方向に沿って駆動するワイヤと、
を有するウインドレギュレータであって、
前記ガイドレールは、前記ワイヤに前記駆動方向に沿って対向するワイヤ対向面を有しており、
前記スライダは、前記ワイヤ対向面に前記駆動方向に沿ってグリスを塗布するグリス塗布部を有しており、
前記スライダは、前記ガイドレールの少なくとも一部を支持するスライダシューを有しており、
前記グリス塗布部は、前記スライダシューと前記駆動方向と交差する方向の位置を異ならせて設けられている、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
【請求項4】
前記グリス塗布部は、前記ワイヤ対向面に弾性変形した状態で当接する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のウインドレギュレータ。
【請求項5】
前記グリス塗布部は、前記ワイヤ対向面に向かって延びる片持ち形状のバネ片から構成されており、
前記バネ片の基端側と先端側の少なくとも一方に、前記バネ片の弾性変形を規制するストッパが形成されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のウインドレギュレータ。
【請求項6】
前記スライダは、前記ワイヤのワイヤエンドを収納するワイヤエンド収納部を有しており、
前記グリス塗布部は、前記ワイヤエンド収納部に形成されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のウインドレギュレータ。
【請求項7】
請求項1から請求項のいずれかに記載のウインドレギュレータの組付方法であって、
前記ワイヤにより前記スライダを前記ガイドレールに対して前記駆動方向に沿って駆動する駆動ステップと、
前記スライダの前記グリス塗布部によって前記ガイドレールの前記ワイヤ対向面に前記駆動方向に沿ってグリスを塗布するグリス塗布ステップと、
を有することを特徴とするウインドレギュレータの組付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウインドレギュレータ及びその組付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、出荷時の取り扱いが容易でかつスライダがガイドレールに対して円滑に動作することを目的としたウインドレギュレータの車両への取付方法が開示されている。
【0003】
特許文献1では、ガイドレールが、スライダに対向する主壁部と、主壁部から屈曲してスライダに向かって延びる側壁部とを有している。また、スライダは、ガイドレールの主壁部に対向する本体部と、ガイドレールの側壁部が挿通されるガイド溝を形成するガイド部とを有している。また、スライダは、当該スライダの上下動に伴って、ガイドレールの主壁部に付着されたグリスを当該ガイドレールの主壁部から側壁部に塗布する塗布部を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-203812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ガイドレールの主壁部の上方(直上)には、スライダを上下動させるためのワイヤが位置しており、当該ワイヤによってスライダを上下動させたときに、ガイドレールの主壁部にワイヤが擦れて損傷するおそれがある。従って、ガイドレールの主壁部のワイヤとの対向面にもグリスを塗布することが考えられる。
【0006】
しかしながら、例えば、出荷時にガイドレールの主壁部の全体にグリスを塗布した場合、持ち運ぶ際に作業者の手にグリスが付着し、複数のウインドレギュレータを積み重ねる際にあるウインドレギュレータのグリスが他のウインドレギュレータに付着するおそれがあるため、取扱性に改善の余地がある。
【0007】
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、ガイドレールのワイヤ対向面に簡単にグリスを塗布することができるウインドレギュレータ及びその組付方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施形態のウインドレギュレータは、ウインドガラスの駆動方向に延びるガイドレールと、前記ウインドガラスが取り付けられると共に前記ガイドレールに前記駆動方向に沿って案内されるスライダと、前記スライダを前記ガイドレールに対して前記駆動方向に沿って駆動するワイヤと、を有するウインドレギュレータであって、前記ガイドレールは、前記ワイヤに前記駆動方向に沿って対向するワイヤ対向面を有しており、前記スライダは、前記ワイヤ対向面に前記駆動方向に沿ってグリスを塗布するグリス塗布部を有しており、前記グリス塗布部は、前記駆動方向と交差する方向の位置を異ならせて2つ設けられており、前記2つのグリス塗布部の間に、グリス貯留用凹部が形成されている、ことを特徴としている。
本実施形態のウインドレギュレータは、ウインドガラスの駆動方向に延びるガイドレールと、前記ウインドガラスが取り付けられると共に前記ガイドレールに前記駆動方向に沿って案内されるスライダと、前記スライダを前記ガイドレールに対して前記駆動方向に沿って駆動するワイヤと、を有するウインドレギュレータであって、前記ガイドレールは、前記ワイヤに前記駆動方向に沿って対向するワイヤ対向面を有しており、前記スライダは、前記ワイヤ対向面に前記駆動方向に沿ってグリスを塗布するグリス塗布部を有しており、前記スライダは、前記ガイドレールの少なくとも一部を支持するスライダシューを有しており、前記グリス塗布部は、前記スライダシューと前記駆動方向と交差する方向の位置を異ならせて設けられている、ことを特徴としている。
【0009】
前記グリス塗布部は、前記ワイヤ対向面に弾性変形した状態で当接してもよい。
【0010】
前記グリス塗布部は、前記ワイヤ対向面に向かって延びる片持ち形状のバネ片から構成されており、前記バネ片の基端側と先端側の少なくとも一方に、前記バネ片の弾性変形を規制するストッパが形成されていてもよい。
【0012】
前記2つのグリス塗布部は、前記駆動方向の位置を異ならせて設けられていてもよい。
【0013】
前記スライダは、前記ワイヤのワイヤエンドを収納するワイヤエンド収納部を有しており、前記グリス塗布部は、前記ワイヤエンド収納部に形成されていてもよい。
【0015】
本実施形態のウインドレギュレータの組付方法は、上述したいずれかのウインドレギュレータの組付方法であって、前記ワイヤにより前記スライダを前記ガイドレールに対して前記駆動方向に沿って駆動する駆動ステップと、前記スライダの前記グリス塗布部によって前記ガイドレールの前記ワイヤ対向面に前記駆動方向に沿ってグリスを塗布するグリス塗布ステップと、を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ガイドレールのワイヤ対向面に簡単にグリスを塗布することができるウインドレギュレータ及びその組付方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施形態によるウインドレギュレータを車外側から見た図である。
図2】本実施形態によるウインドレギュレータを車内側から見た図である。
図3】本実施形態によるスライダを車内側から見た図である。
図4図3のIV-IV線に沿う断面図である。
図5図3のV-V線に沿う断面図である。
図6】本実施形態によるスライダを前方から見た図である。
図7】本実施形態によるスライダを後方から見た図である。
図8】本実施形態によるスライダを上方から見た図である。
図9】本実施形態によるスライダを下方から見た図である。
図10図9のX-X線に沿う断面図である。
図11】金属スライダの単体構造を車外側、車内側、側面側のそれぞれから見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1図11を参照して、本実施形態によるウインドレギュレータ1について詳細に説明する。以下の説明中の方向(上、下、前、後、車内、車外)は、図中に記載した矢線方向を基準とする。
【0019】
≪ウインドレギュレータ1の全体構造(基本構造)≫
図1図2に示すように、ウインドレギュレータ1は、ガイドレール10とスライダ20とを有している。ガイドレール10は、ウインドガラス(図示略)の駆動方向である上下方向に延びる。スライダ20は、ウインドガラス(図示略)が取り付けられると共にガイドレール10に上下方向(駆動方向)に沿って案内される。ガイドレール10は、ブラケット30を介して、車両のインナパネル(図示略)に固定される。
【0020】
スライダ20には、当該スライダ20をガイドレール10に対して上下方向(駆動方向)に沿って駆動するための一対のワイヤ40、50のそれぞれの一端部が接続されている。
【0021】
ガイドレール10の上端部には、ガイドプーリ60が、その回転軸孔に挿通した回転軸61によって回転自在に支持されている。ワイヤ40は、スライダ20からガイドレール10に沿って上方向に延び、ガイドプーリ60の外周面上に形成したワイヤガイド溝(図示略)によって支持される。ワイヤ40の進退に応じて、ガイドプーリ60は回転軸61を中心とした回転を行う。
【0022】
ガイドレール10の下端部には、ガイド部材70が設けられている。ワイヤ50は、スライダ20からガイドレール10に沿って下方向に延びて、ガイド部材70に案内される。ガイド部材70は、ガイドレール10に対して固定されており、ガイド部材70に形成したワイヤガイド溝(図示略)によって進退可能にワイヤ50が支持される。
【0023】
ガイドプーリ60から出たワイヤ40は、管状のアウタチューブ40Tに挿通され、アウタチューブ40Tが接続されるドラムハウジング80に設けた駆動ドラム90に巻回される。ガイド部材70から出たワイヤ50は、管状のアウタチューブ50Tに挿通され、アウタチューブ50Tが接続されるドラムハウジング80に設けた駆動ドラム90に巻回される。
【0024】
ドラムハウジング80に対してモータユニット100が取り付けられる。このモータユニット100は、モータ101と、モータ101の出力軸の回転を減速させながら伝達する減速ギヤ列を内蔵したギヤボックス102とを有している。
【0025】
アウタチューブ40Tは、一端がガイドプーリ60に接続され、他端がドラムハウジング80に接続され、このように両端位置が定められたアウタチューブ40T内でワイヤ40が進退可能となっている。アウタチューブ50Tは、一端がガイド部材70に接続され、他端がドラムハウジング80に接続され、このように両端位置が定められたアウタチューブ50T内でワイヤ50が進退可能となっている。
【0026】
ドラムハウジング80は車両のドアパネル(図示略)に固定される。モータ101の駆動力によって駆動ドラム90が正逆に回転すると、ワイヤ40とワイヤ50の一方が駆動ドラム90に対する巻回量を大きくし、ワイヤ40とワイヤ50の他方が駆動ドラム90から繰り出されて、ワイヤ40とワイヤ50の牽引と弛緩の関係によってスライダ20がガイドレール10に沿って移動する。スライダ20の移動に応じてウインドガラス(図示略)が昇降する。
【0027】
≪スライダ20の詳細構造ならびにガイドレール10への支持構造≫
図3図10を参照して、スライダ20の詳細構造ならびにガイドレール10への支持構造について説明する。
【0028】
図4図6図9に示すように、ガイドレール10は、長手方向の断面で見たとき、スライダ20と車幅方向で対向する前後方向に延びる主壁部11と、主壁部11から車幅方向に延びる側壁部12と、側壁部12から離間するように前後方向に延びる離間部13とを有している。
【0029】
図2に示すように、ガイドレール10の主壁部11は、ワイヤ40とワイヤ50に上下方向(駆動方向)に沿って対向する「ワイヤ対向面」を有している。「ワイヤ対向面」は、ガイドレール10の主壁部11の全体を意味していてもよいし、ガイドレール10の主壁部11のうちワイヤ40とワイヤ50の下方(直下)に位置する部分を意味していてもよい。
【0030】
図6図9に示すように、ガイドレール10の主壁部11は、スライダ20の少なくとも一部(例えば後述するスライダシュー形成部310やストッパ片333、343)に対向する「スライダ対向面」を有している。「スライダ対向面」は、ガイドレール10の主壁部11の全体を意味していてもよいし、ガイドレール10の主壁部11のうちスライダ20の少なくとも一部の下方(直下)に位置する部分を意味していてもよい。
【0031】
スライダ20は、金属スライダ200と樹脂スライダ300を一体成形して構成されている。金属スライダ200と樹脂スライダ300は、例えば、インサート成形により構成されている。
【0032】
図3図6図9に示すように、樹脂スライダ300は、ガイドレール10の主壁部(スライダ対向面)11に車幅方向から当接可能に対向する本体部として、スライダシュー形成部310を有している。スライダシュー形成部310には、ガイドレール10の少なくとも一部である側壁部12と離間部13を支持するスライダシュー311が形成されている。
【0033】
図3図8図9に示すように、スライダシュー311は、ガイドレール10の側壁部12を前後方向から挟持する前後方向挟持部312と、ガイドレール10の離間部13を車幅方向から挟持する車幅方向挟持部313とを有している。
【0034】
図3図5図8図9に示すように、樹脂スライダ300のスライダシュー形成部310は、スライダシュー311の内部空間にグリスを注入するためのグリス注入孔314を有している。このグリス注入孔314は、前後方向挟持部312に連通して形成されている。
【0035】
図3図5に示すように、樹脂スライダ300のスライダシュー形成部310は、前後方向挟持部312と車幅方向挟持部313に連続させて、グリス注入孔314に注入されたグリスをスライダシュー311とガイドレール10の支持部(例えば、前後方向挟持部312による側壁部12の挟持部や車幅方向挟持部313による離間部13の挟持部)に塗布(供給)するグリス塗布部315を有している。このグリス塗布部315は、ガイドレール10の離間部13に向かって延びる片持ち形状のバネ片から構成されており、当該バネ片の先端側がガイドレール10の離間部13に弾性変形した状態で当接する(図4図5参照)。なお、グリス塗布部315のバネ片の先端側は、ガイドレール10の離間部13に弾接していなくてもよく、例えば、微小クリアランスを空けて対向していてもよい。
【0036】
このように構成されたスライダシュー形成部310(スライダシュー311、前後方向挟持部312、車幅方向挟持部313、グリス注入孔314、グリス塗布部315)は、上下方向(駆動方向)の位置を異ならせて2組が設けられている。なお、スライダシュー形成部310の組数は2に限定されず、3組以上が設けられていてもよい(少なくとも2組が設けられていればよい)。
【0037】
図3図5に示すように、樹脂スライダ300は、上下の2組のスライダシュー形成部310の間に位置する開口部320を有している。この開口部320の内部には、ガイドレール10の離間部13にグリスを塗布するグリス塗布部321が形成されている。グリス塗布部321は、ガイドレール10の離間部13に向かって延びる片持ち形状のバネ片から構成されており、当該バネ片の先端側がガイドレール10の離間部13に弾性変形した状態で当接する(図4図5参照)。なお、グリス塗布部321のバネ片の先端側は、ガイドレール10の離間部13に弾接していなくてもよく、例えば、微小クリアランスを空けて対向していてもよい。
【0038】
開口部320の内部には、ガイドレール10の離間部13にグリス塗布部321と反対側の面(一対のグリス塗布部315が形成された側の面)からグリスを塗布するグリス塗布部322が形成されている。このグリス塗布部322は、ガイドレール10の離間部13に接触(弾接)する第1の部分322Aと、この第1の部分322Aからガイドレール10の離間部13との間の距離を広げるように延びる第2の部分322Bとを有している。グリス塗布部322は、ガイドレール10の離間部13と第2の部分322Bの間にグリスを貯留した状態で上下方向(駆動方向)にスライドすることにより、ガイドレール10の離間部13にグリスを塗布することが可能である。
【0039】
開口部320とグリス塗布部321は、上下の2組のスライダシュー形成部310(スライダシュー311)の間に位置していなくてもよく、少なくとも2組のスライダシュー形成部310(スライダシュー311)と上下方向(駆動方向)の位置を異ならせて配置されていればよい。また、グリス塗布部321がガイドレール10の離間部13に塗布するグリスは、例えば、上下のグリス注入孔314に注入されたグリスの余剰分を利用可能ではあるが、開口部320を通じて、グリス塗布部321がガイドレール10の離間部13に塗布するためのグリスを供給することも可能である。
【0040】
図3図5に示すように、樹脂スライダ300は、上下の2組のスライダシュー311よりもやや前方(駆動方向である上下方向と交差する前後方向)に位置させて、ワイヤ40のワイヤエンド(図示略)を収納するワイヤエンド収納部330と、ワイヤ50のワイヤエンド(図示略)を収納するワイヤエンド収納部340とを有している。ワイヤエンド収納部330とワイヤエンド収納部340は、前後方向に相対的に短く、上下方向に相対的に長く、車幅方向に一定の長さを持つ半円筒形状の収納空間を画成している。ワイヤエンド収納部330とワイヤエンド収納部340は、上下方向の位置をオフセットさせて一部重複させるとともに、前後方向の位置をオフセットさせた並列配置となっている。
【0041】
図3に示すように、ワイヤエンド収納部330の直上には、ワイヤエンド収納部330にワイヤ40のワイヤエンド(図示略)を収納したときにワイヤ40が挿通されるワイヤ挿通溝331が連通して形成されている。ワイヤエンド収納部340の直下には、ワイヤエンド収納部340にワイヤ50のワイヤエンド(図示略)を収納したときにワイヤ50が挿通されるワイヤ挿通溝341が形成されている。
【0042】
図6図9に示すように、ワイヤエンド収納部330の内部には、ワイヤ挿通溝331(そこに挿通されたワイヤ40)と上下方向の同一線上に位置するグリス塗布部332が形成されている。グリス塗布部332は、ガイドレール10の主壁部11のうち少なくともワイヤ40と対向する面(ワイヤ対向面)に、上下方向(駆動方向)に沿ってグリスを塗布する機能を持つ。グリス塗布部332は、ガイドレール10の主壁部(ワイヤ対向面)11に向かって延びる片持ち形状のバネ片から構成されており、当該バネ片の先端側がガイドレール10の主壁部(ワイヤ対向面)11に弾性変形した状態で当接する。なお、グリス塗布部332のバネ片の先端側は、ガイドレール10の主壁部(ワイヤ対向面)11に弾接していなくてもよく、例えば、微小クリアランスを空けて対向していてもよい。
【0043】
グリス塗布部332のバネ片の基端側には、当該バネ片の弾性変形を規制するストッパ片(ストッパ)333が形成されている(図6図7参照)。このストッパ片333によって、グリス塗布部332のバネ片が応力臨界値を超えて撓むこと(バネ片が撓み過ぎにより破損すること)が防止される。なお、ストッパ片333は、グリス塗布部332のバネ片の先端側に形成されていてもよく、グリス塗布部332のバネ片の基端側と先端側の両方に形成されていてもよい。
【0044】
図6図9に示すように、ワイヤエンド収納部340の内部には、ワイヤ挿通溝341(そこに挿通されたワイヤ50)と上下方向の同一線上に位置するグリス塗布部342が形成されている。グリス塗布部342は、ガイドレール10の主壁部11のうち少なくともワイヤ50と対向する面(ワイヤ対向面)に、上下方向(駆動方向)に沿ってグリスを塗布する機能を持つ。グリス塗布部342は、ガイドレール10の主壁部(ワイヤ対向面)11に向かって延びる片持ち形状のバネ片から構成されており、当該バネ片の先端側がガイドレール10の主壁部(ワイヤ対向面)11に弾性変形した状態で当接する。なお、グリス塗布部342のバネ片の先端側は、ガイドレール10の主壁部(ワイヤ対向面)11に弾接していなくてもよく、例えば、微小クリアランスを空けて対向していてもよい。
【0045】
グリス塗布部342のバネ片の基端側には、当該バネ片の弾性変形を規制するストッパ片(ストッパ)343が形成されている(図6図7参照)。このストッパ片343によって、グリス塗布部342のバネ片が応力臨界値を超えて撓むこと(バネ片が撓み過ぎにより破損すること)が防止される。なお、ストッパ片343は、グリス塗布部342のバネ片の先端側に形成されていてもよく、グリス塗布部342のバネ片の基端側と先端側の両方に形成されていてもよい。
【0046】
グリス塗布部332とグリス塗布部342は、ガイドレール10の主壁部(スライダ対向面)11に車幅方向から当接可能に対向する樹脂スライダ300の本体部(スライダシュー形成部310やストッパ片333、343等)と上下方向(駆動方向)の位置を異ならせて設けられている。例えば、グリス塗布部332とグリス塗布部342は、上下に位置する一対のスライダシュー形成部310の間に設けられている。グリス塗布部332とグリス塗布部342は、ガイドレール10の主壁部(スライダ対向面)11に、上下方向(駆動方向)に沿ってグリスを塗布する。
【0047】
グリス塗布部332とグリス塗布部342は、樹脂スライダ300の本体部(スライダシュー形成部310やストッパ片333、343等)よりガイドレール10の主壁部(スライダ対向面)11から遠い位置から、樹脂スライダ300の本体部(スライダシュー形成部310やストッパ片333、343等)よりガイドレール10の主壁部(スライダ対向面)11に近い位置に向かって延びている。
【0048】
グリス塗布部332とグリス塗布部342は、前後方向(駆動方向である上下方向と交差する方向)の位置を異ならせて設けられており、グリス塗布部332とグリス塗布部342の間には、上下方向に延びるグリス貯留用凹部350が形成されている(図3図8図9参照)。グリス貯留用凹部350は、グリス塗布部332とグリス塗布部342から前後方向に漏れたグリスを貯留する。その後、グリス塗布部332及びグリス塗布部342とガイドレール10の主壁部(ワイヤ対向面、スライダ対向面)11の間にグリスが少なくなってきた状態で、ウインドレギュレータ1に振動が加わった場合、及び/又は、スライダ20の昇降に伴ってグリス塗布部332とグリス塗布部342が前後方向にぶれた場合、グリス貯留用凹部350に貯留されたグリスがグリス塗布部332とグリス塗布部342で掻き出されて、ガイドレール10の主壁部(ワイヤ対向面、スライダ対向面)11にグリスが供給(再供給)される。
【0049】
グリス塗布部332とグリス塗布部342は、上下方向(駆動方向)の位置を異ならせて設けられている(上下にオフセットされている)。これにより、グリス塗布部332とグリス塗布部342のうち、最初にグリスを塗布した方の余剰グリス(塗布漏れグリス)が、その後にグリスを塗布する方に供給される結果、高効率でグリスを塗布することが可能になる。
【0050】
グリス塗布部332とグリス塗布部342は、スライダシュー311と前後方向(駆動方向である上下方向と交差する方向)の位置を異ならせて設けられている。すなわち、前後方向で見たときに、スライダシュー311とグリス塗布部332とグリス塗布部342の3点で、スライダ20がガイドレール10に支持されるので、スライダ20の振れ防止(回転防止)を保証した安定支持が可能になる。
【0051】
以上のように構成されたウインドレギュレータ1を組み付ける際は、ウインドレギュレータ1の各構成要素を車両のドアパネル(図示略)に組み付ける。その後、ガイドレール10の主壁部(ワイヤ対向面、スライダ対向面)11の全体ではなく、グリス塗布部332とグリス塗布部342の昇降軌跡上の単一ポイント又は複数ポイントにグリス玉を供給する。これに加えて/代えて、グリス塗布部332とグリス塗布部342の周囲に形成された開口部332Xと342X(図1参照)にグリスを供給してもよい。さらに、上下一対のグリス注入孔314からスライダシュー311の内部空間にグリスを注入する。
【0052】
上記のグリス供給・グリス注入が完了したら、モータユニット100によって駆動ドラム90を正逆に回転させることでワイヤ40とワイヤ50を駆動することで、スライダ20をガイドレール10に対して上下方向(駆動方向)に沿って駆動する。
【0053】
すると、グリス塗布部332とグリス塗布部342によって、ガイドレール10の主壁部(ワイヤ対向面、スライダ対向面)11に上下方向(駆動方向)に沿ってグリスが塗布される。また、グリス注入孔314から注入されたグリスが、スライダシュー311の内部空間で、スライダシュー311とガイドレール10の支持部(例えば、前後方向挟持部312による側壁部12の挟持部や車幅方向挟持部313による離間部13の挟持部)に供給される。このグリス供給効果は、グリス塗布部315が、グリス注入孔314に注入されたグリスをスライダシュー311とガイドレール10の支持部(例えば、前後方向挟持部312による側壁部12の挟持部や車幅方向挟持部313による離間部13の挟持部)に供給することでより大きく発現される。なお、グリス塗布部315は必須の構成要素ではなく、グリス塗布部315を省略しても、一定のグリス供給効果は得られる。
【0054】
このようにして、ガイドレール10の主壁部(ワイヤ対向面、スライダ対向面)11に簡単にグリスを塗布することができる。また、スライダシュー311とガイドレール10の支持部(例えば、前後方向挟持部312による側壁部12の挟持部や車幅方向挟持部313による離間部13の挟持部)に簡単にグリスを供給することができる。
【0055】
グリス塗布部332とグリス塗布部342をワイヤエンド収納部330とワイヤエンド収納部340の内部に形成することにより、スライダベース20の強度を維持しながら、ワイヤ40とワイヤ50の配索に影響を与えずにスペース効率を向上することができる。また、ワイヤエンドの位置規制をしている箇所に近接させてグリス塗布部332とグリス塗布部342を設けることにより、ガイドレール10の主壁部(ワイヤ対向面、スライダ対向面)11に確実にグリスを塗布することができる。
【0056】
ところで、本実施形態のスライダ20は、ガイドレール10と摺動する部分が樹脂スライダ300で構成されており、それ以外の機能部分が金属スライダ200で構成されている。例えば、金属スライダ200は、ウインドガラス(図示略)に固定する締結ボルト(図示略)を挿入するための締結ボルト挿入孔210を有している(図3図11A図11B参照)。
【0057】
例えば、図4図11A図11Bに示すように、金属スライダ200は、上下方向に離間させて、車幅方向に貫通する一対のスライダシュー形成用肉抜部(肉抜部)220を有している。また図5図11A図11Bに示すように、金属スライダ200は、車幅方向に貫通するワイヤエンド収納部形成用肉抜部(肉抜部)230を有している。また金属スライダ200は、スライダシュー形成用肉抜部220とワイヤエンド収納部形成用肉抜部230以外の肉抜部を有していてもよい。
【0058】
そして、樹脂スライダ300は、金属スライダ200のスライダシュー形成用肉抜部220とワイヤエンド収納部形成用肉抜部230に入り込むと共に、スライダシュー形成用肉抜部220とワイヤエンド収納部形成用肉抜部230の周辺部を車幅方向から挟み込んでいる(図4図5参照)。樹脂スライダ300のうち、金属スライダ200のスライダシュー形成用肉抜部220に入り込んだ部分に、スライダシュー311が形成されている。樹脂スライダ300のうち、金属スライダ200のワイヤエンド収納部形成用肉抜部230に入り込んだ部分に、ワイヤエンド収納部330とワイヤエンド収納部340が形成されている。
【0059】
このように、ガイドレール10と摺動する部分を樹脂スライダ300で構成することにより、ガイドレール10に対してスライダ20を駆動したときの摺動性を向上させることができる。また、金属スライダ200に車幅方向に貫通する肉抜部220、230を形成して、樹脂スライダ300を、金属スライダ200の肉抜部220、230に入り込ませるとともに肉抜部220、230の周辺部を車幅方向から挟み込むように構成することで、ガイドレール10に対してスライダ20を駆動したときの耐久性を向上させることができる。
【0060】
本実施形態において、樹脂スライダ300のスライダシュー311は、前後方向挟持部312や車幅方向挟持部313やグリス注入孔314やグリス塗布部315が形成された複雑な形状を有しているが、このような複雑な形状が成形可能となる要因の1つとして、金属スライダ200のスライダシュー形成用肉抜部220の内部と周辺を埋め込むように樹脂スライダ300のスライダシュー311を成形することが挙げられる。
【0061】
同様に、樹脂スライダ300のワイヤエンド収納部330とワイヤエンド収納部340は、グリス塗布部332とグリス塗布部342が形成された複雑な形状を有しているが、このような複雑な形状が成形可能となる要因の1つとして、金属スライダ200のワイヤエンド収納部形成用肉抜部230の内部と周辺を埋め込むように樹脂スライダ300のワイヤエンド収納部330とワイヤエンド収納部340を成形することが挙げられる。
【0062】
図4及び図10等に示すように、金属スライダ200は、前後方向と上下方向と車幅方向の少なくとも1つの方向に折り曲げられた折曲部240を有しており、樹脂スライダ300は、金属スライダ200の折曲部240を両側(山折側と谷折側の両側)から挟み込んでいる。このため、金属スライダ200の折曲部240によって強度を担保すると共に、樹脂スライダ300の挟み込み部によって強度をさらに補強することができる。
【0063】
また、図11A図11C(特に図11C)に示すように、金属スライダ200は、上方側と下方側に位置するスライダシュー形成用肉抜部220が形成された略垂直面221と、この略垂直面221から略直角に折り曲げられた略水平面222とからなる折曲部を有している。そして、折曲部を構成する略水平面222には、スライダシュー形成用肉抜部220と連通する連通肉抜部223が形成されている。金属スライダ200の略垂直面221と略水平面222とからなる折曲部に対応させて、スライダシュー形成用肉抜部220とこれに連通する連通肉抜部223(いわば「連通肉抜空間部」)を形成するとともに、この連通肉抜空間部に入り込むようにして、樹脂スライダ300のスライダシュー311を設けることで、スライダ20のより一層の強度の向上を図ることができる。
【0064】
さらに、上記の構成の金属スライダ200と樹脂スライダ300をインサート成形により構成することで、金属スライダ200が収縮しないが樹脂スライダ300が収縮する点を利用して、樹脂スライダ300による金属スライダ200の挟み込み部分(咥え込み部分)を収縮の影響が低減した綺麗な形状(例えばストレート形状)に整えることができる。
【0065】
本実施形態のスライダ20(金属スライダ200と樹脂スライダ300)では、金属スライダ200が、車幅方向に貫通するスライダシュー形成用肉抜部(肉抜部)220を有しており、樹脂スライダ300が、スライダシュー形成用肉抜部(肉抜部)220に入り込んだ部分においてガイドレール10の少なくとも一部(例えば側壁部12と離間部13)を支持するスライダシュー311を有している。
【0066】
上述したように、樹脂スライダ300のスライダシュー311は、前後方向挟持部312や車幅方向挟持部313やグリス注入孔314やグリス塗布部315が形成された複雑な形状を有しているが、これらの複雑な部分構成要素を金属スライダ200のスライダシュー形成用肉抜部(肉抜部)220に入り込んだ部分に形成することにより、樹脂スライダ200の成形容易性を向上することが可能になる。
【0067】
すなわち、スライダシュー311が形成された樹脂スライダ300を製造する場合に、車幅方向(車内側、車外側)に対応する一対の金型(図示略)をプレス方向に接近させてプレス成形した後、当該一対の金型をプレス方向と直交する方向にスライドさせることなく、当該一対の金型をそのままプレス方向に離間させることができる。このように、一対の金型による所謂スライドレスなプレス成形が可能になるので、プレス成形装置の小型化や簡単化などを図ることができ、樹脂スライダ300の成形容易性を向上することができる。
【0068】
本実施形態のスライダ20(金属スライダ200と樹脂スライダ300)では、金属スライダ200が、車幅方向に貫通するワイヤエンド収納部形成用肉抜部(肉抜部)230を有しており、樹脂スライダ300が、ワイヤエンド収納部形成用肉抜部(肉抜部)230に入り込んだ部分においてスライダ20をガイドレール10に対して上下方向(駆動方向)に沿って駆動するワイヤ40とワイヤ50のワイヤエンドを収納するワイヤエンド収納部330、340を有している。
【0069】
上述したように、樹脂スライダ300のワイヤエンド収納部330、340は、グリス塗布部332、342が形成された複雑な形状を有しているが、これらの複雑な部分構成要素を金属スライダ200のワイヤエンド収納部形成用肉抜部(肉抜部)230に入り込んだ部分に形成することにより、樹脂スライダ200の成形容易性を向上することが可能になる。
【0070】
すなわち、ワイヤエンド収納部330、340が形成された樹脂スライダ300を製造する場合に、車幅方向(車内側、車外側)に対応する一対の金型(図示略)をプレス方向に接近させてプレス成形した後、当該一対の金型をプレス方向と直交する方向にスライドさせることなく、当該一対の金型をそのままプレス方向に離間させることができる。このように、一対の金型による所謂スライドレスなプレス成形が可能になるので、プレス成形装置の小型化や簡単化などを図ることができ、樹脂スライダ300の成形容易性を向上することができる。
【0071】
なお、スライダ20を金属スライダ200と樹脂スライダ300の二部材から構成するのではなく、樹脂スライダのみから構成した上で、当該樹脂スライダに、車幅方向に貫通する肉抜部を形成する態様も可能である。この場合、樹脂スライダは、上記肉抜部に入り込んだ部分においてガイドレールの少なくとも一部を支持するスライダシュー、及び/又は、上記肉抜部に入り込んだ部分においてスライダをガイドレールに対して駆動方向に沿って駆動するワイヤのワイヤエンドを収納するワイヤエンド収納部を有することができる。この変形例によっても、樹脂スライダのスライドレスなプレス成形が可能になるので、樹脂スライダの成形容易性を向上することができる。
【0072】
以上の実施形態では、2本のワイヤ40とワイヤ50がガイドレール10の主壁部11の上方(直上)に位置しているが、2本のワイヤ40とワイヤ50のいずれか一方だけがガイドレール10の主壁部11の上方(直上)に位置する態様も可能である。
【符号の説明】
【0073】
1 ウインドレギュレータ
10 ガイドレール
11 主壁部(ワイヤ対向面、スライダ対向面)
12 側壁部
13 離間部
20 スライダ
30 ブラケット
40 50 ワイヤ
40T 50T アウタチューブ
60 ガイドプーリ
61 回転軸
70 ガイド部材
80 ドラムハウジング
90 駆動ドラム
100 モータユニット
101 モータ
102 ギヤボックス
200 金属スライダ
210 締結ボルト挿入孔
220 スライダシュー形成用肉抜部(肉抜部)
221 略垂直面
222 略水平面
223 連通肉抜部
230 ワイヤエンド収納部形成用肉抜部(肉抜部)
240 折曲部
300 樹脂スライダ
310 スライダシュー形成部(本体部)
311 スライダシュー
312 前後方向挟持部
313 車幅方向挟持部
314 グリス注入孔
315 グリス塗布部
320 開口部
321 グリス塗布部
322 グリス塗布部
322A 第1の部分
322B 第2の部分
330 340 ワイヤエンド収納部
331 341 ワイヤ挿通溝
332 342 グリス塗布部
332X 342X 開口部
333 343 ストッパ片(本体部、ストッパ)
350 グリス貯留用凹部
図1
図2
図3
図4
図5
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図8
図9
図10
図11