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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】分光測色装置
(51)【国際特許分類】
   G01J 3/50 20060101AFI20221206BHJP
【FI】
G01J3/50
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018203707
(22)【出願日】2018-10-30
(65)【公開番号】P2020071083
(43)【公開日】2020-05-07
【審査請求日】2021-06-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099885
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 健市
(72)【発明者】
【氏名】谷村 康隆
【審査官】横尾 雅一
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-538567(JP,A)
【文献】特開2007-028001(JP,A)
【文献】特開2002-369167(JP,A)
【文献】特開2015-077208(JP,A)
【文献】特開昭63-235832(JP,A)
【文献】特表2008-547328(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0233429(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01J 3/00 - G01J 3/52
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象物に照明光を照射して得られる反射光を受光する受光部を有し、測定対象物の色を測定する分光測色装置において、
ネットワーク上の複数個の接続先である複数個の外部装置と接続可能なネットワーク接続手段と、
一個または複数個の接続用操作部材と、
ユーザーによる前記接続用操作部材の操作のみによって、前記ネットワーク接続手段をネットワーク上の接続先に接続させる制御手段と、
を備え
前記一個または複数個の接続用操作部材の複数個の操作パターンと前記複数個の接続先とが予め対応付けられており、
前記制御手段は、前記ネットワーク接続手段を、ユーザーにより行われた前記接続用操作部材の操作パターンに対応付けられた接続先に接続させることを特徴とする分光測色装置。
【請求項2】
前記接続用操作部材は一個であり、
前記制御手段は、前記一個の接続用操作部材の複数個の操作パターンに応じて前記ネットワーク接続手段の複数の接続先を切り替える請求項1に記載の分光測色装置。
【請求項3】
前記接続用操作部材は複数個であり、
前記制御手段は、前記複数個の接続用操作部材の複数個の操作パターンに応じて前記ネットワーク接続手段の複数の接続先を切り替える請求項1に記載の分光測色装置。
【請求項4】
前記接続用操作部材がいずれかの操作パターンで操作された後、接続用操作部材の操作が所定時間停止されたときに、前記制御手段は接続先を確定し、前記ネットワーク接続手段を確定された接続先に接続する請求項1乃至3のいずれかに記載の分光測色装置。
【請求項5】
前記操作パターンは前記接続用操作部材の押下時間に基づいて設定されている請求項1乃至4のいずれかに記載の分光測色装置。
【請求項6】
前記操作パターンは前記接続用操作部材を所定時間内に押下した回数に基づいて設定されている請求項1乃至4のいずれかに記載の分光測色装置。
【請求項7】
前記ネットワーク上の複数個の接続先のアドレス情報を記録する記録手段を備えている請求項1乃至のいずれかに記載の分光測色装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記ネットワーク接続手段がユーザー端末と接続されている時、クラウドサーバとの接続を拒絶する請求項1乃至のいずれかに記載の分光測色装置。
【請求項9】
前記制御手段は、クラウドサーバと接続されている時、ユーザー端末との接続を拒絶する請求項1乃至のいずれかに記載の分光測色装置。
【請求項10】
前記ネットワーク接続手段は無線ネットワーク接続手段である請求項1乃至のいずれかに記載の分光測色装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、測定対象物に照明光を照射して得られる反射光を受光して、測定対象物の色を測定する分光測色装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば印刷会社等のようにカラーの印刷物を生成する会社は、印刷物の品質を保つため、印刷物の色を定期的に測色し、その印刷物を印刷した印刷機の色を調整している。このような印刷機の色調整では、例えば、カラーチャートと呼ばれる原画像データが印刷機によって印刷され、この印刷されたカラーチャートにおける各パッチの各色が測色装置(例えば特許文献1)によって測定される。そして、各パッチの色の実測値と、各パッチの色の目標値との色ずれ量が評価され、この評価結果に応じて印刷機の色が調整される。
【0003】
前記カラーチャートは、前記パッチと呼ばれる複数の色見本を備えて構成され、複数のパッチそれぞれは、多くの場合互いに異なる色(色相、明度、彩度)で形成され、所定の態様で配列されている。
【0004】
また、印刷される色の管理は従来、見本チャートの色と職人の感覚により設定されていたが、より正確に管理を行うために測色装置を用いる場面が増えてきている。
【0005】
さらに遠隔地にある印刷工場や異なる印刷メーカー、異なる印刷機で印刷される色の統一的な色の管理を行う要求も昨今増えてきている。
【0006】
遠隔値の印刷工場においての印刷色の管理や校正が適切に行われているかを管理するような要求も増えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】米国特許第6765674号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、遠隔地にある異なる工場における印刷された印刷物の色の管理は、測色データや印刷機の校正値、校正された日時等の情報をインターネット上で共有することで実現する事ができる。
【0009】
しかし、従来の分光測色装置は装置単独、もしくはパーソナルコンピュータ(PC)からなる操作者の端末装置(ユーザー端末)においてしか、測色データや印刷機の校正値、校正された日時等の情報を得ることができず、分光測色装置→PC→クラウドサーバのような手順を踏む必要があり、操作者の負荷となっていた。
【0010】
また、ハンディタイプのような小型の分光測色装置においては、複雑な操作デバイスや表示デバイスを搭載することは困難である。
【0011】
この発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、複雑な操作デバイスや表示デバイスを必要とすることなく、簡単な操作によりユーザー端末やクラウドサーバ等の接続先と直接に接続することができる分光測色装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的は以下の手段によって達成される。
(1)測定対象物に照明光を照射して得られる反射光を受光する受光部を有し、測定対象物の色を測定する分光測色装置において、ネットワーク上の複数個の接続先である複数個の外部装置と接続可能なネットワーク接続手段と、一個または複数個の接続用操作部材と、ユーザーによる前記接続用操作部材の操作のみによって、前記ネットワーク接続手段をネットワーク上の接続先に接続させる制御手段と、を備え、前記一個または複数個の接続用操作部材の複数個の操作パターンと前記複数個の接続先とが予め対応付けられており、前記制御手段は、前記ネットワーク接続手段を、ユーザーにより行われた前記接続用操作部材の操作パターンに対応付けられた接続先に接続させることを特徴とする分光測色装置。
(2)前記接続用操作部材は一個であり、前記制御手段は、前記一個の接続用操作部材の複数個の操作パターンに応じて前記ネットワーク接続手段の複数の接続先を切り替える前項1に記載の分光測色装置。
(3)前記接続用操作部材は複数個であり、前記制御手段は、前記複数個の接続用操作部材の複数個の操作パターンに応じて前記ネットワーク接続手段の複数の接続先を切り替える前項1に記載の分光測色装置。
(4)前記接続用操作部材がいずれかの操作パターンで操作された後、接続用操作部材の操作が所定時間停止されたときに、前記制御手段は接続先を確定し、前記ネットワーク接続手段を確定された接続先に接続する前項1乃至3のいずれかに記載の分光測色装置。
(5)前記操作パターンは前記接続用操作部材の押下時間に基づいて設定されている前項1乃至4のいずれかに記載の分光測色装置。
(6)前記操作パターンは前記接続用操作部材を所定時間内に押下した回数に基づいて設定されている前項1乃至4のいずれかに記載の分光測色装置。
(7)前記ネットワーク上の複数個の接続先のアドレス情報を記録する記録手段を備えている前項1乃至6のいずれかに記載の分光測色装置。
(8)前記制御手段は、前記ネットワーク接続手段がユーザー端末と接続されている時、クラウドサーバとの接続を拒絶する前項1乃至7のいずれかに記載の分光測色装置。
(9)前記制御手段は、クラウドサーバと接続されている時、ユーザー端末との接続を拒絶する前項1乃至7のいずれかに記載の分光測色装置。
(10)前記ネットワーク接続手段は無線ネットワーク接続手段である前項1乃至9のいずれかに記載の分光測色装置。
【発明の効果】
【0013】
前項(1)に記載の発明によれば、ユーザーによる接続用操作部材の操作のみによってネットワーク上の複数個の接続先である複数個の外部装置に接続されるから、複雑な操作デバイスや表示デバイスを必要とすることなく、単純な操作により、ネットワーク上の接続先である例えばユーザー端末やクラウドサーバ等と直接に接続することができる。このため、測色データや印刷機の校正値、校正された日時等の情報の共有を容易にすることが可能となる。
また、ユーザーは、接続先に対応付けられた接続用操作部材の操作パターンを変えることで、接続先を簡単に切り替えることができる。
【0014】
前項(2)に記載の発明によれば、一個の接続用操作部材の操作によりネットワーク上の複数の接続先を簡単に切り替えることができる。
【0015】
前項(3)に記載の発明によれば、複数個の接続用操作部材の操作によりネットワーク上の複数の接続先を簡単に切り替えることができる。
【0017】
前項(5)に記載の発明によれば、ユーザーは接続用操作部材の押下時間を変えることで、接続先を簡単に切り替えることができる。
【0018】
前項(6)に記載の発明によれば、ユーザーは接続用操作部材を所定時間内に押下した回数を変えることで、接続先を簡単に切り替えることができる。
【0020】
前項()に記載の発明によれば、記録手段に記録された接続先のアドレス情報を基に、接続先に接続することができる。
【0021】
前項()に記載の発明によれば、ネットワーク接続手段がユーザー端末と接続されている時、クラウドサーバとの接続は拒絶されるから、分光測色装置とユーザー端末のみとが接続されることになり、接続中の接続先が限定され、どこに接続されているか、また接続されていないのかの判別が容易となる。
【0022】
前項()に記載の発明によれば、ネットワーク接続手段がクラウドサーバと接続されている時、ユーザー端末との接続は拒絶されるから、分光測色装置とクラウドサーバのみとが接続されることになり、接続中の接続先が限定され、どこに接続されているか、また接続されていないのかの判別が容易となる。
【0023】
前項(10)に記載の発明によれば、ユーザーによる接続用操作部材の操作のみにより無線ネットワーク上の接続先に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】この発明の一実施形態に係る分光測色装置の外観を示す斜視図である。
図2】この発明の一実施形態に係る分光測色装置の構成を示すブロック図である。
図3図1の分光測色装置を用いたネットワークシステムの構成を示す図である。
図4】分光測色装置と接続先との接続例を示す図である。
図5】分光測色装置と接続先との他の接続例を示す図である。
図6】分光測色装置と接続先とのさらに他の接続例を示す図である。
図7】分光測色装置で実行される、接続先との接続処理の一例を示すフローチャートである。
図8】分光測色装置で実行される、接続先との接続処理の他の例を示すフローチャートである。
図9】分光測色装置で実行される、接続先との接続処理のさらに他の例を示すフローチャートである。
図10】分光測色装置で実行される、接続先との接続処理のさらに他の例を示すフローチャートである。
図11】接続操作部材の操作パターンの一例を説明するための図である。
図12】接続操作部材の操作パターンの他の例を説明するための図である。
図13】接続操作部材の操作に応じて接続先を切り替えるさらに他の例を説明するための図である。
図14】この発明の他の実施形態に係る分光測色装置の外観を示す斜視図である。
図15】接続操作部材の操作に応じて接続先を切り替えるさらに他の例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
図1は、この発明の一実施形態に係る分光測色装置1の外観を示す斜視図である。この分光測色装置1はマウス形状をなし、下面に測定対象物に対して配置される開口部(図示せず)を有している。分光測色装置1は、装置本体の内部から測定対象物に照明光を照射して得られる反射光を受光し、この反射光に基づいて測定対象物の測色を行う機能を有している。
【0027】
分光測色装置1の側面には、電源スイッチ11および接続ボタン(接続用操作部材に相当)12が備えられ、さらに接続ボタン12の上方位置にはLED(発光ダイオード)ランプ等からなる複数個のインジケータ13が配設されている。
【0028】
電源スイッチ11は分光測色装置1の電源をオンオフするものである。接続ボタン12は、分光測色装置1とネットワーク上の接続先との接続を指示するとともに、接続先が複数存在する場合は接続先の切り替えを行うものである。接続ボタン12は、この実施形態では、押下操作によりオンオフを切替可能なスイッチにより構成されている。なお、タッチ操作によりオンオフを切替可能なスイッチにより構成されていても良い。また、この接続用操作部材12は図1に示すように一個備えられていても良いし、後述するように二個以上備えられていても良い。
【0029】
インジケータ13は、接続先を切り替えたときに、分光測色装置1がどの接続先に接続されるかを示すものである。この実施形態では、接続されるまでは接続先に対応するランプが点滅し、接続が確立されると常時点灯状態となって、接続成功を確認できるようになっている。
【0030】
図2は、この発明の一実施形態に係る分光測色装置1の構成を示すブロック図である。分光測色装置1は、図1で説明した電源スイッチ11、接続ボタン12、インジケータ13の他に、制御部101、照明光源102、受光部103、演算部104、記憶部105、通信部107およびアンテナ108等を備えている。
【0031】
制御部101は分光測色装置1の全体を統括的に制御するものであり、CPU101aとRAM101bを備えている。CPU101aは記憶部105に保存された動作プログラムに従って動作することにより、分光測色装置1の機能を実現する。RAM101bはCPU101aが動作プログラムに従って動作する際の作業領域を提供するメモリである。
【0032】
照明光源102は照明光を測定対象物に照射するためのものであり、受光部103は測定対象物に照明光を照射して得られる反射光を受光するものである。照明光は1種類のみであっても良いし、複数種類の中から選択されても良い。
【0033】
演算部102は受光部103で受光した反射光に基づいて、公知の方法により測色のための演算を行うものであり、この実施形態では、制御部101のCPU101aの機能の一部として実現される。演算部102による測色結果は、この実施形態では、通信部107を介してネットワーク接続された外部装置に送信されるようになっているが、演算部102による測色結果ではなく、受光部103で受光されたデータを外部装置に送信する装置も、本実施形態の分光測色装置1に含まれる。受光部103で受光されたデータを外部装置に送信する場合、測色のための演算は外部装置で行われる。
【0034】
記憶部105は、フラッシュメモリ、NANDメモリ、E2ROMなどの不揮発性メモリで構成され、制御部101内に内包されていても良い。記憶部105には、演算部104による演算結果や、外部装置であるユーザー端末装置(ユーザーPC)やクラウドサーバ等の接続先と接続するためのアドレス情報等が保存されている。アドレス情報としては、例えば、IPアドレスもしくはURLや、アクセスのための識別情報やパスワード等がある。記憶部105に保存された情報は、制御部101からの要求に応じて記憶部105に通知され、制御部101が通信部107を介してネットワークに接続する際に用いられる。
【0035】
通信部(ネットワーク接続手段に相当)107は、アンテナ109を経由して無線LAN(Local Area Network)等の無線ネットワークにより接続先と接続し、データの送受信を行うネットワークインターフェースである。
【0036】
なお、分光測色装置1とネットワーク上の接続先との接続は無線ネットワークにより行われるのではなく、有線ネットワークにより行われても良い。しかし、分光測色装置1による測色作業は、測定対象物であるカラーチャート等の用紙の上を、分光測色装置1を移動させて繰り返し行われることが多い。また、印刷工場内で限られたワークスペース内で操作されることも多い。このため、そのような環境での操作・作業において有線による接続は煩わしく、配線を他の物にぶつけたりという事象も発生する。従って、無線ネットワークにより接続先と接続することが、大きな操作性の改善につながることから望ましい。
【0037】
図3は、図1の分光測色装置1を用いたネットワークシステムの構成を示す図である。このネットワークシステムは、分光測色装置1のほか、パーソナルコンピュータ(PC)からなるユーザー端末(ユーザーPCともいう)2(2a、2b)、アクセスポイント3、印刷機4、クラウドサーバ(クラウドサービスまたは単にクラウドともいう)5(5a~5c)を備えている。
【0038】
分光測色装置1は前述したように、通信部107により、無線LAN6、アクセスポイント3、有線/無線LAN7を介してユーザーPC2と接続可能であり(図4参照)、あるいは無線LAN6、アクセスポイント3、インターネット9を介してクラウドサーバ5と接続可能である(図5参照)。クラウドサーバ5が複数台存在する場合は、各クラウドサーバ5a、5b、・・・5nと接続可能である(図6参照)。ユーザーPC2やクラウドサーバ5との通信は、ソケット通信やMQTT(Message Queuing Telemetry Transport)等のプロトコルにより行われるが、通信方式はこれに限られるものではない。
【0039】
ユーザーPC2(2a、2b)は、例えばノート型PCやタブレット等からなるが、1台であっても良いし、3台以上であっても良い。ユーザーPC2は、各種のアプリケーション、例えばWebアプリケーションやアクセスポイント3その他の接続先を設定・登録するための初期設定アプリケーション等を備え、有線/無線LAN7、アクセスポイント3、無線LAN6を介して分光測色装置1と接続できるようになっており、分光測色装置1の測色データを受信して、保存、管理、解析等ができるようになっている。なお、分光測色装置1が、受光部103で受光された測色前のデータをユーザーPC2に送信する装置である場合は、ユーザーPC2には測色のための演算用アプリケーションが備えられている。
【0040】
さらにユーザーPC2は、有線/無線LAN7、アクセスポイント3、イントラネット8を介して印刷機4に接続したり、有線/無線LAN7、アクセスポイント3、インターネット9を介してクラウドサーバ5に接続できるようになっている。
【0041】
アクセスポイント3は無線LANと有線LANを相互に変換するための基地局であり、無線LANルーター等により構成される。
【0042】
印刷機4は測定対象物10をカラー印刷する。測定対象物10としては、印刷機4のカラー出力調整用のカラーチャートや、スポット測定用の印刷物を挙げることができる。分光測色装置1はカラーチャートを図示しないルーラを用いてスキャンし測色する。あるいはスポット測定用の印刷物の測色を行う。
【0043】
クラウドサーバ5(5a~5b)は、インターネット9、アクセスポイント3、無線LAN6を介して分光測色装置1と接続でき、複数の印刷機4からの印刷物に対する分光測色装置1の測色データを受信して、保存、管理、解析などを行うことで、印刷機4毎の印刷色の管理を総合的に行う。
【0044】
次に、分光測色装置1と接続先との接続の仕方について説明する。
[接続先が1箇所に固定されている場合]
接続先が例えばユーザーPC2aに固定されている場合、アクセスポイント3へのアクセス情報およびユーザーPC2aのアドレス情報が、記憶部105等に予め記憶されている。
【0045】
ユーザーが分光測色装置1の電源スイッチ11を入れ、接続ボタン12を押下すると、ROM101b等に格納された動作プログラムに従って制御部101のCPU101aが動作し、アクセスポイント3を経由して通信部107をユーザーPC2aと接続させる。接続後、必要に応じて分光測色装置1とユーザーPC2aの間で認証を行い、両者間でのTCP/IPソケット通信が可能となる。インジケータ13は、接続成功までは例えば点滅表示するが、接続が成功すると常時点灯状態となり、これによりユーザーは接続成功を確認することができる。
【0046】
接続先が1台のクラウドサーバ5(例えばクラウドサーバ5a)に固定されている場合も同様に、アクセスポイント3およびクラウドサーバ5aのアクセス情報が、記憶部105等に予め記憶されており、ユーザーが分光測色装置1の電源スイッチ11を入れ、接続ボタン12を押下することで、接続することが可能となる。
[接続先が複数存在する場合]
接続先が、例えば2台以上のユーザーPC2、あるいは2台以上のクラウドサーバ5、あるいは1台以上のユーザーPC2と1台以上のクラウドサーバ5、というように複数存在する場合、これら複数の接続先のアドレス情報とアクセスポイント3へのアクセス情報が、記憶部105等に予め記憶されている。
【0047】
ユーザーが分光測色装置1の電源スイッチ11を入れ、接続ボタン12を所定の操作パターンで順次押下操作すると、操作パターンに応じて、操作パターンに対応付けられた接続先が順次切り替わる。そして、接続ボタン12の押下操作を所定時間停止すると、接続先が確定され、アクセスポイント3を経由してその接続先と接続されるようになっている。操作パターンについては後述する。
【0048】
あるいは、接続ボタン12が押下操作される毎に、接続先が順に切り替わっていき、接続ボタン12の押下操作を所定時間停止すると、接続先が確定され、アクセスポイント3を経由してその接続先と接続されるように構成されても良い。
【0049】
接続後、必要に応じて分光測色装置1と接続先であるユーザーPC2やクラウドサーバ5との間で認証を行い、両者間でのTCP/IPソケット通信が可能となる。インジケータ13は、接続先の切り換えに応じて順に点灯するランプが切り替わっていくようになっている。そして、接続成功まではその位置のランプが例えば点滅表示するが、接続が成功すると常時点灯状態となり、これにより接続成功を確認することができる。
【0050】
なお、複数の接続先を接続ボタン12により切り替える場合、分光測色装置1は電源スイッチ11がオンになると、最初の接続先に自動的に接続し、その後ユーザーによる接続ボタン12の操作に応じて接続先を切り替える構成としても良い。
【0051】
このように、この実施形態では、ユーザーによる接続ボタン12の操作のみによってネットワーク上の接続先に接続することができるから、複雑な操作デバイスや表示デバイスを必要とすることなく、単純な操作により、ネットワーク上の接続先である例えばクラウドサーバ5やユーザーPC2等に直接に接続することができる。このため、分光測色装置1で測定された測色データや印刷機の校正値、校正された日時等の情報の共有を容易にすることが可能となる。
【0052】
なお、接続ボタン12の操作のみに基づく分光測色装置1からのアクセスによる接続の他、ユーザーPC2やクラウドサーバ5から分光測色装置1へのアクセスにより、分光測色装置1と接続先とを接続することは勿論可能である。
【0053】
図7は、分光測色装置1で実行される、接続先との接続処理の一例を示すフローチャートである。この例では、接続ボタン12の操作パターンに応じて複数の接続先を切り替えるようになっている。
【0054】
なお、図7のフローチャートおよび図8以降のフローチャートに示される処理は、分光測色装置1の制御部101におけるCPU101aが記憶部105等の記録媒体に格納された動作プログラムに従って動作することにより実行される。
【0055】
ステップS01では、接続ボタン12が操作パターン1で操作されたかどうかを調べ、操作パターン1で操作された場合は(ステップS01でYES)、ステップS05で、操作パターン1に対応付けられている接続先、例えばクラウドサービス1(クラウドサーバ5a)へ接続する。操作パターン1で操作されていない場合は(ステップS01でNO)、ステップS02に進む。
【0056】
ステップS02では、操作パターン2で操作されたかどうかを調べ、操作パターン2で操作された場合は(ステップS02でYES)、ステップS06で、操作パターン2に対応付けられている接続先、例えばクラウドサービス2(クラウドサーバ5b)へ接続する。操作パターン2で操作されていない場合は(ステップS02でNO)、操作パターン3で操作されたかどうかを判断する。
【0057】
このような処理を繰り返し、ステップS03で最後の操作パターンNで操作されたかどうかを調べ、操作パターンNで操作された場合は(ステップS03でYES)、ステップS07で、操作パターンNに対応付けられている接続先、例えばクラウドサービスN(クラウドサーバ5n)へ接続する。操作パターンNで操作されていない場合は(ステップS03でNO)、ステップS04で接続操作なしと判断して処理を終了する。
【0058】
図8は、分光測色装置1で実行される、接続先との接続処理の他の例を示すフローチャートである。
【0059】
この例では、分光測色装置1がユーザーPC(図8では単にアプリケーションと記している)2と接続中の場合、クラウドサーバ5との接続は拒絶されるようになっている。
【0060】
即ち、ステップS11では、ユーザーPC2と接続されているかどうかを判断し、接続されていると(ステップS11でYES)、ステップS16でクラウドサーバ5との接続を拒絶する。この実施形態に係る分光測色装置1は高度な表示装置を備えていないため、どこに接続されているのか、また、接続されていないのか判別することが困難である。そこで、接続先を限定することで、どこに接続されているか、また接続されていないのかの判別が容易となる。
【0061】
なお接続拒絶は、限定はされないが、他接続が確立しているために接続できない旨のエラーコード等を発行することにより行われる。
【0062】
ユーザーPC2と接続されていなければ(ステップS11でNO)、ステップS12で、接続ボタン12が操作パターン1で操作されたかどうかを調べ、操作パターン1で操作された場合は(ステップS12でYES)、ステップS17で、操作パターン1に対応付けられている接続先、例えばクラウドサービス1(クラウドサーバ5a)へ接続する。操作パターン1で操作されていない場合は(ステップS12でNO)、ステップS13に進む。
【0063】
ステップS13では、操作パターン2で操作されたかどうかを調べ、操作パターン2で操作された場合は(ステップS13でYES)、ステップS18で、操作パターン2に対応付けられている接続先、例えばクラウドサービス2(クラウドサーバ5b)へ接続する。操作パターン2で操作されていない場合は(ステップS13でNO)、操作パターン3で操作されたかどうかを判断する。
【0064】
このような処理を繰り返し、ステップS14で最後の操作パターンNで操作されたかどうかを調べ、操作パターンNで操作された場合は(ステップS14でYES)、ステップS19で、操作パターンNに対応付けられている接続先、例えばクラウドサービスN(クラウドサーバ5n)へ接続する。操作パターンNで操作されていない場合は(ステップS14でNO)、ステップS15でクラウドサーバ5との接続操作なしと判断して処理を終了する。
【0065】
図8の例では、分光測色装置1がユーザーPC2と接続中の場合、クラウドサーバ5との接続は拒絶されるようになっていたが、分光測色装置1がクラウドサーバ5と接続されている場合、ユーザーPC2との接続が拒絶される構成としても良い。これにより、ユーザーPC2との接続とクラウドサーバ5との接続を排他的に切り替えることができる。
【0066】
この処理の一例を図9に示す。図9のステップS31では、クラウドサーバ5と接続されているかどうかを判断し、接続されていると(ステップS31でYES)、ステップS32で、ユーザーPC2との接続を拒絶する。この場合も、分光測色装置1とクラウドサーバ5のみとが接続されて接続先が限定されることになり、高度な表示装置を備えていなくても、どこに接続されているか、また接続されていないのかの判別が容易となる。
【0067】
クラウドサーバ5と接続されていなければ(ステップS11でNO)、処理を終了する。
【0068】
なお、ユーザーPC2が複数台あって、各ユーザーPC2が操作パターンと対応付けられている場合は、図8の処理と同様に、分光測色装置1がクラウドサーバ5と接続されていない場合に(ステップS11でNO)、接続ボタン12が各操作パターンで操作されたかどうかを判断し、操作された場合はその操作パターンに対応付けられているユーザーPC2に接続し、いずれの操作パターンの操作もなされていなければ、接続操作無しとして処理を終了しても良い。
【0069】
図10は、分光測色装置1で実行される、接続先との接続処理のさらに他の例を示すフローチャートである。
【0070】
ステップS41では、ユーザーPC2と接続されているかどうかを判断し、接続されていると(ステップS41でYES)、ステップS45でクラウドサーバ5から接続要求があるかどうかを調べ、接続要求があれば(ステップS45でYES)、ステップS46で、クラウドサーバ5との接続を拒絶する。接続要求がなければ(ステップS45でNO)、処理を終了する。
【0071】
ステップS41で、ユーザーPC2と接続されていなければ(ステップS41でNO)、ステップS42で、クラウドサーバ5と接続されているかどうかを判断する。接続されていれば(ステップS42でYES)、ステップS47で、ユーザーPC2から接続要求があるかどうかを調べ、接続要求があれば(ステップS47でYES)、ステップS48で、ユーザーPC2との接続を拒絶する。接続要求がなければ(ステップS47でNO)、処理を終了する。
【0072】
ステップS42で、クラウドサーバ5と接続されていなければ(ステップS42でNO)、ステップS43でユーザーPC2から接続要求があるかどうかを調べ、接続要求があれば(ステップS43でYES)、ステップS49でユーザーPC2と接続する。接続要求がなければ(ステップS43でNO)、ステップS44に進む。
【0073】
ステップS44では、クラウドサーバ5から接続要求があるかどうかを調べ、接続要求があれば(ステップS44でYES)、ステップS45でクラウドサーバ5と接続する。接続要求がなければ(ステップS44でNO)、処理を終了する。
【0074】
図11は、接続ボタン12の操作パターンの一例を説明するための図である。図11に示す例では、接続ボタン12の押下時間、換言すれば接続ボタン12がオンになっている時間に基づいて操作パターンが設定され、各操作パターンに対応付けられた接続先が選択されるようになっている。
【0075】
具体的には、接続ボタン12の操作開始から操作終了までの時間を、CPU101aにより計測し、図11(A)~(C)に示すように、所定の時間T1より長くT2より短い場合は接続先1に接続し、所定の時間T2より長くT3より短い場合は接続先2に接続し、所定の時間TNより長く所定の上限より短い場合は接続先Nに接続するようになっている。
【0076】
図12は、接続ボタン12の操作パターンの他の例を説明するための図である。図12に示す例では、所定時間内に接続ボタン12が押下された回数、換言すれば接続ボタン12がオンになった回数に基づいて操作パターンが設定され、各操作パターンに対応付けられた接続先が選択されるようになっている。
【0077】
具体的には、所定の時間Tより短い時間内に、接続ボタン12が所定時間以上オンになった回数をカウントし、図12(A)のように、回数が1回の場合は接続先1に接続し、同図(B)のように、回数が2回の場合は接続先2に接続し、同図(C)のように、回数がN回の場合は接続先Nに接続するようになっている。
【0078】
なお、所定時間Tを固定値に設定するのではなく、接続ボタン12のオフ操作後一定期間内に再度オン操作がされなかったことを回数検出の終端としてもよい。
【0079】
図13は、接続ボタン12の操作に応じて接続先を切り替えるさらに他の例を説明するための図である。図12の例では、接続ボタン12が押下されてオンを検出すると、接続動作を行い、再度、接続ボタン12が押下されたときに次の接続先への切り替え接続を行うようになっている。
【0080】
例えば、最初の接続先が接続先1、次の接続先が接続先2であれば、図13のように、接続ボタン12が押下されてオンになった時に接続先1との接続を行い、再度接続ボタン12が押下されてオンになると接続先2との接続を行い、以後同様に接続ボタン1が押下されてオンになる毎に接続先が切り替えられ、接続先Nまで切り替えられて再度押下されると接続先1に戻る。
【0081】
このような接続ボタン12の簡単な操作によって、接続先を容易に切り替えることができる。
【0082】
また、一個の接続ボタン12ではなく接続ボタン12を複数設け、これら複数の接続ボタンの操作により接続先を切り替えても良い。
【0083】
例えば、図14に示すように、第1接続ボタン12aと第2接続ボタン12bの2個の接続ボタン12を用い、図15(A)に示すように、第1接続ボタン12aが押下されてオンになった時に接続先1との接続を行い、再度第1接続ボタン12aが押下されてオンになると接続先2との接続を行い、以後同様に第1接続ボタン12aが押下されてオンになる毎に接続先が切り替えられるように構成する。一方、第2操作ボタン12bが押下されると、同図(B)に示すように、1つ前の接続先に戻って接続するように構成する。例えば、第1接続ボタン12aの押下により接続先3と接続される状態で、第2接続ボタン12bが押下されると接続先2と接続され、再度第2接続ボタン12aが押下されると接続先1と接続され、第1接続ボタン12aが押下されると、1つ先の接続先である接続先2と接続されるようになっている。
【0084】
このような複数の接続ボタン12a、12bの操作によっても、接続先を容易に切り替えることができる。
【0085】
次に、分光測色装置1により測色するとともに、ユーザーPC2やクラウドサーバ5を用いて印刷機4の校正や色管理を行う方法を例示する。
(1)ユーザーPC2から印刷機4の印刷色の校正を行う場合、または印刷機4のプロファイルを作成する場合
分光測色装置1の操作者は、分光測色装置1とユーザーPC2を無線LAN等で接続する。ユーザーPC2には、専用のアプリケーションソフトがインストールされている。
【0086】
アプリケーションから校正対象の印刷機4を指定し、印刷機4に測定対象物10である校正用のチャート、またはプロファイル作成用のチャートを印刷させる。
【0087】
次に、分光測色装置1の操作者がユーザーPC2のアプリケーションから校正開始またはプロファイル作成の指示を行うと、スキャン測定が実行される。即ち、分光測色装置1の操作者は印刷された校正用チャートまたはプロファイル作成用チャートに、ルーラ、分光測色装置1をセットして、図示しない操作開始ボタン等により測定開始を指示すると、分光測色装置1はスキャンを実施する。
【0088】
スキャンが終了すると、分光測色装置1は各パッチの測色結果をユーザーPC2に送信し、ユーザーPC2は測色結果と印刷した色との差を算出し、印刷機4の校正係数を算出する。そして、算出された校正係数を印刷機4に設定し、印刷機4の印刷色を管理する。
【0089】
プロファイルを作成する場合は、ユーザーPC2は測色結果と印刷指示値の関係を蓄積し、印刷機のプロファイルを作成する。
【0090】
なお、ユーザーPC2は、測色値や校正情報等をクラウドサーバ5に転送し、クラウドサーバ5が各印刷機4の色情報等を管理する構成としても良い。この場合は、印刷機4の色管理担当者は、複数の印刷機4の色管理を1台のクラウドサーバ5で行うことができる。
(2)ユーザーPC2のウェブブラウザから印刷機4の印刷色の校正を行う場合
分光測色装置1の操作者は、ユーザーPC2のWebブラウザからクラウドサーバ5にアクセスする。ユーザーはユーザーPC2に専用のアプリケーションソフトをインストールすることなく、OS(Operating System)に依存しない環境でクラウドサーバ5の機能を利用することができる。
【0091】
分光測色装置1の操作者はクラウドサーバ5のアプリケーション上で、測色を行う分光測色装置1をIPアドレス、任意名称、シリアル番号等を、入力または履歴やコンボボックスからの選択等により指定する。また、クラウドサーバ5のアプリケーション上で管理対象の印刷機4を指定する。
【0092】
クラウドサーバ5のアプリケーション上において、測定条件(校正の種類、測定方法、定義データ)を入力し、またはクラウドサーバ5上で指定された測定条件を、ユーザーPC2にダウンロードする。
【0093】
次に、指定した印刷機4で管理用チャートを印刷する。管理用チャートはクラウドサーバ5からダウンロードされる
分光測色装置1の操作者がクラウドサーバ5上で測定開始の指示を行うと、スキャン測定が実行される。即ち、分光測色装置1の操作者は印刷された校正用チャートまたはプロファイル作成用チャートに、ルーラ、分光測色装置1をセットして、図示しない操作開始ボタン等により測定開始を指示すると、分光測色装置1はスキャンを実施する。
【0094】
スキャンが終了すると、分光測色装置1はスキャンデータをクラウドサーバ5に送信し、クラウドサーバ5上でパッチ認識を行い、各パッチの濃度情報を取得できる。
【0095】
分光測色装置1の操作者は管理用チャートの測定結果をクラウドサーバ5上に測定条件や、測定日などと合わせて保存する。Webブラウザ上には測定結果の合否が表示される。なお、分光測色装置1のステータスイルミネーションを設けて、測定結果の合否を表示するようにしても良い。
【符号の説明】
【0096】
1 分光測色装置
12 接続ボタン(操作部材)
101 制御部
101a CPU
101b RAM
102 照明用光源
103 受光部
104 演算部
105 記憶部
107 通信部
2、2a、2b ユーザー端末
3 アクセスポイント
4 印刷機
5、5a、5b、5c クラウドサーバ
6 無線LAN
7~9 ネットワーク
10 測定対象物
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15