(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】画像形成装置、情報処理装置、表示制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
B41J 29/38 20060101AFI20221206BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20221206BHJP
B41J 21/00 20060101ALI20221206BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20221206BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20221206BHJP
B41J 29/393 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
B41J29/38 206
B41J29/42 F
B41J21/00 Z
H04N1/00 350
B41J29/00 H
B41J29/393 101
(21)【出願番号】P 2019014061
(22)【出願日】2019-01-30
【審査請求日】2021-11-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000925
【氏名又は名称】弁理士法人信友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 和人
【審査官】佐藤 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-268462(JP,A)
【文献】特開2008-054285(JP,A)
【文献】特開2015-076723(JP,A)
【文献】特開2006-042303(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
B41J 29/42
B41J 21/00
H04N 1/00
B41J 29/00
B41J 29/393
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部で画像が形成された記録紙に対して後処理装置が行う、断裁を含む後処理の設定情報である後処理設定情報を記憶する記憶部と、
前記画像形成部による、前記後処理設定情報が適用された印刷ジョブに基づく試し印刷の実施に際して、前記後処理設定情報に含まれる設定項目のうちの一部の設定項目を表示部の調整画面に表示させる制御を行う表示制御部と、を備え
、
前記表示制御部は、前記一部の設定項目の前記調整画面への表示を、前記試し印刷の実行中又は前記試し印刷の実行後に行い、
前記後処理設定情報が適用された印刷ジョブに基づく本印刷が完了している場合、前記後処理設定情報に含まれる設定項目のうち、前記記録紙に形成される画像の、前記記録紙の搬送方向と直交する方向に平行な辺のうちの一方の辺である第1の辺の位置を調整する設定項目、及び、前記第1の辺と直交する辺である第2の辺の位置を調整する設定項目を前記調整画面に表示させる制御を行う
画像形成装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記後処理設定情報が適用された印刷ジョブに基づく本印刷が完了していない場合、前記後処理設定情報に含まれる全ての設定項目を前記調整画面に表示させる制御を行う
請求項
1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
画像が形成された記録紙に対して後処理装置が行う、断裁を含む後処理の設定情報である後処理設定情報を記憶する記憶部と、
前記記録紙に画像を形成する画像形成装置による、前記後処理設定情報が適用された印刷ジョブに基づく試し印刷の実施に際して、前記後処理設定情報に含まれる設定項目のうちの一部の設定項目を表示部の調整画面に表示させる制御を行う表示制御部と、を備え
、
前記表示制御部は、前記一部の設定項目の前記調整画面への表示を、前記試し印刷の実行中又は前記試し印刷の実行後に行い、
前記後処理設定情報が適用された印刷ジョブに基づく本印刷が完了している場合、前記後処理設定情報に含まれる設定項目のうち、前記記録紙に形成される画像の、前記記録紙の搬送方向と直交する方向に平行な辺のうちの一方の辺である第1の辺の位置を調整する設定項目、及び、前記第1の辺と直交する辺である第2の辺の位置を調整する設定項目を前記調整画面に表示させる制御を行う
情報処理装置。
【請求項4】
記録紙に画像を形成する手順と、
画像が形成された記録紙に対して後処理装置が行う、断裁を含む後処理の設定情報である後処理設定情報を管理する手順と、
前記後処理設定情報が適用された印刷ジョブに基づく試し印刷の実施に際して、前記後処理設定情報に含まれる設定項目のうちの一部の設定項目を表示部の調整画面に表示させる制御を行う
表示制御手順と、を含み、
前記表示制御手順では、前記一部の設定項目の前記調整画面への表示を、前記試し印刷の実行中又は前記試し印刷の実行後に行い、
前記後処理設定情報が適用された印刷ジョブに基づく本印刷が完了している場合、前記後処理設定情報に含まれる設定項目のうち、前記記録紙に形成される画像の、前記記録紙の搬送方向と直交する方向に平行な辺のうちの一方の辺である第1の辺の位置を調整する設定項目、及び、前記第1の辺と直交する辺である第2の辺の位置を調整する設定項目を前記調整画面に表示させる制御を行う
表示制御方法。
【請求項5】
記録紙に画像を形成する手順と、
画像が形成された記録紙に対して後処理装置が行う、断裁を含む後処理の設定情報である後処理設定情報を管理する手順と、
前記後処理設定情報が適用された印刷ジョブに基づく試し印刷の実施に際して、前記後処理設定情報に含まれる設定項目のうちの一部の設定項目を表示部の調整画面に表示させる
表示制御手順と、をコンピュータに実行させるためのプログラム
であって、
前記表示制御手順では、前記一部の設定項目の前記調整画面への表示を、前記試し印刷の実行中又は前記試し印刷の実行後に行い、
前記後処理設定情報が適用された印刷ジョブに基づく本印刷が完了している場合、前記後処理設定情報に含まれる設定項目のうち、前記記録紙に形成される画像の、前記記録紙の搬送方向と直交する方向に平行な辺のうちの一方の辺である第1の辺の位置を調整する設定項目、及び、前記第1の辺と直交する辺である第2の辺の位置を調整する設定項目を前記調整画面に表示させる制御を行う
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、情報処理装置、表示制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、後処理装置の設定情報である後処理プロファイル(後処理設定情報)では、画像のサイズ、断裁位置、クリースやミシン目の形成位置などの各種設定項目が管理される。これらの設定項目の設定値は、例えばmm単位で調整が可能である。ユーザーは、実施したい後処理の設定項目の設定値を調整することにより、印刷物に対する後処理の仕上がりを、自分の好みのものとすることができる。
【0003】
しかし、同じ後処理設定情報を用いて後処理が行われた場合でも、画像形成装置又は後処理装置の機種等によっては、後処理の仕上がりが異なる場合がある。後処理の仕上がりが望んだものと異なる場合、ユーザーは、後処理設定情報の設定内容を、調整画面等を通して修正することができる。
【0004】
例えば、特許文献1には、各機器に対してユーザーによって微調整が行われた設定項目及び調整量の情報をJDF(Job Definition Format)に登録しておき、該JDFを再印刷の際にも使えるように、ファイル保管マネージャでJDFを保持する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、後処理が施された印刷物の仕上がりを見て、後処理設定情報の設定項目の設定値を調整する場合にも、ユーザーは、様々な設定項目のうちの、どの設定項目を調整すればよいのかを判断し辛いという課題があった。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、後処理設定情報の調整を容易に行えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の一側面を反映した画像形成装置は、記録紙に画像を形成する画像形成部と、画像形成部で画像が形成された記録紙に対して後処理装置が行う、断裁を含む後処理の設定情報である後処理設定情報を記憶する記憶部と、画像形成部による、後処理設定情報が適用された印刷ジョブに基づく試し印刷の実施に際して、後処理設定情報に含まれる設定項目のうちの一部の設定項目を表示部の調整画面に表示させる表示制御部と、を備える。そして、表示制御部は、一部の設定項目の調整画面への表示を、試し印刷の実行中又は試し印刷の実行後に行い、後処理設定情報が適用された印刷ジョブに基づく本印刷が完了している場合、後処理設定情報に含まれる設定項目のうち、記録紙に形成される画像の、記録紙の搬送方向と直交する方向に平行な辺のうちの一方の辺である第1の辺の位置を調整する設定項目、及び、第1の辺と直交する辺である第2の辺の位置を調整する設定項目を調整画面に表示させる制御を行う。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、設定画面に表示される設定項目が一部に絞られるため、ユーザーは、後処理設定情報の調整を容易に行えるようになる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムの概要構成図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の制御系の構成例を示すブロック図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態に係る後処理装置で行われる後処理の種類の例を示す表である。
【
図4】本発明の第1の実施形態に係る後処理プロファイル作成画面の例を示す図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態に係るジョブリスト画面の例を示す図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態に係る出力方法選択画面の例を示す図である。
【
図7】本発明の第1の実施形態に係る本印刷未完了時に表示される調整画面の例を示す図である。
【
図8】本発明の第1の実施形態に係る本印刷完了時に表示される調整画面の例を示す図である。
【
図9】本発明の第1の実施形態に係る後処理プロファイルの設定項目における先端位置及び上端位置を説明する図である。
【
図10】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置による表示制御方法の手順の例を示すフローチャートである。
【
図11】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置による表示制御方法の手順の例を示すフローチャートである。
【
図12】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置による表示制御方法の手順の例を示すフローチャートである。
【
図13】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置による表示制御方法の手順の例を示すフローチャートである。
【
図14】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置による表示制御方法の手順の例を示すフローチャートである。
【
図15】本発明の第2の実施形態に係る印刷システムの概要構成図である。
【
図16】本発明の第2の実施形態に係る印刷指示装置の制御系の構成例を示すブロック図である。
【
図17】本発明の第2の実施形態に係る印刷システムによる表示制御方法の手順の例を示すフローチャートである。
【
図18】本発明の第2の実施形態に係る印刷システムによる表示制御方法の手順の例を示すフローチャートである。
【
図19】本発明の第2の実施形態に係る印刷システムによる表示制御方法の手順の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素は、同一の符号を付し、構成要素の重複説明は省略する。まず、各種実施形態の構成例を説明する前に、本発明で解決する上記課題について、より具体的に説明する。
【0012】
<第1の実施形態>
[画像形成システムの構成]
まず、
図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムの構成例について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システム1の概要構成図である。
【0013】
図1に示す画像形成システム1は、画像形成装置10及び後処理装置20を備える。
まず、画像形成装置10の構成を説明する。画像形成装置10は、
図1に示すように、スキャナ部11、操作表示部12、給紙トレイ13及びプリンタ部14(画像形成部の一例)等を備える。
【0014】
スキャナ部11は、原稿給紙台上に配置された原稿から画像を光学的に読み取り、読み取った画像をA/D変換して画像データ(スキャンデータ)を生成する。
【0015】
操作表示部12は、液晶パネル等からなる表示部、及び、タッチセンサ等からなる操作部で構成され、表示部及び操作部はタッチパネルとして一体に形成される。なお、操作部をマウスやタブレットなどで構成することにより、操作部と表示部とをそれぞれ別体で構成してもよい。
【0016】
操作表示部12は、操作部に入力されたユーザーからの操作の内容を表す操作信号を生成し、該操作信号を制御部100(
図2参照)に供給する。例えば、ユーザーより、画像形成処理の開始を指示する操作が入力された場合には、操作表示部12は、画像形成処理を開始させる信号を生成して、制御部100に供給する。また、操作表示部12は、表示制御部150の制御に基づいて、表示部に、印刷ジョブに適用された後処理設定プロファイル(後処理設定情報の一例)を調整可能な調整画面等を表示する。
【0017】
給紙トレイ13は、プリンタ部14で画像形成が行われる用紙Shを収容する容器である。給紙トレイ13から給紙された用紙Shは、搬送路Pを通ってプリンタ部14に搬送される。
【0018】
プリンタ部14は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像を形成するための、4つの画像形成ユニット15Y,15M,15C及び15Kを備える。画像形成ユニット15Y,15M,15C及び15Kはそれぞれ、帯電部、LED書き込みユニット(レーザ光源)(いずれも図示略)、感光体ドラム及び現像部を備える。現像部は、感光体ドラムの表面(外周部)に潜像を形成するとともに、該潜像に不図示の現像器から供給されたトナーを付着させる。これにより、感光体ドラム上にトナー画像が形成される。
【0019】
また、プリンタ部14は、中間転写ベルト16、2次転写部17及び定着部18を備える。中間転写ベルト16は、各色の感光体ドラムに形成された各トナー画像が一次転写されるベルトである。2次転写部17は、中間転写ベルト16上に1次転写された各色のトナー画像を、搬送路P上を搬送された用紙Shに2次転写するローラである。
【0020】
定着部18は、2次転写部17で用紙Shに転写されたトナー画像を、用紙Sh上に定着させる定着処理を行う。定着部18によってトナー画像が定着された用紙Shは、搬送路P上を搬送されて後処理装置20に送られる。
【0021】
次に、後処理装置20の構成について説明する。後処理装置は、FD断裁部21、第2後処理部22、第3後処理部23、CD断裁部24及び排紙トレイ25等を備える。
【0022】
FD断裁部21は、画像形成装置10から搬送された用紙Shを、用紙搬送方向(以下、「FD(Feed Direction)方向」とも称する)に裁断する処理、及び、用紙Shに対してFD方向のスリット(天地スリット)を形成する処理を行う。第2後処理部22は、クリース部221及びCDミシン部222を備える。クリース部221は、用紙Shに折り目(クリース)を形成する処理を行う。CDミシン部222は、用紙Shに対して、FD方向と直交する方向(以下、「CD(Cross Direction)方向」とも称する)にミシン目を形成する処理を行う。
【0023】
第3後処理部23は、FDミシン部231及びドブ断スリット部232を備える。FDミシン部231は、用紙Shに対して、FD方向にミシン目を形成する処理を行う。ドブ断スリット部232は、用紙ShのFD方向のドブ断ちを行う。CD断裁部24は、用紙ShをCD方向に裁断する処理を行う。排紙トレイ25は、画像形成装置10で画像が形成された用紙が排出されるトレイである。
【0024】
本実施形態に係る画像形成システム1では、断裁の機能を有する後処理装置20が画像形成装置10の後段に接続されるため、用紙Shへの画像形成から後処理までの一連の処理を、画像形成システム1によって実現することができる。
【0025】
例えば、従来の画像形成装置10と断裁機とが接続されていないシステムにおいては、用紙Shへの画像形成から後処理までの処理は、以下の手順が必要となる。
【0026】
(1)ユーザーが画像形成装置10の設定を行う。
(2)画像形成装置10が用紙に画像を形成し、画像が形成された用紙を出力する。
(3)画像形成装置10から出力された出力物(用紙)を、ユーザーが断裁機に移動させる。
(4)ユーザーが断裁機の設定を行う。
(5)断裁機で試し断裁を実行する。
(5′)試し断裁の結果に基づいて、ユーザーが断裁機の再設定を行う。
(6)断裁機で断裁を実行する。
【0027】
これに対して、本実施形態に係る画像形成システム1では、以下の手順により、用紙Shへの画像形成から、断裁を含む後処理までの一連の処理が実現される。
(1)ユーザーが、画像形成装置10の設定、及び、断裁機能を有する後処理装置20の設定(後処理プロファイルの設定)を行う。
(2)画像形成装置10及び後処理装置20を含む画像形成システム1が試し印刷を実行する。
(2′)試し印刷の結果に基づいて、ユーザーが画像形成装置10の再設定、及び/又は、後処理装置20の再設定を行う。
(3)画像形成システム1が本印刷及び断裁を行う。
【0028】
つまり、本実施形態によれば、画像形成装置10から出力された出力物をユーザーが断裁機まで運んでセットする手間が節減される。
【0029】
[画像形成装置の制御系の構成例]
次に、
図2を参照して、画像形成システム1に含まれる画像形成装置10の制御系の構成例について説明する。
図2は、画像形成装置10の制御系の構成例を示すブロック図である。
【0030】
図2に示すように、画像形成装置10は、制御部100、記憶部110、ネットワークI/F部120、後処理装置I/F部130、スキャナ部11、操作表示部12、プリンタ部14、ファックス部140及び表示制御部150等を備える。
【0031】
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102及びRAM(Random Access Memory)103等を備える。
【0032】
CPU101は、画像形成装置10を構成する各部の動作を制御する。例えば、CPU101は、操作表示部12に表示された調整画面の内容に対するユーザーによる指示の内容に基づいて、後処理設定プロファイルの内容を変更する。
【0033】
ROM102には、CPU101によって行われる演算を実行するためのプログラム(ソフトウェア)が格納される。RAM103は、CPU101がプログラムを実行する際の作業領域として使用される。
【0034】
記憶部110は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等で構成される。記憶部110には、後処理プロファイル111が格納される。後処理プロファイル111は、後処理装置20が行う後処理の設定情報であり、天地スリット、クリース、CD断裁等の後処理の各設定項目及びその設定値を含む。
【0035】
ネットワークI/F部120は、NIC(Network Interface Card)、モデム等で構成され、不図示の公衆回線等に接続される。ネットワークI/F部120は、ユーザーによって操作される不図示の端末装置等から送信される原稿データ等を受信する。
【0036】
後処理装置I/F部130は、例えばシリアルI/F等で構成され、後処理装置20に接続される。後処理装置I/F部130は、後処理装置20との間で行われる後処理プロファイル111等の各種データや信号等の送受信動作を制御する。
【0037】
スキャナ部11、操作表示部12及びプリンタ部14については
図1を参照して説明済みであるため、ここでは説明は省略する。ファックス部140は、スキャナ部11が読み取ったスキャンデータを、ネットワークI/F部120を介して不図示のファックス端末に送信する処理、及び、ファックス端末から送信されてくる画像データを受信してプリンタ部14に出力する処理を行う。
【0038】
表示制御部150は、ユーザーにより操作表示部12に入力される操作の内容に基づいて、操作表示部12に操作画面等の画面を表示させる制御を行う。例えば、表示制御部150は、プリンタ部14による、後処理プロファイル111が適用された印刷ジョブに基づく試し印刷の実施に際して、操作表示部12に調整画面を表示させる制御を行う。このとき、表示制御部150は、該印刷ジョブの本印刷が完了しているか否かの情報に基づいて、調整画面に表示させる内容を変更する。具体的には、本印刷が完了している場合には、表示制御部150は、後処理プロファイル111に含まれる設定項目のうちの一部の設定項目を調整画面に表示させる制御を行う。本印刷が完了していない場合には、表示制御部150は、後処理プロファイル111に含まれる全ての設定項目を調整画面に表示させる制御を行う。
【0039】
[後処理装置で行われる後処理の種類]
次に、
図3を参照して、後処理装置20で行われる後処理の種類について説明する。
図3は、後処理装置で行われる後処理の種類の例を示す表である。
【0040】
図3の表には、NO.1~NO.8の8種類の後処理の例を示す。NO.1は「(1)四方断裁」であり、NO.2は「(2)複数断裁」であり、NO.3は「(1)四方断裁&(3)クリース」である。また、NO.4は「(1)四方断裁&(4)ミシン」であり、NO.5は「(1)四方断裁&(3)クリース」であり、NO.6は「(2)複数断裁(カード)」である。さらに、NO.7は「(2)複数断裁(名刺)」であり、NO.8は「(2)複数断裁&(4)ミシン」である。
【0041】
例えば、NO.1の「(1)四方断裁」、NO.2の「複数断裁」は、シート、フライヤー、チラシ、バナー等の出力物を生成する際に行われる後処理である。NO.1の「(1)四方断裁」においては、FD断裁部21(
図1参照)によって用紙Shの両端がFD断裁された後に、CD断裁部24によって用紙Shの両端がCD断裁される。
【0042】
また、例えば、NO.3の「(1)四方断裁&(3)クリース」は、バナー、ブックカバー、リーフレット、カタログ、パンフレット、フォトアルバム、ブックレット等の出力物を生成する際に行われる後処理である。NO.3の「(1)四方断裁&(3)クリース」においては、FD断裁部21によって用紙Shの両端がFD断裁された後に、第2後処理部22のクリース部221によって折り目が付けられる。そして、CD断裁部24によって用紙Shの両端がCD断裁される。
【0043】
また、例えば、NO.4の「(1)四方断裁&(4)ミシン」は、シート、フライヤー、チラシ等の出力物を生成する際に行われる後処理である。NO.4の「(1)四方断裁&(4)ミシン」においては、まず、FD断裁部21によって用紙Shの両端がFD断裁され、その後、第2後処理部22のCDミシン部222によって、CD方向にミシン目が形成される。次いで、第3後処理部23のFDミシン部231によって、用紙ShのFD方向にミシン目が形成され、CD断裁部24によって用紙Shの両端がCD断裁される。
【0044】
用紙Shに対して後処理装置20によって実行される後処理の種類や、後処理の用紙Shへの形成位置等は、後処理プロファイル111に設定される。後処理プロファイル111の作成は、画像形成装置10の操作表示部12に表示される後処理プロファイル作成画面を介して、ユーザーによって行われる。
【0045】
[後処理プロファイルの作成例]
次に、
図4を参照して、ユーザーによる後処理プロファイル作成例について説明する。
図4は、後処理プロファイル作成画面の例を示す図である。
【0046】
図4に示す後処理プロファイル作成画面Sc1の右側には、後処理プロファイル111の設定内容として、「設定情報」及び「断裁設定」の各項目が表示されている。「設定情報」には、用紙Shの用紙サイズは“297×210”であり、断裁種類は“詳細設定”であることが示されている。
【0047】
「断裁設定」には、「仕上り寸法(横幅)」、「仕上り寸法(縦幅)」、「先端位置」、「上端位置」、「面付け数(横方向)」、「面付け数(縦方向)」、「クリース位置1」、「ドブ断ち幅(横方向)」及び「ドブ断ち幅(縦方向)」の各設定項目及び設定値が表示されている。
【0048】
後処理プロファイル作成画面Sc1の左側には、「断裁設定」の欄で設定された各設定内容を反映した用紙Shの状態が表示されている。ユーザーは、後処理の各設定内容が反映された用紙Shの状態を確認しながら、各設定項目の設定値に所望の値を入力することにより、後処理プロファイル111を作成することができる。
【0049】
一方、印刷ジョブに適用された後処理プロファイル111の調整は、画像形成装置10の操作表示部12に表示される調整画面を介して、ユーザーによって行われる。調整画面は、表示制御部150(
図2参照)の制御に基づいて、試し印刷の実行中又は実行後に操作表示部12に表示される。
【0050】
[表示制御部による表示制御]
次に、調整画面を表示する際の表示制御部150による表示制御について、
図5~
図8を参照しながら説明する。
図5は、ジョブリスト画面の例を示す図であり、
図6は、出力方法選択画面の例を示す図である。
図7は、本印刷未完了時に表示される調整画面の例を示す図であり、
図8は、本印刷完了時に表示される調整画面の例を示す図である。
【0051】
試し印刷又は本印刷を行いたい場合、ユーザーは、まず
図5に示すジョブリスト画面Sc2を操作表示部12に表示させる指示(操作)を、操作表示部12の操作部に対して入力する。この指示に基づいて、表示制御部150は、操作表示部12にジョブリスト画面Sc2を表示させる制御を行う。
【0052】
ユーザーによって、ジョブリスト画面Sc2の一時保存ジョブボタンBn1が押下されると、表示制御部150は、画像形成装置10の記憶部110等に記憶された一時保存ジョブを、一時保存ジョブ一覧Ltとして画面に表示させる制御を行う。
【0053】
ユーザーは、一時保存ジョブ一覧Ltの中から、試し印刷又は本印刷したい印刷ジョブを選択し、画面右下にある出力ボタンBn2を押下することにより、選択した印刷ジョブの印刷を指示することができる。
【0054】
ユーザーにより出力ボタンBn2が押下されると、表示制御部150は、
図6に示す出力方法選択画面Sc3をポップアップ表示させる制御を行う。出力方法選択画面Sc3の上方には、「出力方法を選択して下さい」というメッセージが表示されており、その下方には、通常ボタンBn3、プルーフ(先頭1枚)ボタンBn4、プルーフボタンBn5等が表示されている。
【0055】
通常ボタンBn3は、本印刷の出力の指示を受け付けるボタンであり、プルーフ(先頭1枚)ボタンBn4は、試し印刷の先頭の1枚のみを印刷して印刷を停止する指示を受け付けるボタンである。プルーフボタンBn5は、試し印刷の1部のみを印刷して停止する指示を受け付けるボタンである。
【0056】
通常ボタンBn3、プルーフ(先頭1枚)ボタンBn4、プルーフボタンBn5のいずれかのボタンがユーザーによって押下(選択)された後に、出力方法選択画面Sc3の右下端のOKボタンBn6が押下された場合、表示制御部150は、制御部100(
図2参照)に対して、ユーザーにより選択された印刷形式の内容を送信する。そして、制御部100からプリンタ部14に対して、ユーザーにより選択された印刷形式での印刷が指示される。
【0057】
ユーザーによって、プルーフ(先頭1枚)ボタンBn4が押下された場合、表示制御部150は、試し印刷の先頭の1枚が出力された後に、調整画面をポップアップ表示させる制御を行う。プルーフボタンBn5が押下された場合には、表示制御部150は、試し印刷の実行中、又は、試し印刷が1枚である場合にはその1枚の出力が完了した後に、調整画面をポップアップ表示させる制御を行う。
【0058】
表示制御部150は、ユーザーによってプルーフ(先頭1枚)ボタンBn4又はプルーフボタンBn5が押下されたことを検知した場合、試し印刷を行う印刷ジョブに基づく本印刷が、過去に既に完了しているか否かを判定する。試し印刷を行う印刷ジョブに基づく本印刷が過去に既に完了しているか否かの情報は、例えば、後処理プロファイル111内の本印刷完了フラグ(図示略)の設定の有無によって管理される。
【0059】
本印刷完了フラグがセットされている場合、表示制御部150は、試し印刷を行う印刷ジョブに基づく本印刷が完了していると判断し、操作表示部12に
図7に示す調整画面Sc4を表示させる制御を行う。
図7に示す調整画面Sc4の上方には、「この後処理プロファイルを適用した本印刷は完了しています」というメッセージが表示される。そのメッセージの下方には、「断裁設定」の項目として、「先端位置」及び「上端位置」の2つの設定項目のみが表示される。
【0060】
ここで、
図8を参照して、後処理プロファイル111の設定項目における「先端位置」及び「上端位置」について説明する。
図8は、後処理プロファイル111の設定項目における先端位置及び上端位置を説明する図である。
図8に示すように、先端位置Ps1は、用紙Shに形成される画像の、FD方向と直交するCD方向に平行な辺のうちのFD方向における先端(図中の左側)の辺(第1の辺の一例)の位置である。上端位置Ps2は、用紙Shに形成される画像の、FD方向に平行な辺のうちの奥側(図中の上側)の辺(第2の辺の一例)位置である。
【0061】
本印刷が完了した後に行われる後処理プロファイル111の調整としては、画像形成装置10の個体差等に起因する微妙な紙のズレを直す微調整が行われることが多い。本実施形態では、本印刷の完了後に表示される調整画面において、設定項目が「先端位置」及び「上端位置」のみに絞られるため、本実施形態によれば、本印刷の完了後に必要な後処理プロファイル111の微調整を、ユーザーが容易に行えるようになる。
【0062】
一方、本印刷完了フラグがセットされていない場合には、表示制御部150は、試し印刷を行う印刷ジョブに基づく本印刷がまだ完了していないと判断し、
図9に示す調整画面Sc5を表示させる制御を行う。
図9に示す調整画面Sc5の上方には、「この後処理プロファイルを適用した本印刷は完了していません」というメッセージが表示される。そのメッセージの下方には、「断裁設定」の項目として、後処理プロファイル111に含まれる全ての設定項目が表示される。したがって、本印刷が完了していない間は、ユーザーは、任意の設定項目の値を自由に設定し直すことができる。
【0063】
[画像形成装置による表示制御方法]
次に、
図10~
図14を参照して、画像形成装置10による表示制御方法について説明する。
図10~
図14は、画像形成装置10による表示制御方法の手順の例を示すフローチャートである。
【0064】
まず、画像形成装置10の表示制御部150は、ジョブリスト画面Sc2(
図5参照)の表示が指示されたか否かを判定する(
図10のステップS1)。ステップS1で、ジョブリスト画面Sc2の表示は指示されていないと判定された場合(ステップS1がNO判定の場合)、表示制御部150は、ステップS1の判定を繰り返す。一方、ステップS1で、ジョブリスト画面Sc2の表示が指示されたと判定された場合(ステップS1がYES判定の場合)、表示制御部150は、操作表示部12にジョブリスト画面Sc2を表示させる制御を行う(ステップS2)。
【0065】
次いで、表示制御部150は、ユーザーによって一時保存ジョブボタンBn1(
図5参照)が押下されたか否かを判定する(ステップS3)。ステップS3で、一時保存ジョブボタンBn1は押下されていないと判定された場合(ステップS3がNO判定の場合)、表示制御部150は、ステップS3の判定を繰り返す。一方、ステップS3で、一時保存ジョブボタンBn1は押下されたと判定された場合(ステップS3がYES判定の場合)、表示制御部150は、操作表示部12に一時保存ジョブ一覧Ltを表示させる制御を行う(ステップS4)。
【0066】
次いで、表示制御部150は、一時保存ジョブ一覧Ltの中から特定の印刷ジョブが選択されたか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5で、特定の印刷ジョブは選択されていないと判定された場合(ステップS5がNO判定の場合)、表示制御部150は、ステップS5の判定を繰り返す。一方、ステップS5で、特定の印刷ジョブは選択されたと判定された場合(ステップS5がYES判定の場合)、表示制御部150は、ユーザーによって出力ボタンBn2が押下されたか否かを判定する(ステップS6)。
【0067】
ステップS6で、出力ボタンBn2は押下されていないと判定された場合(ステップS6がNO判定の場合)、表示制御部150は、ステップS6の判定を繰り返す。一方、ステップS6で、出力ボタンBn2は押下されたと判定された場合(ステップS6がYES判定の場合)、表示制御部150は、操作表示部12に出力方法選択画面Sc3(
図6参照)を表示させる制御を行う(ステップS7)。
【0068】
次いで、表示制御部150は、出力方法選択画面Sc3において、ユーザーによって通常ボタンBn3(
図6参照)が押下されたか否かを判定する(
図11のステップS8)。ステップS8で、通常ボタンBn3が押下されたと判定された場合(ステップS8がYES判定の場合)、表示制御部150は、キャンセルボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS9)。ステップS9で、キャンセルボタンが押下されたと判定された場合(ステップS9がYES判定の場合)、表示制御部150は、ステップS8に戻って判定を行う。
【0069】
一方、ステップS9で、キャンセルボタンは押下されていないと判定された場合(ステップS9がNO判定の場合)、表示制御部150は、OKボタンBn6が押下されたか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10で、OKボタンBn6は押下されていないと判定された場合(ステップS10がNO判定の場合)、表示制御部150は、ステップS9に戻って判定を行う。一方、ステップS10で、OKボタンBn6が押下されたと判定された場合(ステップS10がYES判定の場合)、表示制御部150は、
図12に示す処理を行う。
図12に示す処理については後述する。
【0070】
ステップS8で、通常ボタンBn3は押下されていないと判定された場合(ステップS8がNO判定の場合)、表示制御部150は、プルーフ(先頭1枚)ボタンBn4(
図6参照)が押下されたか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11で、プルーフ(先頭1枚)ボタンBn4が押下されたと判定された場合(ステップS11がYES判定の場合)、表示制御部150は、キャンセルボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12で、キャンセルボタンが押下されたと判定された場合(ステップS12がYES判定の場合)、表示制御部150は、ステップS8に戻って判定を行う。
【0071】
一方、ステップS12で、キャンセルボタンは押下されていないと判定された場合(ステップS12がNO判定の場合)、表示制御部150は、OKボタンBn6が押下されたか否かを判定する(ステップS13)。ステップS13で、OKボタンBn6は押下されていないと判定された場合(ステップS13がNO判定の場合)、表示制御部150は、ステップS12に戻って判定を行う。一方、ステップS13で、OKボタンBn6が押下されたと判定された場合(ステップS13がYES判定の場合)、表示制御部150は、
図13に示す処理を行う。
図13に示す処理については後述する。
【0072】
ステップS11で、プルーフ(先頭1枚)ボタンBn4は押下されていないと判定された場合(ステップS11がNO判定の場合)、表示制御部150は、プルーフボタンBn5(
図6参照)が押下されたか否かを判定する(ステップS14)。ステップS14で、プルーフボタンBn5が押下されたと判定された場合(ステップS14がYES判定の場合)、表示制御部150は、キャンセルボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS15)。ステップS15で、キャンセルボタンが押下されたと判定された場合(ステップS15がYES判定の場合)、表示制御部150は、ステップS8に戻って判定を行う。
【0073】
一方、ステップS15で、キャンセルボタンは押下されていないと判定された場合(ステップS15がNO判定の場合)、表示制御部150は、OKボタンBn6が押下されたか否かを判定する(ステップS16)。ステップS16で、OKボタンBn6は押下されていないと判定された場合(ステップS16がNO判定の場合)、表示制御部150は、ステップS15に戻って判定を行う。一方、ステップS16で、OKボタンBn6が押下されたと判定された場合(ステップS16がYES判定の場合)、表示制御部150は、
図14に示す処理を行う。
図14に示す処理については後述する。
【0074】
次に、
図12を参照して、通常ボタンBn3が押下された後にOKボタンBn6が押下された場合(
図11のステップS10がYES判定の場合)の処理について説明する。
【0075】
まず、画像形成装置10の制御部100は、通常ボタンBn3の押下により印刷が指示された印刷ジョブは、後処理装置20での後処理を要するジョブであるか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21で、後処理を要するジョブであると判定された場合(ステップS21がYES判定の場合)、後処理装置I/F部130(
図2参照)は、後処理装置20との通信を開始する(ステップS22)。
【0076】
次いで、プリンタ部14は1ページの印刷を行う(ステップS23)。ステップS21で、後処理装置20での後処理を要さないジョブであると判定された場合(ステップS21がNO判定の場合)にも、ステップS23の処理が行われる。次いで、制御部100は、印刷ジョブの全てのページの印刷が完了したか否かを判定する(ステップS24)。ステップS24で、全てのページの印刷は完了していないと判定された場合(ステップS24がNO判定の場合)、制御部100は、ステップS23に処理を戻す。つまり、プリンタ部14によって1ページの印刷が行われる。
【0077】
一方、ステップS24で、全てのページの印刷が完了したと判定された場合(ステップS24がYES判定の場合)、制御部100は、印刷が完了した印刷ジョブは、後処理プロファイル111に基づく後処理が実行されたジョブであるか否かを判定する(ステップS25)。
【0078】
ステップS25で、後処理が実行されたジョブであると判定された場合(ステップS25がYES判定の場合)、制御部100は、後処理プロファイル111に本印刷完了フラグをセットする(ステップS26)。ステップS26の処理後、表示制御処理は終了する。ステップS25で、後処理が実行されたジョブではないと判定された場合(ステップS25がNO判定の場合)にも、表示制御処理は終了する。
【0079】
次に、
図13を参照して、プルーフ(先頭1枚)ボタンBn4が押下された後にOKボタンBn6が押下された場合(
図11のステップS13がYES判定の場合)の処理について説明する。
【0080】
まず、画像形成装置10の制御部100は、プルーフ(先頭1枚)ボタンBn4が押下することにより印刷が指示された印刷ジョブは、後処理装置20での後処理を要するジョブであるか否かを判定する(ステップS31)。ステップS31で、後処理を要するジョブであると判定された場合(ステップS31がYES判定の場合)、後処理装置I/F部130は、後処理装置20との通信を開始する(ステップS32)。
【0081】
次いで、プリンタ部14は1ページの印刷を行う(ステップS33)。ステップS31で、後処理装置20での後処理を要さないジョブであると判定された場合(ステップS31がNO判定の場合)にも、ステップS33の処理が行われる。次いで、制御部100は、印刷ジョブの1ページの印刷が完了したか否かを判定する(ステップS34)。ステップS34で、1ページの印刷は完了していないと判定された場合(ステップS34がNO判定の場合)、制御部100は、ステップS33に処理を戻す。つまり、プリンタ部14によって1ページの印刷が行われる。
【0082】
一方、ステップS34で、1ページの印刷が完了したと判定された場合(ステップS34がYES判定の場合)、制御部100は、1ページの印刷が完了した印刷ジョブは、後処理プロファイル111に基づく後処理が実行されたジョブであるか否かを判定する(ステップS35)。ステップS35で、後処理が実行されたジョブではないと判定された場合(ステップS35がNO判定の場合)、制御部100は、表示制御処理を終了する。
【0083】
一方、ステップS35で、後処理が実行されたジョブであると判定された場合(ステップS35がYES判定の場合)、制御部100は、後処理プロファイル111に本印刷完了フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS36)。
【0084】
ステップS36で、本印刷完了フラグがセットされていると判定された場合(ステップS36がYES判定の場合)、表示制御部150は、用紙Shにおける画像形成位置の先端位置及び上端位置のみを調整できる調整画面Sc4(
図7参照)を操作表示部12に表示させる制御を行う(ステップS37)。ステップS37の処理後、表示制御処理は終了する。
【0085】
一方、ステップS36で、本印刷完了フラグはセットされていないと判定された場合(ステップS36がNO判定の場合)、表示制御部150は、全ての設定項目を調整できる調整画面Sc5(
図8参照)を操作表示部12に表示させる制御を行う(ステップS38)。ステップS38の処理後、表示制御処理は終了する。
【0086】
次に、
図14を参照して、プルーフボタンBn5が押下された後にOKボタンBn6が押下された場合(
図11のステップS16がYES判定の場合)の処理について説明する。
【0087】
まず、画像形成装置10の制御部100は、プルーフボタンBn5の押下により印刷が指示された印刷ジョブは、後処理装置20での後処理を要するジョブであるか否かを判定する(ステップS41)。ステップS41で、後処理を要するジョブであると判定された場合(ステップS41がYES判定の場合)、後処理装置I/F部130は、後処理装置20との通信を開始する(ステップS42)。
【0088】
次いで、プリンタ部14は1ページの印刷を行う(ステップS43)。ステップS41で、後処理装置20での後処理を要さないジョブであると判定された場合(ステップS41がNO判定の場合)にも、ステップS43の処理が行われる。次いで、制御部100は、印刷ジョブの1ページの印刷が完了したか否かを判定する(ステップS44)。ステップS44で、1ページの印刷は完了していないと判定された場合(ステップS44がNO判定の場合)、制御部100は、ステップS43に処理を戻す。つまり、プリンタ部14によって1ページの印刷が行われる。
【0089】
一方、ステップS44で、1ページの印刷が完了したと判定された場合(ステップS44がYES判定の場合)、制御部100は、1ページの印刷が完了した印刷ジョブは、後処理プロファイル111に基づく後処理が実行されたジョブであるか否かを判定する(ステップS45)。
【0090】
ステップS45で、後処理が実行されたジョブでないと判定された場合(ステップS45がNO判定の場合)、制御部100は、試し印刷の1部の印刷は完了したか否かを判定する(ステップS46)。ステップS46で、試し印刷の1部の印刷は完了していないと判定された場合(ステップS46がNO判定の場合)、プリンタ部14は1ページを印刷する(ステップS47)。ステップS47の処理後、制御部100はステップS46の判定を行う。一方、ステップS46で、試し印刷の1部の印刷が完了したと判定された場合(ステップS46がYES判定の場合)、表示制御処理は終了する。
【0091】
ステップS45で、後処理が実行されたジョブであると判定された場合(ステップS45がYES判定の場合)、制御部100は、後処理プロファイル111に本印刷完了フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS48)。
【0092】
ステップS48で、本印刷完了フラグがセットされていると判定された場合(ステップS48がYES判定の場合)、表示制御部150は、用紙Shにおける画像形成位置の画像形成位置の先端位置及び上端位置のみを調整できる調整画面Sc4(
図7参照)を操作表示部12に表示させる制御を行う(ステップS49)。ステップS49の処理後、制御部100はステップS46の判定を行う。
【0093】
一方、ステップS48で、本印刷完了フラグはセットされていないと判定された場合(ステップS48がNO判定の場合)、表示制御部150は、全ての設定項目を調整できる調整画面Sc5(
図8参照)を操作表示部12に表示させる制御を行う(ステップS50)。ステップS50の処理後、制御部100はステップS46の判定を行う。
【0094】
上述した第1の実施形態では、プリンタ部14による、後処理プロファイル111が適用された印刷ジョブに基づく試し印刷の実施に際して、後処理プロファイル111に含まれる設定項目のうちの一部の設定項目が、表示制御部150によって操作表示部12の調整画面Sc4に表示される。したがって、本実施形態によれば、ユーザーは、印刷ジョブに適用された後処理プロファイル111の調整を容易に行えるようになる。
【0095】
また、上述した第1の実施形態では、表示制御部150が、試し印刷の実行中又は試し印刷の実行後に、後処理プロファイル111に含まれる設定項目のうちの一部の設定項目を操作表示部12の調整画面Sc4に表示させる制御を行う。これにより、ユーザーは、試し印刷が行われた出力物の仕上がりを確認した上で、後処理プロファイル111の設定項目の調整を行うことができる。
【0096】
また、上述した第1の実施形態では、表示制御部150は、後処理プロファイル111が適用された印刷ジョブに基づく本印刷が完了していない場合、後処理プロファイル111に含まれる全ての設定項目を調整画面Sc5に表示させる制御を行う。これにより、ユーザーは、本印刷が完了していない間は、後処理プロファイル111の設定項目を自由に調整することができる。
【0097】
さらに、上述した第1の実施形態では、表示制御部150は、後処理プロファイル111が適用された印刷ジョブに基づく本印刷が完了している場合、後処理プロファイルに含まれる設定項目のうち、用紙ShのFD方向と直交するCD方向に平行な辺のうちの一方の辺である第1の辺の位置Ps1を調整する設定項目、及び、第1の辺と直交する辺である第2の辺の位置Ps2を調整する設定項目を、調整画面Sc4に表示させる制御を行う。本印刷が完了した後に行われる後処理プロファイル111の調整としては、画像形成装置10の個体差等に起因する微妙な紙のズレを直す微調整が行われることが多い。したがって、本実施形態によれば、本印刷の完了後に必要な後処理プロファイル111の微調整を、ユーザーが容易に行えるようになる。
【0098】
<第2の実施形態>
[印刷システムの構成]
次に、
図15を参照して、第2の実施形態に係る画像形成ステムを含む印刷システムの構成について説明する。
図15は、印刷システム1000の概要構成図である。
【0099】
図15に示すように、印刷システム1000は、画像形成装置10及び後処理装置20よりなる画像形成システム1、及び、印刷指示装置30(情報処理装置の一例)を備える。画像形成システム1及び印刷指示装置30は、ネットワークNを介して接続される。
【0100】
画像形成システム1の構成については、上述した第1の実施形態における構成と同一であるため、ここでは説明を省略する。印刷指示装置30は、印刷ジョブの管理を行うとともに、画像形成装置10に印刷ジョブを投入する。
【0101】
[印刷指示装置の制御系の構成]
次に、
図16を参照して、印刷指示装置30の制御系の構成例について説明する。
図16は、印刷指示装置30の制御系の構成例を示すブロック図である。
【0102】
図16に示すように、印刷指示装置30は、制御部300、記憶部310、ネットワークI/F部320、表示部330、操作入力部340及び表示制御部350を備える。
【0103】
制御部300は、CPU301、ROM302及びRAM303を備える。CPU301は、印刷指示装置30を構成する各部の動作を制御する。例えば、CPU301は、表示部330に表示された調整画面の内容に対するユーザーによる指示の内容に基づいて、後処理設定プロファイルの内容を変更する。
【0104】
ROM302には、CPU301によって行われる演算を実行するためのプログラム(ソフトウェア)が格納される。RAM303は、CPU301がプログラムを実行する際の作業領域として使用される。記憶部310は、例えば、HDD、SSD等で構成される。記憶部310には、後処理プロファイル111が格納される。
【0105】
ネットワークI/F部320は、NIC、モデム等で構成され、不図示の公衆回線等に接続される。ネットワークI/F部320は、ユーザーによって操作される不図示の端末装置等から送信される原稿データ等を受信する。
【0106】
表示部330は、液晶パネル等からなり、表示制御部350の制御に基づいて後処理プロファイルの調整画面等を表示する。操作入力部340は、マウスやキーボード等のUI(User Interface)で構成され、これらのUIに対するユーザーによる操作の内容に応じた操作信号を生成して、該操作信号を制御部300に供給する。
【0107】
表示制御部350は、ユーザーにより操作入力部340に入力される操作の内容に基づいて、表示部330に操作画面等の画面を表示させる制御を行う。例えば、表示制御部350は、画像形成装置10による、後処理プロファイル111が適用された印刷ジョブに基づく試し印刷の実施に際して、表示部330に調整画面を表示させる制御を行う。このとき、表示制御部350は、該印刷ジョブの本印刷が完了しているか否かの情報に基づいて、調整画面に表示させる内容を変更する。具体的には、本印刷が完了している場合には、表示制御部350は、後処理プロファイル111に含まれる設定項目のうちの一部の設定項目を調整画面に表示させる(
図7の調整画面Sc4を表示させる)制御を行う。本印刷が完了していない場合には、表示制御部350は、後処理プロファイル111に含まれる全ての設定項目を調整画面に表示させる(
図9の調整画面Sc5を表示させる)制御を行う。
【0108】
[印刷システムによる表示制御方法]
次に、
図17~
図19を参照して、印刷システム1000による表示制御方法について説明する。
図17~
図19は、印刷システム1000による表示制御方法の手順の例を示すフローチャートである。
【0109】
まず、印刷システム1000の画像形成装置10は、
図10及び
図11の処理を行う。
図10及び
図11の処理については説明済みであるため、ここでは説明を省略する。
【0110】
次に、
図17を参照して、通常ボタンBn3(
図6参照)が押下された後にOKボタンBn6が押下された場合(
図11のステップS10がYES判定の場合)の処理について説明する。
【0111】
まず、画像形成装置10の制御部100は、通常ボタンBn3の押下により印刷が指示された印刷ジョブは、後処理装置20での後処理を要するジョブであるか否かを判定する(ステップS51)。ステップS51で、後処理を要するジョブであると判定された場合(ステップS51がYES判定の場合)、後処理装置I/F部130(
図2参照)は、後処理装置20との通信を開始する(ステップS52)。
【0112】
次いで、プリンタ部14は1ページの印刷を行う(ステップS53)。ステップS51で、後処理装置20での後処理を要さないジョブであると判定された場合(ステップS51がNO判定の場合)にも、ステップS53の処理が行われる。次いで、制御部100は、印刷ジョブの全てのページの印刷が完了したか否かを判定する(ステップS54)。ステップS54で、全てのページの印刷は完了していないと判定された場合(ステップS54がNO判定の場合)、制御部100は、ステップS53に処理を戻す。つまり、プリンタ部14によって1ページの印刷が行われる。
【0113】
一方、ステップS54で、全てのページの印刷が完了したと判定された場合(ステップS54がYES判定の場合)、制御部100は、印刷が完了した印刷ジョブは、後処理プロファイル111に基づく後処理が実行されたジョブであるか否かを判定する(ステップS55)。ステップS55で、後処理プロファイル111に基づく後処理が実行されたジョブではないと判定された場合(ステップS55がNO判定の場合)、制御部100は表示制御処理を終了する。
【0114】
一方、ステップS55で、後処理が実行されたジョブであると判定された場合(ステップS55がYES判定の場合)、制御部100は、ネットワークI/F320を介して印刷指示装置30に、本印刷完了を通知する(ステップS56)。
【0115】
印刷指示装置30は、画像形成装置10から本印刷完了の通知を受信すると(ステップS57)、記憶部310に記憶されている後処理プロファイル111に、本印刷完了フラグをセットする(ステップS58)。ステップS58の処理後、表示制御処理は終了する。
【0116】
次に、
図18を参照して、プルーフ(先頭1枚)ボタンBn4(
図6参照)が押下された後にOKボタンBn6が押下された場合(
図11のステップS13がYES判定の場合)の処理について説明する。
【0117】
まず、画像形成装置10の制御部100は、プルーフ(先頭1枚)ボタンBn4の押下により印刷が指示された印刷ジョブは、後処理装置20での後処理を要するジョブであるか否かを判定する(ステップS61)。ステップS61で、後処理を要するジョブであると判定された場合(ステップS61がYES判定の場合)、後処理装置I/F部130は、後処理装置20との通信を開始する(ステップS62)。
【0118】
次いで、プリンタ部14は1ページの印刷を行う(ステップS63)。ステップS61で、後処理装置20での後処理を要さないジョブであると判定された場合(ステップS61がNO判定の場合)にも、ステップS63の処理が行われる。次いで、制御部100は、印刷ジョブの1ページの印刷が完了したか否かを判定する(ステップS64)。ステップS64で、1ページの印刷は完了していないと判定された場合(ステップS64がNO判定の場合)、制御部100は、ステップS63に処理を戻す。つまり、プリンタ部14によって1ページの印刷が行われる。
【0119】
一方、ステップS64で、1ページの印刷が完了したと判定された場合(ステップS64がYES判定の場合)、制御部100は、1ページの印刷が完了した印刷ジョブは、後処理プロファイル111に基づく後処理が実行されたジョブであるか否かを判定する(ステップS65)。ステップS65で、後処理プロファイル111に基づく後処理が実行されたジョブではないと判定された場合(ステップS65がNO判定の場合)、制御部100は表示制御処理を終了する。
【0120】
一方、ステップS65で、後処理が実行されたジョブであると判定された場合(ステップS65がYES判定の場合)、制御部100は、ネットワークI/F320を介して印刷指示装置30に、試し印刷1ページの印刷完了を通知する(ステップS66)。
【0121】
印刷指示装置30は、試し印刷1ページの印刷完了を受信する(ステップS67)。次いで、印刷指示装置30の制御部300は、記憶部310に格納された後処理プロファイル111に、本印刷完了フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS68)。
【0122】
ステップS68で、本印刷完了フラグがセットされていると判定された場合(ステップS68がYES判定の場合)、表示制御部350は、用紙Shにおける画像形成位置の先端位置及び上端位置のみを調整できる調整画面Sc4(
図7参照)を表示部330に表示させる制御を行う(ステップS69)。ステップS69の処理後、表示制御処理は終了する。
【0123】
一方、ステップS68で、本印刷完了フラグはセットされていないと判定された場合(ステップS68がNO判定の場合)、表示制御部150は、全ての設定項目を調整できる調整画面Sc5(
図8参照)を表示部330に表示させる制御を行う(ステップS70)。ステップS70の処理後、表示制御処理は終了する。
【0124】
次に、
図19を参照して、プルーフボタンBn5(
図6参照)が押下された後にOKボタンBn6が押下された場合(
図11のステップS16がYES判定の場合)の処理について説明する。
【0125】
まず、画像形成装置10の制御部100は、プルーフボタンBn5の押下により印刷が指示された印刷ジョブは、後処理装置20での後処理を要するジョブであるか否かを判定する(ステップS81)。ステップS81で、後処理を要するジョブであると判定された場合(ステップS81がYES判定の場合)、後処理装置I/F部130は、後処理装置20との通信を開始する(ステップS82)。
【0126】
次いで、プリンタ部14は1ページの印刷を行う(ステップS83)。ステップS81で、後処理装置20での後処理を要さないジョブであると判定された場合(ステップS81がNO判定の場合)にも、ステップS83の処理が行われる。次いで、制御部100は、印刷ジョブの1ページの印刷が完了したか否かを判定する(ステップS84)。ステップS84で、1ページの印刷は完了していないと判定された場合(ステップS84がNO判定の場合)、制御部100は、ステップS83に処理を戻す。つまり、プリンタ部14によって1ページの印刷が行われる。
【0127】
一方、ステップS84で、1ページの印刷が完了したと判定された場合(ステップS84がYES判定の場合)、制御部100は、1ページの印刷が完了した印刷ジョブは、後処理プロファイル111に基づく後処理が実行されたジョブであるか否かを判定する(ステップS85)。
【0128】
ステップS85で、後処理が実行されたジョブでないと判定された場合(ステップS85がNO判定の場合)、制御部100は、試し印刷の1部の印刷は完了したか否かを判定する(ステップS86)。ステップS86で、試し印刷の1部の印刷は完了していないと判定された場合(ステップS86がNO判定の場合)、プリンタ部14は1ページを印刷する(ステップS87)。ステップS87の処理後、制御部100はステップS86の判定を行う。一方、ステップS86で、試し印刷の1部の印刷が完了したと判定された場合(ステップS86がYES判定の場合)、表示制御処理は終了する。
【0129】
ステップS85で、後処理が実行されたジョブであると判定された場合(ステップS85がYES判定の場合)、制御部100は、ネットワークI/F320を介して印刷指示装置30に、試し印刷1ページの印刷完了を通知する(ステップS88)。
【0130】
印刷指示装置30は、試し印刷1ページの印刷完了を受信する(ステップS89)。次いで、印刷指示装置30の制御部300は、記憶部310に格納された後処理プロファイル111に、本印刷完了フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS90)。
【0131】
ステップS90で、本印刷完了フラグがセットされていると判定された場合(ステップS90がYES判定の場合)、表示制御部350は、用紙Shにおける画像形成位置の先端位置及び上端位置のみを調整できる調整画面Sc4(
図7参照)を表示部330に表示させる制御を行う(ステップS91)。ステップS91の処理後、表示制御処理は終了する。
【0132】
一方、ステップS90で、本印刷完了フラグはセットされていないと判定された場合(ステップS90がNO判定の場合)、表示制御部350は、全ての設定項目を調整できる調整画面Sc5(
図8参照)を表示部330に表示させる制御を行う(ステップS92)。ステップS92の処理後、表示制御処理は終了する。
【0133】
上述した第2の実施形態によっても、第1の実施形態により得られる効果と同様の効果を得ることができる。
【0134】
なお、第2の実施形態では、後処理プロファイル111の調整を行う調整画面を、印刷指示装置30の表示部330に表示させる例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。印刷指示装置30から画像形成装置10に対して指示を行うこと等により、調整画面を画像形成装置10の操作表示部12に表示させてもよい。
【0135】
また、第2の実施形態では、本発明の情報処理装置を印刷指示装置30に適用した例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。後処理プロファイル111の管理を行うことが可能な装置であれば、例えば、ファイル管理サーバー等の他の装置に本発明の情報処理装置を適用してもよい。
【0136】
<各種変形例>
なお、本発明は上述した各種実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得る。
【0137】
例えば、上述した各実施形態では、本印刷完了時に操作表示部12(
図2参照)又は表示部330(
図16参照)に表示させる調整画面Sc4(
図7参照)において調整可能な位置が、
図8に示す先端位置Ps1及び上端位置Ps2である例を示したが、本発明はこれに限定されない。本印刷完了時に調整可能な位置は、用紙Shに形成される画像の、用紙ShのFD方向と直交するCD方向に平行な辺のうちの一方の辺である第1の辺の位置、及び、第1の辺と直交する辺である第2の辺の位置であれば、先端位置Ps1及び上端位置Ps2以外の位置であってもよい。
【0138】
また、例えば、上述した各実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、本実施の形態の構成の一部について、他の構成を追加、削除、置換することも可能である。 また、
図2、
図16等に実線で示す制御線や情報線等は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0139】
1…画像形成システム、10…画像形成装置、12…操作表示部、14…プリンタ部、20…後処理装置、21…FD断裁部、22…第2後処理部、23…第3後処理部、24…CD断裁部、30…印刷指示装置、100…制御部、110…記憶部、111…後処理プロファイル、120…ネットワークI/F部、130…後処理装置I/F部、150…表示制御部、221…クリース部、222…CDミシン部、231…FDミシン部、232…ドブ断スリット部、300…制御部、310…記憶部、320…ネットワークI/F部、330…表示部、340…操作入力部、350…表示制御部、1000…印刷システム、Sc4、Sc5…調整画面