(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】光電気混載コネクタ、および光電気混載コネクタの製造方法
(51)【国際特許分類】
G02B 6/42 20060101AFI20221206BHJP
H01L 33/64 20100101ALI20221206BHJP
H01L 31/0232 20140101ALI20221206BHJP
H01L 31/02 20060101ALI20221206BHJP
H01S 5/022 20210101ALI20221206BHJP
【FI】
G02B6/42
H01L33/64
H01L31/02 D
H01L31/02 B
H01S5/022
(21)【出願番号】P 2019050841
(22)【出願日】2019-03-19
【審査請求日】2022-02-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】日高 直哉
【審査官】野口 晃一
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-060097(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0274320(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0023751(US,A1)
【文献】特開2012-252135(JP,A)
【文献】特開2010-276853(JP,A)
【文献】特開2007-271998(JP,A)
【文献】国際公開第2008/023508(WO,A1)
【文献】国際公開第2005/071807(WO,A1)
【文献】松岡 康信他,高放熱ビアおよびレンズ集積光コネクタを用いた25Gbit/s高密度アクティブ光ケーブル,エレクトロニクス実装学会講演大会講演論文集,Vol. 30, 24C2-3,日本,2016年03月22日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/12-6/14
6/26-6/27
6/30-6/34
6/42-6/43
H01L 33/00
33/48-33/64
H01S 5/00-5/50
JSTPlus/JST7580/JSTChina(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面部と前記平面部から延長する延長部を有し、光信号を伝送するコアが内部に形成される光伝送部材と、
前記平面部の第1の実装面に搭載されたコネクタ筐体と、
前記第1の実装面と略平行に対向して光電気変換素子とICとが搭載された、第2の実装面を有して前記コネクタ筐体の内部に配置されるコネクタ内基板と、
前記ICのパッケージの前記第2の実装面の側とは反対側の面と、前記第1の実装面との間に接合される放熱板とを備え、
前記延長部は前記コネクタ筐体の外側を迂回して湾曲し、その端部が前記コネクタ内基板に設けられた孔を通して前記光電気変換素子に接続固定されることで、前記コアと前記光電気変換素子とが光学的に接続されることを特徴とする光電気混載コネクタ。
【請求項2】
前記コアと前記放熱板の、前記第1の実装面に対するそれぞれの垂直投影が重ならないことを特徴とする請求項1に記載の光電気混載コネクタ。
【請求項3】
前記光電気混載コネクタは、前記平面部の前記第1の実装面と反対の面に補強板をさらに備え、前記補強板と前記放熱板とは、前記光伝送部材に形成される少なくとも1つ以上のビアによって接続され、前記ビアは前記コアとは接触しないことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の光電気混載コネクタ。
【請求項4】
前記コアと前記補強板の、前記第1の実装面に対するそれぞれの垂直投影が重ならないことを特徴とする請求項3に記載の光電気混載コネクタ。
【請求項5】
平面部と前記平面部から延長する延長部を有し、光信号を伝送するコアが内部に形成される光伝送部材の、前記平面部の第1の実装面にコネクタ筐体を搭載し、
前記第1の実装面と略平行に対向する、第2の実装面を有する前記コネクタ筐体の内部に配置されるコネクタ内基板の、前記第2の実装面に光電気変換素子とICとを搭載し、
前記ICのパッケージの前記第2の実装面の側とは反対側の面と、前記第1の実装面との間に放熱板を接合し、
前記延長部を前記コネクタ筐体の外側を迂回して湾曲させて、前記延長部の端部を前記コネクタ内基板に設けられた孔を通して前記光電気変換素子に接続固定することで、
前記コアと前記光電気変換素子とを光学的に接続する光電気混載コネクタの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光電気混載コネクタ、および光電気混載コネクタの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、データ転送における通信容量が増大し、電気信号ではなく光信号を用いる高速伝送が求められている。光信号を用いた高速伝送を実現する製品の一つとして、AOC(Active Optical Cable)が挙げられる。
【0003】
AOCは光電気変換素子、光伝送部材、コネクタ(connector)が一体化されたケーブル状の製品である。AOCのコネクタを電子回路基板に装着することで、電子回路基板からの電気信号は、コネクタ内の光電気変換素子で光信号に変換され、光信号は光伝送部材を伝搬する。そして、光伝送部材を伝搬した光信号は、反対側のコネクタによって、光信号から電気信号へと変換され、相手側の電子回路基板に電気信号を伝えることができる。
【0004】
特許文献1には、AOCの例が提示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に示される構成では、コネクタ筐体内に内蔵された光電気変換素子を制御するICが発する熱を、電子回路基板から放熱する構造であるため、電子回路基板に放熱構造を設ける必要がある。この放熱構造は、電子回路基板の小型化を妨げていた。
【0007】
そこで、電子回路の小型化を可能とする放熱構造の実願が課題となっていた。
【0008】
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、電子回路基板に放熱構造を設けなくても、ICから発せられる熱を充分に放熱する、光電気混載コネクタ、および光電気混載コネクタの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の光電気混載コネクタは、平面部と前記平面部から延長する延長部を有し、光信号を伝送するコアが内部に形成される光伝送部材と、前記平面部の第1の実装面に搭載されたコネクタ筐体と、前記第1の実装面と略平行に対向して光電気変換素子とICとが搭載された、第2の実装面を有して前記コネクタ筐体の内部に配置されるコネクタ内基板と、前記ICのパッケージの前記第2の実装面の側とは反対側の面と、前記第1の実装面との間に接合される放熱板とを備え、前記延長部は前記コネクタ筐体の外側を迂回して湾曲し、その端部が前記コネクタ内基板に設けられた孔を通して前記光電気変換素子に接続固定されることで、前記コアと前記光電気変換素子とが光学的に接続される。
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の光電気混載コネクタの製造方法は、平面部と前記平面部から延長する延長部を有し、光信号を伝送するコアが内部に形成される光伝送部材の、前記平面部の第1の実装面にコネクタ筐体を搭載し、前記第1の実装面と略平行に対向する、第2の実装面を有する前記コネクタ筐体の内部に配置されるコネクタ内基板の、前記第2の実装面に光電気変換素子とICとを搭載し、前記ICのパッケージの前記第2の実装面の側とは反対側の面と、前記第1の実装面との間に放熱板を接合し、前記延長部を前記コネクタ筐体の外側を迂回して湾曲させて、前記延長部の端部を前記コネクタ内基板に設けられた孔を通して前記光電気変換素子に接続固定することで、前記コアと前記光電気変換素子とを光学的に接続する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の光電気混載コネクタ、および光電気混載コネクタによれば、電子回路基板に放熱構造を設けなくても、ICが発する熱を充分に放熱することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】第1の実施形態の光電気混載コネクタの構造例の俯瞰図である。
【
図4】第2の実施形態の光電気混載コネクタの構造例の俯瞰図である。
【
図7】コネクタ内基板300の表面の例を示した図である。
【
図8】第2の実施形態の光電気混載コネクタの製造方法を説明する図である。
【
図9】第2の実施形態の光電気混載コネクタの製造方法を説明する図である。
【
図10】第2の実施形態の光電気混載コネクタの製造方法を説明する図である。
【
図11】第2の実施形態の光電気混載コネクタの製造方法を説明する図である。
【
図12】第2の実施形態の光電気混載コネクタの製造方法を説明する図である。
【
図13】第2の実施形態の光電気混載コネクタの製造方法を説明する図である。
【
図14】第2の実施形態の光電気混載コネクタの製造方法を説明する図である。
【
図17】第2の実施形態の光電気混載コネクタの変形例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第1の実施形態]
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
本実施形態の光電気混載コネクタ1000は、光伝送部材1110、コネクタ筐体1120、コネクタ内基板1130、および放熱板1140を備える。
【0015】
光伝送部材1110は、平面部1111と、平面部1111から延長する延長部1112を有し、光伝送部材の内部には光信号を伝送するコア(core)1113が形成される。
【0016】
コネクタ筐体1120は、平面部1111の第1の実装面1114に搭載される。
【0017】
また、コネクタ内基板1130は、第1の実装面1114と略平行に対向して光電気変換素子1131とIC1132とが搭載された、第2の実装面1115を有してコネクタ筐体1120の内部に配置される。
【0018】
さらに、放熱板1140は、IC1132のパッケージの第2の実装面1115の側とは反対側の面1116と、第1の実装面1114との間に接合される。
【0019】
そして、延長部1112はコネクタ筐体1120の外側を迂回して湾曲し、その端部1117がコネクタ内基板1130に設けられた孔1133を通して光電気変換素子1131に接続固定される。そして、コア1113と光電気変換素子1131とが光学的に接続される。
【0020】
この様な構成とすることで、光電気混載コネクタ1000は、孔1133から出た延長部1112が湾曲していることによって、コネクタ内基板1130に搭載されたIC1132の反対側の面1116と、放熱板1140が接合可能となる。
【0021】
その結果、光電気混載コネクタ1000は、電子回路基板に放熱構造を設けなくても、光電気混載コネクタ1000だけの構成で、IC1132が発する熱を充分に放熱することが可能になる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について
図4乃至
図10を参照して説明する。
[構成の説明]
図4乃至
図7に、第2の実施形態の構成を示す。
【0022】
本実施形態の光電気混載コネクタ10は、
図6および
図7に示すように、光伝送部材100の平面部分(平面部ともいう)の表面(第1の実装面ともいう)に、光伝送部材電極101と、放熱板102、裏面に補強板104を備える。
【0023】
光伝送部材100は、コア105とクラッド106から構成される。そして、光伝送部材100はフィルム上のフレキシブル(flexible)光導波路であることが好ましい。コア105としては、エポキシ(epoxy resin)系やアクリル(acrylic resin)系などの紫外線硬化樹脂が使用可能である。また、クラッド(clad)106として、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、およびポリカーボネート樹脂などの熱可塑性樹脂が使用できる。
【0024】
光伝送部材電極101は、銅や金などの金属が使用可能である。
【0025】
放熱板102は銅や銀などの金属が使用できる。また、補強板104はアルミニウム(aluminum)などの金属が使用できる。
【0026】
放熱板102と補強板104はビア(via)109を介して接続されている。
【0027】
光伝送部材電極101、およびビア109はコア105を避けるように配置される。また、放熱板102と補強板104は、コア105の上下を避ける位置に配置される。
【0028】
ここで、補強板104は、放熱板102の放熱効果を向上させるためのものであり、補強板104を備えなくても、一定の放熱効果を呈する。
【0029】
また、放熱板102、および補強板104はコア105の上下を避けるように配置されていなくても、一定の放熱効果を呈する。
【0030】
しかし、放熱板102、および補強板104が、コア105の上下に存在すると、放熱のための構造物がコア105を覆うことになり、コア105の温度が上昇しやすくなる。コア105の温度が上昇すると、コアの中を伝搬する光の伝搬損失が大きくなるなど、光の伝送悪影響を与える可能性がある。そのため、放熱板102、および補強板104はコア105の上下を避けるように配置されることが好ましい。
【0031】
コネクタ筐体200のコネクタ電極201と、光伝送部材電極101は、接続材108を介して接続されている。コネクタ筐体200は、光伝送部材100の平面状の部分(平面部ともいう)に実装される。ここでコネクタ筐体200は、ポリカーボネート(polycarbonate)、液晶ポリマー(polymer)、ポリエーテルイミド(polyetherimide)などの樹脂が使用できる。コネクタ電極201は、銅や金などの金属が使用できる。ここで接続材108は、はんだや導電性接合材などが使用できる。コネクタ筐体200の内部の凸部202とコネクタ内基板300裏面の電極307は、接合材203を介して接続されている。ここで、接合材203は、はんだや導電性接合材などを使用することができる。電極307は、銅や金などの金属が使用できる。
【0032】
コネクタ内基板300の裏面(第2の実装面ともいう)の基板電極306上には、光電気変換素子303、IC304がバンプ305を介して実装されている。また、コネクタ内基板300は、光電気変換素子303の発光/受光部308と対向する位置に、孔302を有する。ここで、発光/受光部308とは、発光部または受光部のことである。
【0033】
IC304の実装面にはアンダーフィル(underfill)樹脂309が充填されている。ここで基板電極306は銅や金などの金属が使用できる。アンダーフィル樹脂309は熱硬化性樹脂が使用可能である。IC304の裏面は、IC接着剤107を介して放熱板102に接続されている。IC接着剤107はペースト(paste)状のものや、シート(sheet)状のものを使用することができ、放熱性の観点から銅や銀フィラー(filler)を含んだ接着剤を使用することが好ましい。
【0034】
光伝送部材100は、ケーブル(cable)110の反対側に延長部103を有し、延長部103がコネクタ筐体200の実装部(前述の平面部)から、コネクタ筐体の外側を迂回して湾曲し、コネクタ内基板300の表面から孔302に差し込まれる。さらに、コア105と発光/受光部308が位置合わせされた状態で、接着剤301により固定されている。接着剤301は組立性の観点から、光硬化型接着剤または大気中または被着体表面の水分に反応し、短時間で硬化する瞬間接着剤を使用してもよい。
[製造方法の説明]
次に、本実施形態の光電気混載コネクタ10の製造方法について、
図8乃至
図16を参照して説明する。
【0035】
まず、
図8に示す様に、光伝送部材100の上の光伝送部材電極101と、コネクタ筐体200に具備されているコネクタ電極201とを、接続材108を使用して実装する。実装方法としては、リフロー(reflow)炉を使用する方法や、コネクタ筐体200に荷重を加え、光伝送部材100の下部からホットプレート(hot plate)などで加熱する方法が使用可能である。
【0036】
次に、
図9に示す様に光伝送部材100の上の放熱板102の上に、IC接着剤107を供給する。IC接着剤107を供給する方法として、ディスペンサ(dispenser)による塗布や、シート状の接着剤を貼り付けるなどの様々な方法を用いることができる。
【0037】
一方、
図10に示す様に、コネクタ内基板300上に光電気変換素子303と、IC304がフェイスダウン(face down)で実装され、IC304の下部にアンダーフィル樹脂309が充填されたのち硬化したものを準備する。ここで、光電気変換素子303及びIC304の実装方法は、はんだによる実装、金属バンプ(bump)を用いた実装など様々な方法を用いることができる。また、IC304の下部に、アンダーフィル樹脂309を充填する方法として、ディスペンサによる充填などを用いることができ、硬化させる方法としては熱硬化などが使用できる。
【0038】
次に、
図11に示す様に、延長部103の端部にあるコア105と、発光/受光部308の位置合わせを行う。ここで、コア105と、発光/受光部308の位置合わせの方法は、コア105及び発光/受光部308に対し、カメラを使用して互いの位置を確認するといった方法を用いることができる。
【0039】
続いて、
図12に示す様に、延長部103とコネクタ内基板300を、接着剤301にて固定する。接着剤301は、光硬化樹脂であってもよく、光硬化樹脂をディスペンサなどで塗布後、硬化する波長のUV(ultraviolet)光401をUV光源400から照射して硬化させてもよい。また、大気中または被着体表面の水分に反応し、短時間で硬化する瞬間接着剤を使用する場合は、塗布後硬化するまで位置を保持するなど様々な方法を使用することができる。
【0040】
次に、
図13に示す様に、コネクタ筐体200の内部の凸部202に接合材203を供給後、延長部103をコネクタ筐体200の外側を迂回して湾曲させて、コネクタ内基板300をコネクタ筐体200に入れる。ここで、接合材203を供給する方法として、ディスペンサによる供給などが使用できる。
【0041】
最後に、
図14乃至
図16に示す様に、コネクタ内基板300の裏面の電極307とコネクタ筐体200の上のコネクタ電極201を、接合材203で電気的に接続する。そして、放熱板102とIC304をIC接着剤107で固定する。IC接着剤107は、常温放置、または加熱をして硬化させ、放熱板102と、IC304を固定する。
【0042】
IC接着剤107を常温放置により硬化させる場合は、先にコネクタ筐体200とコネクタ内基板300を実装した後に、IC304と放熱板102を固定する。
【0043】
IC接着剤107を加熱硬化する場合は、放熱板102とIC304をIC接着剤107で固定した後に、コネクタ内基板300上の電極307とコネクタ筐体200の上のコネクタ電極201を接合材203で電気的に接続しても良い。或いは、放熱板102とIC304、コネクタ筐体200とコネクタ内基板300の実装を同時に行っても良い。
【0044】
ここで、コネクタ電極201と電極307を接続する接合材203は、はんだ、導電性接合材などを使用することができる。また接続方法は熱圧着治具402を使用した方法などを使用することができる。
【0045】
以上説明した構成と製造方法によって、本実施形態の光電気混載コネクタ10は、孔302から出た延長部103が湾曲している。そのことによって、コネクタ内基板300に搭載されたIC304のパッケージの搭載面とは反対側の面と、放熱板102が接合可能となる。
【0046】
その結果、光電気混載コネクタ10は、電子回路基板に放熱構造を設けなくても、光電気混載コネクタ10だけの構成で、IC304が発生する熱を充分に放熱することが可能になる。
【0047】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上記実施形態に限定されるものではなく、次のように拡張または変形できる。
【0048】
第2の実施形態において、コネクタ内基板300の上の光電気変換素子303及びIC304の配置は、
図7に記載した配置または数量に限らない。例えば、光電気変換素子303の個数は4個ではなく、少なくとも1個の他の数であってもよい。またIC304のも4個ではなく、少なくとも1個の他の個数であってもよい。
【0049】
ビア109の数量も
図7に記載した配置または数量に限らない。例えばビア109の個数は少なくとも1個の他の数であってもよい。
【0050】
或いは、ビア109内部に、例えば銅や銀などの熱伝導率の良い金属を充填させるようにしても良い。その結果、IC304の放熱効果を向上させることができる。
【0051】
また、コア105は数量も
図6に記載した配置または数量に限らない。例えばコア105の個数は、少なくとも1個の他の個数であってもよい。
【0052】
更に、孔302に延長部103を差し込む工程において、
図17に示す様に、延長部103の端部に補強板104を備える様にしてもよい。この様にすることで、延長部103の端部が曲りにくくなり、孔302への差込みを容易に行うことができる。
【符号の説明】
【0053】
10 光電気混載コネクタ
100 光伝送部材
101 光伝送部材電極
102 放熱板
103 延長部
104 補強板
105 コア
106 クラッド
107 IC接着剤
108 接続材
109 ビア
110 ケーブル
200 コネクタ筐体
201 コネクタ電極
202 凸部
203 接合材
300 コネクタ内基板
301 接着剤
302 孔
303 光電気変換素子
305 バンプ
306 基板電極
307 電極
308 発光/受光部
309 アンダーフィル樹脂
400 UV光源
401 UV光
402 熱圧着治具
1000 光電気混載コネクタ
1110 光伝送部材
1111 平面部
1112 延長部
1113 コア
1114 第1の実装面
1115 第2の実装面
1116 面
1117 端部
1120 コネクタ筐体
1130 コネクタ内基板
1131 光電気変換素子
1133 孔
1140 放熱板