(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】投影光学系及び投影装置
(51)【国際特許分類】
G02B 13/16 20060101AFI20221206BHJP
G02B 13/18 20060101ALI20221206BHJP
G03B 21/14 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
G02B13/16
G02B13/18
G03B21/14 D
(21)【出願番号】P 2019122866
(22)【出願日】2019-07-01
【審査請求日】2021-12-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】増井 淳雄
(72)【発明者】
【氏名】井上 和彦
【審査官】殿岡 雅仁
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-211477(JP,A)
【文献】特開2017-215503(JP,A)
【文献】特開2018-097046(JP,A)
【文献】特開2020-008799(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 9/00 - 17/08
G02B 21/02 - 21/04
G02B 25/00 - 25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像表示面に表示される画像を拡大投影する投影光学系であって、
前記投影光学系は、拡大側から順に、第1光学系と、第2光学系とから実質的になり、前記第2光学系は前記画像の中間像を形成し、前記第1光学系は前記中間像を拡大投影し、
前記第1光学系は、前記拡大側から順に、第1レンズ群と、第1反射光学素子と、第2レンズ群の一部とから実質的になり、
前記第2光学系は、前記拡大側から順に、前記第2レンズ群の残部と、第2反射光学素子と、第3レンズ群とから実質的になり、
前記第2反射光学素子は、前記第3レンズ群から出射された光を前記第2レンズ群に向けて反射し、
前記第1反射光学素子は、前記第2レンズ群から出射された前記光を前記第1レンズ群に向けて反射し、
前記第1レンズ群及び前記第3レンズ群は、前記第2レンズ群に対して投影側に配置されており、
前記第1レンズ群の最拡大側面は、前記第3レンズ群の最縮小側面よりも前記投影側にあり、
以下の条件式(1)を満足する、投影光学系;
T1/T3>1.0・・・(1)
ただし、
T1:前記第1レンズ群の
前記最拡大側面から前記第1レンズ群の最縮小側面までの光軸上の距離、
T3:前記第3レンズ群の最拡大側面から前記第3レンズ群の
前記最縮小側面までの前記光軸上の距離、
である。
【請求項2】
以下の条件式(2)を満足する、請求項1記載の投影光学系;
1.5<T2/T3<5.0・・・(2)
ただし、
T2:前記第2レンズ群の最拡大側面から前記第2レンズ群の最縮小側面までの光軸上の距離、
である。
【請求項3】
以下の条件式(3)を満足する、請求項1または2記載の投影光学系;
0.3<T2/Tw<0.5・・・(3)
ただし、
Tw:前記投影光学系の最拡大側面から前記投影光学系の最縮小側面までの光軸上の距離、
である。
【請求項4】
前記投影光学系は、100°以上の画角で投影可能な単焦点レンズとして機能する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の投影光学系。
【請求項5】
前記第1レンズ群の光軸と前記第3レンズ群の光軸とは、互いに実質的に平行である、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の投影光学系。
【請求項6】
前記第1反射光学素子は、前記投影光学系の光路を90°の第1角度で折り曲げる、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の投影光学系。
【請求項7】
前記第2反射光学素子は、前記投影光学系の光路を90°の第2角度で折り曲げる、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の投影光学系。
【請求項8】
前記第1反射光学素子または前記第2反射光学素子は、平面ミラーである、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の投影光学系。
【請求項9】
前記第1反射光学素子または前記第2反射光学素子は、直角プリズムであり、
前記直角プリズムの斜面が反射面である、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の投影光学系。
【請求項10】
画像表示面を有する画像表示素子と、
前記画像表示面に表示される画像を拡大投影する請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の前記投影光学系とを備える投影装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、投影光学系及び投影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンパクトな構成と広い画角とを有する投影光学系を投影装置に搭載したいという要望が強くなっている。このような要望に応えるために、特許文献1(特開2018-138944号公報)及び特許文献2(特開2018-97375号公報)は、中間像を形成するリレータイプの投影光学系において、二つの反射光学素子を用いて投影光学系の光軸を二回折り曲げることを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-138944号公報
【文献】特開2018-97375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示された投影光学系では、二つの反射光学素子の間にレンズ群が配置されておらず、二つの反射光学素子の間の距離が短い。二つの反射光学素子に対して拡大側に配置されている拡大側のレンズ群は、拡大側のレンズ群の光軸に垂直な方向において、画像表示素子を含む投影装置の本体部の近くに配置されている。また、拡大側のレンズ群は、二つの反射光学素子に対して縮小側(本体部側)に配置されている縮小側のレンズ群よりも、短い長さを有している。そのため、投影光学系から投影される光の一部が投影装置の本体部によって遮られてしまうという問題がある。
【0005】
特許文献2に開示された投影光学系においても、二つの反射光学素子に対して拡大側に配置されている拡大側のレンズ群は、二つの反射光学素子に対して縮小側(本体部側)に配置されている縮小側のレンズ群よりも、短い長さを有している。そのため、投影光学系から投影される光の一部が投影装置の本体部によって遮られてしまうという問題がある。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、コンパクトな構成と広い画角とを有し、かつ、投影光の一部が投影装置の本体部で遮られることが防止され得る投影光学系及び投影装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の投影光学系は、画像表示面に表示される画像を拡大投影するものであって、拡大側から順に、第1光学系と、第2光学系とから実質的になる。第2光学系は、画像の中間像を形成する。第1光学系は、中間像を拡大投影する。第1光学系は、拡大側から順に、第1レンズ群と、第1反射光学素子と、第2レンズ群の一部とから実質的になる。第2光学系は、拡大側から順に、第2レンズ群の残部と、第2反射光学素子と、第3レンズ群とから実質的になる。第2反射光学素子は、第3レンズ群から出射された光を第2レンズ群に向けて反射する。第1反射光学素子は、第2レンズ群から出射された光を第1レンズ群に向けて反射する。第1レンズ群及び第3レンズ群は、第2レンズ群に対して投影側に配置されている。投影光学系は、以下の条件式(1)を満足する。
【0008】
T1/T3>1.0・・・(1)
ただし、
T1:第1レンズ群の最拡大側面から第1レンズ群の最縮小側面までの光軸上の距離、
T3:第3レンズ群の最拡大側面から第3レンズ群の最縮小側面までの光軸上の距離、
である。
【0009】
好ましくは、投影光学系は、以下の条件式(2)を満足する。
1.5<T2/T3<5.0・・・(2)
ただし、
T2:第2レンズ群の最拡大側面から第2レンズ群の最縮小側面までの光軸上の距離、
である。
【0010】
好ましくは、投影光学系は、以下の条件式(3)を満足する。
0.3<T2/Tw<0.5・・・(3)
ただし、
Tw:投影光学系の最拡大側面から投影光学系の最縮小側面までの光軸上の距離、
である。
【0011】
好ましくは、投影光学系は、100°以上の画角で投影可能な単焦点レンズとして機能する。
【0012】
好ましくは、第1レンズ群の光軸と第3レンズ群の光軸とは、互いに実質的に平行である。
【0013】
好ましくは、第1反射光学素子は、投影光学系の光路を90°の第1角度で折り曲げる。
【0014】
好ましくは、第2反射光学素子は、投影光学系の光路を90°の第2角度で折り曲げる。
【0015】
好ましくは、第1反射光学素子または第2反射光学素子は、平面ミラーである。
好ましくは、第1反射光学素子または第2反射光学素子は、直角プリズムであり、直角プリズムの斜面が反射面である。
【0016】
本発明の投影装置は、画像表示面を有する画像表示素子と、画像表示面に表示される画像を拡大投影する本発明の投影光学系とを備える。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、コンパクトな構成と広い画角とを有し、かつ、投影光の一部が投影装置の本体部で遮られることが防止され得る投影光学系及び投影装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】第1の実施の形態に係る投影光学系の構成を示す図である。
【
図2】第1の実施の形態に係る投影光学系の展開図である。
【
図3】第2の実施の形態に係る投影光学系の構成を示す図である。
【
図4】第2の実施の形態に係る投影光学系の展開図である。
【
図5】第3の実施の形態に係る投影光学系の構成を示す図である。
【
図6】第3の実施の形態に係る投影光学系の展開図である。
【
図7】第4の実施の形態に係る投影光学系の構成を示す図である。
【
図8】第4の実施の形態に係る投影光学系の展開図である。
【
図9】第5の実施の形態に係る投影光学系の構成を示す図である。
【
図10】第5の実施の形態に係る投影光学系の展開図である。
【
図11】第6の実施の形態に係る投影光学系の構成を示す図である。
【
図12】第
6の実施の形態に係る投影光学系の展開図である。
【
図13】第7の実施の形態に係る投影光学系の構成を示す図である。
【
図14】第7の実施の形態に係る投影光学系の展開図である。
【
図15】第8の実施の形態に係る投影光学系の構成を示す図である。
【
図16】第8の実施の形態に係る投影光学系の展開図である。
【
図25】投影装置の実施の形態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る投影光学系及び投影装置を説明する。本実施の形態の投影光学系は、画像表示面に表示される画像を拡大投影するものであって、拡大側から順に、第1光学系と、第2光学系とから実質的になる。第2光学系は、画像の中間像を形成する。第1光学系は、中間像を拡大投影する。第1光学系は、拡大側から順に、第1レンズ群と、第1反射光学素子と、第2レンズ群の一部とから実質的になる。第2光学系は、拡大側から順に、第2レンズ群の残部と、第2反射光学素子と、第3レンズ群とから実質的になる。第2反射光学素子は、第3レンズ群から出射された光を第2レンズ群に向けて反射する。第1反射光学素子は、第2レンズ群から出射された光を第1レンズ群に向けて反射する。第1レンズ群及び第3レンズ群は、第2レンズ群に対して投影側に配置されている。T1/T3は、以下の条件式(1)を満足する。
【0020】
T1/T3>1.0・・・(1)
ただし、
T1:第1レンズ群の最拡大側面から第1レンズ群の最縮小側面までの光軸上の距離、
T3:第3レンズ群の最拡大側面から第3レンズ群の最縮小側面までの光軸上の距離、
である。
【0021】
なお、拡大側は、投影光学系の光軸において、拡大された光学像が投影されるスクリーン面(拡大側像面)の側(いわゆる前側)を意味する。縮小側は、投影光学系の光軸において、画像表示面を有する画像表示素子が配置される側(いわゆる後側)を意味する。投影側は、拡大された光学像が投影されるスクリーン面(拡大側像面)の側を意味する。
【0022】
本実施の形態の投影光学系は、中間像を形成する第2光学系と、中間像を拡大投影する第1光学系とから実質的になる、リレータイプの投影光学系である。さらに、第1反射光学素子及び第2反射光学素子によって投影光学系の光軸は二回折り曲げられており、かつ、第1レンズ群及び第3レンズ群は、第2レンズ群に対して投影側に配置されている。そのため、本実施の形態の投影光学系は、コンパクトな構成と広い画角とを有する。
【0023】
条件式(1)は、投影光学系の光軸における第3レンズ群の第3長さに対する投影光学系の光軸における第1レンズ群の第1長さの比を規定している。本実施の形態の投影光学系は、条件式(1)を満たすため、投影光学系の最拡大側面は、第1レンズ群の光軸方向において、より前側に、すなわち、投影装置の本体部のより近くに配置される。第1反射光学素子と第2反射光学素子との間に第2レンズ群を含むため、投影光学系の最拡大側面は、第1レンズ群の光軸に垂直な方向において、投影装置の本体部からより離れて配置される。そのため、本実施の形態の投影光学系は、投影光の一部が投影装置の本体部で遮られることを防止することができる。
【0024】
さらに、第1反射光学素子及び第2反射光学素子は、中間像から離れて配置されている。そのため、第1反射光学素子の第1反射面または第2反射光学素子の第2反射面上に粉塵が付着しても、粉塵がスクリーン面(被投影面)に映り込むことを防ぐことができる。
【0025】
本実施の形態の投影光学系において、T1/T3は以下の条件式(1a)を満足することが好ましい。
1.2<T1/T3<3.0・・・(1a)
条件式(1a)は、前記条件式(1)が規定している条件範囲のなかでも、更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、T1/T3が条件式(1a)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。T1/T3が条件式(1a)の上限未満であるため、第1レンズ群の光軸方向における投影光学系のサイズが小さくなる。
【0026】
本実施の形態の投影光学系において、T2/T3は以下の条件式(2)を満足することが好ましい。
1.5<T2/T3<5.0・・・(2)
ただし、
T2:第2レンズ群の最拡大側面から第2レンズ群の最縮小側面までの光軸上の距離、
である。
【0027】
条件式(2)は、投影光学系の光軸における第3レンズ群の第3長さに対する投影光学系の光軸における第2レンズ群の第2長さの比を規定している。T2/T3が条件式(2)の下限超であるため、投影光学系の最拡大側面は、第2レンズ群の光軸方向において、投影装置の本体部からより離れて配置される。そのため、投影光の一部が投影装置の本体部で遮られることがより確実に防止され得る。T2/T3が条件式(2)の上限未満であるため、第2レンズ群の光軸方向における投影光学系のサイズが小さくなる。
【0028】
本実施の形態の投影光学系において、T2/T3は以下の条件式(2a)を満足することが好ましい。
2.0<T2/T3<4.5・・・(2a)
条件式(2a)は、前記条件式(2)が規定している条件範囲のなかでも、更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、T2/T3が条件式(2a)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
【0029】
本実施の形態の投影光学系において、T2/Twは以下の条件式(3)を満足することが好ましい。
0.3<T2/Tw<0.5・・・(3)
ただし、
Tw:投影光学系の最拡大側面から投影光学系の最縮小側面までの光軸上の距離、
である。
【0030】
条件式(3)は、投影光学系の光軸における投影光学系の全長に対する投影光学系の光軸における第2レンズ群の長さの比を規定している。T2/Twが条件式(3)の下限超であるため、投影光学系の最拡大側面は、第2レンズ群の光軸方向において、投影装置の本体部からより離れて配置される。そのため、投影光の一部が投影装置の本体部で遮られることがより確実に防止され得る。また、T2/Twが条件式(3)の下限超であるため、第1レンズ群の光軸方向における投影光学系のサイズ及び第3レンズ群の光軸方向における投影光学系のサイズが小さくなる。T2/Twが条件式(3)の上限未満であるため、第2レンズ群の光軸方向における投影光学系のサイズが小さくなる。
【0031】
本実施の形態の投影光学系において、T2/Twは以下の条件式(3a)を満足することが好ましい。
0.32<T2/Tw<0.45・・・(3a)
条件式(3a)は、前記条件式(3)が規定している条件範囲のなかでも、更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、T2/Twが条件式(3a)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
【0032】
本実施の形態の投影光学系は、100°以上の画角で投影可能な単焦点レンズとして機能することが好ましい。そのため、投影光学系は、広い画角を有する。投影光学系は、画像表示面に表示される画像を、短い距離で、大きいサイズに投影することを可能にする。
【0033】
本実施の形態の投影光学系は、120°以上の画角で投影可能な単焦点レンズとして機能することがさらに好ましい。そのため、上記効果をより一層大きくすることができる。
【0034】
本実施の形態の投影光学系において、第1レンズ群の光軸と第3レンズ群の光軸とは、互いに実質的に平行であることが好ましい。そのため、第1レンズ群の光軸に垂直な方向における投影光学系のサイズが小さくなる。
【0035】
本実施の形態の投影光学系において、第1反射光学素子は、投影光学系の光路を90°の第1角度で折り曲げることが好ましい。そのため、第1反射光学素子が投影光学系の光路を90°未満の第1角度で折り曲げる場合に比べて、第1レンズ群と第2レンズ群とが機械的に干渉することが防止される。また、第1反射光学素子が投影光学系の光路を90°超の第1角度で折り曲げる場合に比べて、第1レンズ群の光軸方向における投影光学系のサイズが小さくなる。
【0036】
本実施の形態の投影光学系において、第2反射光学素子は、投影光学系の光路を90°の第2角度で折り曲げることが好ましい。そのため、第2反射光学素子が投影光学系の光路を90°未満の第2角度で折り曲げる場合に比べて、第2レンズ群と第3レンズ群とが機械的に干渉することが防止される。また、第2反射光学素子が投影光学系の光路を90°超の第2角度で折り曲げる場合に比べて、第3レンズ群の光軸方向における投影光学系のサイズが小さくなる。
【0037】
本実施の形態の投影光学系において、第1反射光学素子または第2反射光学素子は、平面ミラーであることが好ましい。そのため、投影光学系のコストが低減され得る。
【0038】
本実施の形態の投影光学系、第1反射光学素子または第2反射光学素子は、直角プリズムであり、直角プリズムの斜面が反射面である三角プリズムであることが好ましい。そのため、投影光学系の光路(光軸)を折り曲げるためのスペースの一部を、空気よりも大きな屈折率を有する直角プリズムの材料(例えば、ガラス)で充填することができる。投影光学系の光路(光軸)を折り曲げるためのスペースのサイズを小さくすることができて、投影光学系が小型化され得る。
【0039】
本実施の形態の投影装置は、画像表示面を有する画像表示素子と、画像表示面に表示される画像を拡大投影する本実施の形態の投影光学系とを備えている。そのため、本実施の形態の投影装置は、コンパクトな構成と広い画角とを有するとともに、投影光の一部が投影装置の本体部で遮られることを防止することができる。
【0040】
<本発明の実施の形態に係る投影光学系の具体的な光学構成>
図1から
図16を参照して、第1~第8の実施の形態の投影光学系LN1~LN8の具体的な光学構成を説明する。投影光学系LN1~LN8は、画像表示素子7(
図26を参照)の画像表示面IMに表示される画像を拡大投影するものである。投影光学系LN1~LN8の縮小側には、プリズムPR(例えば、TIR(Total Internal Reflection)プリズム、色分解合成プリズム等)と、画像表示素子7の画像表示面IMを覆うカバーガラスCGとが配置されている。
【0041】
(第1の実施の形態)
図1を参照して、第1の実施の形態の投影光学系LN1を説明する。投影光学系LN1は、100°以上の画角で投影可能な単焦点レンズとして機能する。投影光学系LN1は、拡大側から順に、第1光学系LU1と、第2光学系LU2とから実質的になる。本明細書において、投影光学系LN1が第1光学系LU1と第2光学系LU2とから実質的になることは、投影光学系LN1が第1光学系LU1と第2光学系LU2とからなること、または、投影光学系LN1が第1光学系LU1と第2光学系LU2とレンズパワーを有しない他の光学系とからなることを意味する。投影光学系LN1は、投影光学系LN1の最拡大側面(第1レンズ群G1の最拡大側面)から投影光学系LN1の最縮小側面(第3レンズ群G3の最縮小側面)までの光軸AX上の距離Twを有している。投影光学系LN1は30枚のレンズL11a~L11h,L12a~L12o,L13a~L13gを含む。
【0042】
第2光学系LU2は、画像表示素子7の画像表示面IMに表示される画像(縮小側象面)の中間像IM2を形成する。第1光学系LU1は、中間像IM2を拡大投影する。
【0043】
第1光学系LU1は、拡大側から順に、第1レンズ群G1と、第1反射光学素子R1と、第2レンズ群G2の一部とから実質的になる。本明細書において、第1光学系LU1が第1レンズ群G1と第1反射光学素子R1と第2レンズ群G2の一部とから実質的になることは、第1光学系LU1が第1レンズ群G1と第1反射光学素子R1と第2レンズ群G2の一部とからなること、または、第1光学系LU1が第1レンズ群G1と第1反射光学素子R1と第2レンズ群G2の一部と屈折力を有しない他のレンズ群とからなることを意味する。第2レンズ群G2の一部は、第2レンズ群G2のうち、中間像IM2に対して、拡大側に配置されている複数のレンズである。
【0044】
第1光学系LU1は、19枚のレンズL11a~L11h,L12a~L12kを含む。第1レンズ群G1は、8枚のレンズL11a~L11hからなる。第2レンズ群G2の一部は、11枚のレンズL12a~L12kからなる。第1レンズ群G1は、正の屈折力を有している。第1レンズ群G1は、第1レンズ群G1の最拡大側面から第1レンズ群G1の最縮小側面までの光軸AX上の距離T1を有している。
【0045】
第2光学系LU2は、拡大側から順に、第2レンズ群G2の残部と、第2反射光学素子R2と、第3レンズ群G3とから実質的になる。本明細書において、第2光学系LU2が第2レンズ群G2の残部と第2反射光学素子R2と第3レンズ群G3とから実質的になることは、第2光学系LU2が第2レンズ群G2の残部と第2反射光学素子R2と第3レンズ群G3とからなること、または、第2光学系LU2が第2レンズ群G2の残部と第2反射光学素子R2と第3レンズ群G3と屈折力を有しない他のレンズ群とからなることを意味する。第2レンズ群G2の残部は、第2レンズ群G2のうち、中間像IM2に対して、縮小側に配置されている複数のレンズである。
【0046】
第2光学系LU2は、11枚のレンズL12l~L12o,L13a~L13gを含む。第2レンズ群G2の残部は、4枚のレンズL12l~L12oからなる。第2レンズ群G2は、15枚のレンズL12a~L12oからなる。第3レンズ群G3は、7枚のレンズL13a~L13gからなる。第2レンズ群G2は、正の屈折力を有している。第3レンズ群G3は、正の屈折力を有している。第2レンズ群G2は、第2レンズ群G2の最拡大側面から第2レンズ群G2の最縮小側面までの光軸AX上の距離T2を有している。第3レンズ群G3は、第3レンズ群G3の最拡大側面から第3レンズ群G3の最縮小側面までの光軸AX上の距離T3を有している。
【0047】
開口絞りSTは、第2光学系LU2に配置されている。具体的には、開口絞りSTは、第2反射光学素子R2と、第3レンズ群G3との間に配置されている。
【0048】
第2反射光学素子R2は、第3レンズ群G3から出射された光を第2レンズ群G2に向けて反射する。第2反射光学素子R2は、投影光学系LN1の光路(光軸AX)を折り曲げる。第2反射光学素子R2は、好ましくは、投影光学系LN1の光路(光軸AX)を90°の第2角度で折り曲げる。第2レンズ群G2の光軸は、好ましくは、第3レンズ群G3の光軸に直交している。第2反射光学素子R2は、平面ミラーである。
【0049】
第1反射光学素子R1は、第2レンズ群G2から出射された光を第1レンズ群G1に向けて反射する。第1反射光学素子R1は、投影光学系LN1の光路(光軸AX)を折り曲げる。第1反射光学素子R1は、好ましくは、投影光学系LN1の光路(光軸AX)を90°の第1角度で折り曲げる。第1レンズ群G1の光軸は、好ましくは、第2レンズ群G2の光軸に直交している。第1反射光学素子R1は、平面ミラーである。
【0050】
第1レンズ群G1の光軸と第3レンズ群G3の光軸とは、互いに実質的に平行である。本明細書において、第1レンズ群G1の光軸と第3レンズ群G3の光軸とが互いに実質的に平行であることは、第1レンズ群G1の光軸と第3レンズ群G3の光軸とが互いに平行であること、または、第1レンズ群G1の光軸と第3レンズ群G3の光軸との間の角度が2°以下であることを意味する。
【0051】
投影光学系LN1の光路(光軸AX)は、第1反射光学素子R1及び第2反射光学素子R2によって二回折り曲げられている。第1レンズ群G1及び第3レンズ群G3は、第2レンズ群G2に対して投影側に配置されている。
【0052】
本実施の形態では、プリズムPRは、複数の画像表示素子7(
図26を参照)の複数の画像を光学的に合成して、投影光学系LN1に導く。投影光学系LN1は、例えば、三板方式の投影装置に最適化されている。
【0053】
本実施の形態の変形例では、投影光学系LN1のレンズの一部を投影光学系LN1の光軸AXに沿って移動させることによって、フォーカシングを行ってもよい。具体的には、第1レンズ群G1のうち第1反射光学素子R1側に配置されている5枚のレンズL11d~L11hを投影光学系LN1の光軸AXに沿って移動させることでフォーカシングを行ってもよい。あるいは、第2レンズ群G2のうち中間像IM2の拡大側に配置されておりかつ中間像IM2から二枚目のレンズL12jを投影光学系LN1の光軸AXに沿って移動させることでフォーカシングを行ってもよい。
【0054】
(第2の実施の形態)
図3及び
図4を参照して、第2の実施の形態の投影光学系LN2を説明する。本実施の形態の投影光学系LN2は、実施の形態1の投影光学系LN1と略同一の構成を有しているが、主に以下の点で異なっている。
【0055】
本実施の形態では、プリズムPRは、一枚の画像表示素子7(
図26を参照)の画像を投影光学系LN2に導く。投影光学系LN2は、例えば、単板方式の投影装置に最適化されている。
【0056】
(第3の実施の形態)
図5及び
図6を参照して、第3の実施の形態の投影光学系LN3を説明する。本実施の形態の投影光学系LN3は、実施の形態2の投影光学系LN2と略同一の構成を有しているが、主に以下の点で異なっている。本実施の形態では、第1反射光学素子R1は、直角プリズムである。直角プリズムの斜面が反射面である。
【0057】
本実施の形態の第1変形例では、第2反射光学素子R2も、直角プリズムであり、直角プリズムの斜面が反射面である。本実施の形態の第2変形例では、第1反射光学素子R1は平面ミラーであり、第2反射光学素子R2は、直角プリズムである。
【0058】
(第4の実施の形態)
図7及び
図8を参照して、第4の実施の形態の投影光学系LN4を説明する。本実施の形態の投影光学系LN4は、実施の形態1の投影光学系LN1と同様に、100°以上の画角で投影可能な単焦点レンズとして機能する。本実施の形態の投影光学系LN4は、実施の形態1の投影光学系LN1と略同一の構成を有しているが、主に以下の点で異なっている。
【0059】
投影光学系LN4は32枚のレンズL41a~L41i,L42a~L42p,L43a~L43gを含む。第1光学系LU1は、21枚のレンズL41a~L41i,L42a~L42lを含む。第2光学系LU2は、11枚のレンズL42m~L42p,L43a~L43gを含む。
【0060】
第1レンズ群G1は、9枚のレンズL41a~L41iからなる。第1レンズ群G1は、正の屈折力を有している。第1光学系LU1に含まれる第2レンズ群G2の一部は、12枚のレンズL42a~L42lからなる。第2光学系LU2に含まれる第2レンズ群G2の残部は、4枚のレンズL42m~L42pからなる。第2レンズ群G2は、16枚のレンズL42a~L42pからなる。第2レンズ群G2は、正の屈折力を有している。第3レンズ群G3は、7枚のレンズL43a~L43gからなる。第3レンズ群G3は、正の屈折力を有している。
【0061】
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、プリズムPRは、複数の画像表示素子7の複数の画像を光学的に合成して、投影光学系LN4に導く。投影光学系LN4は、例えば、三板方式の投影装置に最適化されている。
【0062】
本実施の形態の変形例では、投影光学系LN4のレンズの一部を投影光学系LN4の光軸AXに沿って移動させることによって、フォーカシングを行ってもよい。具体的には、第1レンズ群G1のうち第1反射光学素子R1側に配置されている5枚のレンズL41e~L41iを投影光学系LN4の光軸AXに沿って移動させることでフォーカシングを行ってもよい。あるいは、第2レンズ群G2のうち中間像IM2の拡大側に配置されている2枚のレンズL42k,L42lの間の間隔が変化するように、2枚のレンズL42k,L42lを投影光学系LN4の光軸AXに沿って移動させることでフォーカシングを行ってもよい。
【0063】
(第5の実施の形態)
図9及び
図10を参照して、第5の実施の形態の投影光学系LN5を説明する。本実施の形態の投影光学系LN5は、実施の形態4の投影光学系LN4と略同一の構成を有しているが、主に以下の点で異なっている。
【0064】
本実施の形態では、プリズムPRは、一枚の画像表示素子7の画像を投影光学系LN5に導く。投影光学系LN5は、単板方式の投影装置に最適化されている。
【0065】
(第6の実施の形態)
図11及び
図12を参照して、第6の実施の形態の投影光学系LN6を説明する。本実施の形態の投影光学系LN6は、実施の形態5の投影光学系LN5と略同一の構成を有しているが、投影光学系LN6の明るさの点で異なっている。
【0066】
(第7の実施の形態)
図13及び
図14を参照して、第7の実施の形態の投影光学系LN7を説明する。本実施の形態の投影光学系LN7は、実施の形態1の投影光学系LN1と同様に、100°以上の画角で投影可能な単焦点レンズとして機能する。本実施の形態の投影光学系LN7は、実施の形態1の投影光学系LN1と略同一の構成を有しているが、主に以下の点で異なっている。
【0067】
投影光学系LN7は31枚のレンズL71a~L71i,L72a~L72o,L73a~L73gを含む。第1光学系LU1は、20枚のレンズL71a~L71i,L72a~L72kを含む。第2光学系LU2は、11枚のレンズL72l~L72o,L73a~L73gを含む。
【0068】
第1レンズ群G1は、9枚のレンズL71a~L71iからなる。第1レンズ群G1は、正の屈折力を有している。第1光学系LU1に含まれる第2レンズ群G2の一部は、11枚のレンズL72a~L72kからなる。第2光学系LU2に含まれる第2レンズ群G2の残部は、4枚のレンズL72l~L72oからなる。第2レンズ群G2は、15枚のレンズL72a~L72oからなる。第2レンズ群G2は、正の屈折力を有している。第3レンズ群G3は、7枚のレンズL73a~L73gからなる。第3レンズ群G3は、正の屈折力を有している。
【0069】
本実施の形態の変形例では、投影光学系LN7のレンズの一部を投影光学系LN7の光軸AXに沿って移動させることによって、フォーカシングを行ってもよい。具体的には、第1レンズ群G1のうち第1反射光学素子R1側に配置されている5枚のレンズL71e~L71iを投影光学系LN7の光軸AXに沿って移動させることでフォーカシングを行ってもよい。あるいは、第2レンズ群G2のうち中間像IM2の拡大側に配置されているレンズL72kと、レンズL72kに隣接してレンズL72kの拡大側に配置されている3枚のレンズL72h~L72jからなるレンズ群との間の間隔が変化するように、レンズL72kとレンズL72h~L72jからなるレンズ群とを投影光学系LN7の光軸AXに沿って移動させることでフォーカシングを行ってもよい。
【0070】
(第8の実施の形態)
図15及び
図16を参照して、第8の実施の形態の投影光学系LN8を説明する。本実施の形態の投影光学系LN8は、実施の形態7の投影光学系LN7と同様に、100°以上の画角で投影可能な単焦点レンズとして機能する。本実施の形態の投影光学系LN8は、実施の形態7の投影光学系LN7と略同一の構成を有しているが、主に以下の点で異なっている。
【0071】
投影光学系LN8は32枚のレンズL81a~L81i,L82a~L82o,L83a~L83hを含む。第1光学系LU1は、20枚のレンズL81a~L81i,L82a~L82kを含む。第2光学系LU2は、12枚のレンズL82l~L82o,L83a~L83hを含む。
【0072】
第1レンズ群G1は、9枚のレンズL81a~L81iからなる。第1レンズ群G1は、正の屈折力を有している。第1光学系LU1に含まれる第2レンズ群G2の一部は、11枚のレンズL82a~L82kからなる。第2光学系LU2に含まれる第2レンズ群G2の残部は、4枚のレンズL82l~L82oからなる。第2レンズ群G2は、15枚のレンズL82a~L82oからなる。第2レンズ群G2は、正の屈折力を有している。第3レンズ群G3は、8枚のレンズL83a~L83hからなる。第3レンズ群G3は、正の屈折力を有している。
【0073】
本実施の形態の変形例では、実施の形態7の変形例と同様に、投影光学系LN8のレンズの一部を投影光学系LN8の光軸AXに沿って移動させることによって、フォーカシングを行ってもよい。具体的には、第1レンズ群G1のうち第1反射光学素子R1側に配置されている5枚のレンズL81e~L81iを投影光学系LN8の光軸AXに沿って移動させることでフォーカシングを行ってもよい。あるいは、第2レンズ群G2のうち中間像IM2の拡大側に配置されているレンズL82kと、レンズL82kに隣接してレンズL82kの拡大側に配置されている3枚のレンズL82h~L82jからなるレンズ群との間の間隔が変化するように、レンズL82kとレンズL82h~L82jからなるレンズ群とを投影光学系LN8の光軸AXに沿って移動させることでフォーカシングを行ってもよい。
【実施例】
【0074】
以下、第1~第8の実施の形態の投影光学系LN1~LN8の構成等を、実施例のコンストラクションデータ等を挙げて更に具体的に説明する。ここで挙げる実施例1~8は、前述した第1~第8の実施の形態にそれぞれ対応する数値実施例である。第1~第8の実施の形態を表す投影光学系LN1~LN8の構成図(
図1~
図16)は、対応する実施例1~8の光学構成(レンズ配置、レンズ形状等)をそれぞれ示している。
【0075】
各実施例のコンストラクションデータでは、面データとして、左側の欄から順に、面番号i,近軸における曲率半径r(mm),軸上面間隔d(mm),d線(波長587.56nm)に関する屈折率nd,及びd線に関するアッベ数vdを示す。なお、SCはスクリーン面、STは開口絞り、IMは画像表示面をそれぞれ表している。
【0076】
面番号iに*が付された面は非球面であり、その面形状は面頂点を原点とするローカルな直交座標系(x,y,z)を用いた以下の式(AS)で定義される。非球面データとして、非球面係数等を示す。なお、各実施例の非球面データにおいて表記の無い項の係数は0であり、すべてのデータに関してe-n=×10-nである。
z=(c・h2)/[1+√{1-(1+K)・c2・h2}]+Σ(Aj・hj) …(A
S)
ただし、
h:z軸(光軸AX)に対して垂直な方向の高さ(h2=x2+y2)、
z:高さhの位置での光軸AX方向のサグ量(面頂点基準)、
c:面頂点での曲率(曲率半径rの逆数)、
K:円錐定数、
Aj:j次の非球面係数、
である。
【0077】
実施例1~8の各種データとして、全系の焦点距離(Fl,mm),Fナンバー(Fno.),半画角(ω,°),像高(ymax,mm),レンズ全長(TL,mm),及びバックフォーカス(BF,mm)を示す。なお、バックフォーカスBFは、レンズ最終面から近軸像面までの距離を空気換算長により表記している。レンズ全長TLは、レンズ最前面(第1レンズ群G1の最拡大側面)からレンズ最終面(第3レンズ群G3の最縮小側面)までの距離Twに、バックフォーカスBFを加えたものである。また、像高ymaxは、画像表示面IMの対角長の半分に相当する。
【0078】
表1及び表2に、条件式対応値とその関連データ等を各実施例について示す。条件式関連データは、例えば、第1レンズ群G1の最拡大側面から第1レンズ群G1の最縮小側面までの光軸AX上の距離T1、第2レンズ群G2の最拡大側面から第2レンズ群の最縮小側面までの光軸AX上の距離T2、第3レンズ群G3の最拡大側面から第3レンズ群G3の最縮小側面までの光軸AX上の距離T3、及び、投影光学系LN1~LN8の最拡大側面から投影光学系LN1~LN8の最縮小側面までの光軸AX上の距離Twである。
【0079】
図17から
図24は、実施例1~実施例8の収差図(無限遠合焦状態での縦収差図)である。なお、各実施例の投影光学系LN1~LN8を投影装置1(
図25)に用いる場合、本来はスクリーン面(被投影面)SCが像面であり画像表示面IMが物体面であるが、各実施例では光学設計上それぞれ縮小系とし、スクリーン面SCを物体面(object)とみなして像面(image)に相当する画像表示面(縮小側像面)IMで光学性能を評価している。
【0080】
球面収差図は、一点鎖線で示される波656.28nmに対する球面収差量、実線で示される波長587.56nm(d線)に対する球面収差量、破線で示される波長435.84nmに対する球面収差量を、それぞれ近軸像面からの光軸AX方向のズレ量(単位:mm)で表している。球面収差図の縦軸は、瞳への入射高さをその最大高さで規格化した値(すなわち相対瞳高さ)を表している。
【0081】
非点収差図において、破線Tはd線に対するタンジェンシャル像面、実線Sはd線に対するサジタル像面を、近軸像面からの光軸AX方向のズレ量(単位:mm)で表している。非点収差図の縦軸は、像高(IMG HT,単位:mm)を表している。
【0082】
歪曲収差図において、横軸はd線に対する歪曲(単位:%)を表しており、縦軸は像高(IMG HT,単位:mm)を表している。
【0083】
実施例1
単位:mm
面データ
i r d nd vd
object(SC) infinity infinity
1 109.698 7.900 1.70154 41.15
2 61.030 14.299
3 91.565 5.700 1.83400 37.34
4 44.599 13.666
5* 196.663 9.000 1.83404 37.30
6 36.730 17.558
7 1838.837 2.900 1.83400 37.34
8 47.583 19.622
9 -32.401 3.072 1.84666 23.78
10 -156.892 9.242
11 -62.372 9.315 1.91082 35.25
12 -48.824 0.906
13 -288.294 14.391 1.90366 31.31
14 -66.401 0.300
15 152.790 8.276 1.83400 37.34
16 -6537.371 89.355
17 233.605 1.800 1.60342 38.01
18 38.868 3.335
19 52.111 8.118 1.43700 95.10
20 -69.839 0.300
21 51.737 7.188 1.43700 95.10
22 -243.261 6.569
23 82.783 2.250 1.80610 33.27
24 32.396 6.004
25 52.239 13.497 1.43700 95.10
26 -34.244 0.857
27 -43.807 2.362 1.80610 33.27
28 -122.040 0.420
29 51.567 13.234 1.43700 95.10
30 -40.913 1.110
31 -47.554 2.400 1.62004 36.30
32 32.482 10.738
33 192.809 8.668 1.80835 40.55
34* -43.925 3.000
35 100.842 6.287 1.85478 24.80
36 -439.033 3.000
37 55.708 5.892 1.80518 25.46
38 140.133 7.705
39 infinity 20.956
40 -33.974 4.450 1.51680 64.20
41 -26.460 2.522
42 -25.345 1.919 1.80610 33.27
43 183.258 8.834
44 -42.566 7.117 1.91082 35.25
45 -28.781 11.957
46 -3609.037 10.223 1.58913 61.25
47 -43.329 53.745
48(ST) infinity 13.131
49 -3412.862 5.486 1.43700 95.10
50 -43.675 10.473
51 -30.545 1.800 1.80610 33.27
52 88.741 1.476
53 53.111 9.372 1.43700 95.10
54 -37.425 0.300
55 105.046 6.841 1.59282 68.62
56 -63.988 11.962
57 -27.909 2.209 1.80610 40.73
58 222.994 3.083
59 2089.083 13.626 1.55032 75.50
60 -34.707 0.631
61 -1793.687 8.102 1.80518 25.46
62 -69.645 16.055
63 infinity 85.000 1.51680 64.20
64 infinity 4.000
65 infinity 3.000 1.48749 70.44
66 infinity 1.500
image(IM) infinity
非球面データ
i K A4 A6 A8
5 5.0114e+000 3.0828e-006 -1.0990e-009 4.9092e-013
i A10 A12 A14 A16
5 -3.2583e-017 0.0000e+000 0.0000e+000 0.0000e+000
非球面データ
i K A4 A6 A8
34 0.0000e+000 1.8733e-005 -2.9859e-008 4.1452e-011
i A10 A12 A14 A16
34 -4.0688e-014 1.7008e-017 0.0000e+000 0.0000e+000
各種データ
Fl -7.968
Fno. 2.500
ω 66.356
ymax 18.200
TL 630.056
BF 79.611
【0084】
実施例2
単位:mm
面データ
i r d nd vd
object(SC) infinity infinity
1 106.261 7.900 1.70154 41.15
2 56.346 17.899
3 100.814 5.700 1.83400 37.34
4 48.795 11.064
5* 190.657 9.100 1.83404 37.30
6 34.432 18.161
7 232.875 3.000 1.83400 37.34
8 49.922 16.701
9 -32.566 3.000 1.84666 23.78
10 -407.042 9.245
11 -70.834 9.185 1.91082 35.25
12 -51.628 3.330
13 -280.688 15.122 1.90366 31.31
14 -63.782 0.300
15 119.959 8.300 1.83400 37.34
16 424.806 92.904
17 145.365 1.900 1.60342 38.01
18 35.888 2.909
19 44.156 8.576 1.43700 95.10
20 -79.169 1.889
21 52.565 7.048 1.43700 95.10
22 -244.231 6.704
23 119.405 2.300 1.80610 33.27
24 33.445 6.741
25 57.398 13.455 1.43700 95.10
26 -31.759 2.458
27 -35.781 2.400 1.80610 33.27
28 -73.758 1.001
29 51.735 13.186 1.43700 95.10
30 -46.797 2.693
31 -53.685 2.400 1.62004 36.30
32 35.438 9.756
33 432.749 7.971 1.80835 40.55
34* -43.924 3.000
35 105.769 5.549 1.85478 24.80
36 5665.909 3.000
37 56.630 7.280 1.80518 25.46
38 447.641 6.653
39 infinity 21.086
40 -36.292 3.387 1.51680 64.20
41 -34.551 2.190
42 -32.402 1.900 1.80610 33.27
43 180.804 8.372
44 -39.015 7.939 1.91082 35.25
45 -29.049 15.719
46 -19257.433 10.907 1.58913 61.25
47 -46.615 55.715
48(ST) infinity 14.650
49 -561.236 5.577 1.43700 95.10
50 -37.861 4.374
51 -33.539 1.700 1.80610 33.27
52 76.892 0.700
53 43.897 8.872 1.43700 95.10
54 -42.213 4.772
55 92.640 6.167 1.59282 68.62
56 -92.912 10.029
57 -27.394 2.300 1.80610 40.73
58 350.203 3.046
59 -1397.982 13.087 1.55032 75.50
60 -34.006 0.300
61 281.555 8.032 1.80518 25.46
62 -90.252 48.897
63 infinity 42.000 1.51680 64.20
64 infinity 4.000
65 infinity 3.000 1.48749 70.44
66 infinity 1.500
image(IM) infinity
非球面データ
i K A4 A6 A8
5 3.2058e-001 3.2380e-006 -1.0990e-009 4.9934e-013
i A10 A12 A14 A16
5 -3.2583e-017 0.0000e+000 0.0000e+000 0.0000e+000
非球面データ
i K A4 A6 A8
34 0.0000e+000 1.8755e-005 -2.9859e-008 4.1577e-011
i A10 A12 A14 A16
34 -4.0688e-014 1.7008e-017 0.0000e+000 0.0000e+000
各種データ
Fl -7.968
Fno. 2.500
ω 66.003
ymax 17.900
TL 644.705
BF 84.102
【0085】
実施例3
単位:mm
面データ
i r d nd vd
object(SC) infinity infinity
1 111.529 7.940 1.70154 41.15
2 55.570 16.775
3 97.672 5.800 1.83400 37.34
4 49.557 10.199
5* 174.445 9.100 1.83404 37.30
6 34.363 18.076
7 206.002 2.962 1.83400 37.34
8 46.517 16.112
9 -32.444 3.000 1.84666 23.78
10 -435.360 9.302
11 -72.183 9.036 1.91082 35.25
12 -50.913 4.638
13 -282.808 14.025 1.90366 31.31
14 -63.780 0.300
15 116.188 7.550 1.83400 37.34
16 401.358 49.100
17 infinity 50.000 1.51680 64.20
18 infinity 5.000
19 179.592 1.800 1.60342 38.01
20 35.518 2.716
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22 -73.660 0.300
23 47.439 7.638 1.43700 95.10
24 -192.323 6.290
25 166.874 2.200 1.80610 33.27
26 33.455 7.561
27 65.301 13.684 1.43700 95.10
28 -30.299 1.958
29 -34.243 2.300 1.80610 33.27
30 -70.531 0.300
31 47.808 13.039 1.43700 95.10
32 -52.077 4.326
33 -58.926 2.400 1.62004 36.30
34 35.191 9.179
35 238.697 7.988 1.80835 40.55
36* -45.975 3.000
37 120.120 4.894 1.85478 24.80
38 764.460 3.000
39 52.401 7.997 1.80518 25.46
40 688.269 6.467
41 infinity 21.040
42 -36.871 2.739 1.51680 64.20
43 -40.941 2.425
44 -36.223 1.900 1.80610 33.27
45 173.645 8.838
46 -38.807 7.943 1.91082 35.25
47 -28.973 18.665
48 18416.696 9.563 1.58913 61.25
49 -48.100 56.632
50(ST) infinity 13.100
51 3755.769 5.744 1.43700 95.10
52 -37.867 3.161
53 -34.215 1.700 1.80610 33.27
54 75.158 0.719
55 43.737 8.695 1.43700 95.10
56 -40.733 2.042
57 85.858 5.544 1.59282 68.62
58 -140.739 11.850
59 -26.766 2.300 1.80610 40.73
60 374.900 3.086
61 -550.729 11.955 1.55032 75.50
62 -32.757 0.300
63 265.957 7.796 1.80518 25.46
64 -83.521 45.335
65 infinity 42.000 1.51680 64.20
66 infinity 4.000
67 infinity 3.000 1.48749 70.44
68 infinity 1.500
image(IM) infinity
非球面データ
i K A4 A6 A8
5 -9.1510e-001 3.2483e-006 -1.0990e-009 5.0907e-013
i A10 A12 A14 A16
5 -3.2583e-017 0.0000e+000 0.0000e+000 0.0000e+000
非球面データ
i K A4 A6 A8
36 0.0000e+000 1.8804e-005 -2.9859e-008 4.1832e-011
i A10 A12 A14 A16
36 -4.0688e-014 1.7008e-017 0.0000e+000 0.0000e+000
各種データ
Fl -7.968
Fno. 2.500
ω 66.003
ymax 17.900
TL 644.706
BF 80.541
【0086】
実施例4
単位:mm
面データ
i r d nd vd
object(SC) infinity infinity
1 93.044 6.325 1.83400 37.16
2 52.841 10.387
3 69.302 4.677 1.91082 35.25
4 41.509 16.683
5* 706.256 6.160 1.80835 40.55
6 78.641 7.343
7 232.643 3.164 1.80518 25.46
8 40.509 14.676
9 -250.133 2.601 1.59410 60.47
10 51.730 19.396
11 -29.417 2.840 1.84666 23.78
12 -112.544 7.838
13 -58.719 7.434 1.91650 31.60
14 -43.264 1.000
15 -233.847 13.900 1.83400 37.16
16 -59.382 0.200
17 100.995 9.436 1.83400 37.16
18 infinity 71.563
19 -93.802 1.531 1.76200 40.10
20 43.096 3.208
21 65.068 7.206 1.43700 95.10
22 -47.003 0.300
23 76.284 6.510 1.43700 95.10
24 -70.007 2.000
25 63.598 1.907 1.80610 40.93
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28 -141.175 0.300
29 58.372 12.131 1.43700 95.10
30 -40.041 0.303
31 -64.630 2.323 1.80610 33.27
32 99.723 0.300
33 43.103 10.421 1.43700 95.10
34 -64.806 0.300
35 infinity 2.307 1.80000 29.84
36 28.733 10.520
37 200.231 8.680 1.80835 40.55
38* -43.913 3.500
39 66.962 5.533 1.80518 25.46
40 infinity 4.087
41 42.533 5.125 1.79952 42.22
42 106.373 7.500
43 infinity 16.100
44 -30.021 4.045 1.51680 64.20
45 -22.143 1.943
46 -22.311 1.528 1.70154 41.15
47 62.598 7.531
48 -42.237 6.135 1.84666 23.78
49 -23.890 18.241
50 -142.567 6.894 1.51680 64.20
51 -32.399 33.293
52(ST) infinity 5.171
53 infinity 5.292 1.43700 95.10
54 -34.573 2.309
55 -32.443 1.741 1.80000 29.84
56 54.105 0.971
57 40.839 10.498 1.43700 95.10
58 -34.933 0.316
59 70.370 4.805 1.59282 68.62
60 -177.660 11.478
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62 184.006 3.275
63 infinity 13.182 1.55032 75.50
64 -31.309 2.000
65 189.191 7.297 1.80518 25.46
66 -85.061 16.000
67 infinity 70.000 1.51680 64.20
68 infinity 4.000
69 infinity 3.000 1.48749 70.44
70 infinity 1.500
image(IM) infinity
非球面データ
i K A4 A6 A8
5 0.0000e+000 4.3870e-006 -2.3855e-009 1.2418e-012
i A10 A12 A14 A16
5 -2.2387e-016 0.0000e+000 0.0000e+000 0.0000e+000
非球面データ
i K A4 A6 A8
38 0.0000e+000 1.8717e-005 -2.9859e-008 4.1374e-011
i A10 A12 A14 A16
38 -4.0688e-014 1.7008e-017 0.0000e+000 0.0000e+000
各種データ
Fl -5.704
Fno. 2.000
ω 65.613
ymax 12.500
TL 550.168
BF 69.678
【0087】
実施例5
単位:mm
面データ
i r d nd vd
object(SC) infinity infinity
1 91.772 6.105 1.83400 37.16
2 50.692 7.588
3 60.460 4.522 1.91082 35.25
4 40.910 17.025
5* 706.256 6.160 1.80835 40.55
6 78.641 7.027
7 221.447 4.027 1.80518 25.46
8 36.717 14.146
9 -252.189 2.391 1.80518 25.46
10 53.324 17.702
11 -27.506 2.675 1.84666 23.78
12 -101.451 7.298
13 -65.006 10.126 1.91650 31.60
14 -43.301 1.204
15 -321.078 13.100 1.80610 33.27
16 -63.424 0.200
17 106.234 8.768 1.80610 33.27
18 infinity 71.677
19 -103.379 1.743 1.67270 32.17
20 41.507 3.467
21 54.052 8.572 1.43700 95.10
22 -53.524 0.300
23 70.504 6.439 1.43700 95.10
24 -107.423 2.000
25 67.884 2.026 1.83400 37.16
26 32.156 7.604
27 62.724 8.486 1.43700 95.10
28 -94.843 0.300
29 68.543 12.803 1.43700 95.10
30 -42.310 0.300
31 -65.994 2.536 1.83400 37.16
32 214.684 0.300
33 51.951 11.769 1.43700 95.10
34 -53.122 0.476
35 -150.314 2.467 1.68893 31.16
36 28.266 13.094
37 200.231 8.680 1.80835 40.55
38* -43.913 3.500
39 105.456 5.794 1.80518 25.46
40 -183.801 5.317
41 71.508 4.563 1.80420 46.50
42 274.312 7.685
43 infinity 16.681
44 -27.113 5.020 1.51680 64.20
45 -21.220 1.944
46 -21.517 1.660 1.64769 33.84
47 63.050 8.154
48 -49.179 7.646 1.80518 25.46
49 -26.482 16.367
50 -198.687 8.119 1.51680 64.20
51 -35.258 45.643
52(ST) infinity 1.192
53 47.074 7.095 1.43700 95.10
54 -43.558 2.618
55 -36.725 1.639 1.80100 34.97
56 44.086 1.308
57 36.309 8.955 1.43700 95.10
58 -35.109 1.367
59 66.048 4.080 1.59282 68.62
60 -182.818 10.502
61 -25.044 1.750 1.83400 37.16
62 162.890 3.362
63 -279.375 8.584 1.55032 75.50
64 -27.866 6.489
65 383.777 6.394 1.80518 25.46
66 -53.648 21.946
67 infinity 26.000 1.51680 64.20
68 infinity 4.000
69 infinity 3.000 1.48749 70.44
70 infinity 1.500
image(IM) infinity
非球面データ
i K A4 A6 A8
5 0.0000e+000 4.3870e-006 -2.3855e-009 1.2418e-012
i A10 A12 A14 A16
5 -2.2387e-016 0.0000e+000 0.0000e+000 0.0000e+000
非球面データ
i K A4 A6 A8
38 0.0000e+000 1.8717e-005 -2.9859e-008 4.1374e-011
i A10 A12 A14 A16
38 -4.0688e-014 1.7008e-017 0.0000e+000 0.0000e+000
各種データ
Fl -5.695
Fno. 2.000
ω 65.612
ymax 12.500
TL 545.171
BF 46.637
【0088】
実施例6
単位:mm
面データ
i r d nd vd
object(SC) infinity infinity
1 83.582 5.610 1.83400 37.16
2 46.688 9.922
3 62.384 4.103 1.91082 35.25
4 37.498 15.770
5* 706.256 6.160 1.80835 40.55
6 78.641 5.271
7 142.504 2.762 1.80518 25.46
8 37.524 14.951
9 -84.063 2.266 1.80518 25.46
10 70.699 16.575
11 -26.458 2.598 1.84666 23.78
12 -76.584 5.793
13 -54.186 8.360 1.91650 31.60
14 -38.339 1.000
15 -274.154 12.217 1.83400 37.16
16 -59.597 0.200
17 98.283 8.463 1.80000 29.84
18 infinity 71.904
19 -65.779 1.467 1.64769 33.84
20 44.065 3.713
21 88.632 6.625 1.43700 95.10
22 -44.943 0.300
23 91.708 6.005 1.43700 95.10
24 -69.118 2.000
25 80.851 1.891 1.83400 37.16
26 35.147 5.136
27 58.774 8.152 1.43700 95.10
28 -85.779 0.300
29 83.144 11.589 1.43700 95.10
30 -38.161 0.300
31 -57.852 2.400 1.83400 37.16
32 infinity 6.421
33 69.265 10.826 1.43700 95.10
34 -45.174 0.300
35 -100.964 2.416 1.67270 32.17
36 28.474 12.593
37 200.231 8.680 1.80835 40.55
38* -43.913 3.500
39 91.121 6.579 1.80518 25.46
40 -182.546 3.970
41 39.363 6.551 1.65100 56.16
42 123.553 7.500
43 infinity 16.801
44 -26.718 4.707 1.51680 64.20
45 -19.484 2.082
46 -19.266 1.278 1.62004 36.30
47 33.600 7.013
48 -44.709 5.131 1.84666 23.78
49 -22.609 14.802
50 -70.191 5.173 1.51680 64.20
51 -25.069 25.022
52(ST) infinity 7.348
53 34.984 7.295 1.43700 95.10
54 -37.828 2.569
55 -31.395 1.383 1.80610 33.27
56 46.299 0.305
57 27.848 8.532 1.43700 95.10
58 -36.751 0.300
59 56.629 4.007 1.59282 68.62
60 -131.973 8.057
61 -21.238 1.457 1.83400 37.16
62 73.424 3.637
63 infinity 7.571 1.55032 75.50
64 -28.565 2.199
65 -543.428 6.669 1.80518 25.46
66 -38.343 19.000
67 infinity 26.000 1.51680 64.20
68 infinity 4.000
69 infinity 3.000 1.48749 70.44
70 infinity 1.500
image(IM) infinity
非球面データ
i K A4 A6 A8
5 0.0000e+000 4.3870e-006 -2.3855e-009 1.2418e-012
i A10 A12 A14 A16
5 -2.2387e-016 0.0000e+000 0.0000e+000 0.0000e+000
非球面データ
i K A4 A6 A8
38 0.0000e+000 1.8717e-005 -2.9859e-008 4.1374e-011
i A10 A12 A14 A16
38 -4.0688e-014 1.7008e-017 0.0000e+000 0.0000e+000
各種データ
Fl -5.686
Fno. 2.401
ω 65.648
ymax 12.500
TL 500.168
BF 43.692
【0089】
実施例7
単位:mm
面データ
i r d nd vd
object(SC) infinity infinity
1 82.295 6.268 1.83400 37.16
2 50.997 10.444
3 67.807 4.696 1.91082 35.25
4 40.695 15.206
5* 706.256 6.160 1.80835 40.55
6 78.641 1.058
7 64.144 3.530 1.91082 35.25
8 34.787 15.994
9 208.994 2.640 1.80518 25.46
10 34.055 19.360
11 -28.050 3.290 1.84666 23.78
12 -194.354 8.072
13 -62.553 9.280 1.91082 35.25
14 -45.280 1.070
15 -321.404 13.265 1.80518 25.46
16 -58.480 0.200
17 126.248 6.870 1.78590 44.20
18 infinity 70.000
19 266.334 2.020 1.80610 33.27
20 43.222 2.747
21 49.574 10.210 1.43700 95.10
22 -62.286 0.606
23 37.939 8.830 1.43700 95.10
24 infinity 2.001
25 70.370 2.200 1.83400 37.16
26 28.957 13.459
27 152.602 5.820 1.43700 95.10
28 -110.593 0.300
29 77.298 13.770 1.43700 95.10
30 -42.111 0.389
31 -77.298 3.070 1.80610 40.93
32 384.910 2.000
33 32.680 14.215 1.43700 95.10
34 -74.310 0.720
35 -119.291 2.415 1.83400 37.16
36 28.527 11.259
37 200.231 8.680 1.80835 40.55
38* -43.913 2.000
39 58.461 6.460 1.83400 37.16
40 infinity 13.847
41 infinity 21.725
42 -31.355 5.610 1.51680 64.20
43 -25.637 12.399
44 -22.107 2.461 1.76182 26.61
45 infinity 8.007
46 -39.411 7.132 1.80518 25.46
47 -27.737 7.997
48 infinity 9.908 1.71300 53.94
49 -46.737 64.697
50(ST) infinity 5.604
51 58.399 5.387 1.43700 95.10
52 -38.828 2.748
53 -30.365 1.304 1.80610 33.27
54 64.151 0.543
55 27.287 9.031 1.43700 95.10
56 -38.242 2.000
57 98.826 4.393 1.43700 95.10
58 -58.829 6.840
59 -19.414 1.954 1.54814 45.82
60 54.188 4.373
61 infinity 7.217 1.43700 95.10
62 -29.354 4.073
63 659.544 6.666 1.80518 25.46
64 -46.816 19.000
65 infinity 26.000 1.51680 64.20
66 infinity 4.000
67 infinity 3.000 1.48749 70.44
68 infinity 1.500
image(IM) infinity
非球面データ
i K A4 A6 A8
5 0.0000e+000 4.3870e-006 -2.3855e-009 1.2418e-012
i A10 A12 A14 A16
5 -2.2387e-016 0.0000e+000 0.0000e+000 0.0000e+000
非球面データ
i K A4 A6 A8
38 0.0000e+000 1.8717e-005 -2.9859e-008 4.1374e-011
i A10 A12 A14 A16
38 -4.0688e-014 1.7008e-017 0.0000e+000 0.0000e+000
各種データ
Fl -5.702
Fno. 2.400
ω 65.646
ymax 12.500
TL 570.162
BF 43.674
【0090】
実施例8
単位:mm
面データ
i r d nd vd
object(SC) infinity infinity
1 82.295 6.268 1.83400 37.16
2 50.997 10.444
3 67.807 4.696 1.91082 35.25
4 40.695 15.206
5* 706.256 6.160 1.80835 40.55
6 78.641 1.058
7 64.144 3.530 1.91082 35.25
8 34.787 15.994
9 208.994 2.640 1.80518 25.46
10 34.055 19.360
11 -28.050 3.290 1.84666 23.78
12 -194.354 8.072
13 -62.553 9.280 1.91082 35.25
14 -45.280 1.070
15 -321.404 13.265 1.80518 25.46
16 -58.480 0.200
17 126.248 6.870 1.78590 44.20
18 infinity 70.000
19 266.334 2.020 1.80610 33.27
20 43.222 2.747
21 49.574 10.210 1.43700 95.10
22 -62.286 0.606
23 37.939 8.830 1.43700 95.10
24 infinity 2.001
25 70.370 2.200 1.83400 37.16
26 28.957 13.459
27 152.602 5.820 1.43700 95.10
28 -110.593 0.300
29 77.298 13.770 1.43700 95.10
30 -42.111 0.389
31 -77.298 3.070 1.80610 40.93
32 384.910 2.000
33 32.680 14.215 1.43700 95.10
34 -74.310 0.720
35 -119.291 2.415 1.83400 37.16
36 28.527 11.259
37 200.231 8.680 1.80835 40.55
38* -43.913 2.000
39 58.461 6.460 1.83400 37.16
40 infinity 13.847
41 infinity 21.725
42 -31.355 5.610 1.51680 64.20
43 -25.637 12.399
44 -22.107 2.461 1.76182 26.61
45 infinity 8.007
46 -39.411 7.132 1.80518 25.46
47 -27.737 7.997
48 infinity 9.908 1.71300 53.94
49 -46.737 64.697
50(ST) infinity 5.604
51 58.399 5.387 1.43700 95.10
52 -38.828 2.748
53 -30.365 1.304 1.80610 33.27
54 64.151 0.543
55 27.287 9.031 1.43700 95.10
56 -38.242 2.000
57 98.826 4.393 1.43700 95.10
58 -58.829 6.840
59 -19.414 1.954 1.54814 45.82
60 54.188 4.373
61 infinity 7.217 1.43700 95.10
62 -29.354 4.073
63 659.544 6.666 1.80518 25.46
64 -46.816 19.000
65 infinity 26.000 1.51680 64.20
66 infinity 4.000
67 infinity 3.000 1.48749 70.44
68 infinity 1.500
image(IM) infinity
非球面データ
i K A4 A6 A8
5 0.0000e+000 4.3870e-006 -2.3855e-009 1.2418e-012
i A10 A12 A14 A16
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非球面データ
i K A4 A6 A8
38 0.0000e+000 1.8717e-005 -2.9859e-008 4.1374e-011
i A10 A12 A14 A16
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各種データ
Fl -5.702
Fno. 2.400
ω 65.646
ymax 12.500
TL 570.162
BF 43.674
【0091】
【0092】
<投影装置>
図25及び
図26を参照して、本発明の一実施の形態の投影装置1を説明する。
図25に示されるように、投影装置1は、本体部2と、投影光学系LNとを備えている。投影光学系LNは、第1~第8の実施の形態の投影光学系LN1~LN8のいずれかである。
【0093】
図26に示されるように、本体部2は、光源3と、冷却部材4と、照明光学系5と、反射ミラー6と、プリズムPRと、画像表示素子7と、制御部8とを含んでいる。
【0094】
光源3は、例えば、キセノンランプ等の白色光源、または、レーザ光源である。冷却部材4は、光源3などを冷却する。冷却部材4は、例えば、送風機である。画像表示素子7は、画像表示面IMを有している。画像表示素子7は、例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)または液晶表示素子(LCD)などである。画像表示素子7の画像表示面IM上に、カバーガラスCGが設けられている。制御部8は、投影装置1を制御する。具体的には、制御部8は、画像表示素子7などを制御する。
【0095】
光源3から出射された照明光は、照明光学系5、反射ミラー6及びプリズムPRを経由して、画像表示素子7に入射される。画像表示素子7は、照明光を変調して、画像光を反射する。プリズムPRは、例えばTIRプリズム等を含み、照明光と画像光とを互いに分離する。プリズムPRは、例えば、色分離合成プリズム等をさらに含む。投影装置1が三板式の投影装置である場合には、プリズムPRは、三枚の画像表示素子7で形成された三つの画像光を合成する。投影光学系LNは、画像表示素子7で形成された画像光を、スクリーン面SCに向けて拡大投影する。具体的には、第2光学系LU2は、画像表示素子7の画像表示面IMに表示された画像の中間像IM2を形成し、第1光学系LU1は中間像IM2をスクリーン面SCに拡大投影する。
【0096】
投影光学系LNのうちフォーカシングのために移動可能なレンズまたはレンズ群には、光軸AXに沿ってレンズを移動させるアクチュエーター(図示せず)が接続されている。制御部8は、アクチュエーターを制御して、レンズまたはレンズ群を移動させる。なお、制御部8及びアクチュエーターを用いることなく、手動でレンズまたはレンズ群を移動させてもよい。また、画像表示素子7が自発光型の画像表示素子7である場合には、光源3、照明光学系5及び反射ミラー6は省略され得る。
【0097】
本発明の実施の形態および実施例について説明したが、今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0098】
1 投影装置、2 本体部、3 光源、4 冷却部材、5 照明光学系、6 反射ミラー、7 画像表示素子、8 制御部、AX 光軸、BF バックフォーカス、CG カバーガラス、G1 第1レンズ群、G2 第2レンズ群、G3 第3レンズ群、IM 画像表示面、IM2 中間像、L11a~L11h,L12a~L12o,L13a~L13g,L41a~L41i,L42a~L42p,L43a~L43g,L71a~L71i,L72a~L72o,L73a~L73g,L81a~L81i,L82a~L82o,L83a~L83h レンズ、LN,LN1~LN8 投影光学系、LU1 第1光学系、LU2 第2光学系、PR プリズム、R1 第1反射光学素子、R2 第2反射光学素子、SC スクリーン面。