(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】方法、ネットワーク装置、及び、端末
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20221206BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221206BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20221206BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04W72/04 136
H04W16/28 130
H04W72/04 131
(21)【出願番号】P 2020563541
(86)(22)【出願日】2018-05-10
(86)【国際出願番号】 CN2018086375
(87)【国際公開番号】W WO2019213914
(87)【国際公開日】2019-11-14
【審査請求日】2021-05-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【審査官】北村 智彦
(56)【参考文献】
【文献】Lenovo, Motorola Mobility,Remaining Issues on Non-codebook Based UL Transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 #92b R1- 1804203,2018年04月06日,[検索日:2018.09.20],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1804203.zip>
【文献】Samsung,Open issues on aperiodic CSI-RS for non-codebook-based transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1805510,2018年04月18日,[検索日:2018.09.28],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1805510.zip>
【文献】CATT,Remaining issues on non-codebook based UL transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1803739,2018年04月07日,[検索日:2018.09.14],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1803739.zip>
【文献】Huawei, HiSilicon,Remaining issues on non-codebook based UL transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1803273,2018年02月26日,[検索日:2018.09.07],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1803273.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 72/04
H04W 16/28
IEEE Xplore
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク装置によって実行される方法であって、
サウンディング参照信号(SRS)要求フィールドを含む下り制御情報(DCI)を送信すること
と、
非周期的SRS(AP-SRS)に非周期的チャネル状態情報参照信号(AP-CSI-RS)が関連づけられている場合、前記SRS要求フィールドに、トリガされる前記AP-SRSのリソースが無いことを示すゼロ値、又は、トリガされる前記AP-SRSのリソースを示し且つ前記AP-CSI-RSの存在を示す非ゼロ値を含めること
と、
前記SRS要求フィールドの値が非ゼロ値である場合、前記DCIと同じ第1スロットにて前記AP-CSI-RSを送信することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記送信したDCIのSRS要求フィールドの値が非ゼロ値であり、且つ、端末における前記AP-CSI-RSの受信タイミングと前記AP-SRSの送信タイミングとのギャップが閾値以上である場合、前記AP-CSI-RSに基づいて更新されたSRSプレコーディング情報が適用された前記AP-SRSを上りで受信する一方、前記送信したDCIのSRS要求フィールドの値が非ゼロ値であり、且つ、前記ギャップが前記閾値未満である場合、前記AP-CSI-RSに基づいて更新されたSRSプレコーディング情報が適用された前記AP-SRSを受信しないことを含む、
請求項
1記載の方法。
【請求項3】
前記SRS要求フィールドの値がゼロ値である場合、前記AP-CSI-RSを送信しない、
請求項1
又は2に記載の方法。
【請求項4】
端末によって実行される方法であって、
サウンディング参照信号(SRS)要求フィールドを含み且つネットワーク装置から送信された下り制御情報(DCI)を受信することを含み、
前記端末に非周期的チャネル状態情報参照信号(AP-CSI-RS)と関連づけられている非周期的SRS(AP-SRS)が設定されている場合、前記SRS要求フィールドは、トリガされる前記AP-SRSのリソースが無いことを示すゼロ値、又は、トリガされる前記AP-SRSのリソースを示し且つ前記AP-CSI-RSの存在を示す非ゼロ値を含
み、
前記方法は、前記受信したDCIのSRS要求フィールドの値が非ゼロ値である場合、前記DCIと同じ第1スロットにて前記ネットワーク装置から送信された前記AP-CSI-RSを受信することをさらに含む、
方法。
【請求項5】
前記AP-CSI-RSの受信タイミングと前記AP-SRSの送信タイミングとのギャップが閾値以上である場合、前記AP-SRSに適用するSRSプレコーディング情報を、前記受信したAP-CSI-RSに基づいて更新する一方、前記ギャップが前記閾値未満である場合、前記SRSプレコーディング情報を、前記受信したAP-CSI-RSに基づいて更新しないことを含む、
請求項
4記載の方法。
【請求項6】
前記SRS要求フィールドの値がゼロ値である場合、前記AP-CSI-RSを受信しない、
請求項
4又は5に記載の方法。
【請求項7】
通信部と、
制御部と、
を具備し、
前記制御部は、
前記通信部に対して、サウンディング参照信号(SRS)要求フィールドを含む下り制御情報(DCI)を送信させ、
非周期的SRS(AP-SRS)と非周期的チャネル状態情報参照信号(AP-CSI-RS)とが関連づけられている場合、前記SRS要求フィールドに、トリガされる前記AP-SRSのリソースが無いことを示すゼロ値、又は、トリガされる前記AP-SRSのリソースを示し且つ前記AP-CSI-RSの存在を示す非ゼロ値を含
め、
前記通信部は、前記SRS要求フィールドの値が非ゼロ値である場合、前記DCIと同じ第1スロットにて前記AP-CSI-RSを送信する、
ネットワーク装置。
【請求項8】
端末であって、
通信部と、
制御部と、
を具備し、
前記制御部は、前記通信部に対して、サウンディング参照信号(SRS)要求フィールドを含み且つネットワーク装置から送信された下り制御情報(DCI)を受信させ、
前記端末に非周期的チャネル状態情報参照信号(AP-CSI-RS)と関連づけられている非周期的SRS(AP-SRS)が設定されている場合、前記SRS要求フィールドは、トリガされる前記AP-SRSのリソースが無いことを示すゼロ値、又は、トリガされる前記AP-SRSのリソースを示し且つ前記AP-CSI-RSの存在を示す非ゼロ値を含
み、
前記通信部は、前記受信したDCIのSRS要求フィールドの値が非ゼロ値である場合、前記DCIと同じ第1スロットにて前記ネットワーク装置から送信された前記AP-CSI-RSを受信する、
端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般的に、電気通信の分野に関し、特に、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)伝送のための方法、デバイス、及びコンピュータ読み取り可能な媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の発展に伴い、複数のタイプのサービスやトラフィックが提案されており、例えば、一般的に高いデータレートが要求される拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、通常長い電池寿命が要求される大容量マシン型通信(mMTC:massive Machine Type Communication)、及び超高信頼・低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low Latency Communication)がある。一方、新しい無線アクセス(NR:new radio access)のために、ビーム管理、参照信号(RS:Reference Signal)伝送などのマルチアンテナ方式が研究されている。
【0003】
NRでは、ダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を介して非周期的SRS(AP-SRS:aperiodic SRS)のためのアップリンク(UL:uplink)候補プリコーダを決定するために、端末デバイスに対してダウンリンク(DL:downlink)測定RS(例えば、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS:Channel State Information-Reference Signal))を示すことがサポートされている。また、上位層シグナリングを介して周期的SRS(P-SRS:periodic SRS)又は半永続的SRS(SP-SRS:semi-persistent SRS)のためのUL候補プリコーダを決定するために、端末デバイスに対してDL測定RS(例えば、CSI-RS)を示すこともサポートされている。AP-SRSは、非周期的CSI-RS(AP-CSI-RS)と関連付けられることができる。AP-CSI-RSは、AP-SRSのトリガを含むDCIと同じスロットで伝送されることができる。SRS(例えば、AP-SRS、P-SRS又はSP-SRS)は、周期的CSI-RS(P-CSI-RS)又は半永続的CSI-RS(SP-CSI-RS)と関連付けられることができる。
【0004】
AP-CSI-RSがAP-SRSに関連付けられ、且つAP-SRSに対するトリガがDCIにおけるSRS要求フィールドに含まれている場合、AP-CSI-RSはDCIと同じスロットで伝送されることができる。ただし、SRS要求フィールドはトリガされるA-SRSがないことを示す場合、CSI-RS伝送をどのように進めるかは指定されていない。また、P-CSI-RS又はSP-CSI-RSがAP-SRSに関連付けられた場合、AP-SRS伝送及びP-CSI-RS又はSP-CSI-RS伝送をどのように進めるかは指定されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、本開示の例示的な実施形態は、SRS伝送のための方法、デバイス、及びコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1態様では、端末デバイスで実装される方法が提供される。この方法によれば、端末デバイスは、ネットワークデバイスからダウンリンク制御情報(DCI)を受信する。DCIが非周期的SRSに対する第1トリガを含み、且つ非周期的SRSが参照信号(RS)に関連付けられたことに応答して、端末デバイスはネットワークデバイスからRSを受信する。端末デバイスは、さらに、受信したRSに基づいて、非周期的SRSに関するプリコーディング情報を決定する。そして、端末デバイスは、プリコーディング情報に基づいて、非周期的SRSをネットワークデバイスに伝送する。
【0007】
第2態様では、ネットワークデバイスで実装される方法が提供される。この方法によれば、ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報(DCI)を端末デバイスに伝送する。DCIが非周期的SRSに対する第1トリガを含み、且つ非周期的SRSが参照信号(RS)に関連付けられたことに応答して、ネットワークデバイスは、RSを端末デバイスに伝送する。そして、ネットワークデバイスは、端末デバイスから非周期的SRSを受信する。非周期的SRSは、端末デバイスによって少なくともRSに基づいて伝送される。
【0008】
第3態様では、デバイスが提供される。このデバイスは、プロセッサと、プロセッサに接続されているメモリとを備える。メモリは、プロセッサによって実行されると、デバイスに動作を実行させる命令を格納する。上記動作は、ネットワークデバイスからダウンリンク制御情報(DCI)を受信することと、DCIが非周期的SRSに対する第1トリガを含み、且つ非周期的SRSが参照信号(RS)に関連付けられたことに応答して、ネットワークデバイスからRSを受信することと、受信したRSに基づいて、非周期的SRSに関するプリコーディング情報を決定することと、プリコーディング情報に基づいて、非周期的SRSをネットワークデバイスに伝送することと、を含む。
【0009】
第4態様では、デバイスが提供される。このデバイスは、プロセッサと、プロセッサに接続されているメモリとを備える。メモリは、プロセッサによって実行されると、デバイスに動作を実行させる命令を格納する。上記動作は、ダウンリンク制御情報(DCI)を端末デバイスに伝送することと、DCIが非周期的SRSに対する第1トリガを含み、且つ非周期的SRSが参照信号(RS)に関連付けられたことに応答して、RSを端末デバイスに伝送することと、端末デバイスから非周期的SRSを受信し、非周期的SRSは端末デバイスによって少なくともRSに基づいて伝送されることと、を含む。
【0010】
第5態様では、命令が格納されたコンピュータ読み取り可能な媒体が提供される。この命令は、少なくとも1つのプロセッサで実行されると、該少なくとも1つのプロセッサに本開示の第1態様に記載の方法を実行させる。
【0011】
第6態様では、命令が格納されたコンピュータ読み取り可能な媒体が提供される。この命令は、少なくとも1つのプロセッサで実行されると、該少なくとも1つのプロセッサに本開示の第2態様に記載の方法を実行させる。
【0012】
第7態様では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に有形に格納されたコンピュータプログラム製品が提供される。このコンピュータプログラム製品は、少なくとも1つのプロセッサで実行されると、該少なくとも1つのプロセッサに本開示の第1態様又は第2態様に記載の方法を実行させる命令を含む。
【0013】
本開示の他の特徴は、以下の記述により容易に理解可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
添付図面における本開示のいくつかの実施形態のより詳細な説明を通して、本開示の上記及び他の目的、特徴及び利点はより明らかになる。
【0015】
【
図1】本開示の実施形態が実施されることができる通信環境のブロック図である。
【0016】
【
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかるSRS伝送のためのプロセスを示す。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかるSRS伝送のための例示的な方法のフローチャートを示す。
【0021】
【
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかるSRS伝送のための例示的な方法のフローチャートを示す。
【0022】
【
図8】本開示の実施形態の実施に適するデバイスの簡略的なブロック図である。
【0023】
図面全体において、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示の原理をいくつかの例示的な実施形態を参照して説明する。これらの実施形態は、例示の目的のみで記載され、本開示の範囲に関するいかなる制限を示唆することなく、当業者が本開示を理解及び実施するのを助けることが理解される。本明細書で説明される開示は、以下に説明されるもの以外の様々な方法で実施されることができる。
【0025】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者に一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
【0026】
本明細書で使用されるとき、「ネットワークデバイス」又は「基地局」(BS:Base Station)という用語は、端末デバイスが通信できるセル又はカバレッジを提供し、又はホストすることができるデバイスを指す。ネットワークデバイスの例として、Node B(NodeB又はNB)、Evolved NodeB(eNodeB又はeNB)、次世代のNodeB(gNB)、伝送受信ポイント(TRP:Transmission Reception Point)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、無線ヘッド(RH:Radio Head)、リモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、及びフェムトノードやピコノードなどの低電力ノードが挙げられるが、これらに限定されない。検討の目的のために、以下、ネットワークデバイスの例としてgNBを参照していくつかの実施形態を説明する。
【0027】
本明細書で使用されるとき、「端末デバイス」という用語は、無線又は有線通信機能を有する任意のデバイスを指す。端末デバイスの例としては、ユーザ機器(UE:User Equipment)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、移動電話、セルラー電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャデバイス、ゲームデバイス、音楽記憶・再生機器、又は無線や有線インターネットアクセス及びブラウジングなどを可能にするインターネット機器などが挙げられるが、これらに限定されない。検討の目的のために、以下、端末デバイスの例としてUEを参照していくつかの実施形態を説明する。
【0028】
本明細書で使用されるとき、単数形である「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「前記(the)」は、文脈からそうでないことが明確に示さていない限り、複数形も含むことを意図している。「含む」という用語及びその変形は、「含むがこれに限定されない」ことを意味するオープンな用語として読まれる。「に基づいて」という用語は、「少なくとも部分的に基づいて」として読まれる。「一実施形態」及び「実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」として読まれる。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」として読まれる。「第1」、「第2」などの用語は、異なるオブジェクト又は同じオブジェクトを指すことができる。明示的及び暗黙的なその他の定義は、以下に含まれる。
【0029】
いくつかの例では、値、手順、又は装置は、「最もよい」、「最も低い」、「最も高い」、「最小」、「最大」などとして言及される。そのような記述は、多くの使用される機能的選択肢から選択可能であり、このような選択は、他の選択に比べてより良く、小さい、高い、又はより好ましい必要がないことを示すと意図していることを理解されたい。
【0030】
上述したように、NRでは、ダウンリンク制御情報(DCI)を介して非周期的SRS(AP-SRS)のためのアップリンク(UL)候補プリコーダを決定するために、端末デバイスに対してダウンリンク(DL)測定RS(例えば、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS))を示すことがサポートされている。また、上位層シグナリングを介して周期的SRS(P-SRS)又は半永続的SRS(SP-SRS)のためのUL候補プリコーダを決定するために、端末デバイスに対してDL測定RS(例えば、CSI-RS)を示すこともサポートされている。AP-SRSは、非周期的CSI-RS(AP-CSI-RS)と関連付けられることができる。AP-CSI-RSは、AP-SRSのトリガを含むDCIと同じスロットで伝送されることができる。SRS(例えば、AP-SRS、P-SRS又はSP-SRS)は、周期的CSI-RS(P-CSI-RS)又は半永続的CSI-RS(SP-CSI-RS)と関連付けられることができる。
【0031】
AP-CSI-RSがAP-SRSに関連付けられ、且つAP-SRSに対するトリガがDCIにおけるSRS要求フィールドに含まれている場合、AP-CSI-RSはDCIと同じスロットで伝送されることができる。ただし、SRS要求フィールドはトリガされるAP-SRSがないことを示す場合、CSI-RS伝送をどのように進めるかは指定されていない。さらに、P-CSI-RS又はSP-CSI-RSがAP-SRSに関連付けられた場合、AP-SRS伝送及びP-CSI-RS又はSP-CSI-RS伝送をどのように進めるかは指定されていない。
【0032】
本開示の実施形態は、上記の課題及び他の潜在的な課題のうちの1つ又は複数を解決するために、SRS伝送のためのソリューションを提供する。このソリューションでは、SRS要求フィールドがDCIに含まれていない場合、又はDCIにおけるSRS要求フィールドはトリガされるAP-SRSがないことを示す場合、通信オーバヘッドを低減するために、AP-SRSに関連付けられたAP-CSI-RSは伝送されない。また、このソリューションでは、AP-SRSに関連付けられたP-CSI-RS又はSP-CSI-RSを制限なくサポートすることができる。
【0033】
以下、
図1~8を参照して、本開示の原理及び実施形態を詳細に説明する。
【0034】
図1は、本開示の実施形態が実施されることができる例示的な通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、ネットワークデバイス110と、ネットワークデバイス110によってサービスが提供される端末デバイス120とを含む。ネットワーク100は、端末デバイス120にサービスを提供するために少なくとも1つのサービングセル102を提供することができる。ネットワークデバイス、端末デバイス及び/又はサービングセルの数は、制限を示唆することなく、例示の目的のみであると理解される。ネットワーク100は、本開示の実施形態を実施するのに適する任意の適切な数のネットワークデバイス、端末デバイス及び/又はサービングセルを含んでもよい。
【0035】
通信ネットワーク100において、ネットワークデバイス110は、データ及び制御情報を端末デバイス120に通信することができ、端末デバイス120も、データ及び制御情報をネットワークデバイス110に通信することができる。ネットワークデバイス110から端末デバイス120へのリンクはダウンリンク(DL)と呼ばれ、端末デバイス120からネットワークデバイス110へのリンクはアップリンク(UL)と呼ばれる。
【0036】
ネットワーク100における通信は、任意の適切な規格に準拠してもよく、ここでの規格は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTE-エボリューション、LTEアドバンスト(LTE-A:LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)などを含むが、これらに限定されない。さらに、通信は、現在知られている、又は将来に開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実施されてもよい。通信プロトコルの例として、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0037】
ネットワークデバイス110は、通常のデータ通信に加えて、ダウンリンクで端末デバイス120にRSを伝送してもよい。同様に、端末デバイス120は、アップリンクでネットワークデバイス110にRSを伝送してもよい。一般的に、RSは、ネットワークデバイス110及び端末デバイス120の両方で既知の信号シーケンス(「RSシーケンス」とも呼ばれる)である。例えば、RSシーケンスは、ネットワークデバイス110によってあるルールに基づいて生成されて伝送されることができ、端末デバイス120は、同じルールに基づいてRSシーケンスを推定することができる。RSの例として、ダウンリンク又はアップリンク復調参照信号(DMRS:Demodulation Reference Signal)、CSI-RS、サウンディング参照信号(SRS)、位相トラッキング参照信号(PTRS:Phase Tracking Reference Signal)、トラッキング参照信号(TRS:Tracking Reference Signal)、ファインタイム周波数トラッキング参照信号(TRS)、トラッキング用CSI-RSなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0038】
ダウンリンクRS及びアップリンクRSの伝送において、ネットワークデバイス110は、伝送のために対応するリソース(「RSリソース」とも呼ばれる)を割り当て、及び/又はどのRSシーケンスを伝送するかを指定することができる。いくつかのシナリオでは、ネットワークデバイス110及び端末デバイス120の両方は、複数のアンテナポート(又はアンテナエレメント)を備え、指定されたRSシーケンスをアンテナポート(アンテナエレメント)で伝送することができる。複数のRSポートに関連付けられたRSリソースのセットも指定される。RSポートは、時間、周波数、及び/又はコード領域における、RSシーケンスの一部又は全部からRS伝送のために割り当てられたリソース領域の1つ又は複数のリソースエレメントへの特定のマッピングと呼ばれてもよい。
【0039】
例えば、SRSは、アップリンクチャネル推定の結果に基づいて端末デバイスからのUL伝送(物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)伝送)のためにリソース割り当てを実行し且つ伝送パラメータを設定するように、ネットワークデバイスによってアップリンクチャネル推定を実行するために使用されることができる。SRSは、時間領域における動作に応じて、例えばP-SRS、AP-SRS、SP-SRSなどの異なるタイプに分けられることができる。本明細書で使用されるとき、「P-SRS」は、時間領域で周期的に伝送されるSRSを指す。「SP-SRS」は、SP-SRSの伝送が信号によって活性化されるとともに、別の信号によって非活性化されることができる以外、P-SRSと類似している。「AP-SRS」は、その伝送がネットワークデバイスによってトリガシグナリングを介してトリガされることができるSRSを指す。
【0040】
UL伝送について、コードブックベースの伝送及び非コードブックベースの伝送という2つの伝送スキームがサポートされることができる。端末デバイス120は、上位層パラメータを介して2つのスキームのいずれかで配置されることができる。コードブックベースの伝送の場合、端末デバイス120は、そのUL伝送のためのプリコーダを、ネットワークデバイス110から受信したDCIに基づいて決定することができる。例えば、DCIにおけるいくつかのフィールドは、プリコードされたSRSの伝送に使用される好ましいプリコーダを端末デバイスに示してもよい。非コードベースのUL伝送の場合、端末デバイス120は、プリコードされたSRSの伝送に使用されるプリコーダを決定するために、SRSに関連付けられたいくつかの参照信号を測定してもよい。限定を示唆することなく検討の目的で、以下の説明では、非コードブックベースのUL伝送を参照していくつかの実施形態を説明する。
【0041】
非コードブックベースのUL伝送について、端末デバイス120は、SRS伝送に先立ってSRS配置で配置されてもよい。SRS配置は、SRS伝送のための1つ又は複数のSRSリソースを示してもよい。各SRSリソースに対して1つのSRSポートしか配置されることができない。非コードブックベースのUL伝送のために、1つのSRSリソースセットしか配置されることができない。非コードブックベースのUL伝送のために配置されたSRSリソースセットに含まれるSRSリソースの最大数は4である。端末デバイス120は、SRSの伝送に使用されるプリコーディング情報を決定するために、SRSに関連付けられたRSを測定することができる。SRSに関連付けられたRSは、CSI-RS、別のSRS、又は同期信号ブロック(SSB:Synchronization Signal Block)/物理的ブロードキャストチャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)であることができる。制限を示唆することなく検討の目的で、以下の説明では、SRSに関連付けられたCSI-RSを参照していくつかの実施形態を説明する。例えば、SRSに関連付けられたCSI-RSは、時間領域における動作に応じて、例えばP-CSI-RS、AP-CSI-RS、SP-CSI-RSなどの異なるタイプに分けられることができる。本明細書で使用されるとき、「P-CSI-RS」は、時間領域で周期的に伝送されるCSI-RSを指す。「SP-CSI-RS」は、SP-CSI-RSの伝送が信号によって活性化されるとともに、別の信号によって非活性化されることができる以外、P-CSI-RSと類似している。「AP-CSI-RS」は、その伝送がネットワークデバイスによってトリガ信号を介してトリガされることができるCSI-RSを指す。AP-SRSは、AP-CSI-RSのいずれかと関連付けられることができる。
【0042】
図2は、本開示のいくつかの実施形態にかかるSRS伝送のためのプロセス200を示す。検討の目的のために、プロセス200は、
図1を参照して説明される。プロセス200は、
図1に示すようなネットワークデバイス110及び端末デバイス120に関してもよい。プロセス200は、図示されていない追加の動作を含んでもよく、及び/又は図示されているいくつかの動作を省略してもよく、本開示の範囲は、この点で限定されないと理解される。
【0043】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、DCIを端末デバイス120に伝送する(210)。いくつかの実施形態では、トリガされたSRSリソースセットを示すために、DCIに2ビットのSRS要求フィールドが存在してもよい。例えば、表1は、AP-SRS用のSRS要求フィールドの値を示す。
表1:AP-SRS用のSRS要求値
【0044】
いくつかの実施形態では、トリガされたSRSリソースセットを示すために、DCIに3ビットのSRS要求フィールドが存在してもよい。例えば、第1ビットは、補助的アップリンク(SUL:supplement uplink)に関連する(例えば、非SUL又はSULを示す)インジケータであってもよく、第2ビット及び第3ビットは、表1に示される値を示すために使用される。
【0045】
いくつかの実施形態では、DCIにLビットのSRS要求フィールドが存在してもよく、ここでLは正の整数である。例えば、Lは2、3又は4のいずれかであってもよい。いくつかの実施形態では、SRS要求フィールドについてM個の状態又は値があってもよく、ここでMは正の整数である。例えば、Mは2、3、4、8又は16のいずれかであることができる。いくつかの実施形態では、SRS要求フィールド用のM個の状態又は値のうち、N個の状態又は値は、SRS伝送用の1つ又は複数のSRSリソースセットを示してもよく、ここで、Nは正の整数であり、1≦N≦Mである。即ち、(M-N)個の状態又は値は「SRSトリガなし」、「非周期的SRSトリガなし」、又は「半永続的SRS活性化なし」を示してもよい。例えば、いくつかの状況では、N=M-1である。即ち、1つの状態又は値は「SRSトリガなし」、「非周期的SRSトリガなし」、又は「半永続的SRS活性化なし」を示してもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、DCIにおけるSRS要求フィールドの状態又は値が「SRSトリガなし」、「非周期的SRSトリガなし」又は「半永続的SRS活性化なし」を示す場合、ネットワークデバイス110は、AP-SRSに関連付けられたRSを伝送しなくてもよく、又は伝送することが要求されなくてもよく、又は伝送することが予期されなくてもよい。いくつかの実施形態では、DCIにおけるSRS要求フィールドの状態又は値が「SRSトリガなし」、「非周期的SRSトリガなし」又は「半永続的SRS活性化なし」を示す場合、ネットワークデバイス110は、SRS要求フィールドを含むDCIが伝送されるスロットと同じスロットでAP-SRSに関連付けられたRSを伝送しなくてもよく、又は伝送することが要求されなくてもよく、又は伝送することが予期されなくてもよい。いくつかの実施形態では、RSは、AP-CSI-RS、SP-CSI-RS、又はP-CSI-RSであってもよい。
【0047】
いくつかの実施形態では、SRS要求フィールドの状態又は値が「SRSトリガなし」、「非周期的SRSトリガなし」又は「半永続的SRS活性化なし」を示す場合、端末デバイスは、AP-SRSに関連付けられたRSを受信しなくてもよく、又は受信することが要求されなくてもよく、又は受信することが予期されなくてもよい。いくつかの実施形態では、SRS要求フィールドの状態又は値が「SRSトリガなし」、「非周期的SRSトリガなし」又は「半永続的SRS活性化なし」を示す場合、端末デバイスは、SRS要求フィールドを有するDCIが受信されるスロットと同じスロットでAP-SRSに関連付けられたRSを受信しなくてもよく、又は受信することが要求されなくてもよく、又は受信することが予期されなくてもよい。いくつかの実施形態では、RSは、AP-CSI-RS、SP-CSI-RS、又はP-CSI-RSであってもよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、SRS伝送に関連付けられたものと同一の又は異なるRSが、何らかの他のシグナリングを介して、SRS要求フィールドを含むDCIが伝送されるスロットと同じスロットで伝送されるように配置又はトリガされている場合、このRSは、前記同じスロットで伝送されてもよい。例えば、このRSは、他の目的のために使用されてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、DCIにSRS要求フィールドが存在しない場合、又はDCIにおけるSRS要求フィールドの値は非周期的SRSトリガがないことを示す(例えば、値が「00」である)場合、ネットワークデバイス110は、AP-SRSに関連付けられたRSを伝送しない。例えば、AP-SRSに関連付けられたRSはAP-CSI-RSであり、且つDCIは時間領域の第1スロットで伝送されると仮定する。DCIにSRS要求フィールドが存在しない、又はDCIにおけるSRS要求フィールドの値は非周期的SRSトリガがないことを示す(例えば、値が「00」である)場合、ネットワークデバイス110は、第1スロットでAP-CSI-RSを伝送しなく、又は伝送することが要求されなくてもよく、又は伝送することが予期されなくてもよい。
【0050】
いくつかの実施形態では、SRS要求フィールドを含むことができるいくつかのDCIフォーマットがあってもよい。例えば、SRS要求フィールドを含むことができるDCIフォーマットは、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット2_3などのいずれかであってもよい。いくつかの実施形態では、関連するAP-CSI-RSがDCIと同じスロットで伝送されるか否かは、DCIのフォーマットに依存する。いくつかの実施形態では、DCIフォーマット0_1又はPUSCHスケジューリング用のDCI、及び/又は、DCIフォーマット1_1又はPDSCHスケジューリング用のDCIの場合、関連するAP-CSI-RSは、SRS要求フィールドを含むDCIと同じスロットで伝送されることが要求されてもよく、又は伝送されることが予期されてもよく、又は伝送される。いくつかの実施形態では、DCIフォーマット2_3あるいはPUSCH又はPDSCHスケジューリング用ではないDCIの場合、関連するAP-CSI-RSは、SRS要求フィールドを含むDCIと同じスロットで伝送されることが要求されなくてもよく、又は伝送されることが予期されなくてもよく、又は伝送されない。
【0051】
いくつかの実施形態では、SRS要求フィールドがDCIに存在し、且つSRS要求フィールドの値が1つ又は複数のSRSリソースセットを示す(例えば、値が「00」ではない)場合、ネットワークデバイス110は、SRSに関連付けられたRSを端末デバイス120に伝送する(220)。例えば、AP-SRSに関連付けられたRSがCSI-RSであり、且つDCIが時間領域の第1スロットで伝送されると仮定する。いくつかの実施形態では、SRS要求フィールドがDCIに存在し、SRS要求フィールドの値が1つ又は複数のSRSリソースセットを示し(例えば、値が「00」ではない)、且つSRSに関連付けられたCSI-RSがAP-CSI-RSである場合、ネットワークデバイス110は、DCIと同じスロット、即ち第1スロットでAP-CSI-RSを伝送してもよい。
図3Aは、そのような実施形態の一例を示す。
図3Aでは、SRSに対するトリガ(即ち、値が「00」でないSRS要求フィールドを含むDCI)と、SRSに関連付けられたAP-CSI-RSとが同じスロットで伝送される。いくつかの他の実施形態では、SRS要求フィールドがDCIに存在し、且つSRSに関連付けられたCSI-RSがP-CSI-RS又はSP-CSI-RSである場合、SRSに対するトリガと同じスロット(即ち、第1スロット)でAP-CSI-RSを伝送する必要はない。いくつかの他の実施形態では、SRS要求フィールドが第1スロット内のDCIに存在し、且つSRSに関連付けられたCSI-RSがP-CSI-RS又はSP-CSI-RSである場合、P-CSI-RS又はSP-CSI-RSの伝送を第1スロット内に制限する必要はない。即ち、SRSに関連付けられたP-CSI-RS又はSP-CSI-RSは、第1スロットと異なる第2スロットで伝送されることができる。例えば、SRSに関連付けられたP-CSI-RS又はSP-CSI-RSは、周期性又はいくつかの他のパラメータで配置されてもよい。いくつかの実施形態では、P-CSI-RS又はSP-CSI-RSに対する周期性又はパラメータは、第1スロットがP-CSI-RS又はSP-CSI-RSを伝送するために使用されることを示す場合、P-CSI-RS又はSP-CSI-RSは、SRS要求フィールドを含むDCIと同じスロットで伝送される。代替的又は追加的に、SRS要求フィールドがDCIに存在し、且つSRSに関連付けられたCSI-RSがP-CSI-RS又はSP-CSI-RSである場合、トリガの伝送を、P-CSI-RS又はSP-CSI-RSが伝送されるスロット内に制限する必要はない。即ち、SRSに関連付けられたP-CSI-RS又はSP-CSI-RSは、第1スロットと異なる第2スロットで伝送されることができる。
図3Bは、そのような実施形態の一例を示す。
図3Bでは、SRSに対するトリガ(即ち、値が「00」でないSRS要求フィールドを含むDCI)と、SRSに関連付けられたP-CSI-RS又はSP-CSI-RSは、異なるスロットで伝送される。
【0052】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110からAP-SRSに関連付けられたRSを受信したことに応答して、端末デバイス120は、受信したRSに基づいて、AP-SRSに関連するプリコーディング情報を決定する(230)。そして、端末デバイス120は、プリコーディング情報に基づいて、AP-SRSをネットワークデバイス110に伝送する(240)。
【0053】
いくつかの実施形態では、AP-SRSに関連付けられたRSがAP-CSI-RSである場合、AP-CSI-RSの受信の最後のシンボルからAP-SRSの伝送の最初のシンボルまでの時間間隔は、所定の直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル数以上であるべきである。例えば、所定の数は42である。
【0054】
いくつかの実施形態では、AP-SRSに関連付けられたRSがP-CSI-RS又はSP-CSI-RSである場合、AP-SRSの伝送の最初又は最後のシンボルよりも前の又はそれよりも遅くない直近のP-CSI-RS又はSP-CSI-RSの受信の最後のシンボルから、AP-SRS伝送の最初のシンボルまでの時間間隔がTとして表されると仮定する。代替的に、いくつかの実施形態では、AP-SRSに関連付けられたRSがP-CSI-RS又はSP-CSI-RSである場合、SRS要求フィールドを有するDCIの受信の最初又は最後のシンボルよりも前の又はそれよりも遅くない直近のP-CSI-RS又はSP-CSI-RSの受信の最後のシンボルから、AP-SRS伝送の最初のシンボルまでの時間間隔もTとして表されると仮定する。代替的に、いくつかの実施形態では、AP-SRSに関連付けられたRSがP-CSI-RS又はSP-CSI-RSである場合、SRS要求フィールドを有するDCIの受信の最初又は最後のシンボルの直後の又はそれよりも早くない直近のP-CSI-RS又はSP-CSI-RSの受信の最後のシンボルから、AP-SRS伝送の最初のシンボルまでの時間間隔もTとして表されると仮定する。代替的に、いくつかの実施形態では、AP-SRSに関連付けられたRSがP-CSI-RS又はSP-CSI-RSである場合、SRS要求フィールドを有するDCIの受信の最初又は最後のシンボルから、AP-SRS伝送の最初のシンボルまでの時間間隔もTとして表されると仮定する。
【0055】
いくつかの実施形態では、時間間隔Tが所定の閾値TH以下である場合、端末デバイス120は、トリガされたAP-SRSを伝送することが予期されなくてもよく、又は伝送することが要求されなくてもよく、又は伝送しなくてもよい。いくつかの実施形態では、時間間隔Tが所定の閾値TH以下である場合、ネットワークデバイス110は、トリガされたAP-SRSを受信することが予期されなくてもよく、又は受信することが要求されなくてもよく、又は受信しない。いくつかの実施形態では、時間間隔Tが所定の閾値TH以上である場合、端末デバイス120は、トリガされたAP-SRSを伝送することが要求されてもよく、又は伝送することが予期されてもよく、又は伝送する。いくつかの実施形態では、時間間隔Tが所定の閾値TH以上である場合、ネットワークデバイス110は、トリガされたAP-SRSSを受信することが予期されてもよく、又は受信することが要求されてもよく、又は受信する。
【0056】
いくつかの実施形態では、時間間隔Tは、一定のスロット数、シンボル数、又はマイクロ秒を表してもよい。いくつかの実施形態では、閾値THは、所定のスロット数、シンボル数、又はマイクロ秒であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、閾値THは、3スロット又は42シンボルであってもよい。
【0057】
いくつかの実施形態では、閾値THは、時間領域における関連するCSI-RSの動作に依存してもよい。いくつかの実施形態では、P-CSI-RS用の閾値THの値、及び/又はSP-CSI-RS用の閾値THの値は、AP-CSI-RS用の閾値THの値と異なってもよい。いくつかの実施形態では、P-CSI-RS又はSP-CSI-RS用の閾値THの値は、42シンボル未満であってもよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、閾値THは、時間領域におけるSRSの動作に依存してもよい。いくつかの実施形態では、P-SRS用の閾値THの値、及び/又はSP-SRS用の閾値THの値は、AP-SRS用の閾値THの値とは異なってもよい。いくつかの実施形態では、P-SRS又はSP-SRS用の閾値THの値は、42シンボル未満であってもよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、AP-SRS伝送の最初のシンボルよりも前の任意のP-CSI-RS又はSP-CSI-RS伝送と、AP-SRS伝送の最初のシンボルとの間の時間間隔は閾値TH以上である場合、端末デバイス120は、AP-SRSを伝送することが予期されてもよく、又は伝送することが要求されてもよく、又は伝送する。いくつかの実施形態では、AP-SRSトリガを有するDCIの受信の最初又は最後のシンボルよりも前の又はそれよりも遅くない任意のP-CSI-RS又はSP-CSI-RSと、AP-SRS伝送の最初のシンボルとの間の時間間隔は閾値TH以上である場合、端末デバイス120は、AP-SRSを伝送することが予期されてもよく、又は伝送することが要求されてもよく、又は伝送する。
【0060】
いくつかの実施形態では、AP-SRSに関連付けられたRSがP-CSI-RS又はSP-CSI-RSである場合、AP-SRS伝送よりも前の直近のP-CSI-RS又はSP-CSI-RSの受信の最後のシンボルと、AP-SRS伝送の最初のシンボルとの間の時間間隔は、所定のOFDMシンボル数(例えば、42OFDMシンボル)未満であることができる。例えば、いくつかの状況では、P-CSI-RS又はSP-CSI-RSは、AP-SRSに対するトリガの後に伝送されてもよい。いくつかの実施形態では、この場合、AP-SRS伝送よりも前の直近のP-CSI-RS又はSP-CSI-RS伝送の最後のシンボルと、AP-SRS伝送の最初のシンボルとの間の時間間隔は、42OFDMシンボル未満であることができる。AP-SRSに対するトリガよりも遅くない直近のP-CSI-RS又はSP-CSI-RS伝送の最後のシンボルと、AP-SRS伝送の最初のシンボルとの間の時間間隔は、所定のOFDMシンボル数(即ち、42OFDMシンボル)以上である場合、AP-SRSは伝送されることができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、AP-SRSに対するトリガの伝送とAP-SRSの伝送との間に、AP-SRSに関連付けられたP-CSI-RS又はSP-CSI-RSの伝送は存在しなくてもよいが、AP-SRSに対するトリガの伝送の前に又はそれよりも遅くない間に、AP-SRSに関連付けられたP-CSI-RS又はSP-CSI-RSの、少なくとも1つの伝送が存在してもよい。いくつかの実施形態では、この場合、AP-SRSに対するトリガの伝送の最後のシンボルとAP-SRS伝送の最初のシンボルとの間の時間間隔は、所定のOFDMシンボル数(即ち、42OFDMシンボル)以上であるべきである。
【0062】
いくつかの実施形態では、AP-SRSに対するトリガの伝送の後に、AP-SRSに関連付けられたP-CSI-RS又はSP-CSI-RSの、少なくとも1つの伝送が存在してもよい。いくつかの実施形態では、この場合、AP-SRSに対するトリガの伝送の後の、AP-SRSに関連付けられたP-CSI-RS又はSP-CSI-RSの最初の伝送と、AP-SRSの伝送との間の時間間隔は、所定のOFDMシンボル数(即ち、42OFDMシンボル)以上であるべきである。
【0063】
図4は、そのような実施形態の一例を示す。
図4において、AP-SRSに対するトリガは、スロットN+Kで伝送され、ここで、Nは非負の整数であり、Kは自然数である。AP-SRSに関連付けられたP-CSI-RS又はSP-CSI-RSは、時間領域において、例えばPスロットの周期性をもって周期的に伝送される。例えば、Pも自然数であり、且つP>Kである。即ち、P-CSI-RS又はSP-CSI-RSは、スロットN、N+P、N+2P、...などで伝送される。
図4に示すように、AP-SRSに対するトリガの後の、P-CSI-RS又はSP-CSI-RSの最初の伝送(即ち、スロットN+Pの最後のシンボル)と、AP-SPS伝送(即ち、スロットN+Mの最初のシンボル)との間の時間間隔は所定のOFDMシンボル数以上である場合、AP-SRSはスロットN+M(ここでM>2P、M≦3P)で伝送されることができる。
【0064】
現在の3GPP仕様では、SRS伝送に関連する2つの上位層配置がある。該2つの上位層配置の一方は、SRSとCSI-RSとの間の関連付けを示し、AP-SRSのために配置された1つ又は複数のCSI-RSリソース、又は1つ又は複数のCSI-RSリソースセットとして、或いは、P-SRS又はSP-SRSのために配置されたパラメータ「SRS-AssocCSIRS」として表されてもよく、そして、本明細書で使用されるように「第1配置」とも呼ばれることができる。該2つの上位層配置の他方は、SRSとAP-SRSに関連付けられたRSとの間の空間的関係を示し、パラメータ「SRS-SpatialRelationInfo」として表され、本明細書で使用されるように「第2配置」とも呼ばれることができる。しかしながら、2つの上位層配置の間の関係は、3GPP仕様書において明確に規定されていない。
【0065】
いくつかの実施形態では、第1配置が配置されている場合、端末デバイス120は、第2配置で配置されることが予期されていなくてもよい。この場合、第1配置はAP-SRSがAP-CSI-RSに関連付けられたことを示す場合、AP-CSI-RSは、上述したように、AP-SRSに対するトリガと同じスロットで伝送されてもよい。また、第1配置はAP-SRSがP-CSI-RS又はSP-CSI-RSに関連付けられたことを示す場合、P-CSI-RS又はSP-CSI-RSは、それ自身の配置に基づいて伝送されてもよい。即ち、P-CSI-RS又はSP-CSI-RSは、上述したように、AP-SRSに対するトリガと同じスロットで伝送される必要はないことがある。
【0066】
いくつかの実施形態では、第2配置が配置されている場合、第1配置が配置されるか否かにかかわらず(又は端末デバイス120は、第1配置で配置されることが予期されない場合)、SRSは第2配置で示されたRSに基づいて伝送されてもよい。例えば、第2配置は、SRSに関連付けられたRSが、CSI-RS、別のSRS、SSB/PBCHのいずれかであることができることを示してもよい。この場合、SRS要求フィールドがDCIに存在し、及び/又はSRS要求フィールドの値が「00」でない場合でも、SRSのトリガと同じスロットでのCSI-RS伝送は必要しないことがある。
【0067】
いくつかの実施形態では、AP-SRSがAP-CSI-RSに関連付けられた場合、AP-SRSに関連付けられたAP-CSI-RSは、DCIにおけるSRS要求フィールドによって暗黙的にトリガされてもよい。即ち、AP-SRSとAP-SRSに関連付けられたAP-CSI-RSは、共同でトリガされることができる。いくつかの実施形態では、RSポートの異なる準コロケーション(QCL:Quasi-Co-Location)を示すために、異なる準コロケーションタイプは端末デバイス120に対して配置されることができる。いくつかの実施形態では、QCLタイプDが(Spatial Rxパラメータに関して)配置されている場合、AP-SRSに対するトリガの伝送と、AP-SRSに関連付けられたAP-CSI-RSの伝送との間にスロットオフセットが存在するはずである。また、上述したように、AP-CSI-RS受信とAP-SRS伝送との間の時間間隔は、所定のOFDMシンボル数(例えば、42シンボル)以上であるべきである。この場合、AP-CSI-RS伝送用のスロットオフセット及びAP-SRS伝送用のスロットオフセットは決定されることができる。
【0068】
現在の3GPP仕様では、AP-SPSリソースセット用のスロットオフセットは、1、2、...、8スロットのいずれかであることができる。一方、AP-CSI-RS伝送用のスロットオフセットは、0、1、2、3、4、20、24スロットなどのいずれかであることができる。いくつかの実施形態では、AP-SPS伝送用のスロットオフセットは、3よりも大きくてもよい。即ち、端末デバイス120にとって、AP-CSI-RS受信とAP-SRS伝送との間に十分な時間がない可能性があるため、AP-SPSリソースセット用のスロットオフセットの値は、1、2、又は3スロットであることができない。いくつかの実施形態では、AP-CSI-RS伝送用のスロットオフセットが8よりも大きい場合、AP-SRS伝送のための関連するCSI-RSはサポートされない可能性がある。いくつかの実施形態では、QCLタイプDが配置されている場合、AP-CSI-RS伝送用のスロットオフセットは0ではないことがある。いくつかの実施形態では、AP-CSI-RS伝送用のスロットオフセットの値は、1、2、及び3スロットのうちのいずれかのみであり得る。
【0069】
いくつかの実施形態では、AP-CSI-RS伝送用のスロットオフセットは、SRSに対するトリガの伝送用のスロットオフセットの指示を介して示されることができる。即ち、SRSに対するトリガの伝送用のスロットオフセットの指示は、SRSに対するトリガの伝送用のスロットオフセットとAP-CSI-RS伝送用のスロットオフセットとの両方を共同で示すように、異なる記述を有することができる。
【0070】
いくつかの実施形態では、SRS伝送のためのSRS配置は、AP-SRS伝送に先立って、ネットワークデバイス110から端末デバイス120に示されてもよい。例えば、SRS配置は、SRS伝送用のスロットオフセットを示すフィールドを含んでもよい。いくつかの実施形態では、AP-SRS伝送のための関連するCSI-RSがAP-CSI-RSであり、且つこのCSI-RS又は任意のTCI状態に対してQCLタイプDが配置されている場合、AP-SRS伝送用のスロットオフセットを最初に示す該フィールドは、SRSに対するトリガの伝送用のスロットオフセットとAP-CSI-RS伝送用のスロットオフセットとの組み合わせを示すために使用されることができる。いくつかの実施形態では、AP-SRS伝送のための関連するCSI-RSがAP-CSI-RSであり、且ついずれのTCI状態に対してもQCLタイプDが配置されていない場合、このフィールドは、AP-SRS伝送用のスロットオフセットを示すだけであってもよい。
【0071】
いくつかの実施形態では、AP-SRS伝送のための関連するCSI-RSがAP-CSI-RSである場合、スロットオフセットに関するフィールドの可能な値は、場合によっては異なってもよい。いくつかの実施形態では、TCI状態のいずれに対してもQCLタイプDが配置されていない場合、フィールドの値は、集合Pから選択されてもよい。例えば、P={1、2,3,4,5,6,7,8}である。いくつかの実施形態では、QCLタイプDは、関連するCSI-RS又は任意のTCI状態に対して配置されている場合、フィールドの値は、別の集合Qから選択されてもよい。例えば、集合Qは、集合Pと異なってもよい。具体的に、いくつかの状況では、集合Qが集合Pの部分集合であってもよい。例えば、Q={4,5,6,7,8}である。
【0072】
いくつかの実施形態では、AP-SRSと、AP-SRSに関連付けられたAP-CSI-RSとが、DCIにおけるSRS要求フィールドを介して共同でトリガされる場合、端末デバイス120によるAP-CSI-RSの受信は、SRSに対するトリガ(即ち、SRS要求フィールドを含むDCI)の受信よりも遅くてもよい。具体的に、いくつかの実施形態では、AP-SRSに関連付けられたAP-CSI-RSの受信とAP-SRS伝送との間の時間間隔は、所定のOFDMシンボル数(例えば、42OFDMシンボル)以上であるべきである。例えば、AP-CSI-RS伝送用の利用可能なスロットオフセットは、1、2、3スロットのいずれかであってもよい。従って、AP-SRS伝送用の利用可能なスロットオフセットは、5、6、7、8スロットのいずれかであってもよい。例えば、AP-CSI-RS伝送用のスロットオフセットが1スロットである場合、AP-SRS伝送用のスロットオフセットは5、6、7、又は8スロットであることができる。AP-CSI-RS伝送用のスロットオフセットが2スロットである場合、AP-SRS伝送用のスロットオフセットは6、7又は8スロットであることができる。AP-CSI-RS伝送用のスロットオフセットが3スロットである場合、AP-SRS伝送用のスロットオフセットは7又は8スロットであることができる。即ち、AP-CSI-RS伝送用のスロットオフセットとAP-SRS伝送用のスロットオフセットとの可能な組み合わせは合計9つある。いくつかの実施形態では、AP-CSI-RS伝送用のスロットオフセットとAP-SRS伝送用のスロットオフセットが共同で示されている場合、9つの可能な組み合わせのうちの8つのみが選択されることができる。即ち、AP-CSI-RS伝送用のスロットオフセットとAP-SRS伝送用のスロットオフセットの両方を共同で示すために、3ビットのみが使用されることができる。いくつかの実施形態では、AP-CSI-RSのスロットオフセットとAP-SRSのスロットオフセットの両方のための組合指示があってもよい。例えば、指示は、C
iとして表記されてもよく、ここで、C
iは、2つの値A
i及びB
iを含むので、(A
i,B
i)として表記されてもよく、ここで、A
iは、AP-CSI-RS用のスロットオフセットであり、B
iは、AP-SRS用のスロットオフセットである。いくつかの実施形態では、C
iは、{(1,5),(1,6),(1,7),(1,8),(2,6),(2,7),(2,8),(3,7),(3,8)}のうちの1つであってもよい。いくつかの実施形態では、AP-CSI-RS伝送用のスロットオフセットとAP-SRS伝送用のスロットオフセットの両方を共同で示すために、合計9つの組み合わせのうちの8つは選択されることができる。即ち、C
iは、{(1,5),(1,6),(1,7),(1,8),(2,6),(2,7),(2,8),(3,7)}のうちの1つであってもよい。表2は、AP-CSI-RS伝送用のスロットオフセットとAP-SRS伝送用のスロットオフセットとの選択可能な8つの組み合わせの例を示す。
表2:AP-SRS用のSRS要求値
【0073】
いくつかの実施形態では、AP-SRSがAP-CSI-RSに関連付けられた場合、AP-SRSに関連付けられたAP-CSI-RSは、DCIにおけるCSI要求フィールドによってトリガされるとともに、AP-SRSは、DCIにおけるSRS要求フィールドによってトリガされてもよい。即ち、AP-SRSとAP-SRSに関連付けられたAP-CSI-RSは別々にトリガされることができる。関連するCSI-RSは、RSリソースセットではなくCSI-RSリソースに基づいており、AP-SRSはSRSリソースセットに基づいている。いくつかの実施形態では、この場合、端末デバイス120は、SRSリソースセットに対して1つのCSI-RSリソースのみで配置されてもよい。いくつかの実施形態では、この場合、AP-SRSに対するトリガの伝送とAP-SRS伝送との間の時間間隔は、所定のOFDMシンボル数(即ち、42シンボル)以上であるべきである。いくつかの実施形態では、トリガされたAP-CSI-RS伝送は、AP-SRSに対するトリガの伝送よりも早くあるべきではなく、AP-CSI-RS受信とAP-SRS伝送との間の時間間隔は、42シンボルよりも小さくなくてもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、AP-SRSに関連付けられたRSがP-CSI-RS、SP-CSI-RS、又はAP-CSI-RSである場合、AP-CSI-RSの受信の最後のシンボル、又はAP-SRS伝送の最初又は最後のシンボルよりも前の又はそれよりも遅くない直近のP-CSI-RS又はSP-CSI-RSの受信の最後のシンボルから、AP-SRS伝送の最初のシンボルまでの時間間隔がTとして表されると仮定する。代替的に、いくつかの実施形態では、AP-SRSに関連付けられたRSがP-CSI-RS、SP-CSI-RS、又はAP-CSI-RSである場合、AP-CSI-RSの受信の最後のシンボル、又はSRS要求フィールドを有するDCIの受信の最初又は最後のシンボルよりも前の又はそれよりも遅くない直近のP-CSI-RS又はSP-CSI-RSの受信の最後のシンボルから、AP-SRS伝送の最初のシンボルまでの時間間隔もTとして表されると仮定する。代替的に、いくつかの実施形態では、AP-SRSに関連付けられたRSがP-CSI-RS、SP-CSI-RS又はAP-CSI-RSである場合、AP-CSI-RSの受信の最後のシンボル、又はSRS要求フィールドを有するDCIの受信の最初又は最後のシンボルの直後の又はそれよりも早くない直近のP-CSI-RS又はSP-CSI-RSの受信の最後のシンボルと、AP-SRS伝送の最初のシンボルとの間の時間間隔もTとして表されると仮定する。代替的に、いくつかの実施形態では、AP-SRSに関連付けられたRSがP-CSI-RS、SP-CSI-RS、又はAP-CSI-RSである場合、SRS要求フィールドを有するDCIの受信の最初又は最後のシンボルと、AP-SRS伝送の最初のシンボルとの間の時間間隔もTとして表されると仮定する。
【0075】
いくつかの実施形態では、時間間隔Tが所定の閾値TH以下である場合、端末デバイス120は、トリガされたAP-SRSを伝送することが予期されなくてもよく、又は伝送することが要求されなくてもよく、又は伝送しなくてもよい。いくつかの実施形態では、時間間隔Tが所定の閾値TH以下である場合、ネットワークデバイス110は、トリガされたAP-SRSを受信することが予期されなくてもよく、又は受信することが要求されなくてもよく、又は受信しない。いくつかの実施形態では、時間間隔Tが所定の閾値TH以上である場合、端末デバイス120は、トリガされたAP-SRSを伝送することが要求されてもよく、又は伝送することが予期されてもよく、又は伝送する。いくつかの実施形態では、時間間隔Tが所定の閾値TH以上である場合、ネットワークデバイス110は、トリガされたAP-SRSを受信することが予期されてもよく、又は受信することが要求されてもよく、又は受信する。
【0076】
いくつかの実施形態では、時間間隔Tは、一定のスロット数、シンボル数、又はマイクロ秒を表してもよい。いくつかの実施形態では、閾値THは、所定のスロット数、シンボル数、又はマイクロ秒であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、閾値THは、3スロット又は42シンボルであってもよい。
【0077】
いくつかの実施形態では、閾値THは、場合によっては異なってもよい。例えば、AP-CSI-RS又はSP-CSI-RSに対してQCLタイプDが配置されている場合、又はTCI状態のいずれかに対してQCLタイプDが配置されている場合に、閾値THがTH1に等しくてもよいと仮定する。AP-CSI-RS又はSP-CSI-RSに対してQCLタイプDが配置されていない場合、又はTCI状態のいずれに対してもQCLタイプDが配置されていない場合に、閾値THがTH2に等しくてもよいと仮定する。いくつかの実施形態では、TH1≠TH2である。例えば、TH1>TH2である。別の例として、TH1<TH2である。
【0078】
いくつかの実施形態では、AP-CSI-RSに対するトリガの伝送又はAP-SRSに対するトリガの伝送と、AP-CSI-RS受信との間の時間間隔は、所定の閾値よりも小さく、又は所定の閾値以下である場合、端末デバイス120によって予期されるAP-CSI-RSの伝送はない。これは、時間間隔が所定の閾値以下である場合、端末デバイス120によってAP-CSI-RSの受信にデフォルトビームが使用される可能性があり、その結果、AP-CSI-RSとAP-SRSとの関連付けが意味なくなるからである。
【0079】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120に示されるDCIは、SRSリソースインジケータ(SRI)を含んでもよい。端末デバイス120は、示されたSRIに基づいて、UL伝送に関するいくつかの配置を決定してもよい。例えば、端末デバイス120は、示されたSRIに基づいて、PUSCHプリコーダ、伝送ランク等のうちの少なくとも1つを決定してもよい。いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、1つ又は複数のSRSリソースセットで配置されてもよく、この1つ又は複数のSRSリソースセットのそれぞれは、1つ又は複数のSRSリソースを含んでもよい。いくつかの実施形態では、示されるSRIは、1つ又は複数のSRSリソースに関連付けられてもよい。例えば、SRIは、特定のスロットで示されてもよく、そして、SRIを運ぶ物理ダウンリンク制御チャネル(PDCPCH:Physical Downlink Control Channel)よりも前に伝送される直近のSRSリソースセットにおけるSRIによって識別される1つ又は複数のSRSリソースに関連付けられてもよい。SRIに関連付けられた直近のSRSリソースセットは、SRIを運ぶPDCCHよりも前に伝送される直近のSRSリソースを含むものであってもよい。
図5は、そのような実施形態の一例を示す。
図5に示すように、SRIはスロットN+Mで示される。SRSリソースセットS1は、SRIを運ぶPDCCHよりも前に伝送される直近のSRSリソースセットである。SRSリソースセットS1は、それぞれスロットN、N+K1、N+K3、N+K4で伝送されるSRSリソースを含む。スロットN+K2で伝送されるSRSリソースは、別のSRSリソースセットS2に属する。この場合、スロットN+Mで示されるSRIは、スロットN、N+K1、N+K3、及びN+K4で伝送されるSRSリソースに関連付けられているが、スロットN+K2で伝送されるSRSリソースに関連付けられていない。
【0080】
いくつかの実施形態では、非コードブックベースのUL伝送について、端末デバイス120は、1つのSRSリソースセットのみで配置されてもよい。いくつかの実施形態では、あるスロットで示されるSRIは、SRIによって識別される1つ又は複数のSRSリソースが非コードブックベースのUL伝送のために配置されたSRSリソースセットに属し、且つ該1つ又は複数のSRSリソースがSRIを運ぶPDCCHよりも前に伝送されれば、該1つ又は複数のSRSリソースの直近の伝送に関連付けられてもよい。
【0081】
図6は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法600のフローチャートを示す。方法600は、
図1に示すような端末デバイス120で実装されることができる。方法600は、図示されない追加のブロックを含み、及び/又は図示されているいくつかのブロックを省略してもよく、本開示の範囲は、この点で限定されないと理解される。検討の目的のために、方法600は、
図1を参照する端末デバイス120の観点から説明される。
【0082】
ブロック610において、端末デバイス120は、ネットワークデバイス110からダウンリンク制御情報(DCI)を受信する。
【0083】
ブロック620において、DCIが非周期的SRSに対する第1トリガを含み、且つ非周期的SRSが参照信号(RS)に関連付けられたことに応答して、端末デバイス120は、ネットワークデバイス110からRSを受信する。
【0084】
ブロック630において、端末デバイス120は、受信したRSに基づいて、非周期的SRSに関するプリコーディング情報を決定する。
【0085】
ブロック640において、端末デバイス120は、プリコーディング情報に基づいて、非周期的SRSをネットワークデバイス110に伝送する。
【0086】
いくつかの実施形態では、RSは、非周期的チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、周期的CSI-RS、半永続的CSI-RS、復調参照信号(DMRS)、位相トラッキング参照信号(PTRS)、トラッキング参照信号(TRS)、及びSRSのうちのいずれかである。
【0087】
いくつかの実施形態では、非周期的SRSに関連付けられたRSは非周期的CSI-RSであり、DCIは第1スロットで受信される。端末デバイス120は、第1スロットでネットワークデバイスから非周期的CSI-RSを受信することで、RSを受信する。
【0088】
いくつかの実施形態では、非周期的SRSに関連付けられたRSは周期的CSI-RS又は半永続的CSI-RSであり、DCIは第1スロットで受信される。端末デバイス120は、第1スロットと異なる第2スロットでネットワークデバイスから周期的CSI-RS又は半永続的CSI-RSを受信することで、RSを受信する。
【0089】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、ネットワークデバイス110からのRSの受信と非周期的SRSの伝送との間の時間間隔を決定する。次に、端末デバイス120は、時間間隔に基づいて、非周期的SRSをネットワークデバイス110に伝送する。
【0090】
いくつかの実施形態では、非周期的SRSに関連付けられたCSI-RSは、非周期的CSI-RSであり、時間間隔は、所定の直交周波数分割多重シンボル数以上である。
【0091】
いくつかの実施形態では、非周期的SRSに関連付けられたCSI-RSは、周期的CSI-RS又は半永続的CSI-RSであり、時間間隔は、所定の直交周波数分割多重シンボル数未満である。
【0092】
いくつかの実施形態では、非周期的SRSに関連付けられたRSはCSI-RSである。端末デバイス120は、ネットワークデバイスから、非周期的SRSとCSI-RSとの間の関連付けに関する第1配置を受信する。端末デバイス120は、第1配置に基づいて、非周期的SRSに関連付けられたCSI-RSが非周期的であるか、周期的であるか、又は半永続的であるかを決定する。
【0093】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、少なくとも第1配置に基づいてネットワークデバイス110からCSI-RSを受信することで、RSを受信する。
【0094】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、ネットワークデバイス110から、非周期的SRSとRSとの間の空間的関係を示す第2配置を受信する。端末デバイス120は、第2配置に基づいて、非周期的SRSに関連付けられたRSを決定する。
【0095】
いくつかの実施形態では、非周期的SRSに関連付けられたCSI-RSは非周期的CSI-RSであり、非周期的CSI-RSは、非周期的SRSに対する第1トリガによってトリガされる。端末デバイス120は、非周期的CSI-RSを受信するための第1スロットオフセットを決定し、且つ第1スロットオフセットに基づいて非周期的CSI-RSを受信することで、RSを受信する。
【0096】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、少なくとも第1スロットオフセットに基づいて、非周期的SRSをネットワークデバイスに伝送するための第2スロットオフセットを決定する。端末デバイス120は、第2スロットオフセットに基づいて、非周期的SRSをネットワークデバイスに伝送する。
【0097】
図7は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法700のフローチャートを示す。方法700は、
図1に示すようなネットワークデバイス110で実装されることができる。方法700は、図示されない追加のブロックを含み、及び/又は図示されているいくつかのブロックを省略してもよく、本開示の範囲は、この点で限定されないと理解される。検討の目的のために、方法700は、
図1を参照するネットワークデバイス110の観点から説明される。
【0098】
ブロック710において、ネットワークデバイス110は、ダウンリンク制御情報(DCI)を端末デバイス120に伝送する。
【0099】
ブロック720において、DCIが非周期的SRSに対する第1トリガを含み、且つ非周期的SRSが参照信号(RS)に関連付けられたことに応答して、ネットワークデバイス110は、RSを端末デバイス120に伝送する。
【0100】
ブロック730において、ネットワークデバイス110は、端末デバイスから非周期的SRSを受信する。非周期的SRSは、端末デバイス120によって少なくともRSに基づいて伝送される。
【0101】
いくつかの実施形態では、RSは、非周期的チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、周期的CSI-RS、半永続的CSI-RS、復調参照信号(DMRS)、位相トラッキング参照信号(PTRS)、トラッキング参照信号(TRS)、及びSRSのうちのいずれかである。
【0102】
いくつかの実施形態では、非周期的SRSに関連付けられたRSは非周期的CSI-RSであり、DCIは第1スロットで伝送される。ネットワークデバイス110は、第1スロットで非周期的CSI-RSを端末デバイスに伝送することで、RSを伝送する。
【0103】
いくつかの実施形態では、非周期的SRSに関連付けられたRSは周期的CSI-RS又は半永続的CSI-RSであり、DCIは第1スロットで伝送される。ネットワークデバイス110は、第1スロットと異なる第2スロットで周期的CSI-RS又は半永続的CSI-RSを端末デバイスに伝送することでRSを伝送する。
【0104】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、ネットワークデバイス110から端末デバイス120へのRSの受信と、端末デバイス120からネットワークデバイス110への非周期的SRSの伝送との間の時間間隔を決定する。ネットワークデバイス110は、時間間隔に基づいて、端末デバイス120から非周期的SRSを受信する。
【0105】
いくつかの実施形態では、非周期的SRSに関連付けられたCSI-RSは非周期的CSI-RSであり、時間間隔は、所定の直交周波数分割多重シンボル数以上である。
【0106】
いくつかの実施形態では、非周期的SRSに関連付けられたCSI-RSは周期的CSI-RS又は半永続的CSI-RSであり、時間間隔は、所定の直交周波数分割多重シンボル数未満である。
【0107】
いくつかの実施形態では、非周期的SRSに関連付けられたRSはCSI-RSである。ネットワークデバイス110は、非周期的SRSとCSI-RSとの間の関連付けに関する第1配置を端末デバイスに伝送する。第1配置は、非周期的SRSに関連付けられたCSI-RSが非周期的であるか、周期的であるか、又は半永続的であるかを示す。
【0108】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、少なくとも第1配置に基づいてCSI-RSを端末デバイス120に伝送することで、RSを伝送する。
【0109】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、端末デバイス120が非周期的SRSとRSとの間の空間的関係を示す第2配置に基づいて非周期的SRSに関連付けられたRSを決定するように、第2配置を端末デバイス120に伝送する。
【0110】
いくつかの実施形態では、非周期的SRSに関連付けられたCSI-RSは非周期的CSI-RSであり、非周期的CSI-RSは、非周期的SRSに対する第1トリガによってトリガされる。ネットワークデバイス110は、非周期的CSI-RSを伝送するための第1スロットオフセットを決定し、且つ第1スロットオフセットに基づいて非周期的CSI-RSを伝送することで、RSを伝送する。
【0111】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、少なくとも第1スロットオフセットに基づいて、端末デバイスから非周期的SRSを受信するための第2スロットオフセットを決定する。ネットワークデバイス110は、第2スロットオフセットに基づいて、端末デバイスから非周期的SRSを受信する。
【0112】
いくつかの実施形態では、非周期的SRSに関連付けられたCSI-RSは非周期的CSI-RSであり、DCIは、非周期的CSI-RSに対する第2トリガをさらに含む。
【0113】
本開示の実施形態は、上記課題及び1つ又は複数の他の潜在的な課題を解決するために、SRS伝送のためのソリューションを提供することが分かる。このソリューションでは、SRS要求フィールドがDCIに含まれていない場合、又はDCIにおけるSRS要求フィールドはトリガされるAP-SRSがないことを示す場合に、AP-SRSに関連付けられたAP-CSI-RSは伝送されないことにより、通信オーバーヘッドを低減することができる。また、このソリューションは、AP-SRSに関連付けられたP-CSI-RS又はSP-CSI-RSを制限なくサポートすることができる。
【0114】
図8は、本開示の実施形態の実施に適するデバイス800の簡略的なブロック図である。デバイス800は、
図1に示すようなネットワークデバイス110のさらなる例示的なものと見なされることができる。そのため、デバイス800は、ネットワークデバイス110の少なくとも一部で実装され、又は少なくともその一部として実装されることができる。
【0115】
図示されるように、デバイス800は、プロセッサ810と、プロセッサ810に接続されているメモリ820と、プロセッサ810に接続されている適切な伝送機(TX)及び受信機(RX)840と、TX/RX840に接続されている通信インターフェースとを備える。メモリ810は、プログラム830の少なくとも一部を格納する。TX/RX840は、双方向通信用である。TX/RX840は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、実際には、本明細書で言及されるアクセスノードは複数あってもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信用のX2インターフェース、Mobility Management Entity(MME)/Serving Gateway(S-GW)とeNBとの間の通信用のS1インターフェース、eNBとリレーノード(RN)との間の通信用のUnインターフェース、又はeNBと端末デバイスとの間の通信用のUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0116】
プログラム830は、関連するプロセッサ810によって実行されると、デバイス800が、本明細書で
図1~
図7を参照して説明したように、本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと想定される。本開示の実施形態は、デバイス800のプロセッサ810によって実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせにより実装されてもよい。プロセッサ810は、本開示の様々な実施形態を実施するように構成されてもよい。さらに、プロセッサ810とメモリ820の組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実施するのに適した処理手段850を形成してもよい。
【0117】
メモリ820は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、半導体系のメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光メモリデバイス及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータストレージ技術を使用して実施されてもよい。デバイス800には1つのメモリ820のみが示されているが、デバイス800には物理的に別個である複数のメモリモジュールがあってもよい。プロセッサ810は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。デバイス800は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
【0118】
一般的に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、ロジック、又はそれらの任意の組み合わせで実装されてもよい。いくつかの態様はハードウェアで実装され、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェア又はソフトウェアで実装されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート、又は他の何らかの画像表現を使用して例示及び説明されたが、本明細書に記載されるこれらのブロック、装置、システム、技術又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又はロジック、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティングデバイス、又はそれらのいくつかの組み合わせで実装されてもよいことを理解されたい。
【0119】
本開示は、さらに、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に有形に格納された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、
図6及び
図7を参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、プログラムモジュールに含まれるものなどの、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上のデバイスで実行されるコンピュータ実行可能な命令を含む。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含む。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で記載されたプログラムモジュール間で組み合わせる、又は分割されることができる。プログラムモジュールのためのマシン実行可能な命令は、ローカルデバイス又は分散型デバイス内で実行されてもよい。分散型デバイスでは、プログラムモジュールがローカル記憶媒体とリモート記憶媒体の両方に配置されてもよい。
【0120】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されることにより、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定される機能/動作が実現される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行されてもよく、その一部がマシン上で実行されてもよく、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、一部がマシン上で実行され且つ一部がリモートマシン上で実行されてもよく、完全にリモートマシン又はサーバ上で実行されてもよい。
【0121】
上記プログラムコードは、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれと関連して使用されるためのプログラムを含む又は格納することができる任意の有形媒体であり得るマシン読み取り可能な媒体上で具現化されてもよい。マシン読み取り可能な媒体は、マシン読み取り可能な信号媒体又はマシン読み取り可能な記憶媒体であってもよい。マシン読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体システム、装置、デバイス、あるいは前記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。マシン読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例として、1つ又は複数のワイヤによる電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学式ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、又は前記の任意の好適な組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0122】
さらに、動作が特定の順序で描かれているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が図示の特定の順序又は連続順序で実行されること、又は描かれたすべての動作が実行されることを要求するものとして理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク及び並列処理が有利であることがある。同様に、上記の説明にはいくつかの特定の実施形態の詳細が含まれているが、これらは本開示の範囲を制限するものとして解釈されるべきではなく、特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で説明されている特定の特徴は、単一の実施形態に組み合わせて実施されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴も、複数の実施形態で別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0123】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の用語で説明されたが、添付の特許請求の範囲で限定される本開示は、必ずしも上述の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解されたい。むしろ、上述の特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。