(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】端末装置
(51)【国際特許分類】
G06V 10/12 20220101AFI20221206BHJP
G06V 40/13 20220101ALI20221206BHJP
G06V 40/16 20220101ALI20221206BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20221206BHJP
A61B 5/1171 20160101ALI20221206BHJP
A61B 5/1172 20160101ALI20221206BHJP
【FI】
G06V10/12
G06V40/13
G06V40/16 A
G06T7/00 510F
G06T7/00 530
A61B5/1171 200
A61B5/1172
(21)【出願番号】P 2020013191
(22)【出願日】2020-01-30
【審査請求日】2021-05-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107331
【氏名又は名称】中村 聡延
(74)【代理人】
【識別番号】100104765
【氏名又は名称】江上 達夫
(74)【代理人】
【識別番号】100131015
【氏名又は名称】三輪 浩誉
(72)【発明者】
【氏名】松島 孝明
【審査官】板垣 有紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-168084(JP,A)
【文献】特開2006-215787(JP,A)
【文献】特開2015-026228(JP,A)
【文献】特開昭63-303783(JP,A)
【文献】特開平09-179661(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06V 10/10 - 10/147
G06V 40/00 - 40/70
G06T 1/00
G06T 7/00
A61B 5/1171
A61B 5/1172
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔画像を取得する第1のユニットと、指紋画像を取得する第2のユニットとを備え、
前記第1のユニットと前記第2のユニットは合体及び分離が可能であり、
前記第1のユニットと前記第2のユニットはケーブルにより接続されており、
前記第1のユニットと前記第2のユニットのいずれか一方には前記ケーブルを収納するケーブル収納部が設けられている端末装置。
【請求項2】
前記ケーブル収納部は、前記第1のユニット及び前記第2のユニットに前記ケーブルを接続したまま前記ケーブルを収納可能である請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記ケーブル収納部を覆うケーブルカバーを備える請求項1又は2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記第1のユニットは、前記第1のユニットと前記第2のユニットの合体状態においては前記ケーブルを前記第2のユニットの方向に案内し、前記第1のユニットと前記第2のユニットの分離状態においては前記ケーブルを前記合体状態とは逆の方向に案内するケーブル案内部を備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項5】
前記ケーブル案内部は、前記合体状態においては前記ケーブルを前記第1のユニットの前面側に案内し、前記分離状態においては前記ケーブルを前記第1のユニットの背面側に案内する請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
前記ケーブル案内部は、前記ケーブルを前記第1のユニットの前面側及び背面側に案内する溝と、前記溝に収容された前記ケーブルを覆うカバーとを備える請求項5に記載の端末装置。
【請求項7】
前記第1のユニットと前記第2のユニットの分離状態において前記第1のユニットに取り付けられるカバーと、前記分離状態において前記第2のユニットに取り付けられるカバーと、を備える請求項1乃至6のいずれか一項に記載の端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体認証のための端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
顔や指紋などの生体認証を行うための端末装置が知られている。複数の生体認証を行う場合、それぞれの専用端末を組み合わせて使用するのが一般的であった。これに対し、特許文献1は、顔認証と、指紋などの生体情報を用いた認証との両方を一台で行うモバイル端末を記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
顔認証と指紋認証を同時に行う場合、端末装置を設置する高さに制約が生じることがある。通常は使用者の顔に近い高さに端末装置を設置するが、そうすると身長が低い使用者にとっては指を置く位置が高すぎてしまう。逆に、指を置く位置を考慮して端末装置を低めの位置に設置すると、身長が高い使用者は顔認証のために腰をかがめたりして低い姿勢をとる必要がある。
【0005】
本発明は、顔認証部と指紋認証部を分離して適切な高さに設置可能な端末装置を提供することを主な課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの観点では、端末装置は、
顔画像を取得する第1のユニットと、指紋画像を取得する第2のユニットとを備え、
前記第1のユニットと前記第2のユニットは合体及び分離が可能であり、
前記第1のユニットと前記第2のユニットはケーブルにより接続されており、
前記第1のユニットと前記第2のユニットのいずれか一方には前記ケーブルを収納するケーブル収納部が設けられている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、顔認証部と指紋認証部を分離して適切な高さに設置可能な端末装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】本体部と指紋検出部を分離した状態の端末装置を示す斜視図である。
【
図3】本体部と指紋検出部とを接続する接続ケーブルを示す斜視図である。
【
図4】合体状態における端末装置の底面を示す斜視図である。
【
図5】分離状態における端末装置の底面を示す斜視図である。
【
図6】本体部から指紋検出部を分離する手順を説明する図である。
【
図7】本体部から指紋検出部を分離する手順を説明する図である。
【
図8】本体部から指紋検出部を分離する手順を説明する図である。
【
図9】本体部から指紋検出部を分離する手順を説明する図である。
【
図10】分離後の本体部の処置を説明する図である。
【
図11】分離後の本体部の処置を説明する図である。
【
図12】分離後の本体部の処置を説明する図である。
【
図13】分離後の指紋検出部の処置を説明する図である。
【
図14】分離後の指紋検出部の処置を説明する図である。
【
図15】分離後の指紋検出部の処置を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
[全体構成]
本実施形態の端末装置は、顔認証と指紋認証のためのデータを取得するものであり、通常は一体化されているが、必要に応じて分離して使用することができる。
図1は、端末装置100の外観を示す斜視図である。
図1(A)は、端末装置100の通常の設置状態を示し、
図1(B)は端末装置100を底側から見た図である。
【0010】
端末装置100は、顔認証に用いる顔画像と、指紋認証に用いる指紋画像とを取得し、ケーブルなどを通じて、図示しないPCやサーバに顔画像と指紋画像を送信する。顔画像に基づく顔認証処理、及び、指紋画像に基づく指紋認証処理は、PCやサーバにより実行される。
【0011】
図示のように、端末装置100は、本体部10と、指紋検出部50とを備える。本体部10は、顔画像を取得するためのユニットであり、指紋検出部50は、指紋画像を取得するためのユニットである。本体部10は、モニター部11と、カメラ部12とを備える。カメラ部12は、モニター部11の上部に設けられ、使用者の顔画像を撮影する。モニター部11は、カメラ部12が取得した使用者の顔画像を表示する。モニター部11は、本体部10に対して起立するように設けられ、矢印5に示すように、前後方向に角度を変更するチルト機能を備える。チルト機能により、使用者はモニター部11の角度を調整できる。使用者は、モニター部11に表示された自身の顔画像を見ながら顔の位置などを調整する。また、
図1(B)に示すように、本体部10の底面には、ケーブルを収容する溝13と、溝13の一部を覆うケーブルカバー14とが設けられている。なお、ケーブルの収容方法については後述する。
【0012】
一方、指紋検出部50には、一対の指紋センサ51が設けられている。使用者は、左右の指のうち指紋認証に使用する指を、いずれかの指紋センサ51の上に置いて指紋の読み取りを行う。また、
図1(B)に示すように、指紋検出部50の底面にはケーブルカバー52が設けられている。
【0013】
図2は、本体部10と指紋検出部50を分離した状態(以下、「分離状態」と呼ぶ。)の端末装置100を示す斜視図である。
図2(A)は分離状態の本体部10及び指紋検出部50を示し、
図2(B)は分離後の指紋検出部50を示す。
図2(A)に示すように、本体部10から指紋検出部50を分離した後、本体部10の指紋検出部50が除去された面(以下、「分離面」と呼ぶ。)には、ベースカバー15が取り付けられる。ベースカバー15は、主として本体部10の分離面の保護、及び、分離後のデザイン性の確保のために設けられる。また、
図2(B)に示すように、指紋検出部50の本体部10から取り外された面(同じく「分離面」と呼ぶ。)にはジョイントカバー53が取り付けられる。ジョイントカバー53も、主として指紋検出部50の分離面の保護、及び、分離後のデザイン性の確保のために設けられる。なお、詳しくは後述するが、ジョイントカバー53の一部からは接続ケーブル7が引き出されている。
【0014】
[接続ケーブル]
図3は、本体部10と指紋検出部50とを電気的に接続する接続ケーブル7を示す。なお、
図3は、本体部10及び指紋検出部50を底面側から見た図である。接続ケーブル7は、指紋検出部50により取得された指紋画像を本体部10に送信する。なお、本体部10は、指紋検出部50から受信した指紋画像と、本体部10が取得した顔画像とを、図示しないPCやサーバへ送信する。また、接続ケーブル7は、本体部10から指紋検出部50へ電源供給する役割を有する。
【0015】
接続ケーブル7は、その一端が指紋検出部50に接続されており、他端が本体部10に接続されている。
図1に示すように本体部10と指紋検出部50とが一体となった状態(以下、「合体状態」と呼ぶ。)においても、接続ケーブル7は指紋検出部50と本体部10に接続された状態となっている。
図4は、合体状態における端末装置100の底面を示す。
図4(A)はケーブルカバー52が取り付けられた状態を示し、
図4(B)はケーブルカバー52を取り外した状態を示す。
図4(B)に示すように、指紋検出部50の底面には接続ケーブル7を収納するためのケーブル収納部54が形成されている。合体状態においては、接続ケーブル7は小さく折り曲げられてケーブル収納部54に収納されており、その上を
図4(A)に示すようにケーブルカバー52が覆っている。前述のように、ケーブル収納部54に収納された状態においても、接続ケーブル7は本体部10と指紋検出部50の両方に電気的に接続されている。
【0016】
図5は、分離状態における端末装置100の底面を示す。なお、
図5は、接続ケーブル7の全体がケーブル収納部54から引き出された状態を示す。図示のように、ケーブル収納部54内にはコネクタ55が設けられており、接続ケーブル7の指紋検出部50側の端部はコネクタ55に接続されている。接続ケーブル7をコネクタ55から取り外すことにより、接続ケーブル7を指紋検出部50から取り外すことができる。通常の使用状態では、合体状態であっても分離状態であっても、接続ケーブル7は本体部10及び指紋検出部50に接続されたままであるが、本体部10又は指紋検出部50の保守点検時などにおいては、接続ケーブル7を指紋検出部50から取り外せるようにして点検作業などを行いやすくしている。
【0017】
図4(B)と
図5を比較するとわかるように、端末装置100の合体状態と分離状態では、本体部10における接続ケーブル7の引き出し方向が異なっている。接続ケーブル7の本体部10側の端部は、ケーブルカバー14の下方で本体部10に接続されている。
図4(B)に示すように、合体状態では、接続ケーブル7はケーブルカバー14の下方から指紋検出部50側(矢印8の方向)へ引き出されている。これに対し、
図5に示すように、分離状態では、接続ケーブル7は、ケーブルカバー14の下方から、本体部10の後方側(モニター部11の背面側、矢印9の方向)へ引き出される。即ち、分離状態では、接続ケーブル7は本体部10及び指紋検出部50のいずれにおいても、その背面側から引き出される。これにより、本体部10及び指紋検出部50を分離状態で別々に設置したときに、接続ケーブル7が使用者の目に触れにくくなる。なお、このように接続ケーブル7の引き出し方向を変更する方法については、さらに後述する。
【0018】
[分離方法]
(1)本体部と指紋検出部の分離作業
次に、本体部10から指紋検出部50を分離する手順について、
図6~9を参照して詳しく説明する。なお、
図8及び
図9では、便宜上、接続ケーブル7の図示を省略している。
【0019】
まず、
図6(A)に示すように、合体状態において、モニター部11のチルト機構を用いてモニター部11を本体部10に対して垂直な位置にする。次に、
図6(B)に示すように、端末装置100を裏返し、モニター部11を机などの平らな面の上に置く。次に、
図6(C)に示すように、ケーブルカバー52のねじを外す。
【0020】
次に、
図7(A)に示すように指紋検出部50の底面からケーブルカバー52を外し、
図7(B)に示すようにケーブル収納部54内の接続ケーブル7を露出させる。次に、7(C)に示すようにケーブル収納部54から接続ケーブル7を引き出す。このとき、接続ケーブル7は、分離後に本体部10と指紋検出部50を設置する場所の距離に応じて、必要な長さだけ引き出せばよい。
【0021】
次に、
図8(A)に示すように指紋検出部50を本体部10に取り付けているジョイント部16のねじを外し、
図8(B)に示すように指紋検出部50を図中の下方に移動する。そして、
図9(A)、9(B)に示すように、指紋検出部50を本体部10から離れる方向に移動して本体部10から分離する。こうして、本体部10と指紋検出部50が分離される。
【0022】
(2)本体部の処置
次に、分離後の本体部10の処置について
図10~12を参照して説明する。本体部10と指紋検出部50とを分離した後、まず、本体部10における接続ケーブル7の引き出し方向を変更する。具体的には、
図10(A)に示すように本体部10のケーブルカバー14のねじを外し、
図10(B)に示すように本体部10からケーブルカバー14を取り外す。
図11(A)に示すように、ケーブルカバー14を取り外した状態では接続ケーブル7はモニター部11の前面側に引き出されているので、
図11(B)に示すように、接続ケーブル7の引き出し方向をモニター部11の背面側に変更し、本体部10の溝13内に収容する。そして、
図11(C)に示すように、ケーブルカバー14を本体部10の底面にねじ止めする。こうして、接続ケーブル7は分離後の本体部10の背面側に引き出される。溝13とケーブルカバー14は、接続ケーブル7の引き出し方向を変更するためのケーブル案内部として機能する。これにより、分離後に本体部10を設置したときに、使用者側から接続ケーブル7が見えにくくなり、見栄えが良くなる。
【0023】
次に、本体部10に対してベースカバー15を取り付ける。具体的には、
図12(A)に示すようにベースカバー15を本体部10の分離面、即ち、ジョイント16が設けられた面の少し下方に配置し、
図12(B)に示すようにベースカバー15を本体部10に斜め下方から突き当てる。そして、
図12(C)に示すように、ベースカバー15を上方に移動し、ジョイント部16にねじ止めする。こうして、
図12(D)に示すように、分離後の本体部10にベースカバー15が取り付けられる。
【0024】
(3)指紋検出部の処置
次に、分離後の指紋検出部50の処置について
図13~15を参照して説明する。まず、
図13(A)、13(B)に示すように、ねじを用いて指紋検出部50の底面にケーブルカバー54を取り付ける。この際、ケーブル収容部54からの接続ケーブル7の引き出し量は、分離後の本体部10と指紋検出部50の設置場所の距離に応じて調整される。次に、
図13(C)、13(D)に示すように、指紋検出部50の分離面に対してジョイントカバー53を配置し、
図14(A)、14(B)に示すように、指紋検出部50にジョイントカバー53をはめ込む。そして、
図14(C)に示すように、ジョインカバー53を指紋検出部50にねじ止めする。
【0025】
図15は、分離が完了した状態の端末装置100を示す。
図15(A)は端末装置100を上方から見た斜視図であり、
図15(B)は端末装置100を底面側から見た斜視図である。
【0026】
[合体方法]
分離後の本体部10と指紋検出部50を合体する作業は、基本的に上記の分離作業の逆を行えばよい。
【0027】
[実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態の端末装置100は、本体部10と指紋検出部50を必要に応じて分離して設置することができるので、設置する高さを任意に変更することができる。例えば、120cmの高さに設置する場合、端末装置100を合体状態で設置する。一方、140cmの高さに設置する場合、合体状態のままでは指を置く位置(指紋センサ51の位置)が高すぎるので、本体部10と指紋検出部50を分離する。そして、本体部10を140cmの高さに設置し、指紋検出部50はそれより低い位置に設置する。こうして、使用者の身長などに応じて、端末装置100を適切な高さに設置することが可能となる。
【0028】
また、本実施形態では、
図5や
図15(A)などに示すように、分離状態においても本体部10の分離面にはベースカバー15を取り付け、指紋検出部50の分離面にはジョイントカバー53を取り付けているので、合体状態と同じような外観形状となり、デザイン性がアップする。
【0029】
接続ケーブル7は、分離状態での使用時に想定される最大の長さとしておけばよい。指紋検出部50の底面にケーブル収納部54を設けているので、不要な接続ケーブル7を収納してケーブルカバー52で蓋をすることができる。さらに、分離状態では、接続ケーブル7は本体部10及び指紋検出部50の後方に引き出されるので、使用者側から目立つことがなく、外観を損ねない。また、ケーブル収納部54内にコネクタ55を設け、指紋検出部50から接続ケーブル7を取り外しできるので、保守交換時などには本体部10と指紋検出部50を別々に交換することができる。
【0030】
このように、端末装置100は容易に合体/分離が可能であるので、全てを合体状態で出荷し、現地にて客先要求や設置テーブルに合わせて合体状態と分離状態のいずれか適切な方で設置することができる。
【0031】
[変形例]
以下、上記の実施形態の変形例について説明する。以下の変形例は、適宜組み合わせて適用することができる。
【0032】
(変形例1)
上記の実施形態では、取得した顔画像に基づいて顔認証を行うこととしているが、その代わりに、又は、それに加えて、顔画像に基づいて虹彩認証を行ってもよい。
【0033】
(変形例2)
上記の実施形態では、顔画像を取得するユニットを本体部10とし、指紋検出部50を本体部10から分離するように構成しているが、これを逆にしてもよい。即ち、指紋画像を取得するユニットを本体部とし、本体部から分離可能なユニットで顔画像を取得するようにしてもよい。
【0034】
(変形例3)
上記の実施形態では、接続ケーブル7を収納するケーブル収納部54を指紋検出部50に設けているが、その代わりに、ケーブル収納部を本体部10側に設けてもよい。
【0035】
その他、上記の各実施形態(変形例を含む、以下同じ)の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが以下には限られない。
【0036】
(付記1)
顔画像を取得する第1のユニットと、指紋画像を取得する第2のユニットとを備え、
前記第1のユニットと前記第2のユニットは合体及び分離が可能であり、
前記第1のユニットと前記第2のユニットはケーブルにより接続されており、
前記第1のユニットと前記第2のユニットのいずれか一方には前記ケーブルを収納するケーブル収納部が設けられている端末装置。
【0037】
(付記2)
前記ケーブル収納部は、前記第1のユニット及び前記第2のユニットに前記ケーブルを接続したまま前記ケーブルを収納可能である付記1に記載の端末装置。
【0038】
(付記3)
前記ケーブル収納部を覆うケーブルカバーを備える付記1又は2に記載の端末装置。
【0039】
(付記4)
前記第1のユニットは、前記第1のユニットと前記第2のユニットの合体状態においては前記ケーブルを前記第2のユニットの方向に案内し、前記第1のユニットと前記第2のユニットの分離状態においては前記ケーブルを前記合体状態とは逆の方向に案内するケーブル案内部を備える付記1乃至3のいずれか一項に記載の端末装置。
【0040】
(付記5)
前記ケーブル案内部は、前記合体状態においては前記ケーブルを前記第1のユニットの前面側に案内し、前記分離状態においては前記ケーブルを前記第1のユニットの背面側に案内する付記4に記載の端末装置。
【0041】
(付記6)
前記ケーブル案内部は、前記ケーブルを前記第1のユニットの前面側及び背面側に案内する溝と、前記溝に収容された前記ケーブルを覆うカバーとを備える付記5に記載の端末装置。
【0042】
(付記7)
前記分離状態において前記第1のユニットに取り付けられるカバーと、前記分離状態において前記第2のユニットに取り付けられるカバーと、を備える付記1乃至6のいずれか一項に記載の端末装置。
【0043】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。すなわち、本願発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。
【符号の説明】
【0044】
7 接続ケーブル
10 本体部
11 モニター部
14 ケーブルカバー
15 ベースカバー
50 指紋検出部
51 指紋センサ
52 ケーブルカバー
53 ジョイントカバー
54 ケーブル収納部
100 端末装置