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特許7188801受付制御装置、受付システム、受付方法及び受付プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】受付制御装置、受付システム、受付方法及び受付プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/42 20060101AFI20221206BHJP
   H04M 9/00 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
H04M3/42 Z
H04M9/00 H
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021004627
(22)【出願日】2021-01-15
(65)【公開番号】P2022109371
(43)【公開日】2022-07-28
【審査請求日】2021-01-15
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】海江田 登
【審査官】玉木 宏治
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-312513(JP,A)
【文献】特開2018-112945(JP,A)
【文献】特開2007-174003(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 3/00
H04M 3/16- 3/20
H04M 3/38- 3/58
H04M 7/00- 7/16
H04M 9/00- 9/10
H04M 11/00-11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の利用者がそれぞれ利用する複数の端末装置と来訪者を受け付ける受付装置とを収容する受付制御装置であって、
前記利用者に来訪予定者の認証情報を紐づけて登録可能な来訪予定データベースと、
前記来訪者が来訪した際、前記受付装置から前記来訪者の認証情報を取得する取得部と、
前記取得された来訪者の認証情報と前記登録された来訪予定者の認証情報との照合結果に基づいて、前記複数の端末装置のうち選択された端末装置を呼び出す呼び出し部と、
前記呼び出しに対する前記端末装置の対応結果に基づいて、前記端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録する登録部と、
を備え、
前記登録部は、前記端末装置において前記利用者のスケジュールを管理するスケジュール管理部に設定された前記来訪予定者の来訪予定情報を取得し、前記取得した来訪予定情報を前記利用者に紐づけて前記来訪予定データベースに登録し、
前記呼び出し部は、前記来訪者が来訪した日時と前記登録された来訪予定者の来訪予定情報との照合結果において、前記来訪者が来訪した日時に該当する来訪予定者の来訪予定情報が登録されている場合、かつ、前記取得された来訪者の認証情報と前記登録された来訪予定者の認証情報との照合結果において、前記取得された来訪者の認証情報に該当する来訪予定者の認証情報が登録されていない場合、前記該当する来訪予定者の来訪予定情報に紐づけられた利用者の端末装置を呼び出し、
さらに、前記呼び出し部は、前記来訪者が来訪した日時に該当する来訪予定者の来訪予定情報が登録されていない場合、かつ、前記取得された来訪者の認証情報に該当する来訪予定者の認証情報が登録されていない場合、全ての端末装置を呼び出し、
前記登録部は、
前記呼び出しが転送されない場合、前記呼び出しに対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録し、
前記呼び出しが転送された場合、前記呼び出しに最終的に対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録する、
受付制御装置。
【請求項2】
前記呼び出し部は、前記呼び出しに対し応答が無い場合、代表の端末装置を呼び出し、
前記登録部は、
前記呼び出しが転送されない場合、前記呼び出しに対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録し、
前記呼び出しが転送された場合、前記呼び出しに最終的に対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録する、
請求項1に記載の受付制御装置。
【請求項3】
複数の利用者がそれぞれ利用する複数の端末装置と、来訪者を受け付ける受付装置と、請求項1又は2に記載の受付制御装置と、
を備える、受付システム。
【請求項4】
複数の利用者に対し来訪予定者の認証情報を紐づけて登録可能な来訪予定データベースを備え、
前記複数の利用者がそれぞれ利用する複数の端末装置と来訪者を受け付ける受付装置とを収容し、
前記来訪者が来訪した際、前記受付装置から前記来訪者の認証情報を取得し、
前記取得された来訪者の認証情報と前記登録された来訪予定者の認証情報との照合結果に基づいて、
前記複数の端末装置のうち選択された端末装置を呼び出す、
受付制御装置の受付方法であって、
前記端末装置において前記利用者のスケジュールに設定された前記来訪予定者の来訪予定情報を取得し、前記取得した来訪予定情報を前記利用者に紐づけて前記来訪予定データベースに登録し、
前記来訪者が来訪した日時と前記登録された来訪予定者の来訪予定情報との照合結果において、前記来訪者が来訪した日時に該当する来訪予定者の来訪予定情報が登録されている場合、かつ、前記取得された来訪者の認証情報と前記登録された来訪予定者の認証情報との照合結果において、前記取得された来訪者の認証情報に該当する来訪予定者の認証情報が登録されていない場合、前記該当する来訪予定者の来訪予定情報に紐づけられた利用者の端末装置を呼び出し、
さらに、前記来訪者が来訪した日時と前記登録された来訪予定者の来訪予定情報との照合結果において、前記来訪者が来訪した日時に該当する来訪予定者の来訪予定情報が登録されていない場合、かつ、前記取得された来訪者の認証情報と前記登録された来訪予定者の認証情報との照合結果において、前記取得された来訪者の認証情報に該当する来訪予定者の認証情報が登録されていない場合、全ての端末装置を呼び出し、
前記呼び出しが転送されない場合、前記呼び出しに対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録し、
前記呼び出しが転送された場合、前記呼び出しに最終的に対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録する、
受付制御装置の受付方法。
【請求項5】
前記呼び出しに対し応答が無い場合、代表の端末装置を呼び出し、
前記呼び出しが転送されない場合、前記呼び出しに対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録し、
前記呼び出しが転送された場合、前記呼び出しに最終的に対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録する、
請求項に記載の受付制御装置の受付方法。
【請求項6】
コンピュータに、請求項4又は5に記載の受付制御装置の受付方法を実行させる受付プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受付制御装置、受付システム、受付方法及び受付プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ドアホン等を用いて来訪者の受け付けを行い、オフィス内や家庭内の電話機等の端末を呼び出す受付システムが利用されている。ドアホンからの呼び出しは、予め鳴動させる端末を決定し、全ての対象端末を着信させるのが一般的である。来訪者毎に、着信先を鳴り分けることができれば、来訪者が多いオフィス等において、業務の妨げになることを防止できる。また、来訪者も直接訪問先へアクセスできれば、待つこともなく、スムーズな訪問が可能となる。
【0003】
関連する技術として、例えば、特許文献1が知られている。特許文献1には、「予め登録されている顔画像データと、カメラ付ドアホンが撮像した来客者の顔画像データとを照合することによって、誰宛の来客者かを判定し、複数存在する親機の中から呼出すべき親機を判定し、当該親機を呼出す、顔認証インターホンシステム」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2007-259367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたシステムによれば、来訪者の顔画像データに該当する端末を呼び出すことが可能となる。しかしながら、特許文献1に記載されたシステムでは、予め認証するための顔画像データを登録しておく必要がある。このため、顔画像データが登録されない限り、複数存在する全ての端末を呼び出すことになり、適切に訪問先の端末を呼び出すことができないという問題がある。
【0006】
本開示は、このような課題に鑑み、予め認証情報を登録することなく、適切に端末を呼び出すことが可能な受付制御装置、受付システム、受付方法及び受付プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る受付制御装置は、複数の利用者がそれぞれ利用する複数の端末装置と来訪者を受け付ける受付装置とを収容する受付制御装置であって、前記利用者に来訪予定者の認証情報を紐づけて登録可能な来訪予定データベースと、前記来訪者が来訪した際、前記受付装置から前記来訪者の認証情報を取得する取得部と、前記取得された来訪者の認証情報と前記登録された来訪予定者の認証情報との照合結果に基づいて、前記複数の端末装置のうち選択された端末装置を呼び出す呼び出し部と、前記呼び出しに対する前記端末装置の対応結果に基づいて、前記端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録する登録部と、を備えるものである。
【0008】
本開示に係る受付システムは、複数の利用者がそれぞれ利用する複数の端末装置と、来訪者を受け付ける受付装置と、上記受付制御装置と、を備えるものである。
【0009】
本開示に係る受付方法は、上記受付制御装置の受付方法である。本開示に係る受付プログラムは、コンピュータを、上記受付制御装置として機能させることを特徴とする受付プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、予め認証情報を登録することなく、適切に端末を呼び出すことが可能な受付制御装置、受付システム、受付方法及び受付プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態に係る受付システムの概要を示す構成図である。
図2】実施の形態1に係る受付システムの構成例を示す構成図である。
図3】実施の形態1に来訪予定データベースに登録されるデータの例を示す図である。
図4】実施の形態1に係る受付システムの動作例を示すフローチャートである。
図5】実施の形態1に係る受付システムの動作の具体例を示すシーケンス図である。
図6】実施の形態1に係る受付システムの動作の具体例を示すシーケンス図である。
図7】実施の形態1に係る受付システムの動作の具体例を示すシーケンス図である。
図8】実施の形態1に係る受付システムの動作の具体例を示すシーケンス図である。
図9】実施の形態1に係る受付システムの動作の具体例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図面においては、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
【0013】
(実施の形態の概要)
図1は、実施の形態に係る受付システムの概要を示している。図1に示すように、実施の形態に係る受付システム1は、受付制御装置10、複数の端末装置20、受付装置30を備えている。複数の端末装置20は、例えば電話端末や情報端末等であり、複数の利用者がそれぞれ利用する端末装置である。端末装置20は、利用者のスケジュールを管理するスケジュール管理部21を含む。受付装置30は、例えばドアホンやインターホン等であり、来訪者を受け付ける受付装置である。
【0014】
受付制御装置10は、例えば電話システムの主装置等であり、複数の端末装置20と受付装置30とを収容する。受付制御装置10は、来訪予定データベース11、取得部12、呼び出し部13、登録部14を備える。来訪予定データベース11は、利用者に来訪予定者の認証情報を紐づけて登録可能である。また、来訪予定データベース11は、利用者に来訪予定者の来訪予定情報及び来訪予定者の認証情報を紐づけて登録してもよい。この場合、登録部14は、端末装置20のスケジュール管理部21に設定された来訪予定者の来訪予定情報を取得し、取得した来訪予定情報を利用者に紐づけて来訪予定データベース11に登録してもよい。
【0015】
取得部12は、来訪者が来訪した際、受付装置30から来訪者の認証情報を取得する。呼び出し部13は、取得された来訪者の認証情報と登録された来訪予定者の認証情報との照合結果に基づいて、複数の端末装置20のうち選択された端末装置を呼び出す。また、呼び出し部13は、来訪者が来訪した日時と登録された来訪予定者の来訪予定情報との照合結果、及び、取得された来訪者の認証情報と登録された来訪予定者の認証情報との照合結果に基づいて、複数の端末装置20のうち選択された端末装置を呼び出してもよい。
【0016】
登録部14は、呼び出しに対する端末装置20の対応結果に基づいて、端末装置20の利用者に取得された来訪者の認証情報を紐づけて、来訪予定データベース11に登録する。登録部14は、呼び出しに最終的に対応した端末装置20の利用者と取得した来訪者の認証情報とを紐づけて登録してもよい。
【0017】
上記のように関連する技術では、顔認証により端末を鳴り分けることができるものの、顔認証情報を予め登録しておく必要があり、新規来訪者が増える度に、システムに顔認証情報を追加する必要がある。実施の形態によれば、呼び出しに対応した結果に応じて自動的に認証情報を登録するため、予め認証情報を登録することなく、適切に端末を呼び出すことができる。
【0018】
また、関連する技術では、顔認証情報に該当する呼び出し先を指定するのみで、例えば受け入れ対象者が複数人いた場合には、その時実際に誰に会いに来たのか、訪問先の個人の特定まではできない。したがって、訪問者が誰に会いに来たのか、自動で正確に鳴り分けることができない。実施の形態では、来訪者がある度に顔認証情報を取得し、端末装置のスケジュール管理部に登録されている来客予定情報(名前、会社名、等)と紐づけて当該顔認証情報を蓄積することで、予め登録しておかなくても、誰宛の来客者なのかを判定し、複数存在する端末装置の中から呼出すべき端末装置を判定し、適切な端末装置を呼出すことができる。
【0019】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。上記のように、関連する技術では、カメラドアホンの呼び出しボタンが押されると、来訪者受け入れ予定者と異なる人も呼び出しされてしまう。本実施の形態では、主装置に保存された来訪者受け入れ予定表と認証(顔、虹彩や指紋)情報により、受け入れ者が特に意識せずにドアホンからの呼び出し先を限定させる(鳴り分け)方法を提供する。
【0020】
図2は、本実施の形態に係る受付システムの構成例を示している。図2に示すように、本実施の形態に係る受付システム2は、主装置100、複数の電話端末TEL(例えば、TEL1~TELn)、複数の情報端末PC(Personal Computer)(例えば、PC1~PCn)、IPカメラドアホン300、電子錠400を備えている。
【0021】
複数の電話端末TEL及び複数の情報端末PCは、それぞれ利用者が利用する複数の端末装置200(例えば、200-1~200-n)を構成する。端末装置200は、IPカメラドアホン300から呼び出し及び通話可能なIP(Internet Protocol)ドアホン親機である。電話端末TEL及び情報端末PCは、1つの装置でもよいし、複数の装置でもよい。また、電話端末TELまたは情報端末PCのいずれかを端末装置200としてもよい。複数の電話端末TEL及び複数の情報端末PCは、例えば、LAN(Local Area Network)ケーブルを介して主装置100と通信可能に接続されている。
【0022】
電話端末TELは、ビジネスホンなどのIP電話機である。電話端末TELは、主装置100からの呼び出しに対し、利用者の操作に応じて応答(対応)可能であり、必要に応じて、マイクやスピーカ、操作部、表示部等を有する。情報端末PCは、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置である。情報端末PCは、電話端末TELと同様に、主装置100からの呼び出しに対し、利用者の操作に応じて応答(対応)可能であり、必要に応じて、マイクやスピーカ、操作部、表示部等を有する。また、情報端末PCは、利用者のスケジュール(予定表)を管理するスケジュール管理部201を含む。スケジュール管理部201は、例えば、マイクロソフト社のOUTLOOK(登録商標)等のスケジュール管理アプリケーションにより実現される。利用者が、スケジュール管理アプリケーションに会議の予定や来訪者の予定を入力し、スケジュール管理部201に入力された予定が設定される。
【0023】
IPカメラドアホン300は、カメラ付きのIPドアホン子機であり、来訪者を受け付ける受付端末である。例えば、IPカメラドアホン300は、建物やオフィスの受付(入口)に設置されている。IPカメラドアホン300は、例えば、LANケーブルを介して主装置100と通信可能に接続されている。IPカメラドアホン300は、ドアホンに限らず、インターホンやその他の受付装置でもよい。IPカメラドアホン300は、来訪者の顔を撮像するカメラ310、呼び出しのために来訪者が押下する呼び出しボタン320を備える。IPカメラドアホン300は、その他、マイクやスピーカ、表示部等、通話に必要な機能を備える。カメラ310は、来訪者の認証情報を検出する検出部の一例であり、顔画像に限らず、来訪者の生体情報(虹彩や指紋)、暗証番号、ICカード情報などその他の認証情報を検出してもよい。
【0024】
電子錠400は、主装置100からの制御に応じて入室ドアを解錠または施錠する。例えば、電子錠400は、建物やオフィスの受付から入室するための入室ドアに設置されている。電子錠400は、例えば、制御回線を介して主装置100と制御可能に接続されている。
【0025】
主装置100は、収容する電話機やドアホンの通話等を制御するIP電話システム等の主装置であり、また、ドアホンの受付を制御する受付制御装置である。主装置100は、その他、IP-PBX(Private Branch eXchange)等の電話交換装置でもよい。主装置100は、収容回線により複数の電話端末TEL、複数の情報端末PC、IPカメラドアホン300を収容し、さらに、制御回線により電子錠400を接続する。
【0026】
主装置100は、来訪予定データベース110、蓄積制御部120、IP制御部130、ドアホン検出部140、検索部150、呼び出し部160、通話制御部170、電子錠制御部180を備える。来訪予定データベース110は、利用者(端末装置)ごとに、来訪者の来訪予定情報及び認証データを蓄積(登録)する。図3は、来訪予定データベース110に蓄積されるデータの例を示している。図3に示すように、利用者を識別する利用者情報に、利用者の端末装置を識別する端末情報、来訪予定者の予定(スケジュール)を示す来訪予定情報、来訪予定者の認証データが紐づけられて登録される。端末情報は、電話端末を識別する電話端末情報、情報端末を識別する情報端末情報を含む。来訪予定情報は、来訪者の来訪予定日時、来訪予定者(名前、会社名等)を識別する来訪予定者情報を含む。認証データは、来訪者を認証するための認証データである。認証データは、例えば、顔画像データであるが、虹彩や指紋等の生体情報、暗証番号、ICカード情報などその他の認証情報でもよい。
【0027】
蓄積制御部(登録部)120は、来訪予定データベース110のデータの蓄積(登録)を制御する。蓄積制御部120は、定期的に情報端末PCのスケジュール管理部201から利用者の予定表を取得し、予定表に含まれる来訪予定情報を来訪予定データベース110に登録する。また、蓄積制御部120は、IPカメラドアホン300からの呼び出しに対し最終的に対応した利用者(及び来訪予定情報)と、IPカメラドアホン300から取得した来訪者の顔画像データ(認証データ)とを紐づけて、来訪予定データベース110へ蓄積する。これにより、次回来訪時に、来訪予定情報と顔認証を組み合わせて呼び出すべき対象の端末(利用者)を判定することができる。後述のように、例えば、呼び出しが転送されない場合、呼び出しに対しに対応した利用者と、取得した来訪者の顔画像データとを紐づけて登録し、呼び出しが転送された場合、呼び出しに対し最終的に対応した利用者と、取得した来訪者の顔画像データとを紐づけて登録してもよい。なお、呼び出しに対応するとは、呼び出しに対し端末装置が利用者の操作に応じて応答する(応答を送信する)ことであり、さらに、端末装置がIPカメラドアホンと通話することや、電子錠を解錠することを含んでもよい。また、呼び出しの転送は、端末装置が利用者の操作に応じて他の端末装置に転送してもよいし、主装置が呼び出した端末装置から応答を受けない場合に他の端末装置に転送してもよい。
【0028】
IP制御部130は、LANケーブルを介して接続される、複数の電話端末TEL、複数の情報端末PC、IPカメラドアホン300を収容する。ドアホン検出部(取得部)140は、IPカメラドアホン300の呼び出しボタン320の押下を検出し、カメラ310から来訪者の顔画像データ(認証データ)を取得する。検索部150は、ドアホン検出部140が取得した来訪者の顔画像データと来訪予定データベース110の来訪予定者の認証データとを照合し、取得した顔画像データに一致する認証データを来訪予定データベース110から検索する。
【0029】
呼び出し部160は、来訪予定データベース110の検索結果に基づいて、該当する電話端末TEL及び情報端末PCを呼び出し着信させる。呼び出し部160は、検索の結果、該当する電話端末TEL及び情報端末PCがない場合、全ての電話端末TEL及び情報端末PCを呼び出してもよい。通話制御部170は、呼び出しに応答した電話端末TELとIPカメラドアホン300との通話を制御する。電子錠制御部180は、制御回線を介して接続される電子錠400の解錠を制御する。電子錠制御部180は、ドアホンと電話端末または情報端末との通話完了(終了)時に電子錠400を解錠してもよいし、電話端末または情報端末からの指示に応じて電子錠400を解錠してもよい。
【0030】
次に、図4のフローチャートを用いて、本実施の形態に係る受付システムの動作(受付方法)について説明する。図4に示すように、主装置100は、予め、予定表を取得し(S101)、来訪予定情報を登録する(S102)。来訪者を受け入れる利用者は、情報端末PCのスケジュール管理アプリケーションにより、スケジュール管理部201に打ち合わせ等の予定が決まる度に、来訪者の来訪予定を予定表に入力する。蓄積制御部120は、定期的に(例えば1時間に1回程度)、情報端末PCのスケジュール管理部201から予定表を取得し、予定表から来訪者の来訪予定日時を含む来訪予定情報を抽出し、抽出した来訪予定情報を来訪予定データベース110に蓄積する。
【0031】
続いて、主装置100は、呼び出しボタンの押下を検出し(S103)、顔画像データを取得する(S104)。来訪者がオフィスの受付を来訪し、IPカメラドアホン300の呼び出しボタン320を押下すると、カメラ310が来訪者の顔を撮像し、IPカメラドアホン300からIP制御部130へ、呼び出しボタン320が押下されたことを示す押下状態及び撮像した顔画像データが出力される。そうすると、主装置100のドアホン検出部140は、IP制御部130を介して呼び出しボタン320の押下を検出し、カメラ310により撮像された来訪者の顔画像データを取得する。
【0032】
続いて、主装置100は、認証データ及び来訪予定情報を照合し(S105)、該当する端末装置を呼び出す(S106)。ドアホン検出部140が来訪者の顔画像データを取得し検索部150へ出力すると、検索部150は、主装置100が持つ現在の時刻及び顔画像データと来訪予定データベース110に蓄積された来訪予定情報及び認証データを照合する。呼び出し部160は、検索部150の照合結果に基づいて呼び出しの宛先を確定し、IP制御部130から対象の電話端末TEL及び情報端末PCのみを呼び出す。
【0033】
続いて、主装置100は、通話・解錠を制御し(S107)、認証データを登録する(S108)。通話制御部170は、呼び出した電話端末TEL及び情報端末PCが応答すると、IPカメラドアホン300と応答した電話端末TEL及び情報端末PCとの通話を制御する。例えば、通話が完了すると、電子錠制御部180は、電子錠400を解錠する。蓄積制御部120は、最終的に対応した利用者と来訪者の顔画像データとを紐づけて、来訪予定データベース110に登録する。
【0034】
次に、図5から図9のシーケンス図を用いて、本実施の形態に係る受付システムの動作の具体例について説明する。図5は、本実施の形態の狙いである対象時刻に該当する来訪予定情報があり、かつ顔画像データに該当する認証データもある場合の動作例を示している。上記のように、来訪者がIPカメラドアホン300の呼び出しボタン320を押下すると(S201)、呼び出しボタン320の押下状態と顔画像データが主装置100に伝えられ(S202)、主装置100は、来訪予定データベース110から、現在の時刻に該当する来訪予定情報及び顔画像データに該当する認証データが登録されているかどうか検索する(S203)。
【0035】
図5の例では、検索の結果、該当する来訪予定情報及び該当する認証データがあると判断される。例えば、電話端末TEL2及び情報端末PC2の利用者の来訪予定情報の来訪予定日時が現在時刻と一致し、かつ、その来訪予定者の認証データが顔画像データと一致する場合、電話端末TEL2及び情報端末PC2が呼び出し対象となる。そうすると、主装置100は、該当する来訪予定情報及び認証データに紐付けられた電話端末TEL2及び情報端末PC2のみを呼び出す(S204)。このとき、主装置100は、該当する電話端末TEL及び情報端末PCが複数ある場合は、全ての該当する電話端末TEL及び情報端末PCを呼び出す。
【0036】
続いて、主装置100は、呼び出しに応答した電話端末TELまたは情報端末PCとIPカメラドアホン300の通話を制御し、電子錠400を解錠する(S205)。さらに、主装置100は、認証データの蓄積の必要性を判断するため、呼び出した着信が転送されたか否か判定する(S206)。例えば、転送されたか否かは、最終的に応答(通話)した電話端末TELまたは情報端末PCにより判断する。
【0037】
着信が転送されない場合、つまり、呼び出した電話端末TELまたは情報端末PCが応答した場合、その通話が完了し、解錠されれば、特に来訪予定データベース110のデータを更新しない。例えば、電話端末TEL2及び情報端末PC2を呼び出し、電話端末TEL2及び情報端末PC2が応答した場合、来訪予定データベース110のデータを更新しない。また、着信が転送された場合、つまり、呼び出した電話端末TELまたは情報端末PCと応答した電話端末TELまたは情報端末PCが異なる場合、主装置100は、最終的に誰が取り合ったかを来訪予定データベース110に蓄積する(S207)。すなわち、主装置100は、最終的に応答した電話端末TELまたは情報端末PCの利用者と、来訪者の顔画像データ(認証データ)を紐づけて、来訪予定データベース110に登録する。例えば、電話端末TEL2及び情報端末PC2を呼び出し、呼び出しが転送されて、最終的に電話端末TEL3及び情報端末PC3が応答した場合、電話端末TEL3及び情報端末PC3の利用者と来訪者の顔画像データを紐づけて、来訪予定データベース110に登録する。
【0038】
図6は、対象時刻に該当する来訪予定情報のみがあり、顔画像データに該当する認証データがない場合の動作例を示している。図5と同様、呼び出しボタン320が押下されると(S201)、主装置100は、来訪予定データベース110を検索する(S203)。図6の例では、検索の結果、該当する来訪予定情報のみがあると判断される。例えば、電話端末TEL1及び情報端末PC1の利用者の来訪予定情報の来訪予定日時が現在時刻と一致し、電話端末TEL2及び情報端末PC2の利用者の来訪予定情報の来訪予定日時が現在時刻と一致する場合、電話端末TEL1及び情報端末PC1、電話端末TEL2及び情報端末PC2が呼び出し対象となる。そうすると、主装置100は、該当する来訪予定情報に紐づけられた電話端末TEL1及び情報端末PC1、電話端末TEL2及び情報端末PC2を呼び出す(S214)。このとき、主装置100は、該当する電話端末TEL及び情報端末PCが1台のみであれば1台のみ呼び出し、本例のように複数ある場合は、該当する全ての電話端末TEL及び情報端末PCを呼び出す。
【0039】
続いて、主装置100は、呼び出しに応答した電話端末TELまたは情報端末PCとIPカメラドアホン300の通話を制御し、電子錠400を解錠する(S215)。さらに、主装置100は、認証データの蓄積対象を判断するため、呼び出した着信が転送されたか否か判定する(S216)。
【0040】
着信が転送されない場合、つまり、呼び出した電話端末TELまたは情報端末PCが応答した場合、その通話が完了し、解錠されれば、主装置100は、取得した顔画像データを本対応者に紐づけて来訪予定データベース110に蓄積する(S217)。例えば、電話端末TEL1及び情報端末PC1、電話端末TEL2及び情報端末PC2を呼び出し、電話端末TEL2及び情報端末PC2が応答した場合、電話端末TEL2及び情報端末PC2の利用者と来訪者の顔画像データを紐づけて、来訪予定データベース110に登録する。また、着信が転送された場合、つまり、呼び出した電話端末TELまたは情報端末PCと応答した電話端末TELまたは情報端末PCが異なる場合、主装置100は、最終的に誰が取り合ったかを来訪予定データベース110に蓄積する(S218)。すなわち、主装置100は、最終的に応答した電話端末TELまたは情報端末PCの利用者と、来訪者の顔画像データを紐づけて、来訪予定データベース110に登録する。
【0041】
図7は、来訪者の顔画像データに該当する認証データのみがあり、対象時刻に該当する来訪予定情報がない場合の動作例を示している。図5と同様、呼び出しボタン320が押下されると(S201)、主装置100は、来訪予定データベース110を検索する(S203)。図7の例では、検索の結果、該当する認証データのみがあると判断される。例えば、電話端末TEL1及び情報端末PC1の来訪予定者の認証データが来訪者の顔画像データと一致し、電話端末TEL2及び情報端末PC2の来訪予定者の認証データが来訪者の顔画像データと一致する場合、電話端末TEL1及び情報端末PC1、電話端末TEL2及び情報端末PC2が呼び出し対象となる。そうすると、主装置100は、該当する認証データに紐づけられた電話端末TEL1及び情報端末PC1、電話端末TEL2及び情報端末PC2を呼び出す(S224)。主装置100は、該当する電話端末TEL及び情報端末PCが1台のみであれば1台のみ呼び出し、本例のように複数ある場合は、該当する全ての電話端末TEL及び情報端末PCを呼び出す。
【0042】
続いて、主装置100は、呼び出しに応答した電話端末TELまたは情報端末PCとIPカメラドアホン300の通話を制御し、電子錠400を解錠する(S225)。さらに、主装置100は、認証データの蓄積の必要性を判断するため、呼び出した着信が転送されたか否か判定する(S226)。
【0043】
着信が転送されない場合、つまり、呼び出した電話端末TELまたは情報端末PCが応答した場合、その通話が完了し、解錠されれば、特に来訪予定データベース110のデータを更新しない。また、着信が転送された場合、つまり、呼び出した電話端末TELまたは情報端末PCと応答した電話端末TELまたは情報端末PCが異なる場合、主装置100は、最終的に誰が取り合ったかを来訪予定データベース110に蓄積する(S227)。すなわち、主装置100は、最終的に応答した電話端末TELまたは情報端末PCの利用者と、来訪者の顔画像データを紐づけて、来訪予定データベース110に登録する。この時、来訪予定情報との紐づけは出来ないため、主装置100は、予定表の更新が追い付かなかった場合を考慮し、直近の予定表の確認も実施する(S228)。もし予定表が更新されていれば、来訪予定データベース110の来訪予定情報を更新する。さらに、現在時刻に対合する来訪予定情報があれば、顔画像データを紐づけて登録してもよい。
【0044】
図8は、対象時刻に該当する来訪予定情報がなく、顔画像データに該当する認証データもない場合の動作例を示している。図5と同様、呼び出しボタン320が押下されると(S201)、主装置100は、来訪予定データベース110を検索する(S203)。図8の例では、検索の結果、該当する来訪予定情報も認証データもないと判断される。そうすると、主装置100は、着信受付可能な全ての電話端末TEL及び情報端末PCを呼び出す(S234)。
【0045】
続いて、主装置100は、呼び出しに応答した電話端末TELまたは情報端末PCとIPカメラドアホン300の通話を制御し、電子錠400を解錠する(S235)。さらに、主装置100は、認証データの蓄積対象を判断するため、呼び出した着信が転送されたか否か判定する(S236)。
【0046】
着信が転送されない場合、つまり、呼び出した電話端末TELまたは情報端末PCが応答した場合、その通話が完了し、解錠されれば、主装置100は、取得した顔画像データは、本対応者と紐づけて来訪予定データベース110に蓄積する(S237)。また、着信が転送された場合、つまり、呼び出した電話端末TELまたは情報端末PCと応答した電話端末TELまたは情報端末PCが異なる場合、主装置100は、最終的に誰が取り合ったかを来訪予定データベース110に蓄積する(S238)。すなわち、主装置100は、最終的に応答した電話端末TELまたは情報端末PCの利用者と、来訪者の顔画像データを紐づけて、来訪予定データベース110に登録する。
【0047】
図9は、対象時刻に該当する来訪予定情報があり、かつ顔画像データに該当する認証データもあるが、受け入れ者が留守の場合の動作例を示している。図5と同様、呼び出しボタン320が押下されると(S201)、主装置100は、来訪予定データベース110を検索する(S203)。
【0048】
図9の例では、検索の結果、該当する来訪予定情報及び該当する認証データがあると判断される。例えば、電話端末TEL2及び情報端末PC2の利用者の来訪予定情報の来訪予定日時が現在時刻と一致し、かつ、電話端末TEL2及び情報端末PC2の来訪予定者の認証データが顔画像データと一致する場合、電話端末TEL2及び情報端末PC2が呼び出し対象となる。そうすると、主装置100は、該当する来訪予定情報及び認証データに紐付けられた電話端末TEL2及び情報端末PC2のみを呼び出す(S204)。
【0049】
このとき、呼び出しに対し応答がない場合や、応答がないため呼び出しボタンが2度押下された場合等(S245)、主装置100は、予め設定された代表の電話端末TEL及び情報端末PC(例えばTEL3及びPC3)を呼び出す(S246)。
【0050】
続いて、主装置100は、呼び出しに応答した電話端末TELまたは情報端末PCとIPカメラドアホン300の通話を制御し、電子錠400を解錠する(S247)。主装置100は、認証データの蓄積対象を判断するため、呼び出した着信が転送されたか否か判定する(S248)。
【0051】
着信が転送されない場合、つまり、呼び出した電話端末TELまたは情報端末PCが応答した場合、その通話が完了し、解錠されれば、主装置100は、取得した顔画像データを本対応者と紐づけて来訪予定データベース110に蓄積する(S249)。また、着信が転送された場合、つまり、呼び出した電話端末TELまたは情報端末PCと応答した電話端末TELまたは情報端末PCが異なる場合、主装置100は、最終的に誰が取り合ったかを来訪予定データベース110に蓄積する(S250)。すなわち、主装置100は、最終的に応答した電話端末TELまたは情報端末PCの利用者と、来訪者の顔画像データを紐づけて、来訪予定データベース110に登録する。
【0052】
以上のように、本実施の形態では、受け入れ先の各PC所有者のOUTLOOK等の予定表から各日時の訪問者情報を取得し、訪問者の顔や虹彩、指紋等の認証情報と紐づけ、最終応対者情報と照合した結果と合わせて逐次データベースに積み上げることで精度を高め、的確な呼び出し先を割り出す。
【0053】
本実施の形態では、来訪者の顔情報が逐次データベースに蓄積され、自動的に更新されるため、事前に認証情報を登録する必要がない。また、認証情報に加え、OUTLOOK等の予定表と連動し、かつ訪問者が誰を訪ねてきたかを随時更新するため、正確な鳴り分けが可能となる。すなわち、初回訪問時は予定表データのみで判断するが、2回目以降の訪問は顔等の認証情報も加えて照合できることになり、複数人の同時刻訪問者受け入れ予定、受け入れ経験者から見分けて、徐々に鳴り分け精度を高めていくことができる。
【0054】
(その他の実施の形態)
玄関にTEL(受付電話機)を置いている場合、カメラがあれば顔認証を行い、カメラがなければ指紋認証を行ってもよい。その場合、番号をダイヤルする必要がなく、自動で受け入れ予定者へ着信させることができる。また、OUTLOOKと紐づけ出来れば、通常の電話着信においても取り込み中などプレゼンス情報と連動させてもよい。さらに、主装置配下のTELやPCの通話で予定を決めたのであれば、TEL番号も紐づけ、音声認識を用いて自動で予定表に組み込んでもよい(通話時に日時情報を検出し、登録できるようにする等)。
【0055】
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0056】
上述の実施形態における各構成は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成され、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。各装置の機能(処理)を、CPUやメモリ等を有するコンピュータにより実現してもよい。例えば、記憶装置に実施形態における方法を行うためのプログラムを格納し、各機能を、記憶装置に格納されたプログラムをCPUで実行することにより実現してもよい。
【0057】
これらのプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0058】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
複数の利用者がそれぞれ利用する複数の端末装置と来訪者を受け付ける受付装置とを収容する受付制御装置であって、
前記利用者に来訪予定者の認証情報を紐づけて登録可能な来訪予定データベースと、
前記来訪者が来訪した際、前記受付装置から前記来訪者の認証情報を取得する取得部と、
前記取得された来訪者の認証情報と前記登録された来訪予定者の認証情報との照合結果に基づいて、前記複数の端末装置のうち選択された端末装置を呼び出す呼び出し部と、
前記呼び出しに対する前記端末装置の対応結果に基づいて、前記端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録する登録部と、
を備える、受付制御装置。
(付記2)
前記呼び出し部は、前記取得された来訪者の認証情報に該当する来訪予定者の認証情報が登録されている場合、前記該当する来訪予定者の認証情報に紐づけられた利用者の端末装置を呼び出し、
前記登録部は、前記呼び出しが転送された場合、前記呼び出しに最終的に対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録する、
付記1に記載の受付制御装置。
(付記3)
前記呼び出し部は、前記取得された来訪者の認証情報に該当する来訪予定者の認証情報が登録されていない場合、全ての端末装置を呼び出し、
前記登録部は、
前記呼び出しが転送されない場合、前記呼び出しに対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録し、
前記呼び出しが転送された場合、前記呼び出しに最終的に対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録する、
付記1または2に記載の受付制御装置。
(付記4)
前記登録部は、前記端末装置において前記利用者のスケジュールを管理するスケジュール管理部に設定された前記来訪予定者の来訪予定情報を取得し、前記取得した来訪予定情報を前記利用者に紐づけて前記来訪予定データベースに登録し、
前記呼び出し部は、前記来訪者が来訪した日時と前記登録された来訪予定者の来訪予定情報との照合結果、及び、前記取得された来訪者の認証情報と前記登録された来訪予定者の認証情報との照合結果に基づいて、前記複数の端末装置のうち選択された端末装置を呼び出す、
付記1乃至3のいずれか一項に記載の受付制御装置。
(付記5)
前記呼び出し部は、前記来訪者が来訪した日時に該当する来訪予定者の来訪予定情報が登録されている場合、かつ、前記取得された来訪者の認証情報に該当する来訪予定者の認証情報が登録されている場合、前記該当する来訪予定者の来訪予定情報及び認証情報に紐づけられた利用者の端末装置を呼び出し、
前記登録部は、前記呼び出しが転送された場合、前記呼び出しに最終的に対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録する、
付記4に記載の受付制御装置。
(付記6)
前記呼び出し部は、前記来訪者が来訪した日時に該当する来訪予定者の来訪予定情報が登録されている場合、かつ、前記取得された来訪者の認証情報に該当する来訪予定者の認証情報が登録されていない場合、前記該当する来訪予定者の来訪予定情報に紐づけられた利用者の端末装置を呼び出し、
前記登録部は、
前記呼び出しが転送されない場合、前記呼び出しに対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録し、
前記呼び出しが転送された場合、前記呼び出しに最終的に対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録する、
付記4または5に記載の受付制御装置。
(付記7)
前記呼び出し部は、前記取得された来訪者の認証情報に該当する来訪予定者の認証情報が登録されている場合、かつ、前記来訪者が来訪した日時に該当する来訪予定者の来訪予定情報が登録されていない場合、前記該当する来訪予定者の認証情報に紐づけられた利用者の端末装置を呼び出し、
前記登録部は、前記呼び出しが転送された場合、前記呼び出しに最終的に対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録する、
付記4乃至6のいずれか一項に記載の受付制御装置。
(付記8)
前記呼び出し部は、前記来訪者が来訪した日時に該当する来訪予定者の来訪予定情報が登録されていない場合、かつ、前記取得された来訪者の認証情報に該当する来訪予定者の認証情報が登録されていない場合、全ての端末装置を呼び出し、
前記登録部は、
前記呼び出しが転送されない場合、前記呼び出しに対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録し、
前記呼び出しが転送された場合、前記呼び出しに最終的に対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録する、
付記4乃至7のいずれか一項に記載の受付制御装置。
(付記9)
前記呼び出し部は、前記呼び出しに対し応答が無い場合、代表の端末装置を呼び出し、
前記登録部は、
前記呼び出しが転送されない場合、前記呼び出しに対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録し、
前記呼び出しが転送された場合、前記呼び出しに最終的に対応した端末装置の利用者に前記取得された来訪者の認証情報を紐づけて、前記来訪予定データベースに登録する、
付記1乃至8のいずれか一項に記載の受付制御装置。
(付記10)
複数の利用者がそれぞれ利用する複数の端末装置と、来訪者を受け付ける受付装置と、付記1乃至9のいずれか一項に記載の受付制御装置と、
を備える、受付システム。
(付記11)
付記1乃至9のいずれか一項に記載の受付制御装置の受付方法。
(付記12)
コンピュータを、付記1乃至9のいずれか一項に記載の受付制御装置として機能させることを特徴とする受付プログラム。
【符号の説明】
【0059】
1、2 受付システム
10 受付制御装置
11 来訪予定データベース
12 取得部
13 呼び出し部
14 登録部
20 端末装置
21 スケジュール管理部
30 受付装置
100 主装置
110 来訪予定データベース
120 蓄積制御部
130 IP制御部
140 ドアホン検出部
150 検索部
160 呼び出し部
170 通話制御部
180 電子錠制御部
200 端末装置
201 スケジュール管理部
300 IPカメラドアホン
310 カメラ
320 呼び出しボタン
400 電子錠
PC 情報端末
TEL 電話端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9