(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】ゲームシステム、それに用いるコンピュータプログラム、及び制御方法
(51)【国際特許分類】
A63F 13/44 20140101AFI20221206BHJP
A63F 13/814 20140101ALI20221206BHJP
A63F 13/533 20140101ALI20221206BHJP
A63F 13/245 20140101ALI20221206BHJP
G10K 15/04 20060101ALI20221206BHJP
G06F 3/0487 20130101ALI20221206BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20221206BHJP
【FI】
A63F13/44
A63F13/814
A63F13/533
A63F13/245
G10K15/04 302G
G06F3/0487
G06F3/0481
(21)【出願番号】P 2021124374
(22)【出願日】2021-07-29
【審査請求日】2022-06-16
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000169477
【氏名又は名称】株式会社コナミアミューズメント
(74)【代理人】
【識別番号】100099645
【氏名又は名称】山本 晃司
(74)【代理人】
【識別番号】100161090
【氏名又は名称】小田原 敬一
(72)【発明者】
【氏名】片桐 翔太
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 貴広
(72)【発明者】
【氏名】山内 雅史
(72)【発明者】
【氏名】▲浜▼田 有共
(72)【発明者】
【氏名】吉金 孝浩
(72)【発明者】
【氏名】萩原 恭市
(72)【発明者】
【氏名】吉川 晃平
【審査官】宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-157993(JP,A)
【文献】beatmania II DX 17 SIRIUS,月刊アルカディア 2009 DECEMBER,日本,株式会社エンターブレイン,2009年12月01日,第10巻第12号通巻115号,第052~057頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00 - 13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の操作要素を含むように入力装置に設けられる特定の操作部を前記複数の操作要素の一つの操作要素にて継続的に操作する継続操作を、実行対象のプレイ行為として出力装置を通じて案内するタイプのタイミングゲームを提供するゲームシステムであって、
前記継続操作の途中において前記継続操作における前記一つの操作要素を他の操作要素に変更すべき時期としての変更時期が記述されたシーケンスデータに基づいて前記変更時期を特定する時期特定手段と、
前記継続操作の途中において当該継続操作の操作要素が前記一つの操作要素から前記他の操作要素に変更され
、当該他の操作要素にて前記継続操作が継続されるように前記変更時期を案内する時期案内手段と、
を備える、ゲームシステム。
【請求項2】
前記出力装置として、前記継続操作を案内するための継続オブジェクトを含むゲーム画面を表示する表示装置が利用され、
前記時期案内手段は、前記一つの操作要素による前記継続操作を終了すべき終了時期、及び前記他の操作要素による前記継続操作を開始すべき開始時期の両方として機能する変更指標を含むように前記継続オブジェクトを前記ゲーム画面に提示することにより、前記継続オブジェクトの前記変更指標を通じて前記変更時期を案内する、請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項3】
前記入力装置には、前記特定の操作部を含む複数の操作部が設けられ、
前記ゲーム画面には、前記継続オブジェクトと現在時刻の基準として機能する基準標識との間に生じる相対的変位の経路として、前記複数の操作部にそれぞれ対応する複数の経路が設けられ、
前記時期案内手段は、前記継続オブジェクトの位置と前記基準標識の位置とが前記相対的変位を通じて前記継続操作が実行されるべき継続期間において継続的に一致するように前記複数の経路のうち前記特定の操作部に対応する特定の経路に沿って延びるとともに、前記変更時期において前記基準標識と一致する位置に前記変更指標を含むオブジェクトを前記継続オブジェクトとして前記特定の経路に提示することにより、前記変更時期を案内する、請求項2に記載のゲームシステム。
【請求項4】
前記入力装置には、右回転及び左回転の両方に回転する回転型の操作部が前記特定の操作部として設けられ、
前記複数の操作要素として、前記回転型の操作部における前記右回転及び左回転の回転方向が機能し、
前記継続操作として、前記右回転及び左回転のいずれか一方に前記回転型の操作部を継続的に回転させる回転継続操作が要求され、
前記時期案内手段は、前記回転継続操作の途中において当該回転継続操作における回転方向が前記右回転及び左回転のいずれか一方から他方に前記変更時期の前後で変更されるように前記変更時期を案内する、請求項1~3のいずれか一項に記載のゲームシステム。
【請求項5】
前記変更時期の前後において前記継続操作の操作要素が変更されたか否か評価する変更評価手段を備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のゲームシステム。
【請求項6】
前記変更評価手段は、前記継続操作を開始すべき時期における当該継続操作の開始の有無を当該継続操作の操作要素にかかわらず評価する、請求項5に記載のゲームシステム。
【請求項7】
複数の操作要素を含むように入力装置に設けられる特定の操作部を前記複数の操作要素の一つの操作要素にて継続的に操作する継続操作を、実行対象のプレイ行為として出力装置を通じて案内するタイプのタイミングゲームを提供するゲームシステムであって、
前記継続操作の途中において前記継続操作における前記一つの操作要素を他の操作要素に変更すべき時期としての変更時期が記述されたシーケンスデータに基づいて前記変更時期を特定する時期特定手段と、
前記継続操作の途中において当該継続操作の操作要素が前記一つの操作要素から前記他の操作要素に変更さるように前記変更時期を案内する時期案内手段と、
前記特定の操作部に対する他の操作が前記継続操作とは別に前記実行対象のプレイ行為として更に前記タイミングゲームに用意される場合に、前記他の操作に適用される評価基準よりも基準が緩和された緩和基準に基づいて前記継続操作を評価する操作評価手段
と、
を備える
、ゲームシステム。
【請求項8】
前記入力装置、及び前記出力装置に接続されるコンピュータを、請求項1~7のいずれか一項に記載のゲームシステムの各手段として機能させるように構成されたコンピュータプログラム。
【請求項9】
複数の操作要素を含むように入力装置に設けられる特定の操作部を前記複数の操作要素の一つの操作要素にて継続的に操作する継続操作を、実行対象のプレイ行為として出力装置を通じて案内するタイプのタイミングゲームを提供するゲームシステムに組み込まれるコンピュータに、
前記継続操作の途中において前記継続操作における前記一つの操作要素を他の操作要素に変更すべき時期としての変更時期が記述されたシーケンスデータに基づいて前記変更時期を特定する時期特定手順と、
前記継続操作の途中において当該継続操作の操作要素が前記一つの操作要素から前記他の操作要素に変更され
、当該他の操作要素にて前記継続操作が継続されるように前記変更時期を案内する時期案内手順と、
を実行させる、制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の操作要素を含むように入力装置に設けられる特定の操作部を複数の操作要素の一つの操作要素にて継続的に操作する継続操作を、実行対象のプレイ行為として出力装置を通じて案内するタイプのタイミングゲームを提供するゲームシステム等に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の操作要素を含むように入力装置に設けられる特定の操作部を複数の操作要素の一つの操作要素にて継続的に操作する継続操作を、実行対象のプレイ行為として出力装置を通じて案内するタイプのタイミングゲームを提供するゲームシステムが存在する。例えば、入力装置、特定の操作部、及び継続操作として、それぞれタッチパネル、判定ラインの位置、及び判定ラインの位置を押しっぱなしにする操作を利用するタイミングゲームが知られている(例えば非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】NEOWIZ CORP、“音ゲー操作方法”、[online]、[令和3年7月28日検索]、インターネット、<URL:https://tapsonictop.pmang.jp/post_lp/guide_operation/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1のゲームでは、ロングノートを通じて、そのロングノートが到達する判定ラインの位置を押しっぱなしにする継続操作が案内される。タッチパネルは、押しっぱなしの他にもタップ操作やスライド操作等を検出可能である。このため、ロングノートでは、押しっぱなしにするという操作要素(操作内容)の継続が案内されている。また、特許文献1のゲームでは、スライドノート、或いはビブラートノートを通じて、スライド操作、或いは左右に擦る操作がそれぞれ案内される場合もある。具体的には、スライドノートは、二つの判定ラインに向かってそれぞれ延びる二つのレーンに跨がるように表示され、各レーンに沿って延びる第1部分と、各レーンの第1部分をつなぐように左右に延びる第2部分と、を含んでいる。そして、第1部分ではそのレーンに対応する判定ラインを押しっぱなしにする操作が、第2部分では一方の判定ラインから他方の判定ラインに指をスライドさせるスライド操作が、それぞれ案内される。一方、ビブラートノートは左右に蛇行するように一つのレーンに沿って延び、そのレーンに対応する判定ラインにおいて指を左右に擦る操作を案内する。しかし、これらのいずれも継続操作の途中においてその継続操作の操作要素の変更を案内していない。
【0005】
具体的には、例えば、ロングノートでは、同一の操作要素の継続が案内されているに過ぎない。ビブラートノーツでもやはり左右に擦るという同一の操作要素の継続が案内されているに過ぎない。このため、これらのいずれも継続的な操作が単調な操作になってしまう可能性がある。一方、スライドノートでは、二つの判定ラインに対する別々の押しっぱなし操作と左右の判定ライン間におけるスライド操作との組合せが案内されるが、これらは別々の操作部に対する別々の操作に過ぎない。つまり、スライドノートは、特定の操作部に対する継続操作を案内する構成ではない。
【0006】
あるいは、非特許文献1のゲームと同種のタイミングゲームにおいて、押しっぱなし操作(いわゆる長押し操作)の最後の瞬間にその長押しとは別種のプレイ行為が要求される場合もあるかもしれない。しかし、最後の瞬間のプレイ行為は継続的な行為ではないし、そもそも長押し操作とは無関係の行為、つまり継続操作の対象とされる特定の操作部とは無関係の行為である可能性もある。このため、最後の瞬間において単調性の解消を図れるかもしれないが、継続操作自体の単調性を解消するものではない。
【0007】
そこで、本発明は、特定の操作部に対する継続操作の途中においてその継続操作の内容の変更をユーザに要求することができるゲームシステム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のゲームシステムは、複数の操作要素を含むように入力装置に設けられる特定の操作部を前記複数の操作要素の一つの操作要素にて継続的に操作する継続操作を、実行対象のプレイ行為として出力装置を通じて案内するタイプのタイミングゲームを提供するゲームシステムであって、前記継続操作の途中において前記継続操作における前記一つの操作要素を他の操作要素に変更すべき時期としての変更時期が記述されたシーケンスデータに基づいて前記変更時期を特定する時期特定手段と、前記継続操作の途中において当該継続操作の操作要素が前記一つの操作要素から前記他の操作要素に変更されるように前記変更時期を案内する時期案内手段と、を備えるものである。
【0009】
一方、本発明のコンピュータプログラムは、前記入力装置、及び前記出力装置に接続されるコンピュータを、上述のゲームシステムの各手段として機能させるように構成されたものである。
【0010】
また、本発明の制御方法は、複数の操作要素を含むように入力装置に設けられる特定の操作部を前記複数の操作要素の一つの操作要素にて継続的に操作する継続操作を、実行対象のプレイ行為として出力装置を通じて案内するタイプのタイミングゲームを提供するゲームシステムに組み込まれるコンピュータに、前記継続操作の途中において前記継続操作における前記一つの操作要素を他の操作要素に変更すべき時期としての変更時期が記述されたシーケンスデータに基づいて前記変更時期を特定する時期特定手順と、前記継続操作の途中において当該継続操作の操作要素が前記一つの操作要素から前記他の操作要素に変更されるように前記変更時期を案内する時期案内手順と、を実行させるものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一形態に係るゲームシステムの概略構成を示す図。
【
図3】ゲームシステムの制御系の要部を示す機能ブロック図。
【
図4】音楽ゲームの案内画面の一例を模式的に示す図。
【
図5】継続オブジェクトに要求される操作の一例を説明するための説明図。
【
図7】シーケンス処理の手順の一例を示すフローチャート。
【
図8】継続評価処理の手順の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一形態に係るゲームシステムの一例を説明する。まず、
図1を参照して、本発明の一形態に係るゲームシステムの全体構成を説明する。ゲームシステム1は、センターサーバ2と、センターサーバ2に所定のネットワーク5を介して接続可能なクライアント装置としての複数のゲーム機3とを含む。センターサーバ2は、複数のコンピュータ装置としてのサーバユニット2A、2B…が組み合わされることにより一台の論理的なサーバ装置として構成されている。ただし、単一のサーバユニットによりセンターサーバ2が構成されてもよい。あるいは、クラウドコンピューティングを利用して論理的にセンターサーバ2が構成されてもよい。
【0013】
ゲーム機3は、ゲーム装置の一例であって、所定のサービスとしてゲームを提供する装置である。ゲーム機3は、ゲームを無償で提供してもよいが、一例として有償で提供する。また、ゲーム機3は、ゲームを提供する各種のゲーム装置(コンピュータ装置)を含んでいてよく、例えば後述のユーザ端末装置4がゲームを提供する場合、このようなユーザ端末装置4を含んでいてもよいが、一例として商業用(業務用)のゲーム機として構成されている。商業用のゲーム機は、所定のプレイ料金の支払いと引き換えに、そのプレイ料金に対応した範囲でユーザにゲームをプレイさせるゲーム装置である。この種のゲーム機3は、アーケードゲーム機と呼ばれることがある。ゲーム機3は、適宜の場所に設置されてよいが、
図1の例では多数のユーザにゲームを繰り返しプレイさせて収益を上げることを主たる目的として店舗等の適宜の施設6に設置される。
【0014】
ゲーム機3は、タイミングゲームを提供する。タイミングゲームは、適切なプレイ行為の実行時期を案内及び評価するタイプのゲームである。ゲーム機3は各種のタイミングゲームを適宜に提供し得るが、以下ではその一例として音楽ゲームを提供する場合を説明する。音楽ゲームは、音楽のリズムに合わせて適切なプレイ行為の時期を案内等するタイミングゲームである。具体的には、音楽ゲームの場合、適切なプレイ行為を実行すべき実行時期が楽曲とともに提供される。また、音楽ゲームでは、楽曲のリズムと一致する時期が実行時期として利用される。つまり、音楽ゲームは、適切なプレイ行為を実行すべき時期を楽曲のリズムに合わせてユーザに案内し、実際にプレイ行為が実行された時期を評価するタイプのゲームである。このため、音楽ゲームにはプレイ用に複数の楽曲が用意され、そこから選択された楽曲が実際のプレイに使用される。
【0015】
また、音楽ゲームにおいて各実行時期の案内は適宜に実現されてよく、例えば音声を通じて実現されてもよいが、一例として表示装置に表示されるゲーム画面を通じて実現される。具体的には、各実行時期は、各実行時期に対応する指示標識及び現在時刻の基準として機能する基準標識を含むゲーム画面において、各実行時期において指示標識の位置と基準標識の位置とが一致するように生じる指示標識と基準標識との間の相対的変位を通じて案内される。各実行時期を案内するためのゲーム画面の詳細は後述する。
【0016】
ゲームシステム1には、ネットワーク5を介してユーザ端末装置4が接続される場合がある。ユーザ端末装置4は、ネットワーク接続が可能でかつユーザの個人用途に供されるコンピュータ装置である。ユーザ端末装置4として、携帯型ゲーム機、携帯型タブレット端末装置といった、ネットワーク接続が可能でかつユーザの個人用途に供される各種のコンピュータ装置が利用されてよいが、
図1の例では据置型又はブック型のパーソナルコンピュータ4a、あるいは携帯電話(スマートフォンを含む。)のようなモバイル端末装置4bが利用されている。これらのユーザ端末装置4は、各種のコンピュータソフトウエアを実装することにより、センターサーバ2が提供する種々のサービスをユーザに享受させることが可能である。
【0017】
ネットワーク5は、センターサーバ2に対してゲーム機3及びユーザ端末装置4をそれぞれ接続させることができる限り、適宜に構成されてよい。一例として、ネットワーク5は、TCP/IPプロトコルを利用してネットワーク通信を実現するように構成される。典型的には、WANとしてのインターネット5Aと、センターサーバ2及びゲーム機3のそれぞれとインターネット5Aとを接続するLAN5B、5Cとがルータ5Dを介して接続されることにより構築される。ユーザ端末装置4もアクセスポイント等を介して適宜の構成によりインターネット5Aに接続される。なお、ゲーム機3と施設6のルータ5Dとの間にローカルサーバが設置され、そのローカルサーバを介してゲーム機3がセンターサーバ2と通信可能に接続されてもよい。センターサーバ2のサーバユニット2A、2B…はLAN5Cに代えて、又は加えてWAN5Aにより、相互に接続される場合もある。
【0018】
センターサーバ2は、ゲーム機3又はそのユーザに対して音楽ゲームに関連する各種のゲーム機用サービスを提供する。ゲーム機サービスは、音楽ゲームに関連する各種のサービスを含んでいてよいが、一例としてネットワーク5を介してプログラム或いはデータを配信し、更新する配信サービスを含んでいる。センターサーバ2は、このような配信サービスを通じて各ゲーム機3に音楽ゲームの提供に必要な各種のプログラム或いはデータを適宜に配信等する。なお、ゲーム機用サービスは、その他にもゲーム機3からユーザの識別情報を受け取って、そのユーザを認証するサービスを含んでいてよい。また、認証したユーザの利用実績等のデータをゲーム機3から受け取って保存し、或いは保存するデータをゲーム機3に提供するサービスを含んでいてもよい。さらに、ゲーム機用サービスは、ユーザから料金を徴収する課金サービス、或いは他のユーザとマッチングするマッチングサービス等を含んでいてもよい。
【0019】
同様に、センターサーバ2は、ネットワーク5を介してユーザ端末装置4のユーザに各種のWebサービスを提供する。Webサービスは、適宜のサービスを含んでいてよい。例えば、Webサービスは、ゲーム機3が提供するゲームに関する各種の情報を提供する情報サービス、各ユーザ端末装置4に各種データ或いはソフトウエアを配信(データ等のアップデートを含む)する配信サービス、ユーザによる情報発信、交換、共有といった交流の場を提供するコミュニティサービス、及び各ユーザを識別するためのユーザIDを付与するサービス等の各種のサービスを含んでいてよい。
【0020】
次に、
図2を参照して、ゲーム機3の外観について説明する。
図2は、ゲーム機3の外観を示す斜視図である。
図2に示すように、ゲーム機3は、筐体10と、その筐体10の前方に配置されるステージ11とを有している。ステージ11は、ゲームをプレイするためにユーザが乗る場所を提供する。ステージ11上のユーザから見て筐体10の正面には、表示装置の一例としての第1モニタ12及び第2モニタ13が配置されている。第1モニタ12はユーザと向かい合うように配置され、第2モニタ13はユーザから見て斜め下方に配置されている。第2モニタ13の前方にはコントロールパネル14が設けられている。
【0021】
ゲーム機3には音楽ゲームにて要求されるプレイ行為に応じて各種の入力装置が設けられ得るが、
図2の例ではコントロールパネル14がそのような入力装置として機能する。また、コントロールパネル14には、プレイ行為として機能する操作が実行される各種の操作部材が適宜に設けられてよいが、
図2の例では左右一対の操作部15L、15R(以下、参照符号15で代表することがある。)が設けられている。各操作部15は適宜に利用されてよいが、一例として操作部15毎にユーザによってプレイに使用される。つまり、二つの操作部15は二人のユーザによってそれぞれ使用され、音楽ゲームではそれらの二人のユーザによる同時プレイが許容される。
【0022】
各操作部15には、押釦ユニット16とターンテーブルユニット20とが設けられている。押釦ユニット16は、前後ニ列で千鳥状に並べられた七つの押釦スイッチ17(図では一部にのみ参照符号を付してある。)を操作部材の一例として含む。前後二列は適宜に形成されてよいが、
図2の例では横並びに位置する三つの押釦スイッチ17、及び四つの押釦スイッチ17がそれぞれ上側の列、及び下側の列を形成している。各押釦スイッチ17はユーザの押込操作に応答して操作信号を出力する。一方、ターンテーブルユニット20は、右回転(右回りの回転)及び左回転(左回りの回転)の両方に回転する回転型の操作部の一例としてターンテーブル20Aを含む。ターンテーブル20Aには、実行対象のプレイ行為の一例として右回転、或いは左回転に回転させる回転操作が実行される。そして、ターンテーブルユニット20は、ユーザによるターンテーブル20Aの回転操作に応じた操作信号を出力する。
【0023】
操作部15間において、押釦スイッチ17とターンテーブル20Aとは左右対称に配置されている。すなわち、左側の操作部15Lでは押釦スイッチ17の左側にターンテーブル20Aが配置され、右側の操作部15Rでは押釦スイッチ17の右側にターンテーブル20Aが配置されている。なお、操作部15には、押釦スイッチ17及びターンテーブル20Aに限定されず、例えばスライダ、つまみ(回転型の操作部の他の例)といったその他の適宜の操作部材が設けられてよい。
【0024】
また、第1モニタ12の上方、側方等の適宜の位置には楽曲の再生音、或いは操作部15の操作に対応して発音させるべき効果音等を出力するためのスピーカ18が設けられている。なお、ゲーム機3には、例えばその他にもユーザを認証する(例えばIDカードに記録されたIDの情報を取得する)ためのカードリーダ(電子通貨等の適宜の価値を徴収するために使用されてもよい)、プレイ料金を徴収するためのコインセレクタといった各種の付属装置が設けられ得るが、図示は省略した。
【0025】
次に、
図3を参照して、ゲームシステム1の制御系の要部を説明する。まず、センターサーバ2には、制御ユニット21、及び記憶手段としての記憶部22が設けられる。制御ユニット21は、所定のコンピュータプログラムに従って各種の演算処理及び動作制御を実行するプロセッサの一例としてのCPUと、その動作に必要な内部メモリその他の周辺装置とを組み合わせたコンピュータとして構成されている。
【0026】
記憶部22は、ハードディスクアレイ等の不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)を含んだ記憶ユニットによって実現される外部記憶装置である。記憶部22は、一の記憶ユニット内に全てのデータを保持するように構成されてもよいし、複数の記憶ユニットにデータを分散して記憶するように構成されてもよい。記憶部22には、ユーザに各種のサービスを提供するために必要な各種の処理を制御ユニット21に実行させるコンピュータプログラムの一例として、サーバプログラムPG1が記録される。
【0027】
また、記憶部22には、ゲーム機用サービス等の提供に必要なサーバ用データSDが記憶される。そのようなサーバ用データSDは各種のデータを含んでいるが、
図3の例ではそのようのデータの一種として、シーケンスデータQDが示されている。シーケンスデータQDは、音楽ゲームにおいて適切なプレイ行為を実行すべき各実行時期が記述されたデータである。シーケンスデータQDは、このような各実行時期をユーザに案内するために使用される。また、ユーザによって実際にプレイ行為が実行された場合には、シーケンスデータQDの実行時期に基づいてそのプレイ行為が評価される。つまり、シーケンスデータQDは各実行時期の案内及びその評価に使用される。このため、シーケンスデータQDには、各実行時期、及びその実行時期に実行されるべき適切なプレイ行為の情報(押釦スイッチ17等の操作部材を指示する情報)が互いに関連付けられるように記述される。また、音楽ゲームにおいて、複数の楽曲或いは複数の難易度が用意される場合には、シーケンスデータQDは楽曲毎或いは難易度毎に用意される。
【0028】
なお、サーバ用データは、例えばその他にも各種のサービスを実現するための各種のデータを含んでよい。例えば、そのようなデータには、各ユーザのゲーム実績を管理するためのプレイデータ、或いは各ユーザを識別するためのユーザID等の各種IDを管理するためのID管理データが含まれていてよい。また、サーバ用データは、ゲーム用のデータとして、ゲーム画面用の各種の画像を表示するための画像データ、或いはゲーム用の楽曲を再生するための楽曲データ等を含んでいてもよい。しかし、それらの図示は省略した。
【0029】
制御ユニット21には、制御ユニット21のハードウエア資源とソフトウエア資源としてのサーバプログラムPG1との組合せによって実現される論理的装置が設けられる。このような論理的装置として適宜の論理的装置が設けられ得るが、
図3の例ではWebサービス管理部23、及びゲーム機サービス管理部24が示されている。Webサービス管理部23は、ユーザ端末装置4に対して上述のWebサービスを実現するための各種処理を実行する論理的装置である。同様に、ゲーム機サービス管理部24は、ゲーム機3に対して上述のゲーム機用サービスを実現するための各種処理を実行する論理的装置である。なお、制御ユニット21には、キーボード等の入力装置、モニタ等の出力装置等が必要に応じて接続され得る。しかし、それらの図示は省略した。
【0030】
一方、ゲーム機3には、コンピュータとしての制御ユニット31と、記憶手段としての記憶部32とが設けられる。制御ユニット31は、所定のコンピュータプログラムに従って各種の処理を実行するプロセッサの一例としてのCPUと、その動作に必要な内部メモリその他の周辺装置とを組み合わせたコンピュータとして構成されている。
【0031】
記憶部32は、ハードディスク、半導体記憶装置といった不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)を含んだ記憶ユニットによって実現される外部記憶装置である。記憶部32には、ゲーム等の各種のサービスを提供するために必要な各種の処理を制御ユニット31に実行させるコンピュータプログラムの一例として、ゲームプログラムPG2が記録される。また、記憶部32には、ゲームの提供に必要なゲームデータGDが記録される。そのようなゲームデータGDには、画像データ、楽曲データ、或いはID管理データといったゲーム用の各種のデータが含まれるが、
図3の例ではその一種としてシーケンスデータQDが示されている。
【0032】
シーケンスデータQD等の各種ゲームデータGDは、適宜の手法により記憶部32に記憶されてよく、例えばゲーム機3にプレインストールされていてもよいし、各種の記録媒体を介して記憶部32に記憶されてもよい。このようにゲームデータGDは適宜の手法により記憶部32に記憶され得るが、一例としてシーケンスデータQDは必要な部分を含むように配信サービスを通じてセンターサーバ2から提供される。
【0033】
制御ユニット31には、制御ユニット31のハードウエア資源とソフトウエア資源としてのゲームプログラムPG2との組合せによって各種の論理的装置が構成される。そして、それらの論理的装置を通じてゲームの提供に必要な各種の処理(センターサーバ2のゲーム機サービス管理部24が提供するゲーム機用サービスを享受するために必要な処理を含む)が実行されるが、
図3の例では、ゲームに関連する論理的装置として、案内実行部33、データ管理部34、及び評価実行部35が示されている。
【0034】
案内実行部33は、音楽ゲームにおいて各実行時期を案内するための各種の処理を行う論理的装置である。音楽ゲームは各実行時期において各種のプレイ行為(操作部15の各操作部材への各種の操作)を適宜に要求し得るため、各実行時期の案内には各実行時期において実行されるべきプレイ行為の案内が含まれる。つまり、案内実行部33が実行する処理には、各実行時期、及び各実行時期において操作部15の各操作部材に実行されるべき操作を案内するための処理が含まれる。例えば、案内実行部33は、このような処理の一つとしてシーケンス処理を実行する。シーケンス処理の手順の詳細は後述する。
【0035】
データ管理部34は、記憶部32に記録される各種データの管理に関する各種の処理を行う論理的装置である。このような処理には、シーケンスデータQD等のゲーム用データをセンターサーバ2から取得する処理、そのゲーム用データを適宜に更新する処理、或いはゲーム用データをセンターサーバ2に提供(送信)する処理が含まれる。
【0036】
評価実行部35は、音楽ゲームにおいてユーザによって実行された操作(プレイ行為)を評価するための各種の処理を行う論理的装置である。このような処理を通じて、評価実行部35は音楽ゲームにて要求される各種の操作に応じた評価を実行する。このため、評価実行部35が実行する処理には各種の操作を評価するための適宜の処理が含まれる。例えば、評価実行部35は、このような処理の一つとして継続評価処理を実行する。シ継続評価処理の手順の詳細は後述する。
【0037】
また、ゲーム機3にはアーケードゲーム機として機能するための各種の出力装置、及び入力装置が適宜に設けられる。このような出力装置には、例えば上述の第1モニタ12、第2モニタ13、及びスピーカ18が含まれる。一方、ゲーム機3には、入力装置として上述のコントロールパネル14が設けられる。コントロールパネル14には上述のように押釦ユニット16等を含む各操作部15が設けられており、各操作部15は操作部材として各押釦スイッチ17及びターンテーブル20Aを含んでいる。このため、コントロールパネル14は、各押釦スイッチ17、及び各ターンテーブル20Aへの操作に応じた信号を制御ユニット31に出力する。
【0038】
次に、
図4を参照して、音楽ゲームについて説明する。
図4は、音楽ゲームの案内画面の一例を模式的に示す図である。案内画面は各操作部15に対する操作が実行されるべき実行時期を案内するためのゲーム画面である。つまり、案内画面は音楽ゲームのプレイのために表示されるゲーム画面であり、二人プレイの場合にはユーザ毎(操作部15毎)に表示される。また、音楽ゲームは各ユーザに七つの押釦スイッチ17のいずれかに対する押す操作、それらの複数に対する押す操作、或いはターンテーブル20Aに対する回転操作といった各種の操作を実行対象のプレイ行為として要求し得るが、一例としてそのようなプレイ行為には継続操作が含まれる。継続操作は、所定の操作部材を継続的に操作する操作である。継続操作は適宜の操作部材に適用されてよいが、一例としてターンテーブル20Aに適用される。つまり、音楽ゲームは楽曲のリズムに合わせてターンテーブル20Aを継続的に回転させる継続操作(以下、回転継続操作と呼ぶ場合がある)を案内及び評価するタイプのタイミングゲームとして構成される。
図4の例は、このような回転継続操作が要求される場合の案内画面を示している。
【0039】
図4に示すように、案内画面50は、案内実行領域51、三つの小スイッチ画像52(参照符号は一部のみ)、四つの大スイッチ画像53(参照符号は一部のみ)、及びテーブル画像54を含んでいる。案内実行領域51は、各操作部15に対する操作が実行されるべき各実行時期を実際に案内するための領域である。案内実行領域51は、各実行時期を案内するように適宜に構成されてよいが、
図4の例では指示標識としての指示オブジェクト55、七つの押釦スイッチ17にそれぞれ対応する七つの通常レーンLN1、ターンテーブル20Aに対応する特別レーンLN2、及び基準標識としての判定ライン57を含んでいる。
【0040】
七つの通常レーンLN1、及び特別レーンLN2(以下、これらを代表してレーンLNと呼ぶ場合がある)は適宜に形成されてよいが、
図4の例ではいずれも上方から下方に位置する判定ライン57に向かって直線状に延びるように形成されている。各レーンLNは指示オブジェクト55の移動経路(指示標識と基準標識との間の相対的変位における経路)として使用され、時間軸としても機能する。また、七つの通常レーンLN1は七つの押釦スイッチ17に適宜に対応してよいが、一例として上側の列を形成する三つの押釦スイッチ17にそれぞれ対応する三つの小レーンLNs(参照符号は一部のみ)と、下側の列を形成する四つの押釦スイッチ17にそれぞれ対応する四つの大レーンLNb(参照符号は一部のみ)とに区別される。この例において各レーンLNが本発明の経路として機能する。
【0041】
判定ライン57は適宜の形態に形成されてよく、例えば円形や星印等としてレーンLN毎に形成されてもよいが、一例として全レーンLNを跨ぐように延びる直線状に形成され、全レーンLNにおいて共通に使用される。また、判定ライン57は適宜の位置に配置されてよく、例えばレーンLN毎に異なる位置に配置されてもよいが、
図4の例では下端側に位置するように全レーンLNにおいて共通の位置に配置されている。このため、案内実行領域51には、適宜の時期に適宜の数の指示オブジェクト55が各レーンLNの上端側に出現し、時間の経過とともに下端側の判定ライン57に向かって移動するように表示される。
【0042】
指示オブジェクト55は各種の操作を指示するように適宜に構成されてよいが、一例として通常オブジェクト55A(参照符号は一部のみ)、回転オブジェクト55B、及び継続オブジェクト55Cを含んでいる。通常オブジェクト55Aは各押釦スイッチ17に対する一度の押す操作を指示する指示オブジェクト55である。通常オブジェクト55Aは、押す操作が実行されるべき押釦スイッチ17を案内するように、七つの通常レーンLN1のうちその押釦スイッチ17に対応する通常レーンLN1に配置される。回転オブジェクト55Bは、ターンテーブル20Aに対する一度の回転操作を指示する指示オブジェクト55である。回転オブジェクト55Bは適宜の回転操作を指示してよく、例えばターンテーブル20Aを右回りに回転させる回転操作、或いはそれとは反対に左回りに回転させる回転操作といった回転方向も指定するように回転操作を指示してもよいが、一例として任意の方向に対する回転操作を指示する。つまり、回転オブジェクト55Bは特に回転方向まで指定せず、右回り或いは左回りのうちの任意の方向への回転操作を許容する。回転オブジェクト55Bは、このような回転操作を指示するように特別レーンLN2に配置される。
【0043】
一方、継続オブジェクト55Cは、ターンテーブル20Aに対する回転継続操作を指示するために特別レーンLN2に配置される指示オブジェクト55である。継続オブジェクト55Cは適宜に構成されてよいが、
図4の例では期間オブジェクト55D、及び節オブジェクト55Fを含み、特別レーンLN2に沿って延びるように構成される。節オブジェクト55Fは、回転オブジェクト55Bと同様にターンテーブル20Aに対する回転操作を指示する指示オブジェクト55である。ただし、継続オブジェクト55Cは複数の節オブジェクト55Fを含み、各節オブジェクト55Fは継続オブジェクト55Cの位置に応じて指示する回転操作の内容が相違する。
【0044】
具体的には、各節オブジェクト55Fは継続オブジェクト55Cにおいて適宜の位置に配置されてよいが、
図4の例では先端(判定ライン57側)、及び後端(判定ライン57の反対側)に一つずつ配置され、それらの間にも一つ配置されている。また、先端と後端との間には適宜の数の節オブジェクト55Fが配置されてよいが、
図4の例ではそれらの中間位置に一つの節オブジェクト55Fが配置されている。つまり、継続オブジェクト55Cは三つの節オブジェクト55Fを含み、先端の節オブジェクト(以下、先端の節と呼ぶ場合がある)55Fと中間の節オブジェクト(以下、中間の節と呼ぶ場合がある)55Fとの間、及び中間の節オブジェクト55Fと後端の節オブジェクト(以下、後端の節と呼ぶ場合がある)55Fとの間に二つの期間オブジェクト55Dがそれぞれ配置されている。この場合、各節オブジェクト55Fは適宜の内容の回転操作を要求してよいが、一例として先端の節55Fが任意の方向への回転操作を、中間の節55Fが先端の節55Fとは反対方向への回転操作を、後端の節55Fが中間の節55Fの更に反対方向への回転操作を、それぞれ要求する。
【0045】
一方、期間オブジェクト55Dは、直前の節オブジェクト55Fが指示する内容にてターンテーブル20Aを継続的に回転させる回転継続操作の期間を指示するための部分である。期間オブジェクト55Dは適宜に回転継続操作の期間を指示してよいが、一例として期間オブジェクト55Dが判定ライン57上に位置する時間を通じて指示する。このため、期間オブジェクト55Dは、回転継続操作の期間を示すように特別レーンLN2に沿って上下方向に延びる形状に形成される。継続オブジェクト55Cは適宜の数の期間オブジェクト55Dを含んでいてよいが、
図4の例では二つの期間オブジェクト55Dを含んでいる。そして、各期間オブジェクト55Dは継続オブジェクト55Cにおいて各節オブジェクト55Fの後ろに位置するように配置され、直前に位置する節オブジェクト55Fによって指示される回転操作の継続を指示する。より具体的には、ユーザには、先端の節55Fが判定ライン57に到達する時期にターンテーブル20Aを回転させる回転操作が要求され、続く期間オブジェクト55Dが判定ライン57に位置している間においてその回転操作の継続が要求される。その後の中間の節55F等が判定ライン57に到達した場合も同様の操作が要求される。ただし、期間オブジェクト55D毎に要求される回転継続操作の内容は、上述のように節オブジェクト55F毎に変化する。継続オブジェクト55Cに対して要求される回転継続操作の詳細は更に後述する。
【0046】
三つの小スイッチ画像52は、七つの押釦スイッチ17のうち上側の列を形成する三つの押釦スイッチ17にそれぞれ対応する画像である。各小スイッチ画像52は、各通常レーンLN1と各押釦スイッチ17との関係を示すように、案内実行領域51の下において各小レーンLNsに対応する位置に配置される。同様に、四つの大スイッチ画像53は、七つの押釦スイッチ17のうち下側の列を形成する四つの押釦スイッチ17にそれぞれ対応する画像である。各大スイッチ画像53は、各通常レーンLN1と各押釦スイッチ17との関係を示すように、案内実行領域51の下において各大レーンLNbに対応する位置に配置される。テーブル画像54は、ターンテーブル20Aに対応する画像である。テーブル画像54は、ターンテーブル20Aと特別レーンLN2との関係を示すように、案内実行領域51の下において特別レーンLN2に対応する位置に配置される。この例において案内画面50が本発明のゲーム画面として機能する。また、各押釦スイッチ17及びターンテーブル20Aが本発明の複数の操作部として、それらのうちターンテーブル20Aが特定の操作部として、それぞれ機能する。さらに、継続オブジェクト55Cが配置される特別レーンLN2が本発明の特定の経路として機能する。
【0047】
次に、
図5を参照して、継続オブジェクト55Cに対して要求される回転継続操作の詳細について説明する。
図5は、継続オブジェクト55Cに要求される操作の一例を説明するための説明図である。
図5の例は、
図4の例の継続オブジェクト55Cに要求される操作を示している。また、継続オブジェクト55Cにおいて各節オブジェクト55F、及び各期間オブジェクト55Dを通じて適宜の回転操作が要求されてよいが、
図5の例は三つの節オブジェクト55Fの少なくとも一部が異なる回転操作の指示として機能する場合を示している。この場合、
図5に示すように、先端の節55Fの判定ライン57への到達から後端の節55Fが判定ライン57に到達するまでの期間が継続オブジェクト55Cによって案内される回転継続操作が実行されるべき継続期間として機能するが、その回転継続操作の継続期間には節オブジェクト55F毎に第1期間、第2期間、及び第3期間の三つが形成される。そして、それらの各期間では、それぞれ内容の異なる回転操作が要求される。
【0048】
具体的には、第1期間は、先端の節55Fとそれに続く期間オブジェクト55Dとの組合せにより形成される期間である。つまり、第1期間は、先端の節55Fの判定ライン57への到達からそれに続く期間オブジェクト55Dの後端が判定ライン57を通過するまでの期間である。先端の節55Fは適宜の内容の回転操作を要求してよく、例えば右回転、或いは左回転といった特定の回転方向への回転操作を要求してもよいが、一例として上述のように判定ライン57への到達に伴い任意の方向への回転操作を要求する。そして、第1期間では、その回転操作の継続が、続く期間オブジェクト55Dの後端が判定ライン57を通過するまで要求される。このように第1期間では右回転及び左回転のいずれ方向への回転操作が実行されてもよいが、
図5の例では右回転(右回り)の方向が採用され、先端の節55Fの判定ライン57への到達に伴い右回転の回転操作が開始されている。この場合、第1期間ではその右回転の回転操作の継続が、続く期間オブジェクト55Dの後端が判定ライン57を通過するまで(換言すれば第2期間の開始まで)要求される。
【0049】
第2期間は、中間の節55Fとそれに続く期間オブジェクト55Dとの組合せにより形成される期間である。つまり、第2期間は、中間の節55Fの判定ライン57への到達からそれに続く期間オブジェクト55Dの後端が判定ライン57を通過するまでの期間である。ただし、中間の節55Fによって先端の節55Fと異なる回転操作が要求される。つまり、中間の節55Fは、いずれか一方への回転操作(第1期間)の継続を終了すべき終了時期、及び他方への回転操作(第2期間)の継続を開始すべき開始時期の両方を示す指標として機能する。この例において中間の節オブジェクト55Fが本発明の変更指標として機能する。
【0050】
具体的には、例えば第1期間において右回りの回転操作が実行されている場合、中間の節55Fの判定ライン57への到達に合わせて左回り(第1期間における右回りの反対方向)への回転操作がユーザに要求される。つまり、中間の節55Fにおいて第2期間として左回りへの回転操作が開始され、結果的に右回りへの回転操作を継続する第1期間が終了する。そして、第2期間ではその左回りへの回転操作の継続が、続く期間オブジェクト55Dの後端が判定ライン57を通過するまで要求される。
【0051】
一方、第3期間は、後端の節55Fにより案内される期間である。つまり、第3期間は、後端の節55Fが判定ライン57に到達する時期に対応する。継続オブジェクト55Cにおいて後端の節55Fは省略され、第2期間(換言すれば第2期間を形成する期間オブジェクト55Dの後端)で終了してもよいが、一例として後端にも節オブジェクト55Fが設けられ、それに対応する実行時期において所定の操作が要求される。このような所定の操作として第2期間と同様の方向への回転操作、或いは無操作(回転操作の停止)を含む各種の操作が適宜に要求されてよいが、例えば中間の節55Fと同様に直前の回転操作とは反対方向への回転操作が要求される。つまり、後端の節55Fによって第2期間(直前の期間)とは逆方向への回転操作が要求される。
【0052】
具体的には、例えば第2期間において左回りの回転操作が実行されている場合、後端の節55Fの判定ライン57への到達に合わせて右回り(第2期間における左回りの反対方向)への回転操作がユーザに要求される。後端の節55Fは上述のように適宜に機能してよく、例えば第2期間と同様の回転操作の要求として機能しても、特に操作を要求しない単なる第2期間の終了時期として機能しても、更には無操作の要求として機能してもよいが、一例として上述のように反対方向への操作として機能する。一例として、継続オブジェクト55Cはこのような操作をユーザに要求する。換言すれば、継続オブジェクト55Cは上述のような操作の実行時期を案内し、上述のような操作を基準にユーザの実際の回転継続操作が評価される。この例においてターンテーブル20Aの回転方向、右回転、及び左回転が、本発明の操作要素、一つの操作要素(あるいは一方)、及び他の操作要素(あるいは他方)としてそれぞれ機能する。
【0053】
次に、シーケンスデータQDの詳細について説明する。
図6は、シーケンスデータQDの構成の一例を示す図である。シーケンスデータQDは実行時期の案内に関連する各種の情報を適宜に含み得るが、
図6の例は回転継続操作(継続オブジェクト55Cの表示)に関連する部分を示している。
図6に示すように、シーケンスデータQDは、実行時期毎にその実行時期の案内に関する情報を管理するためのシーケンスレコードQDRを含んでいる。また、シーケンスレコードQDRは、このような管理を実現するために、“実行時期”、“経路”、“種類”、及び“特別”の情報を含んでいる。シーケンスレコードQDRには、これらの情報が相互に関連付けられるように記録されている。なお、シーケンスデータQDには、これらに限定されず、各実行時期の案内、或いは評価に必要な適宜の情報が含まれていてよい。あるいは、上述の各情報が適宜に省略されてもよい。
【0054】
“実行時期”は、各操作部15への操作(プレイ行為)が実行されるべき実行時期を示す情報である。“実行時期”には実行時期として各種の手法で適宜に特定される時期の情報が記述されてよいが、例えば楽曲の開始からの経過時刻の情報が記述される。“経路”は各実行時期に対応する指示オブジェクト55が配置されるべきレーンLN(経路)を示す情報である。“経路”には適宜の情報がレーンLNを示す情報として記述されてよいが、例えば右から順に各レーンLNに番号が振られる場合のその番号の情報が記述される。“種類”は指示オブジェクト55の種類を示す情報である。各種類を示す情報として適宜の情報が利用されてよいが、一例として各種類に付与されるアルファベットを示す情報が利用される。例えば、回転オブジェクト55B、及び継続オブジェクト55Cにはそれぞれ異なる種類を示す別々のアルファベットが付与され、そのアルファベットの情報が“種類”に記述される。一方、“特別”は、各指示オブジェクト55に特殊要素が設定される場合のその特殊要素を示す情報である。例えば、このような特殊要素の一つとして継続オブジェクト55Cにおける先端の節55F、後端の節55F、及び中間の節55Fを示す情報が“特別”に記述される。
【0055】
より具体的には、シーケンスレコードQDRは、継続オブジェクト55Cを表示するための回転継続操作用のレコードQDRsを含んでいる。回転継続操作用のレコードQDRsは適宜に構成されてよいが、
図6の例では開始用のレコードQDR1、終了用のレコードQDR2、及び中間用のレコードQDR3の三種類のシーケンスレコードQDRの組合せにより構成される。開始用のレコードQDR1、終了用のレコードQDR2、及び中間用のレコードQDR3は、順に先端の節55F、後端の節55F、及び中間の節55Fをそれぞれ表示するためのシーケンスレコードQDRである。継続オブジェクト55Cは適宜の数の中間の節55Fを含んでいてよく、回転継続操作用のレコードQDRsはその数に応じた中間用のレコードQDR3を含み得るが、
図6の例では
図4の例の継続オブジェクト55Cに対応するように一つの中間用のレコードQDR3が示されている。
【0056】
また、開始用のレコードQDR1、終了用のレコードQDR2、及び中間用のレコードQDR3のいずれも上述のように“実行時期”、“経路”、“種類”、及び“特別”の情報を含んでいるが、
図6の例では“特別”に“Start”、“end”、及び“middle”の情報がそれぞれ記述されている。“Start”、“end”、及び“middle”はいずれも継続オブジェクト55Cにおける指示オブジェクト55の種類を示す情報であり、先端の節55F、後端の節55F、及び中間の節55Fをそれぞれ示す情報である。先端の節55F等は適宜の情報に基づいて特定されてよいが、一例としてこれらの“Start”等の特殊情報に基づいて特定される。
【0057】
一方、“種類”には継続オブジェクト55Cを示す情報が記述されるが、
図6の例ではこのような情報として開始用のレコードQDR1、終了用のレコードQDR2、及び中間用のレコードQDR3のいずれにおいても“S”の情報が記述されている。同様に、“経路”には、いずれも右端の特別レーンLN2を示す“1”の情報が記述されている。また、“実行時期”には回転操作の実行時期として、先端の節55F、中間の節55F、或いは後端の節55Fが判定ライン57に到達すべき時期が記述されるが、開始用のレコードQDR1、中間用のレコードQDR3、及び終了用のレコードQDR2には順に0.2秒ずつ遅れる“7.0”、“7.2”、及び“7.4”の情報がそれぞれ記述されている。この場合、この回転継続操作用のレコードQDRsに基づいて、特別レーンLN2に0.2秒に対応する間隔毎に先端の節55F、中間の節55F、及び後端の節55Fが配置される。さらに、先端の節55Fと中間の節55Fとの間、及び中間の節55Fと後端の節55Fとの間には、それぞれに期間オブジェクト55Dが配置される。この例において中間用のレコードQDR3の実行時期(中間の節55Fに対応する実行時期)が、本発明の変更時期として機能する。
【0058】
次に、
図7及び
図8を参照して、シーケンス処理、及び継続評価処理の手順について説明する。シーケンス処理は、各操作部15への操作(プレイ行為)の実行時期を案内するための処理である。
図7の例は、各指示オブジェクト55の判定ライン57への到達によりシーケンスデータQDの各実行時期を案内する場合を示している。この場合、案内実行部33は、案内画面50の表示開始に伴い所定の周期で繰り返し
図7のシーケンス処理を開始し、まず現在時刻を取得する(ステップS101)。案内実行部33は、例えば楽曲の再生開始時点からの経過時間によって楽曲上の時刻を特定する。
【0059】
続いて案内実行部33は、案内画面50の表示範囲に相当する時間長に存在する各実行時期をシーケンスデータQDから取得する(ステップS102)。表示範囲は、例えば、現在時刻から将来に向かって楽曲の二小節相当の時間範囲(例えば最も遠い出現位置から到達位置まで指示オブジェクト55が所定の移動速度で移動する場合に要する時間範囲)が設定される。
【0060】
次に案内実行部33は、ステップS102で取得した実行時期毎に各シーケンスレコードQDRで特定される各実行時期の詳細を特定する(ステップS103)。この詳細には、例えば指示オブジェクト55の種類、及びその指示オブジェクト55が配置されるべきレーンLNが含まれる。また、指示オブジェクト55の種類が継続オブジェクト55Cの場合、その詳細には中間の節55F等の節オブジェクト55Fの判別が含まれる。具体的には、案内実行部33は各シーケンスレコードQDRの“種類”及び“経路”の情報を参照し、通常オブジェクト55A、回転オブジェクト55B、或いは継続オブジェクト55Cといった各実行時期に対応する指示オブジェクト55の種類、及びその指示オブジェクト55が配置されるべきレーンLNをそれぞれ特定する。また、指示オブジェクト55の種類が継続オブジェクト55Cの場合、案内実行部33は更に“特別”の情報を参照し、先端の節55F、中間の節55F、或いは後端の節55Fといった節オブジェクト55Fの種類、及びその実行時期を特定する。
【0061】
続いて案内実行部33は、各実行時期に対応する指示オブジェクト55の各レーンLN上における座標を演算する(ステップS104)。案内実行部33は、この演算を適宜に実行し得るが、一例として次のように実行する。すなわち、案内実行部33は、まず各実行時期と現在時刻との時間差に応じて判定ライン57(到達位置)からの時間軸方向(つまり、指示オブジェクト55の移動方向)におけるレーンLN(移動経路)上の位置を判別する。これにより、各レーンLN上に指示オブジェクト55を判定ライン57から時間軸に沿って配置するために必要な座標が取得される。また、継続オブジェクト55Cの場合、案内実行部33はまず先端の節55F、中間の節55F、及び後端の節55F(表示範囲に含まれている場合)の座標を判別し、その座標に基づいて期間オブジェクト55Dの配置位置として先端の節55Fと中間の節55Fとの間等(複数の中間の節55Fが存在する場合は連続する二つの中間の節55F間を含む)といった期間オブジェクト55Dが配置されるべき位置(各節オブジェクト55F間の位置)の座標を取得する。
【0062】
次に案内実行部33は、ステップS104で演算した各レーンLN上の座標位置に各指示オブジェクト55が表示されるように、各レーンLNに各指示オブジェクト55を配置する(ステップS105)。また、案内実行部33は、この配置に各指示オブジェクト55の種類を反映する。具体的には、案内実行部33は、例えば指示オブジェクト55の種類が通常オブジェクト55Aの場合には通常オブジェクト55Aを示す形態(形状、大きさ、或いは配色を含む)にて、回転オブジェクト55Bの場合には回転オブジェクト55Bを示す形態(
図4の例では配置されるレーンLNに応じて大きさが相違しているものの、通常オブジェクト55A、及び回転オブジェクト55Bのいずれも同様の形態に表示されているが、これらは適宜の形態に構成されてよい)にて、継続オブジェクト55Cの場合には継続オブジェクト55Cを示す形態にて、それぞれ指示オブジェクト55を配置する。具体的には、例えば継続オブジェクト55Cの場合、案内実行部33は先端の節55F等と期間オブジェクト55D(例えば
図4の例の右斜線の配色)とを含むこれらの組合せの形態にて、継続オブジェクト55Cを各レーンLNに配置する。そして、案内実行部33は、このような配置の後に今回のシーケンス処理を終了する。
【0063】
図7の手順により、通常オブジェクト55A、回転オブジェクト55B、及び継続オブジェクト55Cといった種類に応じた指示オブジェクト55が所定のレーンLN(時間軸として機能する)上の適切な位置に表示される。また、それらの指示オブジェクト55の位置は、実行時期に判定ライン57の位置と一致するように時間の経過(楽曲の進行)に従って徐々に判定ライン57に向かって移動(変位)する。つまり、案内画面50において実行時期を案内するように移動する指示オブジェクト55の表示が実現される。具体的には、継続オブジェクト55Cの場合、先端の節55F等と期間オブジェクト55Dとの組合せとして表示される。そして、これらの先端の節55F等を通じて継続オブジェクト55Cの開始(先端の節55Fの判定ライン57への到達)から終わり(後端の節55Fの判定ライン57への到達)まで回転操作を継続しつつも途中の時期(中間の節55Fの判定ライン57への到達)にその内容(回転方向)を変える操作の実行時期が案内される。
【0064】
継続評価処理は、回転継続操作を評価するための処理である。回転継続操作は適宜に案内されてよいが、
図8の例は継続オブジェクト55Cを通じて回転継続操作が案内される場合を示している。また、継続オブジェクト55Cにおいて先端の節55F等は特定の回転方向を指示してもよい(換言すれば先端の節55F等を通じて適切な回転方向が絶対的に指定されもよい)が、
図8の例は
図5の例のように特に特定の回転方向が指定されず、先端の節55Fに対する回転操作の回転方向を基準に以降の節オブジェクト55Fにおける適切な回転操作の方向が特定される(相対的に回転方向が特定される)場合を示している。同様に、中間の節55F及び後端の節55Fにおける回転方向の変更の評価はその全部或いは一部において適宜に省略されてもよいが、
図8の例はそれらの全部において(中間の節55F及び後端の節55Fのいずれにおいて)実行される場合を示している。さらに、継続オブジェクト55Cに含まれる各節オブジェクト55Fに対する回転操作は、回転オブジェクト55Bと同様の評価基準に従って評価されてもよいが、
図8の例は回転オブジェクト55Bとは異なる評価基準に従って評価される場合を示している。
【0065】
具体的には、評価実行部35は、回転継続操作の継続期間(先端の節55Fに対応する実行時期から後端の節55Fに対応する実行時期まで)を基準に設定される継続操作の評価期間(例えば先端の節55Fに対応する実行時期を中心に含む所定の評価期間の開始から後端の節55Fに対応する同様の評価期間の終了まで)において所定の周期で繰り返し
図8の継続評価処理を開始し、まずターンテーブル20Aに対する回転操作が実行されたか否か判別する(ステップS201)。回転操作が実行されていない場合、評価実行部35は以降の処理をスキップして、今回の継続評価処理を終了する。この場合、評価実行部35はミス操作等の回転継続操作の失敗を示す評価結果を提示してもよい。
【0066】
一方、回転操作が実行されている場合、評価実行部35は変更時期に該当するか否か判別する(ステップS202)。変更時期は回転操作の内容、より具体的には回転操作の回転方向を変更すべき時期である。回転操作の回転方向の変更は、中間の節55F及び後端の節55Fを通じて案内される。このため、変更時期は中間の節55F及び後端の節55Fにそれぞれ対応する実行時期を基準に設定される。具体的には、例えば変更時期として、中間の節55F等に対応する実行時期がそのまま機能してもよいが、一例としてその実行時期を基準にその実行時期を中心に含む所定の許容期間が機能する。このため、評価実行部35は現在がその許容期間に該当するか否か判別する。
【0067】
現在が許容期間に該当する場合、評価実行部35は評価対象の回転方向を変更する(ステップS203)。具体的には、評価実行部35は評価対象の回転方向を直前までの回転方向からその反対の回転方向に変更する。つまり、評価実行部35は評価対象(実行対象)とされる回転操作の内容を変更する。
【0068】
一方、現在が許容期間に該当しない場合、或いはステップS203において評価対象の回転方向を変更した後に、評価実行部35はユーザによって実行された回転操作が適切な回転操作か否か判別する(ステップS204)。具体的には、評価実行部35は、ステップS202で変更時期に該当しないと判別した場合、前回と同様の回転方向への回転操作を適切な回転操作と判定する。ただし、変更時期に該当しない場合であっても、現在が先端の節55Fに対応する実行時期の評価期間に属する場合、評価実行部35は任意の回転方向への回転操作を適切な回転操作と判定する。つまり、右回転及び左回転のいずれへの回転操作も適切な回転操作と判定される。一方、評価実行部35は、ステップS202で変更時期に該当すると判別した場合、前回と反対の回転方向への回転操作を適切な回転操作と判定する。そして、ユーザの回転操作が適切な回転操作でない場合、つまり変更時期に該当しない場合の前回と異なる回転方向への回転操作、或いは変更時期に該当する場合の前回と同様の回転方向への回転操作の場合、評価実行部35は、ステップS206に進む。
【0069】
一方、ユーザの回転操作が適切な回転操作である場合、つまり先端の節55Fへの回転操作、変更時期に該当しない場合の前回と同様の回転方向への回転操作、或いは変更時期に該当する場合の前回と反対の回転方向への回転操作の場合、評価実行部35は、ユーザの回転操作の評価に適用されるべき評価基準を特定する(ステップS205)。具体的には、評価実行部35は、回転オブジェクト55Bに対応する実行時期の評価に適用される評価基準(以下、通常評価基準と呼ぶ場合がある)よりも緩和された評価基準(以下、緩和基準と呼ぶ場合がある)をユーザの回転操作の評価に適用されるべき評価基準として特定する。緩和基準の緩和は適宜に実現されてよいが、一例として適切な実行時期と判別される評価期間の緩和により実現される。具体的には、緩和基準では、各実行時期を基準に設定される評価期間として通常評価基準よりも長い評価期間が利用される。この例において回転オブジェクト55Bに対応する回転操作が本発明の他の操作として機能する。
【0070】
ステップS205に続いて、或いはステップS204で適切な回転操作でないと判別した後に、評価実行部35は、ユーザの回転操作を評価する(ステップS206)。具体的には、ステップS204で適切な回転操作でないと判別した場合、評価実行部35はユーザの回転操作をミス操作と評価する。一方、ステップS205の後に、評価実行部35は、ステップS205で特定した緩和基準に基づいてユーザの回転操作を評価する。この評価は適宜に実現されてよいが、一例としてずれ時間に基づいて実現される。具体的には、継続オブジェクト55Cに含まれる各節オブジェクト55Fに対応する実行時期では、シーケンスデータQDに記述された実行時期とユーザの回転操作の実際の実行時期との間のずれ時間に基づいて、そのずれ時間が小さいほど、ユーザの回転操作が高く評価される。一方、期間オブジェクト55Dに対応する実行時期(期間)では、適切な回転操作の有無、つまり回転操作の継続の有無が評価される。このため、適切な回転操作が実行されている場合に適切な継続操作と評価される。また、これらの評価は継続オブジェクト55Cに対する一つの継続操作としてまとめて実行されてもよいが、一例として第1期間等の期間毎に実行される。この場合において、後端の節55Fに対応する実行時期とのずれ時間は、第3期間として第2期間と独立的に評価されてもよいが、一例として第2期間に評価に組み込まれる。つまり、第3期間の評価のみ例外的に第2期間の評価に組み込まれ、第2期間の一部としてまとめて評価される。そして、評価実行部35は、このような評価結果を適宜案内画面50に表示する。また、評価実行部35は、このような評価の後に今回の継続評価処理を終了する。
【0071】
図8の手順により、継続オブジェクト55Cを通じて案内される回転継続操作の継続期間においてユーザの実際の回転操作が評価される。具体的には、継続オブジェクト55Cに含まれる先端の節55Fに対応する実行時期では、ユーザの任意の回転方向への回転操作が評価される。つまり、先端の節55Fに対応する実行時期では、回転方向にかかわらず回転継続操作の開始の有無が評価される。一方、継続オブジェクト55Cに含まれる中間の節55Fに対応する実行時期では、直前の期間(例えば
図5の例の第1期間)とは異なる方向への回転操作が評価される。また、先端の節55F、或いは中間の節55Fに続く期間オブジェクト55Dに対応する実行時期(例えば
図5の例の第1期間等、次の節オブジェクト55Fに対応する実行時期までの期間)では、直前の節オブジェクト55Fに対応する実行時期において実行された回転方向への回転操作の継続の有無が評価される。さらに、後端の節55Fに対応する実行時期は、直前の期間(例えば第2期間)の評価に組み込まれ、その直前の期間の一部として評価される。結果として、継続オブジェクト55Cを通じた
図5の例の要求が実現される。また、継続オブジェクト55Cに含まれる各節オブジェクト55Fの評価には、回転オブジェクト55Bに適用される評価基準よりも基準の緩い緩和基準が適用される。
【0072】
以上に説明したように、この形態によれば、一つの継続オブジェクト55Cを通じて、ターンテーブル20Aを継続的に回転させる回転継続操作とともに、その回転継続操作の回転方向を一方の方向から他方の方向に変更すべき変更時期が案内される。より具体的には、継続オブジェクト55Cに含まれる先端の節55Fを通じて任意の回転方向への回転継続操作の開始が、その後の中間の節55Fを通じて先端の節55Fにおいて開始した回転継続操作における回転方向を反対方向に変更すべき時期が、後端の節55Fを通じて回転継続操作の終了が、それぞれ案内される。このため、この案内を通じて、ターンテーブル20Aに対する回転継続操作、並びにその途中において、その回転継続操作の回転方向を一方の方向から他方の方向に変更するという回転継続操作の内容の変更をユーザに要求することができる。また、変更時期(例えば中間の節55F等に対応する実行時期を基準に設定される許容期間)において回転方向の変更が評価される場合、そのような評価を通じて変更時期における回転継続操作の内容の変更を促進することができる。結果として、このような変更の要求を通じて、回転継続操作が単調な操作になってしまう可能性を抑制することができる。
【0073】
さらに、継続オブジェクト55Cの先端の節55Fにおいて任意の方向への回転操作を許容することにより、回転継続操作における開始時の回転方向の選択をユーザに委ねることができる。例えば、開始時の選択結果に応じて右回転、及び左回転の回転操作のいずれの回数が多くなるか、いずれの継続時間が長くなるか、或いはいずれの回転操作が他の操作(比較的難しい操作、或いは簡単な操作等)と同時に生じるか、といった変化が生じ得る。一般的に右回転及び左回転の回転操作の間には、得手、不得手が生じる可能性が高いため、開始時の回転方向の選択をユーザに委ねることにより、その選択に以後の回転方向の変更も考慮した戦略性を持たせることができる。結果として、これらにより、音楽ゲームの興趣性を向上させることができる。
【0074】
以上の形態において、ゲーム機3の案内実行部33が、
図7の手順を実行することにより本発明の時期特定手段、及び時期案内手段として機能する。具体的には、案内実行部33が、
図7のステップS103を実行することにより時期特定手段として、ステップS105を実行することにより時期案内手段として、それぞれ機能する。また、ゲーム機3の評価実行部35が、
図8の手順のステップS206を実行することにより、本発明の変更評価手段、及び操作評価手段として機能する。
【0075】
本発明は上述した形態に限定されず、適宜の変形又は変更が施された形態にて実施されてよい。例えば、上述の形態では、ターンテーブル20Aが本発明の特定の操作部として機能している。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、その他にも同様の回転型の操作部として機能するつまみが特定の操作部として機能してもよい。あるいは、左右方向、若しくは上下方向といった複数の方向に移動するように操作されるスライダが特定の操作部として機能し、それらの移動方向が操作要素として機能してもよい。さらに、長押しと連打とを検出可能な押釦スイッチが特定の操作部として機能し、それらの長押し及び連打が複数の操作要素として機能してもよい。
【0076】
上述の形態では、ゲーム機3はアーケードゲーム機として構成されている。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。ユーザ端末装置4を含む、各種の家庭用ゲーム装置がゲーム機3として利用されてよい。また、例えば、ゲーム機3としてユーザ端末装置4が利用される場合、操作部15に相当する各操作部材を含む外付けのコントローラが入力装置として設けられてもよい。あるいは、ユーザ端末装置4にタッチ操作の位置を検出するタッチパネルが入力装置として設けられる場合、上述の回転操作等が実行される領域としてモニタに表示される操作領域(ターンテーブル20Aやスライダ等に対応する画像)が、特定の操作部として機能してもよい。
【0077】
また、上述の形態では、ゲームシステム1は、センターサーバ2を含んでいる。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、センターサーバ2は省略され、ゲーム機3が単体で本発明のゲームシステムとして機能してもよい。あるいは、反対にゲーム機3の役割(各種処理等)の全部或いは一部をセンターサーバ2が実行してもよい。この場合、ゲーム機3及びセンターサーバ2の組み合わせ、或いはセンターサーバ2単体(複数のサーバ装置によって構成される場合を含む)が本発明のゲームシステムとして機能してもよい。
【0078】
上述した実施の形態及び変形例のそれぞれから導き出される本発明の各種の態様を以下に記載する。なお、以下の説明では、本発明の各態様の理解を容易にするために添付図面に図示された対応する部材を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0079】
本発明のゲームシステムは、複数の操作要素を含むように入力装置(14)に設けられる特定の操作部(20A)を前記複数の操作要素の一つの操作要素にて継続的に操作する継続操作を、実行対象のプレイ行為として出力装置(12)を通じて案内するタイプのタイミングゲームを提供するゲームシステム(3)であって、前記継続操作の途中において前記継続操作における前記一つの操作要素を他の操作要素に変更すべき時期としての変更時期が記述されたシーケンスデータ(QD)に基づいて前記変更時期を特定する時期特定手段(33)と、前記継続操作の途中において当該継続操作の操作要素が前記一つの操作要素から前記他の操作要素に変更されるように前記変更時期を案内する時期案内手段(33)と、を備えるものである。
【0080】
本発明によれば、継続操作の操作要素を一つの操作要素から他の操作要素に変更すべき変更時期が案内される。このため、この案内を通じて、特定の操作部に対する継続操作の途中において、その継続操作の操作要素を一つの操作要素から他の操作要素に変更するという継続操作の内容の変更をユーザに要求することができる。結果として、このような変更の要求を通じて、継続操作が単調な操作になってしまう可能性を抑制することができる。これらにより、ゲームの興趣性を向上させることができる。
【0081】
継続操作は適宜に案内されてよい。例えば、継続操作はスピーカ等の出力装置を通じて音声によって案内されてもよいし、表示装置を通じて視覚的に案内されてもよい。また、表示装置を通じた視覚的な案内も適宜に実現されてよい。変更時期も同様である。例えば、継続操作が所定のオブジェクトの表示を通じて案内される場合において、変更時期はそのオブジェクトと無関係に案内されてもよいし、そのオブジェクトと関連付けて案内されてもよい。具体的には、変更時期は、例えば継続操作用のオブジェクトとは別に用意される専用のゲージ等の点灯等を通じて案内されてもよいし、或いは継続操作用のオブジェクトの一部が変更時期の案内に利用されてもよい。一方、継続操作用のオブジェクトは各種の手法により継続操作を案内するように適宜に構成されてよく、例えば継続操作の開始時期のみを案内し、その継続操作の継続時間はカウントダウン等の別の表示(あるいは音声)を通じて案内されてもよい。つまり、継続操作用のオブジェクトは継続操作の適宜の要素を案内してよい。あるいは、継続操作用のオブジェクトは当然それらの開始時期、及び継続時間の両方(開始時期を含む継続期間)を案内してもよい。
【0082】
より具体的には、例えば、本発明のゲームシステムの一態様において、前記出力装置として、前記継続操作を案内するための継続オブジェクト(55C)を含むゲーム画面(50)を表示する表示装置(12)が利用され、前記時期案内手段は、前記一つの操作要素による前記継続操作を終了すべき終了時期、及び前記他の操作要素による前記継続操作を開始すべき開始時期の両方として機能する変更指標(55F)を含むように前記継続オブジェクトを前記ゲーム画面に提示することにより、前記継続オブジェクトの前記変更指標を通じて前記変更時期を案内してもよい。あるいは、この態様において、前記入力装置には、前記特定の操作部を含む複数の操作部(17、20A)が設けられ、前記ゲーム画面には、前記継続オブジェクトと現在時刻の基準として機能する基準標識(57)との間に生じる相対的変位の経路(LN)として、前記複数の操作部にそれぞれ対応する複数の経路(LN)が設けられ、前記時期案内手段は、前記継続オブジェクトの位置と前記基準標識の位置とが前記相対的変位を通じて前記継続操作が実行されるべき継続期間において継続的に一致するように前記複数の経路のうち前記特定の操作部に対応する特定の経路(LN2)に沿って延びるとともに、前記変更時期において前記基準標識と一致する位置に前記変更指標を含むオブジェクト(55C)を前記継続オブジェクトとして前記特定の経路に提示することにより、前記変更時期を案内してもよい。
【0083】
特定の操作部として、複数の操作要素を含む適宜の操作部が利用されてよい。例えば、長押しと連打とを区別可能な押釦スイッチの場合、その押釦スイッチが特定の操作部として、長押し及び連打が複数の操作要素として、それぞれ機能してもよい。また、例えば左右、或いは上下方向にスライド可能な操作部が特定の操作部として機能し、左右或いは上下方向が複数の操作要素として機能してもよい。同様に、右回転(右回りの回転)及び左回転(左回りの回転)可能な回転型の操作部が特定の操作部として機能し、左右の回転方向が複数の操作要素として機能してもよい。例えば、本発明のゲームシステムにおいて、前記入力装置には、右回転及び左回転の両方に回転する回転型の操作部(20A)が前記特定の操作部として設けられ、前記複数の操作要素として、前記回転型の操作部における前記右回転及び左回転の回転方向が機能し、前記継続操作として、前記右回転及び左回転のいずれか一方に前記回転型の操作部を継続的に回転させる回転継続操作が要求され、前記時期案内手段は、前記回転継続操作の途中において当該回転継続操作における回転方向が前記右回転及び左回転のいずれか一方から他方に前記変更時期の前後で変更されるように前記変更時期を案内してもよい。
【0084】
変更時期は適宜に評価されてよい。例えば、継続操作の途中において複数の変更時期が用意される場合においてその一部だけが評価されても、その全てが評価されてもよい。或いは、変更時期の評価は省略されてもよい。つまり、変更時期に継続操作の内容を変更するか否かはユーザに委ねられてもよい。例えば、本発明のゲームシステムの一態様として、前記変更時期の前後において前記継続操作の操作要素が変更されたか否か評価する変更評価手段(35)を備える態様が採用されてもよい。この場合、変更時期の評価を通じて、変更時期における継続操作の内容の変更を促進することができる。
【0085】
継続操作の開始時における操作要素は適宜に設定されてよい。例えば、開始時において特定の操作要素が要求されてもよいし、任意の操作要素による継続操作が許容されてもよい。具体的には、例えば、変更時期における操作要素の変更が評価される態様において、前記変更評価手段は、前記継続操作を開始すべき時期における当該継続操作の開始の有無を当該継続操作の操作要素にかかわらず評価してもよい。複数の操作要素が用意される場合、一般的にそれらの間には得意、不得意が生じる可能性が高い。開始時の操作要素が評価されない場合、その選択をユーザに委ねることができる。結果として、開始時における操作要素の選択にその後の操作要素の変更も考慮した戦略性を持たせることができる。
【0086】
継続操作は適宜に評価されてよく、例えば他の操作と同様に評価されても、他の操作とは相違するように評価されてもよい。例えば、難易度を上げるために、他の操作よりも難しい基準に従って継続操作は評価されてもよい。あるいは、その反対に難易度を下げるために、他の操作よりも緩やかな基準に従って継続操作は評価されてもよい。具体的には、例えば、本発明のゲームシステムの一態様として、前記特定の操作部に対する他の操作が前記継続操作とは別に前記実行対象のプレイ行為として更に前記タイミングゲームに用意される場合に、前記他の操作に適用される評価基準よりも基準が緩和された緩和基準に基づいて前記継続操作を評価する操作評価手段(35)を備える態様が採用されてもよい。
【0087】
一方、本発明のコンピュータプログラム(PG2)は、前記入力装置、及び前記出力装置に接続されるコンピュータを、上述のゲームシステムの各手段として機能させるように構成されたものである。
【0088】
また、本発明の制御方法は、複数の操作要素を含むように入力装置(14)に設けられる特定の操作部(20A)を前記複数の操作要素の一つの操作要素にて継続的に操作する継続操作を、実行対象のプレイ行為として出力装置(12)を通じて案内するタイプのタイミングゲームを提供するゲームシステム(3)に組み込まれるコンピュータ(31)に、前記継続操作の途中において前記継続操作における前記一つの操作要素を他の操作要素に変更すべき時期としての変更時期が記述されたシーケンスデータ(QD)に基づいて前記変更時期を特定する時期特定手順と、前記継続操作の途中において当該継続操作の操作要素が前記一つの操作要素から前記他の操作要素に変更されるように前記変更時期を案内する時期案内手順と、を実行させるものである。本発明のコンピュータプログラム、或いは制御方法が実行されることにより、本発明のゲームシステムを実現することができる。
【符号の説明】
【0089】
3 ゲーム機(ゲームシステム)
12 第1モニタ(表示装置)
14 コントロールパネル(入力装置)
17 押釦スイッチ(操作部)
31 制御ユニット(コンピュータ)
33 案内実行部(時期特定手段、時期案内手段)
35 評価実行部(変更評価手段、操作評価手段)
50 案内画面(ゲーム画面)
57 判定ライン(基準標識)
20A ターンテーブル(特定の操作部、回転型の操作部)
55C 継続オブジェクト
55F 中間の節オブジェクト(変更指標)
LN レーン(経路)
QD シーケンスデータ
LN2 特別レーン(特定の経路)
PG2 ゲームプログラム(コンピュータプログラム)
【要約】
【課題】特定の操作部に対する継続操作の途中においてその継続操作の内容の変更をユーザに要求することができるゲームシステムを提供する。
【解決手段】ゲーム機3は、右回転及び左回転可能にコントロールパネル14に設けられるターンテーブル20Aをいずれか一方向に継続的に回転操作する回転継続操作を、案内画面50を通じて案内するタイプの音楽ゲームを提供する。また、ゲーム機3は、その回転継続操作の途中において回転方向を一方から他方に変更すべき時期としての変更時期が記述されたシーケンスデータQDに基づいて変更時期を特定し、その回転継続操作の途中において回転継続操作の回転方向が一方から他方に変更されるように特定した変更時期を案内する。
【選択図】
図4