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特許7188841シリコンレンズを有するマルチチャネルモードコンバータ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】シリコンレンズを有するマルチチャネルモードコンバータ
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/32 20060101AFI20221206BHJP
   G02B 6/30 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
G02B6/32
G02B6/30
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021536298
(86)(22)【出願日】2019-06-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-16
(86)【国際出願番号】 CN2019091406
(87)【国際公開番号】W WO2020133951
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2021-07-29
(31)【優先権主張番号】62/784,928
(32)【優先日】2018-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミアオ、ロンシェン
(72)【発明者】
【氏名】ゼン、シュエヤン
(72)【発明者】
【氏名】シェン、シャオ アンディ
(72)【発明者】
【氏名】バイ、ユ シェン
【審査官】林 祥恵
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-341177(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0252687(US,A1)
【文献】特開2004-117788(JP,A)
【文献】特開2010-109204(JP,A)
【文献】特開平09-073028(JP,A)
【文献】特開2016-095410(JP,A)
【文献】実開昭61-013811(JP,U)
【文献】特表2005-508015(JP,A)
【文献】国際公開第2015/020870(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0205582(US,A1)
【文献】特開平3-237406(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/26-6/27
G02B 6/30-6/34
G02B 6/42-6/43
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導波路と第1ファイバとの間で第1モードを変換するように構成された第1シリコンレンズ、および、第2導波路と第2ファイバとの間で第2モードを変換するように構成された第2シリコンレンズを有する、レンズアレイと、
前記レンズアレイに結合されたガラスブロックと、
前記ガラスブロックに結合されたファイバ組立体(FAU)であって、前記第1シリコンレンズに対応する前記第1ファイバ、および前記第2シリコンレンズに対応する前記第2ファイバをし、前記第1シリコンレンズおよび前記第2シリコンレンズの中心からずらされている、FAUと、
を備えるマルチチャネルモードコンバータ。
【請求項2】
前記ガラスブロックは、光学ガラスを含む組成を有する、請求項1に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
【請求項3】
前記光学ガラスはBK7である、請求項に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
【請求項4】
前記レンズアレイに含まれるレンズの数と、前記FAUに含まれるファイバの数とが等しい、請求項1からのいずれか一項に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
【請求項5】
前記第1シリコンレンズおよび前記第2シリコンレンズはドライエッチングによって形成される、請求項1からのいずれか一項に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
【請求項6】
前記レンズアレイは、約1ミリメートル(mm)から約5mmの幅と、約0.5mmから約1mmの長さと、約0.5mmから約2mmの高さとを有する、請求項1からのいずれか一項に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
【請求項7】
前記ガラスブロックは、約1mmから約5mmの幅と、約0.5mmから約2mmの長さと、約0.5mmから約2mmの高さとを有する、請求項1からのいずれか一項に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
【請求項8】
前記FAUは、約1mmから約5mmの幅と、約2mmから約5mmの長さと、約0.5mmから約2mmの高さとを有する、請求項1からのいずれか一項に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
【請求項9】
第1導波路と第1ファイバとの間で第1モードを変換するように構成された第1シリコンレンズ、および第2導波路と第2ファイバとの間で第2モードを変換するように構成された第2シリコンレンズを有する、レンズアレイと、
前記レンズアレイに結合されたガラスブロックであって、前記第1シリコンレンズに対応する第1光線および前記第2シリコンレンズに対応する第2光線のための光路を提供するように構成された、ガラスブロックと
前記ガラスブロックに結合されたファイバ組立体(FAU)であって、前記第1ファイバおよび前記第2ファイバを有し、前記第1シリコンレンズおよび前記第2シリコンレンズの中心からずらされている、FAUと、
を備えるモードコンバータシステム。
【請求項10】
前記レンズアレイに結合された導波路ブロックであって、
前記第1光線を前記導波路ブロック内へと誘導するように構成された第1導波路、および
前記第2光線を前記導波路ブロック内へと誘導するように構成された第2導波路
を有する、導波路ブロックをさらに備える、請求項に記載のモードコンバータシステム。
【請求項11】
前記第1シリコンレンズおよび前記第2シリコンレンズは、約1.5から約5の倍率を有する、請求項9又は10に記載のモードコンバータシステム。
【請求項12】
前記第1シリコンレンズおよび前記第2シリコンレンズは、前記倍率に基づく比によってファイバ組立体(FAU)ピッチ公差を低減するように構成される、請求項11に記載のモードコンバータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、概してシリコンフォトニクスに関し、特にシリコンフォトニクス用のモードコンバータに関する。
【0002】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2018年12月26日に出願された米国仮特許出願第62/784,928号(発明の名称「シリコンレンズを有するマルチチャネルモードコンバータ」)の優先権を主張し、その開示は参照により本出願に組みこまれる。
【背景技術】
【0003】
シリコンフォトニックデバイスは、シリコンとその派生物を使用して、導波路を形成する。シリコンフォトニックデバイスは多くの場合、導波路に加え、ファイバを備える。導波路のモードからファイバのモードへ、またはその逆の変換が必要である。
【0004】
モードとは、光線の、導波路、ファイバ、またはその他媒体に対する入射時または射出時の形状である。モードサイズとは、モードの物理的サイズである。物理的サイズは、光強度に基づき得る。例えば、指定の光強度未満の光線は、物理的サイズの一部を成すものではないと考えられ得る。
【発明の概要】
【0005】
一実施形態では、マルチチャネルモードコンバータは、第1レンズ、および第2レンズを有する、レンズアレイと、上記レンズアレイに結合されたガラスブロックと、上記ガラスブロックに結合されたファイバ組立体(FAU)アレイであって、上記第1レンズに対応する第1ファイバ、および上記第2レンズに対応する第2ファイバを有する、FAUアレイとを備える。上記レンズアレイは、シリコンを含む組成から形成され得る。上記実施形態のいずれかにおいて、上記ガラスブロックは、BK7などのホウケイ酸クラウンガラスであり得る光学ガラスを含む組成から形成され得る。上記実施形態のいずれかにおいて、上記ガラスブロックは、ガラスキャピラリを含むガラスキャピラリブロックである。上記実施形態のいずれかにおいて、上記レンズアレイは第3レンズを含み、上記FAUアレイは上記第3レンズに対応する第3ファイバを含む。上記実施形態のいずれかにおいて、上記レンズアレイは第4レンズを含み、上記FAUアレイは上記第4レンズに対応する第4ファイバを含む。上記実施形態のいずれかにおいて、上記FAUアレイは、上記第1レンズおよび上記第2レンズの中心からずらされている。上記実施形態のいずれかにおいて、上記レンズアレイは、約1mmから約5mmの幅と、約0.5mmから約1mmの長さと、約0.5mmから約2mmの高さとを有する。上記実施形態のいずれかにおいて、上記ガラスブロックは、約1mmから約5mmの幅と、約0.5mmから約2mmの長さと、約0.5mmから約2mmの高さとを有する。上記実施形態のいずれかにおいて、上記FAUアレイは、約1mmから約5mmの幅と、約2mmから約5mmの長さと、約0.5mmから約2mmの高さとを有する。
【0006】
一実施形態では、モードコンバータシステムは、第1導波路と第1ファイバとの間で第1モードを変換するように構成された第1シリコンレンズ、および第2導波路と第2ファイバとの間で第2モードを変換するように構成された第2シリコンレンズを有する、レンズアレイと、上記レンズアレイに結合されたガラスブロックであって、上記第1シリコンレンズに対応する第1光線および上記第2シリコンレンズに対応する第2光線のための光路を提供するように構成された、ガラスブロックとを備える。上記モードコンバータシステムは、上記レンズアレイに結合された導波路ブロックであって、上記第1光線を上記導波路ブロック内へと誘導するように構成された第1導波路、および上記第2光線を上記導波路ブロック内へと誘導するように構成された第2導波路を有する、導波路ブロックをさらに備え得る。上記実施形態のいずれかにおいて、上記モードコンバータシステムは、上記ガラスブロックに結合されたファイバ組立体(FAU)アレイであって、上記第1ファイバおよび上記第2ファイバを有する、FAUアレイをさらに備える。上記実施形態のいずれかにおいて、上記FAUアレイは、上記第1シリコンレンズおよび上記第2シリコンレンズの中心からずらされている。上記実施形態のいずれかにおいて、上記第1シリコンレンズおよび上記第2シリコンレンズは、約1.5から約5の倍率を有する。上記実施形態のいずれかにおいて、上記第1シリコンレンズおよび上記第2シリコンレンズは、上記倍率に基づく比によってFAUアレイピッチ公差を低減するように構成される。
【0007】
一実施形態では、モードコンバータを製造する方法が提供される。上記方法は、リフレクタをレンズに結合して、レンズアセンブリを形成する段階と、カプラをファイバ組立体(FAU)のファイバに、光源を上記カプラに、パワーメータを上記カプラに結合して、FAUアセンブリを形成する段階とを備える。上記レンズアセンブリおよびガラスブロックが上記FAUアセンブリの端に配置される。光線を上記光源から上記カプラへと射出させ、上記パワーメータを使用して、上記光線に関連付けられる反射した光線のパワーを求め、上記パワーに基づいて上記レンズアセンブリおよび上記FAUアセンブリを揃える。上記実施形態のいずれかにおいて、上記方法は、上記FAUアセンブリの出口端において上記パワーが最大となるまで、上記レンズアセンブリおよび上記FAUアセンブリを揃える段階を備える。上記実施形態のいずれかにおいて、上記方法は、上記揃える段階の後で、上記リフレクタ、上記カプラ、上記光源、または上記パワーメータのうちの少なくとも1つを取り外す段階をさらに備える。
【0008】
上述した実施形態のいずれも、上述した実施形態の他のいずれかと組み合わされて、新たな実施形態を作り出してよい。これらおよび他の特徴は、以下の詳細な説明を添付された図面および特許請求の範囲と併せて読めばより明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示をより十分に理解するために、次に、添付図面および詳細な説明と関連した以下の簡潔な説明について言及する。ここで、同様の参照番号は同様の構成要素を表す。
【0010】
図1A】本開示の実施形態に係るマルチチャネルモードコンバータを概略的に示す斜視図である。
【0011】
図1B図1Aのマルチチャネルモードコンバータを概略的に示す展開図である。
【0012】
図1C】本開示の実施形態に係る、直線的導波路と共に使用される、図1Aおよび図1Bのマルチチャネルモードコンバータの光図を示す。
【0013】
図1D】本開示の実施形態に係る、傾斜導波路と共に使用される、図1Aおよび図1Bのマルチチャネルモードコンバータの光図を示す。
【0014】
図1E】本開示の実施形態に係る、図1Aおよび図1Bにおけるマルチチャネルモードコンバータのピッチ公差図である。
【0015】
図2】本開示の実施形態に係る単一チャネルモードコンバータの概略図である。
【0016】
図3A】本開示の実施形態に係るモードコンバータ製造システムである。
【0017】
図3B】本開示の実施形態に係る、図3Aのモードコンバータ製造システムを使用した、モードコンバータ製造方法を示すフローチャートである。
【0018】
図4】本開示の別の実施形態に係る単一チャネルモードコンバータの概略図である。
【0019】
図5】本開示の実施形態に係る単一チャネルモードコンバータシステムの概略図である。
【0020】
図6】本開示の実施形態に係るマルチチャネルモードコンバータシステムの概略図である。
【0021】
図7】本開示の別の実施形態に係るマルチチャネルモードコンバータシステムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
実施形態の例示的な実装が以下に提供されるが、開示されたシステムおよび/または方法は、現在知られている、または存在しているか否かにかかわらず、任意の数の技術を使用して実装し得ることを最初に理解すべきである。本開示は、本明細書に例示され説明される例示的な設計および実装例を含む以下に例示される例示的な実装例、図面、および技法に限定されることは一切なく、添付の特許請求の範囲にそれらの全範囲の均等例を加えた範囲内で修正されてよい。
【0023】
以下の略記が使用される。
FAU:ファイバ組立体
LED:発光ダイオード
mm:ミリメートル
PLC:平面光波回路
PM:偏波保持
SMF:単一モードファイバ
SOI:シリコンオンインシュレータ
μm(micrometer):マイクロメートル
【0024】
シリコンフォトニックデバイスにおいて、導波路のモードサイズは典型的には約2μmから約6μmで、ファイバのモードサイズは典型的には約9μmである。このモードサイズ間の差のため、シリコンフォトニックデバイスは、光線を導波路とファイバとの間で移動させるため、モードコンバータまたは光学モードコンバータを備える。このモードコンバータは、光線を1つの導波路と1つのファイバとの間で移動させて、1つのチャネルを形成する単一チャネルモードコンバータ、または光線を複数の導波路と複数のファイバとの間で移動させて、複数のチャネルを形成するマルチチャネルモードコンバータであり得る。シリコンフォトニックデバイスの開発および配置に係る課題として、以下が含まれる。
【0025】
ピッチ公差とは、指定のピッチと実際のピッチとの差である。ピッチとは、2つの隣接する光媒体の中心間距離である。光媒体は、導波路またはファイバであり得る。導波路のピッチ公差は、典型的には約±0.3μm以下である。これは、リソグラフィ処理による公差が小さいためである。ただし、ファイバのピッチ公差は典型的には約±1.0μmである。この導波路とファイバとの間のピッチ公差の差により、モード結合損失が増加する。
【0026】
導波路は、その界面における後方反射を低減するために、傾斜していることが多い。導波路の傾斜に対応するため、多くの場合FAUアレイであるファイバを備えるコンポーネントも傾斜する。ただし、FAUの傾斜は、シリコンフォトニックデバイスの組み立て困難につながる。
【0027】
PLCモードコンバータは、導波路からファイバへの方向の長さが約3mmであり、PLCモードコンバータチップ自体による追加の挿入損失という問題がある。さらに、PLCモードコンバータは、PLCモードコンバータと導波路との間の空隙による、さらにPLCモードコンバータからFAUへの結合による結合損失という問題がある。さらに、空隙、延いては結合損失を低減するために、PLCモードコンバータと導波路との間のエポキシ結合は、多くの場合薄く、機械的不安定性につながり得る。
【0028】
一部のモードコンバータは、ハウジング内の受動結合を使用して、コンポーネントを結合する。ただし、受動結合は、高精度を要する。さらに、モードコンバータは単一チャネルモードコンバータである。したがって、上述の問題を解決するモードコンバータを提供することが求められている。
【0029】
本明細書において、シリコンレンズを有するマルチチャネルモードコンバータについての実施形態が開示される。モードコンバータは、シリコンレンズを有するレンズアレイと、ガラスブロックと、FAUと、ファイバとを備える。シリコンレンズは、FAUピッチ公差の低減を実現し、これがモード結合損失を低減する。導波路は傾斜している場合、FAUは傾斜するのではなくずらされる。これにより、組み立て処理が簡略化される。シリコンレンズを有するモードコンバータは、長さがより短くなり、PLCモードコンバータのようにオンチップ損失の問題を伴わず、PLCモードコンバータのように空隙、したがって結合損失の問題を伴わず、PLCモードコンバータのようにエポキシ結合が薄いことによる機械的不安定性の問題を伴わない。モードコンバータは、精度要件を緩和するように、能動的に整列され得る。最後に、モードコンバータは、単一チャネルモードコンバータまたはマルチチャネルモードコンバータである。
【0030】
図1Aは、本開示の実施形態に係るマルチチャネルモードコンバータ100を概略的に示す斜視図である。図1Bは、図1Aのマルチチャネルモードコンバータ100を概略的に示す展開図である。マルチチャネルモードコンバータ100は、レンズアレイ110と、ガラスブロック120と、FAUアレイ130とを備える。FAUアレイ130は4本のファイバ140を備える。
【0031】
レンズアレイ110はシリコンを含む組成を備える。レンズアレイ110は、約1mmから約5mmの幅と、約0.5mmから約1mmの長さと、約0.5mmから約2mmの高さとを有する。レンズアレイ110はドライエッチングされて、4つのレンズが形成される。レンズアレイ110のように、レンズはシリコンを含む組成を有するため、シリコンレンズと称され得る。レンズは、導波路(不図示)とファイバ140との間でモード変換を行う。したがってレンズは、導波路のモード直径からファイバとしての同一のモード直径へ、およびその逆の変換を行う。レンズは、約1.5から約5.0の倍率を有する。レンズおよび導波路についての詳細は後述する。
【0032】
ガラスブロック120は、光学ガラスを含む組成を有する。例えば、光学ガラスは、BK7などのホウケイ酸クラウンガラスである。ガラスブロック120は、約1mmから5mmの幅と、約0.5mmから2mmの長さと、約0.5mmから約2mmの高さとを有する。長さは、導波路のモード直径に対するファイバ140のモード直径の比である、変換率に比例する。ガラスブロック120は、レンズアレイ110とFAUアレイ130との間の光路を提供する。
【0033】
FAUアレイ130は、例えば約127μm、約250μm、または約500μmのピッチが設けられ得る。本明細書において使用される場合、「ピッチ」とは、2本の隣接するファイバの中心間距離を指す。FAUアレイ130は、約1mmから約5mmの幅と、約2mmから約5mmの長さと(ファイバ140を除く)、約0.5mmから約2mmの高さとを有する。
【0034】
ファイバ140は、単一モードファイバ(SMF)または偏波保持(PM)ファイバである。ファイバ140は、コアと、内側クラッドと、例えば、ガラスで形成された外側クラッド(不図示)とを備える。コアは、約2から約10μmの直径を有し、内側クラッドは約125μmの直径を有し、外側クラッドは被覆材であり、約0.25mmから約1mmの直径を有する。内側クラッドはコアを保護し、外側被覆材は内側クラッドを保護する。第1ファイバ140は、第1レンズに対応する、またはそれと組み合わされる。第2ファイバ140は、第2レンズに対応する。第3ファイバ140は、第3レンズに対応する。第4ファイバ140は、第4レンズに対応する。マルチチャネルモードコンバータ100は、複数本のファイバ、ここでは4本のファイバ140を備えるため、マルチチャネルとなる。
【0035】
動作時、導波路からファイバ140への方向において、光線は導波路から射出され、レンズに入射する。レンズは、光線のモードを、導波路モードからファイバモードに変換する。ガラスブロック120は光線をファイバ140に送る。ファイバ140から導波路への方向において、光線はファイバ140から射出され、ガラスブロック120に入射し、ガラスブロック120は光線をレンズに送り、レンズは、光線のモードを、ファイバモードから導波路モードに変換し、光線は導波路に入射する。
【0036】
あるいは、レンズアレイ110は、2つ、3つ、または5つ以上のレンズを備え、FAUアレイ130は2本、3本、または5本以上のファイバ140を備える。そのような場合、各レンズは、ファイバ140の1本に対応する。レンズとファイバ140の数は、マルチチャネルモードコンバータ100内のコンポーネントのサイズに影響し得る。
【0037】
マルチチャネルモードコンバータ100の全長は、PLCモードコンバータのようなその他モードコンバータよりも約2mm短い。開示の実施形態の実践により実現されたマルチチャネルモードコンバータ100のサイズ低減により、高密度光電子パッケージ用途におけるよりコンパクトな構成などの効果が得られる。さらに、マルチチャネルモードコンバータ100によると、PLCモードコンバータチップからの追加の挿入損失の問題を伴わない。さらに、マルチチャネルモードコンバータ100は、PLCモードコンバータのように、空隙、したがって結合損失の問題を伴わない。さらに、マルチチャネルモードコンバータ100は、コンポーネントへの結合用のハウジングを備える必要がない。その代わりに、コンポーネント同士は直接結合され得る。したがって、マルチチャネルモードコンバータ100はハウジングから独立していると言える。
【0038】
図1Cは、本開示の実施形態に係る、直線的導波路と共に使用される、図1Aおよび図1Bのマルチチャネルモードコンバータ100の光図150を示す。光図150は、図1Aおよび図1Bのマルチチャネルモードコンバータ100のレンズアレイ110およびガラスブロック120を示す。光図150はさらに、レンズアレイ110内のレンズ165を示し、レンズアレイ110、レンズ165、およびガラスブロック120を通じて移動する光線160を示す。図示のように、レンズ165は、導波路とファイバ140の1本との間のモード変換のために、光線160を集光する。光線160は、直線方向で、導波路内外に移動する。したがって、導波路は、直線的導波路または非傾斜導波路である。
【0039】
図1Dは、本開示の実施形態に係る、傾斜導波路と共に使用される、図1Aおよび図1Bのマルチチャネルモードコンバータ100の光図170を示す。光図170は、図1Cの光図150と類似している。即ち、光図170は、レンズアレイ110と、レンズ165と、ガラスブロック120と、レンズアレイ110、レンズ165、およびガラスブロック120を通じて移動する光線180を示す。
【0040】
ただし、光線160が直線方向で導波路内外に移動する光図150と異なり、光図170では、光線180が傾斜方向で導波路内外に移動する。傾斜方向は、約2°から約15°である角度θにある。図示のとおり、ガラスブロック120、したがってFAUアレイ130は傾斜している必要はない。これは、光線180がレンズ165に入射するところがレンズ165中心からずれているため、レンズ165が光線180を直線化する、または光線180の方向を変えるためである。このずれは、角度θに応じて約5μmから約50μmとなる。
【0041】
図1Eは、図1Aおよび図1Bにおけるマルチチャネルモードコンバータ100のピッチ公差図190である。ピッチ公差図190は、如何にレンズ165がFAUアレイ130側のFAUアレイピッチ公差を、導波路側の低減FAUアレイピッチ公差にまで低減するかを示す。低減比は、低減FAUアレイピッチ公差に対するFAUアレイピッチ公差の比となる。この比は、レンズ165の倍率に比例する。FAUアレイピッチ公差の低減により、マルチチャネルモードコンバータ100のモード結合損失が低減する。
【0042】
第1の例として、レンズ165に倍率がなければ、導波路のピッチ公差は0.3μm、FAUアレイ130のピッチ公差は1.0μmとなる。この場合、マルチチャネルモードコンバータ100は大きな結合損失を有し得る。第2の例として、レンズ165が3.0の倍率を有する場合、FAUアレイ130のピッチ公差は1.0μmから0.3μmに低減する。これは導波路のピッチ公差である0.3μmに一致する。したがって、第1の例と比較して、結合損失が大幅に低減する。第2の例では、導波路は3.0μmのモードサイズを有し、ファイバ140は9.0μmのモードサイズを有する。
【0043】
図2は、本開示の実施形態に係る単一チャネルモードコンバータ200の概略図である。単一チャネルモードコンバータ200は、図1Aおよび図1Bのマルチチャネルモードコンバータ100と同様である。具体的に、マルチチャネルモードコンバータ100と同様に、単一チャネルモードコンバータ200は、レンズ210と、ガラスブロック220と、FAU230とを備える。
【0044】
ただし、4つのレンズ165を備えるレンズアレイ110と異なり、レンズ210は単一のレンズである。4本のファイバ140を備えるFAUアレイ130と異なり、FAU230は1つのファイバ240を備える。単一チャネルモードコンバータ200は、1つのファイバ240を備えるため、単一チャネルである。単一チャネルモードコンバータ200は、約1mmから約3mmの幅を有し、ファイバ240を含まない場合、約2mmから約5mmの長さを有し、約1mmから約3mmの高さを有する。
【0045】
図3Aは、本開示の実施形態に係るモードコンバータ製造システム300である。モードコンバータ製造システム300は、図2の単一チャネルモードコンバータ200におけるレンズ210、ガラスブロック220、FAU230、およびファイバ240とそれぞれ同様な、レンズ310と、ガラスブロック315と、FAU320と、ファイバ325とを備える。
【0046】
さらに、モードコンバータ製造システム300は、リフレクタ305と、カプラ330と、光源335と、パワーメータ340とを備える。あるいは、カプラ330はサーキューレータである。光源335と、パワーメータ340とは、ファイバまたはその他適切な媒体を介してカプラ330に結合される。光源335は、レーザ、LED、またはその他適切な光源である。
【0047】
図3Bは、本開示の実施形態に係る、図3Aのモードコンバータ製造システム300を使用した、モードコンバータ製造方法345を示すフローチャートである。モードコンバータ製造方法345は製造者により実施される。段階350において、製造者はコンポーネントを結合する。例えば、製造者は、リフレクタ305をレンズ310に結合してレンズアセンブリを形成し、カプラ330をファイバ325に、光源335をカプラ330に、パワーメータ340をカプラ330に結合することでFAUアセンブリを形成する。
【0048】
段階355において、レンズアセンブリおよびガラスブロック315は、FAUアセンブリの端に配置される。例えば、この端は、ファイバ325の反対側にある。製造者は、レンズ310およびガラスブロック315の光路が、FAU320の光路と揃うように、レンズアセンブリおよびガラスブロック315を配置する。
【0049】
段階360において、光源335に光線をカプラ330内へと射出させる。例えば、レーザが起動され、カプラ330に入射する、連続的な高度にコリメートされた光線を射出させる。光線は、カプラ330、FAU320内のファイバ325、ガラスブロック315、およびレンズ310を通過し、リフレクタ305で反射されて反射した光線となる。したがって、反射した光線は入射光線に関連付けられる。反射した光線は、レンズ310、ガラスブロック315、FAU320内のファイバ325、およびカプラ330を通過し、その後パワーメータ340に入射する。
【0050】
段階365において、パワーメータ340を使用して、反射した光線のパワーが測定される。段階370において、製造者はパワーが最大となるように、レンズアセンブリおよびFAUアセンブリを揃える、または最大測定パワーが得られるように、レンズアセンブリおよびFAUアセンブリを揃える。レンズ310とFAU320の光路が揃った場合にパワーは最大となる。レンズ310が、図1Aおよび図1Bのレンズアレイ110のように、複数のレンズを備えるレンズアレイであれば、製造者は、レンズ310の両端の2つのレンズを揃えるだけでよい。パワーを測定し、その測定に基づいてコンポーネントを揃える処理を「アクティブアライメント」と称する。
【0051】
段階375において、ガラスブロック315がレンズアセンブリに固定され、FAUアセンブリがガラスブロック315に固定される。製造者はこれを、光学エポキシまたはその他適切な結合材を使用して行う。あるいは、製造者はこれを、その他適切な結合方法を使用して行う。
【0052】
段階380において、リフレクタ305、カプラ330、光源335、およびパワーメータ340が取り外される。最後に、段階385において、製造者は残りの製造段階を完了する。これらの段階は、コンポーネントのテストを含み得る。モードコンバータ製造方法345は、単一チャネルを備えるモードコンバータ製造システム300を利用するが、同じ原理が、多チャネルを備えるモードコンバータ製造システムに適用される。
【0053】
図4は、本開示の別の実施形態に係る単一チャネルモードコンバータ400の概略図である。単一チャネルモードコンバータ400は、図2の単一チャネルモードコンバータ200と同様である。具体的には、単一チャネルモードコンバータ200と同様に、単一チャネルモードコンバータ400は、レンズ410と、ガラスブロック420と、ファイバ440とを備える。
【0054】
ただし、単一チャネルモードコンバータ400は、単一チャネルモードコンバータ200内のFAU230に代えて、ガラスキャピラリブロック430を備える。ガラスキャピラリブロック430は、ガラスを含む組成を有する。ガラスキャピラリブロック430は、約1mmから約3mmの幅と、約2mmから約5mmの長さと、約1mmから約3mmの高さとを有する。ガラスキャピラリブロック430は、ガラスキャピラリブロック430の長さに沿って延在するガラスキャピラリを備える。ガラスキャピラリの直径は、ファイバ440がガラスキャピラリブロック430へとプラグ接続され得るように、ファイバ440の直径と同じである。ガラスキャピラリブロック430は、費用対効果の高い、FAU230の代替品を提供する。
【0055】
図5は、本開示の実施形態に係る単一チャネルモードコンバータシステム500の概略図である。単一チャネルモードコンバータシステム500は、単一チャネルモードコンバータ200を備える。あるいは、単一チャネルモードコンバータシステム500は、単一チャネルモードコンバータ400を備える。単一チャネルモードコンバータシステム500は、導波路ブロック510をさらに備える。
【0056】
導波路ブロック510は、シリコンを含む組成を有し、シリコンオンインシュレータ(silicon on insulator;SOI)ブロックと称され得る。導波路ブロック510は、それが導波路520を備えることを示すように透明になっている。導波路520は光線を導波路ブロック510内へと誘導する。
【0057】
製造者は、導波路520と単一チャネルモードコンバータ200とを揃える。続いて製造者は、光学エポキシまたはその他適切な結合材を使用して、導波路ブロック510と単一チャネルモードコンバータ200とを結合する。結合材は、導波路ブロック510と単一チャネルモードコンバータ200との間の隙間を埋めるべきものである。隙間は、約10μmから30μmであり、これにより向上された機械的結合強度、延いては信頼性を提供する。
【0058】
図6は、本開示の実施形態に係るマルチチャネルモードコンバータシステム600の概略図である。マルチチャネルモードコンバータシステム600は、図5の単一チャネルモードコンバータシステム500と同様である。具体的には、単一チャネルモードコンバータシステム500と同様に、マルチチャネルモードコンバータシステム600は導波路ブロック610を備える。
【0059】
ただし、単一の導波路520を備える導波路ブロック510と異なり、導波路ブロック610は4つの導波路620を備える。製造者は、導波路ブロック610の両端の2つの導波路620のみを揃えるだけでよい。あるいは、導波路ブロック610は、2つ、3つ、または5つ以上の導波路620を備える。単一チャネルモードコンバータ200を備える単一チャネルモードコンバータシステム500と異なり、モードコンバータシステム600はマルチチャネルモードコンバータ200を備える。
【0060】
図7は、本開示の別の実施形態に係るマルチチャネルモードコンバータシステム700の概略図である。マルチチャネルモードコンバータシステム700は、図6のマルチチャネルモードコンバータシステム600と同様である。具体的には、マルチチャネルモードコンバータシステム600と同様に、マルチチャネルモードコンバータシステム700は、導波路ブロック710と、モードコンバータ200とを備える。さらに、導波路620を備える導波路ブロック610と同様に、導波路ブロック710は導波路720を備える。
【0061】
ただし、導波路ブロック610の長さに対して直線的な導波路620と異なり、導波路720は、導波路ブロック710の長さに対して傾斜している。導波路720は、約2°から15°である角度φで傾斜している。導波路720の傾斜により、導波路ブロック710とレンズアレイ110との界面における光線の後方反射が低減されるかなくなる。導波路720の傾斜を揃えるため、図1Dで示したのと同様にして、FAU230は、傾斜光線を生成するために、レンズアレイ110のレンズ中心からをずらされている。このずれにより、FAU230を導波路720と同じ方向に傾斜する必要がなくなる。したがって、組み立て処理が簡略化される。
【0062】
マルチチャネルモードコンバータは、第1レンズ要素、および第2レンズ要素を有する、レンズアレイ要素と、レンズアレイ要素に結合されたガラスブロック要素と、ガラスブロック要素に結合されたFAUアレイ要素であって、第1レンズ要素に対応する第1ファイバ要素、および第2レンズ要素に対応する第2ファイバ要素を有する、FAUアレイ要素とを備える。
【0063】
用語「約」は、別途規定のない限り、後続の数字の±10%を含む範囲を意味する。いくつかの実施形態が本開示において提供されてきたが、開示されたシステムおよび方法は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、他の多数の特定の形で具現化され得ることが理解されてよい。本実施例は、例示的であって限定的ではないとみなされるべきであり、本明細書に与えられた詳細に限定する意図はない。例えば、様々な要素または構成要素は、別のシステムに組み合わされても統合されてもよく、または特定の特徴が省略されても実装されなくてもよい。
【0064】
さらに、様々な実施形態において別個のものまたは独立したものとして説明され例示された、技法、システム、サブシステム、および方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、コンポーネント、技法、または方法と組み合わされても統合されてもよい。結合しているものとして示される、または説明されるその他の品目は、直接的に結合されても、間接的に結合されても、または電気的、機械的、もしくはその他の方法を問わず、何らかのインタフェース、デバイス、または介在するコンポーネントを介して通信してよい。その他の変更、置換、および変形の例も当業者には解明可能であり、本明細書に開示された要旨および範囲から逸脱することなく実施し得る。
[他の考え得る項目]
(項目1)
第1レンズ、および
第2レンズ
を有する、レンズアレイ(110)と、
上記レンズアレイに結合されたガラスブロック(120)と、
上記ガラスブロック(120)に結合されたファイバ組立体(FAU)アレイ(130)であって、
上記第1レンズに対応する第1ファイバ、および
上記第2レンズに対応する第2ファイバ
を含む上記FAUアレイ(130)と
を備えるマルチチャネルモードコンバータ(100)。
(項目2)
上記レンズアレイ(110)は、シリコンを含む組成を有する、項目1に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
(項目3)
上記ガラスブロック(120)は、光学ガラスを含む組成を有する、項目1または2に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
(項目4)
上記光学ガラスはBK7である、項目3に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
(項目5)
上記ガラスブロック(120)は、ガラスキャピラリを含むガラスキャピラリブロックである、項目1から4のいずれか一項に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
(項目6)
上記レンズアレイ(110)に含まれるレンズの数と上記FAUアレイに含まれるファイバの数が等しい、項目1から5のいずれか一項に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
(項目7)
上記第1レンズおよび上記第2レンズはドライエッチングによって形成される、項目1から6のいずれか一項に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
(項目8)
上記FAUアレイ(130)は、上記第1レンズおよび上記第2レンズの中心からずらされている、項目1から7のいずれか一項に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
(項目9)
上記レンズアレイ(110)は、約1ミリメートル(mm)から約5mmの幅と、約0.5mmから約1mmの長さと、約0.5mmから約2mmの高さとを有する、項目1から8のいずれか一項に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
(項目10)
上記ガラスブロック(120)は、約1mmから約5mmの幅と、約0.5mmから約2mmの長さと、約0.5mmから約2mmの高さとを有する、項目1から9のいずれか一項に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
(項目11)
上記FAUアレイ(130)は、約1mmから約5mmの幅と、約2mmから約5mmの長さと、約0.5mmから約2mmの高さとを有する、項目1から10のいずれか一項に記載のマルチチャネルモードコンバータ。
(項目12)
第1導波路(620)と第1ファイバ(240)との間で第1モードを変換するように構成された第1シリコンレンズ、および
第2導波路(620)と第2ファイバ(240)との間で第2モードを変換するように構成された第2シリコンレンズ
を有する、レンズアレイ(210)と、
上記レンズアレイに結合されたガラスブロック(220)であって、上記第1シリコンレンズに対応する第1光線および上記第2シリコンレンズに対応する第2光線のための光路を提供するように構成された、ガラスブロック(220)と
を備えるモードコンバータシステム。
(項目13)
上記レンズアレイに結合された導波路ブロックであって、
上記第1光線を上記導波路ブロック内へと誘導するように構成された第1導波路、および
上記第2光線を上記導波路ブロック内へと誘導するように構成された第2導波路
を有する、導波路ブロックをさらに備える、項目12に記載のモードコンバータシステム。
(項目14)
上記ガラスブロック(220)に結合されたファイバ組立体(FAU)アレイ(230)であって、上記第1ファイバおよび上記第2ファイバを有する、FAUアレイ(230)をさらに備える、項目12または13に記載のモードコンバータシステム。
(項目15)
上記FAUアレイは、上記第1シリコンレンズおよび上記第2シリコンレンズの中心からずらされている、項目12から14のいずれか一項に記載のモードコンバータシステム。
(項目16)
上記第1シリコンレンズおよび上記第2シリコンレンズは、約1.5から約5の倍率を有する、項目12から15のいずれか一項に記載のモードコンバータシステム。
(項目17)
上記第1シリコンレンズおよび上記第2シリコンレンズは、上記倍率に基づく比によってファイバ組立体(FAU)アレイピッチ公差を低減するように構成される、項目12から16のいずれか一項に記載のモードコンバータシステム。
(項目18)
モードコンバータを製造する方法であって、
リフレクタをレンズに結合して、レンズアセンブリを形成する段階と、
カプラをファイバ組立体(FAU)のファイバに、光源を上記カプラに、パワーメータを上記カプラに結合して、FAUアセンブリを形成する段階と、
上記レンズアセンブリおよびガラスブロックを上記FAUアセンブリの端に配置する段階と、
上記光源からの光線を上記カプラへと向かわせる段階と、
上記パワーメータを使用して、上記光線に関連付けられる反射した光線のパワーを測定する段階と、
上記パワーに基づいて上記レンズアセンブリおよび上記FAUアセンブリを揃える段階と
を備える、方法。
(項目19)
最大測定パワーが得られるように、上記レンズアセンブリおよび上記FAUアセンブリを揃える段階をさらに備える、項目18に記載の方法。
(項目20)
上記揃える段階の後で、上記リフレクタ、上記カプラ、上記光源、または上記パワーメータのうちの少なくとも1つを取り外す段階をさらに備える、項目18または19に記載の方法。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7