(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】フィルターレールモジュール、掃除部品、エアコン室内機とエアコン
(51)【国際特許分類】
F24F 1/0073 20190101AFI20221206BHJP
F24F 13/28 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
F24F1/0073
F24F13/28
(21)【出願番号】P 2019563258
(86)(22)【出願日】2019-10-22
(86)【国際出願番号】 CN2019112426
(87)【国際公開番号】W WO2020155674
(87)【国際公開日】2020-08-06
【審査請求日】2019-11-14
(31)【優先権主張番号】201920179257.6
(32)【優先日】2019-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517335189
【氏名又は名称】広東美的制冷設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA AIR-CONDITIONING EQUIPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Lingang Road,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲盧▼ 根
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ ▲澤▼成
(72)【発明者】
【氏名】皮 ▲書▼▲揚▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲華▼▲軍▼
【審査官】石田 佳久
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第105352043(CN,A)
【文献】中国実用新案第206959170(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第107420987(CN,A)
【文献】特開2012-102984(JP,A)
【文献】特開2016-118358(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 1/0073
F24F 13/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアコン室内機に用いられるフィルターレールモジュールであって、前記エアコン室内機はフレームを含み、前記フレームには吸気口が設けられ、前記フィルターレールモジュールは前記吸気口に設けられ、前記フィルターレールモジュールは前記フレームから分離でき、前記フィルターレールモジュールにはフィルターの移動用のレールが設けられ、
前記レールは第一レールと第二レールとを含み、
当該フィルターレールモジュールは、さらに、
互いに隔てて設けられている第一グリッドと第二グリッドと、
前記第一グリッドと前記第二グリッドの間に設けられている中間グリッドであって、前記第一グリッドと前記中間グリッドとの間に前記第一レールを形成し、前記第二グリッドと前記中間グリッドとの間に前記第二レールを形成する中間グリッドと、を含み、
前記第一グリッドの一端は前記中間グリッドの一端及び前記第二グリッドの一端に対して外へ突出するように設けられ、前記第一グリッドの一端、前記中間グリッドの一端及び前記第二グリッドの一端が共同で掃除モジュールを取り付ける取付空間を画成し、
前記第一レールは前記取付空間を通して前記第二レールと連通し、
前記フィルターは、前記第一レールと前記第二レールを移動するように前記掃除モジュールに駆動され、かつ前記取付空間に入ってから掃除されるように前記掃除モジュールに駆動され、
前記第一グリッドの一端及び前記第二グリッドの一端は、前記取付空間の前記フィルターの移動方向の両端に位置
し、
前記フィルターの移動方向は、前記第一レール及び前記第二レールが延在する方向である
フィルターレールモジュール。
【請求項2】
前記第一グリッドは、前記第二グリッドと取り外し可能に接続されている請求項1に記載のフィルターレールモジュール。
【請求項3】
前記第一グリッドは、前記第二グリッドとバックル接続、ねじ接続、磁気吸着接続或いはスライド接続で接続されている請求項2に記載のフィルターレールモジュール。
【請求項4】
前記中間グリッドは、前記第一グリッド及び/又は前記第二グリッドと取り外し可能に接続されている請求項1に記載のフィルターレールモジュール。
【請求項5】
前記中間グリッドは、前記第一グリッド及び/又は前記第二グリッドとバックル接続、ねじ接続、磁気吸着接続或いはスライド接続で接続されている請求項4に記載のフィルターレールモジュール。
【請求項6】
請求項1から5の何れか一つに記載のフィルターレールモジュールを含む掃除部品。
【請求項7】
前記掃除部品は、
前記レールに設けられているフィルターと、
前記フィルターレールモジュールに取り付けられている掃除モジュールであって、前記フィルターは前記掃除モジュールに接続され、前記掃除モジュールは前記フィルターを前記レールにおいて移動するように駆動することで前記フィルターを掃除する掃除モジュールと、
を含む請求項6に記載の掃除部品。
【請求項8】
前記掃除部品は更に検出装置を含み、前記検出装置は前記フィルターの移動状態を検出するために、前記フィルターレールモジュールに設けられている請求項7に記載の掃除部品。
【請求項9】
前記検出装置はマイクロスイッチであり、前記掃除モジュールは前記フィルターレールモジュールの一端に取り付けられ、前記マイクロスイッチは前記フィルターレールモジュールのもう一端に取り付けられており、前記フィルターが前記マイクロスイッチに接触した時、前記フィルターが前記マイクロスイッチを起動する請求項8に記載の掃除部品。
【請求項10】
請求項6から9の何れか一つに記載の掃除部品を含むエアコン室内機。
【請求項11】
前記エアコン室内機は、
前記掃除部品が取り付けられているベースと、
前記ベースに取り付けられているフレームであって、前記フレームには吸気口が設けられ、前記フィルターレールモジュールは前記吸気口に設けられ、前記フィルターレールモジュールは前記フレームから分離できる前記フレームと、
を含む請求項10に記載のエアコン室内機。
【請求項12】
エアコン室外機及び請求項10又は11に記載のエアコン室内機を含むエアコン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本願は2019年1月31日に提出された、出願番号201920179257.6、発明名称「フィルターレールモジュール、掃除部品、エアコン室内機とエアコン」である中国特許出願の優先権を主張し、その全文を参考としてここに援用する。
【0002】
本願はエアコンの技術分野に関し、特にフィルターレールモジュール、掃除部品、エアコン室内機とエアコンに関する。
【背景技術】
【0003】
フィルターに対する掃除を実現するために、通常では、エアコン室内機の中に掃除モジュールを設けて、掃除モジュールがフィルターの移動を駆動すると同時にフィルターに対する掃除を実現する。しかし、現在、フィルターの移動に必要なレールはフレームとの組み合わせより実現することが必要である。即ち、エアコン室内機を組み立ててからでない場合、フィルターに対して機能検出できない。
ここで記載されることは本願に関連する背景情報だけを提供することであり、必然的に先行技術を構成するものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の主な目的は、フィルターに対して機能検出を行うのが不便であるという問題を解決するためのフィルターレールモジュール、掃除部品、エアコン室内機とエアコンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本願はエアコン室内機に用いられるフィルターレールモジュールを開示する。前記エアコン室内機はフレームを含み、前記フレームには吸気口が設けられ、前記フィルターレールモジュールは前記吸気口に設けられ、前記フィルターレールモジュールは前記フレームから分離でき、前記フィルターレールモジュールにはフィルターの移動用のレールが設けられている。
本願の一実施例において、前記レールは第一レールと第二レールを含み;
前記フィルターレールモジュールは:
互いに隔てて設けられている第一グリッドと第二グリッドと;
前記第一グリッドと前記第二グリッドの間に設けられている中間グリッドであって、前記第一グリッドと前記中間グリッドとの間に前記第一レール、前記第二グリッドと前記中間グリッドとの間に前記第二レールを形成し、前記第一レールと前記第二レールは連通しており、前記フィルターは前記第一レールと前記第二レールを移動する中間グリッドとを含む。
【0006】
本願の一実施例において、前記第一グリッド、前記第二グリッドと前記中間グリッドが共同で掃除モジュールを取り付ける取付空間を画成しており、前記第一レールは前記取付空間を通して前記第二レールと連通して、前記掃除モジュールは前記フィルターを掃除するために、前記フィルターを前記第一レールと前記レールにおいて移動第二レールにおいて移動するように駆動する。
【0007】
本願の一実施例において、前記第一グリッドの一端は前記中間グリッドの一端及び前記第二グリッドの一端に対して外へ突出するように設けられ、前記第一グリッドの一端、前記中間グリッドの一端及び前記第二グリッドの一端が共同して前記取付空間を画成する。
【0008】
本願の一実施例において、前記第一グリッドと前記第二グリッドとは取り外し可能に接続されている。
【0009】
本願の一実施例において、前記第一グリッドと前記第二グリッドとはバックル接続、ねじ接続、磁気吸着接続或いはスライド接続で接続されている。
【0010】
本願の一実施例において、前記中間グリッドと前記第一グリッド及び/又は前記第二グリッドとは取り外し可能に接続されている。
【0011】
本願の一実施例において、前記中間グリッドと前記第一グリッド及び/又は前記第二グリッドとはバックル接続、ねじ接続、磁気吸着接続或いはスライド接続で接続されている。
【0012】
本願はさらに上記のいずれか一つの実施例に記載のフィルターレールモジュールを含む掃除部品を開示する。
【0013】
本願の一実施例において、前記掃除部品は、
前記レールに設けられているフィルターと、
前記フィルターレールモジュールに取り付けられている掃除モジュールであって、前記フィルターは前記掃除モジュールに接続され、前記掃除モジュールは前記フィルターを前記レールにおいて移動するように駆動することで前記フィルターを掃除する掃除モジュールと、を含む。
【0014】
本願の一実施例において、前記掃除部品は更に検出装置を含み、前記検出装置は前記フィルターの移動状態を検出するために、前記フィルターレールモジュールに設けられている。
【0015】
本願の一実施例において、前記検出装置はマイクロスイッチであり、前記掃除モジュールは前記フィルターレールモジュールの一端に取り付けられ、前記マイクロスイッチは前記フィルターレールモジュールのもう一端に取り付けられている。前記フィルターが前記マイクロスイッチに接触した時、前記フィルターが前記マイクロスイッチを起動する。
【0016】
本願はさらに上記の何れか一つの実施例に記載の掃除部品を含むエアコン室内機を提供する。
【0017】
本願の一実施例において、前記エアコン室内機は、
前記掃除部品が取り付けられているベースと、
前記ベースに取り付けられているフレームであって、前記フレームには吸気口が設けられ、前記フィルターレールモジュールは前記吸気口に設けられ、前記フィルターレールモジュールは前記フレームから分離できる前記フレームと、を含む。
【0018】
本願技術案のフィルターレールモジュールはフレームから分離できる一つの独立した部品であり、フィルターレールモジュールにはフィルターが移動するレールが設けられているため、エアコン室内機の組み立ての前に、フィルターに対して機能検出を行うように、掃除モジュールと一つの独立した機能部品になるように互いに取り付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本願実施例及び従来技術の技術案をより明確に説明するため、以下では、実施例或いは従来技術の説明に必要とされる添付図面を簡単に紹介する。下記説明における添付図面は本願の一部の実施例に過ぎない。当業者にとって、創造的な努力を行わないことを前提に、これらの添付図面が示される構造に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】本願の一実施例におけるフィルターレールモジュールの構造模式図である。
【
図3】本願の一実施例におけるフィルターレールモジュールの分解図である。
【
図4】本願の一実施例における掃除部品の構造模式図である。図面を参照しながら、実施例と合わせて本願目的の実現、機能特徴及び長所をさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下では、本願実施例における添付図面と合わせて、本願実施例における技術案を明確且つ完全に説明する。説明される実施例は本願の全ての実施例ではなく、本願の一部の実施例に過ぎない。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な努力を行わないことを前提に得られた全ての他の実施例は、本願の保護する範囲に属す。
【0021】
本願実施例での全ての方向性指示(例えば上、下、左、右、前、後...)は、当該方向性指示はある特定の姿勢(添付図面に示される)における各部品間の相対的位置関係、移動状況等を説明するためだけに用いられ、もし当該特定の姿勢が変わる場合、当該方向性指示もそれ相当に変わることは説明すべきである。
【0022】
本願において、別途明確な規定や限定がない限り、術語「接続」、「固定」などは広義に理解されるべきである。例えば、「固定」は固定的な接続でもよく、取り外し可能な接続でもよく、或いは一体としてもよい;機械的な接続でもよく、電気的な接続でもよい;直接につながってもよく、中間にある媒介によって間接的につながってもよく、二つの素子内部の連通或いは二つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者にとって、具体的な状況により上記用語の本願における具体的な意味を理解できる。
【0023】
また、本願実施例において「第一」、「第二」等の説明は説明のために利用されるだけであって、その相対的重要性を提示又は暗示する、或いは提示される技術的特徴の数を暗示的に指定するように理解すべきではない。これにより、「第一」、「第二」に限定されている特徴は明示的或いは暗示的に少なくとも一つの当該特徴を含んでもよい。また、当業者が実現できることを前提として、各実施例の技術案はお互いに組み合わせることができる。技術案の組み合わせに矛盾が生じるか、実現できない場合には、このような技術案の組み合わせが存在しない、且つ本願が特許請求の範囲に属さないと理解すべきである。
【0024】
本願ではフィルターレールモジュール110を提供する。
【0025】
本願の一実施例において、
図1と
図2に示されるように、前記フィルターレールモジュール110はエアコン室内機に用いられるものであり、前記エアコン室内機はフレーム(図示しない)を含み、前記フレームには吸気口が設けられ、前記フィルターレールモジュール110は前記吸気口に設けられ、前記フィルターレールモジュール110は前記フレームから分離でき、前記フィルターレールモジュール110にはフィルター130の移動用のレール(1101と1102)が設けられている。
【0026】
従来技術では、フィルターレールモジュール110はフィルター130の移動用の構造であり、フレームと組み合わせて対応するレールを形成することは、理解できるであろう。フィルター130は掃除モジュール120の駆動の下で移動を実現して、エアコン室内機の運転時に、空気がフィルターレールモジュール110を通り抜けて、フィルターレールモジュール110に置かれているフィルター130にろ過される。違う点としては、本実施例では、フレームを組み合わせることなく、フィルターレールモジュール110でレール(1101と1102、レールは即ちフィルターが移動する空間である)を形成する。つまり、フィルターレールモジュール110はフレームに対して分離できる一つの独立した部品である。こうすると、エアコン室内機の組み立てに先立って、フィルターレールモジュール110と掃除モジュール120に対して取り付けや接続を行って、フィルター130に対して機能検出を行うことで、早期にフィルター130の移動に存在する問題を発見して、エアコン室内機の組み立ててからでない場合、フィルター130に対して機能検出を行えないのを避けることが可能となる。
【0027】
具体的に、
図1から
図3に示されるよう、前記レールは第一レール1101と第二レール1102を含む。
【0028】
前記フィルターレールモジュール110は、
互いに隔てて設けられている第一グリッド111と第二グリッド112と、
前記第一グリッド111と前記第二グリッド112の間に設けられている中間グリッド113であって、前記第一グリッド111と前記中間グリッド113との間に前記第一レール1101、前記第二グリッド112と前記中間グリッド113との間に前記第二レール1102を形成し、前記第一レール1101と前記第二レール1102は連通しており、前記フィルター130は前記第一レール1101と前記第二レール1102において移動する中間グリッド113と、を含む。
【0029】
本実施例では、第一グリッド111、中間グリッド113及び第二グリッド112が組み合わされて互いに連通する第一レール1101と第二レール1102を構成する。フィルター130は第一レール1101と第二レール1102を移動して、第一レール1101と第二レール1102の中で往復して移動できる。例えば、フィルター130が第一レール1101から滑り出して、第二レール1102に入り、或いは第二レール1102から滑り出して、第一レール1101に入る。さらに例えば、フィルター130は第一レール1101と第二レール1102を循環して移動する。
【0030】
例えば、掃除モジュール120はフィルター130を移動するように駆動する駆動機構、フィルターを掃除する清掃機構、パンプ及び水受けチャンバー等を有し、パンプはエアコン室内機が生成した凝縮水を水受けチャンバーに吸って、駆動機構がフィルターを移動するように駆動して、清掃機構はフィルターに対して掃除を行う。エアコン室内機の運転時、空気はフィルターレールモジュール110を通り抜けて熱交換器と接触して熱交換を行う。フィルター130はフィルターレールモジュール110の第一レール1101或いは第二レール1102内に位置することで、フィルター130が空気に対してろ過を行う。フィルター130が汚くなったら、掃除モジュール120はフィルター130を移動するように駆動して、且つフィルターを掃除する。掃除モジュール130の具体的な構造については、出願人が本願の出願日以前に出願した他の特許出願を参照されたい。
【0031】
本実施例では、掃除モジュール120に接続するために、フィルターレールモジュール110を独立させる。こうして、フレームと組み合わせてフィルター130が移動するレールを形成する必要がなくなり、エアコン室内機の組み立ての前に、フィルター130に対して機能検出を行えるようになる。
【0032】
例えば、先ずは、中間グリッド113を第二グリッド112上に接続して、第二グリッド112との間で第二レール1102を画成して、そして第一グリッド111を中間グリッド113上に接続して、中間グリッド113との間に第一レール1101を画成することにより、フィルターレールモジュール110に組み立てる。第一レール1101の一端は第二レール1102の一端と連通して、フィルター130が移動する空間を形成して、フィルター130は第一レール1101の中に置かれる。フィルターレールモジュール110を掃除モジュール120と取り付けて結合させる。第一レール1101、第二レール1102は掃除モジュール120の水受けチャンバーと連通しており、掃除モジュール120の駆動機構はフィルター130を第一レール1101と第二レール1102で移動するように駆動する。フィルター130を移動するように駆動する時、掃除モジュール120の清掃機構はフィルター130に対して掃除を行う。これにより分かるように、フィルターレールモジュール110を一つの独立した部品として、掃除モジュール120と組み合わせて一つの独立した機能部品である掃除部品100を構成することで、エアコン室内機の組み立ての前にフィルター130に対して機能検出を行うことが可能となる。
【0033】
さらに例えば、先ずは、中間グリッド113を第一グリッド111上に接続して、第一グリッド111との間で第一レール1101を画成して、そして第二グリッド112を第一グリッド111上に接続して、中間グリッド113との間に第二レール1102を画成することにより、フィルターレールモジュール110に組み立てる。第一レール1101の一端は第二レール1102の一端と連通して、フィルター130が移動する空間を形成して、フィルター130は第一レール1101の中に置かれる。本組み立て方式はその前の組み立て方式とは類似しているが、本組み立て方式において、第二グリッド112も中間グリッド113も第一グリッド111を位置決めの基準として組み立てられることにより、最大限に第一レール1101と第二レール1102との間の位置ずれを低減して、フィルター130のスムーズな移動を保証できる。
【0034】
具体的に、
図1と2に示されるように、前記第一グリッド111、前記第二グリッド112と前記中間グリッド113が共同で掃除モジュール120を取り付ける取付空間1103を画成している。前記第一レール1101は前記取付空間1103を通して前記第二レール1102と連通して、前記掃除モジュール120は前記フィルター130を前記第一レール1101と前記第二レール1102で移動するように駆動して、前記フィルター130を掃除する。
【0035】
さらに、
図1と
図2に示されるように、前記第一グリッド111の一端は前記中間グリッド113の一端及び前記第二グリッド112の一端に対して外へ突出するように設けられ、前記第一グリッド111の一端、前記中間グリッド113の一端及び前記第二グリッド112の一端が共同して前記取付空間1103を画成する。
【0036】
本実施例では、
図2に示されるように、第一グリッド111、第二グリッド112と中間グリッド113は重なり合って設けられ、第一グリッド111の一端は突出して見えて、これにより、第一グリッド111の一端、中間グリッド113の一端及び第二グリッド112の一端が共同して取付空間1103を形成する。このようにフィルターレールモジュール110全体の一端に取付空間1103を形成することで、掃除モジュール120と取り付けて結合させて、エアコン室内機の内部空間を節約するのに便利になる。第一レール1101は取付空間1103に連通し、第二レール1102は取付空間1103に連通し、掃除モジュール120の駆動構造がフィルター130を駆動する時、フィルター130は取付空間1103に入ってから掃除されて、そして第二レール1101に入る。逆向きにフィルター130を駆動する時、フィルター130は第二レール1102から取付空間1103に入る。この時、フィルター130に対して掃除してもしなくてもよい。そして、第一レール1101に入る。
【0037】
本願の一実施例において、前記第一グリッド111と前記第二グリッド112とは取り外し可能に接続されている。本実施例では、取り外し可能な接続は即ち対応する構造の組み合わせにより、固定も分離も実現できる接続方式であり、例えばねじ穴接続、キー接続、バックル接続等、本実施例では限定はしない。フィルターレールモジュール110をエアコン室内機に取り付けた場合、空気はフィルターレールモジュール110全体を通り抜けて熱交換器と熱交換をする必要があるため、フィルター130上にほこりが溜まって汚くなるだけではなく、第一グリッド111と第二グリッド112も汚くなるため、本実施例では第一グリッド111と第二グリッド112を取り外し可能な接続にすることで、固定も取り外しもできるよう実現して、掃除に便利である。
【0038】
本実施例では、第一グリッド111と第二グリッド112が取り外し可能に接続されているため、中間グリッド113は第一グリッド111或いは第二グリッドに接続でき、或いは、第一グリッド111と第二グリッド112が接続時、共同で中間グリッド113に対して挟持位置制限を成す。
【0039】
具体的に、前記第一グリッド111と前記第二グリッド112とはバックル接続されている。本実施例では、バックル接続は取り外し可能な接続の一種であり、二つのパーツを嵌め込みで接続する或いは全体として閉鎖させる接続方式であり、具体的なバックル接続方式は複数あり、例えば、フックや爪と溝の嵌合、フックや爪と縁部の嵌合等、本実施例では限定しない。ねじ山接続に対して、バックル接続では、ねじる操作が不要であり、部品の接続がより簡単になる。
【0040】
また、別の実施例において、第一グリッド111と第二グリッド112はねじ接続、磁気吸着接続或いはスライド接続等の方式を採用しても良い。
【0041】
本願の一実施例において、前記中間グリッド113と前記第一グリッド111及び/又は前記第二グリッド112とは取り外し可能に接続されている。上記のように、第一グリッド111と第二グリッド112は汚くなりやすく、中間グリッド113も汚くなりやすいので、中間グリッド113の掃除を便利にするために、中間グリッド133を取り外し可能な接続に設ける。
【0042】
例えば、中間グリッド113と第一グリッド111が取り外し可能に接続されており、先ずは中間グリッド113を第一グリッド111に取り外し可能に接続して第一グリッド111に位置決めしてから、第二グリッド112と第一グリッド112を接続する。
【0043】
また例えば、中間グリッド113と第二グリッド112が取り外し可能に接続されており、先ずは中間グリッド113を第二グリッド112に取り外し可能に接続して第二グリッド112に位置決めしてから、第一グリッド111と第二グリッド112を接続する。
【0044】
さらに例えば、中間グリッド113と第一グリッド111と第二グリッド112が取り外し可能に接続されており、先ずは一グリッド111と第二グリッド112を接続してから、中間グリッド113を第一グリッド111と第二グリッド112の間に入れる。
【0045】
具体的に、前記中間グリッド113と前記第一グリッド111及び/又は前記第二グリッド112とはバックル接続されている。本実施例では、バックル接続は取り外し可能な接続の一種であり、二つのパーツを嵌め込みで接続する或いは全体として閉鎖させる接続方式であり、具体的なバックル接続方式は複数あり、例えば、フックや爪と溝の嵌合、フックや爪と縁部の嵌合等、本実施例では限定しない。ねじ山接続に対して、バックル接続では、ねじる操作が不要であり、部品の接続がより簡単になる。
【0046】
また、別の実施例において、中間グリッド113と第一グリッド111及び/又は第二グリッド112はねじ接続、磁気吸着接続或いはスライド接続等の方式を採用しても良い。
【0047】
本願はさらに上記のいずれか一つの実施例に記載のフィルターレールモジュール110を含む掃除部品100を開示する。
【0048】
前記フィルターレールモジュール110はエアコン室内機に用いられるものであり、前記エアコン室内機はフレーム(図示しない)を含み、前記フレームには吸気口が設けられ、前記フィルターレールモジュール110は前記吸気口に設けられ、前記フィルターレールモジュール110は前記フレームから分離でき、前記フィルターレールモジュール110にはフィルター130の移動用のレールが設けられている。
【0049】
本実施例のフィルターレールモジュール110の具体的な構造については、上記実施例を参照されたい。本掃除部品100のフィルターレールモジュール110の構造は上記実施例の技術案を採用したので、少なくとも上記実施例の技術案がもたらす有益効果を有し、ここでは逐一に説明しない。
【0050】
図4に示されるように、本願の一実施例において、前記掃除部品100は、
前記レールに設けられているフィルター130と、
前記フィルターレールモジュール110に取り付けられている掃除モジュール120であって、前記フィルター130は前記掃除モジュール120に接続され、前記掃除モジュール120は前記フィルター130を前記レールにおいて移動するように駆動することで前記フィルター130を掃除する掃除モジュール120を含む。
【0051】
本実施例では、フィルター130は空気をろ過するための部品であり、従来の技術を参照し、フィルター130はレールに設けられることができる。例えば、フィルター130は第一レール1101或いは第二レール1102に設けられ、フィルター130の一端は掃除モジュール120中の対応する部品と駆動的に接続され、掃除モジュール120がフィルター130を第一レール1101から滑り出してから第二レール1102に入るように駆動する。さらに例えば:フィルター130は第一レール1101と第二レーr1102の中に置かれて、掃除モジュール120の駆動の下で第一レール1101と第二レール1102の中で循環駆動を実現する。
【0052】
本願の一実施例において、
図4に示されるように、前記掃除部品100は更に検出装置140を含み、前記検出装置140は前記フィルターレールモジュール110に設けられて、前記フィルター130の移動状態を検出するためのものである。本実施例では、検出装置140をフィルターレールモジュール110に設ける。例えば、検出装置140を第一グリッド111、或いは第二グリッド112、或いは第三グリッド113に固定する。検出装置140はフィルター130がフィルターレールモジュール110内で移動できるか否かを検出するためのものであり、具体的な取り付け位置については実際の重要により設定できる。こうして、検出装置140を設けることで、掃除部品100と他の部品とがエアコン室内機に組み立てられる時、他の部品上に検出装置を設けてフィルター130の移動を検出する必要はなくなる。
【0053】
更に、前記検出装置140はマイクロスイッチであり、前記掃除モジュール120は前記フィルターレールモジュール110の一端に取り付けられ、前記マイクロスイッチは前記フィルターレールモジュール110のもう一端に取り付けられている。前記フィルター130が前記マイクロスイッチに接触した時、前記フィルター130が前記マイクロスイッチを起動する。本実施例では、例えば、マイクロスイッチは、フィルター130と接触できるように、第一レール1101と第二レール1102の中に設ける必要がある。フィルター130がマイクロスイッチに接触して、マイクロスイッチが信号を生成して、エアコン室内機の電気制御モジュールはこの信号に基づいてフィルター130が正常に移動できるか否かを判断する。
【0054】
本願はさらに上記の何れか一つの実施例に記載の掃除部品100を含むエアコン室内機を提供する。
【0055】
本実施例のエアコン室内機の掃除部品100の具体的な構造については、上記実施例を参照されたい。本エアコン室内機の掃除部品100の構造は上記実施例の技術案を採用したので、少なくとも上記実施例の技術案がもたらす有益効果を有し、ここでは逐一に説明しない
【0056】
本願の一実施例において、前記エアコン室内機は、
前記掃除部品100が取り付けられているベース(図示しない)と、
前記ベースに取り付けられているフレーム(図示されていない)であって、前記フレームには吸気口が設けられ、前記フィルターレールモジュール110は前記吸気口に設けられ、前記フィルターレールモジュール110は前記フレームから分離できる前記フレームと、を含む。
【0057】
本実施例では、掃除部品100は一つの独立した機能部品であり、掃除部品100はフレームと組み合わされなくてもフィルター130が移動するレールを形成できることにより、オフラインでフィルター130の機能に対して検知を行って、正常に作動する掃除部品100をそのままベースに取り付けることが可能となり、フレームとの組み合わせが不要になり、生産性を大幅に高めた。
【0058】
上述したことは本願の好ましい実施例に過ぎず、それによって本願の特許の範囲を制限するわけではない。本願の発明の思想に基づいて、本願の明細書及び添付図面の内容を利用してなされた均等な構造の変換、或いは他の関連する技術分野への直接/間接的な応用は、何れも本願の特許の請求範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0059】
100 掃除部品
110 フィルターレールモジュール
111 第一グリッド
112 第二グリッド
113 中間グリッド
1101 第一レール
1102 第二レール
1103 取付空間
120 掃除モジュール
130 フィルター
140 検出装置