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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】タイヤ
(51)【国際特許分類】
   B60C 11/13 20060101AFI20221206BHJP
   B60C 11/03 20060101ALI20221206BHJP
   B60C 11/12 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
B60C11/13 C
B60C11/03 300B
B60C11/03 300C
B60C11/12 C
B60C11/03 300E
B60C11/12 B
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019111437
(22)【出願日】2019-06-14
(65)【公開番号】P2020203542
(43)【公開日】2020-12-24
【審査請求日】2021-12-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000005278
【氏名又は名称】株式会社ブリヂストン
(74)【代理人】
【識別番号】100110319
【弁理士】
【氏名又は名称】根本 恵司
(72)【発明者】
【氏名】望月 萌
【審査官】市村 脩平
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-108777(JP,A)
【文献】特開2018-108776(JP,A)
【文献】特開平4-201610(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0251500(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C1/00-19/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の周方向主溝により区画された複数の陸部を備えたタイヤであって、
複数の陸部は、複数の周方向主溝のうちでタイヤ幅方向の最外側に位置する外側周方向主溝のタイヤ幅方向の外側に区画された外側陸部を有し、
外側陸部は、外側陸部をタイヤ幅方向に分割する周方向細溝と、周方向細溝のタイヤ幅方向の内側に形成された複数の内側幅方向溝と、複数の内側幅方向溝により周方向細溝のタイヤ幅方向の内側に区画された複数の内側ブロックと、周方向細溝のタイヤ幅方向の外側に形成された複数の外側幅方向溝と、複数の外側幅方向溝により周方向細溝のタイヤ幅方向の外側に区画された複数の外側ブロックと、を有し、
内側ブロックと外側ブロックは、タイヤ周方向に千鳥状に配置され、
内側ブロックのタイヤ周方向の長さと外側ブロックのタイヤ周方向の長さは、外側陸部以外の陸部に区画されたブロックのタイヤ周方向の長さよりも長く、
内側ブロックは、互いに近接して形成された2つの幅方向サイプからなる内側サイプ対を複数有し、
外側ブロックは、タイヤ周方向の中央部に形成された1つの中央幅方向サイプを有するとともに、中央幅方向サイプのタイヤ周方向の両側に、互いに近接して形成された2つの幅方向サイプからなる外側サイプ対を有し、
内側幅方向溝と中央幅方向サイプは、タイヤ幅方向に隣接して形成され、
外側幅方向溝は、周方向細溝からタイヤ幅方向の外側に向かって延びる第1溝部と、第1溝部からタイヤ幅方向の外側に向かって次第に広がる第2溝部と、を有するタイヤ。
【請求項2】
請求項1に記載されたタイヤにおいて、
外側幅方向溝の第2溝部の溝壁は、第1溝部の溝壁、及び、外側ブロックのタイヤ幅方向の外側の側壁と滑らかに接続するタイヤ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載されたタイヤにおいて、
内側幅方向溝のタイヤ半径方向の深さと中央幅方向サイプのタイヤ半径方向の深さは、同じ深さであるタイヤ。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載されたタイヤにおいて、
内側サイプ対の幅方向サイプのタイヤ半径方向の深さは、内側幅方向溝のタイヤ半径方向の深さよりも浅いタイヤ。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載されたタイヤにおいて、
外側サイプ対の幅方向サイプのタイヤ半径方向の深さは、中央幅方向サイプのタイヤ半径方向の深さよりも浅いタイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレッド部に、複数の周方向主溝により区画された複数の陸部を備えたタイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
タイヤの使用に伴い、トレッド部の陸部に偏摩耗が発生することがある。そのため、従来から、偏摩耗を抑制するための種々の改良がなされている。また、従来、ショルダー陸部に内側ブロックと外側ブロックを形成して、ショルダー陸部の偏摩耗を抑制する空気入りタイヤが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載された従来の空気入りタイヤにおいて、ショルダー陸部は、タイヤ幅方向の最外側に区画される外側陸部である。ショルダー陸部のタイヤ周方向の剛性を確保することで、ショルダー陸部のブロック(内側ブロック、外側ブロック)の偏摩耗を抑制している。しかしながら、ショルダー陸部のブロックのタイヤ周方向の長さは、他の陸部のブロックのタイヤ周方向の長さよりも短い。そのため、ショルダー陸部のブロックの変形を充分に抑制できずに、ショルダー陸部の耐偏摩耗性能に影響が生じる虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第5835399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の問題に鑑みなされ、その目的は、タイヤ幅方向の最外側に区画される外側陸部における偏摩耗を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数の周方向主溝により区画された複数の陸部を備えたタイヤである。複数の陸部は、複数の周方向主溝のうちでタイヤ幅方向の最外側に位置する外側周方向主溝のタイヤ幅方向の外側に区画された外側陸部を有する。外側陸部は、外側陸部をタイヤ幅方向に分割する周方向細溝と、周方向細溝のタイヤ幅方向の内側に形成された複数の内側幅方向溝と、複数の内側幅方向溝により周方向細溝のタイヤ幅方向の内側に区画された複数の内側ブロックと、周方向細溝のタイヤ幅方向の外側に形成された複数の外側幅方向溝と、複数の外側幅方向溝により周方向細溝のタイヤ幅方向の外側に区画された複数の外側ブロックと、を有する。内側ブロックと外側ブロックは、タイヤ周方向に千鳥状に配置される。内側ブロックのタイヤ周方向の長さと外側ブロックのタイヤ周方向の長さは、外側陸部以外の陸部に区画されたブロックのタイヤ周方向の長さよりも長い。内側ブロックは、互いに近接して形成された2つの幅方向サイプからなる内側サイプ対を複数有する。外側ブロックは、タイヤ周方向の中央部に形成された1つの中央幅方向サイプを有するとともに、中央幅方向サイプのタイヤ周方向の両側に、互いに近接して形成された2つの幅方向サイプからなる外側サイプ対を有する。内側幅方向溝と中央幅方向サイプは、タイヤ幅方向に隣接して形成される。外側幅方向溝は、周方向細溝からタイヤ幅方向の外側に向かって延びる第1溝部と、第1溝部からタイヤ幅方向の外側に向かって次第に広がる第2溝部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、タイヤ幅方向の最外側に区画される外側陸部における偏摩耗を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態のタイヤのトレッドパターンを示す平面図である。
図2】本実施形態のタイヤの外側陸部を示す平面図である。
図3】本実施形態のタイヤの外側幅方向溝の周辺部分を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のタイヤの一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のタイヤは、車両用の空気入りタイヤ(例えば、トラック・バス用タイヤ、重荷重用タイヤ、乗用車用タイヤ)であり、一般的なタイヤ構成部材により、周知の構造に形成されている。即ち、タイヤは、一対のビード部と、一対のビード部のタイヤ半径方向の外側に位置する一対のサイドウォール部と、路面に接触するトレッド部を備えている。また、タイヤは、一対のビードコアと、一対のビードコアの間に配置されたカーカスと、カーカスの外周側に配置されたベルトと、所定のトレッドパターンを有するトレッドゴムを備えている。
【0010】
図1は、本実施形態のタイヤ1のトレッドパターンを示す平面図であり、トレッド部2のタイヤ周方向Sの一部を模式的に示している。
図示のように、タイヤ1は、トレッド部2に、複数(少なくとも2つ)の周方向主溝10、11、2つの周方向細溝12、複数の幅方向溝13、14、15、16、複数の陸部20、30、40、及び、複数のブロック21、31、50、60を備えている。車両の走行時に、タイヤ1は、複数の陸部20、30、40及びブロック21、31、50、60で路面に接触して転動する。陸部20、30、40及びブロック21、31、50、60のタイヤ半径方向の外側の面が、路面に接触する踏面である。
【0011】
複数の周方向主溝10、11は、タイヤ周方向Sに沿って延び、タイヤ幅方向Hに間隔をあけて並列している。ここでは、タイヤ1は、タイヤ周方向Sに連続して形成された4つの周方向主溝(2つの内側周方向主溝10、2つの外側周方向主溝11)を備えている。内側周方向主溝10は、複数の周方向主溝10、11のうちでタイヤ幅方向Hの最内側に位置しており、2つの外側周方向主溝11よりもタイヤ幅方向Hの内側(タイヤ赤道面3側)に位置している。タイヤ赤道面3は、トレッド部2のタイヤ幅方向Hの中央部に位置している。
【0012】
内側周方向主溝10は、タイヤ赤道面3のタイヤ幅方向Hの両側に形成されており、タイヤ赤道面3の両側で、タイヤ赤道面3と外側周方向主溝11の間に位置している。外側周方向主溝11は、複数の周方向主溝10、11のうちでタイヤ幅方向Hの最外側に位置しており、内側周方向主溝10よりもタイヤ幅方向Hの外側(ショルダー部4側)に位置している。ショルダー部4は、トレッド部2のタイヤ幅方向Hの両外側に位置しており、外側周方向主溝11は、2つの内側周方向主溝10のタイヤ幅方向Hの両外側に形成されている。また、タイヤ赤道面3の両側で、外側周方向主溝11は、ショルダー部4のタイヤ幅方向Hの内側に形成され、内側周方向主溝10とショルダー部4の間に位置している。
【0013】
周方向細溝12は、周方向主溝10、11よりも細い周方向副溝であり、周方向細溝12の幅は、周方向主溝10、11の幅よりも狭い。周方向細溝12は、タイヤ赤道面3のタイヤ幅方向Hの両側で、外側周方向主溝11のタイヤ幅方向Hの外側に形成されている。また、周方向細溝12は、例えば、周方向サイプであり、タイヤ周方向Sに沿って延びる。複数の幅方向溝13、14、15、16は、タイヤ幅方向Hに沿って延びるラグ溝であり、陸部20、30、40に形成されている。幅方向溝13、14、15は、周方向主溝10、11と交差する方向に形成されて、周方向主溝10、11に繋がる。
【0014】
複数の周方向主溝10、11により、トレッド部2がタイヤ幅方向Hに区画されて、トレッド部2に、複数の陸部20、30、40が区画されている。複数の陸部20、30、40は、周方向主溝10、11により互いにタイヤ幅方向Hに分断された凸部であり、周方向主溝10、11に沿ってタイヤ周方向Sに延びる。また、陸部20、30、40は、ブロック状陸部であり、タイヤ幅方向Hに間隔をあけて並列している。複数のブロック21、31、50、60は、陸部20、30、40に形成されて、タイヤ周方向Sに配列している。
【0015】
タイヤ1は、5つの陸部(1つの中央陸部20、2つの中間陸部30、2つの外側陸部40)を備えている。中央陸部20は、2つの内側周方向主溝10の間に形成されており、タイヤ赤道面3を含むトレッド部2の中央領域に位置している。タイヤ赤道面3は、中央陸部20のタイヤ幅方向Hの中央部に位置しており、中央陸部20は、2つの中間陸部30の間に位置している。中間陸部30は、内側周方向主溝10と外側周方向主溝11の間に形成されており、タイヤ赤道面3とショルダー部4の間のトレッド部2の中間領域に位置している。外側陸部40は、外側周方向主溝11のタイヤ幅方向Hの外側に形成されており、トレッド部2のタイヤ幅方向Hの外側領域(ショルダー部4側領域)に位置している。周方向細溝12は、2つの外側陸部40のそれぞれに形成されている。
【0016】
中央陸部20は、2つの内側周方向主溝10により区画されて、タイヤ赤道面3に位置している。また、中央陸部20は、タイヤ周方向Sに間隔を開けて並列する複数の幅方向溝13と、複数のブロック21と、ブロック21に形成された複数の幅方向サイプ22を有している。複数の幅方向溝13は、2つの内側周方向主溝10の間に形成されて、2つの内側周方向主溝10に開口している。幅方向溝13は、一方の内側周方向主溝10から他方の内側周方向主溝10まで、中央陸部20をタイヤ幅方向Hに横断している。
【0017】
ブロック21は、中央陸部20に形成された中央ブロックであり、トレッド部2の中央領域に位置している。複数のブロック21は、2つの内側周方向主溝10と複数の幅方向溝13により、2つの内側周方向主溝10の間に形成されている。複数の幅方向溝13は、中央陸部20をタイヤ周方向Sに分断している。複数のブロック21は、複数の幅方向溝13により区画されて、タイヤ周方向Sに互いに分断されている。幅方向溝13がブロック21の間に形成され、ブロック21がタイヤ周方向Sに間隔をあけて配置されている。
【0018】
中央陸部20のブロック21は、2つの内側周方向主溝10の間に形成された複数(ここでは、2つ)の幅方向サイプ22を有している。複数の幅方向サイプ22は、ブロック21のタイヤ周方向Sの中央部に、互いに近接して形成され、タイヤ周方向Sに互いに間隔を開けて並列している。幅方向サイプ22は、一方の内側周方向主溝10から他方の内側周方向主溝10まで、ブロック21をタイヤ幅方向Hに横断して、2つの内側周方向主溝10に開口している。
【0019】
2つの中間陸部30は、それぞれ内側周方向主溝10と外側周方向主溝11により区画されて、中央陸部20のタイヤ幅方向Hの両側に位置している。タイヤ赤道面3のタイヤ幅方向Hの両側で、中間陸部30は、中央陸部20と外側陸部40の間に位置している。また、中間陸部30は、タイヤ周方向Sに間隔を開けて並列する複数の幅方向溝14と、複数のブロック31と、ブロック31に形成された複数の幅方向サイプ32を有している。複数の幅方向溝14は、内側周方向主溝10と外側周方向主溝11の間に形成されて、内側周方向主溝10と外側周方向主溝11に開口している。幅方向溝14は、内側周方向主溝10から外側周方向主溝11まで、中間陸部30をタイヤ幅方向Hに横断している。
【0020】
ブロック31は、中間陸部30に形成された中間ブロックであり、トレッド部2の中間領域に位置している。複数のブロック31は、内側周方向主溝10、外側周方向主溝11、及び、複数の幅方向溝14により、内側周方向主溝10と外側周方向主溝11の間に形成されている。複数の幅方向溝14は、中間陸部30をタイヤ周方向Sに分断している。複数のブロック31は、複数の幅方向溝14により区画されて、タイヤ周方向Sに互いに分断されている。幅方向溝14がブロック31の間に形成され、ブロック31がタイヤ周方向Sに間隔をあけて配置されている。
【0021】
中間陸部30のブロック31は、内側周方向主溝10と外側周方向主溝11の間に形成された複数(ここでは、2つ)の幅方向サイプ32を有している。複数の幅方向サイプ32は、ブロック31のタイヤ周方向Sの中央部に、互いに近接して形成され、タイヤ周方向Sに互いに間隔を開けて並列している。幅方向サイプ32は、内側周方向主溝10から外側周方向主溝11まで、ブロック31をタイヤ幅方向Hに横断して、内側周方向主溝10と外側周方向主溝11に開口している。
【0022】
2つ外側陸部40は、それぞれ外側周方向主溝11により区画されたショルダー陸部であり、中間陸部30のタイヤ幅方向Hの外側に位置している。タイヤ赤道面3のタイヤ幅方向Hの両側で、外側陸部40は、外側周方向主溝11のタイヤ幅方向Hの外側に区画されて、中間陸部30とショルダー部4の間(外側周方向主溝11とショルダー部4の間)に位置している。また、外側陸部40は、1つの周方向細溝12と、複数の幅方向溝15、16(内側幅方向溝15、外側幅方向溝16)と、複数のブロック50、60(内側ブロック50、外側ブロック60)を有している。周方向細溝12は、外側陸部40をタイヤ幅方向Hに分割する分割溝であり、外側陸部40のタイヤ幅方向Hの中央部に位置している。周方向細溝12により、外側陸部40がタイヤ幅方向Hに2つに分割されて、ブロック列が周方向細溝12のタイヤ幅方向Hの両側に形成されている。
【0023】
複数の内側幅方向溝15は、周方向細溝12のタイヤ幅方向Hの内側(外側周方向主溝11側、タイヤ赤道面3側)に形成された外側陸部40の第1幅方向溝であり、タイヤ周方向Sに間隔をあけて並列している。内側幅方向溝15は、外側周方向主溝11と周方向細溝12の間に形成されて、外側周方向主溝11と周方向細溝12に開口している。複数の外側幅方向溝16は、周方向細溝12のタイヤ幅方向Hの外側(ショルダー部4側、トレッド端側)に形成された外側陸部40の第2幅方向溝であり、タイヤ周方向Sに間隔をあけて並列している。外側幅方向溝16は、周方向細溝12とショルダー部4の間に形成されて、周方向細溝12に開口するとともに、タイヤ1の側方に向かって開口している。複数の内側幅方向溝15は、周方向細溝12のタイヤ幅方向Hの内側で、外側陸部40をタイヤ周方向Sに分断し、複数の外側幅方向溝16は、周方向細溝12のタイヤ幅方向Hの外側で、外側陸部40をタイヤ周方向Sに分断している。
【0024】
内側ブロック50と外側ブロック60は、外側陸部40に形成されて、トレッド部2の外側領域に位置している。内側ブロック50は、外側陸部40の第1ブロックであり、外側周方向主溝11、周方向細溝12、及び、複数の内側幅方向溝15により、外側周方向主溝11と周方向細溝12の間に形成されている。複数の内側ブロック50は、複数の内側幅方向溝15により、周方向細溝12のタイヤ幅方向Hの内側に区画されて、タイヤ周方向Sに互いに分断されている。内側幅方向溝15が内側ブロック50の間に形成され、内側ブロック50がタイヤ周方向Sに間隔をあけて配置されている。
【0025】
外側ブロック60は、外側陸部40の第2ブロックであり、周方向細溝12、及び、複数の外側幅方向溝16により、周方向細溝12とショルダー部4の間に形成されている。複数の外側ブロック60は、複数の外側幅方向溝16により、周方向細溝12のタイヤ幅方向Hの外側に区画されて、タイヤ周方向Sに互いに分断されている。外側幅方向溝16が外側ブロック60の間に形成され、外側ブロック60がタイヤ周方向Sに間隔をあけて配置されている。周方向細溝12は、外側陸部40において、内側ブロック50と外側ブロック60の間に位置している。
【0026】
外側陸部40において、内側幅方向溝15と外側幅方向溝16は、タイヤ周方向Sに互い違いに配置されており、タイヤ周方向Sにずらして形成されている。内側幅方向溝15と外側幅方向溝16は、タイヤ周方向Sにおいて交互に形成されて、周方向細溝12に交互に開口している。内側幅方向溝15の位置と外側幅方向溝16の位置に対応して、内側ブロック50と外側ブロック60は、タイヤ周方向Sに千鳥状に配置されており、タイヤ周方向Sに部分的にずらして形成されている。即ち、複数の内側ブロック50と複数の外側ブロック60は、タイヤ周方向Sの位置が相互に異なる千鳥状に配置されて、タイヤ周方向Sに交互にずらして形成されている。
【0027】
タイヤ1の複数の陸部20、30、40は、複数の陸部20、30、40のうちでタイヤ幅方向Hの最外側に位置する2つの外側陸部40と、2つの外側陸部40の間に位置する少なくとも1つの内側陸部を有している。内側陸部は、複数の陸部20、30、40のうちで、2つの外側周方向主溝11よりもタイヤ幅方向Hの内側に区画された陸部であり、ここでは、1つの中央陸部20と2つの中間陸部30である。内側陸部(中央陸部20、中間陸部30)は、複数の幅方向溝13、14と、幅方向溝13、14によりタイヤ周方向Sに区画された区画ブロックである複数のブロック21、31を有している。
【0028】
内側ブロック50のタイヤ周方向Sの長さと外側ブロック60のタイヤ周方向Sの長さは、複数の陸部20、30、40のうちの外側陸部40以外の陸部20、30(内側陸部)に区画されたブロック21、31(区画ブロック)のタイヤ周方向Sの長さよりも長い。そのため、内側幅方向溝15のタイヤ周方向Sの間隔と外側幅方向溝16のタイヤ周方向Sの間隔は、外側陸部40以外の陸部20、30に形成された幅方向溝13、14のタイヤ周方向Sの間隔よりも広い。内側幅方向溝15の周方向細溝12側の端部(開口部)は、外側ブロック60のタイヤ周方向Sの中央部と対向する位置に形成され、外側幅方向溝16の周方向細溝12側の端部(開口部)は、内側ブロック50のタイヤ周方向Sの中央部と対向する位置に形成されている。
【0029】
図2は、本実施形態のタイヤ1の外側陸部40を示す平面図であり、図1に示す一方の外側陸部40を拡大して示している。また、図2は、タイヤ半径方向の外側からみた複数のブロック50、60を示している。
図示のように、外側陸部40の内側ブロック50は、タイヤ周方向Sに離隔して形成された複数のサイプ対(内側サイプ対51)を有している。内側サイプ対51は、タイヤ周方向Sにおいて互いに近接して形成された2つの幅方向サイプ52、53(内側幅方向サイプ)からなり、周方向細溝12のタイヤ幅方向Hの内側(外側周方向主溝11側)に形成されている。幅方向サイプ52、53は、内側ブロック50に形成された切れ目であり、内側ブロック50の踏面から内側ブロック50の内部に向かって形成されて、タイヤ幅方向Hに沿って延びる。
【0030】
ここでは、内側ブロック50は、3つの内側サイプ対51を有しており、6つの幅方向サイプ52、53を有している。内側サイプ対51の2つの幅方向サイプ52、53は、内側ブロック50のタイヤ周方向Sに離隔した複数箇所(ここでは、3箇所)のそれぞれで密集して形成されており、タイヤ周方向Sに互いに間隔をあけて並列している。内側サイプ対51の幅方向サイプ52、53は、外側周方向主溝11と周方向細溝12の間に形成され、内側ブロック50をタイヤ幅方向Hに横断して、外側周方向主溝11と周方向細溝12に開口している。
【0031】
内側サイプ対51の幅方向サイプ52、53同士のタイヤ周方向Sの間隔は、内側サイプ対51同士のタイヤ周方向Sの間隔、及び、内側幅方向溝15と内側サイプ対51のタイヤ周方向Sの間隔よりも狭い。そのため、内側ブロック50のそれぞれにおいて、複数の内側サイプ対51は、全ての内側サイプ対51の幅方向サイプ52、53同士のタイヤ周方向Sの間隔よりも広い間隔をタイヤ周方向Sにあけて形成されている。内側サイプ対51は、幅方向サイプ52、53により、内側ブロック50をタイヤ周方向Sに分割して、内側ブロック50内に、サイプ間ブロック54と分割ブロック55を形成している。
【0032】
サイプ間ブロック54と分割ブロック55は、内側ブロック50を構成する小ブロックであり、内側ブロック50は、3つのサイプ間ブロック54と4つの分割ブロック55を有している。サイプ間ブロック54は、内側サイプ対51の2つの幅方向サイプ52、53の間に形成されている。分割ブロック55は、内側幅方向溝15と内側サイプ対51の間、及び、内側サイプ対51同士の間に形成されて、内側サイプ対51(サイプ間ブロック54)のタイヤ周方向Sの両側に位置している。サイプ間ブロック54のタイヤ周方向Sの幅は、分割ブロック55のタイヤ周方向Sの幅よりも狭い。
【0033】
外側陸部40の外側ブロック60は、1つの中央幅方向サイプ61と、中央幅方向サイプ61のタイヤ周方向Sの両側に形成されたサイプ対(外側サイプ対62)を有している。中央幅方向サイプ61と外側サイプ対62は、周方向細溝12のタイヤ幅方向Hの外側(ショルダー部4側)に形成され、中央幅方向サイプ61は、外側ブロック60のタイヤ周方向Sの中央部に形成されている。外側サイプ対62は、タイヤ周方向Sに互いに近接して形成された2つの幅方向サイプ63、64(外側幅方向サイプ)からなり、中央幅方向サイプ61からタイヤ周方向Sに離隔して形成されている。幅方向サイプ61、63、64は、外側ブロック60に形成された切れ目であり、外側ブロック60の踏面から外側ブロック60の内部に向かって形成されて、タイヤ幅方向Hに沿って延びる。
【0034】
少なくとも1つの外側サイプ対62が、中央幅方向サイプ61のタイヤ周方向Sの一方側と他方側のそれぞれに形成されている。そのため、外側ブロック60は、少なくとも2つの外側サイプ対62を有している。ここでは、1つの外側サイプ対62が、中央幅方向サイプ61のタイヤ周方向Sの一方側と他方側のそれぞれに形成されている。外側ブロック60は、2つの外側サイプ対62を有しており、5つの幅方向サイプ61、63、64を有している。外側サイプ対62の2つの幅方向サイプ63、64は、外側ブロック60において、中央幅方向サイプ61からタイヤ周方向Sの両側に離隔した2箇所のそれぞれで密集して形成されており、タイヤ周方向Sに互いに間隔をあけて並列している。中央幅方向サイプ61と外側サイプ対62の幅方向サイプ63、64は、周方向細溝12とショルダー部4の間に形成され、外側ブロック60をタイヤ幅方向Hに横断して、周方向細溝12に開口するとともに、タイヤ1の側方に向かって開口している。
【0035】
外側サイプ対62の幅方向サイプ63、64同士のタイヤ周方向Sの間隔は、中央幅方向サイプ61と外側サイプ対62のタイヤ周方向Sの間隔、及び、外側幅方向溝16と外側サイプ対62のタイヤ周方向Sの間隔よりも狭い。そのため、外側ブロック60のそれぞれにおいて、中央幅方向サイプ61と外側サイプ対62は、全ての外側サイプ対62の幅方向サイプ63、64同士のタイヤ周方向Sの間隔よりも広い間隔をタイヤ周方向Sにあけて形成されている。中央幅方向サイプ61と外側サイプ対62の幅方向サイプ63、64により、外側ブロック60をタイヤ周方向Sに分割して、外側ブロック60内に、サイプ間ブロック65と分割ブロック66を形成している。
【0036】
サイプ間ブロック65と分割ブロック66は、外側ブロック60を構成する小ブロックであり、外側ブロック60は、2つのサイプ間ブロック65と4つの分割ブロック66を有している。サイプ間ブロック65は、外側サイプ対62の2つの幅方向サイプ63、64の間に形成されている。分割ブロック66は、外側幅方向溝16と外側サイプ対62の間、及び、中央幅方向サイプ61と外側サイプ対62の間に形成されて、中央幅方向サイプ61のタイヤ周方向Sの両側、及び、外側サイプ対62(サイプ間ブロック65)のタイヤ周方向Sの両側に位置している。サイプ間ブロック65のタイヤ周方向Sの幅は、分割ブロック66のタイヤ周方向Sの幅よりも狭い。
【0037】
内側幅方向溝15と外側ブロック60の中央幅方向サイプ61は、互いのタイヤ周方向Sの位置を合わせて、タイヤ幅方向Hに隣接して形成されている。外側ブロック60の中央部及び中央幅方向サイプ61は、内側幅方向溝15のタイヤ幅方向Hの外側に位置し、タイヤ幅方向Hにおいて内側幅方向溝15と隣接している。内側ブロック50の3つの内側サイプ対51のなかでタイヤ周方向Sの中央に位置する内側サイプ対51は、内側ブロック50のタイヤ周方向Sの中央部に形成されている。中央に位置する内側サイプ対51と外側幅方向溝16は、互いのタイヤ周方向Sの位置を合わせて、タイヤ幅方向Hに隣接して形成されている。
【0038】
周方向細溝12を挟んでタイヤ幅方向Hに隣り合う内側ブロック50と外側ブロック60において、内側ブロック50のサイプ間ブロック54(内側サイプ対51)と外側ブロック60のサイプ間ブロック65(外側サイプ対62)は、タイヤ幅方向Hに並べて配置され、タイヤ幅方向Hに隣接して形成されている。また、内側ブロック50の分割ブロック55と外側ブロック60の分割ブロック66は、タイヤ幅方向Hに並べて配置され、タイヤ幅方向Hに隣接して形成されている。
【0039】
内側幅方向溝15のタイヤ半径方向の深さと中央幅方向サイプ61のタイヤ半径方向の深さは、同じ深さである。また、内側サイプ対51の幅方向サイプ52、53のタイヤ半径方向の深さは、内側幅方向溝15のタイヤ半径方向の深さよりも浅く、幅方向サイプ52、53は、内側幅方向溝15よりも浅く形成されている。外側ブロック60において、外側サイプ対62の幅方向サイプ63、64のタイヤ半径方向の深さは、中央幅方向サイプ61のタイヤ半径方向の深さよりも浅く、幅方向サイプ63、64は、中央幅方向サイプ61よりも浅く形成されている。内側サイプ対51の幅方向サイプ52、53のタイヤ半径方向の深さと外側サイプ対62の幅方向サイプ63、64のタイヤ半径方向の深さは、同じ深さである。
【0040】
図3は、本実施形態のタイヤ1の外側幅方向溝16の周辺部分を示す平面図であり、図2に示す外側陸部40の一部を拡大して示している。
図示のように、外側幅方向溝16は、タイヤ幅方向Hの内側(周方向細溝12側)に位置する第1溝部70と、タイヤ幅方向Hの外側(ショルダー部4側)に位置する第2溝部71を有している。第1溝部70は、一定の幅に形成されて、周方向細溝12からタイヤ幅方向Hの外側に向かって延びる。第1溝部70と第2溝部71は、タイヤ幅方向Hに連続して形成されており、第2溝部71は、第1溝部70からタイヤ幅方向Hの外側に向かって次第に広がる。
【0041】
外側幅方向溝16の第1溝部70は、外側幅方向溝16のタイヤ幅方向Hの内側の開口部72(周方向細溝12)から外側幅方向溝16のタイヤ幅方向Hの中間位置73まで形成されている。外側幅方向溝16の第2溝部71は、中間位置73で第1溝部70に接続し、第1溝部70(中間位置73)から外側幅方向溝16のタイヤ幅方向Hの外側の開口部74まで形成されている。外側幅方向溝16の内側の開口部72は、周方向細溝12に開口し、外側幅方向溝16の外側の開口部74は、タイヤ1の側方に向かって開口している。第1溝部70からタイヤ幅方向Hの外側(開口部74)に向かって、第2溝部71の幅が次第に広くなり、第2溝部71がタイヤ周方向Sの両側に次第に広がる。
【0042】
第1溝部70は、タイヤ周方向Sに離隔して形成された2つの溝壁75を有しており、第2溝部71は、タイヤ周方向Sに離隔して形成された2つの溝壁76を有している。溝壁75は、第1溝部70内に位置する第1溝部70(外側ブロック60)の壁部であり、溝壁76は、第2溝部71内に位置する第2溝部71(外側ブロック60)の壁部である。第2溝部71の溝壁76のそれぞれは、第1溝部70の溝壁75、及び、外側ブロック60の側壁67と滑らかに接続する。側壁67は、外側ブロック60のタイヤ幅方向Hの外側(ショルダー部4側)に位置する壁部である。
【0043】
第1溝部70の溝壁75と第2溝部71の溝壁76は、接続部77において接続し、第2溝部71の溝壁76と外側ブロック60の側壁67は、接続部78において接続する。接続部77は、第1溝部70の溝壁75と第2溝部71の溝壁76の間に位置する角部であり、接続部78は、第2溝部71の溝壁76と外側ブロック60の側壁67の間に位置する角部である。接続部77、78は、外側ブロック60の外側に張り出す凸状の湾曲形状(湾曲した凸形状)に形成されており、滑らかに湾曲している。
【0044】
以上説明したように、外側陸部40の内側ブロック50と外側ブロック60を他の陸部20、30のブロック21、31よりもタイヤ周方向Sに長くしており、タイヤ1の転動時に、内側ブロック50と外側ブロック60の変形が抑制される。また、千鳥状に配置した内側ブロック50と外側ブロック60が連続して支え合い、内側ブロック50と外側ブロック60の変形が更に抑制される。内側ブロック50と外側ブロック60が幅方向サイプ52、53、61、63、64により分割されており、ブロック50、60の変形が分割部分(サイプ間ブロック54、65、分割ブロック55、66)に分散されて、ブロック50、60の全体が大きく変形するのが抑制される。ブロック50、60に掛かる力も分散されて、ブロック50、60の分割部分に掛かる力が小さくなる。そのため、内側ブロック50と外側ブロック60に偏摩耗が発生するのが抑制されるとともに、偏摩耗が発生したときでも、偏摩耗の進展が抑制される。
【0045】
サイプ間ブロック54、65は、分割ブロック55、66よりも幅が狭く、分割ブロック55、66よりも摩耗が生じやすい。サイプ間ブロック54、65に摩耗が集中することで、分割ブロック55、66の偏摩耗が抑制されるとともに、分割ブロック55、66での偏摩耗の進展が抑制される。幅が狭いサイプ間ブロック54、65に摩耗が生じたとしても、摩耗は目立ち難く、ブロック50、60の全体の偏摩耗への影響も小さい。外側幅方向溝16の第2溝部71により、外側ブロック60のタイヤ幅方向Hの外側の隅部で、外側ブロック60の変形が抑制されて、偏摩耗の発生が抑制される。
【0046】
外側ブロック60の中央部に中央幅方向サイプ61がないときには、内側幅方向溝15のタイヤ周方向Sの両側の内側ブロック50から受ける力で、外側ブロック60が捻じれるように変形する虞がある。これに対し、外側ブロック60を中央幅方向サイプ61により分割することで、外側ブロック60の捻じれが抑制される。そのため、外側ブロック60に掛かる力が小さくなり、外側ブロック60の偏摩耗が抑制される。
【0047】
従って、本実施形態のタイヤ1では、タイヤ幅方向Hの最外側に区画される外側陸部40における偏摩耗を抑制することができる。また、サイプ対51、62の幅方向サイプ52、53、63、64により、タイヤ1の氷雪上性能を向上することができる。外側ブロック60の外側幅方向溝16により区画された部分では、第2溝部71の溝壁76は、第1溝部70の溝壁75、及び、外側ブロック60の側壁67と滑らかに接続する。そのため、溝壁75、76同士の接続部77、及び、溝壁76と側壁67の接続部78において、変形を抑制して、偏摩耗の発生を抑制することができる。
【0048】
内側幅方向溝15と中央幅方向サイプ61は、同じ深さである。そのため、内側幅方向溝15と中央幅方向サイプ61が路面に接触するときに、内側ブロック50と外側ブロック60がバランスよく変形する。これにより、内側ブロック50と外側ブロック60の一方に摩耗が偏るのを抑制することができる。内側サイプ対51の幅方向サイプ52、53を内側幅方向溝15よりも浅くすることで、内側ブロック50の変形及び欠損を抑制することができる。外側サイプ対62の幅方向サイプ63、64を中央幅方向サイプ61よりも浅くすることで、外側ブロック60の変形及び欠損を抑制することができる。
【0049】
なお、タイヤ1の複数の周方向主溝は、2つの外側周方向主溝11を含んでいればよい。2つの内側サイプ対51を内側ブロック50に形成してもよく、3つ以上の内側サイプ対51を内側ブロック50に形成してもよい。外側ブロック60において、中央幅方向サイプ61のタイヤ周方向Sの一方側と他方側のそれぞれに、1つの外側サイプ対62を形成してもよく、複数の外側サイプ対62を形成してもよい。中央幅方向サイプ61のタイヤ周方向Sの一方側と他方側で、外側サイプ対62の数が異なるようにしてもよい。本実施形態のタイヤ1の構成は、外側陸部を有する種々のタイヤに適用することができる。
【符号の説明】
【0050】
1・・・タイヤ、2・・・トレッド部、3・・・タイヤ赤道面、4・・・ショルダー部、10・・・内側周方向主溝、11・・・外側周方向主溝、12・・・周方向細溝、13・・・幅方向溝、14・・・幅方向溝、15・・・内側幅方向溝、16・・・外側幅方向溝、20・・・中央陸部、21・・・ブロック、22・・・幅方向サイプ、30・・・中間陸部、31・・・ブロック、32・・・幅方向サイプ、40・・・外側陸部、50・・・内側ブロック、51・・・内側サイプ対、52・・・幅方向サイプ、53・・・幅方向サイプ、54・・・サイプ間ブロック、55・・・分割ブロック、60・・・外側ブロック、61・・・中央幅方向サイプ、62・・・外側サイプ対、63・・・幅方向サイプ、64・・・幅方向サイプ、65・・・サイプ間ブロック、66・・・分割ブロック、67・・・側壁、70・・・第1溝部、71・・・第2溝部、72・・・開口部、73・・・中間位置、74・・・開口部、75・・・溝壁、76・・・溝壁、77・・・接続部、78・・・接続部、H・・・タイヤ幅方向、S・・・タイヤ周方向。
図1
図2
図3