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特許7189226ケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】ケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機
(51)【国際特許分類】
   B21D 28/24 20060101AFI20221206BHJP
   B26F 1/32 20060101ALI20221206BHJP
   B26F 1/34 20060101ALI20221206BHJP
   B21D 28/34 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
B21D28/24 E
B26F1/32 U
B26F1/34
B21D28/34 G
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020545123
(86)(22)【出願日】2019-06-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-04
(86)【国際出願番号】 KR2019007500
(87)【国際公開番号】W WO2020013476
(87)【国際公開日】2020-01-16
【審査請求日】2022-02-28
(31)【優先権主張番号】10-2018-0079767
(32)【優先日】2018-07-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520322266
【氏名又は名称】ロ,ヨン スク
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ド,ギュ テ
【審査官】石田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】実開平3-62799(JP,U)
【文献】韓国登録特許第10-1532619(KR,B1)
【文献】特開平5-245799(JP,A)
【文献】米国特許第3893239(US,A)
【文献】米国特許第9808853(US,B2)
【文献】特開平10-216857(JP,A)
【文献】特許第4267718(JP,B2)
【文献】特表2002-502709(JP,A)
【文献】登録実用新案第3062514(JP,U)
【文献】実公平7-53773(JP,Y2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 28/24
B26F 1/32
B26F 1/34
B21D 28/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電用のバッテリー、前記バッテリーの一側に構成され、前記バッテリーが着脱される取っ手、及び前記取っ手から突出し、前記バッテリーの電力供給を調節するスイッチを含む取っ手部と、
前記取っ手の一側に構成され、前記バッテリーの電力で動力を供給するモーター、前記モーターの一側に構成され、前記モーターの動力によって油圧を加える油圧シリンダー、及び前記油圧シリンダーの一側に構成され、前記油圧シリンダーの油圧によって一側と他側に移動するパンチを含む作動部と、
C字形の開放した両端のうち他側端部に前記パンチが構成されるヘッド、前記パンチの両側に離隔するように前記ヘッドに構成される二つのパンチガード、前記ヘッドの開放した両端のうち一側端部に構成されるダイス、及び前記ダイスに一側に貫通され、前記パンチが挿入されるパンチホールを含むヘッド部と、を含み、
組立ホールをパンチングすべきケーブルトレイを前記パンチと前記ダイスとの間に入れてパンチングするように構成され、
前記バッテリーの充電及び交替が可能であって携帯及び使用が容易である、ケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機。
【請求項2】
前記ヘッド部の前記パンチガードにはそれぞれ結合ホールが形成され、
前記ヘッドの開放方向に長い板状構造を有するように平行に構成され、一側の間に二つの前記パンチガードが結合される二枚のペン支持板、前記ペン支持板の一側からそれぞれ内側に突出して前記結合ホールに結合される結合突起、前記結合突起の他側で両前記ペン支持板を連結する連結板、前記連結板の他側の前記ペン支持板に長手方向にそれぞれ形成された長孔、前記長孔が形成された両前記ペン支持板の間に構成されるマーキングペンブロック、前記マーキングペンブロックから垂直に突出したマーキングペン、及び前記長孔をそれぞれ貫通して前記マーキングペンブロックに螺合される固定ネジを含むマーキングペン部をさらに含み、
前記マーキングペン部の一側に前記パンチガードを結合し、他側の前記マーキングペンブロックの前記長孔に沿って次のパンチング位置に移動し、前記固定ネジで前記マーキングペンブロックを固定することにより、前記ケーブルトレイの前記組立ホールのパンチングの際、次のパンチング位置をマーキングすることができる、請求項1に記載のケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機。
【請求項3】
前記ヘッド部の前記パンチガードにはそれぞれ結合ホールが形成され、
前記ヘッドの開放方向に対して垂直に延びるガイド部材、前記ガイド部材から厚さ方向の一側に平行に突出し、両前記パンチガードが突出部の内部に結合される二枚の結合板、前記結合板からそれぞれ内側に突出して前記結合ホールに結合される結合突起、厚さ方向の他側の前記ガイド部材に長手方向に平行に形成される2列のガイド溝、前記ガイド部材の長手方向の両側にそれぞれ構成されるガイド、各前記ガイドにおいて前記ガイド溝に沿って延び、前記ガイド溝に沿って移動可能な支持棒、各前記支持棒に長手方向に形成された長孔、及び各前記支持棒の前記長孔を貫通して前記ガイド部材に結合される固定ネジを含むガイド部をさらに含み、
両前記結合板の間に両前記パンチガードを結合し、前記ケーブルトレイのサイドレールのうち、パンチング位置から前記サイドレールの‘コ’字形断面の両端までの距離に合わせて両前記ガイド間の距離を調節して前記サイドレールの幅をガイドすることにより、前記ケーブルトレイの前記サイドレールにおいてパンチング位置の調整が容易である、請求項1に記載のケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機。
【請求項4】
前記ヘッド部の前記パンチガードにはそれぞれ結合ホールが形成され、
前記ケーブルトレイのサイドレールに密着するジグ板、前記ジグ板の一側端部から突出して折り曲げられ、前記サイドレールの端部が係止又は係合される係止フック、前記ジグ板の一側端部からそれぞれのパンチング位置まで開放した流入路、パンチング位置ごとに前記流入路の縁部に沿って突出し、両前記パンチガードが内部に結合される結合板、及び向き合う前記結合板ごとに、内側に突出して前記結合ホールに結合される結合突起を含むジグ部をさらに含み、
前記サイドレールに前記ジグ板を密着して前記サイドレールの端部を前記係止フックに係合し、パンチング位置ごとに両前記パンチガードを前記流入路に沿って移動して前記結合板内に挿入してパンチングすることにより、前記ケーブルトレイの前記組立ホールのパンチングが容易である、請求項1に記載のケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機。
【請求項5】
前記ヘッド部の前記ヘッドは開放方向の反対側に形成された空間の端部からパンチまでの直線距離が80~130mm、前記パンチ及び前記パンチガードから前記ダイスまでの直線距離が20~30mmとなるように形成され、空間の端部に開放方向の反対側に貫通された移動ホールが形成され、
前記ヘッド部は、前記移動ホールを貫通して前記ヘッドの空間を塞ぐ移動制限具を含み、
前記移動制限具は、長さ80~130mmの長孔が形成され、前記長孔を貫通して前記ヘッドに螺合される固定ネジを含み、
前記ケーブルトレイの端部からパンチング位置までの長さだけ前記移動制限具の位置を調節し、前記ケーブルトレイを前記ヘッドの内側に挿入してパンチングすることにより、前記ケーブルトレイのパンチング位置の調整が容易である、請求項1~4のいずれか一項に記載のケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機に関するもので、直線上にバッテリー、取っ手、モーター、油圧シリンダー、パンチ、ダイスの順に構成され、油圧シリンダーとヘッドに結合されるC字形のヘッドが構成され、パンチとダイスはC字形のヘッドにおいて開放した両端にそれぞれ構成され、パンチの両側に離隔するようにヘッドにパンチガードが構成され、バッテリーは充電及び着脱可能に構成され、モーターはバッテリーの電力によって動力を油圧シリンダーに伝達し、油圧シリンダーはモーターの動力による油圧でパンチをダイスの方向に押し出してケーブルトレイの組立ホールをパンチングし、バッテリーの充電及び交替が可能であって携帯及び使用が容易であるケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ケーブルトレイは天井、床又は壁体に沿って配線される多数本のケーブルを整理するためのものであり、梯子形構造を有するように形成され、ケーブルが配線される場所に合わせて直線状又は曲線状に取り付けられ、壁とケーブルトレイとの間の空間に多数本のケーブルが整頓された状態で支持固定する。
【0003】
そして、通常のケーブルトレイは、図1に示すように、‘コ’字形の断面が互いに向き合う状態で長手方向に平行に構成される二つのサイドレール(side rail)21と、互いに向き合う二つのサイドレール21の間に一定の間隔ごとに連結される横木(rung)23とから構成され、ケーブルトレイ2の延長又は曲線ケーブルトレイ2との連結のためのジョイントコネクタ24が構成される。このジョイントコネクタ24は互いに突き合わせられる両サイドレール21の外側を覆う‘コ’字形断面に形成され、両サイドレール21とジョイントコネクタ24に互いに対応する組立ホール22が穿孔され、互いに一致した両サイドレール21とジョイントコネクタ24の組立ホール22を通してボルト26で螺合して連結する。
【0004】
ここで、ジョイントコネクタ24で両ケーブルトレイ2を連結するとき、ボンディングジャンパー25もさらに構成し、ボンディングジャンパー25の両端と両ケーブルトレイ2のサイドレール21に互いに対応する組立ホール22を穿孔し、ボルト26で螺合する。
【0005】
ここで、サイドレール21に穿孔された組立ホール22は計画した長さと計画した連結位置に予め穿孔されるが、現場での誤差、計画変更などの理由で、現場でサイドレール21に組立ホール22を穿孔しなければならない場合が生じる。この場合、従来には、穿孔すべき位置を定木で設定し、設定された位置を表示し、表示された位置にドリルで組立ホール22を穿孔した。
【0006】
このような従来のケーブルトレイ2の組立ホール22の穿孔において、より早くて便利でありながらも正確な施工のための技術が開発されている。その例として、韓国公開特許第2013-0084847号公報の“アンカードリルを用いたケーブルトレイパンチング工具”には、組立孔がない他のケーブルトレイに組立孔を穿孔するために前記ケーブルトレイが挿入されるための結合溝を有し、前記ケーブルトレイに形成された組立孔の位置と同じ位置に形成される加工孔を有する固定部材と、前記固定部材と同じ深さの結合溝及び加工孔を有する移動部材と、前記固定部材から前記移動部材を前後に移動させてケーブルトレイの上下幅に合わせて調節することができるように取り付けられる調節部材と、前記固定部材及び移動部材の結合溝にケーブルトレイが挿入された状態で動くことを防止するために、前記固定部材及び移動部材の上端にそれぞれ取り付けられる固定ボルトと、前記固定ボルトによって固定されたケーブルトレイに、前記固定部材及び移動部材に形成された加工孔を通して多数の組立孔を開けるためのアンカードリルとから構成されたケーブルトレイパンチング工具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】韓国公開特許第2013-0084847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、韓国公開特許第2013-0084847号公報の“アンカードリルを用いたケーブルトレイパンチング工具”は、固定部材、移動部材、調節部材及び固定ボルトを含んで、穿孔すべき組立ホールを表示及びガイドするが、アンカードリルでケーブルトレイの組立ホールを穿孔するから、アンカードリルによる鋭いスクラップが分散され、分散された鋭いスクラップによって製品に傷がつくか使用者の皮膚に傷つける危険があり、アンカードリルが電気線を介して電気を受けるから、電気線の長さによる移動制限があり、使用時に電気線を連結する面倒さと電気線によって邪魔になるなどの問題点があった。
【0009】
また、電気ドリルを用いてケーブルトレイの組立ホールを穿孔する従来の方法にも同じ問題点があった。
【0010】
よって、使用及び携帯が簡便でありながらもケーブルトレイの組立ホールの穿孔が容易である装置の開発が必要になった。
【課題を解決するための手段】
【0011】
したがって、本発明は前述した問題点を解決するために、直線上にバッテリー、取っ手、モーター、油圧シリンダー、パンチ、ダイスの順に構成され、油圧シリンダーとヘッドに結合されるC字形のヘッドが構成され、パンチとダイスはC字形のヘッドにおいて開放した両端にそれぞれ構成され、パンチの両側に離隔するようにヘッドにパンチガードが構成され、バッテリーは充電及び着脱可能に構成され、モーターはバッテリーの電力によって動力を油圧シリンダーに伝達し、油圧シリンダーはモーターの動力による油圧でパンチをダイスの方向に押し出してケーブルトレイの組立ホールをパンチングし、バッテリーの充電及び交替が可能であって携帯及び使用が容易であるようにする。
【0012】
ここで、ヘッドは開放側の反対側内側端からパンチまでの直線長さが80~130mmとなるように形成され、ヘッドの開放側の反対側内側端からパンチまで移動可能な移動制限具を含み、ケーブルトレイの端部からパンチング位置までの長さ位移動制限具の位置を調節し、ケーブルトレイをヘッドの内側に挿入してパンチングすることにより、ケーブルトレイのパンチング位置の調整が容易になるようにする。
【0013】
また、パンチガードに結合されるマーキングペン部、ガイド部及びジグ部を備え、使用用途によって結合することにより、パンチングの際、結合されたマーキングペン部で次のパンチング位置をマーキングし、結合されたガイド部によってパンチング位置に向けてガイドし、結合されたジグ部によってパンチング位置に固定することができるので、使用が容易になるようにする。
【発明の効果】
【0014】
このように、本発明は、バッテリーの充電及び交替が可能であって携帯及び使用が容易であり、油圧パンチングするので、ドリル穿孔とは違い、組立ホールの形成による周辺汚染の少ない効果がある。
【0015】
また、結合されるマーキングペン部によって次のパンチング位置の把握が容易であり、結合されるガイド部によってガイドされてパンチング位置に容易に移動し、結合されるジグ部によってパンチング位置を捜して固定することができるので、使用が容易な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】従来のケーブルトレイの結合斜視図である。
図2】本発明の例示によるケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機の斜視図である。
図3図2の油圧パンチング機の使用斜視図である。
図4図3のAの側面図である。
図5】本発明の例示によってマーキングペン部を結合する油圧パンチング機の斜視図である。
図6図5の分解斜視図である。
図7図5の油圧パンチング機の使用側面図である。
図8】本発明の例示によってガイド部を結合する油圧パンチング機の斜視図である。
図9図8の分解斜視図である。
図10図8の油圧パンチング機の使用斜視図である。
図11】本発明の例示によってパンチング位置固定部を結合する油圧パンチング機の斜視図である。
図12図11の油圧パンチング機の使用斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明はケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機に関するもので、直線上にバッテリー、取っ手、モーター、油圧シリンダー、パンチ、ダイスの順に構成され、油圧シリンダーとヘッドに結合されるC字形のヘッドが構成され、パンチとダイスはC字形のヘッドにおいて開放した両端にそれぞれ構成され、パンチの両側に離隔するようにヘッドにパンチガードが構成され、バッテリーは充電及び着脱可能に構成され、モーターはバッテリーの電力によって動力を油圧シリンダーに伝達し、油圧シリンダーはモーターの動力による油圧でパンチをダイスの方向に押し出してケーブルトレイの組立ホールをパンチングし、バッテリーの充電及び交替が可能であって携帯及び使用が容易であるケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機に関するものである。
【0018】
本発明は、取っ手部、作動部、ヘッド部及びこれに結合されるマーキングペン部、ガイド部、及びジグ部を含む。これを順次説明すれば次のようである。
【0019】
まず、取っ手部110は、バッテリー111、取っ手112及びスイッチ113を含む。バッテリー111は充電可能であり、取っ手112に着脱可能な構造を有するように構成され、取っ手112はバッテリー111の一側に棒状構造を有するように構成され、スイッチ113は取っ手112から突出し、操作の際、バッテリー111の電力を連結又は遮断し、電力の供給量を調節する。
【0020】
次に、作動部120は、モーター121、油圧シリンダー122及びパンチ123を含む。モーター121は取っ手112の一側に構成され、バッテリー111の電力によって油圧シリンダー122に動力を供給し、油圧シリンダー122はモーター121の一側に構成され、モーター121の動力によってパンチ123を油圧で一側又は他側に移動させる。
【0021】
そして、パンチ123はケーブルトレイ2の組立ホール22の直径である5~15mmの直径の円形又は楕円形又は四角形又は多角形の柱状に形成され、油圧シリンダー122の一側に構成され、図2に示すように、前述したバッテリー111、取っ手112、モーター121、油圧シリンダー122及びパンチ123が同一直線上に順次構成される。
【0022】
次に、ヘッド部130は、ヘッド131、パンチガード133、ダイス135及び移動制限具137を含む。ヘッド131は、図2に示すように、C字形又は‘コ’字形の構造を有し、開放方向に延び、開放した両端の一側にダイス135が構成され、開放した両端の他側にパンチ123が構成され、パンチ123が構成された他側に油圧シリンダー122が連結される。
【0023】
ここで、ヘッド131は、図9に示すように、開放方向の反対側に空間が形成される。この空間の端部からパンチ123までの直線距離はケーブルトレイ2のジョイントコネクタ24及びボンディングジャンパー25の長さの半分である80~130mmであり、この空間の端部の両側に開放方向の反対側に移動制限具137の断面に対応する移動ホール132が貫設される。
【0024】
そして、パンチガード133は、図2に示すように、パンチ123の両側に離隔するようにヘッド131にそれぞれ構成される板状の構造を有し、パンチ123の直径より広く、油圧シリンダー122側に引かれたパンチ123より高く、直線上でパンチガード133とダイス135との間の間隔が20~30mmとなるように離隔して、ケーブルトレイ2のサイドレール21の測板が充分に入ることができる空間を形成し、図5図8及び図11に示すように、後述するマーキングペン部140、ガイド部150及びジグ部160が結合される結合ホール134がそれぞれ形成される。
【0025】
そして、ダイス135はヘッド131の開放した両端の一側に構成され、パンチ123が移動する同一直線上でパンチ123から離隔し、図4に示すように、パンチ123に対応してパンチ123が挿入されるパンチホール136が一側に貫設される。
【0026】
ここで、ダイス135とパンチ123は、使用者の選択によって、他の直径又は形態のダイス135とパンチ123に替えてヘッド131に結合して使うことができる。
【0027】
そして、移動制限具137は、図9に示すように、両移動ホール132を貫通する板が四角形に折り曲げられてヘッド131の空間を遮りながらヘッド131を取り囲み、両側に長さ80~130mmの長孔138が形成され、この長孔138を通してヘッド131に螺合される固定ネジ139を含む。
【0028】
次に、マーキングペン部140は、図5に示すように、ペン支持板141及びマーキングペンブロック145を含む。ペン支持板141は、図6に示すように、ヘッド131の開放方向に長い板構造の二枚が平行に構成され、長手方向の一側の間に両パンチガード133が結合され、ペン支持板141の一側からそれぞれ内側に結合突起142が形成されてパンチガード133の結合ホール134に結合され、結合突起142の他側、すなわちパンチガード133が結合される部分の端部に両ペン支持板141を連結する連結板143が形成され、連結板143の他側のペン支持板141に長手方向にそれぞれ長さ40~50mmの長孔144が形成される。
【0029】
そして、マーキングペンブロック145は、図5に示すように、長孔144が形成された両ペン支持板141の間に構成され、長孔144に沿って移動可能であり、長孔144の長手方向に対して垂直にマーキングペン146が突出し、ペン支持板141の長孔144をそれぞれ貫通してマーキングペンブロック145に螺合される固定ネジ147を含む。
【0030】
次に、ガイド部150は、図8に示すように、ガイド部材151及びガイド155を含む。ガイド部材151は、図9に示すように、ヘッド131の開放方向に対して垂直方向に30~40mmの長さを有し、両パンチガード133を遮り、ガイド部材151の厚さ方向の一側に二枚の結合板152が平行に突出し、突出した両結合板152の間に両パンチガード133が結合され、結合板152から内側にそれぞれパンチガード133の結合ホール134に結合される結合突起153が突出し、厚さ方向の他側に長手方向にガイド溝154が2列に平行に延びる。
【0031】
そして、ガイド155はガイド部材151の長手方向の両側にそれぞれ構成され、各ガイド155は各ガイド溝154に沿って30~40mmの長さに延びる支持棒156が構成され、図8及び図10に示すように、ガイド溝154に沿って移動可能であり、各支持棒156に長手方向に沿って長孔157がそれぞれ形成され、各支持棒156の長孔157を貫通してガイド部材151に結合される固定ネジ158を含む。
【0032】
ここで、それぞれの固定ネジ158は長孔157を貫通してガイド溝154内のガイド部材151に螺合され、該当ガイド155が位置する側の端部に螺合される。
【0033】
次に、ジグ部160は、図11に示すように、ケーブルトレイ2のサイドレール21に密着するジグ板161を含む。ジグ板161の一側端部から突出して折り曲げられ、サイドレール21の端部が係止又は係合される係止フック162が形成され、サイドレール21に密着したジグ板161のパンチング位置ごとに、ジグ板161の一側端部からそれぞれのパンチング位置まで開放した流入路163が形成され、流入路163のパンチング位置ごとに、縁部に沿って結合板164が突出し、この結合板164の間に両パンチガード133が結合され、向き合う結合板164ごとに、パンチガード133の結合ホール134に結合される結合突起165が内側に突出する。
【0034】
ここで、サイドレール21に4個又は5個の組立ホール22がパンチングされなければならないので、ジグ板161は短ジグ板型と長ジグ板型に構成される。短ジグ板型はジグ板161が短く構成され、この短いジグ板161に、パンチングすべきサイドレール21の一側の両組立ホール22に対応して流入路163と結合板164が形成され、長ジグ板型はジグ板161が長く構成され、サイドレール22において短いジグ板型161に対応する組立ホール22の次の2個又は3個の組立ホール22に対応して長いジグ板161に流入路163と結合板164が形成される。
【0035】
このように構成されるケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機1は、ケーブルトレイ2の組立ホール22をパンチングする。まず、ケーブルトレイ2の組立ホール22は、図1に示すように、ケーブルトレイ2の延長、規格ケーブルトレイ2の長さ変更、曲線ケーブルトレイ2の連結などのために、突き合わせられたケーブルトレイ2の両サイドレール21と、これをそれぞれ覆うジョイントコネクタ24及びボンディングジャンパー25とに、互いに結合されるようにパンチングされる。
【0036】
一般に、ケーブルトレイ2が設置される場所、長さ延長又は曲線連結に合わせて予めサイドレール21、ジョイントコネクタ24及びボンディングジャンパー25に組立ホール22が形成されるが、現場で発生する誤差、計画変更又は規格ケーブルトレイ2の長さ変更によって現場でサイドレール21を一定の長さに切断し、携帯していた本発明のケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機1で組立ホール22をパンチングする。ここで、組立ホール22をパンチングすべきサイドレール21をパンチ123とダイス135との間に入れ、スイッチ113を作動してパンチングする。
【0037】
ここで、平均長さ160mmのジョイントコネクタ24又は平均長さ255mmのボンディングジャンパー25との結合のための組立ホール22はサイドレール21の端部から80mm又は125mmの距離にあるので、現在パンチングすべきサイドレール21の組立ホール22の位置によって80~130mm距離のヘッド131の空間を塞ぐ移動制限具137を移動し、固定ネジ139で固定することにより、ヘッド131の空間にサイドレール21がもっと深く入ってパンチング位置がずれることを防止する。
【0038】
そして、ケーブルトレイ2の設置の際、ケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機1を携帯し、別途の電気線の連結なしに、ケーブルトレイ2の組立ホール22をパンチングし、バッテリー111の残量不足の際、他のバッテリー111に交替して使用し、使用したバッテリー111は充電して使用する。
【0039】
さらに、ケーブルトレイ2の組立ホール22をパンチングするとき、マーキングペン部140、ガイド部150及びジグ部160を結合して使うことができる。まず、マーキングペン部140は、結合突起142が突出した両ペン支持板141の一側の間に両パンチガード133を結合し、それぞれの結合突起142をパンチガード133の結合ホール134に結合し、マーキングペンブロック145を現在パンチングすべき組立ホール22から次のパンチングすべき組立ホール22までの距離だけペン支持板141に形成された長さ40~50mmの長孔に沿って移動させ、固定ネジ147で締めて固定した後、組立ホール22をパンチングしながら次のパンチング位置をマーキングペン146でマーキングする。
【0040】
次に、ガイド部150は、結合突起153が突出した両結合板152の間に両パンチガード133を結合し、それぞれの結合突起153をパンチガード133の結合ホール134に結合し、ガイド155の支持棒156をサイドレール21の両端からパンチングすべき組立ホール22までの距離だけガイド部材151に2列に形成された長さ30~40mmのガイド溝154に沿ってそれぞれ移動させ、それぞれの固定ネジ158を締めて固定した後、サイドレール21の‘コ’字形断面内に両側のガイド155をつけて組立ホール22のパンチング位置まで移動してパンチングする。
【0041】
ここで、サイドレール21に組立ホール22が長手方向の中心線を基準に対称状に二つずつ形成されるので、いずれか一側の組立ホール22に合わせて固定されたガイド部150はパンチガード133から分離し、180°回転させて再びパンチガード133に結合することにより、長手方向の中心線を基準に対称状の他側の組立ホール22をガイドすることができる。
【0042】
次に、ジグ部160は、短ジグ板型を先に組立ホール22をパンチングすべきサイドレール21に密着してサイドレール21の端部がジグ板161の係止フック162の隙間内に係止又は係合するように押し入れた後、パンチガード133がジグ板161の流入路163に沿って移動して流入路163の端部の結合板164に結合し、結合板164の結合突起165をパンチガード133の結合ホール134に結合した後、該当位置の組立ホール22をパンチングし、他の組立ホール22をパンチングするために、さらに他の流入路163に沿って移動し、結合板164にパンチガード133を結合してパンチングする。
【0043】
そして、短ジグ板型のジグ部160をサイドレール21から分離し、長ジグ板型のジグ部160をサイドレール21に結合した後、前述した短ジグ板型と同様に、パンチングすべき組立ホール22ごとに流入路163に沿って移動し、結合板164にパンチガード133を結合してパンチングする。
【0044】
このように、本発明は、バッテリー111の充電及び交替が可能であって携帯及び使用が容易であり、油圧パンチングすることにより、ドリル穿孔とは違い、組立ホール22の形成による周辺汚染の少ない特徴がある。
【0045】
また、結合されるマーキングペン部140によって次のパンチング位置の把握が容易であり、結合されるガイド部150によってガイドされてパンチング位置への移動が容易であり、結合されるジグ部160によってパンチング位置を捜して固定することができるので、使用が容易である特徴がある。
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