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特許7189328エアコンの制御方法、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】エアコンの制御方法、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/39 20180101AFI20221206BHJP
   F24F 11/65 20180101ALI20221206BHJP
   F24F 8/30 20210101ALI20221206BHJP
   F24F 8/90 20210101ALI20221206BHJP
【FI】
F24F11/39
F24F11/65
F24F8/30
F24F8/90 100
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021510402
(86)(22)【出願日】2019-05-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-06
(86)【国際出願番号】 CN2019088584
(87)【国際公開番号】W WO2020042689
(87)【国際公開日】2020-03-05
【審査請求日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】201811019707.1
(32)【優先日】2018-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517344192
【氏名又は名称】広東美的制冷設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA AIR-CONDITIONING EQUIPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Lingang Road,Beijiao,Shunde,Foshan,Guangdong,China
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】張誼
【審査官】西山 真二
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-132406(JP,A)
【文献】特開2004-101101(JP,A)
【文献】特開2005-180757(JP,A)
【文献】特開2005-195267(JP,A)
【文献】特開2008-175486(JP,A)
【文献】特開2007-170782(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 8/00 ー 8/99
F24F 11/00 - 11/89
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアコンが運転状態にあり、かつ第一クリーニング命令を検知した場合、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすと確定して、シャットダウン時に前記エアコンのフィルタに対するクリーニング操作を実行するステップと、
前記クリーニング操作が完了した時、前記エアコンの運転モードが冷房モード或いは除湿モードである場合、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御するステップと、
前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時、前記エアコンの運転を停止するように前記エアコンを制御するステップと、
を含み、
前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすと確定する前記ステップは、
前記エアコンに対応する室内温度を取得するステップと、
前記室内温度が既定温度より小さくて、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定するステップと、
を含み、
前記エアコンの運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさず、前記フィルタをクリーニングできない時に、直接前記エアコンに対して自動的に送風乾燥を行う、エアコンの制御方法。
【請求項2】
前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した後、前記エアコンの運転を停止するように前記エアコンを制御する前に、
前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した後、送風乾燥モードで運転する継続時間が第二既定時間に達するまで運転するように前記エアコンを制御するステップを含む請求項1に記載のエアコンの制御方法。
【請求項3】
前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した後、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御する前に、
前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達して、かつ前記エアコンの弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグである場合、弱暖房モードで運転する継続時間が第三既定時間に達するまで運転するように前記エアコンを制御するステップを含む請求項2に記載のエアコンの制御方法。
【請求項4】
前記エアコンのフィルタに対するクリーニング操作を実行する前記ステップの後に、前記エアコンの制御方法はさらに、
前記クリーニング操作が完了した時、前記運転モードが暖房モードであるか、または設定されたシャットダウン時刻になった場合であれば、運転を停止するように前記エアコンを制御するステップを含む、
請求項1に記載のエアコンの制御方法。
【請求項5】
前記エアコンが運転状態にあり、かつ第一クリーニング命令を検知した場合、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすと確定するステップの前に、前記エアコンの制御方法はさらに、
エアコンが運転状態にある時、リモコンから送信されたシャットダウン命令を検知したか、または現在時刻が時限シャットダウン時刻に達したことを検知した場合、前記エアコンの圧縮機の継続運転時間を確定するステップと、
前記継続運転時間が第四既定時間に達した時、前記第一クリーニング命令をトリガするステップと、
を含む請求項1に記載のエアコンの制御方法。
【請求項6】
前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすと確定する前記ステップの後に、前記エアコンの制御方法はさらに、
前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさない場合、前記エアコンの現在の運転モードを確定し、フィルタをクリーニングできない時に、直接前記エアコンに対して自動的に送風乾燥を行うステップを実行するステップを含む、
請求項1に記載のエアコンの制御方法。
【請求項7】
前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすと確定する前記ステップは、
前記エアコンの集塵ボックスに対応する集塵回数を取得するステップと、
前記集塵回数が既定回数に達しており、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定するステップと、
を含む請求項1に記載のエアコンの制御方法。
【請求項8】
前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすと確定する前記ステップは、
前記エアコンのフィルタ機構に故障があって、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定するステップを含む、
請求項1に記載のエアコンの制御方法。
【請求項9】
前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすと確定する前記ステップは、
前記エアコンの室内機パネルが異常状態にあって、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定するステップを含む、
請求項1に記載のエアコンの制御方法。
【請求項10】
前記エアコンの制御方法はさらに、
前記エアコンがシャットダウン状態にあり、かつ前記エアコンのリモコンから送信された第二クリーニング命令を受信した時、前記フィルタに対するクリーニング操作を実行するステップと、
前記クリーニング操作が完了した時、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御するステップと、
前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御するステップと、
前記エアコンが送風乾燥モードで運転している継続時間が第二既定時間に達した時、運転を停止するように前記エアコンを制御するステップと、
を含む請求項1に記載のエアコンの制御方法。
【請求項11】
前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御するステップは、
前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達して、かつ前記エアコンの弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグである場合、弱暖房モードで運転するように前記エアコンを制御するステップと、
前記エアコンが弱暖房モードで運転している継続時間が第三既定時間に達した時、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御するステップと、
を含む請求項10に記載のエアコンの制御方法。
【請求項12】
前記エアコンの制御方法はさらに、
前記エアコンが電源通電状態にあり、かつリモコンから送信された弱暖房モードの設定命令を受信した時、前記エアコンの電源通電時間が第五既定時間より短いと確定するステップと、
前記弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグであるか否かを確定するステップと、
前記弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグである場合、前記フラグ情報を無効フラグに設定するステップと、
前記弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグではない場合、前記フラグ情報を有効フラグに設定するステップと、
を含む請求項1~6の何れか1項に記載のエアコンの制御方法。
【請求項13】
メモリ、プロセッサー及び前記メモリに記憶されて且つ前記プロセッサーで実行できるコンピュータ読み取り可能な命令を含むエアコンであって、前記コンピュータ読み取り可能な命令が前記プロセッサーにより実行された時、
前記エアコンが運転状態にあり、かつ第一クリーニング命令を検知した場合、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすと確定して、シャットダウン時に前記エアコンのフィルタに対するクリーニング操作を実行するステップと、
前記クリーニング操作が完了した時、前記エアコンの運転モードが冷房モード或いは除湿モードである場合、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御するステップと、
前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時、前記エアコンの運転を停止するように前記エアコンを制御するステップと、
を実現し、
前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすと確定する前記ステップは、
前記エアコンに対応する室内温度を取得するステップと、
前記室内温度が既定温度より小さくて、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定するステップと、
を含み、
前記エアコンの運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさず、前記フィルタをクリーニングできない時に、直接前記エアコンに対して自動的に送風乾燥を行うエアコン。
【請求項14】
コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時、
エアコンが運転状態にあり、かつ第一クリーニング命令を検知した場合、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすと確定して、シャットダウン時に前記エアコンのフィルタに対するクリーニング操作を実行するステップと、
前記クリーニング操作が完了した時、前記エアコンの運転モードが冷房モード或いは除湿モードである場合、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御するステップと、
前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時、前記エアコンの運転を停止するように前記エアコンを制御するステップと、
を実現し、
前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすと確定する前記ステップは、
前記エアコンに対応する室内温度を取得するステップと、
前記室内温度が既定温度より小さくて、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定するステップと、
を含み、
前記エアコンの運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさず、前記フィルタをクリーニングできない時に、直接前記エアコンに対して自動的に送風乾燥を行う、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は広東美的制冷設備有限公司、美的集団股フン有限公司により中国専利局に2018年8月31日に提出された、出願番号が201811019707.1で、発明名称が「エアコンの制御方法、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容を引用により本願に組み入れる。
【0002】
本願はエアコンの技術分野に関し、特にエアコンの制御方法、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
従来のエアコンでは、室内の空気を室内熱交換器と熱交換させる前に、エアコン室内機の作動安定性を向上させる一方、室内機により吹き出される空気の品質を高くするために、まずは、フィルタによって濾過して、空気中のほこり又は不純物が室内熱交換器の内部に入るのを避ける必要があるので、エアコンにフィルタが取り付けられる。エアコンの運転に伴い、フィルタ上のほこりが徐々に積み重なり、清潔及び健康のために、定期的にフィルタを洗浄する必要がある。
【0004】
従来では、エアコンはシャットダウン後に自動的に乾燥クリーニングを行い、具体的に、エアコンが送風及び暖房を一定時間運転することで、エアコンの蒸発器を乾燥させて、細菌の繁殖を避ける。
【0005】
しかしながら、上記の自動乾燥クリーニングでは、フィルタ上のホコリを洗浄することが不可能で、かなり長い時間運転してから手動で取り外して洗浄するしかない。
【0006】
上記内容は本願の技術案の理解を助けるために用いられ、上記内容が先行技術だと認めるわけではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願の主な目的は、従来のエアコンのシャットダウン時の自動乾燥クリーニングでフィルタ上のほこりを洗浄できない技術問題を解決するための、エアコンの制御方法、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を実現するために、本願はエアコンの制御方法を提供し、前記エアコンの制御方法は、前記エアコンが運転状態にあり、かつ第一クリーニング命令を検知した場合、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすか否かを確定するステップと、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たす場合、シャットダウン時に前記エアコンのフィルタに対するクリーニング操作を実行するステップと、前記クリーニング操作が完了した時、前記エアコンの運転モードが冷房モード或いは除湿モードである場合に、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御するステップと、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、前記エアコンの運転を停止するように前記エアコンを制御するステップとを含み、前記エアコンの運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさず、前記フィルタをクリーニングできない時に、直接前記エアコンに対して自動的に送風乾燥を行う
【0009】
さらに、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した、運転を停止するように前記エアコンを制御する前に、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した、送風乾燥モードで運転する継続時間が第二既定時間に達するまで運転するように前記エアコンを制御するステップを含む。
【0010】
さらに、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御する前に、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達して、かつ前記エアコンの弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグである場合には、弱暖房モードで運転する継続時間が第三既定時間に達するまで運転するように前記エアコンを制御するステップ含む。
【0011】
さらに、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たす場合、前記フィルタに対するクリーニング操作を実行する前記ステップの後に、前記エアコンの制御方法はさらに、前記クリーニング操作が完了した時に、前記運転モードが暖房モードであるか、または設定されたシャットダウン時刻になった場合であれば、運転を停止するように前記エアコンを制御するステップを含む。
【0012】
さらに、前記エアコンが運転状態にあり、かつ第一クリーニング命令を検知した場合、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすか否かを確定する前記ステップの前に、前記エアコンの制御方法はさらに、エアコンが運転状態にある時、リモコンから送信されたシャットダウン命令を検知したか、または現在時刻が時限シャットダウン時刻に達したことを検知した場合、前記エアコンの圧縮機の継続運転時間を確定するステップと、前記継続運転時間が第四既定時間に達した時に、前記第一クリーニング命令をトリガするステップとを含む。
【0013】
さらに、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすか否かを確定する前記ステップの後に、前記エアコンの制御方法はさらに、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさない場合に、前記エアコンの現在の運転モードを確定するステップを実行するステップを含む。
【0014】
さらに、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすか否かを確定する前記ステップは、前記エアコンの集塵ボックスに対応する集塵回数を取得するステップと、前記集塵回数が既定回数に達したことを確定し、前記集塵回数が既定回数に達した時に、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定するステップとを含む。
【0015】
さらに、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすか否かを確定する前記ステップは、前記エアコンのフィルタ機構に故障があるか否かを確定し、前記フィルタ機構に故障がある場合には、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定するステップを含む。
【0016】
さらに、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすか否かを確定する前記ステップは、前記エアコンに対応する室内温度を取得するステップと、前記室内温度が既定温度より小さいか否かを確定し、前記室内温度が既定温度より小さい場合に、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定するステップとを含む。
【0017】
さらに、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすか否かを確定する前記ステップは、前記エアコンの室内機パネルが異常状態にあるか否かを確定し、前記室内機パネルが異常状態にある場合に、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定するステップを含む。
【0018】
さらに、前記エアコンの制御方法はさらに、前記エアコンがシャットダウン状態にあり、かつ前記エアコンのリモコンから送信された第二クリーニング命令を受信した時に、前記フィルタに対するクリーニング操作を実行するステップと、前記クリーニング操作が完了した時、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御するステップと、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御するステップと、前記エアコンが送風乾燥モードで運転している継続時間が第二既定時間に達した時に、運転を停止するように前記エアコンを制御するステップとを含む。
【0019】
さらに、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御する前記ステップは、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達して、かつ前記エアコンの弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグである場合には、弱暖房モードで運転するように前記エアコンを制御するステップと、前記エアコンが弱暖房モードで運転している継続時間が第三既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御するステップとを含む。
【0020】
さらに、前記エアコンの制御方法はさらに、前記エアコンが電源通電状態にあり、かつリモコンから送信された弱暖房モードの設定命令を受信した時、前記エアコンの電源通電時間が第五既定時間より短いか否かを確定するステップと、前記電源通電時間が第五既定時間より短い場合に、前記弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグであるか否かを確定するステップと、YESの場合、前記フラグ情報を無効フラグに設定するステップと、NOの場合、前記フラグ情報を有効フラグに設定するステップとを含む。
【0021】
また、上記目的を実現するために、本願はさらにエアコンを提案する。前記エアコンは、メモリ、プロセッサー及び前記メモリに記憶されて且つ前記プロセッサーで実行できるコンピュータ読み取り可能な命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能な命令が前記プロセッサーにより実行された時、上記の何れか一項に記載のエアコンの制御方法のステップを実現する。
【0022】
また、上記目的を実現するために、本願はさらにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提案する。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にはコンピュータ読み取り可能な命令が記憶されており、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時、上記の何れか一つに記載のエアコンの制御方法のステップを実現する。
【0023】
本願によれば、前記エアコンが運転状態にあり、かつ第一クリーニング命令を検知した場合、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすか否かを確定して、次いで、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たす場合、エアコンのフィルタに対するクリーニング操作を実行し、その後に、前記クリーニング操作が完了した時、前記エアコンの運転モードが冷房モード或いは除湿モードである場合に、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御し、そして、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、運転を停止するように前記エアコンを制御することで、エアコンがシャットダウン時の自動乾燥クリーニングを実行する時に、フィルタの清潔さを保証して、フィルタ上にほこりが堆積することでエアコンの効率及び使用者の健康に影響するのを避けるために、まずはフィルタに対してクリーニングを行い、かつ、フィルタをクリーニングした後にマイナスイオン送風乾燥を行うことで、蒸発器を除菌するとともにフィルタを除菌することができ、さらにフィルタの清潔さを保証し、使用者の体験を改善するのを実現する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本願実施例の案に係るハードウェア運転環境におけるエアコンの構成模式図である。
図2】本願のエアコンの制御方法の第一実施例の流れ模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
添付図面を参照して、実施例と組み合わせて本願目的の実現、機能特徴及び長所をさらに説明する。本願は、エアコンがシャットダウン時の自動乾燥クリーニングを実行する時に、運転パラメータが既定クリーニング条件を満たす場合には、エアコンのフィルタに対するクリーニング動作を先に実行し、その後にマイナスイオン送風乾燥を実行し、フィルタの清潔さを確かに保証し、フィルタ上の埃が堆積することでエアコンの効率及び使用者の健康に影響を与えるのを回避し、かつ、フィルタを清掃した後にマイナスイオン送風乾燥を行い、蒸発器を除菌するとともにフィルタを除菌することができ、フィルタの清潔さが確保される。
【0026】
上記の技術案をより良く理解するために、以下では、図面を参照して本開示の例示的実施例についてより詳細に説明する。図面では本開示の例示的実施例を示しているが、ここで述べた実施例に限定されることなく、各種の形式により本開示を実現できることは、理解しておく必要がある。逆に、これらの実施例を提案するのは、本開示をよりはっきり理解できるようにするためで、かつ本開示の範囲を完全に当業者に伝えられるようにするためである。
【0027】
上記の技術案をより良く理解するために、以下では、明細書の図面及び具体的な実施態様を組み合わせて上記技術案について詳しく説明する。
【0028】
ここで説明する具体的な実施例は本願を解釈するためだけに使われるものであって、本願を限定するために使われるものではないことは、理解しておくべきである。
【0029】
図1に示すように、図1は本願実施例の案に係るハードウェア運転環境におけるエアコンの構成模式図である。
【0030】
図1に示すように、このエアコンは、プロセッサー1001(例えばCPU)、ネットワークインターフェース1004、ユーザインターフェース1003、メモリ1005、通信バス1002を含んでもよい。通信バス1002はこれらの部品間の接続や通信を実現するためのものである。ユーザインターフェース1003はディスプレイ(Display)、入力手段(例えばキーボード(Keyboard))を含んでもよく、好ましくは、ユーザインターフェース1003はさらに標準の有線インターフェース、無線インターフェースを含んでもよい。好ましくは、ネットワークインターフェース1004は標準の有線インターフェース、無線インターフェース(例えばWI-FIインターフェース)を含んでもよい。メモリ1005は高速RAMメモリであってもよく、安定したメモリ(non-volatile memory)、例えば磁気ディスクメモリでもよい。好ましくは、メモリ1005は前記プロセッサー1001とは独立した記憶装置でもよい。
【0031】
このましくは、エアコンはさらにウェブカメラ、RF(Radio Frequency,無線周波数)電気回路、センサー、オーディオ電気回路、WiFiモジュール等を含んでも良い。もちろん、エアコンにはさらにジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサーなど他のセンサーが配置されてもよく、ここでは改めて説明しない。
【0032】
当業者にとっては、図1に示すエアコンの構造はエアコンに対する限定を構成せず、図示より多い或いは少ない部品を含んでもよく、或いは一部の部品を組み合わせたり、異なる部品の配置としてもよいことは、理解できるであろう。
【0033】
図1に示すように、一種のコンピュータ記憶媒体としてのメモリ1005の中には、オペレーティングシステム、ネットワーク通信モジュール、ユーザインターフェースモジュール及びコンピュータ読み取り可能な命令を含んでもよい。
【0034】
図1に示すエアコンにおいて、ネットワークインターフェース1004は主にバックエンドサーバーと接続され、バックエンドサーバーとのデータ通信に利用される。ユーザインターフェース1003は主にクライアント側(ユーザ側)と接続され、クライアント側とのデータ通信に利用される。そしてプロセッサー1001はメモリ1005の中に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出すために利用できる。
【0035】
本実施例において、エアコンは、メモリ1005、プロセッサー1001及び前記メモリ1005上に記憶されて且つ前記プロセッサー1001上で実行できるコンピュータ読み取り可能な命令を含み、プロセッサー1001はメモリ1005の中に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出した時、以下の操作を実行する。
【0036】
前記エアコンが運転状態にあり、かつ第一クリーニング命令を検知した場合、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすか否かを確定し、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たす場合、前記エアコンのフィルタに対するクリーニング操作を実行し、前記クリーニング操作が完了した時、前記エアコンの運転モードが冷房モード或いは除湿モードである場合に、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御し、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、運転を停止するように前記エアコンを制御する。
【0037】
さらに、プロセッサー1001はメモリ1005内に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御し、前記エアコンが送風乾燥モードで運転している継続時間が第二既定時間に達した時に、運転を停止するように前記エアコンを制御する。
【0038】
さらに、プロセッサー1001はメモリ1005内に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達して、かつ前記エアコンの弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグである場合には、弱暖房モードで運転するように前記エアコンを制御し、前記エアコンが弱暖房モードで運転している継続時間が第三既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御する。
【0039】
さらに、プロセッサー1001はメモリ1005内に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。前記クリーニング操作の完了時に、前記運転モードが暖房モードまたは時限シャットダウンモードであれば、運転を停止するように前記エアコンを制御する。
【0040】
さらに、プロセッサー1001はメモリ1005内に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。エアコンが運転状態にある時、リモコンから送信されたシャットダウン命令を検知したか、または現在時刻が時限シャットダウン時刻に達したことを検知した場合、前記エアコンの圧縮機の継続運転時間を確定し、前記継続運転時間が第四既定時間に達した時に、前記第一クリーニング命令をトリガする。
【0041】
さらに、プロセッサー1001はメモリ1005内に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさない場合に、前記エアコンの現在の運転モードを確定するステップを実行する。
【0042】
さらに、プロセッサー1001はメモリ1005内に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。前記エアコンの集塵ボックスに対応する集塵回数を取得し、前記集塵回数が既定回数に達したことを確定し、前記集塵回数が既定回数に達した時に、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定する。
【0043】
さらに、プロセッサー1001はメモリ1005内に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。前記エアコンのフィルタ機構に故障があるか否かを確定し、前記フィルタ機構に故障がある場合には、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定する。
【0044】
さらに、プロセッサー1001はメモリ1005内に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。前記エアコンに対応する室内温度を取得し、前記室内温度が既定温度より小さいか否かを確定し、前記室内温度が既定温度より小さい場合に、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定する。
【0045】
さらに、プロセッサー1001はメモリ1005内に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。前記エアコンの室内機パネルが異常状態にあるか否かを確定し、前記室内機パネルが異常状態にある場合に、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定する。
【0046】
さらに、プロセッサー1001はメモリ1005内に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。前記エアコンがシャットダウン状態にあり、かつ前記エアコンのリモコンから送信された第二クリーニング命令を受信した時に、前記フィルタに対するクリーニング操作を実行し、前記クリーニング操作が完了した時、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御し、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御し、前記エアコンが送風乾燥モードで運転している継続時間が第二既定時間に達した時に、運転を停止するように前記エアコンを制御する。
【0047】
さらに、プロセッサー1001はメモリ1005内に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達して、かつ前記エアコンの弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグである場合には、弱暖房モードで運転するように前記エアコンを制御し、前記エアコンが弱暖房モードで運転している継続時間が第三既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御する。
【0048】
さらに、プロセッサー1001はメモリ1005内に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。前記エアコンが電源通電状態にあり、かつリモコンから送信された弱暖房モードの設定命令を受信した時、前記エアコンの電源通電時間が第五既定時間より短いか否かを確定し、前記電源通電時間が第五既定時間より短い場合に、前記弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグであるか否かを確定し、YESの場合、前記フラグ情報を無効フラグに設定し、NOの場合、前記フラグ情報を有効フラグに設定する。
【0049】
本願はさらにエアコンの制御方法を提供する。図2を参照し、図2は本願のエアコンの制御方法の第一実施例の流れ模式図である。
【0050】
本実施例のエアコンの制御方法はエアコンの適用され、このエアコンにはフィルタ掃除機構及びマイナスイオン発生装置が設置されている。
【0051】
このエアコンの制御方法は以下のステップを含む。ステップS110、前記エアコンが運転状態にあり、かつ第一クリーニング命令を検知した場合、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすか否かを確定する。
【0052】
本実施例では、エアコンが運転状態にある場合、このエアコンのシャットダウン命令を検知した時に、この第一クリーニング命令をトリガする。具体的には、使用者はこのエアコンに対応するリモコンでシャットダウン命令を送信することができ、あるいは、このエアコンには既に時限シャットダウン時刻が予め設定されており、現在時刻がこの時限シャットダウン時刻に達したときにシャットダウン命令をトリガし、このシャットダウン命令を検知したときに、このエアコンの圧縮機の継続運転時間が、対応する既定時間に達したのであれば、例えば、圧縮機が現在既に10分間以上継続運転しているのであれば、この第一クリーニング命令をトリガする。
【0053】
本実施形態では、エアコンが運転状態にあり、かつこの第一クリーニング命令を検知した場合に、エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすか否かを確定する。具体的には、現在集塵ボックスの集塵回数が既定回数より小さくなく、フィルタ機構に故障が存在せず、室内温度が既定温度より小さく、かつ室内機パネルが正常な閉状態にあれば、運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすと判定する。
【0054】
ステップS120、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たす場合、前記エアコンのフィルタに対するクリーニング操作を実行する。
【0055】
本実施例では、この運転パラメータが既定クリーニング条件を満たす場合、フィルタに対するクリーニング操作を実行し、すなわち、エアコンのフィルタ掃除機構でフィルタをクリーニングする。
【0056】
ステップS130、前記クリーニング操作が完了した時、前記エアコンの運転モードが冷房モード或いは除湿モードである場合に、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御する。
【0057】
本実施例では、フィルタに対するクリーニング操作の実行が完了した時、クリーニング操作を実行する前のこのエアコンの運転モードを確定し、エアコンの運転モードが冷房モードまたは除湿モードである場合には、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するようにエアコンを制御し、送風にマイナスイオンで蒸発器を除菌する。
【0058】
ステップS140、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、運転を停止するように前記エアコンを制御する。
【0059】
本実施例では、このエアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、運転を停止するようにこのエアコンを制御し、第一既定時間にわたる送風とマイナスイオンで、蒸発器を除菌することで、蒸発器に対する徹底的な除菌を確かに保証する。
【0060】
第一既定時間は合理的に設定でき、この第一既定時間は少なくとも10分間で、かつ20分間を超えない。例えば、この第一既定時間は15分間に設定できる。
【0061】
さらに、一つの実施例において、ステップS120の後に、このエアコンの制御方法はさらに以下の操作を含む。前記クリーニング操作の完了時に、前記運転モードが暖房モードまたは時限シャットダウンモードであれば、運転を停止するように前記エアコンを制御する。
【0062】
本実施例では、クリーニング操作を実行する前のエアコンの運転モードが暖房モードまたは時限シャットダウンモードである場合には、運転を停止するように直接エアコンを制御することで、エアコンの暖房時に再び送風乾燥を行うのを避けて、或いは、エアコンに時限シャットダウン時刻を設定した場合に、シャットダウンするようにエアコンを適時に制御して、使用者の体験をさらに改善する。
【0063】
さらに、もう一つの実施例において、ステップS110の後に、このエアコンの制御方法はさらに以下の操作を含む。前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさない場合に、前記エアコンの現在の運転モードを確定するステップを実行する。
【0064】
本実施例では、エアコンの運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさない場合に、前記エアコンの現在の運転モードを確定するステップを直接実行することで、フィルタをクリーニングできない時に、直接エアコンに対して自動的に乾燥クリーニングを行う。
【0065】
さらに、もう一つの実施例において、ステップS110は以下のステップを含む。前記エアコンの集塵ボックスに対応する集塵回数を取得し、前記集塵回数が既定回数に達したことを確定し、前記集塵回数が既定回数に達した時に、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定し、或いは、前記エアコンのフィルタ機構に故障があるか否かを確定し、前記フィルタ機構に故障がある場合には、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定し、また、或いは、前記エアコンに対応する室内温度を取得して、前記室内温度が既定温度より小さいか否かを確定し、前記室内温度が既定温度より小さい場合に、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定し、さらに、或いは、前記エアコンの室内機パネルが異常状態にあるか否かを確定し、前記室内機パネルが異常状態にある場合に、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定する。
【0066】
ここで、既定回数は、この集塵ボックスの最大集塵回数であり、既定温度は、フィルタが正常に回転できる最低温度であり、例えば、この既定温度が5度であり、室内温度が5度より低い場合には、このフィルタは、正常な回転を保証することができず、異常状態とは、現在、この室内機パネルが開状態または非正常の閉状態にであることを意味する。
【0067】
本実施例では、集塵回数が既定回数に達すると、フィルタを再び掃除すれば、クリーニングされたほこりを集塵ボックスに蓄積できなくなるおそれがあり、フィルタ機構に故障があると、フィルタのクリーニング操作ができなくなる可能性があり、室内温度が既定温度より小さいと、温度が低すぎるためにフィルタの回転が異常になる場合があり、室内機パネルが異常状態にあると、フィルタのクリーニング操作が異常になる場合がある。従って、集塵回数が既定回数に達した、フィルタ機構に故障がある、室内温度が既定温度より小さい、室内機パネルが異常状態にある場合の中の一つまたは複数が存在すれば、この運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさず、集塵回数が既定回数に達していないこと、フィルタ機構に故障がないこと、室内温度が既定温度以上であること及び室内機パネルが正常な閉状態にあることを同時に満たす場合にのみ、この運転パラメータは、既定クリーニング条件を満たす。
【0068】
本実施例が提案するエアコンの制御方法によれば、前記エアコンが運転状態にあり、かつ第一クリーニング命令を検知した場合、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすか否かを確定し、次いで、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たす場合、前記エアコンのフィルタに対するクリーニング操作を実行し、その後に、前記クリーニング操作が完了した時、前記エアコンの運転モードが冷房モード或いは除湿モードである場合に、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御し、そして、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、運転を停止するように前記エアコンを制御することで、エアコンがシャットダウン時の自動乾燥クリーニングを実行する時に、フィルタの清潔さを保証して、フィルタ上にほこりが堆積することでエアコンの効率及び使用者の健康に影響するのを避けるために、まずはフィルタに対してクリーニングを行い、かつ、フィルタをクリーニングした後にマイナスイオン送風乾燥を行うことで、蒸発器を除菌するとともにフィルタを除菌することができ、さらフィルタの清潔さを保証し、使用者の体験を改善するのを実現する。第一実施例に基づいて、本願のエアコンの制御方法の第二実施例を提案する。本実施例において、ステップS140は以下のステップを含む。ステップS141、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御する。
【0069】
ステップS142、前記エアコンが送風乾燥モードで運転している継続時間が第二既定時間に達した時に、運転を停止するように前記エアコンを制御する。
【0070】
本実施例では、エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するようにエアコンを制御することで、再び蒸発器及びフィルタを乾燥させ、かつ、エアコンが送風乾燥モードで運転している継続時間が第二既定時間に達した時に、運転を停止するようにエアコンを制御することで、さらに第二既定時間の送風乾燥により、蒸発器及びフィルタが比較的乾燥している状態にあるのを保証して、自動乾燥クリーニングの効果を向上させる。
【0071】
第二既定時間は合理的に設定でき、この第二既定時間は少なくとも10分間で、かつ20分間を超えない。例えば、この第二既定時間は15分間に設定できる。
【0072】
本実施例が提案するエアコンの制御方法によれば、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御して、次いで、前記エアコンが送風乾燥モードで運転している継続時間が第二既定時間に達した時に、運転を停止するように前記エアコンを制御して、第二既定時間の送風乾燥により、蒸発器及びフィルタが比較的乾燥している状態にあるのを保証して、自動乾燥クリーニングの効果を向上させる。
【0073】
第二実施例に基づいて、本願のエアコンの制御方法の第三実施例を提案する。本実施例において、ステップS141は以下のステップを含む。ステップS1411、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達して、かつ前記エアコンの弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグである場合には、弱暖房モードで運転するように前記エアコンを制御する。
【0074】
ステップS1412、前記エアコンが弱暖房モードで運転している継続時間が第三既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御する。
【0075】
本実施例では、エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、エアコンの弱暖房モードのフラグ情報を取得し、このフラグ情報が有効フラグであれば、弱暖房モードで運転するようにエアコンを制御して、かつ、弱暖房モードで運転している継続時間が第三既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するようにエアコンを制御することで、再び蒸発器及びフィルタを乾燥させて、第三既定時間の弱冷房及び第二既定時間の送風乾燥で、蒸発器及びフィルタが比較的乾燥している状態にあるのを保証して、自動乾燥クリーニングの効果をさらに向上させる。
【0076】
第三既定時間は合理的に設定でき、この第三既定時間は少なくとも1分間で、かつ15分間を超えない。例えば、この第三既定時間は10分間に設定できる。
【0077】
本実施例が提案するエアコンの制御方法によれば、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達して、かつ前記エアコンの弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグである場合、弱暖房モードで運転するように前記エアコンを制御して、次いで前記エアコンが弱暖房モードで運転している継続時間が第三既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御して、第三既定時間の弱暖房及び第二既定時間の送風乾燥により、蒸発器及びフィルタが比較的乾燥している状態にあるのを保証して、自動乾燥クリーニングの効果をさらに向上させる。
【0078】
第一実施例に基づいて、本願のエアコンの制御方法の第四実施例を提案する。本実施例において、ステップS110の前に、このエアコンの制御方法はさらに以下のステップを含む。ステップS150、エアコンが運転状態にある時、リモコンから送信されたシャットダウン命令を検知したか、または現在時刻が時限シャットダウン時刻に達したと検知した場合、前記エアコンの圧縮機の継続運転時間を確定する。
【0079】
ステップS160、前記継続運転時間が第四既定時間に達した時に、前記第一クリーニング命令をトリガする。
【0080】
本実施例では、使用者は、このエアコンに対応するリモコンでシャットダウン命令を送信する、すなわち、リモコンのストップボタンによりシャットダウン命令をトリガして、このシャットダウン命令を検知すると、このリモコンはこのシャットダウン命令をエアコンに送信するか、或いは、時限シャットダウン機能により時限シャットダウン時刻を設定してもよい。
【0081】
エアコンが運転状態にある時、リモコンから送信されたシャットダウン命令を検知するか、または現在時刻が時限シャットダウン時刻に達したと検知すると、前記エアコンの圧縮機の継続運転時間を確定し、このエアコンの圧縮機の継続運転時間が、対応する既定時間である第四既定時間に達した場合、例えば、圧縮機が現在既に10分間以上運転し続けている場合に、この第一クリーニング命令をトリガする。
【0082】
第四既定時間は合理的に設定でき、例えば、この第四既定時間は10分間に設定できる。
【0083】
本実施例が提案するエアコンの制御方法によれば、リモコンから送信されたシャットダウン命令を検知したか、または現在時刻が時限シャットダウン時刻に達したと検知した時に、前記エアコンの圧縮機の継続運転時間を確定し、次いで、前記継続運転時間が第四既定時間に達した時に、前記第一クリーニング命令をトリガすることで、圧縮機の継続運転時間に基づいて第一クリーニング命令を正確にトリガして、さらにはエアコンの自動乾燥クリーニングの効率を向上させることが可能である。
【0084】
第一実施例に基づいて、本願のエアコンの制御方法の第五実施例を提案する。本実施例において、このエアコンの制御方法はさらに以下のステップを含む。ステップS170、前記エアコンがシャットダウン状態にあり、かつ前記エアコンのリモコンから送信された第二クリーニング命令を受信した時に、前記フィルタに対するクリーニング操作を実行する。
【0085】
本実施例において、エアコンがシャットダウン状態にあり、かつ既に電源を入れた時に、即ちエアコンが電源通電スタンバイ/シャットダウン状態にある時に、リモコンから送信された第二クリーニング命令を受信した時に、前記フィルタに対するクリーニング操作を実行し、即ちエアコンのフィルタ掃除機構でフィルタをクリーニングする。
【0086】
ステップS180、前記クリーニング操作が完了した時、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御する。
【0087】
本実施例では、フィルタに対するクリーニング操作の実行が完了した時、クリーニング操作を実行する前のこのエアコンの運転モードを確定し、エアコンの運転モードが冷房モードまたは除湿モードである場合には、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するようにエアコンを制御し、送風にマイナスイオンで蒸発器を除菌する。
【0088】
ステップS190、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御する。
【0089】
ステップS200、前記エアコンが送風乾燥モードで運転している継続時間が第二既定時間に達した時に、運転を停止するように前記エアコンを制御する。
【0090】
本実施例では、エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するようにエアコンを制御することで、再び蒸発器及びフィルタを乾燥させ、かつ、エアコンが送風乾燥モードで運転している継続時間が第二既定時間に達した時に、運転を停止するようにエアコンを制御することで、さらに第二既定時間の送風乾燥により、蒸発器及びフィルタが比較的乾燥している状態にあるのを保証して、自動乾燥クリーニングの効果を向上させる。
【0091】
さらに、一つの実施例において、ステップS200は以下のステップを含む。前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達して、かつ前記エアコンの弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグである場合には、弱暖房モードで運転するように前記エアコンを制御し、前記エアコンが弱暖房モードで運転している継続時間が第三既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御する。
【0092】
本実施例では、エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、エアコンの弱暖房モードのフラグ情報を取得し、このフラグ情報が有効フラグであれば、弱暖房モードで運転するようにエアコンを制御して、かつ、弱暖房モードで運転している継続時間が第三既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するようにエアコンを制御することで、再び蒸発器及びフィルタを乾燥させて、第三既定時間の弱冷房及び第二既定時間の送風乾燥で、蒸発器及びフィルタが比較的乾燥している状態にあるのを保証して、自動乾燥クリーニングの効果をさらに向上させる。
【0093】
本実施例が提案するエアコンの制御方法によれば、前記エアコンがシャットダウン状態にあり、かつフィルタのクリーニング命令を検知した時、前記フィルタに対するクリーニング操作を実行し、次いで、前記クリーニング操作が完了した時、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御し、その後に、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御し、そして、前記エアコンが送風乾燥モードで運転している継続時間が第二既定時間に達した時に、運転を停止するように前記エアコンを制御することで、エアコンがシャットダウン状態にある時に、自動乾燥クリーニング操作を行い、フィルタをクリーニングすることで、フィルタの清潔さを保証して、フィルタ上にほこりが堆積することでエアコンの効率及び使用者の健康に影響するのを避けて、かつ、フィルタをクリーニングした後にマイナスイオン送風乾燥及び送風乾燥を行うことで、蒸発器を除菌するとともにフィルタを除菌することができ、さらフィルタの清潔さを保証し、使用者の体験を改善して、自動乾燥クリーニングの効果を向上させるのを実現する。
【0094】
上記実施例に基づいて、本願のエアコンの制御方法の第六実施例を提案する。本実施例において、前記エアコンの制御方法はさらに以下のステップを含む。ステップS210、前記エアコンが電源通電状態にあり、かつリモコンから送信された弱暖房モードの設定命令を受信した時、前記エアコンの電源通電時間が第五既定時間より短いか否かを確定する。
【0095】
ステップS220、前記電源通電時間が第五既定時間より短い場合に、前記弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグであるか否かを確定する。
【0096】
ステップS230、YESの場合、前記フラグ情報を無効フラグに設定する。
【0097】
ステップS240、NOの場合、前記フラグ情報を有効フラグに設定する。
【0098】
本実施例において、使用者は必要に応じて弱暖房モードのフラグ情報を設定できる。具体的に、使用者はリモコンの「取消」ボタンで弱暖房モードのフラグ情報を設定できる。例えば、使用者がこの「取消」ボタンを長押しする時間が既定時間間隔(例えば10s)に達すると、リモコンから弱暖房モードの設定命令をエアコンに送信し、前記エアコンが電源通電状態にあり、かつリモコンから送信された設定命令を受信した時、現在の電源通電状態に対応する電源通電時間が第五既定時間より短ければ、この弱暖房モードのフラグ情報を設定し、具体的に、前記弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグであるか否かを確定し、YESの場合、前記フラグ情報を無効フラグに設定し、NOの場合、前記フラグ情報を有効フラグに設定し、このフラグ情報は有効フラグ及び無効フラグのみを含む。
【0099】
第五既定時間は合理的に設定でき、この第五既定時間の範囲は5~15分間であり、例えば、この第五既定時間は10分間に設定できる。
【0100】
さらに、他の実施例において、前記エアコンが電源通電状態にあり、かつ電源通電時間が第五既定時間より短い時に、このエアコンの対応する室外温度を取得できる。室外温度が既定温度値に達しており、かつフラグ情報が有効フラグであれば、前記フラグ情報を有効フラグに設定して、室外温度が既定温度値より小さく、かつフラグ情報が無効フラグであれば、前記フラグ情報を有効フラグに設定する。さらには、室外温度に基づいてこのフラグ情報を設定して、フラグ情報のスマートな設定を実現して、さらに使用者の体験を改善できる。既定温度は合理的に設定でき、例えば、この既定温度を20度に設定する。
【0101】
本実施例が提案するエアコンの制御方法によれば、前記エアコンが電源通電状態にあり、かつリモコンから送信された弱暖房モードの設定命令を受信した時、前記エアコンの電源通電時間が第五既定時間より長いか否かを確定して、次いで、前記電源通電時間が第五既定時間より長い場合に、前記弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグであるか否かを確定し、YESの場合、前記フラグ情報を無効フラグに設定し、NOの場合、前記フラグ情報を有効フラグに設定することで、これにより、使用者が必要に応じて弱暖房モードのフラグ情報を設定できるようにして、例えば、現在の室外温度が比較的高い時に、使用者がこのフラグ情報を無効フラグに設定することで、気温が高い時にエアコンの暖房により使用者の快適性体験に影響してしまうのを避けることが可能である。
【0102】
また、本願の実施例はさらにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提案する。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体上にはコンピュータ読み取り可能な命令が記憶されており、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時、前記エアコンが運転状態にあり、かつ第一クリーニング命令を検知した場合、前記エアコンの現在の運転パラメータが既定クリーニング条件を満たすか否かを確定し、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たす場合、前記エアコンのフィルタに対するクリーニング操作を実行し、前記クリーニング操作が完了した時、前記エアコンの運転モードが冷房モード或いは除湿モードである場合に、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御し、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、運転を停止するように前記エアコンを制御する。
【0103】
さらに、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時はさらに、以下のような操作を実現する。前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御し、前記エアコンが送風乾燥モードで運転している継続時間が第二既定時間に達した時に、運転を停止するように前記エアコンを制御する。
【0104】
さらに、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時はさらに、以下のような操作を実現する。前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達して、かつ前記エアコンの弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグである場合には、弱暖房モードで運転するように前記エアコンを制御し、前記エアコンが弱暖房モードで運転している継続時間が第三既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御する。
【0105】
さらに、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時はさらに、以下のような操作を実現する。前記クリーニング操作の完了時に、前記運転モードが暖房モードまたは時限シャットダウンモードであれば、運転を停止するように前記エアコンを制御する。
【0106】
さらに、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時はさらに、以下のような操作を実現する。エアコンが運転状態にある時、リモコンから送信されたシャットダウン命令を検知したか、または現在時刻が時限シャットダウン時刻に達したことを検知した場合、前記エアコンの圧縮機の継続運転時間を確定し、前記継続運転時間が第四既定時間に達した時に、前記第一クリーニング命令をトリガする。
【0107】
さらに、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時はさらに、以下のような操作を実現する。前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさない場合に、前記エアコンの現在の運転モードを確定するステップを実行する。
【0108】
さらに、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時はさらに、以下のような操作を実現する。前記エアコンの集塵ボックスに対応する集塵回数を取得し、前記集塵回数が既定回数に達したことを確定し、前記集塵回数が既定回数に達した時に、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定する。
【0109】
さらに、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時はさらに、以下のような操作を実現する前記エアコンのフィルタ機構に故障があるか否かを確定し、前記フィルタ機構に故障がある場合には、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定する。
【0110】
さらに、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時はさらに、以下のような操作を実現する。前記エアコンに対応する室内温度を取得し、前記室内温度が既定温度より小さいか否かを確定し、前記室内温度が既定温度より小さい場合に、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定する。
【0111】
さらに、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時はさらに、以下のような操作を実現する。前記エアコンの室内機パネルが異常状態にあるか否かを確定し、前記室内機パネルが異常状態にある場合に、前記運転パラメータが既定クリーニング条件を満たさないと確定する。
【0112】
さらに、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時はさらに、以下のような操作を実現する。前記エアコンがシャットダウン状態にあり、かつ前記エアコンのリモコンから送信された第二クリーニング命令を受信した時に、前記フィルタに対するクリーニング操作を実行し、前記クリーニング操作が完了した時、マイナスイオン送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御し、前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御し、前記エアコンが送風乾燥モードで運転している継続時間が第二既定時間に達した時に、運転を停止するように前記エアコンを制御する。
【0113】
さらに、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時はさらに、以下のような操作を実現する。前記エアコンがマイナスイオン送風乾燥モードで運転している継続時間が第一既定時間に達して、かつ前記エアコンの弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグである場合には、弱暖房モードで運転するように前記エアコンを制御し、前記エアコンが弱暖房モードで運転している継続時間が第三既定時間に達した時に、送風乾燥モードで運転するように前記エアコンを制御する。
【0114】
さらに、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時はさらに、以下のような操作を実現する。前記エアコンが電源通電状態にあり、かつリモコンから送信された弱暖房モードの設定命令を受信した時、前記エアコンの電源通電時間が第五既定時間より短いか否かを確定し、前記電源通電時間が第五既定時間より短い場合に、前記弱暖房モードのフラグ情報が有効フラグであるか否かを確定し、YESの場合、前記フラグ情報を無効フラグに設定し、NOの場合、前記フラグ情報を有効フラグに設定する。
【0115】
当業者にとって、本願の実施例は方法、システム、或いはコンピュータプログラム製品として提供できることは、理解できるであろう。このため、本願は全ハードウェア実施例、全ソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアの側面を組み合わせた実施例の形式を採用できる。また、本願は、コンピュータ使用可能なプログラムコードが含まれている一つ又は複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光メモリなどを含むが、それらに限定されない)上で実施されるコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。
【0116】
本願は、本願の実施例による方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品の流れ図及び/又はブロック図を参照して説明されたのである。コンピュータプログラム命令により、流れ図及び/又はブロック図中の各流れ及び/又はブロック、及び流れ図及び/又はブロック図中の流れ及び/又はブロックの組み合わせを実現できることは、理解しておく必要がある。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込み式プロセッサー或いは他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサーに提供して一つの機器を生成して、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサーによって実行された命令が流れ図の一つの流れ又は複数の流れ及び/又はブロック図の一つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現するための装置を生成させる。
【0117】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器を、特定の方式で作動するようにブートさせることが可能なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよく、これにより、このコンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶されている命令により命令装置を含む製造品を生成させて、この命令装置は流れ図の一つの流れ又は複数の流れ及び/又はブロック図の一つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現する。
【0118】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器にロードされて、コンピュータ又は他のプログラム可能な機器上で一連の操作ステップを実行してコンピュータによって実現する処理を生成させて、コンピュータ又は他のプログラム可能な機器上で実行された命令で、流れ図の一つの流れ又は複数の流れ及び/又はブロック図の一つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0119】
特許請求の範囲では、カッコの間に括られたいずれの符号も特許請求の範囲に対する制限とは捉えるべきでないことは、注意しておく必要がある。単語「含む」は、クレームに列挙されていない部品或いはステップを排除しない。部品の前にある単語「一」または「一つ」は複数のそのような部品の存在を排除するわけではない。本願はいくつかの異なる部品を有するハードウェアそして適切にプログラミングされたコンピュータにより実現できる。いくつかの装置を列挙したユニットクレームにおいて、これらの装置の中のいくつかは同じハードウェアにより具体的に実現できる。単語第一、第二及び第三などの使用はいかなる順番も表さない。これらの単語を名称として解釈できる。
【0120】
本願の好適な実施例を説明したが、当業者が基本的な創造的構想を心得ると、これらの実施例に対して他の変更と修正を行うことができる。このため、添付の特許請求の範囲は、好適な実施例及び本願の範囲に入る全ての変更と修正を含むように解釈されると意図されている。
【0121】
当業者により、本願の特許請求の範囲を逸脱することなく、本願に対して各種の修正と変形を行うことができることは、明らかである。こうして、本願のこれらの修正と変形が本願の特許請求の範囲及びその同等の技術の範囲内に入れば、本願もこれらの修正と変形を含むように意図されている。
図1
図2