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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-06
(45)【発行日】2022-12-14
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 21/34 20060101AFI20221207BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20221207BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20221207BHJP
【FI】
F21V21/34 500
F21Y115:10 500
F21Y115:15
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019057150
(22)【出願日】2019-03-25
(65)【公開番号】P2020161246
(43)【公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-11-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(72)【発明者】
【氏名】長田 武
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 禎治
(72)【発明者】
【氏名】益子 智信
【審査官】坂口 達紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-024513(JP,A)
【文献】特開2012-243716(JP,A)
【文献】特開2012-015075(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 21/00-21/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に沿って形成された開口部を有するダクト本体、およびこのダクト本体内の長手方向に交差する幅方向の両側でかつ前記開口部の両側に長手方向に沿って配置される両側の導体を有する配線ダクトに装着される照明器具であって、
長尺な器具本体と;
前記配線ダクト内に前記開口部から挿入される接続機構挿入部、この接続機構挿入部に配置され前記配線ダクトの幅方向に移動して両側の前記導体に接離可能に接続される一対の端子、およびこれら一対の端子を幅方向に移動させる操作体を有し、前記器具本体に設けられた接続機構と;
取付機構挿入部を備え、前記接続機構挿入部と、前記取付機構挿入部と、を前記開口部に挿入するように前記器具本体を押し上げることにより、前記ダクト本体に係止される取付機構と;
を具備し、前記取付機構は前記器具本体の両端側にそれぞれ設けられるとともに、前記接続機構は前記取付機構の間に設けられ、前記取付機構が前記ダクト本体に係止され、かつ、前記導体と前記一対の端子とが接続していない状態では、前記器具本体は前記ダクト本体の長手方向に沿って移動可能である
ことを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記器具本体は、前記配線ダクトの長手方向に沿って設けられ、
前記操作体は、前記器具本体の外側に長手方向に沿ってスライド可能に配置される操作部、および一対の前記端子に接触し前記操作部のスライドに伴って一対の前記端子を幅方向に移動させる作用部を有する
ことを特徴とする請求項1記載の照明器具。
【請求項3】
前記端子は、前記配線ダクトの長手方向に対応する一端側に設けられた支点部、他端側に設けられ幅方向に移動可能とする接点部、および前記支点部と前記接点部との間に設けられ前記接点部が前記導体に接続される接続位置で前記操作体のスライドに節度を付与する節度付与部を有する
ことを特徴とする請求項2記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、配線ダクトに装着される照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、天井などに設置された配線ダクトの任意の位置に取り付けて使用する照明器具が知られている。
【0003】
配線ダクトは、長手方向に沿って開口部を有するダクト本体内に、その長手方向に交差する幅方向の両側でかつ開口部の両側に導体が長手方向に沿って設けられている。
【0004】
照明器具は、配線ダクトへの電気的な接続機構としてダクト本体内に開口部から挿入される回転式のプラグを有している。このプラグの両側から一対の端子が突設されている。そして、ダクト本体の長手方向に沿って一対の端子を向けた状態のプラグをダクト本体内に開口部から挿入した後、プラグを90°回転させることにより、一対の端子がダクト本体内の両側の導体に接続される。
【0005】
このようにプラグが90°回転して一対の端子がダクト本体内の両側の導体に接離する構造であるため、器具本体が配線ダクトの長手方向に沿って長尺な場合、プラグを設ける位置が器具本体の長手方向の端部に限られ、器具本体の長手方向の中間部などに設けることが難しく、プラグの位置の自由度が低い。さらに、一対の端子が回転してダクト本体内の両側の導体に接離する構造であるため、端子が導体に接触した状態で移動し、その際の移動抵抗が大きく、操作しにくいことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2012-204140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、接続機構の位置の自由度が高く、操作性を向上できる照明器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の照明器具は、長手方向に沿って形成された開口部を有するダクト本体、およびダクト本体内の長手方向に交差する幅方向の両側でかつ開口部の両側に長手方向に沿って配置される両側の導体を有する配線ダクトに装着される。照明器具は、長尺な器具本体、および器具本体に設けられた接続機構および取付機構を備える。接続機構は、配線ダクト内に開口部から挿入される接続機構挿入部、接続機構挿入部に配置され配線ダクトの幅方向に移動して両側の導体に接離可能に接続される一対の端子、および一対の端子を幅方向に移動させる操作体を有する。取付機構は、取付機構挿入部を備え、接続機構挿入部と、取付機構挿入部と、を開口部に挿入するように器具本体を押し上げることにより、ダクト本体に係止される。取付機構は器具本体の両端側にそれぞれ設けられるとともに、接続機構は取付機構の間に設けられ、取付機構がダクト本体に係止され、かつ、導体と一対の端子とが接続していない状態では、器具本体はダクト本体の長手方向に沿って移動可能である。
【発明の効果】
【0009】
実施形態の照明器具によれば、接続機構の位置の自由度が高く、操作性の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】一実施形態を示す照明器具の斜視図である。
図2】同上照明器具の断面図である。
図3】同上照明器具の取付機構の係止位置の斜視図である。
図4】同上照明器具の取付機構の係止解除位置の斜視図である。
図5】同上照明器具の分解斜視図である。
図6】同上取付機構の分解斜視図である。
図7】同上取付機構の下面側から見た分解斜視図である。
図8】同上取付機構の操作体と爪体との関係を示す斜視図である。
図9】同上取付機構の操作体と爪体との関係を示す斜視図である。
図10】同上照明器具の接続機構の斜視図である。
図11】同上接続機構の接続解除状態の断面図である。
図12】同上接続機構の接続状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0012】
図1および図2において、10は配線ダクト(配線レール)で、この配線ダクト10は、レール状で長尺に設けられており、天井面などの設置面に設置され、長手方向の任意の位置に電気機器を機械的および電気的に接続して使用可能としている。
【0013】
配線ダクト10は、ダクト本体11、このダクト本体11内の長手方向に交差する幅方向(短手方向)の両側に配設される一対の絶縁体12、およびこれら絶縁体12に取り付けられた一対の導体13を備えている。
【0014】
ダクト本体11は、金属製で、略四角形の中空状に設けられている。ダクト本体11の下面中央には、開口部14が長手方向に沿って設けられている。ダクト本体11の下部には開口部14の両側に支持縁部15が設けられている。
【0015】
一対の絶縁体12は、絶縁性を有する例えば樹脂製で、導体13を支持し、ダクト本体11内で開口部14の両側に配置されている。
【0016】
一対の導体13は、導電性を有する金属板によって構成され、一対の絶縁体12によりダクト本体11内の幅方向の両側でかつ開口部14の両側に互いに対向して配置されている。そして、一対の導体13には、交流電源や直流電源などの電気機器に供給する所定の外部電源が通電される。
【0017】
次に、図1および図2において、20は配線ダクト取付物としての照明器具で、この照明器具20は、配線ダクト10の長手方向の任意の位置に機械的および電気的に接続されて使用される。照明器具20は、例えば、2フィート、4フィート、8フィートの長さとする長尺な照明器具である。照明器具20は、発光領域が長手方向に沿ってライン状に連続するベースライトなどである。
【0018】
照明器具20は、本体としての器具本体21、この器具本体21の下面に着脱可能に取り付けられる光源部としての光源ユニット(光源バー)22、器具本体21の長手方向の2箇所に設けられた取付機構23、器具本体21に設けられた接続機構24、および器具本体21内に配置される電源ユニット25などを備えている。本実施形態では、取付機構23が器具本体21の両端の2箇所に設けられ、接続機構24が器具本体21の2箇所の取付機構23の間に設けられている。なお、以下、照明器具20の各構成について、照明器具20の長手方向に対して交差する方向を幅方向という。
【0019】
図1ないし図5に示すように、器具本体21は、ベース27、およびこのベース27の長手方向の両端に配置される端板28を備えている。
【0020】
ベース27は、金属板によって形成されており、天板部29、およびこの天板部29の幅方向の両側から下方へ向けて折曲された側板部30を有している。天板部29の両端近傍位置に、取付機構23が挿通配置される挿通開口31が設けられている。天板部29の長手方向の中央位置に接続機構24が挿通配置される挿通開口32が形成されているとともに、一側の側板部30の長手方向の中央位置に接続機構24の操作のための操作用開口33(図11および図12参照)が形成されている。操作用開口33は、器具本体21の長手方向に細長いスリット状に形成されている。
【0021】
端板28は、ベース27の端部に取り付けられる。端板28には取付機構23の操作のための操作用開口(ボタン用開口)34が形成されている。
【0022】
また、図5に示すように、光源ユニット22は、発光モジュール37、この発光モジュール37を下面に配置する光源シャーシ38、発光モジュール37を覆って光源シャーシ38に取り付けられる透光カバー39、およびこの透光カバー39の両端に配置される端面カバー40を備えている。
【0023】
発光モジュール37は、長尺な基板41、およびこの基板41の下面側に実装された図示しない複数の発光素子(半導体発光素子)を備えている。発光素子は例えば表面実装形のLEDで、複数の発光素子が基板41の長手方向に沿って1列または複数列に実装されている。なお、発光素子は、LEDに限らず、有機ELなどの他の素子でもよい。
【0024】
光源シャーシ38は、金属板によって長尺に構成され、下面に発光モジュール37が取り付けられる。
【0025】
透光カバー39は、透光性および拡散性を有し、光源シャーシ38の幅方向の両側に係合して取り付けられる。透光カバー39は、長手方向に沿ってライン状に発光する発光領域となる。
【0026】
端面カバー40は、透光カバー39の端部に取り付けられる。端面カバー40は、非透光性または透光性のいずれでよい。
【0027】
そして、光源ユニット22は、器具本体21の下面に例えばばねを用いた図示しない着脱機構によって着脱可能に取り付けられる。
【0028】
次に、図3ないし図9に一方の取付機構23を示す。取付機構23は、器具本体21の端部近傍に配置され、配線ダクト10に対して器具本体21を着脱可能に取り付けるものである。器具本体21の端部近傍とは、器具本体21の最も端から器具本体21の全長の4分の1の内側領域が含まれる。そして、取付機構23は、機構本体44、この機構本体44に配置される爪体45a,45b、付勢部材46a,46bおよび操作体47を備えている。
【0029】
機構本体44は、本体部49、およびこの本体部49の上面に配置されるカバー部50を備えている。カバー部50は、ねじ51により本体部49に固定される。
【0030】
本体部49は、取付枠部52、およびこの取付枠部52の上面中央域から突出する突出部53を備えている。突出部53の上面にカバー部50が取り付けられる。そして、突出部53およびカバー部50によって、配線ダクト10の開口部14に挿入される挿入部54が構成されている。挿入部54は、配線ダクト10(器具本体21)の長手方向に沿って長い直方体形状に設けられている。
【0031】
突出部53の内側には、上下方向に貫通開口する収容部55a,55bが長手方向に並んで設けられ、これら収容部55a,55b間にカバー部50を挿通したねじ51が螺着するボス56が設けられている。収容部55aには爪体45aおよび付勢部材46aが収容配置され、収容部55bには爪体45bおよび付勢部材46bが収容配置される。
【0032】
突出部53(挿入部54)の幅方向の一側には一方の収容部55aに連通する挿通開口57aが設けられ、他側には他方の収容部55bに連通する挿通開口57bが設けられている。挿通開口57aと挿通開口57bとは長手方向にずれた位置に配置され、それぞれ突出部53の上端に連通開口されている。各収容部55a,55bの挿通開口57a,57bと反対側の内壁部には、付勢部材46a,46bを保持する保持部58a,58bが設けられている。各保持部58a,58bは、上方に開口される例えばU字形の溝状で、各収容部55a,55b内の長手方向に並んで複数設けられている。
【0033】
取付枠部52の長手方向の両端には、器具本体21のベース27にねじ59で固定するため取付孔60が設けられている。
【0034】
取付枠部52の下側には、操作体47を長手方向に沿って移動可能に支持する支持部61が設けられている。支持部61は、取付枠部52の幅方向の両側から下方に突出する側壁部62、これら側壁部62の下端から互いに近付くように突出する下縁部63、およびこれら下縁部63と取付枠部52の下面との間に長手方向に沿って設けられた溝部64を備えている。下縁部63の長手方向の中間に切欠部65が設けられ、下縁部63および溝部64が長手方向に分割されている。器具本体21の中央側の方向となる各溝部64の一端部にはストッパ部66が設けられている。
【0035】
カバー部50は、各挿通開口57a,57bの上部側に配置される縁部67a,67b、および各保持部58a,58bに保持された付勢部材46a,46bを押える押え部68a,68bを備えている。
【0036】
また、爪体45a,45bは、断面略コ字形の基部70、この基部70の上端側から突出する爪部71、基部70の下面から突出するガイド受部72を有している。爪部71は、上面側が先端部に向かって下降傾斜する傾斜面に設けられ、下面側が挿入部54の側面に垂直となる係止面に設けられている。ガイド受部72は、後述するガイド部79a,79bと平行となる傾斜面を有するが、例えば円柱状でもよく、後述するガイド部79a,79bに対して摺動可能であればどのような形状でもよい。基部70の背面には、付勢部材46a,46bを取り付ける取付部73が設けられている。取付部73は、環状溝で、基部70の背面の長手方向に並んで複数設けられている。そして、各爪体45a,45bは、各収容部55a,55bに上方から挿入され、各収容部55a,55b内を幅方向に移動可能に配置されている。各爪体45a,45bの爪部71は、各挿通開口57a,57bを通じて、挿入部54の両側面から配線ダクト10の長手方向と交差する方向に進退し、配線ダクト10内に着脱可能に係止する。すなわち、各爪体45a,45bは、図3に示すように、挿入部54の側面から爪部71が突出して配線ダクト10に係止可能とする係止位置と、図4に示すように、挿入部54内に爪部71が後退して配線ダクト10との係止を解除可能とする係止解除位置との間で移動可能とする。また、挿入部54の一側面から進退する爪部71を有する一側の爪体45aと、挿入部54の他側面から進退する爪部71を有する他側の爪体45bとは、進退する方向(挿入部54の幅方向)において互いに重ならない位置に配置されている。すなわち、一側の爪体45aと他側の爪体45bとは、挿入部54の長手方向に位置をずらして配置されている。
【0037】
また、付勢部材46a,46bは、例えばコイルばねが用いられている。そして、付勢部材46a,46bは、係止位置に向けて付勢する。なお、付勢部材46a,46bは、コイルばねに限らず、板ばねやゴムなどの弾性体を用いてもよい。
【0038】
また、操作体47は、スライド部75、このスライド部75の幅方向の両側から突出する係合部76、およびスライド部75の外端に設けられたボタンである操作部77を備えている。スライド部75は、機構本体44の下面側に長手方向に移動可能に配置される。係合部76は、支持部61の各溝部64に配置され、長手方向に移動可能に支持される。操作部77と反対側に位置する係合部76は、切欠部65を通じて溝部64に着脱可能とする。したがって、操作体47は、機構本体44に長手方向に移動可能に配置されている。
【0039】
スライド部75の上面には、各爪体45a,45bのガイド受部72が入り込む溝部78が設けられ、この溝部78から各爪体45a,45bのガイド受部72の側面に接触可能とするガイド部79a,79bが突設されている。ガイド部79a,79bは、操作部77が押動操作方向a(図8および図9の矢印方向)に押動されて長手方向に移動する際に、各爪体45a,45bのガイド受部72との接触を介して、爪体45aを後退方向(係止解除方向)bに移動させるとともに爪体45bを後退方向(係止解除方向)cに移動させるように、長手方向に対して傾斜状に設けられている。そして、操作部77は、配線ダクト10の長手方向からの押動操作により爪部71を移動させるボタンとして構成されている。
【0040】
そして、取付機構23は、本体部49の下面側に操作体47を組み込み、各爪体45a,45bと各付勢部材46a,46bとを組み合わせて各収容部55a,55b内に上方から組み込み、本体部49にカバー部50を組み込んでねじ51で固定することにより、組み立てられる。挿入部54の一側面から突出する爪体45aの爪部71と他側面から突出する爪体45bの爪部71とは、配線ダクト10(挿入部54)の長手方向の異なる位置に配置される。
【0041】
取付機構23は、取付枠部52上に枠状のスペーサ81を組み込み、挿入部54が挿通開口31から上方に突出するように器具本体21のベース27の下側に配置され、ベース27の上側から挿通される複数のねじ59が本体部49の取付孔60に螺着されることにより、器具本体21に取り付けられる。操作部77は、端板28の操作用開口34に挿通配置される。操作部77は、端面カバー40よりも照明器具20の内側に配置され、照明器具20の端面から突出しない構造となっている。なお、スペーサ81は、必要に応じて用いられ、省略してもよい。
【0042】
なお、図3ないし図9には一方の取付機構23を示したが、他方の取付機構23にも同じ構造が用いられ、向きを変えて器具本体21の他端側に取り付けられる。
【0043】
次に、図1図10ないし図12に接続機構24を示す。接続機構24は、配線ダクト10内に開口部14から挿入される挿入部84、この挿入部84内に配置され幅方向に移動して配線ダクト11の両側の導体13に接離可能に接続される一対の端子85、および器具本体の長手方向へのスライドによって一対の端子85を幅方向に移動させる操作体86を備えている。
【0044】
挿入部84は、絶縁性を有する例えば樹脂製で、器具本体21の挿通開口32から上方に突出されている。挿入部84は、取付機構23の挿入部54と同様に、器具本体21の長手方向に沿って長い直方体形状に設けられている。挿入部84の内部には空間部88が形成され、空間部88の下面側が器具本体21内に開口されている。挿入部84内の長手方向の一端側には、一対の端子85を固定する一対の固定部89が設けられている。これら固定部89には、例えば端子85の一端側を圧入することで固定されている。挿入部84の長手方向の他端側で幅方向の両側面には、一対の端子85が外側に進退可能とする窓部90が設けられている。
【0045】
また、一対の端子85は、導電性および弾性を有する板ばねによって構成されている。端子85は、長手方向の一端側に設けられた支点部92、他端側に設けられ幅方向に移動可能とする接点部93、および支点部92と接点部93との間に設けられた節度付与部94を有している。一対の端子85は、支点部92および節度付与部94などの板面が上下方向に沿うとともに幅方向に対向するように、挿入部84内に配置されている。
【0046】
支点部92は、挿入部84の固定部89に固定され、端子85の他端側が幅方向に移動する際の支点として構成されている。
【0047】
接点部93は、端子85の他端側の上縁から外側に向けて略直角に折曲されている。接点部93は、外側に向けて三角形状に設けられ、その先端側が挿入部84の窓部90から外側に進退可能としている。接点部93は、挿入部84の窓部90からの進出時に、配線ダクト10の導体13に略垂直に接触し、電気的に接続される。
【0048】
節度付与部94は、操作体86をスライドさせる際に、接点部93が導体13に電気的に接続される接続位置Aで操作体86のスライドに節度(節度感)を付与するものである。一対の端子85の互いに対向する面を内面側とすると、節度付与部94は、支点部92から接点部93へ向けて内面側に略三角形状に突出するように折曲された山部95、およびこの山部95と接点部93との間で内面側が略三角形状に窪むように折曲された谷部96を有している。そして、スライドする操作体86が谷部96に嵌り込んだ位置を接続位置Aとして操作体86のスライドに節度(節度感)を付与する。
【0049】
挿入部84の固定部89に支点部92が固定された一対の端子85は、他端側の接点部93が互いに近付く方向に弾性を有し、つまり、接点部93が挿入部84内に後退する方向に弾性を有している。
【0050】
また、操作体86は、器具本体21の外側に長手方向に沿ってスライド可能に配置される操作部98、一対の端子85に接触し操作部98のスライドに伴って一対の端子85を幅方向に移動させる作用部99、および操作部98と作用部99とを連結する連結部100を有している。そして、連結部100が器具本体21の操作用開口33を挿通され、操作部98が器具本体21の側板部30の外側に配置され、作用部99が挿入部84の内側で一対の端子85の間に配置されている。操作体86は、図示しない支持部材によって器具本体21に対して長手方向にスライド可能に支持されており、接点部93を導入部84から突出させて導体13に接続させる接続位置Aと、接点部93を導体13から離反させて挿入部84内に後退させる接続解除位置Bとの間でスライドされる。
【0051】
操作部98の外側は、スライド操作する際に指が引掛りやすくするために凹凸状に形成されている。操作部98のスライド方向の長さは、操作部98が接続位置Aおよび接続解除位置Bのいずれに移動しても操作用開口33を覆える長さに設けられている。
【0052】
作用部99は、連結部100から上方に突出され、挿入部84内に下方から挿入されるとともに、一対の端子85の間に配置されている。作用部99は、水平方向に断面略菱形に形成され、幅方向の両側面が一対の端子85の内面側に接触される。作用部99の両側面には、スライド方向の中間に突出部101が設けられ、この突出部101の頂点を境としてスライド方向の両側に傾斜面102,103がそれぞれ形成されている。そして、作用部99が一対の端子85の谷部96に嵌り込んだ位置が操作体86の接続位置Aであり、作用部99が一対の端子85の谷部96から支点部92側にスライドして山部95に当接または対向する位置が接続解除位置Bである。
【0053】
また、電源ユニット25は、器具本体21内に配置される。電源ユニット25は、接続機構24の一対の端子85を通じて供給される外部電源を、発光モジュール37の発光素子を点灯させる所定の点灯電源に変換して発光モジュール37に供給する。
【0054】
なお、電源ユニット25は、器具本体21内のベース27に例えばねじ止めされる形態で取り付けてもよい。この場合、電源ユニット25が発光モジュール37から離間した箇所に配設されるため、発光モジュール37からの熱を受けにくくし、電源ユニット25の温度上昇を抑えることが期待できる。さらに、電源ユニット25から発生した熱をベース27に逃がすこともできるため、放熱性の改善も期待できる。
【0055】
なお、このような照明器具では、配線ダクト10に装着する方向が決まっているものが存在し、装着する方向が決まっている照明器具においては、反対向きに装着すると、例えば器具本体21の上面が配線ダクト10のダクト本体11の一側に設けられている極性用突起11aに当たって取り付けることができないようになっている。配線ダクト10に装着する方向が決まっていない照明器具においては、本実施形態の照明器具20のように、器具本体21の上面に、どの向きでも極性用突起11aに当たらずに配線ダクト10の下面に配置できる突出部21aを長手方向に沿って設けることで、配線ダクト10に対してどの向きでも取り付けることができる。
【0056】
次に、このように構成された照明器具20の施工について説明する。
【0057】
配線ダクト10は、予め天井などの設置面に設置される。
【0058】
照明器具20を施工するにあたって、接続機構24の操作体86は図11に示す接続解除位置Bに位置される。仮に、操作体86が図12に示す接続位置Aに位置している場合には、操作体86の操作部98を器具本体21の長手方向に沿ってスライドさせ、操作体86を図11に示す接続解除位置Bに位置させる。操作体86が接続解除位置Bに位置する状態では、作用部99が一対の端子85の支点部92と山部95との間に位置し、端子85の弾性によって接点部93が挿入部84の窓部90内に後退されている。
【0059】
施工を行う作業者は、照明器具20の長手方向の2箇所を両手で支えながら、照明器具20の両端に配置された取付機構23の挿入部54、および照明器具20の中央に配置された接続機構24の挿入部84を配線ダクト10の開口部14に嵌合挿入し、照明器具20を配線ダクト10に押し上げる。
【0060】
照明器具20を配線ダクト10に押し上げることにより、取付機構23の挿入部54の両側面から突出する爪体45a,45bの爪部71の上面側の傾斜面が配線ダクト10の両側の支持縁部15に当接し、付勢部材46a,46bの付勢に抗して爪体45a,45bの爪部71が挿入部54内に後退する。
【0061】
爪体45a,45bの爪部71が配線ダクト10の両側の支持縁部15の上方に押し上げられると、付勢部材46a,46bの付勢によって爪体45a,45bの爪部71が挿入部54の側面から突出し、配線ダクト10の両側の支持縁部15上に係止される。
【0062】
器具本体21の両端の取付機構23が配線ダクト10に係止されれば、照明器具20は配線ダクト10に支持され、作業者が照明器具20から手を離しても落下することがない。器具本体21の両端の取付機構23が配線ダクト10に係止されているが、接続機構24はまだ接続されていない状態では、照明器具20を配線ダクト10の長手方向に沿って移動させることが可能で、照明器具20の取付位置を調整することができる。
【0063】
そして、接続機構24を配線ダクト10の導体13に電気的に接続する。図11において、接続解除位置Bに位置する操作体86の操作部98を器具本体21の長手方向に沿った接続方向dにスライドさせ、操作体86を図12に示す接続位置Aにスライドさせる。
【0064】
操作体86が接続方向dにスライドする際、作用部99が一対の端子85の山部95に接触して一対の端子85間を押し広げ、一対の端子85の接点部93側が幅方向の外側に移動し、すなわち、一対の端子85の接点部93が挿入部84の両側の窓部90から外側に突出し、一対の端子85の接点部93が配線ダクト10の両側の導体13に略垂直に接触する。さらに、接続方向dにスライドする作用部99は、一対の端子85の山部95を乗り越えると、一対の端子85の谷部96に嵌り込み、操作体86が接続位置Aにスライドした位置で、操作体86の接続方向dへのスライドに節度(節度感)が付与される。
【0065】
操作体86を接続位置Aにスライドさせることにより、一対の端子85の接点部93が配線ダクト10の両側の導体13に略垂直に接触して電気的に接続される。
【0066】
このようにして照明器具20の施工が完了し、1人の作業者でも容易に施工することができる。
【0067】
なお、複数の照明器具20を隣り合うように配線ダクト10に配設することができる。この場合、複数の照明器具20を隣り合って配設する際に、隣接する照明器具20に操作部77が押されて取付機構23の爪部71が配線ダクト10から外れることを防ぐために、操作部77は照明器具20の端面から突出しない構造となっている。しかも、この構造だと、光の照射方向から操作部77が見えないため、意匠性がよい。
【0068】
そして、配線ダクト10の一対の導体13に所定の外部電源を通電することにより、一対の導体13から接続機構24の一対の端子85を通じて電源ユニット25に外部電源が供給される。電源ユニット25によって変換された点灯電源が発光モジュール37に供給され、発光モジュール37の発光素子が点灯し、光が透光カバー39を通じて照明空間に照射される。点灯時には、透光カバー39の発光領域が長手方向に沿ってライン状に連続する。
【0069】
また、照明器具20を取り外す場合には、作業者は、まず、接続機構24を配線ダクト10の導体13から接続解除する。図12において、接続位置Aに位置する操作体86の操作部98を器具本体21の長手方向に沿った接続解除方向eにスライドさせ、操作体86を図11に示す接続解除位置Bにスライドさせる。
【0070】
操作体86が接続解除方向eにスライドする際、作用部99が一対の端子85の山部95に接触して一対の端子85間を押し広げながらスライドする。この作用部99が一対の端子85の山部95の頂点を乗り越えて支点部92側にスライドすると、つまり接続解除位置Bにスライドすると、一対の端子85の弾性により、接点部93が導体13から略垂直に離反して挿入部84の窓部90内に後退される。また、一対の端子85の弾性により、操作体86は接続解除位置Bに保持される。
【0071】
続いて、作業者は、照明器具20を支えながら、取付機構23の操作部77を照明器具20の長手方向から押動操作し、取付機構23の挿入部54の両側面から突出する爪体45a,45bが付勢部材46a,46bの付勢に抗して挿入部54内に後退させ、爪体45a,45bの爪部71を配線ダクト10の両側の支持縁部15上から外す。
【0072】
照明器具20を爪体45a,45bの爪部71が配線ダクト10の両側の支持縁部15よりも下降させた後、操作部77の操作を解除する。
【0073】
なお、1人の作業者によって照明器具20の取り外しを行う場合には、照明器具20の一端側の取付機構23と他端側の取付機構23を同時に配線ダクト10から外すことにより、照明器具20を配線ダクト10から外すことができる。このとき、照明器具20を押えながら取付機構23の操作部77を押動する必要があるため、照明器具20の端から指が届く範囲、例えば40mm以内に操作部77が配設されるように取付機構23が配設されていることが望ましい。また、本実施形態では、操作部77は配線ダクト10の長手方向に押動するため、照明器具20を押えた不安定な状態で操作部77を押動して意図せず強い力がかかった場合でも、照明器具20が配線ダクト10をスライドする方向に力が加わる。意図せず照明器具20を取り外す方向に力が加わらないため作業性がよい。
【0074】
このように構成された本実施形態の照明器具20は、器具本体21の長手方向の2箇所である両端に配線ダクト10に着脱可能に取り付けられる取付機構23を備え、さらに、器具本体21の取付機構23の間には配線ダクト10内の導体13に電気的に接続される接続機構24を備えるため、長尺な照明器具20でも、配線ダクト10に対する施工性を向上できる。
【0075】
照明器具20を配線ダクト10に押し上げて取り付ける動作とともに、例えばボタンを押したり、レバーを回したりすることなく自動的に照明器具20が配線ダクト10に保持される。そのため、一人の作業者で作業を行なう場合でも、配線ダクト10に照明器具20を取り付けた状態で、照明器具20が落下しないように押えながら、例えばボタンを押したり、レバーを操作したりといった照明器具20を配線ダクト10に保持させる動作を行う必要がなく、施工性がよい。
【0076】
器具本体21の両端の取付機構23が配線ダクト10に取り付ければ、照明器具20は配線ダクト10に保持され、作業者が照明器具20から手を離しても落下することがない。器具本体21の両端の取付機構23が配線ダクト10に取り付けられているが、接続機構24はまだ接続されていない状態では、照明器具20を配線ダクト10の長手方向に沿って移動させることが可能で、照明器具20の取付位置を調整することができる。なお、器具本体21の両端の取付機構23が配線ダクト10に取り付けられているが、接続機構24はまだ接続されていない状態では、照明器具20が配線ダクト10に対して高さ方向にも遊びがあって動く状態にあってもよい。
【0077】
また、取付機構23は、挿入部54の両側の爪部71が配線ダクト10の長手方向と交差する方向に移動するのに対して、操作部77が配線ダクト10の長手方向に移動して両側の爪部71を移動させるため、1つの操作部77の操作で両側の爪部71の移動が可能となり、配線ダクト10に対する着脱作業を簡素化できる。
【0078】
しかも、この取付機構23の構成では、両側の爪部71を移動させるに連動機構などが必要なく、簡素化できる。
【0079】
さらに、操作部77は、配線ダクト10の長手方向からの押動操作により両側の爪部71を移動させるボタンであるため、構造が簡単で、操作性を向上できる。
【0080】
さらに、挿入部54の一側面から突出する爪部71と他側面から突出する爪部71とが、配線ダクト10(挿入部54)の長手方向の異なる位置にずらして配置されていることにより、挿入部54から進退する各爪部71の移動距離を大きくとることが可能となるため、配線ダクト10に対する各爪部71の係止幅を増加させ、配線ダクト10に確実に取り付けることができる。
【0081】
また、接続機構24は、操作体86の操作によって一対の端子85が配線ダクト10の幅方向に移動して両側の導体13に略垂直に接離するため、例えば回転式のプラグの端子が回転して導体に接離する構造のように、端子が導体に接触しながら移動することがなく、操作体86の操作の抵抗を低減し、操作性を向上できる。
【0082】
しかも、操作体86が器具本体21の長手方向に沿ってスライドすることに伴って一対の端子85が配線ダクト10の幅方向に移動するため、接続機構24を器具本体21の長手方向の中間位置にも配置でき、接続機構24の位置の自由度を高くできる。
【0083】
さらに、操作体86をスライドさせる際、端子85に設けられた節度付与部94により、接点部93が導体13に電気的に接続される接続位置Aで操作体86のスライドに節度(節度感)を付与できるため、操作者は操作体86を接続位置Aにスライドさせたことが容易に把握でき、操作体86のスライドを接続位置Aの手前で止めてしまうことなく、接続位置Aまで確実にスライドさせやすくできる。
【0084】
さらに、操作体86が器具本体21の長手方向に沿ってスライドする構成であるため、回転式のプラグのように操作部が器具本体21の側方に突出することがない。しかも、操作体86がどの位置にスライドしても、操作部98によって器具本体21の操作用開口33を覆うことができ、器具本体21内への埃などの侵入を防止し、意匠性を向上できる。
【0085】
しかも、接続機構24の操作体86の操作方向と、取付機構23の操作体47の操作方向とも、器具本体21の長手方向に沿った共通の方向であり、統一性があるため、これらの操作に迷わずに行うことができ、作業しやすくできる。
【0086】
さらに、接続機構24は、器具本体21に設けられる2箇所の取付機構23の間に設けられるため、長尺な照明器具20でも、2箇所の取付機構23による安定した取り付けと、接続機構24による安定した電気的接続とを図ることができる。
【0087】
しかも、配線ダクト10に取り付ける器具本体21の両端の取付機構23により、配線ダクト10に対して接続機構24を位置決めでき、施工性を向上できる。
【0088】
なお、取付機構23は、器具本体21の両端近傍位置に限らず、器具本体21の両端部よりも中央側に寄せて配置してもよい。また、取付機構23は、器具本体21の長手方向の3箇所以上に設けてもよい。
【0089】
さらに、接続機構24は、器具本体21の中央位置に限らず、器具本体21の中央からずれた位置でもよく、取付機構23よりも器具本体21の端部側に配置してもよい。
【0090】
また、取付機構23は、配線ダクト10への他の電気機器の取り付けにも適用できる。
【0091】
また、照明器具20は、電源ユニットを備えなくてもよい。この場合、電源ユニットは別置きとし、この電源ユニットから配線ダクト10の導体13に点灯電源を供給するようにしてもよい。
【0092】
なお、取付機構23は、解除ボタン77を備えていなくてもよい。この場合、配線ダクト10に取り付けるときの爪構造の動きは上記実施形態と同様とし、配線ダクト10から取り外すときには、照明器具20の重さでは解除されないが、照明器具20の重さ以上の力で取り外し動作を行ったときに初めて爪構造が配線ダクト10から外れて取り外すことができるように構成してもよい。
【0093】
なお、照明器具としては、電源ユニットを備えた電源部を光源部とは別体に構成し、これら電源部と光源部と配線で電気的に接続するように構成してもよい。この場合、電源部に上述した実施形態の取付機構23および接続機構24を適用してもよい。
【0094】
また、本実施形態に示した取付機構23を用いるのは、照明器具20に限定されるものではない。レール状の被取付部である配線ダクト10に対して取り付けるものであれば、通電の有無は関係なく、いかなる取付対象物である配線ダクト取付物にも対応することができる。このような配線ダクト取付物としては、例えば、電源ボックス、センサ、カメラ、時計、テレビ、絵画などが含まれ、これらを取り付ける際に取付機構23を用いてもよい。
【0095】
なお、複数の配線ダクト取付物を1つの配線ダクト10に取り付ける場合、隣接した配線ダクト取付物の取付機構23の操作部77が意図せず押されることを防ぐため、取付機構23の操作部77が配線ダクト取付物の端部より突出しない構造であることが望ましい。しかも、この構造だと、光の照射方向から操作部77が見えないため、意匠性がよい。
【0096】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0097】
10 配線ダクト
11 ダクト本体
13 導体
14 開口部
20 照明器具
21 器具本体
23 取付機構
24 接続機構
54 取付機構挿入部である挿入部
84 接続機構挿入部である挿入部
85 端子
86 操作体
92 支点部
93 接点部
94 節度付与部
98 操作部
99 作用部
A 接続位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12