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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-06
(45)【発行日】2022-12-14
(54)【発明の名称】生理用ナプキン
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/47 20060101AFI20221207BHJP
   A61F 13/53 20060101ALI20221207BHJP
   A61F 13/532 20060101ALI20221207BHJP
【FI】
A61F13/47 300
A61F13/53 200
A61F13/532 200
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018165120
(22)【出願日】2018-09-04
(65)【公開番号】P2020036737
(43)【公開日】2020-03-12
【審査請求日】2021-06-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(72)【発明者】
【氏名】吉元 綾
(72)【発明者】
【氏名】松井 学
【審査官】須賀 仁美
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-341261(JP,A)
【文献】特開2015-100412(JP,A)
【文献】特表2002-538849(JP,A)
【文献】特開2012-005539(JP,A)
【文献】特開2013-255568(JP,A)
【文献】特開2002-186638(JP,A)
【文献】特開2016-49247(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F13/15-13/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の肌側に配置された表面シートと、非肌側に配置された裏面シートと、吸収性コアを有し前記表面シート及び前記裏面シートの間に配置された吸収体と、を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び前記縦方向に直交する横方向を有する生理用ナプキンであって、
前記吸収性コアは、
前記縦方向の両端部側に位置する前方コア部及び後方コア部と、
前記前方コア部及び前記後方コア部の間に位置し、前記前方コア部及び前記後方コア部よりも幅狭に括れた中間コア部と、を有し、該中間コア部では、前記横方向中央部にその周辺領域よりも厚い、肌側へ突出する領域を備えておらず、
少なくとも前記中間コア部の前記横方向中央部に形成され、前記縦方向に延在する中央外力緩衝部と、を有し、
前記中央外力緩衝部は、
前記吸収性コアの前記横方向中央部に位置し、前記前方コア部から前記後方コア部まで前記縦方向に延在し、かつ、
前記前方コア部及び前記後方コア部において、前記中間コア部よりも幅広に形成される
生理用ナプキン
【請求項2】
前記吸収性コアは、
前記中央外力緩衝部の前記横方向両側方に形成され、前記縦方向に延在し非肌方向への起立を促進する側部外力緩衝部をさらに有する
請求項に記載の生理用ナプキン
【請求項3】
前記吸収性コアは、
前記中央外力緩衝部の前記横方向両側方に形成され、前記横方向に延在し非肌方向への起立を促進する側部外力緩衝部をさらに有する
請求項1又は2に記載の生理用ナプキン
【請求項4】
前記生理用ナプキンは、
前記吸収体が前記表面シートとともに厚み方向に圧縮されて構成され、前記中間コア部において前記縦方向に延びる一対の圧搾溝をさらに備え、
前記中間コア部の前記横方向端部及び前記圧搾溝の間の前記横方向に沿った寸法を第1の幅とし、前記圧搾溝及び前記中央外力緩衝部の間の前記横方向に沿った寸法を第2の幅としたときに、前記第1の幅よりも前記第2の幅の方が大きい
請求項1ないしのいずれか一項に記載の生理用ナプキン
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、吸収体が肌側に突出して折れ曲がるように誘導する構成を有する吸収性物品が知られている。例えば、特許文献1には、厚さ方向の肌側に突出して折れ曲がるように誘導する折れ線を有する吸収体を備えた吸収性物品が記載されている。また、特許文献2には、肌側に折れ曲がるように誘導する折り曲げ誘導部を有する吸収体を備えた吸収性物品であって、折り曲げ誘導部が肌側に向かって窪んだ窪みを非肌側に有する圧縮部である吸収性物品が記載されている。また、特許文献3及び4には、吸収性コアに複数の低坪量の溝を縦横に交差させるように延在させ、ブロック状の突出吸収部を備えた吸収体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5978341号公報
【文献】特許第6089078号公報
【文献】特許第5711523号公報
【文献】特許第5685430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び2に記載の吸収性物品では、横方向から圧縮される方向に大きな外力が付加された場合、吸収体が肌側へ急峻に折れ曲がり、排泄部への密着性が不十分であるとともに、着用時の違和感及び不快感の原因となることがあった。
【0005】
特許文献3及び4に記載の吸収性物品は、特許文献1及び2の吸収性物品に比べると、様々な方向から吸収性コアに加わる外力に対して吸収体を変形し易くすることで着用者の肌へのフィット性が高いものである。しかし、吸収性コアの排泄口対向領域が周辺領域より厚い、いわゆる中高構造を有さないので、排泄口への密着性という点では改善の余地があった。
【0006】
本発明の課題は、着用者の排泄口への高い密着性と良好な装着感を両立させることが可能な吸収性物品に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態に係る吸収性物品は、着用者の肌側に配置された表面シートと、非肌側に配置された裏面シートと、吸収性コアを有し上記表面シート及び上記裏面シートの間に配置された吸収体と、を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び上記縦方向に直交する横方向を有する。
上記吸収性コアは、
上記縦方向の両端部側に位置する前方コア部及び後方コア部と、
上記前方コア部及び上記後方コア部の間に位置し、上記前方コア部及び上記後方コア部よりも幅狭に括れた中間コア部と、を有し、該中間コア部では、上記縦方向に直交する横方向中央部にその周辺領域よりも厚い突出部を備えておらず、
少なくとも上記中間コア部の前記横方向中央部に形成され、上記縦方向に延在する中央外力緩衝部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
以上のように、本発明の吸収性物品によれば、着用者の排泄口への高い密着性と良好な装着感を両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態に係る吸収性物品を示す平面図である。
図2図1のII-II線で切断した上記吸収性物品の断面図である。
図3】上記吸収性物品の吸収性コアを示す平面図である。
図4】上記吸収性物品の着用時の構成を模式的に示す図である。
図5】本発明の第2実施形態に係る吸収性物品を示す平面図である。
図6】本発明の第2実施形態に係る吸収性物品の他の構成例を示す平面図である。
図7】本発明の第3実施形態に係る吸収性物品を示す平面図である。
図8】本発明の第4実施形態に係る吸収性物品を示す平面図である。
図9】上記吸収性物品の後方部における着用時の構成を模式的に示す図である。
図10】本発明の第4実施形態に係る吸収性物品の他の構成例を示す平面図である。
図11】本発明の第5実施形態に係る吸収性物品を示す平面図である。
図12】本発明の第6実施形態に係る吸収性物品を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0011】
[ナプキンの全体構成]
図1に示す吸収性物品1は、本体Mと、一対のウイング部Wと、一対の後方フラップ部Fと、を備える。吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。
ナプキン1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと、着用者の左右方向に対応し縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。さらに、ナプキン1は、縦方向X及び横方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。なお、厚み方向Zに関しては、着用時に着用者の肌に近い側を「肌側」又は「上」、着衣に近い側を「非肌側」又は「下」とも表現する。さらに、厚み方向Z上方を「肌方向Z1」、厚み方向Z下方向を「非肌方向Z2」と表現することもある。
ナプキン1は、就寝時に使用されてもよく、例えば縦方向Xに沿って30cm以上の長さを有していてもよい。
【0012】
本体Mは、縦方向Xに沿って延び、着用時に着用者の着衣の内面に固定される。本体Mは、後述する吸収体11を有しており、着用者の経血等の液状物(以下、「液」とも称する)を吸収する機能を有する。
【0013】
ウイング部Wは、本体Mから横方向Yの外方に大きく突出するように構成される。
後方フラップ部Fは、本体Mの後方部において横方向Yの外方に膨出するように構成される。
なお、ナプキン1は、ウイング部W及び後方フラップ部Fのうちの少なくとも一つを有さなくてもよい。
【0014】
図2に示すように、ナプキン1は、吸収体11と、表面シート12と、裏面シート13と、一対のサイドシート14と、を備える。本体Mにおいて、ナプキン1は、裏面シート13、吸収体11及び表面シート12が厚み方向Zに積層された構成を有する。これらの構成は、例えば、接着剤やヒートシール等による接合、及び後述する圧搾溝によるエンボス加工等によって、適宜接合されて一体化している。
【0015】
吸収体11は、縦方向Xに沿って延び、表面シート12と裏面シート13との間に配置される。吸収体11は、液を表面シート12側の面から吸収し、内部で拡散させて当該液を保持する。
吸収体11は、吸収性コア16と、コアラップシート17と、を有する。
吸収性コア16は、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維で構成された繊維集合体で形成されてもよいし、当該繊維集合体に吸水性ポリマーを保持させた構成を有していてもよい。
コアラップシート17は、吸収性コア16を被覆し、例えば吸収性コア16の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート17は、例えばティッシュペーパー状の薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
吸収体11の詳細については後述する。
【0016】
表面シート12は、液透過性のシート材として構成され、吸収体11の厚み方向Z上方(肌側)に配置される。なお、表面シート12と吸収体11との間には、表面シート12から吸収体11への液の透過性の向上、吸収体11に吸収された液の表面シート12への液戻りの防止等の観点から、セカンドシート(サブレイヤーシート)が配置されていてもよい。
【0017】
裏面シート13は、吸収体11の厚み方向Z下方に配置される。裏面シート13は、例えば周縁部において、表面シート12及びサイドシート14と接着剤、熱シール等によって接合される。裏面シート13は、接着剤等によって吸収体11に接合されていてもよい。
裏面シート13は、例えば、液難透過性、水蒸気透過性及び撥水性等の機能を有するシート材で形成される。当該シート材としては、例えば熱可塑性樹脂のフィルムや、当該フィルムと不織布とのラミネート等を用いることができる。
【0018】
裏面シート13の外面には、粘着部15が設けられる。粘着部15は、ナプキン1を着衣に対して固定させるずれ止め材としての機能を有し、例えば、裏面シート13にホットメルト粘着剤等の粘着剤を塗工することにより形成される。粘着部15は、図2に示すように、本体M及びウイング部Wに設けられ、さらに後方フラップ部Fにも設けられてもよい。
【0019】
一対のサイドシート14は、ナプキン1の横方向Y周縁に配置され、表面シート12を挟んで横方向Yに相互に対向する。サイドシート14は、横方向Y内方の端部において接着剤等により表面シート12に接合される。サイドシート14の横方向Y内方の端部は、図2の例に限定されず、外側に折り返されて固定されていてもよい。あるいは、当該端部には、縦方向Xに伸縮可能な弾性部材が取り付けられ、着用時に表面シート12側から起立する立体ギャザーが形成されてもよい。
【0020】
[吸収性コアの構成]
図3に示すように、吸収性コア16は、前方コア部20と、中間コア部21と、後方コア部22と、を有する。前方コア部20、中間コア部21及び後方コア部22は、縦方向Xに沿って並んでいる。すなわち、前方コア部20及び後方コア部22は縦方向Xの両端部側に位置し、前方コア部20及び後方コア部22の間に中間コア部21が位置する。中間コア部21は、着用者の排泄領域に対向する領域であり、前方コア部20及び後方コア部22は、着用者の排泄領域の前方及び後方にそれぞれ対向する部分である。吸収性コア16は、横方向Yにおいて左右対称な平面形状を有する。
【0021】
中間コア部21は、前方コア部20及び後方コア部22よりも幅狭に構成され、左右から括れた形状を有する。中間コア部21は、前方コア部20の幅D1及び後方コア部22の幅D3よりも狭い幅D2を有する。
中間コア部21の幅D2は、横方向Yにおける最小幅寸法をいうものとする。前方コア部20の幅D1及び後方コア部22の幅D3は、横方向Yにおける最大幅寸法をいうものとする。
吸収性コア16が幅狭な中間コア部21を有することで、着用者の両脚が閉じ股間幅が狭くなった場合に、中間コア部21に付加される横方向Yからの外力を低減させることができる。
【0022】
前方コア部20の幅D1及び後方コア部22の幅D3は同一でも異なっていてもよく、図3に示す例では、略同一の寸法を有する。また、前方コア部20及び後方コア部22の縦方向Xの長さ寸法は同一でも異なっていてもよく、例えば後方コア部22がより長く構成される。
なお、ある領域において「幅が一定」とは、当該領域の横方向Yにおける最小幅を100%としたときに、当該領域内の幅寸法の差異が20%以下に収まっていることをいう。
【0023】
図3に示す例では、中間コア部21が、縦方向Xに沿って一定の幅D2で構成された幅狭部21aと、幅狭部21aの前方及び後方にそれぞれ位置するテーパ部21bと、を有する。テーパ部21bは、前方コア部20及び後方コア部22に向かって幅が漸増する領域である。なお、中間コア部21がテーパ部21bを有さず、前方コア部20及び後方コア部22の間で幅が非連続的に変化する構成でもよい。
【0024】
[中央外力緩衝部の構成]
図3に示すように、吸収性コア16は、中間コア部21に形成され、肌方向Z1への起立を促進する中央外力緩衝部23を有する。
【0025】
中央外力緩衝部23は、縦方向Xに延在し、例えば横方向Y中央部に位置する。
横方向Y中央部とは、中間コア部21の最も幅狭の部分を横方向Yに3等分した場合の中央の領域をいう。典型的には、中央外力緩衝部23は、中間コア部21を横方向Yに2等分する位置に形成される。
中央外力緩衝部23は、少なくとも中間コア部21に形成されていればよく、本実施形態において、縦方向Xにおける起点及び終点の双方が中間コア部21内に位置する。
【0026】
中央外力緩衝部23は、ナプキン1に横方向Yから圧縮するような外力を付加した場合に、吸収性コア16の任意の箇所が外力の影響を受けて変形しないよう、横方向Y中央部で吸収性コア16が肌方向Z1に凸形状又は凹形状をなすように加工された構成である。中央外力緩衝部23の具体的な態様としては、製造段階において吸収性コア16に形成された折り癖でもよいし、圧搾加工により形成された凹部、低坪量の凹部、スリット等でもよい。中央外力緩衝部23は、凹部を含む例として、縦方向Xに連続的に延びる溝状の構造体でもよいし、点状の複数の凹部が形成された領域でもよい。なお、「点状」とは、任意の点の周囲に形成された所定の形状及び面積を有する領域であり、当該形状は円形、楕円形、多角形等、限定されない。
【0027】
中央外力緩衝部23の幅dは、肌方向Z1への起立を効果的に促進する観点から、好ましくは2mm以上10mm以下であり、より好ましくは4mm以上7mm以下である。中央外力緩衝部23の幅dは、吸収性コア16をXY平面上に引き伸ばした態様における横方向Yの寸法である。より具体的に、中央外力緩衝部23が折り癖の場合の幅dは、当該折り癖が付けられている領域の横方向Yの寸法である。中央外力緩衝部23が溝状の場合の幅dは、吸収性コア16の表面における溝幅である。中央外力緩衝部23が点状の凹部の形成領域の場合の幅dは、当該凹部の形成領域の横方向Yの寸法である。
【0028】
中央外力緩衝部23と幅狭の中間コア部21との相乗作用について、図4を用いて説明する。
いわゆる中高構造を有さないナプキンでは、横方向Yから外力を受けた場合、装着状態や着用者の姿勢に起因して、吸収性コアは任意の場所で変形し易くなる。これに対して、本実施形態のナプキン1は、中間コア部21の横方向Y中央部に、その周囲よりも厚い、いわゆる中高部が存在せず、中央外力緩衝部23が存在する。このため、図4に示すように、横方向Yから外力(同図の白抜き矢印参照)を受けた場合、ナプキン1では、中央外力緩衝部23へ外力が伝わり易く、中央外力緩衝部23を契機として中間コア部21が変形することにより、その周囲の領域での好ましくない変形が抑制され易くなる。このとき、中央外力緩衝部23は図4に示すように肌方向Z1に突出するよう変形することもあるし、また、後述するような、中央外力緩衝部23が溝である場合には、溝幅が狭くなるように変形することもある。
【0029】
さらに、上記構成では、中間コア部21が前方コア部20及び後方コア部22よりも幅狭に括れており、縦方向Xに延在する中央外力緩衝部23がこの中間コア部21に形成されている。この幅狭の括れ構造により、中間コア部21に付加される横方向Yの外力が低減する。加えて、中間コア部21の括れ領域によって、前方コア部20と後方コア部22とが縦方向Xに分離しているので、中間コア部21の横方向Y中央部の変形が規制され難くなっている。更に、横方向Y中央部に関しては、中間コア部21が前方コア部20と後方コア部22と連接しているので、厚み方向Zに変形した中間コア部21がなだらかな傾斜面を維持し易くなる。例えば、中央外力緩衝部23が肌方向Z1へ起立する場合には、その起立高さを制限しながら、排泄口からその周囲部分の肌へ中間コア部21が密着し易い傾斜面を形成することができる。一方で、中央外力緩衝部23が溝の場合には、溝幅が狭くなるような変形をしつつ、中間コア部21の横方向Y中央部が排泄口へ向かってなだらかな傾斜面を有するように隆起するので、同様に良好な密着性を得ることができる。したがって、中間コア部21の中央外力緩衝部23と幅狭の構造とによって、排泄領域の窪みに沿った緩やかな凸形状を実現することができ、ナプキン1において、排泄口への高い密着性と、違和感のない良好な装着感とを両立させることができる。
【0030】
[本実施形態の追加説明]
以下、本実施形態の説明を補足する。
【0031】
(吸収性コアの各部の幅)
前方コア部20及び後方コア部22の幅D1,D3は、好ましくは60mm以上100mm以下であり、より好ましくは70mm以上90mm以下である。
中間コア部21の幅狭部21aの幅D2は、好ましくは35mm以上75mm以下であり、より好ましくは40mm以上70mm以下である。
【0032】
(吸収性コアのブロック構造)
図3に示すように、吸収性コア16は、縦方向Xに沿って延びる複数の縦溝部24及び横方向Yに沿って延びる複数の横溝部25によってブロック状に分割されている。縦溝部24及び横溝部25は、その周囲よりも低坪量に構成された溝として構成される。
縦溝部24は、中央外力緩衝部23と平面視において重なる位置に形成されていてもよい。この場合、中央外力緩衝部23は、縦溝部24とは別に設けられた折り癖、凹部等の構成となる。
縦溝部24は、少なくとも一部が縦方向Xに沿って延びていればよく、図3に示すように一部が曲線状であってもよい。同様に、横溝部25も、少なくとも一部が横方向Yに沿って延びていればよい。
【0033】
(吸収性コアの厚み)
中間コア部21は、いわゆる「中高構造」は備えないものである。つまり、着用者の肌に密着する程に、横方向Yの中央部にその周辺領域よりも厚く、肌側へ突出する領域を備えていない。より具体的には、中間コア部21の幅方向Yの中央部には、前方コア部20及び後方コア部22よりも、着用者の肌に密着する程に厚みを大きくする構造は有していない。しかしながら、前方コア部20及び後方コア部22と比較して完全に厚みが同じである必要はなく、厚み差([中間コア部21の厚み-前方コア部20又は後方コア部の厚み]/前方コア部20又は後方コア部22の厚み)が25%以内、好ましくは15%以内の範囲で中間コア部21が厚くても良い。
中間コア部21の厚み方向Zの寸法は、坪量を考慮して設定することができる。例えば、当該厚み寸法は、起立しやすさの観点から、好ましくは1mm以上7mm以下であり、より好ましくは2mm以上5mm以下である。
【0034】
(吸収性コアの坪量)
縦溝部24及び横溝部25を除く吸収性コア16の坪量は、好ましくは90g/m以上700g/m以下であり、より好ましくは100g/m以上500g/m以下である。
【0035】
(吸収性コアの坪量の測定方法)
吸収性コア16の測定対象領域を、フェザー社製片刃剃刀を用いて切断し、あらかじめ定めた面積となるように小片を得る。それらの小片の重量を電子天秤(A&D社製電子天秤GR-300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定する。求めた重量を各部の小片の面積で除して小片の坪量を算出する。各部のそれぞれについて、小片5個の坪量の平均を坪量とする。
【0036】
(吸収性コアの厚みの測定方法)
測定対象の小片の厚みは、上述した坪量を測定するために切り出した小片の厚みを測定することで行う。吸収性コアより切り出した小片に、直径25mm、厚み3mm、質量2.45gのアルミニウム製プレートを測定表面に水平に測定表面に静かに置き、KEYENCE社製非接触式レーザー変位計(レーザーヘッドLK-G30、変位計LK-GD500)を用い、サンプルの厚みを測定する。切り出した小片の大きさが小さく、非接触式レーザー変位計により測定し難い場合には、上記切断されたサンプルの断面を、例えば、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX-1000)を用いて20~100倍の倍率で観察し、測定してもよい。なお、「ほぼ無荷重状態」とは、サンプルの上端部分を特定するために平坦にアクリルプレートをサンプル表面に配する意味であり、全くの無荷重を意味するものではない。
【0037】
<第2実施形態>
中央外力緩衝部23は、中間コア部21のみに形成される構成に限定されず、例えば吸収性コア16のほぼ全長にわたって延びていてもよい。
【0038】
図5に示すように、中央外力緩衝部23は、吸収性コア16の横方向Y中央部に位置し、前方コア部20から後方コア部22まで縦方向Xに延在する。
「中央外力緩衝部23が前方コア部20から後方コア部22まで縦方向Xに延在する」とは、前方コア部20内に位置する起点から中間コア部21を通って後方コア部22内に位置する終点まで延びている構成をいう。
【0039】
本実施形態では、図5に示すように、中央外力緩衝部23が、吸収性コア16の縦方向X全長にわたって、前方コア部20の前方側の端部から後方コア部22の後方側の端部まで延在している。
あるいは、図6に示すように、中央外力緩衝部23は、前方コア部20内に位置する起点から中間コア部21を通って後方コア部22内に位置する終点まで延びていてもよい。
【0040】
上記構成により、中間コア部21を貫通して中央外力緩衝部23が形成され、中間コア部21において中央外力緩衝部23による凸形状が維持されやすくなる。したがって、長時間着用時、運動時等のナプキン1に外力が付加されやすい状態でも、好ましい凸形状が維持され、排泄領域における高いフィット性及び良好な装着感を維持できる。
【0041】
また、吸収性コア16は、中央外力緩衝部23によって前方コア部20から後方コア部22まで連続的に凸形状をとることができる。このため、着用者の排泄領域の前方からその後方の臀部における身体の窪みに沿いやすくなり、よりフィット性を高めることができる。
【0042】
<第3実施形態>
中央外力緩衝部23は、全体が一定の幅でなく、部分毎に異なる幅を有していてもよい。
【0043】
すなわち、図7に示すように、中央外力緩衝部23は、前方コア部20及び後方コア部22において、中間コア部21よりも幅広に形成されてもよい。中央外力緩衝部23が前方コア部20及び後方コア部22において中間コア部21よりも「幅広」とは、前方コア部20及び後方コア部22における中央外力緩衝部23の最大幅が、中間コア部21における中央外力緩衝部23の最小幅よりも大きくなる態様をいうものとする。
【0044】
より具体的に表現すると、中央外力緩衝部23は、幅広の前方幅広領域23a及び後方幅広領域23cと、幅狭の中間幅狭領域23bと、に区分される。前方幅広領域23aの幅d1及び後方幅広領域23cの幅d3は、中間幅狭領域23bの幅d2よりも大きくなるように構成される。図7に示す例では、前方幅広領域23a、中間幅狭領域23b及び後方幅広領域23cが、それぞれ一定の幅d1,幅d2及び幅d3で形成されている。
ここで、中央外力緩衝部23及びその各領域における「幅が一定」とは、横方向Yにおける最小幅を100%としたときに、当該領域内の幅寸法の差異が11%以下に収まっていることをいう。
【0045】
前方幅広領域23aは、図7に示す例では、中間コア部21の前端側から前方コア部20にわたって形成されている。同様に、後方幅広領域23cも、中間コア部21の後端側から後方コア部22にわたって形成されている。
また、図7の中央外力緩衝部23は、前方幅広領域23a、中間幅狭領域23b及び後方幅広領域23cの間で縦方向Xに連続的に形成されている。但し、中央外力緩衝部23は、前方幅広領域23a、中間幅狭領域23b及び後方幅広領域23cの各領域間で分断され不連続に形成されていてもよい。
【0046】
この構成では、着用中に臀部における臀裂部周囲の肌によって後方コア部22の両側部が押圧されるため、後方幅広領域23cの両側部が、後方幅広領域23cで分離されて肌方向Z1へ起立しやすくなる。これにより、着用時において、後方コア部22が着用者の臀部の臀裂に沿って起立し、臀部にフィットしやすくなる(後述する図9参照)。したがって、前方及び後方への液漏れをより効果的に抑制することができる。
【0047】
また、中間コア部21でも、前方コア部20及び後方コア部22における中央外力緩衝部23の作用によって凸形状を維持しやすくなる。したがって、寝返り時や歩行時等のナプキン1にねじれ方向の負荷等がかかる場合にも、中間コア部21における凸形状を維持させ、良好なフィット性を維持させることができる。
【0048】
加えて、中間コア部21においては、相対的に中央外力緩衝部23の幅が狭いため、凸形状が鋭く突出しすぎることを抑制できる。これにより、緩やかな凸形状を維持でき、長時間の使用時や動作時においても良好な装着感を維持できる。
【0049】
なお、中央外力緩衝部23の前方幅広領域23a及び後方幅広領域23cの幅d1、d3は、上記作用効果を効果的に発揮させる観点から、好ましくは3mm以上16mm以下であり、より好ましくは5mm以上12mm以下である。また、中間幅狭領域23bの幅d2は、好ましくは2mm以上10mm以下あり、より好ましくは3mm以上7mm以下である。また、中間幅狭領域23bの幅d2に対する前方幅広領域23a及び後方幅広領域23cの幅d1,d3は、好ましくは1.0倍よりも大きく3倍以下であり、より好ましくは1.2倍以上2.5倍以下である。
【0050】
<第4実施形態>
上述のように、吸収性コア16では、中央外力緩衝部23によって、横方向Y中央部が排泄領域及びその後方の臀裂に沿う形状に誘導される。一方で、吸収性コア16の横方向Y側部においては、排泄領域、臀部及び鼠蹊部の側部を包み込むような形状となることが好ましい。
そこで、図8に示すように、吸収性コア16は、中央外力緩衝部23の横方向Y両側方に形成され、縦方向Xに延在する側部外力緩衝部27をさらに有していてもよい。
【0051】
側部外力緩衝部27は、後方コア部22の非肌方向Z2への窪みを促進する構成であり、横方向Yから外力が付加された場合に、吸収性コア16が非肌方向Z2に窪むように加工された構成である。側部外力緩衝部27は、例えば、中央外力緩衝部23を挟んで1対形成される。これにより、吸収性コア16には、縦方向Xに沿った山折線及び谷折線が、交互に横方向Yに並ぶように3本形成される。
【0052】
側部外力緩衝部27の具体的な態様としては、中央外力緩衝部23と同様に、製造段階において吸収性コア16に形成された折り癖でもよいし、圧搾加工された凹部、低坪量の凹部、スリット、あるいはパルプ積繊欠落部等を含んでいてもよい。
【0053】
図8に示す例では、側部外力緩衝部27が、後方コア部22に形成されている。これにより、臀部の丸みに沿うように、後方コア部22の横方向Y側部をW字状に屈曲させることができる。
【0054】
図9を用いて、後方コア部22における着用時の構成を具体的に説明する。
後方コア部22は、中央外力緩衝部23により、横方向Y中央部において肌方向Z1に凸形状をなす。これにより、後方コア部22が臀部Hの臀裂H1に沿う形状となる。
さらに、後方コア部22では、側部外力緩衝部27により、横方向Y側部が非肌方向Z2に凸形状をなし、横方向Y端部22dが肌方向Z1を向くように屈曲する。これにより、後方コア部22全体が、臀部Hの凹凸に沿ったW字状となる。したがって、就寝時や動作時に、特に隙間ができやすくヨレやすい後方コア部22のフィット性を向上させ、液の漏れを効果的に防止することができる。
【0055】
図10に示すように、側部外力緩衝部27は、後方コア部22の他、中間コア部21及び前方コア部20の少なくとも一方にも形成されていてもよい。
例えば、側部外力緩衝部27は、中央外力緩衝部23と並行して、前方コア部20から中間コア部21を通って後方コア部22まで形成されていてもよい。これにより、横方向Yからの外力によって、吸収性コア16全体がW字状に屈曲する形状となる。したがって、ナプキン1の横方向Y側部におけるフィット性をさらに向上させ、横方向Yの液の漏れを効果的に防止することができる。
なお、側部外力緩衝部27は、縦方向Xに連続して形成される構成に限定されず、例えば吸収性コア16の各コア部間で縦方向Xに非連続的に分断されていてもよい。また、側部外力緩衝部27は、後方コア部22にあればよく、前方コア部20には存在しなくてもよい。
【0056】
<第5実施形態>
側部外力緩衝部は、縦方向Xに延在する構成に限定されず、以下のように、横方向Yに延在していてもよい。
【0057】
すなわち、図11に示すように、吸収性コア16は、中央外力緩衝部23の横方向Y両側方に形成され、横方向Yに延在し非肌方向Z2への起立を促進する側部外力緩衝部28をさらに有していてもよい。側部外力緩衝部28は、縦方向Xから外力が付加された場合に、吸収性コア16が非肌方向Z2に突出するように加工された構成である。側部外力緩衝部28の具体的な態様としては、側部外力緩衝部28と同様に、製造段階において吸収性コア16に形成された折り癖でもよいし、圧搾加工された凹部、低坪量の凹部、スリット、あるいはパルプ積繊欠落部等を含んでいてもよい。
【0058】
側部外力緩衝部28は、後方コア部22及び前方コア部20にそれぞれ形成されている。また、各側部外力緩衝部28は、中央外力緩衝部23を挟んで横方向Y中央部で分断されている。
【0059】
側部外力緩衝部28が後方コア部22に形成されることで、後方コア部22が横方向Yに沿って非肌方向へ凸形状をなし、前後方向における臀部の丸みに沿って湾曲しやすくなる。これにより、後方コア部22において臀部との間の隙間を低減し、フィット性を向上させることができる。
【0060】
側部外力緩衝部28が前方コア部20に形成されることで、前方コア部20が横方向Yに沿って非肌方向へ凸形状をなし、排泄領域前方部から腹側に向かって急峻に湾曲する形状に沿いやすくなる。したがって、前方コア部20におけるフィット性を向上させることができる。
【0061】
なお、側部外力緩衝部28は、後方コア部22及び前方コア部20の一方に形成されていてもよい。また、側部外力緩衝部28は、後方コア部22及び前方コア部20各々に複数形成されていてもよい。
【0062】
<第6実施形態>
図12に示すように、ナプキン1は、吸収体11が表面シート12とともに厚み方向Zに圧縮されて構成された圧搾溝30をさらに備えていてもよい。本実施形態では、着用時に吸収性コア16を好ましい形状により誘導しやすくする観点から、圧搾溝30と中央外力緩衝部23との位置関係を規定する。
【0063】
図12に示すように、圧搾溝30は、中間コア部21において対をなし、それぞれ縦方向Xに延びている。圧搾溝30が「縦方向Xに延びる」とは、ナプキン1の前方から後方に向かって延びている態様を広く含むものとし、縦方向Xと平行である態様に限定されない。つまり、圧搾溝30は、湾曲していてもよいし、蛇行していてもよい。
【0064】
また、中間コア部21の横方向端部21d及び圧搾溝30の間の横方向Yに沿った寸法を第1の幅D11とし、圧搾溝30及び中央外力緩衝部23の間の横方向Yに沿った寸法を第2の幅D12とする。このとき、第1の幅D11よりも第2の幅D12の方が大きくなるように構成される。
第1の幅D11は、中間コア部21の横方向端部21dから圧搾溝30の横方向Y外縁までの横方向Yに沿った最大寸法であり、第2の幅D12は、圧搾溝30の横方向内縁から中央外力緩衝部23の外縁までの横方向Yに沿った最大寸法である。
【0065】
圧搾溝30によって、中間コア部21は、圧搾溝30よりも横方向Y外方の周縁領域21eと、圧搾溝30間の中央領域21cと、に区画される。つまり、上記構成では、中央領域21cの中心部に中央外力緩衝部23が形成され、周縁領域21eの幅である第1の幅D11よりも中央領域21cの1/2幅に相当する第2の幅D12の方が大きくなる。
【0066】
圧搾溝30は、吸収性コア16が圧密化された領域のため、周囲の周縁領域21e及び中央領域21cよりも高い剛性を有し、変形し難い領域となる。
これにより、横方向Yからナプキン1を圧縮する方向の外力が付加された場合、圧搾溝30の外側の周縁領域21eが外力を受けて圧縮変形する。第1の幅D11が第2の幅D12よりも狭くなるように構成されることで、周縁領域21eに外力の影響を集中させ、ナプキン1全体が圧縮変形されることを抑制できる。
一方で、中間コア部21が横方向Yからの外力を受けた場合、圧搾溝30によって中央領域21cへの圧縮変形の伝搬が抑制されるとともに、圧搾溝30が弾性変形の起点として作用する。つまり、対をなす圧縮溝E同士が、外力を受けて横方向Yに相互に接近し、その間の中央領域21cは、中央外力緩衝部23を中心として肌方向Z1に盛り上がるようにたわみ変形する。
第2の幅D12、すなわち圧搾溝30間の距離を十分に確保することで、外力を受けて弾性変形する領域を十分に確保でき、緩やかな凸形状への変形を促すことができる。
このように、圧搾溝30によって外力が吸収・緩和されるとともに、中央外力緩衝部23の作用が助長され、外力を受けた場合に好ましい形状への変形が促される。
【0067】
なお、圧搾溝30は、図12に示す構成例に限定されない。例えば、圧搾溝30は、中間コア部21のみならず、前方コア部20及び後方コア部22にも形成されていてもよい。この場合、左右に対をなす圧搾溝30が前方及び後方の端部で連結し、全体として環状の圧搾溝30が構成されていてもよい。
また、圧搾溝30は、複数対形成されていてもよい。さらに、各圧搾溝30は、縦方向Xに分断されて不連続に形成されていてもよい。
【0068】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0069】
以上の実施形態では、吸収性物品として生理用ナプキンの例を示したが、これに限定されない。本発明の吸収性物品は、例えば、尿取りパットやおりものシート、使い捨ておむつ等であってもよい。
【符号の説明】
【0070】
1…ナプキン(吸収性物品)
11…吸収体
12…表面シート
13…裏面シート
15…粘着部
16…吸収性コア
20…前方コア部
21…中間コア部
22…後方コア部
23…中央外力緩衝部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12