(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-06
(45)【発行日】2022-12-14
(54)【発明の名称】遊園地のための対話型構成要素
(51)【国際特許分類】
A63G 31/00 20060101AFI20221207BHJP
【FI】
A63G31/00
(21)【出願番号】P 2020536740
(86)(22)【出願日】2018-12-14
(86)【国際出願番号】 US2018065757
(87)【国際公開番号】W WO2019135888
(87)【国際公開日】2019-07-11
【審査請求日】2021-11-10
(32)【優先日】2018-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】イエ ウェイ チェン
(72)【発明者】
【氏名】コセアート トラビス ジョン
【審査官】赤坂 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2006/0258471(US,A1)
【文献】特開2006-202229(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0056285(US,A1)
【文献】特開2016-213540(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63G 31/00
A63H 30/00-30/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊園地のための対話型構成要素を含む娯楽システムであって、
前記対話型構成要素は、
ハウジング内に配置され、かつ長距離及び短距離無線通信を通じて識別タグを読み取るように構成された検出デバイスと、
前記ハウジング内に配置され、かつ前記対話型構成要素の面との物理的対話を検出するように構成された対話型センサであって、該面が、可撓性材料を含み、該対話型センサが、該面の移動を検出するように構成される該対話型センサと、
前記検出デバイス及び前記対話型センサと通信的に結合され、該検出デバイス及び該対話型センサからフィードバックを受信するように構成された制御デバイスと、
前記制御デバイスから信号を受信し、かつ前記対話型構成要素の前記面との前記物理的対話の検出に基づいて効果を発生させるように構成された効果デバイスと、
前記検出デバイスによって前記対話型構成要素の閾値距離内の前記識別タグを検出しながら前記対話型センサによる該対話型構成要素の前記面との前記物理的対話の検出に基づいて該識別タグにデータを送信するように構成された送信機と、
を含む、
ことを特徴とする娯楽システム
【請求項2】
前記対話型センサは、加速度計、又は圧電センサ、又は両方を含み、
前記対話型センサは、前記対話型構成要素の前記面に近接して配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の娯楽システム。
【請求項3】
前記検出デバイスは、前記識別タグのUHF無線周波数識別(RFID)タグを検出するように構成された極超短波(UHF)アンテナと、該識別タグの近接場通信RFIDタグを検出するように構成された近接場通信アンテナとを含むことを特徴とする請求項1に記載の娯楽システム。
【請求項4】
前記検出デバイスは、極超短波送受信機を含み、
前記極超短波送受信機及び前記制御デバイスは、一体型ユニットである、
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記効果デバイスは、視覚効果デバイス、又は音声効果デバイス、又は両方を含むことを特徴とする請求項1に記載の娯楽システム。
【請求項6】
前記視覚効果デバイスは、モニタを含むことを特徴とする請求項5に記載の娯楽システム。
【請求項7】
前記音声効果デバイスは、スピーカを含むことを特徴とする請求項5に記載の娯楽システム。
【請求項8】
前記制御デバイスは、前記遊園地の制御システムに通信的に結合するように構成され、
前記制御デバイスは、前記対話型構成要素の閾値距離内の前記識別タグを検出しながら該対話型構成要素の前記面との対話の検出時に該識別タグに関連付けられたアカウントにポイントを与えるように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の娯楽システム。
【請求項9】
前記与えられたポイントを前記遊園地に位置決めされたディスプレイ上に表示するように構成された該遊園地の前記制御システムを含むことを特徴とする請求項8に記載の娯楽システム。
【請求項10】
前記対話型構成要素は、装着構成要素を使用して前記遊園地の構造支持体に装着されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の娯楽システム。
【請求項11】
前記構造支持体は、データベースに格納されて前記識別タグに関連付けられたユーザ特性に基づいて前記対話型構成要素を移動するように構成された高さ調節特徴部を含むことを特徴とする請求項10に記載の娯楽システム。
【請求項12】
前記制御デバイスは、前記識別タグを検出する前記検出デバイスに応答して前記ユーザ特性に基づいて前記高さ調節特徴部の調節高さを設定するように構成されることを特徴とする請求項11に記載の娯楽システム。
【請求項13】
遊園地の環境に配置された対話型構成要素であって、
来園客識別タグと通信するように構成された検出デバイス、
前記対話型構成要素の面からの物理的近接度及び/又はそれとの対話を検出するように構成された対話型センサ、
前記検出デバイス及び前記対話型センサと通信的に結合され、該検出デバイス及び該対話型センサからフィードバックを受信して該対話型センサによる前記対話型構成要素の前記面との前記対話の検出及び該検出デバイスによる閾値近接度内である前記来園客識別タグの検出時に該来園客識別タグに関連付けられた来園客プロファイルにポイントを与えるように構成された制御デバイスであって、該対話型構成要素の該面が、可撓性材料を含み、該対話型センサが、該面の移動を検出するように構成される前記制御デバイス、及び
前記制御デバイスから信号を受信して前記対話型センサによる前記対話型構成要素の前記面との前記対話の検出時に効果を発生させるように構成された効果デバイス、
を含む前記対話型構成要素と、
前記遊園地の前記環境に配置されたディスプレイと、
前記対話型構成要素の前記制御デバイスに通信的に結合され、前記来園客プロファイルに与えられた前記ポイントに基づいて情報を表示するための1又は2以上の信号を前記ディスプレイに送るように構成された前記遊園地の制御システムと、
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項14】
前記ディスプレイは、前記遊園地の予め決められた数の来園客の最高得点を示すように構成されることを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記対話型センサは、加速度計、又は圧電センサ、又は両方を含み、
前記対話型センサは、前記対話型構成要素の前記面に近接して配置される、
ことを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記効果デバイスによって発生される前記効果は、前記来園客プロファイル内で識別された好みに基づいて該来園客プロファイルに対して個人化されることを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
検出デバイスを使用して、遊園地の環境に配置された対話型構成要素に接近する来園者デバイスを識別する段階と、
対話型センサを使用して、前記対話型構成要素の点に対して閾値距離内の前記来園者デバイスの存在を該検出デバイスを使用して検出しながら前記識別された来園者デバイスに関連付けられた該対話型構成要素の面との対話を検出する段階であって、該面が、可撓性材料を含み、該対話型センサが、該面の移動を検出するように構成される前記検出する段階と、
効果デバイスを使用して、前記対話型構成要素の前記点に対して前記閾値距離内の前記識別された来園者デバイスの前記存在を検出しながら該識別された来園者デバイスに関連付けられた該対話型構成要素の前記面との前記検出された対話に基づいて効果を発生させる段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
前記来園者デバイスに関連付けられた来園客プロファイルから決定されたユーザ特性に基づいて高さ調節特徴部を使用して前記対話型構成要素の調節高さを設定する段階を含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記対話型構成要素の前記調節高さを設定する段階は、該対話型構成要素の装着デバイスに結合された入れ子式梁の高さを調節する段階を含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記検出デバイス又は近接度センサを使用して、前記対話型構成要素の前記点への前記来園者デバイスの近接度を検出する段階と、
前記効果デバイスを使用して、前記来園者デバイスが前記対話型構成要素の前記点から前記閾値距離よりも大きい予め決められた距離内である時に、該対話型構成要素の前記面と対話する方法を示す追加の効果を起動する段階と、
を含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の開示は、一般的に遊園地の分野に関する。より具体的には、本発明の開示の実施形態は、遊園地のための対話型構成要素に関する。
【背景技術】
【0002】
この節は、以下に説明する本発明の開示の様々な態様に関連すると考えられる当業技術の様々な態様を読者に紹介することを意図している。この議論は、本発明の開示の様々な態様のより良い理解を容易にする背景情報を読者に提供するのに有用であると考えられる。従って、これらの文言は、この観点でかつ従来技術の受容としてではなく読まれるものとすることは理解しなければならない。
【0003】
遊園地は、独特な体験を各遊園地来園客に提供する様々な乗物を含有する。乗物及びショーのような大型アトラクションの追加は、一般的に、より多数の来園客に対処する追加の容量を遊園地に提供する。しかし、そのようなアトラクションは、より多くの来園者を引き寄せて来園客トラフィックのハブになる傾向がある。更に、追加の層の術策のない従来の乗物の追加は、来園客トラフィック問題に対処する又は競合者に優る利点を提供するほど十分な来園客の関心を獲得するのに不十分である場合がある。一部の場合に、遊園地は、大型アトラクションを待っている及び/又は大型アトラクション間を移動する時に遊園地来園客を楽しませるのに利用される様々な対話型特徴を含むことができる。最新アトラクションの精巧さ及び複雑さの増大、及び遊園地及び/又はテーマパーク来園客間の対応する期待の増大と共に、より対話型で個人化された体験を提供するアトラクションを含む改善されてより創造的なアトラクションが必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
独創的に主張する主題と範囲が相応するある一定の実施形態を以下に要約する。これらの実施形態は、本発明の開示の範囲を制限することを意図しておらず、むしろこれらの実施形態は、ある一定の開示する実施形態の短い要約を提供することのみを意図している。実際に、本発明の開示は、以下に列挙する実施形態と類似又は異なる場合がある様々な形態を包含することができる。
【0005】
一実施形態では、娯楽システムは、遊園地のための対話型構成要素を有し、対話型構成要素は、ハウジング内に配置されて長距離及び短距離無線通信を通じて識別タグを読み取るように構成された検出デバイスと、ハウジング内に配置されて対話型構成要素の一部分との物理的対話を検出するように構成された対話型センサと、検出デバイス及び対話型センサに通信的に結合され、検出デバイス及び対話型センサからフィードバックを受信するように構成された制御デバイスと、制御デバイスから信号を受信し、かつ対話型構成要素の一部分との物理的対話の検出に基づいて効果を発生させるように構成された効果デバイスと、対話型構成要素の閾値距離内の識別タグを検出しながら対話型構成要素の一部分との物理的対話の検出に基づいて識別タグにデータを送信するように構成された送信機とを含む。
【0006】
別の実施形態では、システムは、遊園地の環境に配置された対話型構成要素を含む。対話型構成要素は、来園客識別タグと通信するように構成された検出デバイスと、対話型構成要素の一部分からの物理的近接度及び/又はそれとの物理的対話を検出するように構成された対話型センサと、検出デバイス及び対話型センサに通信的に結合され、検出デバイス及び対話型センサからフィードバックを受信するように構成され、来園客識別タグが閾値近接度内である間の対話型構成要素の一部分との対話の検出時に来園客識別タグに関連付けられた来園客プロファイルにポイントを与えるように構成された制御デバイスと、制御デバイスから信号を受信して対話型構成要素の一部分との対話の検出時に効果を発生させるように構成された効果デバイスと、遊園地の環境に配置されたディスプレイと、対話型構成要素の制御デバイスに通信的に結合され、来園客プロファイルに与えられたポイントに基づいて情報を表示する1又は2以上の信号をディスプレイに送るように構成された遊園地の制御システムとを含む。
【0007】
別の実施形態では、方法は、遊園地の環境に配置された対話型構成要素に接近する来園者デバイスを検出デバイスを使用して識別する段階と、対話型構成要素の点に対する閾値距離内の来園者デバイスの存在を検出デバイスを使用して検出しながら、識別された来園者デバイスに関連付けられた対話型構成要素との対話を対話型センサを使用して検出する段階と、対話型構成要素のポイントに対する閾値距離内の識別された来園者デバイスの存在を検出しながら、来園者デバイスに関連付けられた対話型構成要素との対話に基づいて効果デバイスを使用して効果を発生させる段階とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の開示のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、類似の文字が図面を通して類似の部分を表す添付図面を参照して以下の詳細説明が読まれる時により良く理解されることになるであろう。
【0009】
【
図1】本発明の開示の態様による遊園地のための対話型構成要素を含むシステムの実施形態の概略図である。
【
図2】本発明の開示の態様による
図1の対話型構成要素を有する遊園地の環境の実施形態を示す図である。
【
図3】本発明の開示の態様により
図1の対話型構成要素及び対話型構成要素と対話する来園客を有する遊園地の環境の実施形態を示す図である。
【
図4】本発明の開示の態様による
図1の対話型構成要素を有する遊園地の環境の実施形態を示す図である。
【
図5】本発明の開示の態様による
図1の対話型構成要素を有する遊園地の環境の実施形態を示す図である。
【
図6】本発明の開示の態様による
図1~
図5の対話型構成要素の実施形態の斜視図である。
【
図7】本発明の開示の態様による
図1~
図6の対話型構成要素を使用するための処理の実施形態の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の開示の1又は2以上の特定の実施形態を以下に説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を提供するために、実際の実施の全ての特徴は、本明細書に説明されない場合がある。あらゆる工業又は設計プロジェクトでのようにあらゆるそのような実際の実施の開発において、1つの実施から別の実施で変化する場合があるシステム関連及び事業関連の制約の遵守のような開発者の特定の目標を達成するために多くの実施固有の判断を行う必要があることを認めなければならない。更に、そのような開発労力は、複雑かつ時間を消費するかもしれないが、依然として本発明の開示の利益を有する当業者に対して設計、製作、及び製造の日常的な仕事であると考えられることを認めなければならない。
【0011】
遊園地は、遊園地乗物、実演ショー、及びゲームのような広範な娯楽を特色にしている。異なるタイプの娯楽は、遊園地での来園客の体験を高める特徴を含む場合がある。例えば、対話型構成要素は、来園客の対話を検出して対話に基づいて効果を発生させることができる。
【0012】
本発明の開示の実施形態は、遊園地で利用することができる対話型構成要素の改良に関する。対話型構成要素は、遊園地の来園客が対話型構成要素の一部分(例えば、面、ボタン、センサ、又は別の適切な特徴部)と物理的に対話して効果を発生させることを可能にすることができる。一部の実施形態では、対話型構成要素は、円筒、球、ドラム、ブロック、キューブ、又は来園客による物理的接触時に起動することができる他の適切な形状を含むことができる。例えば、対話型構成要素は、来園客が物理的に接触する(又は、物体に接触する)ことができる比較的軟質で可撓性の又はプラッシュな材料を有する面を含むことができる。面との物理的接触時に、対話型構成要素のセンサは、対話を検出し、効果を起動することができる制御デバイスにフィードバックを送ることができる。効果は、音を発生させる、表示を発生させること、遊園地にわたる競争に関連する得点を来園客に与えること、来園客に対する個人化された競争に関連する得点を来園客に与えること、別の適切な効果、及び/又はその組合せを含むことができる。
【0013】
一部の実施形態では、対話型構成要素は、来園客が対話型構成要素に接近する時に来園客を検出するように構成される。従って、対話型構成要素は、来園客が対話型構成要素の間近に来る時に及び/又は来園客が対話型構成要素と物理的に対話する前に効果を発生させる(又は他に対話を準備する)ことができる。更に、対話型構成要素は、来園客によって携行されて来園客に関連付けられた識別タグ(例えば、RFIDタグ又は来園客によって携行されるデバイス)を通じて来園客のアイデンティティを検出するように構成することができる。従って、対話型構成要素は、来園客に個人化された効果を発生させること及び/又は対話型構成要素と対話する特定の来園客にポイントを与えることができる。いずれの場合も、複数の対話型構成要素は、来園客が特定の対話型構成要素を求めてその発見時に対話型構成要素に物理的に接触することができるように遊園地全体を通して位置決めすることができる。従って、他に関わっていない(例えば、ジェットコースターに乗っていない又は実演を見ていない)来園客は、遊園地にいる間に(例えば、共通エリア内で、列を作っている時に、又は専用対話スペース内で)対話型構成要素と対話して来園客の体験を高めることができる。
【0014】
図に移ると、
図1は、遊園地のための対話型構成要素12を含むシステム10(例えば、娯楽システム)の概要の実施形態を示している。
図1の図示の実施形態に示すように、システム10は、遊園地全体を通して利用することができるネットワーク14を含む。一部の実施形態では、ネットワーク14は、対話型構成要素12と遊園地内の他の構成要素及び/又はデバイス間の通信を可能にすることができる。例えば、一部の実施形態では、ネットワーク14は、Wi-Fi、Bluetooth、別の適切な無線通信技術、又はその組合せを通じて遊園地内の複数のデバイスからの無線信号を送受信する無線通信システムである。いずれの場合も、対話型構成要素12は、ネットワーク14を通して遊園地の1又は2以上の構成要素又はデバイスと通信することができる。
【0015】
例えば、対話型構成要素12は、ネットワーク14を通じてサーバ16に通信的に結合することができ、そのためにサーバ16は、対話型構成要素12からのデータ及び情報を送信、受信、及び/又は格納することができる。例えば、対話型構成要素12から送信及び/又は受信したデータ及び情報は、対話型構成要素12が特定の来園客を識別して(例えば、特定の来園客に割り当てられて特定の来園客によって携行されるRFIDタグを通じて)対話型構成要素12との対話を特定の来園客に関連付けることができるので遊園地の特定の来園客に関して私的のものである場合がある。従って、一部の実施形態では、サーバ16は、データ及び情報を対話型構成要素12から制御システム18に送り、これは、最終的に、対話型構成要素12からのデータ又は情報を遊園地内の特定の場所(例えば、スコアボード、1又は2以上のモニタ)に表示させることができる。
【0016】
これに加えて又はこれに代えて、制御システム18は、特定の来園客に対して個人化された効果を発生させる(例えば、画像又は動画を表示する、光を照明する、音を発生させる)ために対話型構成要素12に信号を送信して戻すことができる。例えば、遊園地の来園客は、アンケートに記入する及び/又は他に様々な興味を選択することができ、これは、来園客プロファイルに格納することができる(例えば、サーバ16上に)。来園客プロファイルは、対話型構成要素12が対話型構成要素12との対話中に識別タグが検出された時に来園客プロファイルに基づいて複数の利用可能な効果から選んで来園客に適する効果を発生させるように来園客の識別タグ(例えば、RFIDタグ)に関連付けることができる。非限定的な例として、来園客は、恐竜の特定の関心を識別される場合がある。従って、対話型構成要素は、来園客が対話型構成要素12に物理的に接触した時に来園客を検出して(例えば、RFIDタグを通じて)恐竜の鳴き声の音声を発生させることができる。
【0017】
図1の図示の実施形態に示すように、対話型構成要素12は、ハウジング19に配置されて対話型構成要素12が来園客を検出し、来園客が開始した対話を検出し、及び/又は効果を発生させることができる様々なハードウエアを含むことができる。例えば、対話型構成要素12は、制御デバイス20を含む。制御デバイス20は、ネットワーク14を通じて制御システム18(例えば、遊園地の制御システム18)に通信的に結合することができる。更に、制御デバイス20は、第1のアンテナ22(例えば、極超短波(UHF)アンテナ)及び/又は第2のアンテナ24(例えば、近距離無線通信(NFC)アンテナ)に結合することができ、第1のアンテナ22及び/又は第2のアンテナ24は、送受信機25(例えば、RFID送受信機)と組み合わせて来園客を検出及び/又は識別するように構成することができる。一部の実施形態では、送受信機25(例えば、UHF送受信機又はNFC送受信機)及び制御デバイス20は、一体型ユニットである。従って、第1のアンテナ22、第2のアンテナ24、及び/又は送受信機25は、来園客を検出及び/又は識別する検出デバイスと呼ぶことができる。例えば、第1アンテナ22、第2のアンテナ24、及び/又は送受信機25は、特定の来園客に関連付けられた識別タグ(例えば、RFIDタグ又は来園者デバイス)によって受信される電磁波(例えば、長距離無線通信及び/又は短距離無線通信)を放出することができる。従って、第1のアンテナ22、第2のアンテナ24、及び/又は送受信機25は、特定の来園客が対話型構成要素12から閾値距離に位置決めされた時にリストバンド、ウェアラブルバッジ、手持ち式又はモバイルデバイス、識別カード、別の適切な識別構成要素(例えば、テーマ別小道具)又はその組合せ上に配置された識別タグ(例えば、無線周波数識別(RFID)タグ又は他の適切な識別デバイス)と通信することによって特定の来園客(及び関連の来園客プロファイル)を識別することができる。一部の実施形態では、第1のアンテナ22の閾値距離は、第1のアンテナ22及び第2のアンテナ24が、それらが対話型構成要素12から異なる距離に位置決めされた時に識別タグと通信するように、第2のアンテナ24の閾値距離と異なっている。
【0018】
一部の実施形態では、識別タグは、第1のアンテナ22(例えば、UHFアンテナ)及び第2のアンテナ24(例えば、NFCアンテナ)が別々に又は同時に異なる範囲で識別タグと通信することができるように、UHF RFIDタグ構成要素及び近接場通信RFIDタグ構成要素を含むことができる。更に、送受信機25(例えば、送信機)は、識別タグに関連付けられた来園客による対話型構成要素12との対話に基づいてデータ及び/又は情報を識別タグに送信することができる。例えば、来園客が対話型構成要素12から閾値距離内であると検出された時に、送受信機25は、来園客が対話型構成要素12に接近していることを信号送信するデータ及び/又は対話型構成要素12に到達することに関してポイントが得られたと来園客に通知するデータを来園客に送ることができる。
【0019】
一部の実施形態では、各来園客は、無線周波数識別(RFID)タグを含むリストバンドを着用することができる。本明細書に使用する時に、RFIDタグは、信号を第1のアンテナ22、第2のアンテナ24、及び/又は送受信機25に及び/又はから送信及び/又は受信するために電子回路上に配置された電子回路及びアンテナを含むことができる。従って、UHFアンテナとすることができる第1のアンテナ22及び第1の送受信機25(例えば、第1のRFID送受信機)は、来園客が第1のアンテナ22及び第1の送受信機25の範囲にいる場合に来園客のRFIDタグを検出する。従って、制御デバイス20は、個人化された効果を発生させる及び/又は得点を来園客に与えることができるように来園客を識別することができる。更に、NFCアンテナとすることができる第2のアンテナ24及び第2の送受信機25(例えば、第2のRFID送受信機)は、来園客が対話型構成要素12の比較的間近にいる場合に(例えば、50センチメートル内)来園客のRFIDタグを検出する。一部の実施形態では、第2のアンテナ24及び第2のRFID送受信機25は、来園客が対話型構成要素12の間近にいることを検出し、来園客が物理的に対話型構成要素12に接触せずに又は接触ではなく信号に基づいて効果を発生させる。これに加えて又はこれに代えて、第1のアンテナ22、第2のアンテナ24、及び/又は送受信機25は、来園客が遊園地内の特定の対話型構成要素12と対話したことを反映するために来園客のRFIDタグを再プログラムするか又は更新することができる。
【0020】
一部の実施形態では、対話型構成要素12は、対話型構成要素12への来園客の近接度(例えば、距離)を検出するように構成することができる(例えば、NFCアンテナ及び送受信機に加えて又はその代わりに)近接度センサ26を含むことができる。例えば、近接度センサ26は、対話型構成要素12に対する来園客の位置を示すフィードバックを制御デバイス20に送ることができる。一部の実施形態では、制御デバイス20は、来園客が対話型構成要素12に対して予め決められた距離内である時に効果を起動することができる。非限定的な例として、対話型構成要素12と対話する方法に関する来園客への命令を与えることができる光(例えば、対話面を指す矢印の形状の1又は2以上の発光ダイオード(LED)を照明する信号を制御デバイス20は送ることができる。更に、制御デバイス20は、対話型構成要素との来園客の対話を検出するのに利用される対話型センサ28に結合される。例えば、対話型センサ28は、加速度計又は圧電センサのような衝撃センサを含むことができる。従って、対話型センサ28は、来園客と対話型構成要素12との接触を検出し、効果を開始する信号を制御デバイス20に送ることができる。
【0021】
一部の実施形態では、対話型構成要素12は、視覚効果デバイス30(例えば、照明、モニタ)及び/又は音声効果デバイス32(例えば、スピーカ)を含むことができる。従って、対話型構成要素12の制御デバイス20は、視覚効果デバイス30及び/又は音声効果デバイス32を検出された対話及び/又は対話を開始した特定の来園客に基づいて起動することができる。一部の実施形態では、制御デバイス20は、対話を開始する特定の来園客と無関係に(例えば、対話型センサ28を通して)視覚効果デバイス30及び/又は音声効果デバイス32を使用して特定の効果を起動する。他の実施形態では、制御デバイス20は、視覚効果デバイス30及び/又は音声効果デバイス32を対話型構成要素12によって識別された(例えば、RFIDタグを通じて)特定の来園客に基づいて起動することにより、個人化された効果を発生させることができる。これに加えて又はこれに代えて、制御デバイス20は、対話型構成要素12との対話を検出し、得点を特定の来園客に与える信号を制御システム18に送ることができる(例えば、ネットワーク14を通じて)。従って、制御システム18は、特定の来園客の得点を遊園地の周りの予め決められた場所で表示する1又は2以上の信号を送ることができる。
【0022】
更に、制御システム18は、視覚効果デバイス30及び/又は音声効果デバイス32の起動のタイミングを制御するように構成することができる。例えば、一部の場合に、対話型構成要素12は、対話型構成要素12が効果を発生させる(例えば、視覚効果デバイス28を起動し、音声効果デバイス30を起動し、及び/又はポイントを来園客に与える)ことを可能にするアクティブ状態、及び対話型構成要素12が来園客による対話型構成要素12との対話にも関わらず効果を発生させることができない非アクティブ状態を含む。従って、制御システム18は、対話型構成要素がアクティブ状態及び/又は非アクティブ状態にある時に遊園地の来園客に通知するために対話型構成要素12内の視覚効果デバイス30、音声効果デバイス32、及び/又は別の適切なデバイスを起動するように構成することができる。対話型構成要素は、対話型構成要素12が対話型構成要素12との対話を検出した後に予め決められた期間(例えば、1分、5分、10分、30分、1時間、又は1時間よりも長く)にわたって非アクティブ状態に入ることができる。予め決められた期間後に、制御システム18は、対話型構成要素12がアクティブ状態にあるという表示を提供する信号(例えば、緑色光)を対話型構成要素12に送ることができる。更に別の実施形態では、対話型構成要素12は、対話型構成要素12が視覚効果デバイス30及び/又は音声効果デバイス32を起動するが対話デバイス12との対話時に得点を来園客に与えない半アクティブ状態を含むことができる。
【0023】
図2は、遊園地の環境50に配置された対話デバイス12の実施形態の概略図を示している。図示の実施形態に示すように、対話型構成要素12は、装着デバイス54によって遊園地の構造支持体52(例えば、壁、梁、構造体)に装着される。
図2の図示の実施形態に示すように、構造支持体52は、遊園地内の壁である。一部の実施形態では、装着デバイス54は、対話型構成要素12を遊園地内の実質的に固定された位置に固定するトラスマウントである。
図2の図示の実施形態に示すように、対話型構成要素12は、遊園地の床58(例えば、地面)から高さ56に位置決めすることができる。高さ56は、遊園地来園客の平均身長(又は、遊園地付近の領域の人々の平均身長)に少なくとも基づいて予め決めることができる。例えば、一部の実施形態では、高さ56は、遊園地来園客の平均身長よりも0.1~1メートル高く、遊園地来園客の平均身長よりも0.2~0.75メートル高く、又は遊園地来園客の平均身長よりも0.25~0.5メートル高いとすることができる。高さ56を遊園地来園客の平均身長よりも高く増大させると、来園客が対話型構成要素12と対話するために(例えば、対話型構成要素の底面に物理的に接触するために)ジャンプすることを可能にすることができる。しかし、他の実施形態では、高さ56は、遊園地来園客の平均身長、遊園地来園客の平均身長未満、又はあらゆる他の適切な高さであるとすることができる(
図4を参照されたい)。
【0024】
一部の実施形態では、高さ56は、高さ調節特徴部によって識別タグに関連付けられた来園客プロファイル内に含まれた来園客59の身長に基づいて調節可能にすることができる。例えば、装着デバイス54は、対話型構成要素12の高さ56を来園客59の身長に基づいて調節することができる入れ子式梁61に結合することができる。入れ子式梁61は、入れ子式梁61が識別タグの検出時に来園客59の身長情報の受信時に制御デバイスによって起動することができるように制御デバイス20に結合することができる。
図2の図示の実施形態に示すように、入れ子式梁61は、入れ子式梁61を上下降するように構成されたモータ又は他のデバイスに電力を供給する電源63に結合することができる。装着デバイス54は、スロット100を通して壁52を通って延びる。一部の実施形態では、スロット100の少なくとも一部分は、スロット100を通した来園客59の視野を実質的に遮蔽する及び/又は来園客59がスロット100内の構成要素にアクセスすることを実質的に妨げる調節可能な仕切り65によって覆うことができる。調節可能な仕切り65は、第1の端部67で装着デバイス54に結合し、第2の端部71で1又は2以上のローラ69上に配置することができる。ローラ69は、調節可能な仕切り65が、装着デバイス54(及び従って対話型構成要素12)が入れ子式梁61の結果として移動する時に長さを調節することを可能にすることができる。一部の実施形態では、ローラ69は、装着デバイス54が高さ56を調節するために移動する時に調節可能な仕切り65を繰り出すか又は巻き上げるように構成されたモータ又はアクチュエータを含む。
【0025】
上述のように、対話型構成要素12との来園客の対話は、ポイントを来園客59のアカウントに与えることができる。
図2の図示の実施形態に示すように、環境50は、対話型構成要素12と対話する来園客の得点を含むディスプレイ60を含む。例えば、ディスプレイ60は、最高得点を有する来園客を予め決められた時間量(例えば、1日、1週間、1ヵ月、1年、常時)にわたって表示するスコアボードとすることができる。
図2の図示の実施形態は、3つの来園客得点を有するディスプレイ60を示すが、他の実施形態では、ディスプレイ60は、1人、2人、4人、5人、6人、7人、8人、9人、10人、又は10人よりも多くの来園客と来園客のそれぞれの得点とを示すことができる。更に別の実施形態では、ディスプレイ60は、来園客及び来園客の対応する得点を列挙する得点のページを通してスクロールするように構成することができる。そのような実施形態では、参加して対話型構成要素12と対話する全ての来園客の得点を表示することができる。
【0026】
一部の実施形態では、対話型構成要素12は、来園客を例えば近接度センサ26を通して検出して効果を発生させるように構成される。対話型構成要素12は、来園客が対話型構成要素12から予め決められた距離62内にいることを第1のアンテナ22、第2のアンテナ24、送受信機25、及び/又は近接度センサ26を使用して検出し、効果を発生させることができる(例えば、来園客の注意を対話型構成要素12に引き寄せるために)。一部の場合に、効果は、来園客に対話型構成要素12に特定の場所で接触するように命令することができる。例えば、対話型構成要素12の面64(例えば、接触面又は衝撃面)は、来園客が手又は物体(例えば、玩具ハンマー又は剣)で接触する比較的プラッシュな又は可撓性の面を含むことができる。
図2の図示の実施形態は、面64が床58に対する対話型構成要素12の最下面であるように示すが、面64は、本発明の実施形態によって対話型構成要素12のあらゆる適切な面上に配置することができる。一部の実施形態では、近接度センサ26は、対話型構成要素12に対する来園客の位置を示す信号を制御デバイス20に送ることができる。従って、制御デバイス20は、対話型構成要素12と適正に対話する方法を来園客に命令する視覚的刺激を来園客に提供する信号を視覚効果デバイス30(例えば、1又は2以上のLED)に送る。非限定的な例として、視覚効果デバイス30は、来園客に面64に物理的に接触するように命令する面64を指す矢印の形状の複数のLEDを含むことができる。
【0027】
更に、上述のように、対話型構成要素12は、特定の来園客を来園客に関連付けられた識別タグ66(例えば、RFIDタグ)を通して検出することができる。
図2の図示の実施形態に示すように、識別タグ66は、来園客が手首の周りに着用するウェアラブル構成要素上に含めることができる。他の実施形態では、識別タグ66は、手持ち式デバイス(例えば、携帯電話又は他の電子デバイス)、識別バッジ、識別カード、来園客が携行する識別物体、又は第1のアンテナ22、第2のアンテナ24、及び送受信機25と通信することができるあらゆる他の適切な構成要素上に含めることができる。従って、対話型構成要素12は、来園客のアイデンティティを決定し、従って、来園客のための個人化された効果を発生させ(例えば、来園客アカウント又は来園客プロファイル内に含まれた来園客の好みに基づいて)、及び/又は識別タグ66に関連付けられた得点(例えば、ポイント)を特定の来園客に与えることができる。
【0028】
一部の実施形態では、来園客59は、物理的に対話型構成要素12の一部分(例えば、面64)に接触して効果を起動する。例えば、
図3は、環境50及び対話型構成要素12と対話する来園客59の実施形態を示している。
図3の図示の実施形態に示すように、来園客は、面64(又は対話型構成要素12の別の適切な部分)に物理的に接触して効果を発生させることができる。上述のように、
図1の対話型構成要素12は、加速度計又は圧電センサを含むことができる対話型センサ28を含む。対話型センサ28は、来園客59が面64に接触する時に引き起こされる面64の振動及び/又は面64の他の移動を通して来園客59による接触を検出することができる。対話型センサ28は、来園客59による接触を示すフィードバックを制御デバイス20に送ることができる。その後に、制御デバイス20は、効果を発生させる信号を視覚効果デバイス30及び/又は音声効果デバイス32に送ることができる。他の実施形態では、視覚効果デバイス30及び/又は音声効果デバイス32は、来園客が対話型センサ28の間近であるという第2のアンテナ24(例えば、NFCアンテナ)及び第2の送受信機25からのフィードバック時に効果を発生させることができる。そのような実施形態では、来園客は、効果を発生させるのに対話型構成要素12に物理的に接触しない場合がある。
【0029】
図3の図示の実施形態に示すように、対話型構成要素12は、来園客が面64に接触した時に音80を発生させる(例えば、音声効果デバイス32を通して)。これに加えて又はこれに代えて、対話型構成要素12は、視覚効果82をモニタ84及び/又は視覚効果デバイス30を通して発生させることができる。上述のように、音80及び/又は視覚効果82は、対話型構成要素12に接触する特定の来園客59に対して個人化することができる。一部の場合に、発生される音80及び/又は視覚効果82は、来園客59の識別タグ66にリンクされた来園客59のプロファイルに基づく場合がある。来園客59は、様々な好みを選択するか又は来園客に興味を引き起こすテーマを識別することができる。従って、音80及び/又は視覚効果82は、来園客によって識別された好み及び/又はテーマに関連する場合がある。更に、対話型構成要素12は、来園客が対話型構成要素12に接触したことを示すポイントをディスプレイ60に追加することができる。
【0030】
図3の図示の実施形態に示すように、対話型構成要素12の高さ56は、来園客が対話型構成要素12の面64に接触するために床58からジャンプするようになっている。しかし、他の実施形態では、高さ56は、対話型構成要素12との来園客対話を容易にするために下げることができる。例えば、
図4は、高さ56が来園客対話を容易にするために下げられている環境50の実施形態を示している。一部の実施形態では、対話型構成要素12は、壁52に対して移動可能にすることができる。従って、対話型構成要素12の高さ56は、来園客に適する特定の高さに変更することができる。一部の実施形態では、来園客は、識別タグ66、第1のアンテナ22、第2のアンテナ24、及び/又は送受信機25を使用して対話型構成要素12によって識別することができる。来園客の身長のような来園客に関連する個人情報は、識別タグ66に関連付けられた来園客プロファイル内に含めることができる。従って、対話型構成要素12は、来園客59の身長を決定し、来園客59の身長に基づいて対話型構成要素の高さ56を床58からの適切な距離に調節することができる。
【0031】
高さ56の調節を可能にするために、装着デバイス54は、壁52に沿ってスロット又は溝100内に配置することができる。装着デバイス54は、装着デバイス54及び従って対話型構成要素12を軸線104に沿って誘導して高さ56を調節するように構成されたアクチュエータ102(例えば、入れ子式梁61)に結合することができる。一部の実施形態では、アクチュエータ102は、入れ子式梁61及び/又は壁52に沿った対話型構成要素12の位置を調節するために回転する回路又はベルトを含むことができる。従って、高さ56は、様々な身長の来園客を受け入れるように変更することができる。更に、上述のように、調節可能な仕切り65は、装着デバイス54(及び従って対話型構成要素12)が軸線104に沿って移動する時にスロット100を覆うように構成することができる。
【0032】
他の実施形態では、環境50は、来園客が対話型構成要素12に向けて上方へ歩むか又は登ることを可能にすることができる位置構成要素120(例えば、段階、はしご、傾斜面、又は別の適切な構成要素)を含むことができる。例えば、
図5は、位置構成要素120を有する環境50の実施形態を示している。従って、来園客は、来園客59の身長と無関係に位置構成要素120を利用して対話型構成要素12に到達することができる。位置構成要素120は、来園客が対話型構成要素12に到達することを更に可能にするように調節可能にすることができる。例えば、位置構成要素120は、位置構成要素12の高さ123を増加又は低減することができる自動化された積み重ね可能構成要素121を含むことができる。一部の実施形態では、対話型構成要素12は、壁52の代わりに遊園地の別の構造体に結合することができる。例えば、
図5の図示の実施形態に示すように、対話型構成要素12は、地面58内に固定することができる梁122に装着される。梁122は、対話型構成要素12の高さ56を調節するように調節可能とすることができる(例えば、位置構成要素120に加えて又はその代わりに)。例えば、梁122は、梁122が対話型構成要素12の高さ56を調節することを可能にする入れ子式構成を含むことができる。梁122の入れ子式構成は、手動で(例えば、オペレータが高さ56を調節するために梁122を物理的に移動する)又はアクチュエータ(例えば、モータ)を機械的に使用して高さ56を調節することを可能とすることができる。他の実施形態では、対話型構成要素12は、遊園地内のあらゆる適切な構造的又は固定式構成要素に装着することができる。
【0033】
上述のように、来園客は、対話型構成要素12に物理的に接触して効果を発生させる及び/又は得点を受信することができる。対話型構成要素12の面64は、快適さを物理的接触時に来園客に与える特徴を含むことができる。例えば、
図6は、対話型構成要素12と対話型構成要素12のハウジング19との斜視図を示している。
図6の図示の実施形態に示すように、面64は、来園客による衝撃時に弾性クッションをもたらすために面64の縁部142に沿ったライニング140を含む。他の実施形態では、面64の縁部142は、来園客による対話型構成要素12との対話を容易にするために円形の縁部又は滑らかな縁部として構成することができる。面64は、来園客が接触した時に振動する及び/又は他に移動することができる弾性材料144(例えば、シリコーン、ゴム、別のポリマー材料)を含むことができる。従って、対話型センサ128は、そのような振動及び/又は移動を検出し、来園客が対話型構成要素12と対話したと決定することができる。一部の実施形態では、面64は、面64のロバスト性を増大させるために面64を補強する構造層を含むことができる。
図6の図示の実施形態は、対話型構成要素12は、実質的に円筒形の形状を有するように示すが、対話型構成要素12は、実質的に球形、実質的にキューブ形、又は別のプリズム形状のようなあらゆる適切な形状を含むことができることを認識しなければならない。
【0034】
図7は、入力を受信して効果を発生させるために対話型構成要素12の制御デバイス20によって利用することができる処理160の実施形態の流れ図である。ブロック162では、対話型構成要素12は、識別タグ66、第1のアンテナ22、第2のアンテナ24、及び/又は送受信機25を使用して対話型構成要素12に接近している来園客を識別することができる。例えば、第1のアンテナ22、第2のアンテナ24、及び/又は送受信機25は、来園客が着用及び/又は保持している可能性がある識別タグ66を検出することによって来園客を識別することができる。制御デバイス20が識別することができる識別タグ66は、来園客プロファイル又はアカウントに関連付けることができる。従って、対話型構成要素12は、来園客プロファイル又はアカウントに基づいて個人化された効果を発生させる及び/又は得点を来園客に与えることができる。更に、第2のアンテナ24(例えば、NFCアンテナ)、及び第2の送受信機25及び/又は近接度センサ26は、来園客が対話型構成要素12に接近していることを検出し、来園客に対話型構成要素と対話する方法を命令する1又は2以上のデバイス又は効果(例えば、面64に向けて指向する矢印の形状のLED)を作動するのに利用することができる。
【0035】
ブロック164では、対話型構成要素12は、来園客が面64と対話したことを検出することができる。上述のように、対話型センサ28は、面64の振動及び/又は移動を検出し、対話を示すフィードバックを制御デバイス20に送ることができる。これに加えて又はこれに代えて、第2のアンテナ24及び第2の送受信機25は、来園客が対話型構成要素12の間近にいることを検出し、フィードバックを制御デバイス20に送る。従って、制御デバイス20は、ブロック166に示すように、効果を発生させる1又は2以上の信号を対話型構成要素12のデバイスに送ることができる。例えば、制御デバイス20は、効果を発生させるために信号を視覚効果デバイス30に及び/又は信号を音声効果デバイス32に送ることができる。これに加えて又はこれに代えて、効果は、対話型構成要素12と対話することに対してポイントを来園客に与えることを含むことができる。従って、制御デバイス20は、制御システム18と通信して(例えば、ネットワーク上で)ポイントを来園客に与えることができる。ポイントは、次に、ディスプレイ60上に及び/又は遊園地内の別の場所に表示することができる。
【0036】
本発明の開示のある一定の特徴のみを本明細書に図示して説明したが、多くの修正及び変更は当業者に想起されるであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、本発明の開示の真の精神に該当する全てのそのような修正及び変更を網羅するように意図していることは理解されるものとする。本明細書に提示して主張する技術は、参照されて本発明の技術分野を明らかに改善する実際的な性質の実質的な目的及び具体的な例に適用され、従って、抽象的、無形、又は純粋に理論的なものではない。更に、本明細書の終わりに添付したいずれかの特許請求の範囲が「[機能]を[実行]するための手段」又は「[機能]を[実行]するための段階」として指定された1又は2以上の要素を含有する場合に、そのような要素は、「35 U.S.C.§112(f)」の下で解釈されるものとするように意図している。しかし、あらゆる他の方式で指定された要素を含有するあらゆる特許請求の範囲に関しては、そのような要素は、「35 U.S.C.§112(f)」の下で解釈されないものとするように意図している。
【符号の説明】
【0037】
12 対話型構成要素
14 ネットワーク
16 サーバ
20 制御デバイス
26 近接度センサ