(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-06
(45)【発行日】2022-12-14
(54)【発明の名称】画像送受信システム、画像送信装置、画像受信装置、画像送受信方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 7/01 20060101AFI20221207BHJP
H04N 19/587 20140101ALI20221207BHJP
H04N 21/2343 20110101ALI20221207BHJP
H04N 21/4402 20110101ALI20221207BHJP
G06N 20/00 20190101ALI20221207BHJP
【FI】
H04N7/01 270
H04N7/01 350
H04N19/587
H04N21/2343
H04N21/4402
G06N20/00
(21)【出願番号】P 2021508767
(86)(22)【出願日】2019-12-25
(86)【国際出願番号】 JP2019050906
(87)【国際公開番号】W WO2020194957
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-04-21
(31)【優先権主張番号】P 2019056322
(32)【優先日】2019-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】310021766
【氏名又は名称】株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大塚 活志
【審査官】益戸 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-197331(JP,A)
【文献】特許第4930409(JP,B2)
【文献】特開2009-302755(JP,A)
【文献】特開2007-295142(JP,A)
【文献】特開2002-016923(JP,A)
【文献】特開2000-308059(JP,A)
【文献】特開平11-298890(JP,A)
【文献】特許第2588925(JP,B2)
【文献】特開2017-011397(JP,A)
【文献】特開2014-220571(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/01
H04N 19/587
H04N 21/2343
H04N 21/4402
G06N 20/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像送信装置と、画像受信装置と、を含み、
前記画像送信装置は、
第1の画像を生成し、前記第1の画像が生成された後に第2の画像を生成する画像生成部と、
前記第1の画像に基づいて生成される第1画像データを送信する画像データ送信部と、
前記第2の画像に基づいて生成される第2画像データを送信するか否かを制御する送信制御部と、を含み、
前記画像受信装置は、
前記第1画像データを受信する画像データ受信部と、
前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成部と、
前記表示対象画像生成部により前記第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成部と、
前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御部と、を含み、
前記送信制御部は、前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて
、前記第2画像データを送信するか否かを制御
し、
前記代替画像生成部は、前記第1画像データに基づく画像の入力に応じて前記代替画像を出力する学習済の機械学習モデルである代替画像生成モデル、及び、第1代替画像及び画像データの一部である部分画像データの入力に応じて第2代替画像を出力する学習済の機械学習モデルである代替画像更新モデルを用いることで、前記代替画像を生成する、
ことを特徴とする画像送受信システム。
【請求項2】
画像送信装置と、画像受信装置と、を含み、
前記画像送信装置は、
第1の画像を生成し、前記第1の画像が生成された後に第2の画像を生成する画像生成部と、
前記第1の画像に基づいて生成される第1画像データを送信する画像データ送信部と、
前記第2の画像に基づいて生成される第2画像データを送信するか否かを制御する送信制御部と、を含み、
前記画像受信装置は、
前記第1画像データを受信する画像データ受信部と、
前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成部と、
前記表示対象画像生成部により前記第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成部と、
前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御部と、を含み、
前記送信制御部は、前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて
、前記第2画像データを送信するか否かを制御
し、
前記第1の画像、及び、前記第2の画像は、ゲームのプレイ状況を表すプレイ画像を分割した部分画像である、
ことを特徴とする画像送受信システム。
【請求項3】
前記送信制御部は、前記第1の画像の特徴量と前記第2の画像の特徴量とに基づいて判定される前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、前記第2画像データを送信するか否かを制御する、
ことを特徴とする請求項1
又は2に記載の画像送受信システム。
【請求項4】
前記送信制御部は、前記第1の画像の特徴量と前記第2の画像の特徴量とを含む特徴量の時系列に基づいて判定される前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、前記第2画像データを送信するか否かを制御する、
ことを特徴とする請求項
3に記載の画像送受信システム。
【請求項5】
前記送信制御部は、
前記第2の画像をダウンスケールしたダウンスケール画像のエンコードに用いられるパラメータである特徴量に基づいて判定される前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、
前記ダウンスケール画像を表す前記第2画像データを送信するか否かを制御する、
ことを特徴とする請求項1
から3のいずれか一項に記載の画像送受信システム。
【請求項6】
前記画像データ送信部は、前記第1の画像をダウンスケールした第1ダウンスケール画像を表す前記第1画像データを送信し、
前記送信制御部は、
前記第1ダウンスケール画像のエンコードに用いられるパラメータである特徴量と、前記第2の画像をダウンスケールした第2ダウンスケール画像のエンコードに用いられるパラメータである特徴量と
、に基づいて判定される前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、
前記第2ダウンスケール画像を表す前記第2画像データを送信するか否かを制御する、
ことを特徴とする請求項1
から3のいずれか一項に記載の画像送受信システム。
【請求項7】
前記特徴量は、画像の特徴点、エッジ強度、画像に含まれる各画素の奥行き、及び、画像のテクスチャの種類、
オプティカル・フロー、及び、画像内の矩形領域がどの方向にどの速度で動いているかを示す情報のうちの少なくとも1つを示すものである、
ことを特徴とする請求項
3から6のいずれか一項に記載の画像送受信システム。
【請求項8】
前記送信制御部は、特徴量を示す特徴量データが、画像を示す画像データよりも優先して前記画像受信装置に送信されるよう制御する、
ことを特徴とする請求項
3から7のいずれか一項に記載の画像送受信システム。
【請求項9】
前記送信制御部は、前記第2の画像がキーフレームであるか否かに基づいて、前記第2画像データを送信するか否かを制御する、
ことを特徴とする請求項1から
8のいずれか一項に記載の画像送受信システム。
【請求項10】
前記送信制御部は、前記第2の画像のシーンが前記第1の画像のシーンから切り替わったか否かに基づいて、前記第2画像データを送信するか否かを制御する、
ことを特徴とする請求項1から
9のいずれか一項に記載の画像送受信システム。
【請求項11】
前記送信制御部は、前記第1の画像に表れていないオブジェクトの像が前記第2の画像に表れているか否かに基づいて、前記第2画像データを送信するか否かを制御する、
ことを特徴とする請求項1から
10のいずれか一項に記載の画像送受信システム。
【請求項12】
前記代替画像生成部は、前記第2画像データの受信成否が確認されるよりも前に、前記第1画像データに基づく前記代替画像の生成を開始する、
ことを特徴とする請求項1から
11のいずれか一項に記載の画像送受信システム。
【請求項13】
前記送信制御部は、前記画像送信装置の通信速度が所定の速度よりも早い場合は、前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に関わらず、前記第2画像データが送信されるよう制御する、
ことを特徴とする請求項1から
12のいずれか一項に記載の画像送受信システム。
【請求項14】
前記第1の画像をダウンスケールした第1ダウンスケール画像をエンコードすることで前記第1画像データを生成し、前記第1画像データが生成された後に前記第2の画像をダウンスケールした第2ダウンスケール画像をエンコードすることで前記第2画像データを生成するエンコード処理部、をさらに含み、
前記送信制御部は、前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、前記第2ダウンスケール画像をエンコードすることで生成された前記第2画像データを送信するか否かを制御する、
ことを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の画像送受信システム。
【請求項15】
第1の画像を生成し、前記第1の画像が生成された後に第2の画像を生成する画像生成部と、
前記第1の画像に基づいて生成される第1画像データを受信する画像データ受信部と、前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成部と、前記表示対象画像生成部により
前記第2の画像に基づいて生成される第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成部と、前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御部と、を含む画像受信装置に、前記第1画像データを送信する画像データ送信部と、
前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて
、前記第2の画像に基づいて生成される前記第2画像データを前記画像受信装置に送信するか否かを制御する送信制御部と、を含み、
前記送信制御部は、前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて
、前記第2画像データを送信するか否かを制御
し、
前記第1の画像、及び、前記第2の画像は、ゲームのプレイ状況を表すプレイ画像を分割した部分画像である、
ことを特徴とする画像送信装置。
【請求項16】
画像送信装置か
ら第1画像データを受信する画像データ受信部と、
前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成部と、
前記表示対象画像生成部によ
り第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成部と、
前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて
、前記第2画像データを送信するか否かが前記画像送信装置により制御される前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御部と、を含み、
前記代替画像生成部は、前記第1画像データに基づく画像の入力に応じて前記代替画像を出力する学習済の機械学習モデルである代替画像生成モデル、及び、第1代替画像及び画像データの一部である部分画像データの入力に応じて第2代替画像を出力する学習済の機械学習モデルである代替画像更新モデルを用いることで、前記代替画像を生成する、
ことを特徴とする画像受信装置。
【請求項17】
画像送信装置か
ら第1の画像に基づいて生成される第1画像データを受信する画像データ受信部と、
前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成部と、
前記表示対象画像生成部によ
り第2の画像に基づいて生成される第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成部と、
前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて
、前記第2画像データを送信するか否かが前記画像送信装置により制御される前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御部と、を含み、
前記第1の画像、及び、前記第2の画像は、ゲームのプレイ状況を表すプレイ画像を分割した部分画像である、
ことを特徴とする画像受信装置。
【請求項18】
画像送信装置が、第1の画像を生成する第1画像生成ステップと、
前記画像送信装置が、前記第1の画像が生成された後に第2の画像を生成する第2画像生成ステップと、
前記画像送信装置が、
前記第1の画像に基づいて生成される第1画像データを送信する画像データ送信ステップと、
前記画像送信装置が、
前記第2の画像に基づいて生成される第2画像データを送信するか否かを制御する送信制御ステップと、
画像受信装置が、前記第1画像データを受信する画像データ受信ステップと、
前記画像受信装置が、前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成ステップと、
前記画像受信装置が、前記表示対象画像生成ステップにおいて前記第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成ステップと、
前記画像受信装置が、前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御ステップと、を含み、
前記送信制御ステップでは、前記画像送信装置が、前記代替画像生成ステップにおいて前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて
、前記第2画像データを送信するか否かを制御
し、
前記代替画像生成ステップでは、前記第1画像データに基づく画像の入力に応じて前記代替画像を出力する学習済の機械学習モデルである代替画像生成モデル、及び、第1代替画像及び画像データの一部である部分画像データの入力に応じて第2代替画像を出力する学習済の機械学習モデルである代替画像更新モデルを用いることで、前記代替画像を生成する、
ことを特徴とする画像送受信方法。
【請求項19】
画像送信装置が、第1の画像を生成する第1画像生成ステップと、
前記画像送信装置が、前記第1の画像が生成された後に第2の画像を生成する第2画像生成ステップと、
前記画像送信装置が、
前記第1の画像に基づいて生成される第1画像データを送信する画像データ送信ステップと、
前記画像送信装置が、
前記第2の画像に基づいて生成される第2画像データを送信するか否かを制御する送信制御ステップと、
画像受信装置が、前記第1画像データを受信する画像データ受信ステップと、
前記画像受信装置が、前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成ステップと、
前記画像受信装置が、前記表示対象画像生成ステップにおいて前記第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成ステップと、
前記画像受信装置が、前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御ステップと、を含み、
前記送信制御ステップでは、前記画像送信装置が、前記代替画像生成ステップにおいて前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて
、前記第2画像データを送信するか否かを制御
し、
前記第1の画像、及び、前記第2の画像は、ゲームのプレイ状況を表すプレイ画像を分割した部分画像である、
ことを特徴とする画像送受信方法。
【請求項20】
第1の画像を生成する第1画像生成手順、
前記第1の画像が生成された後に第2の画像を生成する第2画像生成手順、
前記第1の画像に基づいて生成される第1画像データを受信する画像データ受信部と、前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成部と、前記表示対象画像生成部により
前記第2の画像に基づいて生成される第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成部と、前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御部と、を含む画像受信装置に、前記第1画像データを送信する画像データ送信手順、
前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて
、前記第2の画像に基づいて生成される前記第2画像データを前記画像受信装置に送信するか否かを制御する送信制御手順、
をコンピュータに実行させ、
前記第1の画像、及び、前記第2の画像は、ゲームのプレイ状況を表すプレイ画像を分割した部分画像である、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項21】
画像送信装置か
ら第1画像データを受信する画像データ受信手順、
前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成手順、
前記表示対象画像生成手順
で第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成手順、
前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記代替画像生成手順において前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて
、前記第2画像データを送信するか否かが前記画像送信装置により制御される前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御手順、
をコンピュータに実行させ、
前記代替画像生成手順では、前記第1画像データに基づく画像の入力に応じて前記代替画像を出力する学習済の機械学習モデルである代替画像生成モデル、及び、第1代替画像及び画像データの一部である部分画像データの入力に応じて第2代替画像を出力する学習済の機械学習モデルである代替画像更新モデルを用いることで、前記代替画像を生成する、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項22】
画像送信装置か
ら第1の画像に基づいて生成される第1画像データを受信する画像データ受信手順、
前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成手順、
前記表示対象画像生成手順
で第2の画像に基づいて生成される第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成手順、
前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記代替画像生成手順において前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて
、前記第2画像データを送信するか否かが前記画像送信装置により制御される前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御手順、
をコンピュータに実行させ、
前記第1の画像、及び、前記第2の画像は、ゲームのプレイ状況を表すプレイ画像を分割した部分画像である、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像送受信システム、画像送信装置、画像受信装置、画像送受信方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年注目されているクラウドゲーミングサービスの技術においては、ゲームのプログラムが実行されるクラウドサーバと通信可能な端末に対して当該ゲームをプレイするユーザが操作を行うと、当該操作に応じた操作信号が端末からクラウドサーバに送信される。そしてクラウドサーバにおいて当該操作信号に応じた処理などを含むゲーム処理が実行され、当該ゲームのプレイ状況を表すプレイ画像が生成される。そして、当該プレイ画像に基づく画像データがクラウドサーバから端末に送信され、端末において当該画像データに基づいて生成される画像が表示される。この一連の処理が繰り返し実行されることで、ゲームのプレイ状況を表す動画像が端末に表示される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
クラウドサーバから端末への画像データの送信頻度が高いほど、フレームレートが高い滑らかな動画像を端末に表示させることが可能になる一方で、クラウドサーバと端末との間の通信量が増加する。
【0004】
ここで、表示される動画像の滑らかさの低下を抑えつつ通信量を低減するために、画像データの送信頻度を下げ、送信されない画像データについては当該画像データに基づいて生成されるべき画像の推定結果である画像を端末で生成することが考えられる。
【0005】
しかし、例えばプレイ画像に表れている場面が突然切り替わった場合や過去には表れていないオブジェクトが含まれるプレイ画像が生成された場合などにおいては、送信されない画像データに基づいて生成されるべき画像を端末がうまく推定できない。このような場合は、本来表示されるべき画像とは異なる虚構の動画像が表示されるおそれがある。なおこのことはクラウドゲーミングサービスが提供される状況のみならず、画像に基づくデータが通信される状況において一般的にあてはまる。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、本来表示されるべき画像とは異なる虚構の動画像が表示されるおそれを低減しつつ画像データの通信量を低減できる画像送受信システム、画像送信装置、画像受信装置、画像送受信方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る画像送受信システムは、画像送信装置と、画像受信装置と、を含み、前記画像送信装置は、第1の画像を生成し、前記第1の画像が生成された後に第2の画像を生成する画像生成部と、前記第1の画像に基づいて生成される第1画像データを送信する画像データ送信部と、前記第2の画像に基づいて生成される第2画像データを送信するか否かを制御する送信制御部と、を含み、前記画像受信装置は、前記第1画像データを受信する画像データ受信部と、前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成部と、前記表示対象画像生成部により前記第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成部と、前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御部と、を含み、前記送信制御部は、前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、前記第2画像データを送信するか否かを制御する。
【0008】
本発明の一態様では、前記送信制御部は、前記第1の画像の特徴量と前記第2の画像の特徴量とに基づいて判定される前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、前記第2画像データを送信するか否かを制御する。
【0009】
この態様では、前記送信制御部は、前記第1の画像の特徴量と前記第2の画像の特徴量とを含む特徴量の時系列に基づいて判定される前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、前記第2画像データを送信するか否かを制御してもよい。
【0010】
また、本発明の一態様では、前記送信制御部は、前記第2の画像をダウンスケールしたダウンスケール画像のエンコードに用いられるパラメータである特徴量に基づいて判定される前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、前記ダウンスケール画像を表す前記第2画像データを送信するか否かを制御する。
【0011】
あるいは、前記画像データ送信部は、前記第1の画像をダウンスケールした第1ダウンスケール画像を表す前記第1画像データを送信し、前記送信制御部は、前記第1ダウンスケール画像のエンコードに用いられるパラメータである特徴量と、前記第2の画像をダウンスケールした第2ダウンスケール画像のエンコードに用いられるパラメータである特徴量と、に基づいて判定される前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、前記第2ダウンスケール画像を表す前記第2画像データを送信するか否かを制御する。
【0012】
ここで、前記特徴量は、画像の特徴点、エッジ強度、画像に含まれる各画素の奥行き、画像のテクスチャの種類、オプティカル・フロー、及び、画像内の矩形領域がどの方向にどの速度で動いているかを示す情報のうちの少なくとも1つを示すものであってもよい。
【0013】
また、前記送信制御部は、特徴量を示す特徴量データが、画像を示す画像データよりも優先して前記画像受信装置に送信されるよう制御してもよい。
【0014】
また、本発明の一態様では、前記送信制御部は、前記第2の画像がキーフレームであるか否かに基づいて、前記第2画像データを送信するか否かを制御する。
【0015】
また、本発明の一態様では、前記送信制御部は、前記第2の画像のシーンが前記第1の画像のシーンから切り替わったか否かに基づいて、前記第2画像データを送信するか否かを制御する。
【0016】
また、本発明の一態様では、前記送信制御部は、前記第1の画像に表れていないオブジェクトの像が前記第2の画像に表れているか否かに基づいて、前記第2画像データを送信するか否かを制御する。
【0017】
また、本発明の一態様では、前記代替画像生成部は、前記第2画像データの受信成否が確認されるよりも前に、前記第1画像データに基づく前記代替画像の生成を開始する。
【0018】
また、本発明の一態様では、前記送信制御部は、前記画像送信装置の通信速度が所定の速度よりも早い場合は、前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に関わらず、前記第2画像データが送信されるよう制御する。
【0019】
また、本発明に係る画像送信装置は、第1の画像を生成し、前記第1の画像が生成された後に第2の画像を生成する画像生成部と、前記第1の画像に基づいて生成される第1画像データを受信する画像データ受信部と、前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成部と、前記表示対象画像生成部により前記第2の画像に基づいて生成される第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成部と、前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御部と、を含む画像受信装置に、前記第1画像データを送信する画像データ送信部と、前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、前記第2の画像に基づいて生成される前記第2画像データを前記画像受信装置に送信するか否かを制御する送信制御部と、を含む。
【0020】
また、本発明に係る画像受信装置は、画像送信装置から第1画像データを受信する画像データ受信部と、前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成部と、前記表示対象画像生成部により第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成部と、前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、前記第2画像データを送信するか否かが前記画像送信装置により制御される前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御部と、を含む。
【0021】
また、本発明に係る画像送受信方法は、画像送信装置が、第1の画像を生成する第1画像生成ステップと、前記画像送信装置が、前記第1の画像が生成された後に第2の画像を生成する第2画像生成ステップと、前記画像送信装置が、前記第1の画像に基づいて生成される第1画像データを送信する画像データ送信ステップと、前記画像送信装置が、前記第2の画像に基づいて生成される第2画像データを送信するか否かを制御する送信制御ステップと、画像受信装置が、前記第1画像データを受信する画像データ受信ステップと、前記画像受信装置が、前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成ステップと、前記画像受信装置が、前記表示対象画像生成ステップにおいて前記第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成ステップと、前記画像受信装置が、前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御ステップと、を含み、前記送信制御ステップでは、前記画像送信装置が、前記代替画像生成ステップにおいて前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、前記第2画像データを送信するか否かを制御する。
【0022】
また、本発明に係るプログラムは、第1の画像を生成する第1画像生成手順、前記第1の画像が生成された後に第2の画像を生成する第2画像生成手順、前記第1の画像に基づいて生成される第1画像データを受信する画像データ受信部と、前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成部と、前記表示対象画像生成部により前記第2の画像に基づいて生成される第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成部と、前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御部と、を含む画像受信装置に、前記第1画像データを送信する画像データ送信手順、前記代替画像生成部による前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、前記第2の画像に基づいて生成される前記第2画像データを前記画像受信装置に送信するか否かを制御する送信制御手順、をコンピュータに実行させる。
【0023】
また、本発明に係る別のプログラムは、画像送信装置から第1画像データを受信する画像データ受信手順、前記第1画像データに基づいて、第1の表示対象画像を生成する表示対象画像生成手順、前記表示対象画像生成手順で第2画像データに基づいて生成されるべき第2の表示対象画像の前記第1画像データに基づく推定結果である代替画像を生成する代替画像生成手順、前記第1の表示対象画像を表示させた後に、前記代替画像生成手順において前記第1画像データに基づく前記第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、前記第2画像データを送信するか否かが前記画像送信装置により制御される前記第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される前記第2の表示対象画像、又は、前記代替画像のいずれか一方を表示させる表示制御手順、をコンピュータに実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の一実施形態に係るクラウドゲーミングシステムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るクラウドゲーミングシステムで実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るクラウドサーバにおいて行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
【
図4】推定成功可能性判定モデルの一例を模式的に示す図である。
【
図5】
図4に示す推定成功可能性判定モデルの学習の一例を模式的に示す図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る端末において行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
【
図7】アップスケールモデルの一例を模式的に示す図である。
【
図8】
図7に示すアップスケールモデルの学習の一例を模式的に示す図である。
【
図9】代替画像生成モデルの一例を模式的に示す図である。
【
図10】
図9に示す代替画像生成モデルの学習の一例を模式的に示す図である。
【
図11】代替画像更新モデルの一例を模式的に示す図である。
【
図12】
図11に示す代替画像更新モデルの学習の一例を模式的に示す図である。
【
図13】本発明の一実施形態に係る端末において行われる処理の流れの別の一例を示すフロー図である。
【
図14】アップスケールモデルの別の一例を模式的に示す図である。
【
図15】
図14に示すアップスケールモデルの学習の一例を模式的に示す図である。
【
図16】代替画像生成モデルの別の一例を模式的に示す図である。
【
図17】
図16に示す代替画像生成モデルの学習の一例を模式的に示す図である。
【
図18】特徴量データ更新モデルの一例を模式的に示す図である。
【
図19】
図18に示す特徴量データ更新モデルの学習の一例を模式的に示す図である。
【
図20】代替画像更新モデルの別の一例を模式的に示す図である。
【
図21】
図20に示す代替画像更新モデルの学習の一例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係るクラウドゲーミングシステム1の全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係るクラウドゲーミングシステム1には、いずれもコンピュータを中心に構成された、クラウドサーバ10と端末12とが含まれている。クラウドサーバ10と端末12とは、インターネットなどのコンピュータネットワーク14に接続されており、クラウドサーバ10と端末12とは互いに通信可能となっている。
【0026】
本実施形態に係るクラウドサーバ10は、例えば、クラウドゲーミングサービスに係るゲームのプログラムを実行するサーバコンピュータである。クラウドサーバ10は、当該ゲームのプレイ状況を表す動画像を、当該ゲームをプレイしているユーザが利用している端末12に配信する。
【0027】
図1に示すように、クラウドサーバ10には、例えば、プロセッサ10a、記憶部10b、通信部10c、エンコード・デコード部10dが含まれている。
【0028】
プロセッサ10aは、例えばCPU等のプログラム制御デバイスであって、記憶部10bに記憶されたプログラムに従って各種の情報処理を実行する。本実施形態に係るプロセッサ10aには、当該CPUから供給されるグラフィックスコマンドやデータに基づいてフレームバッファに画像を描画するGPU(Graphics Processing Unit)も含まれている。
【0029】
記憶部10bは、例えばROMやRAM等の記憶素子やハードディスクドライブなどである。記憶部10bには、プロセッサ10aによって実行されるプログラムなどが記憶される。また、本実施形態に係る記憶部10bには、プロセッサ10aに含まれるGPUにより画像が描画されるフレームバッファの領域が確保されている。
【0030】
通信部10cは、例えばコンピュータネットワーク14を介して、端末12などといったコンピュータとの間でデータを授受するための通信インタフェースである。
【0031】
エンコード・デコード部10dは、例えば画像をエンコードして画像データを生成するエンコーダと画像データをデコードして画像を生成するデコーダとを含む。
【0032】
本実施形態に係る端末12は、例えばクラウドゲーミングサービスを利用するユーザが利用する、ゲームコンソール、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどのコンピュータである。
【0033】
図1に示すように、端末12には、例えば、プロセッサ12a、記憶部12b、通信部12c、エンコード・デコード部12d、操作部12e、表示部12f、が含まれている。
【0034】
プロセッサ12aは、例えばCPU等のプログラム制御デバイスであって、記憶部12bに記憶されたプログラムに従って各種の情報処理を実行する。本実施形態に係るプロセッサ12aには、当該CPUから供給されるグラフィックスコマンドやデータに基づいてフレームバッファに画像を描画するGPU(Graphics Processing Unit)も含まれている。
【0035】
記憶部12bは、例えばROMやRAM等の記憶素子やハードディスクドライブなどである。記憶部12bには、プロセッサ12aによって実行されるプログラムなどが記憶される。また、本実施形態に係る記憶部12bには、プロセッサ12aに含まれるGPUにより画像が描画されるフレームバッファの領域が確保されている。
【0036】
通信部12cは、例えばコンピュータネットワーク14を介して、クラウドサーバ10などといったコンピュータとの間でデータを授受するための通信インタフェースである。
【0037】
エンコード・デコード部12dは、例えばエンコーダとデコーダとを含む。当該エンコーダは、入力される画像をエンコードすることにより当該画像を表す画像データを生成する。また当該デコーダは、入力される画像データをデコードして、当該画像データが表す画像を出力する。
【0038】
操作部12eは、例えばプロセッサ12aに対する操作入力を行うための操作部材である。
【0039】
表示部12fは、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示デバイスである。
【0040】
本実施形態に係る端末12に対するゲームに関する操作が操作部12eを介して行われると、当該操作を表す操作信号が端末12からクラウドサーバ10に送信される。そして、クラウドサーバ10において当該操作信号に応じたゲーム処理が実行される。そして操作信号の影響を受けた当該ゲームのプレイ状況を表すプレイ画像が生成される。本実施形態では、所定のフレームレート(例えば60fps)で、ゲーム処理及びプレイ画像の生成が実行される。なお、本実施形態において、可変のフレームレートで、ゲーム処理及びプレイ画像の生成が実行されてもよい。
【0041】
ここで本実施形態では当該プレイ画像を表す画像データではなく、当該プレイ画像をダウンスケールした画像を表す画像データが、クラウドサーバ10から端末12に送信される。以下、ダウンスケールされる前のプレイ画像をオリジナル画像と呼び、オリジナル画像をダウンスケールした画像をダウンスケール画像と呼ぶこととする。ここで、オリジナル画像が4K画像であり、ダウンスケール画像が2K画像であってもよい。
【0042】
そして端末12は、クラウドサーバ10から受信する画像データに基づいて、上述のダウンスケール画像よりも高解像度である画像を生成する。以下、このようにして生成される、ダウンスケール画像よりも高解像度である画像を、アップスケール画像と呼ぶこととする。そして、端末12の表示部12fにアップスケール画像が表示される。この一連の処理が繰り返し実行されることで、一連のアップスケール画像から構成される動画像が端末12に表示される。
【0043】
クラウドサーバ10から端末12への画像データの送信頻度が高いほど、フレームレートが高い滑らかな動画像を端末12に表示させることが可能になる一方で、クラウドサーバ10と端末12との間の通信量が増加する。
【0044】
ここで、表示される動画像の滑らかさの低下を抑えつつ通信量を低減するために、画像データの送信頻度を下げ、送信されない画像データについては当該画像データに基づいて生成されるべき画像の推定結果である画像(以下、代替画像と呼ぶ。)を端末12で生成することが考えられる。
【0045】
しかし、例えばプレイ画像に表れている場面が突然切り替わった場合や過去には表れていないオブジェクトが含まれるプレイ画像が生成された場合などにおいては、送信されない画像データに基づいて生成されるべき画像を端末12がうまく推定できない。このような場合は、本来表示されるべき画像とは異なる虚構の動画像が表示されるおそれがある。
【0046】
そこで本実施形態では以下のようにして、上述の生成されるべき画像の推定に端末12が成功する可能性に応じた画像データの送信制御を行うことで、本来表示されるべき画像とは異なる虚構の動画像が表示されるおそれを低減しつつ画像データの通信量を低減できるようにした。
【0047】
以下、画像データの送信制御に関する処理を中心に、本実施形態に係るクラウドゲーミングシステム1の機能、及び、クラウドゲーミングシステム1で実行される処理について、さらに説明する。
【0048】
図2は、本実施形態に係るクラウドゲーミングシステム1で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態に係るクラウドゲーミングシステム1で、
図2に示す機能のすべてが実装される必要はなく、また、
図2に示す機能以外の機能(例えば、操作信号等に基づくゲーム処理の機能など)が実装されていても構わない。
【0049】
図2に示すように、本実施形態に係るクラウドサーバ10には、機能的には例えば、オリジナル画像生成部20、ダウンスケール部22、エンコード処理部24、特徴量データ生成部26、特徴量データ記憶部28、送信制御部30、データ送信部32、が含まれる。
【0050】
オリジナル画像生成部20、ダウンスケール部22、送信制御部30は、プロセッサ10aを主として実装される。エンコード処理部24は、エンコード・デコード部10dを主として実装される。特徴量データ生成部26は、プロセッサ10a及び記憶部10bを主として実装される。特徴量データ記憶部28は、記憶部10bを主として実装される。データ送信部32は、通信部10cを主として実装される。クラウドサーバ10は、本実施形態において、画像データを送信する画像送信装置としての役割を担うこととなる。
【0051】
そして以上の機能は、コンピュータであるクラウドサーバ10にインストールされた、以上の機能に対応する指令を含むプログラムをプロセッサ10aで実行することにより実装されている。このプログラムは、例えば、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどを介してクラウドサーバ10に供給される。
【0052】
また、
図2に示すように、本実施形態に係る端末12には、機能的には例えば、データ受信部40、デコード処理部42、アップスケール部44、画像記憶部46、代替画像生成部48、表示制御部50、が含まれる。データ受信部40は、通信部12cを主として実装される。デコード処理部42は、エンコード・デコード部12dを主として実装される。アップスケール部44、代替画像生成部48は、プロセッサ12a及び記憶部12bを主として実装される。画像記憶部46は、記憶部12bを主として実装される。表示制御部50は、プロセッサ12a及び表示部12fを主として実装される。端末12は、本実施形態において、画像データを受信する画像受信装置としての役割を担うこととなる。
【0053】
そして以上の機能は、コンピュータである端末12にインストールされた、以上の機能に対応する指令を含むプログラムをプロセッサ12aで実行することにより実装されている。このプログラムは、例えば、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどを介して端末12に供給される。
【0054】
オリジナル画像生成部20は、本実施形態では例えば、上述のオリジナル画像を生成する。上述の通り、オリジナル画像は、例えば、ゲームのプレイ状況を表すプレイ画像である。
【0055】
ダウンスケール部22は、本実施形態では例えば、オリジナル画像生成部20が生成するオリジナル画像をダウンスケールしたダウンスケール画像を生成する。
【0056】
エンコード処理部24は、本実施形態では例えば、オリジナル画像をダウンスケールしたダウンスケール画像を表す画像データを生成する。例えば、エンコード処理部24は、ダウンスケール部22により生成されるダウンスケール画像をエンコードすることで、当該ダウンスケール画像を表す画像データを生成する。ここでダウンスケール画像をエンコードすることで、当該ダウンスケール画像が圧縮され、当該ダウンスケール画像よりもサイズが小さな画像データが生成されてもよい。ダウンスケール画像のエンコードに用いられるエンコード方式として、MPEG-4 AVC(Advanced Video Coding)/H.264/やHEVC(High Efficiency Video Coding)/H265などが挙げられる。
【0057】
特徴量データ生成部26は、本実施形態では例えば、オリジナル画像生成部20により生成されるオリジナル画像の特徴量、及び、ダウンスケール画像のエンコードに用いられるパラメータである特徴量の少なくとも一方を示す特徴量データを生成する。特徴量データは、ダウンスケール画像を表す画像データのみからは特定不能なデータである。
【0058】
そして、特徴量データ生成部26は、本実施形態では例えば、生成される特徴量データを特徴量データ記憶部28に記憶させる。ここで例えば特徴量データが、特徴量データが生成されたタイミングを表すタイムスタンプや生成された順序を示す情報などに関連付けられた状態で、特徴量データ記憶部28に記憶されるようにしてもよい。このように、本実施形態では、特徴量データ記憶部28に記憶されている複数の特徴量データのそれぞれについて、当該特徴量データが生成されたタイミングや当該特徴量データが生成された順序を特定できるようになっている。
【0059】
ここで、上述の特徴量は、オリジナル画像の特徴点、エッジ強度、オリジナル画像に含まれる各画素の奥行き、オリジナル画像のテクスチャの種類、オプティカル・フロー、及び、画像内の矩形領域がどの方向にどの速度で動いているかを示す情報のうちの少なくとも1つを示すものであってもよい。例えば、特徴量データ生成部26が、オリジナル画像の特徴量を抽出し、抽出される特徴量を示す特徴量データを生成してもよい。当該特徴量データには、例えば、オリジナル画像のテクスチャの種類を示すデータ(例えば、edge領域、flat領域、high density領域、detail領域、crowd領域の位置を示すデータ)が含まれていてもよい。また当該特徴量データには、オリジナル画像におけるハリス・コーナー特徴点の位置や、エッジ強度を示すデータが含まれていてもよい。また当該特徴量データには、オリジナル画像におけるオプティカル・フローを示すデータが含まれていてもよい。また当該特徴量データには、オリジナル画像に含まれる各画素の奥行きを示すデプスデータが含まれていてもよい。
【0060】
また特徴量データ生成部26は、オリジナル画像に対して物体認識処理を実行してもよい。そして、物体認識処理により特定されたオリジナル画像が表す物体を示すデータを含む、オリジナル画像の特徴量を示すデータが、特徴量データに含まれていてもよい。
【0061】
また、特徴量データ生成部26は、エンコード処理部24によるエンコードに用いられるパラメータである特徴量を示す特徴量データを生成してもよい。当該特徴量データには、例えば、画像内の矩形領域がどの方向にどの速度で動いているかを示すMotion Estimation(ME)情報のデータが含まれていてもよい。また、当該特徴量データには、CUユニットの大きさ毎の、当該大きさのCUユニットが割り当てられた位置を示すCUユニット割り当て情報のデータが含まれていてもよい。また、当該特徴量データには、高画質化のために高ビットレートが割り当てられた領域であるResion of Interesting(ROI)領域を示すデータが含まれていてもよい。また、当該特徴量データには、量子化パラメータの値を示すデータが含まれていてもよい。また当該特徴量データには、シーンが切り替わったか否かを示すデータや、キーフレーム(Iフレーム)であるか否かを示すデータが含まれていてもよい。
【0062】
また例えば、特徴量データ生成部26は、オリジナル画像の特徴量と、エンコード処理部24によるエンコードに用いられるパラメータである特徴量と、を示す特徴量データを生成してもよい。また例えば、オリジナル画像の特徴量を示すデータとエンコード処理部24によるエンコードに用いられるパラメータである特徴量を示すデータとに基づいて生成されるデータを含む特徴量データが生成されてもよい。例えば、特徴量データ生成部26が、オリジナル画像の特徴量を示すデータと、エンコード処理部24によるエンコードに用いられるパラメータである特徴量を示すデータと、に基づいて、超解像処理の実行要否を決定してもよい。そして、特徴量データ生成部26が、超解像処理の実行要否を示すデータを含む特徴量データを生成してもよい。
【0063】
特徴量データ記憶部28は、本実施形態では例えば、特徴量データ生成部26が生成する特徴量データを記憶する。
【0064】
送信制御部30は、本実施形態では例えば、エンコード処理部24が生成する画像データを端末12に送信するか否かを制御する。ここでは例えば、送信制御部30は、データ送信部32を制御することで、画像データを端末12に送信させるか否かを制御する。
【0065】
データ送信部32は、本実施形態では例えば、エンコード処理部24が生成する画像データを端末12に送信する。本実施形態では、データ送信部32は、送信制御部30による制御に応じて、画像データを端末12に送信したり送信しなかったりする。ここでデータ送信部32は、端末12に送信しない画像データを破棄してもよい。
【0066】
データ受信部40は、本実施形態では例えば、クラウドサーバ10から送信される、上述の画像データを受信する。
【0067】
本実施形態では、データ送信部32による画像データの送信、及び、データ受信部40による画像データの受信は、繰り返し実行される。
【0068】
デコード処理部42は、本実施形態では例えば、データ受信部40が受信する画像データをデコードすることにより画像を生成する。以下、このようにして生成される画像をデコード画像と呼ぶこととする。本実施形態では、デコード画像は、ダウンスケール画像と同じ解像度の画像(例えば2K画像)である。ダウンスケール画像のエンコード方式が不可逆方式である場合は、通常、デコード画像はダウンスケール画像とは完全には同じではない。
【0069】
アップスケール部44は、本実施形態では例えば、データ受信部40が受信する画像データに基づいて、表示部12fに表示される表示対象画像を生成する。ここでは例えば、表示対象画像として、ダウンスケール部22により生成されるダウンスケール画像よりも高解像度であるアップスケール画像が生成される。アップスケール画像は、オリジナル画像と同じ解像度の画像(例えば4K画像)であってもよい。本実施形態では、オリジナル画像に基づく画像データに基づいて、当該オリジナル画像と同一又は類似の表示対象画像が生成されることとなる。アップスケール画像の生成処理の詳細については後述する。
【0070】
画像記憶部46は、本実施形態では例えば、端末12において生成される画像を記憶する。ここで画像記憶部46が、アップスケール部44が生成したアップスケール画像を記憶してもよい。また、画像記憶部46が、代替画像生成部48が生成する後述の代替画像を記憶してもよい。
【0071】
代替画像生成部48は、本実施形態では例えば、第1のタイミングに受信した第1画像データに基づいて、当該第1のタイミングよりも後である第2のタイミングに受信する予定の第2画像データに対応する代替画像を生成する。例えばオリジナル画像生成部20が、第1のオリジナル画像を生成し、第1のオリジナル画像が生成された後に第2のオリジナル画像を生成したとする。そして第1のオリジナル画像に基づいて、第1画像データが生成され、第2のオリジナル画像に基づいて、第2画像データが生成されるとする。この場合、代替画像生成部48は、第1画像データに基づいて、第2画像データに基づいてアップスケール部44により生成されるべきアップスケール画像の推定結果である代替画像を生成してもよい。また、代替画像生成部48は、第1画像データに基づいて、第2のオリジナル画像の推定結果である代替画像を生成してもよい。
【0072】
ここで、代替画像生成部48は、本実施形態では例えば、第2画像データの受信成否が確認されるよりも前に、第1画像データに基づく第2画像データに対応する代替画像の生成を開始してもよい。ここで例えば、受信した第1画像データに基づいて、第1画像データの次に受信する予定である第2画像データに対応する代替画像が生成されてもよい。代替画像は、ダウンスケール画像よりも高解像度である画像(例えば、アップスケール画像と同じ解像度の画像(例えば4K画像))であってもよい。代替画像の生成処理の詳細については後述する。
【0073】
表示制御部50は、本実施形態では例えば、第1画像データに基づいて生成される第1の表示対象画像を表示させる。そしてその後に、表示制御部50は、本実施形態では例えば、第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される第2の表示対象画像、又は、第1画像データに基づく代替画像のいずれか一方を表示させる。ここで例えば、表示制御部50は、第2画像データの受信成否に応じて、当該第2画像データに基づいて生成される第2の表示対象画像、又は、上述の第1画像データに基づいて生成される代替画像のいずれか一方を表示させてもよい。ここでは例えば、表示制御部50は、端末12の表示部12fにアップスケール画像又は代替画像のいずれか一方を表示させる。
【0074】
ここで、本実施形態に係るクラウドサーバ10において実行される、画像データの生成処理及び送信処理の流れの一例を、
図3に例示するフロー図を参照しながら説明する。
図3に示すS101~S108に示す処理は、所定のフレームレートで(例えば60fpsで)繰り返し実行される。なお、S101~S108に示す処理が、可変のフレームレートで繰り返し実行されてもよい。
【0075】
まず、オリジナル画像生成部20が、当該フレームにおけるオリジナル画像を生成する(S101)。ここで上述のように、当該フレームにおいて端末12から受け付ける操作信号の影響を受けた当該ゲームのプレイ状況を表すオリジナル画像が生成されてもよい。
【0076】
そして、ダウンスケール部22が、S101に示す処理で生成されたオリジナル画像に対してダウンスケール処理を実行することにより、ダウンスケール画像を生成する(S102)。
【0077】
そして、エンコード処理部24が、S102に示す処理で生成されたダウンスケール画像に対してエンコード処理を実行することにより、画像データを生成する(S103)。
【0078】
そして、特徴量データ生成部26が、特徴量データを生成する(S104)。S104に示す処理では、例えば、特徴量データ生成部26が、S101に示す処理で生成されたオリジナル画像の特徴量を示す特徴量データを生成してもよい。ここで例えば、S101に示す処理で生成されたオリジナル画像から抽出される特徴量を示す特徴量データが生成されてもよい。また例えば、特徴量データ生成部26が、S103に示すエンコードに用いられるパラメータである特徴量を示す特徴量データを生成してもよい。また例えば、特徴量データ生成部26が、S101に示す処理で生成されたオリジナル画像から抽出される特徴量と、S103に示すエンコードに用いられるパラメータである特徴量の両方を示す特徴量データを生成してもよい。
【0079】
そして、特徴量データ生成部26が、S104に示す処理で生成された特徴量データを特徴量データ記憶部28に記憶させる(S105)。
【0080】
そして、送信制御部30が、直前のフレームで送信された画像データに基づく当該フレームにおけるアップスケール画像の推定に代替画像生成部48が成功する可能性を判定する(S106)。ここで当該可能性を表す評価値が特定されてもよい。例えば、成功する可能性が高い場合は評価値「1」が特定され、成功する可能性が低い場合は評価値「0」が特定されてもよい。
【0081】
送信制御部30は、画像に表れている場面が突然切り替わった、あるいは、過去には表れていないオブジェクトの像が含まれる画像が生成されたと判定される場合に、評価値「0」を特定し、そうでない場合に評価値「1」を特定してもよい。ここで例えば、送信制御部30は、S104に示す処理で生成された特徴量データが示す、当該フレームにおけるダウンスケール画像のエンコードに用いられるパラメータである特徴量に基づいて上述の可能性を判定してもよい。例えば、当該フレームにおける特徴量データに、シーンが切り替わったか否かを示すデータや、キーフレーム(Iフレーム)であることを示すデータが含まれている場合に、評価値「0」が特定され、そうでない場合に評価値「1」が特定されてもよい。また例えばエンコード処理において生成された画像データのサイズが所定のサイズよりも大きい場合に、評価値「0」が特定され、そうでない場合に評価値「1」が特定されてもよい。
【0082】
また、送信制御部30は、例えば、特徴量データ記憶部28に記憶されている、直前のフレームにおける特徴量データである第1特徴量データと、当該フレームにおける特徴量データである第2特徴量データとに基づいて、上述の可能性を評価してもよい。ここで例えば、第1特徴量データは、直前のフレームにおけるオリジナル画像の特徴量を示すデータであり、第2特徴量データは、当該フレームにおけるオリジナル画像の特徴量を示すデータであってもよい。また、第1特徴量データは、直前のフレームにおけるダウンスケール画像のエンコードに用いられるパラメータである特徴量を示すデータであってもよい。そして、第2特徴量データは、当該フレームにおけるダウンスケール画像のエンコードに用いられるパラメータである特徴量を示すデータであってもよい。
【0083】
例えば、第2特徴量データに対応するヒストグラムと第1特徴量データに対応するヒストグラムとの差が所定の差よりも大きい場合に、評価値「0」が特定され、そうでない場合に評価値「1」が特定されてもよい。また例えば、第2特徴量データに示されている物体のなかに、第1特徴量データに示されていない物体が含まれている場合は、評価値「0」が特定され、そうでない場合に評価値「1」が特定されてもよい。
【0084】
そしてデータ送信部32は、S106に示す処理での、直前のフレームで送信された画像データに基づく代替画像の推定に代替画像生成部48が成功する可能性が低いと判定されたか否かを確認する(S107)。
【0085】
代替画像生成部48が推定に成功する可能性が高いと判定された場合(例えば、評価値「1」が特定された場合)は(S107:N)、S101に示す処理に戻る。この場合は、データ送信部32は、S103に示す処理で生成された画像データを端末12に送信しない。
【0086】
代替画像生成部48が推定に成功する可能性が低いと判定された場合(例えば、評価値「0」が特定された場合)は(S107:Y)、データ送信部32は、S103に示す処理で生成された画像データを端末12に送信し(S108)、S101に示す処理に戻る。
【0087】
ここで、クラウドサーバ10の通信速度が所定の速度よりも早い場合は、第1画像データに基づく第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に関わらず、送信制御部30が、第2画像データが送信されるよう制御してもよい。この場合、データ送信部32が、第1画像データに基づく第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に関わらず、第2画像データを送信してもよい。
【0088】
例えば、送信制御部30が、クラウドサーバ10から端末12へのデータの送信結果に基づいて、クラウドサーバ10の通信速度を常時測定するようにしてもよい。そして、現在の通信速度が所定の速度より早い場合は、送信制御部30は、S106に示す処理での判定結果に関わらず、第2画像データが送信されるよう制御してもよい。この場合、S106に示す処理での判定結果に関わらず、S108に示す処理が実行される。
【0089】
上述のようにして、送信制御部30が、代替画像生成部48による第1画像データに基づく第2の表示対象画像の推定が成功する可能性に基づいて、第2画像データを端末12に送信するか否かを制御してもよい。
【0090】
そして端末12による第1画像データに基づく第2のオリジナル画像の推定が成功する可能性は、第1のオリジナル画像の特徴量と第2のオリジナル画像の特徴量とに基づいて判定されてもよい。あるいは、当該可能性は、オリジナル画像をダウンスケールしたダウンスケール画像のエンコードに用いられるパラメータである特徴量に基づいて判定されてもよい。例えば、当該可能性が、第1のオリジナル画像をダウンスケールしたダウンスケール画像についての上述の特徴量と、第2のオリジナル画像をダウンスケールしたダウンスケール画像についての上述の特徴量と、に基づいて判定されてもよい。
【0091】
また、第2の画像がキーフレームである場合は、代替画像生成部48による第1画像データに基づく第2の表示対象画像の推定が成功する可能性が低い。このことを踏まえ、送信制御部30が、第2の画像がキーフレームであるか否かに基づいて、第2画像データを送信するか否かを制御してもよい。この場合、第2の画像がキーフレームであるか否かが上述の第2特徴量データに基づいて判定されてもよい。
【0092】
また、第2の画像のシーンが第1の画像のシーンから切り替わった場合は、代替画像生成部48による第1画像データに基づく第2の表示対象画像の推定が成功する可能性が低い。このことを踏まえ、送信制御部30が、第2の画像のシーンが第1の画像のシーンから切り替わったか否かに基づいて、第2画像データを送信するか否かを制御してもよい。この場合、第2の画像のシーンが第1の画像のシーンから切り替わったか否かが第1の画像及び第2の画像に基づいて判定されてもよい。あるいは、第2の画像のシーンが第1の画像のシーンから切り替わったか否かが上述の第1特徴量データ及び第2特徴量データのうちの少なくとも一方に基づいて判定されてもよい。
【0093】
また、第1の画像に表れていないオブジェクトの像が第2の画像に表れた場合は、代替画像生成部48による第1画像データに基づく第2の表示対象画像の推定が成功する可能性が低い。このことを踏まえ、送信制御部30が、第1の画像に表れていないオブジェクトの像が第2の画像に表れているか否かに基づいて、第2画像データを送信するか否かを制御してもよい。この場合、第1の画像に表れていないオブジェクトの像が第2の画像に表れたか否かが第1の画像及び第2の画像に基づいて判定されてもよい。あるいは、第1の画像に表れていないオブジェクトの像が第2の画像に表れたか否かが上述の第1特徴量データ及び第2特徴量データのうちの少なくとも一方に基づいて判定されてもよい。
【0094】
また、上述の処理例のS106に示す処理において、
図4に例示する学習済の機械学習モデルである推定成功可能性評価モデル60を用いた上述の判定が実行されてもよい。ここで推定成功可能性評価モデル60が、深層学習の技術を用いたものであってもよい。推定成功可能性評価モデル60には、ニューラルネットワークに含まれる各ノードの結合トポロジの情報、及び、結合強度のパラメータの情報が含まれていてもよい。
【0095】
この場合、特徴量データ記憶部28に記憶されている、直前のフレームにおける特徴量データである第1特徴量データ、及び、当該フレームにおける特徴量データである第2特徴量データが、推定成功可能性評価モデル60に入力される。そして、推定成功可能性評価モデル60から、当該入力に応じた推定成功可能性データが出力される。ここで例えば、推定が成功する可能性が高い場合は値1が設定された推定成功可能性データが出力され、推定が成功する可能性が低い場合は値0が設定された推定成功可能性データが出力されてもよい。ここで推定成功可能性評価モデル60は、例えば、送信制御部30に含まれる。
【0096】
図5は、
図4に示す推定成功可能性評価モデル60の学習の一例を模式的に示す図である。推定成功可能性評価モデル60では、例えば複数の学習データを用いた学習が実行される。当該学習データには、例えば、第1学習入力特徴量データ及び第2学習入力特徴量データを含む学習入力データと、推定成功可能性評価モデル60の出力である推定成功可能性データと比較される教師データである推定成功可能性教師データと、が含まれる。
【0097】
上述した処理と同様の処理により、所与の動画像に含まれる第1フレーム画像である高解像度画像(例えば4K画像)に対応する特徴量データである第1学習入力特徴量データが生成されてもよい。そして、上述した処理と同様の処理により、上述の所与の動画像における第1フレーム画像の次のフレームのフレーム画像である第2フレーム画像に対応する特徴量データである第2学習入力特徴量データが生成されてもよい。そして当該第1学習入力特徴量データ及び当該第2学習入力特徴量データを含む学習入力データが生成されてもよい。
【0098】
そしてユーザが当該学習入力データに対応する推定成功可能性教師データの値を決定してもよい。例えば第1フレーム画像と第2フレーム画像との比較や、代替画像生成部48により第1フレーム画像に基づいて生成される代替画像と第2フレーム画像との比較の目視によって、推定成功可能性教師データの値が決定されてもよい。また例えば、経験則によってユーザが推定成功可能性教師データの値を決定してもよい。そして、このようにして値が決定される推定成功可能性教師データと、当該推定成功可能性教師データに対応する学習入力データと、を含む学習データが生成されてもよい。
【0099】
そして、多くの動画像や多くのフレーム画像に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、推定成功可能性評価モデル60の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データが推定成功可能性評価モデル60に入力された際の出力である推定成功可能性データと、当該学習データに含まれる推定成功可能性教師データと、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)により推定成功可能性評価モデル60のパラメータが更新されることにより、推定成功可能性評価モデル60の学習が実行されてもよい。
【0100】
なお、推定成功可能性評価モデル60の学習は上述の方法には限定されない。例えば教師なし学習や強化学習などによって推定成功可能性評価モデル60の学習が実行されてもよい。
【0101】
また、推定成功可能性評価モデル60が、第1特徴量データの基礎となった、直前のフレームにおけるオリジナル画像、及び、第2特徴量データの基礎となった、当該フレームにおけるオリジナル画像のうちの少なくとも一方が入力されるものであってもよい。この場合、推定成功可能性評価モデル60への入力に対応する、第1フレーム画像、及び、第2フレーム画像のうちの少なくとも一方を含む学習データを用いた推定成功可能性評価モデル60の学習が実行されてもよい。
【0102】
次に、本実施形態に係る端末12において実行される、アップスケール画像、又は、代替画像の表示制御処理の流れの一例を、
図6に例示するフロー図を参照しながら説明する。
図6に示すS201~S212に示す処理は、所定のフレームレートで(例えば60fpsで)繰り返し実行される。なお、S201~S212に示す処理が、可変のフレームレートで繰り返し実行されてもよい。
【0103】
まず、データ受信部40が、S108に示す処理でクラウドサーバ10から送信された画像データを受信する(S201)。
【0104】
そして、デコード処理部42が、S201に示す処理で受信した画像データに対してデコード処理を実行することにより、デコード画像を生成する(S202)。
【0105】
そして、アップスケール部44が、当該フレームにおける画像データの全部の受信に成功したか否かを確認する(S203)。画像データが端末12に届かない場合や、端末12が受信した画像データの全部が破損している場合は、S203に示す処理で当該フレームにおける画像データの全部の受信に失敗したことが確認される。またS202に示す処理でデコード画像の全部が生成されなかった場合は、S203に示す処理で当該フレームにおける画像データの全部の受信に失敗したことが確認されてもよい。またここで、データ受信部40が、画像データの全部の受信に失敗した場合に、その旨をアップスケール部44に通知してもよい。そして、アップスケール部44が当該通知を受信した際に、S203に示す処理で当該フレームにおける画像データの全部の受信に失敗したことが確認されてもよい。
【0106】
S203に示す処理で当該フレームにおける画像データの全部の受信に成功したことが確認されたとする(S203:Y)。この場合は、アップスケール部44が、S202に示す処理で生成されたデコード画像に対するアップスケール処理を実行することにより、アップスケール画像を生成する(S204)。ここでは、
図7に例示する学習済の機械学習モデルであるアップスケールモデル62を用いたアップスケール処理が実行される。ここでアップスケールモデル62が、深層学習の技術を用いたものであってもよい。アップスケールモデル62には、ニューラルネットワークに含まれる各ノードの結合トポロジの情報、及び、結合強度のパラメータの情報が含まれていてもよい。
【0107】
S204に示す処理では例えば、S202に示す処理で生成された当該フレームにおけるデコード画像がアップスケールモデル62に入力される。そして、アップスケールモデル62から、当該入力に応じたアップスケール画像が出力される。ここでアップスケールモデル62は、例えば、アップスケール部44に含まれる。
【0108】
図8は、
図7に示すアップスケールモデル62の学習の一例を模式的に示す図である。アップスケールモデル62では、例えば複数の学習データを用いた学習が実行される。当該学習データには、例えば、学習入力画像を含む学習入力データと、アップスケールモデル62の出力であるアップスケール画像と比較される教師データであるアップスケール教師画像と、が含まれる。
【0109】
例えば、高解像度画像(例えば4K画像)に対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理が実行されることにより、低解像度画像(例えば2K画像)である学習入力画像が生成されてもよい。
【0110】
そして、上述の学習入力画像と上述の高解像度画像であるアップスケール教師画像とを含む学習データが生成されてもよい。そして、多くの高解像度画像に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、アップスケールモデル62の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データがアップスケールモデル62に入力された際の出力であるアップスケール画像と、当該学習データに含まれるアップスケール教師画像と、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)によりアップスケールモデル62のパラメータが更新されることにより、アップスケールモデル62の学習が実行されてもよい。
【0111】
なお、アップスケールモデル62の学習は上述の方法には限定されない。例えば教師なし学習や強化学習などによってアップスケールモデル62の学習が実行されてもよい。
【0112】
S204に示す処理が終了すると、代替画像生成部48が、S201に示す処理に受信した画像データに基づいて生成された画像であって、代替画像の生成に用いられる基礎画像に基づく、次フレーム用の代替画像の生成を開始する(S205)。ここで例えば、アップスケール部44が、S204に示す処理で生成されたアップスケール画像を基礎画像として画像記憶部46に記憶させてもよい。また例えば、アップスケール部44が、S202に示す処理で生成されたデコード画像を基礎画像として画像記憶部46に記憶させてもよい。そして、代替画像生成部48が、画像記憶部46に記憶された基礎画像に基づく代替画像の生成を開始してもよい。
【0113】
ここでは、
図9に例示する学習済の機械学習モデルである代替画像生成モデル64を用いた代替画像生成処理の実行が開始される。ここで代替画像生成モデル64が、深層学習の技術を用いたものであってもよい。代替画像生成モデル64には、ニューラルネットワークに含まれる各ノードの結合トポロジの情報、及び、結合強度のパラメータの情報が含まれていてもよい。
【0114】
S205に示す処理では例えば、当該フレームにおいて画像記憶部46に記憶された基礎画像が代替画像生成モデル64に入力される。そして、代替画像生成モデル64から、当該入力に応じた代替画像が出力される。ここで代替画像生成モデル64は、例えば、代替画像生成部48に含まれる。
【0115】
図10は、
図9に示す代替画像生成モデル64の学習の一例を模式的に示す図である。代替画像生成モデル64では、例えば複数の学習データを用いた学習が実行される。当該学習データには、例えば、学習入力画像を含む学習入力データと、代替画像生成モデル64の出力である代替画像と比較される教師データである代替教師画像と、が含まれる。
【0116】
例えば基礎画像がデコード画像であるとする。この場合、所与の動画像に含まれるフレーム画像である高解像度画像(例えば4K画像)に対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理が実行されてもよい。そしてこのことによって、低解像度画像(例えば2K画像)である学習入力画像が生成されてもよい。また例えば基礎画像がアップスケール画像であるとする。この場合、動画像に含まれるフレーム画像である高解像度画像(例えば4K画像)に対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理、上述のアップスケール処理が実行されてもよい。そしてこのことによって、高解像度画像である学習入力画像が生成されてもよい。
【0117】
そして、上述の学習入力画像を含む学習入力データと、上述の所与の動画像における当該学習入力画像に対応するフレーム画像の次のフレームのフレーム画像である代替教師画像とを含む学習データが生成されてもよい。そして、多くの動画像や多くのフレーム画像に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、代替画像生成モデル64の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データが代替画像生成モデル64に入力された際の出力である代替画像と、当該学習データに含まれる代替教師画像と、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)により代替画像生成モデル64のパラメータが更新されることにより、代替画像生成モデル64の学習が実行されてもよい。
【0118】
なお、代替画像生成モデル64の学習は上述の方法には限定されない。例えば教師なし学習や強化学習などによって代替画像生成モデル64の学習が実行されてもよい。
【0119】
そして、代替画像生成部48が、S205に示す処理で生成が開始され、当該生成が終了した、次フレーム用の代替画像を画像記憶部46に記憶させる(S206)。
【0120】
そして、表示制御部50が、S204に示す処理で生成されたアップスケール画像を表示部12fに表示させて(S207)、S201に示す処理に戻る。
【0121】
S203に示す処理において、当該フレームにおける画像データの全部の受信に失敗したことが確認されたとする(S203:N)。この場合は、代替画像生成部48が、当該フレームにおける画像データの一部の受信に成功したか否かを確認する(S208)。端末12が受信した画像データの一部が破損している場合は、S208に示す処理で当該フレームにおける画像データの一部の受信に失敗したことが確認される。またS202に示す処理でデコード画像の一部が生成されなかった場合は、S208に示す処理で当該フレームにおける画像データの一部の受信に失敗したことが確認されてもよい。またここで、データ受信部40が、画像データの一部の受信に失敗した場合に、その旨を代替画像生成部48に通知してもよい。そして、代替画像生成部48が当該通知を受信した際に、S208に示す処理で当該フレームにおける画像データの一部の受信に失敗したことが確認されてもよい。
【0122】
S208に示す処理で当該フレームにおける画像データの一部の受信に成功したことが確認されたとする(S208:Y)。この場合は、代替画像生成部48が、当該フレームにおいて受信した画像データの一部に基づいて、当該フレーム用の代替画像を更新する(S209)。S209に示す処理では、当該フレーム用の代替画像に当該フレームにおいて受信した画像データの一部が反映される。ここでは、
図11に例示する学習済の機械学習モデルである代替画像更新モデル66を用いた代替画像の更新処理が実行される。ここで代替画像更新モデル66が、深層学習の技術を用いたものであってもよい。代替画像更新モデル66には、ニューラルネットワークに含まれる各ノードの結合トポロジの情報、及び、結合強度のパラメータの情報が含まれていてもよい。
【0123】
S209に示す処理では例えば、直前のフレームのS206に示す処理で記憶された第1代替画像と、当該フレームにおいて受信した画像データの一部である部分画像データと、が代替画像更新モデル66に入力される。そして、代替画像更新モデル66から、当該入力に応じた第2代替画像が出力される。このようにして、直前のフレームのS206に示す処理で記憶された第1代替画像は第2代替画像に更新される。ここで代替画像更新モデル66は、例えば、代替画像生成部48に含まれる。
【0124】
図12は、
図11に示す代替画像更新モデル66の学習の一例を模式的に示す図である。代替画像更新モデル66では、例えば複数の学習データを用いた学習が実行される。当該学習データには、例えば、学習入力画像と学習入力部分画像データを含む学習入力データと、代替画像更新モデル66の出力である代替画像と比較される教師データである代替教師画像と、が含まれる。
【0125】
例えば基礎画像がデコード画像であるとする。この場合、所与の動画像に含まれるフレーム画像である高解像度画像(例えば4K画像)に対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理が実行されてもよい。そしてこのことによって、低解像度画像(例えば2K画像)である学習入力画像が生成されてもよい。また例えば基礎画像がアップスケール画像であるとする。この場合、動画像に含まれるフレーム画像である高解像度画像(例えば4K画像)に対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理、上述のアップスケール処理が実行されてもよい。そしてこのことによって、高解像度画像である学習入力画像が生成されてもよい。
【0126】
そして、上述の所与の動画像における当該学習入力画像に対応するフレーム画像の次のフレームのフレーム画像に対して上述のダウンスケール処理、及び、上述のエンコード処理が実行されることにより生成される画像データの一部である学習入力部分画像データが生成されてもよい。
【0127】
そして、上述の学習入力画像と上述の学習入力部分画像データとを含む学習入力データ、及び、上述の所与の動画像における当該学習入力画像に対応するフレーム画像の次のフレームのフレーム画像である代替教師画像とを含む学習データが生成されてもよい。そして、多くの動画像や多くのフレーム画像に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、代替画像更新モデル66の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データが代替画像更新モデル66に入力された際の出力である代替画像と、当該学習データに含まれる代替教師画像と、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)により代替画像更新モデル66のパラメータが更新されることにより、代替画像更新モデル66の学習が実行されてもよい。
【0128】
なお、代替画像更新モデル66の学習は上述の方法には限定されない。例えば教師なし学習や強化学習などによって代替画像更新モデル66の学習が実行されてもよい。
【0129】
S209に示す処理が終了した場合、又は、S208に示す処理で当該フレームにおける画像データの一部の受信に成功しなかったことが確認された場合は(S208:N)、代替画像生成部48が、次フレーム用の代替画像の生成を開始する(S210)。ここで、S209に示す処理が終了した場合は、代替画像生成部48が、S209に示す処理で更新された代替画像を基礎画像として画像記憶部46に記憶させてもよい。そして、代替画像生成部48が、当該基礎画像に基づいて、次フレーム用の代替画像の生成を開始してもよい。また、S208に示す処理で当該フレームにおける画像データの一部の受信に成功しなかった場合は、直前のフレームのS206に示す処理で記憶された代替画像を基礎画像として画像記憶部46に記憶させてもよい。そして、代替画像生成部48が、当該基礎画像に基づいて、次フレーム用の代替画像の生成を開始してもよい。
【0130】
ここでは、
図9に例示する学習済の機械学習モデルである代替画像生成モデル64を用いた代替画像生成処理の実行が開始される。ここで代替画像生成モデル64が、深層学習の技術を用いたものであってもよい。
【0131】
そして、代替画像生成部48が、S210に示す処理で生成が開始され、当該生成が終了した、次フレーム用の代替画像を画像記憶部46に記憶させる(S211)。
【0132】
そして、表示制御部50が、当該フレーム用の代替画像を表示部12fに表示させて(S212)、S201に示す処理に戻る。
【0133】
本処理例において、n番目のフレームにおいて、n番目のフレームにおける画像データの全部の受信に成功したことが確認されたとする(S203:Y)。この場合は、n番目のフレームにおいて受信した画像データに基づいて生成されるアップスケール画像が表示される(S207)。またこの場合は、n番目のフレームにおいて、当該アップスケール画像に基づいて、(n+1)番目のフレーム用の代替画像が生成される(S205、S206)。
【0134】
n番目のフレームにおいて、n番目のフレームにおける画像データの全部の受信に失敗し、n番目のフレームにおける画像データの一部の受信に成功したことが確認されたとする(S203:N、S208:Y)。この場合は、n番目のフレームにおいて、(n-1)番目のフレームで生成された、n番目のフレーム用の代替画像が更新される(S209)。そして更新後のn番目のフレーム用の代替画像が表示される(S212)。またこの場合は、n番目のフレームにおいて、更新後のn番目のフレーム用の代替画像に基づいて、(n+1)番目のフレーム用の代替画像が生成される(S210、S211)。
【0135】
n番目のフレームにおいて、n番目のフレームにおける画像データの全部の受信に失敗し、n番目のフレームにおける画像データの一部の受信に成功しなかったことが確認されたとする(S203:N、S208:N)。この場合は、n番目のフレームにおいて、(n-1)番目のフレームで生成された、n番目のフレーム用の代替画像が表示される(S212)。またこの場合は、n番目のフレームにおいて、(n-1)番目のフレームで生成されたn番目のフレーム用の代替画像に基づいて、(n+1)番目のフレーム用の代替画像が生成される(S210、S211)。
【0136】
また、本処理例において、次フレーム用の代替画像の生成の開始、及び、次フレーム用の代替画像の記憶の終了を待つことなく、アップスケール画像の表示、あるいは、当該フレーム用の代替画像の表示が実行されてもよい。
【0137】
また、代替画像更新モデル66が、本来表示されるべき画像とは異なる虚構の画像が第2代替画像として出力されるか否かを示す判定値を出力するものであってもよい。例えば、本来表示されるべき画像とは異なる虚構の画像が第2代替画像として出力される場合は、判定値「1」が出力され、本来表示されるべき画像が第2代替画像として出力される場合は、判定値「0」が出力されてもよい。この場合、学習入力データの入力に応じて代替画像更新モデル66が出力する判定値と比較される、当該学習入力データに応じた所与の学習判定値を含む教師データを用いた代替画像更新モデル66の学習が実行されてもよい。この場合、S209に示す処理で、代替画像更新モデル66から当該判定値が併せて出力されてもよい。
【0138】
そして当該判定値に基づいて、S212に示す処理で、表示制御部50が、当該フレームで生成された代替画像を表示部12fに表示させるか否かを制御してもよい。例えば、代替画像更新モデル66から判定値「1」が出力された場合は、表示制御部50は、代替画像が表示されないよう制御してもよい。また、代替画像更新モデル66から判定値「0」が出力された場合は、表示制御部50は、代替画像が表示されるよう制御してもよい。
【0139】
また、代替画像生成モデル64についても同様に、本来表示されるべき画像とは異なる虚構の画像が代替画像として出力されるか否かを示す判定値を出力するものであってもよい。例えば、本来表示されるべき画像とは異なる虚構の画像が代替画像として出力される場合は、判定値「1」が出力され、本来表示されるべき画像が代替画像として出力される場合は、判定値「0」が出力されてもよい。この場合、学習入力データの入力に応じて代替画像生成モデル64が出力する判定値と比較される、当該学習入力データに応じた所与の学習判定値を含む教師データを用いた代替画像生成モデル64の学習が実行されてもよい。この場合、S205、又は、S210に示す処理で、代替画像生成モデル64から当該判定値が併せて出力されてもよい。
【0140】
そして当該判定値に基づいて、次のフレームのS212に示す処理で、表示制御部50が、当該フレームで生成された代替画像を表示部12fに表示させるか否かを制御してもよい。例えば、代替画像生成モデル64から判定値「1」が出力された場合は、表示制御部50は、代替画像が表示されないよう制御してもよい。また、代替画像生成モデル64から判定値「0」が出力された場合は、表示制御部50は、代替画像が表示されるよう制御してもよい。
【0141】
ここで例えば、代替画像生成モデル64と代替画像更新モデル66のいずれかから判定値「1」が出力された場合は、表示制御部50は、代替画像が表示されないよう制御してもよい。
【0142】
また、
図3のS108に示す処理において、データ送信部32が、S103に示す処理で生成された画像データ、及び、当該画像データに関連付けられた、S104に示す処理で生成された特徴量データを、端末12に送信してもよい。この場合、送信制御部30が、特徴量データが画像データよりも優先して端末12に送信されるよう制御してもよい。この場合、データ送信部32が、特徴量データを画像データよりも優先して端末12に送信してもよい。例えば、QoS(Quality of Service)やプライオリティ制御の技術を用いて、特徴量データが画像データよりも優先して端末12に送信されるようにしてもよい。
【0143】
ここで、端末12に画像データ及び特徴量データが送信される場合に端末12において実行される、アップスケール画像、又は、代替画像の表示制御処理の流れの一例を、
図13に例示するフロー図を参照しながら説明する。
図13に示すS301~S314に示す処理は、所定のフレームレートで(例えば60fpsで)繰り返し実行される。なお、S301~S314に示す処理が、可変のフレームレートで繰り返し実行されてもよい。
【0144】
まず、データ受信部40が、S108に示す処理でクラウドサーバ10から送信された画像データ及び当該画像データに関連付けられている特徴量データを受信する(S301)。
【0145】
そして、デコード処理部42が、S301に示す処理で受信した画像データに対してデコード処理を実行することにより、デコード画像を生成する(S302)。
【0146】
そして、アップスケール部44が、当該フレームにおける画像データ及び特徴量データの全部の受信に成功したか否かを確認する(S303)。画像データ及び特徴量データが端末12に届かない場合や、端末12が受信した画像データ及び特徴量データの全部が破損している場合は、S303に示す処理で当該フレームにおける画像データ及び特徴量データの全部の受信に失敗したことが確認される。またS302に示す処理でデコード画像の全部が生成されなかった場合は、S303に示す処理で当該フレームにおける画像データ及び特徴量データの全部の受信に失敗したことが確認されてもよい。またここで、データ受信部40が、画像データ及び特徴量データの全部の受信に失敗した場合に、その旨をアップスケール部44に通知してもよい。そして、アップスケール部44が当該通知を受信した際に、S303に示す処理で当該フレームにおける画像データの全部の受信に失敗したことが確認されてもよい。
【0147】
S303に示す処理において、当該フレームにおける画像データ及び特徴量データの全部の受信に成功したことが確認されたとする(S303:Y)。この場合は、アップスケール部44が、S302に示す処理で生成されたデコード画像に対するアップスケール処理を実行することにより、アップスケール画像を生成する(S304)。ここでは、
図14に例示する学習済の機械学習モデルであるアップスケールモデル68を用いたアップスケール処理が実行される。ここでアップスケールモデル68が、深層学習の技術を用いたものであってもよい。アップスケールモデル68には、ニューラルネットワークに含まれる各ノードの結合トポロジの情報、及び、結合強度のパラメータの情報が含まれていてもよい。
【0148】
S304に示す処理では例えば、S302に示す処理で生成されたデコード画像及びS301に示す処理で受信された特徴量データがアップスケールモデル68に入力される。そして、アップスケールモデル68から、当該入力に応じたアップスケール画像が出力される。ここでアップスケールモデル68は、例えば、アップスケール部44に含まれる。
【0149】
図15は、
図14に示すアップスケールモデル68の学習の一例を模式的に示す図である。アップスケールモデル68では、例えば複数の学習データを用いた学習が実行される。当該学習データには、例えば、学習入力画像と学習入力特徴量データとを含む学習入力データと、アップスケールモデル68の出力であるアップスケール画像と比較される教師データであるアップスケール教師画像と、が含まれる。
【0150】
例えば、高解像度画像(例えば4K画像)に対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理が実行されることにより、低解像度画像(例えば2K画像)である学習入力画像が生成されてもよい。そして、上述した処理と同様の処理により、当該高解像度画像に対応する特徴量データである学習入力特徴量データが生成されてもよい。
【0151】
そして、上述の学習入力画像と上述の学習入力特徴量データとを含む学習入力データと上述の高解像度画像であるアップスケール教師画像とを含む学習データが生成されてもよい。そして、多くの高解像度画像に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、アップスケールモデル68の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データがアップスケールモデル68に入力された際の出力であるアップスケール画像と、当該学習データに含まれるアップスケール教師画像と、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)によりアップスケールモデル68のパラメータが更新されることにより、アップスケールモデル68の学習が実行されてもよい。
【0152】
なお、アップスケールモデル68の学習は上述の方法には限定されない。例えば教師なし学習や強化学習などによってアップスケールモデル68の学習が実行されてもよい。
【0153】
S304に示す処理が終了すると、代替画像生成部48が、基礎画像、及び、当該基礎画像に対応する特徴量データに基づく、次フレーム用の代替画像の生成を開始する(S305)。ここで例えば、アップスケール部44が、基礎画像、及び、当該基礎画像に対応する特徴量データを、互いに関連付けて画像記憶部46に記憶させてもよい。ここで当該基礎画像は、例えば、S301に示す処理に受信した画像データに基づいて生成された画像であって、代替画像の生成に用いられる画像である。ここで例えば、S304に示す処理で生成されたアップスケール画像が基礎画像として画像記憶部46に記憶されてもよい。また例えば、S302に示す処理で生成されたデコード画像が基礎画像として画像記憶部46に記憶されてもよい。また、画像記憶部46に記憶される特徴量データは、例えば、S301に示す処理に受信した画像データに関連付けられている特徴量データであってもよい。そして、代替画像生成部48が、画像記憶部46に記憶された基礎画像、及び、当該基礎画像に対応する特徴量データに基づく代替画像の生成を開始してもよい。
【0154】
ここでは、
図16に例示する学習済の機械学習モデルである代替画像生成モデル70を用いた代替画像生成処理の実行が開始される。ここで代替画像生成モデル70が、深層学習の技術を用いたものであってもよい。代替画像生成モデル70には、ニューラルネットワークに含まれる各ノードの結合トポロジの情報、及び、結合強度のパラメータの情報が含まれていてもよい。
【0155】
S305に示す処理では例えば、当該フレームにおいて画像記憶部46に記憶された基礎画像、及び、当該基礎画像に関連付けられている、当該フレームに送信された特徴量データが代替画像生成モデル70に入力される。そして、代替画像生成モデル70から、当該入力に応じた代替画像が出力される。ここで代替画像生成モデル70は、例えば、代替画像生成部48に含まれる。
【0156】
図17は、
図16に示す代替画像生成モデル70の学習の一例を模式的に示す図である。代替画像生成モデル70では、例えば複数の学習データを用いた学習が実行される。当該学習データには、例えば、学習入力画像と学習入力特徴量データとを含む学習入力データと、代替画像生成モデル70の出力である代替画像と比較される教師データである代替教師画像と、が含まれる。
【0157】
例えば基礎画像がデコード画像であるとする。この場合、所与の動画像に含まれるフレーム画像である高解像度画像(例えば4K画像)に対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理が実行されてもよい。そしてこのことによって、低解像度画像(例えば2K画像)である学習入力画像が生成されてもよい。また例えば基礎画像がアップスケール画像であるとする。この場合、動画像に含まれるフレーム画像である高解像度画像(例えば4K画像)に対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理、上述のアップスケール処理が実行されてもよい。そしてこのことによって、高解像度画像である学習入力画像が生成されてもよい。そして、上述した処理と同様の処理により、当該高解像度画像に対応する特徴量データである学習入力特徴量データが生成されてもよい。
【0158】
そして、上述の学習入力画像と上述の学習入力特徴量データとを含む学習入力データと、上述の所与の動画像における当該学習入力画像に対応するフレーム画像の次のフレームのフレーム画像である代替教師画像とを含む学習データが生成されてもよい。そして、多くの動画像や多くのフレーム画像に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、代替画像生成モデル70の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データが代替画像生成モデル70に入力された際の出力である代替画像と、当該学習データに含まれる代替教師画像と、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)により代替画像生成モデル70のパラメータが更新されることにより、代替画像生成モデル70の学習が実行されてもよい。
【0159】
なお、代替画像生成モデル70の学習は上述の方法には限定されない。例えば教師なし学習や強化学習などによって代替画像生成モデル70の学習が実行されてもよい。
【0160】
そして、代替画像生成部48が、S305に示す処理で生成が開始され、当該生成が終了した、次フレーム用の代替画像を画像記憶部46に記憶させる(S306)。また、S306に示す処理では、代替画像生成部48が、S305に示す処理での代替画像の生成に用いられた特徴量データを、次フレーム用の特徴量データとして画像記憶部46に併せて記憶させる。
【0161】
そして、表示制御部50が、S304に示す処理で生成されたアップスケール画像を表示部12fに表示させて(S307)、S301に示す処理に戻る。
【0162】
S303に示す処理において、当該フレームにおける画像データ及び特徴量データの全部の受信に失敗したことが確認されたとする(S303:N)。この場合は、代替画像生成部48が、当該フレームにおける特徴量データの一部の受信に成功したか否かを確認する(S308)。端末12が受信した特徴量データの一部が破損している場合は、S308に示す処理で当該フレームにおける特徴量データの一部の受信に失敗したことが確認される。またS302に示す処理でデコード画像の一部が生成されなかった場合は、S308に示す処理で当該フレームにおける特徴量データの一部の受信に失敗したことが確認されてもよい。またここで、データ受信部40が、特徴量データの一部の受信に失敗した場合に、その旨を代替画像生成部48に通知してもよい。そして、代替画像生成部48が当該通知を受信した際に、S308に示す処理で当該フレームにおける特徴量データの一部の受信に失敗したことが確認されてもよい。
【0163】
S308に示す処理で当該フレームにおける特徴量データの一部の受信に成功したことが確認されたとする(S308:Y)。この場合は、代替画像生成部48が、当該フレームにおいて受信した特徴量データの一部に基づいて、当該フレーム用の特徴量データを更新する(S309)。S309に示す処理では、当該フレーム用の特徴量データに当該フレームにおいて受信した特徴量データが反映される。ここでは、
図18に例示する学習済の機械学習モデルである特徴量データ更新モデル72を用いた特徴量データの更新処理が実行される。ここで特徴量データ更新モデル72が、深層学習の技術を用いたものであってもよい。特徴量データ更新モデル72には、ニューラルネットワークに含まれる各ノードの結合トポロジの情報、及び、結合強度のパラメータの情報が含まれていてもよい。
【0164】
S309に示す処理では例えば、直前のフレームのS306に示す処理で記憶された第1特徴量データと、当該フレームにおいて受信した特徴量データの一部である部分特徴量データと、が特徴量データ更新モデル72に入力される。そして、特徴量データ更新モデル72から、当該入力に応じた第2特徴量データが出力される。このようにして、直前のフレームのS306に示す処理で記憶された第1特徴量データは第2特徴量データに更新される。ここで特徴量データ更新モデル72は、例えば、代替画像生成部48に含まれる。
【0165】
図19は、
図18に示す特徴量データ更新モデル72の学習の一例を模式的に示す図である。特徴量データ更新モデル72では、例えば複数の学習データを用いた学習が実行される。当該学習データには、例えば、学習入力特徴量データと学習入力部分特徴量データを含む学習入力データと、特徴量データ更新モデル72の出力である特徴量データと比較される教師データである特徴量教師データと、が含まれる。
【0166】
例えば、上述した処理と同様の処理により、所与の動画像に含まれる第1フレーム画像である高解像度画像(例えば4K画像)に対応する特徴量データである学習入力特徴量データが生成されてもよい。そして、上述した処理と同様の処理により、上述の所与の動画像における第1フレーム画像の次のフレームのフレーム画像である第2フレーム画像に対応する特徴量データの一部である学習入力部分特徴量データが生成されてもよい。
【0167】
そして、上述の学習入力特徴量データと上述の学習入力部分特徴量データとを含む学習入力データ、及び、上述した処理と同様の処理により生成される第2フレーム画像に対応する特徴量データである特徴量教師データとを含む学習データが生成されてもよい。そして、多くの動画像や多くのフレーム画像に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、特徴量データ更新モデル72の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データが特徴量データ更新モデル72に入力された際の出力である特徴量データと、当該学習データに含まれる特徴量教師データと、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)により特徴量データ更新モデル72のパラメータが更新されることにより、特徴量データ更新モデル72の学習が実行されてもよい。
【0168】
なお、特徴量データ更新モデル72の学習は上述の方法には限定されない。例えば教師なし学習や強化学習などによって特徴量データ更新モデル72の学習が実行されてもよい。
【0169】
S309に示す処理が終了した、あるいは、S308に示す処理で当該フレームにおける特徴量データの一部の受信に失敗したことが確認されたとする(S308:N)。これらの場合は、代替画像生成部48が、当該フレームにおける画像データの一部の受信に成功したか否かを確認する(S310)。端末12が受信した画像データの一部が破損している場合は、S310に示す処理で当該フレームにおける画像データの一部の受信に失敗したことが確認される。またS302に示す処理でデコード画像の一部が生成されなかった場合は、S310に示す処理で当該フレームにおける画像データの一部の受信に失敗したことが確認されてもよい。またここで、データ受信部40が、画像データの一部の受信に失敗した場合に、その旨を代替画像生成部48に通知してもよい。そして、代替画像生成部48が当該通知を受信した際に、S310に示す処理で当該フレームにおける画像データの一部の受信に失敗したことが確認されてもよい。
【0170】
S310に示す処理で当該フレームにおける画像データの一部の受信に成功したことが確認されたとする(S310:Y)。この場合は、代替画像生成部48が、当該フレームにおいて受信した画像データの一部に基づいて、当該フレーム用の代替画像を更新する(S311)。ここでは例えば、当該フレーム用の代替画像に当該フレームにおいて受信した画像データの一部が反映される。ここでは、
図20に例示する学習済の機械学習モデルである代替画像更新モデル74を用いた代替画像の更新処理が実行される。ここで代替画像更新モデル74が、深層学習の技術を用いたものであってもよい。代替画像更新モデル74には、ニューラルネットワークに含まれる各ノードの結合トポロジの情報、及び、結合強度のパラメータの情報が含まれていてもよい。
【0171】
S311に示す処理では例えば、直前のフレームのS306に示す処理で記憶された第1代替画像と、当該フレームにおいて受信した画像データの一部である部分画像データと、特徴量データと、が代替画像更新モデル74に入力される。ここで、S309に示す処理が実行された場合は、更新後の当該フレーム用の特徴量データが代替画像更新モデル74に入力される。一方で、S309に示す処理が実行されていない場合は、直前のフレームで記憶された当該フレーム用の特徴量データが代替画像更新モデル74に入力される。そして、代替画像更新モデル74から、当該入力に応じた第2代替画像が出力される。このようにして、直前のフレームのS306に示す処理で記憶された第1代替画像は第2代替画像に更新される。ここで代替画像更新モデル74は、例えば、代替画像生成部48に含まれる。
【0172】
図21は、
図20に示す代替画像更新モデル74の学習の一例を模式的に示す図である。代替画像更新モデル74では、例えば複数の学習データを用いた学習が実行される。当該学習データには、例えば、学習入力画像と学習入力部分画像データと学習入力特徴量データとを含む学習入力データと、代替画像更新モデル74の出力である代替画像と比較される教師データである代替教師画像と、が含まれる。
【0173】
例えば基礎画像がデコード画像であるとする。この場合、所与の動画像に含まれるフレーム画像である高解像度画像(例えば4K画像)に対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理が実行されてもよい。そしてこのことによって、低解像度画像(例えば2K画像)である学習入力画像が生成されてもよい。また例えば基礎画像がアップスケール画像であるとする。この場合、動画像に含まれるフレーム画像である高解像度画像(例えば4K画像)に対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理、上述のアップスケール処理が実行されてもよい。そしてこのことによって、高解像度画像である学習入力画像が生成されてもよい。
【0174】
そして、上述の所与の動画像における当該学習入力画像に対応する第1フレーム画像の次のフレームのフレーム画像である第2フレーム画像に対して上述のダウンスケール処理、及び、上述のエンコード処理が実行されることにより生成される画像データの一部である学習入力部分画像データが生成されてもよい。そして、上述した処理と同様の処理により、第1フレーム画像に対応する特徴量データである学習入力特徴量データが生成されてもよい。なお第1フレーム画像に対応する特徴量データを第2フレーム画像に対応する特徴量データに基づいて更新した特徴量データが、学習入力特徴量データとして用いられてもよい。
【0175】
そして、上述の学習入力画像と上述の学習入力部分画像データと上述の学習入力特徴量データを含む学習入力データ、及び、上述の第2フレーム画像である代替教師画像とを含む学習データが生成されてもよい。そして、多くの動画像や多くのフレーム画像に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、代替画像更新モデル74の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データが代替画像更新モデル74に入力された際の出力である代替画像と、当該学習データに含まれる代替教師画像と、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)により代替画像更新モデル74のパラメータが更新されることにより、代替画像更新モデル74の学習が実行されてもよい。
【0176】
なお、代替画像更新モデル74の学習は上述の方法には限定されない。例えば教師なし学習や強化学習などによって代替画像更新モデル74の学習が実行されてもよい。
【0177】
S311に示す処理が終了した場合、又は、S310に示す処理で当該フレームにおける画像データの一部の受信に成功しなかったことが確認された場合は(S310:N)、代替画像生成部48が、次フレーム用の代替画像の生成を開始する(S312)。ここで、S311に示す処理が終了した場合は、代替画像生成部48が、S311に示す処理で更新された代替画像を基礎画像として画像記憶部46に記憶させてもよい。また、S310に示す処理で当該フレームにおける画像データの一部の受信に成功しなかった場合は、直前のフレームのS306に示す処理で記憶された代替画像を基礎画像として画像記憶部46に記憶させてもよい。また、S309に示す処理が実行された場合は、代替画像生成部48は、更新後の特徴量データを当該基礎画像に関連付けて画像記憶部46に記憶させてもよい。また、S309に示す処理が実行されていない場合は、代替画像生成部48は、当該フレーム用の特徴量データを当該基礎画像に関連付けて画像記憶部46に記憶させてもよい。そして、代替画像生成部48が、当該基礎画像、及び、当該基礎画像に関連付けられている特徴量データに基づいて、次フレーム用の代替画像の生成を開始してもよい。
【0178】
ここでは、
図16に例示する学習済の機械学習モデルである代替画像生成モデル70を用いた代替画像生成処理の実行が開始される。ここで代替画像生成モデル70が、深層学習の技術を用いたものであってもよい。
【0179】
そして、代替画像生成部48が、S312に示す処理で生成が開始され、当該生成が終了した、次フレーム用の代替画像を画像記憶部46に記憶させる(S313)。ここで、S309に示す処理が実行された場合は、代替画像生成部48は、更新後の特徴量データを次フレーム用の特徴量データとして当該代替画像に関連付けて画像記憶部46に記憶させる。また、S309に示す処理が実行されていない場合は、代替画像生成部48は、当該フレーム用の特徴量データを次フレーム用の特徴量データとして当該代替画像に関連付けて画像記憶部46に記憶させる。
【0180】
そして、表示制御部50が、当該フレームで生成された代替画像を表示部12fに表示させて(S314)、S301に示す処理に戻る。
【0181】
本処理例において、n番目のフレームにおいて、n番目のフレームにおける画像データ及び特徴量データの全部の受信に成功したことが確認されたとする(S303:Y)。この場合は、n番目のフレームにおいて受信した画像データ及び特徴量データに基づいて生成されるアップスケール画像が表示される(S307)。またこの場合は、n番目のフレームにおいて、当該アップスケール画像及び当該特徴量データに基づいて、(n+1)番目のフレーム用の代替画像が生成される(S305、S306)。
【0182】
n番目のフレームにおいて、n番目のフレームにおける画像データの全部の受信に失敗したとする(S303:N)。この場合であって、n番目のフレームにおける画像データの一部の受信に成功したことが確認されたとする(S310:Y)。この場合は、n番目のフレームにおいて、(n-1)番目のフレームで生成された、n番目のフレーム用の代替画像が更新される(S311)。そして更新後のn番目のフレーム用の代替画像が表示される(S314)。またこの場合は、n番目のフレームにおいて、更新後のn番目のフレーム用の代替画像、及び、n番目のフレーム用の特徴量データに基づいて、(n+1)番目のフレーム用の代替画像が生成される(S312、S313)。
【0183】
n番目のフレームにおいて、n番目のフレームにおける画像データの全部の受信に失敗したとする(S303:N)。この場合であって、n番目のフレームにおける画像データの一部の受信に成功しなかったことが確認されたとする(S310:N)。この場合は、n番目のフレームにおいて、(n-1)番目のフレームで生成された、n番目のフレーム用の代替画像が表示される(S314)。またこの場合は、n番目のフレームにおいて、(n-1)番目のフレームで生成されたn番目のフレーム用の代替画像、及び、n番目のフレーム用の特徴量データに基づいて、(n+1)番目のフレーム用の代替画像が生成される(S312、S313)。
【0184】
また、n番目のフレームにおいて、特徴量データの一部の受信に成功した場合は(S308:Y)、(n-1)番目のフレームで生成された、n番目のフレーム用の特徴量データが更新される(S309)。
【0185】
部分特徴量データにME情報のデータやオプティカル・フローを示すデータなどが含まれている場合、画像に示されているオブジェクトの動きを予想した代替画像の生成が可能となる。このとき、部分特徴量データが示す他の特徴量も予想の精度を上げるために活用される。部分特徴量データは、アップスケール画像の品質の向上のみならず、代替画像についての直前のフレームからの時間方向でのオブジェクトの画像内変化の再現性向上にも活用できる。
【0186】
また、本処理例において、次フレーム用の代替画像の生成の開始、及び、次フレーム用の代替画像の記憶の終了を待つことなく、アップスケール画像の表示、あるいは、当該フレーム用の代替画像の表示が実行されてもよい。
【0187】
また、受信に失敗した画像データに関連付けられている特徴量データの全部の受信に成功する場合がある。例えばこのような場合に、代替画像生成部48が、第1画像データ、及び、第2画像データに関連付けられている特徴量データに基づいて、代替画像を生成してもよい。
【0188】
また、送信制御部30は、第2画像データを送信しないよう制御する場合は、画像データを送信しないことの通知が端末12に送信されるよう制御してもよい。この場合、データ送信部32は、画像データを送信しないことの通知を端末12に送信する。またこの場合、アップスケール部44が、データ受信部40が受信する画像データを送信しないことの通知に基づいて、S203又はS303に示す処理で、通信フレームにおける画像データの全部の受信に成功したか否かを確認してもよい。
【0189】
また、代替画像更新モデル74が、本来表示されるべき画像とは異なる虚構の画像が第2代替画像として出力されるか否かを示す判定値を出力するものであってもよい。例えば、本来表示されるべき画像とは異なる虚構の画像が第2代替画像として出力される場合は、判定値「1」が出力され、本来表示されるべき画像が第2代替画像として出力される場合は、判定値「0」が出力されてもよい。この場合、学習入力データの入力に応じて代替画像更新モデル74が出力する判定値と比較される、当該学習入力データに応じた所与の学習判定値を含む教師データを用いた代替画像更新モデル74の学習が実行されてもよい。この場合、S311に示す処理で、代替画像更新モデル74から当該判定値が併せて出力されてもよい。
【0190】
そして当該判定値に基づいて、S314に示す処理で、表示制御部50が、当該フレームで生成された代替画像を表示部12fに表示させるか否かを制御してもよい。例えば、代替画像更新モデル74から判定値「1」が出力された場合は、表示制御部50は、代替画像が表示されないよう制御してもよい。また、代替画像更新モデル74から判定値「0」が出力された場合は、表示制御部50は、代替画像が表示されるよう制御してもよい。
【0191】
また、代替画像生成モデル70についても同様に、本来表示されるべき画像とは異なる虚構の画像が代替画像として出力されるか否かを示す判定値を出力するものであってもよい。例えば、本来表示されるべき画像とは異なる虚構の画像が代替画像として出力される場合は、判定値「1」が出力され、本来表示されるべき画像が代替画像として出力される場合は、判定値「0」が出力されてもよい。この場合、学習入力データの入力に応じて代替画像生成モデル70が出力する判定値と比較される、当該学習入力データに応じた所与の学習判定値を含む教師データを用いた代替画像生成モデル70の学習が実行されてもよい。この場合、S305、又は、S312に示す処理で、代替画像生成モデル70から当該判定値が併せて出力されてもよい。
【0192】
そして当該判定値に基づいて、次のフレームのS314に示す処理で、表示制御部50が、当該フレームで生成された代替画像を表示部12fに表示させるか否かを制御してもよい。例えば、代替画像生成モデル70から判定値「1」が出力された場合は、表示制御部50は、代替画像が表示されないよう制御してもよい。また、代替画像生成モデル70から判定値「0」が出力された場合は、表示制御部50は、代替画像が表示されるよう制御してもよい。
【0193】
ここで例えば、代替画像生成モデル70と代替画像更新モデル74のいずれかから判定値「1」が出力された場合は、表示制御部50は、代替画像が表示されないよう制御してもよい。
【0194】
以上で説明したように、本実施形態では、クラウドサーバ10が、生成されるべき表示対象画像の推定に端末12が成功する可能性に応じた画像データの送信制御を行う。そのため本実施形態によれば、本来表示されるべき画像とは異なる虚構の動画像が表示されるおそれを低減しつつ画像データの通信量を低減できることとなる。
【0195】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0196】
例えば、上述の第1特徴量データと上述の第2特徴量データを含む特徴量データの時系列に基づいて、代替画像生成部48による第1画像データに基づく第2の表示対象画像の推定が成功する可能性が判定されてもよい。
【0197】
ここで例えば、推定成功可能性評価モデル60が、再帰型ニューラルネットワーク(RNN)によって実装されていてもよい。
【0198】
そしてこの場合に、S106に示す処理において、推定成功可能性評価モデル60に、当該フレームの特徴量データを含む、特徴量データ記憶部28に記憶されている特徴量データの時系列が入力されるようにしてもよい。そして推定成功可能性評価モデル60が、当該入力に応じて推定成功可能性データを出力してもよい。
【0199】
ここで推定成功可能性評価モデル60の学習において、一連の高解像度画像(例えば4K画像)(高解像度画像の時系列)に対応する、特徴量データの時系列である学習入力特徴量データの時系列が生成されてもよい。
【0200】
そして、当該一連の高解像度画像の比較や、当該一連の高解像度画像に関し、代替画像生成部48により生成される代替画像の比較の目視によって、推定成功可能性教師データの値が決定されてもよい。また例えば、経験則によってユーザが推定成功可能性教師データの値を決定してもよい。
【0201】
そして、上述の学習入力特徴量データの時系列を含む学習入力データと、上述の推定成功可能性教師データと、を含む学習データが生成されてもよい。
【0202】
そして、多くの動画像や多くのフレーム画像に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、推定成功可能性評価モデル60の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データが推定成功可能性評価モデル60に入力された際の出力である推定成功可能性データと、当該学習データに含まれる推定成功可能性教師データと、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)により推定成功可能性評価モデル60のパラメータが更新されることにより、推定成功可能性評価モデル60の学習が実行されてもよい。
【0203】
また例えば、アップスケールモデル62が、再帰型ニューラルネットワーク(RNN)によって実装されていてもよい。そしてこの場合、端末12のアップスケール部44が、S202に示す処理で生成されたデコード画像を記憶するようにしてもよい。
【0204】
そしてこの場合に、S204に示す処理で、最新のデコード画像を含む、デコード画像の時系列が、アップスケールモデル62に入力されてもよい。そして、アップスケールモデル62から、当該入力に応じたアップスケール画像が出力されてもよい。
【0205】
ここでアップスケールモデル62の学習において、一連の高解像度画像(例えば4K画像)(高解像度画像の時系列)のそれぞれに対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理が実行されることにより、低解像度画像(例えば2K画像)である学習入力画像の時系列が生成されてもよい。
【0206】
そして、上述の学習入力画像の時系列を含む学習入力データと上述の高解像度画像の時系列における最後の画像であるアップスケール教師画像とを含む学習データが生成されてもよい。そして、多くの高解像度画像の時系列に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、アップスケールモデル62の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データがアップスケールモデル62に入力された際の出力であるアップスケール画像と、当該学習データに含まれるアップスケール教師画像と、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)によりアップスケールモデル62のパラメータが更新されることにより、アップスケールモデル62の学習が実行されてもよい。
【0207】
また例えば、代替画像生成モデル64が、再帰型ニューラルネットワーク(RNN)によって実装されていてもよい。そしてこの場合、端末12の代替画像生成部48が、基礎画像を記憶するようにしてもよい。
【0208】
そしてこの場合に、S205、又は、S210に示す処理で、最新の基礎画像を含む、基礎画像の時系列が、代替画像生成モデル64に入力されてもよい。そして、代替画像生成モデル64から、当該入力に応じた代替画像が出力されてもよい。
【0209】
例えば基礎画像がデコード画像であるとする。この場合、代替画像生成モデル64の学習において、所与の動画像に含まれる一連の高解像度画像(例えば4K画像)(高解像度画像の時系列)のそれぞれに対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理が実行されることにより、低解像度画像(例えば2K画像)である学習入力画像の時系列が生成されてもよい。また例えば基礎画像がアップスケール画像であるとする。この場合、代替画像生成モデル64の学習において、所与の動画像に含まれる一連の高解像度画像(例えば4K画像)のそれぞれに対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理、上述のアップスケール処理が実行されてもよい。そしてこのことによって、高解像度画像である学習入力画像の時系列が生成されてもよい。
【0210】
そして、上述の学習入力画像の時系列を含む学習入力データと、上述の所与の動画像における上述の一連の高解像度画像の次のフレームのフレーム画像である代替教師画像と、を含む学習データが生成されてもよい。そして、多くの動画像や多くのフレーム画像に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、代替画像生成モデル64の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データが代替画像生成モデル64に入力された際の出力である代替画像と、当該学習データに含まれる代替教師画像と、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)により代替画像生成モデル64のパラメータが更新されることにより、代替画像生成モデル64の学習が実行されてもよい。
【0211】
また例えば、代替画像更新モデル66が、再帰型ニューラルネットワーク(RNN)によって実装されていてもよい。そしてこの場合、端末12の代替画像生成部48が、代替画像を記憶するようにしてもよい。
【0212】
そしてこの場合に、代替画像更新モデル66に、直前のフレームの代替画像を含む代替画像の時系列、及び、当該フレームにおいて受信した画像データの一部である部分画像データが、代替画像更新モデル66に入力されてもよい。そして、代替画像更新モデル66から、当該入力に応じた第2代替画像が出力されてもよい。
【0213】
例えば基礎画像がデコード画像であるとする。この場合、代替画像更新モデル66の学習において、所与の動画像に含まれる一連の高解像度画像(例えば4K画像)(高解像度画像の時系列)のそれぞれに対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理が実行されることにより、低解像度画像(例えば2K画像)である学習入力画像の時系列が生成されてもよい。また例えば基礎画像がアップスケール画像であるとする。この場合、代替画像更新モデル66の学習において、所与の動画像に含まれる一連の高解像度画像(例えば4K画像)のそれぞれに対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理、上述のアップスケール処理が実行されてもよい。そしてこのことによって、高解像度画像である学習入力画像の時系列が生成されてもよい。
【0214】
そして、上述の所与の動画像における上述の一連の高解像度画像の次のフレームのフレーム画像に対して上述のダウンスケール処理、及び、上述のエンコード処理が実行されることにより生成される画像データの一部である学習入力部分画像データが生成されてもよい。
【0215】
そして、上述の学習入力画像の時系列、及び、学習入力部分画像データを含む学習入力データと、上述の所与の動画像における上述の一連の高解像度画像の次のフレームのフレーム画像である代替教師画像を含む学習データが生成されてもよい。そして、多くの動画像や多くのフレーム画像に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、代替画像更新モデル66の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データが代替画像更新モデル66に入力された際の出力である代替画像と、当該学習データに含まれる代替教師画像と、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)により代替画像更新モデル66のパラメータが更新されることにより、代替画像更新モデル66の学習が実行されてもよい。
【0216】
また例えば、アップスケールモデル68が、再帰型ニューラルネットワーク(RNN)によって実装されていてもよい。そしてこの場合、端末12のアップスケール部44が、S302に示す処理で生成されたデコード画像、及び、S301に示す処理で受信された特徴量データを記憶するようにしてもよい。
【0217】
そしてこの場合に、S304に示す処理で、アップスケールモデル68に、最新のデコード画像を含む、デコード画像の時系列、及び、最新の特徴量データを含む、特徴量データの時系列が、アップスケールモデル68に入力されてもよい。そして、アップスケールモデル68から、当該入力に応じたアップスケール画像が出力されてもよい。
【0218】
ここでアップスケールモデル68の学習において、一連の高解像度画像(例えば4K画像)(高解像度画像の時系列)のそれぞれに対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理が実行されることにより、低解像度画像(例えば2K画像)である学習入力画像の時系列が生成されてもよい。そして、上述した処理と同様の処理により、当該一連の高解像度画像に対応する特徴量データの時系列である学習入力特徴量データの時系列が生成されてもよい。
【0219】
そして、上述の学習入力画像の時系列と上述の学習入力特徴量データの時系列とを含む学習入力データと、上述の高解像度画像の時系列における最後の画像であるアップスケール教師画像と、を含む学習データが生成されてもよい。そして、多くの高解像度画像の時系列に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、アップスケールモデル68の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データがアップスケールモデル68に入力された際の出力であるアップスケール画像と、当該学習データに含まれるアップスケール教師画像と、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)によりアップスケールモデル68のパラメータが更新されることにより、アップスケールモデル68の学習が実行されてもよい。
【0220】
また例えば、代替画像生成モデル70が、再帰型ニューラルネットワーク(RNN)によって実装されていてもよい。そしてこの場合、端末12の代替画像生成部48が、基礎画像及び基礎画像に関連付けられている特徴量データを記憶するようにしてもよい。
【0221】
そしてこの場合に、代替画像生成モデル70に、最新の基礎画像を含む、基礎画像の時系列、及び、最新の特徴量データを含む、特徴量データの時系列が、代替画像生成モデル70に入力されてもよい。そして、代替画像生成モデル70から、当該入力に応じた代替画像が出力されてもよい。
【0222】
例えば基礎画像がデコード画像であるとする。この場合、代替画像生成モデル64の学習において、所与の動画像に含まれる一連の高解像度画像(例えば4K画像)(高解像度画像の時系列)のそれぞれに対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理が実行されることにより、低解像度画像(例えば2K画像)である学習入力画像の時系列が生成されてもよい。また例えば基礎画像がアップスケール画像であるとする。この場合、代替画像生成モデル70の学習において、所与の動画像に含まれる一連の高解像度画像(例えば4K画像)のそれぞれに対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理、上述のアップスケール処理が実行されてもよい。そしてこのことによって、高解像度画像である学習入力画像の時系列が生成されてもよい。そして、上述した処理と同様の処理により、当該高解像度画像の時系列に対応する学習入力特徴量データの時系列が生成されてもよい。
【0223】
そして、上述の学習入力画像の時系列、及び、上述の学習入力特徴量データの時系列を含む学習入力データと、一連の高解像度画像の次のフレームのフレーム画像である代替教師画像と、を含む学習データが生成されてもよい。そして、多くの動画像や多くのフレーム画像に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、代替画像生成モデル70の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データが代替画像生成モデル70に入力された際の出力である代替画像と、当該学習データに含まれる代替教師画像と、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)により代替画像生成モデル70のパラメータが更新されることにより、代替画像生成モデル70の学習が実行されてもよい。
【0224】
また例えば、特徴量データ更新モデル72が、再帰型ニューラルネットワーク(RNN)によって実装されていてもよい。そしてこの場合、端末12の代替画像生成部48が、特徴量データを記憶するようにしてもよい。
【0225】
そしてこの場合に、特徴量データ更新モデル72に、直前のフレームの特量量データを含む特徴量データの時系列、及び、当該フレームにおいて受信した特徴量データの一部である部分特徴量データが、特徴量データ更新モデル72に入力されてもよい。そして、特徴量データ更新モデル72から、当該入力に応じた第2特徴量データが出力されてもよい。
【0226】
特徴量データ更新モデル72の学習において、上述した処理と同様の処理により、所与の動画像に含まれる一連の高解像度画像(例えば4K画像)に対応する特徴量データの時系列である学習入力特徴量データの時系列が生成されてもよい。そして、上述した処理と同様の処理により、一連の高解像度画像の次のフレームのフレーム画像である第2フレーム画像に対応する特徴量データの一部である学習入力部分特徴量データが生成されてもよい。
【0227】
そして、上述の学習入力特徴量データの時系列、及び、上述の学習入力部分特徴量データを含む学習入力データと、上述の第2フレーム画像に対応する特徴量データである特徴量教師データと、を含む学習データが生成されてもよい。そして、多くの動画像や多くのフレーム画像に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、特徴量データ更新モデル72の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データが特徴量データ更新モデル72に入力された際の出力である特徴量データと、当該学習データに含まれる特徴量教師データと、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)により特徴量データ更新モデル72のパラメータが更新されることにより、特徴量データ更新モデル72の学習が実行されてもよい。
【0228】
また例えば、代替画像更新モデル74が、再帰型ニューラルネットワーク(RNN)によって実装されていてもよい。そしてこの場合、端末12の代替画像生成部48が、代替画像、及び、特徴量データを記憶するようにしてもよい。
【0229】
そしてこの場合に、代替画像更新モデル74に、直前のフレームの代替画像を含む代替画像の時系列、直前のフレームの代替画像を含む代替画像の時系列に対応する特徴量データの時系列、及び、当該フレームにおいて受信した画像データの一部である部分画像データが、代替画像更新モデル74に入力されてもよい。そして、代替画像更新モデル74から、当該入力に応じた第2代替画像が出力されてもよい。
【0230】
例えば基礎画像がデコード画像であるとする。この場合、代替画像更新モデル74の学習において、所与の動画像に含まれる一連の高解像度画像(例えば4K画像)(高解像度画像の時系列)のそれぞれに対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理が実行されることにより、低解像度画像(例えば2K画像)である学習入力画像の時系列が生成されてもよい。また例えば基礎画像がアップスケール画像であるとする。この場合、代替画像更新モデル74の学習において、所与の動画像に含まれる一連の高解像度画像(例えば4K画像)のそれぞれに対して、上述のダウンスケール処理、上述のエンコード処理、及び、上述のデコード処理、上述のアップスケール処理が実行されてもよい。そしてこのことによって、高解像度画像である学習入力画像の時系列が生成されてもよい。また、上述の処理と同様の処理により、当該高解像度画像の時系列に対応する学習入力特徴量データの時系列が生成されてもよい。
【0231】
そして、上述の所与の動画像における上述の一連の高解像度画像の次のフレームのフレーム画像に対して上述のダウンスケール処理、及び、上述のエンコード処理が実行されることにより生成される画像データの一部である学習入力部分画像データが生成されてもよい。
【0232】
そして、上述の学習入力画像の時系列、上述の学習入力特徴量データの時系列、及び、学習入力部分画像データを含む学習入力データと、上述の一連の高解像度画像の次のフレームのフレーム画像である代替教師画像とを含む学習データが生成されてもよい。そして、多くの動画像や多くのフレーム画像に基づいてこのようにして生成される複数の学習データを用いた教師あり学習により、代替画像更新モデル74の学習が実行されてもよい。例えば、学習データに含まれる学習入力データが代替画像更新モデル74に入力された際の出力である代替画像と、当該学習データに含まれる代替教師画像と、が比較されてもよい。そして当該比較の結果に基づいて、誤差逆伝搬法(バックプロパゲーション)により代替画像更新モデル74のパラメータが更新されることにより、代替画像更新モデル74の学習が実行されてもよい。
【0233】
以上のように本実施形態においてデータの時系列が入力される機械学習モデルを用いることで、過去のフレームのデータの時系列に基づいて当該フレームで起こる変化の予測を加味したデータが機械学習モデルから出力される。そのため機械学習モデルの出力結果の精度をより向上させることができる。
【0234】
また本実施形態において例えば、推定成功可能性評価モデル60が、敵対的生成ネットワーク(GAN)によって実装されていてもよい。また例えば、アップスケールモデル62が、敵対的生成ネットワーク(GAN)によって実装されていてもよい。また例えば、代替画像生成モデル64が、敵対的生成ネットワーク(GAN)によって実装されていてもよい。また例えば、代替画像更新モデル66が、敵対的生成ネットワーク(GAN)によって実装されていてもよい。また例えば、アップスケールモデル68が、敵対的生成ネットワーク(GAN)によって実装されていてもよい。また例えば、代替画像生成モデル70が、敵対的生成ネットワーク(GAN)によって実装されていてもよい。また例えば、特徴量データ更新モデル72が、敵対的生成ネットワーク(GAN)によって実装されていてもよい。また例えば、代替画像更新モデル74が、敵対的生成ネットワーク(GAN)によって実装されていてもよい。
【0235】
また例えば、端末12のアップスケール部44が、特徴量データに含まれる、超解像処理の実行要否を示すデータに基づいて、超解像処理の実行要否を決定してもよい。そして、超解像処理を実行しないことが決定された場合に、アップスケール部44は、アップスケール処理を実行しないよう制御してもよい。また、超解像処理を実行しないことが決定された場合に、アップスケール部44は、代替画像の生成処理を実行しないよう代替画像生成部48を制御してもよい。そしてこの場合に、表示制御部50が、デコード画像、又は、直前のフレームで表示された画像を、表示部12fに表示させてもよい。
【0236】
また例えば、端末12の代替画像生成部48が、基礎画像に基づいて、代替画像を生成するか否かを決定してもよい。ここで上述した方法と同様の方法による学習が実行された、代替画像を生成するか否かを示す情報を出力する学習済の代替画像生成モデル64を用いて代替画像を生成するか否かが決定されてもよい。また、代替画像生成部48が、基礎画像、及び、当該基礎画像に関連付けられている特徴量データに基づいて、代替画像を生成するか否かを決定してもよい。ここで上述した方法と同様の方法による学習が実行された、代替画像を生成するか否かを示す情報を出力する学習済の代替画像生成モデル70を用いて代替画像を生成するか否かが決定されてもよい。そして、代替画像を生成しないことが決定された際に、表示制御部50が、デコード画像、又は、直前のフレームで表示された画像を、表示部12fに表示させてもよい。
【0237】
また例えば、ダウンスケールされる前のプレイ画像が複数の部分画像に分割されてもよい。ここで例えば、プレイ画像が、8×8ピクセル、あるいは、32×32ピクセルなどのサイズの矩形領域を占める複数の部分画像に分割されてもよい。また例えば、プレイ画像を横方向に分割することにより、プレイ画像が、複数のライン(例えば32ライン)を束ねたスライス状(ストライプ状)の複数の部分画像に分割されてもよい。この場合、当該部分画像が上述のオリジナル画像に相当する。そして当該部分画像である当該オリジナル画像に対して、
図3に示すS102~S108、及び、
図6に示すS201~S212に示す一連の処理が実行されるようにしてもよい。あるいは、当該部分画像である当該オリジナル画像に対して、
図3に示すS102~S108、及び、
図13に示すS301~S314に示す一連の処理が実行されるようにしてもよい。
【0238】
また、プレイ画像がオリジナル画像に相当する場合であっても、部分画像がオリジナル画像に相当する場合であっても、S204、S206、S209、S211、S304、S306、S311、S313に示す処理が、オリジナル画像よりも小さな粒度で実行されてもよい。例えば、8×8ピクセルの画像毎、あるいは、32×32ピクセルなどの画像毎にS204、S206、S304、及び、S306に示す処理が実行されてもよい。ここで、デコード画像の解像度が1920×1088ピクセルであって、32×32ピクセルの画像毎に上述の処理が実行される際には、当該処理が60×24回実行されることとなる。この場合、機械学習モデルの学習に用いられる学習入力画像は、当該処理において当該機械学習モデルに入力される画像と同形同サイズの画像であってもよい。
【0239】
また、S304、S309、S311、S313に示す処理が、特徴量データよりも小さな粒度で実行されてもよい。この場合、機械学習モデルの学習に用いられる学習入力部分特徴量データや学習入力特徴量データは、当該処理において当該機械学習モデルに入力されるデータと同サイズのデータであってもよい。
【0240】
また、アップスケール部44が、超解像処理や外挿を実行することによりアップスケール画像を生成してもよい。また、代替画像生成部48が、外挿を実行することにより代替画像を生成してもよい。
【0241】
また、アップスケールモデル62、代替画像生成モデル64、代替画像更新モデル66、アップスケールモデル68、代替画像生成モデル70、特徴量データ更新モデル72、代替画像更新モデル74は、それぞれ別の機械学習モデルであってもよいし、一部又は全部について一体化された一体型の機械学習モデルであってもよい。
【0242】
また本発明の適用範囲は、クラウドゲーミングサービスが提供される状況に限定されない。本発明は、画像データが送受信される状況については一般的に適用可能である。
【0243】
ここで例えば、ゲームのプレイ状況を表す動画像を配信する配信サーバに、クラウドサーバ10から、画像データ、あるいは、画像データ及び特徴量データが、繰り返し送信されるようにしてもよい。そして配信サーバが、一連のプレイ画像に相当する、それぞれ順序が関連付けられた、画像データ、あるいは、画像データ及び特徴量データを記憶するようにしてもよい。そして事後的に、ゲームのプレイ状況を表す動画像を視聴するユーザが使用する端末からの要求に応じて、配信サーバが、配信サーバに記憶された画像データ、あるいは、画像データ及び特徴量データを、関連付けられている順序に従って当該端末に順次送信するようにしてもよい。そして当該端末において、
図1に示す端末12と同様の処理が実行されてもよい。
【0244】
また、ゲーム実況が行われる状況において、上述の配信サーバが、画像データ、あるいは、画像データ及び特徴量データの受信に応じて、リアルタイムで、画像データ、あるいは、画像データ及び特徴量データをゲームのプレイ状況を表す動画像を視聴するユーザが使用する端末に送信してもよい。そして、当該端末において、
図1に示す端末12と同様の処理が実行されてもよい。
【0245】
ここでクラウドサーバ10が、画像データ、あるいは、画像データ及び特徴量データを端末に送信する上述の配信サーバの役割を兼ねていてもよい。また、端末12において
図1に示すクラウドサーバ10と同様の処理が実行され、一連のプレイ画像に相当する、画像データ、あるいは、画像データ及び特徴量データが端末12から配信サーバに繰り返し送信されるようにしてもよい。
【0246】
また、上記の具体的な文字列や数値及び図面中の具体的な文字列や数値は例示であり、これらの文字列や数値には限定されない。