(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-07
(45)【発行日】2022-12-15
(54)【発明の名称】荷受けステージ及びその取付け方法
(51)【国際特許分類】
E04G 1/15 20060101AFI20221208BHJP
E04G 5/14 20060101ALI20221208BHJP
【FI】
E04G1/15
E04G5/14 302A
(21)【出願番号】P 2018215204
(22)【出願日】2018-11-16
【審査請求日】2021-10-18
(31)【優先権主張番号】P 2017221478
(32)【優先日】2017-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】516346964
【氏名又は名称】株式会社豊裕工業
(73)【特許権者】
【識別番号】000227146
【氏名又は名称】日綜産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100122323
【氏名又は名称】石川 憲
(74)【代理人】
【識別番号】100067367
【氏名又は名称】天野 泉
(72)【発明者】
【氏名】関 信行
(72)【発明者】
【氏名】武内 満
【審査官】佐藤 史彬
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-017828(JP,A)
【文献】特開2017-048602(JP,A)
【文献】特開平11-148225(JP,A)
【文献】特開平11-229615(JP,A)
【文献】特開2002-256695(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 1/15
E04G 5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠組み足
場又は単管足場の平側に張出して設けた荷受けステー
ジにおいて、
相対向する一対の妻側フレー
ムと、
上記各妻側フレー
ムの一端に回転自在に設けたフレーム取付け部
材と、
上記各妻側フレー
ムの他端に設けた上下一対の手摺取付け部
材と、
上記各手摺取付け部
材に取付けた一対の手摺支
柱と、
上記各妻側フレー
ム間に架け渡した足場
板と、
上記各妻側フレー
ム上方に配置されて上記枠組み足
場の建
材又は
上記単管足場の支柱と上記各手摺支
柱との間にそれぞれ着脱自在に架設した妻側手
摺と、
上記各手摺支
柱間に架設した平側手
摺と、
上記各妻側フレー
ムの下部に一端が連結されるとともに他端が斜材取付け部
材を介して上記建
材又は
上記支柱に着脱自在に取付けられる斜
材とを備え、
上記各妻側フレー
ムの一端は、上記各フレーム取付け部
材を介して上記建
材又は
上記単管足場の支柱に対して周方向に回転自在に取り付けられる
ことを特徴とする荷受けステージ。
【請求項2】
上記妻側フレー
ムは、梁を介して結合した上下一対の長尺な枠
材と、
上記上下一対の枠材のうち上側の枠
材の一端にブラケッ
トを介して結合した支持ロッ
ドと、
上記上下一対の枠材のうち下側の枠
材の一端に設けた断面コ字状又はU字状のガイ
ドと、上記下側
の枠
材の端部
の下部に設けた斜材取付け用の斜材取付け部
材とを有し、
上記一対の手摺取付け部材のうち上側に配置される上側手摺取付け部材は上記上側の枠材の他端に設けられ、
上記一対の手摺取付け部材のうち下側に配置される下側手摺取付け部材は上記下側の枠材の他端に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の荷受けステージ。
【請求項3】
上記妻側手
摺と上記平側手
摺とは
、それぞれ相対向する一対の縦
桟と、上記縦
桟間にそれぞれ架設した横
桟、中
桟及び巾
木と、上記各縦
桟の側部に張り出して設けたブラケッ
トと、上記横
桟の両端部にそれぞれ設けたクラン
プとを有する
ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の荷受けステージ。
【請求項4】
上記フレーム取付け部
材が、上記支持ロッ
ドの外周と上記ガイ
ドの内周に回転自在に挿入した回転ロッ
ドと、上記回転ロッ
ドの上端外周に設けたフッ
クと、上記回転ロッ
ドの下端部に設け
た抱持用ブラケッ
トと、上記抱持用ブラケッ
トに着脱自在に挿入した
楔とを有し、
上記妻側フレームは、上記ガイ
ドに形成した孔を介して上記回転ロッ
ドに形成された孔に着脱自在に挿入される係止ピン
を有する
ことを特徴とする請求項2又は請求項2を引用する請求項3のいずれか一項に記載の荷受けステージ。
【請求項5】
フレーム取付け部
材が、上記支持ロッ
ドの外周と上記ガイ
ドの内周に回転自在に挿入した回転ロッ
ドと、上記回転ロッ
ドの上部外周に連結され上記建
材を抱持可能なフックプレー
トと、上記フックプレー
トの端部に設けられ上記枠組
み足
場の横架
材に引掛け可能な横架材用係止
片と、上記回転ロッ
ドの中間部に水平に張出して設けた断面円弧状の当て
板を有する中間支持部
材と、上記回転ロッ
ドの下端部に設けたプレート状
の抱持用ブラケッ
トと、上記抱持用ブラケッ
トの先端部に設けられた楔挿入用リン
グと、上記楔挿入用リン
グ内に着脱自在に挿入した
楔とを有し、
上記妻側フレームは、上記ガイ
ドに形成した孔を介して上記回転ロッ
ドに形成された
孔に着脱自在に挿入される係止ピン
を有する
ことを特徴とする請求項2又は請求項2を引用する請求項3のいずれか一項に記載の荷受けステージ。
【請求項6】
上記上側手摺取付け部
材が、上記上側の枠
材の端部に取付けた筒
体と、上記筒
体に設けられて
上記筒
体に形成した孔から上記手摺支
柱に着脱自在に挿入する
第二係止ピ
ンとを有し、
上記下側手摺取付け部
材が、上記下側
の枠
材の端部に設けたソケッ
トを有する
ことを特徴とする請求項2、
請求項2を引用する請求項3、請求項4又は5のいずれか一項に記載の荷受けステージ。
【請求項7】
上記手摺支
柱が、上記手摺取付け部
材に回転自在に挿入したパイプ支
柱と、上記パイプ支
柱の上部に挿入して固定されたガイドロッ
ドと、上記ガイドロッ
ドの外周に回転自在に挿入した筒
体と、上記ガイドロッ
ドの上端に固定したストッ
パとを有し、
上記筒
体の外周上部に上記妻側手
摺と上記平側手
摺における
上記各クラン
プを取付けている
ことを特徴とする請求項3
又は請求項3を引用する請求項4、5又は6のいずれか一項に記載の荷受けステージ。
【請求項8】
枠組み足
場又は単管足場の平側に張出して設けた荷受けステー
ジの取付け方法において、
上記荷受けステー
ジが、相対向する一対の妻側フレー
ムと、上記各妻側フレー
ムの一端に回転自在に設けたフレーム取付け部
材と、上記各妻側フレー
ムの他端に設けた上下一対の手摺取付け部
材と、上記各手摺取付け部
材に取付けた一対の手摺支
柱と、上記各妻側フレー
ム間に架け渡された足場
板と、上記各妻側フレー
ム上方に配置されて上記枠組み足
場の建
材又は
上記単管足場の支柱と上記各手摺支
柱との間にそれぞれ着脱自在に架設した妻側手
摺と、上記各手摺支
柱間に架設した平側手
摺と、上記妻側フレー
ムの下部に一端が連結されるとともに他端が斜材取付け部
材を介して上記建
材又は
上記支柱に着脱自在に取付けられる斜材と
を有しており、
上記枠組み足場又は
上記単管足場の平側に上記各妻側フレー
ムを配置し、次いで
上記各妻側フレー
ムの一端を上記各フレーム取付け部
材を介して
上記枠組み足場の建
材又は
上記単管足場の支柱に回転自在に取付ける工程と、
上記斜
材を上記各斜材取付け部
材を介して上記建
材又は
上記支柱に取付ける工程と、
上記妻側フレー
ムに上記手摺取付け部
材を介して
上記手摺支
柱を取付けるとともに上記妻側手
摺の両端をそれぞれ上記建
材又は
上記支柱と上記手摺支
柱とに取付ける工程と、
上記各妻側フレー
ムをそれぞれ上記建
材又は
上記支柱を中心にして平側から妻側に90度回転させる工程と、
妻側に向きを変えた対向する一対の
上記妻側フレー
ム間に
上記足場
板を架設する工程と、
上記足場
板上で上記平側手
摺の両側を上記対向する一対の上記各手摺支
柱間に架設させる工程と、
からなる荷受けステージの取付け方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷受けステージ及びその取付け方法に関し、特に枠組み足場又は単管足場の平側(正面側)に張出して設ける荷受けステージと、この荷受けステージを上記足場に取付ける取付け方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ビルディング等の建築物の建築、解体、修理又は橋梁等の構築物の構築、解体、修理時には建築物又は構築物の工事現場に枠組み足場又は単管足場を設置し、これらの足場を利用して作業者が諸作業を行っている。
【0003】
そして、この作業を行う場合、特に高所作業を行う場合、建築資材、構築資材等を枠組み足場や単管足場にその都度搬送するのは困難であり、搬送時間もかかるので、予め枠組み足場又は単管足場の平側に荷受けステージを張出して設け、この荷受けステージに資材、工具等を一時的にまとめて置いておき、必要に応じてこれらの資材等を枠組み足場又は単管足場に運び込むようにしているのが普通である。
【0004】
この場合、荷受けステージを枠組み足場又は単管足場に設置するには、例えば特許文献1に示すように、予め地上で荷受けステージを組立てておき、次いでこの荷受けステージをクレーンで吊り上げて枠組み足場の平側に搬送し、更にこの荷受けステージを吊り下げた状態でこの荷受けステージに設けた取付け金具を枠組み足場の建枠に取付け、また荷受けステージの下部に設けた斜材を建枠の建材に結合して行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記した特許文献1に示す荷受けステージとその取付け方法では機能上欠陥があるわけでは無いが、次のような不具合の改善が望まれている。
【0007】
すなわち、荷受けステージを枠組み足場の平側に搬送する場合はクレーンで吊り下げて行うので、建築現場、構築現場にクレーンを設置する必要があるため、設備費が高額となり、クレーンの搬送、設置作業も困難である。
【0008】
さらに、荷受けステージを吊り下げた状態で作業者が枠組み足場側から取付け金具の取付け作業や斜材の取付け作業を行うので作業が困難であり、熟練を要する。
【0009】
そこで、本発明の目的は、クレーンを使用せず、枠組み足場や単管足場上で組み立て出来る荷受けステージ及びその取付け方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため、本発明の荷受けステージの手段は、枠組み足場又は単管足場の平側に張出して設けた荷受けステージにおいて、相対向する一対の妻側フレームと、上記各妻側フレームの一端に回転自在に設けたフレーム取付け部材と、上記各妻側フレームの他端に設けた上下一対の手摺取付け部材と、上記各手摺取付け部材に取付けた一対の手摺支柱と、上記各妻側フレーム間に架け渡した足場板と、上記各妻側フレーム上方に配置されて上記枠組み足場の建材又は上記単管足場の支柱と上記各手摺支柱との間にそれぞれ着脱自在に架設した妻側手摺と、上記各手摺支柱間に架設した平側手摺と、上記各妻側フレームの下部に一端が連結されるとともに他端が斜材取付け部材を介して上記建材又は上記支柱に着脱自在に取付けられる斜材とを備え、上記各妻側フレームの一端は、上記各フレーム取付け部材を介して上記建材又は上記単管足場の支柱に対して周方向に回転自在に取り付けられることを特徴とするものである。
【0011】
同じく、荷受けステージの取付け方法は、上記荷受けステージが、相対向する一対の妻側フレームと、上記各妻側フレームの一端に回転自在に設けたフレーム取付け部材と、上記各妻側フレームの他端に設けた上下一対の手摺取付け部材と、上記各手摺取付け部材に取付けた一対の手摺支柱と、上記各妻側フレーム間に架け渡された足場板と、上記各妻側フレーム上方に配置されて上記枠組み足場の建材又は上記単管足場の支柱と上記各手摺支柱との間にそれぞれ着脱自在に架設した妻側手摺と、上記各手摺支柱間に架設した平側手摺と、上記妻側フレームの下部に一端が連結されるとともに他端が斜材取付け部材を介して上記建材又は上記支柱に着脱自在に取付けられる斜材とを有しており、上記枠組み足場又は上記単管足場の平側に上記各妻側フレームを配置し、次いで上記各妻側フレームの一端を上記各フレーム取付け部材を介して上記枠組み足場の建材又は上記単管足場の支柱に回転自在に取付ける工程と、上記斜材を上記各斜材取付け部材を介して上記建材又は上記支柱に取付ける工程と、上記妻側フレームに上記手摺取付け部材を介して上記手摺支柱を取付けるとともに上記妻側手摺の両端をそれぞれ上記建材又は上記支柱と上記手摺支柱とに取付ける工程と、上記各妻側フレームをそれぞれ上記建材又は上記支柱を中心にして平側から妻側に90度回転させる工程と、妻側に向きを変えた対向する一対の上記妻側フレーム間に上記足場板を架設する工程と、上記足場板上で上記平側手摺の両側を上記対向する一対の上記各手摺支柱間に架設させる工程とからなることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
各請求項の発明によれば、一対の妻側フレームを予め枠組み足場の建材又は単管足場の支柱に予め回転自在に取付けて平側に配置しておき、次いでこの妻側フレームに妻側手摺取付けた状態で平側から妻側に回転させ、この状態からこの妻側フレームを利用して足場板、平側手摺を順次組み付けできるので、クレーン等を利用することなく枠組み足場側又は単管足場側で荷受けステージを設置できる。
【0013】
その為クレーン等をその都度用意する必要が無く作業性、経済性の向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】枠組み足場の平側に一実施の形態に係る荷受けステージを設置した状態の斜視図である。
【
図2】枠組み足場に設置した一実施の形態に係る荷受けステージの妻側側面図である。
【
図3】枠組み足場に設置した一実施の形態に係る荷受けステージの平側正面図である。
【
図4】(A)は一実施の形態に係る荷受けステージにおける
手摺取付け部材を取付けた
状態の妻側フレームの平面図であり、(B)は同側面図である。
【
図5】(A)はフレーム取付け部材と手摺取付け部材とを取付けた状態の一実施の形態に係る荷受けステージにおける妻側フレームの平面図であり、(B)は同側面図である。
【
図6】一実施の形態に係る荷受けステージにおける妻側フレームの一端に設けたフレーム取付け部材の一部切欠き拡大側面図である。
【
図7】(A)は
図6のA-A線から見た平面図であり、(B)は
図6のB-B線横断平面図である。
【
図8】(A)は一実施の形態に係る荷受けステージにおける手摺取付け部材とこの手摺取付け部材に取付けた手摺支柱の一部縦断拡大側面図であり、(B)は
図8(A)のA-A線から見た断面図である。
【
図10】(A)は一実施の形態に係る荷受けステージにおける斜材の一部切欠き拡大側面図であり、(B)は同平面図である。
【
図11】(A)は一実施の形態に係る荷受けステージにおける妻側フレームの下部に設けた上側斜材取付け部材の拡大側面図であり、(B)は同正面図である。
【
図12】(A)は巾木の平面図であり、(B)は妻側手摺における上側横桟の平面図であり、(C)は
平側手摺の
正面図である。
【
図13】枠組み足場の平側に取付けた一実施の形態に係る荷受けステージにおける妻側フレームと妻側手摺とを平側から妻側に回転させている状態を示す斜視図である。
【
図14】枠組み足場に一実施の形態に係る荷受けステージにおける妻側フレームと妻側手摺とを妻側に向けた状態の斜視図である。
【
図15】(A)から(E)は一実施の形態に係る荷受けステージの取付け工程を示す工程図である。
【
図16】枠組み足場に設置した他の実施の形態に係る荷受けステージの妻側側面図である。
【
図17】他の実施の形態に係る荷受けステージにおけるフレーム取付け部材の取付け状態を示す一部拡大斜視図である。
【
図18】他の実施の形態に係る荷受けステージにおける下側斜材取付け部材の取付け状態を示す一部拡大斜視図である。
【
図19】(A)は他の実施の形態に係る荷受けステージにおける妻側フレームの平面図であり、(B)は同側面図である。
【
図20】(A)は他の実施の形態に係る荷受けステージにおけるフレーム取付け部材の拡大側面図であり、(B)は同背面図であり、(C)は同正面図であり、(D)は
図20(A)のA-A線
視平面図であり、(E)は
図20(A)のB-B線断面図であり、(F)は
図20(A)のC-C線断面図である。
【
図21】(A)は
他の実施の形態に係る荷受けステージにおける斜材の拡大側面図であり、(B)は同平面図である。
【
図22】(A)は他の実施の形態に係る荷受けステージにおける下側斜材取付け部材の拡大側面図であり、(B)は同平面図であり、(C)は同底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、荷受けステージ及びその取付け方法に関する。この荷受けステージは
図1~
図15に示す一実施の形態に係る荷受けステージ
Sと、
図16~
図22に示す他の実施の形態に係る荷受けステージ
SAがあるが、両者の基本形態、作用効果は同じである。
【0016】
すなわち、両者は後述するように、
図2に示すフレーム取付け部材2と斜材取付け部材11の構造が
図16に示すフレーム取付け部材2Aと斜材取付け部材11Aの構造とは異なっているがその他の構造は同じである。
【0017】
以下詳細に説明する。一実施の形態に係る荷受けステージSは
図1、
図2に示すように、枠組み足場Tの平側(正面側)に張出して設けられ、ビルディング等の建築物の建築、解体、修理又は橋梁等の構築物の構築、解体、修理等の高所作業を行う場合、資材、工具等を一時的にまとめて置いておき、必要に応じてこれらの資材等を枠組み足場に運び込むようにするものである。なお、足場としては、単管を組み付けた単管足場であっても良い。
【0018】
枠組み足場Tは公知のように、建材Uを起立した複数の建枠Vと、各建枠V間に架設した足場板Wと、各建枠V間に架設した手摺及びブレース等で構成されている。
【0019】
本発明の一実施の形態に係る荷受けステージSはこの枠組み足場Tの平側に配置されているが、他の足場、例えば単管を組み合わせて単管足場に取付けられても良い。
【0020】
本発明の一実施の形態に係る荷受けステージSは、
図1、
図2に示すように、枠組み足場Tの平側に張出して設けられるものである。但し、工事現場によっては、枠組み足場
Tの妻側に設けることも可能である。
【0021】
この荷受けステージSは
図1~
図3に示すように、相対向する一対の妻側フレーム1、1と、各妻側フレーム1、1の一端に回転自在に設けたフレーム取付け部材2と、各妻側フレーム1、1の他端に設けた上下一対の手摺取付け部材3、4と、手摺取付け部材3、4に取付けた手摺支柱5、5と、各妻側フレーム1、1間に架け渡した足場板6と、各妻側フレーム1、1の上方に配置されて枠組み足場Tの建材Uと手摺支柱5との間にそれぞれ着脱自在に架設した妻側手摺8、8と、各手摺支柱5、5間に架設した平側手摺9、9と、妻側フレーム1の下部に一端が連結されるとともに他端が斜材取付け部材11、11を介して上記建材U又は支柱に着脱自在に取付けられる斜材10、10とを備えている。
【0022】
妻側手摺8と平側手摺9は、同じ構造に形成されており、具体的には、
図3、
図12に示すように、それぞれ相対向する一対の縦桟80、81と、各縦桟80、81の上端同士に架設された横桟82と、各縦桟80,81の中間部同士に架設された中桟83と、各縦桟80、81の下端同士に架設された巾木Hとを備える。また、符示しないが横桟82、中桟83、巾木Hは、それぞれアウターと、当該アウター内をスライド自在なインナーを有しており、インナーとアウターとを相対的にスライドさせることで、妻側手摺8及び平側手摺9の幅方向長さを任意の長さに伸縮できる。
【0023】
また、本実施の形態に係る妻側手摺8及び平側手摺9は、横桟82の
図12中右端と、
図12中左側の縦桟80の上端に、それぞれ外側幅方向である側方に張り出すクランプ85、86を備えている。そして、妻側手摺8及び平側手摺9は、各縦桟80,81の下端にも、それぞれ外側幅方向である側方に張り出すブラケット87,88を備えている。なお、本例では、図中右側のクランプ86は、横桟82に設けられているが、右側の縦桟81の上端に設けられてもよい。
【0024】
荷受けステージSの平側長さを長くする場合は平側手摺9の長さを妻側手摺8に比べて長くしても良いが、予め両者を同じ長さで同じ構造に成形しておいて、
荷受けステージSの平側の長さを長くしたい場合は
図1、
図3に示すように中間にもう一つの中間妻側フレーム1と中間手摺支柱5を設け、この中間妻側フレーム1の両側にそれぞれ二組の平側手摺9、9を組み付けておけば良い。
【0025】
妻側フレーム1は、
図4に示すように、複数の梁15、16を介して結合した上下一対の長尺な枠材12a、12bと、上側の枠材12aの一端にブラケット13を介して結合されて鉛直下方向を向く支持ロッド14と、下側の枠材12bの一端に設けた断面コ字状又はU字状のガイド17と
、下側の枠材12bの手摺取付け部材側である他端側下部に設けた斜材取付け用の上側斜材取付け部材24とから構成されている。
また、上側の枠材12aの他端には上側手摺取付け部材3が設けられ、下側の枠材12bの他端には下側手摺取付け部材4が設けられている。
【0026】
上側手摺取付け部材3は、
図8に示すように、上側の枠材12aの端部に取付けられ径方向に内外を連通する孔を有する筒体20と、筒体20に設けられ
第二係止ピン21を筒体20の上記孔に挿入可能に保持するピンホルダ22とを備える。
【0027】
下側手摺取付け部材4は、同じく
図8に示すように、下側の枠材12bの端部に設けた有底筒状のソケット23で構成されている。また、ソケット23の底部には開口部が設けられており、雨が降ったとしても雨水が溜まらないようになっている。
【0028】
手摺支柱5は、
図8、
図9に示すように、手摺取付け部材3、4に回転自在に挿入可能であって径方向に内外を連通する孔30aを有するパイプ支柱30と、パイプ支柱30の上部に挿入して固定されたガイドロッド31と、ガイドロッド31の外周に回転自在に挿入された筒体32と、ガイドロッド31の上端にボルト35を介して固定されたストッパ33とで構成されている。
【0029】
そして、手摺支柱5を取り付ける際には、まず、ソケット23と筒体20に手摺支柱5の下端を挿入するとともに手摺支柱5の孔30aと筒体20に形成された孔を対向させた状態で第二係止ピン21を挿入して、手摺支柱5を抜け止めする。次に、手摺支柱5の中間部を妻側手摺8に設けられたブラケット88で保持させて、手摺支柱5の上端を妻側手摺8に設けられたクランプ86で保持させるようにして、手摺支柱5を取り付ける。なお、上側手摺取付け部材3と下側手摺取付け部材4は、手摺支柱5を保持できるようになっていればよく、本実施の形態の構成には限定されない。
【0030】
フレーム取付け部材2は、
図5、
図6、
図7の一実施の形態に示すように、筒状であって図中上側開口から支持ロッド14が挿入されるとともに下端がガイド17の内側に挿入されて妻側フレーム1を周方向回転自在に支持する回転ロッド25と、回転ロッド25の上端外周に設けられて内周に係止片26aを備えたフック26と、回転ロッド25の下端外周から延びる腕部29と腕部29の先端に設けられ
る抱持用ブラケット28と、抱持用ブラケット28の端部に開孔された開口部28bに着脱自在に挿入される楔28aと
で構成されている。また、妻側フレーム1は、ガイド17に形成された孔を介して回転ロッド25に形成された孔に着脱自在に挿入される係止ピン18と、ガイド17に設けられ係止ピン18を保持するピンホルダ19
とを有している。
【0031】
斜材10は、ロッド状であって、
図1、
図2に示すように、上側斜材取付け部材24と下側斜材取付け部材11を介して、妻側フレーム1の手摺取付部材側下部と枠組み足場Tの建材Uとの間に着脱自在に取付けられ、荷受けステージSを下方から支えてその転倒を防止している。
【0032】
具体的には、斜材10は、
図10に示すように、支柱10Aと、支柱10Aの一端に設けられ互いに対向するポートB3を有する一対のプレートB1、B1と各プレートB1、B1のポートB3よりも支柱10A側に架け渡される連結プレートB2とを有するブラケットBと、支柱10Aの他端にヒンジJを介して回転自在に連結される公知構造のクランプKとを備える。
【0033】
斜材取付け部材24は、
図11に示すように、U字状の金具24Aを備える。金具24Aの各側片には、側片の延長方向に沿って並んだ2つの孔24D,24Eが形成されており、側片に形成された孔24Dと孔24Eは、それぞれ対向する側片に形成された孔24Dと孔24Eに対向しており、
図11(B)に示すように、孔24Dにはボルト24Bが、孔24Eにはストッパピン24Cがそれぞれ挿入される。また、金具24Aの底片には図示しない孔が形成されており、当該底片を妻側フレーム1の下側の枠材12bの下面に当接させた状態で、底片に形成された孔と枠材12bに形成された孔に取付けボルト24Fを挿通してナットを締めることで、金具24Aは下側の枠材12bの下面に固定されている。
【0034】
そして、斜材10のブラケットBに設けられたポートB3と、斜材取付け部材24の金具24Aの側片に形成された孔24Dを対向させた状態で、ボルト24Bを挿入することで、斜材10の一端が上側斜材取付け部材24を介して妻側フレーム1の下部に連結される。この際、ストッパピン24CがプレートB1に当接するため、斜材10が妻側フレーム1から離間する方向へ回転しないようになっている。
【0035】
また、一実施の形態では、下側斜材取付け部材11は、支柱10Aの他端に設けられたヒンジJとクランプKとで構成されている。そして、斜材10の一端を上側斜材取付け部材24を介して妻側フレーム1の下部に連結し、斜材10の他端をクランプKを介して枠組み足場Tの建材Uに締結することで、斜材10は、妻側フレーム1の下部と枠組み足場Tの建材Uとの間に介装される。
【0036】
荷受けステージSでは、
図13に示すように、枠組み足場Tの平側(正面側)に予め一対の妻側フレーム1、1を対向して配置し、各妻側フレーム1、1を枠組み足場Tの建材Uにフレーム取付け部材2を介してそれぞれ取付けておき、次いで
図14に示すように各妻側フレーム1、1の上方に妻側手摺8をそれぞれ取付けた状態で90度回転させて妻側に向きを変えられる。
【0037】
さらに、この状態で、各妻側フレーム1、1間に足場板6を架設することで、この足場板6の上に乗って平側手摺9を組み付けることができるようになっている。
【0038】
続いて、本発明の一実施の形態に係る荷受けステージSの取付け方法について、第1~6の工程に分けて説明する。
【0039】
荷受けステージSの取付方法は、枠組み足場Tの平側に各妻側フレーム1、1を配置し、次いで当該各妻側フレーム1、1の一端をフレーム取付け部材2を介して枠組み足場の建材Uに対して周方向に回転自在に取付ける工程(第1工程)と、斜材10の一端を妻側フレーム1の下部に連結するとともに斜材10の他端を建材Uに取付ける工程(第2工程)と、妻側フレーム1に手摺取付け部材3、4を介して手摺支柱5を取付けるとともに妻側手摺8の両端をそれぞれ建材Uと手摺支柱5とに取付ける工程(第3工程)と、各妻側フレーム1、1をそれぞれ上記建材Uを中心にして平側から妻側に90度回転させる工程(第4工程)と、妻側に向きを変えた対向する一対の妻側フレーム1、1間に足場板6を架設する工程(第5工程)と、足場板6上で平側手摺9の両側を対向する一対の各手摺支柱5、5に架設させる工程(第6工程)と、からなる。
【0040】
以下、上記第1~6の工程について、
図15(A)~(E)を用いて詳細に説明する。
図15(A)の平面図と正面図は第1工程を示し、第1工程では、作業者が枠組み足場Tの足場板W上で妻側フレーム1を枠組み足場Tの平側(正面側)に配置し、フレーム取付け部材2を介して妻側フレーム1を建材Uに取付ける。具体的には、フレーム取付け部材2のフック26を枠組み足場Tの横架材Yに引っ掛けるとともに、
図7に示すように、フック26の内側と抱持用ブラケット28の内方に建材Uを挿入し、抱持用ブラケット28の開口部28bに楔28aを打ち込むことで、妻側フレーム1が建材Uに取付けられる。
【0041】
図15(B)の平面図と側面図とは第2工程を示し、第2工程では、斜材10を妻側フレーム1の下部と建材Uとの間に架設する。具体的には、斜材10の図中上端である一端を上側斜材取付け部材24を介して妻側フレーム1の反フレーム取付け部材側下部に連結し、斜材10の図中下端である他端を下側斜材取付け部材11を介して建材Uに連結する。この際、妻側フレーム1は、
図15(B)の平面図で示すように、枠組み足場Tの足場板Wに沿って平行配置された状態であるため、作業者が身を乗り出すことなく安全に斜材10の取付作業
をできる。
【0042】
図15(C)の平面図と側面図とは第3工程及び第4工程を示し、第3工程では、手摺取付け部材3、4を介して、妻側フレーム1の他端側に手摺支柱5を取り付けるとともに、クランプ85、86とブラケット87、88を介して、建材Uと手摺支柱5との間に妻側手摺8を取り付ける。そして、第4工程では、妻側フレーム1と妻側手摺8を平側から妻側へ建材Uを中心にして矢印Xに沿って回転させる。
【0043】
図15(D)の平面図と側面図とは第5工程を示し、第5工程では、それぞれ妻側に向けた一対の対向する妻側フレーム1、1間に足場板6を架設する。
【0044】
第6工程では、作業者が足場板6に乗って、隣り合う手摺支柱5、5間に平側手摺9を架設させる。そして、妻側手摺8の下側と、平側手摺9の下側にそれぞれ巾木Hを設けることで、
図15(E)の側面図に示すように、荷受けステージSが、枠組み足場Tの平側に取付けられる。
【0045】
このように、本発明の荷受けステージSとその取付け方法によれば、一対の妻側フレーム1、1を予め枠組み足場Tの建材U又は単管足場の支柱に回転自在に取付けて平側に配置しておき、次いでこの妻側フレーム1に斜材10と妻側手摺8を取付けた状態で平側から妻側に回転させ、この状態からこの妻側フレーム1を利用して足場板6、平側手摺9を順次組み付けできるので、クレーン等を利用することなく枠組み足場側又は単管足場側から安全に荷受けステージSを設置できる。
【0046】
次に本発明の他の実施の形態に係る荷受けステージSAを
図16~
図22に基づいて説明する。他の実施の形態に係る荷受けステージSAは、フレーム取付け部材2Aと下側斜材取付け部材11Aの構造について、上記した一実施の形態に係るフレーム取付け部材2と下側斜材取付け部材11の構造から変更を加えている。ここでは上述した一実施の形態に係る荷受けステージSとの異なる点を中心に説明し、同様の機能を有する構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0047】
他の実施の形態に係る妻側フレーム1も、
図4に示すものと構成は、ほぼ同じであり、
図19に示すように、上下一対の長尺な枠材12a、12bと、上側の枠材12aの一端にブラケット13を介して結合され枠材12aに対して鉛直下方を向く支持ロッド14と、下側の枠材12bの一端上側に設けた断面コ字状又はU字状のガイド17Aと
、下側
の枠材12bの手摺取付け部材側である他端側下部に設けた斜材取付け用の上側斜材取付け部材24とから構成されている。また、
上側の枠材12aの他端には上側手摺取付け部材3が設けられ、下側の枠材12bの他端には下側手摺取付け部材4が設けられている。
【0048】
他の実施の形態に係るフレーム取付け部材2Aは、
図17、
図19に示すように、筒状であって図中上側開口から支持ロッド14が挿入されるとともに下端がガイド17Aの内側に挿入されて妻側フレーム1を周方向回転自在に支持する回転ロッド25Aと、回転ロッド25Aの上部外周に連結され建材Uを抱持可能なフックプレート40と、フックプレート40の先端に設けられ枠組み足場Tの横架材Yに引掛け可能な横架材用係止片41と、回転ロッド25Aの中間部に水平に張出して設けた断面円弧状の当て板43aを有する中間支持部材43と、回転ロッド25Aの下端部に設けたプレート状
の抱持用ブラケット44Aと、抱持用ブラケット44Aの先端部に設けられた楔挿入用リング44Bと、楔挿入用リング44B内に着脱自在に挿入した楔45と
で構成されている。また、妻側フレーム1は、ガイド17Aに形成した孔を介して回転ロッド25Aに形成された孔25Bに着脱自在に挿入される係止ピン18A
を有している。
【0049】
フックプレート40は、
図20(A)
、(D)に示すように、回転ロッド25Aの上端外周の回転ロッド25Aの軸心から径方向にずれた位置から径方向に延びる延長部40aと、延長部40aの先端から延長部40aの延長方向に対して直交する方向に向けて延びるとともに建材Uの外周に沿うように湾曲した湾曲部40cを有するフック部40bと、延長部40a上から起立する壁板40dとを備えており、延長部40aとフック部40bと壁板40dの反回転ロッド側端に横架材用係止片41が設けられている。また、係止片41は、
図20(B)に示すように、フック状のプレートになっている。
【0050】
中間支持部材43は、回転ロッド25Aの中間部外周から径方向に突出する張出部43bと、張出部43bの先端に設けられ断面円弧状であって表面が建材Uの外周に沿うように湾曲している当て板43aとを備えている。
【0051】
抱持用ブラケット44Aは、
図20(F)に示すように、回転ロッド25Aの下端部に連結されて側方へ向けて延長されており、側方に設けられた窪みで形成された抱持部44A1を備えてJ字状に形成されている。また、抱持用ブラケット44Aの先端には、アーチ状の楔挿入用リング44Bが設けられている。
【0052】
上記フレーム取付け部材2Aを介して、妻側フレーム1を枠組み足場Tに取付ける場合は、先ず
図17、
図20(B)に示すように、横架材Yに係止片41を引掛ける。
【0053】
次いで、
図20(D)に示すように、フック部40bの湾曲部40cで建材Uを抱き込み、また
図20(E)に示すように当て板43aの湾曲面を建材Uの外周に当接させ、更に、
図20(F)に示すように、
抱持用ブラケット44Aの抱持部44A1で建材Uの外周を抱き込む。
【0054】
次に、楔挿入用リング44B内に楔45を打ち込みこの楔45とブラケット44Aとで建材Uを挟持する。
【0055】
更に、枠材12b側のガイド17Aに形成された孔を介して回転ロッド25Aに形成された孔25Bに係止ピン18Aを嵌合することで、妻側フレーム1の建材Uに対する回転が回り止めされる。
【0056】
本例では、ガイド17Aは
図6に示すガイド17に比べて枠材12bより上方に設けられているため、係止ピン18Aの着脱操作を枠材12bに邪魔されずにスムースに行うことができる。ただし、ガイド17Aの位置は図示のものに限定されるものではない。
【0057】
また、上記フレーム取付け部材2Aの取付け工程は上記の工程順序に限られるものではない。
【0058】
【0059】
斜材10は、
図16に示すように、
図10の実施の形態と同じく妻側フレーム1の下部に設けた上側斜材取付け部材24と枠組み足場Tの建材Uとの間に着脱自在に取付けられ、荷受けステージ
SAを下方から支えてその転倒を防止している。
【0060】
斜材10は、
図21に示すように、支柱10Aと、支柱10Aの一端に設けられ互いに対向するポートB3を有する一対のプレートB1、B1と各プレートB1、B1のポートB3よりも支柱10A側に架け渡される連結プレートB2とを有するブラケットBと、支柱10Aの他端に設けたヒンジ用ブラケットCから構成され、ブラケットCに下側斜材取付け部材11Aが回転自在に軸支されている。
【0061】
そして、この斜材10のブラケットBを
図11に示す場合と同じく、斜材10の一端をボルト24Bを介して金具24Aに回転自在に結合し、斜材10の他端を下側斜材取付け部材11Aを介して枠組み足場Tの建材Uに締結するようになっている。
【0062】
下側斜材取付け部材11Aは、
図16、
図18、
図22に示すように、斜材10の他端にブラケットCを介して回転自在に軸支される上下方向に長尺の本体板部46と、本体板部46の図中上端に取付けられた公知のクランプ47と、本体板部46の図中下端に設けられた断面円弧状の当て板48とを備える。
【0063】
このように、本例では、クランプ47で建材Uを抱持させ、同時に当て板48を建材Uの外周に当接させているため、斜材10に作用する力をクランプ47と当て板48の二カ所に分散できる。
【0064】
特に、本例では、当て板48の当接位置を、
図16、
図22(A)に示すように、枠組み足場Tの建材Uの横架材Yが連結されている部分に対向させるので、荷受けステージSAから斜材10を介して作用する力を建材Uだけでなく、横架材Yでも受けることができる。
【符号の説明】
【0065】
1 妻側フレーム
2、2A フレーム取付け部材
3、4 手摺取付け部材
5 手摺支柱
6 足場板
8 妻側手摺
9 平側手摺
10 斜材
11、11A 下側斜材取付け部材
12a、12b 枠材
13 ブラケット
14 支持ロッド
17、17A ガイド
18、18A 係止ピン
20 筒体
24 上側斜材取付け部材
25、25A 回転ロッド
26 フック
28 抱持用ブラケット
30 パイプ支柱
31 ガイドロッド
32 筒体
33 ストッパ
40 フックプレート
41 係止片
43 中間支持部材
43a 当て板
44A 抱持用ブラケット
44B 楔挿入用リング
45 楔
85、86 クランプ
T 枠組み足場
U 建材
V 建枠
J ヒンジ
K クランプ
S、SA 荷受けステージ