(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-07
(45)【発行日】2022-12-15
(54)【発明の名称】演算装置および医用情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/02 20120101AFI20221208BHJP
G16H 40/40 20180101ALI20221208BHJP
【FI】
G06Q10/02
G16H40/40
(21)【出願番号】P 2018172063
(22)【出願日】2018-09-14
【審査請求日】2021-07-30
(73)【特許権者】
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】キヤノンメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田平 圭司
(72)【発明者】
【氏名】石原 隆尋
【審査官】菊池 伸郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-163676(JP,A)
【文献】特開平05-344961(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G16H 40/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予約対象の検査の撮像条件に含まれる高周波コイルの情報、または、前記検査における被検体の撮像対象部位を示す情報を取得する取得部と、
前記検査の予約の登録が可能な空き時間枠のうち、前記予約を登録した場合の前記高周波コイルの入れ替え回数が少なくなる前記空き時間枠ほど、前記予約の登録の優先度を高く設定する設定部と、
前記空き時間枠と前記優先度とを対応付けて出力する出力部と、
を備
え、
前記設定部は、前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルが予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一の場合に、前記空き時間枠の優先度を、最も高い第1の優先度に設定し、
前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルが予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一ではない場合であって、前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルが、予約対象の検査で使用される高周波コイルと同時に設置可能である場合に、前記空き時間枠の優先度を、前記第1の優先度よりも低い第2の優先度に設定する、
演算装置。
【請求項2】
予約対象の検査の撮像条件に含まれる高周波コイルの情報、または、前記検査における被検体の撮像対象部位を示す情報を取得する取得部と、
前記検査の予約の登録が可能な空き時間枠のうち、前記予約を登録した場合の前記高周波コイルの入れ替え回数が少なくなる前記空き時間枠ほど、前記予約の登録の優先度を高く設定する設定部と、
前記空き時間枠と前記優先度とを対応付けて出力する出力部と、
を備
え、
前記設定部は、前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルが予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一の場合に、前記空き時間枠の優先度を、最も高い第1の優先度に設定し、
前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルが予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一ではない場合であって、前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルが軽量である場合に、前記空き時間枠の優先度を、前記第1の優先度よりも低い第2の優先度に設定する、
演算装置。
【請求項3】
予約対象の検査の撮像条件に含まれる高周波コイルの情報、または、前記検査における被検体の撮像対象部位を示す情報を取得する取得部と、
前記検査の予約の登録が可能な空き時間枠のうち、前記予約を登録した場合の前記高周波コイルの入れ替え回数が少なくなる前記空き時間枠ほど、前記予約の登録の優先度を高く設定する設定部と、
前記空き時間枠と前記優先度とを対応付けて出力する出力部と、
過去の検査実績における前記高周波コイルの種類別の使用時間の割合を記憶する記憶部と、
を備
え、
前記設定部は、前記高周波コイルの種類別の使用時間の割合に基づいて、前記高周波コイルの種類別に、検査のための1以上の時間枠が連続する検査時間の範囲を設定する、
演算装置。
【請求項4】
前記設定部は、前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルが予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一の場合に、前記空き時間枠の優先度を、最も高い第1の優先度に設定する、
請求項
3に記載の演算装置。
【請求項5】
前記設定部は、前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルが予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一ではない場合であって、前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルが、予約対象の検査で使用される高周波コイルと同時に設置可能である場合に、前記空き時間枠の優先度を、前記第1の優先度よりも低い第2の優先度に設定する、
請求項
4に記載の演算装置。
【請求項6】
前記設定部は、前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルが予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一ではない場合であって、前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルが軽量である場合に、前記空き時間枠の優先度を、前記第1の優先度よりも低い第2の優先度に設定する、
請求項
4に記載の演算装置。
【請求項7】
前記設定部は、前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルが、予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一ではなく、かつ、予約対象の検査で使用される高周波コイルと同時に設置可能ではない場合であって、前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルが軽量である場合に、前記空き時間枠の優先度を、前記第2の優先度よりも低い第3の優先度に設定する、
請求項
1または5に記載の演算装置。
【請求項8】
前記設定部は、前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルが、予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一ではなく、かつ、予約対象の検査で使用される高周波コイルと同時に設置可能ではない場合に、前記空き時間枠の優先度を、前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルの重量に応じた第4の優先度に設定する、
請求項
1、4または5に記載の演算装置。
【請求項9】
前記第4の優先度は、前記空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される前記高周波コイルの重量が軽いほど、優先度が高くなる、
請求項
8に記載の演算装置。
【請求項10】
撮像対象部位と、当該撮像対象部位を撮像するために使用される前記高周波コイルとを予め対応付けて記憶する記憶部をさらに備え、
前記設定部は、前記取得部によって取得された撮像対象部位を示す情報と、前記記憶部に記憶された情報とに基づいて、予約対象の検査に使用される前記高周波コイルを特定する、
請求項1から
9のいずれか1項に記載の演算装置。
【請求項11】
請求項1から
10のいずれか1項に記載の演算装置と、受付装置と、表示装置と、を含む医用情報処理システムであって、
前記受付装置は、前記被検体の検査の予約を受け付け、
前記表示装置は、前記演算装置から出力された前記空き時間枠と前記優先度とを対応付けて表示する、
医用情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、演算装置および医用情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、病院において磁気共鳴イメージング装置による検査の予約を受け付ける際には、オペレータ等が、患者の希望時間と予約の空き時間とを考慮して予約時間を決定していた。
【0003】
また、このような磁気共鳴イメージング装置では、撮像対象の身体の部位によって異なる高周波コイルを使用するため、撮像対象の身体の部位が異なる検査予約が連続すると、高周波コイルの入れ替え作業が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2006-163676号公報
【文献】特開2007-267773号公報
【文献】特開2010-233965号公報
【文献】特開2011-062571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、オペレータ等が予約受付時に検査時間を選択する際の作業負荷を低減するとともに、高周波コイルの入れ替え作業の作業負荷および作業時間を低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態にかかる演算装置は、取得部と、設定部と、出力部とを備える。取得部は、予約対象の検査の撮像条件に含まれる高周波コイルの情報、または、検査における被検体の撮像対象部位を示す情報を取得する。設定部は、検査の予約の登録が可能な空き時間枠のうち、予約を登録した場合の高周波コイルの入れ替え回数が少なくなる空き時間枠ほど、予約の登録の優先度を高く設定する。出力部は、空き時間枠と優先度とを対応付けて出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、第1の実施形態にかかる磁気共鳴イメージング装置検査予約システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態にかかる情報処理装置が有する機能の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態にかかる高周波コイル情報の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態にかかる同時設置可否情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、第1の実施形態にかかる重量情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、第1の実施形態にかかる予約受付画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、第1の実施形態にかかる情報処理装置で実施される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、第2の実施形態にかかる情報処理装置で実施される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、第4の実施形態にかかる情報処理装置が有する機能の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、第4の実施形態にかかる使用率情報の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、第4の実施形態にかかる予約受付画面の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、第4の実施形態にかかる情報処理装置で実施される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、変形例1にかかる磁気共鳴イメージング装置検査予約システムの全体構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、実施形態にかかる演算装置および医用情報処理システムを説明する。なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用可能である。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態にかかる磁気共鳴イメージング装置(MRI)検査予約システムSの全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、MRI検査予約システムSは、情報処理装置1と、コンソール2と、磁気共鳴イメージング装置(MRI)3とを備える。MRI検査予約システムSは、本実施形態における医用情報処理システムの一例である。
【0010】
情報処理装置1は、磁気共鳴イメージング装置3を使用する検査の予約の登録のために使用される装置であり、例えば、PC(Personal Computer)である。本実施形態の情報処理装置1は、一例として、病院の受付等に設置され、オペレータ等によって操作される。情報処理装置1は、本実施形態における演算装置の一例である。
【0011】
磁気共鳴イメージング装置3は、被検体(患者)に高周波磁場を印加し、当該高周波磁場の影響によって被検体から発生した磁気共鳴信号に基づいて被検体内の画像を生成する装置である。磁気共鳴イメージング装置3には、被検体の撮像対象部位に応じて、異なる局所コイルが設置される。
【0012】
局所コイルは、被検体から発生する磁気共鳴信号を受信する受信コイルの機能を有する高周波コイル(RFコイル)である。局所コイルには、脊椎撮像用のSpineコイル、頭部撮像用のHeadコイル、膝撮像用のKneeコイル等の種類がある。なお、局所コイルは、被検体に高周波磁場を印加する送信コイルの機能をさらに有していてもよい。以下、本実施形態において単に高周波コイルという場合は、局所コイルを示すものとする。
【0013】
コンソール2は、操作者による磁気共鳴イメージング装置3に対する操作を受け付けて磁気共鳴イメージング装置3の動作を制御する装置である。また、本実施形態においては、コンソール2は、情報処理装置1から送信された検査予約のスケジュールを画面上に表示する。コンソール2は、ハードウェアとしてはPCであるものとする。
【0014】
また、コンソール2と、磁気共鳴イメージング装置3とは、MRI室100内に設置される。情報処理装置1は、LAN21を介してコンソール2と接続している。また、コンソール2と磁気共鳴イメージング装置3とは、専用線22を介して接続している。
【0015】
次に、本実施形態にかかる情報処理装置1の構成について説明する。
図2は、本実施形態にかかる情報処理装置1が有する機能の一例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置1は、入力インタフェース11と、ディスプレイ12と、記憶回路13と、処理回路14とを有する。
【0016】
入力インタフェース11は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路14に出力する。例えば、入力インタフェース11は、マウスやキーボード等である。また、情報処理装置1とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路14へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース11の例に含まれる。
【0017】
ディスプレイ12は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイであり、処理回路14による制御の下、予約受付画面等を表示する。
【0018】
記憶回路13は、処理回路14で使用される各種の情報を予め記憶する。より詳細には、記憶回路13は、予約済み検査情報131と、高周波コイル情報132と、同時設置可否情報133と、重量情報134と、各種のプログラムとを記憶する。
【0019】
予約済み検査情報131は、磁気共鳴イメージング装置3を使用する検査の登録済みの予約の時間と、撮像条件とが対応付けられた情報である。撮像条件は、磁気共鳴イメージング装置3を用いた撮像を実施するための各種の情報であり、少なくとも撮像で使用する高周波コイルの種類を示す情報を含むものとする。
【0020】
また、
図3は、本実施形態にかかる高周波コイル情報132の一例を示す図である。
図3に示すように、高周波コイル情報132は、撮像対象部位と、当該撮像対象部位を撮像するために使用される高周波コイルの種類とを対応付けた情報である。
【0021】
また、
図4は、本実施形態にかかる同時設置可否情報133の一例を示す図である。
図4に示すように、同時設置可否情報133は、複数の高周波コイルの組み合わせ毎に、磁気共鳴イメージング装置3の検査用の寝台に同時に設置可能であるか否かを示す情報である。例えば、SpineコイルとHeadコイルとは同時に設置可能である。また、SpineコイルとBreastコイルとは同時に設置不可であるため、Spineコイルを寝台から取り外さなければ、Breastコイルを設置することはできない。
【0022】
また、
図5は、本実施形態にかかる重量情報134の一例を示す図である。
図5に示すように、重量情報134は、高周波コイルの種類と重量レベルとを対応付けた情報である。重量レベルは、例えば、予め定められた閾値を基準として「重量(重い)」または「軽量(軽い)」の2段階とする。なお、重量ではなく質量を基準としても良い。
【0023】
記憶回路13は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。記憶回路13は、本実施形態における記憶部の一例である。
【0024】
図2に戻り、処理回路14は、取得機能141と、設定機能142と、表示制御機能143と、送信機能144とを有する。取得機能141は、取得部の一例である。また、設定機能142は、設定部の一例である。表示制御機能143は、出力部の一例である。また、送信機能144は、送信部の一例である。
【0025】
取得機能141は、予約対象の検査の撮像条件に含まれる高周波コイルの情報、または、予約対象の検査における被検体の撮像対象部位を示す情報を取得する。例えば、取得機能141は、オペレータ等が入力した撮像条件や、撮像対象部位を、入力インタフェース11から取得する。また、取得機能141は、コンソール2から撮像条件を取得しても良い。取得機能141は、取得した情報を、設定機能142に送出する。
【0026】
撮像条件に含まれる高周波コイルの情報は、予約対象の検査で使用される高周波コイルを指定する情報である。また、被検体の撮像対象部位を示す情報は、磁気共鳴イメージング装置3で撮像される身体の部位を示す情報であり、例えば、「脊椎」「膝」等である。
【0027】
また、取得機能141は、後述の予約受付画面90に表示された空き時間枠に対するオペレータ等の選択結果を入力インタフェース11から取得する。取得機能141は、選択された空き時間枠と、予約対象の検査の撮像条件または予約対象の検査で使用される高周波コイルとを対応付けて、予約済み検査情報131に登録する。また、取得機能141は、予約済み検査情報131に新規予約を登録したことを、送信機能144に通知する。
【0028】
設定機能142は、検査の予約の登録が可能な空き時間枠のうち、予約を登録した場合の高周波コイルの入れ替え回数が少なくなる空き時間枠ほど、予約の登録の優先度を高く設定する。また、設定機能142は、記憶回路13に記憶された予約済み検査情報131を参照し、検査可能な時間帯のうち予約が登録されていない時間を、検査の予約の登録が可能な空き時間枠として特定する。
【0029】
より詳細には、空き時間枠の前後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルが予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一の場合、寝台に設置された高周波コイルの入れ替えは発生しないため、当該予約の登録に伴う高周波コイルの入れ替え回数は0回となる。この場合、予約が登録された場合に発生する作業負荷および作業時間は最も少なくなる。このため、設定機能142は、空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルが、予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一の場合に、当該空き時間枠の優先度を、最も高い第1の優先度に設定する。以下、「空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルが、予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一である」ことを、第1の条件という。
【0030】
また、上記第1の条件を満たさない空き時間枠に予約が登録された場合には、入れ替え作業(高周波コイルの取り外し作業または設置作業)が発生する。ここで、設定機能142は、予約が登録された場合に発生する作業負荷および作業時間がより少なくなる空き時間枠を優先するように、優先度を設定する。
【0031】
具体的には、空き時間枠の前後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルが予約対象の検査で使用される高周波コイルと同時に設置可能である場合には、前の検査で使用された高周波コイルを取り外さずに、次の検査で使用する高周波コイルを設置することができる。このため、設定機能142は、上記の第1の条件を満たさない空き時間枠について、当該空き時間枠の前後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルが予約対象の検査で使用される高周波コイルと同時に設置可能である場合には、当該空き時間枠の優先度を、第1の優先度よりも低い第2の優先度に設定する。また、第2の優先度が設定された空き時間枠は、優先度が設定されていない空き時間枠よりも、優先度が高いものとする。以下、「空き時間枠の前後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルが予約対象の検査で使用される高周波コイルと同時に設置可能である」ことを、第2の条件という。
【0032】
また、高周波コイルの入れ替え作業が発生する場合であっても、空き時間枠の前後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルの重量レベルが「軽量」である場合は、重量レベルが「重量」の高周波コイルと比較して、入れ替え作業の負荷または作業時間が少なくなる。このため、設定機能142は、予約の登録に伴って入れ替え対象となる高周波コイルが軽量である空き時間枠を優先するように、優先度を設定する。
【0033】
具体的には、設定機能142は、空き時間枠の前後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルの重量レベルが「軽量」であるか否かを、重量情報134に基づいて判断する。以下、「空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルが軽量である」ことを、第3の条件という。
【0034】
本実施形態においては、第2の条件を満たす空き時間枠と第3の条件を満たす空き時間の優先度の高さは同じであるものとする。設定機能142は、第1の条件を満たさない空き時間枠については、第2の条件または第3の条件のいずれかまたは両方を満たす場合に、当該空き時間枠の優先度を、第2の優先度に設定する。
【0035】
なお、予約対象の検査および予約済みの検査で複数種類の高周波コイルが使用される場合は、設定機能142は、使用される高周波コイルのうち、最も重い高周波コイルを基準として第1~第3の条件を判断する。
【0036】
また、取得機能141は、第1の条件を満たす空き時間枠が無い場合には、第2の条件または第3の条件を満たす空き時間枠の優先度を、第1の優先度に設定する。設定機能142は、空き時間枠と、設定した優先度とを対応付けて、表示制御機能143に送出する。
【0037】
また、設定機能142は、取得機能141が予約対象の検査の撮像条件ではなく、撮像対象部位を示す情報を取得した場合、取得された撮像対象部位を示す情報と、高周波コイル情報132とに基づいて、予約対象の検査に使用される高周波コイルを特定する。
【0038】
表示制御機能143は、空き時間枠と優先度とを対応付けて、ディスプレイ12に出力(表示)する。より詳細には、表示制御機能143は、優先度を表す表示を、タイムテーブル上で第1の優先度が設定された時間枠上に重畳した予約受付画面を表示することにより、空き時間枠と優先度とを対応付けて表示する。
【0039】
図6は、本実施形態にかかる予約受付画面90の一例を示す図である。本実施形態においては、一例として、
図6に示すように、検査可能な時間帯10:00~15:00を、1時間ごとに区切った時間枠の単位で検査の予約が登録されるものとする。表示制御機能143は、予約済み検査情報131に登録済みの予約の時間と、各予約に対応付けられた高周波コイルの種類と、空き時間枠と、各空き時間枠に対して設定機能142によって設定された優先度とを含む予約受付画面90を、ディスプレイ12に表示する。
【0040】
図6に示す「最もおすすめ」は、第1の優先度を示す表示である。また、「次におすすめ」は、第2の優先度を示す表示である。
図6に示すように、表示制御機能143は、設定機能142によって第1の優先度が設定された空き時間枠に「最もおすすめ」、第2の優先度が設定された空き時間枠に「次におすすめ」という表示を重畳することにより、空き時間枠と優先度を対応付けて表示する。また、表示制御機能143は、第1の優先度と第2の優先度のいずれも設定されていない空き時間枠は、空白として表示する。
【0041】
オペレータは、予約受付画面90上で「最もおすすめ」または「次におすすめ」と表示された空き時間枠を優先的に選択することで、新規予約の登録に伴う高周波コイルの入れ替え作業の作業負荷および作業時間が少ない空き時間枠を選択することができる。例えば、オペレータは、「最もおすすめ」と表示された空き時間枠と検査を受ける患者の希望時間が合致する場合には、「最もおすすめ」と表示された空き時間枠を最優先で選択する。
【0042】
図2に戻り、送信機能144は、予約済み検査情報131に新規予約が登録された場合に、予約済み検査情報131をコンソール2に送信する。
【0043】
ここで、例えば、処理回路14の構成要素である取得機能141と、設定機能142と、表示制御機能143と、送信機能144とは、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路13に記憶されている。処理回路14は、各プログラムを記憶回路13から読み出し、読み出した各プログラムを実行することで、各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路14は、
図2の処理回路14内に示された各機能を有することとなる。なお、
図2においては、単一の処理回路14にて、取得機能141、設定機能142、表示制御機能143および送信機能144の各処理機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路14を構成し、各プロセッサが各プログラムを実行することにより各処理機能を実現するものとしても良い。
【0044】
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(central preprocess unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。なお、記憶回路13にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
【0045】
次に、本実施形態にかかる情報処理装置1で実施される予約受付の処理の流れについて説明する。
図7は、本実施形態にかかる情報処理装置1で実施される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0046】
取得機能141は、予約対象の検査で使用される高周波コイルを示す情報を取得したか否かを判断する(S1)。例えば、取得機能141は、予約対象の検査の撮像条件を入力インタフェース11を介して取得した場合に、予約対象の検査で使用される高周波コイルを示す情報を取得したと判断する。
【0047】
取得機能141は、予約対象の検査で使用される高周波コイルを示す情報を取得したと判断した場合に(S1“Yes”)、取得した情報を、設定機能142に送出する。そして、設定機能142は、予約済み検査情報131を検索して、検査可能な時間帯のうち、検査の予約が登録済みではない時間枠を、空き時間枠として特定する(S2)。
【0048】
また、取得機能141は、予約対象の検査で使用される高周波コイルを示す情報を取得していないと判断した場合に(S1“No”)、予約対象の検査における被検体の撮像対象部位を示す情報を取得したか否かを判断する(S3)。
【0049】
取得機能141は、予約対象の検査における被検体の撮像対象部位を示す情報を取得したと判断した場合に(S3“Yes”)、取得した情報を、設定機能142に送出する。
【0050】
そして、設定機能142は、高周波コイル情報132から、取得機能141が取得した撮像対象部位に対応付けられた高周波コイルを検索して、予約対象の検査で使用される高周波コイルを特定する(S4)。設定機能142は、S4の処理の後はS2の処理へ進む。
【0051】
また、取得機能141は、予約対象の検査における被検体の撮像対象部位を示す情報を取得していないと判断した場合は(S3“No”)、S1の処理に戻る。
【0052】
設定機能142は、S2の処理の後に、特定した各空き時間枠の前後の予約済みの時間枠に対応付けられた撮像条件を予約済み検査情報131から検索する。設定機能142は、検索結果の撮像条件に含まれる高周波コイルを示す情報に基づいて、第1の条件を満たす空き時間枠があるか否かを判断する(S5)。
【0053】
設定機能142は、第1の条件を満たす空き時間枠があると判断した場合(S5“Yes”)、第1の条件を満たすと判断した空き時間枠の優先度を、「最もおすすめ」(第1の優先度)に設定する(S6)。
【0054】
次に、設定機能142は、第1の条件を満たさない空き時間枠の前後の予約済みの時間枠に対応付けられた撮像条件を、予約済み検査情報131から検索する。設定機能142は、検索結果の撮像条件に含まれる高周波コイルを示す情報に基づいて、第1の条件を満たさない空き時間枠のうち、第2の条件または第3の条件を満たす空き時間枠があるか否かを判断する(S7)。
【0055】
設定機能142は、第2の条件または第3の条件を満たす空き時間枠があると判断した場合(S7“Yes”)、第2の条件または第3の条件を満たすと判断した空き時間枠の優先度を、「次におすすめ」(第2の優先度)に設定する(S8)。また、設定機能142は、第2の条件または第3の条件を満たす空き時間枠がないと判断した場合(S7“No”)、優先度が「次におすすめ」(第2の優先度)の空き時間枠は無いものと判断し、S11の処理に進む。
【0056】
また、設定機能142は、第1の条件を満たす空き時間枠がないと判断した場合(S5“No”)、第2の条件または第3の条件を満たす空き時間枠があるか否かを判断する(S9)。
【0057】
設定機能142は、第1の条件を満たす空き時間枠がないと判断した場合であって、第2の条件または第3の条件を満たす空き時間枠があると判断した場合は(S9“Yes”)、第2の条件または第3の条件を満たす空き時間枠の優先度を、「最もおすすめ」(第1の優先度)に設定する(S10)。
【0058】
また、設定機能142は、第1の条件を満たす空き時間枠がないと判断した場合であって、第2の条件または第3の条件を満たす空き時間枠もないと判断した場合は(S9“No”)、いずれの空き時間枠にも第1の優先度または第2の優先度を設定せずに、S11の処理に進む。
【0059】
表示制御機能143は、設定機能142によって設定された空き時間枠と優先度とを対応付けて、予約受付画面90に表示する(S11)。
【0060】
次に、取得機能141は、予約受付画面90に表示された空き時間枠に対する選択結果を入力インタフェース11から取得する(S12)。
【0061】
そして、取得機能141は、選択された空き時間枠と、予約対象の検査の撮像条件または検査で使用される高周波コイルとを対応付けて、予約済み検査情報131に新規予約として登録する(S13)。また、取得機能141は、予約済み検査情報131に新規予約を登録したことを、送信機能144に通知する。
【0062】
そして、送信機能144は、新規予約が登録された予約済み検査情報131を、コンソール2に対して送信する(S14)。ここで、このフローチャートの処理は終了する。なお、送信機能144は、予約済み検査情報131を全件送信するのではなく、新規予約が登録された時間枠と、予約対象の検査の撮像条件または検査で使用される高周波コイルとを対応付けてコンソール2に対して送信するものとしても良い。
【0063】
従来は、病院において磁気共鳴イメージング装置による検査の予約を受け付ける際に、オペレータ等が、患者の希望時間と予約の空き時間とを考慮して予約時間を決定していた。このため、例えば、検査予約の受付の際に、高周波コイルの入れ替え作業の作業負荷および作業時間を低減するように予約時間を決定することが困難な場合があった。また、検査予約の受付の際に、オペレータ等が高周波コイルの入れ替え作業の作業負荷および作業時間を低減するように予約時間を決定する場合は、オペレータ等の作業負荷が高くなる場合があった。
【0064】
これに対して、本実施形態の情報処理装置1は、予約が登録された場合の高周波コイルの入れ替え回数が少なくなる空き時間枠ほど優先度を高く設定した上で、空き時間枠と優先度とを対応付けて出力する。このため、本実施形態の情報処理装置1によれば、オペレータ等が予約受付時に検査時間を選択する際の作業負荷を低減するとともに、高周波コイルの入れ替え作業の作業負荷および作業時間を低減することができる。
【0065】
また、本実施形態の情報処理装置1は、空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルが予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一の場合に、当該空き時間枠の優先度を、最も高い第1の優先度に設定する。このため、本実施形態の情報処理装置1によれば、予約の登録に伴う高周波コイルの入れ替えが発生しない空き時間枠に対して最優先で予約を登録するように、オペレータ等に対して促すことができる。
【0066】
さらに、本実施形態の情報処理装置1は、空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルが予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一ではない場合であって、当該空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルが、予約対象の検査で使用される高周波コイルと同時に設置可能である場合または当該空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルが軽量である場合に、当該空き時間枠の優先度を、第2の優先度に設定する。このため、本実施形態の情報処理装置1によれば、予約が登録された場合に高周波コイルの入れ替え作業が発生する場合であっても、発生する作業負荷および作業時間がより少なくなる空き時間枠の優先度がより高くなるように、優先度を設定することができる。
【0067】
また、本実施形態の情報処理装置1は、撮像対象部位と、当該撮像対象部位を撮像するために使用される高周波コイルとを予め対応付けた高周波コイル情報132を記憶し、予約対象の検査における被検体の撮像対象部位を示す情報と高周波コイル情報132に基づいて、予約対象の検査に使用される高周波コイルを特定する。このため、本実施形態の情報処理装置1によれば、予約の受付時に詳細な撮像条件を入力しなくとも、高周波コイルの入れ替え作業の作業負荷および作業時間の少なくなるように、空き時間枠の優先度を設定することができる。
【0068】
また、上述の第1~第3の条件は、いずれも、予約済みの時間枠と連続する空き時間枠でなければ満たさない条件である。このため、本実施形態の情報処理装置1は、上述の第1~第3の条件を満たす空き時間枠の優先度を高く設定することにより、予約済みの時間枠と連続する空き時間枠の優先度を高く設定することになる。このため、本実施形態の情報処理装置1によれば、検査と検査の間が長時間空くことを低減することができる。
【0069】
なお、本実施形態ではMRI検査予約システムSは、情報処理装置1と、コンソール2と、磁気共鳴イメージング装置3とを備えるとしたが、MRI検査予約システムSは、コンソール2と、磁気共鳴イメージング装置3とを含まないものとしても良い。
【0070】
また、本実施形態の情報処理装置1が有する機能は、複数の情報処理装置によって実現されるものとしても良い。例えば、取得機能141と、設定機能142と、表示制御機能143とは、それぞれ異なる情報処理装置の処理回路が有する機能であっても良い。
【0071】
また、本実施形態においては、表示制御機能143が出力部の一例であるとしたが、出力の手法はディスプレイ12への表示に限定されるものではない。情報処理装置1は、例えば、空き時間枠と優先度とを対応付けた情報を、他の装置に送信(出力)する機能を備えても良い。また、優先度の表示の形式は、
図6に示す例に限定されるものではない。
【0072】
なお、情報処理装置1の設定機能142は、高周波コイルだけではなく、予約対象の検査または予約済みの検査で使用される機器(撮像部位の固定具等)に応じて、優先度を設定するものとしても良い。
【0073】
(第2の実施形態)
本実施形態では、予約が登録された場合に発生する作業負荷および作業時間が少ないものほど段階的に優先度が高くなるように、優先度を設定する。
【0074】
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置検査予約システムSの全体構成は、第1の実施形態と同様である。また、本実施形態の情報処理装置1は、第1の実施形態と同様に、入力インタフェース11と、ディスプレイ12と、記憶回路13と、処理回路14とを有する。記憶回路13は、第1の実施形態と同様の情報を記憶する。
【0075】
また、本実施形態の処理回路14は、第1の実施形態と同様に、取得機能141と、設定機能142と、表示制御機能143と、送信機能144とを有する。取得機能141と、表示制御機能143と、送信機能144とは、第1の実施形態と同様の機能を有する。
【0076】
本実施形態の設定機能142は、第1の実施形態の機能を備えた上で、予約が登録された場合に発生する作業負荷および作業時間が少ない空き時間ほど段階的に優先度が高くなるように、優先度を設定する。例えば、第1の条件を満たす空き時間枠に予約が登録された場合には、高周波コイルの取り外しと設置の作業のいずれも発生しない。また、第1の条件を満たさない空き時間枠であっても、第2の条件を満たす場合には、高周波コイルの取り外しの作業は発生せず、設置の作業のみが発生する。これに対して、第1の条件および第2の条件を満たさない空き時間枠のうち、第3の条件を満たす空き時間枠に予約が登録された場合には、高周波コイルの取り外しと設置の両方の作業が発生する。本実施形態の設定機能142は、このように段階的に変化する作業負荷および作業時間に応じて、優先度を多段階で設定する。
【0077】
具体的には、本実施形態の設定機能142は、第1の条件を満たす空き時間枠に対しては、第1の実施形態と同様に第1の優先度を設定する。また、設定機能142は、第1の条件を満たさない空き時間枠のうち、第2の条件を満たす空き時間枠に対しては、第1の実施形態と同様に第2の優先度を設定する。そして、設定機能142は、第1の条件および第2の条件を満たさない空き時間枠のうち、第3の条件を満たす空き時間枠に対しては、第2の優先度よりも低い第3の優先度に設定する。
【0078】
換言すれば、本実施形態の設定機能142は、空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルが、予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一ではなく、かつ、予約対象の検査で使用される高周波コイルと同時に設置可能ではない場合であって、空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルが軽量である場合に、空き時間枠の優先度を、第2の優先度よりも低い第3の優先度に設定する。また、第3の優先度が設定された空き時間枠は、優先度が設定されていない空き時間枠よりも、優先度が高いものとする。
【0079】
図8は、本実施形態にかかる情報処理装置1で実施される処理の流れの一例を示すフローチャートである。S1の予約対象の検査で使用される高周波コイルを示す情報の取得処理から、S6の第1の条件を満たす空き時間枠に対して「最もおすすめ」(第1の優先度)を設定する処理までは、第1の実施形態と同様である。
【0080】
本実施形態の設定機能142は、第1の条件を満たさない空き時間枠のうち、第2の条件を満たす空き時間枠があるか否かを判断する(S21)。設定機能142は、第2の条件を満たす空き時間枠があると判断した場合に(S21“Yes”)、当該空き時間枠に対して「次におすすめ」(第2の優先度)を設定する(S22)。
【0081】
次に、設定機能142は、第1の条件および第2の条件を満たさない空き時間枠のうち、第3の条件を満たす空き時間枠があるか否かを判断する(S23)。設定機能142は、第3の条件を満たす空き時間枠があると判断した場合に(S23“Yes”)、当該空き時間枠に対して「3番目におすすめ」(第3の優先度)を設定する(S24)。また、設定機能142は、第3の条件を満たす空き時間枠がないと判断した場合は(S23“No”)、「3番目におすすめ」の空き時間枠は無いと判断し、S33の処理へ進む。
【0082】
図8のS25~S28に示すように、設定機能142は、第1の条件を満たす空き時間枠が無い場合には、第2の条件を満たす空き時間枠の優先度を、「最もおすすめ」(第1の優先度)に設定し、第3の条件を満たす空き時間枠の優先度を、「次におすすめ」(第2の優先度)に設定する。また、S29、S30に示すように、第1の条件を満たす空き時間枠があるが、第2の条件を満たす空き時間枠が無い場合には、設定機能142は、第3の条件を満たす空き時間枠の優先度を、「次におすすめ」(第2の優先度)に設定する。また、S31、S32に示すように、設定機能142は、第1の条件または第2の条件を満たす空き時間枠が無い場合には、第3の条件を満たす空き時間枠の優先度を、「最もおすすめ」(第1の優先度)に設定する。また、設定機能142は、第1~第3の条件を満たす空き時間枠が無い場合には、いずれの空き時間枠にも優先度を設定せずに、S33の処理に進む(S31“No”)。
【0083】
表示制御機能143は、設定機能142によって設定された空き時間枠と優先度とを対応付けて、予約受付画面90に表示する(S33)。本実施形態においては、表示制御機能143は、各空き時間枠に設定された優先度に応じて「最もおすすめ」、「次におすすめ」、「3番目におすすめ」、空白、のいずれかを表示する。S12の空き時間枠の選択結果の取得からS14の予約結果の送信の処理までは、第1の実施形態と同様である。
【0084】
このように、本実施形態の情報処理装置1では、第1の条件および第2の条件を満たさない空き時間枠のうち、第3の条件を満たす空き時間枠に対して、第1の条件または第2の条件を満たす空き時間枠の優先度よりも低い優先度を設定する。このため、本実施形態の情報処理装置1によれば、第1の実施形態の効果に加えて、予約の登録によって発生する作業負荷および作業時間に応じて優先度を多段階で設定するため、発生する作業負荷および作業時間がより少ない空き時間枠ほど、優先度が高くなるように優先度を設定することができる。
【0085】
(第3の実施形態)
上述の第1、第2の実施形態では、空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルの重量レベルが「軽量」である場合に、優先度を高く設定していた。本実施形態では、第1の条件および第2の条件を満たさない空き時間枠に対して、空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルの重量が軽いほど、優先度を高く設定する。
【0086】
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置検査予約システムSの全体構成は、第1の実施形態と同様である。本実施形態の情報処理装置1は、第1の実施形態と同様に、入力インタフェース11と、ディスプレイ12と、記憶回路13と、処理回路14とを有する。
【0087】
また、本実施形態の記憶回路13は、第1の実施形態と同様に、予約済み検査情報131と、高周波コイル情報132と、同時設置可否情報133と、重量情報134と、各種のプログラムとを記憶する。予約済み検査情報131と、高周波コイル情報132と、同時設置可否情報133と、各種のプログラムとは、第1の実施形態と同様である。
【0088】
本実施形態の重量情報134は、高周波コイルの種類ごとに、重量の値が対応付けられた情報である。
【0089】
また、本実施形態の処理回路14は、第1の実施形態と同様に、取得機能141と、設定機能142と、表示制御機能143と、送信機能144とを有する。取得機能141と、送信機能144とは、第1の実施形態と同様の機能を有する。
【0090】
本実施形態の設定機能142は、第1の実施形態の機能を備えた上で、第1の条件および第2の条件を満たさない空き時間枠に対して、空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルの重量が軽いほど、優先度を高く設定する。
【0091】
より詳細には、設定機能142は、空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルが、予約対象の検査で使用される高周波コイルと同一ではなく、かつ、予約対象の検査で使用される高周波コイルと同時に設置可能ではない場合に、当該空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルの重量を、重量情報134から取得する。そして、設定機能142は、当該空き時間枠の優先度を、当該空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルの重量に応じた第4の優先度に設定する。換言すれば、設定機能142は、第1の条件および第2の条件を満たさない空き時間枠に対して、前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルの重量に応じて多段階の優先度を設定する。
【0092】
また、第4の優先度は、空き時間枠の前または後の予約済みの時間枠で使用される高周波コイルの重量が軽いほど、優先度が高くなるものとする。
【0093】
このように、本実施形態の情報処理装置1によれば、第1の実施形態の効果に加えて、第1の条件および第2の条件を満たさない空き時間枠に対して、予約が登録された場合に発生する作業負荷を多段階に設定するため、優先度をより高精度に設定することができる。
【0094】
(第4の実施形態)
上述の第1~第3の実施形態では、空き時間枠の前後の予約済み時間枠で使用される高周波コイルの種類に応じて、当該空き時間枠の優先順位が設定されていた。これに対して、本実施形態の情報処理装置1は、予約が登録可能な検査時間の範囲を、高周波コイルの種類別に予め設定する。
【0095】
図9は、本実施形態にかかる情報処理装置1001が有する機能の一例を示す図である。本実施形態の情報処理装置1は、第1の実施形態と同様に、入力インタフェース11と、ディスプレイ12と、記憶回路13と、処理回路14とを有する。
【0096】
本実施形態の記憶回路13は、予約済み検査情報131と、高周波コイル情報132と、同時設置可否情報133と、重量情報134と、使用率情報135と、予約テーブル136と、各種のプログラムとを記憶する。予約済み検査情報131と、高周波コイル情報132と、同時設置可否情報133と、重量情報134と、各種のプログラムとは、第1の実施形態と同様である。
【0097】
使用率情報135は、過去の検査実績における高周波コイルの種類別の使用時間の割合を示す情報である。
【0098】
図10は、本実施形態にかかる使用率情報135の一例を示す図である。
図10に示す「使用率」は、過去に磁気共鳴イメージング装置3で実施された検査時間の合計に対して、各高周波コイルが検査に使用された時間が占める割合(%)である。
【0099】
図9に戻り、予約テーブル136は、高周波コイルの種類別の検査時間の範囲を示すタイムテーブルである。予約テーブル136は、設定機能1142によって設定される。
【0100】
また、本実施形態の処理回路14は、取得機能141と、設定機能1142と、表示制御機能1143と、送信機能144とを有する。取得機能141と、送信機能144とは、第1の実施形態と同様の機能を有する。
【0101】
本実施形態の設定機能1142は、第1の実施形態の機能を備えた上で、使用率情報135に基づいて、高周波コイルの種類別に、検査のための1以上の時間枠が連続する検査時間の範囲を設定する。設定機能1142は、設定した高周波コイルの種類別の検査時間の範囲を、予約テーブル136として記憶回路13に保存する。検査時間の範囲の設定の手法の詳細は後述する。
【0102】
また、設定機能1142は、各高周波コイルの種類ごとの検査時間の範囲に含まれる各時間枠に対して、第1~第3の実施形態のいずれかの手法によって、優先度を設定するものとする。
【0103】
また、本実施形態の表示制御機能1143は、設定機能1142によって設定された予約テーブル136を含む予約受付画面1090を、ディスプレイ12上に表示する。
【0104】
図11は、本実施形態にかかる予約受付画面1090の一例を示す図である。
図11に示すように、予約受付画面1090には、予約テーブル136が表示される。
図11に示すように、予約テーブル136は、高周波コイルの種類別に、予約が登録可能な検査時間の範囲が設定されている。高周波コイルの種類別の各検査時間の範囲は、1以上の時間枠が連続する時間範囲である。例えば、
図11に示す「Headコイル使用枠」は、Headコイルを使用する検査の予約が登録可能な検査時間の範囲の一例である。
図11に示す例では、4月5日から4月6日にかけて10個の時間枠が連続する時間範囲が、「Headコイル使用枠」として設定されている。高周波コイルの種類別の検査時間の範囲は、各高周波コイルの種類に対応付けられた検査時間の範囲ともいう。
【0105】
表示制御機能1143は、予約対象の検査で使用される高周波コイルの種類に対応付けられた検査時間の範囲を強調して表示しても良い。また、表示制御機能1143は、予約対象の検査で使用される高周波コイルの種類に対応付けられた検査時間の範囲のみを予約受付画面1090上に表示しても良い。
【0106】
図12は、本実施形態にかかる情報処理装置1001で実施される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0107】
まず、設定機能1142は、使用率情報135から、高周波コイルの種類別の使用率を検索する(S101)。そして、設定機能1142は、予め定められた設定対象期間内の時間枠に対して、使用率が高い高周波コイルから順に、使用率に応じた検査時間の範囲を設定する(S102)。
【0108】
例えば、
図11に示す例では、予め定められた設定対象期間は4月5日から4月8日の4日間であるとする。設定機能1142は、設定対象期間に対して、まず、最も使用率の高いHeadコイルの検査時間の範囲を連続する時間範囲として設定する。Headコイルの使用率は50%であるため、設定機能1142は、4日間の検査時間の50%に当たる2日間をHeadコイル使用枠とする。
【0109】
そして、設定機能1142は、次に使用率が高いSpineコイル、Breastコイルの使用枠を、それぞれ連続する時間範囲として設定する。設定機能1142は、4月7日のSpineコイル使用枠の後にBreastコイル使用枠を設定すると、Breastコイル使用枠が7日と8日とに分断されるため、4月7日の14:00からの時間枠ではなく、4月8日10:00の時間枠から、Breastコイル使用枠を設定する。
【0110】
最後に、設定機能1142は、使用率が最も低いKneeコイルと、Wristコイルの使用枠を、空き時間枠に設定する。設定機能1142は、このように、使用率が高い高周波コイルから順に、1以上の時間枠が連続する時間範囲を検査時間の範囲として設定することにより、使用率が高い高周波コイルによる検査が分断されず、効率良く検査が実施可能な予約テーブル136を生成することができる。なお、予め定められた設定対象期間はこれに限定されるものではなく、1週間単位でも良いし、1日単位でも良い。
【0111】
そして、設定機能1142は、設定した検査時間の範囲を、予約テーブル136として記憶回路13に保存する(S103)。
【0112】
次に、取得機能141は、検査の予約を受け付けたか否かを判断する(S104)。例えば、取得機能141は予約対象の検査の撮像条件に含まれる高周波コイルの情報、または、予約対象の検査における被検体の撮像対象部位を示す情報を取得した場合に、検査の予約を受け付けたと判断する。取得機能141は、検査の予約を受け付けていないと判断した場合は(S104“No”)、S104の処理を繰り返す。
【0113】
取得機能141は、検査の予約を受け付けたと判断した場合は(S104“Yes”)、予約を受け付けたことを取得機能141および表示制御機能1143に通知する。また、取得機能141は、予約対象の検査における被検体の撮像対象部位を示す情報を取得した場合は、設定機能1142に当該情報を送信する。この場合は、設定機能1142は、予約対象の検査で使用される高周波コイルを特定し、表示制御機能1143に送出する。
【0114】
また、設定機能1142は、予約対象の検査で使用される高周波コイルの種類と、予約済み検査情報131から特定した空き時間枠とに基づいて、各高周波コイルの種類ごとの検査時間の範囲に含まれる各時間枠の優先度を設定する。
【0115】
そして、表示制御機能1143は、予約テーブル136を含む予約受付画面1090を、ディスプレイ12上に表示する(S105)。この際、表示制御機能1143は、予約テーブル136上で、予約対象の検査で使用される高周波コイルの種類に対応付けられた検査時間の範囲内の空き時間枠に対して、設定機能1142によって設定された優先度を対応付けて表示する。例えば、予約対象の検査で使用される高周波コイルが「Headコイル」である場合、表示制御機能1143は、「Headコイル使用枠」内の各空き時間枠に重畳して、「最もおすすめ」等の優先度を示す情報を表示する。また、表示制御機能1143は、予約テーブル136上の各時間枠のうち、予約済みの時間枠については、予約済みであることを予約受付画面1090上に表示する。
【0116】
S106の空き時間枠の選択結果の取得から、S108の予約結果の送信までは、
図7で説明した第1の実施形態のS12~S14の処理と同様である。
【0117】
なお、
図12では、予約テーブル136の作成から、予約の受け付けまでを、一連の流れとして説明したが、S101~S103の予約テーブル136の生成処理と、S104~S108の予約の受け付け処理とは別個のタイミングで実行されても良い。
【0118】
このように、本実施形態の情報処理装置1001は、記憶回路13に記憶された使用率情報135に基づいて、高周波コイルの種類別に、検査のための1以上の時間枠が連続する検査時間の範囲を設定する。このため、本実施形態の情報処理装置1001によれば、第1の実施形態の効果に加えて、使用率の高い高周波コイルの検査の予約を連続して登録するようにオペレータ等に促すことができ、作業効率の良い検査スケジュールを生成することができる。
【0119】
なお、取得機能141は、予約対象の検査の撮像条件に含まれる高周波コイルの情報、および予約対象の検査における被検体の撮像対象部位を示す情報を取得しない構成としても良い。例えば、取得機能141は、入力インタフェース11から、予約受付画面1090の表示を要求するユーザの操作を受け付けた場合に、検査の予約を受け付けたと判断しても良い。当該構成を採用する場合、表示制御機能1143は、予約対象の検査で使用される高周波コイルの種類に関わらず、全ての種類の高周波コイルの種類の検査時間の範囲を示す予約テーブル136を予約受付画面1090に表示する。
【0120】
また、本実施形態では検査時間の範囲内の個々の時間枠に対して、設定機能1142が優先度が設定するものとしたが、設定機能1142は、予約対象の高周波コイルの種類に対応付けられた検査時間の範囲に含まれる空き時間枠の全てに対して第1の優先度を設定しても良い。
【0121】
また、本実施形態では、高周波コイルの種類別の検査時間の範囲に基づいて、オペレータ等が予約を登録する空き時間枠を選択するものとしたが、予約対象の検査で使用される高周波コイルの種類が対応付けられた検査時間の範囲内の空き時間枠に対して、設定機能1142が自動的に予約を登録する構成を採用しても良い。
【0122】
また、設定機能1142によって生成された予約テーブル136に対してユーザが手動で変更を加えることが可能な構成を採用しても良い。例えば、取得機能141は、ディスプレイ12上に表示された予約テーブル136に対する変更操作を取得した場合に、記憶回路13に記憶された予約テーブル136を変更しても良い。
【0123】
(変形例1)
第1~第4の実施形態では、情報処理装置1,1001が予約の登録に関する一連の処理を実行していたが、複数の装置によってこれらの処理が実行されても良い。
【0124】
図13は、本変形例にかかる磁気共鳴イメージング装置(MRI)検査予約システムS2の全体構成の一例を示す図である。MRI検査予約システムS2は、PC101a,101bと、予約管理サーバ102と、コンソール2と、MRI3とを備える。MRI検査予約システムS2は、本実施形態における医用情報処理システムの一例である。
【0125】
PC101a,101bおよび予約管理サーバ102は、CPUなどの制御装置と、ROMやRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置とを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。また、PC101a,101bは、ディスプレイなどの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力インタフェースとを備える。
【0126】
PC101aは、被検体の検査の予約を受け付ける。また、PC101aは、予約の受け付けの際に、予約対象の検査の撮像条件に含まれる高周波コイルの情報、または、予約対象の検査における被検体の撮像対象部位を示す情報を取得し、これらの情報を予約管理サーバ102に送信する。PC101aは、本実施形態における受付装置の一例である。
【0127】
また、予約管理サーバ102は、第1の実施形態の情報処理装置1と同様の機能を備える。あるいは、予約管理サーバ102は、第2~第4の実施形態では、情報処理装置1,1001と同様の機能を備えても良い。予約管理サーバ102は、本実施形態における演算装置の一例である。
【0128】
また、PC101bは、予約管理サーバ102から出力された空き時間枠と優先度とを対応付けてディスプレイに表示する。PC101bは、本実施形態における表示装置の一例である。
【0129】
なお、MRI検査予約システムS2の構成は上述の例に限定されるものではなく、種々の構成を採用することができる。また、PC101a,101b、および予約管理サーバ102の機能は上述の例に限定されるものではなく、第1~第4の実施形態の情報処理装置1,1001が備える機能が、PC101a,101b、および予約管理サーバ102に分かれて実現されるものとしても良い。
【0130】
(変形例2)
また、第1~第4の実施形態の情報処理装置1,1001の処理回路14を演算装置の一例とし、入力インタフェース11を受付装置の一例とし、ディスプレイを表示装置の一例としても良い。本変形例においては、情報処理装置1,1001を、医用情報処理システムの一例とする。
【0131】
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、オペレータ等が予約受付時に検査時間を選択する際の作業負荷を低減するとともに、高周波コイルの入れ替え作業の作業負荷および作業時間を低減することができる。
【0132】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0133】
1,1001 情報処理装置
2 コンソール
3 磁気共鳴イメージング装置(MRI)
11 入力インタフェース
12 ディスプレイ
13 記憶回路
14 処理回路
22 専用線
90,1090 予約受付画面
100 MRI室
102 予約管理サーバ
131 予約済み検査情報
132 高周波コイル情報
133 同時設置可否情報
134 重量情報
135 使用率情報
136 予約テーブル
141 取得機能
142,1142 設定機能
143,1143 表示制御機能
144 送信機能
S,S2 磁気共鳴イメージング装置検査予約システム