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特許7190415嵌合構造およびコントロールケーブルの長さ調節機構
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-07
(45)【発行日】2022-12-15
(54)【発明の名称】嵌合構造およびコントロールケーブルの長さ調節機構
(51)【国際特許分類】
   F16B 21/06 20060101AFI20221208BHJP
   F16B 19/00 20060101ALI20221208BHJP
   F16C 1/22 20060101ALI20221208BHJP
   F16C 1/08 20060101ALI20221208BHJP
【FI】
F16B21/06 Z
F16B19/00 F
F16C1/22 A
F16C1/08
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019196459
(22)【出願日】2019-10-29
(65)【公開番号】P2021071135
(43)【公開日】2021-05-06
【審査請求日】2021-09-22
(73)【特許権者】
【識別番号】390000996
【氏名又は名称】株式会社ハイレックスコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今川 拓磨
【審査官】後藤 健志
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-183258(JP,A)
【文献】実開昭51-132467(JP,U)
【文献】特開2013-036569(JP,A)
【文献】実開平04-025013(JP,U)
【文献】特開2007-205366(JP,A)
【文献】特開2004-8291(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 19/00-19/14
F16B 21/06-21/08
F16B 7/04
F16C 1/08
F16C 1/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
孔を有する取付対象と、前記孔に挿通されるロッドとを有する嵌合構造であって、
前記ロッドの先端部は、前記孔の内径よりも大径の張出部と、前記ロッドの軸方向の端縁となる先端と、前記張出部と前記先端とを前記軸方向に繋ぐテーパー部と、前記張出部の基端側に軸回り方向に設けられた溝部とを有し、
前記張出部は、外周よりも径方向内側に、前記溝部から先端方向に凹んだ凹部を有し、
前記先端は、前記孔の内径よりも径が小さく、
前記先端部は、前記先端から前記軸方向に延びる空間部を有し、
前記先端部は、前記先端部の前記孔への挿入の際に、前記空間部の隙間が径方向で狭くなるように径方向内側に撓むように構成されている
嵌合構造。
【請求項2】
前記取付対象が、前記軸方向に略垂直に延び、前記張出部と前記軸方向に係合する係合面を有し、
前記張出部は、前記軸方向に略垂直に延び、前記係合面と前記軸方向に係合する被係合面を有し、
前記凹部は、前記被係合面のうち前記溝部との境界領域に沿って略環状に延びている、請求項1に記載の嵌合構造。
【請求項3】
請求項1または2に記載の嵌合構造を備えた、コントロールケーブルの長さ調節機構であって、
前記ロッドにはケーブルが接続され、
前記長さ調節機構は、
前記ロッドが前記軸方向に進退可能に挿入されるハウジングと、
前記ハウジングに、前記軸方向に略垂直な方向に移動可能に取り付けられ、前記ロッドの外周と係合して、前記ロッドを軸方向の所定の位置でロックする、ロック部材と
を備え、
前記取付対象が前記ハウジングであり、前記孔が前記ハウジングに設けられた貫通孔である、長さ調節機構。
【請求項4】
請求項1または2に記載の嵌合構造を備えた、コントロールケーブルの長さ調節機構であって、
前記ロッドにはケーブルが接続され、
前記長さ調節機構は、
前記ロッドが前記軸方向に進退可能に挿入されるハウジングと、
前記ハウジングに、前記軸方向に略垂直な方向に移動可能に取り付けられ、前記ロッドの外周と係合して、前記ロッドを軸方向の所定の位置でロックする、ロック部材と、
前記ハウジングに設けられ、前記ロッドを前記軸方向に付勢する付勢部材と、
前記ロッドの先端部に嵌合する嵌合部材と
を備え、
前記付勢部材の一端が前記ハウジングに取り付けられ、前記付勢部材の他端が前記嵌合部材に取り付けられており、
前記取付対象が前記嵌合部材であり、前記孔が前記嵌合部材に設けられた嵌合孔である、長さ調節機構。
【請求項5】
嵌合構造を備えた、コントロールケーブルの長さ調節機構であって、
前記嵌合構造は、
孔を有する取付対象と、前記孔に挿通されるロッドとを有し、
前記ロッドの先端部は、前記孔の内径よりも大径の張出部と、前記ロッドの軸方向の端縁となる先端と、前記張出部と前記先端とを前記軸方向に繋ぐテーパー部と、前記張出部の基端側に軸回り方向に設けられた溝部とを有し、
前記張出部は、外周よりも径方向内側に、前記溝部から先端方向に凹んだ凹部を有し、
前記ロッドにはケーブルが接続され、
前記長さ調節機構は、
前記ロッドが前記軸方向に進退可能に挿入されるハウジングと、
前記ハウジングに、前記軸方向に略垂直な方向に移動可能に取り付けられ、前記ロッドの外周と係合して、前記ロッドを軸方向の所定の位置でロックする、ロック部材と、
前記ハウジングに設けられ、前記ロッドを前記軸方向に付勢する付勢部材と、
前記ロッドの先端部に嵌合する嵌合部材と
を備え、
前記付勢部材の一端が前記ハウジングに取り付けられ、前記付勢部材の他端が前記嵌合部材に取り付けられており、
前記取付対象が前記嵌合部材であり、前記孔が前記嵌合部材に設けられた嵌合孔である、長さ調節機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、嵌合構造およびコントロールケーブルの長さ調節機構に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、コントロールケーブルの長さ調節機構などにおいて、ケーブルが接続されたロッドをハウジングに組み付ける際に、ロッドの先端部がハウジングに形成された孔に挿入されることにより、ロッドがハウジングに嵌合接続される嵌合構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の嵌合構造において、ロッドの先端部の最大の外径は、ハウジングの孔の内径よりも大きくなっており、ロッドの先端部には、ロッドの軸方向に延びるスリットが形成されている。
【0003】
ロッドの先端部がハウジングの孔に挿入される際、ロッドの先端部のスリットの間隔が狭くなって、ロッドの先端部の外径がハウジングの孔の内径以下になることによって、ロッドの先端部がハウジングの孔に挿入される。ロッドの先端部がハウジングの孔を通過した後は、ロッドの先端部の外径は再び大きくなり、ロッドは、ハウジングの孔から離脱することが抑制された状態でハウジングに取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-36569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述したような嵌合構造の場合、ハウジング等の取付対象の孔へとロッドを挿入させる際に、ロッドの先端部が破損しないように慎重に組み付ける必要があった。
【0006】
本発明は、ロッドの先端部の破損が抑制され、ロッドの取付対象への組み付けを容易にすることが可能な、嵌合構造およびコントロールケーブルの長さ調節機構の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の嵌合構造は、孔を有する取付対象と、前記孔に挿通されるロッドとを有する嵌合構造であって、前記ロッドの先端部は、前記孔の内径よりも大径の張出部と、前記ロッドの軸方向の端縁となる先端と、前記張出部と前記先端とを前記軸方向に繋ぐテーパー部と、前記張出部の基端側に軸回り方向に設けられた溝部とを有し、前記張出部は、外周よりも径方向内側に、前記溝部から先端方向に凹んだ凹部を有している。
【0008】
また、本発明のコントロールケーブルの長さ調節機構は、上記嵌合構造を備えた、コントロールケーブルの長さ調節機構であって、前記ロッドにはケーブルが接続され、前記長さ調節機構は、前記ロッドが前記軸方向に進退可能に挿入されるハウジングと、前記ハウジングに、前記軸方向に略垂直な方向に移動可能に取り付けられ、前記ロッドの外周と係合して、前記ロッドを軸方向の所定の位置でロックする、ロック部材とを備え、前記取付対象が前記ハウジングであり、前記孔が前記ハウジングに設けられた貫通孔である。
【0009】
また、本発明の他の態様の長さ調節機構は、上記嵌合構造を備えた、コントロールケーブルの長さ調節機構であって、前記ロッドにはケーブルが接続され、前記長さ調節機構は、前記ロッドが前記軸方向に進退可能に挿入されるハウジングと、前記ハウジングに、前記軸方向に略垂直な方向に移動可能に取り付けられ、前記ロッドの外周と係合して、前記ロッドを軸方向の所定の位置でロックする、ロック部材と、前記ハウジングに設けられ、前記ロッドを前記軸方向に付勢する付勢部材と、前記ロッドの先端部に嵌合する嵌合部材とを備え、前記付勢部材の一端が前記ハウジングに取り付けられ、前記付勢部材の他端が前記嵌合部材に取り付けられており、前記取付対象が前記嵌合部材であり、前記孔が前記嵌合部材に設けられた嵌合孔である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の嵌合構造およびコントロールケーブルの長さ調節機構によれば、ロッドの先端部の破損が抑制され、ロッドの取付対象への組み付けを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態の嵌合構造が適用されたコントロールケーブルの長さ調節機構の分解斜視図である。
図2図1のコントロールケーブルの長さ調節機構の上面図である。
図3】(A)は、ハウジングに挿入されたロッドがロック部材に固定される前のアンロック状態を示す概略図であり、(B)は、ハウジングに挿入されたロッドがロック部材に固定されたロック状態を示す概略図である。
図4図1の嵌合構造に用いられるロッドの部分断面図である。
図5図4の領域Aにおける部分拡大図である。
図6図5に示される状態から、ロッドの先端部が変形した状態を示す概略図である。
図7図4のVII-VII線断面図である。
図8図1の嵌合構造のロッドが取付対象の孔に挿入される前の状態を示す模式図である。
図9図8の状態から、ロッドの先端部が取付対象の孔にわずかに入り、テーパー部と孔の開口縁とが当接した状態を示す模式図である。
図10図9の状態から、ロッドの先端部がさらに孔に挿入され、ロッドの先端部が変形した状態を示す模式図である。
図11】ロッドの先端部が孔に挿通され、ロッドが取付対象に嵌合された状態を示す模式図である。
図12】本発明の他の実施形態の嵌合構造が適用されたコントロールケーブルの長さ調節機構の分解斜視図である。
図13図12のコントロールケーブルの長さ調節機構の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態の嵌合構造およびコントロールケーブルの長さ調節機構を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまで一例であり、本発明の嵌合構造およびコントロールケーブルの長さ調節機構は、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0013】
図1および図2に示されるように、本実施形態の嵌合構造Sは、孔Hを有する取付対象(本実施形態では、後述するハウジング1)と、孔Hに挿通されるロッド2とを有している。嵌合構造Sは、ロッド2と、ロッド2が取り付けられる取付対象とを嵌合接続する構造である。嵌合構造Sの適用対象は、取付対象とロッド2とを嵌合接続することができれば、特に限定されないが、たとえば、コントロールケーブルCの長さ調節機構Mに適用することができる。なお、取付対象は、本実施形態では、ハウジング1であり、取付対象に設けられた孔Hは、ハウジング1に設けられた貫通孔である。取付対象は、ロッド2が取り付け可能なものであれば、ハウジング1以外であってもよい。例えば、後述する変形例(図12および図13参照)のように、取付対象は、ロッド2の後述する先端部21が嵌合する嵌合孔H3を有する嵌合部材EN(図12参照)であってもよいし、ハウジング1と嵌合部材ENの両方であってもよいし、これら以外の取付対象であってもよい。
【0014】
本実施形態では、長さ調節機構Mは、図1および図2に示されるように、取付対象となるハウジング1と、ロッド2と、ロッド2に接続されたケーブル3(図1参照)と、ロック部材4とを備えている。長さ調節機構Mは、ケーブル3およびロッド2の、ハウジング1に対する軸X方向の位置を調節することによって、ハウジング1を含めたコントロールケーブルCの全体の長さを調節する。なお、コントロールケーブルCは、本実施形態では、ハウジング1、ロッド2およびケーブル3が互いに接続されたアセンブリである。コントロールケーブルCは、図示しない一端が操作部に、他端Caが被操作部(図示せず)に接続される。より具体的には、例えば、コントロールケーブルCの一端がシフトレバー等の操作部に接続され、コントロールケーブルCの他端Caが、エンジンのトランスミッションなどの被操作部に接続される。
【0015】
長さ調節機構Mは、ハウジング1に対して、ロッド2の軸X方向の位置を調節した後、ロッド2をハウジング1に対して固定することによって、コントロールケーブルCの全体の長さを調節する。本実施形態では、長さ調節機構Mは、図3(A)および(B)に概略的に示されるように、ロッド2がロックされていないアンロック状態(図3(A)参照)において、ハウジング1に対するロッド2の軸X方向の位置が調節された後、ロック部材4がロック位置に移動される(図3(B)参照)。これにより、ロック部材4はロッド2と軸X方向で係合し、ロッド2のハウジング1に対する軸X方向の位置が保持されて、コントロールケーブルCの一端から他端Caまでの長さの調節が完了する。
【0016】
ケーブル3は、ロッド2に接続され、操作部における操作力をロッド2およびハウジング1を介して被操作部に伝達する。ケーブル3は、車両等の設置対象において、操作部と被操作部との間の所定の配索経路に配索される。ケーブル3の構造は特に限定されないが、公知のコントロールケーブルのインナーケーブルとすることができる。なお、ケーブル3は、所定の配索経路に沿ってアウターケーシングに収容されていてもよい。
【0017】
ロッド2は、取付対象に取り付けられる長尺の部材である。本実施形態では、ロッド2は、後述するように、取付対象となるハウジング1に嵌合して取り付けられる。本実施形態では、ロッド2は、ケーブル3とハウジング1とに接続され、ケーブル3の操作力をハウジング1に伝達する。これにより、ハウジング1に接続された被操作部が動作する。ロッド2は、図1および図2に示されるように、取付対象の孔Hに嵌合する先端部21を有している。孔Hに挿通された先端部21は、ロッド2が軸X方向で孔Hから離脱する方向に移動したときに、孔Hの周縁部にロッド2の軸X方向で係合し、ロッド2のハウジング1からの離脱を抑制する。
【0018】
ロッド2は、本実施形態では、図4に示されるように、取付対象に嵌合する先端部21と、ロック部材4と軸X方向に係合する係合部22と、ケーブル3が接続されるケーブル接続部23とを有している。ロッド2の先端部21については後述する。
【0019】
係合部22は、図4に示されるように、軸X方向で先端部21の基端側(図4における左側)に配置された、ロック部材4と係合する部位である。係合部22の構造は特に限定されないが、本実施形態では、係合部22は、軸X方向に沿って溝と突起とが交互に並んで形成された凹凸構造を有している。ケーブル接続部23は、軸X方向で係合部22の基端側に配置された、ケーブル3が接続される部位である。ケーブル接続部23は、本実施形態では、図4に示されるように、ケーブル3が挿入される空洞を有し、ケーブル3が加締め等により固定される。
【0020】
ロッド2を構成する材料は特に限定されないが、例えば、硬質の合成樹脂とすることができる。なお、ロッド2は、全体が同一材料で形成される必要はなく、部分的に異なる材料で構成されていてもよい。例えば、ロッド2の先端部21および係合部22を合成樹脂製とし、ケーブル接続部23を金属製としてもよい。
【0021】
ハウジング1は、ロッド2が取り付けられる取付対象である。本実施形態では、ハウジング1は、被操作部に接続され、ロッド2を介して伝達されたケーブル3の操作力を、被操作部に伝達する。ハウジング1は、図1および図2に示されるように、ロッド2が挿入される孔Hを有し、ロッド2が軸X方向に進退可能に挿入される。本実施形態では、ハウジング1は、ロッド2がハウジング1に対して軸X方向に位置調節された状態で、ロック部材4によってロッド2を固定するための基部としても機能している。
【0022】
孔Hは、ロッド2が挿入される貫通孔である。本実施形態では、孔Hは、図1および図2に示されるように、ハウジング1に形成された貫通孔である。本実施形態では、孔Hは、軸X方向に垂直な断面が略円形となるように形成されている。なお、本実施形態では、ハウジング1は、複数の孔H1、H2を有しているが、孔Hの数は特に限定されない。また、後述するように、ロッド2の先端部21は、孔H1、H2に嵌合するように構成されているが、ロッド2の先端部21は、複数の孔H1、H2のうちの少なくとも1つと嵌合すればよい。なお、本明細書においては、ロッド2の先端部21が孔H1に嵌合する場合を例に挙げて説明するが、ロッド2の先端部21が孔H2に嵌合する場合も同様である。
【0023】
ハウジング1の全体形状は、ロッド2を取り付け可能であれば、特に限定されない。本実施形態では、ハウジング1は、ロッド2の軸X方向に延びた細長形状を有している。なお、以下では、ハウジング1のうち、ロッド2の軸X方向でロッド2の先端に向かう方向(図2における右側)を、ハウジング1の先端側、ロッド2の軸X方向でロッド2の基端に向かう方向(図2における左側)を、ハウジング1の基端側という。
【0024】
ハウジング1は、本実施形態では、図1および図2に示されるように、ロッド2がハウジング1に対して挿入される孔H2を有するロッド挿入部11と、ロック部材4が軸X方向に対して垂直な方向に移動可能な内部空間を有し、ロック部材4を取り付け可能なロック部材保持部12と、被操作部に取り付けられる取付部13とを有している。
【0025】
ロッド挿入部11は、ハウジング1の基端側に位置し、ロッド2が貫通する孔H2を有している。ロッド挿入部11は、本実施形態では、ハウジング1の外部とロック部材保持部12の内部空間とを孔H2により繋いでいる。ロック部材保持部12は、図3(A)および(B)に示されるように、ロッド2が挿通された状態で、ロック部材4を軸X方向に垂直な方向に移動でき、かつ、ロック部材4の軸X方向での移動が規制されるように、ロック部材4に対応した形状の内部空間を有している。本実施形態では、ロック部材保持部12には、略直方体状の内部空間が形成されている。取付部13は、ハウジング1を被操作部に接続する。本実施形態では、取付部13は、ハウジング1の先端側に設けられている。取付部13の形状や構造は、被操作部に取り付けることができれば、特に限定されない。本実施形態では、取付部13は、被操作部に取り付けられるピン等の部材が挿入される嵌合孔13aを有している。嵌合孔13aは、本実施形態では、軸X方向に垂直な方向に貫通した貫通孔である。
【0026】
また、ハウジング1は、図1および図2に示されるように、ロッド2の先端部21が貫通する孔H1を有する壁部14と、壁部14の先端側において、壁部14の孔H1から出たロッド2の先端部21が、軸X方向に移動可能な移動空間部15とを有している。壁部14に形成された孔H1は、ロック部材保持部12の内部空間と、移動空間部15とを軸X方向に繋いでいる。本実施形態では、ハウジング1の壁部14(取付対象)は、軸X方向に略垂直に延び、ロッド2の後述する張出部211と軸X方向に係合する係合面14aを有している。本実施形態では、係合面14aは、壁部14のうち移動空間部15側(軸X方向で先端側)の面である。なお、係合面14aは、張出部211と軸X方向に係合可能であれば、壁部14ではなく、取付対象の他の部位に設けられていてもよい。移動空間部15は、ロッド2の先端部21が配置され、ロッド2の先端部21が軸X方向に移動できるように、所定の軸方向長さを有している。移動空間部15は、ロッド2の先端部21がハウジング1の外部に露出するように、軸X方向に垂直な方向に開口した開口16を有している。また、本実施形態では、ハウジング1は、ロック部材4がロック状態(図3(B)参照)となったときに、ロック部材4をロック状態からアンロック状態へと移動することを規制する規制部17をさらに備えている。
【0027】
ロック部材4は、ロッド2の外周と係合して、ロッド2を軸X方向の所定の位置でハウジング1に対してロックする。ロック部材4は、本実施形態では、ハウジング1に、軸X方向に略垂直な方向に移動可能に取り付けられている。ロック部材4は、ロッド2の外周と係合せず、ロッド2の軸X方向の移動を可能にするアンロック位置(図3(A)参照)と、ロッド2の外周と係合して、ロッド2の軸X方向の移動を規制するロック位置(図3(B)参照)との間を移動する。ロック部材4の形状および構造は、ロッド2と軸X方向で係合して、ロッド2の軸X方向への移動を規制することができれば、特に限定されない。本実施形態では、ロック部材4は、図1に示されるように、互いに対向する一対の側壁41、42と、一対の側壁41、42を繋ぐ連結部43とを備え、軸X方向に垂直な断面が略U字形状とされている。一対の側壁41、42には、ロッド2の外周と対向する部位に、係合部22と係合する被係合部44を有している。被係合部44は、本実施形態では、軸X方向に沿って溝と突起とが交互に並んだ凹凸構造を有している。被係合部44は、ロック部材4がロック位置に移動したときに、ロッド2の係合部22と軸X方向に係合して、ロッド2のハウジング1に対する軸X方向の移動を規制する。
【0028】
本実施形態では、コントロールケーブルCの長さを調節する場合、ハウジング1に対するロッド2の軸X方向の位置を調節したのち、ロック部材4をロッド2の外周に向けて押圧して、ロック部材4をロック位置に移動させる。ロック部材4がロック位置に移動すると、ロッド2の外周にロック部材4が係合して、ロッド2の軸X方向の移動が規制され、ロッド2のハウジング1に対する位置が保持され、コントロールケーブルCの長さが調節される。ロック部材4をロック位置に移動させた後、図3(B)に示されるように、規制部17を軸X方向にスライドさせて、ロック部材4がロック位置からアンロック位置へ移動することが規制される。これにより、ロッド2の軸X方向での移動がさらに規制される。
【0029】
次に、ロッド2の先端部21について説明する。ロッド2の先端部21は、取付対象に設けられた孔Hに挿通される、ロッド2の先端側の所定の部位をいう。本実施形態では、ロッド2の先端部21は、ハウジング1に設けられた孔Hに挿通されて嵌合し、孔Hに対して、軸X方向で挿入方向とは反対方向となる離脱方向へと移動することが規制される。
【0030】
ロッド2の先端部21は、図2図4および図5に示されるように、孔Hの内径よりも大径の張出部211と、ロッド2の軸X方向の端縁となる先端212と、張出部211と先端212とを軸X方向に繋ぐテーパー部213と、張出部211の基端側に軸X回り方向に設けられた溝部214とを有している。また、本実施形態では、ロッド2の先端部21は、先端212から軸X方向に延びる空間部215を有している。空間部215は、ロッド2の先端部21を、軸Xに垂直な断面において、径方向に2つの部分に分離、または軸X周り方向に複数の部分に分離する。ロッド2の先端部21の全体形状は特に限定されないが、本実施形態では、先端212に向かって細くなる、中空の略円錐台状に形成されている。より具体的には、本実施形態では、ロッド2の先端部21は、略円錐台状のテーパー部213の基端側に略円柱状の張出部211が軸X方向に連なっており、先端部21の側面に軸Xを挟むように2つのスリット状の空間部215が形成されている。
【0031】
ロッド2の先端212は、ロッド2の先端部21のうち、孔Hに挿入される挿入端である。本実施形態では、先端212は、孔Hの内径よりも径が小さくなるように構成されている。この場合、ロッド2の先端部21を孔Hに導入する際に、孔Hの開口縁にテーパー部213が当接し(図9参照)、先端部21を孔Hに貫通させることが容易となる。
【0032】
テーパー部213は、軸X方向で先端212と張出部211との間に設けられている。テーパー部213は孔Hに挿入される際に、孔Hの開口縁と当接し、ロッド2の先端部21が孔Hに挿入される際に、孔Hの開口縁に対して摺動する。テーパー部213の先端側の外径は、孔Hの内径よりも小さく、テーパー部213の基端側の外径は、孔Hの内径よりも大きくなっている。本実施形態では、ロッド2の先端部21が孔Hに挿入される際に、テーパー部213の外周は孔Hの開口縁から径方向内側に向かう力を受け、先端部21に設けられた空間部215が狭くなるように先端部21が変形する。これにより、テーパー部213および張出部211の外径が小さくなり、ロッド2の先端部21を孔Hに挿入しやすくなっている。
【0033】
溝部214は、張出部211の基端側に軸X周り方向に設けられた溝状の部位である。溝部214は、張出部211よりも外径が小さくなるように構成されている。本実施形態では、溝部214は、軸X方向で張出部211と係合部22との間に設けられ、張出部211および係合部22に対して径方向内側に凹んだ環状の凹部となっている。本実施形態では、溝部214は、張出部211が孔Hに入るときに、溝部214の基端側を支点として溝部214から先端212までの部位が軸Xに向かって近付くように撓むように構成されている(図10参照)。本実施形態では、溝部214の外径は張出部211の外径よりも小さく、空間部215がロッド2の先端212から溝部214の基端側まで延びていることにより、溝部214を支点として先端部21が撓みやすくなっている。
【0034】
張出部211は、孔Hに挿通された後、孔Hの周縁部と軸X方向に係合して、取付対象からロッド2の先端部21が離脱することを抑制する(図11参照)。本実施形態では、張出部211の外径は、孔Hに挿通された後の状態で、孔Hの内径よりも大きい。張出部211は、図5に示されるように、軸X方向に略垂直に延び、係合面14aと軸X方向に係合する被係合面211aを有している。この張出部211の被係合面211aが、図11に示されるように、取付対象(壁部14)の係合面14aと軸X方向で係合することによって、ロッド2がハウジング1から軸X方向に離脱することが抑制される。
【0035】
張出部211は、図5に示されるように、外周よりも径方向内側に、溝部214から先端方向に凹んだ凹部211bを有している。凹部211bは、後述するように、ロッド2の先端部21が孔Hに挿入される際に、凹部211bの内側の空間が径方向で狭くなるように変形する。これにより、ロッド2の先端部21が孔Hに挿入されるときに、張出部211の外径が小さくなるように先端部21が径方向内側に変形しやすくなり、先端部21の挿入時に先端部21が破損することが抑制される。
【0036】
凹部211bは、本実施形態では、図5に示されるように、張出部211の被係合面211aに対して、軸X方向で先端側に凹むように形成されている。凹部211bは、上述したように、張出部211の外周に対して径方向で内側の位置に設けられていれば、凹部211bの径方向での位置は特に限定されないが、本実施形態では、溝部214と張出部211との境界領域に設けられている。より具体的には、凹部211bは、溝部214の外周の延長線上に軸X方向に延びている。
【0037】
凹部211bは、図5に示されるように、先端部21を軸X方向に沿って切断した断面において、略U字状、具体的には略半円形状に形成されている。しかし、凹部211bの断面形状は、先端部21の孔Hへの挿入の際に、凹部211bの内側の空間が径方向で狭くなるように変形可能な形状であれば、特に限定されない。例えば、凹部211bの断面形状は、略半円形状の他、略半楕円形状、略三角形状、略矩形状、くさび状、スリット状など、他の形状であってもよい。
【0038】
本実施形態では、凹部211bは、図7に示されるように、軸X方向に見たときに、被係合面211aのうち溝部214との境界領域に沿って略環状に延びている。この場合、張出部211が軸X周り方向のほぼ全方向で撓みやすくなる。したがって、先端部21を孔Hに挿入する際に、張出部211の変形が容易となり、先端部21の破損がより抑制される。なお、「略環状」とは、凹部211bが軸X周り方向で連続して完全に環状になっている状態の他、凹部211bが軸X周り方向で部分的に途切れている状態も含む。
【0039】
凹部211bの径方向の幅(図5および図6に示される、凹部211bの径方向内側の縁部E1と径方向外側の縁部E2との間の間隔L1)は、ロッド2の先端部21の材料等に応じて適宜変更が可能であり、特に限定されない。凹部211bの径方向内側の縁部E1と径方向外側の縁部E2との間の間隔L1は、例えば、溝部214の外周から張出部211が径方向に張り出した張出幅L2(図5参照)の30~60%であることが好ましい。また、凹部211bの軸X方向の深さL3は、ロッド2の先端部21の材料等に応じて適宜変更が可能であり、特に限定されないが、例えば、張出部211の被係合面211aから先端212までの軸方向長さL4の20~40%であることが好ましい。
【0040】
上述したように、張出部211が外周よりも径方向内側に、溝部214から先端方向に凹んだ凹部211bを有していることにより、ロッド2の先端部21を孔Hに挿入する際に、凹部211bの内側の空間が径方向で狭くなるように変形する。より具体的には、図6に示されるように、凹部211bの径方向内側の縁部E1と径方向外側の縁部E2との間の間隔L1が、先端部21の孔Hへの挿入時に、張出部211が孔Hの開口縁から径方向内側に力を受けることによって狭くなる(図6の狭くなった間隔L5参照)。これにより、張出部211の外径が小さくなり、ロッド2の先端部21を孔Hに挿入することが容易になるとともに、凹部211bが無い場合の孔Hへの嵌合時と比較して、張出部211の外周や溝部214など、ロッド2の先端部21に加わる力を低減させることができ、ロッド2の先端部21の破損を抑制することができる。
【0041】
また、本実施形態では、先端部21は、図8図11に示されるように、先端212から軸X方向に延びる空間部215を有している。この場合、先端部21の孔Hへの挿入の際に、先端部21は、空間部215の隙間が径方向で狭くなるように径方向内側に撓むと共に、凹部211bの径方向の間隔L1が狭くなる(図6および図10参照)。したがって、空間部215による先端部21の撓みと、凹部211bの変形との両方の変形を伴って、先端部21が孔Hに挿入される。したがって、空間部215の変形だけの場合、または凹部211bの変形だけの場合と比較して、それぞれの変形量を小さくすることができる。そのため、先端部21の各部位(例えば、溝部214の基端側や張出部211の外周など)に加わる負荷が低減され、より先端部21の破損が抑制される。
【0042】
つぎに、図8図11を用いて、ロッド2を取付対象に取り付ける取付動作の一例を説明する。
【0043】
図8に示されるように、ロッド2の先端部21を孔Hに向かって軸X方向に移動させてロッド2の先端212を孔Hに挿入する。ロッド2の先端212が孔Hに入ると、ロッド2の先端部21のテーパー部213に孔Hの開口縁が当接する(図9参照)。その状態でロッド2を軸X方向に押し込むと、孔Hの開口縁からロッド2のテーパー部213に対して径方向内側に反力が加わる。これにより、凹部211bの径方向の間隔L1が狭くなるとともに、空間部215の径方向の間隔が狭くなるように先端部21が変形する(図10参照)。このとき、ロッド2のテーパー部213と孔Hの開口縁とが摺動しながら、ロッド2が軸X方向に移動する。凹部211bの径方向の間隔L1および空間部215の径方向の間隔が狭くなるように先端部21が変形することによって、張出部211の外径が孔Hの内径以下となり、ロッド2の先端部21が孔Hに挿入される。このとき、凹部211bが変形することによって、凹部211bが無い場合の孔Hへの嵌合時と比較して、張出部211の外周や溝部214など、ロッド2の先端部21に加わる力を低減させることができ、ロッド2の先端部21の破損を抑制することができる。また、本実施形態では、空間部215による先端部21の撓みと、凹部211bの変形との両方の変形を伴って、先端部21が孔Hに挿入される。したがって、空間部215の変形だけの場合、または凹部211bの変形だけの場合と比較して、それぞれの変形量を小さくすることができる。これにより、先端部21の孔Hへの圧入嵌合時に、先端部21の変形の支点となる溝部214の基端側が先端部21の過度の変形によって割れることや、張出部211の外周が割れること、欠けること、または変形することが抑制される。
【0044】
図10に示される状態からさらにロッド2を軸X方向に挿入すると、張出部211が孔Hから出て、凹部211bの径方向の間隔が広がるとともに、空間部215の径方向の間隔が広がって、張出部211の外径は孔Hの内径よりも大きい状態に戻る。これにより、張出部211の被係合面211aが、孔Hの周縁部の係合面14aと係合可能な状態となり、ロッド2のハウジング1からの離脱が抑制される。
【0045】
なお、コントロールケーブルCの長さ調節装置Mは、変形例として、図12および図13に示されるように、ハウジング1に設けられ、ロッド2を軸X方向に付勢する付勢部材5と、ロッド2の先端部21に嵌合する嵌合部材ENとを備えていてもよい。付勢部材5および嵌合部材EN以外の構成は、図1図11に示される実施形態と同様とすることができるため、説明は省略する。なお、付勢部材5は、本実施形態では、軸X方向に伸縮するコイルバネである。本実施形態では、付勢部材5の一端5aは、ハウジング1に取り付けられ、付勢部材5の他端5bは嵌合部材ENに取り付けられている。図12および図13に示される変形例の場合、付勢部材5によって、ロッド2が軸X方向で一方の方向に付勢されており、ハウジング1の取付部13を被操作部に取り付けた際に、付勢部材5の付勢力によってロッド2が軸X方向で一方の方向に引っ張られ(または押され)、ロッド2およびケーブル3は半自動的に緩みのない状態となる。その状態でロック部材4によってロッド2を固定することができる。そのため、ロック部材4でロッド2をロックする前にロッド2を手動で位置調節する必要がなく、コントロールケーブルCの長さ調節や、コントロールケーブルCの被操作部への組み付け作業が容易になる。
【0046】
嵌合部材ENは、変形例において、付勢部材5の他端5bを支持するバネ座として機能する。嵌合部材ENは、図12に示されるように、環状に形成され、中心に嵌合孔H3を有している。図12および図13に示される変形例においては、取付対象は嵌合部材ENであり、取付対象の孔は、嵌合部材ENに設けられた嵌合孔H3である。なお、嵌合部材ENの嵌合孔H3にロッド2の先端部21を取り付ける場合、ロッド2の先端部21に付勢部材5を通した後、嵌合部材ENの孔H3に先端部21が嵌合することにより、組み付けが完了する。具体的には、嵌合部材ENの嵌合孔H3に向けて、図8図11に示された組み付け方と同様の方法で、先端部21を嵌合部材ENに対して移動させることによって、先端部21を嵌合部材ENの嵌合孔H3に挿通することができ、図12および図13に示される変形例においても、図1図11に示される実施形態と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0047】
1 ハウジング
11 ロッド挿入部
12 ロック部材保持部
13 取付部
13a 嵌合孔
14 壁部
14a 係合面
15 移動空間部
16 開口
17 規制部
2 ロッド
21 ロッドの先端部
211 張出部
211a 被係合面
211b 凹部
212 先端
213 テーパー部
214 溝部
215 空間部
22 係合部
23 ケーブル接続部
3 ケーブル
4 ロック部材
41、42 側壁
43 連結部
44 被係合部
5 付勢部材
5a 付勢部材の一端
5b 付勢部材の他端
C コントロールケーブル
Ca 他端
E1 先端の径方向内側の縁部
E2 凹部の径方向外側の縁部
EN 嵌合部材
H 孔
H1、H2 孔
H3 嵌合孔
L1 凹部の径方向内側の縁部と径方向外側の縁部との間の間隔
L2 溝部の外周から張出部が径方向に張り出した張出幅
L3 凹部の軸方向の深さ
L4 張出部の被係合面から先端までの軸方向長さ
L5 狭くなった状態の凹部の径方向内側の縁部と径方向外側の縁部との間の間隔
M 長さ調節機構
S 嵌合構造
X 軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13