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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-07
(45)【発行日】2022-12-15
(54)【発明の名称】電動作業機
(51)【国際特許分類】
   B25F 5/00 20060101AFI20221208BHJP
   H02K 9/06 20060101ALI20221208BHJP
   H02K 11/33 20160101ALI20221208BHJP
   H02K 11/25 20160101ALI20221208BHJP
   H02K 11/215 20160101ALI20221208BHJP
【FI】
B25F5/00 G
H02K9/06 C
H02K11/33
H02K11/25
H02K11/215
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020563220
(86)(22)【出願日】2019-12-20
(86)【国際出願番号】 JP2019050189
(87)【国際公開番号】W WO2020137916
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2021-06-21
(31)【優先権主張番号】P 2018242998
(32)【優先日】2018-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 晃
【審査官】亀田 貴志
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0001892(US,A1)
【文献】特開2018-137843(JP,A)
【文献】国際公開第2017/221702(WO,A1)
【文献】特開2013-110846(JP,A)
【文献】国際公開第2017/175387(WO,A1)
【文献】実開昭62-168784(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25F 5/00
H02K 3/34
H02K 9/06
H02K 11/00 - 11/40
H02K 29/06 - 29/08
H02P 29/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと、
被駆動部材を装着するように構成された駆動部であって、前記モータの回転力が伝達されるように構成され、前記駆動部に装着された前記被駆動部材を前記回転力によって駆動するように構成され、前記被駆動部材は前記駆動部に駆動されることにより作業対象に作用するように構成されている、駆動部と、
前記モータの回転位置に応じた信号を出力するように構成された回転センサと、
を備え、
前記モータは、
ステータと、
永久磁石型のロータと、
を備え、
前記ステータは、
第1の内周面及び第1の外周面を備える円筒体と、
前記第1の内周面又は前記第1の外周面に立設された複数の歯と、
電力を受けることにより磁力を発生するように構成された複数のコイルであって、各々が前記複数の歯のうちの対応する1つの歯に巻回された複数のコイルと、
を備え、
前記回転センサは、前記ステータに直接設けられ、
前記回転センサは、前記ステータの径方向において、前記複数のコイルが存在する領域よりも前記ロータに近い領域に設けられている、
電動作業機。
【請求項2】
請求項1に記載の電動作業機であって、
前記ステータは、
前記円筒体の第1の部分に対応すると共に前記複数の歯の各々における第1の部分に対応する、磁性体を含むステータコアと、
前記円筒体の第2の部分に対応すると共に前記複数の歯の各々における第2の部分に対応し、前記ロータの回転軸に沿った方向において前記ステータコアに隣接配置され、樹脂を含むインシュレータと、
を備え、
前記回転センサは、前記インシュレータに設けられている、
電動作業機。
【請求項3】
請求項2に記載の電動作業機であって、
前記ステータコアは、
前記円筒体の前記第1の部分に対応するコア筒体と、
各々が前記複数の歯の各々における前記第1の部分に対応する複数のコア歯と、
を備え、
前記インシュレータは、
前記円筒体の前記第2の部分に対応するインシュレータ筒体と、
各々が前記複数の歯の各々における前記第2の部分に対応する複数のインシュレータ歯と、
を備え、
前記回転センサは、前記複数のインシュレータ歯のうちの1つに設けられている、
電動作業機。
【請求項4】
請求項3に記載の電動作業機であって、
前記インシュレータ筒体は、前記第1の内周面の一部に対応する第2の内周面、及び前記第1の外周面の一部に対応する第2の外周面を備え、
前記複数のインシュレータ歯の各々は、
前記第2の内周面又は前記第2の外周面に立設され、前記複数のコイルのうちの対応する1つのコイルが巻回され、前記ロータの回転軸に向かって突出した端部を含み、筒状の形状を備える歯本体と、
前記端部に設けられたフランジ状の先端部材と、
を備え、
前記回転センサは、前記先端部材に設けられている、
電動作業機。
【請求項5】
請求項4に記載の電動作業機であって、
前記複数のインシュレータ歯は、前記回転センサが設けられた第1のインシュレータ歯を備え、
前記第1のインシュレータ歯は、前記先端部材に設けられた板状の台座部を備え、
前記回転センサは、前記台座部に設けられている、
電動作業機。
【請求項6】
請求項5に記載の電動作業機であって、
前記台座部は、板面を備え、
前記板面は、前記ロータの端面に対向する、
電動作業機。
【請求項7】
請求項6に記載の電動作業機であって、
前記板面に平行な面は、前記ロータの回転軸と交差する、
電動作業機。
【請求項8】
請求項7に記載の電動作業機であって、
前記板面は、前記ロータの回転軸に垂直である、
電動作業機。
【請求項9】
請求項5~請求項8のいずれか1項に記載の電動作業機であって、
前記複数のインシュレータ歯の各々が前記台座部を備える、電動作業機。
【請求項10】
請求項9に記載の電動作業機であって、
前記電動作業機は、さらに、1つ以上の追加の回転センサを備え、
前記回転センサ及び前記1つ以上の追加の回転センサの各々は、前記複数のインシュレータ歯のうちの対応する1つのインシュレータ歯における前記台座部に設けられている、
電動作業機。
【請求項11】
請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の電動作業機であって、
前記モータは、インナーロータ型である、
電動作業機。
【請求項12】
請求項1~請求項11のいずれか1項に記載の電動作業機であって、
さらに、前記回転センサに接続された電気配線を備え、
前記電気配線の一部は、前記回転センサと共に前記ステータに直接設けられている、
電動作業機。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本国際出願は、2018年12月26日に日本国特許庁に出願された日本国特許出願第2018-242998号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2018-242998号の全内容を本国際出願に参照により援用する。
【技術分野】
【0002】
本開示は、モータを備えた電動作業機における、モータの回転位置を検出するための回転センサを搭載する技術に関する。
【背景技術】
【0003】
下記の特許文献1は、モータを備えた電動工具を開示している。その電動工具では、モータの端部にセンサ基板が取り付けられている。そのセンサ基板は、モータの回転位置を検出するホールセンサが実装されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-047530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されている電動工具では、ホールセンサが、モータとは別体のセンサ基板に設けられている。このような電動工具では、ホールセンサをロータに近い位置に配置するために、ロータを長くする必要が生じ得る。ロータを長くすることは、ロータの大型化を招く。さらに、このような電動工具では、ホールセンサとロータとの距離の公差に、センサ基板の厚さの公差が含まれる。ホールセンサとロータとの距離の公差にセンサ基板の厚さの公差が含まれることは、回転位置の検出精度の低下を招き得る。
【0006】
本開示の1つの局面は、モータの大型化を抑えつつ、回転センサを用いてモータの回転位置を精度よく検出することが可能な電動作業機を提供できることが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の1つの局面における電動作業機は、モータと、駆動部と、回転センサとを備える。駆動部は、被駆動部材を装着するように構成されている。駆動部は、モータの回転力が伝達される。駆動部は、駆動部に装着された被駆動部材をモータの回転力によって駆動する。被駆動部材は、駆動部に駆動されることにより作業対象に作用する。回転センサは、モータの回転位置に応じた信号を出力する。
【0008】
モータは、ステータと、永久磁石型のロータとを備える。ステータは、円筒体(環状部材)と、複数の歯と、複数のコイルとを備える。円筒体は、第1の内周面及び第1の外周面を備える。複数の歯は、第1の内周面又は第1の外周面に立設されている。複数のコイルは、電力を受けることにより磁力を発生する。複数のコイルの各々は、複数の歯のうちの対応する1つの歯に巻回されている。
【0009】
回転センサは、ステータに設けられている。回転センサは、ステータの径方向において、複数のコイルが存在する領域よりもロータに近い領域に設けられている。
【0010】
このように構成された電動作業機では、回転センサが、モータに含まれるステータに設けられる。しかも、回転センサは、ステータにおいて、複数のコイルが存在する領域よりもロータに近い領域に設けられている。そのため、ロータを大型化することなく回転センサをロータに近接して配置することができる。これにより、回転センサを用いてモータの回転位置を精度よく検出することが可能となる。
【0011】
被駆動部材は、駆動部に着脱可能に構成されていてもよい。作業対象はどのようなものであってもよい。作業対象は、例えば、各種の被加工材、各種の固着具、植物、粉塵、気体、液体、その他の様々なものであってもよい。各種の被加工材は、例えば木材、金属、プラスチックなどを含んでいてもよい。各種の固着具は、例えばネジ、釘、ナットなどを含んでいてもよい。被駆動部材は、作業対象に対してどのように作用してもよい。被駆動部材は、例えば、被加工材に作用してもよい。より具体的には、被駆動部材は例えば、被加工材に穴を開けるように作用してもよいし、被加工材を切断又は研磨するように作用してもよい。被駆動部材は、例えば、固着具に作用してもよい。より具体的には、被駆動部材は例えば、ネジを回転させるように作用することによってネジを被固着部材に螺入させるように構成されていてもよい。また例えば、被駆動部材は、電動作業機の周囲の空気に作用してもよい。より具体的には、被駆動部材は例えば、電動作業機の周囲の空気にエネルギーを与えて気流を発生させるように作用していてもよい。その気流は、例えば、電動作業機から空気が放出されるように発生してもよい。その気流は、電動作業機へ空気が流入するように発生してもよい。また例えば、被駆動部材は、液体に作用して液体を放出又は吸入するように構成されていてもよい。また例えば、被駆動部材は、植物に作用してもよい。より具体的には、例えば、被駆動部材は、草や小径木などの植物を刈り払うように構成されていてもよい。
【0012】
ステータは、ステータコアと、インシュレータとを備えていてもよい。ステータコアは、円筒体の第1の部分に対応すると共に複数の歯の各々における第1の部分に対応する。ステータコアは、磁性体を含んでいてもよい。インシュレータは、円筒体の第2の部分に対応すると共に複数の歯の各々における第2の部分に対応する。インシュレータは、ロータの回転軸に沿った方向においてステータコアに隣接配置されていてもよい。インシュレータは、樹脂を含んでいてもよい。回転センサは、インシュレータに設けられていてもよい。
【0013】
このように構成された電動作業機では、回転センサが、モータにおけるインシュレータに設けられている。そのため、回転センサをモータへ設ける作業を簡素化することが可能となる。
【0014】
インシュレータは、樹脂のみを含んでいてもよい。インシュレータは、樹脂及び樹脂とは異なる絶縁性部材を含んでいてもよい。インシュレータは、樹脂とは異なる絶縁性部材のみを含んでいてもよい。インシュレータは、どのような方法で作製されてもよい。インシュレータは、例えば、射出成形法などの成形方法により一体的に成形されてもよい。
【0015】
ステータコアは、コア筒体と、複数のコア歯とを備えていてもよい。コア筒体は、円筒体の第1の部分に対応する。複数のコア歯の各々は、複数の歯の各々における第1の部分に対応する。インシュレータは、インシュレータ筒体と、複数のインシュレータ歯とを備える。インシュレータ筒体は、円筒体の第2の部分に対応する。複数のインシュレータ歯の各々は、複数の歯の各々における第2の部分に対応する。回転センサは、複数のインシュレータ歯のうちの1つに設けられていてもよい。
【0016】
このように構成された電動作業機では、回転センサが、複数のインシュレータ歯のうちの1つに設けられている。そのため、回転センサをコイルよりもロータ側へ容易に配置することが可能となる。
【0017】
インシュレータ筒体は、第2の内周面及び第2の外周面を備えていてもよい。第2の内周面は、第1の内周面の一部に対応する。第2の外周面は、第1の外周面の一部に対応する。複数のインシュレータ歯の各々は、歯本体と、フランジ状の先端部材とを備えていてもよい。歯本体は、第2の内周面又は第2の外周面に立設されている。歯本体は、複数のコイルのうちの対応する1つのコイルが巻回されている。歯本体は、ロータの回転軸に向かって突出した端部を含む。歯本体は、筒状の形状を備える。先端部材は、歯本体における前記端部に設けられている。回転センサは、先端部材に設けられてもよい。
【0018】
このように構成された電動作業機では、回転センサをコイルよりもロータ側へ確実に配置することが可能となる。
【0019】
複数のインシュレータ歯は、回転センサが設けられた第1のインシュレータ歯を備えていてもよい。第1のインシュレータ歯は、複数のインシュレータ歯のうちの1つである。第1のインシュレータ歯は、先端部材に設けられた板状の台座部を備えていてもよい。回転センサは、台座部に設けられてもよい。
【0020】
このように構成された電動作業機では、回転センサが台座部に設けられる。そのため、回転センサを、コイルよりもロータに近い位置へ安定的に配置することが可能となる。
【0021】
台座部は、板面を備えていてもよい。その板面は、ロータの回転軸に沿う方向において、ロータの外側に配置されていてもよい。その板面は、ロータの端面に対向してもよい。
【0022】
このように構成された電動作業機では、台座部が、ロータの回転軸に沿う方向においてロータの外側に配置される。そのため、台座部へ回転センサを容易に設けることが可能となる。さらに、回転センサを、ロータの端面に対向するように設けることが可能となる。これにより、ロータの回転に伴う磁場の変化を回転センサをより適正に検出することが可能となる。
【0023】
台座部の板面に平行な面は、ロータの回転軸と交差してもよい。その板面は、ロータの回転軸に垂直であってもよい。このように構成された電動作業機では、台座部及び回転センサが設けられることに伴って生じ得るモータの大型化を抑制しつつ、ロータの回転位置を適正に検出することが可能となる。
【0024】
複数のインシュレータ歯の各々が台座部を備えていてもよい。この場合、電動作業機はさらに、1つ以上の追加の回転センサを備えていてもよい。回転センサ及び1つ以上の追加の回転センサの各々は、複数のインシュレータ歯のうちの対応する1つのインシュレータ歯における台座部に設けられていてもよい。
【0025】
このように構成された電動作業機では、回転センサ及び1つ以上の追加の回転センサをそれぞれ効率的に且つ適正にモータへ設けることが可能となる。
【0026】
モータは、インナーロータ型であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】実施形態の電動作業機の斜視図である。
図2】実施形態の電動作業機の内部構成を示す側面図である。
図3】実施形態の電動作業機の電気的構成を表すブロック図である。
図4】実施形態のモータの斜視図である。
図5】実施形態のモータの正面図である。
図6】コイルが取り除かれた状態のステータの斜視図である。
図7】コイルが取り除かれた状態のステータの分解斜視図である。
図8】第1インシュレータの斜視図である。
図9】モータにおける第1インシュレータ及びロータを部分的に示す背面図である。
図10図5におけるX-X断面図である。
図11】第1インシュレータにおける樹脂配線部を含む一部の背面図である。
図12】第1インシュレータにおける樹脂配線部を含む一部の斜視図である。
図13】樹脂配線部が設けられる前の、第1インシュレータの一部の背面図である。
図14図12におけるXIV-XIV断面図である。
図15】回転センサの他の配置例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0028】
1…電動作業機、8…チャックスリーブ、12…モータ、13…駆動機構、15…コントローラ、20…ステータ、21…ステータバックリング、22…ステータ歯、23…ステータ歯本体、24…ステータ歯先端部材、31…第1コイル、32…第2コイル、33…第3コイル、34…第4コイル、35…第5コイル、36…第6コイル、41…ステータコア、42,120…第1インシュレータ、51…バックコア、52…コア歯、53…コア歯本体、54…コア歯先端部材、61…第1バックリング、62,122…第1歯、63,123…第1歯本体、64,124…第1歯先端部材、65…台座部、71,72,73…回転センサ、90…ロータ、96~99…磁石。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付の図面を参照しつつ、本開示の例示的な実施形態を説明する。
【0030】
[1.実施形態]
(1-1)電動作業機の構成
図1に示す電動作業機1は、例えば、充電式インパクトドライバとして構成されている。充電式インパクトドライバは、後述するバッテリパック100から供給される電力によって作動する。充電式インパクトドライバは、例えば、ネジ、ボルトなどの締結部品を回転させて作業対象へ螺入させるために用いられる。充電式インパクトドライバは、締結部品を回転させているときに締結部品から受ける負荷に応じて、回転方向の打撃を発生する。充電式インパクトドライバは、この打撃により、回転方向へ大きなトルクを発生し得る。
【0031】
図1に示すように、本実施形態の電動作業機1は、本体2と、バッテリパック100とを備える。バッテリパック100は、本体2に離脱可能に取り付けられる。
【0032】
本体2は、ハウジング3を備える。ハウジング3は、左右に分割された2つの半割ハウジング3a,3bを備える。ハウジング3は、これら半割ハウジング3a,3bが組み合わされて構成されている。ハウジング3は、例えば、樹脂を含む射出成形部材であってもよい。
【0033】
本体2は、第1収容部5と、グリップ6と、第2収容部7とを備える。第1収容部5は、チャックスリーブ8、LED10及び回転方向切替操作部11が設けられている。LED10は、電動作業機1の外部へ光を照射する。グリップ6は、第1収容部5から延設されている。第2収容部7は、グリップ6から延設されている。第2収容部7は、バッテリ装着部7aが設けられている。バッテリ装着部7aは、バッテリパック100が離脱可能に取り付けられる。バッテリパック100は、後述するバッテリ101(図3参照)を備える。
【0034】
グリップ6は、電動作業機1の使用者により把持される。グリップ6は、トリガ操作部9が設けられている。使用者は、グリップ6を把持しながら、トリガ操作部9を引き操作することができる。
【0035】
図2を参照して、本体2の内部(即ちハウジング3の内部)の構成について説明する。図2は、半割ハウジング3aが取り外された電動作業機1を示している。
【0036】
図2に示すように、第1収容部5は、モータ12と、駆動機構13と、ファン14と、前述のチャックスリーブ8と、前述のLED10とが設けられている。チャックスリーブ8は、各種の被駆動部材(作業出力部材)8aが離脱可能に取り付けられる。各種の被駆動部材8aは、例えばドライバビット、ソケットビット等を含む。
【0037】
モータ12は、本実施形態では例えばブラシレスモータである。モータ12が発生する回転駆動力(回転力)、即ち後述するロータ90(図4等参照)が発生する回転駆動力は、駆動機構13に伝達される。駆動機構13は、例えば、不図示の減速機構及び打撃機構を備える。減速機構は、モータ12から伝達された回転駆動力における回転速度を減速させる。
【0038】
打撃機構は、不図示のスピンドル、ハンマ及びアンビルを備えていてもよい。スピンドルは、減速機構を介して伝達されたモータ12の回転駆動力により回転する。ハンマは、スピンドルが回転することに応じてスピンドルと共に回転する。ハンマは、さらに、チャックスリーブ8の回転軸と平行な方向へ移動可能である。アンビルは、チャックスリーブ8が取り付けられている。
【0039】
打撃機構において、モータ12が回転することに応じてスピンドルが回転すると、ハンマを介してアンビルが回転する。アンビルが回転すると、チャックスリーブ8が回転(延いては被駆動部材8aが回転)する。被駆動部材8aによる作業(例えば作業対象へのねじ締め)が進み、アンビルに加わる負荷が特定のレベルを超えると、ハンマによってアンビルに打撃が加えられる。この打撃は、チャックスリーブ8の回転方向へ加えられる。この打撃によってチャックスリーブ8の回転トルクが増加する。
【0040】
モータ12の回転駆動力は、さらに、ファン14へ伝達される。モータ12が回転すると、モータ12の回転駆動力によりファン14が回転する。ファン14は、モータ12を含む本体2内の各部を冷却するために設けられている。ファン14が回転すると、本体2内に気流が発生する。その気流は本体2内を冷却する。
【0041】
第2収容部7は、コントローラ15が設けられている。コントローラ15は、電動作業機1が有する各種機能を実行する。コントローラ15は、本体2に装着されているバッテリパック100から、バッテリ101の電力が供給される。コントローラ15は、バッテリ101から供給される電力(以下、「バッテリ電力」と称する)によって動作する。
【0042】
グリップ6は、前述のトリガ操作部9と、スイッチボックス16と、プランジャ17とが設けられている。スイッチボックス16は、後述するトリガスイッチ117(図3参照)が内蔵されている。
【0043】
トリガ操作部9は、プランジャ17を介してスイッチボックス16と連結されている。使用者によりトリガ操作部9が引き操作されると、トリガ操作部9と共にプランジャ17が引き操作方向へ移動する。引き操作は、本実施形態では、トリガ操作部9を図2における左方向へ移動させる操作を意味する。
【0044】
トリガ操作部9は、不図示の弾性部材によって、引き操作方向とは反対方向へ付勢されている。そのため、トリガ操作部9は、トリガ操作部9が引き操作されていないときは、図2に示す初期位置に位置している。トリガ操作部9が引き操作されると、トリガ操作部9は、その初期位置から引き操作方向へ移動する。
【0045】
トリガスイッチ117は、プランジャ17の位置に応じてオン又はオフされる。例えば、トリガ操作部9が引き操作されていない場合は、トリガスイッチ117はオフされる。トリガ操作部9が規定量以上引き操作されると、トリガスイッチ117がオンされる。
【0046】
(1-2)電動作業機の電気的構成
電動作業機1の電気的構成について、図3を参照して補足的に説明する。図3は、バッテリパック100が本体2に装着された電動作業機1の電気的構成を示している。図3に示すように、電動作業機1は、モータ12と、コントローラ15と、LED10と、温度センサ18と、3つの回転センサ71,72,73と、トリガスイッチ117と、バッテリパック100とを備える。モータ12、LED10、温度センサ18、3つの回転センサ71,72,73、及びトリガスイッチ117は、コントローラ15に接続されている。
【0047】
バッテリパック100は、バッテリ101を備える。バッテリ101は、例えば2次電池である。バッテリ101は、例えば、リチウムイオン電池であってもよい。バッテリ101は、リチウムイオン電池とは異なる2次電池であってもよい。
【0048】
温度センサ18は、モータ12に設けられている。温度センサ18は、モータ12の温度を検出する。温度センサ18の電気的特性は、温度に応じて変化する。温度センサ18は、その電気的特性の変化に応じた温度検出信号を出力するように構成されている。本実施形態の温度センサ18は、例えば、サーミスタである。温度センサ18は、例えば、Negative Temperature Coefficient(NTC)タイプのサーミスタであってもよい。
【0049】
回転センサ71,72,73は、ロータ90の回転位置を検出するためにモータ12に設けられている。具体的には、回転センサ71,72,73は、ロータ90の回転軸を中心に、ロータ90の回転方向に沿って、互いに電気角120度に相当する角度を隔てて設けられている。
【0050】
回転センサ71,72,73の各々は、ロータ90の回転位置に応じた回転検出信号を出力する。回転検出信号は、コントローラ15に入力される。ロータ90は、永久磁石型のロータである。回転センサ71,72,73の各々は、ロータ90の回転位置に応じた磁場の変化を検出する。回転センサ71,72,73の各々は、検出した磁場の変化に応じた回転検出信号を出力する。
【0051】
回転センサ71,72,73の各々は、本実施形態では例えばホール素子を備えたホールセンサである。回転センサ71,72,73の各々は、コントローラ15から電流が供給される。回転センサ71,72,73の各々において、供給された電流はホール素子に流れる。ホール素子は、検出面を備える。ホール素子は、検出面における、検出面に垂直な方向の磁場の大きさに応じた、起電力を発生する。回転センサ71,72,73の各々は、ホール素子の起電力に基づく回転検出信号を出力する。
【0052】
回転センサ71,72,73の各々は、ホール素子の起電力に基づいてどのような回転検出信号を出力してもよい。例えば、回転センサ71,72,73の各々は、ホール素子の起電力を、そのまま、アナログの回転検出信号として出力してもよい。また例えば、回転センサ71,72,73の各々は、ホール素子の起電力を増幅すること等によって、ホール素子の起電力のレベルを変換して、アナログの回転検出信号として出力してもよい。また例えば、回転センサ71,72,73の各々は、ホール素子の起電力に応じた二値のデジタル信号を生成し、そのデジタル信号を回転検出信号として出力してもよい。
【0053】
コントローラ15は、モータ駆動回路111と、制御回路112と、電源回路113と、温度検出回路114と、ロータ位置検出回路115と、LED駆動回路116とを備える。
【0054】
モータ駆動回路111は、バッテリ電力を、モータ駆動指令に従って、U相駆動電流、V相駆動電流及びW相駆動電流に変換する。モータ駆動指令は、制御回路112から入力される。モータ駆動回路111は、U相駆動電流、V相駆動電流及びW相駆動電流をモータ12へ出力する。U相駆動電流、V相駆動電流及びW相駆動電流は、モータ12を駆動する。
【0055】
電源回路113は、バッテリ電力から電源電力を生成して出力する。電源電力は、一定の電源電圧Vcを有する。電源電力は、コントローラ15内の各部を動作させる。制御回路112、温度検出回路114、ロータ位置検出回路115、及びLED駆動回路116は、その電源電圧によって動作する。
【0056】
温度検出回路114は、温度センサ18から入力される温度検出信号に基づいてモータ12の温度を検出する。温度検出回路114は、検出した温度を示す信号を制御回路112へ出力する。
【0057】
本実施形態の温度検出回路114は、例えば、温度センサ18と直列接続された抵抗器を備えていてもよい。温度検出回路114は、温度センサ18及び抵抗器を含む直列回路に電源電圧Vcを印加するように構成されていてもよい。温度検出信号は、温度センサ18と抵抗器との接続点の電圧であってもよい。
【0058】
ロータ位置検出回路115は、回転センサ71,72,73へ電流を供給することにより回転センサ71,72,73を作動させる。ロータ位置検出回路115は、回転センサ71,72,73の各々から回転検出信号が入力される。ロータ位置検出回路115は、回転センサ71,72,73から入力される回転検出信号に基づいてロータ90の回転位置を検出する。ロータ位置検出回路115は、検出した回転位置を示す信号を制御回路112へ出力する。
【0059】
LED駆動回路116は、制御回路112から入力されるLED駆動指令に従って、LED10へ電源電力を供給することにより、LED10を点灯する。
【0060】
制御回路112は、例えば、不図示のCPU及びメモリを含んでいてもよい。電動作業機1が備える各種機能は、例えば、CPUがメモリに記憶されている各種プログラムを実行することによって達成されてもよい。
【0061】
制御回路112は、トリガスイッチ117から、トリガ信号が入力される。トリガ信号は、トリガスイッチ117のオン又はオフを示す。制御回路112は、トリガスイッチ117がオンされると、モータ駆動回路111へモータ駆動指令を出力することにより、モータ12を駆動する。
【0062】
制御回路112は、トリガ操作部9の引き操作量を示す操作量信号が入力されてもよい。その場合、制御回路112は、操作量信号に応じた(即ち引き操作量に応じた)モータ駆動指令を出力してもよい。操作量信号に応じたモータ駆動指令を出力することは、引き操作量に応じてモータ12の駆動パラメータ(例えば回転トルク、回転速度など)を変化させることを意味する。
【0063】
制御回路112は、モータ12を駆動させる際、ロータ位置検出回路115から入力される信号を参照し、ロータ90の回転位置に応じたモータ駆動指令を出力する。制御回路112は、温度検出回路114から入力される信号に基づき、モータ12の温度を監視する。制御回路112は、モータ12の温度に応じた保護処理を行う。保護処理は、例えば、モータ12の温度が規定温度以上となった場合にモータ12の回転速度を低減又は回転を停止させる処理を含んでいてもよい。
【0064】
(1-3)モータの詳細構成
図4図6を参照して、モータ12の構成についてより詳しく説明する。図4及び図5に示すように、モータ12は、ステータ20と、ロータ90とを備える。図4は、モータ12によって回転するファン14を図示している。
【0065】
図4に示されているモータ12とファン14との位置関係から明らかなように、図4は、モータ12を、ファン14が設けられる側とは反対側の、駆動機構13が設けられる側から見た状態を示している。
【0066】
ロータ90は、略円柱の形状を備える。ロータ90は、複数の永久磁石が内蔵されている。具体的には、本実施形態のロータ90は、4つの磁石96,97,98,99を備える。磁石96,97,98,99は、ロータ90の回転方向に沿って互いに等角度を隔てて(本実施形態では例えば90度間隔で)配置されている。磁石96,97,98,99は、例えば長尺板状の形状を備える。
【0067】
ロータ90は、コントローラ15からステータ20へ電力が供給されることに応じて回転する。ステータ20へ電力が供給されることは、前述のU相駆動電流、V相駆動電流及びW相駆動電流のうちの少なくとも1つがステータ20へ供給されることを意味する。
【0068】
図4図5に示すように、ロータ90は、シャフト91が設けられている。シャフト91は、ロータ90と共に一体的に回転する。シャフト91は駆動機構13に連結されている。ロータ90の回転駆動力はシャフト91を介して駆動機構13に伝達される。
【0069】
ステータ20は、ステータバックリング21と、6個のステータ歯22とを備える。ステータ歯22の各々は、台座部65が設けられている。ステータ20は、さらに、第1相コイルと、第2相コイルと、第3相コイルとを備える。ステータ20は、より詳しくは、第1コイル31と、第2コイル32と、第3コイル33と、第4コイル34と、第5コイル35と、第6コイル36とを備える。
【0070】
第1相コイルは、第1コイル31~第6コイル36のうちの何れか2つを含む。第1相コイルにおけるその2つは互いに直列接続されている。
【0071】
第2相コイルは、前述の第1コイル31~第6コイル36のうちの、第1相コイルとは異なる何れか2つを含む。第2相コイルにおけるその2つは互いに直列接続されている。
【0072】
第3相コイルは、前述の第1コイル31~第6コイル36のうちの、第1相コイル及び第2相コイルとは異なる2つを含む。第3相コイルにおけるその2つは互いに直列接続されている。
【0073】
図4図6に示すように、ステータバックリング21は、環状(例えば両端が開口された円筒状)の形状を備える。6個のステータ歯22は、ステータバックリング21の内周面において、ステータバックリング21の周方向に沿って互いに等間隔(例えば60度間隔)で設けられている。
【0074】
図6に示すように、各ステータ歯22は、ステータバックリング21の内周面において、ステータバックリング21の中心軸150に向けて(即ち、ステータバックリング21の径方向に沿って)突設されている。なお、中心軸150は、ロータ90の回転軸と同軸、即ちシャフト91の回転軸と同軸である。
【0075】
図6に示すように、各ステータ歯22は、ステータ歯本体23と、ステータ歯先端部材24と、台座部65とを備える。ステータ歯本体23は、ステータバックリング21の内周面において、中心軸150に向けて突設されている。
【0076】
ステータ歯先端部材24は、ステータ歯本体23における、中心軸150に向かって突出した端部に設けられている。ステータ歯先端部材24は、略板状の形状を備える。ステータ歯先端部材24の、上記径方向に垂直な断面の面積は、ステータ歯本体23の、上記径方向に垂直な断面の面積よりも大きい。つまり、ステータ歯先端部材24は、ステータ歯本体23に対してフランジ状に設けられている。
【0077】
台座部65は、略台形の板状の形状を備える。台座部65は、ステータ歯先端部材24の表面において、その表面と交差する方向(例えば垂直方向)へ立設されている。ステータ歯先端部材24の表面は、中心軸150と対向(即ちロータ90と対向)する。台座部65は、台座部65の板面に平行な面が中心軸150と交差するように設けられている。より具体的には、本実施形態の台座部65は、例えば、台座部65の板面が中心軸150に垂直になるように設けられている。各台座部65は、ステータ20の径方向において、コイル31~36が存在する領域よりもロータ90に近い領域に配置されている。換言すれば、各台座部65は、径方向において、コイル31~36が設けられている領域と中心軸150との間の領域に配置されている。
【0078】
台座部65は、図4及び図5に示すように、中心軸150に沿う方向において、ロータ90が存在する範囲の外側に配置されている。より具体的には、台座部65は、中心軸150に沿う方向において、ロータ90よりも駆動機構13側に配置されている。台座部65の第1の板面は、ロータ90における駆動機構13側の端面と対向する。台座部65の第2の板面は、電動作業機1の前方を向いている。
【0079】
本実施形態では、後で図8を参照して説明するように、3つの台座部65の各々における第1の板面に、回転センサ71,72,73が設けられている。
【0080】
図4図5に示すように、第1コイル31~第6コイル36は、それぞれ、いずれか1つのステータ歯22に設けられている。より具体的には、第1コイル31~第6コイル36は、それぞれ、対応するステータ歯22における、ステータ歯本体23に巻回されている。
【0081】
第1相コイル、第2相コイル及び第3相コイルは、本実施形態では例えば互いにデルタ結線されている。即ち、第1相コイルの第1端は、第2相コイルの第1端に接続されると共にモータ駆動回路111に接続されている。第1相コイルの第1端は、モータ駆動回路111から例えば前述のU相駆動電流が供給される。
【0082】
第1相コイルの第2端は、第3相コイルの第1端に接続されると共にモータ駆動回路111に接続されている。第1相コイルの第2端は、モータ駆動回路111から例えば前述のV相駆動電流が供給される。
【0083】
第2相コイルの第2端は、第3相コイルの第2端に接続されると共にモータ駆動回路111に接続されている。第2相コイルの第2端は、モータ駆動回路111から例えば前述のW相駆動電流が供給される。
【0084】
本実施形態では、例えば、第1コイル31と第4コイル34とが互いに直列接続されている。第1相コイルは、第1コイル31及び第4コイル34を含む。また例えば、第2コイル32と第5コイル35とが互いに直列接続されている。第2相コイルは、第2コイル32及び第5コイル35を含む。また例えば、第3コイル33と第6コイル36とが互いに直列接続されている。第3相コイルは、第3コイル33及び第6コイル36を含む。
【0085】
第1相コイル、第2相コイル及び第3相コイルは、デルタ結線とは異なる結線方法(例えばスター結線)で互いに結線されてもよい。
【0086】
図6及び図7に示すように、本実施形態のステータ20は、ステータコア41と、第1インシュレータ42と、第2インシュレータ43とを備える。ステータバックリング21及び6個のステータ歯22は、第1インシュレータ42と、ステータコア41と、第2インシュレータ43とがこの順に組み合わされることによって構成される。
【0087】
図7を参照して、ステータコア41、第1インシュレータ42、及び第2インシュレータ43についてより具体的に説明する。
【0088】
ステータコア41は、磁性体を含む。ステータコア41は、バックコア51と、6個のコア歯52とを備える。バックコア51は、ステータバックリング21の一部である。コア歯52は、ステータ歯22の一部である。
【0089】
バックコア51は、環状(例えば両端が開口された円筒状)の形状を備える。6個のコア歯52は、バックコア51の内周面において、バックコア51の周方向に沿って互いに等間隔(例えば60度間隔)で設けられている。各コア歯52は、バックコア51の内周面において、バックコア51の中心軸(即ち前述の中心軸150)に向けて突設されている。
【0090】
各コア歯52は、コア歯本体53と、コア歯先端部材54とを備える。コア歯本体53は、ステータ歯本体23の一部である。コア歯先端部材54は、ステータ歯先端部材24の一部である。
【0091】
第1インシュレータ42及び第2インシュレータ43は、絶縁性の素材を含む。より具体的には、第1インシュレータ42及び第2インシュレータ43は、例えば、樹脂を主成分とする材料を含んでいる。
【0092】
本実施形態の第1インシュレータ42及び第2インシュレータ43は、例えば、樹脂を含む材料によって一体成形された樹脂成形部材である。第1インシュレータ42及び第2インシュレータ43は、例えば熱硬化性樹脂を含んでいてもよい。第1インシュレータ42及び第2インシュレータ43は、例えば熱可塑性樹脂を含んでいてもよい。第1インシュレータ42及び第2インシュレータ43は、例えば樹脂のみを含んでいてもよい。第1インシュレータ42及び第2インシュレータ43は、例えば樹脂及び樹脂とは異なる絶縁性部材を含んでいてもよい。第1インシュレータ42及び第2インシュレータ43は、例えば樹脂とは異なる絶縁性部材のみを含んでいてもよい。
【0093】
第1インシュレータ42及び第2インシュレータ43は、どのような方法で形成されてもよい。第1インシュレータ42及び第2インシュレータ43は、例えば、射出成形工法により形成されてもよい。第1インシュレータ42及び第2インシュレータ43は、射出成形工法とは異なる方法で形成されてもよい。第1インシュレータ42及び第2インシュレータ43は、同じ材質で形成されてもよいし、異なる材質で形成されてもよい。
【0094】
図7に示すように、第1インシュレータ42は、第1バックリング61と、6個の第1歯62とを備える。第1バックリング61は、ステータバックリング21の一部である。第1歯62は、ステータ歯22の一部である。
【0095】
第1バックリング61は、環状(例えば両端が開口された円筒状)の形状を備える。6個の第1歯62は、第1バックリング61の内周面において、第1バックリング61の周方向に沿って互いに等間隔(例えば60度間隔)で設けられている。各第1歯62は、第1バックリング61の内周面において、第1バックリング61の中心軸(即ち前述の中心軸150)に向けて突設されている。
【0096】
各第1歯62は、第1歯本体63と、第1歯先端部材64と、前述の台座部65とを備える。第1歯本体63は、ステータ歯本体23の一部である。第1歯本体63は、第1コイル31~第6コイル36のうちの対応するいずれかが巻回される。第1歯先端部材64は、ステータ歯先端部材24の一部である。台座部65は、第1歯先端部材64に設けられている。つまり、台座部65は、本実施形態では、樹脂を主成分とする絶縁性の素材を含む。
【0097】
図7に示すように、第2インシュレータ43は、第2バックリング56と、6個の第2歯57を備える。第2バックリング56は、ステータバックリング21の一部である。第2歯57は、ステータ歯22の一部である。
【0098】
第2バックリング56は、環状(例えば円環状)の形状を備える。6個の第2歯57は、第2バックリング56の表面において、第2バックリング56の周方向に沿って互いに等間隔(例えば60度間隔)で設けられている。各第2歯57は、第2バックリング56の表面において、第2バックリング56の中心軸(即ち前述の中心軸150)に向けて設けられている。
【0099】
各第2歯57は、第2歯本体58と、第2歯先端部材59とを備える。第2歯本体58は、ステータ歯本体23の一部である。第2歯先端部材59は、ステータ歯先端部材24の一部である。
【0100】
図6及び図7に示すように、ステータ20において、1つのステータ歯22は、1つのコア歯52と、そのコア歯52に対応する1つの第1歯62と、そのコア歯52に対応する1つの第2歯57とが組み合わされて構成される。
【0101】
(1-4)回転センサの配置位置
図8図10を参照して、モータ12における、回転センサ71,72,73の配置位置について、より具体的に説明する。
【0102】
本実施形態では、回転センサ71,72,73は、ステータ20の径方向において、コイル31~36が存在する領域よりもロータ90に近い領域に配置されている。換言すれば、回転センサ71,72,73は、径方向において、コイル31~36が設けられている領域と中心軸150との間の領域に配置されている。具体的には、図8図10に示すように、回転センサ71,72,73の各々は、6個の台座部65のうちのいずれか1つに設けられている。以下、回転センサ71,72,73が設けられている3つの台座部65の各々を、「センサ搭載台座部65」と称する。
【0103】
回転センサ71,72,73の各々は、対応するセンサ搭載台座部65における、前述の第1の板面(即ちロータ90の端面と対向する面)に設けられている。回転センサ71,72,73の各々は、前述の磁場の検出面に平行な面が中心軸150と交差するように設けられている。より具体的には、本実施形態の回転センサ71,72,73の各々は、例えば、磁場の検出面がセンサ搭載台座部65の板面と平行になるように、即ち磁場の検出面がロータ90の回転軸に垂直になるように設けられている。
【0104】
図9及び図10に示すように、回転センサ71,72,73の各々は、第1の板面の全領域又はほぼ全領域が、ロータ90の端面に対向している。つまり、図9に示すように、モータ12をその外部から回転軸に沿う方向に見たとき、回転センサ71,72,73の全て又はほぼ全てが、ロータ90と重なる。そのため、回転センサ71,72,73の各々におけるホール素子の検出面の全領域又はほぼ全領域が、ロータ90の端面に対向している。
【0105】
図10に示すように、回転センサ71,72,73は、ロータ90から距離Dg離間して配置されている。本実施形態では、回転センサ71,72,73が、第1インシュレータ42に設けられている。第1インシュレータ42は、モータ12を構成する複数の部品の1つである。そのため、例えば回転センサ71,72,73をモータ12とは別体のプリント基板に設ける場合に比べて、ロータ90の全長を抑えつつ距離Dgを短くすることが可能となる。また、回転センサ71,72,73がプリント基板に設けられず第1インシュレータ42に直接設けられることから、距離Dgの公差を小さい値に抑えることが可能となる。これにより、回転位置の検出精度を向上させることが可能となる。
【0106】
図11図12に示すように、回転センサ71は、複数の端子を備えている。具体的には、本実施形態の回転センサ71は、例えば、第1端子71aと、第2端子71bと、第3端子71cとを備えている。回転センサ72,73の各々も、回転センサ71と同様に、例えば第1端子71aと、第2端子71bと、第3端子71cとを備えている。回転センサ71,72,73の各々は、第1端子71a、第2端子71b及び第3端子71cを介してコントローラ15と接続されている。図11図12図14に示すように、回転センサ71における第1端子71a、第2端子71b及び第3端子71cとコントローラ15とを電気的に接続する電気配線(導体)の一部は、センサ搭載台座部65の第1の表面を含む、第1インシュレータ42に設けられている。以下、上記電気配線のうち第1インシュレータ42の背面に設けられている部分を、「樹脂配線部」と称する。
【0107】
図11,12,14に示すように、回転センサ71に対応する樹脂配線部は、第1配線パターン151と、第2配線パターン152と、第3配線パターン153とを備えている。
【0108】
第1インシュレータ42の背面における、回転センサ71が設けられる第1歯62の表面を含む一部の表面は、第1溝161と、第2溝162と、第3溝163とが設けられている。第1配線パターン151は、第1溝161の底面161a(図14参照)に設けられている。第2配線パターン152は、第2溝162の底面162a(図14参照)に設けられている。第3配線パターン153は、第3溝163の底面163a(図14参照)に設けられている。
【0109】
第1溝161は、第1端子71aの近傍から延在している。第1配線パターン151の第1端は、第1端子71aに接続されている。第1配線パターン151の第2端は、不図示の第1配線を介してコントローラ15に接続されている。
【0110】
第2溝162は、第2端子71bの近傍から延在している。第2配線パターン152の第1端は、第2端子71bに接続されている。第2配線パターン152の第2端は、不図示の第2配線を介してコントローラ15に接続されている。
【0111】
第3溝163は、第3端子71cの近傍から延在している。第3配線パターン153の第1端は、第3端子71cに接続されている。第3配線パターン153の第2端は、不図示の第3配線を介してコントローラ15に接続されている。
【0112】
第1溝161、第2溝162及び第3溝163は、センサ搭載台座部65の第1の表面から、第1歯先端部材64の表面及び第1歯本体63の表面を経て所定位置まで延在している。第1溝161、第2溝162及び第3溝163は、例えば、第1インシュレータ42が射出成形法等によって一体成形される際に形成されてもよい。
【0113】
第1配線パターン151、第2配線パターン152及び第3配線パターン153は、どのような方法で設けられてもよい。本実施形態では、第1配線パターン151、第2配線パターン152及び第3配線パターン153は、例えば、第1インシュレータ42と一体的に形成されている。
【0114】
つまり、本実施形態の第1インシュレータ42は、Molded Interconnect Device(MID)の一種である。MIDは、導体パターンが形成された樹脂成形部材を意味する。第1インシュレータ42においては、第1配線パターン151、第2配線パターン152及び第3配線パターン153が、MIDにおける導体パターンに対応する。
【0115】
MIDは種々の方法で形成可能である。MIDの形成方法の1つとして、Laser Direct Structuring(LDS)工法が知られている。第1配線パターン151、第2配線パターン152及び第3配線パターン153は、例えばLDS工法によって、第1インシュレータ42に形成されてもよい。
【0116】
回転センサ71及び対応する樹脂配線部を含む第1インシュレータ42の製造工程の一部について概略的に説明する。製造工程は、例えば、以下の第1工程、第2工程及び第3工程を備える。
【0117】
第1工程では、例えば射出成形法によって、第1インシュレータ42が形成される。図13は、第1工程まで完了した第1インシュレータ42の一部を示す。図13に示すように、第1工程が完了した時点では、第1溝161、第2溝162及び第3溝163が形成されている一方、回転センサ71及び対応する樹脂配線部はまだ設けられていない。
【0118】
第2工程では、センサ搭載台座部65の第1の表面に回転センサ71が搭載される。
【0119】
第3工程では、例えばLDS工法によって、第1配線パターン151、第2配線パターン152及び第3配線パターン153が形成される。第3工程において、第1配線パターン151の第1端が第1端子71aに接続され、第2配線パターン152の第1端が第2端子71bに接続され、第3配線パターン153の第1端が第3端子71cに接続される。図11,12,14は、第3工程まで完了した第1インシュレータ42を例示している。
【0120】
回転センサ72及び対応する樹脂配線部についても、上述した回転センサ71及び対応する樹脂配線部と同じように設けられる。回転センサ73及び対応する樹脂配線部についても、上述した回転センサ71及び対応する樹脂配線部と同じように設けられる。なお、図8では、上述の樹脂配線部の図示が省略されている。
【0121】
(1-5)実施形態の効果
以上説明した実施形態によれば、以下の(1a)~(1f)の効果を奏する。
【0122】
(1a)本実施形態の電動作業機1では、回転センサ71,72,73が、ステータ20に設けられる。しかも、回転センサ71,72,73は、ステータ20の径方向において、第1コイル31~第6コイル36が存在する領域よりもロータ90に近い領域、即ち中心軸150に近い領域に設けられている。そのため、ロータ90を大型化することなく回転センサ71,72,73をロータに近接させることができる。これにより、回転センサ71,72,73を用いてロータ90の回転位置を精度よく検出することが可能となる。
【0123】
(1b)本実施形態の電動作業機1では、回転センサ71,72,73が、第1インシュレータ42に設けられている。そのため、回転センサ71,72,73をモータ12へ設ける作業を簡素化することが可能となる。
【0124】
(1c)本実施形態の電動作業機1では、回転センサ71,72,73の各々は、第1インシュレータ42における、第1歯62に設けられる。そのため、回転センサ71,72,73を、第1コイル31~第6コイル36よりもロータ90に近い位置へ容易に配置することが可能となる。
【0125】
(1d)本実施形態の電動作業機1では、第1歯62の先端側に台座部65が設けられている。回転センサ71,72,73の各々は、台座部65に設けられている。そのため、回転センサ71,72,73を、第1コイル31~第6コイル36よりもロータ90に近い位置へ確実且つ安定的に配置することが可能となる。
【0126】
(1e)本実施形態の電動作業機1では、台座部65は、ロータ90の回転軸に沿う方向において、ロータ90よりも外側に配置されている。台座部65はさらに、台座部65の板面がロータ90の端面に対向するように設けられている。そのため、回転センサ71,72,73の各々を台座部65へ容易に設けることが可能となる。さらに、回転センサ71,72,73をロータ90の端面に対向するように設けることが可能となる。これにより、ロータ90の回転に伴う磁場の変化を回転センサ71,72,73がより適正に検出することが可能となる。
【0127】
(1f)本実施形態の電動作業機1では、台座部65は、台座部65の板面がロータ90の回転軸に垂直に設けられている。そのため、モータ12に台座部65及び回転センサ71,72,73を設けることに伴ってモータ12が大型化することを抑制しつつ、ロータ90の回転位置を適正に検出することが可能となる。
【0128】
チャックスリーブ8は本開示における駆動部の一例に相当する。ステータバックリング21は本開示における円筒体の一例に相当する。ステータ歯22は本開示における歯の一例に相当する。第1コイル31~第6コイル36の各々は本開示におけるコイルの一例に相当する。第1インシュレータ42は本開示におけるインシュレータの一例に相当する。バックコア51は本開示におけるコア筒体の一例に相当する。コア歯52は本開示におけるコア歯の一例に相当する。第1バックリング61は本開示におけるインシュレータ筒体の一例に相当する。第1歯62は本開示におけるインシュレータ歯の一例に相当する。第1歯62における第1歯本体63は本開示における歯本体の一例に相当する。第1歯62における第1歯先端部材64は本開示における先端部材の一例に相当する。
【0129】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0130】
(2-1)回転センサは、ステータにおける、コイルよりもロータに近い範囲内においてどこに設けられてもよい。回転センサの他の配置例を、図15に示す。図15に示す第1インシュレータ120は、6個の第1歯122を備える。各第1歯122は、第1歯本体123と第1歯先端部材124とを備える。第1歯本体123は上記実施形態の第1歯本体63(図7参照)と同じである。第1歯先端部材124は上記実施形態の第1歯先端部材64と同じである。各第1歯122は、上記実施形態の第1歯62とは異なり、台座部65が設けられていない。回転センサ71,72,73の各々は、第1歯62における、第1歯先端部材124の表面に設けられている。
【0131】
回転センサ71,72,73は、上記実施形態及び図15とは異なる位置に配置されてもよい。
【0132】
(2-2)モータは、例えば2つ以下の回転センサが設けられていてもよいし、例えば4つ以上の回転センサが設けられていてもよい。
【0133】
(2-3)上記実施形態では、6個のステータ歯22の各々に台座部65が設けられていたが、全てのステータ歯22に台座部65を設けなくてもよい。例えば、回転センサが設けられるステータ歯22にのみ台座部65を設けるようにしてもよい。
【0134】
(2-4)台座部は、どのような形状であってもよい。台座部は、ステータ歯22においてどの位置に設けられてもよい。
【0135】
(2-5)モータ12を中心軸150に沿った方向に見たときに回転センサ71,72,73のほぼ全体又は全体がロータ90に重なるように回転センサ71,72,73を配置することは、必須ではない。回転センサ71,72,73は、モータ12を中心軸150に沿った方向に見たときにロータ90と重ならない位置に配置されてもよい。
【0136】
(2-6)回転センサ71,72,73の各々は、ホール素子とは異なる磁場検出素子を備えていてもよい。具体的には、回転センサ71,72,73の各々は例えば、磁気抵抗素子(Magneto Resistive Sensor)を備えていてもよい。つまり、回転センサ71,72,73の各々は、どのような構成或いは方法でロータ90の回転位置の変化に応じた磁場の変化を検出してもよい。回転センサ71,72,73の各々は、どのような構成或いは方法で、検出した磁場の変化に応じた回転検出信号を出力してもよい。
【0137】
(2-7)ロータ90は、いくつの永久磁石を備えていてもよい。ロータ90において、永久磁石はどのように配置されてもよい。
【0138】
(2-8)上記実施形態のモータ12は、いわゆるインナーロータ型のモータであったが、本開示は、いわゆるアウターロータ型のモータにも適用可能である。
【0139】
アウターロータ型のモータは、ステータと、ステータの径方向外側に設けられたロータとを備える。ステータは、円筒体と、複数の歯と、複数のコイルとを備える。複数の歯は、円筒体の外周面に立設されている。複数のコイルの各々は、複数の歯のうちの1つに巻回されている。複数のコイルの各々は、電力を受けることにより磁力を発生する。このように構成されたアウターロータ型のモータにおいて、本開示を適用してもよい。具体的には、回転センサが、ステータの径方向において複数のコイルが存在する領域よりもロータに近い領域、即ち径方向において複数のコイルが存在する領域よりも外側(外周側)に配置されてもよい。
【0140】
(2-9)モータ12は、ブラシレスモータ以外のモータであってもよい。また、電動作業機1は、バッテリ電力とは異なる電力によって動作するものであってもよい。例えば、電動作業機1は、商用の交流100Vの交流電力が入力されるように構成されると共に、その交流電力によって駆動させることが可能なモータを備えていてもよい。
【0141】
(2-10)上記実施形態では、電動作業機の一例として、充電式インパクトドライバを例示したが、本開示の技術は、作業対象に対する作業を行うように構成された他の電動作業機に適用されてもよい。作業対象は、どのようなものであってもよく、例えば、木材、金属、プラスチックその他の各種の被加工材、ネジ、釘、ナットなどの各種の固着具、植物、粉塵、気体、液体などであってもよい。電動作業機は、どのような被駆動部材を備えていてもよい。被駆動部材は、作業対象に対してどのように作用してもよい。被駆動部材は、例えば、被加工材に穴を開けるように作用するドリルビットであってもよいし、被加工材を切断するように作用する回転刃であってもよいし、被加工材を研磨するように作用する研削砥石であってもよいし、気体又は液体を流出又は流入するように作用する回転翼であってもよい。
【0142】
本開示の技術は、例えば、日曜大工、製造、園芸、工事などの作業現場で使用される各種の現場用電気機器に適用されてもよい。具体的には、例えば、石工用、金工用、木工用の電動工具、園芸用の作業機、作業現場の環境を整える装置等、被駆動部材を備える各種電動作業機に本開示の技術が適用されてもよい。より具体的には、例えば、電動ハンマ、電動ハンマドリル、電動ドリル、電動ドライバ、電動レンチ、電動グラインダ、電動マルノコ、電動レシプロソー、電動ジグソー、電動カッター、電動チェンソー、電動カンナ、電動釘打ち機(鋲打ち機を含む)、電動ヘッジトリマ、電動芝刈り機、電動芝生バリカン、電動刈払機、電動クリーナ、電動ブロア、電動噴霧器、電動散布機、電動集塵機などの各種電動作業機に本開示が適用されてもよい。
【0143】
(2-11)上記実施形態における1つの構成要素によって達成される複数の機能を、複数の構成要素によって達成したり、1つの構成要素によって達成される1つの機能を、複数の構成要素によって達成したりしてもよい。また、複数の構成要素によって達成される複数の機能を、1つの構成要素によって達成したり、複数の構成要素によって達成される1つの機能を、1つの構成要素によって達成したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態のうちの何れか1つにおける構成要素を他の1つの実施形態に対して付加又は置換してもよい。
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15