(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-07
(45)【発行日】2022-12-15
(54)【発明の名称】電気自動車の電源アダプタモジュール
(51)【国際特許分類】
H01R 31/06 20060101AFI20221208BHJP
B60L 53/16 20190101ALI20221208BHJP
【FI】
H01R31/06 A
H01R31/06 P
B60L53/16
(21)【出願番号】P 2021096510
(22)【出願日】2021-06-09
【審査請求日】2021-06-09
(32)【優先日】2020-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】202110473714.4
(32)【優先日】2021-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】596039187
【氏名又は名称】台達電子工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DELTA ELECTRONICS,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】ファン カン
(72)【発明者】
【氏名】チン ジュイ-イェン
(72)【発明者】
【氏名】羅 日隆
【審査官】松原 陽介
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3215447(JP,U)
【文献】特開2010-193595(JP,A)
【文献】特開2011-193683(JP,A)
【文献】特開2003-263252(JP,A)
【文献】登録実用新案第3141522(JP,U)
【文献】特開2010-136558(JP,A)
【文献】国際公開第2019/107324(WO,A1)
【文献】特開平11-048882(JP,A)
【文献】特開2006-140965(JP,A)
【文献】登録実用新案第3107729(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2012/0081067(US,A1)
【文献】中国実用新案第204578117(CN,U)
【文献】中国実用新案第205646892(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 27/00-31/08
H01R 12/00,12/50-12/91
H01R 24/00-24/86
B60L 53/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに接続されるコネクタ本体及び第1の接続部を含み、前記コネクタ本体が、電気自動車に電気的に接続されるように配置され
、前記コネクタ本体は、それぞれが前記電気自動車と前記第1の接続部とを電気的に接続するように配置される活線及びゼロ線と、前記活線と前記ゼロ線との間に電気的に接続されるインダクタと、前記インダクタ及び近接検知器に信号接続されるコンバータと、前記電気自動車の制御ユニットに信号接続されるように配置される前記近接検知器と、を更に含む電気自動車側コネクタと、
互いに接続されるソケット本体及び第2の接続部を含み、前記ソケット本体が、前記電子機器
のプラグが電気的に接続されるように配置され
る少なくとも1つのコネクタと、前記コネクタに隣接し、前記インダクタに信号接続され、且つ前記電子機器の前記プラグに押し付けられるように配置されるボタンとを含み、前記第2の接続部が、前記第1の接続部に取り外し可能に接続されるように配置される交換可能ソケットと、
を備える電気自動車の電源アダプタモジュール
であって、
前記第2の接続部が前記第1の接続部に接続され、前記コネクタが前記電子機器のプラグに電気的に接続されると、前記ボタンが前記プラグによって押し付けられ、前記ボタンが前記インダクタに信号を供給し、前記インダクタが前記コンバータをオンにし、 前記コンバータが前記近接検出器をオンにすることで、前記電気自動車の前記制御ユニットが前記近接検出器からの信号を受信し、前記電気自動車が前記電源アダプタモジュールを介して前記電子機器に電力を供給する、
電気自動車の電源アダプタモジュール。
【請求項2】
前記
コネクタは、ユニバーサルシリアルバス仕様である
、請求項1に記載の電気自動車の電源アダプタモジュール。
【請求項3】
前記コネクタのタイプは、Type-Aコネクタ、Type-Bコネクタ、Type-Cコネクタ、Mini-Aコネクタ、Mini-Bコネクタ、Micro-Aコネクタ又はMicro-Bコネクタである請求項2に記載の電気自動車の電源アダプタモジュール。
【請求項4】
前記コネクタは、複数であり、それらのタイプが互いに異なる請求項2に記載の電気自動車の電源アダプタモジュール。
【請求項5】
前記コネクタは、複数であり、それらのタイプが互いに同じである請求項2に記載の電気自動車の電源アダプタモジュール。
【請求項6】
前記ソケット本体は、2つの第1のジャック及び1つの第2のジャックを有し、前記第1のジャックと前記第2のジャックは、前記電子機器のプラグが挿入されるように配置され、三角状に配列される請求項1に記載の電気自動車の電源アダプタモジュール。
【請求項7】
前記交換可能ソケットは、前記ソケット本体と前記第2の接続部との間に接続される接続線を更に含む請求項1に記載の電気自動車の電源アダプタモジュール。
【請求項8】
前記コネクタ本体は
、
前記活線と前記ゼロ線との間に電気的に接続され、且つ前記活線と前記ゼロ線との間の電圧差を検出するように配置される電圧検出装置
を更に含み、
前記コンバータは、前記電圧検出装置
に信号接続される
、
請求項1に記載の電気自動車の電源アダプタモジュール。
【請求項9】
前記コネクタ本体は
、
前記活線に電気的に接続され、且つ前記活線の電流を検出するように配置される電流検出装置
を更に含み、
前記コンバータは、前記電流検出装
置に信号接続される
、
請求項1に記載の電気自動車の電源アダプタモジュール。
【請求項10】
前記コネクタ本体は、
前記コネクタ本体に接続され、且つ前記コネクタ本体の温度を検出するように配置される温度検出装置
を更に含み、
前記コンバータは、前記温度検出装
置に信号接続される
、
請求項1に記載の電気自動車の電源アダプタモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車の電源アダプタモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電気自動車は、その高効率、省エネルギー、低ノイズ、ゼロ排出等の顕著な特徴で、市場で益々普及しつつある。
【0003】
同様に、人々の生活品質の継続的な改善、及び科学技術の日進月歩に伴い、多種多様な電子装置は、人々の生活に不可欠な一部となっている。これらの電子装置は、例えば、スマートフォン、スマートウォッチ及びタブレットコンピュータ等を含むが、これらに限定されない。
【0004】
従って、電気自動車が異なるタイプの電子装置に電力を簡単且つ容易に供給できるようにすることは、疑いなく利用者に利便性をもたらすことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的の1つは、電気自動車に異なるプラグ仕様を有する電子機器を電気的に接続可能にする電気自動車の電源アダプタモジュールを提供することである。
【発明を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態によれば、電気自動車の電源アダプタモジュールは、互いに接続されるコネクタ本体及び第1の接続部を含み、コネクタ本体が、電気自動車に電気的に接続されるように配置される電気自動車側コネクタと、互いに接続されるソケット本体及び第2の接続部を含み、ソケット本体が、電子機器に電気的に接続されるように配置され、第2の接続部が、第1の接続部に取り外し可能に接続されるように配置される交換可能ソケットと、を備える。
【0007】
本発明の1つ又は複数の実施形態において、前記ソケット本体は、電子機器のプラグが電気的に接続されるように配置される、ユニバーサルシリアルバス仕様である少なくとも1つのコネクタを含む。
【0008】
本発明の1つ又は複数の実施形態において、前記コネクタのタイプは、Type-Aコネクタ、Type-Bコネクタ、Type-Cコネクタ、Mini-Aコネクタ、Mini-Bコネクタ、Micro-Aコネクタ又はMicro-Bコネクタである。
【0009】
本発明の1つ又は複数の実施形態において、前記ソケット本体は、コネクタに隣接し、電気自動車に信号接続され、且つ電子機器のプラグに押し付けられるように配置されるボタンを更に含む。
【0010】
本発明の1つ又は複数の実施形態において、前記コネクタ本体は、電気自動車と第1の接続部とを電気的に接続するように配置される活線と、電気自動車と第1の接続部とを電気的に接続するように配置されるゼロ線と、活線とゼロ線との間に電気的に接続され、且つボタンに信号接続されるインダクタと、インダクタ及び近接検知器に信号接続されるコンバータと、電気自動車の制御ユニットに信号接続されるように配置される近接検知器と、を更に含む。
【0011】
本発明の1つ又は複数の実施形態において、前記コネクタは、複数であり、それらのタイプが互いに異なる。
【0012】
本発明の1つ又は複数の実施形態において、前記コネクタは、複数であり、それらのタイプが互いに同じである。
【0013】
本発明の1つ又は複数の実施形態において、前記ソケット本体は、2つの第1のジャック及び1つの第2のジャックを有し、第1のジャックと第2のジャックは、電子機器のプラグが挿入されるように配置され、三角状に配列される。
【0014】
本発明の1つ又は複数の実施形態において、前記交換可能ソケットは、ソケット本体と第2の接続部との間に接続される接続線を更に含む。
【0015】
本発明の1つ又は複数の実施形態において、前記コネクタ本体は、電気自動車と第1の接続部とを電気的に接続するように配置される活線と、電気自動車と第1の接続部とを電気的に接続するように配置されるゼロ線と、活線とゼロ線との間に電気的に接続され、且つ活線とゼロ線との間の電圧差を検出するように配置される電圧検出装置と、電圧検出装置及び近接検知器に信号接続されるコンバータと、電気自動車の制御ユニットに信号接続されるように配置される近接検知器と、を更に含む。
【0016】
本発明の1つ又は複数の実施形態において、前記コネクタ本体は、電気自動車と第1の接続部とを電気的に接続するように配置される活線と、活線に電気的に接続され、且つ活線の電流を検出するように配置される電流検出装置と、電流検出装置及び近接検知器に信号接続されるコンバータと、電気自動車の制御ユニットに信号接続されるように配置される近接検知器と、を更に含む。
【0017】
本発明の1つ又は複数の実施形態において、前記コネクタ本体は、コネクタ本体に接続され、且つコネクタ本体の温度を検出するように配置される温度検出装置と、温度検出装置及び近接検知器に信号接続されるコンバータと、電気自動車の制御ユニットに信号接続されるように配置される近接検知器と、を更に含む。
【発明の効果】
【0018】
本発明の上記実施形態は、少なくとも以下の利点を有する。
【0019】
(1)利用者は、電気自動車側コネクタ及び電子機器から交換可能ソケットを簡単且つ容易に分離できるため、電子機器の異なるプラグタイプに対して、又は異なる国の電子機器のプラグ仕様に対して、交換して適切な交換可能ソケットを使用することができる。つまり、適切な交換可能ソケットに交換すれば、異なる電子機器に電力を供給するように、電気自動車に異なる電子機器を接続することができるため、利用者に利便性をもたらすことができる。
【0020】
(2)電子機器のプラグがソケット本体のコネクタに挿入されていない場合、ソケット本体のボタンが電気自動車に信号を送信しないため、電気自動車は、電気自動車の電源アダプタモジュールに電力を供給することがなく、電力を節約するだけでなく、電気自動車の電源アダプタモジュールの使用上の安全性を向上させることもできる。
【0021】
(3)コネクタ本体の電圧検出装置、電流検出装置及び温度検出装置により、電気自動車が電気自動車の電源アダプタモジュールを介して電子機器に電力を供給する場合、電気自動車側コネクタの内部の電圧差、電流又は温度が大き過ぎることを効果的に回避することができるため、電気自動車の電源アダプタモジュールの使用上の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施形態による電気自動車の電源アダプタモジュールを示す適用模式図である。
【
図2】
図1の電気自動車の電源アダプタモジュールを示す模式図であり、電気自動車側コネクタと交換可能ソケットとが互いに分離される。
【
図3】
図2の線分A-Aに沿う模式図であり、コネクタのタイプが互いに異なる。
【
図4】
図1の電気自動車の電源アダプタモジュールを示す機能ブロック模式図である。
【
図5】本発明の別の実施形態によるソケット本体を示す正面図であり、コネクタのタイプが互いに同じである。
【
図6】本発明の別の実施形態による交換可能ソケットを示す斜視模式図である。
【
図7】本発明の更に別の一実施形態による電気自動車の電源アダプタモジュールを示す模式図であり、接続線がソケット本体と第2の接続部との間に接続される。
【
図8】
図1の電気自動車の電源アダプタモジュールを示す機能ブロック模式図である。
【
図9】本発明の更に別の一実施形態による電気自動車の電源アダプタモジュールを示す機能ブロック模式図である。
【
図10】本発明の別の実施形態による電気自動車の電源アダプタモジュールを示す機能ブロック模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面で本発明の複数の実施形態を開示し、明確に説明するために、多くの実際的な細部を下記叙述で合わせて説明する。しかしながら、理解すべきなのは、これらの実際的な細部が、本発明を制限するように適用されるものではない。つまり、本発明の一部の実施形態において、これらの実際的な細部は必要なものではない。また、図面を簡略化するために、ある従来慣用の構造及び素子は、図面において簡単で模式的に示されるが、全ての図面において、同一の符号は、同じ又は類似する素子を表すために用いられる。また、実施可能であれば、異なる実施例の特徴は、互換的に適用されてもよい。
【0024】
別途定義されていない限り、本明細書で使用される全ての語彙(技術及び科学用語を含む)は、当業者に理解される一般的な意味を有する。更に、上記語彙の一般的によく用いられる辞書での定義は、本明細書の内容において、本発明の関連分野に合致する意味として理解されるべきである。特に明確に定義されていない限り、これらの語彙は、理想的又は余りにも正式な意味として解釈されない。
【0025】
図1を参照されたい。
図1は、本発明の一実施形態による電気自動車の電源アダプタモジュール100を示す適用模式図である。本実施形態において、
図1に示すように、電気自動車の電源アダプタモジュール100は、電気自動車側コネクタ110と、交換可能ソケット120と、を含む。電気自動車側コネクタ110は、互いに接続されるコネクタ本体111と第1の接続部112を含み、コネクタ本体111が電気自動車200に電気的に接続されるように配置される。交換可能ソケット120は、互いに接続されるソケット本体121と第2の接続部122を含み、ソケット本体121が電子機器300に電気的に接続されるように配置され、交換可能ソケット120の第2の接続部122が電気自動車側コネクタ110の第1の接続部112に取り外し可能に接続されるように配置される。電気自動車の電源アダプタモジュール100が電気自動車200と電子機器300との間に接続される場合、電気自動車200は、電子機器300をオンにするか、又は電子機器300に充電するように、電気自動車の電源アダプタモジュール100を介して電子機器300に電力を供給することができる。
【0026】
図2を参照されたい。
図2は、
図1の電気自動車の電源アダプタモジュール100を示す模式図であり、電気自動車側コネクタ110と交換可能ソケット120とが互いに分離される。上記のように、交換可能ソケット120の第2の接続部122は、電気自動車側コネクタ110の第1の接続部112に取り外し可能に接続される。本実施形態において、
図2に示すように、電気自動車の電源アダプタモジュール100が電気自動車200及び電子機器300から分離され、交換可能ソケット120の第2の接続部122と電気自動車側コネクタ110の第1の接続部112とも互いに分離される。利用者は、交換可能ソケット120を電気自動車側コネクタ110及び電子機器300から簡単且つ容易に分離できるため、電子機器300の異なるプラグタイプに対して、又は異なる国の電子機器300のプラグ仕様に対して、交換して適切な交換可能ソケット120を使用することができる。つまり、適切な交換可能ソケット120に交換すれば、異なる電子機器300に電力を供給するように、電気自動車200に異なる電子機器300を電気的に接続することができるため、利用者に利便性をもたらすことができる。
【0027】
図3を参照されたい。
図3は、
図2の線分A-Aに沿う模式図であり、コネクタ125のタイプが互いに異なる。本実施形態において、
図3に示すように、交換可能ソケット120のソケット本体121は、電子機器300のプラグ310(
図1~2参照)が電気的に接続されるように配置される、ユニバーサルシリアル(Universal Serial Bus;USB)仕様である少なくとも1つのコネクタ125を含む。より具体的には、実際の適用において、コネクタ125のタイプは、Type-Aコネクタ、Type-Bコネクタ、Type-Cコネクタ、Mini-Aコネクタ、Mini-Bコネクタ、Micro-Aコネクタ又はMicro-Bコネクタであってよいが、本発明はこれらに限定されない。
【0028】
更に、
図3に示すように、コネクタ125は、2つであり、それらのタイプが互いに異なる。例としては、一方のコネクタ125がType-Cコネクタである場合、他方のコネクタ125は、Micro-Aコネクタであってよい。
【0029】
なお、本実施形態において、
図2~3に示すように、ソケット本体121は、コネクタ125に隣接するボタン123を更に含む。実際の適用において、ボタン123は、電気自動車200に信号接続され、且つ電子機器300のプラグ310に押し付けられるように配置される。具体的には、電子機器300のプラグ310がソケット本体121のコネクタ125に電気的に接続され、且つボタン123が押し付けられると、電気自動車200は、ボタン123から信号を受信することができ、この場合、電気自動車の電源アダプタモジュール100を介して電子機器300に電力を供給し始める。つまり、電子機器300のプラグ310がソケット本体121のコネクタ125に電気的に接続されていない場合、ソケット本体121のボタン123が電気自動車200に信号を送信しないため、電気自動車200は、電気自動車の電源アダプタモジュール100に電力を供給することはなく、電力を節約することができるだけでなく、電気自動車の電源アダプタモジュール100の使用上の安全性を向上させることもできる。
【0030】
図4を参照されたい。
図4は、
図1の電気自動車の電源アダプタモジュール100を示す機能ブロック模式図である。本実施形態において、
図4に示すように、コネクタ本体111は、活線Lと、ゼロ線Nと、インダクタ113と、コンバータ116と、近接検知器117と、を更に含み、活線L及びゼロ線Nは、それぞれ電気自動車200と第1の接続部112(
図1~2参照)とを電気的に接続するように配置され、インダクタ113は、活線Lとゼロ線Nとの間に電気的に接続され、且つボタン123に信号接続され、コンバータ116は、インダクタ113及び近接検知器117に信号接続され、近接検知器117は、電気自動車200の制御ユニット210に信号接続されるように配置される。
【0031】
上記のように、電子機器300のプラグ310がボタン123を押し付ける場合、ボタン123は、インダクタ113に信号を供給し、この時、インダクタ113がコンバータ116をオンにし、コンバータ116が近接検知器117をオンにすることで、電気自動車200の制御ユニット210が近接検知器117からの信号を受信できるようになる。この場合に限って、電気自動車200が電子機器300に電力を供給するため、電気自動車の電源アダプタモジュール100の使用上の安全性を向上させることができる。
【0032】
図5を参照されたい。
図5は、本発明の別の一実施形態によるソケット本体121を示す正面図であり、コネクタ125のタイプが互いに同じである。本実施形態において、
図5に示すように、コネクタ125のタイプは互いに同じである。例えば、一方のコネクタ125がMini-Bコネクタである場合、他方のコネクタ125は、同様にMini-Bコネクタであってもよい。
【0033】
図6を参照されたい。
図6は、本発明の別の一実施形態による交換可能ソケット120を示す斜視模式図である。本実施形態において、
図6に示すように、実際の適用において、ソケット本体121は、2つの第1のジャックH1及び1つの第2のジャックH2を更に有し、第1のジャックH1及び第2のジャックH2も、電子機器300のプラグ310が挿入されるように配置される。本実施形態において、
図3~4に示すように、第1のジャックH1と第2のジャックH2は、従来の3ピンプラグが挿入されるように、三角状に配列される。
【0034】
図7を参照されたい。
図7は、本発明の更に別の一実施形態による電気自動車の電源アダプタモジュール100を示す模式図であり、接続線124がソケット本体121と第2の接続部122との間に接続される。本実施形態において、
図7に示すように、交換可能ソケット120は、ソケット本体121と第2の接続部122との相対的位置を任意に調整できるように、ソケット本体121と第2の接続部122との間に接続される接続線124を更に含む。このように、電気自動車の電源アダプタモジュール100の使用上の柔軟性が効果的に向上する。なお、電子機器300が引き上げられると、交換可能ソケット120が一定の力を受けて自然に脱落し、電気自動車の電源アダプタモジュール100の電気自動車側コネクタ110が車側の接続位置で損傷されることを回避することができる。
【0035】
図8を参照されたい。
図8は、
図1の電気自動車の電源アダプタモジュール100を示す機能ブロック模式図である。本実施形態において、
図8に示すように、コネクタ本体111は、活線Lと、ゼロ線Nと、電圧検出装置115と、コンバータ116と、近接検知器117と、を更に含み、活線L及びゼロ線Nは、それぞれ電気自動車200と第1の接続部112(
図1~2、7参照)とを電気的に接続するように配置され、電圧検出装置115は、活線Lとゼロ線Nとの間に電気的に接続され、且つ活線Lとゼロ線Nとの間の電圧差を検出するように配置され、コンバータ116は、電圧検出装置115及び近接検知器117に信号接続され、近接検知器117は、電気自動車200の制御ユニット210に信号接続されるように配置される。
【0036】
電気自動車200が電気自動車の電源アダプタモジュール100を介して電子機器300(
図1~2、7参照)に電力を供給する場合、電圧検出装置115によって活線Lとゼロ線Nとの間の電圧差が大き過ぎて所定の値を超えたと検出すると、電圧検出装置115によりコンバータ116をオンにし、コンバータ116により近接検知器117をオフにすることで、電気自動車200の制御ユニット210が近接検知器117からの信号を失い、電気自動車200が電子機器300への電力の供給を停止することで、電気自動車の電源アダプタモジュール100の使用上の安全性を保証する。
【0037】
図9を参照されたい。
図9は、本発明の別の一実施形態による電気自動車の電源アダプタモジュール100を示す機能ブロック模式図である。本実施形態において、
図9に示すように、コネクタ本体111は、活線Lと、電流検出装置118と、コンバータ116と、近接検知器117と、を更に含み、活線Lは、電気自動車200と第1の接続部112(
図1~2、7参照)とを電気的に接続するように配置され、電流検出装置118は、活線Lに電気的に接続され、且つ活線Lの電流を検出するように配置され、コンバータ116は、電流検出装置118及び近接検知器117に信号接続され、近接検知器117は、電気自動車200の制御ユニット210に信号接続されるように配置される。
【0038】
電気自動車200が電気自動車の電源アダプタモジュール100を介して電子機器300(
図1~2、7参照)に電力を供給する場合、電流検出装置118によって活線Lの電流が大き過ぎて所定の値を超えたと検出すると、電流検出装置118によりコンバータ116をオンにし、コンバータ116により近接検知器117をオフにすることで、電気自動車200の制御ユニット210が近接検知器117からの信号を失い、電気自動車200が電子機器300への電力の供給を停止することで、電気自動車の電源アダプタモジュール100の使用上の安全性を保証する。
【0039】
図10を参照されたい。
図10は、本発明の別の一実施形態による電気自動車の電源アダプタモジュール100を示す機能ブロック模式図である。本実施形態において、
図10に示すように、コネクタ本体111は、温度検出装置119と、コンバータ116と、近接検知器117と、を更に含み、温度検出装置119は、コネクタ本体111に接続され、且つコネクタ本体111の温度を検出するように配置され、コンバータ116は、温度検出装置119及び近接検知器117に信号接続され、近接検知器117は、電気自動車200の制御ユニット210に信号接続されるように配置される。
【0040】
電気自動車200が電気自動車の電源アダプタモジュール100を介して電子機器300(
図1~2、7参照)に電力を供給する場合、温度検出装置119によってコネクタ本体111の温度が大き過ぎて所定の値を超えたと検出すると、温度検出装置119によりコンバータ116をオンにし、コンバータ116により近接検知器117をオフにすることで、電気自動車200の制御ユニット210が近接検知器117からの信号を失い、電気自動車200が電子機器300への電力の供給を停止することで、電気自動車の電源アダプタモジュール100の使用上の安全性を保証する。
【0041】
上記のように、コネクタ本体111の電圧検出装置115、電流検出装置118及び温度検出装置119により、電気自動車200が電気自動車の電源アダプタモジュール100を介して電子機器300に電力を供給する場合、電気自動車側コネクタ110の内部の電圧差、電流又は温度が大き過ぎることを効果的に回避することができるため、電気自動車の電源アダプタモジュール100の使用上の安全性を向上させることができる。
【0042】
以上を纏めると、本発明の上記実施形態に開示された技術的解決手段は、少なくとも以下の利点を有する。
【0043】
(1)利用者は、電気自動車側コネクタ及び電子機器から交換可能ソケットを簡単且つ容易に分離できるため、電子機器の異なるプラグタイプに対して、又は異なる国の電子機器のプラグ仕様に対して、交換して適切な交換可能ソケットを使用することができる。つまり、適切な交換可能ソケットに交換すれば、異なる電子機器に電力を供給するように、電気自動車に異なる電子機器を接続することができるため、利用者に利便性をもたらすことができる。
【0044】
(2)電子機器のプラグがソケット本体のコネクタに挿入されていない場合、ソケット本体のボタンが電気自動車に信号を送信しないため、電気自動車は、電気自動車の電源アダプタモジュールに電力を供給することがなく、電力を節約するだけでなく、電気自動車の電源アダプタモジュールの使用上の安全性を向上させることもできる。
【0045】
(3)コネクタ本体の電圧検出装置、電流検出装置及び温度検出装置により、電気自動車が電気自動車の電源アダプタモジュールを介して電子機器に電力を供給する場合、電気自動車側コネクタの内部の電圧差、電流又は温度が大き過ぎることを効果的に回避することができるため、電気自動車の電源アダプタモジュールの使用上の安全性を向上させることができる。
【0046】
本発明は実施形態により前述の通りに開示されたが、これらに限定されなく、当業者であれば、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、多様の変更や修飾を加えることができる。従って、本発明の保護範囲は、下記特許請求の範囲で指定した内容を基準とするものである。
【符号の説明】
【0047】
100 電気自動車の電源アダプタモジュール
110 電気自動車側コネクタ
111 コネクタ本体
112 第1の接続部
113 インダクタ
115 電圧検出装置
116 コンバータ
117 近接検知器
118 電流検出装置
119 温度検出装置
120 交換可能ソケット
121 ソケット本体
122 第2の接続部
123 ボタン
124 接続線
125 コネクタ
200 電気自動車
210 制御ユニット
300 電子機器
310 プラグ
A-A 線分
H1 第1のジャック
H2 第2のジャック
L 活線
N ゼロ線