(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-07
(45)【発行日】2022-12-15
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/30 20200101AFI20221208BHJP
A24F 40/51 20200101ALI20221208BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20221208BHJP
【FI】
A24F40/30
A24F40/51
A24F40/40
(21)【出願番号】P 2021568973
(86)(22)【出願日】2021-07-06
(86)【国際出願番号】 KR2021008562
(87)【国際公開番号】W WO2022010224
(87)【国際公開日】2022-01-13
【審査請求日】2021-11-18
(31)【優先権主張番号】10-2020-0083443
(32)【優先日】2020-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク、チュ オン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミン キョ
(72)【発明者】
【氏名】イ、チョン ソプ
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ピョン ソン
【審査官】松井 裕典
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-505040(JP,A)
【文献】国際公開第2019/215213(WO,A1)
【文献】特表2017-515488(JP,A)
【文献】特表2014-528718(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1756725(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置において、
香味物質を収容する複数個のチャンバと、
前記複数個のチャンバを回転させる回転体と、
前記回転体の回転によってインダクタンスが異なるように配置されるコイルアンテナと、
前記インダクタンスを感知し、前記インダクタンスの変化に基づいて前記回転体の回転量及び回転方向を識別するインダクティブセンサと、
前記回転体の前記回転量及び前記回転方向に基づいて前記複数個のチャンバのうち、使用中であるチャンバを識別するプロセッサと、を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記エアロゾル生成装置は、
エアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを生成し、前記複数個のチャンバのうち、前記使用中であるチャンバを通じて前記エアロゾルが通過するように前記使用中であるチャンバと流体連通されるように配置される蒸気化器をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記回転体の前記回転量及び前記回転方向に基づいて、カウント値を増加させるか、減少させるカウンタをさらに含み、
前記プロセッサは、
前記カウント値に基づいて前記使用中であるチャンバを識別する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記インダクティブセンサは、
前記インダクタンスに対応するアナログ信号をデジタル信号に変換し、前記変換されたデジタル信号に基づいて前記回転体の前記回転方向を識別する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記回転体は、伝導性物質を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記インダクタンスは、前記回転体と前記コイルアンテナとの距離、前記回転体の形状、前記回転体に含まれた物質、前記コイルアンテナの形状、前記コイルアンテナの巻数のうち、少なくとも1つによって変わる、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記インダクティブセンサは、
前記インダクタンスの変化に基づいて前記複数個のチャンバが第1方向または第2方向に回転されたか否かを感知する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記回転体は、複数個の鋸歯を含み、前記複数個の鋸歯は、左右対称形状を有する同じ大きさである、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記回転体は、複数個の鋸歯を含み、
第1方向への前記回転体の回転及び第2方向への前記回転体の回転が、前記インダクタンスの区別される変化をもたらすように、前記複数個の鋸歯それぞれは大きさが左右非対称であるか、前記複数個の鋸歯それぞれの大きさの異なる、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記回転体は、複数個の区画を含み、
第1方向への前記回転体の回転及び第2方向への前記回転体の回転が前記インダクタンスの区別される変化をもたらすように、前記複数個の区画のうち、少なくとも2個以上の区画は、互いに異なる伝導性物質を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記コイルアンテナは、複数個のコイルを含み、
第1方向への前記回転体の回転及び第2方向への前記回転体の回転が、前記インダクタンスの区別される変化をもたらすように、前記複数個のコイルのうち、少なくとも一部は、互いに異なる巻数によって巻線されるか、互いに異なる形状を有する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
前記エアロゾル生成装置は、
前記使用中であるチャンバを示す視覚情報を出力するディスプレイをさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項13】
前記エアロゾル生成装置は、ユーザのパフを感知するパフ感知センサをさらに含み、
前記プロセッサは、前記パフ感知センサを用いて前記使用中であるチャンバに対するパフ回数をカウントする、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、
前記パフ回数が臨界値以上である場合、前記エアロゾル生成装置の加熱動作を制限する、請求項13に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なエアロゾル生成物品を燃焼させず、エアロゾルを生成するエアロゾル生成装置に係わる需要が増加している。特に、エアロゾル生成物質から非燃焼式で香味を有するエアロゾルを生成するエアロゾル生成装置に係わる研究が進められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
エアロゾル生成装置で使用中であるチャンバを識別するために、別途のスイッチ及びPCB(Printed Circuit Board)を用いる場合、多数の部品が要求されうる。しかし、エアロゾル生成装置で要素の実装及び配置のための空間が制限される。
【0004】
本実施例が解決しようとする技術的課題は、前述したような技術的課題に限定されず、以下の実施例からさらに他の技術的課題が類推されうる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本発明は、香味物質を収容する複数個のチャンバ(Chamber)、前記複数個のチャンバを回転させる回転体、前記回転体の回転によってインダクタンス(Inductance)が異なるように配置されるコイルアンテナ(Coil Antenna)、前記インダクタンスを感知し、前記インダクタンスの変化に基づいて前記回転体の回転量及び回転方向を識別するインダクティブセンサ(Inductive Sensor)、及び前記回転体の前記回転量及び前記回転方向に基づいて前記複数個のチャンバのうち、使用中であるチャンバを識別するプロセッサを含む、エアロゾル生成装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、エアロゾル生成装置を提供することができる。具体的に、本発明によるエアロゾル生成装置は、金属物体を非接触で感知することができるインダクティブセンサを用いることができる。インダクティブセンサは、回転体と接触せず、回転体の回転量及び回転方向を感知することができる。これにより、エアロゾル生成装置は、回転体のようなエアロゾル生成装置の部品の腐食及び摩耗などの損傷を防止することができる。
【0007】
また、エアロゾル生成装置は、別途のスイッチ及びPCBを利用せず、インダクティブセンサを用いて使用中であるチャンバを識別することができる。これにより、エアロゾル生成装置の実装及び配置に利用可能な空間が増加し、エアロゾル生成装置が小型化されうる。発明の効果は、以上で例示された内容によって制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施例によるエアロゾル生成装置の構成を示す図面である。
【
図4】他の実施例による回転体の構造を示す図面である。
【
図5】他の実施例による回転体の構造を示す図面である。
【
図6】他の実施例による回転体の構造を示す図面である。
【
図7】他の実施例による回転体の構造を示す図面である。
【
図8】他の実施例によるコイルの構造を示す図面である。
【
図9】他の実施例によるコイルの構造を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
一実施例によれば、香味物質を含む複数個のチャンバ、前記複数個のチャンバを回転させる回転体、前記回転体の回転によってインダクタンスが異なるように配置されるコイルアンテナ、前記インダクタンスを感知し、前記インダクタンスの変化に基づいて前記回転体の回転量及び回転方向を識別するインダクティブセンサ、及び前記回転体の前記回転量及び前記回転方向に基づいて前記複数個のチャンバのうち、使用中であるチャンバを識別するプロセッサを含むエアロゾル生成装置が提供される。
【0010】
前記エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを生成し、前記複数個のチャンバのうち、前記使用中であるチャンバを通じて前記エアロゾルが通過するように前記使用中であるチャンバと流体連通されるように配置される蒸気化器をさらに含んでもよい。
【0011】
前記エアロゾル生成装置は、前記回転体の前記回転量及び前記回転方向に基づいて、カウント値を増加させるか、減少させるカウンタをさらに含み、前記プロセッサは、前記カウント値に基づいて前記使用中であるチャンバを識別することができる。
【0012】
前記インダクティブセンサは、前記インダクタンスに対応するアナログ信号をデジタル信号に変換し、前記変換されたデジタル信号に基づいて前記回転体の前記回転方向を識別することができる。
【0013】
前記回転体は、伝導性物質(Conductive Material)を含んでもよい。
【0014】
前記インダクタンスは、前記回転体と前記コイルアンテナとの距離、前記回転体の形状、前記回転体に含まれた物質、前記コイルアンテナの形状、前記コイルアンテナの巻数(Number of Turns)のうち、少なくとも1つによって変わりうる。
【0015】
前記インダクティブセンサは、前記インダクタンス変化に基づいて、前記複数個のチャンバが第1方向または第2方向に回転されたか否かを感知する。
【0016】
前記回転体は、複数個の鋸歯を含み、前記複数個の鋸歯は、左右対称形状を有する同じ大きさでもある。
【0017】
前記回転体は、複数個の鋸歯を含み、第1方向への前記回転体の回転及び第2方向への前記回転体の回転が前記インダクタンスの区別される変化をもたらすように、前記複数個の鋸歯それぞれは、大きさが左右非対称であるか、前記複数個の鋸歯それぞれの大きさが異なってもいる。
【0018】
前記回転体は、複数個の区画を含み、第1方向への前記回転体の回転及び第2方向への前記回転体の回転が前記インダクタンスの区別される変化をもたらすように、前記複数個の区画のうち、少なくとも2個以上の区画は、互いに異なる伝導性物質を含んでもよい。
【0019】
前記コイルアンテナは、複数個のコイルを含み、第1方向への前記回転体の回転及び第2方向への前記回転体の回転が前記インダクタンスの区別される変化をもたらすように、前記複数個のコイルのうち、少なくとも一部は、互いに異なる巻数によって巻線されるか、互いに異なる形状を有することができる。
【0020】
前記エアロゾル生成装置は、前記使用中であるチャンバを示す視覚情報を出力するディスプレイをさらに含んでもよい。
【0021】
前記エアロゾル生成装置は、ユーザのパフ(Puff)を感知するパフ感知センサをさらに含み、前記プロセッサは、前記パフ感知センサを用いて前記使用中であるチャンバに対するパフ回数をカウントすることができる。
【0022】
前記プロセッサは、前記パフ回数が臨界値以上である場合、前記エアロゾル生成装置の加熱動作を制限することができる。
【0023】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したしたが、これは、当該分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0024】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。
【0025】
また、本明細書で使用される「第1」または「第2」などの序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するのに使用可能であるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはならない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使用されうる。
【0026】
以下の実施例において、用語「長手方向(Longitudinal Direction)」は、エアロゾル生成装置の長軸方向(Lengthwise Direction)を意味する。
【0027】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な互いに異なる形態に具現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。
【0028】
以下では、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0029】
図1は、一実施例によるエアロゾル生成装置の構成を示す図面である。
【0030】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置10は、媒質部110、蒸気化器120、プロセッサ130、バッテリ140及びマウスピース150を含んでもよい。
【0031】
一方、
図1に図示されたエアロゾル生成装置10には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、
図1に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置10にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。また、エアロゾル生成装置10の内部構造は、
図1に図示されたところに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置10の設計によって、媒質部110、蒸気化器120、プロセッサ130、バッテリ140及びマウスピース150の配置は変更されうる。
【0032】
図1に示された実施例に係わるエアロゾル生成装置10は、エアロゾルをユーザに供給する装置であって、抵抗加熱方式、誘導加熱方式、超音波振動方式などを用いてエアロゾルを生成することができる。
【0033】
媒質部110は、複数個のチャンバ(Chamber)を含み、チャンバは、隔壁によって互いに区画されうる。複数個のチャンバそれぞれは、エアロゾルが通過する香味物質を収容することができる。
【0034】
香味物質は、固体状態でもある。例えば、香味物質は、粉末や小粒子である顆粒(granule)の形態に提供されうる。但し、必ずしもそれに制限されるものではない。例えば、香味物質は、植物の葉が細く切られたカプセル(capsule)状に提供されうる。
【0035】
香味物質は、ユーザに多様な香味または風味を提供することができる成分を含んでもよい。
【0036】
香味物質は、例えば、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含むか、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような添加物質や、メントールまたは保湿剤などの加香物質や、植物抽出物、香料、香味剤、ビタミン混合物またはそれら成分の混合物を含んでもよい。
【0037】
例えば、香味物質の香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されない。
【0038】
香味物質は、ビタミン混合物であり、ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、実施例は、それらに制限されない。
【0039】
媒質部110は、蒸気化器120に対して回転し、回転方向に沿って順に配置され、互いに離隔される複数個のチャンバを含んでもよい。
【0040】
例えば、媒質部110は、2個、3個または、4個のチャンバを含むが、チャンバの個数は、それに制限されない。例えば、媒質部110は、円筒パイプ形態でもあり、内部空間は、4個のチャンバに区画されうる。媒質部110は、エアロゾル生成装置10の長手方向に沿って延びる回転軸に対して時計回り方向または、逆時計回り方向に回転されうる。媒質部110が回転されることにより、媒質部110に含まれる4個のチャンバ及び蒸気化器120の相対的な位置が変わりうる。
【0041】
蒸気化器120は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、媒質部110の複数個のチャンバのうち、1つのチャンバを通過してユーザに伝達されうる。すなわち、蒸気化器120によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置10の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器120によって生成されたエアロゾルが媒質部110に含まれた複数個のチャンバのうち、1つを通過してユーザに伝達されうるように構成されうる。
【0042】
蒸気化器120は、液状組成物の相(phase)を気相に変換してエアロゾルを発生させうる。エアロゾルは、液状組成物から発生した蒸気化された粒子と空気とが混合された状態の気体を意味する。
【0043】
例えば、蒸気化器120は、液体保存部、液体伝達手段、及び加熱要素を含むが、それらに限定されない。例えば、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素は、独立したモジュールとしてエアロゾル生成装置10に含まれうる。
【0044】
液体保存部は、液状組成物を保存することができる。液状組成物は、液体状態またはゲル(gel)状態の物質でもある。液状組成物は、液体保存部の内部でスポンジや綿のような多孔性素材によって含浸された状態が保持されうる。
【0045】
例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。液体保存部は、蒸気化器120に付着及び蒸気化器120から脱着可能にも製作される。代案として、液体保存部は、蒸気化器120と一体に製作されうる。液体保存部が蒸気化器120と一体に製作される場合、蒸気化器120は、エアロゾル生成装置10と着脱自在である。
【0046】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0047】
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素として伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック纎維、ガラス・ファイバー、多孔性セラミックからなる芯(wick)にもなるが、それらに限定されない。
【0048】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒーターなどにもなるが、それらに限定されない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、液体伝達手段と接触するか、液体伝達手段に隣接して配置されるか、液体伝達手段に巻かれる構造によって配置されうる。加熱要素は、液体保存部によって取り囲まれる。
【0049】
加熱要素は、加熱要素を介して流れる電流によって加熱され、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。但し、実施例は、必ずしもそれに制限されるものではない。例えば、蒸気化器120は、超音波方式でエアロゾルを生成するか、誘導加熱方式でエアロゾルを生成することもできる。
【0050】
蒸気化器120は、カートリッジ(cartridge)、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも指称されるが、それに限定されない。
【0051】
蒸気化器120と媒質部110とが互いに対して回転可能に結合されうる。例えば、蒸気化器120は、固定され、媒質部110の複数個のチャンバは、蒸気化器120に対して回転可能である。
【0052】
蒸気化器120は、複数個のチャンバのうち、1つと流体連通されるように配置されうる。例えば、蒸気化器120から生成されたエアロゾルは、複数個のチャンバのうち、蒸気化器120と流体連通された1つのチャンバのみを通過することができる。
【0053】
蒸気化器120は、エアロゾル生成装置10の長手方向に沿って延びてエアロゾルを媒質部110に伝達する流出口を含む。液体保存部は、加熱要素によって生成されたエアロゾルを流出口に伝達する。したがって、液体保存部から供給されたエアロゾルは、流出口を介して媒質部110に伝達される。
【0054】
蒸気化器120と媒質部110とが結合した状態で、蒸気化器120と媒質部110との相対的な位置が変更されることで、媒質部110の複数個のチャンバのうち、少なくとも1つが蒸気化器120の流出口に対応する位置に配置されうる。したがって、蒸気化器120の流出口に排出されたエアロゾルが媒質部110の複数個のチャンバのうち、流出口に対応するチャンバに収容された香味物質を通過する。エアロゾルが香味物質を通過する間、エアロゾルの特性が変化されうる。
【0055】
媒質部110が単一チャンバで構成される場合、多量の香味物質がチャンバに含まれていても、香味成分は、集中的に移行されるので、香味成分の移行は、短時間のみ続けられる。一実施例によれば、エアロゾル生成装置10の媒質部110は、複数のチャンバで構成され、媒質部110が回転されることで、複数個のチャンバのうち1つが使用される。したがって、香味成分移行の持続時間がチャンバの個数要素によって増加しうる。また、香味成分移行の持続時間が増加するので、香味成分と共に使用される液状組成物の量も増加しうる。したがって、媒質部110を交換せずとも、長時間香味成分が使用され、チャンバごとに異なる香味物質が含まれた場合、エアロゾルの多様な香味を楽しめる。
【0056】
エアロゾル生成装置10は、ユーザが口にするマウスピース150を含んでもよい。蒸気化器120から生成されたエアロゾルは、マウスピース150を介してエアロゾル生成装置10の外部に排出されうる。一例において、マウスピース150は、エアロゾル生成装置10の一端部に形成されうる。
【0057】
蒸気化器120、媒質部110及びマウスピース150は、結合されてエアロゾル生成組立体を形成してもよい。エアロゾル生成組立体は、直方体、正六面体などのさまざまな形状を有する。エアロゾル生成組立体は、エアロゾル生成装置10に対して脱着可能に連結されうる。エアロゾル生成組立体がエアロゾル生成装置10に挿入されれば、エアロゾル生成装置10は、蒸気化器120を作動させ、エアロゾルを発生させうる。蒸気化器120によって発生したエアロゾルは、媒質部110を通過してユーザに伝達される。
【0058】
プロセッサ130は、エアロゾル生成装置10の動作を全般的に制御する。具体的に、プロセッサ130は、バッテリ140及び蒸気化器120だけではなく、エアロゾル生成装置10に含まれた他の構成の動作を制御する。また、プロセッサ130は、エアロゾル生成装置10の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置10が動作可能な状態であるか否かを判断する。
【0059】
プロセッサ130は、多数の論理ゲートのアレイとしても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアとしても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0060】
バッテリ140は、エアロゾル生成装置10の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ140は、蒸気化器120が加熱されうるように電力を供給し、プロセッサ130の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ140は、エアロゾル生成装置10に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
【0061】
エアロゾル生成装置10は、回転体160、コイルアンテナ170、及びインダクティブセンサ180を含んでもよい。回転体160は、ダイヤルギア161、ダイヤル162、及び媒質部ギア163を含んでもよい。インダクティブセンサ180は、プロセッサ130以外のプロセッサを含んでもよい。以下、
図2を参照して、回転体160、コイルアンテナ170、及びインダクティブセンサ180が作動する方法を詳細に説明する。
【0062】
【0063】
図2を参照すれば、回転体160は、ダイヤルギア161、ダイヤル162、及び媒質部ギア163を含んでもよい。
図2の媒質部110は、
図1の媒質部110に対応するので、重複説明は省略する。
【0064】
一実施例において、回転体160は、媒質部110の複数個のチャンバを回転させ、回転体160の回転によってインダクタンスは変わりうる。
【0065】
ダイヤルギア161は、ダイヤル162及び媒質部ギア163と噛み合うことができ、ダイヤル162に印加された回転エネルギーを媒質部ギア163に伝達することができる。インダクタンス(Inductance)変化は、ダイヤルギア161の回転によって引き起こされうる。
【0066】
ダイヤル162は、ユーザの動作によって回転することができる。以後、ダイヤル162の一部は、エアロゾル生成装置10の外部に突出しうる。ダイヤル162は、ダイヤルギア161と噛み合うことができ、ユーザによって加えられる回転力は、ダイヤル162を介してダイヤルギア161に伝達されうる。
【0067】
媒質部ギア163は、媒質部110が媒質部ギア163と共に回転するように媒質部110を取り囲むように配置されうる。媒質部110は、隔壁によって区画された複数個のチャンバを含み、媒質部ギア163によってチャンバは、回転されうる。媒質部110は、4個のチャンバを含んでいると図示されているが、チャンバの個数は、それに制限されない。
【0068】
ダイヤルギア161、ダイヤル162、及び媒質部ギア163は、
図2に図示された鋸歯形状のような多様な形状を有し、ダイヤルギア161、ダイヤル162、及び媒質部ギア163の配置は変更されうる。また、ダイヤルギア161、ダイヤル162、及び媒質部ギア163は、鋸歯の個数が異なり、それぞれの鋸歯の個数は、一定比率で決定されうる。例えば、ダイヤル162、ダイヤルギア161、及び媒質部ギア163の鋸歯数の比率は、1:2:3でもあり、ダイヤル162、ダイヤルギア161、及び媒質部ギア163の鋸歯数は、それぞれ4個、8個、12個でもある。しかし、鋸歯数及び鋸歯数の比率は、それに制限されない。
【0069】
ダイヤルギア161、ダイヤル162、及び媒質部ギア163が回転される方向は、それぞれ異なってもよく、同一であってもよい。例えば、ダイヤル162が時計回り方向に回転される場合、ダイヤルギア161は、逆時計回り方向に回転され、媒質部ギア163は、時計回り方向に回転されうる。但し、実施例は、それに制限されない。
【0070】
ダイヤルギア161、ダイヤル162、及び媒質部ギア163のうち、少なくとも1つは、実施例によって省略されうる。例えば、ダイヤル162及び媒質部ギア163が省略され、ユーザがダイヤルギア161を回転させるように、ダイヤルギア161がエアロゾル生成装置の外部に露出されうる。この際、媒質部110がダイヤルギア161と共に回転するように、ダイヤルギア161は、媒質部110と直接連結されうる。ダイヤルギア161、ダイヤル162、及び媒質部ギア163の材質は、様々であり、それぞれ互いに異なる物質を含んでもよい。一実施例において、回転体160の少なくとも一部は、伝導性物質(Conductive Material)を含んでもよい。例えば、ダイヤルギア161は、伝導性物質を含み、ダイヤル162及び媒質部ギア163は、非伝導性(Non-conductive)物質を含んでもよい。ダイヤルギア161の鋸歯の一部は、伝導性物質を含み、残りの一部は、非伝導性物質を含んでもよい。
【0071】
コイルアンテナ(Coil Antenna)170のインダクタンスは、回転体160が回転することにより異なる。コイルアンテナ170は、フレームアンテナ(frame antenna)またはループアンテナ(loop antenna)とも指称される。例えば、ダイヤルギア161が回転することにより、ダイヤルギア161の下部に位置したコイルアンテナ170は、電磁気誘導によってインダクタンス変化が引き起こされうる。
【0072】
コイルアンテナ170は、
図2に図示されたように、ダイヤルギア161と平行に配置されても、垂直に配置されてもよいが、それに制限されない。
【0073】
インダクティブセンサ(Inductive Sensor)180は、インダクタンス変化を感知して回転体160の回転量及び/または回転方向に対応する信号を出力することができる。例えば、ユーザがダイヤル162を回転させる場合、ダイヤル162と噛み合っているダイヤルギア161及びダイヤルギア161と噛み合っている媒質部ギア163は、共に回転することができる。コイルアンテナ170のインダクタンスは、ダイヤルギア161の回転によっても異なる。インダクティブセンサ180は、インダクタンス変化を感知することができる。
【0074】
一実施例において、回転体160は、媒質部110を回転させ、インダクティブセンサ180は、回転体160の回転量及び回転方向に対応する信号を出力することができる。例えば、媒質部110が4個のチャンバを含む場合、回転体160は、媒質部110を90゜ずつ回転させうる。この際、インダクティブセンサ180は、媒質部110が時計回り方向に90゜回転したことに対応する信号を出力することができる。
【0075】
一実施例において、インダクティブセンサ180は、測定されたインダクタンスに対応するアナログ信号をデジタル信号に変換することができる。インダクティブセンサ180及び/またはプロセッサ130は、感知されたインダクタンス変化に基づいて(例えば、アナログ信号及び/またはインダクティブセンサ180によって出力されたデジタル信号に基づいて)回転体の回転量及び回転方向を識別することができる。インダクティブセンサ180は、ADC(Analog Digital Converter)を含み、ADCを用いてアナログ信号をデジタル信号に変換することができる。例えば、媒質部110が時計回り方向に90゜回転されるようにユーザが回転体160を回転させた場合、回転体160の回転によってインダクタンス変化が引き起こされる。インダクティブセンサ180は、ADCを用いてインダクタンス変化に対応するアナログ信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号を出力することができる。
【0076】
インダクティブセンサ180は、回転体160とコイルアンテナ170との距離、回転体160の形状、回転体160に含まれた物質、コイルアンテナ170の形状、コイルアンテナ170の巻数(Number of Turns)のうち、少なくとも1つによって影響を受けるインダクタンスを感知することができる。例えば、回転体160の回転によって回転体160とコイルアンテナ170との距離が変化する場合、インダクタンス変化が発生し、インダクティブセンサ180は、インダクタンス変化を感知することができる。また、コイルアンテナ170の形状及び巻数によってインダクタンスは影響を受け、これは、
図8及び
図9を参照して後述する。
【0077】
一実施例において、インダクティブセンサ180は、インダクタンス変化に基づいて複数個のチャンバが第1方向または第2方向に回転されたか否かを感知することができる。第1及び第2方向は、反対方向でもある。例えば、第1方向は、時計回り方向でもあり、第2方向は、逆時計回り方向でもある。
【0078】
ダイヤル162が第1方向にのみ回転し、媒質部ギア163が第2方向にのみ回転する一実施例において、インダクティブセンサ180は、インダクタンス変化に基づいて複数個のチャンバの第2方向への回転量を感知することができる。
【0079】
回転体160がどちらの方向にも回転可能な他の実施例において、インダクティブセンサ180は、複数個のチャンバの回転量及び回転方向を感知することができる。例えば、インダクティブセンサ180は、複数個のチャンバが第1方向に90゜回転された後、第2方向に180゜回転されたということを感知する。代案として、インダクティブセンサ180によって感知されたインダクタンス変化に基づいて、プロセッサ130は、複数個のチャンバの回転量及び/または回転方向を決定することができる。
【0080】
インダクティブセンサ180は、回転体160と接触せずとも、インダクタンス変化を感知して回転体160の回転量及び回転方向に対応する信号を出力することができる。したがって、回転体160、コイルアンテナ170、インダクティブセンサ180などの部品の摩耗または損傷を防止されうる。
【0081】
再び
図1に戻って、回転体160は、媒質部110を回転させてインダクタンス変化をもたらす。インダクティブセンサ180は、インダクタンス変化を感知して回転体160の回転量及び回転方向に対応する信号を出力することができる。
【0082】
プロセッサ130は、インダクティブセンサ180から出力される信号に基づいて複数個のチャンバのうち、使用中であるチャンバを決定することができる。使用中であるチャンバは、蒸気化器120と流体連通されるチャンバに対応し、蒸気化器120から生成されたエアロゾルは、使用中であるチャンバを介して通過することができる。使用中であるチャンバは、蒸気化器120の流出口と整列される媒質部110の複数個のチャンバのうち、1つを指称する。
【0083】
一実施例において、エアロゾル生成装置10は、カウンタ(counter)をさらに含んでもよい。カウンタは、回転体160の回転量及び回転方向に対応する信号を入力信号とし、カウント値を増加させるか、減少させうる。カウンタは、カウント値を保存するか、出力信号に出力することができる。
【0084】
例えば、媒質部110が第1チャンバ、第2チャンバ、第3チャンバ及び第4チャンバが時計回り方向順に配置される4個のチャンバを含み、第1チャンバが使用中であるチャンバであると仮定する。回転体160が回転されれば、第3チャンバが蒸気化器120と流体連通されるように媒質部110は、時計回り方向に180゜回転する。第1チャンバに対応するカウント値が0に設定されていると仮定すれば、カウンタは、媒質部110が時計回り方向に180゜ほど回転されることを示す信号を入力信号とし、カウント値を2増加させうる。カウント値2に対応するチャンバは、第3チャンバなので、プロセッサ130は、第3チャンバを使用中であるチャンバと決定しうる。
【0085】
一方、エアロゾル生成装置10は、バッテリ140、プロセッサ130、媒質部110、及び蒸気化器120以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。一実施例において、エアロゾル生成装置10は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ、触覚情報の出力のためのモータ、及び/または音を出力するスピーカのようなユーザインターフェースを含んでもよい。ディスプレイは、使用中であるチャンバを示す視覚情報を出力することができる。例えば、ディスプレイは、使用中であるチャンバの香に対応する光を出力することができる。使用中であるチャンバを示す視覚情報がユーザに提供されるので、ユーザは、複数個のチャンバのうち、1つを選択することで、エアロゾルの香味を容易に変更することができる。さらに他の例として、ユーザインターフェースは、使用中であるチャンバに対応する現在活性化された香味を示す情報を出力することができる。さらに他の例として、ユーザインターフェースは、前記現在活性化された香味に対して利用可能なパフ数を出力することができる。
【0086】
また、エアロゾル生成装置10は、少なくとも1つのセンサを含んでもよい。一実施例において、エアロゾル生成装置10は、ユーザのパフ(Puff)を感知するパフ感知センサを含んでもよい。パフ感知センサは、ユーザがエアロゾルを吸入するとき、空気の圧力または速度の変化を感知することができる。パフ感知センサは、圧力センサ、空気流量センサなどを含んでもよい。
【0087】
プロセッサ130は、パフ感知センサを用いて使用中であるチャンバに対するパフ回数をカウントすることができる。例えば、プロセッサ130は、使用中であるチャンバを決定することができ、使用中であるチャンバにおけるパフ回数を圧力センサを用いてカウントすることができる。
【0088】
プロセッサ130は、パフ回数が臨界値以上である場合、蒸気化器120の加熱動作を制限する。例えば、カウンティングされたパフ回数が50回以上である場合、蒸気化器120の加熱動作が制限されうる。蒸気化器120の加熱動作が制限されることで、ユーザは、焦げ味がするエアロゾルを吸い込まず、ユーザの満足感が増大しうる。
【0089】
エアロゾル生成装置10は、カウンティングされたパフ回数が臨界値以上である場合、ディスプレイ、スピーカなどを用いてユーザにお知らせを提供することができる。
【0090】
図3ないし
図7は、他の実施例による回転体の構造を示す図面である。
【0091】
図3を参照すれば、回転体310は、複数個の鋸歯を含んでもよい。
図3には、回転体310のダイヤルギアのみ図示しているが、実施例は、それに制限されない。例えば、ダイヤル及び/または媒質部ギアは、必要によって回転体310にさらに含まれうる。ダイヤル、ダイヤルギア、及び媒質部ギアのそれぞれの回転量は、互いに異なり、それぞれの回転量は一定比率で決定されうる。一方、
図3に図示された回転体310、コイルアンテナ320、及びインダクティブセンサ330は、それぞれ
図2の回転体160、コイルアンテナ170、及びインダクティブセンサ180に対応するので、重複説明は省略する。
【0092】
回転体310の複数個の鋸歯は、大きさが同一であり、それぞれの鋸歯は、左右対称でもある。回転体310が回転される場合、インダクタンス変化が発生しうる。インダクティブセンサ330は、インダクタンス変化に基づいて複数個のチャンバが第1方向または第2方向のうち、一方向に回転されることを感知することができる。例えば、回転体310が第1方向にのみ回転する一実施例において、インダクティブセンサ330は、複数個のチャンバの第1方向への回転量を感知することができる。
【0093】
インダクタンス変化は、回転体310とコイルアンテナ320との距離によって影響を受けることができる。複数個の鋸歯が大きさが同一であり、それぞれの鋸歯は、左右対称なので、インダクティブセンサ330から出力される信号は、
図3のグラフのように一定の矩形パルスを有することができる。
【0094】
グラフは、インダクティブセンサ330が出力する信号を意味する。グラフの横軸は、時間を意味し、グラフの縦軸は、感知されたインダクタンスを意味する。
【0095】
インダクティブセンサ330は、アクティブハイ(Active high)またはアクティブロー(Active low)に設定されうる。インダクティブセンサ330は、グラフのアクティブハイまたはアクティブロー状態を用いて回転量に対応する信号を出力することができる。例えば、インダクティブセンサ330は、アクティブハイに設定された場合、測定されたインダクタンスを示すデジタル信号がローからハイになる時、回転体310の回転量に対応する信号を出力することができる。例えば、デジタル信号がローからハイに変わる度に、インダクティブセンサ330は、媒質部が90゜回転されたことに対応する信号を出力することができる。他の例において、インダクティブセンサ330は、デジタル信号がローからハイに3回変わる場合、媒質部が90゜回転されたことに対応する信号を出力することができる。
【0096】
図4を参照すれば、回転体410は、複数個の鋸歯を含んでもよい。
図4には、回転体410のダイヤルギアのみ図示しているが、実施例は、それに制限されない。例えば、ダイヤル及び媒質部ギアは、必要によって回転体410にさらに含まれうる。一方、
図4に図示された回転体410、コイルアンテナ420、及びインダクティブセンサ430は、
図3の回転体310、コイルアンテナ320、インダクティブセンサ330に対応するので、重複説明は省略する。
【0097】
回転体410の複数個の鋸歯は、同一サイズであり、それぞれの鋸歯は、左右非対称でもある。回転体410が回転される場合、インダクタンス変化が発生しうる。それぞれの鋸歯が左右非対称なので、回転体410の鋸歯は、第1方向に回転する場合、及び第2方向に回転する場合のそれぞれに対して互いに異なるインダクタンス変化をもたらす。
【0098】
したがって、インダクティブセンサ430は、インダクタンス変化に基づいて複数個のチャンバの回転方向を感知することができる。例えば、インダクティブセンサ430は、複数個のチャンバが第1方向に90゜回転された後、第2方向に180゜回転されることを感知することができる。
【0099】
インダクタンス変化は、回転体410とコイルアンテナ420との距離、回転体410の鋸歯の形状のうち、少なくとも1つによって影響を受ける。
図4に図示された回転体410の複数個の鋸歯は、それぞれ左右非対称であり、いずれも大きさが同一なので、インダクティブセンサ430によって感知されたインダクタンスを示すグラフは、
図4のグラフのように鋸歯波形を有することができる。
【0100】
グラフの横軸は、時間を意味し、グラフの縦軸は、感知されたインダクタンスを意味する。前述したように、本実施例において、それぞれの鋸歯が非対称なので、第1方向への回転及び第2方向への回転は、インダクタンスの区別される変化をもたらす。
図4に図示されたグラフが第1方向への回転を示していると仮定すれば、第2方向への回転の場合、グラフは、水平に逆さまになる。
【0101】
インダクティブセンサ430は、インダクタンスのアクティブハイまたはアクティブロー状態に基づいて回転量を感知することができる。例えば、インダクティブセンサ430は、インダクタンスがローからハイに変わる度に、媒質部が90゜回転されたことに対応する信号を出力することができる。また、インダクティブセンサ430は、インダクタンス変化の信号に基づいて、インダクタンス変化量を感知することができる。例えば、インダクタンス変化の信号が正である場合(すなわち、インダクタンスが増加する場合)、インダクティブセンサ430は、第1方向に対応する信号を出力することができる。
【0102】
図5を参照すれば、回転体510は、複数個の鋸歯を含んでもよい。
図5には、回転体510のダイヤルギアのみ図示しているが、実施例は、それに制限されない。例えば、ダイヤル及び/または媒質部ギアは、必要によって回転体510にさらに含まれうる。一方、
図5に図示された回転体510、コイルアンテナ520、及びインダクティブセンサ530は、
図4の回転体410、コイルアンテナ420、インダクティブセンサ430に対応するので、重複説明は省略する。
【0103】
図5に図示されたように、回転体510の複数個の鋸歯は、大きさが異なってもいる。回転体510が回転される場合、インダクタンス変化が発生することができる。回転体510の鋸歯は、第1方向への回転及び第2方向への回転が鋸歯の互いに異なる大きさによって互いに異なるインダクタンス変化をもたらすようにも配置される。
【0104】
したがって、インダクティブセンサ530は、複数個のチャンバの回転量だけではなく、回転方向を感知することができる。例えば、インダクティブセンサ530は、複数個のチャンバが第1方向に180゜回転された後、第2方向に90゜回転されることを感知することができる。
【0105】
回転体510とコイルアンテナ520との距離によってインダクタンス変化は影響されうる。
図5に図示された回転体510の複数個の鋸歯は、それぞれ大きさが異なり、それぞれの鋸歯は、左右対称である。したがって、インダクティブセンサ530によって感知されたインダクタンスを示すグラフは、
図5に図示されたように、大きさの異なる矩形パルスを含む。
【0106】
前述したように、本実施例において、第1方向への回転及び第2方向への回転は、互いに異なる大きさの複数個の鋸歯によって互いに異なるインダクタンス変化をもたらす。
図5に図示されたグラフが第1方向への回転体510の回転を示していると仮定すれば、第2方向への回転の場合、グラフは、水平に逆さまになる。インダクティブセンサ530は、インダクタンスのアクティブハイまたはアクティブロー状態に基づいて回転量を感知し、インダクタンス変化の大きさ及び/または信号に基づいて回転方向を感知することができる。例えば、インダクティブセンサ530は、インダクタンスがローからハイに2回変わる場合、媒質部110が180゜回転されたことに対応する信号を出力することができる。また、インダクティブセンサ530は、インダクタンス変化の信号及び/またはインダクタンス変化量に基づいて(すなわち、測定されたインダクタンスを示すグラフで2個の連続したパルス間の差に基づいて)、回転方向に対応する信号を出力することができる。
【0107】
一実施例において、複数個のチャンバのうち、鋸歯の大きさに対応するチャンバが既に設定されている場合、エアロゾル生成装置のプロセッサは、鋸歯の大きさによるインダクタンス変化の大きさに基づいてインダクタンス変化の大きさに対応するチャンバを認識することができる。
【0108】
図6を参照すれば、回転体610は、複数個の鋸歯を含んでもよい。
図6には、回転体610のダイヤルギアのみ図示しているが、実施例は、それに制限されない。例えば、ダイヤル及び/または媒質部ギアは、必要によって回転体610にさらに含まれうる。一方、
図6に図示された回転体610、コイルアンテナ620、及びインダクティブセンサ630は、
図5の回転体510、コイルアンテナ520、インダクティブセンサ530に対応するので、重複説明は省略する。
【0109】
回転体610の複数個の鋸歯は、それぞれ大きさが同一または異なってもいる。回転体610の複数個の鋸歯のうち、少なくとも2個以上の鋸歯は、互いに異なる伝導性物質を含んでもよい。例えば、回転体610は、4個の鋸歯を含み、4個の鋸歯それぞれは、互いに異なる伝導性物質を含んでもよい。4個の鋸歯それぞれは、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)でもあるが、それに制限されない。
【0110】
回転体610が回転される場合、インダクタンス変化が発生しうる。回転体610の鋸歯は、第1方向への回転及び第2方向への回転が鋸歯の互いに異なる物質によって互いに異なるインダクタンス変化をもたらすように配置されうる。
【0111】
したがって、インダクティブセンサ630は、複数個のチャンバの回転量だけではなく、回転方向を感知することができる。例えば、インダクティブセンサ630は、複数個のチャンバが第1方向に180゜回転された後、第2方向に90゜回転されることを感知することができる。
【0112】
回転体610に含まれた物質によってインダクタンス変化は影響されうる。
図6に図示された回転体610の複数個の鋸歯は、それぞれ大きさが同一であり、左右対称であるが、それぞれの鋸歯に含まれた物質が異なる。したがって、感知されたインダクタンスを示すグラフは、
図6に図示されたように、大きさの異なる矩形パルスを含む。
【0113】
前述したように、本実施例において、第1方向への回転及び第2方向への回転は、互いに異なる物質の鋸歯によって互いに異なるインダクタンス変化をもたらす。
図6に図示されたグラフが第1方向への回転体610の回転を示していると仮定すれば、第2方向への回転の場合、グラフは、水平に逆さまになる。
【0114】
インダクティブセンサ630は、インダクタンスのアクティブハイまたはアクティブロー状態に基づいて回転量を感知する。例えば、インダクティブセンサ630は、インダクタンスがローからハイに2回変わる場合、媒質部が90゜回転されたことに対応する信号を出力する。
【0115】
また、インダクティブセンサ630は、インダクタンス変化の信号及び/またはインダクタンス変化量に基づいて回転方向を感知する。例えば、インダクティブセンサ630は、インダクタンスが第1値ほど増加した場合、第2方向に対応する信号を出力し、インダクタンスが第2値ほど減少した場合、第1方向に対応する信号を出力することができるが、実施例は、それに制限されない。
【0116】
一実施例において、複数個のチャンバのうち、インダクタンス変化の特定値に対応するチャンバが既に設定されている場合、エアロゾル生成装置のプロセッサは、インダクタンス変化量に基づいてチャンバを認識することができる。
【0117】
図7を参照すれば、回転体710は、複数個の鋸歯を含んでもよい。
図7には、回転体710のダイヤルギアのみ図示しているが、実施例は、それに制限されない。例えば、ダイヤル及び/または媒質部ギアは、必要によって回転体710にさらに含まれうる。一方、
図7に図示された回転体710、コイルアンテナ720、及びインダクティブセンサ730は、
図6の回転体610、コイルアンテナ620、インダクティブセンサ630に対応するので、重複説明は省略する。
【0118】
回転体710の複数個の鋸歯は、それぞれ大きさが同一または異なってもいる。回転体710は、複数個の区画を含み、複数個の区画のうち、少なくとも2個以上の区画は、互いに異なる伝導性物質を含んでもよい。回転体710の区画は鋸歯1つを意味することもでき、鋸歯の区画を意味することもできる。例えば、
図7に図示されたように、回転体710は、4個の鋸歯を含み、4個の鋸歯それぞれは、2個の区画を含んでもよい。8個の区画は、互いに異なる伝導性物質を含んでもよい。
【0119】
回転体710が回転される場合、インダクタンス変化が発生する。回転体710の鋸歯は、第1方向への回転及び第2方向への回転が互いに異なるインダクタンス変化をもたらすように配置されうる。
【0120】
したがって、インダクティブセンサ730は、複数個のチャンバの回転量だけではなく、回転方向を感知する。例えば、インダクティブセンサ730は、複数個のチャンバが第1方向に180゜回転された後、第2方向に90゜回転されることを感知する。
【0121】
回転体710に含まれた物質によってインダクタンス変化は影響されうる。
図7に図示された回転体710の複数個の鋸歯は、それぞれ大きさが同一であり、それぞれの鋸歯は、左右対称であるが、それぞれの鋸歯の制限的な区画は、互いに異なる物質を含む。したがって、インダクティブセンサ730によって感知されるインダクタンスを示すグラフは、
図7に図示されたように、大きさの異なる左右非対称のパルスを含む。
【0122】
前述したように、本実施例において、第1方向への回転及び第2方向への回転は、互いに異なる物質の区画によって互いに異なるインダクタンス変化をもたらす。
図7に図示されたグラフが第1方向への回転体710の回転を示していると仮定すれば、第2方向への回転の場合にグラフは、水平に逆さまになる。
【0123】
インダクティブセンサ730は、インダクタンスのアクティブハイまたはアクティブロー状態に基づいて回転量を感知する。例えば、インダクティブセンサ730は、インダクタンスがローからハイに2回変わる場合、媒質部110が180゜回転されたことに対応する信号を出力する。
【0124】
一実施例において、インダクティブセンサ730は、インダクタンス変化の信号及びインダクタンス変化量に基づいて、回転方向を感知することができる。例えば、インダクティブセンサ730は、インダクタンスが第1値ほど増加した場合、第2方向に対応する信号を出力し、インダクタンスが第2値ほど減少した場合、第1方向に対応する信号を出力することができるが、実施例は、それに制限されない。
【0125】
図8及び
図9は、他の実施例によるコイルの構造を示す図面である。
【0126】
図8を参照すれば、コイルアンテナ820は、複数個のコイルを含んでもよい。
図8には、回転体810のダイヤルギアのみ図示しているが、実施例は、それに制限されない。例えば、ダイヤル及び/または媒質部ギアは、必要によって回転体810にさらに含まれうる。一方、
図8に図示された回転体810、コイルアンテナ820、及びインダクティブセンサ830は、
図7の回転体710、コイルアンテナ720、インダクティブセンサ730に対応するので、重複説明は省略する。
【0127】
コイルアンテナ820の複数個のコイルは、それぞれ大きさが同一または異なってもいる。複数個のコイルのうち、少なくとも一部は、互いに異なる巻数によって巻線されうる。
【0128】
回転体810が回転される場合、インダクタンス変化が発生しうる。コイルアンテナ820のコイルは、回転体810の第1方向への回転及び第2方向への回転がコイルの互いに異なる巻数によって互いに異なるインダクタンス変化をもたらすように配置されうる。
【0129】
したがって、インダクティブセンサ830は、複数個のチャンバの回転量だけではなく、回転方向を感知する。例えば、インダクティブセンサ830は、複数個のチャンバが第1方向に180゜回転された後、第2方向に90゜回転されることを感知する。
【0130】
コイルの巻数によってインダクタンス変化は影響されうる。
図8に図示されたコイルアンテナ820の複数個のコイルは、それぞれ大きさが同一であり、それぞれの巻数が異なる一実施例において、インダクティブセンサ830によって感知されたインダクタンスを示すグラフは、
図8に図示されたように、大きさの異なる左右対称のパルスを含んでもよい。
【0131】
前述したように、本実施例において、第1方向への回転及び第2方向への回転は、互いに異なるインダクタンス変化をもたらす。
図8に図示されたグラフが第1方向への回転を示していると仮定すれば、第2方向への回転の場合にグラフは、水平に逆さまになる。インダクティブセンサ830は、インダクタンスのアクティブハイまたはアクティブロー状態に基づいて回転量を感知する。例えば、インダクティブセンサ830は、インダクタンスがハイからローに2回変わる場合、媒質部110が180゜回転されたことに対応する信号を出力することができる。
【0132】
一実施例において、インダクティブセンサ830は、インダクタンス変化の信号及び/またはインダクタンス変化量に基づいて回転方向を感知する。例えば、インダクティブセンサ830は、インダクタンスが第1値ほど増加した場合、第2方向に対応する信号を出力し、インダクタンスが第2値ほど減少した場合、第1方向に対応する信号を出力することができるが、実施例は、それに制限されない。
【0133】
一実施例において、コイルアンテナ820の複数個のコイルは、それぞれのコイル内部に互いに異なる物質のコア(core)を含んでもよい。例えば、コアは、フェライト、ニッケル、亜鉛などを含んでもよい。互いに異なる物質のコアを含む複数個のコイルは、回転体810が第1方向に回転する場合、及び第2方向に回転する場合のそれぞれに対して互いに異なるインダクタンス変化をもたらす。
【0134】
図9を参照すれば、コイルアンテナ920は、複数個のコイルを含んでもよい。
図9には、回転体910のダイヤルギアのみ図示しているが、実施例は、それに制限されない。例えば、ダイヤル及び媒質部ギアは、必要によって回転体910にさらに含まれうる。一方、
図9に図示された回転体910、コイルアンテナ920、及びインダクティブセンサ930は、
図8の回転体810、コイルアンテナ820、インダクティブセンサ830に対応するので、重複説明は省略する。
【0135】
コイルアンテナ920の複数個のコイルのうち一部の形状は、互いに異なってもいる。
【0136】
回転体910が回転される場合、インダクタンス変化が発生する。コイルアンテナ920のコイルは、回転体910の第1方向への回転及び第2方向への回転が、コイルの互いに異なる形状によって互いに異なるインダクタンス変化をもたらすように配置されうる。
【0137】
したがって、インダクティブセンサ930は、複数個のチャンバの回転量だけではなく、回転方向を感知することができる。例えば、インダクティブセンサ930は、複数個のチャンバが第1方向に180゜回転された後、第2方向に90゜回転されることを感知することができる。
【0138】
コイルの形状によってインダクタンス変化は影響されうる。
図9に図示されたコイルアンテナ920の複数個のコイルの形状は、それぞれ互いに異なる。例えば、コイルアンテナ920は、4個のコイルを含み、4個のコイルそれぞれは、円、三角形、四角形、星状でもある。インダクティブセンサ930によって感知されたインダクタンスを示すグラフは、
図9に図示されたように、大きさの異なる左右対称のパルスを含みうる。
【0139】
前述したように本実施例において、第1方向への回転及び第2方向への回転は、互いに異なるインダクタンス変化をもたらす。
図9に図示されたグラフが第1方向への回転を示していると仮定すれば、第2方向への回転の場合、グラフは、水平に逆さまになる。
【0140】
インダクティブセンサ930は、感知されたインダクタンスのアクティブハイまたはアクティブロー状態に基づいて回転量を感知する。例えば、インダクティブセンサ930は、インダクタンスがハイからローに2回変わる場合、媒質部110が90゜回転されたことに対応する信号を出力することができる。
【0141】
一実施例において、インダクティブセンサ930は、インダクタンス変化の信号及び/またはインダクタンス変化量に基づいて、回転方向を感知することができる。例えば、インダクティブセンサ930は、インダクタンスが第1値ほど増加した場合、第1方向に対応する信号を出力し、インダクタンスが第2値ほど減少した場合、第2方向に対応する信号を出力することができるが、実施例は、それに制限されない。
【0142】
インダクティブセンサ930は、回転体910及びコイルアンテナ920の構造によるインダクタンス変化を感知し、カウンタは、回転体910の回転量及び回転方向に対応する信号を入力信号としてカウント値を増加させるか、減少させうる。プロセッサは、カウント値を用いてカウント値に対応するチャンバを、使用中であるチャンバと決定することができる。但し、実施例は、それに制限されず、回転量及び回転方向に基づいて使用中であるチャンバを識別する多様な方法が使用されうる。例えば、特定のインダクタンス変化量に対応するチャンバが既に設定された場合、インダクタンス変化量によって複数個のチャンバのうち、使用中であるチャンバが識別されうる。このように現在活性化された香味及び使用中であるチャンバに対する利用可能なパフ回数をユーザに知らせることができる。これにより、香味成分の予期せぬ移行終了が防止されうる。また、実施例によるエアロゾル生成装置は、インダクティブセンサの大きさが小さいために小型化されうる。
【0143】
上述した実施例に係わる説明は、例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者でれば、それから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、発明の真の保護範囲は、請求範囲によってのみ決定され、請求範囲に記載の内容と同等な範囲にある全ての相違点は、請求範囲によって決定される保護範囲に含まれるものと解釈されねばならない。