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特許7190656住宅リフォーム提案システム、及び、住宅リフォーム提案方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-08
(45)【発行日】2022-12-16
(54)【発明の名称】住宅リフォーム提案システム、及び、住宅リフォーム提案方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20221209BHJP
   G06Q 50/16 20120101ALI20221209BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
G06Q50/16
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019073128
(22)【出願日】2019-04-05
(65)【公開番号】P2020170481
(43)【公開日】2020-10-15
【審査請求日】2021-12-16
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】高野 美紀子
(72)【発明者】
【氏名】二宮 麻衣子
(72)【発明者】
【氏名】石原 義之
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-080133(JP,A)
【文献】特開2002-132863(JP,A)
【文献】特開2018-206337(JP,A)
【文献】特開2018-206141(JP,A)
【文献】特開2012-108808(JP,A)
【文献】特開2002-297864(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
住宅リフォーム商材ではない物体を被写体として含む画像のペアが同時に映る選択画面を表示する表示部と、
前記画像のペアのいずれかの選択をユーザから受け付ける受付部と、
順次表示される複数の前記選択画面に対する選択結果に基づいて、前記ユーザのライフスタイル志向の診断結果を示す第一表示画面を前記表示部に表示させる表示処理部とを備え、
前記第一表示画面には、前記診断結果を示す識別情報であって、住宅リフォーム商材を用いた住宅リフォーム空間を前記ユーザに提示するための識別情報が含まれる
住宅リフォーム提案システム。
【請求項2】
前記選択画面には、前記ユーザに前記画像のペアのいずれかを直感的に選択することを指示する情報が含まれる
請求項1に記載の住宅リフォーム提案システム。
【請求項3】
前記識別情報は、二次元コードであり、
前記二次元コードを読み取った携帯端末の表示部には、前記住宅リフォーム空間の画像を含む第二表示画面が表示される
請求項1または2に記載の住宅リフォーム提案システム。
【請求項4】
前記第二表示画面には、前記住宅リフォーム空間を構成する住宅リフォーム商材の情報、または、当該情報を表示するための被操作領域が含まれる
請求項3に記載の住宅リフォーム提案システム。
【請求項5】
前記住宅リフォーム提案システムは、建物内に設置され、
前記第二表示画面には、前記建物内で、前記住宅リフォーム空間を構成する住宅リフォーム商材が展示されている位置を示す位置情報、または、当該位置情報を表示するための被操作領域が含まれる
請求項4に記載の住宅リフォーム提案システム。
【請求項6】
前記第二表示画面には、前記ユーザが住宅リフォームに関する相談予約を行うための情報、または、当該情報を表示するための被操作領域が含まれる
請求項3~5のいずれか1項に記載の住宅リフォーム提案システム。
【請求項7】
前記二次元コードを読み取った携帯端末の記憶部には、Cookieが記憶される
請求項3~6のいずれか1項に記載の住宅リフォーム提案システム。
【請求項8】
前記識別情報は、前記診断結果を示す文字情報である
請求項1または2に記載の住宅リフォーム提案システム。
【請求項9】
複数の前記選択画面に映る複数の画像のそれぞれは、生活価値志向を示す第一項目、及び、インテリア志向を示す第二項目に紐づけられ、
前記住宅リフォーム提案システムは、さらに、前記選択結果に基づいて、選択された画像に紐づけられていた第一項目の数、及び、選択された画像に紐づけられていた第二項目の数をカウントすることにより、前記ユーザのライフスタイル志向を診断する診断部を備える
請求項1~8のいずれか1項に記載の住宅リフォーム提案システム。
【請求項10】
前記診断部は、
最もカウント数が多い第一項目、及び、最もカウント数が多い第二項目に基づいて前記ユーザのライフスタイル志向を診断し、
最もカウント数が多い第一項目が複数存在する場合、あらかじめ定められた優先度に基づいて前記ユーザのライフスタイル志向を診断する
請求項9に記載の住宅リフォーム提案システム。
【請求項11】
前記診断部は、
最もカウント数が多い第一項目、及び、最もカウント数が多い第二項目に基づいて前記ユーザのライフスタイル志向を診断し、
最もカウント数が多い第二項目が複数存在する場合、最もカウント数が多い第一項目に応じて定まる優先度に基づいて前記ユーザのライフスタイル志向を診断する
請求項9または10に記載の住宅リフォーム提案システム。
【請求項12】
前記画像のペアには、互いに相反する生活価値志向を示す第一項目のペアが紐づけられ、
複数の前記選択画面には、前記ユーザが前記第一項目のペアのいずれに当てはまるかを診断するための奇数枚の選択画面が含まれる
請求項9~11のいずれか1項に記載の住宅リフォーム提案システム。
【請求項13】
コンピュータによって実行される住宅リフォーム提案方法であって、
住宅リフォーム商材ではない物体を被写体として含む画像のペアが同時に映る選択画面を表示し、
前記画像のペアのいずれかの選択をユーザから受け付け、
順次表示される複数の前記選択画面に対する選択結果に基づいて、前記ユーザのライフスタイル志向の診断結果を示す第一表示画面を表示し、
前記第一表示画面には、前記診断結果を示す識別情報であって、住宅リフォーム商材を用いた住宅リフォーム空間を前記ユーザに提示するための識別情報が含まれる
住宅リフォーム提案方法。
【請求項14】
請求項13に記載の住宅リフォーム提案方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅リフォーム提案システム、及び、住宅リフォーム提案方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅の建築、または、住宅のリフォームを検討しているユーザを支援するための技術が提案されている。特許文献1には、住宅の購入を検討する初期の段階でユーザの本当の要望や課題を顕在化させることができる診断装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-36271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、社会のグローバル化、及び、情報化などに起因して、ユーザのライフスタイルは多様化している。
【0005】
本発明は、ユーザのライフスタイル志向に応じた住宅リフォーム空間を提案することができる住宅リフォーム提案システム、及び、住宅リフォーム提案方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る住宅リフォーム提案システムは、住宅リフォーム商材ではない物体を被写体として含む画像のペアが同時に映る選択画面を表示する表示部と、前記画像のペアのいずれかの選択をユーザから受け付ける受付部と、順次表示される複数の前記選択画面に対する選択結果に基づいて、前記ユーザのライフスタイル志向の診断結果を示す第一表示画面を前記表示部に表示させる表示処理部とを備え、前記第一表示画面には、前記診断結果を示す識別情報であって、住宅リフォーム商材を用いた住宅リフォーム空間を前記ユーザに提示するための識別情報が含まれる。
【0007】
本発明の一態様に係る住宅リフォーム提案方法は、コンピュータによって実行される住宅リフォーム提案方法であって、住宅リフォーム商材ではない物体を被写体として含む画像のペアが同時に映る選択画面を表示し、前記画像のペアのいずれかの選択をユーザから受け付け、順次表示される複数の前記選択画面に対する選択結果に基づいて、前記ユーザのライフスタイル志向の診断結果を示す第一表示画面を表示し、前記第一表示画面には、前記診断結果を示す識別情報であって、住宅リフォーム商材を用いた住宅リフォーム空間を前記ユーザに提示するための識別情報が含まれる。
【0008】
本発明の一態様に係るプログラムは、前記住宅リフォーム提案方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様に係る住宅リフォーム提案システム、及び、住宅リフォーム提案方法は、ユーザのライフスタイル志向に応じた住宅リフォーム空間を提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施の形態に係る住宅リフォーム提案システムの機能構成を示すブロック図である。
図2図2は、選択画面の一例を示す図である。
図3図3は、第一表示画面一例を示す図である。
図4図4は、第二表示画面の一例を示す図である。
図5図5は、ライフスタイル志向の診断動作のフローチャートである。
図6図6は、選択画面の別の例を示す第一の図である。
図7図7は、選択画面の別の例を示す第二の図である。
図8図8は、選択画面の別の例を示す第三の図である。
図9図9は、選択画面の別の例を示す第四の図である。
図10図10は、選択画面の別の例を示す第五の図である。
図11図11は、診断基準情報の一例を示す図である。
図12図12は、生活価値志向のカウント処理の結果の一例を示す図である。
図13図13は、インテリア志向のカウント処理の結果の一例を示す図である。
図14図14は、住宅リフォーム空間の提案動作のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0012】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。また、以下の実施の形態においては、便宜上、画面は、表示部の表示領域の全体に表示されるものとして説明され、画像は、表示部の表示領域の一部に表示されるものとして説明される。
【0013】
(実施の形態)
[住宅リフォーム提案システムの概要]
まず、実施の形態に係る住宅リフォーム提案システムの全体構成について説明する。図1は、実施の形態に係る住宅リフォーム提案システムの機能構成を示すブロック図である。
【0014】
実施の形態に係る住宅リフォーム提案システム10は、ショールームなどの建物内で利用され、ユーザが遊び感覚で自らのライフスタイル志向を知り、お勧めの住宅リフォーム空間のイメージの提案を受けることができるシステムである。住宅リフォーム提案システム10は、上記ショールームなどの建物に設置される表示装置20と、サーバ装置30と、ユーザが所有する携帯端末40とを備える。
【0015】
表示装置20は、図2に示されるような画像のペアが同時に映る選択画面を表示し、ユーザは、このような選択画面を見ながら、直感的に画像のペアのいずれかの選択を行う。図2は、選択画面の一例を示す図である。
【0016】
図2に示される選択画面に映る画像のペアに含まれる2つの画像のそれぞれは、例えば、住宅リフォーム商材ではない物体をメインの被写体として含み、住宅リフォーム商材自体をメインの被写体として含まない画像である。図2に示されるような選択画面は、ユーザが画像の選択を行うごとに別の選択画面に切り替わる。選択画面は、例えば、合計で20種類ほど準備され、ユーザは、20回の二者択一の選択を行う。20回の選択が終わると、表示装置20は、選択結果に基づいてユーザのライフスタイル志向を診断し、図3に示されるような診断結果を示す第一表示画面を表示する。図3は、第一表示画面一例を示す図である。
【0017】
ここで、第一表示画面には、二次元コード24bが含まれ、ユーザの操作に基づいて携帯端末40が二次元コード24bを読み取ると、携帯端末40の表示部44には、診断結果に対応する、住宅リフォーム商材を用いた住宅リフォーム空間の画像を含む第二表示画面が表示される。図4は、第二表示画面の一例を示す図である。第二表示画面は、ユーザに具体的な住宅リフォーム空間の提案を行うための表示画面である。
【0018】
このように、住宅リフォーム提案システム10は、ユーザが遊び感覚で行った画像のペアの選択結果に基づいてライフスタイル志向の診断結果を表示した後に、希望するユーザにのみ住宅リフォーム空間の提案を行う。ユーザは、好きな画像を選んでいくだけで自分のライフスタイル志向を知り、さらに、自分のライフスタイル志向に合った住宅リフォーム空間を見ることができる。また、住宅リフォーム提案システム10は、ユーザに直感的かつ反射的に選択させることで、ユーザの潜在的な志向性を顕在化することができ、ユーザに、ユーザ本人が気づいていない志向性に気づくきっかけを与えることができる。直感的な選択を促すために、画面選択時に効果音を付与している。
【0019】
以下、住宅リフォーム提案システム10が備える各装置の詳細な構成について、引き続き図1を参照しながら説明する。
【0020】
[表示装置]
次に、表示装置20について説明する。表示装置20は、ユーザから画像のペアの選択を受け付け、ライフスタイルの診断結果を表示する装置であり、ショールームなどの建物内に設置される。表示装置20は、例えば、タブレット端末などの携帯型の表示装置であるが、パーソナルコンピュータなどの据え置き型の表示装置であってもよい。また、表示装置20は、住宅リフォーム提案システム10の専用装置であってもよい。表示装置20は、具体的には、受付部21と、情報処理部22と、通信部23と、表示部24と、記憶部25とを備える。
【0021】
受付部21は、ユーザの画像のペアの選択操作を受け付ける。受付部21は、例えば、タッチパネル、及び、ハードウェアボタンなどによって実現される。
【0022】
情報処理部22は、表示装置20の動作に関連する各種情報処理を行う。情報処理部22は、プロセッサまたはマイクロコンピュータなどによって実現される。情報処理部22は、表示処理部26、及び、診断部27を含む。
【0023】
通信部23は、表示装置20がサーバ装置30と通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部23によって行われる通信は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
【0024】
表示部24は、情報処理部22の制御に基づいて、選択画面、及び、第一表示画面を表示する。表示部24は、具体的には、例えば、液晶パネルまたは有機ELパネルなどを表示デバイスとして含むディスプレイである。
【0025】
記憶部25は、情報処理部22によって実行されるコンピュータプログラム、及び、ライフスタイルの診断に用いる各種情報などが記憶される記憶装置である。記憶部25は、具体的には、半導体メモリなどにより実現される。
【0026】
[サーバ装置]
次に、サーバ装置30について説明する。サーバ装置30は、第二表示画面を携帯端末40の表示部44に表示するための表示画面情報を携帯端末40に提供する装置である。サーバ装置30は、具体的には、通信部31と、サーバ制御部32と、記憶部33とを備える。
【0027】
通信部31は、サーバ装置30が表示装置20及び携帯端末40と通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部31によって行われる通信は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
【0028】
サーバ制御部32は、表示画面情報を提供するための情報処理を行う。サーバ制御部32は、具体的には、プロセッサまたはマイクロコンピュータなどによって実現される。
【0029】
記憶部33は、サーバ制御部32によって実行されるコンピュータプログラム、及び、複数種類の表示画面情報などが記憶される記憶装置である。記憶部33は、HDD(Hard Disk Drive)、または、半導体メモリなどによって実現される。
【0030】
[携帯端末]
次に、携帯端末40について説明する。携帯端末40は、ユーザが所有する、スマートフォンまたはタブレット端末などの情報端末である。携帯端末40は、具体的には、受付部41と、端末制御部42と、通信部43と、表示部44と、記憶部45と、撮像部46とを備える。
【0031】
受付部41は、ユーザの操作を受け付ける。受付部41は、例えば、タッチパネル、及び、ハードウェアボタンなどによって実現される。
【0032】
端末制御部42は、携帯端末40の動作に関連する各種情報処理を行う。端末制御部42は、プロセッサまたはマイクロコンピュータなどによって実現される。
【0033】
通信部43は、携帯端末40がサーバ装置30と通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部43によって行われる通信は、例えば、無線通信である。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
【0034】
表示部44は、端末制御部42の制御に基づいて、上述の第二表示画面を表示する。表示部44は、具体的には、例えば、液晶パネルまたは有機ELパネルなどを表示デバイスとして含むディスプレイである。
【0035】
記憶部45は、端末制御部42によって実行されるコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部45は、具体的には、半導体メモリなどにより実現される。
【0036】
撮像部46は、第一表示画面に含まれる二次元コードを読み取るための撮像装置であり、レンズなどの光学素子、及び、イメージセンサなどによって実現される。
【0037】
[ライフスタイル志向の診断動作]
次に、ライフスタイル志向の診断動作について説明する。図5は、ライフスタイル志向の診断動作のフローチャートである。なお、以下の説明では、ライフスタイルの診断動作は、大きくは、生活価値志向の診断処理と、インテリア志向の診断処理との2つに区別される。
【0038】
まず、表示装置20の表示処理部26は、表示部24に最初の選択画面を表示させる(S11)。選択画面は、住宅リフォーム商材ではない物体を被写体として含む画像のペアが同時に映る画面である。例えば、図2の選択画面に映る画像のペアは、ワイングラスを被写体として含む。画像のペアの一方と他方では、ワイングラスの具体的形状、数、周囲(背景)の雰囲気などが異なる。なお、住宅リフォーム商材とは、システムキッチン等の水廻り商品、建具、床材等の内装商品、電材商品(照明、情報機器類等)などの住宅リフォームに際して対象の空間に設置される物品である。
【0039】
次に、受付部21は、選択画面が表示されているときに、当該選択画面に含まれる画像のペアのいずれかの選択をユーザから受け付ける(S12)。受付部21は、具体的には、表示部24へのタップ操作などを受け付ける。
【0040】
次に、表示処理部26は、現在表示されている選択画面が最終の選択画面であるか否かを判定する(S13)。表示処理部26は、現在表示されている選択画面が最終の選択画面でないと判定した場合(S13でNo)、次の選択画面を表示部24に表示させ(S14)、受付部21は、この選択画面が表示されているときに、当該選択画面に含まれる画像のペアのいずれかの選択をユーザから受け付ける(S12)。ステップS12及びステップS14の処理は、表示処理部26によって、現在表示されている選択画面が最終の選択画面であると判定されるまで(S13でYes)繰り返される。
【0041】
図6図10は、選択画面の別の例を示す図である。選択画面は、図6のように人物を被写体として含む画像のペアが映る画面であってもよいし、図7のように生物(図7の例では、魚)を被写体として含む画像のペアが映る画面であってもよい。また、選択画面は、図8のように物品(図8の例では、イス)を被写体として含む画像のペアが映る画面であってもよいし、図9のように風景を被写体として含む画像のペアが映る画面であってもよい。選択画面に映る画像のペアは、基本的にはリフォーム商材を被写体として含まないが、全ての画像のペアがリフォーム商材を被写体として含まないことは必須ではない。例えば、図10のように、一部の選択画面は、キッチンを被写体として含む画像のペアが映る画面であってもよい。なお、選択画面は、合計で20枚準備されているが、選択画面の総数は特に限定されない。選択画面を表示するための選択画面情報は、記憶部25にあらかじめ記憶されていてもよいし、選択画面の表示タイミングごとにサーバ装置30から提供されてもよい。
【0042】
選択画面には、ユーザに画像のペアのいずれかを直感的に選択することを指示する情報(具体的には、「直感で選んでください」といった文字情報)が含まれる。これにより、ユーザに画像のペアを直感的に選択することを促すことができる。
【0043】
表示処理部26によって現在表示されている選択画面が最終の選択画面であると判定されると(S13でYes)、診断部27は、順次表示された複数の選択画面に対する選択結果と、記憶部25に記憶された診断基準情報とに基づいて、ユーザの生活価値志向の診断を行う(S15)。以下、生活価値志向の診断方法の詳細について説明する。図11は、診断基準情報の一例を示す図である。
【0044】
図11に示されるように、診断基準情報において、上述した複数の選択画面に映る複数の画像のそれぞれは、生活価値志向を示す第一項目に紐づけられている。
【0045】
第一項目は、合計8つ準備されており、これら8つの第一項目は、2つずつの合計4つのペアに区分される。以下では、4つのペアは、ペアA~ペアBとも記載される。
【0046】
第一項目のペアは、互いに相反する生活価値志向を示しており、例えば、ペアAは、「にぎやか」と「静か」のペアである。
【0047】
選択画面に映る画像のペアには、第一項目のペアが紐づけられている。図11の例では、画面No.1~No.5の5つの選択画面に含まれる画像のペアは、第一項目のペアAに紐づけられている。より具体的には、画面No.1~No.5の5つの選択画面に含まれる画像のペアの一方は、「にぎやか」に紐づけられ、当該画像のペアの他方は、「静か」に紐づけられている。
【0048】
図11で「1」と記載されている欄は、当該欄に対応する選択が行われた場合にカウント数を+1することを意味する。診断部27は、具体的には、画面No.1の選択画面が表示されているときに左の画像の選択が受け付けられた場合には、「にぎやか」の項目に対するカウント数を+1する。
【0049】
なお、詳細は図示されないが、同様に、画面No.6~No.10の5つの選択画面に含まれる画像のペアは、第一項目のペアBに対応付けられ、画面No.11~No.15の選択画面に含まれる画像のペアは、第一項目のペアCに対応付けられ、画面No.16~No.20の選択画面に含まれる画像のペアは、第一項目のペアDに対応付けられる。
【0050】
診断部27は、このようなカウント処理を行った結果、最もカウント数が多かった第一項目をユーザの生活価値志向であると診断する。図12は、生活価値志向のカウント処理の結果の一例を示す図である。図12の例では、最もカウント数が多い第一項目は「にぎやか」であるため、診断部27は、ユーザの生活価値志向が「にぎやか」であると診断する。このように診断部27は、20組の画像のペアの選択結果に基づいて、ユーザの生活価値志向が8つの第一項目のいずれに当てはまるかを診断することができる。
【0051】
最もカウント数が多い第一項目が複数存在する場合、診断部27は、あらかじめ定められた優先度に基づいてユーザの生活価値志向を診断する。優先度は、例えば、ペアA(最優先)>ペアB>ペアC>ペアDのようにあらかじめ定められて記憶部25に記憶される。なお、同じペアに属する2つの第一項目については、同じカウント数になることはなく、必ず優劣がつく。なぜなら、第一項目のペアは、奇数枚の選択画面(例えば、5枚の選択画面)に紐づけられているためである。
【0052】
ステップS15に続いて、診断部27は、順次表示された複数の選択画面に対する選択結果と、記憶部25に記憶された診断基準情報とに基づいて、ユーザのインテリア志向の診断を行う(S16)。以下、インテリア志向の診断方法の詳細について、引き続き図11を参照しながら説明する。
【0053】
図11に示されるように、診断基準情報において、上述した複数の選択画面に映る複数の画像のそれぞれは、インテリア志向を示す第二項目に紐づけられている。
【0054】
第二項目は、合計7つ準備されており、具体的には、「都会的」「優雅」「和」「リゾート」「ナチュラル」「カジュアル」「ヴィンテージ」である。
【0055】
選択画面に映る合計40枚の画像のそれぞれは、7つの第二項目のいずれかに紐づけられている。図11で「1」と記載されている欄は、当該欄に対応する選択が行われた場合にカウント数を+1することを意味する。診断部27は、具体的には、画面No.1の選択画面が表示されているときに左の画像の選択が受け付けられた場合には、「カジュアル」の項目に対するカウント数を+1する。
【0056】
診断部27は、このようなカウント処理を行った結果、最もカウント数が多かった第二項目をユーザのインテリア志向であると診断する。図13は、インテリア志向のカウント処理の結果の一例を示す図である。図13の例では、最もカウント数が多い第二項目は「都会的」であるため、診断部27は、ユーザのインテリア志向が「都会的」であると診断する。
【0057】
このように診断部27は、20組の画像のペアの選択結果に基づいて、ユーザのインテリア志向が7つの第二項目のいずれに当てはまるかを診断することができる。
【0058】
最もカウント数が多い第二項目が複数存在する場合、診断部27は、例えば、最もカウント数が多い第一項目に応じて定まる優先度に基づいて、ユーザのインテリア志向を診断する。つまり、生活価値志向の診断結果に応じて、インテリア志向の診断に用いられる優先度が決定される。例えば、ユーザの生活価値志向が「にぎやか」であると診断された場合には、優先度は、「リゾート」(最優先)>「都会的」>「カジュアル」>「ナチュラル>「優雅」>「ヴィンテージ」>「和」となる。しかしながら、ユーザの生活価値志向が「しずか」の場合には、「ヴィンテージ」(最優先)>「和」>「優雅」>「都会的」>「ナチュラル」>「カジュアル」>「リゾート」となる。このような優先度を示す優先度情報は、記憶部25にあらかじめ記憶される。
【0059】
以上のように、ユーザのライフスタイル志向(具体的には、ユーザの生活価値志向、及び、ユーザのインテリア志向)が診断されると、表示処理部26は、診断結果に基づいて第一表示画面を表示部24に表示させる(S17)。第一表示画面は、例えば、ユーザの生活価値志向の診断結果が8通りあり、ユーザのインテリア志向の診断結果が7通りあることから、8×7=56通り準備されるが、一部が共通化されて56通り未満が準備されてもよい。このような複数種類の第一表示画面を表示するための表示画面情報は、記憶部25にあらかじめ記憶されていてもよいし、サーバ装置30から提供されてもよい。
【0060】
上記図3に示されるように、第一表示画面には、診断結果に関するコメント情報24aが含まれる。コメント情報には、ライフスタイルの診断結果(つまり、ライフスタイルの志向性)を一言でわかりやすく示すキャッチフレーズ(図3の「ヴィンテージが似合う大人タイプ」)と、診断結果の詳細コメントとが含まれる。
【0061】
また、第一表示画面には、診断結果を示す識別情報であって、住宅リフォーム商材を用いた住宅リフォーム空間をユーザに提示するための識別情報が含まれる。上記図3の例では、識別情報として、二次元コード24bと、診断結果を示す文字情報24c(具体的には、「イメージ番号44」の文字情報)とが含まれる。
【0062】
以上説明したように、住宅リフォーム提案システム10は、ユーザが遊び感覚で行う画像のペアの二者択一の選択結果に基づいてライフスタイル志向の診断結果として第一表示画面を表示することができる。第一表示画面には、識別情報が含まれ、さらなる住宅リフォーム空間に関する情報を希望するユーザは、識別情報を用いて住宅リフォーム空間の提案を受けることができる。つまり、ユーザは、好きな画像を選んでいくだけで自分のライフスタイル志向を知り、さらに、自分の志向に合った住宅リフォーム空間を見ることができる。
【0063】
画像のペアは、住宅リフォーム商材をメインの被写体としていないため、住宅リフォームへの関心が低いユーザも気軽にライフスタイル志向の診断をうけることができる。住宅リフォーム提案システム10は、このような住宅リフォームへの関心が低いユーザに住宅リフォーム空間を提案することができ、住宅リフォームへの関心を高めることができる。
【0064】
[二次元コードを用いた住宅リフォーム空間の提案]
次に、二次元コード24bを用いた住宅リフォーム空間の提案動作について説明する。図14は、住宅リフォーム空間の提案動作のフローチャートである。
【0065】
携帯端末40の撮像部46は、受付部41が受け付けたユーザの操作に基づいて、第一表示画面に含まれる二次元コード24bを撮像する(S21)。端末制御部42は、二次元コード24bを解析し(S22)、通信部43を用いて二次元コード24bが示すWEBサイトを提供するサーバ装置(例えば、サーバ装置30)にアクセスする(S23)。この結果、通信部43は、サーバ装置30から第二表示画面を表示するための表示画面情報を取得し(S24)、端末制御部42は、取得された表示画面情報に基づいて第二表示画面を表示部44に表示させる(S25)。
【0066】
なお、第二表示画面は、例えば、第一表示画面に1対1で対応し、第二表示画面と同じ数だけ準備される。つまり、第二表示画面によって提案される住宅リフォーム空間は、ライフスタイル志向の診断結果と1対1で対応し、診断結果に応じた数量準備される。しかしながら、第二表示画面は、一部が共通化されることにより第一表示画面よりも少ない数だけ準備されてもよい。
【0067】
また、端末制御部42は、ステップS23においてサーバ装置30にアクセスした際にサーバ装置30から送信される指示情報に基づいて、Cookieを記憶部45に記憶する(S26)。つまり、二次元コードを読み取った携帯端末40の記憶部45には、Cookieが記憶される。このようなCookieは、携帯端末40が次にサーバ装置30にアクセスする際に利用される。
【0068】
上記図4に示されるように、第二表示画面には、提案の対象となる住宅リフォーム空間の画像44a、第一被操作領域44b、第二被操作領域44c、及び、第三被操作領域44dが含まれる。
【0069】
画像44aは、例えば、3次元CAD(Computer-Aided Design)データなどをもとに作成されたCG(Computer Graphics)画像である。このように提案の対象となる住宅リフォーム空間がCGで表示されれば、ユーザは、住宅リフォーム空間のイメージを容易に把握することができる。図4の例では、画像44aと合わせて、住宅リフォーム空間の説明文(空間のポイント、インテリアのポイントなど)が表示されている。なお、画像44aは、実写画像であってもよい。
【0070】
第一被操作領域44bは、画像44aによって示される住宅リフォーム空間を構成する住宅リフォーム商材の詳細情報を表示するためにユーザによって操作される領域(アイコン)である。受付部41によって第一被操作領域44bへのユーザの操作が受け付けられると、端末制御部42は、通信部43を用いてサーバ装置30にアクセスし、第二表示画面をリフォーム商材の詳細画面に画面遷移させる。図示されないが、リフォーム商材の詳細画面には、リフォーム商材の寸法、色、及び、価格などの情報が表示される。なお、リフォーム商材の詳細情報が第二表示画面と別の画面に表示されることは必須ではなく、第二表示画面にリフォーム商材の詳細情報が含まれてもよい。
【0071】
このようなリフォーム商材の詳細情報によれば、ユーザは、画像44aを見て気になったリフォーム商材の詳細情報を、簡単な操作で容易に確認することができる。
【0072】
第二被操作領域44cは、表示装置20が設置されている建物内で、画像44aによって示される住宅リフォーム空間を構成する住宅リフォーム商材が展示されている位置を表示するためにユーザによって操作される領域(アイコン)である。受付部41によって第二被操作領域44cへのユーザの操作が受け付けられると、端末制御部42は、通信部43を用いてサーバ装置30にアクセスし、第二表示画面を、住宅リフォーム商材が展示されている位置を示す地図情報(具体的には、建物の間取り図内のどこに住宅リフォーム商材があるかを示す地図情報)が含まれる画面に画面遷移させる。なお、地図情報が第二表示画面と別の画面に表示されることは必須ではなく、第二表示画面に地図情報が含まれてもよい。
【0073】
このようなリフォーム商材が展示されている位置を示す地図情報によれば、ユーザが画像44aを見て気になったリフォーム商材の実物を即座に確認、体感することが容易になる。また、その場での対人による問い合わせも容易になる。
【0074】
なお、地図情報が、表示装置20が設置されている建物内の住宅リフォーム商材が展示されている位置を示すことは必須ではなく、地図情報は、表示装置20が設置されている建物外の住宅リフォーム商材が展示されている位置(他のショールームの位置等)を示してもよい。
【0075】
第三被操作領域44dは、ユーザが住宅リフォームに関する対人相談予約を行うためにユーザによって操作される領域(アイコン)である。受付部41によって第三被操作領域44dへのユーザの操作が受け付けられると、端末制御部42は、第二表示画面を、相談予約を行うための電話番号の発信画面に遷移させる。あるいは、受付部41によって第三被操作領域44dへのユーザの操作が受け付けられると、端末制御部42は、例えば、通信部43を用いてサーバ装置30にアクセスし、第二表示画面を住所、氏名などの個人情報、及び、相談希望日時などの入力フォームを含む入力画面に画面遷移させるようにしてもよい。なお、電話番号の発信画面または入力フォームが第二表示画面と別の画面に表示されることは必須ではなく、第二表示画面に電話番号の発信のための操作領域、または、入力フォームが含まれてもよい。
【0076】
このような電話番号の発信画面または入力フォームによれば、住宅リフォームを希望するユーザは簡単な操作により即座に相談予約を行うことができる。
【0077】
[文字情報を用いた住宅リフォーム空間の提案]
第一表示画面には、携帯端末40を所有していないユーザなどを考慮して、文字情報24cが含まれている。文字情報は、ライフスタイル志向の診断結果(例えば、56通りのいずれか)を番号で示す情報である。ユーザは、この番号を建物内のスタッフに伝えることにより、番号に応じた住宅リフォーム空間の提案を受けることができる。
【0078】
[効果等]
以上説明したように、住宅リフォーム提案システム10は、住宅リフォーム商材ではない物体を被写体として含む画像のペアが同時に映る選択画面を表示する表示部24と、画像のペアのいずれかの選択をユーザから受け付ける受付部21と、順次表示される複数の選択画面に対する選択結果に基づいて、ユーザのライフスタイル志向の診断結果を示す第一表示画面を表示部24に表示させる表示処理部26とを備える。第一表示画面には、診断結果を示す識別情報であって、住宅リフォーム商材を用いた住宅リフォーム空間をユーザに提示するための識別情報が含まれる。
【0079】
このような住宅リフォーム提案システム10は、ユーザが遊び感覚で行った画像のペアの選択結果に基づいてライフスタイル志向の診断結果を表示した後に、希望するユーザにのみ住宅リフォーム空間の提案を行うことができる。ユーザは、好きな画像を選んでいくだけで自分のライフスタイルの志向性を知り、さらに、自分の志向性に合った住宅リフォーム空間を見ることができる。
【0080】
また、例えば、選択画面には、ユーザに画像のペアのいずれかを直感的に選択することを指示する情報が含まれる。
【0081】
このような情報によれば、ユーザに画像のペアのいずれかを直感的に選択することを促すことができる。
【0082】
また、例えば、識別情報は、二次元コード24bであり、二次元コード24bを読み取った携帯端末40の表示部44には、住宅リフォーム空間の画像44aを含む第二表示画面が表示される。
【0083】
これにより、ユーザは第一表示画面に含まれる二次元コード24bを携帯端末40を用いて読み取ることで、自身のライフスタイル志向の診断結果に応じた第二表示画面を見ることができる。
【0084】
また、例えば、第二表示画面には、住宅リフォーム空間を構成する住宅リフォーム商材の情報、または、当該情報を表示するための第一被操作領域44bが含まれる。
【0085】
これにより、ユーザは、第二表示画面を通じて住宅リフォーム商材の情報を簡単な操作で容易に確認することができる。
【0086】
また、例えば、住宅リフォーム提案システム10は、建物内に設置され、第二表示画面には、建物内で、住宅リフォーム空間を構成する住宅リフォーム商材が展示されている位置を示す地図情報、または、当該地図情報を表示するための第二被操作領域44cが含まれる。地図情報は、位置情報の一例である。
【0087】
これにより、ユーザは、第二表示画面を通じて住宅リフォーム商材が展示されている位置を占める地図情報を得ることができる。地図情報によれば、ユーザが画像44aを見て気になったリフォーム商材の実物を確認することが容易になる。
【0088】
また、例えば、第二表示画面には、ユーザが住宅リフォームに関する相談予約を行うための情報、または、当該情報を表示するための第三被操作領域44dが含まれる。
【0089】
このような情報によれば、住宅リフォームを希望するユーザは簡単な操作により即座に相談予約を行うことができる。
【0090】
また、例えば、二次元コード24bを読み取った携帯端末40の記憶部45には、Cookieが記憶される。
【0091】
このようなCookieは、携帯端末40が次にサーバ装置30にアクセスする際に利用できる。
【0092】
また、例えば、識別情報は、診断結果を示す文字情報24cである。
【0093】
これにより、ユーザは、携帯端末40を所有していなくても、この文字情報24cを提示することにより、文字情報24cに応じた住宅リフォーム空間の提案を受けることができる。
【0094】
また、例えば、複数の選択画面に映る複数の画像のそれぞれは、生活価値志向を示す第一項目、及び、インテリア志向を示す第二項目に紐づけられる。住宅リフォーム提案システム10は、さらに、選択結果に基づいて、選択された画像に紐づけられていた第一項目の数、及び、選択された画像に紐づけられていた第二項目の数をカウントすることにより、ユーザのライフスタイル志向を診断する診断部27を備える。
【0095】
このような住宅リフォーム提案システム10は、生活価値志向、及び、インテリア志向に区別してユーザのライフスタイル志向を診断することができる。
【0096】
また、例えば、診断部27は、最もカウント数が多い第一項目、及び、最もカウント数が多い第二項目に基づいてユーザのライフスタイル志向を診断し、最もカウント数が多い第一項目が複数存在する場合、あらかじめ定められた優先度に基づいてユーザのライフスタイル志向を診断する。
【0097】
このような住宅リフォーム提案システム10は、ユーザの生活価値志向をあらかじめ定められた優先度に基づいて診断することができる。
【0098】
また、例えば、診断部27は、最もカウント数が多い第一項目、及び、最もカウント数が多い第二項目に基づいてユーザのライフスタイル志向を診断し、最もカウント数が多い第二項目が複数存在する場合、最もカウント数が多い第一項目に応じて定まる優先度に基づいてユーザのライフスタイル志向を診断する。
【0099】
このような住宅リフォーム提案システム10は、ユーザのインテリア志向をあらかじめ定められた優先度に基づいて診断することができる。
【0100】
また、例えば、画像のペアには、互いに相反する生活価値志向を示す第一項目のペアが紐づけられ、複数の選択画面には、ユーザが第一項目のペアのいずれに当てはまるかを診断するための奇数枚の選択画面が含まれる。
【0101】
これにより、ライフスタイル志向の診断において、互いに相反する生活価値志向については優劣をつけることができる。
【0102】
また、住宅リフォーム提案システム10などのコンピュータによって実行される住宅リフォーム提案方法は、住宅リフォーム商材ではない物体を被写体として含む画像のペアが同時に映る選択画面を表示し、画像のペアのいずれかの選択をユーザから受け付け、順次表示される複数の選択画面に対する選択結果に基づいて、ユーザのライフスタイル志向の診断結果を示す第一表示画面を表示する。第一表示画面には、診断結果を示す識別情報であって、住宅リフォーム商材を用いた住宅リフォーム空間をユーザに提示するための識別情報が含まれる。
【0103】
このような住宅リフォーム提案方法は、ユーザが遊び感覚で行った画像のペアの選択結果に基づいてライフスタイル志向の診断結果を表示した後に、希望するユーザにのみ住宅リフォーム空間の提案を行うことができる。ユーザは、好きな画像を選んでいくだけで自分のライフスタイルの志向性を知り、さらに、自分の志向性に合った住宅リフォーム空間を見ることができる。
【0104】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態に係る住宅リフォーム提案システムについて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0105】
また、上記実施の形態で説明された各画面の表示方法は、一例である。例えば、上記実施の形態で、画面遷移によって表示されると説明された画面は、ポップアップ形式で表示されてもよい。
【0106】
また、上記実施の形態では、画像のペアの選択などはユーザのタップ操作に基づいて行われたが、長押し操作及びスワイプ操作などのタップ操作以外の操作に基づいて行われてもよい。
【0107】
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
【0108】
また、上記実施の形態では、住宅リフォーム提案システムは、クライアントサーバシステムとして実現されているが、住宅リフォーム提案システムは、単一の装置として実現されてもよい。
【0109】
また、住宅リフォーム提案システムが備える構成要素の複数の装置への振り分けは、一例である。例えば、一の装置が備える構成要素を他の装置が備えてもよい。例えば、上記実施の形態における診断部が行う処理は、サーバ装置によって行われてもよい。つまり、診断部は、表示装置ではなくサーバ装置によって備えられてもよく、この場合、表示装置は、主としてユーザインターフェース装置として機能する。また、上記実施の形態でサーバ装置が実行すると説明された処理は、2つ以上のサーバ装置によって分担されてもよい。
【0110】
また、上記実施の形態において、情報処理部などの構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0111】
また、情報処理部などの構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0112】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0113】
例えば、本発明は、コンピュータ等によって実行される住宅リフォーム提案方法として実現されてもよいし、住宅リフォーム提案方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。このようなプログラムには、汎用の表示装置を上記実施の形態の表示装置として機能させるアプリケーションプログラムが含まれる。また、本発明は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【0114】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0115】
10 住宅リフォーム提案システム
20 表示装置
21 受付部
24 表示部
24b 二次元コード
24c 文字情報
26 表示処理部
27 診断部
40 携帯端末
44 表示部
44a 画像
44b 第一被操作領域
44c 第二被操作領域
44d 第三被操作領域
45 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14