(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-08
(45)【発行日】2022-12-16
(54)【発明の名称】プログラム、装置及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20221209BHJP
G06Q 10/02 20120101ALI20221209BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q10/02
(21)【出願番号】P 2022030562
(22)【出願日】2022-03-01
【審査請求日】2022-03-02
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年9月30日に出願人自身によりhttps://www.staygift.jpにて公開された内容
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520334122
【氏名又は名称】株式会社トリピ
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】加藤 江
【審査官】新里 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-164339(JP,A)
【文献】特開2008-191744(JP,A)
【文献】登録実用新案第3016489(JP,U)
【文献】星野リゾート宿泊ギフト券,2020年06月14日,インターネット,URL,https://web.archive.org/web/20200614085057/https://www.hoshinoresorts.com/gift/#/,[2022年4月22日検索]
【文献】宿泊ギフト券注文フォーム,2020年06月14日,インターネット,URL,https://web.archive.org/web/20200614085057/https://www.hoshinoresorts.com/gift/#/order-aggregators/purchase,[2022年4月22日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータを動作させるためのプログラムであって、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
複数ブランドの宿泊施設に関する第1の情報をユーザに提示する第1ステップと、
提示された前記宿泊施設のうち特定の前記宿泊施設と関連付けて、宿泊日の指定を受け付けることなく、前記特定の宿泊施設毎に定められた購入価格を有する前記特定の宿泊施設に宿泊する権利を購入するための操作を受け付け、前記権利は、所定の期限を有効期限として、前記有効期限内において前記特定の宿泊施設に宿泊できる権利である第2ステップと、
購入するための操作を受け付けた前記権利について、前記ユーザと異なる他のユーザに譲渡するための操作を受け付ける第1オブジェクトを、前記ユーザが操作するユーザ端末の表示画面に表示させる第3ステップと、
前記第1オブジェクトに対する前記ユーザの操作入力に応答して、前記権利を前記他のユーザによって利用可能にするための第2の情報を生成し、生成した前記第2の情報を前記ユーザに提示する第4ステップと、
前記第2の情報に基づく操作入力を前記権利が譲渡された前記他のユーザから受け入れたら、前記他のユーザに対して、前記宿泊施設に宿泊予約するための前記他のユーザに係る第3の情報の入力を求める第5ステップと
を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記プログラムは、前記ユーザに対して前記権利の前記購入価格を提示したうえで前記ユーザから前記権利を購入するための操作を受け付ける一方、前記他のユーザに対しては前記購入価格を提示することなく前記権利を利用して当該権利にかかる宿泊施設を予約する操作を受け付ける
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記プログラムは、前記プロセッサに、
単一の前記宿泊施設に宿泊する前記権利のその時点での個数を管理する第6ステップ
を実行させる請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記プログラムは、前記第2ステップにおいて、その時点での前記個数が0であったら、それ以降は前記単一の宿泊施設に宿泊する前記権利の前記個数が正の値になるまで前記権利を購入させない
請求項3記載のプログラム。
【請求項5】
前記第1ステップにおいて、前記宿泊施設に宿泊する前記権利を購入するための操作の受け付け開始時期を前記受け付け開始時期に先立って、または前記受け付け開始時期開始後直ちに前記ユーザに提示する
請求項3または4記載のプログラム。
【請求項6】
前記操作の前記受け付け開始時期を所定の幅を有する期間として前記受け付け開始時期に先立って、または前記受け付け開始時期開始後直ちに前記ユーザに提示する請求項5記載のプログラム。
【請求項7】
プロセッサと、メモリとを備える装置であって、
前記プロセッサが、
複数ブランドの宿泊施設に関する第1の情報をユーザに提示する第1ステップと、
提示された前記宿泊施設のうち特定の前記宿泊施設と関連付けて、宿泊日の指定を受け付けることなく、前記特定の宿泊施設毎に定められた購入価格を有する前記特定の宿泊施設に宿泊する権利を購入するための操作を受け付け、前記権利は、所定の期限を有効期限として、前記有効期限内において前記特定の宿泊施設に宿泊できる権利である第2ステップと、
購入するための操作を受け付けた前記権利について、前記ユーザと異なる他のユーザに譲渡するための操作を受け付ける第1オブジェクトを、前記ユーザが操作するユーザ端末の表示画面に表示させる第3ステップと、
前記第1オブジェクトに対する前記ユーザの操作入力に応答して、前記権利を前記他のユーザによって利用可能にするための第2の情報を生成し、生成した前記第2の情報を前記ユーザに提示する第4ステップと、
前記第2の情報に基づく操作入力を前記権利が譲渡された前記他のユーザから受け入れたら、前記他のユーザに対して、前記宿泊施設に宿泊予約するための前記他のユーザに係る第3の情報の入力を求める第5ステップと
を実行する、装置。
【請求項8】
プロセッサとメモリとを備えるコンピュータの前記プロセッサが、
複数ブランドの宿泊施設に関する情報をユーザに提示する第1ステップと、
提示された前記宿泊施設のうち特定の前記宿泊施設と関連付けて、宿泊日の指定を受け付けることなく、前記特定の宿泊施設毎に定められた購入価格を有する前記特定の宿泊施設に宿泊する権利を購入するための操作を受け付け、前記権利は、所定の期限を有効期限として、前記有効期限内において前記特定の宿泊施設に宿泊できる権利である第2ステップと、
購入するための操作を受け付けた前記権利について、前記ユーザと異なる他のユーザに譲渡するための操作を受け付ける第1オブジェクトを、前記ユーザが操作するユーザ端末の表示画面に表示させる第3ステップと、
前記第1オブジェクトに対する前記ユーザの操作入力に応答して、前記権利を前記他のユーザによって利用可能にするための
第2の情報を生成し、生成した前記
第2の情報を前記ユーザに提示する第4ステップと、
前記第2の情報に基づく操作入力を前記権利が譲渡された前記他のユーザから受け入れたら、前記他のユーザに対して、前記宿泊施設に宿泊予約するための前記他のユーザに係る第3の情報の入力を求める第5ステップと
を実行する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
宿泊予約サイトによって宿泊施設の予約を行う技術に関連して、時間貸しをする空間を時間指定しない指定なし貸しが選択可能とすることを可能にする空間の利用調整方法が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された技術を宿泊予約サイトに適用した場合、日程を決めずに特定の宿泊施設に宿泊できる権利はこの宿泊予約サイト以外では購入できないために、当該宿泊施設に宿泊できる権利をサプライズで第三者にギフトすることはできない。
【0005】
そこで、本開示は、上記課題を解決すべくなされたものであって、その目的は、日程を決めずに特定の宿泊施設に宿泊できる権利を第三者にサプライズでギフトすることが可能なプログラム、装置、方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によると、プロセッサを備えるコンピュータを動作させるためのプログラムが提供される、このプログラムは、プロセッサに、複数ブランドの宿泊施設に関する情報をユーザに提示する第1ステップと、提示された宿泊施設のうち特定の宿泊施設と関連付けて、宿泊日の指定を受け付けることなく、特定の宿泊施設に宿泊する権利を購入するための操作を受け付け、権利は、所定の期限を有効期限として、有効期限内において特定の宿泊施設に宿泊できる権利である第2ステップと、購入するための操作を受け付けた権利について、ユーザと異なる他のユーザに譲渡するための操作を受け付ける第1オブジェクトを、ユーザが操作するユーザ端末の表示画面に表示させる第3ステップと、第1オブジェクトに対するユーザの操作入力に応答して、権利を他のユーザによって利用可能にするための情報を生成し、生成した情報をユーザに提示する第4ステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、日程を決めずに特定の宿泊施設に宿泊できる権利を第三者にサプライズでギフトすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係るシステムの概要を示す図である。
【
図2】実施形態に係るシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】実施形態に係るサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】実施形態に係るユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図5】実施形態に係るサーバの機能的な構成を示す図である。
【
図6】実施形態に係るユーザ端末の機能的な構成を示す図である。
【
図7】実施形態に係るサーバに格納された宿泊施設DBのデータ構造を示す図である。
【
図8】実施形態に係るサーバに格納されたチケットDBのデータ構造を示す図である。
【
図9】実施形態に係るサーバに格納された販売履歴DBのデータ構造を示す図である。
【
図10】実施形態に係るサーバに格納されたユーザ情報DBのデータ構造を示す図である。
【
図11】実施形態に係るサーバの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図12】実施形態に係るサーバの動作の一例を説明するためのフローチャートであって、
図12に示す動作の続きを示す図である。
【
図13】実施形態に係るサーバの動作の他の例を説明するためのフローチャートである。
【
図14】実施形態に係るシステムにおけるユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図15】実施形態に係るシステムにおけるユーザ端末に表示される画面の他の例を示す図である。
【
図16】実施形態に係るシステムにおけるユーザ端末に表示される画面のまた他の例を示す図である。
【
図17】実施形態に係るシステムにおけるユーザ端末に表示される画面のさらに他の例を示す図である。
【
図18】実施形態に係るシステムにおけるユーザ端末に表示される画面のさらにまた他の例を示す図である。
【
図19】実施形態に係るシステムにおけるユーザ端末に表示される画面のさらにまた他の例を示す図である。
【
図20】実施形態に係るシステムにおけるユーザ端末に表示される画面のさらにまた他の例を示す図である。
【
図21】実施形態に係るシステムにおけるユーザ端末に表示される画面のさらにまた他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0010】
また、以下の説明において、「プロセッサ」は、1以上のプロセッサである。少なくとも1つのプロセッサは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサであるが、GPU(Graphics Processing Unit)のような他種のプロセッサでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、シングルコアでもよいしマルチコアでもよい。
【0011】
また、少なくとも1つのプロセッサは、処理の一部又は全部を行うハードウェア回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサでもよい。
【0012】
また、以下の説明において、「xxxテーブル」といった表現により、入力に対して出力が得られる情報を説明することがあるが、この情報は、どのような構造のデータでもよいし、入力に対する出力を発生するニューラルネットワークのような学習モデルでもよい。従って、「xxxテーブル」を「xxx情報」と言うことができる。
【0013】
また、以下の説明において、各テーブルの構成は一例であり、1つのテーブルは、2以上のテーブルに分割されてもよいし、2以上のテーブルの全部又は一部が1つのテーブルであってもよい。
【0014】
また、以下の説明において、「プログラム」を主語として処理を説明する場合があるが、プログラムは、プロセッサによって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶部及び/又はインタフェース部などを用いながら行うため、処理の主語が、プロセッサ(或いは、そのプロセッサを有するコントローラのようなデバイス)とされてもよい。
【0015】
プログラムは、計算機のような装置にインストールされてもよいし、例えば、プログラム配布サーバ又は計算機が読み取り可能な(例えば非一時的な)記録媒体にあってもよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
【0016】
また、以下の説明において、種々の対象の識別情報として、識別番号が使用されるが、識別番号以外の種類の識別情報(例えば、英字や符号を含んだ識別子)が採用されてもよい。
【0017】
また、以下の説明において、同種の要素を区別しないで説明する場合には、参照符号(又は、参照符号のうちの共通符号)を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、要素の識別番号(又は参照符号)を使用することがある。
【0018】
また、以下の説明において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
【0019】
<実施形態>
<実施形態の概要>
実施形態に係るシステムは、宿泊日の指定をすることなく、宿泊施設に宿泊する権利をユーザが購入し、この権利を、ユーザ以外の他のユーザに譲渡(以下、プレゼントともギフトとも言う)することができるシステムである。本実施例において、宿泊施設に宿泊する権利とは、所定の期限(例えば半年)を有効期限として、有効期限内において宿泊施設に宿泊できる権利である。以下、この権利を「宿泊チケット」と称する。
【0020】
図1を参照して、実施形態である情報処理装置であるサーバが適用されたシステムの概要について説明する。
【0021】
実施形態に係るシステム1では、宿泊チケット購入サイト2(以下、単に「サイト2」と称する)は、宿泊施設3から、この宿泊施設に宿泊する権利、すなわち、所定の期限を有効期限として、有効期限内において宿泊施設に宿泊できる権利である宿泊チケットの出品を受ける(1)。
図1において宿泊施設3は1つのみ図示しているが、実施形態に係るシステム1において、宿泊施設3の数に制限はない。また、本実施形態において、宿泊施設3は複数のブランドの宿泊施設3である。単一のブランドに属する複数の宿泊施設において利用可能なギフト券が存在するが(例えば星野リゾート宿泊ギフト券 https://www.hoshinoresorts.com/gift/#/)、本実施形態のシステム1においては、複数のブランドに跨がる宿泊施設3から宿泊チケットの出品を受け付ける。宿泊施設3からの宿泊チケットの出品は電子的手段によることが好ましいが、宿泊チケットの出品形態に特段の制限はない。
【0022】
宿泊施設3からは1枚以上の宿泊チケットが出品される。単一の宿泊施設3からの宿泊チケットの出品は定期的である必要はなく、その宿泊施設3の繁忙状態に基づいて出品される。一例として、年末年始、夏期休暇などの繁忙期には宿泊チケットが出品されないことがある。好ましくは、宿泊チケットは、出品時に上述した有効期限が定められている。この有効期限についても、上述した繁忙期を除く設定がされていてもよい。
【0023】
宿泊チケットの出品を受けたサイト2は、サイト2にアクセスしたユーザに対して、宿泊チケットに関する情報(宿泊チケットの購入代金、宿泊チケットの有効期限など)及びこの宿泊チケットを出品した宿泊施設3に関する情報(宿泊施設3の名称、紹介写真、宿泊施設3の特徴を示すハッシュタグなど)を提示する。
【0024】
宿泊チケットの購入代金は一律である必要はなく、宿泊施設3が用意するサービス(部屋のグレード、食事などの付帯サービスなど)に応じて複数種類設けられる。但し、ユーザが迷わずに宿泊チケットを購入できることを考慮し、数種類の購入代金であることが好ましい。
【0025】
サイト2における特定の宿泊施設3に係る宿泊チケットの販売可能枚数(宿泊施設3から出品され、まだ販売されていない宿泊チケットの枚数)が0になると、サイト2ではその宿泊チケットは販売できない。つまり、宿泊チケットが売り切れ状態になる。そして、宿泊施設3から新たに宿泊チケットが出品され、販売可能枚数が正の値になると、再度当該宿泊施設3の宿泊チケットが販売可能な状態になる。
【0026】
サイト2が宿泊チケットを提示する期間はサイト2が任意に設定可能であるが、一例として、サイト2は、毎月のはじめの所定期間(例えば月初めの最初の1週間)のみとする。そして、この所定期間内において特定の宿泊施設3について出品された全ての宿泊チケットがユーザにより購入手続がされた(購入手続の詳細については後述する)ら、この月内において宿泊チケットの追加出品がされない限り、月内販売予定の宿泊チケットは売り切れたことになる。
【0027】
上述した宿泊チケットを販売する所定期間は、予めユーザに開示してもよいし(例えば月初めの1週間に販売します、など)、所定期間の開始そのものが一定期間のどこかであるといった(例えば月初めには販売開始します、など)範囲を持たせた開示をしてもよい。
【0028】
以上述べたように、宿泊チケットの販売可能枚数が0になると、サイト2ではその宿泊チケットは販売できない。この時、宿泊施設3から月単位で一定枚数の宿泊チケットしか出品がないと、その月では追加販売がされない(売り切れ状態になる)。そして、サイト2が毎月のはじめの所定期間のみ宿泊チケットを提示する、また、宿泊チケットを販売する所定期間の開始に範囲を持たせた開示をするといった取扱は、ユーザに宿泊チケットをより早期に購入させる効果、及び、サイト2に頻繁にアクセスさせる効果をもたらす。
【0029】
図1においてサイト2にアクセスし、希望の宿泊施設3の宿泊チケットがまだ売り切れていないことを確認した第1のユーザ4は、サイト2に対して購入手続の入力を行い、図示しない決済手段を介して宿泊チケットの購入代金の決済を行う。これにより、第1のユーザ4は宿泊チケットを購入する(2)。
【0030】
本実施形態のサイト2の特徴となる点は、第1のユーザ4が購入した宿泊チケットを他のユーザ(
図1においては第2のユーザ5)にプレゼントできる点である(3)。第1のユーザ4が宿泊チケットを第2のユーザ5にプレゼントするタイミングは任意である。
【0031】
通常の宿泊ギフト券は、いわば金券扱いであり、プレゼントされたユーザは自ら宿泊施設を調査(検索)し、この宿泊施設が用意している宿泊プラン等を検討し、いずれかの宿泊施設の宿泊プランを選択する必要がある。さらに、宿泊ギフト券の券面に記載された額が実際に宿泊するために必要とされる額を下回る場合、ギフトされたユーザは実際の宿泊時にこの差額を支払う必要がある。一方、本実施例のサイト2を通じてプレゼント(ギフト)されたユーザ(第2のユーザ5)は、第1のユーザ4が吟味した宿泊施設3に、しかも、宿泊プランにより宿泊する権利をプレゼントされるので、プレゼントされた第2のユーザ5は、この権利を行使するだけで宿泊施設3に宿泊することができる。
【0032】
第1のユーザ4から第2のユーザ5に宿泊チケットをプレゼントするとの操作入力があると、サイト2は、第2のユーザ5向けに宿泊チケットをプレゼントするための情報を生成し、第1のユーザ4に提供する。このような情報の一例として、サイト2にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)等のアクセス情報が挙げられる。サイト2はアクセス情報を生成し、このアクセス情報を第1のユーザ4が第2のユーザ5に提供する。
【0033】
第2のユーザ5が、第1のユーザ4から提供されたアクセス情報を用いてサイト2にアクセスすると、サイト2は具体的な宿泊日程、住所、氏名等、宿泊施設3に提供すべき情報の入力を求め、第2のユーザ5が情報を入力すると、この情報を宿泊施設3に提供する。
【0034】
また、第2のユーザ5に対して、サイト2は宿泊チケットの購入代金を開示しない。これは、有体物をプレゼントする際にもプレゼントする側は値札を取ってプレゼントすることが通常であろうから、有体物のプレゼントと同様に、プレゼントされる側には価格は提示しないことが好ましいだろうからである。
【0035】
この後、第2のユーザ5は上述した有効期限内に宿泊施設3に宿泊する(4)。第2のユーザ5が宿泊施設3に宿泊すると、所定の手数料を差し引いて、サイト2から宿泊施設3に宿泊チケットの販売代金が支払われる(5)。当然、サイト2から宿泊施設3への販売代金の支払タイミングは任意であり、該当月における当該宿泊施設3の宿泊チケットの販売枚数を月締めし、月末に宿泊施設3に販売代金を支払ってもよい。
【0036】
<システム1の基本構成>
図2を参照して、実施形態である情報処理装置であるサーバが適用されたシステムの基本構成について説明する。
【0037】
本実施形態のシステム1は、ネットワークNを介して接続されたサーバ10及びユーザ端末20を有する。サーバ10のハードウェア構成を
図3に、ユーザ端末20のハードウェア構成を
図4に示す。これらサーバ10及びユーザ端末20は、情報処理装置により構成されている。
【0038】
情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成および、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。なお、サーバ10、ユーザ端末20のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は繰り返さない。
【0039】
サーバ10は、(宿泊チケット購入サイト)2を提供する情報処理装置であり、サイト2の運営業者により運営される。従って、サーバ10は、いわゆるWebサーバとしての機能と、データ(ベース)サーバとしての機能を有する。
【0040】
ユーザ端末20はネットワークNを介してサーバ10にアクセス可能な情報処理装置であり、ネットワークNを介した通信機能を有する端末である。
【0041】
ネットワークNは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0042】
サーバ10は、宿泊施設30との間で連絡を行い、また、指示の授受を行う。サーバ10と宿泊施設30との間での連絡/指示はネットワークNによってもよいし、電話/FAX/口頭などのネットワークNではない手段によってもよい。宿泊施設30は、所定の間隔をおいて(好ましくは定期的に)宿泊チケットを出品し、サーバ10は、宿泊施設30から出品された宿泊チケットの販売を行う。宿泊チケットに関する条件等については既に説明した通りであり、また、後に再度詳述する。そして、ユーザ端末20を介してユーザが宿泊チケットの購入手続を行ったら、サーバ10は、決済手段の一例である決済サイト40を介して宿泊チケットの決裁手続を行う。
【0043】
そして、宿泊チケットをプレゼントされたユーザが実際に宿泊施設30に宿泊したら、サーバ10は決済サイト40を介して宿泊代金を宿泊施設30に送金する。
【0044】
以下、各装置の構成およびその動作を説明する。
【0045】
<サーバ10のハードウェア構成>
図3は、サーバ10の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ10は、プロセッサ101、主記憶装置102、補助記憶装置103、通信IF(Interface)104、入力IF105、出力IF106を少なくとも有する。これらは通信バス107により相互に電気的に接続される。また、サーバ10には、入力IF105を介して入力装置110が、出力IF106を介して出力装置111がそれぞれ接続されている。
【0046】
プロセッサ101とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ101は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0047】
主記憶装置102とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0048】
補助記憶装置103とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0049】
通信IF104とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
【0050】
入力IF105は、サーバ10の操作者(オペレータ)からの入力操作を受け付けるための入力装置110とのインタフェースとして機能する。出力IF106は、オペレータに対し情報を提示するための出力装置111とのインタフェースとして機能する。入力装置110は、オペレータからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置111は、オペレータに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。
【0051】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータに分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりサーバ10を仮想的に実現することができる。このように、サーバ10は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータだけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0052】
<ユーザ端末20のハードウェア構成>
図4は、ユーザ端末20の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ端末20は、各ユーザが操作する装置である。ユーザ端末20は、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末などにより実現される。この他に、ユーザ端末20は、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであるとしてもよい。ユーザ端末20は、プロセッサ201、主記憶装置202、補助記憶装置203、通信IF(Interface)204、入力装置205、出力装置206を少なくとも有する。
【0053】
ユーザ端末20は、
図2に示すネットワークNを介してサーバ10等と通信可能に接続される。ユーザ端末20は、5G、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格に対応した無線基地局、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ等の通信機器と通信することによりネットワークNに接続される。
【0054】
入力装置205は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置206は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。
【0055】
<サーバ10の機能構成>
サーバ10のハードウェア構成が実現する機能構成を
図5に示す。サーバ10は、記憶部120、制御部130、通信部140を備える。通信部140は通信IF104により構成され、記憶部120はサーバ10の主記憶装置102及び補助記憶装置103により構成され、制御部130は主にサーバ10のプロセッサ101により構成される。
【0056】
通信部140は、ネットワークNを介してユーザ端末20等との間での通信を行う。
【0057】
<サーバ10の記憶部120の構成>
サーバ10の記憶部120は、宿泊施設DB(DataBase)122、宿泊施設データ123、チケットDB124、販売履歴DB125、ユーザ情報DB126、及び画面データ127を有する。
【0058】
これら宿泊施設DB122等のうち、宿泊施設データ123及び画面データ127を除くものはデータベースである。ここに言うデータベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブルと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル同士の関係を設定し、関連づけることができる。
【0059】
通常、各テーブルにはレコードを一意に特定するための主キーとなるカラムが設定されるが、カラムへの主キーの設定は必須ではない。制御部130は、各種プログラムに従ってプロセッサ101に、記憶部120に記憶された特定のテーブルにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
【0060】
図7は、宿泊施設DB122のデータ構造を示す図である。宿泊施設DB122は、サーバ10を運用するサイト2の運営業者と宿泊チケットの取扱に関する契約を行った宿泊施設30を管理するデータベースである。
【0061】
宿泊施設DB122は、個々の宿泊施設30を特定するための宿泊施設IDを主キーとして、宿泊施設名、ハッシュタグ、宿泊施設データ及びチケットIDのカラムを有するテーブルである。
【0062】
「宿泊施設ID」は、宿泊施設30を特定するための情報である。「宿泊施設ID」は、個々の宿泊施設30に固有のIDである。なお、宿泊施設30を特定するための情報として、個々の宿泊施設に固有のIDに加えて、この宿泊施設30が属するチェーン、グループを特定する(チェーン等に固有の)IDが宿泊施設DB122に含まれてもよい。「宿泊施設名」は、宿泊施設IDにより特定される宿泊施設30の名称である。なお、「宿泊施設名」は、宿泊施設30の正式な名称が長大である場合、サイト2を閲覧するユーザが個々の宿泊施設30を認識できる程度の略称であってもよい。「ハッシュタグ」は、宿泊施設IDにより特定される宿泊施設30の特徴を示すハッシュタグである。「宿泊施設データ」は、宿泊施設IDにより特定される宿泊施設30についての宿泊施設データ123(所在地、外観写真、部屋写真など)が格納されたサーバ10内のディレクトリ、URL(Unique Resource Locator)である。「チケットID」は、サイト2において取り扱っている、取り扱う予定がある、さらには取り扱った経験がある、宿泊施設IDにより特定される宿泊施設30についての宿泊チケットを特定するための情報である。
【0063】
宿泊施設DB122において、「チケットID」を除くカラムは、サイト2への商品登録時にサイト2の運営業者(つまりサーバ10の運営業者)が登録を行う。「チケットID」については、チケット管理部134が発行し、宿泊施設DB122に格納する。
【0064】
図8は、チケットDB124のデータ構造を示す図である。チケットDB124は、サーバ10が(サイト2が)販売する宿泊チケットを管理するデータベースである。
【0065】
チケットDB124は、個々の宿泊チケットを特定するためのチケットIDを主キーとして、宿泊施設ID、種類、販売開始日時、販売終了日時、宿泊期限及び価格のカラムを有するテーブルである。
【0066】
「チケットID」は、宿泊チケットを特定するための情報であり、宿泊施設DB122の「チケットID」と共通である。「宿泊施設ID」は、チケットIDにより特定される宿泊チケットを出品した宿泊施設30を特定するための情報であり、宿泊施設DB122の「宿泊施設ID」と共通である。
【0067】
「種類」は、チケットIDにより特定される宿泊チケットにより宿泊できる宿泊施設30の部屋の種類を示す情報である。本実施例のサイト2においては、個々の宿泊チケットにより宿泊できる宿泊施設30の部屋の種類は細分化されておらず、
図8に示すように、一例として「スタンダード」「プレミアム」「デラックス」の3種類に分類されている。一般的な宿泊予約サイトにおいては、特定の宿泊施設30に対して数多くの宿泊プランが用意されている。この宿泊プランは、部屋の種類(シングル、セミダブル、ダブルなどの部屋の寝具の種類、和室、洋室などの部屋の種別、部屋に宿泊できる最大人数など)や朝食、夕食の有無などに応じて区別される。しかしながら、宿泊施設を予約するユーザにとって、多種多様な宿泊プランが用意されていることは必ずしもユーザの便宜になるとは限らない。そこで、本実施形態のサイト2においては、サイト2の運営業者(サーバ10の運営業者)が部屋の種類(含む朝食、夕食の有無、部屋の設備の種類など)を絞り込み、ユーザは、運営業者が絞り込んだ部屋の種類(宿泊プランでもある)を運営業者のお勧めプランであると考え、これら部屋の種類から1つの種類を選択して宿泊チケットを購入する。これにより、ユーザがサイト2を介して宿泊チケットを購入する際の手間を削減することができる。
【0068】
「販売開始日時」は、チケットIDにより特定される宿泊チケットがサイト2において販売が開始される日時に関する情報である。「販売終了日時」は、チケットIDにより特定される宿泊チケットのサイト2における販売が終了となる日時に関する情報である。「宿泊期限」は、チケットIDにより特定される宿泊チケットを用いて宿泊施設30に宿泊できる期限に関する情報である。「価格」は、チケットIDにより特定される宿泊チケットがサイト2において販売される価格に関する情報である。
【0069】
チケットDB124における各々のカラムは、「チケットID」及び「宿泊施設ID」を除き、サイト2への宿泊チケット登録時にサイト2の運営業者(つまりサーバ10の運営業者)が登録を行う。「チケットID」については、チケット管理部134が宿泊施設DB122を参照して発行し、チケットDB124に格納する。
【0070】
図9は、販売履歴DB125のデータ構造を示す図である。販売履歴DB125は、サーバ10が提供するサイト2において販売される宿泊チケットの販売履歴を管理するデータベースである。
【0071】
販売履歴DB125は、個々の宿泊チケットを特定するためのチケットIDを主キーとして、購入日時、ユーザID、宿泊期限、入金、及び送金のカラムを有するテーブルである。
【0072】
「チケットID」は、宿泊チケットを特定するための情報であり、宿泊施設DB122の「チケットID」と共通である。「購入日時」は、チケットIDにより特定される宿泊チケットがサイト2においてユーザに購入された日時に関する情報である。「ユーザID」は、チケットIDにより特定される宿泊チケットを購入したユーザを特定するための情報である。「宿泊期限」は、チケットIDにより特定される宿泊チケットを用いて宿泊施設30に宿泊できる期限に関する情報であり、チケットDB124の「宿泊期限」と共通である。「入金」は、チケットIDにより特定される宿泊チケットについてユーザが決済サイト40を用いて宿泊チケットの購入代金を決済したか否かに関する情報である。「送金」は、チケットIDにより特定される宿泊チケットを用いて宿泊チケットをプレゼントされたユーザが宿泊施設30に宿泊した後、サイト2(サーバ10)が宿泊施設30に宿泊代金を送金したか否かに関する情報である。
【0073】
図10は、ユーザ情報DB126のデータ構造を示す図である。ユーザ情報DB126は、サーバ10が提供するサイト2にユーザ登録したユーザの情報を管理するデータベースである。
【0074】
ユーザ情報DB126は、個々のユーザを特定するためのユーザIDを主キーとして、ユーザ氏名、ユーザ住所、連絡先、チケットID、及び決済確認のカラムを有するテーブルである。
【0075】
「ユーザID」は、ユーザを特定するための情報であり、販売履歴DB125の「ユーザID」と共通である。「ユーザ氏名」は、ユーザIDにより特定されるユーザの氏名に関する情報である。「ユーザ住所」は、ユーザIDにより特定されるユーザの住所に関する情報である。「連絡先」は、ユーザIDにより特定されるユーザの連絡先に関する情報であり、好ましくは、ユーザのメールアドレスである。「チケットID」は、宿泊チケットを特定するための情報であり、宿泊施設DB122の「チケットID」と共通である。なお、ユーザIDにより特定されるユーザが複数の宿泊チケットを購入することがあり得るので、ユーザ情報DB126の「チケットID」には複数のチケットIDが格納されうる。「決済情報」は、ユーザIDにより特定されるユーザが決済サイト40により決済処理を行う際の情報である。この決済情報には、個々の決済を特定するための決済IDも含まれる。なお、個人情報保護の観点から、「決済情報」は決済サイト40においてのみ管理されてもよい。
【0076】
サイト2(サーバ10)を利用するユーザは、最初に宿泊チケットを購入するまでに初回登録を行う。初回登録時に、サーバ10はユーザ(ユーザ端末20)に対して個人情報の登録を行うフォームを送信し、ユーザはこのフォームに必要事項を記入することで初回登録を行う。サーバ10はこの初回登録に対応してユーザIDを新規発行し、ユーザからの入力内容に基づいてユーザ氏名、ユーザ住所及び連絡先のカラムに情報を登録する。
【0077】
宿泊施設データ123は、宿泊施設DBに登録された宿泊施設30に関するデータであり、宿泊施設30の所在地、外観写真、部屋写真などを含む。
【0078】
画面データ127は、サイト2(サーバ10)においてユーザが宿泊施設30を閲覧し、宿泊チケットの購入を決定した際に各種購入手続を行う際に、ユーザが有するユーザ端末20に表示させるための画面データである。
<サーバ10の制御部130の構成>
【0079】
サーバ10の制御部130は、受信制御部131、送信制御部132、チケット提示部133、チケット管理部134、チケット販売部135及び決済処理部136を備える。制御部130は、記憶部120に記憶されたアプリケーションプログラム121を実行することにより、これら受信制御部131等の機能ユニットが実現される。
【0080】
受信制御部131は、サーバ10が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0081】
送信制御部132は、サーバ10が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0082】
チケット提示部133は、いわゆるWebサーバとしての機能をサーバ10に提供する。具体的には、チケット提示部133は、ネットワークNを介してアクセスしたユーザ端末20に対して、宿泊施設データ123及び画面データ127に格納されたデータ等に基づいて、サイト2を構成する(通常はトップ画面と言われる)画面のデータを生成し、この画面データを、アクセスをしたユーザ端末20に送出する。さらに、チケット提示部133は、ユーザ端末20からの操作入力に基づいて、サイト2を構成する画面を動的に(つまりインタラクティブに)変化させ、さらに、必要に応じて、サイト2を構成する他の画面に遷移させ、この画面データをユーザ端末20に送出する。加えて、チケット提示部133は、販売可能枚数が正の値である宿泊施設30に関する情報、及び、この宿泊施設30の宿泊チケットに関する情報(いずれも第1の情報)をユーザ端末20に送出する。チケット提示部133により提示されるサイト2の画面の詳細については後述する。
【0083】
チケット管理部134は、サイト2で扱う宿泊チケットに関する全般的管理を行う。具体的には、チケット管理部134は、宿泊施設30から出品された宿泊チケットを受け入れ、出品された宿泊チケットについての販売開始日時、販売終了日時、宿泊期限及び価格などの情報をチケットDB124に書き込む。宿泊施設30からの宿泊チケットの出品受入は電子的な手法に基づいてもよいし、電話/FAX等の非電子的な手法に基づいてもよい。電子的な手法には、宿泊施設30の担当者が情報処理装置を介してサイト2(サーバ10)にアクセスし、チケット管理部134が用意した入力フォームに入力する手法、宿泊施設30の担当者が情報処理装置を介して必要事項を記入した電子メールをサーバ10に送信する手法等が例として挙げられる。
【0084】
既に説明したように、サイト2において取り扱う宿泊チケットには一定の宿泊期限(有効期限)がある。本実施形態のサイト2においては、この宿泊期限は、宿泊チケットの販売開始日時から半年に定められている。当然、チケット管理部134が宿泊期限をどのように定めるかは任意であり、さらに言えば、宿泊施設の性質、一例として宿泊期間が天候や宿泊施設の設備等により一定の制限がある(冬は宿泊できない、など)等の事情によって、通常と異なる宿泊期限を時期によって設定することがあり得る。
【0085】
なお、宿泊チケットをプレゼントされたユーザがこの宿泊期限内に実際に宿泊施設30に宿泊しなかった場合であっても、サイト2(サーバ10)はこのユーザに対して返金手続を行わない。
【0086】
宿泊チケットは、宿泊施設30から出品される。宿泊施設30が宿泊チケットを出品する頻度は任意であり、宿泊施設30がその時点での一定期間内(好ましくは宿泊期限内)の空き室情報を確認し、この一定期間内において満室にならないとの確証があれば、宿泊施設30は宿泊チケットを出品するであろう。宿泊チケットの出品の最終権限は宿泊施設30にあるが、サイト2(サーバ10)の運営者と宿泊施設30との取り決めにより、毎月一定数の宿泊チケットをサイト2に出品する契約を締結し、この契約に基づいて宿泊施設30が定期的に宿泊チケットを出品してもよい。
【0087】
チケット管理部134は、チケットDB124及び販売履歴DB125を参照して、個々の宿泊施設30毎に、その時点での宿泊チケットの販売可能枚数(宿泊施設3から出品され、まだ販売されていない宿泊チケットの枚数)を算出し、記憶部120に格納する。販売可能枚数は、チケット販売部135による宿泊チケットの販売状況、及び、宿泊施設30からの宿泊チケットの出品状況により変動する。チケット管理部134による販売可能枚数の管理(チェック)は、好ましくはリアルタイムで行われる。
【0088】
本実施形態のサイト2において、ユーザが実際に宿泊施設30に宿泊した後に、あるいは月締めで、サイト2(サーバ10)の運営者が、所定の手数料を差し引いた(この手数料はサイト2の運営代にもなる)宿泊代金を宿泊施設30に支払う。一方、複数の宿泊チケットの出品時に、宿泊チケットの少なくとも一部についてサイト2の運営者がチケット代(これは宿泊代金に相当する)を支払ってしまうこともあり得る。つまり、チケット代の先払いによる宿泊チケットの買取である。先払いであるので、このチケット代は通常の宿泊代金(手数料を差し引いたもの)に対して一定の割引率を乗じたもの(つまり通常の宿泊代金より安価)にすることができる。なお、チケット提示部133及びチケット販売部135は、宿泊チケットが先払いされたものであるか否かの情報をユーザには提示しない。
【0089】
チケット販売部135は、チケット提示部133によりユーザのユーザ端末20に提示された画面に基づいてユーザが宿泊チケットを購入する手続を管理し、また、チケット提示部133によりユーザのユーザ端末20に提示された画面に基づいてユーザが宿泊チケットをプレゼントする手続を管理し、さらに、プレゼントされたユーザがプレゼントに係る宿泊チケットにより宿泊施設30に宿泊するまでの手続を管理する。そして、チケット販売部135は、これら一連の宿泊チケットの購入から宿泊施設30への送金までの履歴を取得し、この履歴を販売履歴DB125に書き込む。
【0090】
具体的には、チケット販売部135は、記憶部120に格納された販売可能枚数を参照し、販売可能枚数が正の値であれば宿泊チケットに関する情報(第1の情報)をユーザに提示し、販売可能枚数が0であれば当該宿泊施設3の宿泊チケットに関する情報をユーザに提示しない。従って、販売可能枚数が0である宿泊チケットをユーザは購入できない。そして、販売可能枚数が正の値であれば、チケット販売部135は、チケット提示部133と協働して、ユーザのユーザ端末20の画面に、現時点で宿泊チケットを販売中の宿泊施設30に関する情報(第1の情報)を提示し、ユーザからの購入決定入力を待つ。宿泊チケットの販売開始日時及び販売終了日時はチケットDB124に格納されているので、チケット販売部135は、チケットDB124を参照して、宿泊チケットの販売開始及び販売終了を制御する。つまり、チケット販売部135は、宿泊チケットの販売開始日時と販売終了日時との間の期間において、この宿泊チケットに係る宿泊施設30をユーザ端末20の画面に提示する。この際、チケット販売部135は、宿泊期限内であるものの実際に宿泊予約ができない期間があれば、宿泊施設30に関する情報を提示する際に、この期間を提示する。実際に宿泊予約ができない期間、つまり除外日は、ゴールデンウィーク、年末年始、夏休み期間等が一例として挙げられる。
【0091】
本実施形態のサイト2においては、宿泊チケットの販売開始日時は月初にしている(
図8参照)。当然、個々の宿泊チケットにおける販売開始日時を月初に統一する必要はなく、個別の宿泊チケット毎に異なる販売開始日時であってもよい。宿泊チケットの販売開始日時を月初に統一しているのは、販売開始日時を月初に統一することで、宿泊チケットを購入するユーザがサイト2にアクセスするタイミングを事前に予定することができ、ユーザの便宜を図ることができるからである。宿泊施設30が出品する宿泊チケットは限られた枚数であり、この枚数の宿泊チケットが全てユーザにより購入されてしまうと(つまり販売可能枚数が0であると)、当該宿泊施設30に係る宿泊チケットは売り切れ状態になり、他のユーザが当該宿泊施設30に係る宿泊チケットを購入することはできない(サーバ10は宿泊チケットを購入させない)。かかる事情からも、宿泊チケットの販売開始日時を揃えておくことが好ましく、宿泊チケットの販売スケジュールをユーザが事前に把握することで、ユーザにとってもサイト2にとっても宿泊チケットの円滑な販売作業を行うことができる。
【0092】
このため、チケット提示部133及びチケット販売部135は、宿泊チケットの販売開始日時(正確な日時ではなく日で足りる)をサイト2に提示する。チケット提示部133及びチケット販売部135が販売開始日時を提示するタイミングは、販売開始日時に先立って、または販売開始日時開始後直ちに、のいずれかであればよい。加えて、チケット提示部133及びチケット販売部135は、特定の宿泊施設30の宿泊チケットについては、ティーザー効果を狙って、所定の幅を有する広めの販売開始時期(例えば月初の一週間)のみをサイト2に提示してもよい。特定の宿泊施設30としては、例えば宿泊チケットが常時売り切れ状態にあるなど、ユーザに人気の高い宿泊施設30などが挙げられる。
【0093】
上述したように、チケット販売部135は、宿泊施設30をユーザ端末20に提示するにあたって、この宿泊施設30に係る宿泊チケットの販売可能枚数を確認し、売り切れている場合(つまり販売可能枚数が0である場合)は、宿泊チケットが売り切れている宿泊施設30はユーザ端末20に提示しない。
【0094】
次いで、ユーザ端末20を介して、ある宿泊施設30の宿泊チケットの購入決定入力を受け入れたら、チケット販売部135は、この宿泊チケットを他のユーザにプレゼントするための処理を行う。具体的には、チケット販売部135は、宿泊チケットを購入するユーザと異なる他のユーザに宿泊チケットをプレゼントする入力操作を行えるボタン等をユーザ端末20の画面に表示させる手法が挙げられる。そして、ユーザがこのボタン等に対する操作入力を行い、この操作入力を受け入れたら、宿泊チケットのプレゼント作業に進む。
【0095】
次いで、ユーザ端末20を介してユーザが行った、宿泊チケットをプレゼントする操作入力を受け入れたら、チケット販売部135は販売履歴DB125に必要事項を書き込むとともに、決済処理部136及び決済サイト40を介して、宿泊チケットの販売代金の決済処理を行う。そして、決済サイト40における決済処理が終了したら、チケット販売部135は、当該宿泊チケットの販売手続が完了したと判断し、ユーザ端末20の画面にその旨を提示するとともに、販売手続が完了した宿泊チケットに係る宿泊施設30に、宿泊チケットの販売完了を通知する。
【0096】
さらに、チケット販売部135は、(プレゼント)販売手続が完了した宿泊チケットを利用可能とするための情報(第2の情報)を生成し、この情報を、宿泊チケットをプレゼントするユーザに提示する。宿泊チケットを利用可能とするための情報に特段の限定はなく、一例として、サイト2(サーバ10)にアクセスするためのURL等が挙げられる。このURLは、チケット提示部133及びチケット販売部135が協働して設けた、宿泊チケットについての予約受付作業を行う画面へアクセスするためのURLである。
【0097】
予約受付画面においては、一般的な宿泊予約サイトにおいて宿泊施設に提示する情報と同等の情報を、宿泊チケットをプレゼントされたユーザから入手する。つまり、この第1情報は、宿泊施設30に宿泊予約するための、プレゼントされたユーザに係る情報である。宿泊チケットをプレゼントされたユーザのサイト2(サーバ10)へのユーザ登録は予約受付画面では行わない。そして、宿泊チケットをプレゼントされたユーザが必要事項を入力したら、情報を宿泊施設30に通知する。予約受付画面で宿泊チケットをプレゼントされたユーザが入力した必要事項に関する情報を宿泊施設30に通知する手法は任意であり、メールを宿泊施設30に送信する等、任意の手法が挙げられる。当然、サーバ10の運営者が電話、FAX等により通知してもよい。
【0098】
この後、チケット販売部135は、販売完了した宿泊チケットについて、宿泊チケットを購入したユーザ(含むプレゼントされたユーザ)が、宿泊期限内に実際に宿泊したか否かを確認する。上述したように、確認のタイミングは、宿泊期限が近付いている(例えば宿泊期限満了まで1ヶ月以内)場合が一例として挙げられる。それ以外にも、所定周期(例えば1週間毎)で確認をしてもよい。なお、この確認作業は、上述したようにチケット管理部134が行ってもよい。そして、チケット販売部135は、宿泊期限が近付いているもののユーザが実際に宿泊した履歴がない宿泊チケットに対して、この宿泊チケットを購入したユーザに電子メール等でリマインド通知をしてもよい。
【0099】
そして、チケット販売部135は、ユーザが実際に宿泊施設30に宿泊したことを確認したら、あるいは月締めで、決済処理部136及び決済サイト40を介して、宿泊した宿泊施設30に対して、所定の手数料を差し引いた宿泊代金(つまり宿泊チケット販売代金)の送金処理を行い、販売履歴DB125の項目「送金」に送金済であるとの情報を書き込む。
【0100】
決済処理部136は、チケット管理部134、チケット販売部135等からの指示に基づいて決済サイト40にアクセスし、この決済サイト40による決済処理を依頼する。そして、決済サイト40による決済処理が終了したら、その旨をチケット管理部134等に通知する。
【0101】
<ユーザ端末20の機能構成>
ユーザ端末20のハードウェア構成が実現する機能構成を
図6に示す。
図6に示すように、ユーザ端末20は、複数のアンテナ(アンテナ211、アンテナ212)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部221、第2無線通信部222)と、操作受付部230(タッチ・センシティブ・デバイス2301及びディスプレイ2302を含む)と、音声処理部240と、マイク241と、スピーカ242と、位置情報センサ233と、モーションセンサ238と、記憶部270と、制御部280とを含む。ユーザ端末20は、
図6では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も有している。
図6に示すように、ユーザ端末20に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0102】
記憶部270はユーザ端末20の主記憶装置202及び補助記憶装置203により構成され、制御部280は主にユーザ端末20のプロセッサ201により構成され、アンテナ211、アンテナ212及び第1無線通信部221、第2無線通信部222は通信IF204により構成され、マイク241、位置情報センサ233、タッチ・センシティブ・デバイス2301、モーションセンサ238は入力装置205により構成され、スピーカ242、ディスプレイ2302は出力装置206により構成される。
【0103】
アンテナ211は、ユーザ端末20が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ211は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部221へ与える。
【0104】
アンテナ212は、ユーザ端末20が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ212は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部222へ与える。
【0105】
第1無線通信部221は、ユーザ端末20が他の無線機器と通信するため、アンテナ211を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第2無線通信部222は、ユーザ端末20が他の無線機器と通信するため、アンテナ212を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部221と第2無線通信部222とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路等を含む通信モジュールである。第1無線通信部221と第2無線通信部222とは、ユーザ端末20が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部280へ与える。
【0106】
操作受付部230は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部230は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス2301と、ディスプレイ2302とを含む。タッチ・センシティブ・デバイス2301は、ユーザ端末20のユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス2301は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス2301は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部280へ出力する。
【0107】
ディスプレイ2302は、制御部280の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ2302は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0108】
音声処理部240は、音声信号の変復調を行う。音声処理部240は、マイク241から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部180へ与える。また、音声処理部240は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部240は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク241は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部240へ与える。スピーカ242は、音声処理部240から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声をユーザ端末20の外部へ出力する。
【0109】
位置情報センサ233は、GPS(Global Positioning System)に代表される衛星測位システム、好ましくは全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)に設けられた衛星からの電波を受信し、この電波に基づいてユーザ端末20の地球上における位置情報を入手する。そして、位置情報センサ233は、入手した位置情報を制御部280に送出する。
【0110】
モーションセンサ238は、例えば3次元加速度センサであり、ユーザ端末20の姿勢や移動に関する情報を取得して、この情報を制御部280に送出する。
【0111】
<ユーザ端末20の記憶部の構成>
ユーザ端末20の記憶部270はユーザ情報2701及びアプリケーションプログラム2702を記憶する。
【0112】
アプリケーションプログラム2702は、記憶部270に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。アプリケーションプログラム2702は、ユーザ端末20に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0113】
ユーザ情報2701は、ユーザ端末20を使用して必要な情報の入力等を行うユーザの情報である。ユーザ情報としては、ユーザを識別する情報(ユーザID)、ユーザの名称に関する情報等が含まれる。
【0114】
制御部280は、入力操作受付部2801と、送受信部2802と、データ処理部2803と、報知制御部2804とを備える。制御部280は、記憶部270に記憶されたアプリケーションプログラム2702を実行することにより、入力操作受付部2801、送受信部2802、データ処理部2803、及び報知制御部2804との機能ユニットが実現される。
【0115】
入力操作受付部2801は、ユーザによる操作受付部230のタッチ・センシティブ・デバイス2301への操作内容、マイク241への音声入力、位置情報センサ233、モーションセンサ238などの入力装置205から出力される情報を取得し各種処理を実行する。
【0116】
送受信部2802は、ユーザ端末20が、サーバ10等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0117】
データ処理部2803は、ユーザ端末20が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0118】
報知制御部2804は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。報知制御部2804は、表示画像をディスプレイ2302に表示させる処理、音声をスピーカ242に出力させる処理等を行う。
【0119】
<システム1の動作>
以下、
図11~
図13のフローチャートを参照しながら、システム1の処理について説明する。
【0120】
図11において、サーバ10は、ユーザ端末20からのアクセスを待つ(S1100)。そして、ユーザ端末20からのアクセスがあると(S1100においてYES)、サーバ10のチケット提示部133は、アクセスがあったユーザ端末20に対して、宿泊施設データ123及び画面データ127を参照して、サイト2を構成するトップページデータを送出する(S1101)。
【0121】
S1101においてユーザ端末20に送出されたトップページデータに基づいて、ユーザ端末20に表示される画面の一例を
図14に示す。
【0122】
図14に示す画面(サイト2のトップ画面)1400には、サイト2の概要を紹介する等のサムネイル画像1401、サイト2に最近宿泊チケットが出品された宿泊施設30のサムネイル画像1402、及び、ユーザ端末20を所有するユーザが最近閲覧した宿泊施設30の(つまり閲覧履歴)サムネイル画像1403が表示されている。既に説明したように、
図14に示す画面に表示されている宿泊施設30のサムネイル画像1402、1403(第1の情報)は、販売可能枚数が正の値である(つまり宿泊チケットが売り切れていない)宿泊施設30である。
【0123】
ユーザがユーザ端末20のタッチ・センシティブ・デバイス2301をタッチすることでこのサムネイル画像1402~1403をクリックすると、サムネイル画像1402~1403に係る宿泊施設30の詳細を紹介する宿泊施設ページがユーザ端末20に送出される。宿泊施設ページの詳細については次図で説明する。
【0124】
また、画面1400には、サイト2に登録されている宿泊施設30の一覧が表示される画面に移行するためのボタン1404が表示されている。ユーザがユーザ端末20のタッチ・センシティブ・デバイス2301をタッチすることでこのボタン1404をクリックすると、サイト2に登録されている宿泊施設30のうち販売可能枚数が正の値である宿泊施設30の一覧、及び、検索条件入力欄が表示された画面データがユーザ端末20に送出される。この画面データの詳細についての説明は省略する。
【0125】
図11に戻って、サーバ10のチケット提示部133は、
図14に示すサムネイル画像1402~1403をクリックすることで、ユーザがいずれかの宿泊施設30の宿泊チケットを選択する入力をするのを待つ(S1102)。そして、ユーザ端末20からの、いずれかの宿泊チケットの選択入力を受け入れたら(S1102においてYES)、サーバ10のチケット提示部133は、選択入力を送出したユーザ端末20に対して、宿泊施設DB122、宿泊施設データ123、チケットDB124及び画面データ127を参照して、宿泊チケットの詳細を紹介する宿泊チケットデータを送出する(S1103)。
【0126】
S1103においてユーザ端末20に送出された宿泊チケットデータに基づいて、ユーザ端末20に表示される画面の一例を
図15に示す。
【0127】
図15に示す画面(宿泊施設画面)1700には、S1202でユーザにより選択された宿泊チケットに係る宿泊施設30の外観や部屋写真等、宿泊施設30の特徴を表すサムネイル画像1501、宿泊施設DB122のハッシュタグに格納されている、当該宿泊施設30の特徴を表すハッシュタグ1502、当該宿泊施設30について現在販売中の宿泊チケットの内容を示す領域1503が表示されている。宿泊チケットの内容を示す領域1503には、この宿泊チケットの宿泊期限(有効期限)を表示する領域1504、宿泊チケットの購入代金を表示する領域1505、及び、ユーザが宿泊チケットを購入した上で購入した宿泊チケットをユーザ以外の人にプレゼント(ギフト)する申込入力をするためのギフトボタン1506が共に表示されている。なお、領域1503には、有効期限内であるが実際には宿泊できない宿泊除外日が表示されていてもよい。
【0128】
図11に戻って、サーバ10のチケット販売部135は、
図15の画面におけるボタン1706をクリックすることで、ユーザ端末20を有するユーザがユーザ端末20を介して入力した宿泊チケットのプレゼント用の購入申込入力を待つ(S1104)。そして、ボタン1706をクリックすることに基づく、宿泊チケットの購入申込入力があったら(S1104においてYES)、プログラムはS1105に進む。
【0129】
S1105において、サーバ10のチケット販売部135は、ユーザのユーザ端末20に対して、宿泊チケットがプレゼントされるユーザに対して提示されるカードについての必要事項を入力するためのカード入力画面データを送出する。
【0130】
S1105においてユーザ端末20に送出されたカード入力画面データに基づいて、ユーザ端末20に表示される画面の一例を
図16に示す。
【0131】
図16に示す画面(カード入力画面)1600には、プレゼントされるユーザに対してプレゼントするユーザが伝えたいメッセージを入力する領域1601、プレゼントするユーザの名前を入力する領域1602、宿泊チケットの内容を示す領域1603、及び、画面1600の各領域1601、1602にユーザが入力した情報に基づいて、宿泊チケットをプレゼントされたユーザに提示されるカード(プレゼントされた宿泊チケットに添付するメッセージカードを模した画面)の提示指示を入力するためのボタン1604が表示されている。なお、既に説明したように、宿泊チケットの内容を示す領域1603には、この宿泊チケットの購入代金に関する情報は表示されていない。
【0132】
ユーザがユーザ端末20のタッチ・センシティブ・デバイス2301をタッチすることでこのボタン1604をクリックすると、プレビュー画面データがユーザ端末20に送出される。
【0133】
ユーザ端末20に送出されたプレビュー入力画面データに基づいて、ユーザ端末20に表示される画面の一例を
図17に示す。
【0134】
図17に示す画面(カード入力画面)1700には、
図16のカード入力画面1600においてユーザが入力した情報に基づいて、宿泊チケットをプレゼントされたユーザに提示されるカードの内容が表示された領域1701、宿泊チケットの内容を示す領域1702、及び、決済手続に進む指示入力を行うための決済ボタン1703が表示されている。
【0135】
図11に戻って、サーバ10のチケット販売部135は、ユーザによる決済ボタン1703のクリック、つまり決済手続に進む指示入力がされるのを待ち(S1106においてYES)、指示入力がされたら、チケット販売部135及び決済処理部126は、決済ボタン1703をクリックしたユーザに対して、宿泊チケットの購入代金(つまり宿泊代金)の決済を決済サイト40により行う指示を行い、ユーザによる決済処理の終了を待つ。そして、ユーザが決済処理を終了したら(
図12のS1200においてYES)、サーバ10のチケット販売部135は、決済処理を行ったユーザのユーザ端末20に対して、プレゼントされる対象のユーザに対して予約受付のためにサーバ10にアクセスするための情報を生成し、宿泊チケットの購入が完了したこと、及び、上述の情報を表示するための予約完了画面データを送出する(S1201)。なお、決済処理に関する画面及び動作の詳細についての説明は省略する。
【0136】
S1201においてユーザ端末20に送出された予約完了画面データに基づいて、ユーザ端末20に表示される画面の一例を
図18に示す。
【0137】
図18に示す画面(予約完了画面)1900には、プレゼントされる対象のユーザに対して予約受付のためにサーバ10にアクセスするための情報(第2の情報であるギフト情報)が表示される領域1801、領域1801に表示された内容(ギフト情報)をユーザ端末20のクリップボードにコピーさせるためのボタン1802が表示されている。
【0138】
ユーザがユーザ端末20のタッチ・センシティブ・デバイス2301をタッチすることでボタン1802をクリックすると、サーバ10のチケット販売部135は、領域1801に表示された情報をユーザ端末20に送出し(S1202)、送出された情報はユーザ端末20のクリップボードにコピーされる。宿泊チケットを購入したユーザは、この宿泊チケットをプレゼントする他のユーザに対してギフト情報を伝達、送信する。
【0139】
宿泊チケットを購入したユーザが、プレゼントの対象である他のユーザにギフト情報を伝達、送信する手法は任意であるが、一例として、メール、SNS等によりギフト情報を伝達、送信する手法が挙げられる。一例として、
図19に示すように、SNSの画面1900において、宿泊チケットを購入したユーザ(XXYYと表記されている)は、プレゼントの対象である他のユーザに対するメッセージ1901を送信する際に、このメッセージ1901内にギフト情報1902を追加、添付してメッセージ1901を送信する。プレゼントされたユーザが、例えばユーザ端末20のタッチ・センシティブ・デバイス2301をタッチすることでこのギフト情報1902をクリックすると、
図13に示す、プレゼントされたユーザ用の予約受付処理のフローチャートが実行される。
【0140】
宿泊チケットをプレゼントされたユーザである他のユーザがギフト情報1902をクリックするタイミングは、宿泊チケットに規定される宿泊期限内であれば特段の制限はないが、
図13に示すフローチャートにおいて、プレゼントされたユーザが入力した情報に基づいて宿泊施設30への予約手続が行われ、特に、ユーザが入力すべき情報には実際の宿泊日程(宿泊を予定している実際の日程)が含まれるので、プレゼントされたユーザが自身のスケジュールを確認して、実際に宿泊できる日程が確定してから、ギフト情報1902をクリックすることが好ましい。
【0141】
図13において、サーバ10は、ギフト情報(
図19であれば領域1901に表示された情報1902)を用いた、ユーザ端末20からのアクセスを待つ(S1300)。そして、ユーザ端末20からのアクセスがあると(S1300においてYES)、サーバ10のチケット提示部133及びチケット販売部135は、アクセスがあったユーザ端末20に対して、画面データ127を参照して、カード画面データを送出する(S1301)。
【0142】
S1401においてユーザ端末20に送出されたカード画面データに基づいて、ユーザ端末20に表示される画面の一例を
図20に示す。
【0143】
図20に示す画面(カード画面)2000には、S1105でユーザが入力した、宿泊チケットをプレゼントされたユーザに提示されるカードの内容が表示された領域2001、及び、ユーザからプレゼントされた宿泊チケットを受け取ることを了承する入力をするためのボタン2002が表示されている。
【0144】
ユーザがユーザ端末20のタッチ・センシティブ・デバイス2301をタッチすることでボタン2002をクリックすると(S1302においてYES)、サーバ10のチケット販売部135は予約受付手続を行う。具体的には、チケット販売部135は、宿泊チケットをプレゼントされたユーザのユーザ端末20に、予約受付画面データを送出する(S1303)。
【0145】
S1303においてユーザ端末20に送出された予約受付画面データに基づいて、ユーザ端末20に表示される画面の一例を
図21に示す。
【0146】
図21に示す画面(予約受付画面)2100には、S1104でユーザにより購入された宿泊チケットの内容(除く価格)を表す領域2101、プレゼントされたユーザが実際に宿泊施設30に宿泊する際の人数を入力する領域2102、プレゼントされたユーザが実際に宿泊施設30に宿泊する日程を入力する領域(この時点では宿泊施設30からの予約確定手続がされていないので、希望日程である)2103、プレゼントされたユーザの氏名を入力する領域2104、プレゼントされたユーザの住所を入力する領域2105、プレゼントされたユーザの連絡先を入力する領域2105、領域2102~2105に入力した内容で、宿泊施設30に情報(一例として予約メール)を送信することを了承する入力をするためのボタン2107が表示されている。
【0147】
ユーザがユーザ端末20のタッチ・センシティブ・デバイス2301をタッチすることでボタン2107をクリックすると、サーバ10のチケット管理部134またはチケット販売部135は、宿泊チケットに係る宿泊施設30に、
図21の領域2102~2105でユーザが入力した情報、及び、宿泊チケットに係る情報が含まれた予約メールを送信する(S1305)。なお、S1305における予約データの送出は、電子的な手法に基づいても非電子的な手法に基づいてもよい。ここに、予約データには、予約確定手続を行ったユーザを特定するための情報、予約確定日、予約確定手続が行われた宿泊チケットの有効期限等が含まれる。
【0148】
<実施形態の効果>
以上詳細に説明したように、本実施形態のシステム1によれば、宿泊チケットを、購入したユーザ以外のユーザにプレゼントすることができる。従って、日程を決めずに特定の宿泊施設に宿泊できる権利を第三者にサプライズでギフトすることが可能となる。
【0149】
<付記>
なお、上記した実施形態は本開示を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
【0150】
一例として、上述の実施形態では宿泊チケットを他のユーザにプレゼントするのみであったが、宿泊チケット購入時に、ユーザが自ら宿泊するか、あるいは、他のユーザにギフトとして宿泊チケットをプレゼントするかを選択できるようにしてもよい。
【0151】
さらに、ユーザから他のユーザに宿泊チケットをプレゼントする場合、サイト2が、宿泊チケット購入画面において「自分用に購入する」「ギフトする」の選択肢を提示してもよい。選択肢の提示は、例えば画面をクリックすることで操作入力が可能なボタンを表示する等の手段により行えばよい。「自分用に購入する」「ギフトする」の選択肢は画面上に同時に提示されることが好ましいが、「購入する」との操作入力後に「ギフトする」を選択するボタンを表示してもよい。
【0152】
また、他のユーザが宿泊施設30への予約受付画面で住所、氏名等を入力したら、サーバ10は、他のユーザがサイト2にユーザ登録した際に特典を付与するための仮登録をしてもよい。その後、他のユーザがユーザ登録を行ったら、宿泊施設30の宿泊券等の特典を賦与してもよい。さらに、他のユーザが実際に宿泊施設3に宿泊したら、他のユーザにプレゼントをしたユーザに、他のユーザが宿泊したことを通知してもよい。
【0153】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、本発明は、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をコンピュータに提供し、そのコンピュータが備えるプロセッサが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM、ハードディスク、SSD、光ディスク、光磁気ディスク、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
【0154】
また、本実施例に記載の機能を実現するプログラムコードは、例えば、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
【0155】
さらに、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することによって、それをコンピュータのハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD-RW、CD-R等の記憶媒体に格納し、コンピュータが備えるプロセッサが当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
【0156】
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0157】
(付記1)
プロセッサ(101)と、メモリ(102、103)とを備えるコンピュータを動作させるためのプログラムであって、プログラム(121)は、プロセッサ(101)に、複数ブランドの宿泊施設に関する第1の情報をユーザに提示する第1ステップ(S1101)と、提示された宿泊施設のうち特定の宿泊施設と関連付けて、宿泊日の指定を受け付けることなく、特定の宿泊施設に宿泊する権利を購入するための操作を受け付け、権利は、所定の期限を有効期限として、有効期限内において特定の宿泊施設に宿泊できる権利である第2ステップ(S1104)と、購入するための操作を受け付けた権利について、ユーザと異なる他のユーザに譲渡するための操作を受け付ける第1オブジェクト(1707)を、ユーザが操作するユーザ端末の表示画面に表示させる第3ステップ(S1103)と、第1オブジェクト(1707)に対するユーザの操作入力に応答して、権利を他のユーザによって利用可能にするための第2の情報を生成し、生成した第2の情報をユーザに提示する第4ステップ(S1303)とを実行させる、プログラム。
(付記2)
プログラム(121)は、ユーザに対して権利の購入価格を提示したうえでユーザから権利を購入するための操作を受け付ける一方、他のユーザに対しては購入価格を提示することなく権利を利用して当該権利にかかる宿泊施設を予約する操作を受け付ける付記1に記載のプログラム。
(付記3)
プログラム(121)は、プロセッサ(101)に、情報に基づく操作入力を権利が譲渡された他のユーザから受け入れたら、他のユーザに対して、宿泊施設に宿泊予約するための他のユーザに係る情報の入力を求める第5ステップ(S1402)を実行させる付記1~4のいずれかに記載のプログラム。
(付記4)
プログラム(121)は、プロセッサ(101)に、単一の宿泊施設に宿泊する権利のその時点での個数を管理する第6ステップを実行させる付記1~3のいずれかに記載のプログラム。
(付記5)
プログラム(121)は、第2ステップ(S1104)において、その時点での個数が0であったら、それ以降は単一の宿泊施設に宿泊する権利の個数が正の値になるまで権利を購入させない
付記4記載のプログラム。
(付記6)
第1ステップ(S1101)において、宿泊施設に宿泊する権利を購入するための操作の受け付け開始時期を受け付け開始時期に先立って、または受け付け開始時期開始後直ちにユーザに提示する付記4または5記載のプログラム。
(付記7)
操作の受け付け開始時期を所定の幅を有する期間として受け付け開始時期に先立って、または受け付け開始時期開始後直ちにユーザに提示する付記6記載のプログラム。
(付記8)
プロセッサ(101)と、メモリ(102、103)とを備える装置であって、プロセッサ(101)が、複数ブランドの宿泊施設に関する第1の情報をユーザに提示する第1ステップ(S1101)と、提示された宿泊施設のうち特定の宿泊施設と関連付けて、宿泊日の指定を受け付けることなく、特定の宿泊施設に宿泊する権利を購入するための操作を受け付け、権利は、所定の期限を有効期限として、有効期限内において特定の宿泊施設に宿泊できる権利である第2ステップ(S1104)と、購入するための操作を受け付けた権利について、ユーザと異なる他のユーザに譲渡するための操作を受け付ける第1オブジェクト(1707)を、ユーザが操作するユーザ端末の表示画面に表示させる第3ステップ(S1103)と、第1オブジェクト(1707)に対するユーザの操作入力に応答して、権利を他のユーザによって利用可能にするための第2の情報を生成し、生成した第2の情報をユーザに提示する第4ステップ(S1303)とを実行する、装置。
(付記9)
プロセッサ(101)とメモリ(102、103)とを備えるコンピュータのプロセッサ(101)が、複数ブランドの宿泊施設に関する第1の情報をユーザに提示する第1ステップ(S1101)と、提示された宿泊施設のうち特定の宿泊施設と関連付けて、宿泊日の指定を受け付けることなく、特定の宿泊施設に宿泊する権利を購入するための操作を受け付け、権利は、所定の期限を有効期限として、有効期限内において特定の宿泊施設に宿泊できる権利である第2ステップ(S1104)と、購入するための操作を受け付けた権利について、ユーザと異なる他のユーザに譲渡するための操作を受け付ける第1オブジェクト(1707)を、ユーザが操作するユーザ端末の表示画面に表示させる第3ステップ(S1103)と、第1オブジェクト(1707)に対するユーザの操作入力に応答して、権利を他のユーザによって利用可能にするための第2の情報を生成し、生成した第2の情報をユーザに提示する第4ステップ(S1303)とを実行する、方法。
【符号の説明】
【0158】
1…システム、2…サイト、3…宿泊施設、4…第1のユーザ、5…第2のユーザ、10…サーバ、20…ユーザ端末、30…宿泊施設、40…決済サイト、101…プロセッサ、102…主記憶装置、103…補助記憶装置、120…記憶部、121…アプリケーションプログラム、122…宿泊施設DB、123…宿泊施設データ、124…チケットDB、125…販売履歴DB、126…ユーザ情報DB、127…画面データ、130…制御部、131…受信制御部、132…送信制御部、133…チケット提示部、134…チケット管理部、135…チケット販売部、136…プレゼント管理部、136…決済処理部、1705…購入ボタン、1706…プレゼントボタン、N…ネットワーク
【要約】
【課題】日程を決めずに特定の宿泊施設に宿泊できる権利を第三者にサプライズでギフトする。
【解決手段】プログラム121は、複数ブランドの宿泊施設に関する情報をユーザに提示するステップ、提示された宿泊施設のうち特定の宿泊施設と関連付けて、宿泊日の指定を受け付けることなく、特定の宿泊施設に宿泊する権利を購入するための操作を受け付け、権利は、所定の期限を有効期限として、有効期限内において特定の宿泊施設に宿泊できる権利であるステップ、購入するための操作を受け付けた権利について、ユーザと異なる他のユーザに譲渡するための操作を受け付けるオブジェクトを、ユーザが操作するユーザ端末の表示画面に表示させるステップ、及びオブジェクトに対するユーザの操作入力に応答して、権利を他のユーザによって利用可能にするための情報を生成し、生成した情報をユーザに提示するステップを実行する。
【選択図】
図5