(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-08
(45)【発行日】2022-12-16
(54)【発明の名称】加熱調理器
(51)【国際特許分類】
F24C 7/04 20210101AFI20221209BHJP
F24C 3/12 20060101ALI20221209BHJP
F24C 7/02 20060101ALI20221209BHJP
H05B 6/12 20060101ALI20221209BHJP
【FI】
F24C7/04 301A
F24C3/12 L
F24C3/12 D
F24C7/04 301Z
F24C7/02 301J
H05B6/12 313
(21)【出願番号】P 2019002557
(22)【出願日】2019-01-10
【審査請求日】2021-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000000284
【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】染澤 俊介
(72)【発明者】
【氏名】石木 達也
【審査官】高橋 武大
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-161097(JP,A)
【文献】特開平10-49264(JP,A)
【文献】特開2017-152886(JP,A)
【文献】特開2013-30871(JP,A)
【文献】特開2018-40515(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 7/04
F24C 3/12
F24C 7/02
H05B 6/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源としての乾電池と、
携帯端末機器とBLE(Bluetooth Low Energy)により近距離無線通信が可能な通信手段と、
制御装置とを備えた加熱調理器であって、
前記制御装置は、
前記乾電池の状態を取得する電池状態取得部と、
前記電池状態取得部で取得された前記乾電池の状態を基に、前記乾電池の交換の要否を判定する電池交換要否判定部と、
前記携帯端末機器と前記通信手段との間の信号の送受信状況を基に、前記携帯端末機器との通信状態を監視する通信状態監視部と、
前記通信手段を制御する通信制御部とを有し、
前記通信制御部は、
前記通信状態監視部で監視している通信状態が、前記携帯端末機器と前記通信手段との接続が途切れた状態である場合、且つ、前記電池交換要否判定部において、前記乾電池が交換を要する状態にあると判定された場合に、前記乾電池が交換を要する状態にあることを示す情報を含むアドバタイズ信号を送信するように前記通信手段を制御する加熱調理器。
【請求項2】
前記乾電池が交換を要する状態にあることを知らせる報知手段を備え、
前記制御装置は、前記電池交換要否判定部において、前記乾電池が交換を要する状態にあると判定された場合に、当該判定結果を基にして前記報知手段を作動させるように前記報知手段を制御するとともに、前記報知手段を作動させたことを示す情報を含む信号を送信する報知制御部を有し、
前記通信制御部は、前記報知手段を作動させたことを示す情報を含む信号を受信した場合に、前記乾電池が交換を要する状態にあることを示す情報を含むアドバタイズ信号を送信するように前記通信手段を制御する請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項3】
前記報知手段を作動させたことを示す情報を含むアドバタイズ信号は、前記報知手段が作動したことを示す情報を含むアドバタイズ信号である請求項2に記載の加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
携帯端末機器と無線通信が可能な加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ガスコンロなどの設備機器に無線通信機能を持たせ、この無線通信機能を利用して、各種電子機器と信号をやりとりすることで、設備機器の状態を各種電子機器を介してユーザに知らせる技術の開発に注目が集まっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、Bluetooth Low Energy(BLE)通信を用いて、画像形成装置とユーザの端末装置との間で無線通信可能に構成し、画像形成装置でのエラー発生を示す情報をアドバタイズ信号に含ませ、当該アドバタイズ信号を周期的に送信し、アドバタイズ信号を受信した端末装置を介してユーザにエラー発生を示す情報を通知できる技術が提案されている。
【0004】
また、特許文献2には、同じくBLE通信のアドバタイズ信号を利用し、画像形成装置と無線通信可能な端末装置を介してユーザにエラー情報を知らせる画像形成装置が開示されており、当該画像形成装置においては、発生したエラーの種類に応じて、画像形成装置から送信するアドバタイズ信号の信号強度を変えることにより、エラー内容に応じて通知範囲を制御でき、適切な範囲でエラー通知を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2016-147406号公報
【文献】特開2018-001587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1や特許文献2に記載の技術は、アドバタイズ信号を送信することで、画像形成装置にエラーが発生したことをユーザに通知するという技術に過ぎず、特定の機器と端末装置との間でBLE通信を行うように構築したシステムの機能を十分に活用しているとは言えない。
【0007】
ところで、設備機器の一種であるガスコンロ(加熱調理器)は、その多くの機種が乾電池を電源として駆動し、電池切れを起こすとガスバーナを点火することができなくなり、調理を行うことができなくなるという問題がある。そこで従来から、この種のガスコンロには、乾電池が完全に切れる前に、乾電池が交換を要する状態になったことをユーザに知らせるべく、電池交換ランプを点灯させるなどの手法を用いて、ユーザに乾電池の交換を促す仕組みが搭載されている。
【0008】
しかしながら、単に電池交換ランプを点灯させて、乾電池が交換を要する状態になったことをユーザに知らせるだけでは、例えば、調理に集中しているユーザが電池交換ランプが点灯したことに気付かなかったり、気付いたとしても調理を行っている間に忘れてしまったりして、ユーザによる乾電池の交換が適切に行われない場合がある。したがって、単に加熱調理器単体で乾電池が交換を要する状態になったことをユーザに知らせるのではなく、ユーザの所持する携帯端末機器を介してユーザに知らせることも重要である。
【0009】
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであり、乾電池が交換を要する状態になったことをユーザに知らせることができる加熱調理器の提供を、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明に係る加熱調理器の特徴構成は、
電源としての乾電池と、
携帯端末機器とBLE(Bluetooth Low Energy)により近距離無線通信が可能な通信手段と、
制御装置とを備えた加熱調理器であって、
前記制御装置は、
前記乾電池の状態を取得する電池状態取得部と、
前記電池状態取得部で取得された前記乾電池の状態を基に、前記乾電池の交換の要否を判定する電池交換要否判定部と、
前記携帯端末機器と前記通信手段との間の信号の送受信状況を基に、前記携帯端末機器との通信状態を監視する通信状態監視部と、
前記通信手段を制御する通信制御部とを有し、
前記通信制御部は、
前記通信状態監視部で監視している通信状態が、前記携帯端末機器と前記通信手段との接続が途切れた状態である場合、且つ、前記電池交換要否判定部において、前記乾電池が交換を要する状態にあると判定された場合に、前記乾電池が交換を要する状態にあることを示す情報を含むアドバタイズ信号を送信するように前記通信手段を制御する点にある。
【0011】
上記特徴構成によれば、加熱調理器において、通信手段によって携帯端末機器とBLEによる近距離無線通信が可能であり、電池状態取得部によって乾電池の状態を取得し、取得された乾電池の状態を基に、電池交換要否判定部において、乾電池の交換の要否を判定し、更に、通信状態監視部によって、携帯端末機器と通信手段との間の通信状態を監視する。そして、通信制御部は、通信状態監視部で監視している通信状態が、携帯端末機器と通信手段との接続が途切れた状態である場合、且つ、電池交換要否判定部において、乾電池が交換を要する状態にあると判定した場合に、乾電池が交換を要する状態にあることを示す情報を含むアドバタイズ信号を送信するように通信手段を制御する。
【0012】
即ち、上記特徴構成によれば、携帯端末機器と通信手段との接続が途切れた状態であっても、乾電池が交換を要する状態になった際に、乾電池が交換を要する状態になったことを示す情報を含むアドバタイズ信号がBLE通信に特有のアドバタイズ信号の形でブロードキャスト(送信)される。したがって、当該アドバタイズ信号を受信した携帯端末機器において、例えば、乾電池が交換を要する状態になったことが所謂プッシュ通知の形式で表示部上に表示され、当該表示をユーザが見ることで、ユーザは乾電池が交換を要する状態になったことを確認できる。
【0013】
また、BLEによる近距離無線通信は、省電力・省コストを実現した通信モードである。
したがって、上記特徴構成によれば、このBLE通信により、通信手段と携帯端末機器とが無線通信を行うため、省電力・省コストを実現することが可能である。
【0014】
また、本発明に係る加熱調理器の更なる特徴構成は、前記乾電池が交換を要する状態にあることを知らせる報知手段を備え、
前記制御装置は、前記電池交換要否判定部において、前記乾電池が交換を要する状態にあると判定された場合に、当該判定結果を基にして前記報知手段を作動させるように前記報知手段を制御するとともに、前記報知手段を作動させたことを示す情報を含む信号を送信する報知制御部を有し、
前記通信制御部は、前記報知手段を作動させたことを示す情報を含む信号を受信した場合に、前記乾電池が交換を要する状態にあることを示す情報を含むアドバタイズ信号を送信するように前記通信手段を制御する点にある。
【0015】
加熱調理器には、乾電池が交換を要する状態になったことを知らせる手段として、例えば、電池交換ランプなどの報知手段が設けられることがあり、この場合、かかる報知手段を作動させた上で、更に、携帯端末機器を通して乾電池が交換を要する状態にあることをユーザに知らせることが好ましい。
上記特徴構成によれば、電池交換要否判定部で乾電池が交換を要する状態にあると判定した場合に、報知制御部によって報知手段が作動されるとともに、報知手段を作動させたことを示す情報を含む信号が送信され、かかる信号を受信した通信制御部によって、乾電池が交換を要する状態にあることを示す情報を含むアドバタイズ信号が送信される。したがって、当該アドバタイズ信号を受信した携帯端末機器において、例えば、乾電池が交換を要する状態になったことが所謂プッシュ通知の形式で表示部上に表示され、当該表示をユーザが見ることで、ユーザは乾電池が交換を要する状態になったことを確認できる。即ち、上記特徴構成によれば、ユーザは、乾電池が交換を要する状態になったことを、加熱調理器に設けられた報知手段だけでなく、携帯端末機器の表示部の表示を見て確認することもできる。
【0016】
また、本発明に係る加熱調理器の更なる特徴構成は、前記報知手段を作動させたことを示す情報を含むアドバタイズ信号は、前記報知手段が作動したことを示す情報を含むアドバタイズ信号である点にある。
【0017】
上記特徴構成によれば、報知手段は乾電池が交換を要する状態にある場合に作動するものであるため、報知手段が作動したことを示す情報を含むアドバタイズ信号を送信した場合でも、携帯端末機器において、報知手段が作動したことが所謂プッシュ通知の形式で表示部上に表示され、ユーザは当該表示を見ることで、乾電池が交換を要する状態になったことを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】第1実施形態に係る加熱調理器及び携帯端末機器の概略構成を示した図である。
【
図2】第1実施形態において、乾電池が交換を要する状態になったことをユーザに通知する過程を説明するためのフローチャートである。
【
図3】第1実施形態において、乾電池が交換を要する状態になったことをユーザに通知する過程を説明するためのフローチャートである。
【
図4】第2実施形態において、乾電池が交換を要する状態になったことをユーザに通知する過程を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について、加熱調理器GCと、当該加熱調理器GCと無線通信が可能な携帯端末機器Sとからなる調理システムの一部として使用される場合を例にとって説明する。尚、本実施形態において、加熱調理器GCはガスコンロである。
【0020】
図1に示すように、加熱調理器GCは、電源としての乾電池1と、ユーザが所有する携帯端末機器Sの通信ユニット21と無線通信可能な通信ユニット2(通信手段)と、各種情報処理を行う制御装置3と、乾電池1が交換を要する状態になった場合に点灯する電池交換ランプ10(報知手段)と、調理機器を加熱する1つのガスバーナ11とを備えている。
【0021】
加熱調理器GCには、バーナ操作部(図示せず)が設けられており、当該バーナ操作部を押し操作及び回転操作等することより、ガスバーナ11の点火、消火及び火力調節等を行うことができるようになっている。尚、ガスバーナ11の点火及び消火を行うための操作が行われた場合、点火操作があったことを知らせる信号(バーナ点火信号)又は消火操作があったことを知らせる信号(バーナ消火信号)が制御装置3に送信されるようになっている。
【0022】
本実施形態において、通信ユニット2,21は、近距離無線通信の一種である、Bluetooth Low Energy(BLE)通信及びBluetooth(登録商標)通信を相互に行うように構成される。尚、本実施形態においては、BLEのペリフェラルとして動作する加熱調理器GCの通信ユニット2から周囲に送信された(ブロードキャストされた)アドバタイズ信号を、BLEのセントラルとして動作する携帯端末機器Sの通信ユニット21が受信するようになっている。
【0023】
本実施形態においては、加熱調理器GCの通信ユニット2からブロードキャストされたアドバタイズ信号を通信ユニット21が受信した携帯端末機器Sとの間で機器登録(ペアリング)が既に済んでいるものとする。また、携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2とは、機器登録が済んでいる状態において、加熱調理器GCの通信ユニット2からブロードキャストされたアドバタイズ信号を携帯端末機器Sの通信ユニット21が受信し、所定のアプリケーションが起動している状態(バックグラウンドで起動している状態を含む)にある携帯端末機器Sの通信ユニット21からアドバタイズ信号を受信したことを知らせる信号が送信されることで、携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2とがデータ信号を送受信可能な状態(以下、「正常に接続されている状態」ともいう)となる。尚、正常に接続されている状態においては、携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2と間で、接続状態を確認するためのデータ信号(接続状態確認信号)が一定間隔で送受信されるようになっており、後述する通信状態監視部7は、この接続状態確認信号の送受信状況を監視している。一方、アプリケーションが停止したり、携帯端末機器Sが通信圏外に出た場合には、携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2との間でデータ信号を送受信できない状態(接続が途切れた状態)となる。尚、アドバタイズ信号は、データ信号を送受信できる状態(正常に接続されている状態)では送信されない。
【0024】
尚、「データ信号」とは、送信するデータを含むデータ部や、接続相手(即ち、携帯端末機器Sにとっての加熱調理器GC、加熱調理器GCにとっての携帯端末機器S)を判別するアクセスアドレスなどからなるデータパケットである。一方、「アドバタイズ信号」とは、送信するデータや送信側のデバイス情報(即ち、加熱調理器GC側のデバイス情報)を含むデータ部や、所定の固定値であるアクセスアドレスなどからなるアドバタイズパケットである。
【0025】
制御装置3は、乾電池1の状態を取得する電池状態取得部4と、乾電池1の交換の要否を判定する電池交換要否判定部5と、電池交換ランプ10の動作を制御する報知制御部6と、携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2との間の信号の送受信状況を基に、携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2との間の通信状態を監視する通信状態監視部7と、通信ユニット2を制御する通信制御部8とを備えるとともに、電池状態取得部4で取得される乾電池1の状態や通信状態監視部7で監視される通信状態などが格納される記憶部9を備えている。尚、特に図示はしないが、加熱調理器GCの各部の動作を制御する各種機能部も備えている。
【0026】
電池状態取得部4は、乾電池1の状態を取得する機能部であり、具体的に、本実施形態においては、乾電池1の電圧を検出し、検出結果を電池交換要否判定部5に送信する。
【0027】
電池交換要否判定部5は、電池状態取得部4で取得された乾電池1の状態を基に、乾電池1の交換の要否を判定する。具体的に、電池交換要否判定部5は、電池状態取得部4から送信された乾電池1の電圧が予め定めた限界電圧(例えば2.1V)未満か否かを判定し、限界電圧以上であれば乾電池1が交換を要しない状態である(交換不要)と判定し、限界電圧未満であれば乾電池1が交換を要する状態である(交換必要)と判定し、判定結果を報知制御部6に送信する。
【0028】
報知制御部6は、電池交換ランプ10の動作を制御する制御部であり、具体的に、電池交換要否判定部5から乾電池1が交換を要する状態であるという判定結果を受信した場合に、電池交換ランプ10を点灯させるとともに、電池交換ランプ10が作動したことを示す情報を含む信号を通信制御部8に送信する。
【0029】
通信状態監視部7は、ペアリング済みの携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2との間でやりとりされるデータ信号(接続状態確認信号)の送受信状況(信号強度を含む)を基に、携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2との間の通信状態を監視し、通信状態を記憶部9に逐次送信する。尚、通信状態監視部7は、携帯端末機器Sの通信ユニット21からの接続状態確認信号を一定時間ごとに受信している場合に正常に接続されている状態と判断し、接続状態確認信号を一定時間受信していない場合に接続が途切れている状態と判断する。
【0030】
通信制御部8は、報知制御部6から電池交換ランプ10が作動したことを示す情報を含む信号を受信した際に、記憶部9を参照して、通信状態が正常に接続されている状態、又は、接続が途切れた状態のいずれであるか判定する。
【0031】
この通信制御部8においては、通信状態が正常に接続されている状態である場合、所定の信号強度(正常に接続されている状態において通常やりとりされる信号の強度)のデータ信号を携帯端末機器Sの通信ユニット21に送信するように加熱調理器GCの通信ユニット2の動作を制御する。尚、この場合にデータ信号のデータ部には、乾電池1が交換を要する状態になったことを示す情報として、電池交換ランプ10が点灯したことを示す情報が含まれている。
【0032】
また、通信制御部8は、通信状態が接続が途切れた状態にある場合には、上記データ信号と同程度又はこれよりも低い信号強度のアドバタイズ信号をブロードキャストするように加熱調理器GCの通信ユニット2の動作を制御する。尚、この場合にアドバタイズ信号のデータ部には、乾電池1が交換を要する状態になったことを示す情報として、電池交換ランプ10が点灯したことを示す情報が含まれている。
【0033】
次に、本実施形態における携帯端末機器Sについて説明する。
図1に示すように、携帯端末機器Sは、加熱調理器GCの通信ユニット2(通信手段)と無線通信可能な通信ユニット21と、所定の情報を表示可能な表示部22と、加熱調理器GCの遠隔操作や運転状態の確認に用いるアプリケーションプログラムの実行や携帯端末機器Sの動作に関する各種情報処理を行う制御装置25とを備えている。
【0034】
通信ユニット21は、上述したように、BLE通信及びBluetooth通信を加熱調理器GCの通信ユニット2との間で行うように構成される。
【0035】
制御装置25は、CPUやROM、RAMなどから構成されており、
図1に示すように、アプリケーションプログラムを実行するための機能部としての交換情報取得部27や情報表示部28、選択結果取得部29、各種情報が記憶される記憶部30などを備えている。
【0036】
交換情報取得部27は、加熱調理器GCの通信ユニット2から無線通信を介して送信される信号を基に、加熱調理器GCの乾電池1が交換を要する状態にあることを示す電池交換情報を取得する(交換情報取得機能)。本実施形態において、交換情報取得部27は、加熱調理器GCの通信ユニット2から送信された、乾電池1が交換を要する状態にあることを示す情報としての電池交換ランプ10が点灯したことを示す情報を含むデータ信号を通信ユニット21が受信した場合に、当該通信ユニット21が受信したデータ信号中の情報を基に、電池交換情報を取得する。尚、交換情報取得部27は、取得した電池交換情報を情報表示部28に送信する。
【0037】
情報表示部28は、交換情報取得部27から送信された電池交換情報に関する表示として、乾電池1の交換を行うか乾電池1の交換を保留するかを選択可能な表示を携帯端末機器Sの表示部22に表示させる(情報表示機能)。具体的に、本実施形態における情報表示部28は、乾電池1の交換タイミングに関する選択肢としての「今すぐ交換」及び「後で交換」をユーザが選択可能な状態で表示部22に表示する。
【0038】
また、情報表示部28は、後述する選択結果取得部29から送信された信号を基に、選択結果取得部29で取得された選択結果が乾電池1の交換を行うという選択である場合、即ち、ユーザが「今すぐ交換」を選択した場合、乾電池1の交換方法を表示部22に表示する。
一方、選択結果が乾電池1の交換を保留するという選択である場合、即ち、ユーザが「後で交換」を選択した場合、予め定めたリマインドタイミングで乾電池1が交換を要する状態にあることを示す情報を含むリマインド通知を表示部22に表示する。本実施形態においては、ユーザが「後で交換」を選択した後、一定時間(例えば1時間)経過したか否かを判定し、一定時間経過している場合にリマインド通知として、乾電池1の交換方法を表示する。
【0039】
選択結果取得部29は、情報表示部28によって表示部22に表示された選択肢(「今すぐ交換」及び「後で交換」)のいずれがユーザによって選択されたか、即ち、乾電池1の交換を行うか乾電池1の交換を保留するかに関する選択結果を取得する(選択結果取得機能)。また、選択結果取得部29は、選択結果に関する信号を情報表示部28に送信する。
【0040】
尚、本実施形態において、交換情報取得部27による交換情報取得機能、情報表示部28による情報表示機能及び選択結果取得部29による選択結果取得機能は、上記加熱調理器GCの遠隔操作や運転状態の確認を行うアプリケーションの機能の一部として組み込まれており、特に図示はしないが、制御装置25には、交換情報取得部27、情報表示部28、選択結果取得機能の他、上記遠隔操作や運転状態の確認を行うための機能を実行するための機能部が設けられている。
【0041】
次に、第1実施形態において、乾電池1が交換を要する状態になったことをユーザに通知する過程について、
図2及び
図3を参照しつつ説明する。
【0042】
まず、
図2の工程#1では、電池状態取得部4において、乾電池1の電圧を検出して、検出結果が電池交換要否判定部5に送信され、工程#2に移行する。
【0043】
次に、工程#2では、電池交換要否判定部5において、乾電池1の電圧の検出結果が限界電圧未満かであるか否かを基に、電池の交換の要否を判定し、電池が交換を要する状態であると判定された場合には工程#3に移行し、交換を要しない状態であると判定された場合には、工程#1へ戻る。
【0044】
工程#3では、報知制御部6において、電池交換ランプ10の作動が制御されて、当該電池交換ランプ10が点灯するとともに、電池交換ランプ10が点灯したことを示す情報を含む信号が通信制御部8に送信され、工程#4に移行する。
【0045】
工程#4では、通信制御部8において、記憶部9が参照され、格納された最新の通信状態が、携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2とが正常に接続されている状態であるか否かが判定され、正常に接続されている状態であると判定された場合には工程#5に移行し、正常に接続されていないと判定された場合には工程#6へ移行する。
【0046】
工程#5では、通信制御部8において、電池交換ランプ10が点灯したことを示す情報を含むデータ信号を所定の信号強度で携帯端末機器Sの通信ユニット21に送信するように通信ユニット2の動作が制御され、上記データ信号が送信され、工程#8に移行する。
【0047】
一方、工程#4で、正常に接続されていないと判定された場合、工程#6では、通信制御部8において、電池交換ランプ10が点灯したことを示す情報を含むアドバタイズ信号を所定の信号強度でブロードキャストするように通信ユニット2の動作が制御され、上記アドバタイズ信号がブロードキャストされ、工程#7に移行する。
【0048】
工程#7では、アドバタイズ信号を受信した携帯端末機器Sにおいて、電池交換ランプ10が点灯したことが所謂プッシュ通知として、表示部22に表示され、処理が終了する。
【0049】
工程#8では、携帯端末機器Sの交換情報取得部27において、加熱調理器GCの通信ユニット2から無線通信を介して送信されたデータ信号中の情報を基に、電池交換情報が取得され、当該電池交換情報が情報表示部28に送信され、
図3の工程#9へ移行する。
【0050】
工程#9では、情報表示部28において、乾電池1の交換タイミングに関する選択肢としての「今すぐ交換」及び「後で交換」という表示が表示部22に表示され、工程#10に移行する。
【0051】
工程#10では、ユーザによって「今すぐ交換」及び「後で交換」という選択肢のうちのいずれかが選択された場合に、選択結果取得部29において、選択結果が情報表示部28に送信され、情報表示部28において、ユーザによって「後で交換」が選択されたか否かを判定し、「後で交換」が選択されたと判定された場合には工程#11に移行し、「後で交換」が選択されていない(「今すぐ交換」が選択された)と判定された場合には工程#12に移行する。
【0052】
工程#11では、ユーザが「後で選択」を選択した後、一定時間経過したか否かが判定され、一定時間経過していると判定された場合には工程#12に移行し、一定時間経過していないと判定された場合には工程#11を繰り返す。
【0053】
工程#12では、情報表示部28において、乾電池1の交換方法が表示部22に表示される。
【0054】
このように、第1実施形態において、加熱調理器GCは、乾電池1の状態を取得し、取得した乾電池1の状態を基に乾電池1の交換の要否を判定して、電池交換ランプ10を点灯させるとともに、通信状態が、接続が途切れた状態である場合に、電池交換ランプ10が点灯したことを示す情報を含むアドバタイズ信号を通信ユニット2からブロードキャストすることができる。
【0055】
即ち、第1実施形態においては、携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2との接続が途切れた状態であっても、乾電池1が交換を要する状態になった際に、乾電池1が交換を要する状態になったことを示す情報として、電池交換ランプ10が点灯したことを示す情報を含む信号が、BLE通信に特有のアドバタイズ信号の形でブロードキャストされ、このアドバタイズ信号を受信した携帯端末機器Sにおいて、電池交換ランプ10が点灯したことを示す情報が所謂プッシュ通知の形式で表示部22に表示されるため、当該表示をユーザが見ることで、ユーザは乾電池1が交換を要する状態になったことを確認することができる。
【0056】
また、携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2とがBLEによる近距離無線通信によって通信を行うようにしていることで、省電力・省コストを実現している。
【0057】
また、第1実施形態において、携帯端末機器Sでは、アプリケーションプログラムによって、交換情報取得機能、情報表示機能及び選択結果取得機能が実現される。そして、アプリケーションが実行されることで、通信状態が、携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2とが正常に接続されている状態である場合に、加熱調理器GCの通信ユニット2から送信されたデータ信号を基にして、乾電池1が交換を要する状態になったことを示す電池交換情報を取得できる。そして、情報表示機能によって、乾電池1の交換タイミングをユーザが選択可能な選択肢を表示部22に表示させ、ユーザの選択に応じて、乾電池1の交換方法を表示部22に表示させるタイミングを変えることができる。
【0058】
即ち、第1実施形態においては、表示部22に表示された乾電池1の交換タイミングに関する選択肢(「今すぐ交換」及び「後で交換」)のうち、ユーザが「今すぐ交換」を選択した場合には、乾電池1の交換方法が表示部22に表示されるため、ユーザに乾電池1が交換を要する状態になったことを知らせることができ、表示される内容が乾電池1の交換方法であるため、ユーザは取扱説明書等を参照することなく、スムーズに交換作業を行うことができる。一方、加熱調理器GCを使用して調理を行っている最中に乾電池1の交換作業を行うことでガスバーナ11の火が消えるのを避ける必要があるため、ユーザが「後で交換」を選択した場合には、一定時間経過後に乾電池1の交換方法が表示部22に表示される。したがって、ユーザに乾電池1が交換を要する状態になったことを再度知らせることができる。
【0059】
〔第2実施形態〕
第2実施形態は、主として、通信制御部8が、電池交換要否判定部5から乾電池1が交換を要する状態にあるという判定結果を受信し、乾電池1が交換を要する状態にあることを示す情報を含むデータ信号を送信し、同じく乾電池1が交換を要する状態にあることを示す情報を含むアドバタイズ信号をブロードキャストする点、並びに、携帯端末機器Sが選択結果取得部29を備えていない点が第1実施形態と異なっている。以下、第2実施形態について説明する。
【0060】
第2実施形態において、電池交換要否判定部5は、判定結果を通信制御部8にも送信し、通信制御部8は、電池交換要否判定部5から乾電池1が交換を要する状態にあるという判定結果を受信した際に、記憶部9を参照して、通信状態が正常に接続されている状態、又は、接続が途切れた状態のいずれであるか判定する。
【0061】
本実施形態において、通信制御部8は、通信状態が正常に接続されている状態である場合、所定の信号強度(正常に接続されている状態において通常やりとりされる信号の強度)のデータ信号を携帯端末機器Sの通信ユニット21に送信するように加熱調理器GCの通信ユニット2の動作を制御する。尚、この場合にデータ信号のデータ部には、乾電池1が交換を要する状態になったことを示す情報が含まれている。
【0062】
また、通信制御部8は、通信状態が接続が途切れた状態にある場合には、上記データ信号と所定の信号強度のアドバタイズ信号をブロードキャストするように加熱調理器GCの通信ユニット2の動作を制御する。尚、この場合にアドバタイズ信号のデータ部には、乾電池1が交換を要する状態になったことを示す情報が含まれている。
【0063】
本実施形態において、携帯端末機器Sの情報表示部28は、交換情報取得部27から送信された電池交換情報に関する表示として、乾電池1の交換方法を表示部22に表示させる。
【0064】
次に、第2実施形態において、乾電池1が交換を要する状態になったことをユーザに通知する過程について、
図4を参照しつつ説明する。
【0065】
まず、
図4の工程#21では、電池状態取得部4において、乾電池1の電圧を検出して、検出結果が電池交換要否判定部5に送信され、工程#22に移行する。
【0066】
次に、工程#22では、電池交換要否判定部5において、乾電池1の電圧の検出結果が限界電圧未満かであるか否かを基に、電池の交換の要否を判定し、電池が交換を要する状態であると判定された場合には工程#23に移行し、交換を要しない状態であると判定された場合には、工程#21へ戻る。
【0067】
工程#23では、通信制御部8において、記憶部9が参照され、格納された最新の通信状態が、携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2とが正常に接続されている状態であるか否かが判定され、正常に接続されている状態であると判定された場合には工程#24に移行し、正常に接続されていないと判定された場合には工程#27へ移行する。
【0068】
工程#24では、通信制御部8において、乾電池1が交換を要する状態になったことを示す情報を含むデータ信号を所定の信号強度で携帯端末機器Sの通信ユニット21に送信するように通信ユニット2の動作が制御され、上記データ信号が送信され、工程#25に移行する。
【0069】
工程#25では、携帯端末機器Sの交換情報取得部27において、加熱調理器GCの通信ユニット2から無線通信を介して送信されたデータ信号中の情報を基に、電池交換情報が取得され、当該電池交換情報が情報表示部28に送信され、工程#26へ移行する。
【0070】
工程#26では、情報表示部28において、乾電池1の交換方法が表示部22に表示され、処理が終了する。
【0071】
一方、工程#23で、正常に接続されていないと判定された場合、工程#27では、通信制御部8において、乾電池1が交換を要する状態になったことを示す情報を含むアドバタイズ信号を所定の信号強度でブロードキャストするように通信ユニット2の動作が制御され、上記アドバタイズ信号がブロードキャストされ、工程#28に移行する。
【0072】
工程#28では、アドバタイズ信号を受信した携帯端末機器Sにおいて、乾電池1が交換を要する状態になったことが所謂プッシュ通知として、表示部22に表示され、処理が終了する。
【0073】
このように、第2実施形態において、加熱調理器GCは、乾電池1の状態を取得し、取得した乾電池1の状態を基に乾電池1の交換の要否を判定して、通信状態が、接続が途切れた状態である場合に、乾電池1が交換を要する状態になったことを示す情報を含むアドバタイズ信号を通信ユニット2からブロードキャストすることができる。
【0074】
即ち、第2実施形態においては、携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2との接続が途切れた状態であっても、乾電池1が交換を要する状態になった際に、乾電池1が交換を要する状態になったことを示す情報を含む信号が、BLE通信に特有のアドバタイズ信号の形でブロードキャストされ、このアドバタイズ信号を受信した携帯端末機器Sにおいて、乾電池1が交換を要する状態になったことを示す情報が所謂プッシュ通知の形式で表示部22に表示されるため、当該表示をユーザが見ることで、ユーザは乾電池1が交換を要する状態になったことを確認することができる。
【0075】
また、第2実施形態において、携帯端末機器Sでは、アプリケーションプログラムによって、交換情報取得機能及び情報表示機能が実現される。そして、アプリケーションプログラムが実行されることで、通信状態が、携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2とが正常に接続されている状態である場合に、加熱調理器GCの通信ユニット2から送信されたデータ信号を基にして、乾電池1が交換を要する状態になったことを示す電池交換情報を取得できる。そして、情報表示機能によって、乾電池1の交換方法を表示部22に表示させることができる。したがって、当該表示をユーザが見ることで、ユーザは乾電池1が交換を要する状態になったことを確認でき、表示される内容が乾電池1の交換方法であるため、ユーザは取扱説明書等を参照することなく、スムーズに交換作業を行うことができる。
【0076】
〔別実施形態〕
〔1〕上記各実施形態では、携帯端末機器Sの通信ユニット21と加熱調理器GCの通信ユニット2とが正常に接続されている場合に、最終的に乾電池1の交換方法を表示するようにしているがこれに限られるものではなく、単に乾電池1が交換を要する状態になったことを表示するようにしてもよい。
【0077】
〔2〕上記各実施形態においては、乾電池1の電圧を基に乾電池1の交換の要否を判定するようにしているが、これに限られるものではなく、乾電池1の劣化状態を把握できる情報を基に交換の要否を判定するようにしても良い。
【0078】
〔3〕上記第1実施形態においては、電池交換ランプ10が点灯したことを示す情報、第2実施形態においては、乾電池1が交換を要する状態になったことを示す情報をそれぞれ乾電池1が交換を要する状態になったことを示す信号として含むデータ信号及びアドバタイズ信号を送信するようにしているが、これに限られるものではなく、乾電池1が交換を要する状態になったことを示す情報は、例えば、乾電池1の電圧が低下したことを示す情報であっても良い。
【0079】
〔4〕上記第1実施形態においては、電池交換ランプ10が点灯したことを示す情報、第2実施形態においては、乾電池1が交換を要する状態になったことを示す情報をそれぞれ乾電池1が交換を要する状態になったことを示す信号として含むアドバタイズ信号をブロードキャストし、当該アドバタイズ信号を受信した携帯端末機器Sにおいて、これらの情報がプッシュ通知として表示部22に表示されるようにしているが、これに限られるものではない。
例えば、アドバタイズ信号に、乾電池1の交換方法を表示部22に表示するための情報や、乾電池1の交換方法が掲載されたウェブページへアクセスするためのURLなどを表示部22に表示するための情報を含め、当該アドバタイズ信号を受信した携帯端末機器Sにおいて、乾電池1の交換方法やURLをプッシュ通知として表示部22に表示させるようにしても良い。
【0080】
〔5〕上記第1実施形態では、ユーザが「後で選択」を選択した後、一定時間経過した時点でリマインド通知を表示するようにしているが、例えば、加熱調理器GCの電源がオフ状態にされた時点やアプリケーションが終了された時点でリマインド通知を表示するようにしても良い。
【0081】
〔6〕上記各実施形態(別実施形態を含む)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明は、乾電池が交換を要する状態になったことをユーザに知らせることができる加熱調理器に利用できる。
【符号の説明】
【0083】
1 乾電池
2 通信ユニット(通信手段)
3 制御装置
4 電池状態取得部
5 電池交換要否判定部
6 報知制御部
7 通信状態監視部
8 通信制御部
10 電池交換ランプ(報知手段)
GC 加熱調理器
S 携帯端末機器