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特許7191083充電装置のテストボード、テストシステム及びテスト方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-08
(45)【発行日】2022-12-16
(54)【発明の名称】充電装置のテストボード、テストシステム及びテスト方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20221209BHJP
   G01R 31/00 20060101ALI20221209BHJP
   G01R 31/28 20060101ALI20221209BHJP
【FI】
H02J7/00 Q
H02J7/00 S
H02J7/00 301A
G01R31/00
G01R31/28 H
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020504332
(86)(22)【出願日】2018-09-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-01-21
(86)【国際出願番号】 CN2018109078
(87)【国際公開番号】W WO2020062235
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2020-01-29
【審判番号】
【審判請求日】2022-01-11
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】ティエン、チェン
【合議体】
【審判長】土居 仁士
【審判官】寺谷 大亮
【審判官】角田 慎治
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0346025(US,A1)
【文献】特開2016-158364(JP,A)
【文献】特開2013-94048(JP,A)
【文献】特開2013-110775(JP,A)
【文献】国際公開第2013/128987(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J7/00-7/12
H02J7/34-7/36
G01R31/00-31/01
G01R31/24-31/25
G01R31/28-31/3193
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電装置のテストボードであって、
充電装置と負荷モジュールとにそれぞれ接続される接続回路であって、前記充電装置が前記接続回路を介して前記負荷モジュールとテスト回路を形成するようにする接続回路と、
上位コンピュータと通信する第1の通信モジュールと、
前記充電装置と通信する第2の通信モジュールと、
前記第1の通信モジュールと第2の通信モジュールとに接続され、前記第1の通信モジュールを介して前記上位コンピュータによって送信された命令情報を受信し、前記テストボード又は前記充電装置がテスト命令を実行するように、前記命令情報に基づいて対応する前記テスト命令を生成する制御モジュールと、を含
前記テストボードが前記テスト命令を実行する場合、前記テスト命令に基づいて指示された異常状態を実行し、前記充電装置の作動状態情報を採集し、前記作動状態情報は、前記充電装置が保護状態に進入したか否かを示すものである、
ことを特徴とする充電装置のテストボード。
【請求項2】
前記テストボード又は前記充電装置が前記テスト命令を実行した後、前記制御モジュールは、前記充電装置の状態情報を取得し、前記充電装置の状態情報に基づいて前記テスト命令のテスト結果を決定し、前記上位コンピュータに前記テスト結果を送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置のテストボード。
【請求項3】
前記テストボード又は前記充電装置が前記テスト命令を実行した後、前記制御モジュールは、前記充電装置の状態情報を取得し、前記上位コンピュータが前記充電装置の状態情報に基づいて前記テスト命令のテスト結果を決定するように、前記上位コンピュータに前記充電装置の状態情報を送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置のテストボード。
【請求項4】
前記充電装置が前記テスト命令を実行する場合、前記制御モジュールは、前記第2の通信モジュールを介して前記充電装置に前記テスト命令を送信し、前記充電装置の出力状態情報を採集し、前記出力状態情報は、前記充電装置が前記テスト命令に基づいて作動する際の出力状態を示すものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置のテストボード。
【請求項5】
前記接続回路は、第1の電源線と第2の電源線とを含み、
前記第1の電源線は、一端が前記負荷モジュールの正極に接続され、他端が前記充電装置の正の電源線に接続され、
前記第2の電源線は、一端が前記負荷モジュールの負極に接続され、他端が前記充電装置の負の電源線に接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置のテストボード。
【請求項6】
前記接続回路は、前記第1の電源線又は前記第2の電源線に接続されるスイッチングトランジスタをさらに含み、前記スイッチングトランジスタの制御電極は、前記制御モジュールに接続され、前記制御モジュールは、スイッチングトランジスタのオン又はオフを制御することによって前記充電装置から前記負荷モジュールへのテスト回路のオン又はオフを制御する、
ことを特徴とする請求項に記載の充電装置のテストボード。
【請求項7】
前記接続回路は、前記第1の電源線又は前記第2の電源線に直列接続されるサンプリング抵抗をさらに含み、前記サンプリング抵抗の両端は、前記制御モジュールにさらに接続される、
ことを特徴とする請求項に記載の充電装置のテストボード。
【請求項8】
前記負荷モジュールは電子負荷を含み、
前記制御モジュールは外部電源に接続されるように構成され、前記外部電源が前記制御モジュールに電力を供給する、
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置のテストボード。
【請求項9】
前記負荷モジュールはプログラマブル電源であり、前記プログラマブル電源はさらに前記制御モジュールに電力を供給する、
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置のテストボード。
【請求項10】
前記第2の通信モジュールは、第1の通信線を介して前記充電装置と通信し、前記第1の通信線と、前記第1の電源線と、前記第2の電源線とは、同一のケーブルに設けられる、
ことを特徴とする請求項に記載の充電装置のテストボード。
【請求項11】
テストシステムであって、
負荷モジュールと、
テストボードと、
前記テストボードを介して前記負荷モジュールとテスト回路を形成し、さらに前記テストボードと通信する充電装置と、
前記テストボードと通信する上位コンピュータと、を含み、
前記テストボードは、前記上位コンピュータによって送信された命令情報を受信し、前記命令情報に基づいてテスト命令を生成することで、前記テストボード又は前記充電装置が前記テスト命令を実行し、
前記テストボードが前記テスト命令を実行する場合、前記テスト命令に基づいて指示された異常状態を実行し、前記充電装置の作動状態情報を採集し、前記作動状態情報は、前記充電装置が保護状態に進入したか否かを示すものである
ことを特徴とするテストシステム。
【請求項12】
テストボードに適用される充電装置のテスト方法であって、
前記テストボードを介して、充電装置と負荷モジュールとの間でテスト回路を形成するステップと、
前記テストボードが上位コンピュータによって送信された命令情報を受信するステップと、
前記テストボードが前記命令情報に基づいてテスト命令を生成するステップと、
前記テストボード又は前記充電装置がテスト命令を実行するステップと、
前記テストボードが前記テスト命令を実行する場合、前記テスト命令に基づいて指示された異常状態を実行し、前記充電装置の作動状態情報を採集するステップと、
を含
前記作動状態情報は、前記充電装置が保護状態に進入したか否かを示すものである、
ことを特徴とする充電装置のテスト方法。
【請求項13】
前記テストボード又は前記充電装置が前記テスト命令を実行するステップの後、
前記テストボードが前記充電装置の状態情報を取得するステップと、
前記テストボードが前記充電装置の状態情報に基づいて前記テスト命令のテスト結果を決定するステップと、
前記テストボードが前記上位コンピュータに前記テスト結果を送信するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の充電装置のテスト方法。
【請求項14】
前記テストボード又は前記充電装置が前記テスト命令を実行するステップの後、
前記テストボードが前記充電装置の状態情報を取得するステップと、
前記テストボードが前記上位コンピュータに前記充電装置の状態情報を送信するステップと、
前記上位コンピュータが前記充電装置の状態情報に基づいて前記テスト命令のテスト結果を決定するステップと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の充電装置のテスト方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、充電技術の分野に関し、特に、充電装置のテストボード、テストシステム及びテスト方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術では、通常、手動で異常を発生させ、人為的に異常状態を判断し、アダプタなどの充電装置をテストする。しかし、関連技術に存在する問題は、手動でテストするのに、煩雑で手間がかかり、全テストを完了するのに時間がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本出願は、自動テストを実現することができる充電装置のテストシステム及び方法を提供し、操作が簡単になり、時間と労力が節約される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の側面において、本出願の実施例充電装置のテストボードを提供し充電装置のテストボードは、充電装置と負荷モジュールとにそれぞれ接続される接続回路であって、前記充電装置が前記接続回路を介して前記負荷モジュールとテスト回路を形成するようにする接続回路と、上位コンピュータと通信する第1の通信モジュールと、前記充電装置と通信する第2の通信モジュールと、前記第1の通信モジュールと第2の通信モジュールとに接続され、前記第1の通信モジュールを介して前記上位コンピュータによって送信された命令情報を受信し、前記テストボード又は前記充電装置が前記テスト命令を実行するように、前記命令情報に基づいて対応するテスト命令を生成する制御モジュールと、を含む。
【0005】
本出願の実施例によって提供される充電装置のテストボードによれば、充電装置は、接続回路を介して、負荷モジュールとテスト回路を形成し、制御モジュールは、第1の通信モジュールを介して上位コンピュータと通信し、第2の通信モジュールを介して充電装置と通信し、制御モジュールは、第1の通信モジュールを介して上位コンピュータによって送信された命令情報を受信し、テストボード又は充電装置がテスト命令を実行するように、命令情報に基づいて対応するテスト命令を生成することによって、自動テストを実現することができ、操作が簡単になり、時間と労力が節約され、テスト全体に係る時間を短縮することができる。
【0006】
本出願の一実施例によれば、前記テストボード又は前記充電装置が前記テスト命令を実行した後、前記制御モジュールは、前記充電装置の状態情報を取得し、前記充電装置の状態情報に基づいて前記テスト命令のテスト結果を決定し、及び前記上位コンピュータに前記テスト結果を送信するためにも用いられる。
【0007】
本出願の一実施例によれば、前記テストボード又は前記充電装置が前記テスト命令を実行した後、前記制御モジュールは、前記充電装置の状態情報を取得し、前記上位コンピュータが前記充電装置の状態情報に基づいて前記テスト命令のテスト結果を決定するように、前記上位コンピュータに前記充電装置の状態情報を送信するためにも用いられる。
【0008】
本出願の一実施例によれば、前記制御モジュールが前記テスト命令を実行する場合、前記テスト命令に基づいて指示された異常状態をシミュレーションし、前記充電装置の作動状態情報を採集し、前記作動状態情報は、前記充電装置が保護状態に進入したか否かを示すものである。
【0009】
本出願の一実施例によれば、前記充電装置が前記テスト命令を実行する場合、前記制御モジュールは、前記第2の通信モジュールを介して前記充電装置に前記テスト命令を送信し、前記充電装置の出力状態情報を採集し、前記出力状態情報は、前記充電装置が前記テスト命令に基づいて作動する際の出力状態を指示するために用いられる。
【0010】
本出願の一実施例によれば、前記接続回路は、第1の電源線と第2の電源線とを含み、前記第1の電源線は、一端が前記負荷モジュールの正極に接続され、他端が前記充電装置の正の電源線に接続され、前記第2の電源線は、一端が前記負荷モジュールの負極に接続され、他端が前記充電装置の負の電源線に接続される。
【0011】
本出願の一実施例によれば、前記接続回路は、前記第1の電源線又は前記第2の電源線に直列接続されるスイッチングトランジスタをさらに含み、前記スイッチングトランジスタの制御電極は、前記制御モジュールに接続され、前記制御モジュールは、スイッチングトランジスタのオン又はオフを制御することによって前記充電装置から前記負荷モジュールへのテスト回路のオン又はオフを制御する。
【0012】
本出願の一実施例によれば、前記接続回路は、前記第1の電源線又は前記第2の電源線に直列接続されるサンプリング抵抗をさらに含み、前記サンプリング抵抗の両端は、前記制御モジュールにさらに接続される。
【0013】
本出願の一実施例によれば、前記負荷モジュールは電子負荷を含み、前記制御モジュールは外部電源に接続されて、前記外部電源が前記制御モジュールに電力を供給するようにする。
【0014】
本出願の一実施例によれば、前記負荷モジュールはプログラマブル電源であり、前記プログラマブル電源はさらに前記制御モジュールに電力を供給する。
【0015】
本出願の一実施例によれば、前記第2の通信モジュールは、第1の通信線を介して前記充電装置と通信し、前記第1の通信線と、前記第1の電源線と、前記第2の電源線とは、同一のケーブルに設けられる。
【0016】
第2の側面において、本出願の実施例テストシステムを提供しテストシステムは、負荷モジュールと、第1の側面の実施例に記載のテストボードと、前記テストボードを介して前記負荷モジュールとテスト回路を形成し、さらに前記テストボードと通信する充電装置と、前記テストボードと通信する上位コンピュータと、を含む。
【0017】
本出願の実施例によって提供される充電装置のテストシステムによれば、自動テストを実現することができ、操作が簡単になり、時間と労力が節約され、テスト全体に係る時間を短縮することができる。
【0018】
第3の側面において、本出願の実施例充電装置のテスト方法を提供し、前記テスト方法は、テストボードを介して、充電装置と負荷モジュールとの間でテスト回路を形成するステップと、テストボードは上位コンピュータによって送信された命令情報を受信するステップと、テストボード命令情報に基づいてテスト命令を生成するステップと、テストボード又は前記充電装置がテスト命令を実行するステップと、を含む。
【0019】
本出願の実施例によって提供される充電装置のテスト方法によれば、充電装置は、接続回路を介して、負荷モジュールとテスト回路を形成し、テストボードは、上位コンピュータと通信し、さらに、充電装置と通信し、テストボードは、上位コンピュータによって送信された命令情報を受信し、テストボード又は充電装置がテスト命令を実行するように、命令情報に基づいて対応するテスト命令を生成することによって、自動テストを実現することができ、操作が簡単になり、時間と労力が節約され、テスト全体に係る時間を短縮することができる。
【0020】
本出願の一実施例によれば、前記テストボード又は前記充電装置が前記テスト命令を実行した後、前記充電装置の状態情報を取得するステップと、前記充電装置の状態情報に基づいて前記テスト命令のテスト結果を決定するステップと、前記上位コンピュータに前記テスト結果を送信するステップと、をさらに含む。
【0021】
本出願の一実施例によれば、前記テストボード又は前記充電装置が前記テスト命令を実行した後、前記充電装置の状態情報を取得するステップと、前記上位コンピュータが前記充電装置の状態情報に基づいて前記テスト命令のテスト結果を決定するように、前記上位コンピュータに前記充電装置の状態情報を送信するステップと、をさらに含む。
【0022】
本出願の一実施例によれば、前記制御モジュールが前記テスト命令を実行する場合、前記方法は、前記テスト命令に基づいて指示された異常状態をシミュレーションし、前記充電装置の作動状態情報を採集するステップをさらに含み、前記作動状態情報は、前記充電装置が保護状態に進入した否かを示すものである。
【0023】
本出願の一実施例によれば、前記充電装置が前記テスト命令を実行する場合、前記方法は、前記充電装置に前記テスト命令を送信し、前記充電装置の出力状態情報を採集するステップをさらに含み、前記出力状態情報は、前記充電装置が前記テスト命令に基づいて作動する際の出力状態を指示するために用いられる。
【0024】
本出願の付加的な特徴及び利点は、一部が以下の説明において示され、一部が以下の説明により明らかになり、又は本出願の実践により理解される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本出願の上記及び/又は付加的な特徴及び利点は、図面を参照して実施例について以下に説明することにより、明らかになり、理解されやすくなる。
図1】本出願の実施例の充電装置のテストボードのブロック概略図である。
図2】本出願の一実施例の充電装置のテストボードのブロック概略図である。
図3】本出願の別の実施例の充電装置のテストボードのブロック概略図である。
図4】本出願のもう一つの実施例の充電装置のテストボードのブロック概略図である。
図5】本出願の実施例の充電装置のテストシステムのブロック概略図である。
図6】本出願の実施例の充電装置のテスト方法の概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本出願の実施例を詳細に説明する。前記実施例における例が図面に示され、同一又は類似する符号は、常に同一又は類似する素子、或いは、同一又は類似する機能を有する素子を示す。以下に、図面を参照しながら説明される実施例は例示的なものであり、本出願を解釈するためだけに用いられ、本出願を限定するものと理解してはいけない。
【0027】
以下、図面を参照して本出願の実施例の充電装置のテストボード、テストシステム及びテスト方法を説明し、当該充電装置のテストボード、テストシステム及びテスト方法は、充電装置をテストするために用いられる。
【0028】
本出願の実施例において、充電装置は、電子機器に充電するために使用されることができる。電子機器は、端末を指すことができ、当該「端末」は、スマートフォン、コンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、ウェアラブルデバイス、ブルートゥースヘッドセット、ゲーム機器、撮像デバイスなどを含むことができるが、これらに限定されない。充電装置は、アダプタ、モバイル電源(モバイルバッテリ)、車載充電器などの端末に充電する機能を有する機器であってもよい。アダプタを例として、充電装置は、VOOCアダプタであってもよく、VOOCアダプタの充電回路は、充電インターフェースを介して電子機器のバッテリに直接に接続することができる。
【0029】
充電装置の安全性と信頼性とを確保するために、充電装置は、通常、過電圧過電流過熱の保護、回路インピーダンス異常の保護、スイッチングトランジスタ異常の保護などの、安全保護機構が設けられていることが理解されたい。これにより、実際の使用中に、充電装置に何らかの異常状態が発生すると、充電装置は保護状態に進入する。
【0030】
このために、本出願の実施例の充電装置のテストシステムは、テストボードを介して電子機器の状態をシミュレーションし、充電装置とリアルタイムで通信し、意図的に異常状態を作成し、充電装置の状態をリアルタイムでモニタリングし、充電装置が異常時に対応する保護状態に進入したか否かを判断することによって、各保護機能の有效性を検証する。
【0031】
以下、図1~4を参照して本出願の実施例の充電装置のテストボードを詳細に説明する。
【0032】
図1に示すように、本出願の実施例の充電装置のテストボード100は、接続回路10と、第1の通信モジュール20と、第2の通信モジュール30と、制御モジュール40とを含む。
【0033】
接続回路10は、充電装置200と負荷モジュール300とにそれぞれ接続され、充電装置200は、接続回路10を介して、負荷モジュール300とテスト回路を形成する。すなわち、充電装置200によって出力される電流は、テストボード20の接続回路10を介して負荷モジュール300に流れ、電流方向は、図1の矢印方向に示される。
【0034】
第1の通信モジュール20は上位コンピュータ400と通信し、第2の通信モジュール30は充電装置200と通信し、制御モジュール40は、第1の通信モジュール20と第2の通信モジュール30とに接続される。つまり、制御モジュール40は、第1の通信モジュール20を介して、上位コンピュータ400によって送信された情報を受信することができ、上位コンピュータ400に情報を送信することもでき、同様に、制御モジュール40は、第2の通信モジュール30を介して充電装置200によって送信された情報を受信することができ、充電装置200に情報を送信することもできる。
【0035】
なお、負荷モジュール10は、バッテリなしの負荷であってもよく、テストボード20は、負荷モジュール10と結合して電子機器の状態をシミュレーションすることができ、例えば、テストボード20を介して電子機器の急速充電中のバッテリの状態をシミュレーションし、バッテリの状態は、バッテリ電流、バッテリ電圧などを含み、その後、テストボード20は、シミュレーションされたバッテリ状態を充電装置30に再び報告し、充電装置30は、テストボード20によって報告されたバッテリ状態に基づいて充電プロセスをシミュレーションすることができる。
【0036】
テスト中に、制御モジュール40は、第1の通信モジュール20を介して上位コンピュータ400によって送信された命令情報を受信し、命令情報に基づいて対応するテスト命令を生成して、テストボード100又は充電装置200が命令をテストするようにすることができる。
【0037】
一例として、上位コンピュータ400は、テストボード100に命令情報を送信することができ、当該命令情報は、現在のテストタイプを指示するために用いられ、例えば、現在のテストタイプは、過電圧テスト、過熱テスト、回路インピーダンステストなどを含むことができる。制御モジュール40は、第1の通信モジュール20を介して上位コンピュータ400によって送信された命令情報を受信し、命令情報に基づいて現在のテストタイプを決定し、現在のテストタイプに基づいて対応するテスト命令を生成する。その後、生成されたテスト命令の実行主体を決定し、例えば、当該テスト命令の実行主体が充電装置200である場合、制御モジュール40は、第2の通信モジュール30を介して充電装置200にテスト命令を送信することができ、充電装置がテストタイプに対応するテストを実現するように、充電装置200当該テスト命令を実行し、また、当該テスト命令の実行主体がテストボード100である場合、制御モジュール40は、充電装置がテストタイプに対応するテストを実現するように、当該テスト命令を直接に実行することができる。
【0038】
これにより、自動テストを実現することができ、操作が簡単になり、時間と労力が節約され、テスト全体に係る時間を短縮することができる。
【0039】
充電装置200に対して複数のテストが必要な場合、上位コンピュータ400は、設定されたテストタイミングシーケンスによって、順次に複数の命令情報を送信することができ、テストボード100は、命令情報を受信したごとに、受信された命令情報に基づいて対応するテスト命令を生成して、対応するテストに基づいてテストすることができることを理解されたい。また、現在のテストが完了した後、上位コンピュータ400は、自動的に又はユーザが入力した命令に基づいて次の命令情報を送信することができる。これにより、テスト全体を自動的に実現することができ、時間と労力が節約され、テスト全体に係る時間を短縮することができる。
【0040】
本出願のいくつかの実施例では、テストボード100又は充電装置100がテスト命令を実行した後、制御モジュール40は、さらに、充電装置200の状態情報を取得し、充電装置200の状態情報に基づいてテスト結果のテスト結果を決定し、及び上位コンピュータ400にテスト結果を送信するために用いられる。
【0041】
本出願のいくつかの実施例では、テストボード100又は充電装置200がテスト命令を実行した後、制御モジュール40は、さらに、充電装置200の状態情報を取得し、上位コンピュータ400に充電装置200の状態情報を送信して、上位コンピュータ400が充電装置200の状態情報に基づいてテスト結果を決定するようにするために用いられる。
【0042】
一例として、充電装置200の状態情報は、保護状態などの作動状態信号と、出力電圧、出力電流などの出力状態情報と、を含むことができる。
【0043】
具体的には、テストボード100がテスト命令を実行する場合、テスト命令に基づいて指示された異常状態をシミュレーションし、充電装置200の作動状態情報を採集し、作動状態情報は、充電装置40が保護状態に進入したか否かを示すものである。
【0044】
上位コンピュータ400は、テストボード100に命令情報を送信することができ、命令情報はテストタイプを指示することができ、テストボード100の制御モジュール40は、第2の通信モジュール30を介して命令情報を受信した後、受信された命令情報に基づいて対応するテスト命令を生成することができ、その後、制御モジュール40は、当該テスト命令を実行して、当該テスト命令に基づいて指示された異常状態をシミュレーションすることができ、充電装置200は、接続回路10を介して、負荷モジュール300とテスト回路を形成するため、充電装置200は、当該異常状態を検出して、当該異常状態の保護機能が正常な場合に保護状態に進入することができることを理解されたい。
【0045】
次に、テストボード100は、第2の通信モジュール30を介して充電装置200の作動状態情報、すなわち充電装置200が保護状態に進入したか否かの情報を受信する。テストボード100は、自身で作動状態情報に基づいて充電装置200が保護状態に進入したか否かを判断したり、又は作動状態情報を上位コンピュータ400に送信し、上位コンピュータ400によって充電装置200が保護状態に進入したか否かを判断したりすることができる。充電装置が保護状態に進入した場合、充電装置は、当該異常保護機能を有するか、又は当該異常保護機能が有效であるかを確認し、充電装置が保護状態に進入してない場合、充電装置は、当該異常保護機能を有していないか、又は当該異常保護機能が失効であるかを確認する。
【0046】
一例として、充電装置200から負荷モジュール300への回路インピーダンスの保護機能テストを例とすると、回路インピーダンス保護機能テストする場合、制御モジュール40は、テスト命令に基づいて回路インピーダンス異常状態をシミュレーションすることができ、すなわち制御モジュール40は、充電装置200にテストバッテリ電圧VBATを送信することができ、充電装置200は、テストボード100によって報告されたテストバッテリ電圧VBATを受信することができ、テストバッテリ電圧VBATに基づいて充電装置200から負荷モジュール300への回路インピーダンスを算出し、充電装置200から負荷モジュール300への回路インピーダンスに基づいて充電装置200の作動状態(正常作動状態、保護状態などを含むが、これらに限定しない)を制御する。すなわち、回路インピーダンスが予め設定されたインピーダンスより大きい場合、充電装置200は保護状態に進入し、回路インピーダンスが予め設定されたインピーダンス以上である場合、充電装置200は正常作動状態にある。
【0047】
このとき、テストボード100は、第2の通信モジュール30を介して充電装置200の作動状態を取得し、自身で作動状態情報に基づいて充電装置200が保護状態に進入したか否かを判断したり、又は作動状態情報を上位コンピュータ400に送信し、上位コンピュータ400によって充電装置200が保護状態に進入したか否かを判断したりする。充電装置が保護状態に進入する場合、テストボード100又は上位コンピュータ400は、充電装置が回路インピーダンス保護機能を有するか、又は回路インピーダンス保護機能が有效であるかを確認し、充電装置が保護状態に進入してない場合、テストボード100又は上位コンピュータ400は、充電装置が回路インピーダンス保護機能を有していないか、又は回路インピーダンス保護機能が失効であるかを確認する。
【0048】
なお、充電装置200は、充電装置200の充電電圧、テストボード100によって報告されたテストバッテリ電圧VBAT、充電装置200の充電電流に基づいて充電装置200から負荷モジュール300への回路インピーダンスを算出することができる。すなわち、充電装置30は、以下の式に基づいて充電装置30から負荷モジュール10への回路インピーダンスを算出することができる。
R=(VBUS-VBAT)/I
Rは充電装置30から負荷モジュール10への回路インピーダンスであり、VBUSは充電装置30の充電電圧であり、VBATはテストボード20によって報告されたテストバッテリ電圧であり、Iは充電装置30の充電電流である。
【0049】
また、制御モジュール40は、テストボードにおける電圧をサンプリングし、テストボードにおける電圧V-ADC、アナログインピーダンス増加値△R、充電装置30の充電電流Iに基づいて、テストバッテリ電圧VBATを算出することができる。アナログインピーダンス増加値△Rは、予め設定されたインピーダンス以上である。すなわち、制御モジュール40は、以下の式に基づいてテストバッテリ電圧を算出することができる。
VBAT=V-ADC-△R*I
VBATはテストバッテリ電圧であり、V-ADCはテストボード20における電圧であり、△Rはアナログインピーダンス増加値であり、Iは充電装置30の充電電流である。
【0050】
具体的には、充電装置200がテスト命令を実行する場合、制御モジュール40は、第2の通信モジュール30を介して充電装置200にテスト命令を送信し、充電装置200の出力状態情報を採集し、出力状態情報は、充電装置200テスト命令に基づいて作動する際の出力状態を指示するために用いられる。
【0051】
上位コンピュータ400は、テストボード100に命令情報を送信することができ、命令情報はテストタイプを指示することができ、テストボード100の制御モジュール40は、第2の通信モジュール30を介して命令情報を受信した後、受信された命令情報に基づいて対応するテスト命令を生成することができ、その後、制御モジュール40は、第2の通信モジュール30を介して充電装置200に当該テスト命令を送信することができ、充電装置200は、当該テスト命令を実行して、あるテスト状態に進入することができることを理解されたい。
【0052】
次に、テストボード100は、第2の通信モジュール30を介して、充電装置200の出力電圧、出力電流などの充電装置200の出力状態情報を受信することができる。テストボード100は、自身で出力状態情報に基づいて充電装置200の出力状態情報がテスト要求を満たすか否かを判断したり、又は出力状態情報を上位コンピュータ400に送信して、上位コンピュータ400によって充電装置200の出力状態情報がテスト要求を満たすか否かを判断したりすることができる。
【0053】
一例として、消費電力テストを例とすると、消費電力テストする場合、制御モジュール40は、充電装置200にテスト命令を送信することができ、充電装置200は、テスト命令に基づいてあるテストシーンに進入することができ、テストボード100は、第2の通信モジュール30を介して、電圧電流などの充電装置200の出力状態を取得することができる。テストボード100は、自身で出力状態情報に基づいて、充電装置200が消費電力テスト要求を満たすか否かを判断したり、又は出力状態情報を上位コンピュータ400に送信して、上位コンピュータ400によって消費電力テスト要求を満たすか否かを判断したりすることができる。
【0054】
以下、テストボード200の具体的な構造を説明する。
【0055】
図2乃至4に示すように、接続回路10は、第1の電源線101と第2の電源線102とを含むことができる。
【0056】
また、充電装置200は電源線を有することができ、充電装置200は、電源線を介して外部に電気エネルギーを出力することができ、例えば、電子機器のバッテリに充電したり、又は負荷モジュール300に電気エネルギーを伝送したりする。具体的には、充電装置200の電源線は、正の電源線301aと負の電源線301bとを含むことができる。その中、第1の電源線101は、一端が負荷モジュール300の正極に接続され、他端が充電装置200の正の電源線301aに接続され、第2の電源線102は、一端が負荷モジュール300の負極に接続され、他端が充電装置200の負の電源線301bに接続される。
【0057】
正の電源線301aは、充電装置200の充電回路303の正出力端+に接続されることもでき、負の電源線301bは、充電装置200の充電回路303の負出力端-に接続されることもできる。
【0058】
電流は、充電装置200の充電回路303の正出力端+から流出し、順次に正の電源線301aと第1の電源線101を通過して負荷モジュール300の正極に流入し、その後、負荷モジュール300の正極から流出し、順次に第2の電源線102と負の電源線301bを通過して充電装置200の充電回路303の負出力端-に流れることを理解されたい。
【0059】
一例として、充電装置200が電子機器に接続される場合、正の電源線301aと負の電源線301bは、バッテリの正極と負極にそれぞれ接続されて、電子機器のバッテリに充電することができる。
【0060】
図4によれば、接続回路10はスイッチングトランジスタ103をさらに含み、スイッチングトランジスタ103は、第1の電源線101又は第2の電源線102に接続され、制御モジュール40は、スイッチングトランジスタ103の制御電極に接続され、制御モジュール40は、スイッチングトランジスタ103のオン又はオフを制御することによって充電装置200から負荷モジュール300へのテスト回路のオン又はオフを制御する。
【0061】
スイッチングトランジスタ103がオンになる場合、充電装置200から負荷モジュール100へのテスト回路はオンになり、充電装置200は、負荷モジュール300に電気エネルギーを出力し、スイッチングトランジスタ103がオフになる場合、充電装置200から負荷モジュール300へのテスト回路は遮断され、充電装置200は、負荷モジュール300に電気エネルギーを出力することを停止することを理解されたい。
【0062】
制御モジュール40は、スイッチングトランジスタ103の制御電極に接続され、充電装置200がテストする場合、スイッチングトランジスタ103は、制御モジュール40の制御でオンになることができる。スイッチングトランジスタ40は、MOSトランジスタ又は三極管であってもよい。制御モジュール40は、MCU(Micro-controller Unit、マイクロ制御ユニット)であってもよい。
【0063】
具体的には、MOSトランジスタを例として、MOSトランジスタは、第1の電源線101に配置され、MOSトランジスタのドレインは、充電装置200の近くに設置することができ、MOSトランジスタのソースは、充電装置200から離れて設置することができる。
【0064】
図4によれば、接続回路40は、第1の電源線101又は第2の電源線102に直列に接続されるサンプリング抵抗R1をさらに含むことができ、サンプリング抵抗R1の両端は、制御モジュール40にも接続される。つまり、制御モジュール40は、サンプリング抵抗R1を介して第1の電源線101又は第2の電源線102上の電流をサンプリングすることができ、制御モジュール40は、当該電流をテスト回路の電流とすることによって、当該電流に基づいて充電装置200を制御してもよいし、電流が予め設定された電流より大きい時にスイッチングトランジスタ103を制御することによって、過電流保護を実現してもよい。
【0065】
本出願のいくつかの実施例では、負荷モジュール300は、電子負荷又はプログラム電源であってもよい。その中、電子負荷は、定電流モード又は定電圧モードになることができる。プログラマブル電源は、負荷とするともに、外部へ電力を供給することができる。
【0066】
具体的には、負荷モジュール300が電子負荷である場合、制御モジュール40は、外部電源50に接続されて、外部電源50が制御モジュール40に電力を供給するようにすることができる。負荷モジュール300がプログラム電源である場合、プログラマブル電源は、さらに、制御モジュール40に電力を供給する。
【0067】
つまり、テストボード100の給電は、外部へ電力を供給するか、又は負荷モジュール300のプログラマブル電源として使用して電力を供給することによって、充電装置200保護状態に進入した後、電源の出力を閉じた後、制御モジュール40がパワーダウンすることを防止する。
【0068】
本出願の一実施例では、図4に示すように、第2の通信モジュール30は、第1の通信線105を介して充電装置200と通信することができ、第1の通信線105、第1の電源線101、第2の電源線102は、同一のケーブルに設けられることができる。当該ケーブルは、USBケーブル又はType-cケーブルであってもよく、これにより、充電装置とテストボードとの間の接続を実現するのが容易になる。
【0069】
本出願の一実施例では、図4に示すように、第1の通信モジュール20は、通信ケーブルを介して上位コンピュータ400と通信することができ、当該通信ケーブルは、シリアル通信ケーブルであってもよく、すなわち、上位コンピュータ400とテストボード100との間でシリアル通信を行うことができる。
【0070】
要約すると、本出願の実施例によって提供される充電装置のテストボードによれば、充電装置は、接続回路を介して、負荷モジュールとテスト回路を形成し、制御モジュールは、第1の通信モジュールを介して上位コンピュータと通信し、第2の通信モジュールを介して充電装置と通信し、制御モジュールは、第1の通信モジュールを介して上位コンピュータによって送信された命令情報を受信し、テストボード又は充電装置がテスト命令を実行するように、命令情報に基づいて対応するテスト命令を生成することによって、自動テストを実現することができ、操作が簡単になり、時間と労力が節約され、テスト全体に係る時間を短縮することができる。
【0071】
上記の実施例に基づいて、本出願は、テストシステムをさらに提供する。
【0072】
図5は、本出願の実施例によるテストシステムのブロック概略図である。図5に示すように、テストシステムは、負荷モジュール300と、前述の実施例のテストボード100と、充電装置200と、上位コンピュータ400と、を含む。
【0073】
充電装置200は、テストボード100を介して、負荷モジュール300とテスト回路を形成し、充電装置200は、さらに、テストボード100と通信し、上位コンピュータ400は、テストボード100と通信する。
【0074】
本出願の実施例によって提供される充電装置のテストシステムによれば、自動テストを実現することができ、操作が簡単になり、時間と労力が節約され、テスト全体に係る時間を短縮することができる。
【0075】
前述の実施例の充電装置のテストボードに対応して、本出願は、充電装置のテスト方法をさらに提供する。
【0076】
図6は、本出願の実施例によって提供される充電装置のテスト方法の概略フローチャートである。当該テスト方法は、テストボードに適用され、充電装置は、テストボードを介して、負荷モジュールとテスト回路を形成し、テストボードは、第1の通信モジュールを介して上位コンピュータと通信し、さらに、第2の通信モジュールを介して充電装置と通信する。図6に示すように、本出願の実施例の充電装置のテスト方法は、以下のようなステップを含む。
ステップS1:上位コンピュータによって送信された命令情報を受信する。
ステップS2:テストボード又は充電装置がテスト命令を実行するように、命令情報に基づいて対応するテスト命令を生成する。
【0077】
本出願の一実施例によれば、テストボード又は充電装置がテスト命令を実行した後、充電装置の状態情報を取得するステップと、充電装置の状態情報テスト命令に基づいてのテスト結果を決定するステップと、上位コンピュータにテスト結果を送信するステップと、をさらに含む。
【0078】
本出願の一実施例によれば、テストボード又は充電装置がテスト命令を実行した後、充電装置の状態情報を取得するステップと、上位コンピュータが充電装置の状態情報テスト命令に基づいてのテスト結果を決定するように、上位コンピュータに充電装置の状態情報を送信するステップと、をさらに含む。
【0079】
本出願の一実施例によれば、テストボードがテスト命令を実行する場合、方法は、テスト命令に基づいて指示された異常状態をシミュレーションし、充電装置の作動状態情報を採集するステップをさらに含み、作動状態情報は、充電装置が保護状態に進入したか否かを指示するために用いられる。
【0080】
本出願の一実施例によれば、充電装置テスト命令を実行する場合、方法は、充電装置にテスト命令を送信し、充電装置の出力状態情報を採集するステップをさらに含み、出力状態情報は、充電装置がテスト命令に基づいて作動する際の出力状態を指示するために用いられる。
【0081】
なお、前述の充電装置のテストボード実施例に対する説明は、当該実施例の充電装置のテスト方法にも適用することができ、ここでは再度説明しない。
【0082】
要約すると、本出願の実施例によって提供される充電装置のテスト方法によれば、充電装置は、接続回路を介して、負荷モジュールとテスト回路を形成し、テストボードは、上位コンピュータと通信し、さらに、充電装置と通信し、テストボードは、上位コンピュータによって送信された命令情報を受信し、テストボード又は充電装置がテスト命令を実行するように、命令情報に基づいて対応するテスト命令を生成することによって、自動テストを実現することができ、操作が簡単になり、時間と労力が節約され、テスト全体に係る時間を短縮することができる。
【0083】
当業者は、以下のことを意識することができる。本出願に開示されている実施例に組み合わせて説明された各例のユニット及アルゴリズムステップは、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの結合によって実現することができる。これらの機能が一体ハードウェア、それともソフトウェアの方式によって実行されるのかは、技術案の特定応用及び設計拘束条件によるものである。当業者は、各特定の応用に対して、説明された機能を異なる方法で実現することができ、このような実現は、本出願の範囲を超えたと考えてはいけない。
【0084】
説明上の便利と簡潔で、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な作業プロセスは、前述の方法実施例における対応する過程を参照することができるため、ここで説明を省略する。これは当業者に明白に理解されるべきである。
【0085】
本出願によって提供されるいくつかの実施例において、開示されているシステムと、装置と、方法とは、他の方式によって実現することができる。例えば、上記装置の実施例は、概略的なものだけである。例えば、前記ユニットの区分は、ロジック機能の区分だけである。実際に実現する時に、他の区分方式を有することができる。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、結合することができる、または他のシステムに集積することができ、または一部の特徴を無視することができ、または実行しないことができる。一方、示されたまたは論議された相互間の結合または直接結合または通信接続は、一部のインターフェイスを介して、装置またはユニットの間接結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的または他の形式であってもよい。
【0086】
分離部品として説明された前記ユニットは、物理上に分離してもよいし、物理上に分離しなくてもよい。ユニットとして示された部品は、物理的なユニットであってもよいし、物理的なユニットでなくてもよい。即ち、一つの場所にあってもよいし、または複数のネットワークユニットに分布されてもよい。必要に応じて、そのうちの一部または全部のユニットを選択して本実施例の技術案の目的を実現することができる。
【0087】
また、本出願の各実施例においての各機能ユニットは、一つの処理ユニットに集められてもよいが、各ユニットが独立な物理存在であってもよく、二つ以上のユニットが一つのユニットに集めてもよい。
【0088】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形で実現され独立な商品として販売又は使用される際、一つのコンピュータ読取可能媒体中に記憶されることはできる。このような理解に基づいて、本出願の技術案は本質上、又は従来技術に貢献する部分又は当該技術案の部分がソフトウェア商品の形で現れる事ができ、当該コンピュータ・ソフトウェア商品が一つの記憶媒体に記憶され、若干の命令を含むことで一台のコンピュータ装置(パーソナル・コンピュータや、サーバー、又はネット装置等)に本出願の各実施例の前記方法の全部又は一部のステップを実行させる。前記の記憶媒体は、Uディスクと、リムーバブルハードディスクと、読み出し専用メモリ(ROM,Read-OnlyMemory)と、ランダムアクセスメモリ(RAM,RandomAccessMemory)と、ディスクまたはCD等様々なプログラムコードを記憶できる媒体を含む。
【0089】
以上の記載は、本出願の実施形態に過ぎなく、本出願の保護範囲はこれに限定されない。当分野に詳しい全ての当業者が本出願に開示された技術範囲内で容易に想到する変化または取り替えは、本出願の保護範囲に含まれるべきである。従って、本出願の保護範囲はその特許請求の範囲に準ずるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6