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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-09
(45)【発行日】2022-12-19
(54)【発明の名称】無線通信システム
(51)【国際特許分類】
   E05B 77/44 20140101AFI20221212BHJP
   E05B 83/00 20140101ALI20221212BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20221212BHJP
   E05B 79/08 20140101ALI20221212BHJP
   E05B 81/54 20140101ALI20221212BHJP
   B60R 25/24 20130101ALI20221212BHJP
【FI】
E05B77/44
E05B83/00 A
E05B49/00 J
E05B79/08
E05B81/54
B60R25/24
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018228453
(22)【出願日】2018-12-05
(65)【公開番号】P2020090843
(43)【公開日】2020-06-11
【審査請求日】2021-11-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000213954
【氏名又は名称】朝日電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095614
【弁理士】
【氏名又は名称】越川 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】松山 和揮
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-269235(JP,A)
【文献】特開2005-138633(JP,A)
【文献】特開2007-290651(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00-85/28
B60R 25/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搭乗者が携帯可能とされ、車両固有の認証コードを無線通信可能な携帯機と、
前記認証コードが正規の認証コードか否か判定し得る判定手段と、
前記判定手段により前記認証コードが正規の認証コードであると判定された場合に、車両の走行を規制するロック手段に通電してロックを解除し得るロック制御手段と、
を具備した無線通信システムにおいて、
前記判定手段により前記認証コードが正規の認証コードであると判定された場合、前記ロック手段を制御する制御信号と所定のIDコードとを送信し得る送信手段と、
前記送信手段から送信された前記IDコードが予め設定されたIDコードと一致するか否か照合するとともに、当該IDコードが一致したことを条件として、前記ロック制御手段による前記ロック手段に対する通電を行わせる照合手段と、
前記判定手段及び送信手段が形成された主基板と、
前記ロック制御手段及び照合手段が形成された副基板と、
前記ロック手段が収容された収容空間を閉止する閉止手段と、
を有するとともに、前記副基板は、前記ロック手段と共に前記収容空間に収容され、且つ、前記主基板及び副基板の両方の基板が車両に搭載された車載ユニットに収容されたことを特徴とする無線通信システム。
【請求項2】
前記車載ユニットは、搭乗者による任意の操作によってアクセススイッチをオンしてアクセス信号を発信可能な操作ノブを有することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
【請求項3】
前記送信手段で送信される前記IDコードは、車両固有のコードから成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の無線通信システム。
【請求項4】
前記ロック手段は、車両のステアリングロック又はイグニッションスイッチの操作をロックするためのアクチュエータから成ることを特徴とする請求項1~3の何れか1つに記載の無線通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、認証コードが正規の認証コードであると判定された場合に、車両の走行を規制するロック手段に通電してロックを解除し得る無線通信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
搭乗者が携帯するとともに車両固有の認証コードを電波にて送信し得る携帯機と、認証コードが正規の認証コードか否か判定し得る判定手段とを具備し、携帯機から無線送信された認証コードが正規の認証コードである場合に限り、車両の各種ロックの解除、及び駆動源の始動を許可し得る無線通信システム(所謂、スマートキーシステム)が普及している。このような無線通信システムは、車両側に配設されたアクセスボタンを押圧操作すると、アクセス信号が低周波にて無線送信され、そのアクセス信号を受信した携帯機が高周波にて認証コードを無線送信するとともに、当該認証コードが車両側にて受信されると、当該認証コードが正規の認証コードであるか否か判定し得るよう構成されている。
【0003】
従来、例えばイグニッションスイッチの操作をロックし得るロック手段を具備するとともに、判定手段により正規の認証コードであると判定された場合、当該ロック手段によるロックを解除することができるものが提案されている(特許文献1参照)。かかるロック手段は、ソレノイドから成り、判定手段により認証コードが正規の認証コードであると判定されることを条件として通電され、プランジャが作動することによりロックが解除される。そして、ロックが解除されると、イグニッションスイッチを操作可能とされるので、ステアリングロックの解除や車両のエンジン始動を可能とすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2007-153259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の無線通信システムにおいては、不正行為を意図した第三者によって、判定手段が形成された基板とロック手段との間の配線が切断され、ロック手段に対して通電された場合、ロック手段によるロックが不正に解除されてしまう虞がある。この場合、ステアリングロック等が解除されて車両が盗難される虞があるため、有効的な対策が求められていた。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ロック手段によるロックが不正に解除されてしまうのを防止することができ、防犯効果を高めることができる無線通信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、搭乗者が携帯可能とされ、車両固有の認証コードを無線通信可能な携帯機と、前記認証コードが正規の認証コードか否か判定し得る判定手段と、前記判定手段により前記認証コードが正規の認証コードであると判定された場合に、車両の走行を規制するロック手段に通電してロックを解除し得るロック制御手段とを具備した無線通信システムにおいて、前記判定手段により前記認証コードが正規の認証コードであると判定された場合、前記ロック手段を制御する制御信号と所定のIDコードとを送信し得る送信手段と、前記送信手段から送信された前記IDコードが予め設定されたIDコードと一致するか否か照合するとともに、当該IDコードが一致したことを条件として、前記ロック制御手段による前記ロック手段に対する通電を行わせる照合手段と、前記判定手段及び送信手段が形成された主基板と、前記ロック制御手段及び照合手段が形成された副基板と、前記ロック手段が収容された収容空間を閉止する閉止手段とを有するとともに、前記副基板は、前記ロック手段と共に前記収容空間に収容され、且つ、前記主基板及び副基板の両方の基板が車両に搭載された車載ユニットに収容されたことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の無線通信システムにおいて、前記車載ユニットは、搭乗者による任意の操作によってアクセススイッチをオンしてアクセス信号を発信可能な操作ノブを有することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の無線通信システムにおいて、前記送信手段で送信される前記IDコードは、車両固有のコードから成ることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1~3の何れか1つに記載の無線通信システムにおいて、前記ロック手段は、車両のステアリングロック又はイグニッションスイッチの操作をロックするためのアクチュエータから成ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、判定手段により認証コードが正規の認証コードであると判定された場合、ロック手段を制御する制御信号と所定のIDコードとを送信し得る送信手段と、送信手段から送信されたIDコードが予め設定されたIDコードと一致するか否か照合するとともに、当該IDコードが一致したことを条件として、ロック制御手段によるロック手段に対する通電を行わせる照合手段とを具備したので、ロック手段によるロックが不正に解除されてしまうのを防止することができ、防犯効果を高めることができる。
【0012】
また、判定手段及び送信手段が形成された主基板と、ロック制御手段及び照合手段が形成された副基板と、ロック手段が収容された収容空間を閉止する閉止手段とを有するとともに、副基板は、ロック手段と共に収容空間に収容されたので、閉止手段による閉止を強固にすることによりロック手段及び照合手段に対する不正行為を防止することができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、送信手段で送信されるIDコードは、車両固有のコードから成るので、複数の車両で同一のIDコードを用いるものに比べ、防犯性をより一層向上させることができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、前記ロック手段は、車両のステアリングロック又はイグニッションスイッチの操作をロックするためのアクチュエータから成るので、ロック手段によるロックを解除することにより、車両のステアリングロックの解除又はエンジン始動を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態に係る無線通信システムの車載ユニットを示す斜視図
図2】同車載ユニットを示す正面図
図3】同車載ユニットを示す背面図
図4】同車載ユニットにおける主基板の配設状態を示す模式図
図5】同車載ユニットを示す縦断面図
図6】同車載ユニットを示す縦断面図(図5の90度ずれた位置での断面)
図7】同車載ユニットにおける収容空間に収容された状態の副基板及びロック手段を示す模式図
図8】同車載ユニット及び携帯機で構成される無線通信システムを示すブロック図
図9】同無線通信システムにおける照合手段の制御内容を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る無線通信システムは、認証コードが正規の認証コードであると判定された場合に、車両の走行を規制するロック手段に通電してロックを解除し得る所謂スマートキーシステムを構成するもので、図1~8に示すように、二輪車等の車両に搭載された車載ユニット1と、搭乗者が携帯可能とされた携帯機2(電子キー)とを有して構成されている。
【0017】
携帯機2は、運転者等の搭乗者が携帯可能とされ、車載ユニット1からのアクセス信号を受信したことを条件として、車両固有の認証コードを無線送信可能なもので、車載ユニット1からのアクセス信号(低周波信号)を無線受信し得る低周波アンテナや車載ユニット1に認証コード(高周波信号)を無線送信し得る高周波アンテナ、電池等を有して構成されている。
【0018】
車載ユニット1は、車両(本実施形態においては二輪車の車体)に搭載されるもので、図1~3に示すように、運転者等の搭乗者が任意に操作可能な操作ノブNと、操作ノブNの押圧操作によってスイッチオン可能なアクセススイッチ3と、携帯機2に対してアクセス信号(低周波信号)を発信可能な発信手段4と、携帯機2からの認証コード(高周波信号)を受信可能な受信手段5と、認証コードが正規の認証コードか否か判定し得る判定手段6と、制御信号及び所定のIDコードを送信し得る送信手段7とを有して構成されている。
【0019】
そして、操作ノブNを押圧操作して操作部Naがアクセススイッチ3を操作することによりスイッチオンすると、発信手段4からアクセス信号が発信されるとともに、携帯機2からの認証コードを受信手段5により受信し、その受信した認証コードが車両固有の正規の認証コードであるか否か判定手段6にて判定される。本実施形態においては、発信手段4、判定手段6、受信手段5及び送信手段7がプリント基板等の主基板K1に形成されており、かかる主基板K1は、図4に示すように、車載ユニット1の収容部F1に収容されている。
【0020】
送信手段7は、判定手段6により認証コードが正規の認証コードであると判定された場合、ソレノイドL(ロック手段)を制御する制御信号と所定のIDコードとを送信し得るもので、配線hにより照合手段8と接続されている。配線hは、車両に搭載されたバッテリBからソレノイドLに電力供給するための配線と、制御信号及び所定のIDコードを送信するための配線とを有している。
【0021】
さらに、本実施形態に係る車載ユニット1には、図5~8に示すように、照合手段8及びロック制御手段9が形成された副基板K2と、ロック手段としてのソレノイドLと、ステアリングロックバーRと、操作ノブNの回転操作により回転するロータn1と、ロータn1と連結して回転可能とされるとともにステアリングロックバーRと連結されたカム部材n2と、ロータn1及びカム部材n2の回転によりエンジンを始動可能とするイグニッションスイッチGとが配設されている。
【0022】
ステアリングロックバーRは、車両のハンドルバーに形成されたロック孔(不図示)に挿入して当該ハンドルバーをロックするロック位置と、当該ロック孔から後退してハンドルバーのロックを解除するアンロック位置との間を移動可能とされている。そして、操作ノブNを所定位置まで回転操作すると、ロータn1と共にカム部材n2が回転し、ステアリングロックバーRをロック位置とアンロック位置との間で移動可能とされている。なお、操作ノブNを他の所定位置まで回転操作すると、ロータn1及びカム部材n2が回転し、イグニッションスイッチGをオンして車両のエンジンを始動可能とされている。
【0023】
ソレノイドLは、車両の走行を規制するロック手段を構成するもので、図6に示すように、送信手段7から送信された制御信号に基づいてロック制御手段9にて制御可能なアクチュエータから成り、プランジャLaを有して構成されている。かかるプランジャLaは、カム部材n2に形成された係止部n2aに係止した係止位置(同図で示される位置)と、係止部n2aから離間した非係止位置との間を移動可能とされており、ロック制御手段9を介して車両に搭載されたバッテリBと電気的に接続可能とされている。
【0024】
これにより、ソレノイドLは、そのプランジャLaが係止位置にあるとき、ロータn1及びn2の回転を規制して操作ノブNの回転操作をロックし、ステアリングロックバーRのアンロック位置への操作及びイグニッションスイッチGのオン操作を規制することができる。すなわち、ソレノイドL(ロック手段)は、車両のステアリングロック又はイグニッションスイッチの操作をロックするためのアクチュエータから成るので、ソレノイドLによるロックを解除することにより、車両のステアリングロックの解除を可能とするとともに、エンジン始動を可能とすることができる。
【0025】
照合手段8は、配線hを介して送信手段7と電気的に接続されたもので、送信手段から送信されたIDコードが予め設定されたIDコードと一致するか否か照合するとともに、当該IDコードが一致したことを条件として、ロック制御手段9によるソレノイドL(ロック手段)に対する通電を行わせるものである。本実施形態に係る送信手段7から送信されるIDコードは、車両固有のコードから成るもので、認証コードと相違するもの、或いは認証コードと同一のものであってもよい。なお、IDコードを車両固有のコードでないものとしてもよい。
【0026】
ロック制御手段9は、ソレノイドL(ロック手段)と電気的に接続されたもので、判定手段6により認証コードが正規の認証コードであると判定された場合に、車両の走行を規制するソレノイドL(ロック手段)に通電してロックを解除し得るものである。すなわち、ロック制御手段9は、送信手段7及び照合手段8を介して判定手段6と接続されており、判定手段6にて正規の認証コードであると判定された条件に加えて、送信手段7から送信されたIDコードが照合手段8にて予め設定されたIDコードと一致したことを条件として、ソレノイドLに対して通電してロックを解除させるようになっている。
【0027】
さらに、本実施形態に係る照合手段8及びロック制御手段9は、プリント基板等の副基板K2に形成されており、かかる副基板K2及びソレノイドLは、図7に示すように、車載ユニット1の収容部F2の収容空間Sに収容されている。すなわち、副基板K2は、ソレノイドLと共に収容空間Sに収容されているのである。この収容部F2における収容空間Sは、ダイカスト等から成るカバー部材C(閉止手段)にて強固に閉止されており、第三者によるカバー部材Cの取り外しが困難とされている。
【0028】
次に、本実施形態に係る照合手段8による制御について、図9のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、S1にて送信手段7からIDコードを受信したか否か判定され、IDコードを受信したと判定されると、S2に進み、その受信したIDコードが予め設定されたIDコードと一致するか否か判定(照合)される。そして、S2にてIDコードが一致したと判定(照合)されると、S3に進み、通電を許可する信号をロック制御手段9に送信するので、ソレノイドLに対する通電が行われてロックが解除されることとなる。
【0029】
一方、S1にてIDコードを受信しない場合、及びS2にてIDコードが一致しない場合は、何れも通電を許可する信号が送信されないので、ソレノイドLに対する通電が行われずロックが解除されない。したがって、例えば配線hが第三者によって切断され、ソレノイドLに対して別個の電源を接続してロックを解除しようとしても、IDコードの送信及び一致がないので、不正なロック解除が行われてしまうのを防止することができる。
【0030】
本実施形態によれば、判定手段6により認証コードが正規の認証コードであると判定された場合、ロック制御手段9を制御する制御信号と所定のIDコードとを送信し得る送信手段7と、送信手段7から送信されたIDコードが予め設定されたIDコードと一致するか否か照合するとともに、当該IDコードが一致したことを条件として、ロック制御手段9によるソレノイドL(ロック手段)に対する通電を行わせる照合手段8とを具備したので、ソレノイドL(ロック手段)によるロックが不正に解除されてしまうのを防止することができ、防犯効果を高めることができる。
【0031】
また、判定手段6及び送信手段7が形成された主基板K1と、ロック制御手段9及び照合手段8が形成された副基板K2と、ソレノイドL(ロック手段)が収容された収容空間Sを閉止するカバー部材C(閉止手段)とを有するとともに、副基板K2は、ソレノイドL(ロック手段)と共に収容空間Sに収容されたので、カバー部材C(閉止手段)による閉止を強固にすることによりソレノイドL(ロック手段)及び照合手段8に対する不正行為を防止することができる。
【0032】
さらに、送信手段7で送信されるIDコードは、車両固有のコードから成るので、複数の車両で同一のIDコードを用いるものに比べ、防犯性をより一層向上させることができる。またさらに、本実施形態に係るソレノイドL(ロック手段)は、車両のステアリングロック又はイグニッションスイッチの操作をロックするためのアクチュエータから成るので、ソレノイドL(ロック手段)によるロックを解除することにより、車両のステアリングロックの解除又はエンジン始動を可能とすることができる。
【0033】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばロック手段は、ソレノイドLに限定されず、車両の走行を規制する他の形態のアクチュエータ(モータ等)であってもよい。また、本実施形態に係るロック手段(ソレノイドL)は、車両のステアリングロック又はイグニッションスイッチの操作をロックするためのアクチュエータとされているが、車両の走行を規制する他の操作をロックするものであってもよい。なお、本実施形態においては、二輪車に適用されているが、ATV、スノーモービル、建機若しくは農機、さらには自動車等、他の車両に適用するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0034】
判定手段により認証コードが正規の認証コードであると判定された場合、ロック制御手段を制御する制御信号と所定のIDコードとを送信し得る送信手段と、送信手段から送信されたIDコードが予め設定されたIDコードと一致するか否か照合するとともに、当該IDコードが一致したことを条件として、ロック制御手段によるロック手段に対する通電を行わせる照合手段と、判定手段及び送信手段が形成された主基板と、ロック制御手段及び照合手段が形成された副基板と、ロック手段が収容された収容空間を閉止する閉止手段とを有するとともに、副基板は、ロック手段と共に収容空間に収容され、且つ、前記主基板及び副基板の両方の基板が車両に搭載された車載ユニットに収容された無線通信システムであれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等であってもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 車載ユニット
2 携帯機
3 アクセススイッチ
発信手段
5 受信手段
6 判定手段
7 送信手段
8 照合手段
9 ロック制御手段
N 操作ノブ
L ソレノイド(ロック手段)
La プランジャ
C カバー部材(閉止手段)
R ステアリングロックバー
K1 主基板
K2 副基板
S 収容空間
F1 収容部
F2 収容部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9