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特許7191323両開き扉の開閉機構及びそれを備えた洗濯機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-09
(45)【発行日】2022-12-19
(54)【発明の名称】両開き扉の開閉機構及びそれを備えた洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/14 20060101AFI20221212BHJP
   F25D 23/02 20060101ALI20221212BHJP
   E05D 3/02 20060101ALI20221212BHJP
   E05D 5/12 20060101ALI20221212BHJP
   F16C 11/04 20060101ALI20221212BHJP
【FI】
D06F39/14 Z
F25D23/02 306G
F25D23/02 D
E05D3/02
E05D5/12 G
F16C11/04 F
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018246557
(22)【出願日】2018-12-28
(65)【公開番号】P2020103687
(43)【公開日】2020-07-09
【審査請求日】2021-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】592245432
【氏名又は名称】スタッフ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100139789
【氏名又は名称】町田 光信
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(72)【発明者】
【氏名】白鳥 梓
(72)【発明者】
【氏名】高橋 孝仁
(72)【発明者】
【氏名】樽見 大祐
(72)【発明者】
【氏名】池上 教久
(72)【発明者】
【氏名】小森 正憲
(72)【発明者】
【氏名】澁谷 大輔
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-262457(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 39/14
F25D 23/02
E05D 3/02
E05D 5/12
F16C 11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器本体の開口部を覆う扉と、
前記機器本体及び前記扉の両端部に対称位置に配置された一対のカム機構を備えた両開き扉の開閉機構において、
前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の一端側面に固定された第1カム溝ブラケットと、
前記第1カム溝ブラケットの固定位置と同一で、前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の他端側面に固定された第2カム溝ブラケットと、
前記第1カム溝ブラケットに設けられ、前記扉の一端側に開口して形成された傾斜案内面、前記傾斜案内面に連続して形成され前記扉と平行な方向に形成された平行案内面、及び前記平行案内面に連続して形成され、前記扉の揺動を案内する扉揺動案内面が形成された第1カム溝と、
前記第2カム溝ブラケットに設けられ、前記扉の他端側に開口して形成された傾斜案内面、前記傾斜案内面に連続して形成され前記扉と平行な方向に形成された平行案内面、及び前記平行案内面に連続して形成され、前記扉の揺動を案内する扉揺動案内面が形成された第2カム溝と、
前記第1カム溝ブラケットの固定位置と異なる、前記扉又は前記機器本体のいずれか他方の一端側面に固定された第1ピンブラケットと、
前記第2カム溝ブラケットの固定位置と異なる、前記扉又は前記機器本体のいずれか他方の他端側面に固定された第2ピンブラケットと、
前記第1ピンブラケットに固定され、前記第1カム溝に係合可能な一端側第1ピンと、
前記第2ピンブラケットに固定され、前記第2カム溝に係合可能な他端側第1ピンと、
前記第1ピンブラケットに、前記一端側第1ピンと平行で間隔を置いて固定された一端側第2ピンと、
前記第2ピンブラケットに、前記他端側第1ピンと平行で間隔を置いて固定された他端側第2ピンと、
前記第1カム溝ブラケットに固定され、前記一端側第2ピンに係合して、前記扉の開閉時に前記一端側第2ピンの外周を摺動する一端側係合ブロックと、
前記第2カム溝ブラケットに固定され、前記他端側第2ピンに係合して、前記扉の開閉時に前記他端側第2ピンの外周を摺動する他端側係合ブロックとからなり、
前記一端側第1ピンは、前記第1カム溝の前記平行案内面及び前記傾斜案内面に係合し、断面形状が円形の一部を切り欠いたD形の形状であり、
前記他端側第1ピンは、前記第2カム溝の前記平行案内面及び前記傾斜案内面に係合し、断面形状が円形の一部を切り欠いたD形の形状である
ことを特徴とする両開き扉の開閉機構。
【請求項2】
請求項に記載の両開き扉の開閉機構において、
前記第1カム溝ブラケットの前記扉揺動案内面に形成され、前記扉を開いたとき前記扉の揺動角度を制限するために前記一端側第1ピンの前記切り欠いた平面に接触して停止するための第1突起と、
前記第2カム溝ブラケットの前記扉揺動案内面に形成され、前記扉を開いたとき前記扉の揺動角度を制限するために前記他端側第1ピンの前記切り欠いた平面に接触して停止するための第2突起と
を有することを特徴とする両開き扉の開閉機構。
【請求項3】
請求項に記載の両開き扉の開閉機構において、
前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の一端側面に固定され、前記一端側第1ピンの頂部と移動自在に係合する一端側ストッパーブロックと、
前記一端側ストッパーブロックの固定位置と同一で、前記扉又は前記機器本体のいずれか他方の他端側面に固定され、前記他端側第1ピンの頂部と移動自在に係合する他端側ストッパーブロックと
からなることを特徴とする両開き扉の開閉機構。
【請求項4】
請求項に記載の両開き扉の開閉機構において、
前記一端側ストッパーブロックに形成された一端側係合溝と、
前記一端側第1ピンの頂部に取り付けられ、付勢部材によって前記一端側係合溝と係合離脱可能な一端側係合ピンと、
前記他端側ストッパーブロックに形成された他端側係合溝と、
前記他端側第1ピンの頂部に取り付けられ、付勢部材によって前記他端側係合溝と係合離脱可能な他端側係合ピンと
からなることを特徴とする両開き扉の開閉機構。
【請求項5】
前記開口部に一端が開口した有底円筒状の水槽と、前記水槽内で回転する一端が開口した有底円筒状の洗濯槽とを配し、
前記扉によって、前記水槽及び前記洗濯槽の開口を塞ぐことを特徴とする、
請求項1からに記載の両開き扉の開閉機構を備えた洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機等の両開き扉の蝶番に使用される、両開き扉の開閉機構及びそれを備えた洗濯機に関する。更に詳しくは、扉を開閉中に脱落等の誤作動がなく確実に開閉できる、両開き扉の開閉機構及びそれを備えた洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
使用時の利便性から冷蔵庫等で使用される両開き扉が提案されている。この両開き扉の開閉時の抵抗を小さくするために、扉のハンドルに連動させるものが提案されている(例えば、特許文献1)。両開き扉の開閉機構を有する冷蔵庫において、扉の下部に扉の横移動を円滑にするガイドローラーを配置して、扉の中央部で本体側に付勢して扉を自閉させる弾性部材を配置したものが提案されている(特許文献2)。両開き扉の開閉機構を有する冷蔵庫において、両側に配置されたヒンジ機構の露出した溝カムに異物が挟まると扉を閉じることができなくなる。このために扉の開閉と連動する溝カムシャッターを配置したものが提案されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-159268号公報
【文献】特開2006-132838号公報
【文献】特開2012-26613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した従来の両開き扉は、扉の開閉時に一方のヒンジピンと扉の係合を外す必要があり、扉の開閉中に扉が脱落するのを防ぐために、構造が複雑になっているため、故障の原因になり、製造コストが上昇する不具合があった。
本発明は、以上のような背景により以下の目的を達成するものである。
本発明の目的は、簡素な構造で、扉を開閉中に扉の脱落がなく、確実に扉を開閉できる、両開き扉の開閉機構及びそれを備えた洗濯機を提供することにある。
本発明の他の目的は、簡素な構造で、故障が少なく、製造コストの上昇を抑制可能な、両開き扉の開閉機構及びそれを備えた洗濯機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を達成するため、次の手段を採る。
本発明の発明の両開き扉の開閉機構は、機器本体の開口部を覆う扉と、前記機器本体及び前記扉の両端部に対称位置に配置された一対のカム機構を備えた両開き扉の開閉機構において、
前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の一端側面に固定された第1カム溝ブラケット(3L)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)の固定位置と同一で、前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の他端側面に固定された第2カム溝ブラケット(3R)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)に設けられ、前記扉の一端側に開口して形成された傾斜案内面(41L)、前記傾斜案内面(41L)に連続して形成され前記扉と平行な方向に形成された平行案内面(42L)、及び前記平行案内面(42L)に連続して形成され、前記扉の揺動を案内する扉揺動案内面(43L)が形成された第1カム溝(4L)と、
前記第2カム溝ブラケット(3R)に設けられ、前記扉の他端側に開口して形成された傾斜案内面(41R)、前記傾斜案内面(41R)に連続して形成され前記扉と平行な方向に形成された平行案内面(42R)、及び前記平行案内面(42R)に連続して形成され、前記扉の揺動を案内する扉揺動案内面(43R)が形成された第2カム溝(4R)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)の固定位置と異なる、前記扉又は前記機器本体のいずれか他方の一端側面に固定された第1ピンブラケット(2L)と、
前記第2カム溝ブラケット(3R)の固定位置と異なる、前記扉又は前記機器本体のいずれか他方の他端側面に固定された第2ピンブラケット(2R)と、
前記第1ピンブラケット(2L)に固定され、前記第1カム溝(4L)に係合可能な一端側第1ピン(21L)と、
前記第2ピンブラケット(2R)に固定され、前記第2カム溝(4R)に係合可能な他端側第1ピン(21R)と、
前記第1ピンブラケット(2L)に、前記一端側第1ピン(21L)と平行で間隔を置いて固定された一端側第2ピン(5L)と、
前記第2ピンブラケット(2R)に、前記他端側第1ピン(21R)と平行で間隔を置いて固定された他端側第2ピン(5R)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)に固定され、前記一端側第2ピン(5L)に係合して、前記扉の開閉時に前記一端側第2ピン(5L)の外周を摺動する一端側係合ブロック(6L)と、
前記第2カム溝ブラケット(3R)に固定され、前記他端側第2ピン(5R)に係合して、前記扉の開閉時に前記他端側第2ピン(5R)の外周を摺動する他端側係合ブロック(6R)とからなり、
前記一端側第1ピン(21L)は、前記第1カム溝(4L)の前記平行案内面(42L)及び前記傾斜案内面(41L)に係合し、断面形状が円形の一部を切り欠いたD形の形状(22L)であり、前記他端側第1ピン(21R)は、前記第2カム溝(4R)の前記平行案内面(42R)及び前記傾斜案内面(41R)に係合し、断面形状が円形の一部を切り欠いたD形の形状(22R)であることを特徴とする。
【0007】
本発明の両開き扉の開閉機構は、
機器本体の開口部を覆う扉と、前記機器本体及び前記扉の両端部に対称位置に配置された一対のカム機構を備えた両開き扉の開閉機構において、
前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の一端側面に固定された第1カム溝ブラケット(3L)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)の固定位置と同一で、前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の他端側面に固定された第2カム溝ブラケット(3R)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)に設けられ、前記扉の一端側に開口して形成された傾斜案内面(41L)、前記傾斜案内面(41L)に連続して形成され前記扉と平行な方向に形成された平行案内面(42L)、及び前記平行案内面(42L)に連続して形成され、前記扉の揺動を案内する扉揺動案内面(43L)が形成された第1カム溝(4L)と、
前記第2カム溝ブラケット(3R)に設けられ、前記扉の他端側に開口して形成された傾斜案内面(41R)、前記傾斜案内面(41R)に連続して形成され前記扉と平行な方向に形成された平行案内面(42R)、及び前記平行案内面(42R)に連続して形成され、前記扉の揺動を案内する扉揺動案内面(43R)が形成された第2カム溝(4R)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)の固定位置と異なる、前記扉又は前記機器本体のいずれか他方の一端側面に固定された第1ピンブラケット(2L)と、
前記第2カム溝ブラケット(3R)の固定位置と異なる、前記扉又は前記機器本体のいずれか他方の他端側面に固定された第2ピンブラケット(2R)と、
前記第1ピンブラケット(2L)に固定され、前記第1カム溝(4L)に係合可能な一端側第1ピン(21L)と、
前記第2ピンブラケット(2R)に固定され、前記第2カム溝(4R)に係合可能な他端側第1ピン(21R)と、
前記第1ピンブラケット(2L)に、前記一端側第1ピン(21L)と平行で間隔を置いて固定された一端側第2ピン(5L)と、
前記第2ピンブラケット(2R)に、前記他端側第1ピン(21R)と平行で間隔を置いて固定された他端側第2ピン(5R)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)に固定され、前記一端側第2ピン(5L)に係合して、前記扉の開閉時に前記一端側第2ピン(5L)の外周を摺動する一端側係合ブロック(6L)と、
前記第2カム溝ブラケット(3R)に固定され、前記他端側第2ピン(5R)に係合して、前記扉の開閉時に前記他端側第2ピン(5R)の外周を摺動する他端側係合ブロック(6R)とからなり、
前記第1カム溝ブラケット(3L)の前記扉揺動案内面(43L)に形成され、前記扉を開いたとき前記扉の揺動角度を制限するために前記一端側第1ピン(21L)の前記切り欠いた平面に接触して停止するための第1突起(44L)と、
前記第2カム溝ブラケット(3R)の前記扉揺動案内面に形成され、前記扉を開いたとき前記扉の揺動角度を制限するために前記他端側第1ピン(21R)の前記切り欠いた平面に接触して停止するための第2突起(44R)とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明の両開き扉の開閉機構は、
機器本体の開口部を覆う扉と、前記機器本体及び前記扉の両端部に対称位置に配置された一対のカム機構を備えた両開き扉の開閉機構において、
前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の一端側面に固定された第1カム溝ブラケット(3L)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)の固定位置と同一で、前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の他端側面に固定された第2カム溝ブラケット(3R)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)に設けられ、前記扉の一端側に開口して形成された傾斜案内面(41L)、前記傾斜案内面(41L)に連続して形成され前記扉と平行な方向に形成された平行案内面(42L)、及び前記平行案内面(42L)に連続して形成され、前記扉の揺動を案内する扉揺動案内面(43L)が形成された第1カム溝(4L)と、
前記第2カム溝ブラケット(3R)に設けられ、前記扉の他端側に開口して形成された傾斜案内面(41R)、前記傾斜案内面(41R)に連続して形成され前記扉と平行な方向に形成された平行案内面(42R)、及び前記平行案内面(42R)に連続して形成され、前記扉の揺動を案内する扉揺動案内面(43R)が形成された第2カム溝(4R)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)の固定位置と異なる、前記扉又は前記機器本体のいずれか他方の一端側面に固定された第1ピンブラケット(2L)と、
前記第2カム溝ブラケット(3R)の固定位置と異なる、前記扉又は前記機器本体のいずれか他方の他端側面に固定された第2ピンブラケット(2R)と、
前記第1ピンブラケット(2L)に固定され、前記第1カム溝(4L)に係合可能な一端側第1ピン(21L)と、
前記第2ピンブラケット(2R)に固定され、前記第2カム溝(4R)に係合可能な他端側第1ピン(21R)と、
前記第1ピンブラケット(2L)に、前記一端側第1ピン(21L)と平行で間隔を置いて固定された一端側第2ピン(5L)と、
前記第2ピンブラケット(2R)に、前記他端側第1ピン(21R)と平行で間隔を置いて固定された他端側第2ピン(5R)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)に固定され、前記一端側第2ピン(5L)に係合して、前記扉の開閉時に前記一端側第2ピン(5L)の外周を摺動する一端側係合ブロック(6L)と、
前記第2カム溝ブラケット(3R)に固定され、前記他端側第2ピン(5R)に係合して、前記扉の開閉時に前記他端側第2ピン(5R)の外周を摺動する他端側係合ブロック(6R)とからなり、
前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の一端側面に固定され、前記一端側第1ピン(21L)の頂部と移動自在に係合する一端側ストッパーブロック(7L)と、
前記一端側ストッパーブロック(7L)の固定位置と同一で、前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の他端側面に固定され、前記他端側第1ピン(21R)の頂部と移動自在に係合する他端側ストッパーブロック(7R)とからなることを特徴とする。
【0009】
本発明の両開き扉の開閉機構は、本発明において、前記一端側ストッパーブロック(7L)に形成された一端側係合溝(71L)と、前記一端側第1ピン(21L)の頂部に取り付けられ、付勢部材によって前記一端側係合溝(71L)と係合離脱可能な一端側係合ピン(23L)と、前記他端側ストッパーブロック(7R)に形成された他端側係合溝と、前記他端側第1ピン(21R)の頂部に取り付けられ、付勢部材によって前記他端側係合溝と係合離脱可能な他端側係合ピンとからなることを特徴とする。
【0010】
本発明の両開き扉の開閉機構を備えた洗濯機は、本発明1~において、前記開口部に一端が開口した有底円筒状の水槽と、前記水槽内で回転する一端が開口した有底円筒状の洗濯槽とを配し、前記扉によって、前記水槽及び前記洗濯槽の開口を塞ぐことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の両開き扉の開閉機構及びそれを備えた洗濯機は、傾斜案内面、平行案内面、及び扉揺動案内面が形成されたカム溝とD形の第1ピンで扉の脱落を防止するため、簡素な構造で、故障が少なく、製造コストの上昇を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の実施の形態の両開き扉の開閉機構を備えた洗濯機の全体斜視図であり、扉を閉じた状態を示す。
図2図2(a)は扉を全閉した状態を示す図であり、図1のA-A断面図、図2(b)は図1のB-B断面図である。
図3図3(a)は、扉を開くために扉の左端を手前に引いた状態を示す図であり、図2(a)に相当する図、図3(b)は扉を開くために扉の左端を手前に引いた状態を示す図2(b)に相当する図である。
図4図4は、扉を全開した状態を示す図であり、図1の洗濯機の正面図である。
図5図5は、扉を全開した状態を示す図であり、図4のC-C断面図である。
図6図6は、洗濯機本体の一端側面に固定された第1本体側ブラケットを示す斜視図である。
図7図7は、扉の一端側面に固定された第1扉側ブラケットを示す斜視図であり、図7(a)は斜め上方から見た斜視図、図7(b)は斜め下方から見た斜視図である。
図8図8は、扉を閉じた状態の第1本体側ブラケットと第1扉側ブラケットを示す斜視図である。
図9図9は、扉を閉じた状態を示す図であり、図9(a)は、第1本体側ブラケットと第1扉側ブラケットを示す平面図、図9(b)は、第2本体側ブラケットと第2扉側ブラケットを示す平面図である。
図10図10は、扉の左端を手前に引いた状態を示す図であり、図10(a)は、第1本体側ブラケットと第1扉側ブラケットを示す平面図、図10(b)は、第2本体側ブラケットと第2扉側ブラケットを示す平面図である。
図11図11は、扉を全開した状態の第2本体側ブラケットと第2扉側ブラケットを示す平面図である。
図12図2は、扉を閉じた状態を示す図であり、図12(a)は、第1本体側ブラケットと第1扉側ブラケットを示す縦断面図、図12(b)は、扉を少し開いた状態の第1本体側ブラケットと第1扉側ブラケットを示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[両開き扉の開閉機構の構造]
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態の両開き扉の開閉機構を備えた洗濯機の全体斜視図であり、扉を閉じた状態を示す。図2は扉を全閉した状態を示す図であり、図2(a)は図1のA-A断面図、図2(b)は図1のB-B断面図である。図6は洗濯機本体の一端側面に固定された第1本体側ブラケットを示す斜視図である。図7は扉の一端側面に固定された第1扉側ブラケットを示す斜視図であり、図7(a)は斜め上方から見た斜視図、図7(b)は斜め下方から見た斜視図である。図8は、扉を閉じた状態の第1本体側ブラケットと第1扉側ブラケットを示す斜視図である。図9(a)は扉を閉じた状態の第1本体側ブラケットと第1扉側ブラケットを示す平面図、図9(b)は扉を閉じた状態の第2本体側ブラケットと第2扉側ブラケットを示す平面図である。
【0014】
本発明の実施の形態の両開き扉の開閉機構を備えた洗濯機100は、洗濯機本体(機器本体)101内に、一端が開口する有底円筒状の水槽(図示せず。)を、開口端を前面に向けて横向きまたは斜め上向きに設置している。また、水槽内には、一端が開口し周囲に複数の穴が形成された有底円筒状の洗濯槽(図示せず。)を、水槽内で回転可能となるように、水槽と同心状に設置している。水槽及び洗濯槽の開口は、洗濯機本体101の前面103の開口部に取り付けられる。そして、図1に示すように、洗濯機本体101の前面103の開口部に扉102が取り付けられ、扉102の左右両端部の対称位置の上端と下端の2箇所に一対の開閉機構が配置され、左右両側に開閉可能な両開きの洗濯機100である。上端と下端の開閉機構は全く同一構造なので、以下の説明では、扉102と洗濯機本体101の上端に配置された一対の開閉機構についてのみ説明し、下端に配置された一対の開閉機構についての説明は省略する。
【0015】
図2(a)、(b)に示すように、扉102が閉じた状態では、洗濯機本体101の一端(左端)側面に第1ピンブラケット(以下の説明では第1本体側ブラケットと呼ぶ)2Lが固定され、扉102の一端(左端)側面に固定された第1カム溝ブラケット(以下の説明では第1扉側ブラケットと呼ぶ)3Lが第1本体側ブラケット2Lに係合している。同様に、扉102が閉じた状態では、洗濯機本体101の他端(右端)側面に第2ピンブラケット(以下の説明では第2本体側ブラケットと呼ぶ)2Rが固定され、扉102の他端(右端)側面に固定された第2カム溝ブラケット(以下の説明では第2扉側ブラケットと呼ぶ)3Rが第2本体側ブラケット2Rに係合している。図7(a)、(b)、図8図9(a)、(b)に示すように、第1本体側ブラケット2Lと第2本体側ブラケット2R、及び、第1扉側ブラケット3Lと第2扉側ブラケット3Rは左右対称な形状に形成されている。また、第1本体側ブラケット2Lと第2本体側ブラケット2RはL字形に形成され、その垂直な側板が洗濯機本体101の側面に固定されている。同様に、第1扉側ブラケット3Lと第2扉側ブラケット3RはL字形に形成され、その垂直な側板が扉102の側面に固定されている。
【0016】
[扉の左端の詳細な構造]
最初に、左端に固定された第1扉側ブラケット3Lと第1本体側ブラケット2Lの詳細な構造について説明する。第1扉側ブラケット3Lの水平な上板には、扉102の一端(左端)側に開口する第1カム溝4Lが形成されている。第1カム溝4Lは、傾斜案内面41L、平行案内面42L、扉揺動案内面43Lで構成されている。第1本体側ブラケット2Lの水平な上板には、第1カム溝4Lに係合可能な一端側第1ピン21Lが固定されている。一端側第1ピン21Lは円柱形状で、断面形状が円形の一部を切り欠いたD形の形状である。一端側第1ピン21LのD形に切り欠いた平面22Lは、洗濯機本体101の前面103と平行に形成されている。平行案内面42Lは扉102と平行に形成されている。切り欠いた平面22Lと一端側第1ピン21Lの外周との間の長さL1は、平行案内面42Lの幅W1と同一長さに形成されている。扉102の一端(左端)側に開口する傾斜案内面41Lは、平行案内面42Lに連続して形成され、傾斜案内面41Lの幅W2は一端側第1ピン21Lの外径寸法と同一長さに形成されている。円形の扉揺動案内面43Lは、平行案内面42Lに連続して形成され、扉揺動案内面43Lの内径寸法は一端側第1ピン21Lの外径寸法と同一長さに形成されている。扉揺動案内面43Lには、扉102を開いたときに扉102の揺動角度を制限するための第1突起44Lが形成されている。第1突起44Lは平行案内面42Lの延長上に形成されている。
【0017】
図6図9(a)に示すように、第1本体側ブラケット2Lの水平な上板には、一端側第2ピン5Lが固定されている。一端側第2ピン5Lは一端側第1ピン21Lと平行で、扉102の他端(右端)側に間隔を置いて配置されている。一端側第2ピン5Lは一端側第1ピン21Lよりも小径の円柱形状で、断面形状が円形の一部を切り欠いたD形の形状である。一端側第2ピン5LのD形に切り欠いた平面51Lは、洗濯機本体101の前面103に対して右下がり(図9(a)で見て)に傾斜して形成されている。第1扉側ブラケット3Lの水平な上板の裏面には、一端側第2ピン5Lに係合する一端側係合ブロック6Lが固定されている。扉102の開閉時には、一端側係合ブロック6Lが一端側第2ピン5Lの外周に沿って摺動する。一端側係合ブロック6Lには円弧状案内面61Lが形成され、この円弧状案内面61Lは扉揺動案内面43Lと同心の円弧状に形成されている。
【0018】
図7(a)、(b)、図8図12(a)、(b)に示すように、扉102の一端側面には、第1扉側ブラケット3Lの上部に一端側ストッパーブロック7Lが固定されている。一端側第1ピン21Lの軸心には、図12(a)、(b)の上下方向に摺動可能に一端側係合ピン23Lが挿入され、圧縮ばね(付勢部材)24Lによって図12(a)、(b)の上方向に常時付勢されている。一端側ストッパーブロック7Lの下面には、一端側係合ピン23Lの上端に係合する一端側係合溝71Lが形成されている。一端側係合溝71Lは扉102と平行に形成されている。一端側係合ピン23Lの上端は、頭を切った円錐
形状に形成されている。一端側係合溝71Lの右側面及び一端側ストッパーブロック7Lの右側面には、傾斜面72L及び傾斜面73Lが形成されている。従って、扉102の開閉時に、傾斜面72L及び傾斜面73Lによって一端側係合ピン23Lの上端が押し下げられ、圧縮ばね24Lが圧縮されて、一端側係合ピン23Lの上端が一端側係合溝71Lに円滑に出入りする。
【0019】
[扉の右端の詳細な構造]
次に、右端に固定された第2扉側ブラケット3Rと第2本体側ブラケット2Rの詳細な構造について説明する。第2扉側ブラケット3R、第2本体側ブラケット2Rは、上記した第1扉側ブラケット3L、第1本体側ブラケット2Lと左右対称な形状に形成されている。図9(b)、図10(b)、図11に示すように、第2扉側ブラケット3Rの水平な上板には、扉102の他端(右端)側に開口する第2カム溝4Rが形成されている。第2カム溝4Rは、傾斜案内面41R、平行案内面42R、扉揺動案内面43Rで構成されている。第2本体側ブラケット2Rの水平な上板には、第2カム溝4Rに係合可能な他端側第1ピン21Rが固定されている。
【0020】
他端側第1ピン21Rは円柱形状で、断面形状が円形の一部を切り欠いたD形の形状である。他端側第1ピン21RのD形に切り欠いた平面22Rは、洗濯機本体101の前面103と平行に形成されている。平行案内面42Rは扉102と平行に形成されている。切り欠いた平面22Rと他端側第1ピン21Rの外周との間の長さL1は、平行案内面42Rの幅W1と同一長さに形成されている。扉102の他端(右端)側に開口する傾斜案内面41Rは、平行案内面42Rに連続して形成され、傾斜案内面41Rの幅W2は他端側第1ピン21Rの外径寸法と同一長さに形成されている。円形の扉揺動案内面43Rは、平行案内面42Rに連続して形成され、扉揺動案内面43Rの内径寸法は他端側第1ピン21Rの外径寸法と同一長さに形成されている。扉揺動案内面43Rには、扉102を開いたときに扉102の揺動角度を制限するための第2突起44Rが形成されている。第2突起44Rは平行案内面42Rの延長上に形成されている。
【0021】
第2本体側ブラケット2Rの水平な上板には、他端側第2ピン5Rが固定されている。他端側第2ピン5Rは他端側第1ピン21Rと平行で、扉102の一端(左端)側に間隔を置いて配置されている。他端側第2ピン5Rは他端側第1ピン21Rよりも小径の円柱形状で、断面形状が円形の一部を切り欠いたD形の形状である。他端側第2ピン5RのD形に切り欠いた平面51Rは、洗濯機本体101の前面103に対して左下がり(図9(b)で見て)に傾斜して形成されている。第2扉側ブラケット3Rの水平な上板の裏面には、他端側第2ピン5Rに係合する他端側係合ブロック6Rが固定されている。扉102の開閉時には、他端側係合ブロック6Rが他端側第2ピン5Rの外周に沿って摺動する。
【0022】
他端側係合ブロック6Rには円弧状案内面61Rが形成され、この円弧状案内面61Rは扉揺動案内面43Rと同心の円弧状に形成されている。扉102の他端側面には、第2扉側ブラケット3Rの上部に上記した一端側ストッパーブロック7Lと同一形状の他端側ストッパーブロック7R(図4参照)が固定されている。また、第2本体側ブラケット2Rの他端側第1ピン21Rの軸心には、図示はしないが、一端側係合ピン23Lと同一形状の他端側係合ピンが挿入され、圧縮ばね(付勢部材)によって上方向に常時付勢されている。従って、扉102の開閉時に、他端側係合ピンの上端が押し下げられ、圧縮ばねが圧縮されて、他端側係合ピンの上端が他端側ストッパーブロック7Rの他端側係合溝に円滑に出入りする。
【0023】
[扉の開閉動作]
本発明の実施の形態の両開き扉の開閉機構は以上のように構成され、以下のように開閉動作が行われる。図2図9図12(a)に示すように、扉102を閉じた状態では、第1本体側ブラケット2Lの一端側第1ピン21Lに第1扉側ブラケット3Lの傾斜案内面41Lが係合し、第2本体側ブラケット2Rの他端側第1ピン21Rに第2扉側ブラケット3Rの傾斜案内面41Rが係合している。また、一端側第2ピン5Lに一端側係合ブロック6Lが係合し、他端側第2ピン5Rに他端側係合ブロック6Rが係合している。さらに、第1本体側ブラケット2Lの一端側係合ピン23Lの上端が一端側ストッパーブロック7Lの一端側係合溝71Lに係合し、第2本体側ブラケット2Rの他端側係合ピンの上端が他端側ストッパーブロック7Rの他端側係合溝に係合している。従って、扉102は閉じた状態が維持される。
【0024】
[扉の左端を手前に引いて右開きした時の扉の右端の開き動作]
図3図10図12(b)に示すように、扉102を右開きするため、扉102の左端を手前に引くと、扉102は右にスライドしながら反時計方向に揺動する。すなわち、右端の第2扉側ブラケット3Rは、他端側第1ピン21Rに第2カム溝4Rが案内されて移動し、傾斜案内面41R、平行案内面42R、扉揺動案内面43Rの順で他端側第1ピン21Rに係合する。同時に、他端側係合ブロック6Rが他端側第2ピン5Rの切り欠いた平面51Rに沿って摺動するため、扉102が右にスライドしながら反時計方向に揺動した時に、第2本体側ブラケット2Rから第2扉側ブラケット3Rが外れることを補助的に防止している。同時に、扉102に固定された他端側ストッパーブロック7Rは、他端側ストッパーブロック7Rの他端側係合溝が第2本体側ブラケット2Rの他端側係合ピンの上端に係合した状態を維持してスライドするため、右にスライドしながら反時計方向に揺動した時の扉102のガタを抑制することが可能となる。円形の扉揺動案内面43Rの内周が他端側第1ピン21Rの円形の外周に完全に係合すると、他端側係合ブロック6Rは他端側第2ピン5Rの切り欠いた平面51Rの右端から外れて、扉102を開くことが可能になる。
【0025】
[扉の左端を手前に引いて右開きした時の扉の左端の開き動作]
扉102の左端を手前に引くと、左側の第1扉側ブラケット3Lは、一端側第1ピン21Lに第1カム溝4Lが案内されて移動し、傾斜案内面41Lが一端側第1ピン21Lから外れ、扉102の左端が少し開き始める。同時に、一端側係合ブロック6Lが一端側第2ピン5Lに沿って摺動するため、扉102がスライドしながら反時計方向に揺動した時に第1本体側ブラケット2Lから第1扉側ブラケット3Lが外れることを補助的に防止している。同時に、扉102に固定された一端側ストッパーブロック7Lは、その一端側係合溝71Lが第1本体側ブラケット2Lの一端側係合ピン23Lの上端に係合した状態を維持してスライドするため、スライドしながら反時計方向に揺動した時の扉102のガタを抑制することが可能となる。その後、一端側係合ブロック6Lが一端側第2ピン5Lの右端から外れるため、扉102の左端を更に開くことが可能になる。
【0026】
[扉を全開する時の動作]
扉102を手で反時計方向に更に揺動させると、右端の第2扉側ブラケット3Rが他端側第1ピン21Rを支点にして反時計方向に揺動する。この時、第2扉側ブラケット3Rの扉揺動案内面43Rが他端側第1ピン21Rの円形の外周に案内されて揺動し、扉揺動案内面43Rが円形に形成されているため、第2扉側ブラケット3Rは他端側第1ピン21Rから外れない。扉102の反時計方向の揺動中は、他端側係合ブロック6Rはその円弧状案内面61Rが他端側第2ピン5Rの右端に沿って摺動する。同様に、一端側係合ブロック6Lは一端側第2ピン5Lの右端に沿って摺動する。扉102を全開させる揺動動作中、扉102に固定された他端側ストッパーブロックは、他端側ストッパーブロック7Rの他端側係合溝が第2本体側ブラケット2Rの他端側係合ピンの上端に係合した状態を維持する。図4図5図11に示すように、扉102が全開すると、右端の第2扉側ブラケット3Rの第2突起44Rが他端側第1ピン21Rの切り欠いた平面22Rに当接するため、扉102を全開させさせた時の揺動角度を制限することができる。
【0027】
[扉を全閉する時の動作]
扉102を手で時計方向に揺動させると、右端の第2扉側ブラケット3Rが他端側第1ピン21Rを支点にして時計方向に揺動する。すると、扉102の左端と右端は、図10の状態に戻る。その後、扉102を奥側に押すと、扉102は左にスライドしながら時計方向に揺動し、扉102の左端と右端は、図9の状態に戻り、扉102は閉じた状態になる。扉102を左開きするための動作は、上記した右開き動作と左右が対称な動作になるため、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態の両開き扉の開閉機構は、傾斜案内面、平行案内面、及び扉揺動案内面が形成されたカム溝とD形の第1ピンで扉の脱落を防止するため、簡素な構造で、故障が少なく、製造コストの上昇を抑制することが可能となる。
【0028】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこの実施例に限定されることはない。例えば、前述した実施例では、第1本体側ブラケット(第1ピンブラケット)2L、第2本体側ブラケット(第2ピンブラケット)2Rが洗濯機本体101に固定され、第1扉側ブラケット(第1カム溝ブラケット)3L、第2扉側ブラケット(第2カム溝ブラケット)3R、一端側ストッパーブロック7L、他端側ストッパーブロック7Rが扉102に固定されているが、第1本体側ブラケット(第1ピンブラケット)2L、第2本体側ブラケット2Rを扉102に固定し、第1扉側ブラケット(第1カム溝ブラケット)3L、第2扉側ブラケット(第2カム溝ブラケット)3R、一端側ストッパーブロック7L、他端側ストッパーブロック7Rを洗濯機本体101に固定してもよい。また、前述した実施例では、扉102に固定された一端側ストッパーブロック7L、他端側ストッパーブロック7Rの、一端側係合溝、他端側係合溝が、一端側係合ピン、他端側係合ピンの上端に係合した状態を維持してスライドして、スライドしながら揺動する時の扉102のガタを抑制しているが、必ずしも必要ではない。
【符号の説明】
【0029】
100…洗濯機
101…洗濯機本体(機器本体)
102…扉
103…前面
2L…第1本体側ブラケット(第1ピンブラケット)
21L…一端側第1ピン
22L…切り欠いた平面
23L…一端側係合ピン
24L…圧縮ばね(付勢部材)
3L…第1扉側ブラケット(第1カム溝ブラケット)
4L…第1カム溝
41L…傾斜案内面
42L…平行案内面
43L…扉揺動案内面
44L…第1突起
5L…一端側第2ピン
51L…切り欠いた平面
6L…一端側係合ブロック
61L…円弧状案内面
7L…一端側ストッパーブロック
71L…一端側係合溝
72L、73L…傾斜面
2R…第2本体側ブラケット(第2ピンブラケット)
21R…他端側第1ピン
22R…切り欠いた平面
3R…第2扉側ブラケット(第2カム溝ブラケット)
4R…第2カム溝
41R…傾斜案内面
42R…平行案内面
43R…扉揺動案内面
44R…第2突起
5R…他端側第2ピン
51R…切り欠いた平面
6R…他端側係合ブロック
61R…円弧状案内面
7R…他端側ストッパーブロック
図1
図2
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図12