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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-09
(45)【発行日】2022-12-19
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20221212BHJP
【FI】
G06Q30/06 350
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022559847
(86)(22)【出願日】2022-03-29
(86)【国際出願番号】 JP2022015501
【審査請求日】2022-09-30
(31)【優先権主張番号】P 2021063369
(32)【優先日】2021-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519146536
【氏名又は名称】株式会社あまたす
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】今福 洋介
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-022406(JP,A)
【文献】特開2020-161184(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110599213(CN,A)
【文献】国際公開第2020/202287(WO,A1)
【文献】上田祐司,シェアリングエコノミービジネスについて,第4回 産業構造審議会 商務流通情報分科会 情報経済小委員会 分散戦略ワーキンググループ 資料4,2016年06月03日,[2022年6月20日検索],インターネット<URL: https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/shomu_ryutsu/joho_keizai/bunsan_senryaku/pdf/004_04_00.pdf>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定物の貸し出しを希望する第1ユーザと、当該所定物の借り入れを希望する第2ユーザとの間の当該所定物の取り引きを支援する情報処理装置であって、
前記所定物の特徴、当該所有物の所有者、当該所有物の取り引き履歴を含む情報を、貸借情報として、ブロックチェーン又は分散型台帳に記録して管理する管理手段と、
前記第1ユーザにより前記所定物が取引対象物として決定された後であって、前記第1ユーザと前記第2ユーザとで前記取引対象物が取り引きされる前に、前記管理手段により前記ブロックチェーン又は前記分散型台帳に記録して管理されている前記賃貸情報を用いて、当該取引対象物の取り引きを制御する取引制御手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記管理手段は、
前記第1ユーザ及び前記第2ユーザ夫々の個人に関する情報を前記ブロックチェーン又は前記分散型台帳に記録して管理する個人情報管理部、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
所定物の貸し出しを希望する第1ユーザと、当該所定物の借り入れを希望する第2ユーザとの間の当該所定物の取り引きを支援する情報処理装置が実行する情報処理方法において、
前記所定物の特徴、当該所有物の所有者、当該所有物の取り引き履歴を含む情報を、貸借情報として、ブロックチェーン又は分散型台帳に記録して管理する管理ステップと、
前記第1ユーザにより前記所定物が取引対象物として決定された後であって、前記第1ユーザと前記第2ユーザとで前記取引対象物が取り引きされる前に、前記管理ステップの処理により前記ブロックチェーン又は前記分散型台帳に記録して管理されている前記賃貸情報を用いて、当該取引対象物の取り引きを制御する取引制御ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項4】
所定物の貸し出しを希望する第1ユーザと、当該所定物の借り入れを希望する第2ユーザとの間の当該所定物の取り引きを支援するコンピュータに、
前記所定物の特徴、当該所有物の所有者、当該所有物の取り引き履歴を含む情報を、貸借情報として、ブロックチェーン又は分散型台帳に記録して管理する管理ステップと、
前記第1ユーザにより前記所定物が取引対象物として決定された後であって、前記第1ユーザと前記第2ユーザとで前記取引対象物が取り引きされる前に、前記管理ステップの処理により前記ブロックチェーン又は前記分散型台帳に記録して管理されている前記賃貸情報を用いて、当該取引対象物の取り引きを制御する取引制御ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、物を購入する時代から借りる時代に代わりつつある。
物を貸し借りするサービスとしては、BtoC(Business to Consumer)、即ち企業が一般消費者を対象に物品をレンタルするサービスはあるが、個人対個人間のレンタルサービスは、実現されていない。
また、従来から、二者間をマッチングさせるシステム(特許文献1参照)や、CtoC(Consumer to Consumer)の電子商取引を行うための各種サービス(メルカリやヤフオク等)は既に提供されているが、物の売り買いをすることに限られている。メルカリ、ヤフオクは登録商標である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-129983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、CtoCの電子商取引の対象に、物のレンタルは含まれていない。
即ち、物のレンタルでは、貸し出した物が無事に返却されるまでが取り引きであるが、個人間の取り引きでは、物を貸し出す人と、物を借り入れる人の両者の信用が確保できないため、この点がサービスの普及の妨げになっている。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、物を貸し出すことを希望する1以上の個人と、当該物の借り入れを希望する1以上の個人との間で信用を確保した上で物を安全に取り引きすることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
所定物の貸し出しを希望する第1ユーザと、当該所定物の借り入れを希望する第2ユーザとの間の当該所定物の取り引きを支援する情報処理装置であって、
前記所定物の特徴、当該所有物の所有者、当該所有物の取り引き履歴を含む情報を、貸借情報として、ブロックチェーン又は分散型台帳に記録して管理する管理手段と、
前記第1ユーザと前記第2ユーザとで前記所定物が取り引きされる前に、前記管理手段により前記ブロックチェーン又は前記分散型台帳に記録して管理されている前記賃貸情報を用いて、当該所定物の取り引きの可否を確認する制御を実行する情報制御手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、物を貸し出すことを希望する1以上の個人と、当該物の借り入れを希望する1以上の個人との間で信用を確保した上で物を安全に取り引きすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の情報処理装置の一実施形態に係る管理サーバを含む情報処理システムの構成の概要を示す図である。
図2】本サービスの基本的な流れを示すイメージ図である。
図3】本サービスにおいて借入申請者から支払われた料金の流れを示すイメージ図である。
図4図1の管理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図5図4の管理サーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図6】貸手端末及び借手端末に表示されたGUI(Graphical User Interface)を介して借入申請を行う場合の例を示す図である。
図7図6に表示されたカテゴリのうち、「ファッション」のカテゴリを示すボタンが押下された場合に、貸手端末及び借手端末に表示される画面の具体例を示す図である。
図8図7に表示されたボタンが押下された場合に、貸手端末及び借手端末に表示される画面の具体例を示す図である。
図9図8に表示されたボタンが押下された場合に、貸手端末及び借手端末に表示される画面の具体例を示す図である。
図10】貸手端末及び借手端末に表示されるマイページの具体例を示す図である。
図11】新規出品の操作を行う場合の操作画面の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係る管理サーバ1を含む情報処理システムの構成の概要を示す図である。
【0010】
図1に示す情報処理システムは、管理サーバ1と、貸手端末2-1乃至2-n(nは1以上の任意の整数値)と、借手端末3-1乃至3-m(mは1以上の任意の整数値)と、決済サーバ4と、ブロックチェーンBとが、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に通信可能に接続されることで構成される。
【0011】
管理サーバ1は、CtoCレンタルサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)を提供する本サービス提供者Mが管理する情報処理装置である。
具体的には、管理サーバ1は、CtoCのレンタルサイトをインターネットに公開し、会員登録した会員ユーザに対して物を賃貸するサービスを提供する。管理サーバ1は、貸手端末2-1乃至2-n、及び借手端末3-1乃至3-mの各動作を管理すべく、各種処理を実行する。
【0012】
貸手端末2-1乃至2-nの夫々は、物の貸し出しを希望するユーザ(以下、「貸手ユーザ」と呼ぶ)UL1乃至ULnの夫々が操作する情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で構成される。
【0013】
借手端末3-1乃至3-mの夫々は、物の借り入れを希望するユーザ(以下、「借手ユーザ」と呼ぶ)UB1乃至UBmの夫々が操作する情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で構成される。
なお、以下、貸手ユーザUL1乃至ULn、貸手端末2-1乃至2-n、借手ユーザUB1乃至UBm、及び借手端末3-1乃至3-mの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「貸手ユーザUL」、「貸手端末2」、「借手ユーザUB」、及び「借手端末3」の夫々と呼ぶ。
【0014】
決済サーバ4は、決済サービスを提供する決済サービス提供者Pが管理する情報処理装置であり、管理サーバ1により生成される決済情報に基づいて決済処理を行う。
【0015】
ブロックチェーンBは、分散型ネットワークを構成する複数のコンピュータに、暗号技術を組み合わせ、取引情報等のデータを同期して記録するよう構成されている。
ブロックチェーンBの場合、一定期間の取引データをブロック単位にまとめ、コンピュータ同士で検証し合いながら正しい記録をチェーン(鎖)のようにつないで蓄積する。
ブロックチェーンBの特徴は、一部のコンピュータで取引データが改ざんされたとしても、他のコンピュータとの多数決によって正しい取引データが選ばれるため、記録の改ざんや不正取引を防ぐことができる。
ブロックチェーンBは、ブロックと呼ばれるデータの単位を生成し、時系列に沿ってチェーンのようにつないでいくことでデータベースとなる。
各ブロックは、連結されたブロックの一つ前のハッシュ値(ハッシュ関数により計算された値)を持っており、それをさかのぼることで、つながりを辿ることができる。
ブロックチェーンBにおいて管理されている、過去に生成されたブロック内の情報を改ざんしようと試みた場合、変更したブロックから算出されるハッシュ値は以前のものと異なるものとなるため、後続のすべてのブロックのハッシュ値を変更しなければならず、変更は事実上困難であり、改ざん防止対策が施されている。
【0016】
次に、図2及び図3を参照して、本発明の情報処理装置の一実施形態である管理サーバ1が実行する各種処理により実現できる、本サービスの流れについて説明する。
図2は、本サービスの基本的な流れを示すイメージ図である。なお、図2及び後述する図3には、貸手ユーザULと、借手ユーザUBとが夫々1人ずつ記載されているが、これは本サービスの流れをわかり易く説明するために簡略化させたものである。実際には、本サービスにおける貸手ユーザUL、及び借手ユーザUBは、いずれも複数存在し得る。
【0017】
ステップSS1において、貸手ユーザULは、本サービスの提供を受けるために、貸手端末2を操作することにより、本サービスへのユーザ登録をサービス提供者Mに申請する。
貸手ユーザULから申請を受けたサービス提供者Mは、ブロックチェーンBに対して貸手ユーザULの個人情報を登録し、登録が完了した旨を貸手ユーザULに通知する。
行う。
ステップSS2において、貸手ユーザULは、貸手端末2を操作することにより、貸し出しを希望する出品物に関する情報(以下、「出品情報」と呼ぶ)の登録を本サービスのサービス提供者Mに申請する。
出品情報の申請を受けたサービス提供者Mは、ステップSS3において、ブロックチェーンBに対して申請者である貸手ユーザULの個人情報の登録情報についての正否確認を依頼し、申請者の情報が正しいことが確認されると、貸手ユーザULの出品情報をブロックチェーンBに登録する。
出品情報が登録されると、この物は、本サービスに「出品」された「出品物」として取り扱われ、出品物を出品した貸手ユーザULは、「出品者」として取り扱われることとなる。
ここで、本サービスに登録される出品情報の内容は特に限定されず、出品物に関するあらゆる情報を出品情報として登録することができる。具体的には例えば、出品物の名称、種類、性質、大きさ、重さ、購入価格、希望レンタル料、レンタル期間、売却の可否等についてのテキスト情報や、出品物の撮像画像に基づく画像情報を出品情報に含めることができる。
なお、本サービスにおいて出品物の対象となる物は、レンタルの対象となる物であれば特に限定されない。具体的には例えば、衣服やテントなどキャンプ用品、ゴルフクラブや釣り用品、スーツケース、ゲーム機、タブレットやパソコン、OA機器、腕時計、土地、スペース、家、家具や什器、自動車やバイク、本、CDやレコード、カメラ、靴、アクセサリー、バッグ、特殊工具、ベビーカー等の育児用品はいずれもレンタルの対象となる物である。
【0018】
ステップSS4において、借手ユーザUBは、本サービスの提供を受けるために、借手端末3を操作することにより、本サービスへのユーザ登録の申請を行う。
ユーザ登録の申請を受けたサービス提供者Mは、上記貸手ユーザULのときと同様にブロックチェーンBに借手ユーザUBの個人情報を登録し、登録結果を借手ユーザUBに返す。
ここで、ステップSS1でユーザ登録された貸手ユーザULと、ステップSS3でユーザ登録された借手ユーザUBとは、いずれも本サービスの提供を受けるユーザとして、特に差別化されることなく登録されている。
このため、貸手ユーザULは、借手ユーザUBとしてのサービスを受けることもできるし、借手ユーザUBは、貸手ユーザULとしてのサービスを受けることもできる。即ち、本サービスにユーザ登録すると、物を貸し出すユーザとして参加することもできるし、物を借り入れるユーザとして参加することもできる。
【0019】
ステップSS5において、借手ユーザUBは、本サービスに出品された出品物の中に、自身が借り入れを希望するものがあれば、その出品物の借り入れの申請(以下、「借入申請」と呼ぶ)を行う。
また、借手ユーザUBは、必要に応じて保険の申請を行う。なお、本サービスでは、出品物に対し借入申請を行った借手ユーザUBを「借入申請者」とも呼ぶ。
借手端末3には、1以上の出品物が、出品情報とともに表示される。借手端末3に表示された1以上の出品物の中に、借手ユーザUBが借り入れを希望するものがあった場合、借手ユーザUBは、借手端末3を操作することにより、その出品物について借入申請を行う。
なお、借入申請を行うための操作の具体的例については、図6乃至図8を参照して後述する。
【0020】
借手ユーザUBが借入申請を行った結果、出品物を借り入れることが可能であるとの提示があると、借入申請を行った借手ユーザUBは、出品情報に含まれる希望レンタル料による決済を行う。なお、決済の流れについては、図3を参照して後述する。
【0021】
ステップSS6において、貸手ユーザULは、借入申請を行った借手ユーザUBに対し、出品物を送付する。出品物を受領した借手ユーザUBは、送付されてきた出品物の現物と、出品情報に含まれる出品物の撮像画像とを比較し、問題がなければ出品物の利用を開始する。
具体的には、出品物が借手ユーザUBに送付されると、出品物を受け取った借手ユーザUBは、目視により、貸手ユーザULにより提供された出品情報に含まれる出品物の撮像画像と、現物との比較を行う。
借手ユーザUBの目視による比較の結果、撮像画像と現物との間に差異がない場合、又は差異が看過できる範囲内の物である場合には、借手ユーザUBは、借手端末3を操作することにより、そのままレンタルを開始する旨を示す情報を管理サーバ1に送信する。
具体的には例えば、図示はしないが、借手端末3に表示された「承認」ボタンや「レンタル開始」ボタンを押下することで、レンタルを開始する旨を示す情報を管理サーバ1に送信する。
すると、管理サーバ1は、この情報を受信し、借手ユーザUBによりレンタル開始の承認がなされた旨を受け付ける。
これに対し、送付されてきた出品物の現物と撮像画像との比較の結果、看過できない差異が発見された場合、借入申請者は、出品物の利用を見送る(即ち開始しない)。この場合、借入申請者は、例えば借手端末3に表示された「承認」ボタンや「レンタル開始」ボタンを押下せずに、出品物を送付元に返却する。
また例えば、決済処理完了後の返金を認めるシステム環境であれば、借入申請者は、本サービスを介して出品者と交渉を行い、レンタル料の一部を返金してもらうことでレンタルを開始したり、全額返金とともにレンタルをキャンセルしたりすることができる。このような交渉は、本サービスで提供されるユーザ間のコミュニケーションツールを利用して直接的に行ってもよいし、本サービス提供者Mを介して間接的に行ってもよい。
【0022】
ステップSS7において、借手ユーザUBは、出品物の出品者に対し、レンタル期間の満了日までに出品物を返却する。貸手ユーザULは、出品物が返却されると、返却されてきた出品物の現物と、出品情報に含まれる出品物の撮像画像とを比較し、問題がなければ本サービスは完了する。
ここで、返却されてきた出品物の現物と撮像画像との比較の結果、看過できない差異が発見された場合、出品者は、本サービスを介して借入申請者と交渉を行い、例えば以下のような措置を講ずることができる。
即ち、出品者は、決済が完了したレンタル料の追加料金を請求するか、あるいは、出品物を買い上げてもらうことができる。
このような交渉は、本サービスで提供されるユーザ間のコミュニケーションツール(図8及び図9)を利用して直接的に行ってもよいし、本サービス提供者Mを介して間接的に行ってもよい。
【0023】
図3は、本サービスにおいて借入申請者から支払われた料金の流れを示すイメージ図である。
【0024】
ステップSS21において、借入申請者としての借手ユーザUBは、レンタル料金の決済を行う。具体的には、借手ユーザUBは、借手端末3を操作することにより、決済サービス提供者SAに対し、レンタル料の決済処理を依頼する。
また、借手ユーザUBが保険料や送料を負担している場合には、レンタル料、保険料、及び送料(以下、「レンタル料等」と呼ぶ)の決済処理を決済サービス提供者Pに依頼する。
【0025】
借手ユーザUBからの依頼に基づきレンタル料等の決済処理を行った決済サービス提供者SAは、ステップSS22において、本サービス提供者Mに対し、決済額から所定の手数料を差し引いた額(以下、「売上額」と呼ぶ)のポイントを送付する。
ステップSS23において、本サービス提供者Mは、送付されてきた売上額のポイントをプールする。
【0026】
ステップSS24において、出品者である貸手ユーザULは、本サービス提供者Mにプールされている売上額のポイントのうち、本サービスの利用料を差し引いた額の範囲内で、ポイントを一定のレートで現金化して引き出すことができる。
具体的には、出品者である貸手ユーザULは、貸手端末2を操作することにより、売上額のうち、本サービスの利用料を差し引いた額の範囲内で、ポイントを現金化したい旨の申請(以下、「引出申請」と呼ぶ)を行う。
【0027】
ステップSS25において、本サービス提供者Mは、出品者である貸手ユーザULからの引出申請の内容に基づいて、ポイントの付与、又は現金の入金処理等を行う。
具体的には、本サービス提供者Mは、出品者である貸手ユーザULからの引出申請の内容に基づいて、決済サービスを介したポイントの付与、又は現金の入金処理を行う。
なお、決済サービスを介したポイントの付与を行うことなく、本サービス提供者Mがプールしているポイントから直接ポイントが付与されるようにしてもよい。
【0028】
次に、本サービスを提供するために各種処理を実行する管理サーバ1のハードウェア構成について説明する。
図4は、図1の管理サーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0029】
管理サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0030】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0031】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0032】
出力部16は各種液晶ディスプレイ等で構成され、各種情報を出力する。
入力部17は、各種ハードウェア等で構成され、各種情報を入力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば図1の貸手端末2-1乃至2-n、借手端末3-1乃至3-m、及び決済サーバ4)との間で行う通信を制御する。
【0033】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア30が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア30から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。またリムーバブルメディア30は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0034】
次に、図5を参照して管理サーバ1の機能的構成について説明する。
図5は、図4の管理サーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0035】
図5に示すように、管理サーバ1のCPU11において、マッチング処理が実行される場合には、出品取得部101と、出品提示部102と、借入受付部103と、借入提示部104とが機能する。売上管理処理が実行される場合には、費用提示部105と、決済取得部106と、売上管理部107と、決済提示部108と、引出受付部109と、引出決定部110とが機能する。
また、管理サーバ1のCPU11において、オーナーチェンジ処理が実行される場合には、買取受付部111と、買取提示部112とが機能する。画像診断処理が実行される場合には、返却受付部113と、比較抽出部114と、借入承認受付部115と、返却承認受付部116とが機能する。
管理サーバ1のCPU11において、目安額提案処理が実行される場合には、関連取得部117と、参考額提示部118とが機能する。
また、管理サーバ1のCPU11において、出品物についての取引関連処理が実行される際には、取引管理部201と、取引制御部202とが機能する。
【0036】
マッチング処理とは、貸手ユーザUL1乃至ULnの夫々と、借手ユーザUB1乃至UBmの夫々とのマッチングを行う処理をいう。
【0037】
売上管理処理とは、借手ユーザUB1乃至UBmの夫々により支払われるレンタル料の夫々を、貸手ユーザUL1乃至ULnの夫々における売上額として管理する処理をいう。
【0038】
オーナーチェンジ処理とは、レンタル期間を変更することなく、レンタル料を受け取る権利を所有権とともに移転させる処理をいう。所有権の移転先は、本サービス提供者M又は借手ユーザUBのいずれかとなる。オーナーチェンジ処理は、貸手ユーザULが、物品を出品する際に、物品の売却の意思を明示している場合にのみ実行することができる処理となる。なお、オーナーチェンジ処理の具体的態様は、図6乃至図10を参照して後述する。
【0039】
画像診断処理とは、出品時と返却時との夫々のタイミングで撮像された出品物の撮像画像を比較し、差異点を抽出する処理をいう。これにより、レンタル期間中に生じた出品物の形態(形状、模様、色彩等)の変化を診断することができる。
ここで、撮像画像を比較する具体的手法は特に限定されない。例えば、出品時と返却時との夫々のタイミングで、同一の距離及び角度で撮像された撮像画像を重ね合わせることで差異点を抽出する手法や、撮像画像から所定の特徴量を抽出して比較する手法等を採用することができる。
【0040】
目安額提案処理とは、貸手ユーザULが出品時に定めるレンタル料の目安となる金額を算出して提案する処理をいう。レンタル料の目安となる金額の具体的算出手法は特に限定されない。具体的には例えば、貸手ユーザULが出品しようとする物品に関する過去の取引実績に基づいて、レンタル料の目安となる金額を算出する場合や、各種オークションで過去に落札された金額の平均額に基づいて、レンタル料の目安となる金額を算出する場合等がある。
【0041】
出品物についての取引関連処理は、出品物に対する貸入申請が受信されたときやオーナーチェンジの申請が受信されたとき等の取引前に、事前に取引の可否を判定し、取引の可能であればその後の取引を実行する処理である。
このように、オークション等に出品されている類似商品の取引実績から、オークションで落札された金額の平均価格を算出することもできる。これにより、この平均価格に基づいて、目標とする利回り、経年による減価率、レンタル期間等に連動したレンタル料を試算することができる。
【0042】
出品取得部101は、1以上の貸手ユーザULの夫々から提供された、物に関する情報を夫々取得する。
具体的には、出品取得部101は、本サービスの会員ユーザとして登録された貸手ユーザUL1乃至ULnの夫々から提供された物に関する情報を取得する。取得された物に関する情報は、取引管理部201に渡されて、取引管理部201を通じてブロックチェーンBに出品情報402として登録(記憶)されて管理される。
【0043】
出品提示部102は、ブロックチェーンBに登録及び管理されている出品情報402を、1以上の第2ユーザである借手ユーザUBに提示する。
具体的には、出品提示部102は、ブロックチェーンBの出品情報402を読み出し、借手ユーザUBに提示する。これにより、借手ユーザUBは、出品物及びその内容を閲覧したり賃貸することができる。
【0044】
借入受付部103は、借手ユーザUBから、物を借り入れたい旨の申請があった場合に、これを借入申請として受け付ける。
具体的には、借入受付部103は、借手ユーザUBから、貸手ユーザULにより出品されている物のうち、いずれかを借り入れたい旨の申請があった場合に、これを借入申請として受け付ける。
【0045】
借入提示部104は、第1ユーザに対し、借入申請があった旨を提示する。
具体的には、借入提示部104は、出品者である貸手ユーザULに対し、借手ユーザUBから借入申請があった旨を提示する。
【0046】
費用提示部105は、借入申請を行った借手ユーザUBに対し、物の借り入れに必要となる費用を提示する。
具体的には、費用提示部105は、借入申請を行った借手ユーザUBに対し、物の借り入れに必要となる、レンタル料等を提示する。
【0047】
決済取得部106は、費用の決済が完了した場合に、決済の完了を示す情報を取得する。
具体的には、決済取得部106は、決済サーバ4によるレンタル料等の決済処理が完了した場合に、決済処理の完了を示す情報を取得する。取得された決済処理の完了を示す情報は、出品情報402に記憶されて管理される。
【0048】
売上管理部107は、前記費用のうち所定額を売上額として計上し、これを管理する。
具体的には、売上管理部107は、レンタル料等のうち、決済サービス提供者Pが取得すべき金額を差し引いた残額を、売上額として計上し、これを管理する。
【0049】
決済提示部108は、決済が完了した旨を第1ユーザである貸手ユーザULに提示する。
具体的には、決済提示部108は、決済サーバ4による決済処理が完了した場合に、その旨を貸手ユーザULに提示する。ここで、決済処理が完了した旨を貸手ユーザULに提示する具体的手法は特に限定されない。例えば、決済処理が完了した旨を貸手端末2に表示させてもよいし、メールやSNS(Social Networking Service)等のコミュニケーションツール等を用いて貸手ユーザULに知らせてもよい。
【0050】
引出受付部109は、1以上の貸手ユーザULの夫々から、売上額のうち少なくとも一部を引出したい旨の申請があった場合に、これを引出申請として受け付ける。
具体的には、貸手ユーザULは、出品物についての売上額を現金化したいと考えた場合、貸手端末2を操作することにより、本サービス提供者Mに対し引出申請を行う。すると、引出受付部109は、これを貸手ユーザULからの引出申請として受け付ける。
【0051】
引出決定部110は、引出申請の内容に基づいて、売上額のうち1以上の貸手ユーザULの夫々が引出すことができる額を決定する。
具体的には、引出決定部110は、貸手ユーザULからの引出申請の内容に基づいて、売上額のうち貸手ユーザULが引出すことができる額を決定する。売上額のうち貸手ユーザULが引出すことができる額は、売上額から、貸手ユーザULが負担すべきサービス利用料金を差し引いた額となる。
【0052】
買取受付部111は、出品物を借り入れた借手ユーザUBから、物を買い取りたい旨の申請があった場合に、これを買取申請として受け付ける。
出品物を借り入れた借手ユーザUBは、レンタルしている出品物を買い取りたいと考える場合がある。上述したように、出品時に貸手ユーザULから提供される出品情報には、出品物の売却の可否に関する情報が含まれる。このため、出品物に売却の意思が認められている場合、その出品物を借り入れた借手ユーザUBは、買取申請を行うことができる。
具体的には、買取受付部111は、出品物を借り入れた借手ユーザUBから、出品物の買取申請があった場合に、これを受け付ける。
【0053】
買取提示部112は、貸手ユーザULに対し、買取申請があった旨を提示する。
具体的には、買取提示部112は、借手ユーザUBから買取申請があった場合、貸手ユーザULに対し、買取申請があった旨を提示する。
ここで、借手ユーザUBから買取申請があった旨を貸手ユーザULに提示する具体的手法は特に限定されない。例えば、買取申請があった旨を貸手端末2に表示させてもよいし、メールやSNS等のコミュニケーションツールを用いて貸手ユーザULに知らせてもよい。
【0054】
返却受付部113は、物の借入期間の満了時に、当該満了時の物の撮像画像を少なくとも含む返却情報を受け付ける。
借手ユーザUBは、出品物のレンタル期間が満了した時点で、借手端末3を操作することにより、出品物を撮像したうえで、その撮像画像に基づく画像情報を少なくとも含む情報(以下、「返却情報」と呼ぶ)を、管理サーバ1に送信する。すると、返却受付部113は、送信されてきた返却情報を受け付ける。
【0055】
比較抽出部114は、出品情報に含まれる撮像画像と、返却情報に含まれる撮像画像とを比較し、差異点を抽出する。
上述したように、出品情報には、出品物の撮像画像が含まれる。比較抽出部114は、この出品情報に含まれる撮像画像と、借手端末3から送信されてきた返却情報に含まれる撮像画像とを比較し、差異点を抽出する。
【0056】
借入承認受付部115は、借手ユーザUBが出品物を受け取った時点における、出品物の現物の形態と、出品情報に含まれる撮像画像に表示された出品物の形態との間の差異について、出品物を借り入れた借手ユーザUBによる承認がなされた場合に、これを受け付ける。
出品物が借手ユーザUBに送付されると、出品物を受け取った借手ユーザUBは、目視により、貸手ユーザULにより提供された出品情報に含まれる出品物の撮像画像と、現物との比較を行う。
借手ユーザUBの目視による比較の結果、撮像画像と現物との間に差異がない場合、又は差異が看過できる範囲内の物である場合には、上述したように、借手ユーザUBは、借手端末3を操作することにより、そのままレンタルを開始する旨を示す情報を管理サーバ1に送信する。
具体的には例えば、図示はしないが、借手端末3に表示された「承認」ボタンや「レンタル開始」ボタンを押下することで、レンタルを開始する旨を示す情報を管理サーバ1に送信する。
すると、管理サーバ1は、この情報を受信し、借手ユーザUBによりレンタル開始の承認がなされた旨を受け付ける。
これにより、出品情報に含まれる出品物の撮像画像として、新品を撮像した物や、傷等を画像処理で消去したものを使用するような、貸手ユーザULによる不正行為を防ぐことができる。
【0057】
返却承認受付部116は、貸手ユーザULに物が返却された時点における、物の現物の形態と、返却情報に含まれる撮像画像に表示された物の形態との間の差異について、物を貸し出した貸手ユーザULによる承認がなされた場合に、これを受け付ける。
出品物が貸手ユーザULに返却されると、出品物を受け取った貸手ユーザULは、目視により、借手ユーザUBにより提供された返却情報に含まれる出品物の撮像画像と、現物との比較を行う。
貸手ユーザULの目視による比較の結果、撮像画像と現物との間に差異がない場合、又は差異が看過できる範囲内のものである場合には、貸手ユーザULは、貸手端末2を操作することにより、返却が無事に完了した旨を示す情報を管理サーバ1に送信する。
具体的には例えば、図示はしないが、貸手端末2に表示された「承認ボタン」や「返却完了」ボタンを押下することで、返却が無事に完了した旨を示す情報を管理サーバ1に送信する。
すると、管理サーバ1は、この情報を受信し、貸手ユーザULにより返却の承認がなされた旨を受け付ける。
これにより、返却情報に含まれる出品物の撮像画像として、出品情報に含まれる撮像画像や、レンタル期間中に付いた傷等を画像処理で消去したものを使用するような、借手ユーザUBによる不正行為を防ぐことができる。
【0058】
関連取得部117は、物に関連する他の物の取引実績を取得する。
具体的には、関連取得部117は、出品物に関連する他の物品のオークション等での取引実績を取得する。
【0059】
参考額提示部118は、取得された取引実績に基づいて、物の費用の価格帯を提示する。
具体的には、参考額提示部118は、関連取得部117により取得された、出品物に関連する他の物品のオークション等の取引実績に基づいて、出品物のレンタル料の価格帯を提示する。貸手ユーザULは、出品物のレンタル料を決定する際に、参考となる金額を確認することができる。
【0060】
取引管理部201は、レンタルサイトに出品される出品物(所定物)の特徴、当該出品物を所有する真の所有者、当該出品物の取り引き履歴を含む情報を、貸借情報又は取引情報として、ブロックチェーンBに記録して管理する。
具体的には、取引管理部201は、出品物の取引に関する貸借情報として、例えば出品情報402、履歴情報403、所有者情報404、台帳情報405等を外部のネットワークNのブロックチェーンB等に記憶して管理する。取引情報は、レンタル以外の取り引きの際(例えば出品物のリース額をオークション等で決定する際)に採用する情報である。
この他、ブロックチェーンBにはユーザ情報401等も記録及び管理されている。
出品物(所定物)の特徴は、例えば出品情報402として記憶されており、出品物を特定するための形状、年式、サイズ、ブランド名、色、柄、状態等の情報である。
状態は、例えば出品物の外観、使用の程度、傷、故障、修理履歴、性能等である。
出品物の取り引き履歴は、例えば履歴情報403として記憶されている。
履歴情報403は、例えば以前に出品物を貸し出した貸出元(貸手ユーザUL)と、出品物を借り入れた借入先(借手ユーザUB)と、日付と、期間と、料金と、オーナーチェンジ情報と、リースか買取かを示す情報とが対応した情報である。
履歴情報403を参照することで、出品物について、いつ、誰が誰にいくらでどれくらいの期間貸して、いつ返ってきた、いくらでオーナーチェンジした、買取した等の内容が分かる。
出品物を所有する真の所有者は、例えば所有者情報404として記憶されており、例えば所有者の情報(氏名、住所、連絡先等の個人情報)である。所有者の情報は、夫々の出品物に対応付けて記憶されている。
台帳情報405は、上記出品情報402、履歴情報403、所有者情報404の変遷の履歴が記憶されている。例えば出品物が誰から誰に所有権が移り、物自体が誰から誰に渡り、出品物の付属品がいつどこで欠品し、いつ貸し出され、いつ返却された等といった情報である。
【0061】
取引管理部201は、個人情報管理部211を備える。
個人情報管理部211は、貸手ユーザUL及び借手ユーザUB夫々の個人に関する情報をブロックチェーンBに記録して管理する。
貸手ユーザUL及び借手ユーザUB夫々の個人に関する情報には、例えば出品物のレンタルするオークションにおける借手ユーザUB(出品者)の信用情報やレンタル後の貸手ユーザULからの借手ユーザUBの評価(例えばこの人は良かった等といった評価等)が含まれる。
【0062】
取引制御部202は、貸手ユーザULと借手ユーザUBとで出品物が取り引きされる際に、ブロックチェーンBに記録して管理されている賃貸情報を用いて、当該出品物の取り引きを制御する。
具体的には、借手端末3からの所定の出品物の貸入申請が借入受付部103により受け付けられた場合(取り引きされる前の時点で)、取引制御部202は、ブロックチェーンBに対して、貸入申請に含まれる借手ユーザUBの個人情報や取り引き履歴の照会を依頼し、この依頼に対して不整合とされた場合は、当該出品物の取り引きを不可と判定し、所定の出品物の貸入申請を却下する旨を借入提示部104を通じて借手端末3に提示する。
また、個人情報や取り引き履歴の照会の結果、情報の整合性が保たれている場合、取引制御部202は、当該出品物の取り引きの続行を可能と判定し、所定の出品物の貸入申請を許可し、当該出品物の取り引きの次の画面に遷移させる。
【0063】
この他、取引制御部202は、貸手ユーザULと借手ユーザUBとで出品物が取り引きされた後の所定タイミングに、ブロックチェーンBに管理されている賃貸情報やユーザ情報(個人情報)を用いて、当該出品物の取り引きを制御してもよい。
【0064】
ブロックチェーンBには、本サービスにユーザ登録されたユーザ(貸手ユーザUL及び借手ユーザUB)に関する情報(以下、「ユーザ情報401」と呼ぶ)が記憶され管理されている。ユーザ情報には、本サービスにユーザ登録されたユーザを一意に識別する情報(識別情報等)、名前、住所、連絡先、オーナーチェンジ履歴、他のユーザからの評価等の情報が含まれる。ユーザ情報401に下記の履歴情報を統合して管理してもよい。
【0065】
また、ブロックチェーンBには、本サービスにおいて出品されている出品物に関する情報(出品物の特徴やレンタル価格等)が出品情報402として記憶され管理されている。
具体的には、出品物が装飾品等であれば、例えば服、バッグ、時計等が含まれる。出品物の特徴は、服が例えばジャケット等であれば、ジャケットの商品識別番号、ブランド、メーカの型番号、サイズ、色、柄、素材、状態等である。バッグであれば、バックの商品識別番号、メーカの型番号、サイズ、色、素材、状態等である。
レンタル価格は、一日いくら、といった日単位の価格である。この他、週単位、月単位、年単位のうちいずれかの価格の場合もある。
【0066】
また、ブロックチェーンBには、出品物の取り引き(貸し借り)の履歴(出品履歴や借入履歴等)が履歴情報403として記憶されている。
具体的には、出品物の商品識別番号に対応付けて、賃貸先、貸与された日付、返却された日付、レンタル日時の超過情報(返却予定日から何日超過した等)、レンタル価格等が履歴情報403として記憶されている。
【0067】
履歴情報403をブロックチェーンBにより管理することで、以下のような効果が得られる。
例えば本サービスのサイトを使って、例えば貸手ユーザULが借手ユーザUBに例えばボールペン等の出品物を貸したとすると、貸手ユーザULがボールペンを借手ユーザUBに貸したという情報がブロックチェーンBに記録されて、借手ユーザUBが持っているっていう情報が記録される。
したがって、ブロックチェーンBの情報を閲覧すれば、ボールペンが誰のものであるかというのを誰もが分かる。
【0068】
貸手ユーザULから借手ユーザUBにオーナーチェンジした場合でも、他の買い手の人が借手ユーザUBからボールペンを買うという場合に、元々ボールペンは借手ユーザUBの前に貸手ユーザULが持っていたものであった、ということが分かるので、元は他人の物だったボールペンが現在の持ち主から出品された、ということが買い手の人に分かる。物の貸し借りでは、このようなことが分かることが安心感につながる。
【0069】
また、ブロックチェーンBには、出品物の真の所有者の情報(氏名や住所等の個人情報)が出品物の商品識別情報に対応付けられて記憶されている。
具体的には、所有者情報は、氏名や住所等の個人情報である。この他、所有者情報は、出品物のレンタル料を受け取る権利のあるオーナーとしての情報(オーナーの氏名とオーナーになった日付が対応した情報)が記憶されている。オーナーチェンジの際には、所有者情報が変更される。
【0070】
ブロックチェーンBには、台帳情報405が記憶されている。
具体的には、台帳情報405として、出品物の出品情報402、履歴情報403や所有者情報404が含まれる他、現在の状態と、出品物を取り引きする中で都度生じるリース料としてポイントが、出品物の商品識別番号に対応付けられて時系列に沿って記憶されている。
出品物の現在の状態とは、出品物の商品識別番号に対応した状態フラグ(「レンタル中」の場合は“0”、「在庫あり」の場合“1”等のフラグ)である。
また、出品物のレンタル価格が例えばOOOOポイント(以下「P」と称す)の場合、台帳情報としては、出品物の商品識別番号に対応してレンタル品のリース料OOOOPが記憶されている。
【0071】
台帳情報405をブロックチェーンBにより管理することで、以下のような効果が得られる。
例えば、ボールペンを最初、何年何月にどこの店舗に誰が行って購入し、その人がその時点から何年の間、ボールペンを所持してその後、誰に売ったとか貸したとか、といった物の変遷(流れと履歴)が分かる。
また、オーナーチェンジの際も、物をいつ誰にいくらの賃料で貸した、というのが台帳情報405に記録されているため、例えば美術品や酒類等、過去に著名な人物が所持していたり使った物や手を付けた物である場合、価値が上がり、高値で取り引されることもある。
【0072】
次に、図6乃至図11を参照して、出品又は借入申請を行うための操作の具体例について説明する。
図6は、貸手端末2及び借手端末3に表示されたGUIを介して借入申請を行う場合の例を示す図である。
【0073】
貸手端末2及び借手端末3に表示される画面のうち、図6に示す画面は、表示領域H1乃至H5を含むように構成されている。
【0074】
表示領域H1には、本サービスのユーザが貸手ユーザULとして出品する場合に押下されるボタンが表示されている。具体的には、図6に示すように、「新規出品」と表示されたボタンB11と、「レンタル中」と表示されたボタンB12とが表示されている。
ここで、「新規出品」と表示されたボタンB11が押下されると、図11に示す画面に遷移する。なお、本サービスのユーザが貸手ユーザULとして出品する場合の操作の具体例については、図11を参照して後述する。
また、「レンタル中」と表示されたボタンB12が押下されると、本サービスのユーザが貸手ユーザULとして貸出中の出品物の一覧が表示される。具体的には例えば、「レンタル中」と表示されたボタンB12が押下されることで図10に示す画面(マイページ)に遷移し、貸出中の出品物の一覧が表示されるようにしてもよい。なお、貸出中の出品物の一覧の具体例については、図10を参照して後述する。
【0075】
表示領域H2には、本サービスのユーザが借手ユーザUBとして、出品物を借り入れる場合に押下するボタンが表示されている。具体的には、図6に示すように、「ウォッチリスト」と表示されたボタンと、「カテゴリから探す」と表示されたボタンと、カテゴリを示す各種ボタンとして、「ファッション」と表示されたボタンB21、「季節イベント」と表示されたボタン、「本・漫画・雑誌」と表示されたボタン等が表示されている。なお、他のカテゴリを示すボタンの具体的内容については、図6の表示領域H2に示すとおりである。
【0076】
表示領域H3には、ユーザへの告知や広告が表示されている。図6に示す例では、「9月1日~ メンズジャケットキャンペーン開催中!!」という告知が表示されている。表示領域H3に表示されている告知や広告は、ボタンとして押下することもできる。この場合、図6に示す告知が押下されると、告知の具体的内容の示す専用の画面(図示せず)が表示されるようにしてもよい。
【0077】
表示領域H4には、貸手ユーザUL1乃至ULnから出品された出品物のうち、「季節イベントおすすめ商品」として、メンズジャケットの撮像画像が、出品情報とともに3件ピックアップ表示されている。なお、ここでいう「商品」とは、貸手ユーザULから出品された出品物を意味する。
【0078】
表示領域H5には、貸手ユーザUL1乃至ULnから出品された出品物のうち、「おすすめ商品」として、ハンドバッグの撮像画像と、腕時計の撮像画像とが、出品情報とともに夫々3件ピックアップ表示されている。借手ユーザUBは、表示領域H2乃至H3に表示された内容を見ることで、所望の出品物を容易に見つけ出すことができる。
【0079】
表示領域H4及びH5に夫々表示されている出品物の中には、「買い切り」マークM41や、「オーナーチェンジ」マークM51が付されているものがある。
【0080】
「買い切り」マークM41が付されている出品物は、出品情報に売却の意思が含まれていることを意味する。即ち、貸手ユーザULが所定のレンタル期間が経過したら「そのまま引き渡してもよい」と考えている出品物であることを意味している。
具体的には例えば、10000Pの価値がある出品物を、1日あたり100Pで貸し出している場合、レンタル期間が100日に達した時点で、売り上げたレンタル料の総額が10000Pに達する。
この場合、「元は取れた」として、出品物をそのまま引き渡すこととなる。このため、図6の表示領域H4及びH5に夫々表示されている出品物の出品情報には、1日あたりのレンタル料の他に、買い切り金額が表示されている。
【0081】
また、「オーナーチェンジ」マークM51が付されている出品物は、レンタル期間を変更することなく、レンタル料を受け取る権利を所有権とともに移転させることができる出品物である。
即ち、レンタル料を受け取る権利を留保させたまま、本サービス提供者Mや借手ユーザUBに出品物の所有権を移転させることができる出品物であることを意味している。
【0082】
図7は、図6の表示領域H2に表示されたカテゴリのうち、「ファッション」のカテゴリを示すボタンB21が押下された場合に、貸手端末2及び借手端末3に表示される画面の具体例を示す図である。
【0083】
貸手端末2及び借手端末3に表示される画面のうち、図7に示す画面は、表示領域H11乃至H15を含むように構成されている。
【0084】
表示領域H11乃至H14には、「ファッション」のカテゴリで抽出された複数の出品物を、他の要素で絞り込むためのボタンや入力欄が表示されている。これにより、借手ユーザUBは、所望の出品物を効率よく探し出すことができる。
【0085】
表示領域H11には、「ファッション」のカテゴリで抽出された複数の出品物を、性別等という要素で絞り込むためのボタンが表示されている。具体的には、男性向けの出品物で絞り込むための「男性」と表示されたボタン、女性向けの出品物で絞り込むための「女性」と表示されたボタン、子供向けの出品物で絞り込むための「キッズ」と表示されたボタンがある。
【0086】
表示領域H12には、「ファッション」のカテゴリで抽出された複数の出品物を、ブランドという要素で絞り込むためのボタンが表示されている。具体的には、「ブランド指定」というボタンが表示されている。「ブランド指定」というボタンが押下されると、ブランドを指定するための画面に遷移する。例えば、「ブランド指定」というボタンが押下されると、具体的なブランド名が一覧化されたポップアップ画面が表示されるようにしてもよい。
【0087】
表示領域H13には、「ファッション」のカテゴリで抽出された複数の出品物を、サブカテゴリで絞り込むためのボタンが表示されている。具体的には、トータルコーディネートというサブカテゴリで絞り込むための「トータルコーディネート」ボタン、トップスというサブカテゴリで絞り込むための「トップス」ボタン、さらに、サブカテゴリのサブカテゴリとして、トップスのサブカテゴリである、Tシャツやカットソーというサブカテゴリで絞り込むための「Tシャツ・カットソー」ボタン、シャツやブラウスというサブカテゴリで絞り込むための「シャツ・ブラウス」ボタン、ポロシャツというサブカテゴリで絞り込むための「ポロシャツ」ボタン、ニットやセーターというサブカテゴリで絞り込むための「ニット・セーター」ボタンが表示されている。
【0088】
表示領域H14には、「ファッション」のカテゴリで抽出された複数の出品物を、1日あたりのレンタル料、又は買い切り価格で絞り込むための金額入力欄が夫々表示されている。これにより、借手ユーザUBは、予算の範囲内で、所望の出品物を効率よく探し出すことができる。
【0089】
表示領域H15には、「ファッション」のカテゴリで抽出された複数の出品物の撮像画像が、出品情報とともに表示されている。借手ユーザUBは、表示領域H15に表示された、複数の出品物の撮像画像の中に、所望の出品物や気になる出品物を見つけると、その撮像画像を押下する操作を行う。
例えば、出品物を示すボタンB151が押下されると、その出品物の詳細情報を示す画面が表示される。なお、ボタンB151が押下されたことにより表示される画面の具体例については、図8を参照して後述する。
【0090】
図8は、図7の表示領域H15に表示されたボタンB151が押下された場合に、貸手端末2及び借手端末3に表示される画面の具体例を示す図である。
【0091】
貸手端末2及び借手端末3に表示される画面のうち、図8に示す画面は、表示領域H21乃至H26を含むように構成されている。
【0092】
表示領域H21には、「出品者情報」として、図8に示す出品物を出品した貸手ユーザULのユーザ情報の一部が表示される。具体的には、出品者としての貸手ユーザULの名前(出品 太郎)と、他のユーザからの評価の総件数(145)と、他のユーザからの評価の内訳と、出品地域(北海道)とが表示されている。
このうち、他のユーザからの評価の内訳には、「良い」と評価された件数(100)と、「普通」と評価された件数(40)と、「悪い」と評価された件数(5)とが表示されている。ここで、出品地域は、送料を考慮する際の重要な情報となる。
【0093】
表示領域H22には、「商品情報」として、出品物の出品情報の一部が表示されている。具体的には、出品物についての、1週間あたりのレンタル料(○○○○○P)、買い切り価格(○○○○○P)、状態(中古:★★★)、個数(1)、発送方法(宅配便)が表示されている。
【0094】
表示領域H23には、オーナーチェンジが可能であるか否かが記載されている。図8の例では、「オーナーチェンジ可」として、オーナーチェンジが可能である旨が表示されている。ここで、「オーナーチェンジ可」と表示された部分は、押下可能なボタンB231となっている。ボタンB231が押下されると、図9に示す、オーナーチェンジを行う操作を行うための画面に遷移する。なお、オーナーチェンジを行う操作の具体例は、図9を参照して後述する。
【0095】
表示領域H24には、出品物の撮像画像が複数枚表示されている。これにより、借手ユーザUBは、出品物の形態を容易に把握することができる。また、表示領域H24には、借入申請を行う際に押下する「借りる」ボタンB241が表示されている。借手ユーザUBは、「借りる」ボタンB241を押下することにより、借入申請を行うことができる。
【0096】
表示領域H25には、出品物の説明文が表示されている。これにより、借手ユーザUBは、出品物に関する具体的な情報を容易に取得することができる。図8の例では、「<商品説明>」として、「値下げしました!美品です!5カ月程度貸出し後、自宅で保管していましたが再出品しました。ジャージ素材のため伸縮性があり、着心地が良いです。オフィスカジュアルにおすすめです。秋口にびったりです。」という説明文が表示されている。
【0097】
表示領域H26には、ユーザ間で使用するコミュニケーションツールが表示されている。このコミュニケーションツールによれば、ユーザ間でメッセージのやり取りを行うことができるので、例えば出品物に関する詳細な情報のやり取りや、金額の交渉等を行うことが可能となる。その結果、ユーザ間のスムーズな取引を実現させることができる。具体的には、「是非お借りしたいのですが、もう少しお安くなりませんか?あと3000P安くなれば即決します!」という、借手ユーザUBから貸手ユーザULに対する質問メッセージと、「2000P値下げします。是非ご検討ください。」という、貸手ユーザULから借手ユーザUBに対する回答メッセージが例示されている。
【0098】
図9は、図8の表示領域H23に「オーナーチェンジ可」と表示されたボタンB231が押下された場合に、貸手端末2及び借手端末3に表示される画面の具体例を示す図である。
【0099】
貸手端末2及び借手端末3に表示される画面のうち、図9に示す画面は、表示領域H31乃至H36を含むように構成されている。
【0100】
表示領域H31には、「出品者情報」として、図8に示す出品物を出品した貸手ユーザULのユーザ情報の一部が表示される。なお、表示領域H31に表示されている内容は、図8の表示領域H21に表示されている内容と同一であるため説明を省略する。
【0101】
表示領域H32には、オーナーチェンジを打診するためのボタンB321が表示されている。ボタンB321が押下されると、出品物の現在のオーナーに対し、オーナーチェンジしたい旨が通知される。
【0102】
表示領域H33には、「参考現在価格」として、現在のレンタル料(月額10000P)と、「直近の月利」として、「15%(月額15000P)」であることが表示されている。即ち、直近の1カ月で、貸し出すことにより得ることができたレンタル料(15000P)と、そのレンタル料が参考現在価格(100000P)に占める割合(15%)であることが示されている。
また、表示領域H33には、「オークション価格を確認」と表示されたボタンB331も表示されている。ボタンB331が押下されると、他のオークションサイトに出品されている同一又は類似する出品物の取引価格が表示される。これにより、オークションで取引されている価格との比較が容易になる。
【0103】
表示領域H34には、「貸し出しログ」として、過去の貸出実績に関する情報が表示されている。これにより、出品物が、これまでどのような期間について、どのようなレンタル料で貸し出しがなされていたのかを一覧視することができる。また、出品物を借り入れた借手ユーザUBについての評価を一覧視することもできる。
具体的には例えば、直近の貸し出しは、2018年2月22日から同年3月22までの1カ月間であり、そのレンタル料は、月額に換算すると15000Pであることされている。なお、貸し出しログに示された具体例の他の内容は、図9の表示領域H34に示すとおりである。
【0104】
表示領域H35には、「参考減価表」として、出品物のレンタル料の目安を示すグラフが表示されている。具体的には、縦軸を「レンタル料目安」とし、横軸を「時間」とするグラフ領域には、右下がりの直線L1と、横軸に垂直に交る直線L2とが表示されている。右下がりの直線L1は、出品物の買い切り額が40000Pである場合における、目安となるレンタル料を表している。横軸に垂直に交る直線L2は、現時点における貸し出しの条件を示している。
【0105】
表示領域H36には、ユーザ間で、出品物に関するメッセージのやり取りが表示されている。オーナーチェンジに関するメッセージのやり取りを行うこともできる。なお、表示領域H31に表示されている内容は、図8の表示領域H26に表示されている内容と同一であるため説明を省略する。
【0106】
図10は、貸手端末2及び借手端末3に表示されるマイページの具体例を示す図である。
【0107】
貸手端末2及び借手端末3に表示される画面のうち、図10に示す画面は、表示領域H41乃至H47を含むように構成されている。
【0108】
表示領域H41には、「新規出品」として、新規に出品を行う場合に押下されるボタンB411が表示されている。ボタンB411が押下されると、新規出品の操作を行うための画面に遷移する。なお、新規出品を行う操作の具体例は、図11を参照して後述する。
【0109】
表示領域H42には、「保有ポイント」として、ユーザが保有するポイントが表示されている。
表示領域H43には、「売上額」として、ユーザが貸手ユーザULとして売り上げた金額が表示されている。
このように、「ポイント」及び「売上額」は、いずれも本サービスにおいて流通される通貨として取り扱うことができる。このうち、ポイントは、各種キャンペーン等で付与される。
また、出品物を損傷させることなく大切に借り入れを行っている優秀な借手ユーザUBとして評価された場合には、多くのポイントが付与される。ポイントは、レンタル料に充当することもできる。ただし、ポイントには有効期限(例えば獲得から半年間)が設けられている。
売上額は、上述したように、いつでも現金で引き出すことができる。また、売上額は、レンタル料の支払いに充てることもできる。また、売上額をポイントに変更することもできる。さらに、レンタル料の支払いは、クレジットカード払いと、ポイント払いと、売上額からの充当との併用であってもよい。
【0110】
表示領域H44には、「あなたへのお知らせ」として、本サービス提供者Mからユーザに対するお知らせが表示されている。具体的には、図10に示す例では、「保有ポイントの有効期限が迫っています。」というお知らせが表示されている。
【0111】
表示領域H45には、ユーザに対する取引上の連絡事項が表示されている。具体的には、図10に示す例では、「出品中の○○○について質問が届いています。」というお知らせが表示されている。
【0112】
表示領域H46には、「貸してもいるもの一覧」として、現在、他のユーザ(借手ユーザUB)に貸出中の出品物の一覧が表示されている。一覧表示されている出品物の夫々には、ポイント数、貸出日数、買い切りができるようになるまでの日数が表示されている。また、オーナーチェンジの打診を受けた出品物については、その旨の表示がなされている。
【0113】
表示領域H47には、「借りているもの一覧」として、現在、他のユーザ(貸手ユーザUL)から借入中の出品物の一覧が表示されている。一覧表示されている出品物の夫々には、ポイント数、貸出日数、買い切りができるようになるまでの日数が表示されている。
【0114】
図11は、新規出品の操作を行う場合の操作画面の具体例を示す図である。
【0115】
貸手端末2に表示される画面のうち、図11に示す画面は、表示領域H51乃至H54を含むように構成されている。
【0116】
表示領域H51には、「商品基本情報」として、新規に出品する物についての基本情報を入力する欄が表示されている。具体的には、基本情報として、Facebook(登録商標)に連動させるか否かを選択入力する欄、商品のカテゴリを選択入力する欄、商品のサブカテゴリを選択入力する欄等が表示されている。基本情報の入力が済み、「登録」と表示されたボタンB511が押下すると、基本情報が登録される。なお、基本情報は、図11に表示された事項に限定されず、様々な事項を含めることができる。
【0117】
表示領域H52には、「類似商品情報」として、新規に出品する物と類似する商品の、オークション等への出品状況を示す一覧が表示されている。このうち、「選択」と表示されたボタンB521が押下されると、その商品に関する情報が表示される。これにより、オークション等で取引されている価格や内容との比較が容易になる。
【0118】
表示領域H53には、「類似商品からレンタル料を計算」として、新規に出品する物のレンタル料を妥当な水準とするための試算を行うためのツールが設けられている。具体的には、表示領域H53のうち、表示領域H531には、目標利回りを入力する欄と、レンタル期間を入力する欄と、買い切りの有無を設定するチェック欄とが表示されている。
また、表示領域H53のうち、表示領域H532には、新規出品に係る物のレンタル料として目安となる金額(1日あたり250P)が表示されている。
また、表示領域H53のうち、表示領域H533には、試算により算出された「レンタル目安期間」として、新規出品に係る物のレンタル期間として目安となる期間が表示される。
【0119】
表示領域H54には、「商品詳細情報」として、新規に出品する物についての詳細情報を入力する欄が表示されている。具体的には、詳細情報として、新規に出品しようとする物の撮像画像を登録する欄が表示されている。なお、詳細情報として入力する項目はこれに限定されず、複数設けることができる。詳細情報の入力が済み、「登録」と表示されたボタンB541が押下すると、詳細情報が登録される。
【0120】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0121】
例えば、上述の実施形態では、賃貸情報の正当性の管理にブロックチェーンBを利用したが、これ以外に分散型台帳を利用してもよく、所定物の特徴、当該所有物の所有者、当該所有物の取り引き履歴を含む情報を、貸借情報として記録してデータの正確性を管理することが可能な手段であれば足りる。
【0122】
上記実施形態では、本サービスの利用料を初めとして出品物のリース料や保険料、送料に至る一連の支払い処理をほぼ全てポイントで処理するものとした。
このように物にポイントを紐付けて管理し、物の利用価値によってポイントが決まる仕組みを構築することで、物々交換のような取り引きを行うことができる。
【0123】
上記実施形態では、出品物の貸し出しを希望するユーザを貸手ユーザULとし、出品物の借り入れを希望するユーザを借手ユーザUBとして個人間の取り引きの一例を説明したが、ユーザは、ここで示した貸手ユーザULや借手ユーザUBのみに限定されない。即ち、所定物の受け渡しを希望する第1ユーザと、当該所定物の受け取りを希望する第2ユーザであってもよい。
また、上記実施形態では、所定物としてレンタルサイトへの出品物(洋服や靴、時計、ボールペン等)を例示したが、他の如何なるものであってもよく、所定物であれば足りる。
【0124】
上記実施形態では、管理サーバ1からブロックチェーンBに照会を依頼するものとしたが、これ以外に、管理サーバ1の取引制御部202が、ブロックチェーンBの賃貸情報にアクセスして賃貸情報の一部を読み出して、その情報に基づいて取引を制御するようにしてもよい。
例えば貸手ユーザULが出品物をレンタルサイトに登録する際に、取引制御部202は、ブロックチェーンBの台帳情報405を参照して、貸手ユーザULが出品物の真の所有者であるか否かを判定することで、その貸手ユーザULが出品物の真の所有者であることが確認された場合に出品物を登録することで、レンタルサイトの信頼性を向上することができる。
【0125】
さらに、第三者の会員ユーザがレンタルサイトに出品されている出品物をレンタルする際に、第三者の会員ユーザの端末から管理サーバ1を経由してブロックチェーンBの台帳情報405を参照して、出品物の出品者が真の所有者であるか否か、またその出品物を出品者から借りて大丈夫なのかを確認した上でレンタルのトランザクション(取り引き)を行うことができる。
【0126】
このようにブロックチェーンBの情報を参照できる会員ユーザについては、通常の会員ユーザとは異なる会員ユーザ、例えばプレミアム会員等とし、特定の条件を満たした者をプレミアム会員とする。
特定の条件とは、例えば通常の会員ユーザが無料の場合は有料会員ユーザであったり、通常の会員ユーザよりも高額の会員料金を支払う契約をしている会員ユーザであること等を含む。
プレミアム会員にランクを設けて、ランクに応じてブロックチェーンBの情報にアクセスできるレベルや検索可能な範囲を変えてもよい。
プレミアム会員については、例えば所有者情報404の出品物のオーナーチェンジの履歴が閲覧できるようにしてもよい。この際に、オーナー情報については、開示範囲を選択できるようにしてもよい。
【0127】
プレミアム会員に対するサービスの一つとして、ブロックチェーンBの情報の閲覧権だけでなく、プレミアム会員が指定した出品物について、例えばインターネット上のリース料金検索サイト等から得られる平均価格や相場価格等を提示するようにしてもよい。
【0128】
また、プレミアム会員が指定した出品物について、今までのレンタルや売買の履歴、特にレンタルや売買の金額を閲覧できるようにすることで、そこから相場が分かるので、出品物の貸主である貸手ユーザULに対して交渉できるようになる。
【0129】
さらに、ブロックチェーンBの所有者情報404を参照することで、以下のようなことを実行できる。
例えばある人物XがXX年からXY年まで出品物を持っていたものとする。その前に人物Yが出品物を持っていて、人物Yは、前のオーナーの人物Zから所有権移転してXX年まで出品物を持っていたといった等の所有者の所有履歴があったものとする。このような経緯が物の真の所有者の情報として所有者情報404に記録されている。
本サービスのレンタルサイトでは、管理サーバ1を通じてブロックチェーンBの所有者情報404を必ず参照しないと借りるとか売るとかのトランザクションができないようにする。
このようにすることで、本当はこの人が所有しているというのが担保される。例えばある人が出品物の所有者に出品物を借りたいと言っても、例えば今他の人に貸している、又は他の人が持っている場合は、他の人が借りているという情報があるから、返却日まで待たないと借りられないということが分かる。
逆に出品物を持っている人が貸主のようなふるまいをしている場合に、実は他の人が真の所有者であり、真の所有者がその人に貸していたというときには当然所有者は他の人になっているため、出品物を持っている人からは出品物は借りられないことが分かる。
【0130】
換言すると、ブロックチェーンBの所有者情報404については、次のような使い方も可能になる。
即ち、例えば第1日時において、レンタル対象の物品の所有権が甲であるときに、当該物品が乙に貸し出されたものとする。そして、その後、第2日時において、当該物品が乙に貸し出された状態のまま、当該物品の所有権が甲から丙に移転されたものとする。
このような場合において、ブロックチェーンBの所有者情報404には、第1日時よりも前の所定日時から第2日時までは甲が所有権者であり、第2日時以降は丙が所有権者である旨の履歴が記載される。
これにより、丙は、ブロックチェーンBの所有者情報404を、第2日時以降の所有権者が自身である旨の第三者対抗要件として用いることができる。
【0131】
また、上述の実施形態では、借手ユーザUBは、出品物の借入申請を行うことで問題なく物品を借り入れることができる構成となっているが、このような構成に限定されない。
例えば、複数の借入申請者が存在し得る構成としてもよい。この場合、オークション形式を採用して、落札者が出品物を借り入れることができるようにしてもよい。
オークション形式を採用した場合、落札者を決定する際の競合要素として、価格以外のものを採用してもよい。価格以外の競合要素としては、例えば、他のユーザからの評価、保有ポイント数等を採用することができる。
これにより、真摯な心構えで本サービスを利用しようとするユーザの増加を見込むことができるので、CtoCの取引で生じ易い不正行為やトラブルの発生を防ぐことができる。
【0132】
また例えば、上述の実施形態では、レンタルの対象となる物は、目に見える物が例示されているが、目に見える物に限定されず、人間のスキルや権利といったような目に見えない物であってもよい。また、これらの目に見えない物を権利証等の形で目に見える物で代用したものであってもよい。例えば、ゴルフの会員券は、目に見えない「ゴルフをプレーする権利」を代用した目に見える物として取り扱われる。
【0133】
また例えば、上述の実施形態において、出品物は、単品(ジャケット、ハンドバック、時計等)で取引されている例が紹介されているが、出品物(即ち、レンタルの対象となる物)は、単品に限られない。
例えば、全10巻のコミックについて、9巻のみ持っていないユーザが、「1~8巻,及び10巻からなるコミック」を出品することもできる。
この場合、仮に9巻のみを持っているユーザが存在すれば、「1~8巻,及び10巻からなるコミック」に対し、借入申請を行ったり、買取申請を行ったりする場合がある。
さらに、この9巻のみを持っているユーザは、「1~8巻,及び10巻からなるコミック」を借り入れたり、買い取ったりすることで、全10巻のコミックを揃え、他のユーザに所定期間貸し出すこともできる(いわゆるまた貸し)。
【0134】
また、ブロックチェーンBに記録された情報の第三者の開示条件は、上述の実施形態では、固定とされていたが、特にこれに限定されず、可変とされてもよい。例えば、ブロックチェーンBに記録された各種情報について所定の単位毎に、第三者に開示/非開示を示すフラグを付け、このフラグに基づいて第三者に開示するか否かを制御することができる。そして、このフラグのオン(開示)/オフ(非開示)を切り替え可能にすることができる。
これにより、例えば個人情報であるがゆえに通常はフラグがオフ(非開示)とされているものであっても、犯罪捜査や貸し出し対象の物品が紛失したとき等の所定条件が満たされた場合、当該個人情報についての当該フラグをオフ(非開示)からオン(開示)に切替えることもできる。
また例えば、クレジットカードやローン審査のときに、裏付け資産の情報として、ブロックチェーンBに記録された情報のうち必要情報について、当該フラグをオフ(非開示)からオン(開示)に切替えることもできる。
【0135】
ここで、クレジットカードやローン審査等の信用情報として、上述の本サービスで付与されるポイントや、他のサービスや機関等により付与される他のポイントもブロックチェーンBに記憶させることができる。
【0136】
また、図3に示すハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0137】
また、図5に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に図5の例に限定されない。
【0138】
また、機能ブロックの存在場所も、図5に限定されず、任意でよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0139】
各機能ブロックの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0140】
このようなプログラムを含む記録媒体は、各ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各ユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0141】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に添って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0142】
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものである。
【0143】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば管理サーバ1等)は、
所定物の貸し出しを希望する第1ユーザ(例えば貸手ユーザUL等)と、当該所定物の借り入れを希望する第2ユーザ(例えば借手ユーザUB等)との間の当該所定物の取り引きを支援する情報処理装置(例えば図5の管理サーバ1等)であって、
前記所定物(例えば出品物等)の特徴、当該所有物(例えば出品物等)の所有者、当該所有物(例えば出品物等)の取り引き履歴を含む情報を、貸借情報として、ブロックチェーン(例えば図5のブロックチェーンB等)又は分散型台帳に記録して管理する管理手段(例えば図5の取引管理部201等)と、
前記第1ユーザ(例えば貸手ユーザUL等)と前記第2ユーザ(例えば借手ユーザUB等)とで前記所定物(例えば出品物等)が取り引きされる前に、前記管理手段(例えば図5の取引管理部201等)により前記ブロックチェーンB又は前記分散型台帳に記録して管理されている前記賃貸情報を用いて、当該所定物(例えば出品物等)の取り引きを制御する取引制御手段(例えば図5の取引制御部202等)と、
を備える。
このようにブロックチェーンB又は前記分散型台帳に賃貸情報を記録して管理し、ブロックチェーンB又は前記分散型台帳の賃貸情報を用いて、当該所定物(例えば出品物等)の取り引きの可否を判定することで、物(例えば出品物等)を貸し出すことを希望する1以上の個人(例えば貸手ユーザUL等)と、当該物(例えば出品物等)の借り入れを希望する1以上の個人(例えば借手ユーザUB等)との間で信用を確保した上で物(例えば出品物等)を安全に取り引き(賃貸取引等)することができるようになる。
【0144】
前記管理手段(例えば図5の取引管理部201等)は、
前記第1ユーザ(例えば貸手ユーザUL等)及び前記第2ユーザ(例えば借手ユーザUB等)夫々の個人に関する情報(例えばリース品のオークションにおける出品者の信用情報やこの人は良かった等といった評価情報等)を前記ブロックチェーン又は前記分散型台帳に記録して管理する個人情報管理部(例えば図5の個人情報管理部211等)、
をさらに備える。
このように、所定物(例えば出品物等)の取引情報だけでなく、前記第1ユーザ(例えば貸手ユーザUL等)及び前記第2ユーザ(例えば借手ユーザUB等)夫々の個人に関する情報(例えばリース品のオークションにおける出品者の信用情報や貸主から借主へのこの人は良かった等といった評価情報等)を管理することで、個人の信用が担保されるので、所定物(例えば出品物等)の取り引き(賃貸取引等)をより安全に実現するサービスを提供することができる。
【符号の説明】
【0145】
1:管理サーバ、2、2-1、2-n:貸手端末、3、3-1、3-m:借手端末、4:決済サーバ、11:CPU、18:記憶部、19:通信部、101:出品取得部、102:出品提示部、103:借入受付部、104:借入提示部、105:費用提示部、106:決済取得部、107:売上管理部、108:決済提示部、109:引出受付部、110:引出決定部、111:買取受付部111、112:買取提示部、113:返却受付部、114:比較抽出部、115:借入承認受付部、116:返却承認受付部、117:関連取得部、118:参考額提示部、201:取引管理部、202:取引制御部、211:個人情報管理部、401:ユーザ情報、402:出品情報、403:履歴情報、404:所有者情報、405:台帳情報、B:ブロックチェーン、SA:決済サービス提供者、M:本サービス提供者、N:ネットワーク、UL,UL1,ULn:貸手ユーザ、UB,UB1,UBn:借手ユーザ
【要約】
物を貸し出すことを希望する1以上の個人と、当該物の借り入れを希望する1以上の個人との間で信用を確保した上で物を安全に取り引きできるようにすることを課題とする。
管理サーバ1は、貸手ユーザUL及び借手ユーザUBの間の出品物の取り引きを支援する。管理サーバ1の取引管理部201は、出品物の特徴、出品物の所有者、出品物の取り引き履歴を含む情報を、貸借情報として、ブロックチェーンBに記録して管理する。管理サーバ1の取引制御部202は、貸手ユーザUL及び借手ユーザUBとで出品物が取り引きされる前に、取引管理部201によりブロックチェーンBに記録して管理されている賃貸情報を用いて、出品物の取り引きの可否を判定する。これにより上記課題を解決する。
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