(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-09
(45)【発行日】2022-12-19
(54)【発明の名称】車両バッテリー火災感知装置及び感知方法
(51)【国際特許分類】
H01M 10/48 20060101AFI20221212BHJP
H01M 10/42 20060101ALI20221212BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20221212BHJP
【FI】
H01M10/48 301
H01M10/42 P
H01M10/48 P
H02J7/00 Y
(21)【出願番号】P 2021541504
(86)(22)【出願日】2020-09-25
(86)【国際出願番号】 KR2020013065
(87)【国際公開番号】W WO2021075759
(87)【国際公開日】2021-04-22
【審査請求日】2021-07-16
(31)【優先権主張番号】10-2019-0129929
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】テ・ファン・ロ
【審査官】宮田 繁仁
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-531231(JP,A)
【文献】特開2011-155825(JP,A)
【文献】特開2015-220003(JP,A)
【文献】特開2016-031876(JP,A)
【文献】特開2007-027011(JP,A)
【文献】特開2009-004193(JP,A)
【文献】特開2013-122891(JP,A)
【文献】特開2005-322471(JP,A)
【文献】特開2017-139153(JP,A)
【文献】特開2019-029141(JP,A)
【文献】特開2016-018638(JP,A)
【文献】特開2019-139895(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 10/48
H01M 10/42
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両構造物に装着されるバッテリーパック、電子制御装置、及び一つ以上の通信手段を含む車両バッテリー火災感知装置を用いた車両バッテリー火災感知方法であって、
前記バッテリーパックは、1個以上のバッテリーセルを含むバッテリーモジュール、前記バッテリーモジュールから受信した信号を前記電子制御装置に送信するバッテリーマネジメントシステム、及びベンティングガスが放出されるガス排出部を備えたバッテリーパックケースを含み、
前記バッテリーパックケースは、前記ガス排出部から排出されるガスの温度及び圧力のいずれか一つ以上を測定するセンサーを備え、
車両バッテリー火災感知方法は、
前記バッテリーモジュールの温度及び電圧のいずれか一つ以上を測定する第1段階と、
前記バッテリーマネジメントシステムを介して前記第1段階での測定値を電子制御装置(ECU)に伝送する第2段階と、
前記電子制御装置(ECU)で測定値を受信し、受信した測定値が正常範囲以内であるかを判断する第3段階と、
前記電子制御装置(ECU)で受信した測定値が正常範囲以内であれば前記第1段階を遂行し、測定値を受信することができないか正常範囲を外れれば前記バッテリーパックケースに備えられた前記センサーから温度及び圧力のいずれか一つ以上の測定値を前記電子制御装置(ECU)に伝送する第4段階と、
前記電子制御装置(ECU)が受信した前記バッテリーパックケースの測定値が正常範囲以内であるかを判断して警報信号を送信する第5段階とを含む、車両バッテリー火災感知方法。
【請求項2】
前記センサーは前記ガス排出部の付近に位置する第1温度センサーであり、一側は前記第1温度センサーと連結され他側は前記バッテリーマネジメントシステムを介せずに前記電子制御装置と連結される第2通信手段をさらに含み、
前記第4段階での測定値は第1温度であり、
前記第2通信手段を介して前記ECUに伝送する、請求項
1に記載の車両バッテリー火災感知方法。
【請求項3】
前記センサーは前記ガス排出部の付近に位置する第1圧力センサーであり、一側は前記第1圧力センサーと連結され他側は前記バッテリーマネジメントシステムを介せずに前記電子制御装置と連結される第4通信手段をさらに含み、
前記第4段階での測定値は第1圧力であり、
前記第4通信手段を介して前記ECUに伝送する、請求項
1に記載の車両バッテリー火災感知方法。
【請求項4】
前記センサーは前記ガス排出部の付近に位置する第1温度センサーであり、一側は前記第1温度センサーと連結され他側は前記バッテリーマネジメントシステムを介せずに前記電子制御装置と連結される第2通信手段と、
前記第1温度センサーと所定距離だけ離隔して第2温度センサーが位置し、一側は前記第2温度センサーと連結され他側は前記バッテリーマネジメントシステムを介せずに前記電子制御装置と連結される第3通信手段とをさらに含み、
前記第4段階での測定値は、
前記第2通信手段を介しての第1温度、及び
前記第3通信手段を介しての第2温度である、請求項
1に記載の車両バッテリー火災感知方法。
【請求項5】
前記第1温度と前記第2温度との差から、前記第5段階での測定値が正常範囲以内であるかを判断する、請求項
4に記載の車両バッテリー火災感知方法。
【請求項6】
前記センサーは前記ガス排出部の付近に位置する第1圧力センサーであり、一側は前記第1圧力センサーと連結され他側は前記バッテリーマネジメントシステムを介せずに前記電子制御装置と連結される第4通信手段と、
前記第1圧力センサーと所定距離だけ離隔して第2圧力センサーが位置し、一側は前記第2圧力センサーと連結され他側は前記バッテリーマネジメントシステムを介せずに前記電子制御装置と連結される第5通信手段とをさらに含み、
前記第4段階での測定値は、
前記第4通信手段を介しての第1圧力、及び
前記第5通信手段を介しての第2圧力である、請求項
1に記載の車両バッテリー火災感知方法。
【請求項7】
前記第1圧力と前記第2圧力との差から、前記第5段階での測定値が正常範囲以内であるかを判断する、請求項
6に記載の車両バッテリー火災感知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2019年10月28日付の韓国特許出願第2019-0129929号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容はこの明細書の一部として含まれる。
【0002】
本発明は車両バッテリー火災感知装置及び感知方法に関するものであり、より詳しくはバッテリーパックのガス排出部から排出されるガスの温度及び圧力を測定するためのセンサーをパックケース外側に備え、このセンサーの測定値がバッテリーマネジメントシステムを介せずにすぐ電子制御装置に伝達されるので、バッテリーパックケースの内部で火災が発生してもこれを迅速で正確に搭乗者に知らせることができる車両バッテリー火災感知装置及び感知方法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
携帯電話、ノートブック型パソコン、カムコーダー、デジタルカメラなどのモバイル機器に対する技術開発と需要が増加するのに従って、充放電の可能な二次電池に対する技術が活発に開発されている。また、二次電池は大気汚染物質を発生させる化石燃料の代替エネルギー源であり、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(P-HEV)などに適用されており、二次電池の開発の必要性が次第に高くなっている状況である。
【0004】
現在、商用化した二次電池としては、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池、リチウム二次電池などがあるが、この中でリチウム二次電池はニッケル系の二次電池に比べてメモリ効果がほとんど起きないので、充放電が自由であり、自己放電率が非常に低く、エネルギー密度が高い利点のため脚光を浴びている。
【0005】
一方、リチウム二次電池は、充放電の際に熱が発生するが、このような熱が効果的に除去されずに蓄積する場合、電池の劣化が発生し、安全性も大きく毀損されることがある。特に、電気自動車、ハイブリッド電気自動車などの電源のように高速充放電特性が要求される電池では瞬間的に高出力を提供する過程で多くの発熱及び体積膨張が伴われる。
【0006】
図1は従来技術による車両バッテリー火災感知装置の概略図である。
図1を参照すると、従来の車両バッテリー火災感知装置は、バッテリーモジュール210及びバッテリーの充放電動作を全般的に制御するバッテリーマネジメントシステム(BMS;Battery Management System)220を収納するためのバッテリーパックケース230からなるバッテリーパック200が車両構造物100に固定されている。そして、バッテリーパックケース230には、パックの内部での火災や熱暴走の際にガス又は圧力を排出させるためのガス排出部231が装着されている。
【0007】
前記のような従来の車両バッテリー火災感知装置は、バッテリーセルの温度、電圧などをセンシングして異常状態であると判断すれば、これを電子制御装置300に伝送する。すなわち、バッテリーモジュール210及びバッテリーマネジメントシステム(BMS;Battery Management System)220についての情報を第1コネクタ110、第2コネクタ310及び第1通信手段410を介して電子制御装置300に伝送する。
【0008】
しかし、バッテリーパック内で火災が発生する場合、温度センサー(図示せず)や電圧センサー(図示せず)が損傷されてバッテリーの状態を正確にセンシングすることができなく、さらにバッテリーマネジメントシステムに近接して発火するときにはバッテリーマネジメントシステム自体が正常に作動することができなくなるので、搭乗者のための保護措置が正常になされない場合が発生することがある。
【0009】
前記のような問題点を解決するための従来技術として、韓国公開特許第2013-0028023号公報にはバッテリーパックの火災を押えることができるバッテリーパック火災鎭圧装置が開示されている。しかし、前記従来技術は、消火剤を保管するタンクがさらに備えられて空間活用性が落ち、それによる重さ増加は車両の燃費に悪影響を及ぼす問題点がある。
【0010】
また、韓国公開特許第2014-0051704号公報にはバッテリーパック保護装置及びこれを含むバッテリーパックが開示されている。前記先行文献は、測定ICをバッテリーセルの両端に連結してバッテリーセルの電圧を測定して、電力供給経路に流れる電流の大きさを測定し、測定された電流の大きさによって測定ICの異常有無を判断する。しかし、測定ICはBMS内でバッテリー電圧、温度、電流などを測定する部品であり、火災や熱暴走によって損傷しやすいので、根本的に問題を解決するのには限界がある。
【0011】
数年内に制定及び強制施行の予定であるGB標準(電気自動車用バッテリー安全性中国標準、20.07.強制施行予想)及びEVS-GTR(電気自動車安全性世界規定)では、バッテリーの熱暴走又は火災による熱拡散によって搭乗空間に危険が発生するときの5分前に車両が搭乗客に危険を警告することができるように強制事項として要求している。
【0012】
しかし、前述したように、BMSが損傷されて機能を喪失すれば、搭乗客に危険警告を行うことができないから、これに関連した技術開発が至急な状況である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【文献】韓国公開特許第2013-0028023号公報
【文献】韓国公開特許第2014-0051704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は前記のような問題点を解決するために、バッテリーパックの内部で火災が発生してもこれを確かに感知して搭乗者に知らせることができる車両バッテリー火災感知装置及び火災感知方法を提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明は、車両の荷重が増加することを最小化しながらもバッテリーパック内部の状況を正確に感知することができる車両バッテリー火災感知装置及び火災感知方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記のような問題点を解決するための本発明による車両バッテリー火災感知装置は、車両構造物に装着されるバッテリーパック(200)、電子制御装置(300)、及び一つ以上の通信手段を含み、前記バッテリーパック(200)は、1個以上のバッテリーセルを含むバッテリーモジュール(210)、前記バッテリーモジュール(210)から受信した信号を電子制御装置(300)に送信するバッテリーマネジメントシステム(220)、及びベンティングガスが放出されるガス排出部(231)を備えたバッテリーパックケース(230)を含み、前記バッテリーパックケース(230)の外側には温度及び圧力のいずれか一つ以上を測定するセンサーを備えることを特徴とする。
【0017】
また、本発明による車両バッテリー火災感知装置において、前記センサーはガス排出部231の付近に位置する第1温度センサー(232)であり、一側は前記第1温度センサー(232)と連結され他側は前記バッテリーマネジメントシステム(220)を介せずに前記電子制御装置(300)と連結される第2通信手段(420)をさらに含むことを特徴とする。
【0018】
また、本発明による車両バッテリー火災感知装置において、前記センサーはガス排出部(231)の付近に位置する第1圧力センサー(234)であり、一側は前記第1圧力センサー(234)と連結され他側は前記バッテリーマネジメントシステム(220)を介せずに前記電子制御装置(300)と連結される第4通信手段(440)をさらに含むことを特徴とする。
【0019】
また、本発明による車両バッテリー火災感知装置において、前記第1温度センサー(232)と所定距離だけ離隔した位置に第2温度センサー(233)を備え、一側は前記第2温度センサー(233)と連結され他側は前記バッテリーマネジメントシステム(220)を介せずに前記電子制御装置(300)と連結される第3通信手段(430)をさらに備えることを特徴とする。
【0020】
また、本発明による車両バッテリー火災感知装置において、前記第1圧力センサー(234)と所定距離だけ離隔した位置に第2圧力センサー(235)が位置し、一側は前記第2圧力センサー(235)と連結され他側は前記バッテリーマネジメントシステム(220)を介せずに前記電子制御装置(300)と連結される第5通信手段(450)をさらに備えることを特徴とする。
【0021】
また、本発明による車両バッテリー火災感知装置において、前記ガス排出部(231)は所定圧力以上の場合に破損される破裂板(rupture disk)であることを特徴とする。
【0022】
また、本発明による車両バッテリー火災感知装置を用いた車両バッテリー火災感知方法は、バッテリーモジュールの温度及び電圧のいずれか一つ以上を測定する第1段階と、バッテリーマネジメントシステムを介して前記第1段階での測定値を電子制御装置(ECU)に伝送する第2段階と、電子制御装置(ECU)で測定値を受信し、受信した測定値が正常範囲以内であるかを判断する第3段階と、電子制御装置(ECU)で受信した測定値が正常範囲以内であれば第1段階を遂行し、測定値を受信することができないか正常範囲を外れればバッテリーパックケースの外側に備えられたセンサーから温度及び圧力のいずれか一つ以上の測定値を電子制御装置(ECU)に伝送する第4段階と、前記第4段階で受信した測定値が正常範囲以内であるかを判断して警報信号を送信する第5段階とを含むことを特徴とする。
【0023】
また、本発明による車両バッテリー火災感知装置を用いた車両バッテリー火災感知方法において、前記第4段階での測定値は第1温度であり、第2通信手段を介してECUに伝送することを特徴とする。
【0024】
また、本発明による車両バッテリー火災感知装置を用いた車両バッテリー火災感知方法において、前記第4段階での測定値は第1圧力であり、第4通信手段を介してECUに伝送することを特徴とする。
【0025】
また、本発明による車両バッテリー火災感知装置を用いた車両バッテリー火災感知方法において、前記第4段階での測定値は第2通信手段を介しての第1温度、及び第3通信手段を介しての第2温度であることを特徴とする。
【0026】
また、本発明による車両バッテリー火災感知装置を用いた車両バッテリー火災感知方法において、前記第1温度と第2温度との差から前記第5段階での測定値が正常範囲以内であるかを判断することを特徴とする。
【0027】
また、本発明による車両バッテリー火災感知装置を用いた車両バッテリー火災感知方法において、前記第4段階での測定値は第4通信手段を介しての第1圧力、及び第5通信手段を介しての第2圧力であることを特徴とする。
【0028】
また、本発明による車両バッテリー火災感知装置を用いた車両バッテリー火災感知方法において、前記第1圧力と第2圧力との差から前記第5段階での測定値が正常範囲以内であるかを判断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本発明の車両バッテリー火災感知装置及び方法によれば、バッテリーパックのガス排出部から排出されるガスの温度及び圧力を測定するためのセンサーをパックケース外側に備え、このセンサーの測定値がバッテリーマネジメントシステムを介せずにすぐ電子制御装置に伝達されるので、バッテリーパックケースの内部で発生した火災によってセンサー類やバッテリーマネジメントシステムが損傷されても火災発生有無を電子制御装置に速かに伝送することが可能である。
【0030】
また、本発明の車両バッテリー火災感知装置及び方法によれば、センサー類と通信手段のみ追加されるから、車両の荷重増加を最小化しながらも非常時に搭乗者の安全を図ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】従来技術による車両バッテリー火災感知装置の概略図である。
【
図2】本発明の好適な第1実施例による車両バッテリー火災感知装置の概略図である。
【
図3】本発明の好適な第2実施例による車両バッテリー火災感知装置の概略図である。
【
図4】本発明の好適な第3実施例による車両バッテリー火災感知装置の概略図である。
【
図5】本発明の好適な第3変形実施例による圧力センサーの位置を拡大した図である。
【
図6】本発明の好適な第4実施例による車両バッテリー火災感知装置の概略図である。
【
図7】本発明の好適な第5実施例による車両バッテリー火災感知装置の概略図である。
【
図8】本発明の好適な第6実施例による車両バッテリー火災感知装置の概略図である。
【
図9】本発明の好適な第1実施例による車両バッテリー火災感知装置を用いた感知方法を説明するためのアルゴリズムである。
【
図10】本発明の好適な第2実施例による車両バッテリー火災感知装置を用いた感知方法を説明するためのアルゴリズムである。
【
図11】本発明の好適な第6実施例による車両バッテリー火災感知装置を用いた感知方法を説明するためのアルゴリズムである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本出願で、“含む”、“有する”又は“備える”などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、構成要素、部分品又はこれらの組合せが存在することを指定しようとするものであり、一つ又はそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品又はこれらの組合せなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものと理解されなければならない。
【0033】
また、図面全般にわたって類似の機能及び作用をする部分に対しては同じ図面符号を使う。明細書全般で、ある部分が他の部分と連結されていると言うとき、これは直接的に連結されている場合だけでなく、その間にさらに他の素子を挟んで間接的に連結されている場合も含む。また、ある構成要素を含むというとは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0034】
以下、本発明による車両バッテリー火災感知装置及び感知方法について添付図面を参照して説明する。
【0035】
図2は本発明の好適な第1実施例による車両バッテリー火災感知装置の概略図である。
【0036】
図2を参照して説明すると、本発明の好適な第1実施例による車両バッテリー火災感知装置は、車両構造物100、バッテリーパック200、電子制御装置300及び通信手段400を含んでなる。
【0037】
車両構造物100はバッテリーパック200が固定装着されることができれば特に制限されなく、一例としてボディーであることができる。このような車両構造物100はバッテリーマネジメントシステム220と電子制御装置300を連結する第1通信手段410が経由する第1コネクタ110の他にも、後述する第2~第5通信手段420、430、440、450が経由する第2コネクタ120を備え、第2コネクタ120についての詳細な説明は後述する。
【0038】
バッテリーパック200は、バッテリーモジュール210、バッテリーマネジメントシステム220、及びバッテリーパックケース230を含んでなる。
【0039】
バッテリーモジュール210はセル組立体を含み、セル組立体は、長いシート状の陽極及び陰極の間に分離膜が介在された後、巻き取られる構造を有するゼリーロール型セル組立体、又は長方形の陽極及び陰極が分離膜を挟む状態で積層される構造の単位セルからなるスタック型セル組立体、単位セルが長い分離フィルムによって巻き取られるスタックフォルディング型セル組立体、又は単位セルが分離膜を挟む状態で積層されて互いに付着されるラミネーションスタック型セル組立体などからなることができるが、これらに制限されない。
【0040】
前記のようなセル組立体はケースに内蔵され、ケースは通常に内部層/金属層/外部層のラミネートシート構造を有する。内部層はセル組立体と直接的に接触するので、絶縁性と耐電解液性を有しなければならなく、さらに外部との密閉のために、シーリング性、すなわち内部層同士熱接着されたシーリング部位は優れた熱接着強度を有しなければならない。このような内部層の材料としては、耐化学性に優れるとともにシーリング性に優れたポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンアクリル酸、ポリブチレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン樹脂及びポリイミド樹脂から選択されることができるが、これらに限定されなく、引張強度、剛性、表面硬度、耐衝撃強度などの機械的物性と耐化学性に優れたポリプロピレンが最も好ましい。
【0041】
内部層に接している金属層は外部から水分や各種のガスが電池の内部に浸透することを防止するバリア層に相当し、このような金属層の好ましい材料としては軽いながらも成形性に優れたアルミニウム膜を使うことができる。
【0042】
そして、金属層の他側面には外部層が備えられ、このような外部層は、電極組立体を保護するとともに耐熱性と耐化学性を確保することができるように、引張強度、透湿防止性及び空気透過防止性に優れた耐熱性ポリマーを使うことができ、一例としてナイロン又はポリエチレンテレフタレートを使うことができるが、これらに制限されない。
【0043】
一方、陽極リードと陰極リードとからなるリードは、セル組立体の陽極タブと陰極タブがそれぞれ電気的に連結された後、ケースの外部に露出される構造を有する。前記のような電池セルは一般的に知られている構成に相当するので、より詳細な説明は省略する。
【0044】
一方、バッテリーモジュール210の一側には第3コネクタ211を備え、バッテリーマネジメントシステム220の両側には第4コネクタ221及び第5コネクタ222を備え、これらはケーブルなどの第1通信手段410と連結され、バッテリーモジュール210の状態を電子制御装置300に伝送する。
【0045】
充放電などを含めてバッテリーを全体的に制御及び管理するバッテリーマネジメントシステム220は既に前述したので、その具体的な説明は省略する。
【0046】
バッテリーパックケース230はバッテリーモジュール210とバッテリーマネジメントシステム220を収納固定するためのものであり、所定位置にはガス排出部231及び第1温度センサー232が備えられている。
【0047】
一般に、二次電池は、陽極のリチウム金属酸化物からリチウムイオンが陰極の黒鉛電極にインターカレーション(intercalation)されてからデインターカレーション(deintercalation)される過程を繰り返しながら充放電を遂行するが、外部衝撃による内部短絡、過充電、過放電などによって発熱するか電解質が分解され、その結果、高温高圧のガスが発生する。
【0048】
前記ガス排出部231はバッテリーパックケース230の内部で発生した高温高圧ガスを速かに排出させて爆発を防止するためのものである。
【0049】
一例として、バッテリーモジュール210が正常に作動するときにはバッテリーパックケース230の内部と外部を完全に遮断し、設定値以上に圧力が増加する非常時にのみ破裂されるように構成された破裂板(rupture disk)であることができ、バッテリーモジュール210が正常に作動しても少量のガスや水分が生成することができることを考慮して選択的通気性素材であるゴアテックス(登録商標)メンブレイン素材からなることができる。もちろん、ゴアテックス(登録商標)メンブレイン素材からなっていると言っても、バッテリーパックケース230の内部圧力が異常に高くなれば、爆発防止のために破れることができるというのは明らかである。
【0050】
第1温度センサー232はガス排出部231の付近に位置しながらバッテリーパックケース230の外側面に位置し、第1温度センサー232、第2コネクタ120及び電子制御装置300を順次連結する第2通信手段420を備えることができる。
【0051】
具体的に、バッテリーパックケース230に装着される第1温度センサー232はガス排出部231で発生するガスの温度又はバッテリーパックケース230の内部熱気を速かに測定することができるように、バッテリーパックケース230の外側面のうちガス排出部231に近接した位置に備えることが好ましい。
【0052】
例えば、前述したGB標準とEVS-GTRを考慮するとき、5分以内に有意な温度を感知することができるように、第1温度センサー232はガス排出部231から5~50mm程度離隔するように位置することが好ましい。
【0053】
そして、第2通信手段420の一側は第1温度センサー232と連結され、他側は電子制御装置300と連結される。
【0054】
ここで、第2通信手段420は第1温度センサー232の測定値を電子制御装置300に伝送することができる手段であれば特に制限されないが、バッテリーモジュールで火災が発生してもパックケースの外部で5分以上焼損されずに所定温度まで耐えることができる耐熱性素材の第1保護カバー421をさらに備えることが好ましく、一例として、第1保護カバー421はXLPE(Cross-Linked PolyEthyline、PVC(Polyvinyl chloride)、PP(polypropylene)、PA(Polyamide)、PET(Polyethylene terephthalate)などのポリマー類又はシリコンであることができるが、これに制限されない。そして、第1保護カバー421は第2通信手段420と密着した状態で完全に取り囲むか又は少しの隙間をもって取り囲んでいてもかまわない。
【0055】
従来の場合、バッテリーモジュールで火災が発生するとき、バッテリーマネジメントシステムを介して電子制御装置に信号を伝送する方法であったが、急激な火災によってバッテリーマネジメントシステム自体が損傷される場合、バッテリーパックの内部状況を全然認識することができなかった。
【0056】
しかし、本発明の第1実施例によれば、第1温度センサー232と連結された第2通信手段420がバッテリーマネジメントシステムを介せずに電子制御装置300と連結されているので、バッテリーパックケース内のセンシング部品やバッテリーマネジメントシステム自体で火災が発生しても測定値を電子制御装置に速かに伝送することができる。
【0057】
図3は本発明の好適な第2実施例による車両バッテリー火災感知装置の概略図である。
【0058】
第2温度センサー233及び第3通信手段430をさらに備えていることを除き、
図2を参照して説明した第1実施例と同様であるので、以下ではさらに備えた第2温度センサー233及び第3通信手段430のみについて説明する。
【0059】
本発明の好適な第2実施例では、第1温度センサー232と所定距離だけ離隔した位置に第2温度センサー233が位置する。そして、一側は第2温度センサー233と連結され。第2コネクタ120を経由したあと、他側が電子制御装置300と連結される第3通信手段430をさらに備えている。
【0060】
ここで、第3通信手段430の外側には第1保護カバー421と同じ素材からなる第2保護カバー431をさらに備えることができる。
【0061】
図4は本発明の好適な第3実施例による車両バッテリー火災感知装置の概略図である。
【0062】
第1温度センサー232及び第2通信手段420の代わりに、第1圧力センサー234及び第4通信手段440を備えたことを除き、
図2を参照して説明した第1実施例と同様であるので、以下では第1圧力センサー234及び第4通信手段440のみについて説明する。
【0063】
第1圧力センサー234はガス排出部231に近接して位置しながらバッテリーパックケース230の外側面に位置し、第1圧力センサー234、第2コネクタ120及び電子制御装置300を順次連結する第4通信手段440を備えることができる。
【0064】
具体的に、バッテリーパックケース230に装着される第1圧力センサー234は、ガス排出部231で発生するガスの圧力を速かに測定することができるように、バッテリーパックケース230の外側面でありながらガス排出部231に近接した位置、具体的に第1温度センサー232と同様に、ガス排出部231から5~50mm程度離隔して位置することが好ましい。
【0065】
そして、第4通信手段440の一側は第1圧力センサー234と連結され他側は電子制御装置300と連結されているので、バッテリーマネジメントシステム220によらなくてもガス排出部231から排出されるガス圧力を確認することが可能である。
【0066】
第4通信手段440の外側には第1保護カバー421と同じ素材からなる第3保護カバー441をさらに備えることができるというのは言うまでもない。
【0067】
図5は本発明の好適な第3変形実施例による圧力センサーの位置を拡大した図である。
図5に示すように、ガス排出部231の上部に第1圧力センサー234が位置するように装着台236をさらに備えることができる。
図5に示すように、第1圧力センサー234が装着台236に装着されていれば、ガス排出部231で発生するガスの圧力を一層正確に測定することができるという利点がある。
【0068】
図6は本発明の好適な第4実施例による車両バッテリー火災感知装置の概略図である。
【0069】
第2圧力センサー235及び第5通信手段450をさらに備えたことを除き、
図4を参照して説明した第3実施例と同様であるので、以下ではさらに備えた第2圧力センサー235及び第5通信手段450のみについて説明する。
【0070】
本発明の好適な第4実施例では、第1圧力センサー234と所定距離だけ離隔した距離に第2圧力センサー235が位置する。そして、一側は第2圧力センサー235と連結され、第2コネクタ120を経由したあと、他側が電子制御装置300と連結される第5通信手段450をさらに備えている。
【0071】
そして、第5通信手段450の外側には第1保護カバー421と同じ素材からなる第4保護カバー451をさらに備えることができる。
【0072】
図7は本発明の好適な第5実施例による車両バッテリー火災感知装置の概略図である。
【0073】
第1圧力センサー234及び第4通信手段440をさらに備えたことを除き、
図2を参照して説明した第1実施例と同様であるので、以下ではさらに備えた第1圧力センサー234及び第4通信手段440のみについて説明する。
【0074】
本発明の好適な第5実施例では、第1温度センサー232とともに第1圧力センサー234を備えている。さらに、第1圧力センサー234、第2コネクタ120及び電子制御装置300と順次連結された第4通信手段440をさらに備えている。
【0075】
ここで、第1温度センサー232及び第1圧力センサー234は、ガス排出部231で発生するガスの温度及び圧力を速かに測定することができるように、第1温度センサー232と第1圧力センサー234は互いに近接して位置し、さらにガス排出部231に近接して設けられる。
【0076】
前記のような本発明の第5実施例によれば、第1温度センサー232と第1圧力センサー234の測定値がバッテリーマネジメントシステムを介せずに電子制御装置300に伝達されるから、バッテリーパックケース内のセンシング部品やバッテリーマネジメントシステム自体で火災が発生しても測定値を電子制御装置に速かに伝送することが可能であり、さらに温度及び圧力の情報を全部伝送することができるので、バッテリーパックケースの状態をより正確に把握することができる。
【0077】
図8は本発明の好適な第6実施例による車両バッテリー火災感知装置の概略図である。
【0078】
本発明の第6実施例は、
図3を参照して説明した第2実施例、
図6を参照して説明した第4実施例、及び
図7を参照して説明した第5実施例の構成を全部含んでいる。
【0079】
すなわち、バッテリーパックケース230には、ガス排出部231から排出されるガスの温度及び圧力を全部同時に測定することができる第1温度センサー232及び第1圧力センサー234がガス排出部231に近接して位置しており、これらの測定値を電子制御装置300に伝送するための第2通信手段420及び第4通信手段440がそれぞれ連結されている。また、第1温度センサー232及び第1圧力センサー234と所定距離だけ離隔した位置にはそれぞれ第2温度センサー233及び第2圧力センサー235、そして第3通信手段430及び第5通信手段450をそれぞれ備えることができる。
【0080】
以下では、前述した第1~第6実施例による車両バッテリー火災感知装置を用いた感知方法について具体的に説明する。
【0081】
図9は本発明の好適な第1実施例による車両バッテリー火災感知装置を用いた感知方法を説明するためのアルゴリズムである。
【0082】
まず、バッテリーセルの温度及び電圧のいずれか一つ以上を測定する第1段階、第1段階の測定値を第1通信手段を介してECUに伝送する第2段階、ECUで測定値を受信し、受信した測定値が正常範囲以内であるかを判断する第3段階、第3段階で正常範囲以内でなければ第2通信手段を介して第1温度値をECUに伝送する第4段階、及び受信した第1温度値が正常範囲以内であるかを判断して警報信号を送信する第5段階を含んでなることができる。
【0083】
具体的に、前記第1段階は、バッテリーパックケース内に収納されているバッテリーセルの温度及び電圧を連続的又は非連続的に測定する段階である。ここで、温度又は電圧のみ測定することも可能であるが、バッテリーセルのより正確な状態を把握することができるように温度及び電圧の両者を測定することがより好ましい。
【0084】
第2段階は、第1段階で測定した温度及び/又は電圧を第1通信手段、すなわちバッテリーモジュール及びBMSの情報をECUに伝達することができるようにこれらを直接連結している第1通信手段を介して伝送する段階である。
【0085】
第3段階は、伝送された温度及び/又は電圧測定値をECUが正常に受信するか、また受信された測定値が既設定の正常範囲以内であるかを判断する段階である。仮にECUが温度及び/又は電圧測定値を正常に受信し、かつ受信した測定値が正常範囲以内であれば、続いてバッテリーセルの温度及び電圧を連続的又は非連続的に測定する第1段階及び第2段階を繰り返し遂行する。
【0086】
第4段階は、ECUが温度及び/又は電圧測定値を受信することができないか、あるいは受信しても測定値が正常範囲を外れる場合、第2通信手段を介して第1温度値をECUに伝送する段階である。
【0087】
ECUが温度及び/又は電圧測定値を正常に受信することができない理由は、バッテリーパックの内部での火災や発熱などの各種原因によって第1通信手段が正常に作動することができなかったからであり、測定値を受信しても異常範囲であれば、やはり前記のような緊急状況に近づいた可能性が高い。したがって、バッテリーパックお外部の第2通信手段を介して第1温度値をECUに伝送する。
【0088】
第5段階は第2通信手段によって伝送された第1温度値からバッテリーパックの内部状況を判断する段階であり、第1温度値が正常範囲以内であれば第1通信手段の単純な物理的短絡などを予想することができるので、車両のディスプレイ装置などを介して点検が必要であることを運転者に知らせる。一方、第1温度値が異常範囲に相当すればバッテリーパックの加熱又は発火の可能性が高いので、速かに車両から待避するように知らせる。
【0089】
図10は本発明の好適な第2実施例による車両バッテリー火災感知装置を用いた感知方法を説明するためのアルゴリズムである。
【0090】
第1段階~第3段階は
図9を参照して説明した感知方法と同様であるので説明を省略し、以下では違っている構成のみについて説明する。
【0091】
第3段階で正常範囲以内でない場合には、第2通信手段及び第3通信手段を介してそれぞれ第1温度値及び第2温度値をECUに伝送する第4段階、及び受信した第1温度値と第2温度値を比較して正常範囲以内であるかを判断して警報信号を送信する第5段階を含んでなることができる。
【0092】
具体的に、第4段階は、ECUが温度及び/又は電圧測定値を受信することができないか、受信しても測定値が正常範囲を外れる場合、第2通信手段を介しては第1温度値を、かつ第3通信手段を介しては第2温度値を一緒にECUに伝送する段階である。
【0093】
第5段階は、第2通信手段及び第3通信手段を介して伝送された第1温度値と第2温度値との差からバッテリーパックの内部状況を判断する段階である。すなわち、第1温度値と第2温度値との差が正常範囲以内であれば第1通信手段の単純な物理的短絡などを予想することができるので、車両のディスプレイ装置などを介して点検が必要であることを運転者に知らせる。一方、ガス排出部に近接して位置する第1温度値と、ガス排出部と所定距離だけ離隔して位置する第2温度値との差が異常範囲、すなわち第2温度値より第1温度値が所定範囲以上に高い場合であれば、バッテリーパックの加熱又は発火の可能性が高いので、速かに車両から待避するように知らせる。
【0094】
一方、本発明の好適な第3実施例による車両バッテリー火災感知装置を用いた感知方法は、第4通信手段を介して第1圧力値をECUに伝送することを除き、
図9を参照して説明した感知方法と同様であり、第4実施例による車両バッテリー火災感知装置を用いた感知方法は、第4通信手段及び第5通信手段を介して第1圧力値及び第2圧力値をECUに伝送することを除き、
図10を参照して説明した感知方法と同様であるのでその説明は省略する。
【0095】
また、第5実施例による車両バッテリー火災感知装置を用いた感知方法は第1実施例と第3実施例の感知方法を同時に具現するものであるので、その具体的な説明は省略する。
【0096】
図11は本発明の好適な第6実施例による車両バッテリー火災感知装置を用いた感知方法を説明するためのアルゴリズムである。
【0097】
第1段階~第3段階は
図9を参照して説明した感知方法と同様であるので、その説明は省略し、以下では違っている構成のみについて説明する。
【0098】
第3段階で正常範囲以内でなければ、第2通信手段~第5通信手段を介してそれぞれ第1温度値、第2温度値、第1圧力値及び第2圧力値をECUに伝送する第4段階、及び受信した第1温度値と第2温度値との差と、第1圧力値と第2圧力値との差とを比較し、各差値が正常範囲以内であるかを判断して警報信号を送信する第5段階を含んでなることができる。
【0099】
特に、第5段階では温度値の差とともに圧力値の差を一緒に比較するから、バッテリーパックの内部状況を一層正確に判断することができる。
【0100】
以上で本発明の内容の特定部分を詳細に記述したが、当該分野の通常の知識を有する者にこのような具体的技術はただ好適な実施様態であるだけであり、これによって本発明の範囲が制限されるものではなく、本発明の範疇及び技術思想の範囲内で多様な変更及び修正が可能であるというのは当業者に明らかであり、このような変形及び修正が添付の特許請求の範囲に属するというのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0101】
100 車両構造物
110 第1コネクタ
120 第2コネクタ
200 バッテリーパック
210 バッテリーモジュール
211 第3コネクタ
220 バッテリーマネジメントシステム
221 第4コネクタ
222 第5コネクタ
230 バッテリーパックケース
231 ガス排出部
232 第1温度センサー
233 第2温度センサー
234 第1圧力センサー
235 第2圧力センサー
236 装着台
300 電子制御装置(ECU)
310 第6コネクタ
400 通信手段
410 第1通信手段
420 第2通信手段
421 第1保護カバー
430 第3通信手段
431 第2保護カバー
440 第4通信手段
441 第3保護カバー
450 第5通信手段
451 第4保護カバー