(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-09
(45)【発行日】2022-12-19
(54)【発明の名称】箱詰め装置
(51)【国際特許分類】
B65B 35/40 20060101AFI20221212BHJP
B65B 5/06 20060101ALI20221212BHJP
【FI】
B65B35/40
B65B5/06
(21)【出願番号】P 2018207110
(22)【出願日】2018-11-02
【審査請求日】2021-09-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000208444
【氏名又は名称】大和製衡株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹本 文彦
(72)【発明者】
【氏名】有本 直弘
(72)【発明者】
【氏名】池澤 和幸
【審査官】佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-058848(JP,A)
【文献】特開2018-154448(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0024838(US,A1)
【文献】特開2014-061904(JP,A)
【文献】国際公開第2013/121550(WO,A1)
【文献】米国特許第06397567(US,B1)
【文献】特開2017-218230(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 35/00
B65B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の整列位置で整列させられた複数の物品をその整列方向と直交する水平方向へ押出しプレートで押出すことによって所定の目標位置へ前記複数の物品を移送し、この移送した前記複数の物品を外装箱に収容して箱詰め品を生産する箱詰め装置であって、
前記押出しプレートに取り付けられ、前記押出しプレートの押出し動作による前記複数の物品の移送中に前記押出しプレートの押出し面側から前記物品を吸引することにより前記物品を吸着する吸着装置を備え、
前記吸着装置は、
前記押出しプレートの押出し面側から前記物品に接して前記物品を吸引するための吸着パッドと、前記吸着パッドに前記物品を吸引させる吸引動作を行わせるための真空発生器と、前記吸着パッドを前記押出しプレートの押出し面から押出し方向に対して進出及び後退させるパッド進退機構部とを備えており、
前記押出しプレートは、
前記吸着パッドが進出及び後退する際に通過する貫通穴を有しており、
前記押出しプレートが押出し動作を開始する前に待機している待機位置と、前記物品が前記目標位置となるときの前記押出しプレートの押出し動作終了位置との間で前記押出しプレートを移動させる直動機構部と、
前記吸着装置と前記直動機構部とを制御する制御装置と、
を
さらに備え、
前記制御装置は、
前記直動機構部に前記押出しプレートの押出し動作を行わせる際、前記押出し動作の開始直後に、前記吸着パッドを進出させた状態で吸引動作を開始させるよう前記吸着装置を制御するとともに、
前記押出しプレートが前記押出し動作終了位置の手前の所定位置である物品吸着終了位置に到達した時点で前記吸着パッドの吸引動作を終了させるとともに前記吸着パッドを後退させるよう前記吸着装置を制御するよう構成された、
箱詰め装置。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記押出しプレートの待機位置から所定の速度切替え位置までは第1の移動速度で前記押出しプレートの押出し動作を行わせ、前記速度切替え位置から前記押出し動作終了位置までは前記第1の移動速度よりも速い第2の移動速度で前記押出しプレートの押出し動作を行わせるよう前記直動機構部を制御するとともに、
前記押出しプレートが前記速度切替え位置に到達する前に前記吸着パッドの吸引動作を開始させるよう前記吸着装置を制御するよう構成された、
請求項1に記載の箱詰め装置。
【請求項3】
前記吸着パッドは、前記物品の重心の高さの位置で前記物品と接触するように設けられている、
請求項1または2に記載の箱詰め装置。
【請求項4】
前記吸着パッドは、
この吸着パッドの高さの位置が変更可能に設けられている、
請求項1~3のいずれかに記載の箱詰め装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の物品を外装箱に収容する箱詰め装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数の物品を段ボールケース等の外装箱の内部に収容する箱詰め装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような従来の箱詰め装置は、複数の物品を整列させる整列コンベアと、一対の床板(ダンパー板、シャッタとも言う)を有し、床板を開閉駆動する床開閉装置と、整列コンベアで整列させられた複数の物品を床板上に押し出す押出しプレートと、押出しプレートで物品を押し出したときに物品を挟んで押出しプレートと対向するように配置されて物品を床板上で停止させるための平板状のストッパプレートと、外装箱を上記床板の直下まで上昇させる昇降機構と、床板上に押し出された複数の物品をその整列方向の両側から挟圧して保持する一対の平板状の保持プレートと、床板上に押し出された複数の物品を床板が開いた際に上方から外装箱の内部に押し込む押込みプレートとを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の箱詰め装置では、整列コンベアにおいて、複数の物品がその厚み方向に整列され、これらの物品が押出しプレートによって押し出されて床板上へ移送されるときに、一部の物品が転倒し、その転倒した状態のまま床板上へ押し出されることがある。特に、物品が押し出される方向の横寸法よりも高さ方向の縦寸法が長くなる姿勢で整列される場合には、物品が転倒しやすくなる。物品が転倒した状態で、箱詰めが行われると、箱詰め不良や物品の損傷が発生することになる。なお、特許文献1では、押出しプレートによって整列コンベアから床板上の所定位置へ物品が移送される移送路において、押出しプレートが物品を押出してから元の位置に戻ったときに、押出しプレートによって引き戻された物品の有無を検出する構成が記載されているが、押出しプレートによって押し出されるときの物品の転倒等の姿勢の乱れについては考慮されていない。
【0006】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、整列された複数の物品が押出しプレートによって押し出されて移送される際に物品の転倒等の姿勢の乱れを防止することができる箱詰め装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のある態様に係る箱詰め装置は、所定の整列位置で整列させられた複数の物品をその整列方向と直交する水平方向へ押出しプレートで押出すことによって所定の目標位置へ前記複数の物品を移送し、この移送した前記複数の物品を外装箱に収容して箱詰め品を生産する箱詰め装置であって、前記押出しプレートに取り付けられ、前記押出しプレートの押出し動作による前記複数の物品の移送中に前記押出しプレートの押出し面側から前記物品を吸引することにより前記物品を吸着する吸着装置を備えている。
【0008】
この構成によれば、押出しプレートの押出し動作による複数の物品の移送中に物品を吸着する吸着装置が設けられているので、移送中における物品の転倒等の姿勢の乱れを防止し、安定した移送が可能になる。
【0009】
前記吸着装置は、前記押出しプレートの押出し面側から前記物品に接して前記物品を吸引するための吸着パッドと、前記吸着パッドに前記物品を吸引させる吸引動作を行わせるための真空発生器と、を備えていてもよい。
【0010】
前記吸着装置は、前記吸着パッドを前記押出しプレートの押出し面から押出し方向に対して進出及び後退させるパッド進退機構部を、さらに備え、前記押出しプレートは、前記吸着パッドが進出及び後退する際に通過する貫通穴を有していてもよい。
【0011】
前記押出しプレートが押出し動作を開始する前に待機している待機位置と、前記物品が前記目標位置となるときの前記押出しプレートの押出し動作終了位置との間で前記押出しプレートを移動させる直動機構部と、前記吸着装置と前記直動機構部とを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記直動機構部に前記押出しプレートの押出し動作を行わせる際、前記押出し動作の開始直後に、前記吸着パッドを進出させた状態で吸引動作を開始させるよう前記吸着装置を制御するとともに、前記押出しプレートが前記押出し動作終了位置の手前の所定位置である物品吸着終了位置に到達した時点で前記吸着パッドの吸引動作を終了させるとともに前記吸着パッドを後退させるよう前記吸着装置を制御するよう構成されていてもよい。
【0012】
前記制御装置は、前記押出しプレートの待機位置から所定の速度切替え位置までは第1の移動速度で前記押出しプレートの押出し動作を行わせ、前記速度切替え位置から前記押出し動作終了位置までは前記第1の移動速度よりも速い第2の移動速度で前記押出しプレートの押出し動作を行わせるよう前記直動機構部を制御するとともに、前記押出しプレートが前記速度切替え位置に到達する前に前記吸着パッドの吸引動作を開始させるよう前記吸着装置を制御するよう構成されていてもよい。
【0013】
この構成によれば、押出しプレートが速度切替え位置に到達する前、すなわち押出しプレートが移動速度の遅い第1の移動速度で移動しているときに、吸着パッドの吸引動作を開始させることにより、吸着パッドに物品を確実に吸着させることが可能になる。
【0014】
前記吸着パッドは、前記物品の重心の高さの位置で前記物品と接触するように設けられていてもよい。
【0015】
この構成によれば、吸着パッドが物品の重心高さの位置で物品と接触するように設けられていることで、物品を効果的に吸引して、物品の転倒等の姿勢の乱れをより防止し、より安定した移送が可能になる。
【0016】
前記吸着パッドは、その高さの位置が変更可能に設けられていてもよい。
【0017】
この構成によれば、箱詰めされる物品の種類等の変更により、所定の整列位置で整列させられたときの物品の重心高さが変更される場合に、変更後の物品の重心高さの位置で物品と接触するように吸着パッドの高さの位置を変更することができ、これにより、物品を効果的に吸引して、物品の転倒等の姿勢の乱れをより防止し、より安定した移送が可能になる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、以上に説明した構成を有し、整列された複数の物品が押出しプレートによって押し出されて移送される際に物品の転倒等の姿勢の乱れを防止することができる箱詰め装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、本実施形態の箱詰め装置の一例の概略を示す斜視図である。
【
図2】
図2(A)は、箱詰め装置における押出し装置の概略を示す側面図であり、
図2(B)は、同押出し装置の押出しプレートを前方から見た概略図である。
【
図3】
図3は、箱詰め装置の制御系統の概略構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、箱詰め装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、
図4における押出処理を行う際の詳細な動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を模式的に示したもので、形状及び寸法比等については正確な表示ではない場合がある。また、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
【0021】
(実施形態)
図1は、本実施形態の箱詰め装置の一例の概略を示す斜視図である。
【0022】
本実施形態の箱詰め装置100は、例えば食品等の内容物が袋詰め又は箱詰めされた複数の物品Wを整列させた状態で外装箱110に箱詰めする装置である。この箱詰め装置100において、便宜上、前後左右を
図1に示すように決めて説明する。なお、
図1に示す上下は真である。
【0023】
この箱詰め装置100は、供給コンベア200から順次供給される物品Wを複数(所定個数)整列させて所定の整列位置Tまで搬送する整列コンベア(物品整列装置)6と、押出しプレート70の押出し動作によって整列コンベア6の整列位置Tから複数の物品Wを整列状態で一対の床板11上の物品載置位置(目標位置)Aへ押し出す押出し装置7と、物品載置位置Aへ押し出された複数の物品Wからなる物品群と当接するストッパプレート17と、物品載置位置Aへ押し出された物品群を押出方向と直交する水平方向から挟圧する挟圧装置8と、物品群が載置されている一対の床板11を開閉する床開閉装置10と、物品群を外装箱110に押し込む押込み装置9と、外装箱110を床板11の下方に配置する外装箱配置装置20と、箱詰め装置100の動作を制御する制御装置30と、操作表示器50と、これら箱詰め装置100の各構成要素を所定の位置に支持する枠体1と、を有している。
【0024】
[供給コンベアの構成]
供給コンベア200は、例えばベルトコンベアによって構成され、包装機等の前段の装置(図示省略)から複数の物品Wが順次供給されると、これらの物品Wを搬送して整列コンベア6へ供給する。
【0025】
[整列コンベアの構成]
整列コンベア6は、無端ベルト60を有するコンベア上に該コンベアの搬送方向と直交する方向に延在しかつ搬送方向に並んで立設する一群の仕切板61の各々の間に、物品Wを収容することによって、該コンベア上に複数の物品Wを立てた状態で1列に整列させるものである。
【0026】
すなわち、この整列コンベア6は、複数の物品Wを一方向(
図1では左から右に向かう方向)に搬送する無端ベルト60と、無端ベルト60の搬送面60aに搬送方向に間隔を隔てて立設された複数の仕切板61とを有している。連なって設けられた複数の仕切板61において、隣り合う仕切板61の間に物品Wを1個ずつ収容できる収容部62が形成される。
【0027】
無端ベルト60は、本例では、4本の環状のチェーンベルトが一対のスプロケット63によって支持されている。4本の環状のチェーンベルトは2本ずつに分かれて第1チェーンベルト64及び第2チェーンベルト65を構成している。第1チェーンベルト64は、一方のスプロケット63によって回転駆動され、第2チェーンベルト65は、他方のスプロケット63によって回転駆動されるように構成されている。一対のスプロケット63,63のそれぞれは、別々の駆動装置(例えば、サーボモータ)によって駆動される。
【0028】
これによって、第1チェーンベルト64及び第2チェーンベルト65を互いに独立して循環駆動することができ、第1,第2の一方のチェーンベルトが暫時停止を繰り返しながら物品取り込み位置Sにおいて収容部62に物品Wを受け入れる動作と、他方のチェーンベルトが収容部62の物品Wを整列位置Tにおいて停止させた状態を保持する動作とを同時に行うことができる。
【0029】
また、整列コンベア6の上流端側には、物品取り込み位置Sに移送されてきた物品Wの存在を検出する光電センサ等で構成された物品取込検出装置69が設けられている。整列コンベア6は、物品取り込み位置Sにおいて供給コンベア200から移送されてくる物品Wを順次受け取り、これら物品Wの姿勢を寝た姿勢から直立した姿勢に転換すると共に所定個数の物品Wを一列に整列し、整列位置Tへ搬送する。
【0030】
[押出し装置の構成]
押出し装置7は、複数のスリット71が形成された平板状の押出しプレート70を備えている。そして、押出しプレート70は、後述の直動機構部41(
図2)によって、整列コンベア6の一方の側に沿って位置する待機位置(
図1に図示されている位置)と、整列コンベア6の他方の側の所定の進出位置(押出し動作終了位置)との間で、水平方向に進出及び後退動作するように構成されている。複数のスリット71は、押出しプレート70が待機位置から押出し動作終了位置へ進出する押出し動作が行われる際に、整列位置Tに位置する複数の仕切板61と接触しないよう仕切板61を避けるために設けられ、押出しプレート70の下端から中間部にかけて鉛直方向に延びるように形成されている。
【0031】
押出しプレート70による押出し動作(押出しプレート70のx方向への移動)によって、整列コンベア6上の整列位置Tに整列された複数の物品Wが移送路75を通って物品載置位置Aへ押し出される。移送路75は、渡り板73と閉じた床板11とで形成され、移送路75の両側には、押し出された物品Wの散乱を防止するために一対の案内板74が設けられている。
【0032】
したがって、整列コンベア6の整列位置Tに位置する一連の収容部62に収容された複数の物品Wは、押出しプレート70によって、整列コンベア6の搬送方向(整列コンベア6上での複数の物品Wの整列方向)と直交する水平方向(x方向)へ押し出されて移動し、整列コンベア6の搬送方向と同方向に整列した物品群となって、閉じた床板11上に設定された物品載置位置Aに載置される。物品載置位置Aは、押出しプレート70によって複数の物品Wが床板11の上に押し出されたときに、押出しプレート70、ストッパプレート17及び一対の保持プレート80によって区画された領域である。ストッパプレート17は、枠体1に固定されており、押出しプレート70によって物品載置位置Aへ押し出された物品Wは、ストッパプレート17と当接し、閉じた床板11上で停止する。
【0033】
さらに
図2も参照して、本実施形態における押出し装置7についてより詳しく説明する。
図2(A)は、押出し装置の概略を示す側面図であり、
図2(B)は、押出しプレート70を前方から見た概略図である。なお、
図1では、整列コンベア6上で、押し出される方向の横寸法が高さ方向の縦寸法よりも長くなる姿勢で物品が整列される例が示されているが、
図2(A)、(B)では、横寸法よりも縦寸法が長くなる姿勢で物品が整列される例が示されている。いずれの例の場合でも本実施形態における押出し装置7を適用することができる。
【0034】
押出し装置7は、平板状の押出しプレート70と、押出しプレート70を水平方向(x方向)に移動させる直動機構部41と、押出しプレート70に取り付けられた吸着装置51とを備えている。
【0035】
押出しプレート70は、前述したように、複数のスリット71が設けられて、
図2(B)に示すように複数の櫛歯部70aが形成されている。各スリット71は、互いに隣接する櫛歯部70aの間の隙間である。押出しプレート70が移動して整列コンベア6から複数の物品Wを押し出す際に、各櫛歯部70aが、隣り合う仕切板61の間を通過して各々の物品Wを当接して押し出すようになっている。よって、櫛歯部70aの個数は、整列コンベア6の整列位置Tで整列させられる物品Wの個数と同数である。
【0036】
図2(A)に示す直動機構部41は、タイミングベルト式のものである。タイミングベルト42には、往復テーブル43が結合しており、この往復テーブル43はリニアレール44に案内されて往復移動自在である。タイミングベルト42は、駆動側タイミングプーリ45aと従動側タイミングプーリ45bとに掛けてある。駆動側タイミングプーリ45aは、例えばサーボモータからなる駆動モータ46の回転軸に連結されている。押出しプレート70は、取付部材47を介して往復テーブル43に取り付けられている。なお、環状のタイミングベルト42は、
図2(A)において、紙面奥行き方向に間隔を置いて環状の一部と同環状の他部とが対向して配置されるが、前記一部と前記他部のいずれか一方に適宜の部材を介して往復テーブル43が結合されている。
【0037】
駆動モータ46が正転、逆転駆動すると、矢印Bで示すように往復テーブル43が往復移動する。そして、往復テーブル43の移動に伴って押出しプレート70も移動する。押出しプレート70の移動範囲は、
図2(A)の場合、待機位置(x1:本例では押出し面70fがx1の位置)から押出し動作終了位置(x4:本例では押出し面70fがx4の位置)までの範囲である。なお、押出し面70fは、押出しプレート70の押出し動作を行う際に押出しプレート70が物品Wと接する側の表面(前面)である。駆動モータ46は制御装置30によって制御される。
【0038】
押出しプレート70による押出し動作は、押出しプレート70を押出し動作開始前に待機している待機位置(x1)から押出し動作終了位置(x4)まで移動させる動作であり、速度切替え位置(x2:本例では押出し面70fがx2の位置)において、移動速度が切り替えられる。つまり、押出し動作は、押出しプレート70を待機位置(x1)から速度切替え位置(x2)まで第1の移動速度V1で移動させ、続いて、第1の移動速度V1よりも速い第2の移動速度V2で押出し動作終了位置(x4)まで移動させるようにしている。なお、速度切替え位置(x2)は、押出しプレート70が待機位置(x1)から移動を開始して、整列位置Tに整列された複数の物品Wが前後方向にずれがあっても全ての物品Wと当接することができる待機位置(x1)に近い位置として予め設定されている。この速度切替え位置(x2)は、例えば、整列コンベア6上の所定位置として設定されている。
【0039】
なお、
図2(A)に示す直動機構部41は、一例であり、上記構成に限定されるものではなく、押出しプレート70を、待機位置(x1)から押出し動作終了位置(x4)までの範囲を往復移動させることができ、その移動速度を変更可能な構成であればよい。
【0040】
次に、吸着装置51について説明する。吸着装置51は、押出しプレート70の押出し面70fとは反対側の背面に固定された真空発生器52と、この真空発生器52との間を真空用チューブ54で配管された蛇腹形状の吸着パッド53と、押出しプレート70の背面に固定されたシリンダ55と、シリンダ55のロッド先端部と吸着パッド53とを連結する連結部材56とを備えている。吸着パッド53は、一端がシリンダ55のロッド先端部に固定された連結部材56の他端に支持固定されている。このシリンダ55及び連結部材56によってパッド進退機構部57が構成される。
【0041】
真空発生器52に設けられた圧縮空気の導入弁をON(開),OFF(閉)することで、吸着パッド53による吸引動作をON,OFFすることができる。ここで、制御装置30の制御によって真空発生器52の圧縮空気の導入弁がON,OFFされるよう構成されている。よって、制御装置30の制御によって吸着パッド53による吸引動作をON,OFFすることができる。
【0042】
例えば、シリンダ55のロッドが矢印aで示すように伸縮すると、吸着パッド53の先端は、矢印bで示すように、押出しプレート70の押出し面70fから後方へ後退した位置(後退位置:図示された位置)と押出しプレート70の押出し面70fから前方(x方向)へ進出した位置(進出位置)との間を往復移動する。つまり、シリンダ55のロッドが伸長状態(図示された状態)から収縮動作すると、吸着パッド53は後退位置から前方の進出位置へ進出(進出動作)し、シリンダ55のロッドが収縮状態から伸長動作すると、吸着パッド53は進出位置から後退位置へ後退(後退動作)する。ここで、シリンダ55のロッドの伸縮動作は制御装置30によって制御されるよう構成されている。よって、制御装置30の制御によって吸着パッド53の進退(進出及び後退)動作を制御することができる。ここで、押出しプレート70の各櫛歯部70aには、吸着パッド53が進退動作する際に通過する貫通穴70bが設けられている。
【0043】
上記の吸着装置51による物品の吸着は、シリンダ55のロッド収縮による吸着パッド53の進出動作が行われた進出状態で、真空発生器52による吸着パッド53の吸引動作によって行われる。前述の押出しプレート70による押出し動作が行われる際に、押出し動作の開始直後、具体的には、押出しプレート70が待機位置(x1)から速度切替え位置(x2)に到達する前に、吸着パッド53の進出動作が行われるとともに吸着パッド53の吸引動作が開始される。そして、押出しプレート70が押出し動作終了位置(x4)より少し手前の所定位置である物品吸着終了位置(x3:本例では押出し面70fがx3の位置)に到達した時点で吸着パッド53の吸引動作を終了させるとともに吸着パッド53の後退動作を行うようにしている。
【0044】
本実施形態における吸着装置51では、各物品Wを押し出す各櫛歯部70aに対して吸着パッド53が設けられている。この吸着パッド53は物品Wを効果的に吸引するために物品Wの重心高さの位置で物品Wと接触するように取り付けられていることが好ましい。
【0045】
なお、本実施形態では、各吸着パッド53に対して真空発生器52及びシリンダ55がそれぞれ設けられているが、真空発生器52及びシリンダ55はそれぞれ、複数の吸着パッド53に対して設けられた構成としてもよい。
【0046】
また、パッド進退機構部57の駆動源としてシリンダ55を用いたが、モータを用いた構成としてもよい。
【0047】
[挟圧装置の構成]
挟圧装置8は、一対の保持プレート80を備えている。この一対の保持プレート80は、一対の床板11の上方において、一対の案内板74の延長線上に配置される。各保持プレート80の背面には水平方向に延びる軸体81が設けられている。各軸体81は駆動装置(図示せず)によって、一対の保持プレート80が互いに近づく方向及び互いに遠ざかる方向に進退動作するように構成されている。
【0048】
前述の押出しプレート70によってx方向へ押し出された物品群は、ストッパプレート17と当接し、物品載置位置A上に一対の保持プレート80が対向する方向Yに整列した状態で載置される。そして、一対の保持プレート80が互いに近づく方向に進出することによって、物品載置位置Aに位置する物品群がその整列方向Yから一対の保持プレート80の間に挟圧され、物品W同士を密着させることができる。
【0049】
[床開閉装置の構成]
床開閉装置10は、整列コンベア6の側方に配設され、水平方向に延びる一対の床板11を備えている。一対の床板11は、その縁部が枠体1に配設された複数のローラに支持され、互いに対向する端面同士が接触及び離隔するようにして進退自在に構成されている。そして、一対の床板11は、駆動装置(図示せず)の駆動力により開閉駆動されるように構成されている。一対の床板11が後退駆動されると、互いの端面同士が離隔された状態となり、物品載置位置Aの直下に開口が形成される(床板11が開放される)。
【0050】
[押込み装置の構成]
押込み装置9は、鉛直方向に延びる軸体90と、軸体90の下端がその上面に接合された押込み部材91とを有している。軸体90は、枠体1に昇降自在に支持されている。そして、軸体90は、押込み部材91と共に駆動装置(図示せず)の駆動力により鉛直方向に昇降するように構成されている。この押込み装置9は、一対の床板11を開放した状態において、押込み部材91を下降させることにより、物品載置位置Aの物品群の上面を下方に押して同物品群を一対の保持プレート80の間から下方に脱出させて、床板11の下方の箱詰め位置Pに位置している外装箱110に押し込むことができる。
【0051】
また、本例では、押込み部材91は、吸着機能を有し、その下面には、物品群の上面を吸着するための吸着口が設けられている。押込み部材91は、物品群の上面を吸着して保持した状態で所定位置まで下降することにより、物品群を外装箱110に押し込むことができる。
【0052】
[外装箱配置装置の構成]
外装箱配置装置20は、外装箱110を水平搬送する外装箱搬送コンベア22と、外装箱昇降装置21とを有している。
【0053】
外装箱搬送コンベア22は、多数の駆動ローラ22aを備えた駆動ローラコンベアであり、駆動ローラ22aによって外装箱110がy方向へ搬送される。
【0054】
外装箱昇降装置21は、外装箱110が載置される昇降台24を備えている。昇降台24は、駆動ローラ22a間の隙間に埋没可能な複数の棒材24aと、各棒材24aを連結する連結材24bとを備えている。昇降台24は、公知の昇降装置(図示せず)に支持され、昇降動作できるように構成されている。すなわち、昇降台24は、棒材24aが駆動ローラ22a間の隙間に埋没した状態となる所定の下降位置と、所定の上昇位置との間で、昇降動作する。昇降台24が所定の上昇位置にあるときに、昇降台24上の外装箱110が箱詰め位置Pとなるように構成されている。
【0055】
また、昇降台24には、エアシリンダ等からなる制止装置23が取り付けられている。制止装置23は、進退可能な棒体23aを備えており、昇降台24が下降位置において、棒体23aを進出させることにより、外装箱搬送コンベア22で搬送されてくる外装箱110を物品載置位置Aの下方の箱停止位置Uに停止させることができ、棒体23aを退避させることにより、外装箱110を箱停止位置Uから下流側へ搬送させることができる。また、昇降台24には、光電センサ等からなる箱検出装置25が取り付けられている。
【0056】
[制御系統の構成]
図3は、箱詰め装置100の制御系統の概略構成の一例を示すブロック図である。
【0057】
制御装置30は、例えば、CPU等の演算器を有する制御部31と、ROM及びRAM等のメモリを有する記憶部32とを備えている。物品取込検出装置69から出力される物品検出信号、及び箱検出装置25から出力される箱検出信号は、制御部31に入力される。記憶部32には所定の制御プログラムが記憶されていて、制御部31がこれらの制御プログラムを読み出して実行することにより、整列コンベア6、押出し装置7(直動機構部41及び吸着装置51)、挟圧装置8、押込み装置9、床開閉装置10、外装箱配置装置20(外装箱昇降装置21及び外装箱搬送コンベア22)及び操作表示器50等の各装置の動作を制御する。すなわち、制御装置30によって、箱詰め装置100全体の動作が制御される。なお、制御装置30は、集中制御する単独の制御装置で構成されていてもよいし、互いに協働して分散制御する複数の制御装置で構成されていてもよい。
【0058】
操作表示器50は、例えばタッチパネルディスプレイ等を用いて構成され、箱詰め装置の運転開始・停止等の操作およびその運転パラメータ等の設定を行うための操作器の機能と、箱詰め装置の設定情報等をスクリーン(ディスプレイ画面)に表示する表示器の機能とを備えている。
【0059】
また、制御装置30は、操作表示器50からの信号を入力するとともに、操作表示器50へ表示するデータ等の信号を出力する。
【0060】
[箱詰め装置の動作]
図4は、箱詰め装置100の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、制御装置30の処理によって実現される。
【0061】
作業者が、操作表示器50の例えば運転スイッチを操作して箱詰め装置100の運転を開始させると、ステップS1において、制御装置30は、整列コンベア6を制御して、供給コンベア200より順次供給される物品Wを1個ずつ各収容部62に収容し、所定個数の収容部62の全てに物品が収容されると、それらを整列位置Tへ移送して停止させる。
【0062】
次に、ステップS2において、制御装置30は、押出し装置7を制御して、押出しプレート70を待機位置(x1)から所定の進出位置である押出し動作終了位置(x4)に移動させることにより、整列位置Tにおいて整列した物品Wを床板11上へ押し出させる。これにより、複数の物品Wからなる物品群が所定の目標位置である物品載置位置Aに整列状態で載置され、各物品Wは、押出しプレート70及びストッパプレート17によって整列方向Yと直交する水平方向の両端部が揃った状態となる。このステップS2についての詳細は
図5を参照して後述する。
【0063】
次に、ステップS3において、制御装置30は、挟圧装置8を制御して、一対の保持プレート80を互いに近づく方向にそれぞれ進出させる。これによって、物品群がその整列方向Yから挟圧されて物品W同士を密着させることができる。
【0064】
次に、ステップS4において、制御装置30は、押込み装置9を制御して、吸着機能を有する押込み部材91を、挟圧された物品群の上面に接触するように降下させ、物品群の上面を吸着させる。これによって物品群が押込み部材91に保持される。
【0065】
次に、ステップS5において、制御装置30は、床開閉装置10を制御して、一対の床板11を後退駆動させて床板11を開放状態にする。これによって、物品載置位置Aに位置する物品群の直下に開口部が形成される。
【0066】
一方、運転を開始させると、制御装置30は、外装箱搬送コンベア22に搬送動作を開始させ、上記の処理と並行して、ステップS6の外装箱配置処理を行っている。この外装箱配置処理では、予め制止装置23の棒体23aを進出位置に位置させた状態にしており、外装箱搬送コンベア22で搬入されてきた外装箱110を箱停止位置Uに停止させる。そして、制御装置30は、箱検出装置25から箱検出信号を入力すると、昇降台24を上昇させ、箱停止位置Uの外装箱110を箱詰め位置Pに位置させる。なお、次に箱停止位置Uへ外装箱搬送コンベア22で搬送されてくる外装箱は、箱停止位置Uよりも上流側の位置で制止装置(図示せず)によって止められている。
【0067】
そして、前述のステップS5で床板11を開放状態にした後、ステップS7において、制御装置30は、押込み装置9を制御して、物品群を吸着している押込み部材91を降下させることによって、箱詰め位置Pの外装箱110に物品群を押し込む。この際、物品群の両端の物品Wは保持プレート80表面上を滑り抜ける。
【0068】
次に、ステップS8において、制御装置30は、押出し装置7、挟圧装置8、押込み装置9、床開閉装置10などを元の状態に復帰させる。例えば、押出しプレート70を待機位置(x1)へ戻し、保持プレート80を後退させて元の位置へ戻す。また、押込み装置9の押込み部材91の吸着機能を停止させた後、押込み部材91を物品群の形成位置の上方にまで上昇させる。この押込み部材91の上昇後、床板11を閉鎖する。
【0069】
このステップS8の復帰処理と並行して、制御装置30は、ステップS9の搬出処理を行う。このステップS9では、昇降台24を下降させて物品群を収容した外装箱110を箱停止位置Uに位置させた後、制止装置23の棒体23aを搬送路から退避させ、外装箱搬送コンベア22の搬送動作によって外装箱110を箱詰め装置100から搬出する。そして、外装箱搬送コンベア22の箱停止位置Uよりも上流側の位置の制止装置(図示せず)の制止動作を解除して、次の外装箱を箱停止位置Uへ搬送させる。
【0070】
上記の箱詰め動作によって外装箱110に複数の物品Wが収容された箱詰め品が生産される。そして、上記と同様の箱詰め動作が順次繰り返される。
【0071】
図5は、
図4の押出処理(ステップS2)を行う際の詳細な動作の一例を示すフローチャートである。
【0072】
制御装置30は、
図4の押出処理(ステップS2)を行う際、まず、ステップS11において、直動機構部41を制御して、第1の移動速度V1で押出しプレート70の押出し動作を開始させる。
【0073】
続いて、パッド進退機構部57(シリンダ55)を制御して吸着パッド53の進出動作を行わせる(ステップS12)とともに、真空発生器52を制御して吸着パッド53による吸引動作を開始させる(ステップS13)。
【0074】
そして、押出しプレート70が速度切替え位置(x2)に到達したときに(ステップS14でYes)、押出しプレート70の移動速度を第2の移動速度V2(V2>V1)に変更する(ステップS15)。
【0075】
その後、押出しプレート70が物品吸着終了位置(x3)に到達したときに(ステップS16でYes)、真空発生器52を制御して吸着パッド53による吸引動作を終了させる(ステップS17)とともに、パッド進退機構部57を制御して吸着パッド53の後退動作を行わせる(ステップS18)。ここで、吸着パッド53の後退動作を行わせるのは、後の押込処理(
図4のステップS7)において、吸着パッド53が物品Wや押込み部材91に引っ掛からないようにするためである。
【0076】
そしてさらに、押出しプレート70が押出し動作終了位置(x4)に到達したときに(ステップS19でYes)、直動機構部41を制御して押出しプレート70の押出し動作を終了させて、押出しプレート70を押出し動作終了位置(x4)で停止させる(ステップS20)。
【0077】
なお、吸着パッド53の進出動作(ステップS12)は、押出しプレート70の押出し動作の開始(ステップS11)と同時またはその直前に行うようにしてもよい。
【0078】
本実施形態では、押出しプレート70に各物品Wを吸着するための吸着パッド53を有する吸着装置51が設けられており、押出しプレート70の押出し動作による複数の物品Wの移送中に、各吸着パッド53が押出しプレート70の押出し面70f側から各物品Wに接して吸引することにより各物品Wを吸着し、これにより、移送中における物品Wの転倒等の姿勢の乱れを防止し、安定した移送が可能になる。
【0079】
また、本実施形態では、押出しプレート70が速度切替え位置(x2)に到達する前、すなわち押出しプレート70が移動速度の遅い第1の移動速度V1で移動しているときに、吸着パッド53の吸引動作を開始させることにより、吸着パッド53に物品Wを確実に吸着させることが可能になる。そして、押出しプレート70が速度切替え位置(x2)に到達すると第1の移動速度V1よりも速い第2の移動速度V2に変更することにより、押出し動作に要する時間の短縮を図ることができる。
【0080】
また、本実施形態において、吸着パッド53が物品Wの重心高さの位置で物品Wと接触するように取り付けられていることで、物品Wを効果的に吸引して、物品Wの転倒等の姿勢の乱れをより防止し、より安定した移送が可能になる。
【0081】
なお、本実施形態において、吸着パッド53の取り付け高さの位置を変更可能に構成されていてもよい。この場合、例えば、箱詰めされる物品Wの種類等の変更により、整列コンベア6上で整列されたときの物品Wの重心高さが変更される場合に、変更後の物品Wの重心高さの位置で物品Wと接触するように吸着パッド53の取り付け高さの位置を変更することができ、これにより、物品を効果的に吸引して、物品Wの転倒等の姿勢の乱れをより防止し、より安定した移送が可能になる。なお、この場合、吸着パッド53が通過するように押出しプレート70の各櫛歯部70aに設けられる貫通穴70bは、上下方向に長い長穴となる。
【0082】
また、本実施形態では、パッド進退機構部57によって吸着パッド53を後退位置と進出位置との間で進退動作させるように構成したが、吸着パッド53が静止(固定)されている構成も可能である。この場合、例えば、吸着パッド53が前述の進出位置において、適宜の部材によって押出しプレート70に取付けられて固定される。また、この場合、例えば、物品Wが袋詰め品であり、
図5において、ステップS12及びステップS18の処理が不要となる他、押出しプレート70の押出し動作を終了(ステップS20)した後、保持プレート80による挟圧処理(
図4のステップS3)と同時またはその直後に、押出しプレート70は待機位置(x1)に戻される。
【0083】
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明は、整列された複数の物品が押出しプレートによって押し出されて移送される際に物品の転倒等の姿勢の乱れを防止することができる箱詰め装置等として有用である。
【符号の説明】
【0085】
T 整列位置
A 物品載置位置(目標位置)
41 直動機構部
50 制御装置
51 吸着装置
52 真空発生器
53 吸着パッド
57 パッド進退機構部
70 押出しプレート
70b 貫通穴