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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-09
(45)【発行日】2022-12-19
(54)【発明の名称】化粧料および洗浄料
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/41 20060101AFI20221212BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20221212BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20221212BHJP
   A61Q 17/04 20060101ALI20221212BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20221212BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20221212BHJP
   A61K 8/33 20060101ALI20221212BHJP
   A61K 8/37 20060101ALI20221212BHJP
   A61K 8/35 20060101ALI20221212BHJP
   A61K 8/92 20060101ALI20221212BHJP
   A61K 8/60 20060101ALI20221212BHJP
【FI】
A61K8/41
A61Q19/10
A61Q5/02
A61Q17/04
A61Q19/00
A61K8/34
A61K8/33
A61K8/37
A61K8/35
A61K8/92
A61K8/60
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018160878
(22)【出願日】2018-08-29
(65)【公開番号】P2020033297
(43)【公開日】2020-03-05
【審査請求日】2021-08-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社 資生堂
(74)【代理人】
【識別番号】100092901
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 祐司
(74)【代理人】
【識別番号】100188260
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 愼二
(72)【発明者】
【氏名】木下 耕一
【審査官】相田 元
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-035436(JP,A)
【文献】特開2002-145737(JP,A)
【文献】国際公開第2012/117828(WO,A1)
【文献】特開平11-199423(JP,A)
【文献】国際公開第2011/155425(WO,A1)
【文献】特開2009-256258(JP,A)
【文献】特開平06-065023(JP,A)
【文献】Henkel,Cool Menthol & Oil Control Shampoo,Mintel GNPD, [online],2015年10月,ID#:3534961,https://www.portal.mintel.com,[検索日 2019.10.8]
【文献】Unilever,Deep Cleanse Anti-Dandruff Shampoo,Mintel GNPD, [online],2018年07月,ID#:5801499,https://www.portal.mintel.com,[検索日 2019.10.8]
【文献】Kosmetika XXI,Shampoo for Men,Mintel GNPD, [online],2010年07月,ID#:1359316,https://www.portal.mintel.com,[検索日 2019.10.8]
【文献】Lab Series Research Center,All-in-One Face Cleansing Gel,Mintel GNPD, [online],2017年09月,ID#:5130465,https://www.portal.mintel.com,[検索日 2019.10.8]
【文献】Botanicus,Mint & Aloe Vera Liquid Body Soap,Mintel GNPD, [online],2011年04月,ID#:1510917,https://www.portal.mintel.com,[検索日 2019.10.8]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)成分(b)成分および(c)成分を含むことを特徴とする化粧料又は洗浄料。
(a)清涼化剤
(b)タウリン又はN-メチルタウリン 0.1~1.2質量%
(c)ココイルグルタミン酸カリウム又はステアロイルメチルタウリンナトリウム
【請求項2】
請求項1に記載の化粧料および洗浄料において、(a)成分の配合量が0.2~1.2質量%であることを特徴とする化粧料又は洗浄料。
【請求項3】
請求項1~2のいずれかに記載の化粧料および洗浄料において、pHが6.5以下であることを特徴とする化粧料又は洗浄料。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の化粧料および洗浄料において、(b)成分と(a)成分の配合比である(b)/(a)=0.01~20であることを特徴とする化粧料又は洗浄料。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の化粧料および洗浄料において、(a)清涼化剤が、メントール、ハッカ油、l-メンチルグリセリルエーテル、乳酸メンチル、カンファー、イソプレゴール、ボルネオロール、シネオールメントン、スペアミント、ペパーミント、マロン酸メンチル、グリコシル-モノ-メンチル-O-アセテート、3-L-メントキシプロパン-1,2-ジオール、1-メンチル-3-ヒドロキシブチレートからなる群から選択される1種または2種以上のTRP M8活性化物質であることを特徴とする化粧料又は洗浄料。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の化粧料および洗浄料において、カチオン性多糖類 0.1~1.0質量%を含むことを特徴とする化粧料又は洗浄料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料および洗浄料に関し、特に清涼感に優れる頭髪・頭皮または皮膚に適用する化粧料および洗浄料に関する。
【背景技術】
【0002】
清涼感を付与するために、化粧料にメントール等の清涼化剤がよく配合されている。清涼化剤の清涼感を高めるために、近年さまざまな物質を併用する試みがされている。
例えば、清涼化剤とカチオン型界面活性剤を併用することにより、清涼感が向上することが知られている(特許文献1参照)。しかし、洗浄剤に配合しようとすると、含まれるアニオン性界面活性剤と複合体を形成してしまい、安定に配合して効果を発揮することができなかった。
また、メントールやカンファーといった清涼化剤と脂肪酸イソプロピルを併用することにより、清涼感が向上することが知られている(特許文献2参照)。しかし、しっとりさや泡立ちに満足できなかった。
また、清涼化剤と、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキなど(特許文献3参照)やバニリルブチルエーテル(特許文献4参照)等の温感剤と、を併用することにより、清涼感が向上することが知られている。しかし、清涼化剤または温感剤の量を増やすと皮膚や眼への刺激を強めてしまい、清涼感に改善の余地があるものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-114649号公報
【文献】特開2007-332046号公報
【文献】特開平6-107527号公報
【文献】特開2000-44924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は前記従来技術に鑑み行われたものであり、その解決すべき課題は、清涼感に優れる化粧料および洗浄料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らが前述の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、(a)清涼化剤および特定量の(b)分子内にアミド結合および炭素数10以上のアルキル鎖を有さない1級アミンおよび/または2級アミンを含むことにより、清涼感に優れる化粧料および洗浄料を得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明にかかる化粧料および洗浄料は、(a)成分および(b)成分を含むことを特徴とする。
(a)清涼化剤
(b)分子内にアミド結合および炭素数10以上のアルキル鎖を有さない1級アミンおよび/または2級アミン 0.1~1.2質量%
前記化粧料および洗浄料において、(b)1級アミンが下記式(I)で示されることが好適である。
(化1)
NH-C(R-CH-R (I)
式(I)中、Rは水素原子またはメチル基、RはOH、SOH、SOSH、SOHから選択される官能基である。
前記化粧料および洗浄料において、(b)2級アミンが下記式(II)で示されることが好適である。
(化2)
NHR-CH-CH-R (II)
式(II)中、R3は炭素数1~9のアルキル基、RはOH、SOH、SOSH、SOHから選択されるいずれかである。
前記化粧料および洗浄料において、(a)成分の配合量が0.2~1.2質量%であることが好適である。
前記化粧料および洗浄料において、pHが6.5以下であることが好適である。
前記化粧料および洗浄料において、(b)成分と(a)成分の配合比である(b)/(a)=0.01~20であることが好適である。
前記化粧料および洗浄料において、(a)清涼化剤が、メントール、ハッカ油、l-メンチルグリセリルエーテル、乳酸メンチル、カンファー、イソプレゴール、ボルネオロール、シネオールメントン、スペアミント、ペパーミント、マロン酸メンチル、グリコシル-モノ-メンチル-O-アセテート、3-L-メントキシプロパン-1,2-ジオール、1-メンチル-3-ヒドロキシブチレートからなる群から選択される1種または2種以上のTRP M8活性化物質であることが好適である。
前記化粧料および洗浄料において、カチオン性多糖類 0.1~1.0質量%を含むことが好適である。
前記化粧料および洗浄料において、アニオン性界面活性剤を含むことが好適である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、清涼感に優れる化粧料および洗浄料を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明にかかる化粧料および洗浄料は、(a)成分および(b)成分を含むことを特徴とする。
(a)清涼化剤
(b)分子内にアミド結合および炭素数10以上のアルキル鎖を有さない1級アミンおよび/または2級アミン 0.1~1.2質量%
【0009】
((a)清涼化剤)
清涼化剤は、化粧料および洗浄料に通常使用されるものを用いることができる。
【0010】
清涼化剤は、メントール、ハッカ油、l-メンチルグリセリルエーテル、乳酸メンチル、カンファー、イソプレゴール、ボルネオロール、シネオールメントン、スペアミント、ペパーミント、マロン酸メンチル、グリコシル-モノ-メンチル-O-アセテート、3-L-メントキシプロパン-1,2-ジオール、1-メンチル-3-ヒドロキシブチレートからなる群から選択される1種または2種以上のTRP M8活性化物質であることが好ましい。
また、メントール、ハッカ油、l-メンチルグリセリルエーテル、乳酸メンチルであることがより好ましい。
【0011】
本発明における清涼化剤の配合量は、化粧料または洗浄料全量中0.2~1.2質量%であることが好ましい。配合量が0.2質量%未満であると、清涼感に劣る場合がある。
配合量が1.2質量%を超えると、皮膚や眼に対して痛く感じる刺激が強くなり過ぎるため、好ましくない。
【0012】
((b)分子内にアミド結合および炭素数10以上のアルキル鎖を有さない1級アミンおよび/または2級アミン)
分子内にアミド結合および炭素数10以上のアルキル鎖を有さない1級アミンまたは2級アミンおよび/または2級アミンとしては、化粧料および洗浄料に通常使用されるものを用いることができる。
【0013】
前記化粧料および洗浄料において、(b)1級アミンが下記式(I)で示されることが好適である。
(化3)
NH-C(R-CH-R (I)
式(I)中、Rは水素原子またはメチル基、RはOH、SOH、SOSH、SOHから選択される官能基である。
【0014】
分子内にアミド結合および炭素数10以上のアルキル鎖を有さない1級アミンの具体例としては、例えば、タウリン、ヒポタウリン、チオタウリン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、モノエタノールアミン等が挙げられる。
【0015】
前記化粧料および洗浄料において、(b)2級アミンが下記式(II)で示されることが好適である。
(化4)
NHR-CH-CH-R (II)
式(II)中、R3は炭素数1~9のアルキル基、RはOH、SOH、SOSH、SOHから選択されるいずれかである。
【0016】
分子内にアミド結合および炭素数10以上のアルキル鎖を有さない2級アミンの具体例としては、例えば、N-メチルタウリン、ジエタノールアミン等が挙げられる。
【0017】
(b)成分として、タウリンまたはN-メチルタウリンを用いることがさらに好ましい。
タウリンの市販品としては、例えば、アミノエチルスルホン酸(相互薬工株式会社製)等が挙げられる。また、N-メチルタウリンを含む市販品としては、MTS-50(クラリアント株式会社製)等が挙げられる。
【0018】
分子内にアミド結合および炭素数10以上のアルキル鎖を有さない1級アミンおよび/または2級アミンの配合量は、化粧料または洗浄料全量中0.1~1.2質量%であることが好ましい。配合量が0.1質量%未満であると、清涼感に劣る場合がある。
配合量が1.2質量%を超えると、清涼感に劣る場合や組成物の粘性を高められない場合、使用後のベタツキを著しく高めてしまう場合がある。
【0019】
本発明にかかる化粧料および洗浄料は、(b)成分と(a)成分の配合比である(b)/(a)=0.01~20であることが好適である。(a)成分の配合比が多すぎる、又は、(b)成分の配合比が少なすぎると、清涼感の強さの持続が短くなる場合がある。(b)成分の配合比が多すぎる、又は(a)成分の配合比が少なすぎると、清涼感に劣る場合がある。
【0020】
本発明にかかる化粧料および洗浄料において、カチオン性多糖類を化粧料または洗浄料全量中0.1~1.0質量%含むことが好ましい。カチオン性多糖類をこの配合量で配合することで、皮膚へ塗布した際の感触をなめらかにすることができる。
カチオン性多糖類としては、例えば、カチオン化グアガム、カチオン化セルロース、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化タラガム、カチオン化フェヌクリークガム、カチオン化デンプン等が挙げられる。
【0021】
本発明にかかる化粧料および洗浄料において、アニオン性界面活性剤を含むことが好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ベヘン酸ナトリウム、ベヘン酸カリウム等の高級脂肪酸塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸塩;テトラデセンスルホン酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸カリウム等のα-オレフィンスルホン酸塩;N-ラウロイル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ラウロイル-L-グルタミン酸アンモニウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸トリエタノールアミン、N-ラウロイルサルコシンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシルサルコシンナトリウム、N-ラウロイル-N-メチルβ-アラニンカリウム等のN-アシルアミノ酸塩;N-ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、N-ラウロイルイセチオン酸カリウム等のアシルイセチオン酸塩;N-ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、N-ラウロイルメチルタウリンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸メチルタウリンカリウム等のN-アシルアルキルタウリン塩;ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム等のスルホコハク酸エステル塩;ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲンカリウム等のN-アシルポリペプチド塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム等のアルキルエーテルリン酸塩;ドデカン-1,2-ジオール酢酸エーテルナトリウム等のヒドロキシエーテルカルボン酸塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸塩等のアルキルエーテルカルボン酸塩等が挙げられる。
【0022】
また、本発明にかかる化粧料および洗浄料において、アニオン性界面活性剤を配合する場合、カチオン性界面活性剤をアニオン活性剤の配合量の1/100以上含まないことが好ましい。カチオン性界面活性剤を多く配合することにより、アニオン性界面活性剤と複合体を作ってしまい、安定性に劣る場合がある。
【0023】
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジオレイルジメチルアンモニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、酢酸ラウリン酸アミドブチルグアニジン、酢酸ミリスチン酸アミドブチルグアニジン、酢酸パルミチン酸アミドブチルグアニジン、ジステアリルジメチルアンモニウムサルフェート、ステアリルエチルジヒドロキシエチルアンモニウムエチルサルフェート、N-ヤシ油脂肪酸L-アルギニンエチル・DL-ピロリドンカルボン酸塩、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド等が挙げられる。
【0024】
本発明にかかる化粧料および洗浄料には、上記成分以外に、通常化粧料または洗浄料に使用される成分、例えば、両性界面活性剤、液状油分、半固形油分、固形油分、粉末、皮膜剤、保湿剤、紫外線吸収剤、温感剤、美容成分、繊維、香料、水等を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0025】
両性界面活性剤としては、例えばヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、オクチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、セチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン、セチルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン等のカルボベタイン型両性界面活性剤、ヤシ油アルキルスルホベタイン、ラウリルスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N-カルボキシメトキシエチル-N-カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム等のアンホ(ジ)酢酸型両性界面活性剤、ラウリルアミノジ酢酸ナトリウム、ヤシ油アルキルアミノジ酢酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム等のアルキルイミノジカルボン酸塩型両性界面活性剤、N-[3-アルキル(12,14)オキシ-2-ヒドロキシプロピル]-L-アルギニン塩酸塩等のアミノ酸系両性界面活性剤等が挙げられる。
【0026】
液状油分としては、シリコーン油、極性油分、炭化水素油、天然動植物油及び半合成油等が挙げられる。
【0027】
シリコーン油としては、例えば、重合度6以上のジメチルポリシロキサン、フェニルトリメチコン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン等の不揮発性シリコーン油、重合度2~5のジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルトリメチコン、ジメチルポリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、エチルトリシロキサン等の揮発性シリコーン油等が挙げられる。
【0028】
極性油分としては、例えば、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリ(カプリル/カプリン)酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、セバシン酸ジエチルヘキシル、オクチルドデカノール、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、オキシステアリン酸オキシステアリル、テトラ(エチルヘキサン酸/安息香酸)ペンタエリスリチル、トリオクタノイン、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヒマシ油、セバシン酸ジイソプロピル、テトラオクタン酸ペンタエリスリット、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン等が挙げられる。
【0029】
炭化水素油としては、水添ポリイソブテン、流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、重質流動イソパラフィン、ポリイソブチレン、α-オレフィンオリゴマー等が挙げられる。
天然動植物油及び半合成油としては、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、オリーブ油、カヤ油、肝油、キョウニン油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サザンカ油、サフラワー油、シナギリ油、シナモン油、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、日本キリ油、胚芽油、パーシック油、パーム油、レッドパーム油、パーム核油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、綿実油、ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、落花生油、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等が挙げられる。
【0030】
半固形油分としては、例えば、ワセリン、テトラ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ペンタエリスリット、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、ダイマージリノール酸エステル、マカダミアナッツ油ポリグリセリル-6エステルズベヘネート、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2等が挙げられる。
【0031】
固形油分としては、固体油脂、ロウ類、固形炭化水素、高級アルコールが挙げられる。例えば、カカオ脂、硬化ヒマシ油等の固体油脂;モクロウ、カルナウバロウ、ミツロウ、サラシミツロウ、キャンデリラロウ、ホホバロウ等のロウ類:ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素ワックス;セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール等の高級アルコール;シリコーンワックス等が例示される。
【0032】
粉末としては、例えば、球状粉末、板状粉末、色材等が挙げられる。
【0033】
球状粉末としては、例えば、ポリメタクリル酸メチル、オルガノポリシロキサンエラストマー、ポリスチレン、ポリアミド樹脂(ナイロン)、ポリエチレン、スチレンとアクリル酸の共重合体、ベンゾグアナミン樹脂、ポリ四フッ化エチレン、シリコーン樹脂等の球状樹脂粉末が挙げられる。
【0034】
板状粉末としては、例えば、マイカ、合成マイカ、タルク、セリサイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸アルミニウムマグネシウム、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、N-アシルリジン等の有機粉体類、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン等の複合粉体類等が挙げられる。
【0035】
色材としては、例えば、無機白色系顔料(二酸化チタン、酸化亜鉛)、無機赤色系顔料(酸化鉄(べンガラ)、チタン酸鉄)、無機褐色系顔料(γ-酸化鉄)、無機黄色系顔料(黄酸化鉄、黄土)、無機黒色系顔料(黒酸化鉄、カーボン、低次酸化チタン)、無機紫色系顔料(マンゴバイオレット、コバルトバイオレット)、無機緑色系顔料(酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト)、無機青色系顔料(群青、紺青)、パール顔料(酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、着色酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔)、金属粉末顔料(アルミニウムパウダー、カッパーパウダー)、有機顔料(赤色202号、赤色205号、赤色220号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号)、ジルコニウム、バリウム、アルミニウムレーキの有機顔料(赤色3号、赤色104号、赤色227号、赤色401号、橙色205号、黄色4号、黄色202号、緑色3号、青色1号)、天然色素(クロロフィル、カルチノイド系(β-カロチン)、カルサミン、コチニール、カルコン、クルクミン、ベタニン、フラボノール、フラボン、アントシアニジン、アントラキノン、ナフトキノン)、機能性顔料(窒化ホウ素、フォトクロミック顔料、合成フッ素金雲母、鉄含有合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体(ハイブリッドファインパウダー))等が挙げられる。
【0036】
皮膜剤としては、例えば、シリコーン化プルラン、トリメチルシロキシ珪酸、ジメチルアミノメタクリレート4級化塩、ビニルピロリドン・メタクリル酸-N,N-ジメチル-エチルアンチニオエチル塩共重合体、シリコーン/ポリエーテル系ポリウレタン樹脂、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリルアルキル)コポリマー、デキストリン、(ビニルピロリドン/VA)コポリマー、アクリル酸アルキルコポリマーアンモニウム、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸エチル、(アクリル酸アルキル/オクチルアクリルアミド)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸プロピルトリメチコン)コポリマー、ポリ酢酸ビニル、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、ポリエーテルグラフトアクリルシリコーン、トリメチルシロキシ珪酸、フロロ変成シリコーンレジン等が挙げられる。
【0037】
保湿剤としては、例えば、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、デカグリセリン、1,3-ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、エリスリトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
【0038】
紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル-N-アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート)、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4’-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4’-フェニル-ベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン等);3-(4’-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー;2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール;2,2’-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール;2-(2’-ヒドロキシ-5’-t-オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール;2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4-メトキシ-4’-t-ブチルジベンゾイルメタン;5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン等が挙げられる。
【0039】
温感剤としては、例えば、トウガラシチンキ、カプサイシン、カプシノイド、バニリルブチルエーテル等が挙げられる。
【0040】
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);血行促進剤(ニコチン酸、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸β-ブトキシエステル、ミノキシジル又はその類縁体、ビタミンE類、γ-オリザノール、アルコキシカルボニルピリジンN-オキシド、塩化カルプロニウム、及びアセチルコリン又はその誘導体等);各種抽出物(例えば、ショウガ、ウバク、オウレン、シコン、バーチ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、ボタン、海藻等)、賦活剤(例えば、パンテニールエチルエーテル、ニコチン酸アミド、ビオチン、パントテン酸、ローヤルゼリー、コレステロール誘導体等);抗脂漏剤(例えば、ピリドキシン類、チアントール等)等が挙げられる。
【0041】
本発明の化粧料および洗浄料は、pHが6.5以下であることが好ましい。pHが6.5を超えると、清涼感に劣る場合がある。また、pHを6.5以下として、洗浄料とすることで、清涼感だけでなく、泡立ちや泡質にも優れた洗浄料とすることが可能である。
【0042】
本発明の化粧料および洗浄料としては、頭髪・頭皮または皮膚に適用する化粧料および洗浄料であることが好ましい。具体例としては、例えば、化粧水、ボディローション等のスキンケア化粧料、ヘアトニック等の頭髪・頭皮用化粧料、デオドラント化粧料、シャンプー等の頭髪用洗浄料、ボディソープ等の皮膚洗浄料等が挙げられる。
【実施例
【0043】
本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。配合量は特記しない限り、その成分が配合される系に対する質量%で示す。
実施例の説明に先立ち本発明で用いた評価試験方法について説明する。
【0044】
評価(1):外観
各サンプルを調製後、透明のガラス容器にて15℃にて2週間静置保管した後、外観を判定した。
○:透明であり、異物が浮遊・沈降していない。
×:透明でない、又は、異物が浮遊・沈降している。
【0045】
評価(2):清涼感
専門パネル5名が、半頭比較の実使用評価試験にて、試験例1-1(基準品のシャンプー)に対するシャンプー泡立て中の清涼感の強弱を次の通り、評価した。
◎:専門パネル5名中、4名以上が「清涼感が強まった」と評価した。
○:専門パネル5名中、2名または3名が「清涼感が強まった」と評価した。
×:専門パネル5名中、「清涼感が強まった」と評価した人は1名以下であった。
【0046】
評価(3):泡のクリーミーさ
専門パネル5名が、半頭比較の実使用評価試験にて、シャンプー使用時の泡のクリーミーさについて、次の通り、評価した。
◎:専門パネル5名中、4名以上が「とてもクリーミー」と評価した。
○:専門パネル5名中、2名または3名が「とてもクリーミー」と評価した。
△:専門パネル5名中、1名が「とてもクリーミー」と評価した。
×:専門パネル5名中、「とてもクリーミー」と評価した人はいなかった。
【0047】
本発明者らは、下記表1に示す頭髪洗浄料(ヘアシャンプー)を常法により製造し、上記評価方法にて測定した。結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
表1より、メントールの配合されているさまざまなアミンを配合したところ、配合するアミンにより清涼感を向上させられるものとそうでないものがあることが明らかになった。
分子内にアミド結合を有する尿素、ヒドロキシエチル尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウムは、清涼感を向上させる効果がなかった。
また、3級アミンであるEDTA 2Na・2H2Oとトリエタノールアミンも、清涼感を向上させる効果がなかった。
また、4級アミンであるトリメチルグリシンも、清涼感を向上させる効果がなかった。
これに対して、タウリン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、N-メチルタウリンナトリウムを配合した頭髪洗浄料は、メントールが有する清涼感より優れた清涼感を有していた。
【0050】
これらの本発明者らの検討の結果、本発明にかかる化粧料および洗浄料は、(a)清涼化剤および(b)分子内にアミド結合および炭素数10以上のアルキル鎖を有さない1級アミンおよび/または2級アミン 0.1~1.2質量%を含むことで、清涼感に優れた化粧料および洗浄料を得られることが明らかになった。
【0051】
本発明者らは、下記表2に示す頭髪洗浄料(ヘアシャンプー)を常法により製造し、上記評価方法にて測定した。結果を表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】
表2より、(b)成分と(a)成分の配合比やpHは、清涼感に影響を与えることが明らかになった。
【0054】
したがって、本発明の化粧料および洗浄料において、(b)成分と(a)成分の配合比である(b)/(a)=0.01~20であることが好ましい。
また、pHが6.5以下であることが好ましい。
【0055】
本発明者らは、下記表3に示す頭髪洗浄料(ヘアシャンプー)を常法により製造し、上記評価方法にて測定した。結果を表3に示す。
【0056】
【表3】
【0057】
表3より、カチオン性多糖類であるカチオン化グアガム(試験例1-5)やカチオン化セルロース(試験例3-1)を配合した頭髪洗浄料は、清涼感および泡のクリーミーさに優れていた。
これに対して、カチオン性ポリマーであるポリクオタニウム-7(試験例3-2)や(プロピルトリモニウムクロリドアクリルアミド/ジメチルアクリルアミド)コポリマー(試験例3-3)を配合した頭髪化粧料は、清涼感および泡のクリーミーさに改善の余地があるものであった。
【0058】
以下に、本発明にかかる化粧料および洗浄料の処方例を挙げる。本発明はこの処方例によって何ら限定されるものではなく、特許請求の範囲によって特定されるものであることはいうまでもない。
【0059】
処方例1:デオドラント化粧料
メントール 0.6 質量%
N-メチルタウリンナトリウム 0.1
エタノール 45
PPG-20デシルテトラデセス-10 0.05
香料 0.1
水 残余
【0060】
処方例2:泡状水性化粧料
ココイルグルタミン酸カリウム 0.1 質量%
ラウリルベタイン 0.07
PEG-60水添ヒマシ油 1.0
グリセリン 10.0
ジプロピレングリコール 8.0
1,3-ブチレングリコール 4.0
ソルビトール 2.0
PEG400 2.0
メントール 0.2
フェノキシエタノール 0.5
タウリン 0.2
香料 0.1
水 残余
【0061】
処方例3:クリーム
POE(20)ステアリン酸ソルビタン 2.0 質量%
ステアロイルメチルタウリンナトリウム 0.5
POE(5)ステアリン酸グリセリル 0.2
ベヘニルアルコール 1.8
ステアリルアルコール 1.8
ステアリン酸グリセリル 1.0
ミネラルオイル 12.0
エチルヘキサン酸セチル 5.0
N-ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
2.0
ジプロピレングリコール 5.0
トレハロース 1.0
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
乳酸メンチル 0.2
アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10-30)コポリマーカリウム
0.03
タウリン 0.1
キレート剤 適量
防腐剤 適量
香料 0.1
水 残余
【0062】
処方例4: 美容液
POE(20)ステアリン酸ソルビタン 0.5 質量%
ステアロイルメチルタウリンナトリウム 0.05
ステアリルアルコール 0.5
セトステアリルアルコール 0.6
ジメチコン 5.0
ジイソステアリン酸グリセリル 1.0
エタノール 5.0
ブチレングリコール 10.0
グリセリン 1.0
トラネキサム酸 1.0
N-メチルタウリンナトリウム 0.3
キサンタンガム 0.05
ハッカ油 0.1
l-メンチルグリセリルエーテル 0.2
キレート剤 適量
防腐剤 適量
香料 0.15
水 残余
【0063】
処方例5:化粧下地
POE(20)パルミチン酸ソルビタン 0.8 質量%
ステアロイルメチルタウリンナトリウム 0.1
ベヘニルアルコール 0.4
バチルアルコール 0.2
シクロメチコン 9.0
フェニルトリメチコン 5.0
エタノール 2.0
ブチレングリコール 5.0
メントール 0.1
乳酸メンチル 0.1
タルク 2.0
二酸化チタン 1.0
クエン酸 0.05
N-メチルタウリンナトリウム 0.1
セルロースガム 0.09
キレート剤 適量
防腐剤 適量
水 残余
【0064】
処方例6:日焼け止め化粧料
POE(20)ステアリン酸ソルビタン 1.0 質量%
ステアロイルメチルタウリンナトリウム 0.2
ベヘニルアルコール 1.0
セトステアリルアルコール 0.2
ステアリン酸グリセリル 0.5
シクロメチコン 10.0
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 7.0
t-ブチルメトキシベンゾイルメタン 1.0
イソステアリン酸 0.5
ジメチコンコポリオール 0.5
ブチレングリコール 7.0
ジプロピレングリコール 7.0
メントール 0.2
トラネキサム酸 2.0
N-メチルタウリンナトリウム 0.2
キレート剤 適量
防腐剤 適量
水 残余
【0065】
処方例7:化粧水
グリセリン 5 質量%
ブチレングリコール 5
タウリン 0.2
ポリエチレングリコール1500 2
フェノキシエタノール 0.3
エデト酸3ナトリウム 0.02
クエン酸 0.03
N-メチルタウリンナトリウム 0.02
エタノール 5
POE・POP-デシルテトラデシルエーテル(24E.O.)(13P.O.)
0.4
PPG-20デシルテトラデセス-10 0.05
メントール 0.1
カンファー 0.1
水 残余
【0066】
処方例8:乳化ファンデーション
タルク 3 質量%
二酸化チタン 4
ベンガラ 0.5
黄酸化鉄 1.5
黒酸化鉄 0.1
ベントナイト 0.5
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1
N-メチルタウリンナトリウム 0.8
ジプロピレングリコール 8
ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート
0.6
イオン交換水 残余
ベヘニン酸 0.5
ステアリルアルコール 0.4
イソヘキサデシルアルコール 6
モノステアリン酸グリセリン 2
液状ラノリン 2
流動パラフィン 6
パラベン 0.1
3-L-メントキシプロパン-1,2-ジオール 0.3
香料 0.05