(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-09
(45)【発行日】2022-12-19
(54)【発明の名称】制御装置、撮像装置、制御方法、および、プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 5/232 20060101AFI20221212BHJP
G03B 13/36 20210101ALI20221212BHJP
G02B 7/36 20210101ALI20221212BHJP
G03B 5/08 20210101ALI20221212BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20221212BHJP
G03B 5/04 20210101ALI20221212BHJP
H04N 5/225 20060101ALI20221212BHJP
【FI】
H04N5/232
G03B13/36
G02B7/36
G03B5/08
G03B15/00 S
G03B15/00 W
G03B5/04
H04N5/232 127
H04N5/225 300
H04N5/232 290
(21)【出願番号】P 2018198145
(22)【出願日】2018-10-22
【審査請求日】2021-10-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110412
【氏名又は名称】藤元 亮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100104628
【氏名又は名称】水本 敦也
(74)【代理人】
【識別番号】100121614
【氏名又は名称】平山 倫也
(72)【発明者】
【氏名】高見 悦也
【審査官】▲徳▼田 賢二
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-242154(JP,A)
【文献】特開2002-325199(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/232
G03B 13/36
G02B 7/36
G03B 5/08
G03B 15/00
G03B 5/04
H04N 5/225
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像信号に基づいてフォーカス制御を行うフォーカス制御部と、
前記画像信号に基づいて撮像面の傾き制御を行う傾き制御部と、
前記フォーカス制御および前記傾き制御の両方を行う際に、前記フォーカス制御に用いられる前記画像信号の第1の評価領域および前記傾き制御に用いられる前記画像信号の第2の評価領域を決定する決定部と、を有
し、
前記フォーカス制御および前記傾き制御の両方を行う際に、前記第1の評価領域および前記第2の評価領域はそれぞれ可変であることを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記フォーカス制御および前記傾き制御の両方を行う際に、前記第1の評価領域と前記第2の評価領域とは互いに異なることを特徴とする請求項
1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記フォーカス制御部および前記傾き制御部は、前記フォーカス制御および前記傾き制御を同時に行うことを特徴とする請求項1
または2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記傾き制御部は、撮像光学系の光軸と直交する面に対して撮像素子を傾けることにより、前記撮像面の前記傾き制御を行うことを特徴とする請求項1乃至
3のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記フォーカス制御および前記傾き制御の両方を行う際に、前記決定部は、予め決定された前記フォーカス制御に用いられる任意の評価領域を無効にして、前記第1の評価領域を決定することを特徴とする請求項1乃至
4のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記フォーカス制御および前記傾き制御の両方を行う際に、前記決定部は、前記画像信号の中央領域を前記第1の評価領域として決定し、前記画像信号の周辺領域の少なくとも一部を前記第2の評価領域として決定することを特徴とする請求項1乃至
5のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記第2の評価領域は、前記画像信号の上部および下部、または、前記画像信号の左部および右部であることを特徴とする請求項
6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記フォーカス制御および前記傾き制御の両方を行う際に、前記決定部は、前記傾き制御部による前記撮像面の傾き調整結果に応じて前記第1の評価領域を変更することを特徴とする請求項1乃至
7のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項9】
前記フォーカス制御部によるフォーカス調整結果および前記傾き制御部による前記撮像面の傾き調整結果の少なくとも一方が所定の条件を満たす場合に前記画像信号を解析する解析部を更に有することを特徴とする請求項1乃至
8のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項10】
前記画像信号を解析する解析部を更に有し、
前記傾き制御部は、前記解析部が前記画像信号を解析していない期間において前記傾き制御を行うことを特徴とする請求項1乃至
8のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項11】
撮像光学系を介して形成された光学像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、
請求項1乃至
10のいずれか1項に記載の制御装置と、を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項12】
フォーカス制御に用いられる画像信号の第1の評価領域および撮像面の傾き制御に用いられる前記画像信号の第2の評価領域を決定するステップと、
前記画像信号の前記第1の評価領域に基づく前記フォーカス制御、および、前記画像信号の前記第2の評価領域に基づく前記傾き制御の両方を行うステップと、を有
し、
前記フォーカス制御および前記傾き制御の両方を行う際に、前記第1の評価領域および前記第2の評価領域はそれぞれ可変であることを特徴とする制御方法。
【請求項13】
請求項
12に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像光学系の光軸方向と直交する面に対して撮像素子を傾けることが可能な撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークカメラは、奥行きのあるホームや廊下や駐車場等のシーンにおいて、レンズ性能や画角や絞り等の撮影条件よっては深い被写界深度を得られない場合がある。例えば、天井に設置したネットワークカメラから道路や通行人や車を撮影する奥行きのあるシーンでは、フォーカスが合う撮影領域は一部となってしまう場合がある。
【0003】
従来、深い被写界深度を得るため、撮像光学系の光軸と直交する面に対して撮像面(撮像素子またはチルトレンズ)を傾けることで焦点面を調整する方法が知られている。特許文献1には、撮像光学系の光軸と直交する面に対して撮像素子(撮像面)を傾ける方法が開示されている。特許文献2には、蛇腹ユニットを用いて撮像光学系の光軸と直交する面に対して撮像面を傾ける方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-173802号公報
【文献】特開2000-13665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、撮像光学系の光軸と直交する面に対して撮像面の傾きを変化させる(撮像面の傾き制御を行う)と、撮像画像から得られるオートフォーカス制御に用いる評価値が変化する。このため、撮像面の傾き制御とフォーカス制御とを同時に行うことができず、両方の制御が完了するまでに時間を要する。
【0006】
特許文献1に開示された方法では、撮像素子の傾き制御を行って焦点面を調整した後にフォーカス制御を行う必要がある。特許文献2に開示された方法では、蛇腹ユニットを制御して焦点面を調整した後にフォーカス制御を行う必要がある。このように、特許文献1および特許文献2のいずれの方法でも、焦点面の調整(撮像面の傾き制御)を開始してからフォーカス制御が完了するまでの時間が長くなる。
【0007】
そこで本発明は、フォーカス制御と撮像面の傾き制御とを短時間で実行可能な制御装置、撮像装置、制御方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面としての制御装置は、画像信号に基づいてフォーカス制御を行うフォーカス制御部と、前記画像信号に基づいて撮像面の傾き制御を行う傾き制御部と、前記フォーカス制御および前記傾き制御の両方を行う際に、前記フォーカス制御に用いられる前記画像信号の第1の評価領域および前記傾き制御に用いられる前記画像信号の第2の評価領域を決定する決定部とを有し、前記フォーカス制御および前記傾き制御の両方を行う際に、前記第1の評価領域および前記第2の評価領域はそれぞれ可変である。
【0009】
本発明の他の側面としての撮像装置は、撮像光学系を介して形成された光学像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と前記制御装置とを有する。
【0010】
本発明の他の側面としての制御方法は、フォーカス制御に用いられる画像信号の第1の評価領域および撮像面の傾き制御に用いられる前記画像信号の第2の評価領域を決定するステップと、前記画像信号の前記第1の評価領域に基づく前記フォーカス制御、および、前記画像信号の前記第2の評価領域に基づく前記傾き制御の両方を行うステップとを有し、前記フォーカス制御および前記傾き制御の両方を行う際に、前記第1の評価領域および前記第2の評価領域はそれぞれ可変である。
【0011】
本発明の他の側面としてのプログラムは、前記制御方法をコンピュータに実行させる。
【0012】
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、フォーカス制御と撮像面の傾き制御とを短時間で実行可能な制御装置、撮像装置、制御方法、および、プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】各実施形態における撮像装置のブロック図である。
【
図2】各実施形態における撮像素子の傾きと画像の焦点面との関係を示す図である。
【
図3】第1の実施形態における制御方法のフローチャートである。
【
図4】各実施形態における撮像素子の傾き制御に用いる評価値の説明図である。
【
図5】各実施形態におけるフォーカス制御に用いる評価領域および撮像素子の傾き制御に用いる評価領域の説明図である。
【
図6】第2の実施形態における制御方法のフローチャートである。
【
図7】第3の実施形態における制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
本実施形態の撮像装置は、動画像を撮像する機能を備えた様々な機器に搭載することが可能である。動画像を撮像する機能を備えた機器の例として、ネットワークカメラ、ビデオカメラやスチルカメラ等の撮像装置、撮像機能を備えた携帯電話、携帯情報端末等が挙げられる。また本実施形態は、撮像光学系の光軸と直交する面内で撮像面を傾ける制御(撮像面の傾き制御)として、撮像素子の傾き制御を説明するが、これに限定されるものではない。本発明は、例えば、撮像光学系のチルトレンズを用いて撮像面の傾き制御を行う構成にも適用可能である。以下、本発明がネットワークカメラ等の撮像装置に搭載された場合を例として説明する。
【0017】
[全体構成]
まず、
図1および
図2を参照して、本実施形態における撮像装置の全体構成について説明する。
図1は、撮像装置10のブロック図である。
図2は、撮像素子の傾きと画像の焦点面との関係を示す図である。
【0018】
撮像装置10は、本体部100、撮像部102、駆動部108、および、雲台110を備えて構成される。CPU(制御装置)101は、本体部100に設けられた中央演算処理装置である。CPU101は、ズーム制御部101-1、フォーカス制御部101-2、傾き制御部101-3、評価領域決定部(決定部)101-4、雲台制御部101-5、および、制御部101-6を有する。
【0019】
撮像部102は、ズームレンズ102-1、フォーカスレンズ102-2、絞り102―3、および、撮像素子102-4を有する。ズームレンズ102-1、フォーカスレンズ102-2、および、絞り102―3により撮像光学系が構成される。撮像素子102-4は、CMOSイメージセンサやCCDイメージセンサ等であり、撮像光学系を介して形成された光学像(被写体像)を光電変換して画像信号を出力する。駆動部108は、ズーム制御部101-1の制御指示に従って、ズームレンズ102-1を光軸OAの方向(光軸方向)に沿って移動させる。また駆動部108は、フォーカス制御部101-2の制御指示に従って、フォーカスレンズ102-2を光軸方向に沿って移動させる。また駆動部108は、制御部101-6の制御指示に従って、絞り102-3の開口量を変化させる。
【0020】
駆動部108は、傾き制御部101-3の制御指示に従って、撮像光学系の光軸OAと直交する面に対して撮像素子102-4(撮像面)を傾ける。
図2(a)に示されるように撮像素子102-4を光軸OAに対して傾けずに撮影した場合、焦点面201-2を有する画像201-3が得られる。一方、
図2(b)に示されるように撮像素子102-4をチルト方向に傾けて(X軸周りに回転させて)撮影した場合、焦点面202-2を有する画像202-3が得られる。また、
図2(c)に示されるように撮像素子102-4をパン方向に傾けて(Y軸周りに回転させて)撮影した場合、焦点面203-2を有する画像203-3が得られる。このように、撮像素子102-4を傾けることで撮像画像の焦点面を制御することができる。
【0021】
ただし本実施形態は、これに限定されるものではなく、撮像素子102-4に代えてチルトレンズを用いて撮像画像の焦点面を制御することもできる。このときCPU101は、傾き制御部101-3と同等の機能を有するチルトレンズ制御部(不図示)を有する。そして駆動部108は、チルトレンズ制御部の制御指示に従って撮像光学系のチルトレンズ(不図示)を駆動し、撮像光学系の光軸OAと直交する面に対して撮像面を傾けることで、撮像素子102-4を傾ける方法と同様に焦点面を制御することができる。
【0022】
雲台110は、パン駆動部およびチルト駆動部を有する。雲台110のパン駆動部は、ボトムケースとターンテーブルとを備えて構成され、ターンテーブルが水平方向に回転することで、撮像部102のパン駆動を行う。本実施形態の雲台110のパン駆動部は、左右方向に-175度から+175度まで回転することができる。雲台110のチルト駆動部は、ターンテーブルの上に備えられた支柱と撮像部とを備えて構成され、撮像部102を垂直方向に回転させる。チルト駆動部は、水平方向0度から真上方向90度まで回転することができる。このように撮像部102は、制御部101-6の制御指示に従って、アクチュエータ111を介して撮像部102を水平方向および垂直方向に回転させることで、撮影方向を変えて撮影することができる。
【0023】
撮像素子102-4は、撮像光学系(ズームレンズ102-1、フォーカスレンズ102-2、および、絞り102-3)を通過した光を光電変換して、アナログ画像信号を生成する。また撮像素子102-4は、生成したアナログ画像信号に対して、相関二重サンプリング等のサンプリング処理による増幅処理を施し、A/D変換部103に出力する。増幅処理に用いるパラメータは、CPU101により制御される。A/D変換部103は、増幅されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換し、変換によって得られたデジタル画像信号を画像入力コントローラ104に出力する。画像入力コントローラ104は、A/D変換部103から出力されたデジタル画像信号を取り込み、画像処理部105に出力する。
【0024】
画像処理部105は、画像入力コントローラ104から出力されたデジタル画像信号に対して、撮像素子102-4から出力される撮像の際の感度情報、AGC(自動利得制御)ゲインまたはISO(国際標準化機構)感度等に基づいて各種デジタル画像処理を施す。そして画像処理部105は、画像処理後の画像信号を、バス106を介して、バス106に接続されたRAM107に格納する。各種デジタル画像処理は、例えば、オフセット処理、ガンマ補正処理、ゲイン処理、RGB補間処理、ノイズ低減処理、輪郭補正処理、色調補正処理、または、光源種別判定処理等である。RAM107は、SRAMやDRAM等の揮発性メモリである。ROM109は、EEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。
【0025】
記憶装置112は、HDD(ハードディスクドライブ)、SSD(ソリッドステートドライブ)、または、eMMC(組み込み用のマルチメディアカード)等の記憶部である。本実施形態の機能を実現するためのプログラムや、プログラムの実行の際に用いられるデータは、ROM109または記憶装置112に格納されている。これらのプログラムやデータは、CPU101による制御に基づいて、バス106を介して適宜RAM107に取り込まれ、CPU101の各部により実行される。
【0026】
I/F113は、入出力に係る各種I/F(インターフェース)である。I/F113は、リレーズスイッチや電源スイッチを含む操作キー、十字キー、ジョイスティック、タッチパネル、キーボード、ポインティングデバイス(例えばマウス)等の入力装置114と接続されている。I/F113は、入力装置114から指示情報を受け取り、バス106を介してCPU101に指示情報を通知する。またI/F113は、LCDディスプレイ等の表示装置115と接続されている。表示装置115は、RAM107に一時的に記録された画像や操作メニュー情報を表示する。I/F113は、LANを介してネットワーク116と接続されている。
【0027】
画像評価部117は、評価領域決定部101-4の制御指示に従って、バス106を介して画像の指定領域(評価領域)における評価値を算出する。画像評価部117は、バス106を介して、RAM107から画像(撮像画像)を取得し、指定領域の輝度値に基づいて特定周波数のコントラストに関する評価値(コントラスト評価値)を算出する。画像解析部118は、顔検出、人物検出、動体検知、通過検知、混雑検知、軌跡検知、置き去り/持ち去り検知等の画像解析を行う。画像解析部118による画像解析結果は、バス106を介してCPU101に通知される。
【0028】
圧縮伸長部119は、バス106を介してCPU101からの制御指示に従って、画像に圧縮処理を施して圧縮データを生成する。圧縮データは、I/F113を介して表示装置115やネットワーク116に出力される。また圧縮伸長部119は、記憶装置112に格納された圧縮データに所定形式の伸張処理を施して非圧縮データを生成する。所定形式の圧縮・伸長処理としては、静止画像に対してはJPEG規格に準拠した処理を行い、動画像に対してはMOTION-JPEGやMPEG2、AVC/H.264、AVC/H.265等の規格に準拠した処理を行う。
【0029】
[第1の実施形態]
次に、
図3乃至
図5を参照して、第1の実施形態における制御方法(撮像装置10によるフォーカス制御および撮像素子102-4の傾き制御)について説明する。本実施形態において、評価領域決定部101-4は、フォーカス制御に用いる評価領域(第1の評価領域)と撮像素子102-4の傾き制御に用いる評価領域(第2の評価領域)とを割り振る(決定する)。
【0030】
図3は、本実施形態における制御方法のフローチャートである。
図3の各ステップは、主にCPU101の各部により実行される。
図4(a)、(b)は、撮像素子102-4の傾き制御に用いる評価値の説明図である。
図4(a)、(b)において、横軸は撮像素子102-4の傾き(度)、縦軸は評価値をそれぞれ示す。
図5は、フォーカス制御に用いる評価領域(第1の評価領域)および撮像素子の傾き調整に用いる評価領域(第2の評価領域)の説明図である。
【0031】
まずステップS301において、ユーザの操作により、入力装置114またはネットワーク116と、I/F113と、バス106とを介して、評価領域決定部101-4にオートフォーカス領域(フォーカス制御に用いる第1の評価領域)が指定される。ユーザによるオートフォーカス領域の指定は、1点AF、ゾーンAF、自動選択AF等がある。評価領域決定部101-4は、ユーザにより指定されたオートフォーカス領域を設定し、オートフォーカス領域に関する情報を、バス106を介してRAM107に格納する。なお、ユーザによるオートフォーカス領域の指定は、一般的な撮像装置が有する機能であるため、その説明を省略する。ただし本実施形態は、オートフォーカス領域の指定方法を制限するものではない。
【0032】
続いてステップS302において、傾き制御部101-3は、撮像素子102-4の傾き調整(傾き制御)が必要であるか否かを判定する。傾き制御部101-3は、例えば、画像評価部117から取得された特定周波数のコントラストに関する評価値(コントラスト評価値)が所定の閾値よりも小さい場合、撮像素子102-4の傾き調整が必要であると判定する。または傾き制御部101-3は、雲台制御部101-5により撮像部102がパン・チルト駆動されて画角の変更が生じた場合、撮像素子102-4の傾き調整が必要であると判定する。または傾き制御部101-3は、ユーザの操作により、入力装置114またはネットワーク116と、I/F113と、バス106とを介して、ワンショットの傾き調整を指示された場合、撮像素子102-4の傾き調整が必要であると判定する。撮像素子102-4の傾き調整が必要でないと判定された場合、ステップS303-1に進む。一方、撮像素子102-4の傾き調整が必要であると判定された場合、ステップS303-2に進む。
【0033】
ステップS303-1において、フォーカス制御部101-1は、フォーカス調整(フォーカス制御)が必要であるか否かを判定する。フォーカス制御部101-1は、例えば、画像評価部117から取得された特定周波数のコントラストに関する評価値が所定の閾値よりも小さい場合、フォーカス調整が必要であると判定する。またはフォーカス制御部101-1は、ズーム制御部101-1により、バス106と駆動部108とを介してズームレンズ102-1が制御された場合、フォーカス調整が必要であると判定する。またはフォーカス制御部101-1は、ユーザの操作により、入力装置114またはネットワーク116と、I/F113と、バス106とを介して、ワンショットフォーカスを指示された場合、フォーカス調整が必要であると判定する。フォーカス調整が必要でないと判定された場合、ステップS307に進む。一方、フォーカス調整が必要であると判定された場合、ステップS304-1に進む。フォーカス調整が必要でないと判定された場合、ステップS304-2に進む。一方、フォーカス調整が必要であると判定された場合、ステップS304-3に進む。
【0034】
ステップS304-1において、評価領域決定部101-4は、画像(撮像画像)のうちフォーカス調整値の算出(フォーカス制御)に用いる評価領域(第1の評価領域)を決定する。フォーカス調整値の算出に用いる評価領域は、ステップS301にて指定され格納されたオートフォーカス領域の指定情報に基づいて決定される。
【0035】
続いてステップS305-1において、フォーカス制御部101-2は、ステップS304-1にて評価領域決定部101-4により決定された評価領域に基づいて、画像評価部117が算出した特定周波数のコントラストに関する評価値を取得する。評価値の評価方法としては、一般的なコントラスト評価方法を用いることができるため、その説明を省略する。そしてフォーカス制御部101-2は、画像評価部117から取得された評価値に基づいて、より高いコントラストを得ることができるようにフォーカスレンズ102-1を駆動するためのフォーカス調整値を算出する。ただし本実施形態は、フォーカス調整値の算出方法を制限するものではない。続いてステップS306-1において、フォーカス制御部101-2は、ステップS305-1にて算出したフォーカス調整値に基づいて、バス106および駆動部108を介してフォーカスレンズ102-2を制御する(フォーカス制御を行う)。そしてステップS307に進む。
【0036】
ステップS304-2において、評価領域決定部101-4は、撮像素子102-4の傾き調整値の算出(傾き制御)に用いる評価領域(第2の評価領域)を決定する。撮像素子102-4の傾き制御に用いる評価領域は、画像(撮像画像)の周辺領域の少なくとも一部である。撮像素子102-4を上下に傾ける場合、第2の評価領域として、画像(撮像画像)の上部および下部の一方、またはその両方を利用する。一方、撮像素子102-4を左右に傾ける場合、第2の評価領域として、画像(撮像画像)の左部および右部の一方、またはその両方を利用する。
図5(a)は、撮像素子102-4の傾き調整値の算出に用いる評価領域として、画像(撮像画像)501の上部の評価領域501-2、および、画像501の下部の評価領域501-3を示す例である。
【0037】
続いて、
図3のステップS305-2において、傾き制御部101-3は、ステップS304-2にて評価領域決定部101-4により決定された評価領域に基づいて、画像評価部117が算出した特定周波数のコントラストに関する評価値を取得する。なお、撮像素子102-4の傾き調整に用いる評価方法は、フォーカス調整に用いる評価方法と同様であるため、その説明を省略する。
【0038】
図4(a)中の評価値401は、あるシーンで得られる画像(撮像画像)の上部の特定周波数のコントラストに関する評価値を示す。
図4(b)中の評価値402は、同じシーンで得られる画像の下部の特定周波数のコントラストに関する評価値を示す。この場合、画像上部の評価値からは、撮像光学系の光軸OAと直交する面から離れる方向(+方向)に撮像素子102-4を傾けることで、より高い評価値が得られる。一方、画像下部の評価値からは、撮像光学系の光軸OAと直交する面に近づく方向(-方向)に撮像素子102-4を傾けることで、より高い評価値が得られる。すなわち、撮像素子102-4の上部を+方向に、下部を-方向に移動するように撮像遅し102-4を傾けることにより、フォーカスが合う領域(合焦領域)を広げることができる。このように、傾き制御部101-3は、画像評価部117から取得された評価値に基づいて、よりコントラストを得られるように撮像素子102-4の傾きを駆動するための調整値(傾き調整値)を算出する。ただし本実施形態は、撮像素子102-4の傾き調整値の算出方法を制限するものではない。
【0039】
続いて、
図3のステップS306-2において、傾き制御部101-3は、ステップS305-2にて算出した撮像素子102-4の傾き調整値に基づいて、バス106および駆動部108を介して撮像素子102-4の傾き制御を行う。そしてステップS307に進む。
【0040】
ステップS304-3において、評価領域決定部101-4は、画像(撮像画像)のうち、フォーカス調整値の算出(フォーカス制御)に用いる評価領域、および、撮像素子102-4の傾き調整値の算出(傾き制御)に用いる評価領域を決定する。ここで、フォーカス調整値の算出に用いる評価領域(第1の評価領域)としては、画像(撮像画像)の中央領域を利用する。一方、撮像素子102-4の傾き調整値の算出に用いる評価領域(第2の評価領域)としては、画像の周辺領域の少なくとも一部を利用する。すなわち、撮像素子102-4を上下に傾ける場合には第2の評価領域として画像の上部および下部を利用し、撮像素子102-4を左右に傾ける場合には第2の評価領域として画像の左部および右部を利用する。
【0041】
フォーカス調整値の算出に用いる評価領域および撮像素子102-4の傾き調整に用いる評価領域はそれぞれ可変である。評価領域決定部101-4は、所定の場合、ステップS301にて指定され格納されたオートフォーカス領域の指定を無効にする。所定の場合とは、例えば、最も目標の焦点距離にフォーカスが合っていないフォーカス調整開始時や、最も撮像素子102-4の傾きが目標の焦点面に合っていない撮像素子102-4の傾き開始時である。そして評価領域決定部101-4は、
図5(a)に示されるように、フォーカス調整値の算出に用いる評価領域501-1を画像501の中央部(中央領域)に配置する。一方、撮像素子102-4の傾き調整値の算出に用いる評価領域501-2、501-3を画像501の上部および下部(周辺領域)にそれぞれ配置する。または、撮像素子102-4の傾き調整値の算出に用いる評価領域501-2、501-3を画像501の左部および右部にそれぞれ配置してもよい。
【0042】
そして、フォーカスの調整が進みフォーカスが合う領域が広がるにつれて、評価領域決定部101-4は、
図5(a)中の画像501の評価領域501-1を広げていく。このとき評価領域決定部101-4は、例えば、評価領域501-1を
図5(b)、(c)、(d)中の画像502、503、504の評価領域502-1、503-1、504-1のように広げていく。フォーカスが合う領域が所定領域よりも広い場合、評価領域決定部101-4は、フォーカス調整値の算出に用いる評価領域を、ステップS301にて指定され格納されたオートフォーカス領域の指定情報に基づいて決定してもよい。
【0043】
また、撮像素子102-4の傾き調整が進み撮像素子102-4の傾きの調整量が微少になるにつれて、評価領域決定部101-4は、
図5(a)中の画像501の評価領域501-2、501-3を変化させてもよい。評価領域決定部101-4は、例えば、
図5(b)、(c)、(d)中の画像502、503、504の評価領域502-2、502-3、503-2、503-3、504-2、504-3のように変化させることができる。ただし、
図5は、画像における評価領域の割り当ての一例に過ぎず、本実施形態は各評価領域の割り当てを制限するものではない。そして、フォーカス制御部101-2および傾き制御部101-3は、ステップS304-2にて評価領域決定部101-4により決定されたそれぞれの評価領域に基づいて、画像評価部117が算出した特定周波数のコントラストに関する評価値を取得する。
【0044】
続いて、
図3のステップS305-3において、フォーカス制御部101-2は、ステップS304-3にて評価領域決定部101-4により決定された評価領域に基づいて、画像評価部117が算出した特定周波数のコントラストに関する評価値を取得する。傾き制御部101-3は、ステップS304-3にて評価領域決定部101-4により決定された評価領域に基づいて、画像評価部117が算出した特定周波数のコントラストに関する評価値を取得する。そしてフォーカス制御部101-2は、画像評価部117により取得された評価値に基づいて、より高いコントラストを得ることができるようにフォーカスレンズ102-1の駆動を調整するフォーカス調整値を算出する。傾き制御部101-3は、画像評価部117により取得された評価値に基づいて、より高いコントラストを得ることができるように撮像素子102-4の傾きを調整する傾き調整値を算出する。なお、フォーカス調整値および傾き調整値の算出方法は、ステップS305-1、S305-2とそれぞれ同様であるため、それらの説明を省略する。また本実施形態は、フォーカス調整値の算出方法および撮像素子の傾き調整値の算出方法をそれぞれ制限するものではない。
【0045】
続いてステップS306-3において、フォーカス制御部101-2は、ステップS305-3にて算出したフォーカス調整値に基づいて、バス106および駆動部108を介してフォーカスレンズ102-2を制御する(フォーカス制御を行う)。また傾き制御部101-3は、ステップS3062にて算出した撮像素子102-4の傾き調整値に基づいて、バス106および駆動部108を介して撮像素子102-4の傾き制御を行う。そしてステップS307に進む。
【0046】
ステップS307において、フォーカス制御部101-2および傾き制御部101-3はそれぞれ、フォーカス制御または傾き制御を継続するか否かを判定する。ユーザの操作によりオートフォーカスを指示されている場合やワンショットフォーカスが指示されている場合、フォーカス制御部101-2はフォーカス制御を継続すると判定する。また、ユーザの操作により撮像素子102-4の自動的な傾き制御が指示されている場合やワンショットの撮像素子102-4の傾き制御が指示されている場合、傾き制御部101-3は、撮像素子102-4の傾き制御を継続すると判定する。フォーカス制御または傾き制御の少なくとも一方を継続すると判定された場合、ステップS302へ戻る。一方、フォーカス制御および傾き制御のいずれも継続しないと判定された場合、本フローを終了する。
【0047】
本実施形態によれば、撮像素子の傾き制御に用いる評価領域およびフォーカス制御に用いる評価領域をそれぞれ可変にすることで、撮像素子の傾き制御およびフォーカス制御を効率的に実行することができる。このため本実施形態によれば、短時間で素早く焦点面の調整およびフォーカス調整が可能となる。
【0048】
[第2の実施形態]
次に、
図6を参照して、第2の実施形態における制御方法(撮像装置10によるフォーカス制御および撮像素子102-4の傾き制御)について説明する。本実施形態において、第1の実施形態と同様に、評価領域決定部101-4は、フォーカス制御に用いる評価領域(第1の評価領域)と撮像素子102-4の傾き制御に用いる評価領域(第2の評価領域)とを割り振る(決定する)。また本実施形態において、フォーカス制御および撮像素子102-4の傾き制御による画像解析への影響を抑制するため、制御部101-6は、所定の条件を満たす場合にのみ画像解析を許可する。
【0049】
図6は、本実施形態における制御方法のフローチャートである。
図6の各ステップは、主にCPU101の各部により実行される。
図6のフローチャートは、ステップS607が挿入されている点で、
図3のフローチャートと異なる。
図6中のステップS601~S606、S608は、
図3中のステップS301~S307とそれぞれ同様であるため、それらの説明については省略する。
【0050】
ステップS607において、制御部101-6は、フォーカス制御部101-2が所定のフォーカス調整結果を得ているか、または、傾き制御部101-3が所定の傾き調整結果を得ている場合の少なくとも一方(すなわち所定の条件)を満たすか否かを判定する。そして制御部101-6は、所定の条件を満たす場合、画像解析部118による撮像画像の画像解析を許可する。一方、所定の条件を満たさない場合、制御部101-6は、画像解析部118による撮像画像の画像解析を許可しない。
【0051】
本実施形態によれば、撮像素子の傾き制御結果またはフォーカス制御結果が所定の条件を満たす場合にのみ画像解析を許可することができる。このため本実施形態によれば、画像解析への影響を抑制しつつ、短時間で素早く焦点面の調整およびフォーカス調整が可能となる。
【0052】
[第3の実施形態]
次に、
図7を参照して、第3の実施形態における制御方法(撮像装置10によるフォーカス制御および撮像素子102-4の傾き制御)について説明する。本実施形態において、第1の実施形態と同様に、評価領域決定部101-4は、フォーカス制御に用いる評価領域(第1の評価領域)と撮像素子102-4の傾き制御に用いる評価領域(第2の評価領域)とを割り振る(決定する)。また本実施形態において、フォーカス制御および撮像素子102-4の傾き制御は、画像解析が実行されていない撮像期間に行われる。
【0053】
図7は、本実施形態における制御方法のフローチャートである。
図7の各ステップは、主にCPU101の各部により実行される。
図7のフローチャートは、ステップS702が挿入されている点で、
図3のフローチャートと異なる。
図7中のステップS701、S703~S708は、
図1中のステップS301~S308とそれぞれ同様であるため、それらの説明については省略する。
【0054】
ステップS702において、制御部101-6は、画像解析部118が画像解析中であるか否か、または、次の撮像画像の画像解析を行う予定があるか否かを判定する。制御部101-6は、画像解析部118が画像解析中でなく、かつ次の撮像画像の画像解析を行う予定がないと判定した合、ステップS703に進み、以降、第1の実施形態と同様のフローとなる。一方、制御部101-6は、画像解析部118が画像解析中であるか、または、次の撮像画像の画像解析を行う予定があると判定した場合、ステップS708に進む。すなわちこの場合、制御部101-6は、フォーカス制御および撮像素子の傾き制御の少なくとも一方を行わないように、フォーカス制御部101-2および傾き制御部101-3を制御する。
【0055】
本実施形態によれば、画像解析を行わない撮像期間にフォーカス制御および撮像素子の傾き制御を行うことができる。このため本実施形態によれば、画像解析への影響を抑制しつつ、短時間で素早く焦点面の調整およびフォーカス調整が可能となる。
【0056】
このように各実施形態において、制御装置(CPU101)は、フォーカス制御部101-2、傾き制御部101-3、および、決定部(評価領域決定部101-4)を有する。フォーカス制御部は、画像信号(撮像画像)に基づいてフォーカス制御を行う。傾き制御部は、画像信号(撮像画像)に基づいて撮像面の傾き制御を行う。決定部は、フォーカス制御および傾き制御の両方を行う際に、フォーカス制御に用いられる画像信号の第1の評価領域および傾き制御に用いられる画像信号の第2の評価領域を決定する。
【0057】
好ましくは、フォーカス制御および傾き制御の両方を行う際に、第1の評価領域および第2の評価領域はそれぞれ可変である。また好ましくは、フォーカス制御および傾き制御の両方を行う際に、第1の評価領域と第2の評価領域とは互いに異なる。また好ましくは、フォーカス制御部および傾き制御部は、フォーカス制御および傾き制御を同時に行う。
【0058】
好ましくは、傾き制御部は、撮像光学系の光軸OAと直交する面に対して撮像素子102-4を傾けることにより、撮像面の傾き制御を行う。また好ましくは、フォーカス制御および傾き制御の両方を行う際に、決定部は、予め決定されたフォーカス制御に用いられる任意の評価領域を無効にして、第1の評価領域を決定する。また好ましくは、フォーカス制御および傾き制御の両方を行う際に、決定部は、画像信号の中央領域を第1の評価領域として決定し、画像信号の周辺領域の少なくとも一部を第2の評価領域として決定する。より好ましくは、第2の評価領域は、画像信号の上部および下部、または、画像信号の左部および右部である。また好ましくは、フォーカス制御および傾き制御の両方を行う際に、決定部は、傾き制御部による撮像面の傾き調整結果に応じて第1の評価領域を変更する。
【0059】
また好ましくは、制御装置は、フォーカス制御部によるフォーカス調整結果および傾き制御部による撮像面の傾き調整結果の少なくとも一方が所定の条件を満たす場合に画像信号を解析する解析部(制御部101-6、画像解析部118)を有する。また好ましくは、制御装置は、画像信号を解析する解析部(制御部101-6、画像解析部118)を有し、傾き制御部は、解析部が画像信号を解析していない期間において傾き制御を行う。
【0060】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0061】
各実施形態によれば、フォーカス制御と撮像面の傾き制御とを短時間で実行可能な制御装置、撮像装置、制御方法、および、プログラムを提供することができる。すなわち各実施形態によれば、フォーカス制御と撮像面の傾き制御とを同時に実行可能であり、適切な被写界深度のある良質な動画像を得ることができる。
【0062】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0063】
101 CPU(制御装置)
101-2 フォーカス制御部
101-3 傾き制御部
101-4 評価領域決定部(決定部)