IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社の特許一覧

特許7191822復調装置、処理装置、受信装置、及びデータ処理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-09
(45)【発行日】2022-12-19
(54)【発明の名称】復調装置、処理装置、受信装置、及びデータ処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/438 20110101AFI20221212BHJP
   H04H 20/95 20080101ALI20221212BHJP
【FI】
H04N21/438
H04H20/95
【請求項の数】 41
(21)【出願番号】P 2019525302
(86)(22)【出願日】2018-05-31
(86)【国際出願番号】 JP2018020902
(87)【国際公開番号】W WO2018230348
(87)【国際公開日】2018-12-20
【審査請求日】2021-04-14
(31)【優先権主張番号】P 2017117054
(32)【優先日】2017-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2017142986
(32)【優先日】2017-07-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】316005926
【氏名又は名称】ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121131
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082131
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 義雄
(74)【代理人】
【識別番号】100168686
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 勇介
(72)【発明者】
【氏名】岡田 諭志
(72)【発明者】
【氏名】平山 雄一
(72)【発明者】
【氏名】高橋 和幸
【審査官】益戸 宏
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/198545(WO,A1)
【文献】特開2015-156636(JP,A)
【文献】国際公開第2017/065020(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/065021(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
H04H 20/95
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する出力部と
を備え、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS(Transport Stream)方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットのヘッダは、前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第1のポインタを少なくとも含み、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置のうち、最初の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置により特定され、2番目以降の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置と、前記第1の伝送パケットのパケット長により特定される
復調装置。
【請求項2】
前記出力部は、前記第1の伝送パケットを順次分割して、前記分割パケットのペイロードに順次配置する
請求項1に記載の復調装置。
【請求項3】
前記分割パケットのヘッダは、
前記分割パケットの先頭を検出するための同期バイト、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットのエラーの有無を示すエラーインジケータ、
前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、
PLP(Physical Layer Pipe)を識別するPLP_IDが切り替わったときの前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第2のポインタ、
及び前記分割パケットを識別するパケットID
のうち、1以上の情報をさらに含む
請求項1に記載の復調装置。
【請求項4】
前記パケットIDは、固定のID、又は前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットのPLP_IDが割り当てられる
請求項に記載の復調装置。
【請求項5】
前記時刻情報、前記第1のポインタ、及び前記第2のポインタは、それらの情報の有無を示すフラグに応じて配置される
請求項に記載の復調装置。
【請求項6】
復調装置のデータ処理方法において、
前記復調装置が、
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調し、
第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する
ステップを含み、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットのヘッダは、前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第1のポインタを少なくとも含み、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置のうち、最初の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置により特定され、2番目以降の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置と、前記第1の伝送パケットのパケット長により特定される
データ処理方法。
【請求項7】
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する出力部と
を備え、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記出力部は、
前記第1の伝送パケットを順次分割して、前記第1の伝送パケットの先頭と前記分割パケットのペイロードの先頭とが一致するように、前記分割パケットのペイロードに順次配置し、
前記分割パケットのうち、前記分割パケットのペイロードに前記第1の伝送パケットの先頭を含むものに対してのみ、前記分割パケットのヘッダを付加する
復調装置。
【請求項8】
前記出力部は、前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの境界となったとき、前記分割パケットの固定長に応じた残りの領域又は途中の領域に対し、ゼロパディング又は任意の固定系列を挿入する
請求項に記載の復調装置。
【請求項9】
復調装置のデータ処理方法において、
前記復調装置が、
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調し、
第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する
ステップを含み、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記第1の伝送パケットを順次分割して、前記第1の伝送パケットの先頭と前記分割パケットのペイロードの先頭とが一致するように、前記分割パケットのペイロードに順次配置し、
前記分割パケットのうち、前記分割パケットのペイロードに前記第1の伝送パケットの先頭を含むものに対してのみ、前記分割パケットのヘッダを付加する
ステップをさらに含む
データ処理方法。
【請求項10】
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する出力部と
を備え、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットは、アダプテーションフィールドを含み、
前記アダプテーションフィールドは、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、及びPLPを識別するPLP_IDの少なくとも一方の情報を含む
復調装置。
【請求項11】
復調装置のデータ処理方法において、
前記復調装置が、
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調し、
第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する
ステップを含み、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットは、アダプテーションフィールドを含み、
前記アダプテーションフィールドは、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、及びPLPを識別するPLP_IDの少なくとも一方の情報を含む
データ処理方法。
【請求項12】
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する出力部と
を備え、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記第1の伝送パケットのうち、特定の第1の伝送パケットには、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報が含まれ、
前記分割パケットにおいて、前記分割パケットのペイロードに、前記時刻情報を含む前記第1の伝送パケットが配置された場合には、ゼロパディング又は任意の固定系列の挿入がなされる
復調装置。
【請求項13】
復調装置のデータ処理方法において、
前記復調装置が、
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調し、
第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する
ステップを含み、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記第1の伝送パケットのうち、特定の第1の伝送パケットには、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報が含まれ、
前記分割パケットにおいて、前記分割パケットのペイロードに、前記時刻情報を含む前記第1の伝送パケットが配置された場合には、ゼロパディング又は任意の固定系列の挿入がなされる
データ処理方法。
【請求項14】
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する出力部と
を備え、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭には、PLPを識別するPLP_IDが付加される
復調装置。
【請求項15】
復調装置のデータ処理方法において、
前記復調装置が、
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調し、
第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する
ステップを含み、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭には、PLPを識別するPLP_IDが付加される
データ処理方法。
【請求項16】
所定のインターフェースを介して入力される分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される第1の伝送パケットを処理する処理部を備え、
前記第1の伝送パケットは、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットであって、放送信号から得られ、
前記分割パケットは、前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られ、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットのヘッダは、前記ペイロードのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第1のポインタを少なくとも含み、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置のうち、最初の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置により特定され、2番目以降の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置と、前記第1の伝送パケットのパケット長により特定される
処理装置。
【請求項17】
前記分割パケットのヘッダは、
前記分割パケットの先頭を検出するための同期バイト、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットのエラーの有無を示すエラーインジケータ、
前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、

PLPを識別するPLP_IDが切り替わったときの前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第2のポインタ、
及び前記分割パケットを識別するパケットID
のうち、1以上の情報をさらに含む
請求項16に記載の処理装置。
【請求項18】
前記パケットIDは、固定のID、又は前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットのPLP_IDが割り当てられる
請求項17に記載の処理装置。
【請求項19】
前記時刻情報、前記第1のポインタ、及び前記第2のポインタは、それらの情報の有無を示すフラグに応じて配置される
請求項17に記載の処理装置。
【請求項20】
処理装置のデータ処理方法において、
前記処理装置が、
所定のインターフェースを介して入力される分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される第1の伝送パケットを処理する
ステップを含み、
前記第1の伝送パケットは、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットであって、放送信号から得られ、
前記分割パケットは、前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られ、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットのヘッダは、前記ペイロードのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第1のポインタを少なくとも含み、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置のうち、最初の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置により特定され、2番目以降の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置と、前記第1の伝送パケットのパケット長により特定される
データ処理方法。
【請求項21】
所定のインターフェースを介して入力される分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される第1の伝送パケットを処理する処理部を備え、
前記第1の伝送パケットは、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットであって、放送信号から得られ、
前記分割パケットは、前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られ、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットは、アダプテーションフィールドを含み、
前記アダプテーションフィールドは、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、及びPLPを識別するPLP_IDの少なくとも一方の情報を含む
処理装置。
【請求項22】
処理装置のデータ処理方法において、
前記処理装置が、
所定のインターフェースを介して入力される分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される第1の伝送パケットを処理する
ステップを含み、
前記第1の伝送パケットは、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットであって、放送信号から得られ、
前記分割パケットは、前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られ、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットは、アダプテーションフィールドを含み、
前記アダプテーションフィールドは、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、及びPLPを識別するPLP_IDの少なくとも一方の情報を含む
データ処理方法。
【請求項23】
所定のインターフェースを介して入力される分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される第1の伝送パケットを処理する処理部を備え、
前記第1の伝送パケットは、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットであって、放送信号から得られ、
前記分割パケットは、前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られ、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記第1の伝送パケットのうち、特定の第1の伝送パケットには、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報が含まれ、
前記分割パケットにおいて、前記分割パケットのペイロードに、前記時刻情報を含む前記第1の伝送パケットが配置された場合には、ゼロパディング又は任意の固定系列の挿入がなされる
処理装置。
【請求項24】
処理装置のデータ処理方法において、
前記処理装置が、
所定のインターフェースを介して入力される分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される第1の伝送パケットを処理する
ステップを含み、
前記第1の伝送パケットは、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットであって、放送信号から得られ、
前記分割パケットは、前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られ、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記第1の伝送パケットのうち、特定の第1の伝送パケットには、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報が含まれ、
前記分割パケットにおいて、前記分割パケットのペイロードに、前記時刻情報を含む前記第1の伝送パケットが配置された場合には、ゼロパディング又は任意の固定系列の挿入がなされる
データ処理方法。
【請求項25】
所定のインターフェースを介して入力される分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される第1の伝送パケットを処理する処理部を備え、
前記第1の伝送パケットは、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットであって、放送信号から得られ、
前記分割パケットは、前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られ、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭には、PLPを識別するPLP_IDが付加される
処理装置。
【請求項26】
処理装置のデータ処理方法において、
前記処理装置が、
所定のインターフェースを介して入力される分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される第1の伝送パケットを処理する
ステップを含み、
前記第1の伝送パケットは、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットであって、放送信号から得られ、
前記分割パケットは、前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られ、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭には、PLPを識別するPLP_IDが付加される
データ処理方法。
【請求項27】
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部と
を備え、
前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続され、
前記復調部は、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、
前記処理部は、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理し、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットのヘッダは、前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第1のポインタを少なくとも含み、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置のうち、最初の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置により特定され、2番目以降の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置と、前記第1の伝送パケットのパケット長により特定される
受信装置。
【請求項28】
前記復調部は、前記第1の伝送パケットを順次分割して、前記分割パケットのペイロードに順次配置する
請求項27に記載の受信装置。
【請求項29】
前記分割パケットのヘッダは、
前記分割パケットの先頭を検出するための同期バイト、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットのエラーの有無を示すエラーインジケータ、
物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、
PLPを識別するPLP_IDが切り替わったときの前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第2のポインタ、
及び前記分割パケットを識別するパケットID
のうち、1以上の情報をさらに含む
請求項27に記載の受信装置。
【請求項30】
前記パケットIDは、固定のID、又は前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットのPLP_IDが割り当てられる
請求項29に記載の受信装置。
【請求項31】
前記時刻情報、前記第1のポインタ、及び前記第2のポインタは、それらの情報の有無を示すフラグに応じて配置される
請求項29に記載の受信装置。
【請求項32】
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部と
を有し、
前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続される
受信装置のデータ処理方法において、
前記復調部が、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、
前記処理部が、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理する
ステップを含み、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットのヘッダは、前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第1のポインタを少なくとも含み、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置のうち、最初の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置により特定され、2番目以降の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置と、前記第1の伝送パケットのパケット長により特定される
データ処理方法。
【請求項33】
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部と
を備え、
前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続され、
前記復調部は、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、
前記処理部は、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理し、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記復調部は、前記第1の伝送パケットを順次分割して、前記分割パケットのペイロードに順次配置するとき、前記第1の伝送パケットの先頭と、前記分割パケットのペイロードの先頭とが一致するようにし、
前記分割パケットのうち、前記分割パケットのペイロードに、前記第1の伝送パケットの先頭を含むものに対してのみ、前記分割パケットのヘッダが付加される
受信装置。
【請求項34】
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの境界となったとき、前記分割パケットの固定長に応じた残りの領域又は途中の領域に対し、ゼロパディング又は任意の固定系列の挿入が行われる
請求項33に記載の受信装置。
【請求項35】
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部と
を有し、
前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続される
受信装置のデータ処理方法において、
前記復調部が、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、
前記処理部が、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理する
ステップを含み、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記復調部が、前記第1の伝送パケットを順次分割して、前記分割パケットのペイロードに順次配置するとき、前記第1の伝送パケットの先頭と、前記分割パケットのペイロードの先頭とが一致するようにするステップをさらに含み、
前記分割パケットのうち、前記分割パケットのペイロードに、前記第1の伝送パケットの先頭を含むものに対してのみ、前記分割パケットのヘッダが付加される
データ処理方法。
【請求項36】
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部と
を備え、
前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続され、
前記復調部は、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、
前記処理部は、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理し、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットは、アダプテーションフィールドを含み、
前記アダプテーションフィールドは、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、及びPLPを識別するPLP_IDの少なくとも一方の情報を含む
受信装置。
【請求項37】
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部と
を有し、
前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続される
受信装置のデータ処理方法において、
前記復調部が、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、
前記処理部が、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理する
ステップを含み、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットは、アダプテーションフィールドを含み、
前記アダプテーションフィールドは、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、及びPLPを識別するPLP_IDの少なくとも一方の情報を含む
データ処理方法。
【請求項38】
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部と
を備え、
前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続され、
前記復調部は、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、
前記処理部は、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理し、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記第1の伝送パケットのうち、特定の第1の伝送パケットには、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報が含まれ、
前記分割パケットにおいて、前記分割パケットのペイロードに、前記時刻情報を含む前記第1の伝送パケットが配置された場合には、ゼロパディング又は任意の固定系列の挿入がなされる
受信装置。
【請求項39】
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部と
を有し、
前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続される
受信装置のデータ処理方法において、
前記復調部が、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、
前記処理部が、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理する
ステップを含み、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記第1の伝送パケットのうち、特定の第1の伝送パケットには、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報が含まれ、
前記分割パケットにおいて、前記分割パケットのペイロードに、前記時刻情報を含む前記第1の伝送パケットが配置された場合には、ゼロパディング又は任意の固定系列の挿入がなされる
データ処理方法。
【請求項40】
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部と
を備え、
前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続され、
前記復調部は、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、
前記処理部は、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理し、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭には、PLPを識別するPLP_IDが付加される
受信装置。
【請求項41】
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部と
を有し、
前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続される
受信装置のデータ処理方法において、
前記復調部が、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、
前記処理部が、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理する
ステップを含み、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、
前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、
前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭には、PLPを識別するPLP_IDが付加される
データ処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、復調装置、処理装置、受信装置、及びデータ処理方法に関し、特に、より柔軟に、伝送方式の変更に対応することができるようにした復調装置、処理装置、受信装置、及びデータ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送の伝送方式として、現状では、MPEG2-TS(Transport Stream)方式が広く普及しているが、今後は、通信の分野で用いられているIP(Internet Protocol)パケットをデジタル放送に用いたIP伝送方式が普及することが想定されている。
【0003】
例えば、次世代地上波放送規格の1つであるATSC(Advanced Television Systems Committee)3.0においても、IP伝送方式を採用して、より高度なサービスを提供できるようにすることが期待されている(例えば、特許文献1参照)。また、ATSC3.0以外の放送方式でも、将来的に、IP伝送方式が採用されることが期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-208161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、デジタル放送の運用において、既存の伝送方式として、MPEG2-TS方式が導入されている場合に、新しい伝送方式として、IP伝送方式を導入することが想定されるが、その際には、より柔軟に、伝送方式の変更に対応することができることが望ましい。
【0006】
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、より柔軟に、伝送方式の変更に対応することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本技術の第1の側面の復調装置は、放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する出力部とを備え、前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、前記分割パケットのヘッダは、前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第1のポインタを少なくとも含み、前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置のうち、最初の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置により特定され、2番目以降の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置と、前記第1の伝送パケットのパケット長により特定される復調装置である。
本技術の第1の側面の復調装置は、放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する出力部とを備え、前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、前記出力部は、前記第1の伝送パケットを順次分割して、前記第1の伝送パケットの先頭と前記分割パケットのペイロードの先頭とが一致するように、前記分割パケットのペイロードに順次配置し、前記分割パケットのうち、前記分割パケットのペイロードに前記第1の伝送パケットの先頭を含むものに対してのみ、前記分割パケットのヘッダを付加する復調装置である。
本技術の第1の側面の復調装置は、放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する出力部とを備え、前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、前記分割パケットは、アダプテーションフィールドを含み、前記アダプテーションフィールドは、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、及びPLPを識別するPLP_IDの少なくとも一方の情報を含む復調装置である。
本技術の第1の側面の復調装置は、放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する出力部とを備え、前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、前記第1の伝送パケットのうち、特定の第1の伝送パケットには、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報が含まれ、前記分割パケットにおいて、前記分割パケットのペイロードに、前記時刻情報を含む前記第1の伝送パケットが配置された場合には、ゼロパディング又は任意の固定系列の挿入がなされる復調装置である。
本技術の第1の側面の復調装置は、放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する出力部とを備え、前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭には、PLPを識別するPLP_IDが付加される復調装置である。
【0008】
本技術の第1の側面の復調装置は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。また、本技術の第1の側面のデータ処理方法は、上述した本技術の第1の側面の復調装置に対応するデータ処理方法である。
【0010】
本技術の第2の側面の処理装置は、所定のインターフェースを介して入力される分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される第1の伝送パケットを処理する処理部を備え、前記第1の伝送パケットは、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットであって、放送信号から得られ、前記分割パケットは、前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られ、前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、前記分割パケットのヘッダは、前記ペイロードのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第1のポインタを少なくとも含み、前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置のうち、最初の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置により特定され、2番目以降の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置と、前記第1の伝送パケットのパケット長により特定される処理装置である。
本技術の第2の側面の処理装置は、所定のインターフェースを介して入力される分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される第1の伝送パケットを処理する処理部を備え、前記第1の伝送パケットは、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットであって、放送信号から得られ、前記分割パケットは、前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られ、前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、前記分割パケットは、アダプテーションフィールドを含み、前記アダプテーションフィールドは、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、及びPLPを識別するPLP_IDの少なくとも一方の情報を含む処理装置である。
本技術の第2の側面の処理装置は、所定のインターフェースを介して入力される分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される第1の伝送パケットを処理する処理部を備え、前記第1の伝送パケットは、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットであって、放送信号から得られ、前記分割パケットは、前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られ、前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、前記第1の伝送パケットのうち、特定の第1の伝送パケットには、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報が含まれ、前記分割パケットにおいて、前記分割パケットのペイロードに、前記時刻情報を含む前記第1の伝送パケットが配置された場合には、ゼロパディング又は任意の固定系列の挿入がなされる処理装置である。
本技術の第2の側面の処理装置は、所定のインターフェースを介して入力される分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される第1の伝送パケットを処理する処理部を備え、前記第1の伝送パケットは、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットであって、放送信号から得られ、前記分割パケットは、前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られ、前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭には、PLPを識別するPLP_IDが付加される処理装置である。
【0011】
本技術の第2の側面の処理装置は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。また、本技術の第2の側面のデータ処理方法は、上述した本技術の第2の側面の処理装置に対応するデータ処理方法である。
【0013】
本技術の第3の側面の受信装置は、放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部とを備え、前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続され、前記復調部は、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、前記処理部は、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理し、前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、前記分割パケットのヘッダは、前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第1のポインタを少なくとも含み、前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置のうち、最初の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置により特定され、2番目以降の先頭の位置は、前記第1のポインタが示す先頭の位置と、前記第1の伝送パケットのパケット長により特定される受信装置である。
本技術の第3の側面の受信装置は、放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部とを備え、前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続され、前記復調部は、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、前記処理部は、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理し、前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、前記復調部は、前記第1の伝送パケットを順次分割して、前記分割パケットのペイロードに順次配置するとき、前記第1の伝送パケットの先頭と、前記分割パケットのペイロードの先頭とが一致するようにし、前記分割パケットのうち、前記分割パケットのペイロードに、前記第1の伝送パケットの先頭を含むものに対してのみ、前記分割パケットのヘッダが付加される受信装置である。
本技術の第3の側面の受信装置は、放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部とを備え、前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続され、前記復調部は、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、前記処理部は、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理し、前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、前記分割パケットは、アダプテーションフィールドを含み、前記アダプテーションフィールドは、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、及びPLPを識別するPLP_IDの少なくとも一方の情報を含む受信装置である。
本技術の第3の側面の受信装置は、放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部とを備え、前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続され、前記復調部は、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、前記処理部は、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理し、前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、前記第1の伝送パケットのうち、特定の第1の伝送パケットには、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報が含まれ、前記分割パケットにおいて、前記分割パケットのペイロードに、前記時刻情報を含む前記第1の伝送パケットが配置された場合には、ゼロパディング又は任意の固定系列の挿入がなされる受信装置である。
本技術の第3の側面の受信装置は、放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部とを備え、前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続され、前記復調部は、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、前記処理部は、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理し、前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、前記第2の伝送パケットは、TSパケットであり、前記第1の伝送方式は、前記MPEG2-TS方式を除いた方式であって、前記第1の伝送パケットは、前記TSパケットのパケット長に応じた所定の単位の前記分割パケットが得られるように分割され、前記分割パケットのヘッダの少なくとも一部は、前記TSパケットのTSヘッダの構造に対応した構造からなり、前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭には、PLPを識別するPLP_IDが付加される受信装置である。
【0014】
本技術の第3の側面の受信装置は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。また、本技術の第3の側面のデータ処理方法は、上述した本技術の第3の側面の受信装置に対応するデータ処理方法である。
【発明の効果】
【0016】
本技術の第1の側面乃至第3の側面によれば、より柔軟に、伝送方式の変更に対応することができる。
【0017】
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】受信側の復調ICとシステムオンチップ(SoC)の構成を示すブロック図である。
図2】IP伝送方式のプロトコルスタックの例を示す図である。
図3】ALPパケットのシステムアーキテクチャを示す図である。
図4】復調ICとシステムオンチップ(SoC)を含む受信装置の構成を示すブロック図である。
図5】本技術を適用した放送システムの構成例を示すブロック図である。
図6図5の受信装置の構成例を示すブロック図である。
図7】TSパケットの構造の例を示す図である。
図8】ALPパケットの構造の例を示す図である。
図9】ALPパケットの出力タイミングの例を示した図である。
図10】第1の実施の形態の分割パケットの構造の例を示す図である。
図11】第2の実施の形態の分割パケットの構造の例を示す図である。
図12】第3の実施の形態の分割パケットの構造の例を示す図である。
図13】第4の実施の形態の分割パケットの構造の例を示す図である。
図14】第5の実施の形態の分割パケットの構造の例を示す図である。
図15】第5の実施の形態の分割パケットの構造の例を示す図である。
図16】第6の実施の形態の分割パケットの構造の例を示す図である。
図17】第6の実施の形態の分割パケットの切り方とヘッダ情報の組み合わせの例を示す図である。
図18】第7の実施の形態の分割パケットの構造の例を示す図である。
図19】第7の実施の形態の分割パケットの構造の例を示す図である。
図20】第8の実施の形態の分割パケットの構造の例を示す図である。
図21】第8の実施の形態の分割パケットの伝送を説明するタイミングチャートである。
図22】第9の実施の形態の分割パケットの構造の例を示す図である。
図23】Adaptation_field()のシンタックスの例を示す図である。
図24】受信側の復調回路と処理回路の処理の流れを説明するフローチャートである。
図25】コンピュータの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら本技術の実施の形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行うものとする。
【0020】
1.本技術の概要
2.システムの構成
3.本技術の実施の形態
(1)第1の実施の形態:基本の構成
(2)第2の実施の形態:ポインタとパケット長でALPパケットの先頭位置を特定する構成
(3)第3の実施の形態:ALPパケットにPLP_IDを含めた構成
(4)第4の実施の形態:ALPパケットに時刻情報を含めた構成
(5)第5の実施の形態:パケットの境界を揃えるためにゼロパディングを行う構成
(6)第6の実施の形態:分割ヘッダを削減する構成
(7)第7の実施の形態:分割ヘッダのヘッダ情報と分割形態との組み合わせの例
(8)第8の実施の形態:PLP_IDがALPフォーマット以外で伝送される場合の構成
(9)第9の実施の形態:アダプテーションフィールドを利用した構成
4.受信側で実行される処理の流れ
5.変形例
6.コンピュータの構成
【0021】
<1.本技術の概要>
【0022】
現在、デジタル放送の伝送方式としては、MPEG2-TS方式が広く普及しているが、今後は、IP伝送方式の採用が見込まれている。例えば、次世代地上波放送規格の1つであるATSC3.0では、IP伝送方式が採用され、UDP/IPパケットを、ALP(ATSC Link-Layer Protocol)パケットに格納して伝送することが規定されている。
【0023】
なお、以下の説明では、既存の伝送方式(既存方式)の一例として、MPEG2-TS方式を説明し、新しい伝送方式(新方式)の一例として、ATSC3.0で採用されるIP伝送方式を説明するものとする。
【0024】
ところで、テレビ受像機においては、復調ICによって、放送信号が復調され、その結果得られるパケットが、後段のシステムオンチップ(SoC)により処理されるが、既存方式であるMPEG2-TS方式に対応していたテレビ受像機で、新方式であるIP伝送方式に対応した放送信号を受信する場合には、例えば、図1に示すような構成が想定される。
【0025】
すなわち、図1において、復調回路901は、ATSC3.0に対応した復調ICであって、MPEG2-TS方式の物理インターフェース903を介して、システムオンチップ(SoC)として構成される処理回路902と接続されている。ここでは、前段の復調回路901は、新方式に対応したものに置き換わっているが、後段の処理回路902は、既存方式のハードウェア(HW)をそのまま利用して、ソフトウェア(SW)を更新する(書き換える)ことで、新方式に対応できるようにしている。
【0026】
この場合に、復調回路901と処理回路902との間の物理インターフェース903は、MPEG2-TS方式に対応したものとなっているが、伝送されるデータのフォーマットは、ATSC3.0に対応したALPパケットとなっている。このALPパケットによって、同期信号(SYNC)、有効信号(VALID)、クロック信号(CLK)、及びデータ(DATA)が伝送される。
【0027】
ここで、図2には、IP伝送方式のプロトコルスタックの例を示している。図2に示すように、IP伝送方式では、一方向の放送と双方向の通信とで、共通のIPプロトコルを用いることで、例えば、テレビ番組等のコンテンツのストリームを、DASHセグメント単位で伝送して、MPEG-DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)に準拠したストリーミング配信を行うことができる。
【0028】
図2においては、放送の物理層の上位層であって、UDP層とIP層の下位層が、データリンク層となるが、このデータリンク層では、リンクレイヤプロトコルに対応したALPパケットが用いられる。
【0029】
また、図3には、ALPパケットのシステムアーキテクチャを示している。図3に示すように、IPパケット(UDP/IPパケット)のほか、シグナリング(Link Layer Signaling)や、MPEG2-TS方式で用いられるTSパケット等をカプセル化することで、ALPパケットが生成される。ただし、IPパケットをカプセル化する際には、IPヘッダを圧縮することができる。また、TSパケットをカプセル化する際には、オーバーヘッドの削減を行うことができる。
【0030】
図4は、図1に示した復調回路901と処理回路902を含む受信装置90の構成を示すブロック図である。
【0031】
図4において、受信装置90は、復調ICとしての復調回路901、及びシステムオンチップ(SoC)としての処理回路902を含む。復調回路901は、復調部911、誤り訂正部912、及びI/F部913から構成される。処理回路902は、メモリ921、デマックス922、メモリ923、及びSW処理部924から構成される。
【0032】
また、受信装置90において、復調回路901と処理回路902とは、所定の物理インターフェース903を介して接続されている。これにより、復調回路901から出力されるALPパケットは、物理インターフェース903を介して、処理回路902に入力される。
【0033】
ここで、処理回路902においては、復調回路901からのALPパケットが入力され、メモリ921に一時的に記録され、後段のデマックス922により処理されるが、ALPパケットのパケット長が、TSパケットのパケット長と異なるため、メモリ921が破たんしてしまう可能性がある。
【0034】
すなわち、処理回路902において、前段のメモリ921に記録されるデータに対するデマックス922の処理は、ハードウェア処理(HW処理)である一方で、後段のメモリ923に記録されるデータに対するSW処理部924の処理は、ソフトウェア処理(SW処理)である。
【0035】
そして、処理回路902で行われる処理のうち、ハードウェア処理の部分は、既存方式であるMPEG2-TS方式に対応したものをそのまま利用し、ソフトウェア処理の部分だけ、SW処理部924のソフトウェア(SW)を更新することで、新方式であるIP伝送方式(ATSC3.0)に対応できるようにしている。そのため、ハードウェア処理を行うメモリ921及びデマックス922は、新方式であるIP伝送方式(ATSC3.0)ではなく、既存方式であるMPEG2-TS方式に対応したものとなる。
【0036】
メモリ921は、MPEG2-TS方式に対応して、固定長(188バイト)のTSパケットが書き込まれることが想定されているが、復調回路901から処理回路902にALPパケットが入力され、メモリ921に書き込まれると、ALPパケットは、可変長のパケットであって、TSパケットのパケット長と異なるため、破たんしてしまう恐れがある。また、後段のデマックス922側でも、TSパケットを処理することを想定しているため、ALPパケットが入力されると、処理できない可能性がある。
【0037】
これを回避するためには、復調回路901から処理回路902に入力されるALPパケットを分割して、ALPパケットのパケット長を、188バイトであるTSパケットのパケット長に合わせるという手法が考えられる。しかしながら、復調回路901側で、単にALPパケットを188バイトに分割して、物理インターフェース903を介して処理回路902側に入力した場合には、その分割パケットのフォーマットに、処理回路902側が対応できない可能性がある。
【0038】
そのため、既存方式であるMPEG2-TS方式から、新方式であるIP伝送方式に切り替わる際に(特に、既存方式から新方式への過渡期に)、より柔軟に、伝送方式の変更に対応できるようにするための提案が要請されている。
【0039】
そこで、本技術では、復調ICとしての復調回路側で、新方式であるIP伝送方式で用いられる可変長のパケットであるALPパケットを、既存方式であるMPEG2-TS方式で用いられる固定長のパケットであるTSパケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、当該ペイロードに対してALPパケットを復元するための情報(復元情報)を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットが、処理回路に出力されるようにする。
【0040】
これにより、システムオンチップ(SoC)としての処理回路側には、復調回路からの分割パケットが入力されるが、この分割パケットは、既存方式であるMPEG2-TS方式で用いられるTSパケットに応じたパケット長となるため、ハードウェア処理が、既存方式であるMPEG2-TS方式に対応したもの(ATSC3.0に未対応)であっても、確実に処理することができる。一方で、ソフトウェア処理は、ソフトウェア(SW)の更新によって、新方式であるIP伝送方式(ATSC3.0)に対応可能であるため、分割パケットのヘッダに含まれる復元情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元されるALPパケットを処理することができる。
【0041】
このようにすることで、既存方式としてMPEG2-TS方式が導入されている場合に、新方式としてIP伝送方式を導入するときに、より柔軟に、伝送方式の変更に対応することができるようになる。
【0042】
<2.システムの構成>
【0043】
(放送システムの構成例)
図5は、本技術を適用した放送システムの構成例を示すブロック図である。なお、システムとは、複数の装置が論理的に集合したものをいう。
【0044】
図5において、放送システム1は、送信装置10と、受信装置20から構成される。この放送システム1では、所定の放送方式(例えば、ATSC3.0)に準拠したデータ伝送が行われる。
【0045】
送信装置10は、そこに入力されるコンテンツ(例えば、テレビ番組等)のデータに対して、変調や誤り訂正等の処理を施し、その結果得られる放送信号を、送信所の送信用アンテナにより送信する。
【0046】
送信装置10からの放送信号は、伝送路30を経由して、エンドユーザの各家庭などに設置される受信用アンテナを介して、受信装置20により受信される。例えば、受信装置20は、テレビ受像機やセットトップボックス(STB:Set Top Box)等の固定受信機として構成される。
【0047】
受信装置20は、伝送路30を介して受信される放送信号に対し、復調や誤り訂正等の処理を施し、その結果得られるコンテンツ(例えば、テレビ番組等)の映像や音声のデータを出力する。
【0048】
なお、放送システム1において、伝送路30は、地上波(地上波放送)のほか、例えば、放送衛星(BS:Broadcasting Satellite)や通信衛星(CS:Communications Satellite)を利用した衛星放送、あるいは、ケーブルを用いた有線放送(CATV:Common Antenna TeleVision)などであってもよい。
【0049】
(受信装置の構成例)
図6は、図5の受信装置20の構成例を示すブロック図である。
【0050】
図6において、受信装置20は、復調回路201及び処理回路202を含んで構成される。受信装置20において、復調回路201と処理回路202とは、所定の物理インターフェース203を介して接続されている。
【0051】
復調回路201は、復調IC等の復調デバイスとして構成される。復調回路201は、アンテナ(不図示)を介して受信された放送信号から得られるALPパケットを復調する。また、復調回路201は、ALPパケットから分割パケットを生成し、物理インターフェース203を介して処理回路202に出力する。
【0052】
復調回路201は、復調部211、誤り訂正部212、及びI/F部213を含んで構成される。
【0053】
復調部211は、アンテナを介して受信された放送信号に対し、復調処理を行い、その結果得られるデータを誤り訂正部212に供給する。
【0054】
誤り訂正部212は、復調部211から供給されるデータに対し、誤り訂正復号処理を行い、その結果得られるデータを、I/F部213に供給する。
【0055】
I/F部213は、誤り訂正部212から供給されるデータに対し、所定のデータ処理を行い、その結果得られるデータを、物理インターフェース203を介して処理回路202に出力する。
【0056】
ここで、I/F部213は、誤り訂正部212からのデータから得られるALPパケットに基づき、分割パケットを生成し、物理インターフェース203を介して処理回路202に出力されるようにする。
【0057】
この分割パケットは、ALPパケット(新方式であるIP伝送方式で用いられる可変長のパケット)を、TSパケット(既存方式であるMPEG2-TS方式で用いられる固定長のパケット)に応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、当該ペイロードに対して復元情報を含むヘッダを付加することで得られる。
【0058】
なお、ヘッダの復元情報としては、例えば、ALPパケットの先頭の位置を示すポインタ(先頭ポインタ)や、TSパケットのTSヘッダに対応する情報などを含めることができるが、その詳細については後述する。
【0059】
処理回路202は、システムオンチップ(SoC)として構成される。処理回路202は、物理インターフェース203を介して復調回路201から入力される分割パケットから、ALPパケットを復元する。処理回路202は、復元されたALPパケット(復調回路201により復調されたALPパケット)を処理する。
【0060】
処理回路202は、メモリ221、デマックス222、メモリ223、及びSW処理部224を含んで構成される。
【0061】
なお、処理回路202において、前段のメモリ221に記録されるデータに対するデマックス222の処理は、ハードウェア処理(HW処理)であって、既存方式であるMPEG2-TS方式に対応したものをそのまま利用している。一方で、後段のメモリ223に記録されるデータに対するSW処理部224の処理は、ソフトウェア処理(SW処理)であって、SW処理部224のソフトウェア(SW)を更新することで、新方式であるIP伝送方式(ATSC3.0)に対応できるようにしている。
【0062】
復調回路201から入力される分割パケットは、メモリ221に書き込まれる。デマックス222は、メモリ221に書き込まれた分割パケットを処理し、処理後のデータを、後段のメモリ223に書き込む。ここで、分割パケットは、ALPパケットを、TSパケットに応じたパケット長に分割したものであるため、ハードウェア処理が、既存方式であるMPEG2-TS方式に対応したもの(ATSC3.0に未対応)であっても、確実に処理することができる。
【0063】
SW処理部224は、メモリ223に書き込まれたデータを処理する。ここで、SW処理部224(のソフトウェア処理)は、ソフトウェア(SW)の更新によって、新方式であるIP伝送方式(ATSC3.0)に対応可能であるため、分割パケットのヘッダに含まれる復元情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元されるALPパケットを処理することができる。
【0064】
<3.本技術の実施の形態>
【0065】
ここでは、まず、図7乃至図9を参照して、前提となる技術内容を説明してから、図10乃至図13を参照して、本技術の実施の形態について説明する。
【0066】
(TSパケットの構造)
図7は、TSパケットの構造の例を示す図である。
【0067】
TSパケットは、4バイトのヘッダと、184バイトのペイロードから構成される。
【0068】
4バイトのヘッダには、8ビットのSync, 1ビットのTransport Error Indicator, 1ビットのPayload Unit Start Indicator, 1ビットのTransport Scrambling Control, 13ビットのPID, 2ビットのApplication Field Control, 2ビットのContinuity Counter, 4ビットのApplication Fieldが配置される。
【0069】
Syncは、同期バイトであり、例えば'0x47'とされる。
【0070】
Transport Error Indicatorは、対象のTSパケット内のビットエラーの有無を示すフラグである。例えば、Transport Error Indicatorは、'1'である場合に、少なくとも1ビットの訂正不可能なエラーがTSパケットに存在することを示す。
【0071】
Payload Unit Start Indicatorは、'1'である場合に、対象のTSパケットのペイロードの開始点がPESパケットの開始点、又はポインタであることを示す。
【0072】
Transport Scrambling Controlは、対象のTSパケットのペイロードのスクランブルモードを識別するために使用される領域である。スクランブル制御値は、あらかじめ定められる。
【0073】
PIDは、対象のTSパケットのペイロードのデータの種別を識別するために使用される領域である。
【0074】
Application Field Controlは、対象のTSパケット内のApplication Fieldやペイロードの存在の有無を示すフラグである。
【0075】
Continuity Counterは、パケットが欠落していないかを確認するために用いられる連続性指標であって、同一のPIDのパケットがくる度に、1ずつインクリメントされる。
【0076】
Application Fieldは、アプリケーションの領域である。
【0077】
(ALPパケットの構造)
図8は、ALPパケットの構造の例を示す図である。
【0078】
(A)Normal
図8のAは、通常のALPパケットの構造を示す図である。図8のAにおいて、通常のALPパケットは、ALPヘッダ(ALP Packet Header)とペイロード(Payload)から構成される。
【0079】
ALPヘッダの先頭には、3ビットのTypeが設定される。このTypeは、ALPパケットのペイロードに配置されるデータのタイプに関する情報が設定される。
【0080】
ALPヘッダにおいて、Typeの次には、1ビットのPC(Payload Configuration)が配置される。PCとして、'0'が設定された場合、その次に配置される1ビットのHM(Header Mode)に応じて、シングルパケットモード(Single packet mode)となって、ALPヘッダには、11ビットのLengthや、ALP拡張ヘッダ(Additional header)が配置される。
【0081】
通常のALPパケットの場合には、HMとして'0'が設定され、ALPヘッダでは、HMに続いて、11ビットのLengthが配置される。また、通常のALPパケットにおいては、ALPヘッダに続いて、ペイロードが配置される。
【0082】
(B)PTP
図8のBは、ALP拡張ヘッダに、PTP(Precision Time Protocol)を付加した場合のALPパケット(以下、PTP付のALPパケットともいう)の構造を示す図である。
【0083】
PTP付のALPパケットにおいて、ALPヘッダには、3ビットのTypeと、1ビットのPCと、1ビットのHMが配置され、HMとして、'1'が設定されている。HMとして、'1'が設定された場合、11ビットのLengthに続いて、ALP拡張ヘッダ(Additional header)が配置される。
【0084】
このALP拡張ヘッダ(Additional header)は、5ビットのLength_MSBと、1ビットのRSV(reserved)と、1ビットのSIF(Sub-stream Identifier Flag)と、1ビットのHEF(Header Extension Flag)から構成される。
【0085】
Length_MSBは、ALPパケットの総ペイロード長の最上位ビット(MSB)をバイト単位で示し、ALPヘッダの11ビットのLengthが示す最下位ビット(LSB)と連結して、総ペイロード長が得られる。
【0086】
SIFは、サブストリーム用のオプショナルヘッダ(Optional header)が配置されるかどうかを示すフラグである。SIFとして、'0'が設定された場合には、オプショナルヘッダが配置されないことを意味する。
【0087】
HEFは、オプショナルなヘッダ拡張がなされるかどうかを示すフラグである。HEFとして、'1'が設定された場合には、ヘッダ拡張がなされる。図8のBのPTP付のALPパケットのALPヘッダでは、ALP拡張ヘッダに対し、8バイトのヘッダ拡張がなされている。
【0088】
このヘッダ拡張には、8ビットのExtension_typeと、8ビットのExtension_lengthと、2ビットのTime_info_flagと、32ビットのTime_secと、10ビットのTime_msecと、10ビットのTime_usecと、10ビットのTime_nsecが配置される。この例では、プライベートユーザデータ(PUD:Private User Data)として、Time_info_flagに応じて、Time_sec, Time_msec, Time_usec, Time_nsecにより指定されるPTP(時刻情報)が配置されるため、この配置に対応したタイプと長さの値が、Extension_typeとExtension_lengthにそれぞれ設定される。
【0089】
ここで、PTPは、IEEE 1588-2008で規定されている時刻情報である。PTPは、秒フィールとナノ秒フィールドから構成され、ナノ秒単位の精度に対応することが可能となる。PTPは、例えば、物理層フレームのプリアンブルに含まれ、当該物理層フレームの先頭の時刻を示しており、受信側で行われるクロックリカバリの時刻情報として用いられる。
【0090】
例えば、Time_info_flag = '01'となる場合には、秒単位の時刻情報(Time_sec)と、ミリ秒単位の時刻情報(Time_msec)が配置される。また、例えば、Time_info_flag = '10'となる場合には、秒単位とミリ秒単位の時刻情報(Time_sec, Time_msec)に加えて、マイクロ秒単位の時刻情報(Time_usec)が配置される。また、例えば、Time_info_flag = '11'となる場合には、秒単位とミリ秒単位とマイクロ秒単位の時刻情報(Time_sec, Time_msec, Time_usec)に加えて、ナノ秒単位の時刻情報(Time_nsec)が配置される。
【0091】
なお、Time_info_flagとしては、例えば、ATSC3.0では、L1Bシグナリング(L1-Basic Signaling)に規定されている2ビットのL1B_time_info_flagが対応している。また、Time_sec, Time_msec, Time_usec, Time_nsecとしては、例えば、ATSC3.0では、L1Dシグナリング(L1-Detail Signaling)に規定される32ビットのL1D_time_sec, 10ビットのL1D_time_msec, 10ビットのL1D_time_usec, 10ビットのL1D_time_nsecがそれぞれ対応している。
【0092】
L1BシグナリングとL1Dシグナリングの詳細については、下記の非特許文献1に開示されている。
【0093】
非特許文献1:ATSC Standard:Physical Layer Protocol (A/322)
【0094】
(C)PLP_ID
図8のCは、ALP拡張ヘッダに、PLP_IDを付加した場合のALPパケット(以下、PLP_ID付のALPパケットともいう)の構造を示す図である。
【0095】
PLP_ID付のALPパケットにおいて、ALPヘッダには、3ビットのTypeと、1ビットのPCと、1ビットのHMが配置され、HMとして、'1'が設定されている。HMとして、'1'が設定された場合、11ビットのLengthに続いて、ALP拡張ヘッダ(Additional header)が配置される。
【0096】
このALP拡張ヘッダは、5ビットのLength_MSBと、1ビットのRSVと、1ビットのSIFと、1ビットのHEFから構成される。
【0097】
図8のCのPLP_ID付のALPパケットのALPヘッダでは、HEFとして、'1'が設定され、ALP拡張ヘッダに対し、3バイトのヘッダ拡張がなされている。
【0098】
このヘッダ拡張には、8ビットのExtension_typeと、8ビットのExtension_lengthと、6ビットのPLP_IDと、2ビットのダミーデータ(dummy)が配置される。この例では、プライベートユーザデータ(PUD)として、6ビットのPLP_IDが配置されるため、この配置に対応したタイプと長さの値が、Extension_typeとExtension_lengthにそれぞれ設定される。
【0099】
なお、このPLP_IDとしては、例えば、ATSC3.0では、L1Dシグナリング(L1-Detail Signaling)に規定される6ビットのL1D_plp_idが対応している。PLP_IDは、S-PLP(Single PLP)モードの場合には必要ないが、M-PLP(Multiple PLP)モードの場合に、PLPを識別するために必要となる。L1Dシグナリングの詳細については、上記の非特許文献1に開示されている。また、ALPパケットの構造の詳細については、下記の非特許文献2に開示されている。
【0100】
非特許文献2:ATSC Standard:Link-Layer Protocol (A/330)
【0101】
(ALPパケットの出力タイミング)
図9は、受信装置20で処理されるALPパケットの出力タイミングの例を示した図である。
【0102】
図9には、受信装置20において、復調回路201から処理回路202に対し、物理インターフェース203を介して出力されるALPパケットの出力タイミングが表されている。なお、図9において、横方向は、時間(Time)を表し、縦方向は、復調ICとしての復調回路201にてフレームやパケットを処理して得られるデータを、入力から出力までの階層ごとに段階的に表している。
【0103】
図9において、最も低いレベルの階層のデータは、物理層フレームである。例えば、ATSC3.0で規定される物理層フレームは、ブートストラップ(Bootstrap)と、プリアンブル(Preamble)と、ペイロード(Payload)から構成される。
【0104】
プリアンブルには、例えば、L1Bシグナリング(L1-Basic Signaling)やL1Dシグナリング(L1-Detail Signaling)などの物理層シグナリングを含めることができる。この例では、プリアンブルに、時刻情報としてのPTPが配置されている。つまり、PTPは、ある決まったタイミングで伝送されることになる。
【0105】
受信装置20の復調回路201においては、復調部211及び誤り訂正部212によって、物理層フレームが処理され、そのペイロードから、1又は複数のBBパケット(Baseband Packet,以下、「BBP」とも記述する)が抽出される。
【0106】
また、復調回路201においては、I/F部213によって、BBパケットが処理され、1又は複数のALPパケットが抽出される。このとき、I/F部213は、ALPパケット(のプライベートユーザデータ(PUD))に対して、時刻情報としてのPTPや、PLP_IDを含むPLP情報が含まれるようにする。
【0107】
ただし、ここでは、復調回路201側で、同一のPLP(例えば、PLP_ID = 1のPLP)から連続して得られるALPパケットのうち、先頭のALPパケットにのみPLP_ID(例えば、PLP_ID = 1)が付加されるようにしている。一方で、処理回路202側では、あるPLP_ID(例えば、PLP_ID = 1)が付加されたALPパケットから、別のPLP_ID(例えば、PLP_ID = 2)が付加されたALPパケットの1つ前のALPパケットまでのパケット群を、同一のPLP(例えば、PLP_ID = 1のPLP)に属するALPパケットであるとみなして処理を行うことができる。
【0108】
このように、復調回路201から処理回路202に対し、物理インターフェース203を介して出力されるALPパケットには、PLP_IDやPTPが付加されるので、処理回路202では、ALPパケットに付加されているPLP_IDに基づき、物理インターフェース203を介して復調回路201から入力されるALPパケットが、M-PLP時に、どのPLPに属しているのかを識別することが可能となる。また、処理回路202では、ALPパケットに付加されているPTPに基づき、例えばクロックリカバリを行うことができる。
【0109】
以下、これらの技術内容を前提にして、本技術の内容を、9つの実施の形態によって順に説明する。
【0110】
(1)第1の実施の形態
【0111】
まず、図10を参照して、第1の実施の形態の分割パケットの構造について説明する。
【0112】
第1の実施の形態では、可変長のALPパケットを、固定長のTSパケットのパケット長(188バイト)に応じて分割してペイロードに配置するとともに、当該ペイロードに対し、ヘッダを付加することで得られる分割パケットが、物理インターフェース203を介して、復調回路201から処理回路202に出力されるようにしている。
【0113】
図10には、復調回路201により処理されるパケットを示している。図10のAには、ALPパケットを示し、図10のBには、分割パケットを示している。また、分割パケットに付加される分割ヘッダとして、パターン1とパターン2の2パターンのヘッダを例示している。
【0114】
図10においては、復調回路201で、時系列で順次処理される複数のALPパケットのうち、連続した2つのALPパケット(AP1, AP2)が例示されているが、先頭のALPパケットAP1の一部が切り出され、分割ヘッダが付加されることで、分割パケットDP1が生成される。ここでは、TSパケットのパケット長が188バイトであるので、それに合わせて、分割パケットDP1のパケット長が188バイトとなるように、すなわち、3バイトの分割ヘッダ(Header)を除いた185バイトとなるペイロードに配置するために、185バイトの分のALPパケット(divided ALP)が切り出される。
【0115】
このようにして得られる分割パケットDP1は、3バイトの分割ヘッダと、185バイトのペイロードとから構成され、そのパケット長が188バイトとなる。すなわち、ここでは、ALPパケットを順次処理することによって、188バイト単位の分割パケットが順次生成される。具体的には、ALPパケットAP1の一部が切り出されることで、分割パケットDP1と分割パケットDP2がそれぞれ生成され、ALPパケットAP1とALPパケットAP2の一部がそれぞれ切り出されることで、分割パケットDP3が生成される。
【0116】
ここで、分割パケットの分割ヘッダであるが、例えば、パターン1又はパターン2に示した構造とすることができる。
【0117】
すなわち、パターン1の分割ヘッダは、8ビットのSync, 1ビットのTransport Error Indicator, 1ビットのALP Packet Start Indicator, 及び13ビットのPIDが配置される。
【0118】
Syncは、同期バイトであり、例えば'0x47'とされる。
【0119】
Transport Error Indicatorは、エラーインジケータであり、例えば'1'b0'である固定の値とされる。また、Transport Error Indicatorは、分割パケット内のビットエラーの有無を示すフラグとするようにしてもよい。例えば、Transport Error Indicatorは、'1'である場合に、少なくとも1ビットの訂正不可能なエラーが分割パケットに存在することを示す。
【0120】
ALP Packet Start Indicatorは、分割パケットのペイロードに配置されるALPパケットの先頭の位置を示すポインタ(以下、先頭ポインタという)の有無を示すフラグ(ALPパケット先頭有無フラグ)である。例えば、ALP Packet Start Indicatorは、'0'である場合には、先頭ポインタが存在しないことを示す。
【0121】
すなわち、パターン1の分割ヘッダは、ALP Packet Start Indicatorが、'0'となるため、先頭ポインタを含んでいない。図10の例では、分割パケットDP1, DP2のペイロードには、ALPパケットAP1の先頭の位置が含まれていないため、その分割ヘッダには、'0'であるALP Packet Start Indicatorが配置され、先頭ポインタは配置されていない。
【0122】
PIDは、任意の固定のPIDが割り当てられる。
【0123】
また、パターン2の分割ヘッダは、パターン1の分割ヘッダと比べて、ALP Packet Start Indicatorが、'1'となって、先頭ポインタが存在していることを示し、8バイトのStart Pointerが追加されている点が異なる。
【0124】
Start Pointerは、分割パケットのペイロードに配置されるALPパケットの先頭の位置を示す先頭ポインタである。図10の例では、分割パケットDP3のペイロードには、ALPパケットAP2の先頭の位置が含まれるため、その分割ヘッダには、'1'であるALP Packet Start Indicatorが配置され、ALPパケットAP2の先頭の位置を示す先頭ポインタが配置される。
【0125】
このように、分割パケットDP3の分割ヘッダは、パターン2とされるが、分割パケットDP1, DP2のペイロードには、ALPパケットの先頭の位置は含まれないため、分割パケットDP1, DP2の分割ヘッダは、パターン1とされる。なお、パターン2の分割ヘッダでは、パターン1の分割ヘッダと比べて、8バイトのStart Pointerが配置されている分だけ、分割パケットにおけるペイロードのサイズが小さくなる。
【0126】
第1の実施の形態においては、復調回路201側で、ALPパケットを処理して分割パケットを生成し、物理インターフェース203を介して処理回路202に出力することで、処理回路202側では、復調回路201からの分割パケットを処理してALPパケットを生成(復元)する。
【0127】
その際に、分割パケットのペイロードには、可変長のALPパケットから切り出された185バイトの分のALPパケット(divided ALP)が配置されるため、分割ヘッダに、ALPパケットを復元するための情報(復元情報)を含めることで、処理回路202側で、分割パケットからALPパケットを復元することが可能となる。
【0128】
この復元情報としては、例えば、Transport Error Indicator等のTSパケットのTSヘッダに対応する情報を含めるようにすることができる。また、ALPパケットを復元するための情報には、ALP Packet Start Indicatorに応じた先頭ポインタ(Start Pointer)を含めることができる。
【0129】
すなわち、分割パケットのペイロードに配置されるALPパケットは、可変長であって、固定長のTSパケットに合わせて、185バイトずつ切り出したときに、分割パケット内で、ALPパケットの先頭の位置を特定することができなくなる。そこで、図10に示したように、分割パケットの分割ヘッダに、先頭ポインタ(Start Pointer)を含めることで、処理回路202は、分割パケット内で、ALPパケットの先頭の位置を特定して、ALPパケットを復元することが可能となる。
【0130】
なお、上述したパターン1とパターン2は、分割ヘッダの構造の一例であって、他の情報を含めることができる。例えば、分割ヘッダには、ALP Packet Start Indicatorの次の1ビット('1'b0')や、Transport Error Indicatorの代わりに、TSパケットのTSヘッダに含まれる情報を配置することができる。
【0131】
以上、第1の実施の形態について説明した。
【0132】
(2)第2の実施の形態
【0133】
次に、図11を参照して、第2の実施の形態の分割パケットの構造について説明する。
【0134】
ところで、上述した第1の実施の形態では、復調回路201側で、分割パケットを生成する際に、分割ヘッダに、先頭ポインタ(Start Pointer)を含めることで、処理回路202側では、分割パケット内で、ALPパケットの先頭の位置を特定して、ALPパケットを復元することが可能となるが、分割パケット内に、ALPパケットの先頭の位置が、2以上存在する場合には、先頭ポインタのみでは、すべての先頭の位置を特定することができなくなる。
【0135】
そこで、第2の実施の形態では、分割パケットのペイロードに配置されるALPパケットの先頭の位置のうち、最初の先頭の位置は、先頭ポインタが示す先頭の位置により特定し、2番目以降の先頭の位置は、先頭ポインタが示す先頭の位置と、ALPパケットのパケット長により特定されるようにしている。
【0136】
図11には、処理回路202により処理されるパケットを示している。図11においては、処理回路202で、時系列で順次処理される複数の分割パケットのうち、連続した2つの分割パケット(DP1, DP2)が例示されている。
【0137】
連続した2つの分割パケットのうち、先頭の分割パケットDP1の分割ヘッダには、先頭ポインタとして、Start Pointer = 'A'が含まれ、この先頭ポインタ(Start Pointer = 'A')によって、ペイロードに配置されるALPパケットの先頭の位置、すなわち、ALPパケットAP2の先頭の位置を指し示している。
【0138】
すなわち、先頭の分割パケットDP1のペイロードには、ALPパケットAP1の途中から最後までのALPパケットAP1の一部と、ALPパケットAP2の先頭から途中までのALPパケットAP2の一部が配置されているが、分割ヘッダに含まれる先頭ポインタ(Start Pointer = 'A')は、ペイロードの先頭の位置から、ALPパケットAP2の先頭の位置までのバイト数を示している。
【0139】
一方で、連続した2つの分割パケットのうち、先頭の分割パケットDP1に続く、2番目の分割パケットDP2には、先頭ポインタとして、Start Pointer = 'B'が含まれ、この先頭ポインタ(Start Pointer = 'B')によって、ペイロードに配置されるALPパケットの先頭の位置、すなわち、ALPパケットAP3の先頭の位置を指し示している。
【0140】
すなわち、2番目の分割パケットDP2のペイロードには、ALPパケットAP2の途中から最後までのALPパケットAP2の一部と、ALPパケットAP3(の先頭から最後まで)が配置されているが、分割ヘッダに含まれる先頭ポインタ(Start Pointer = 'B')は、ペイロードの先頭の位置から、ALPパケットAP3の先頭の位置までのバイト数を示している。
【0141】
ここで、2番目の分割パケットDP2のペイロードには、ALPパケットAP3に続いて、ALPパケットAP4が配置されているが、分割ヘッダに含まれる先頭ポインタ(Start Pointer = 'B')によって、ALPパケットAP3の先頭の位置を特定することはできるが、それに続く、ALPパケットAP4の先頭の位置までは特定することができない。
【0142】
そこで、第2の実施の形態では、ALPパケットAP3のパケット長を利用して、先頭ポインタ(Start Pointer = 'B')により特定されるALPパケットAP3の先頭の位置から、ALPパケットAP3のパケット長を過ぎた位置を、ALPパケットAP4の先頭の位置とみなして、ALPパケットAP4の先頭の位置を特定する。
【0143】
第2の実施の形態においては、復調回路201側で、ALPパケットを処理して分割パケットを生成し、物理インターフェース203を介して処理回路202に出力することで、処理回路202側では、復調回路201からの分割パケットを処理してALPパケットを生成(復元)する。
【0144】
その際に、分割パケットのペイロードには、可変長のALPパケットから切り出された185バイトの分のALPパケット(divided ALP)が配置されるため、分割ヘッダに、ALPパケットを復元するための情報を含めることで、処理回路202側で、分割パケットからALPパケットを復元することが可能となる。
【0145】
このALPパケットを復元するための情報として、先頭ポインタ(Start Pointer)を含めることで、処理回路202は、分割パケット内で、ALPパケットの先頭の位置を特定して、ALPパケットを復元することが可能となる。
【0146】
また、分割パケットのペイロード内に、ALPパケットの先頭の位置が2以上存在する場合には、最初の先頭の位置を、先頭ポインタが示す位置により特定するとともに、2番目以降の先頭の位置を、先頭ポインタと、当該先頭ポインタの対象のALPパケットのパケット長を利用して特定する。
【0147】
なお、ALPパケットのパケット長は、例えば、対象のALPパケットのヘッダに含まれるが、それ以外の手法によって、ALPパケットのパケット長が取得されるようにしてもよい。
【0148】
また、図11の例では、分割パケットDP2のペイロードに、ALPパケットAP3とALPパケットAP4の先頭の位置が含まれる場合を例示したが、さらに、ALPパケットの先頭の位置が含まれる場合でも同様に、先頭ポインタと、当該先頭ポインタの対象のALPパケットのパケット長を利用することで、ALPパケットの先頭の位置を特定することができる。
【0149】
例えば、分割パケットDP2のペイロードに、ALPパケットAP3とALPパケットAP4の先頭の位置に加えて、ALPパケットAP5の先頭の位置が含まれる場合、先頭ポインタ(Start Pointer = 'B')により特定されるALPパケットAP3の先頭の位置から、ALPパケットAP3とALPパケットAP4のパケット長を過ぎた位置を、ALPパケットAP5の先頭の位置とみなして、ALPパケットAP5の先頭の位置を特定することができる。
【0150】
以上、第2の実施の形態について説明した。
【0151】
(3)第3の実施の形態
【0152】
次に、図12を参照して、第3の実施の形態の分割パケットの構造について説明する。
【0153】
第3の実施の形態では、分割パケットのペイロードに配置されるALPパケットとして、図8のCに示したPLP_ID付のALPパケットが含まれるようにしている。
【0154】
図12には、処理回路202により処理されるパケットを示している。図12においては、処理回路202で順次処理される分割パケットのうち、分割パケットDP1が例示されている。
【0155】
分割パケットDP1の分割ヘッダに、8ビットのSync, 1ビットのTransport Error Indicator, 1ビットのALP Packet Start Indicator, 13ビットのPID,8バイトのStart Pointerが含まれるのは、先に述べた通りである。
【0156】
また、分割パケットDP1のペイロードには、ALPパケットAP1の途中からの最後までのALPパケットAP1の一部と、ALPパケットAP2の全部と、ALPパケットAP3の全部と、ALPパケットAP4の先頭から途中までのALPパケットAP4の一部とが配置されている。
【0157】
ここで、ALPパケットAP2においては、ALPヘッダ(ALP Packet Header)で、HMとして、'1'が設定され、ALP拡張ヘッダ(Additional header)が配置されている。このALP拡張ヘッダでは、HEFとして、'1'が設定され、ヘッダ拡張(Header extension)がなされている。
【0158】
そして、このヘッダ拡張には、6ビットのPLP_IDが配置される。このPLP_IDは、例えば、ATSC3.0で規定されるL1Dシグナリング(L1-Detail Signaling)に含まれる6ビットのL1D_plp_idに対応していることは先に述べた通りである。
【0159】
すなわち、ATSC3.0では、送信装置10は、所定の周波数帯域ごとに、最大64個のPLPに対応することができるが、受信装置20においては、復調回路201側で、ALPパケットに対し、PLP_IDが付加されるようにすることで、処理回路202側では、ALPパケットから得られるPLP_IDに基づき、物理インターフェース203を介して入力されるALPパケットが、M-PLP時に、どのPLPに属しているのかを識別することが可能となる。
【0160】
以上、第3の実施の形態について説明した。
【0161】
(4)第4の実施の形態
【0162】
次に、図13を参照して、第4の実施の形態の分割パケットの構造について説明する。
【0163】
第4の実施の形態では、分割パケットのペイロードに配置されるALPパケットとして、図8のBに示したPTP付のALPパケットが含まれるようにしている。
【0164】
図13には、処理回路202により処理されるパケットを示している。図13においては、処理回路202で順次処理される分割パケットのうち、分割パケットDP1が例示されている。
【0165】
分割パケットDP1の分割ヘッダに、8ビットのSync, 1ビットのTransport Error Indicator, 1ビットのALP Packet Start Indicator, 13ビットのPID,8バイトのStart Pointerが含まれるのは、先に述べた通りである。
【0166】
また、分割パケットDP1のペイロードには、ALPパケットAP1の途中からの最後までのALPパケットAP1の一部と、ALPパケットAP2の全部が配置されるとともに、残りの領域には、ゼロパディングがなされ、分割パケットDP1が固定長(188バイト)になるようにしている。
【0167】
ここで、ALPパケットAP2においては、ALPヘッダ(ALP Packet Header)で、HMとして、'1'が設定され、ALP拡張ヘッダ(Additional header)が配置されている。このALP拡張ヘッダでは、HEFとして、'1'が設定され、ヘッダ拡張(Header extension)がなされている。
【0168】
そして、このヘッダ拡張には、2ビットのTime_info_flagに応じて、32ビットのTime_sec, 10ビットのTime_msec, 10ビットのTime_usec, 10ビットのTime_nsecが配置される。
【0169】
例えば、Time_info_flag = '01'となる場合には、秒単位の時刻情報(Time_sec)と、ミリ秒単位の時刻情報(Time_msec)が配置される。また、例えば、Time_info_flag = '10'となる場合には、秒単位とミリ秒単位の時刻情報(Time_sec, Time_msec)に加えて、マイクロ秒単位の時刻情報(Time_usec)が配置される。また、例えば、Time_info_flag = '11'となる場合には、秒単位とミリ秒単位とマイクロ秒単位の時刻情報(Time_sec, Time_msec, Time_usec)に加えて、ナノ秒単位の時刻情報(Time_nsec)が配置される。
【0170】
このように、これらの時刻情報から得られる時刻は、マイクロ秒単位やナノ秒単位などの精度を有するようにすることができるため、例えば、フレーム長(フレーム時間)が整数のミリ秒単位にならない物理層フレームであっても、時刻情報が示す時刻との誤差(ジッタ)を抑制することができる。
【0171】
また、分割パケットにおいて、ペイロードに、時刻情報を含むALPパケットを配置する場合には、当該ALPパケットを配置した後の残りの領域を、ゼロパディングをすることで、固定長(188バイト)になるようにしている。なお、ここでは、ゼロパディング(ゼロ詰め)を一例に説明しているが、例えば、残りの領域に対して任意の固定系列を挿入するなど、他の手法を用いるようにしてよい。
【0172】
これにより、処理回路202では、復調回路201からの分割パケットを処理する際に、時刻情報を含むALPパケットの次のALPパケットを待つとその分だけジッタが発生することになるが、復調回路201で、分割パケットのペイロードに、時刻情報を含むALPパケットを配置する場合には、オールゼロ(図中の「All 0」)を詰めてから、処理回路202に出力することで、処理回路202で、時刻情報のジッタを抑制することができる。
【0173】
以上、第4の実施の形態について説明した。
【0174】
(5)第5の実施の形態
【0175】
次に、図14及び図15を参照して、第5の実施の形態の分割パケットの構造について説明する。
【0176】
上述した第1の実施の形態乃至第4の実施の形態では、可変長のALPパケットを、固定長のTSパケットのパケット長(188バイト)に応じて分割してペイロードに配置する際に、ALPパケットの境界に関係なく、分割パケットを生成していた。
【0177】
すなわち、図14に示すように、先頭のALPパケットAP1の一部が切り出され、分割ヘッダが付加されることで、分割パケットDP1と、分割パケットDP2が順に生成される。また、ALPパケットAP1とALPパケットAP2の一部がそれぞれ切り出され、分割ヘッダが付加されることで、分割パケットDP3が生成される。
【0178】
このとき、ALPパケットAP2の先頭は、分割パケットDP3のペイロードの途中の位置となるため、ALPパケットの境界と分割パケットの境界とは一致していない。
【0179】
第5の実施の形態では、ALPパケットを順次切り出して、分割パケットのペイロードに順次配置する場合に、ALPパケットの境界となったとき、分割パケットの固定長(188バイト)に応じた残りの領域に対し、ゼロパディングを行うことで、ALPパケットの先頭と、分割パケットのペイロードの先頭とが一致するようにする。
【0180】
図15には、復調回路201により処理されるパケットを示している。図15のAには、ALPパケットを示し、図15のBには、分割パケットを示している。
【0181】
図15においては、復調回路201で、時系列に順次処理される複数のALPパケットのうち、連続した2つのALPパケット(AP1,AP2)が例示されているが、先頭のALPパケットAP1の一部が切り出され、分割ヘッダが付加されることで、分割パケットDP1が生成される。ここでは、TSパケットのパケット長が188バイトであるので、それに合わせて、分割パケットDP1のパケット長が188バイトとなるように、すなわち、3バイトの分割ヘッダ(Header)を除いた185バイトとなるペイロードに配置するために、185バイトの分のALPパケットが切り出される。
【0182】
このようにして得られる分割パケットDP1は、3バイトの分割ヘッダと、185バイトのペイロードとから構成され、そのパケット長が188バイトとなる。すなわち、ここでは、ALPパケットを順次処理することによって、188バイト単位の分割パケットが順次生成される。具体的には、ALPパケットAP1の一部が切り出されることで、分割パケットDP1が生成される。
【0183】
また、ALPパケットAP1の一部が切り出されることで、分割パケットDP2が生成されるが、分割パケットDP2のペイロードの途中で、ALPパケットAP1のデータが終了し、ALPパケットAP1とALPパケットAP2との境界になっている。
【0184】
このとき、分割パケットDP2の固定長(188バイト)に応じた残りの領域に対しては、ゼロパディングが行われるようにする。すなわち、分割パケットDP2は、ペイロードに、ALPパケットAP1の途中から最後までのALPパケットAP1の一部のデータが配置され、その残りの領域に、ゼロパディングがなされることで、固定長(188バイト)となっている。
【0185】
そのため、分割パケットDP2の次の分割パケットDP3のペイロードには、ALPパケットAP2の先頭から途中までのALPパケットAP2の一部のデータが配置され、ALPパケットAP1とALPパケットAP2との境界が、分割パケットDP2と分割パケットDP3との境界と一致することになる。
【0186】
同様に、ALPパケットAP2の一部が切り出されることで、188バイト単位の分割パケットDP3, DP4が順次生成されるが、例えば、分割パケットDP4のペイロードの途中で、ALPパケットAP2のデータが終了した場合には、ゼロパディングがなされ、そのパケット長が188バイトに調整される。
【0187】
なお、上述した説明では、ゼロパディングが、分割パケットの固定長に応じた残りの領域に対して行われる場合を説明しているが、分割パケット(のペイロード)の途中の領域に対して行われるようにしてもよい。例えば、分割パケットにおいて、分割ヘッダに続いて、ゼロパディングを行った後に、ALPパケットのデータをペイロードに配置して、そのパケット長が188バイトに調整されるようにすればよい。
【0188】
また、上述した説明では、ゼロパディング(ゼロ詰め)を一例に説明しているが、例えば、分割パケットの固定長に応じた残りの領域に対して、任意の固定系列を挿入するなど、そのパケット長が固定長に調整できるのであれば、他の手法を用いるようにしてよい。
【0189】
このように、ALPパケットを切り出して、分割パケットのペイロードに配置する際に、あるALPパケットのデータが終了した場合には、直ちに次のALPパケットを切り出すのではなく、当該分割パケットの固定長に応じた残りの領域に、ゼロパディングがなされるようにして、次の分割パケットのペイロードの先頭には、次のALPパケットの先頭のデータから配置されるようにする。
【0190】
これにより、ALPパケットの境界は、常に分割パケットの境界と一致することになって、ALPパケットの先頭の位置が、分割パケットのペイロードの先頭の位置となることが明らかであるから、例えば、復元情報として、先頭ポインタを分割ヘッダに含めなくてもよく、分割ヘッダに含まれる復元情報の情報量を減らすことができる。
【0191】
以上、第5の実施の形態について説明した。
【0192】
(6)第6の実施の形態
【0193】
次に、図16を参照して、第6の実施の形態の分割パケットの構造について説明する。
【0194】
第6の実施の形態では、上述した第5の実施の形態と同様に、ALPパケットを切り出して、分割パケットのペイロードに配置する際に、分割パケットの固定長(188バイト)に応じた残りの領域に対し、ゼロパディングを行うが、分割パケットのうち、分割ヘッダが付加されるのは、ALPパケットの先頭をペイロードに含む分割パケットのみとなるようにする。
【0195】
図16には、復調回路201により処理されるパケットを示している。図16のAには、ALPパケットを示し、図16のBには、分割パケットを示している。
【0196】
図16においては、復調回路201で、時系列に順次処理される複数のALPパケットのうち、連続した2つのALPパケット(AP1,AP2)が例示されているが、先頭のALPパケットAP1の一部が切り出され、分割ヘッダが付加されることで、分割パケットDP1が生成される。すなわち、このようにして得られる分割パケットDP1は、3バイトの分割ヘッダと、185バイトのペイロードとから構成され、そのパケット長が188バイトとなる。
【0197】
また、ALPパケットAP1の一部が切り出されることで、分割パケットDP2が生成されるが、分割パケットDP2には、分割ヘッダは付加されずに、ALPパケットAP1から切り出されたデータを含むペイロードのみからなる。すなわち、このようにして得られる分割パケットDP2は、188バイトのペイロードのみから構成され、そのパケット長が188バイトとなる。
【0198】
また、ALPパケットAP1の一部が切り出されることで、分割パケットDP3が生成されるが、分割パケットDP3には、分割ヘッダは付加されずに、ALPパケットAP1から切り出されたデータを含むペイロードのみからなるが、188バイトの残りの領域には、ゼロパディングがなされている。すなわち、このようにして得られる分割パケットDP3は、Xバイトのペイロードと、188 - X バイトのゼロパディング(All 0)から構成され、そのパケット長が188バイトとなる。
【0199】
同様に、ALPパケットAP2の一部が切り出されることで、188バイト単位の分割パケットDP4, DP5が順次生成されるが、例えば、分割ヘッダは、ALPパケットAP2の先頭を含む分割パケットDP4にのみ付加され、ALPパケットAP2の先頭を含んでいない分割パケットDP5は、ペイロードのみから構成されることになる。なお、このとき、分割パケットDP5のペイロードの途中で、ALPパケットAP2のデータが終了した場合には、ゼロパディングがなされ、そのパケット長が188バイトに調整される。
【0200】
このように、ALPパケットを切り出して、分割パケットのペイロードに配置する際に、当該分割パケットの固定長に応じた残りの領域に対し、ゼロパディングを行うことで、ALPパケットの境界と分割パケットの境界とを一致させるとともに、分割パケットのうち、分割ヘッダが付加されるのは、ALPパケットの先頭をペイロードに含む分割パケットのみとなるようにする。
【0201】
これにより、分割パケットとしては、分割ヘッダが付加されていない分割パケットが存在することになるが、分割ヘッダが削減された分だけ、ペイロードに対し、ALPパケットのデータを含めることが可能となるため、データの伝送効率を向上させることができる。
【0202】
以上、第6の実施の形態について説明した。
【0203】
(7)第7の実施の形態
【0204】
次に、図17乃至図19を参照して、第7の実施の形態の分割パケットの構造について説明する。
【0205】
第7の実施の形態では、分割パケットに付加される分割ヘッダに含めるヘッダ情報(復元情報)と、分割パケットの分割形態との対応関係を例示する。
【0206】
(対応関係の表)
図17は、分割ヘッダのヘッダ情報と分割パケットの分割形態との対応関係を示す図である。
【0207】
ここで、分割パケットの分割形態としては、上述した第1の分割形態、第2の分割形態、及び第3の分割形態の3形態がある。
【0208】
すなわち、第1の分割形態は、ALPパケットを切り出してペイロードに配置し、分割ヘッダを付加して分割パケットを生成するものである(「単に分割」に相当する)。例えば、上述した実施の形態のうち、図10に示した第1の実施の形態が、第1の分割形態に相当するものである。
【0209】
また、第2の分割形態は、ALPパケットを切り出して、分割パケットのペイロードに配置する際に、当該分割パケットの固定長に応じた残りの領域に対し、ゼロパディングを行うものである(「分割+ゼロ詰め」に相当する)。例えば、上述した実施の形態のうち、図15に示した第5の実施の形態が、第2の分割形態に相当するものである。
【0210】
また、第3の分割形態は、第2の分割形態と同様に、分割パケットの固定長に応じた残りの領域に対し、ゼロパディングを行うが、分割パケットのうち、分割ヘッダが付加されるのが、ALPパケットの先頭をペイロードに含む分割パケットのみとなるものである(「分割+ゼロ詰め+ヘッダ削減」に相当する)。例えば、上述した実施の形態のうち、図16に示した第6の実施の形態が、第3の分割形態に相当するものである。
【0211】
図17に示すように、分割ヘッダのヘッダ情報としては、例えば、同期バイト、エラーインジケータ、PTP有無フラグ、ALPパケット先頭有無フラグ、PLP_ID切り替わりフラグ、PTP、先頭ポインタ、PLP_ID切り替わり先頭ポインタ、及びパケットIDを含めることができる。
【0212】
同期バイト(Sync)は、処理回路202側で分割パケットの先頭を検出するために使用される。例えば、同期バイトには、8ビットが割り当てられ、'0x47'が設定される。
【0213】
また、同期バイトは、第1の分割形態、第2の分割形態、及び第3の分割形態のすべてに対応しているため、それらの分割形態からなる分割パケットの分割ヘッダに含めることができる。
【0214】
エラーインジケータ(Error Indicator)は、分割パケットのペイロードに配置されるALPパケットのエラーの有無を示すフラグである。例えば、エラーインジケータには、1ビットが割り当てられ、ペイロード内のALPパケットのうち、一部でもエラーが存在する場合には、'1'b1'が設定され、エラーが存在しない場合には、'1'b0'が設定される。
【0215】
また、エラーインジケータは、第1の分割形態、第2の分割形態、及び第3の分割形態のすべてに対応しているため、それらの分割形態からなる分割パケットの分割ヘッダに含めることができる。
【0216】
PTP有無フラグ(PTP Indicator)は、分割パケットの分割ヘッダに配置されるPTP(時刻情報)の有無を示すフラグである。例えば、PTP有無フラグには、1ビットが割り当てられ、分割ヘッダ内にPTPが存在する場合には、'1'b1'が設定され、PTPが存在しない場合には、'1'b0'が設定される。
【0217】
また、PTP有無フラグは、第1の分割形態、第2の分割形態、及び第3の分割形態のすべてに対応しているため、それらの分割形態からなる分割パケットの分割ヘッダに含めることができる。
【0218】
ただし、PTP有無フラグとして、'1'b1'が設定された場合、分割ヘッダ内にPTPが配置されることになるが、このとき、第4の実施の形態に示した場合と同様に、分割パケットの分割ヘッダに、時刻情報を配置した場合には、その残りの領域をゼロパディングして、固定長(188バイト)とすることができる。そして、このようなゼロパディングを行うことによって、ALPパケットの境界と分割パケットの境界とが一致することになるが、実質的には、ペイロードにPTPのみが配置されていることと同様とされる。
【0219】
ALPパケット先頭有無フラグ(ALP Packet Start Indicator)は、分割パケットのペイロードに配置されるALPパケットの先頭の位置を示す先頭ポインタの有無を示すフラグである。例えば、ALPパケット先頭有無フラグには、1ビットが割り当てられ、ペイロード内に、ALPパケットの先頭が存在してその位置を示す先頭ポインタが存在する場合には、'1'b1'が設定され、ALPパケットの先頭が存在せずに先頭ポインタが存在しない場合には、'1'b0'が設定される。
【0220】
また、ALPパケット先頭有無フラグは、第1の分割形態、第2の分割形態、及び第3の分割形態のすべてに対応しているため、それらの分割形態からなる分割パケットの分割ヘッダに含めることができる。
【0221】
ただし、第2の分割形態の場合には、ゼロパディングが行われるため、ALPパケット先頭有無フラグとして'1'b1'が設定されたとき、当該分割ヘッダが付加された分割パケットのペイロードの先頭が、ALPパケットの先頭を表すことになる。また、第3の分割形態の場合には、ゼロパディングが行われ、さらに分割ヘッダの削減が行われているため、分割ヘッダが付加された分割パケット(のペイロード)の先頭が、ALPパケットの先頭を表すことになる。
【0222】
PLP_ID切り替わりフラグ(PLP Indicator)は、分割パケットのペイロード内で、PLP_IDの切り替わりの有無を示すフラグである。例えば、PLP_ID切り替わりフラグには、1ビットが割り当てられ、ペイロード内にPLP_IDの切り替わりがある場合には、'1'b1'が設定され、PLP_IDの切り替わりがない場合には、'1'b0'が設定される。
【0223】
また、PLP_ID切り替わりフラグは、第1の分割形態に対応しているため、第1の分割形態からなる分割パケットの分割ヘッダに含めることができる。ただし、第1の分割形態で、PLP_ID切り替わりフラグを分割ヘッダに含める際に、188バイトの分割パケット内で、PLP_IDが1回変化する場合には対応可能であるが、PLP_IDが2回変化する場合には、PLP_ID切り替わりフラグを使用することはできない。
【0224】
なお、第2の分割形態と第3の分割形態の場合には、ゼロパディングが行われ、ALPパケットの先頭は、常に分割パケットのペイロードの先頭と一致して、PLP_IDの切り替わりは、分割パケットのペイロードの先頭と一致するため、PLP_ID切り替わりフラグは、不要とされる。
【0225】
PTPは、8ビットの時刻情報である。PTPは、PTP有無フラグとの組み合わせで使用され、PTP有無フラグが、PTPが存在していることを示している場合に、分割ヘッダに配置される。
【0226】
また、PTPは、第1の分割形態、第2の分割形態、及び第3の分割形態のすべてに対応しているため、それらの分割形態からなる分割パケットの分割ヘッダに含めることができる。ただし、これらの分割形態で、分割パケットにPTPを配置した場合には、PTPをALPパケットで伝送することは不要とされる。
【0227】
先頭ポインタ(Start Pointer)は、分割パケットのペイロードに配置されるALPパケットの先頭の位置を示すポインタであって、8ビットが割り当てられる。先頭ポインタは、ALPパケット先頭有無フラグとの組み合わせで使用され、ALPパケット先頭有無フラグが、先頭ポインタが存在していることを示している場合に、分割ヘッダに配置される。
【0228】
また、先頭ポインタは、第1の分割形態にのみ対応しており、第1の分割形態からなる分割パケットの分割ヘッダに含めることができる。なお、第2の分割形態と第3の分割形態の場合には、ゼロパディングが行われ、ALPパケットの先頭は、常に分割パケットの先頭と一致するため、先頭ポインタは不要とされる。ただし、第2の分割形態と第3の分割形態の場合に、例えば、分割ヘッダの直後などの分割パケットの途中の領域に対し、ゼロパディングを行った場合には、それに続く、ALPパケットの先頭の位置が、先頭ポインタにより示されるようにしてもよい。
【0229】
PLP_ID切り替わり先頭ポインタ(PLP_ID Pointer)は、PLP_IDが切り替わった場合にそのALPパケットの先頭の位置を示すポインタであって、8ビットが割り当てられる。PLP_ID切り替わり先頭ポインタは、PLP_ID切り替わりフラグとの組み合わせで使用され、PLP_ID切り替わりフラグが、PLP_ID切り替わり先頭ポインタが存在していることを示している場合に、分割ヘッダに配置される。
【0230】
また、PLP_ID切り替わり先頭ポインタは、第1の分割形態にのみ対応しており、第1の分割形態からなる分割パケットの分割ヘッダに含めることができる。ただし、先に述べたように、第1の分割形態で、PLP_ID切り替わりフラグを分割ヘッダに含める際に、188バイトの分割パケット内で、PLP_IDが2回変化する場合には、PLP_ID切り替わりフラグを使用することはできない。
【0231】
なお、第2の分割形態と第3の分割形態の場合には、ゼロパディングが行われ、ALPパケットの先頭は、常に分割パケットのペイロードの先頭と一致して、PLP_IDの切り替わりは、分割パケットのペイロードの先頭と一致するため、PLP_ID切り替わり先頭ポインタは不要とされる。
【0232】
パケットIDは、分割パケットを識別するためのIDである。このパケットIDとしては、固定のID、又はALPパケットのPLP_IDを割り当てることができる。
【0233】
パケットIDとして、固定のIDを割り当てる場合には、そのビット数として13ビットが確保され、MPEG2-TSで使用されていないPIDの値が、固定的に割り当てられる。この場合に、パケットID(固定ID)は、第1の分割形態、第2の分割形態、及び第3の分割形態のすべてに対応しているため、それらの分割形態からなる分割パケットの分割ヘッダに含めることができる。
【0234】
また、パケットIDとして、PLP_IDを割り当てる場合には、そのビット数として6ビットが確保され、ペイロード内のALPパケットのPLP_IDが割り当てられる。この場合に、パケットID(PLP_ID)は、第1の分割形態、第2の分割形態、及び第3の分割形態のすべてに対応しているため、それらの分割形態からなる分割パケットの分割ヘッダに含めることができる。
【0235】
ただし、第1の分割形態で、パケットIDとしてPLP_IDを割り当てる場合に、188バイトの分割パケット内で、PLP_IDが1回変化する場合には対応可能であるが、PLP_IDが2回変化する場合には、パケットID(PLP_ID)を使用することはできない。すなわち、ここでは、2種類のPLP_IDが必要であれば、例えば、PLP_IDの切り替わりの前後のPLP_IDを用いればよいが、3種類以上のPLP_IDには対応することができない。
【0236】
また、第2の分割形態と第3の分割形態で、パケットIDとしてPLP_IDを割り当てる場合には、PLP_IDを、ALPパケットで伝送することは不要とされる。
【0237】
(分割ヘッダのヘッダ情報の例)
次に、図18及び図19を参照して、分割ヘッダのヘッダ情報と分割パケットの分割形態との対応関係の具体例を説明する。
【0238】
図18には、分割ヘッダのヘッダ情報の第1の例を示している。
【0239】
第1の例においては、分割パケットの分割形態として、第1の分割形態が採用されているため、先頭のALPパケットAP1の一部が切り出され、分割ヘッダが付加されることで、分割パケットDP1と、分割パケットDP2が順に生成されている(図18のA,B)。また、ALPパケットAP1とALPパケットAP2の一部がそれぞれ切り出され、分割ヘッダが付加されることで、分割パケットDP3が生成されている(図18のA,B)。
【0240】
ここで、分割パケットの分割ヘッダであるが、図18のCに示した構造とすることができる。すなわち、図18のCにおいて、分割ヘッダは、8ビットの同期バイト、1ビットのエラーインジケータ、1ビットのALPパケット先頭有無フラグ、1ビットのPTP有無フラグ、及び13ビットのパケットID(固定ID)が配置される。
【0241】
分割ヘッダにおいては、ALPパケット先頭有無フラグとして'1'b1'が設定される場合に、8ビットの先頭ポインタが配置される。例えば、図18のBに示した分割パケットDP1乃至DP3のうち、分割パケットDP3のペイロードには、ALPパケットAP2の先頭が含まれるため、ALPパケット先頭有無フラグとして'1'b1'が設定され、当該ALPパケットAP2の先頭の位置を示す先頭ポインタが、分割ヘッダに配置される。
【0242】
また、分割ヘッダにおいては、PTP有無フラグとして'1'b1'が設定される場合に、8ビットのPTPが配置される。これにより、例えば、図18のBに示した分割パケットDP1乃至DP3のうち、いずれかの分割パケットの分割ヘッダに、時刻情報としてのPTPを配置することができる。なお、PTPが、分割ヘッダに配置される場合には、その残りの領域をゼロパディングして、分割パケットを固定長(188バイト)とすることができる。また、PTPが、分割ヘッダに配置される場合には、ALPパケットにてPTPを伝送することは不要とされる。
【0243】
図19には、分割ヘッダのヘッダ情報の第2の例を示している。
【0244】
第2の例においては、分割パケットの分割形態として、第2の分割形態が採用されているため、ALPパケットAP1の一部が切り出され、分割ヘッダが付加されることで、分割パケットDP1と、分割パケットDP2が順に生成されるが、分割パケットDP2では、固定長に応じた残りの領域に対し、ゼロパディングが行われている(図19のA,B)。また、ALPパケットAP2の一部が切り出され、分割ヘッダが付加されることで、分割パケットDP3が生成されている(図19のA,B)。
【0245】
ここで、分割パケットの分割ヘッダであるが、図19のCに示した構造とすることができる。すなわち、図19のCにおいて、分割ヘッダは、8ビットの同期バイト、1ビットのエラーインジケータ、1ビットのALPパケット先頭有無フラグ、1ビットの'1'b0'、及び13ビットのパケットID(PLP_ID)が配置される。なお、PLP_IDは、13ビットのパケットIDのうち、任意の6ビットを用いて表される。このとき、13ビットのパケットIDは、6ビットのPLP_IDと、7ビットのreservedから構成される。
【0246】
分割ヘッダにおいては、ALPパケット先頭有無フラグが配置されているが、第2の分割形態の場合には、ALPパケットの先頭は、常に分割パケットの先頭と一致するため、先頭ポインタを配置しなくてもよい。
【0247】
例えば、図19のBに示した分割パケットDP1乃至DP3のうち、分割パケットDP1と分割パケットDP3では、ペイロードの先頭が、ALPパケットの先頭とされるため、ALPパケット先頭有無フラグとして'1'b1'が設定されるが、分割ヘッダに先頭ポインタは配置されていない。なお、分割パケットDP2の分割ヘッダでは、ALPパケット先頭有無フラグとして'1'b0'が設定される。
【0248】
また、図19のCに示した分割ヘッダにおいては、パケットIDとして、ペイロード内のALPパケットのPLP_IDが配置されているため、PLP_IDをALPパケットとして伝送する場合には、PLP_IDをALPパケットとして伝送することは不要とされる。
【0249】
なお、図18及び図19に示した分割ヘッダのヘッダ情報は、一例であって、ヘッダ情報としては、例えば、図17に示した同期バイト、エラーインジケータ、PTP有無フラグ、ALPパケット先頭有無フラグ、PLP_ID切り替わりフラグ、PTP、先頭ポインタ、PLP_ID切り替わり先頭ポインタ、及びパケットIDのうち、1以上の情報を含めることができる。
【0250】
また、図17に示した分割ヘッダのヘッダ情報についても、一例であって、例えば、分割パケットからALPパケットを復元するために有効な情報など、様々な情報を含めることができる。
【0251】
以上、第7の実施の形態について説明した。
【0252】
(8)第8の実施の形態
【0253】
次に、図20及び図21を参照して、第8の実施の形態の分割パケットの構造について説明する。
【0254】
第8の実施の形態では、上述した第3の実施の形態で示したように、PLP_IDをALPパケットのフォーマットを利用して伝送するのではなく、ALPパケットの先頭に、PLP_IDが配置されることを、あらかじめ定めておくことで、分割ヘッダを利用せずに、PLP_IDを伝送することができるようにする。
【0255】
図20には、復調回路201により処理されるパケットを示している。
【0256】
図20においては、先頭のALPパケットAP1の一部が切り出され、分割ヘッダが付加されることで、分割パケットDP1と、分割パケットDP2が順に生成されている(図20のA,B)。また、ALPパケットAP1とALPパケットAP2の一部がそれぞれ切り出され、分割ヘッダが付加されることで、分割パケットDP3が生成されている(図20のA,B)。
【0257】
ここでは、ALPパケットの先頭の所定のバイト(例えば1バイト)に、PLP_IDを配置することがあらかじめ定められているため、ALPパケットの先頭には、PLP_IDが配置されることになる。そのため、分割パケットDP3のペイロードに注目すれば、ALPパケットAP1に続いて配置されるALPパケットAP2の先頭には、PLP_IDが配置されている。すなわち、PLP_IDはALPパケット単位で紐付くものであるため、ALPパケットの境界に、PLP_IDが付加されるようにしている。
【0258】
図21は、第8の実施の形態の分割パケットの伝送を説明するタイミングチャートである。
【0259】
図21には、受信装置20において、物理インターフェース203を介して接続される復調回路201と処理回路202との間で伝送される分割パケットのクロック信号(CLK)、同期信号(SYNC)、有効信号(VALID)、及びデータ(DATA)のタイミングチャートを図示している。
【0260】
ここで、データ(DATA)のタイミングチャートに注目すれば、188バイトの分割パケットDP3のペイロードには、ALPパケットAP1とALPパケットAP2との境界が存在しているが、ALPパケットAP2の先頭の1ビットに、次のALPパケットのPLP_ID(例えば、'2'd0')が配置されている。
【0261】
このように、ALPパケットの先頭の1バイト目に、PLP_IDを入れると決めておくことで、分割ヘッダにPLP_IDを挿入しなくても、処理回路202では、ALPパケットの先頭の1バイト目が識別子(PLP_ID)であるとしてPLP_IDを取得し、PLPごとにストリームを処理することが可能となる。
【0262】
以上、第8の実施の形態について説明した。
【0263】
(9)第9の実施の形態
【0264】
最後に、図22及び図23を参照して、第9の実施の形態の分割パケットの構造について説明する。
【0265】
第9の実施の形態では、分割パケットに、アダプテーションフィールド(adaptation_field)を配置して、そこに、時刻情報としてのPTPやPLP_ID等の情報を含めることができるようにする。
【0266】
図22には、復調回路201により処理されるパケットを示している。
【0267】
ここでは、分割パケットAP1の一部が切り出され、分割ヘッダが付加されることで、分割パケットDP1と、分割パケットDP2が順に生成されている(図22のA,B)。また、分割パケットAP1と分割パケットAP2の一部がそれぞれ切り出され、分割ヘッダが付加されることで、分割パケットDP3が生成されている(図22のA,B)。
【0268】
ここで、分割パケットの分割ヘッダであるが、図22のCに示した構造とすることができる。すなわち、図22のCにおいて、分割ヘッダは、8ビットの同期バイト、1ビットのエラーインジケータ、1ビットのALPパケット先頭有無フラグ、1ビットのアダプテーションフィールド制御、及び13ビットのパケットID(固定ID)が配置される。
【0269】
アダプテーションフィールド制御は、アダプテーションフィールドの構成を示すために使用される領域である。例えば、アダプテーションフィールド制御には、1ビットが割り当てられ、アダプテーションフィールドがある場合には、'1'b1'が設定され、アダプテーションフィールドがない場合には、'1'b0'が設定される。
【0270】
なお、アダプテーションフィールドは、var型のフィールドとして定義されるが、その詳細は、図23を参照して後述する。また、図22においては、分割パケットの分割形態として、第1の分割形態となる場合を例示しているが、第9の実施の形態の分割パケットの構造は、第2の分割形態又は第3の分割形態を採用した分割パケットについても適用可能である。
【0271】
(シンタックスの例)
図23は、図22に示したアダプテーションフィールド(Adaptation_field)のシンタックスの例を示す図である。
【0272】
8ビットのadaptation_field_lengthは、アダプテーションフィールドの長さを表している。
【0273】
adaptation_field_lengthの値が、0よりも大きい場合、discontinuity_indicator,random_access_indicator,ALP_packet_priority_indicator,PTP_flag,及びPLP_ID_flagが配置される。
【0274】
1ビットのdiscontinuity_indicatorは、ALPパケットが不連続であることを示す。1ビットのrandom_access_indicatorは、ランダムアクセスポイントを示す。
【0275】
1ビットのALP_packet_priority_indicatorは、対象のALPパケットが、他のALPパケットよりも優先度が高いことを示す。
【0276】
1ビットのPTP_flagは、アダプテーションフィールドに、PTPが含まれることを示す。1ビットのPLP_ID_flagは、アダプテーションフィールドに、PLP_IDが含まれることを示す。なお、PLP_ID_flagに続く3ビットは、将来の予約を意味するreservedとされる。
【0277】
PTP_flag = '1' となる場合、時刻情報(PTP)として、L1B_time_info_flag, L1D_time_sec, L1D_time_msec, L1D_time_usec, 及びL1D_time_nsecが配置される。
【0278】
2ビットのL1B_time_info_flagは、PTP(時刻情報)の精度を表す。例えば、'01'は、ミリ秒単位を意味し、'10'は、マイクロ秒単位を意味し、'11'は、ナノ秒単位を意味している。
【0279】
32ビットのL1D_time_secは、秒単位の時刻情報を表している。10ビットのL1D_time_msecは、ミリ秒単位の時刻情報を表している。10ビットのL1D_time_usecは、マイクロ秒単位の時刻情報を表している。10ビットのL1D_time_nsecは、ナノ秒単位の時刻情報を表している。
【0280】
例えば、L1B_time_info_flag = '01'となる場合には、秒単位の時刻情報(L1D_time_sec)と、ミリ秒単位の時刻情報(L1D_time_msec)が配置される。また、例えば、L1B_time_info_flag = '10'となる場合には、秒単位とミリ秒単位の時刻情報(L1D_time_sec, L1D_time_msec)に加えて、マイクロ秒単位の時刻情報(L1D_time_usec)が配置される。また、例えば、L1B_time_info_flag = '11'となる場合には、秒単位とミリ秒単位とマイクロ秒単位の時刻情報(L1D_time_sec, L1D_time_msec, L1D_time_usec)に加えて、ナノ秒単位の時刻情報(L1D_time_nsec)が配置される。
【0281】
PTP_ID_flag = '1' となる場合、PLP_IDが配置される。
【0282】
6ビットのPLP_IDは、PLP(Physical Layer Pipe)を識別するためのIDである。なお、PLP_IDに続く2ビットは、reservedとされる。
【0283】
なお、アダプテーションフィールドは、MPEG2-TS方式でも利用されており、このアダプテーションフィールドを利用することで、例えば、上述した第3の実施の形態や第4の実施の形態で示したような、PLP_IDや時刻情報(PTP)を、ALPパケットを利用して伝送するのではなく、MPEG2-TS方式の構造と同様の構造で伝送することが可能となる。
【0284】
また、図23においては、アダプテーションフィールドに、時刻情報(PTP)とPLP_IDが配置される場合を例示したが、いずれか一方の情報のみが配置されるようにしてもよく、さらに、時刻情報(PTP)とPLP_ID以外の情報が配置されるようにしてもよい。
【0285】
以上、第9の実施の形態について説明した。
【0286】
<4.受信側で実行される処理の流れ>
【0287】
図24のフローチャートを参照して、受信装置20における復調回路201と処理回路202で実行される処理の流れを説明する。
【0288】
なお、図24においては、ステップS11乃至S14の処理は、復調回路201により実行され、ステップS31乃至S33の処理は、処理回路202により実行される。
【0289】
ステップS11において、復調部211は、アンテナを介して受信された放送信号に対し、復調処理を行う。
【0290】
ステップS12において、誤り訂正部212は、ステップS11の処理で得られるデータに対し、誤り訂正復号処理を行う。
【0291】
ステップS13において、I/F部213は、ステップS12の処理で得られるデータに基づき、ALPパケットを処理して、分割パケットを生成する。
【0292】
この分割パケットは、TSパケットに応じたパケット長(188バイト)からなり、例えば、分割ヘッダには、復元情報として先頭ポインタが含められる。また、例えば、特定のALPパケットには、プライベートユーザデータ(PUD)として、時刻情報としてのPTPや、PLP_IDを付加することができる。すなわち、ここで生成される分割パケットは、上述した第1の実施の形態乃至第9の実施の形態のいずれかの実施の形態に対応した分割パケットとされる。
【0293】
ステップS14において、I/F部213は、ステップS13の処理で得られる分割パケットを、物理インターフェース203を介して処理回路202に出力する。
【0294】
処理回路202においては、物理インターフェース203を介して復調回路201(のI/F部213)からの分割パケットが入力され、メモリ221に記録される。このメモリ221に記録された分割パケットは、デマックス222によってハードウェア処理される(S31)。
【0295】
また、分割パケットを処理することで、分割ヘッダに含められる復元情報(例えば、先頭ポインタ)に基づき、ペイロードに配置されたデータから、ALPパケットが復元される(S32)。そして、メモリ223に記録されたALPパケットは、SW処理部224によってソフトウェア処理される(S33)。
【0296】
なお、処理回路202では、ALPパケットにPTPが付加されている場合には、PTPを時刻情報として用い、クロックリカバリを行うことができる。また、処理回路202では、ALPパケットにPLP_IDが付加されている場合には、M-PLP時に、ALPパケットが、どのPLPに属しているのかを識別することが可能となる。
【0297】
以上、復調回路201と処理回路202で実行される処理の流れについて説明した。
【0298】
<5.変形例>
【0299】
(装置の構成の例)
上述した説明では、復調ICとしての復調回路201と、システムオンチップ(SoC)としての処理回路202が、受信装置20に内蔵されているとして説明したが、復調回路201と処理回路202は、それぞれがそれ単独で装置として構成されるようにしてもよい。すなわち、復調回路201は、受信装置20に内蔵された復調部であるか、あるいはそれ単独で処理を行う復調装置であるとも言える。また、処理回路202は、受信装置20に内蔵された処理部であるか、あるいはそれ単独で処理を行う処理装置であるとも言える。
【0300】
(受信装置の例)
上述した説明では、受信装置20は、テレビ受像機やセットトップボックス(STB)等の固定受信機であるとして説明したが、そのほか、例えば、録画機やゲーム機、ネットワークストレージなどであってもよいし、あるいは、スマートフォンや携帯電話機、タブレット型コンピュータ等のモバイル受信機であってもよい。また、例えば、受信装置20は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)等のウェアラブルコンピュータや、車載テレビなどの車両に搭載される車載機器などであってもよい。
【0301】
(他の放送方式の例)
上述した説明としては、デジタル放送の規格として、米国等で採用されている方式であるATSC(特に、ATSC3.0)を説明したが、本技術は、日本等が採用する方式であるISDB(Integrated Services Digital Broadcasting)や、欧州の各国等が採用する方式であるDVB(Digital Video Broadcasting)などに適用するようにしてもよい。また、上述した説明では、既存方式がMPEG2-TS(Transport Stream)方式であり、新方式がIP伝送方式である場合を説明したが、既存方式と新方式として、他の方式の組み合わせが適用されるようにしてもよい。
【0302】
また、デジタル放送の規格としては、地上波放送のほか、放送衛星(BS:Broadcasting Satellite)や通信衛星(CS:Communications Satellite)等を利用した衛星放送や、ケーブルテレビ(CATV)等の有線放送などの規格に適用することができる。
【0303】
(放送方式以外の方式への適用)
また、本技術は、伝送路として、放送網以外の伝送路、すなわち、例えば、インターネットや電話網等の通信回線(通信網)などを利用することを想定して規定されている所定の規格(デジタル放送の規格以外の規格)などにも適用することができる。その場合には、放送システム1(図5)の伝送路30として、インターネットや電話網などの通信回線が利用され、送信装置10は、インターネット上に設けられたサーバとすることができる。そして、当該通信サーバと、受信装置20とが、伝送路30(通信回線)を介して双方向の通信を行うことになる。
【0304】
(パケットやシグナリングの他の例)
また、上述したパケットやフレーム、シグナリング(制御情報)などの名称は、一例であって、他の名称が用いられる場合がある。ただし、これらの名称の違いは、形式的な違いであって、対象のパケットやフレーム、シグナリングなどの実質的な内容が異なるものではない。
【0305】
例えば、ALPパケットは、伝送パケットの一例であって、伝送パケットには、例えば、可変長のパケットであるTLV(Type Length Value)パケットやGSE(Generic Stream Encapsulation)パケットなどが含まれる。なお、フレームとパケットは同一の意味で用いられる場合がある。
【0306】
(時刻情報の他の例)
上述した説明では、時刻情報として、PTP(Precision Time Protocol)で規定される時刻の情報が用いられる場合を説明したが、それに限らず、例えば、NTP(Network Time Protocol)や3GPP(Third Generation Partnership Project)で規定されている時刻の情報や、GPS(Global Positioning System)情報に含まれる時刻の情報、その他独自に決定された形式の時刻の情報等の任意の時刻の情報を用いることができる。
【0307】
また、上述した説明では、時刻情報は、物理層フレームの先頭の時刻を示すとして説明したが、それに限らず、任意の時刻を示すようにしてもよい。例えば、時刻情報は、物理層フレームのストリームにおける所定の位置の時刻(絶対的な時刻)を表すようにすることができる。つまり、このストリームにおける所定の位置の時刻とは、所定の位置のビットが、送信装置10で処理されている最中の所定のタイミングの時刻である。また、物理層フレームにプリアンブルを設ける構造が採用された場合には、当該プリアンブルに、時刻情報を含めるようにしてもよい。
【0308】
<6.コンピュータの構成>
【0309】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。図25は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示す図である。
【0310】
コンピュータ1000において、CPU(Central Processing Unit)1001、ROM(Read Only Memory)1002、RAM(Random Access Memory)1003は、バス1004により相互に接続されている。バス1004には、さらに、入出力インターフェース1005が接続されている。入出力インターフェース1005には、入力部1006、出力部1007、記録部1008、通信部1009、及び、ドライブ1010が接続されている。
【0311】
入力部1006は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部1007は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記録部1008は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部1009は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ1010は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体1011を駆動する。
【0312】
以上のように構成されるコンピュータ1000では、CPU1001が、ROM1002や記録部1008に記録されているプログラムを、入出力インターフェース1005及びバス1004を介して、RAM1003にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0313】
コンピュータ1000(CPU1001)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブル記録媒体1011に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線又は無線の伝送媒体を介して提供することができる。
【0314】
コンピュータ1000では、プログラムは、リムーバブル記録媒体1011をドライブ1010に装着することにより、入出力インターフェース1005を介して、記録部1008にインストールすることができる。また、プログラムは、有線又は無線の伝送媒体を介して、通信部1009で受信し、記録部1008にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM1002や記録部1008に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0315】
ここで、本明細書において、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。
【0316】
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、上述した第1の実施の形態乃至第9の実施の形態の各実施の形態は、単独で実施の形態として成立することは勿論、複数の実施の形態が組み合わされるようにしてもよい。
【0317】
また、本技術は、以下のような構成をとることができる。
【0318】
(1)
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する出力部と
を備える復調装置。
(2)
前記出力部は、前記第1の伝送パケットを順次分割して、前記分割パケットのペイロードに順次配置する
前記(1)に記載の復調装置。
(3)
前記出力部は、前記第1の伝送パケットを順次分割して、前記第1の伝送パケットの先頭と前記分割パケットのペイロードの先頭とが一致するように、前記分割パケットのペイロードに順次配置する
前記(1)に記載の復調装置。
(4)
前記出力部は、前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの境界となったとき、前記分割パケットの固定長に応じた残りの領域又は途中の領域に対し、ゼロパディング又は任意の固定系列を挿入する
前記(3)に記載の復調装置。
(5)
前記出力部は、前記分割パケットのうち、前記分割パケットのペイロードに前記第1の伝送パケットの先頭を含むものに対してのみ、前記分割パケットのヘッダを付加する
前記(3)又は(4)に記載の復調装置。
(6)
前記分割パケットのヘッダは、
前記分割パケットの先頭を検出するための同期バイト、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットのエラーの有無を示すエラーインジケータ、
前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第1のポインタ、
PLP(Physical Layer Pipe)を識別するPLP_IDが切り替わったときの前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第2のポインタ、
及び前記分割パケットを識別するパケットID
のうち、1以上の情報を含む
前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の復調装置。
(7)
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置のうち、最初の先頭の位置は、前記ポインタが示す先頭の位置により特定され、2番目以降の先頭の位置は、前記ポインタが示す先頭の位置と、前記第1の伝送パケットのパケット長により特定される
前記(6)に記載の復調装置。
(8)
前記パケットIDは、固定のID、又は前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットのPLP_IDが割り当てられる
前記(6)又は(7)に記載の復調装置。
(9)
前記時刻情報、前記第1のポインタ、及び前記第2のポインタは、それらの情報の有無を示すフラグに応じて配置される
前記(6)乃至(8)のいずれかに記載の復調装置。
(10)
前記分割パケットは、アダプテーションフィールドを含み、
前記アダプテーションフィールドは、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、及びPLPを識別するPLP_IDの少なくとも一方の情報を含む
前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の復調装置。
(11)
前記第1の伝送パケットは、複数のPLPにより伝送され、
PLPごとに得られる前記第1の伝送パケットのうち、特定の第1の伝送パケットには、前記第1の伝送パケットが属しているPLPを識別するPLP_IDが含まれる
前記(1)乃至(10)のいずれかに記載の復調装置。
(12)
前記第1の伝送パケットのうち、特定の第1の伝送パケットには、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報が含まれる
前記(1)乃至(11)のいずれかに記載の復調装置。
(13)
前記分割パケットにおいて、前記分割パケットのペイロードに、前記時刻情報を含む前記第1の伝送パケットが配置された場合には、ゼロパディング又は任意の固定系列の挿入がなされる
前記(12)に記載の復調装置。
(14)
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭には、PLPを識別するPLP_IDが付加される
前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の復調装置。
(15)
前記第1の伝送方式は、IP(Internet Protocol)伝送方式であって、
前記第1の伝送パケットは、ATSC(Advanced Television Systems Committee)3.0で規定されるALP(ATSC Link-Layer Protocol)パケットであり、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS(Transport Stream)方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットである
前記(1)乃至(14)のいずれかに記載の復調装置。
(16)
前記第2の伝送パケットのパケット長は、188バイトであり、
前記第1の伝送パケットは、188バイト単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダは、前記TSパケットのTSヘッダに対応する情報を含む
前記(15)に記載の復調装置。
(17)
復調装置のデータ処理方法において、
前記復調装置が、
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調し、
第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、所定のインターフェースを介して出力する
ステップを含むデータ処理方法。
(18)
所定のインターフェースを介して入力される分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される第1の伝送パケットを処理する処理部を備え、
前記第1の伝送パケットは、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットであって、放送信号から得られ、
前記分割パケットは、前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる
処理装置。
(19)
前記分割パケットのヘッダは、
前記分割パケットの先頭を検出するための同期バイト、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットのエラーの有無を示すエラーインジケータ、
前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、
前記ペイロードのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第1のポインタ、
PLPを識別するPLP_IDが切り替わったときの前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第2のポインタ、
及び前記分割パケットを識別するパケットID
のうち、1以上の情報を含む
前記(18)に記載の処理装置。
(20)
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置のうち、最初の先頭の位置は、前記ポインタが示す先頭の位置により特定され、2番目以降の先頭の位置は、前記ポインタが示す先頭の位置と、前記第1の伝送パケットのパケット長により特定される
前記(19)に記載の処理装置。
(21)
前記パケットIDは、固定のID、又は前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットのPLP_IDが割り当てられる
前記(19)又は(20)に記載の処理装置。
(22)
前記時刻情報、前記第1のポインタ、及び前記第2のポインタは、それらの情報の有無を示すフラグに応じて配置される
前記(19)乃至(21)のいずれかに記載の処理装置。
(23)
前記分割パケットは、アダプテーションフィールドを含み、
前記アダプテーションフィールドは、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、及びPLPを識別するPLP_IDの少なくとも一方の情報を含む
前記(18)乃至(22)のいずれかに記載の処理装置。
(24)
前記第1の伝送パケットは、複数のPLPにより伝送され、
PLPごとに得られる前記第1の伝送パケットのうち、特定の第1の伝送パケットには、前記第1の伝送パケットが属しているPLPを識別するPLP_IDが含まれる
前記(18)乃至(23)のいずれかに記載の処理装置。
(25)
前記第1の伝送パケットのうち、特定の第1の伝送パケットには、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報が含まれる
前記(18)乃至(24)のいずれかに記載の処理装置。
(26)
前記分割パケットにおいて、前記分割パケットのペイロードに、前記時刻情報を含む前記第1の伝送パケットが配置された場合には、ゼロパディング又は任意の固定系列の挿入がなされる
前記(25)に記載の処理装置。
(27)
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭には、PLPを識別するPLP_IDが付加される
前記(18)に記載の処理装置。
(28)
前記第1の伝送方式は、IP伝送方式であって、
前記第1の伝送パケットは、ATSC3.0で規定されるALPパケットであり、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットである
前記(18)乃至(27)のいずれかに記載の処理装置。
(29)
前記第2の伝送パケットのパケット長は、188バイトであり、
前記第1の伝送パケットは、188バイト単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダは、前記TSパケットのTSヘッダに対応する情報を含む
前記(28)に記載の処理装置。
(30)
処理装置のデータ処理方法において、
前記処理装置が、
所定のインターフェースを介して入力される分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される第1の伝送パケットを処理する
ステップを含み、
前記第1の伝送パケットは、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットであって、放送信号から得られ、
前記分割パケットは、前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる
データ処理方法。
(31)
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部と
を備え、
前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続され、
前記復調部は、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、
前記処理部は、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理する
受信装置。
(32)
前記復調部は、前記第1の伝送パケットを順次分割して、前記分割パケットのペイロードに順次配置する
前記(31)に記載の受信装置。
(33)
前記復調部は、前記第1の伝送パケットを順次分割して、前記分割パケットのペイロードに順次配置するとき、前記第1の伝送パケットの先頭と、前記分割パケットのペイロードの先頭とが一致するようにする
前記(31)に記載の受信装置。
(34)
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの境界となったとき、前記分割パケットの固定長に応じた残りの領域又は途中の領域に対し、ゼロパディング又は任意の固定系列の挿入が行われる
前記(33)に記載の受信装置。
(35)
前記分割パケットのうち、前記分割パケットのペイロードに、前記第1の伝送パケットの先頭を含むものに対してのみ、前記分割パケットのヘッダが付加される
前記(33)又は(34)に記載の受信装置。
(36)
前記分割パケットのヘッダは、
前記分割パケットの先頭を検出するための同期バイト、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットのエラーの有無を示すエラーインジケータ、
物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第1のポインタ、
PLPを識別するPLP_IDが切り替わったときの前記第1の伝送パケットの先頭の位置を示す第2のポインタ、
及び前記分割パケットを識別するパケットID
のうち、1以上の情報を含む
前記(31)乃至(35)のいずれかに記載の受信装置。
(37)
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭の位置のうち、最初の先頭の位置は、前記ポインタが示す先頭の位置により特定され、2番目以降の先頭の位置は、前記ポインタが示す先頭の位置と、前記第1の伝送パケットのパケット長により特定される
前記(36)に記載の受信装置。
(38)
前記パケットIDは、固定のID、又は前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットのPLP_IDが割り当てられる
前記(36)又は(37)に記載の受信装置。
(39)
前記時刻情報、前記第1のポインタ、及び前記第2のポインタは、それらの情報の有無を示すフラグに応じて配置される
前記(36)乃至(38)のいずれかに記載の受信装置。
(40)
前記分割パケットは、アダプテーションフィールドを含み、
前記アダプテーションフィールドは、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報、及びPLPを識別するPLP_IDの少なくとも一方の情報を含む
前記(31)乃至(39)のいずれかに記載の受信装置。
(41)
前記第1の伝送パケットは、複数のPLPにより伝送され、
PLPごとに得られる前記第1の伝送パケットのうち、特定の第1の伝送パケットには、前記第1の伝送パケットが属しているPLPを識別するPLP_IDが含まれる
前記(31)乃至(40)のいずれかに記載の受信装置。
(42)
前記第1の伝送パケットのうち、特定の第1の伝送パケットには、前記第1の伝送パケットを含む物理層フレームの特定の位置を示す時刻情報が含まれる
前記(31)乃至(41)のいずれかに記載の受信装置。
(43)
前記分割パケットにおいて、前記分割パケットのペイロードに、前記時刻情報を含む前記第1の伝送パケットが配置された場合には、ゼロパディング又は任意の固定系列の挿入がなされる
前記(42)に記載の受信装置。
(44)
前記分割パケットのペイロードに配置される前記第1の伝送パケットの先頭には、PLPを識別するPLP_IDが付加される
前記(31)乃至(35)のいずれかに記載の受信装置。
(45)
前記第1の伝送方式は、IP伝送方式であって、
前記第1の伝送パケットは、ATSC3.0で規定されるALPパケットであり、
前記第2の伝送方式は、MPEG2-TS方式であって、
前記第2の伝送パケットは、TSパケットである
前記(31)乃至(44)のいずれかに記載の受信装置。
(46)
前記第2の伝送パケットのパケット長は、188バイトであり、
前記第1の伝送パケットは、188バイト単位の前記分割パケットが得られるように分割され、
前記分割パケットのヘッダは、前記TSパケットのTSヘッダに対応する情報を含む
前記(45)に記載の受信装置。
(47)
前記復調部は、復調デバイスであり、
前記処理部は、システムオンチップ(SoC:System on Chip)である
前記(31)乃至(46)のいずれかに記載の受信装置。
(48)
放送信号から得られる第1の伝送パケットを復調する復調部と、
前記復調部により復調された前記第1の伝送パケットを処理する処理部と
を有し、
前記復調部と前記処理部とは、所定のインターフェースを介して接続される
受信装置のデータ処理方法において、
前記復調部が、第1の伝送方式で用いられる可変長のパケットである前記第1の伝送パケットを、第2の伝送方式で用いられる固定長のパケットである第2の伝送パケットに応じたパケット長に分割してペイロードに配置するとともに、前記ペイロードに対して前記第1の伝送パケットを復元するための情報を含むヘッダを付加することで得られる分割パケットを、前記処理部に出力し、
前記処理部が、前記復調部から入力される前記分割パケットのヘッダに含まれる情報に基づき、ペイロードに配置されたデータから復元される前記第1の伝送パケットを処理する
ステップを含むデータ処理方法。
【符号の説明】
【0319】
1 放送システム, 10 送信装置, 20 受信装置, 30 伝送路, 201 復調回路, 202 処理回路, 203 物理インターフェース, 211 復調部, 212 誤り訂正部, 213 I/F部, 221 メモリ, 222 デマックス, 223 メモリ, 224 SW処理部, 1000 コンピュータ, 1001 CPU
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25