(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-09
(45)【発行日】2022-12-19
(54)【発明の名称】淹出モジュールおよび飲料調製機
(51)【国際特許分類】
A47J 31/36 20060101AFI20221212BHJP
【FI】
A47J31/36 120
(21)【出願番号】P 2019563861
(86)(22)【出願日】2018-05-16
(86)【国際出願番号】 EP2018062648
(87)【国際公開番号】W WO2018210897
(87)【国際公開日】2018-11-22
【審査請求日】2021-04-26
(32)【優先日】2017-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】507163714
【氏名又は名称】チボ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ツビッカー,ドミニク
(72)【発明者】
【氏名】シュルタイス,クリスティアン
(72)【発明者】
【氏名】フェデラー,ヨハネス
【審査官】八木 敬太
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-537267(JP,A)
【文献】特表2009-537270(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0013279(US,A1)
【文献】特表2016-530914(JP,A)
【文献】国際公開第2014/114792(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/00-31/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポーションカプセルから淹出飲料を調製するための淹出モジュールであって、
・ハウジング(2)と、
・第1の淹出モジュールパーツ(3)と第2の淹出モジュールパーツ(4)とを備え、前記第2の淹出モジュールパーツ(4)は、前記ハウジングに対して、第1の淹出モジュールパーツ位置と第2の淹出モジュールパーツ位置との間で移動可能であり、前記第2の淹出モジュールパーツ位置では、淹出チャンバが形成され、前記淹出チャンバは、淹出手順により淹出位置に位置する前記ポーションカプセル(10)を少なくとも部分的に取り囲み、前記淹出モジュールは、淹出用流体を前記ポーションカプセル内に導入することによって淹出飲料を淹出し、これを前記ポーションカプセルから吐出するように構成され、前記淹出モジュールはさらに、
・手動で第1の操作要素位置から第2の操作要素位置にすることができる操作要素(6)と、
・前記操作要素(6)の移動を前記ハウジングに対する前記第2の淹出モジュールパーツの移動に伝達するための伝達機構とを備え、
前記伝達機構は、前記操作要素(6)によって回転可能な態様で前記ハウジング(2)に取り付けられたカムディスク(30)を備え、前記カムディスクは、第1のガイド面(34)を有し、
前記第2の淹出モジュールパーツは
、前記カムディスクが回転されることによって、前記ハウジングに対して固定される変位範囲に沿って、前記第1の淹出モジュールパーツ位置から前記第2の淹出モジュールパーツ位置に、該第2の淹出モジュールパーツに接続され前記第1のガイド面と係合するガイド要素によって変位可能であり、
前記第1のガイド面(34)は、前記第1のガイド面に沿って可変の伝達比を規定し、
前記第1のガイド面は、前記第2の淹出モジュールパーツが前記第1の淹出モジュールパーツ位置にあるときに前記ガイド要素が係合する第1セクションと、前記第2の淹出モジュールパーツが前記第1の淹出モジュールパーツ位置から前記第2の淹出モジュールパーツ位置に向かって移動した後に前記ガイド要素が係合する第2セクションとを少なくとも備え、
前記カムディスクの角運動は、前記ガイド要素が前記第1セクションと係合するとき、前記第2の淹出モジュールパーツを、第1セクション伝達比で前記第1の淹出モジュールパーツ位置から変位させ、続いて前記ガイド要素が前記第2セクションと係合するとき、前記第2の淹出モジュールパーツを、前記第1の淹出モジュールパーツ位置からさらに離れた位置に第2セクション伝達比で変位させ、
前記第2セクション伝達比は、前記第1セクション伝達比よりも小さい、淹出モジュール。
【請求項2】
前記操作要素(6)は、上から下への傾斜移動によって前記第1の操作要素位置から前記第2の操作要素位置にされ得る操作レバーであり、前記操作要素は前記第2の操作要素位置においてカプセル挿入口を閉じる、請求項1に記載の淹出モジュール。
【請求項3】
前記第2の淹出モジュールパーツ(4)は、直線的に平行移動する態様で前記ハウジングに対して移動可能であり、前記第1の淹出モジュールパーツ(3)は、前記ハウジングに対して固定される態様で組み付けられる、請求項1または2に記載の淹出モジュール。
【請求項4】
前記伝達比は、前記第1のガイド面(34)に沿って少なくとも2倍だけ変化する、請求項1~3のいずれか1項に記載の淹出モジュール。
【請求項5】
前記カムディスクは、第2のガイド面(35)をさらに規定し、前記第2のガイド面(35)によって、前記第2の淹出モジュールパーツは、前記ハウジングに対して固定される前記変位範囲に沿って、前記第2の淹出モジュールパーツ位置から前記第1の淹出モジュールパーツ位置に変位可能である、請求項1~4のいずれか1項に記載の淹出モジュール。
【請求項6】
前記第1のガイド面(34)および前記第2のガイド面(35)は、前記カムディスクにおける共通のガイド開口(33)の境界として設計される、請求項5に記載の淹出モジュール。
【請求項7】
前記第2の淹出モジュールパーツに接続され、前記ガイド開口(33)に係合するガイド要素を備える、請求項6に記載の淹出モジュール。
【請求項8】
前記第1のガイド面(34)および前記第2のガイド面(35)は平行ではない、請求項5~7のいずれか1項に記載の淹出モジュール。
【請求項9】
前記第2の淹出モジュールパーツは、直線的に平行移動する態様で、前記第1の淹出モジュールパーツ位置と前記第2の淹出モジュールパーツ位置との間で変位可能であり、前記ハウジングは、前記変位範囲を規定する対応する線形ハウジングガイドトラックを備える、請求項1~8のいずれか1項に記載の淹出モジュール。
【請求項10】
前記ガイド要素は、ガイドピン(41)として設計され、前記第2の淹出モジュールパーツ(4)に接続され、前記ガイドピンは、前記線形ハウジングガイドトラック(22)とも係合される、請求項9に記載の淹出モジュール。
【請求項11】
前記ガイドピンは、特に、前記線形ハウジングガイドトラック(22)に係合させるための第1の軸受(42)と、前記第1のガイド面(34)と係合させるための、前記第1の軸受(42)とは別の軸受とを備える、請求項10に記載の淹出モジュール。
【請求項12】
前記第2の淹出モジュールパーツの移動を減衰させるための減衰装置を備え、前記減衰装置は、前記第2の淹出モジュールパーツの位置および/または移動方向に応じて一定でない減衰特性を有するように構成される、請求項1~11のいずれか1項に記載の淹出モジュール。
【請求項13】
前記第1および第2の淹出モジュールパーツの各々は、接触部(51,53)を備え、前記接触部(51,53)は、互いに物理的に接触して、前記変位範囲の一部の範囲で互いにこすれ合うのみであり、および/または、前記接触部のうちの一方は、減衰要素(53)によって形成され、前記減衰要素(53)は、閉鎖移動と開放移動とで異なる程度まで他方の前記接触部(51)に押し付けられる、請求項12に記載の淹出モジュール。
【請求項14】
給水部、ポンプ(92)および水加熱手段(93)と、請求項1~13のいずれか1項に記載の淹出モジュールとを備える、飲料調製機。
【請求項15】
ポーションカプセルから淹出飲料を調製するための淹出モジュールであって、
・ハウジング(2)と、
・第1の淹出モジュールパーツ(3)と第2の淹出モジュールパーツ(4)とを備え、前記第2の淹出モジュールパーツ(4)は、前記ハウジングに対して、第1の淹出モジュールパーツ位置と第2の淹出モジュールパーツ位置との間で移動可能であり、前記第2の淹出モジュールパーツ位置では、淹出チャンバが形成され、前記淹出チャンバは、淹出手順により淹出位置に位置する前記ポーションカプセル(10)を少なくとも部分的に取り囲み、前記淹出モジュールは、淹出用流体を前記ポーションカプセル内に導入することによって淹出飲料を淹出し、これを前記ポーションカプセルから吐出するように構成され、前記淹出モジュールはさらに、
・手動で第1の操作要素位置から第2の操作要素位置にすることができる操作要素(6)と、
・前記操作要素(6)の移動を前記ハウジングに対する前記第2の淹出モジュールパーツの移動に伝達するための伝達機構とを備え、
前記伝達機構は、前記操作要素(6)によって回転可能な態様で前記ハウジング(2)に取り付けられたカムディスク(30)を備え、前記カムディスクは、第1のガイド面(34)を有し、前記第2の淹出モジュールパーツは、前記カムディスクが回転されることによって、前記ハウジングに対して固定される変位範囲に沿って、前記第1の淹出モジュールパーツ位置から前記第2の淹出モジュールパーツ位置に、前記第1のガイド面によって変位可能であり、前記第1のガイド面(34)は、前記第1のガイド面に沿って可変の伝達比を規定し、
前記カムディスクは、第2のガイド面(35)をさらに規定し、前記第2のガイド面(35)によって、前記第2の淹出モジュールパーツは、前記ハウジングに対して固定される前記変位範囲に沿って、前記第2の淹出モジュールパーツ位置から前記第1の淹出モジュールパーツ位置に変位可能であり、
前記第1のガイド面(34)および前記第2のガイド面(35)は平行ではない、淹出モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば挽いたコーヒーのようなカプセルに入れた抽出材料から飲料等を調製するための抽出装置に関する。特に、本発明は、抽出装置用の淹出モジュール、カプセル認識モジュール、ならびにそのような淹出モジュールおよび/またはカプセル認識モジュールを備えた飲料調製機に関する。
【背景技術】
【0002】
ポーションパッケージに存在する抽出材料から飲料などを調製するための抽出装置が、例えばコーヒーマシンまたはエスプレッソマシンとして公知である。多くの対応するシステムでは、ポーションパッケージはカプセルとして設計されており、その中において、抽出材料は例えば気密封止されている。抽出のために、カプセルは、例えば互いに対向する2つの側を穿孔される。第1の側に抽出流体‐一般的には湯‐が導入される。第2の側では、抽出生成物がカプセルから排出される。これはいわゆる淹出モジュールで起こる。そのようなモジュールは、カプセルが収容される淹出チャンバを含む。カプセルが挿入され、淹出チャンバが操作レバーによって手動で閉じられる淹出モジュールは、特に人気があり、カプセルは、淹出手順の後、淹出チャンバが再び開かれると、淹出チャンバから自動的に取り外され、カプセル容器に排出される。そのような自動カプセル排出を伴う淹出モジュールは、一般に、水平淹出モジュールとして設計されており、すなわち、カプセルは上から挿入され、淹出チャンバは2つの淹出チャンバパーツの水平方向の相対移動で閉じられ、淹出用流体は実質的に水平に流れ、カプセル容器は淹出チャンバの下に形成される。
【0003】
淹出チャンバを閉じるとき、また再び開くときに加えられる力は一定ではない。手動で閉じることができる淹出モジュールの場合、このことは、レバー比および伝達比に関して妥協点を見つけなければならないという欠点を生じさせる。一方では(例えばカプセルを穿孔するときのように)強い力が必要である場合にも容易に作動させることができるが他方では概してそれほど小さくない抵抗が生じるようにレバー比および伝達比を設定/調節することは不可能である。機械的抵抗が小さすぎると、ユーザにいかなるフィードバックも与えられず、触覚的に心地よいと知覚されることもない。さらに、ユーザは、機械的抵抗の急増または急降下を不快な衝撃として知覚するため、装置は、質の悪い態様で動作することになる。
【0004】
このような理由から、可変伝達比を有する閉鎖機構を備えた淹出装置がEP 1 859 713において提案されている。しかし、この機構は複雑であり、柔軟性が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、先行技術の欠点を克服して、淹出チャンバの閉鎖が手動で行われるが、それにもかかわらず、閉鎖動作が機能的および触覚的に満足のいくものであり、特に構造が複雑になりすぎることなく、かつ、それほど多くの個々の部品を必要とすることのない、淹出飲料を調製するための淹出モジュールおよび飲料調製機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、ポーションカプセルから淹出飲料を調製するための淹出モジュールが提供され、上記淹出モジュールは、
・ハウジングと、
・第1の淹出モジュールパーツと第2の淹出モジュールパーツとを備え、第2の淹出モジュールパーツは、ハウジングに対して、第1の淹出モジュールパーツ位置(開放された淹出モジュール)と第2の淹出モジュールパーツ位置(閉鎖された淹出モジュール)との間で移動可能であり、第2の淹出モジュールパーツ位置では、第1の淹出モジュールパーツおよび第2の淹出モジュールパーツによって淹出チャンバが形成され、上記淹出チャンバは、淹出手順により淹出位置に位置するポーションカプセルを少なくとも部分的に取り囲み、淹出モジュールは、淹出用流体をカプセル内に導入することによって淹出飲料を淹出し、これをカプセルから吐出するように構成され、上記淹出モジュールはさらに、
・手動で第1の操作要素位置から第2の操作要素位置にすることができる操作要素と、
・操作要素の移動をハウジングに対する第2の淹出モジュールパーツの移動に伝達するための伝達機構とを備える。
【0007】
伝達機構は、回転可能にハウジングに取り付けられたカムディスクを備え、このカムディスクは、第1のガイド面を有し、第2の淹出モジュールパーツは、第1の操作要素位置から第2の操作要素位置への操作要素の移動によってカムディスクが回転されることによって、ハウジングに対して固定される変位範囲に沿って、第1の淹出モジュールパーツ位置から第2の淹出モジュールパーツ位置に、第1のガイド面によって変位可能である。淹出モジュールは、第1のガイド面が、第1のガイド面に沿って可変の伝達比を規定することを特徴とする。
【0008】
ここでは、伝達比は大きく変化する。実施形態例において、それは、最大値と最小値とが少なくとも2倍、しばしば少なくとも4倍、6倍、8倍、10倍またはそれ以上異なっている。
【0009】
以下、第1の位置から第2の位置への第2の淹出モジュールパーツの移動は「閉鎖移動」とも表記され、逆の移動は「開放移動」とも表記される。
【0010】
ここで、伝達比が意味するものは、一方で第2の淹出モジュールパーツによってカバーされる経路と他方でカムディスクによってカバーされる角移動との間の比率である。ガイド面に沿った特定の位置における伝達比は、カムディスクの回転軸に対する変位範囲の位置および向き、ならびに、位置が変位範囲に位置合わせされるようにカムディスクが位置合わせされたときの、この位置における、一方で変位パーツと他方でガイド面との間の角度によって規定される。
【0011】
特に、伝達比は、閉鎖力が大きい場合の方が閉鎖力が小さい場合よりも小さくなるように選択されてもよい。これによって、ユーザにとっての閉鎖力のコースが少なくとも部分的に補償され、ユーザは、閉鎖移動に対する機械的抵抗が、先行技術から公知であるものよりも均一であると感じることになる。
【0012】
特に、第1の位置から離れるように延在するガイド面の第1のセクションにおける伝達比は、第2の位置の方へのガイド面の第2のセクションにおける伝達比よりも大きくてもよい。そして、機械的抵抗が単に摩擦によってもたらされるために小さい変位範囲の冒頭では、淹出モジュールパーツの移動が急速に進むが、カプセルを穿孔する必要がある変位範囲の終盤に近づくにつれてより大きな力が加えられ得る。
【0013】
特別な実施形態において、第1のガイド面は、少なくとも3つのセクションを備え、第1の位置から開始する第1のセクションでは伝達比は第1の領域にあり、第2のセクションでは伝達比は第2の領域にあり、第2の位置の方の第3のセクションでは伝達比は第3の領域にある。ここでは、第1の領域における伝達比の値は、第2および第3の領域における値よりも大きく、第2の領域における値は、第3の領域における値よりも大きい。例えば、第1のセクションに対応する経路は、第2および第3のセクションのためのそれぞれの経路よりも変位範囲に沿って大きな広がりを有し、例えば第2および第3のセクションの影響を受ける経路よりも大きな広がりを有する。
【0014】
ここでは、第1のセクションは、カプセルの方への第2の淹出モジュールパーツの移動を生じさせるように選択され、淹出チャンバの形状に適合されてもよい。第2のセクションは、カプセルをシールに挿入したとき、および/または、穿孔要素によってカプセルを穿孔したときに第2の淹出モジュールパーツの移動を生じさせるように選択される。そして、第3のセクションは、中程度の力が必要である閉鎖手順の最後の局面において第2の淹出モジュールパーツの移動を生じさせるように選択される。国際公開第2015/048914号に教示されているような、ガイド手段によって形成されるトラックから別のトラックへのカプセル鍔の移動は、大きな力を必要とし得て、この移動に対応するセクション、例えば第2のセクションまたは第3のセクション、は特に小さな伝達比を有し得る。
【0015】
第1のガイド面とは別に、カムディスクは第2のガイド面も規定してもよく、この第2のガイド面によって、第2の淹出モジュールパーツは、ハウジングに対して固定される変位範囲に沿って、第2の淹出モジュールパーツ位置から第1の淹出モジュールパーツ位置に変位可能である。
【0016】
第1および第2のガイド面は、カムディスクにおけるガイド開口(このような開口は連続孔または凹部であってもよい)の境界として設計されてもよい。第2の淹出モジュールパーツに接続された例えばピンのようなガイド要素は、例えばこれに一体に形成されることによって、またはこれによって案内されることによって、このガイド開口に係合する。
【0017】
第2のガイド面は、第1のガイド面に平行でなくてもよい。すなわち、伝達比が、閉鎖移動と開放移動とで第2の淹出モジュールパーツの特定の位置において等しく大きい必要はない。
【0018】
第1および第2のガイド面が共通のガイド開口の境界である場合、ガイド開口の幅(局所移動方向の方向における距離)は、ガイド要素の直径よりも大きくてもよい。すなわち、状態に応じて、ガイド要素はせいぜい2つのガイド面のうちの一方に接触するだけであり、両方のガイド面に接触することはない。
【0019】
特に、第2のガイド面は、それに沿って、例えばセクションにおいても、および例えば実質的にも、可変伝達比が規定されるように延在してもよく、最大伝達比と最小伝達比との間の倍数は、少なくとも2倍、または少なくとも4倍、6倍、8倍、10倍もしくはそれ以上である。
【0020】
第2の淹出モジュールパーツは、例えば直線的に平行移動する態様、特に水平の態様でハウジングに対して移動可能であり、すなわち、変位範囲は特に直線的および水平である。第1の淹出モジュールパーツは、ハウジングに対して固定される態様で組み付けられてもよい。しかし、第1のモジュールパーツも移動可能であり、例えば第2の淹出モジュールパーツの移動とは逆の移動を行うことも排除するものではない。
【0021】
ハウジングに対して固定される変位範囲は、例えば、第2の淹出モジュールパーツに接続されたガイド要素、例えばガイドピンが係合するハウジングのガイドトラック、例えばガイド溝によって規定されてもよい。このようなガイド要素もガイド面と相互作用してもよく、ガイド要素のあるセクションはガイドトラックに係合し、別のセクションはガイド面と相互作用する。この目的のために、このようなガイド要素は、任意に、互いに切り離された2つの軸受を備えてもよく、これら2つの軸受のうちの第1の軸受はガイドトラックと係合し、第2の軸受はガイド面と係合する。
【0022】
特に、第2の淹出モジュールパーツは注入器であってもよく、この注入器によってポーションカプセルが穿孔され、注入器から例えば淹出用流体としての湯がポーションカプセル内に導入される。第1の淹出モジュールパーツは、カプセルから抽出生成物を導くための吐出装置を形成し得る。この目的のために、それは、例えばカプセルの抽出側穿孔のための抽出側穿孔要素または他の構造を備え、上記穿孔要素は、抽出側のカプセルを開ける。逆も考えられる。すなわち、第1の淹出モジュールパーツが注入器を形成してもよく、第2の淹出モジュールパーツが吐出装置を形成してもよい。
【0023】
特に、操作要素は、上から下への傾斜移動によって第1の位置から第2の位置にされ得る操作レバーであってもよい。第2の位置では、例えば、操作レバーは、飲料調製機、例えば淹出モジュールのハウジングによって形成されるカプセル挿入口を閉じる。
【0024】
実施形態において、淹出モジュールは、第2の淹出モジュールパーツの移動を減衰させるための減衰装置をさらに備える。淹出モジュールの閉鎖および開放移動を減衰させるための減衰装置は、例えばEP 2 485 629から既に公知である。これは、開放の瞬間にばね駆動装置と組み合わせられて、特に開放移動の終盤に止め具に対する激しすぎる当接が起こることを防ぐのに役立つ。減衰装置は、慣性および摩擦を介して、また摩擦のみを介して、油圧、空気制動、磁気などによって機能することができ、概して閉鎖および開放移動を均一に減衰させる。
【0025】
本発明の実施形態において、減衰装置は、位置および/または移動方向に応じて一定でない減衰特性を有するように設計される。例えば、それは、変位範囲の一部の範囲に沿ってのみ、および/または、閉鎖移動中のみもしくは開放移動中のみ減衰を行うように設計されてもよい。
【0026】
特に、減衰装置は、互いに対して移動させられる淹出モジュールの2つのパーツ、例えばカムディスクおよびハウジングまたは第2の淹出モジュールパーツおよびハウジング、によって形成されてもよく、各々は、互いに物理的に接触して、変位範囲の一部の範囲で互いにこすれ合うのみである接触部を有する。補足的または代替的に、接触部のうちの一方は減衰要素によって形成されると想定することができ、この減衰要素は、閉鎖移動と開放移動とで異なる程度まで他方の接触部に押し付けられ、特に開放移動または閉鎖移動では全くそのようなことはない。
【0027】
実施形態において、減衰要素は、例えば淹出モジュールのそれぞれのパーツの受け部に可動に受けられる弾性要素として設計されてもよく、閉鎖移動中、それは他方の接触部に押し付けられる一方、開放移動中、それは他方の接触部から離れるように回避し得るが、逆の場合も考えられる。
【0028】
本発明は、上述したタイプの淹出モジュールを有する飲料調製機にも関する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態例について説明する。図面において、同じ参照符号は同一であるかまたは類似の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】開放状態における淹出モジュールの図である。
【
図2】閉鎖状態における淹出モジュールの図である。
【
図5】閉鎖手順中の淹出モジュールの略断面図である。
【
図6】開放手順中の淹出モジュールの略断面図である。
【
図7】さまざまな局面中の、減衰装置を見やすくした淹出モジュールの詳細断面図である。
【
図8】さまざまな局面中の、減衰装置を見やすくした淹出モジュールの詳細断面図である。
【
図9】さまざまな局面中の、減衰装置を見やすくした淹出モジュールの詳細断面図である。
【
図10】本発明によるコーヒーマシンの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1~
図3による淹出モジュール1は、淹出モジュールハウジング2を含む。互いに対して移動可能な2つの淹出モジュールパーツ、具体的には、吐出装置3および注入器4が、淹出モジュールハウジング2内において案内される。ここで、ハウジングは、2つのハウジングサイドパーツ21を含む。
【0031】
注入器4は、少なくとも部分的に抽出材料(例えば、挽いたコーヒー)を充填されたポーションカプセルを穿孔するための穿孔要素を含む。注入器4は、流体、例えば湯を、穿孔要素を通して、またはこれらを通り過ぎて、穿孔されたカプセル内に導入するように構成され、湯は給水部(図示せず)を介して供給され、それは例えば可撓性のチューブを含み得る。
【0032】
ここに記載の実施形態例では、吐出装置3は、穿孔要素、特に抽出側の穿孔先端も有する。これらは、例えば、国際公開第2015/039258号または国際公開第2010/118544号に記載されているように設計することができ、または別の設計を有することができ、例えば、格子状構造を伴う、穿孔先端以外の原理の適用も可能である。
【0033】
それ自体公知であるように、淹出飲料の調製のために、カプセルが吐出装置3と注入器4との間に配置され、カプセルを含む淹出チャンバがそれらの間に形成されるようにそれらは互いに向かって動かされる。湯は加圧下で注入器を通してカプセルに供給され、抽出生成物は吐出装置3を通って飲料出口13を介して流れて、例えばその下に配置された飲料容器に入る。
【0034】
ここに記載の実施形態例における、第1の淹出モジュールパーツ(吐出装置)に対する第2の淹出モジュールパーツ(注入器)の相対的移動は、吐出装置3がハウジングに固定される態様で組み付けられ、一方、注入器4は水平軸に沿って移動可能であることにより、達成される。
【0035】
淹出飲料の調製の前に、ユーザは、ハウジングの上側に配置されたカプセル挿入口を介してカプセルを挿入し、このカプセルは、淹出チャンバが閉じられるまで、例えば国際公開第2015/048914号に記載の好適な手段によって、このために想定された高さに保持される。このような淹出チャンバへのカプセルの挿入は、直接的な態様で行うことができ、または国際公開第2016/087190号に記載されているように、例えばカプセル認識の目的でカプセルが最初に淹出チャンバの上方の位置に保持されることによって間接的な態様で行うことができる。
【0036】
淹出チャンバを閉じる目的でのユーザによる操作のために、淹出モジュールは操作レバー6を含み、この操作レバーは、2つのカムディスク30で構成されるカムディスク構造に固定的に締結されている。カムディスクの各々は、回動軸31を中心としてハウジングに対して回動可能に取り付けられており、回動軸31は、いずれの場合にも、それぞれのハウジングサイドパーツ21およびそれぞれのカムディスク30におけるボア32内に配置されている。2つのカムディスク30は、カムディスク構造にさらなる安定性を付与するために、第1および第2の任意の安定化ピン45,46を介して互いに接続されている。カムディスク構造の回動移動で第1のガイドピン45を緩やかに移動または案内移動させることができる第2のハウジングガイドトラック25が、いずれの場合にも、第1のガイドピン45のために2つのハウジングサイドパーツに配置されている。
【0037】
さらに、いずれの場合にも、ハウジングに対して固定される変位範囲を規定する第1の水平ハウジングガイドトラック22が、ハウジングサイドパーツ21に形成されている。第2の淹出モジュールパーツ4に固定的に接続されるガイドピン41は、いずれの場合にも、ハウジングガイドトラック22を通って、カムディスク30のガイド開口33に係合する。
【0038】
この目的のために、ここでは、ガイドピンは、両側に、第1の平面軸受42と、回転の点でこれから切り離された第2の平面軸受43とを含む。第1の平面軸受42は、ハウジングガイドトラック22と係合される一方、第2の平面軸受43は、対応するガイド開口33内に突き出ている。
【0039】
ガイド開口によって形成されるガイド面のために、操作レバー6を作動させたときのカムディスク30の回動移動は、ハウジングガイドトラック22によって規定される変位範囲に沿って第2の淹出モジュールパーツ4の変位移動に変換される。
【0040】
図4が特に示しているように、ガイド開口33は、その形状のために、第1のガイド面34と、これと平行でない第2のガイド面35とを形成し、これらのガイド面は、閉鎖移動および/または開放移動により淹出モジュールパーツの変位を生じさせる。一定でない伝達比は、これらのガイド面が、アルキメデススパイラルとは異なって中点としてのボア32とともに延在する経路を示すことによってもたらされる。
【0041】
記載の実施形態例において、第1のガイド面34は、比較的大きな伝達比を有する第1のセクション34.1を含む。第2のセクション34.2では、非常に小さな伝達比が規定されるため、ユーザは、例えばカプセルを穿孔するときおよび/またはカプセル鍔を一方のトラックから他方のトラックに移動させるときにそれほど多くの力を必要としない。第3のセクション34.3では、伝達比は中程度である。変位範囲の対応する第3の領域において、例えば穿孔先端はカプセルに完全に挿入され、場合によっては、カプセルは淹出モジュールパーツ間でわずかに圧縮されるため、中程度の力が必要である。第2のセクションと第3のセクションとの間の小さな伝達比から中程度の伝達比への移行(ユーザが感じることができる変位範囲当たりの抵抗が再び増加する)は、国際公開第2015/048914号に記載されているような一方のトラックから他方のトラックへのカプセル鍔のジャンプ後の突然の回避を防止し、このような突然の回避は、ユーザによって衝撃として知覚され、衝撃のような負荷のために淹出モジュールの耐用年数に悪影響を及ぼし得る。
【0042】
例示のために、一実施形態では、第1のセクションにおける伝達比は、0.6mm/°~2.5mm/°であり(伝達比は、それぞれのセクション内で一定でなくてもよく、実際に変化し得る)、第2のセクションでは0.1mm/°~0.2mm/°であり、第3のセクションでは0.2mm/°~0.4mm/°である。例えば、第1のセクションによって、第2の淹出モジュールは、約30°のレバー移動の範囲内で約25mmだけ前方に押され、第2のセクションでは15°のレバー移動の範囲内で2~3mmだけ前方に押され、第3のセクションでは40°のレバー移動の範囲内で10~12mmだけ前方に押される。当然のことながら、大きく異なる数値も可能であり、最適値は、具体的な形状、選択された材料、および場合によっては減衰装置によって決まる。いずれにせよ、経路に沿ったさまざまな伝達比間の差は相当である。
【0043】
逆の経路のための第2のガイド面35も同様に3つのセクションを含む。中程度の伝達比を有する第1のセクション35.1は、淹出チャンバの最初の開放およびカプセルを取り外すプロセスにおける第1のステップに役立つ。第2のセクション35.2では、伝達比は小さい。なぜなら、例えば変形の最中にカプセルをさらに引っ張り出すために大きな力が必要であることにより、その後カプセルが下方に落下し得るからである。第3のセクション35.3では、伝達比が大きいので、機械的抵抗が小さい場合に淹出チャンバを十分な程度まで開けるのに必要な操作要素の経路はそれほど大きくない。
【0044】
第2のガイド面によってカバーされ、もたらされる伝達比および経路は、第1のガイド面の値におおよそ対応し得て、第1のガイド面の第3のセクションは、第2のガイド面の第1のセクションに対応し、第2のセクションは、互いに対応し、第1のガイド面の第1のセクションは、第2のガイド面の第3のセクションに対応する。
【0045】
淹出チャンバの一例は、国際公開第2015/048914号に記載されており、この淹出チャンバでは、淹出チャンバを閉じるときおよび淹出チャンバを再び開くときに、カプセルは、さまざまな局面においてさまざまな機械的負荷を受けるため、それぞれ大きな閉鎖および開放力が加えられる。しかし、本発明は、閉鎖および/または開放時に加えられる力が経路全体にわたって一定ではない国際公開第2015/048914号に記載のタイプの淹出チャンバに限定されるものではない。
【0046】
特別な任意の特徴も同様に
図4に示されている。カムディスク33のガイド開口33は、その内端に向かって端部セクションを形成し、この端部セクションにおいて、第1のガイド面34は、肩部37を介して、わずかにアンダーカットされた部分に合流する。これにより構造のクランピングが生じ、すなわち、淹出時に、淹出チャンバ内で生成される内圧により外向きの力が第2の淹出チャンバパーツに作用すると、これはガイドピンによるカムディスクへの力の導入38を生じさせ、この力は、開放移動を妨げるアンダーカットによるものであり、したがって、力の導入38を表すブロック矢印によって示されるようにガイドピンがアンダーカット端部セクションに押し込まれる。したがって、この文脈において、設計は自動ロック式である。
【0047】
図5は、閉鎖移動での淹出モジュールの断面図であり、ガイドピンは、カムディスク30が時計回り方向に回動されたときに第1のガイド面に当接することにより、第1のハウジングガイドトラック22内で
図5中の右側に変位される。記載の実施形態における伝達比は、一方ではガイドピン41との接触位置におけるガイド面33に対する接線Tの角度によって決定され、他方ではハウジングガイドトラック22、記載の例では水平面によって規定される移動方向によって決定される。この角度が浅くなればなるほど、伝達比が大きくなる。ここに記載の実施形態例とは異なって、移動方向が(ボア32によって規定される)回転軸に対して径方向に延在していない場合に、伝達比とガイド面のコースとの間の関係がより複雑になる。
【0048】
図6は、反時計回り方向にカムディスクを回動させることによる開放移動での対応する図である。
【0049】
減衰装置も
図5および
図6に示されており、この減衰装置は、減衰要素52およびこれと相互作用する摺動面によって形成される。この例において、減衰要素は、ここではカムディスクに存在しており、ハウジングに対して固定される態様で配置される摺動面は、例えばハウジングによって形成されるか、またはハウジングに対して固定される態様で配置される要素に形成される。しかし、逆の場合もあり得る。概して、ここに記載の原理に従った減衰装置は、2つのパーツを必要とし、これら2つのパーツは、開放手順および閉鎖手順中に互いに対して移動させられ、これら2つのパーツ間では、閉鎖経路の一部および/または場合によっては開放経路の一部にも摩擦が生じ得る。
【0050】
図7~
図9は、さまざまな段階における減衰要素52および摺動面51を有する淹出モジュールの詳細を示す。
【0051】
減衰要素は、弾性要素、ここではガイド部58の周囲に延在する減衰リング53を含む。減衰リングは、このために設けられた受け部54内に配置され、この中で部分的に可動である。
【0052】
図7は、閉鎖手順中の状況を示し、特に閉鎖手順の終了局面の直前、例えば特に強い力が第2の淹出チャンバパーツに作用するときに、カムディスク30が移動方向60の方向にハウジングまで移動させられる(
図5参照)。減衰リングは、ハウジングに対して固定されたパーツとの物理的接触なしに受け部54内に緩く位置しているため、減衰はない。
【0053】
その直後、したがって閉鎖手順の終盤に近づくにつれて起こる状況が
図8に示されている。減衰リング53は、摺動面51に当接し、カムディスクの前方移動(移動方向60)により狭窄部55に押し込まれ、この狭窄部55は、受け部と摺動面51との間に生じ、減衰リングが定義下の空間のみを内部に有するように寸法決めされる。このような理由から、減衰リングは、その弾性および前方移動結果に対抗する摩擦抵抗のために摺動面51に押圧される。記載の実施形態例では、この摩擦抵抗は、さらなる前方移動中に徐々に減少する。なぜなら、摺動面51は、移動方向に対して完全に平行に延在しているのではなく、わずかに面取りされた態様で、したがって後退する態様で設計されているからである。
【0054】
開放移動(
図9、移動方向60)中は、摺動面51と減衰リング53との間の摩擦が開始すると、これは狭窄部55に押し込まれず、ここから減衰リング53が空間を有する領域に変形なしに回避することが可能になる。このような理由から、減衰リング53と摺動面51との間の摩擦は最小限に過ぎず、すなわち開放移動は妨げられない。
【0055】
閉鎖移動中に減衰リング53が摺動面51に近づいていく間は狭窄部55の外側に位置する場合には、減衰リングの固有弾性および減衰リングと摺動面51との接触とともに、任意の傾斜面56が、
図8に示される局面中に減衰リングがこれに押し込まれることを確実にする。
【0056】
減衰リングの代わりに、別の例えば弾性減衰要素、例えば弾性リップも使用することができる。減衰要素は、好ましくは、摺動面と接触したときに摺動面に対する移動によって一方の方向に変形されて摺動面に対して弾性力を加え、この力が変形を抑制する一方、他方の方向への移動ではそれは回避し得て、本質的に力が及ばない態様で摺動面に沿って摺動し得るように配置され、設計される。弾性リップを考えると、これは、リップが摺動面に対して垂直ではなく摺動面に対して直角でない角度であることによって達成される。
【0057】
淹出モジュール1を有する、ポーションカプセル10から淹出飲料を調製するための本発明による機械、ここでは具体的にコーヒーマシンが、
図10に概略的に示されている。淹出モジュールとは別に、それは水タンク91、淹出用水を注入器4に供給するためのポンプ92、および水加熱装置93(例えば連続加熱器)を含む。さらに、淹出プロセス後にカプセル1が落下するかまたは移送されるカプセル容器95が、淹出モジュールの下方に配置されている。参照符号98はコーヒーカップを示す。
【符号の説明】
【0058】
1 淹出モジュール
2 淹出モジュールハウジング
3 吐出装置
4 注入器
6 操作レバー
13 飲料流出部
21 ハウジングサイドパーツ
22 第1のハウジングガイドトラック
25 第2のハウジングガイドトラック
30 カムディスク
31 回動軸
32 回動軸のためのボア
33 ガイド開口
34 第1のガイド面
34.1 第1のセクション
34.2 第2のセクション
34.3 第3のセクション
35 第2のガイド面
35.1 第1のセクション
35.2 第2のセクション
35.3 第3のセクション
36 端部セクション
37 肩部
38 淹出時の力の導入
41 ガイドピン
42 第1の平面軸受
43 第2の平面軸受
45 第1の安定化ピン
46 第2の安定化ピン
51 摺動面
52 減衰要素
53 減衰リング
54 受け部
55 狭窄部
56 傾斜面
58 ガイド部
60 移動方向
91 水タンク
92 ポンプ
93 水加熱装置
95 カプセル容器
98 コーヒーカップ