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特許7191960無線周波数チャネル接続検出方法および無線周波数チャネル接続検出装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-09
(45)【発行日】2022-12-19
(54)【発明の名称】無線周波数チャネル接続検出方法および無線周波数チャネル接続検出装置
(51)【国際特許分類】
   H04B 17/00 20150101AFI20221212BHJP
【FI】
H04B17/00
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2020535188
(86)(22)【出願日】2017-12-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2017120136
(87)【国際公開番号】W WO2019127470
(87)【国際公開日】2019-07-04
【審査請求日】2020-07-29
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レン、シュン
(72)【発明者】
【氏名】ミン、ジアン
(72)【発明者】
【氏名】フェン、ユン
【審査官】対馬 英明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0327087(US,A1)
【文献】国際公開第2017/000552(WO,A1)
【文献】特開2017-169173(JP,A)
【文献】特開2009-272968(JP,A)
【文献】特開2008-098982(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 1/60
H04B 3/46-3/493
H04B 17/00-17/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の無線周波数ユニットが、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、基準無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つを用いることにより送信される1または複数の無線信号を受信する段階であって、Nは、2よりも大きいかまたはそれに等しい整数である、受信する段階と、
各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される前記1または複数の無線信号に基づいて、前記N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つと前記N個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係を判断する段階と、
前記N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの前記少なくとも1つと前記N個の基準無線周波数チャネルのうちの前記少なくとも1つとの間の前記接続関係、及び前記N個の基準無線周波数チャネルのうちの前記少なくとも1つとN個のアンテナのうちの少なくとも1つとの間の接続関係に基づいて、前記N個の検出対象無線周波数チャネルと前記N個のアンテナとの間の接続関係を判断する段階であって、前記N個の検出対象無線周波数チャネルのうちのいずれか1つと、前記N個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとが、コンバイナ装置を用いることにより前記N個のアンテナのうちの1つに接続されており、前記N個の検出対象無線周波数チャネルは、異なる基準無線周波数チャネルおよび異なるアンテナに接続されている、判断する段階と
を備える無線周波数チャネル接続検出方法。
【請求項2】
前記N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより無線信号を順次送信する段階
をさらに備え、
第1の無線周波数ユニットが、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、基準無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つを用いることにより送信される1または複数の無線信号を受信する前記段階は、
前記第1の無線周波数ユニットが、前記N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、前記N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより送信される前記無線信号を順次受信する段階
を有する、
請求項1に記載の無線周波数チャネル接続検出方法。
【請求項3】
各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される前記1または複数の無線信号に基づいて、前記N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する前記段階は、
前記基準無線周波数チャネルを用いることにより送信され、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される無線信号の信号強度に基づいて、前記N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの1つと前記N個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとの間の接続関係を判断する段階であって、受信される無線信号が最も強い信号強度を有する検出対象無線周波数チャネルが、前記基準無線周波数チャネルに接続され、前記検出対象無線周波数チャネルは、前記基準無線周波数チャネルに接続されたアンテナに接続される、判断する段階
を有する、
請求項2に記載の無線周波数チャネル接続検出方法。
【請求項4】
前記N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより無線信号を同時に送信する段階であって、前記N個の基準無線周波数チャネルのうちのいずれか1つを用いることにより送信される無線信号の特徴が、前記N個の基準無線周波数チャネルのうちの別の1つを用いることにより送信される無線信号の特徴とは異なる、送信する段階
をさらに備え、
第1の無線周波数ユニットが、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、基準無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つを用いることにより送信される1または複数の無線信号を受信する前記段階は、
前記第1の無線周波数ユニットが、前記N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、前記N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより同時に送信される前記無線信号を受信する段階
を有する、
請求項1に記載の無線周波数チャネル接続検出方法。
【請求項5】
各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される前記1または複数の無線信号に基づいて、前記N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する前記段階は、
各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される前記1または複数の無線信号のうち同じ特徴を有する無線信号の信号強度に基づいて、前記N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの1つと前記N個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとの間の接続関係を判断する段階であって、検出対象無線周波数チャネルであって、前記検出対象無線周波数チャネルを用いることにより、前記同じ特徴を有する前記無線信号のうち最も強い信号強度を有する無線信号が受信される、検出対象無線周波数チャネルが、前記基準無線周波数チャネルに接続され、前記検出対象無線周波数チャネルは、前記基準無線周波数チャネルに接続されたアンテナに接続される、判断する段階
を有する、
請求項4に記載の無線周波数チャネル接続検出方法。
【請求項6】
第1の無線周波数ユニットが、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、基準無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つを用いることにより送信される1または複数の無線信号を受信する前記段階の後に、
前記第1の無線周波数ユニットが、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される前記1または複数の無線信号を、前記第1の無線周波数ユニットに接続されたベースバンドユニットへ送信する段階
をさらに備え、
各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される前記1または複数の無線信号に基づいて、前記N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する前記段階は、
前記ベースバンドユニットが、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される前記1または複数の無線信号に基づいて、前記N個の検出対象無線周波数チャネルと前記N個のアンテナとの間の前記接続関係を判断する段階
を有する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の無線周波数チャネル接続検出方法。
【請求項7】
前記基準無線周波数ユニットは、アクティブ無線周波数ユニットであり、前記第1の無線周波数ユニットは、パッシブ無線周波数ユニットであり、または、
前記基準無線周波数ユニットおよび前記第1の無線周波数ユニットの両方がパッシブ無線周波数ユニットである、
請求項1から6のいずれか一項に記載の無線周波数チャネル接続検出方法。
【請求項8】
前記基準無線周波数ユニットと前記第1の無線周波数ユニットとは、同じベースバンドユニットに接続される、
請求項1から7のいずれか一項に記載の無線周波数チャネル接続検出方法。
【請求項9】
第1の無線周波数ユニットであって、N個の検出対象無線周波数チャネルを有し、前記N個の検出対象無線周波数チャネルのうちのいずれか1つと、N個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとが、コンバイナ装置を用いることによりN個のアンテナのうちの1つに接続され、前記N個の検出対象無線周波数チャネルは、異なる基準無線周波数チャネルおよび異なるアンテナに接続され、Nは、2よりも大きいかまたはそれに等しい整数であり、前記N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々は、前記N個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つを用いることにより送信される無線信号を受信するように構成される、第1の無線周波数ユニット
を備え、
プロセッサであって、前記N個の検出対象無線周波数チャネルに接続され、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される前記無線信号に基づいて、前記N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つと前記N個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係を判断し、
前記N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの前記少なくとも1つと前記N個の基準無線周波数チャネルのうちの前記少なくとも1つとの間の前記接続関係、及び前記N個の基準無線周波数チャネルのうちの前記少なくとも1つと前記N個のアンテナのうちの少なくとも1つとの間の接続関係に基づいて、前記N個の検出対象無線周波数チャネルと前記N個のアンテナとの間の接続関係を判断するように構成される、プロセッサ
をさらに備える無線周波数チャネル接続検出装置。
【請求項10】
基準無線周波数ユニットであって、前記N個の基準無線周波数チャネルを有し、
前記N個の基準無線周波数チャネルは、無線信号を順次送信するように構成され、
前記N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々はさらに、前記N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより送信される前記無線信号を順次受信するように構成される、
基準無線周波数ユニット
をさらに備える、請求項9に記載の無線周波数チャネル接続検出装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記基準無線周波数チャネルを用いることにより送信され、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される無線信号の信号強度に基づいて、前記N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの1つと前記N個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとの間の接続関係を判断するように構成され、
受信される無線信号が最も強い信号強度を有する検出対象無線周波数チャネルが、前記基準無線周波数チャネルに接続され、前記検出対象無線周波数チャネルは、前記基準無線周波数チャネルに接続されたアンテナに接続される、
請求項10に記載の無線周波数チャネル接続検出装置。
【請求項12】
基準無線周波数ユニットであって、前記N個の基準無線周波数チャネルを有し、
前記N個の基準無線周波数チャネルは、無線信号を同時に送信するように構成され、前記N個の基準無線周波数チャネルのうちのいずれか1つを用いることにより送信される無線信号の特徴が、前記N個の基準無線周波数チャネルのうちの別の1つを用いることにより送信される無線信号の特徴とは異なり、
前記N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々は、前記N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより同時に送信される前記無線信号を受信するように構成される、
基準無線周波数ユニット
をさらに備える、請求項9に記載の無線周波数チャネル接続検出装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、
各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される前記無線信号のうち同じ特徴を有する無線信号の信号強度に基づいて、前記N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの1つと前記N個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとの間の接続関係を判断するように構成され、
検出対象無線周波数チャネルであって、前記検出対象無線周波数チャネルを用いることにより、前記同じ特徴を有する前記無線信号のうち最も強い信号強度を有する無線信号が受信される、検出対象無線周波数チャネルが、前記基準無線周波数チャネルに接続され、前記検出対象無線周波数チャネルは、前記基準無線周波数チャネルに接続されたアンテナに接続される、
請求項12に記載の無線周波数チャネル接続検出装置。
【請求項14】
ベースバンドユニットをさらに備え、
前記ベースバンドユニットは、前記プロセッサと、メモリと、通信インタフェースとを有し、前記ベースバンドユニットは、前記通信インタフェースを用いることにより前記N個の検出対象無線周波数チャネルに接続され、前記メモリは、前記プロセッサに結合され、前記プロセッサにより実行されるプログラムおよび/または命令を格納するように構成され、
前記通信インタフェースは、各検出対象無線周波数チャネルにより送信される無線信号を受信するように構成され、
各検出対象無線周波数チャネルはさらに、受信された前記無線信号を前記ベースバンドユニットへ送信するように構成される、
請求項9から13のいずれか一項に記載の無線周波数チャネル接続検出装置。
【請求項15】
前記第1の無線周波数ユニットは、パッシブ無線周波数ユニットである、請求項9から14のいずれか一項に記載の無線周波数チャネル接続検出装置。
【請求項16】
前記基準無線周波数ユニットは、アクティブ無線周波数ユニットまたはパッシブ無線周波数ユニットである、請求項10から13のいずれか一項に記載の無線周波数チャネル接続検出装置。
【請求項17】
前記N個の基準無線周波数チャネルと、前記N個の検出対象無線周波数チャネルとが、同じベースバンドユニットに接続される、請求項9から16のいずれか一項に記載の無線周波数チャネル接続検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、アンテナ技術分野に関し、特に、無線周波数チャネル接続検出方法および無線周波数チャネル接続検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の無線通信ネットワークでは、アクティブアンテナユニット(active antenna unit、AAU)が通常、複数の共通アンテナを置き換えて場所の選択および特性の調整における難しさを低減するために用いられる。加えて、70%の空間が節約される場合に30%から70%の容量利得を取得するために、クラスタケーブル設計が用いられる。AAUは、アンテナユニット(antenna unit、AU)およびアクティブ無線周波数ユニット(radio unit、RU)を含む。アクティブ無線周波数ユニットは、アクティブモジュールとも称されてよく、アンテナユニットは、アンテナモジュールとも称されてよい。アンテナユニットのポートの数は、より多くの無線周波数モジュールに接続すべく内部統合コンバイナを用いることにより拡張され得る。例えば、増えたポートが、アクティブ無線周波数ユニットに接続するように構成されたアクティブポートと、例えば遠隔無線ユニット(remote radio unit、RRU)といったパッシブ無線ユニットに接続するように構成されたパッシブポートとを含み得る。特定の構造が図1および図2に示される。複数のアンテナが用いられる場合、異なる無線周波数チャネル上の信号の振幅および位相が調節される。アクティブRUの無線周波数チャネルとアンテナユニットにおける各アンテナとの間の接続関係およびパッシブRUの無線周波数チャネルとアンテナユニットにおける各アンテナとの間の接続関係が判断される必要がある。言い換えると、アクティブRUの無線周波数チャネルとパッシブRUの無線周波数チャネルとの間の対応関係も判断される必要がある。実際のオペレーションでは、AAUのアクティブRUとAAUのアンテナポートとの間の接続関係が、生成中に確立され得る。従って、当該接続関係は、判断および補正される。しかしながら、パッシブRU(例えば、RRU)の無線周波数チャネルがアクティブポートに接続される場合には通常、手動操作が必要とされる。この場合、無線周波数チャネルおよびアンテナユニットは、間違って接続され得る。パッシブRU(RRU)とアンテナユニットとの間のケーブルが間違ったシーケンスで接続されている場合、ビームフォーミングは、不正確であるか、または間違ってさえいる。結果的に、図3に示されるように、ネットワークのカバレッジが変わり、ネットワークの性能が低下する。
【0003】
パッシブRU(RRU)とアクティブアンテナユニットAAUのアンテナユニットAUとの間のケーブルが間違ったシーケンスで接続されており、接続シーケンスが補正される必要がある場合、間違って接続されているケーブルをメンテナンス人員が迅速に判断できず、構築効率が保証され得ない。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施形態は、無線周波数チャネルとアンテナとの間の接続モードを検出することにより現場での二次的な構築の難しさを低減して構築効率を改善すべく、無線周波数チャネル接続検出方法および無線周波数チャネル接続検出装置を提供する。
【0005】
本願の第1の態様は、無線周波数チャネル接続検出方法を提供する。
方法は、
N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、N個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つを用いることにより送信される信号を受信する段階であって、Nは、2よりも大きいかまたはそれに等しい整数である、受信する段階と、
各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する段階であって、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちのいずれか1つと、N個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとが、コンバイナ装置を用いることによりN個のアンテナのうちの1つに接続され、検出対象無線周波数チャネルは、異なる基準無線周波数チャネルおよび異なるアンテナに接続される、判断する段階と
を含む。任意選択で、N個の検出対象無線周波数チャネルは、第1の無線周波数ユニットに属する。任意選択で、N個の基準無線周波数チャネルは、基準無線周波数ユニットに属する。任意選択で、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する段階は、第1の無線周波数ユニットにより実行されてもよく、別の装置またはデバイス、例えば、N個の検出対象無線周波数チャネルに接続されたベースバンドユニットにより実行されてもよい。本願の本実施形態において、検出対象無線周波数チャネルとアンテナとの間の接続関係が間違っており、二次的な構築が実行される必要がある場合、現場での二次的な構築の難しさを低減して構築効率を改善するために、接続関係の構成中に存在する誤差が自動的に検出され得る。
【0006】
本願の実施形態の第1の態様の第1の実装において、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する段階は、
各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係を判断する段階と、
N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する段階と
を含む。
【0007】
本願の実施形態の第1の態様の第2の実装の可能な設計において、方法は、
N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより信号を順次送信する段階
をさらに含み、
第1の無線周波数ユニットが、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、基準無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つを用いることにより送信される信号を受信する段階は、
第1の無線周波数ユニットが、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより送信される信号を順次受信する段階
を含む。いくつかのシナリオでは、異なる基準無線周波数チャネルを用いることにより信号が順次送信される検出方式で、信号を送信する回数を低減できる。例えば、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係は、N個またはN-1個の基準無線周波数チャネルを用いることにより当該信号が送信された後にのみ、判断され得る。N個の検出対象無線周波数チャネルのうちのいくつかが正しく接続されていると判断された場合、正しく接続されている検出対象無線周波数チャネルのいくつかに対して信号を送信するために、いくつかの基準無線周波数チャネルがさらに選択され得る。加えて、別個の基準無線周波数チャネル上で信号を送信することで信号間の干渉を低減でき、これにより、検出対象無線周波数チャネル上での信号の強度がより正確に判断される。
【0008】
可能な設計において、本願の実施形態の第1の態様の第3の実装では、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する段階は、
基準無線周波数チャネルを用いることにより送信され、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号の信号強度に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとの間の接続関係を判断する段階であって、受信される信号が最も強い信号強度を有する検出対象無線周波数チャネルが、基準無線周波数チャネルに接続され、検出対象無線周波数チャネルは、基準無線周波数チャネルに接続されたアンテナに接続される、判断する段階
を含む。信号強度に基づいて無線周波数チャネルの間の接続関係が判断される場合、信号処理プロセスが簡略化され、検出方法は、より単純になり、実装がより容易になる。
【0009】
可能な設計において、本願の実施形態の第1の態様の第4の実装では、方法は、
N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより信号を同時に送信する段階であって、N個の基準無線周波数チャネルのうちのいずれか1つを用いることにより送信される信号の特徴が、N個の基準無線周波数チャネルのうちの別の1つを用いることにより送信される信号の特徴とは異なる、送信する段階
をさらに含み、
第1の無線周波数ユニットが、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、基準無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つを用いることにより送信される信号を受信する段階は、
第1の無線周波数ユニットが、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより同時に送信される信号を受信する段階
を含む。N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより信号が同時に送信される場合、抽出に必要とされる時間を短縮でき、検出効率を改善できる。
【0010】
可能な設計において、本願の実施形態の第1の態様の第5の実装では、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する段階は、
各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号のうち同じ特徴を有する信号の信号強度に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとの間の接続関係を判断する段階であって、検出対象無線周波数チャネルであって、検出対象無線周波数チャネルを用いることにより、同じ特徴を有する信号のうち最も強い信号強度を有する信号が受信される、検出対象無線周波数チャネルが、基準無線周波数チャネルに接続され、検出対象無線周波数チャネルは、基準無線周波数チャネルに接続されたアンテナに接続される、判断する段階
を含む。
【0011】
可能な設計において、本願の実施形態の第1の態様の第6の実装では、第1の無線周波数ユニットが、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、基準無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つを用いることにより送信される信号を受信する段階の後に、方法は、
第1の無線周波数ユニットが、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号を、第1の無線周波数ユニットに接続されたベースバンドユニットへ送信する段階
をさらに含み、
各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する段階は、
ベースバンドユニットが、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する段階
を含む。
【0012】
可能な設計において、本願の実施形態の第1の態様の第7の実現形態では、基準無線周波数ユニットは、アクティブ無線周波数ユニットであり、第1の無線周波数ユニットは、パッシブ無線周波数ユニットであり、または、
基準無線周波数ユニットおよび第1の無線周波数ユニットの両方がパッシブ無線周波数ユニットである。本願の実施形態は、任意のタイプの無線周波数ユニットが組み合わされて同じアンテナユニットに接続されるシナリオに適用され得る。
【0013】
可能な設計において、本願の実施形態の第1の態様の第8の実装形態では、基準無線周波数ユニットおよび第1の無線周波数ユニットは、同じベースバンドユニットに接続される。基準無線周波数ユニットおよび第1の無線周波数ユニットが同じベースバンドユニットに接続される場合、ベースバンドユニットは、基準無線周波数チャネル上での信号の送信と、検出対象無線周波数チャネル上での信号の受信と、検出対象無線周波数チャネルとアンテナとの間の接続関係とを簡便に制御し得る。当然ながら、基準無線周波数ユニットおよび第1の無線周波数ユニットも異なるベースバンドユニットに接続され得る。この場合、ベースバンドユニットは、検出対象無線周波数チャネルとアンテナとの間の接続関係を検出するために、互いに通信して信号送信シーケンスおよび信号受信結果などのメッセージを転送する必要がある。
【0014】
本願の第2の態様は、N個の検出対象無線周波数チャネルを含む無線周波数チャネル接続検出装置を提供する。
N個の検出対象無線周波数チャネルのうちのいずれか1つと、N個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとが、コンバイナ装置を用いることによりN個のアンテナのうちの1つに接続され、
検出対象無線周波数チャネルは、異なる基準無線周波数チャネルおよび異なるアンテナに接続され、Nは、2よりも大きいかまたはそれに等しい整数であり、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々は、N個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つを用いることにより送信される信号を受信するように構成され、
無線周波数チャネル接続検出装置は、プロセッサであって、N個の検出対象無線周波数チャネルに接続され、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断するように構成される、プロセッサをさらに含む。任意選択で、無線周波数チャネル接続検出装置は、第1の無線周波数ユニットを含み、N個の検出対象無線周波数チャネルは、第1の無線周波数ユニットに属する。プロセッサは、第1の無線周波数ユニット内に配置されてもよく、独立したコンポーネントまたはモジュールとしてデプロイされてもよく、無線周波数チャネルとアンテナとの間の接続関係を検出するように構成された別のコンポーネントまたは装置内にデプロイされてもよく、例えば、特別に無線周波数チャネルへの接続を検出するように構成されたツールデバイス内にデプロイされてもよく、N個の検出対象無線周波数チャネルに接続されたベースバンドユニット内にデプロイされてもよい。本願の本実施形態において、検出対象無線周波数チャネルとアンテナとの間の接続関係が間違っており、二次的な構築が実行される必要がある場合、現場での二次的な構築の難しさを低減して構築効率を改善するために、接続関係の構成中に存在する誤差が自動的に検出され得る。
【0015】
可能な設計において、本願の実施形態の第2の態様の第1の実装では、プロセッサはさらに、
各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係を判断し、
N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する
ように構成される。
【0016】
可能な設計において、本願の実施形態の第2の態様の第2の実装では、無線周波数チャネル接続検出装置は、N個の基準無線周波数チャネルをさらに含み、N個の基準無線周波数チャネルは、信号を順次送信するように構成され、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々はさらに、N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより送信される信号を順次受信するように構成される。任意選択で、無線周波数チャネル接続検出装置は、基準無線周波数ユニットを含み、N個の基準無線周波数チャネルは、基準無線周波数ユニットに属する。
【0017】
可能な設計において、本願の実施形態の第2の態様の第3の実装では、プロセッサは、具体的には、
基準無線周波数チャネルを用いることにより送信され、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号の信号強度に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとの間の接続関係を判断するように構成され、受信される信号が最も強い信号強度を有する検出対象無線周波数チャネルが、基準無線周波数チャネルに接続され、検出対象無線周波数チャネルは、基準無線周波数チャネルに接続されたアンテナに接続される。
【0018】
可能な設計において、本願の実施形態の第2の態様の第4の実装では、無線周波数チャネル接続検出装置は、N個の基準無線周波数チャネルを有し、
N個の基準無線周波数チャネルは、信号を同時に送信するように構成され、N個の基準無線周波数チャネルのうちのいずれか1つを用いることにより送信される信号の特徴が、N個の基準無線周波数チャネルのうちの別の1つを用いることにより送信される信号の特徴とは異なり、
N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々は、具体的には、N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより同時に送信される信号を受信するように構成される、
基準無線周波数ユニット
をさらに含む。任意選択で、無線周波数チャネル接続検出装置は、基準無線周波数ユニットを含み、N個の基準無線周波数チャネルは、基準無線周波数ユニットに属する。
【0019】
可能な設計において、本願の実施形態の第2の態様の第5の実装では、プロセッサは、具体的には、
各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号のうち同じ特徴を有する信号の信号強度に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとの間の接続関係を判断するように構成され、
検出対象無線周波数チャネルであって、検出対象無線周波数チャネルを用いることにより、同じ特徴を有する信号のうち最も強い信号強度を有する信号が受信される、検出対象無線周波数チャネルが、基準無線周波数チャネルに接続され、検出対象無線周波数チャネルは、基準無線周波数チャネルに接続されたアンテナに接続される。
【0020】
可能な設計において、本願の実施形態の第2の態様の第6の実装では、無線周波数チャネル接続検出装置は、ベースバンドユニットをさらに含み、
ベースバンドユニットは、プロセッサと、メモリと、通信インタフェースとを含み、ベースバンドユニットは、通信インタフェースを用いることによりN個の検出対象無線周波数チャネルに接続され、メモリは、プロセッサに結合され、プロセッサにより実行されるプログラムおよび/または命令を格納するように構成され、
通信インタフェースは、各検出対象無線周波数チャネルにより送信される信号を受信するように構成され、
各検出対象無線周波数チャネルはさらに、受信された信号をベースバンドユニットへ送信するように構成される。
【0021】
可能な設計において、本願の実施形態の第2の態様の第7の実現形態では、第1の無線周波数ユニットは、パッシブ無線周波数ユニットである。
【0022】
可能な設計において、本願の実施形態の第2の態様の第8の実装形態では、基準無線周波数ユニットは、アクティブ無線周波数ユニットまたはパッシブ無線周波数ユニットである。
【0023】
可能な設計において、本願の実施形態の第2の態様の第9の実装では、N個の基準無線周波数チャネルと、N個の検出対象無線周波数チャネルとは、同じベースバンドユニットに接続される。
【0024】
本願の第3の態様は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、命令を格納する。命令がコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、前述の態様による方法を実行するように構成される。
【0025】
本願の第4の態様は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、前述の態様による方法を実行するように構成される。
【0026】
本願の実施形態において提供される技術的解決手段では、N個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つを用いることにより送信される1または複数の信号は、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより受信され、Nは、2よりも大きいかまたはそれに等しい整数であり、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係は、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号に基づいて判断され、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちのいずれか1つと、N個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとは、コンバイナ装置を用いることによりN個のアンテナのうちの1つに接続され、検出対象無線周波数チャネルは、異なる基準無線周波数チャネルおよび異なるアンテナに接続される。本願の実施形態において、無線周波数チャネルとアンテナとの間の接続関係が間違っており、二次的な構築が実行される必要がある場合、現場での二次的な構築の難しさを低減して構築効率を改善するために、接続関係の構成中に存在する誤差が自動的に検出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本願の実施形態によるアクティブアンテナユニットとパッシブ無線周波数ユニットとの間の接続の概略図である。
【0028】
図2】本願の実施形態によるアクティブアンテナユニットとパッシブ無線周波数ユニットとの間の接続の概略図である。
【0029】
図3】本願の実施形態によるビームカバレッジ範囲の変化の概略図である。
【0030】
図4】本願の実施形態による無線周波数チャネル接続検出方法の適用シナリオの概略図である。
【0031】
図5】本願の実施形態による異なる無線周波数チャネルを用いることにより異なる周波数帯域の信号が別々に処理される概略図である。
【0032】
図6】本願の実施形態による無線周波数チャネル接続検出方法の概略図である。
【0033】
図7】本願の実施形態による基準無線周波数チャネルと検出対象無線周波数チャネルとの接続の概略図である。
【0034】
図8】本願の実施形態による基準無線周波数チャネルと検出対象無線周波数チャネルとの別の接続の概略図である。
【0035】
図9】本願の実施形態による別の無線周波数チャネル接続検出方法の概略図である。
【0036】
図10】本願の実施形態による基準無線周波数チャネルと検出対象無線周波数チャネルとの別の接続の概略図である。
【0037】
図11】本願の実施形態による基準無線周波数チャネルと検出対象無線周波数チャネルとの別の接続の概略図である。
【0038】
図12】本願の実施形態による無線周波数チャネル接続検出装置の概略図である。
【0039】
図13】本願の実施形態による別の無線周波数チャネル接続検出装置の概略図である。
【0040】
図14】本願の実施形態による別の無線周波数チャネル接続検出装置の概略図である。
【0041】
図15】本願の実施形態によるベースバンドユニットの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本願の実施形態は、無線周波数チャネルとアンテナとの間の接続モードを検出することにより現場での二次的な構築の難しさを低減して構築効率を改善すべく、無線周波数チャネル接続検出方法および無線周波数チャネル接続検出装置を提供する。
【0043】
以下では、本願の実施形態における添付図面を参照して、本願の実施形態を説明する。
【0044】
本願の明細書、特許請求の範囲および添付図面において、「第1の」という用語、「第2の」という用語、「第3の」という用語、「第4の」という用語等(存在する場合)は、同様の対象を区別するよう意図されているが、必ずしも特定の順序またはシーケンスを示していない。本明細書において説明する実施形態が、本明細書において例示または説明する内容以外の順序で実装され得るように、そのような態様で称されるデータは適切な状況において交換可能であることを理解されたい。加えて、「含む」という用語、「有する」という用語およびあらゆる他の変形は、非排他的な包含を含むことを意味し、例えば、段階またはユニットの列挙を含むプロセス、方法、システム、製品またはデバイスは、明確に列挙される段階またはユニットに必ずしも限定されるわけではないが、明示的に列挙されない、またはそのようなプロセス、方法、製品もしくはデバイスに固有の他の段階またはユニットを含み得る。
【0045】
本願の実施形態は、図4に示される適用シナリオに適用され得る。この適用シナリオでは、アンテナユニット(antenna unit、AU)が、1または複数の無線周波数ユニットRUに接続される。アンテナユニットは、N個のアンテナを含み、Nは、2よりも大きいかまたはそれに等しい整数である。コンバイナを用いることにより、複数の無線周波数ユニットが、アンテナユニットのアンテナに別々に接続される。1つの無線周波数ユニットとアンテナユニットのアンテナとの間の接続関係が正しい場合、別の無線周波数ユニットとアンテナユニットのアンテナとの間の接続関係が正しいかどうかは、当該無線周波数ユニットについての接続関係に基づいて判断され得る。例えば、図4に示されるように、アンテナユニットは、第1の無線周波数ユニットおよび第2の無線周波数ユニットという2つの無線周波数ユニットに接続される。第1の無線周波数ユニットの各無線周波数チャネルが、アンテナユニットにおける各アンテナに接続され、第2の無線周波数ユニットの各無線周波数チャネルが、アンテナユニットにおける各アンテナに接続される。第1の無線周波数ユニットは、基準無線周波数ユニットであってよく、第2の無線周波数ユニットは、検出対象無線周波数ユニットであってよい。
【0046】
異なる無線周波数ユニットが異なる周波数帯域の信号を処理し得ることに留意されたい。例えば、図5に示されるように、コンバイナが、第1の無線周波数チャネルグループおよび第2の無線周波数チャネルグループの両方に接続される。第1の無線周波数チャネルグループおよび第2の無線周波数チャネルグループは、異なる無線周波数ユニットに別々に属し得る。第1の無線周波数チャネルグループを含む第1の無線周波数ユニットが、1710MHzから1880MHzという周波数帯域の信号を処理してよく、第2の無線周波数チャネルグループを含む第2の無線周波数ユニットが、1920MHzから2600MHzという周波数帯域の信号を処理してよく、これら2つの無線周波数ユニットに接続されたアンテナが、1710MHzから2600MHzという周波数帯域の信号を受信してよい。第1の無線周波数チャネルグループが基準無線周波数チャネルであり、第2の無線周波数チャネルグループが検出対象無線周波数チャネルである場合、すなわち、基準無線周波数チャネルを用いることにより処理される無線周波数信号の周波数帯域が、検出対象無線周波数チャネルを用いることにより処理される無線周波数信号の周波数帯域とは異なる場合、本願の実施形態において提供される検出解決手段が用いられるときは、検出対象無線周波数チャネルおよび基準無線周波数チャネルを用いることにより処理されるこれらの周波数帯域は、同じになるように構成される必要がある。例えば、第2の無線周波数チャネルグループ(すなわち、検出対象無線周波数チャネル)を用いることにより処理される周波数帯域は、第1の無線周波数チャネルグループによりサポートされる周波数帯域(すなわち、基準無線周波数チャネル)、すなわち、1710MHzから1880MHzという周波数帯域と同じになるように設定される。具体的には、検出対象無線周波数ユニットは、パッシブ無線周波数ユニットであってよく、基準無線周波数ユニットは、パッシブ無線周波数ユニットまたはアクティブ無線周波数ユニットであってよい。図1および図2に示される適用シナリオでは、アクティブ無線周波数ユニットが基準無線周波数ユニットとして用いられてよく、外部無線周波数ユニットが検出対象無線周波数ユニットであってよい。外部無線周波数ユニットは、遠隔無線ユニットRRUであってよい。
【0047】
代替的に、接続関係が検出される必要がある無線周波数チャネルが、異なる検出対象無線周波数ユニットからもたらされてよく、基準無線周波数チャネルは、異なる無線周波数ユニットからもたらされてよいことが、理解され得る。この場合、本願の実施形態において提供される検出方法は、異なる無線周波数ユニットの間で情報を交換することにより、または、異なる無線周波数ユニットに接続された少なくとも1つのベースバンドユニットの制御を通じて、用いられ得る。説明を簡潔にするために、本願の実施形態では、全ての検出対象無線周波数チャネルが1つの検出対象無線周波数ユニットに属し、かつ、全ての基準無線周波数チャネルが1つの基準無線周波数ユニットの属す例が、説明のために用いられる。
【0048】
理解しやすくするために、以下では、本願の実施形態における特定の手順を説明する。図6を参照すると、基準無線周波数チャネルを用いることにより測定信号が順次送信される場合、無線周波数チャネル接続検出装置は、第1の無線周波数ユニットを含む。本願の実施形態における無線周波数チャネル接続検出方法の実施形態は、以下の段階を含む。
【0049】
601.基準無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つを用いることにより信号を送信する。
【0050】
本実施形態および後続の実施形態における信号は、専用測定信号であってもよく、別の既存の信号、例えば、サービスデータを保持する信号、または基準信号であってもよいことに留意されたい。理解しやすくするために、本実施形態および後続の実施形態において、信号が測定信号である例が、説明のために用いられる。異なる実施形態における測定信号を区別するために、測定信号が順次送信されるシナリオでは、当該測定信号は、第1の測定信号と称され、測定信号が同時に送信されるシナリオでは、当該測定信号は、第2の測定信号と称される。本実施形態は、N個の基準無線周波数チャネルのうちのM個の基準無線周波数チャネルを用いることにより測定信号が順次送信されるシナリオに適用される。Mは、1よりも大きいかまたはそれに等しく、かつ、Nよりも小さいかまたはそれに等しい整数である。第1の測定信号を例として用いることにより、本実施形態における信号を説明する。
【0051】
具体的には、第1の測定信号は、基準無線周波数ユニットのM個の基準無線周波数チャネルを用いることにより送信される。第1の測定信号は、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断するために用いられる。具体的には、第1の測定信号は、基準無線周波数ユニットのM個の基準無線周波数チャネルを用いることにより、予め設定された送信シーケンスに従って順次送信され、送信された第1の測定信号は、第1の無線周波数ユニットの各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信され得る。任意選択で、Mは、NまたはN-1に等しくてよい。具体的には、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係は、N個またはN-1個の基準無線周波数チャネルを用いることにより当該信号が送信された後にのみ、判断され得る。
【0052】
N個の基準無線周波数チャネルのうちの各々は、コンバイナ装置を用いることにより1つの検出対象無線周波数チャネルに接続され、異なる基準無線周波数チャネルが、異なるかまたは同じ検出対象無線周波数チャネルに接続される。信号を送信するために基準無線周波数チャネルが用いられる場合、基準無線周波数チャネルを用いることにより送信される信号を定在波チャネルおよび無線周波数ループバック技術を用いることにより検出対象無線周波数チャネルの受信チャネルへループバックして当該信号を受信するために、基準無線周波数チャネルに接続された検出対象無線周波数チャネルが用いられ得る。この場合、検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号の強度は比較的強い。無線周波数信号は空間放射という特徴を有しており、異なる無線周波数チャネルは完全には隔離され得ないので、信号が基準無線周波数チャネル上で送信される場合、送信される信号は、基準無線周波数チャネルに接続されていない検出対象無線周波数チャネル上でも受信される。具体的には、送信される信号は、干渉信号として別の検出対象無線周波数チャネルへ漏洩し、別の検出対象無線周波数チャネル上で受信される信号の強度は非常に弱い。
【0053】
第1の測定信号は、各基準無線周波数チャネル上で送信される測定信号の一般的な名称である。本実施形態において、基準無線周波数チャネル上で送信される第1の測定信号の特徴は、同じであってもよく、異なってもよい。第1の測定信号は、順に送信される複数の測定信号のセットであり、基準無線周波数チャネルを用いることにより測定信号が同時に送信されるシナリオにおいて第2の測定信号を識別するために用いられる。当該信号の同じ特徴が、複数の形式で表され得る。例えば、第1の測定信号は、同じ直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボルであってよく、または、第1の測定信号は、同じ基準シーケンスを用いることにより生成され、または、第1の測定信号は、同じ信号スクランブリング方式を用いる。当該信号の異なる特徴も、複数の形式で表され得る。別の例では、第1の測定信号は、異なる直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボルであってよく、または、第1の測定信号は、異なる基準シーケンスを用いることにより生成され、または、第1の測定信号は、異なる信号スクランブリング方式を用いる。このことは、本明細書において具体的に限定されない。本実施形態および後続の実施形態において、第1の無線周波数ユニットは、パッシブ無線周波数ユニットであり、基準無線周波数ユニットは、アクティブ無線周波数ユニットまたはパッシブ無線周波数ユニットであってよい。説明しやすくするために、本実施形態および後続の実施形態において、基準無線周波数ユニットがアクティブ無線周波数ユニットであり、第1の無線周波数ユニットがパッシブ無線周波数ユニットである例が、説明のために用いられる。本実施形態および後続の実施形態において、基準無線周波数ユニットがアクティブアンテナユニットAAUのアクティブ無線周波数ユニットであり、第1の無線周波数ユニットが第1の無線遠隔ユニットRRUである例が、説明のために用いられる。
【0054】
例えば、AAUのアクティブ無線周波数ユニットが、予め設定された送信シーケンスに従って第1の測定信号を順次送信するプロセスでは、予め設定された送信シーケンスは、ベンダにより設定されるデフォルトシーケンスであってよく、例えば、基準無線周波数チャネルには、上から下へかつ左から右へ番号が付され、または、予め設定された送信シーケンスは、製品のインストール中にスタッフにより設定されるテストシーケンスであってよく、送信チャネルにはランダムに番号が付される。例えば、N=M=4である。4つの基準無線周波数チャネルが存在する場合、4つの基準無線周波数チャネルには、ベンダにより設定されるデフォルトシーケンスで、1から4という番号が順次付される。検出プロセスにおいて、1番目の第1の測定信号がまず、基準無線周波数チャネル1を用いることにより送信され得る。基準無線周波数チャネル1上での送信が完了した後に、2番目の第1の測定信号が、基準無線周波数チャネル2を用いることにより送信される。このプロセスは、第1の測定信号が、4つの基準無線周波数チャネルの全てを用いることにより送信されるまで、繰り返される。当該チャネルを用いることにより第1の測定信号が送信される時間間隔が、実際の条件に基づいて設定され得る。このことは、本明細書において具体的に限定されない。基準無線周波数チャネルの数は、代替的に、別の値であってよく、例えば、6または8であってよい。このことは、本明細書において具体的に限定されない。
【0055】
N個の基準無線周波数チャネルは、基準無線周波数ユニットの全てのチャネルまたは基準無線周波数ユニットのいくつかのチャネルであってよいことにさらに留意されたい。このことは、本明細書において具体的に限定されない。
【0056】
任意選択で、N個の基準無線周波数チャネルのうちのM個を用いることによる信号の順次送信は、巡回判断方式で実装され得る。具体的には、信号を送信するために1つの基準無線周波数チャネルが用いられる度に、第1の測定信号の送信がM個の基準無線周波数チャネルの全てで完了しているかどうかが判断される。第1の測定信号の送信が完了している場合、基準無線周波数チャネル上での信号送信は終了しており、第1の測定信号の送信が完了していない場合、信号送信は次の基準無線周波数チャネル上で続けられる。
【0057】
任意選択で、予め設定された時間閾値が満たされている場合、第1の測定信号の送信がM個の基準無線周波数チャネルの全てで完了しているかどうかが判断される。第1の測定信号の送信がM個の基準無線周波数チャネルの全てで完了している場合、段階602が実行される。第1の測定信号の送信がM個の基準無線周波数チャネルの全てで完了していない場合、信号送信は次の基準無線周波数チャネル上で続けられる。
【0058】
N個の基準無線周波数チャネルのうちのM個を用いることにより第1の測定信号が順次送信されるシナリオでは、測定信号の送信がN個の基準無線周波数チャネルのうちのN-1個で完了した後に残りのただ1つの基準無線周波数チャネルと検出対象無線周波数チャネルとの間の接続関係が判断され得ることが、理解され得る。従って、測定信号は、最後の基準無線周波数チャネルを用いることによっては送信され得ない。実際の適用では、測定信号は、最後の基準無線周波数チャネルを用いることにより、送信されてもよく、送信されなくてもよい。このことは、本明細書において具体的に限定されない。
【0059】
602.第1の無線周波数ユニットが、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、基準無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つを用いることにより送信される1または複数の信号を受信する。
【0060】
第1の無線周波数ユニットは、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、基準無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つを用いることにより送信される第1の測定信号を受信する。第1の無線周波数ユニットのN個の検出対象無線周波数チャネルの数は、N個の基準無線周波数チャネルの数と同じである。例えば、第1の無線周波数ユニットの検出対象無線周波数チャネルの数が4である、すなわち、Nが4である場合、基準無線周波数チャネルの数も4である、すなわち、Nも4である。
【0061】
例えば、第1の測定信号は、予め設定された送信シーケンスに従って順次送信されるので、第1の測定信号はまた、検出対象無線周波数チャネルを用いることにより順次受信される。例えば、それぞれ1から4という番号が付された4つの基準無線周波数チャネルが存在する場合、第1の無線遠隔ユニットの、パッシブポートに接続された4つの検出対象無線周波数チャネルも存在し、4つの検出対象無線周波数チャネルにもそれぞれ、1から4という番号が付される。第1の測定信号の空間放射などの特徴に起因して、無線周波数チャネル間には干渉が発生する。具体的には、検出対象無線周波数チャネル1に接続された基準無線周波数チャネル1を用いることにより送信される第1の測定信号に加え、別の基準無線周波数チャネル(干渉経路)を用いることにより送信される第1の測定信号を受信するために、第1の無線遠隔ユニットの検出対象無線周波数チャネル1がさらに用いられる。例えば、第1の測定信号を送信するために基準無線周波数チャネル1が用いられる場合において、検出対象無線周波数チャネル1が基準無線周波数チャネル1に接続されるときは、当該信号は、定在波チャネルと、基準無線周波数チャネル1に接続されていない検出対象無線周波数チャネル(検出対象無線周波数チャネル2、空間放射等に起因して、送信された第1の測定信号(すなわち、干渉信号)は、検出対象無線周波数チャネル3および検出対象無線周波数チャネル4上で受信される)とを用いることにより、検出対象無線周波数チャネル1へループバックされ得る。干渉信号の特徴は、第1の測定信号のものと同じであり、干渉信号の強度は、検出対象無線周波数チャネル1を用いることにより受信される第1の測定信号のものよりも弱い。
【0062】
例えば、第1の無線周波数ユニットは、第1の無線遠隔ユニットであり、基準無線周波数ユニットは、AAUのアクティブ無線周波数ユニット(RU)であり、アクティブ無線周波数ユニットのチャネルを用いることにより送信される第1の測定信号を順次受信するために、第1の無線遠隔ユニットのN個の検出対象無線周波数チャネルが用いられる。当該基準無線周波数チャネルを用いることにより毎回送信される第1の測定信号が同じ特徴を有するかどうかにかかわらず、第1の測定信号は順に送信されるので、N個の検出対象無線周波数チャネルを用いることにより同時に受信される第1の測定信号は、同じ特徴を有するが、異なる信号強度を有する。基準無線周波数チャネルに接続された検出対象無線周波数チャネル上の信号が最も強い強度を有し、別の検出対象無線周波数チャネルにより受信される第1の測定信号は、当該信号の空間放射などの特徴に起因して弱い信号強度を有するので、干渉信号と定義され得る。
【0063】
図5に示される第1の無線周波数チャネルグループおよび第2の無線周波数チャネルグループにおいて、異なるチャネルの受信周波数帯域が異なる場合、本願の実施形態における方法を実装するために、本実施形態および後続の実施形態では、検出対象無線周波数チャネルの受信周波数帯域が、基準無線周波数チャネルにより送信される信号が受信され得る周波数帯域に設定され得ることが理解され得る。
【0064】
603.各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係を判断する。
【0065】
第1の無線周波数ユニットは、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係を判断する。
【0066】
具体的には、第1の無線遠隔ユニットが4つの検出対象無線周波数チャネルを含む場合、第1の無線遠隔ユニットの4つの検出対象無線周波数チャネルを用いることにより第1の測定信号が毎回受信された後に、第1の無線遠隔ユニットは、4つの検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される第1の測定信号の信号強度に基づいて、受信される信号が最も強い強度を有する検出対象無線周波数チャネルが、第1の測定信号が毎回送信される基準無線周波数チャネルに接続された検出対象無線周波数チャネルであると判断する。
【0067】
本実施形態において、ただ1つの基準無線周波数チャネルは、第1の測定信号を毎回送信するために用いられることに留意されたい。従って、基準無線周波数チャネルと検出対象無線周波数チャネルとの間の1つの接続関係が、毎回判断され得る。
【0068】
例えば、4つの基準無線周波数チャネルおよび4つの検出対象無線周波数チャネルが存在する。一般性を失うことなく、検出対象無線周波数チャネルiと基準無線周波数チャネルiとの間の接続関係は正しい。i=1、2、3または4である。第1の測定信号を送信するために基準無線周波数チャネル1が用いられる場合、基準無線周波数チャネル1は、ターゲット基準無線周波数チャネルであり、基準無線周波数チャネル1を用いることにより送信される第1の測定信号は、ターゲット測定信号である。ターゲット測定信号またはターゲット測定信号の干渉信号は、第1の無線遠隔ユニットの4つの検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される。検出対象無線周波数チャネル1から検出対象無線周波数チャネル4上での信号強度が比較される。検出対象無線周波数チャネル1上での信号強度が最も強い場合、検出対象無線周波数チャネル1を用いることにより受信される信号が、ターゲット測定信号と判断され、検出対象無線周波数チャネル2から検出対象無線周波数チャネル4を用いることにより受信される信号が、干渉信号と判断され、ターゲット測定信号を受信するために用いられる検出対象無線周波数チャネル1が、ターゲット検出対象無線周波数チャネルと判断される。ターゲット検出対象無線周波数チャネルは、ターゲット基準無線周波数チャネルに対応する。すなわち、図7に示されるように、検出対象無線周波数チャネル1は、これに応じて、基準無線周波数チャネル1に接続される。別の例では、第1の測定信号を送信するために基準無線周波数チャネル1が用いられる場合、基準無線周波数チャネル1は、ターゲット基準無線周波数チャネルであり、基準無線周波数チャネル1を用いることにより送信される第1の測定信号は、ターゲット測定信号であり、第1の無線遠隔ユニットの4つの受信チャネルは、ターゲット測定信号またはターゲット測定信号の干渉信号を受信するために用いられる。検出対象無線周波数チャネル1から検出対象無線周波数チャネル4上での信号強度が比較される。検出対象無線周波数チャネル2上での信号強度が最も強い場合、検出対象無線周波数チャネル2を用いることにより受信される信号が、ターゲット測定信号と判断され、検出対象無線周波数チャネル1、検出対象無線周波数チャネル3および検出対象無線周波数チャネル4を用いることにより受信される信号が、干渉信号と判断され、ターゲット測定信号を受信するために用いられる検出対象無線周波数チャネル2は、ターゲット検出対象無線周波数チャネルと判断される。ターゲット検出対象無線周波数チャネルは、ターゲット基準無線周波数チャネルに対応する。すなわち、図8に示されるように、検出対象無線周波数チャネル2は、これに応じて、基準無線周波数チャネル1に接続される。
【0069】
604.N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する。
【0070】
第1の無線周波数ユニットは、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する。
【0071】
具体的には、第1の無線周波数ユニットは、1つの基準無線周波数チャネルにより送信され、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される第1の測定信号の信号強度に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの1つとターゲット基準無線周波数チャネルとの間の接続関係を判断する。基準無線周波数チャネルは、ターゲット基準無線周波数チャネルである。受信される第1の測定信号が最も強い信号強度を有する検出対象無線周波数チャネルが、ターゲット基準無線周波数チャネルに接続され、当該検出対象無線周波数チャネルは、ターゲット基準無線周波数チャネルに接続されたアンテナに接続される。
【0072】
例えば、4つの基準無線周波数チャネルおよび4つの検出対象無線周波数チャネルが存在する。第1の無線遠隔ユニットが4つの検出対象無線周波数チャネルを含む場合、4つの基準無線周波数チャネルは、別々に第1の測定信号を順に送信し、第1の測定信号は、合計で4回送信される。1つの検出対象無線周波数チャネルと1つの基準無線周波数チャネルとの間で毎回判断される接続関係に基づいて、4つの検出対象無線周波数チャネルと4つの基準無線周波数チャネルとの間の接続関係が判断される。1つの検出対象無線周波数チャネルが1つの基準無線周波数チャネルに接続され、1つの基準無線周波数チャネルが1つのアンテナに接続されるので、4つの検出対象無線周波数チャネルと4つのアンテナとの間の接続関係が判断され得る。
【0073】
実現可能な実装において、N個の検出対象無線周波数チャネルがベースバンドユニット(baseband unit、BBU)に接続され、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を特に判断する動作が、BBUにより実行され得る。例えば、段階603および段階604は、代替的にベースバンドユニットBBUにより実行されてもよく、依然として第1の無線周波数ユニットにより実行されてもよい。
【0074】
特定の判断動作がBBUにより実行される場合、段階602と段階603との間に、受信された第1の測定信号を第1の無線周波数ユニットがBBUへ送信する段階がさらに含まれることが理解され得る。
【0075】
任意選択で:605.N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の実際の接続関係が予め設定された接続関係と同じであるかどうかを判断する。
【0076】
第1の無線周波数ユニット、または第1の無線周波数ユニットに接続されたBBUは、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の実際の接続関係が予め設定された接続関係と同じであるかどうかを判断する。具体的には、第1の無線周波数ユニット、または第1の無線周波数ユニットに接続されたBBUは、当該検出対象無線周波数チャネルと、当該検出対象無線周波数チャネルに対応する基準無線周波数チャネルとの間の実際の接続関係を、予め設定された接続関係(すなわち、当該検出対象無線周波数チャネルと当該基準無線周波数チャネルとの間の予め設定された正しい対応関係)と比較する。実際の接続関係が予め設定された接続関係とは異なる場合、段階606が実行される。実際の接続関係が予め設定された接続関係と同じである場合、段階607が実行される。
【0077】
任意選択で:606.基準無線周波数ユニットと第1の無線周波数ユニットとの間の接続関係が間違っていると判断し、プロンプトを提供する。
【0078】
第1の無線周波数ユニット、または第1の無線周波数ユニットに接続されたBBUは、基準無線周波数ユニットと第1の無線周波数ユニットとの間の接続関係が間違っていると判断し、プロンプトを提供する。
【0079】
任意選択で:607.基準無線周波数ユニットと第1の無線周波数ユニットとの間の接続関係が正しいと判断する。
【0080】
第1の無線周波数ユニット、または第1の無線周波数ユニットに接続されたBBUは、基準無線周波数ユニットと第1の無線周波数ユニットとの間の接続関係が正しいと判断する。
【0081】
本願の本実施形態において、基準無線周波数ユニットが第1の無線周波数ユニットに接続される場合、基準無線周波数ユニットは、予め設定された送信シーケンスに従って第1の測定信号を順次送信し、第1の無線周波数ユニットが第1の測定信号を受信するプロセスにおいて、第1の無線周波数ユニットとアクティブAUとの間のケーブル接続関係が正しいかどうかが、調節に際してスタッフを支援するために検出される。これにより、現場での二次的な構築の難しさが低減し、構築効率が改善する。
【0082】
図9を参照すると、本願の実施形態による別の無線周波数チャネル接続検出方法は、以下の段階を含む。
【0083】
901.基準無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルを用いることにより信号を同時に送信する。
【0084】
当該信号が測定信号である例を用いることにより、本実施形態を説明する。本実施形態は、N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより測定信号が同時に送信されるシナリオに適用される。本実施形態において、第2の測定信号が、説明のための例として用いられる。
【0085】
具体的には、第2の測定信号を同時に送信するために基準無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルが用いられ、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断するために第2の測定信号が用いられる。具体的には、第2の測定信号を同時に送信するために基準無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルが用いられ、送信された第2の測定信号は、第1の無線遠隔ユニットの各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信され得る。
【0086】
N個の基準無線周波数チャネルのうちの各々は、コンバイナ装置を用いることにより1つの検出対象無線周波数チャネルに接続され、異なる基準無線周波数チャネルが、異なるかまたは同じ検出対象無線周波数チャネルに接続される。信号を送信するために基準無線周波数チャネルが用いられる場合、基準無線周波数チャネルを用いることにより送信される信号を定在波チャネルおよび無線周波数ループバック技術を用いることにより検出対象無線周波数チャネルの受信チャネルへループバックして当該信号を受信するために、基準無線周波数チャネルに接続された検出対象無線周波数チャネルが用いられ得る。この場合、検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号の強度は比較的強い。無線周波数信号は空間放射という特徴を有しており、異なる無線周波数チャネルは完全には隔離され得ないので、信号が基準無線周波数チャネル上で送信される場合、送信される信号は、基準無線周波数チャネルに接続されていない検出対象無線周波数チャネル上でも受信される。具体的には、送信される信号は、干渉信号として別の検出対象無線周波数チャネルへ漏洩し、別の検出対象無線周波数チャネル上で受信される信号の強度は非常に弱い。
【0087】
第2の測定信号は、各基準無線周波数チャネル上で送信される測定信号の一般的な名称である。本実施形態において、基準無線周波数チャネル上で送信される第2の測定信号の特徴は異なる。第2の測定信号は、同時に送信される複数の測定信号のセットであり、基準無線周波数チャネルを用いることにより測定信号が順次送信されるシナリオにおいて第1の測定信号を識別するために用いられる。異なる特徴が、複数の形式で表され得る。例えば、第2の測定信号は、異なるOFDMシンボルであってよく、または、第2の測定信号は、異なる基準シーケンスを用いることにより生成され、または、第2の測定信号は、異なる信号スクランブリング方式を用いる。このことは、本明細書において具体的に限定されない。
【0088】
例えば、AAUのアクティブ無線周波数ユニットが第2の測定信号を同時に送信するプロセスにおいて、基準無線周波数チャネルには、上から下へかつ左から右へ番号が付され、または、製品のインストール中にスタッフにより設定されるテストシーケンスが用いられ、基準無線周波数チャネルには、ランダムに番号が付される。例えば、N=4である。4つの基準無線周波数チャネルが存在する場合、4つの基準無線周波数チャネルには、ベンダにより設定されるデフォルトシーケンスで、1から4という番号が順次付される。検出プロセスにおいて、第2の測定信号は、基準無線周波数チャネル1を用いることにより、基準無線周波数チャネル4へ同時に送信される。基準無線周波数チャネルの数は、代替的に、別の値であってよく、例えば、6、8または10であってよい。このことは、本明細書において具体的に限定されない。
【0089】
N個の基準無線周波数チャネルは、基準無線周波数ユニットの全てのチャネルまたは基準無線周波数ユニットのいくつかのチャネルであってよいことにさらに留意されたい。このことは、本明細書において具体的に限定されない。
【0090】
任意選択で、本願において既知である「同時送信」は、特定の期間内に複数の無線周波数チャネルの全てで送信が完了していることであってよい。送信が同時に始まるかまたは終わることは、厳密には必要とされない。任意選択で、予め設定された時間閾値が満たされている場合、第2の測定信号の送信がN個の基準無線周波数チャネルの全てで完了しているかどうかが判断される。第2の測定信号の送信がN個の基準無線周波数チャネルの全てで完了している場合、段階902が実行される。第2の測定信号の送信がN個の基準無線周波数チャネルの全てで完了していない場合、各基準無線周波数チャネルを用いることにより、次の第2の測定信号が同時に送信される。
【0091】
902.第1の無線周波数ユニットが、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、基準無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルを用いることにより送信される信号を受信する。
【0092】
第1の無線周波数ユニットが、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々を用いることにより、基準無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルを用いることにより送信される第2の測定信号を受信する。第1の無線周波数ユニットのN個の検出対象無線周波数チャネルの数は、N個の基準無線周波数チャネルの数と同じである。例えば、第1の無線周波数ユニットの検出対象無線周波数チャネルの数が4である、すなわち、Nが4である場合、基準無線周波数チャネルの数も4である、すなわち、Nも4である。
【0093】
例えば、N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより送信される第2の測定信号を受信するために、第1の無線遠隔ユニットの全ての検出対象無線周波数チャネルが用いられる。第2の測定信号が同時に送信されるので、強い信号強度を有する1つの第2の測定信号と、弱い信号強度を有するいくつかの第2の測定信号とが、各検出対象無線周波数チャネル上で同時に受信され、異なる信号特徴に基づいて、異なる基準無線周波数チャネルを用いることにより送信される第2の測定信号が区別される。例えば、それぞれ1から4という番号が付された4つの基準無線周波数チャネルが存在する場合、第1の無線遠隔ユニットの、パッシブポートに接続された4つの検出対象無線周波数チャネルも存在し、4つの検出対象無線周波数チャネルにもそれぞれ、1から4という番号が付される。全ての基準無線周波数チャネルにより送信される第2の測定信号の特徴が異なるので、基準無線周波数チャネル1を用いることにより送信される第2の測定信号が、特徴信号1と称される。同様に、基準無線周波数チャネル2を用いることにより送信される第2の測定信号が特徴信号2と称され、基準無線周波数チャネル3を用いることにより送信される第2の測定信号が特徴信号3と称され、基準無線周波数チャネル4を用いることにより送信される第2の測定信号が特徴信号4と称される。第2の測定信号の空間放射などの特徴に起因して、無線周波数チャネル間には干渉が発生する。具体的には、検出対象無線周波数チャネル1に接続された基準無線周波数チャネル1を用いることにより送信される特徴信号1の受信に加え、他の基準無線周波数チャネルを用いることにより送信される他の特徴信号(特徴信号2、特徴信号3および特徴信号4)を受信するために、第1の無線遠隔ユニットの検出対象無線周波数チャネル1がさらに用いられる。例えば、基準無線周波数チャネル1を用いることにより送信される特徴信号1については、検出対象無線周波数チャネル1が基準無線周波数チャネル1に接続される場合、検出対象無線周波数チャネル1は、特徴信号1および別の特徴信号を受信し、別の特徴信号の信号強度は、特徴信号1の信号強度よりも弱い。別の例では、基準無線周波数チャネル1を用いることにより送信される特徴信号1については、検出対象無線周波数チャネル2が基準無線周波数チャネル1に接続される場合、検出対象無線周波数チャネル2は、特徴信号1および別の特徴信号を受信するために用いられ、別の特徴信号の信号強度は、特徴信号1の信号強度よりも弱い。
【0094】
例えば、第1の無線周波数ユニットは、第1の無線遠隔ユニットであり、基準無線周波数ユニットは、AAUのアクティブ無線周波数ユニットRUであり、アクティブ無線周波数ユニットのN個の基準無線周波数チャネルを用いることにより送信される第2の測定信号を同時に受信するために、第1の無線遠隔ユニットのN個の検出対象無線周波数チャネルが用いられる。N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより同時に送信される第2の測定信号の特徴は異なる。異なる特徴を有する複数の第2の測定信号を受信するために、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちのいずれか1つ、すなわち、ターゲット検出対象無線周波数チャネルが用いられ、第2の測定信号の強度は、完全に同じではない。最も強い信号強度を有する受信された信号が、当該検出対象無線周波数チャネルに対応するターゲット特徴信号と判断され、ターゲット特徴信号を送信する基準無線周波数チャネルが、ターゲット検出対象無線周波数チャネルに接続された基準無線周波数チャネルと判断される。
【0095】
903.各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係を判断する。
【0096】
第1の無線周波数ユニットは、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される第2の測定信号に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係を判断する。
【0097】
具体的には、第1の無線遠隔ユニットが4つの検出対象無線周波数チャネルを含む場合、第1の無線遠隔ユニットの4つの検出対象無線周波数チャネルを用いることにより第2の測定信号が受信された後に、第1の無線遠隔ユニットは、4つの検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される第2の測定信号の信号強度に基づいて、受信される信号が最も強い強度を有する検出対象無線周波数チャネルが、最も強い信号強度を有する測定信号が送信される基準無線周波数チャネルに接続されていると判断する。
【0098】
例えば、4つの基準無線周波数チャネルおよび4つの検出対象無線周波数チャネルが存在する。それぞれ1から4という番号が付された4つの基準無線周波数チャネルが存在する場合、第1の無線遠隔ユニットの、パッシブポートに接続された4つの検出対象無線周波数チャネルも存在し、4つの検出対象無線周波数チャネルにもそれぞれ、1から4という番号が付される。全ての基準無線周波数チャネルにより送信される第2の測定信号の特徴が異なるので、基準無線周波数チャネル1を用いることにより送信される第2の測定信号が、特徴信号1と称される。同様に、基準無線周波数チャネル2を用いることにより送信される第2の測定信号が特徴信号2と称され、基準無線周波数チャネル3を用いることにより送信される第2の測定信号が特徴信号3と称され、基準無線周波数チャネル4を用いることにより送信される第2の測定信号が特徴信号4と称される。第2の測定信号の空間放射などの特徴に起因して、無線周波数チャネル間には干渉が発生する。具体的には、検出対象無線周波数チャネル1に接続された基準無線周波数チャネル1を用いることにより送信される特徴信号1の受信に加え、他の基準無線周波数チャネル(干渉経路)を用いることにより送信される他の特徴信号(特徴信号2、特徴信号3および特徴信号4)を受信するために、第1の無線遠隔ユニットの検出対象無線周波数チャネル1がさらに用いられる。例えば、図10に示されるように、基準無線周波数チャネル1を用いることにより送信される特徴信号1については、検出対象無線周波数チャネル1が基準無線周波数チャネル1に接続される場合、検出対象無線周波数チャネル2は、基準無線周波数チャネル2に接続され、検出対象無線周波数チャネル3は、基準無線周波数チャネル3に接続され、検出対象無線周波数チャネル4は、基準無線周波数チャネル4に接続され、検出対象無線周波数チャネル1は、最も強い信号強度を有する特徴信号1および他の特徴信号(干渉信号)を受信するために用いられ、検出対象無線周波数チャネル2は、最も強い信号強度を有する特徴信号2および他の特徴信号(干渉信号)を受信するために用いられ、検出対象無線周波数チャネル3は、最も強い信号強度を有する特徴信号3および他の特徴信号(干渉信号)を受信するために用いられ、検出対象無線周波数チャネル4は、最も強い信号強度を有する特徴信号4および他の特徴信号(干渉信号)を受信するために用いられ、検出対象無線周波数チャネル1上で受信される干渉信号の信号強度は、検出対象無線周波数チャネル1上で受信される特徴信号1の信号強度よりも弱い。別の例では、基準無線周波数チャネル1を用いることにより送信される特徴信号1については、検出対象無線周波数チャネル2は、基準無線周波数チャネル1に接続され、検出対象無線周波数チャネル1は、基準無線周波数チャネル2に接続され、検出対象無線周波数チャネル3は、基準無線周波数チャネル3に接続され、検出対象無線周波数チャネル4は、基準無線周波数チャネル4に接続される。この場合、図11に示されるように、検出対象無線周波数チャネル2は、最も強い信号強度を有する特徴信号1および他の特徴信号(干渉信号)を受信し、検出対象無線周波数チャネル1は、最も強い信号強度を有する特徴信号2および他の特徴信号(干渉信号)を受信し、検出対象無線周波数チャネル3は、最も強い信号強度を有する特徴信号3および他の特徴信号(干渉信号)を受信し、検出対象無線周波数チャネル4は、最も強い信号強度を有する特徴信号4および他の特徴信号(干渉信号)を受信し、検出対象無線周波数チャネル2上で受信される干渉信号の信号強度は、検出対象無線周波数チャネル2上の特徴信号1の信号強度よりも弱い。
【0099】
図10に示される特徴信号1の受信に加え、検出対象無線周波数チャネル1は、他の特徴信号(特徴信号2、特徴信号3および特徴信号4)を受信するためにさらに用いられることに留意されたい。ここでは、特定のプロセスを再度説明しない。
【0100】
904.N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する。
【0101】
第1の無線周波数ユニットは、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する。
【0102】
例えば、4つの基準無線周波数チャネルおよび4つの検出対象無線周波数チャネルが存在する。第1の無線周波数ユニットの各検出対象無線周波数チャネルに接続された基準無線周波数チャネルにより送信され、検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される第2の測定信号と、第1の無線周波数ユニットの検出対象無線周波数チャネルに接続されていない他の基準無線周波数チャネルを用いることにより送信され、検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される複数の第2の測定信号とは、具体的には、1つの特徴信号および他の特徴信号(干渉信号)、例えば、特徴信号1および他の特徴信号(特徴信号2、特徴信号3および特徴信号4)を含む。特徴信号1の信号強度が最も強く、特徴信号1を送信するために用いられる基準無線周波数チャネル1は、ターゲット基準無線周波数チャネルである。4つの検出対象無線周波数チャネルのうちの1つとターゲット基準無線周波数チャネルとの間の接続関係が判断される。例えば、基準無線周波数チャネル1は、特徴信号1を送信するために用いられ、検出対象無線周波数チャネル1を用いることにより受信される第2の測定信号のうち特徴信号1の信号強度が最も強い場合、検出対象無線周波数チャネル1は、基準無線周波数チャネル1に接続された検出対象無線周波数チャネルと判断される。検出対象無線周波数チャネル1は、基準無線周波数チャネル1に接続されたアンテナに接続される。
【0103】
例えば、4つの基準無線周波数チャネルおよび4つの検出対象無線周波数チャネルが存在する。第1の無線遠隔ユニットが4つの検出対象無線周波数チャネルを含む場合、4つの基準無線周波数チャネルは、第2の測定信号を同時に送信するために用いられ、第2の測定信号は、合計で1回送信される。検出対象無線周波数チャネルと基準無線周波数チャネルとの間で判断される接続関係に基づいて、4つの検出対象無線周波数チャネルと4つの基準無線周波数チャネルとの間の接続関係が判断される。1つの検出対象無線周波数チャネルが1つの基準無線周波数チャネルに接続され、1つの基準無線周波数チャネルが1つのアンテナに接続されるので、4つの検出対象無線周波数チャネルと4つのアンテナとの間の接続関係が判断され得る。
【0104】
実現可能な実装において、N個の検出対象無線周波数チャネルがベースバンドユニット(baseband unit、BBU)に接続され、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を特に判断する動作が、BBUにより実行される。例えば、段階903および段階904は、第1の無線周波数ユニットに実装されてもよく、BBUに実装されてもよい。
【0105】
特定の判断動作がBBUにより実行される場合、段階902と段階903との間に、受信された第2の測定信号を第1の無線周波数ユニットがBBUへ送信する段階がさらに含まれることが理解され得る。このことは、本明細書において具体的に限定されない。
【0106】
任意選択で:905.N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の実際の接続関係が予め設定された接続関係と同じであるかどうかを判断する。
【0107】
第1の無線周波数ユニット、または第1の無線周波数ユニットに接続されたBBUは、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の実際の接続関係が予め設定された接続関係と同じであるかどうかを判断する。具体的には、第1の無線周波数ユニット、または第1の無線周波数ユニットに接続されたBBUは、当該検出対象無線周波数チャネルと、当該検出対象無線周波数チャネルに対応する基準無線周波数チャネルとの間の実際の接続関係を、予め設定された接続関係(すなわち、当該検出対象無線周波数チャネルと当該基準無線周波数チャネルとの間の予め設定された正しい対応関係)と比較する。実際の接続関係が予め設定された接続関係とは異なる場合、段階906が実行される。実際の接続関係が予め設定された接続関係と同じである場合、段階907が実行される。
【0108】
任意選択で:906.基準無線周波数ユニットと第1の無線周波数ユニットとの間の接続関係が間違っていると判断し、プロンプトを提供する。
【0109】
第1の無線周波数ユニット、または第1の無線周波数ユニットに接続されたBBUは、基準無線周波数ユニットと第1の無線周波数ユニットとの間の接続関係が間違っていると判断し、プロンプトを提供する。
【0110】
任意選択で:907.基準無線周波数ユニットと第1の無線周波数ユニットとの間の接続関係が正しいと判断する。
【0111】
第1の無線周波数ユニット、または第1の無線周波数ユニットに接続されたBBUは、基準無線周波数ユニットと第1の無線周波数ユニットとの間の接続関係が正しいと判断する。
【0112】
本願の本実施形態において、基準無線周波数ユニットが第1の無線周波数ユニットに接続される場合、基準無線周波数ユニットは、第2の測定信号を同時に送信し、第1の無線周波数ユニットが第2の測定信号を受信するプロセスにおいて、第1の無線周波数ユニットと基準無線周波数ユニットのアンテナとの間のケーブル接続関係が正しいかどうかが、調節に際してスタッフを支援するために検出される。これにより、現場での二次的な構築の難しさが低減し、構築効率が改善する。
【0113】
上記では、本願の実施形態における無線周波数チャネル接続検出方法を説明した。以下では、本願の実施形態における無線周波数チャネル接続検出装置を説明する。図12は、本願の実施形態における無線周波数チャネル接続検出装置を示す。
【0114】
図12は、本願の実施形態による無線周波数チャネル接続検出装置の概略構造ブロック図である。図12を参照すると、無線周波数チャネル接続検出装置は、第1の無線周波数ユニットおよびプロセッサを含む。統合ユニットが用いられる場合、図12は、前述の実施形態における無線周波数チャネル接続検出装置の可能な概略構造図である。当業者であれば、図12に示される第1の無線周波数ユニットの構造は、第1の無線周波数ユニットに対する限定を構成しないこと、および、第1の無線周波数ユニットは、この図に示されるものよりも多いかまたは少ないコンポーネントを含み得るか、または、いくつかのコンポーネントを組み合わせ得るか、または、異なるコンポーネント配置を有し得ることを理解し得る。
【0115】
図12を参照すると、無線周波数チャネル接続検出装置1200は、第1の無線周波数ユニット1201およびプロセッサ1202を含み、第1の無線周波数ユニット1201は、N個の検出対象無線周波数チャネルを含む。N個の検出対象無線周波数チャネルのうちのいずれか1つと、N個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとが、コンバイナ装置を用いることによりN個のアンテナのうちの1つに接続される。検出対象無線周波数チャネルは、異なる基準無線周波数チャネルおよび異なるアンテナに接続され、Nは、2よりも大きいかまたはそれに等しい整数である。
【0116】
N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々は、N個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つを用いることにより送信される信号を受信するように構成される。
【0117】
無線周波数チャネル接続検出装置は、プロセッサ1202をさらに含む。プロセッサ1202は、N個の検出対象無線周波数チャネルに接続され、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断するように構成される。
【0118】
本実施形態において、コンバイナ装置は、コンバイナであってよく、第1の無線周波数ユニットは、無線遠隔ユニットであってよく、プロセッサ1202は、無線遠隔ユニットRRU内に配置されてよく、またはRRUの外側に配置され、独立して存在してよいことに留意されたい。
【0119】
以下では、図13を参照して、無線周波数チャネル接続検出装置の各コンポーネントを詳細に説明する。
【0120】
実現可能な実装において、プロセッサ1202はさらに、
各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係を判断し、
N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの少なくとも1つとの間の接続関係に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルとN個のアンテナとの間の接続関係を判断する
ように構成される。
【0121】
実現可能な実装において、N個の基準無線周波数チャネルは、信号を順次送信するように構成される。
【0122】
N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々はさらに、N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより送信される信号を順次受信するように構成される。
【0123】
実現可能な実装において、プロセッサ1202は、具体的には、
基準無線周波数チャネルを用いることにより送信され、各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号の信号強度に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとの間の接続関係を判断するように構成され、受信される信号が最も強い信号強度を有する検出対象無線周波数チャネルが、基準無線周波数チャネルに接続され、検出対象無線周波数チャネルは、基準無線周波数チャネルに接続されたアンテナに接続される。
【0124】
実現可能な実装において、図13を参照すると、無線周波数チャネル接続検出装置1200は、基準無線周波数ユニット1203をさらに含み、基準無線周波数ユニット1203は、N個の基準無線周波数チャネルを含む。
【0125】
N個の基準無線周波数チャネルは、信号を同時に送信するように構成され、N個の基準無線周波数チャネルのうちのいずれか1つを用いることにより送信される信号の特徴は、N個の基準無線周波数チャネルのうちの別の1つを用いることにより送信される信号の特徴とは異なる。
【0126】
N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの各々は、N個の基準無線周波数チャネルを用いることにより同時に送信される信号を受信するために用いられる。
【0127】
実現可能な実装において、プロセッサ1202は、具体的には、
各検出対象無線周波数チャネルを用いることにより受信される信号のうち同じ特徴を有する信号の信号強度に基づいて、N個の検出対象無線周波数チャネルのうちの1つとN個の基準無線周波数チャネルのうちの1つとの間の接続関係を判断するように構成され、
検出対象無線周波数チャネルであって、検出対象無線周波数チャネルを用いることにより、同じ特徴を有する信号のうち最も強い信号強度を有する信号が受信される、検出対象無線周波数チャネルが、基準無線周波数チャネルに接続され、検出対象無線周波数チャネルは、基準無線周波数チャネルに接続されたアンテナに接続される。
【0128】
実現可能な実装において、図14に示されるように、無線周波数チャネル接続検出装置1200は、ベースバンドユニットBBU1204をさらに含み、ベースバンドユニット1204は、プロセッサ1202を含む。任意選択で、図15に示されるように、ベースバンドユニットは、メモリ12041および通信インタフェース12042をさらに含み得る。ベースバンドユニット1204は、通信インタフェースを用いることによりN個の検出対象無線周波数チャネルに接続される。
【0129】
メモリ12041は、プロセッサ1202に結合され、プロセッサ1202により実行されるプログラムおよび/または命令を格納するように構成される。
【0130】
通信インタフェース12042は、各検出対象無線周波数チャネルにより送信される信号を受信するように構成される。
【0131】
各検出対象無線周波数チャネルはさらに、受信された信号をベースバンドユニット1204へ送信するように構成される。
【0132】
プロセッサ1202はさらに、BBUの別の機能をサポートするように構成され得ることに留意されたい。BBUは、ベースバンドユニットの他の機能をサポートするように構成されたより多くの他のプロセッサをさらに含み得る。
【0133】
実現可能な実装において、第1の無線周波数ユニット1201は、パッシブ無線周波数ユニットである。
【0134】
実現可能な実装において、基準無線周波数ユニット1203は、アクティブ無線周波数ユニットまたはパッシブ無線周波数ユニットである。
【0135】
実現可能な実装において、基準無線周波数ユニット1203および第1の無線周波数ユニット1201は、同じベースバンドユニット1204に接続される。
【0136】
任意選択で、図15に示されるように、ベースバンドユニット1204は、バスシステム12043をさらに含み得る。プロセッサ1202、メモリ12041および通信インタフェース12042は、バスシステム12043を用いることにより互いに接続され得る。バスシステム12043は、周辺コンポーネントインターコネクト(peripheral component interconnect、PCI)バス、拡張型業界標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture、EISA)バス等であってよい。バス12043は、アドレスバス、データバス、制御バス等に分類され得る。表現しやすくするために、図15ではバスを表すのに1本の太線のみが用いられているが、このことは、1つのバスのみまたは1つのタイプのバスのみが存在することを意味しない。
【0137】
任意選択で、無線周波数チャネル接続検出装置1200は、バスシステム、メモリ、通信インタフェース等をさらに含み得る。詳細は、ベースバンドユニットのものと同様であり、ここでは再度説明しない。
【0138】
コンピュータプログラム製品は、1または複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行された場合、本願の実施形態による手順または機能が全てまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワークまたは他のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよく、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバまたはデジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))または無線(例えば、赤外線、電波またはマイクロ波)方式で伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってもよく、1または複数の使用可能な媒体を統合したサーバまたはデータセンタなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))等であってよい。
【0139】
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、統合ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段は本質的に、または、従来技術に寄与する部分、または技術的解決手段の全部もしくは一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本願の実施形態において説明される方法の段階の全部または一部を実行するよう、(パーソナルコンピュータ、サーバまたはネットワークデバイスであってよい)コンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクなど、プログラムコードを格納できるあらゆる媒体を含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15