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特許7191962パワーヘッドルーム報告処理方法、端末及びネットワーク側機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-09
(45)【発行日】2022-12-19
(54)【発明の名称】パワーヘッドルーム報告処理方法、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/28 20090101AFI20221212BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221212BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20221212BHJP
【FI】
H04W52/28
H04W72/04 111
H04W16/32
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020538621
(86)(22)【出願日】2018-12-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-04-15
(86)【国際出願番号】 CN2018124272
(87)【国際公開番号】W WO2019137229
(87)【国際公開日】2019-07-18
【審査請求日】2020-07-10
(31)【優先権主張番号】201810027440.4
(32)【優先日】2018-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810032015.4
(32)【優先日】2018-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ ▲亜▼利
(72)【発明者】
【氏名】▲チェン▼ ▲麗▼
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-511047(JP,A)
【文献】OPPO,Power headroom report MAC CE[online],3GPP TSG RAN WG2 #100 R2-1712246,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_100/Docs/R2-1712246.zip>,2017年12月01日,1-7頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00- 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ又は複数のセルのパワーヘッドルームPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御エレメントPHR MAC CEをターゲットネットワーク側機器に報告することを含み、
ここで、端末が、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約し、
よって、前記ターゲットネットワーク側機器が、前記PHR MAC CEを受信した後に、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取り、
前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含み、
マルチエントリMultiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なる論理チャネル識別子LCIDを用いて、異なる長さの成分搬送波CCビットマップbitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表す、
パワーヘッドルーム報告処理方法。
【請求項2】
前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルのPH情報のみを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルは、ターゲットネットワーク側機器が端末のために設定されたセル、又は端末のために設定且つ活性化されたセルを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のマスタノードMNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含み、
又は
前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含み、
又は
前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約することは、
前記端末が前記複数のネットワーク側機器を集約することを含み、
ここで、前記複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであり、且つ前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
1つ又は複数のセルのパワーヘッドルームPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御エレメントPHR MAC CEをターゲットネットワーク側機器に報告するための報告モジュールを含み、
ここで、端末が、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約し、
よって、前記ターゲットネットワーク側機器が、前記PHR MAC CEを受信した後に、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取り、
前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含み、
マルチエントリMultiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なる論理チャネル識別子LCIDを用いて、異なる長さの成分搬送波CCビットマップbitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表す、
端末。
【請求項7】
前記端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約することは、
前記端末が前記複数のネットワーク側機器を集約することを含み、
ここで、前記複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであり、且つ前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる、請求項6に記載の端末。
【請求項8】
ターゲットネットワーク側機器が、1つ又は複数のセルのパワーヘッドルームPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御エレメントPHR MAC CEを、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する端末から受信するステップと、
前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るステップとを含み、
前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含み、
マルチエントリMultiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なる論理チャネル識別子LCIDを用いて、異なる長さの成分搬送波CCビットマップbitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表す、
パワーヘッドルーム報告処理方法。
【請求項9】
前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含み、
又は
前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルのPH情報のみを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記PHR MAC CEにおける前記ターゲットネットワーク側機器により識別不可能なセルに対応するPH情報を無視するステップを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るステップは、
前記PHR MAC CEにおける成分搬送波CCビットマップbitmapの長さを確定するステップと、
CC bitmap長に基づいて、CC bitmapにおける各ビットの値を読み取り、各ビットの値に基づいて、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るステップとを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記PHR MAC CEにおける成分搬送波CCビットマップbitmapの長さを確定するステップは、
受信したPHR MAC CEに対応する媒体アクセス制御MACサブヘッダに含まれる論理チャネル識別子LCIDに基づいて、前記PHR MAC CEがマルチエントリMultiple entry PHR MAC CEに該当するか否かを確定するステップと、
該当する場合、前記PHR MAC CEに対し、CC bitmap長をそれぞれ1バイト、4バイトとしてCC bitmap長のブラインド検出を行い、ブラインド検出結果に基づいて前記CC bitmap長を確定するステップとを含み、
又は
前記PHR MAC CEにおける成分搬送波CCビットマップbitmapの長さを確定するステップは、
受信したPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDに基づいて、前記PHR MAC CEがマルチエントリMultiple entry PHR MAC CEに該当するか否かを確定するステップと、
該当する場合、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号、及び予め取得済みの、前記端末により集約された他のネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号、又は他のネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号の最大値に基づいて、前記端末の最大セル番号を確定するステップと、
前記端末の最大セル番号に基づいて前記PHR MAC CEにおけるCC bitmap長を確定するステップとを含み、
又は
前記PHR MAC CEにおける成分搬送波CCビットマップbitmapの長さを確定するステップは、
受信したPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDに基づいて、前記PHR MAC CEにおけるCC bitmap長を確定することを含み、
ここで、Multiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なるLCIDを用いて、異なる長さのCC bitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表す、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
1つ又は複数のセルのパワーヘッドルームPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御エレメントPHR MAC CEを、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する端末からターゲットネットワーク側機器が受信するための受信モジュールと、
前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るための読み取りモジュールとを含み、
前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含み、
マルチエントリMultiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なる論理チャネル識別子LCIDを用いて、異なる長さの成分搬送波CCビットマップbitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表す、
ネットワーク側機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年1月11日に中国特許庁に提出された中国特許出願201810027440.4の優先権、及び、2018年1月12日に中国特許庁に提出された中国特許出願201810032015.4の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、通信分野に係り、特にパワーヘッドルーム報告処理方法、端末及びネットワーク側機器に係る。
【背景技術】
【0002】
図1は、1つの可能なマルチレイヤネットワークオーバーレイシナリオを示す。図1において、LTE(Long Term Evolution)基地局eNBとNR(New Radio)基地局gNBとの間に非理想的な論理インタフェースが採用され、端末は、LTE eNB及びNR gNBのリソース、すなわちEUTRANとNRとの間のデュアル接続EN-DC(EUTRAN and NR Dual Connectivity)を同時に集約することができる。
【0003】
EN-DCでは、端末が集約する基地局の機能の違いにより、端末が集約する基地局を、マスタノードMN(Master Node)とセカンダリノード(Secondary Node)に分ける。EN-DCでは、セルインデックスcell indexの割り当て方式は、以下の通りである。
-MNは、MN及びSNが使用可能なcell index範囲の調整を担当する。MNは、SNが使用可能なcell index範囲を確定してからSNに通知する。MN及びSNは、使用可能なcell index範囲が異なる。
-MN及びSNは、それぞれ、自身が使用可能なcell index範囲内から適切なcell indexを選択してUEに割り当てる。
【0004】
上記cell indexの割り当て方式は、UE内部のcell indexが一意に番号付けられ、且つMNとSNで割り当てられたcell indexが衝突しないことを保証することができる。
【0005】
パワーヘッドルーム報告PHR(Power Headroom Reporting)について、端末は、パワーヘッドルーム情報をネットワーク側に報告し、ネットワーク側での上りスケジューリングの実行を支援する。端末は、PHRトリガ条件が満たされた場合にPHRをトリガする。PHRは、パワーヘッドルーム媒体アクセス制御ユニットPHR MAC CE(Power Headroom MAC Control Element)を用いて報告を行う。
【0006】
NRは、3つのPHR MAC CEフォーマットが定義されている。
-単一エントリSingle Entry PHR MAC CE:PHR MAC CEには、図2に示すように、1つのセルcellのパワーヘッドルームPH(Power Headroom)情報のみを含む。
-マルチエントリMultiple entry PHR MAC CE:PHR MAC CEには、複数のcellのPH情報を含む。UEにより設定する、上りリンクUL(Uplink)搬送波を有するセルの数が8未満であるか否かに応じて、図3及び図4に示すように、2つのMultiple entry PHR MAC CEフォーマットが与えられる。これら2つのPHR MAC CEフォーマットの主な違いは、PHR MAC CEにおいて、搬送波bitmap指示が占有するバイト数が異なることである。
【0007】
従来技術のEN-DCシナリオにおけるcell index割当仕組みでは、端末が集約している基地局は、他の基地局が割り当てたcell indexが他の基地局の配下のどのセルに具体的に対応しているかを判断できない。この場合、基地局は、端末から報告されたパワーヘッドルームを受信した後に、セルとPH情報との対応関係を正しく識別できなくなる。
【発明の概要】
【0008】
本開示の実施例は、パワーヘッドルーム報告処理方法を提供する。この方法において、1つ又は複数のセルのパワーヘッドルームPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御ユニットPHR MAC CEをターゲットネットワーク側機器に報告することを含み、ここで、端末が、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約し、よって、前記ターゲットネットワーク側機器が、前記PHR MAC CEを受信した後に、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取る。
【0009】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。
【0010】
選択可能に、前記方法において、更に、マルチエントリMultiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なる論理チャネル識別子LCIDを用いて、異なる長さの成分搬送波CCビットマップbitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表す。
【0011】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルのPH情報のみを含む。
【0012】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルは、ターゲットネットワーク側機器が終端のために設定されたセル、又は端末のために設定且つ活性化されたセルを含む。
【0013】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のメインノードMNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0014】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。又は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0015】
選択可能に、前記端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約することは、前記端末が前記複数のネットワーク側機器を集約することを含み、ここで、前記複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであり、且つ前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる。
【0016】
本開示の実施例は、端末を更に提供する。端末において、1つ又は複数のセルのパワーヘッドルームPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御ユニットPHR MAC CEをターゲットネットワーク側機器に報告するための報告モジュールを含み、ここで、端末が、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約し、よって、前記ターゲットネットワーク側機器が、前記PHR MAC CEを受信した後に、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取る。
【0017】
選択可能に、前記端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約することは、前記端末が前記複数のネットワーク側機器を集約することを含み、ここで、前記複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであり、且つ前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる。
【0018】
本開示の実施例は、トランシーバと、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで動作するプログラムを含む端末を更に提供する。前記トランシーバは、1つ又は複数のセルのパワーヘッドルームPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御ユニットPHR MAC CEをターゲットネットワーク側機器に報告することに用いられる。ここで、端末が、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する。よって、前記ターゲットネットワーク側機器が、前記PHR MAC CEを受信した後に、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取る。
【0019】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。
【0020】
選択可能に、前記プロセッサは、メモリからプログラムを読み取ることによって、マルチエントリMultiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なる論理チャネル識別子LCIDを用いて、異なる長さの成分搬送波CCビットマップbitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表すプロセスを実行することに用いられる。
【0021】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルのPH情報のみを含む。
【0022】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルは、ターゲットネットワーク側機器が終端のために設定されたセル、又は端末のために設定且つ活性化されたセルを含む。
【0023】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のメインノードMNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0024】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。又は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0025】
選択可能に、前記端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約することは、前記端末が前記複数のネットワーク側機器を集約することを含み、ここで、前記複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであり、且つ前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる。
【0026】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。このプログラムがプロセッサによって実行されると、上記のいずれか1つに記載のパワーヘッドルーム報告処理方法のステップが実現される。
【0027】
本開示の実施例は、パワーヘッドルーム報告処理方法を更に提供する。この方法において、ターゲットネットワーク側機器が、1つ又は複数のセルのパワーヘッドルームPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御ユニットPHR MAC CEを、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する端末から受信するステップと、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るステップとを含む。
【0028】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。
【0029】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルのPH情報のみを含む。
【0030】
選択可能に、前記方法において、前記PHR MAC CEにおける前記ターゲットネットワーク側機器により識別不可能なセルに対応するPH情報を無視するステップを更に含む。
【0031】
選択可能に、前記の前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るステップは、前記PHR MAC CEにおける成分搬送波CCビットマップbitmapの長さを確定するステップと、CC bitmap長に基づいて、CC bitmapにおける各ビットの値を読み取り、各ビットの値に基づいて、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るステップとを含む。
【0032】
選択可能に、前記の前記PHR MAC CEにおける成分搬送波CCビットマップbitmapの長さを確定するステップは、受信したPHR MAC CEに対応する媒体アクセス制御MACサブヘッダに含まれる論理チャネル識別子LCIDに基づいて、前記PHR MAC CEがマルチエントリMultiple entry PHR MAC CEに該当するか否かを確定するステップと、該当する場合、前記PHR MAC CEに対し、CC bitmap長をそれぞれ1バイト、4バイトとしてCC bitmap長のブラインド検出を行い、ブラインド検出結果に基づいて前記CC bitmap長を確定するステップとを含む。
【0033】
選択可能に、前記の前記PHR MAC CEにおける成分搬送波CCビットマップbitmapの長さを確定するステップは、受信したPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDに基づいて、前記PHR MAC CEがマルチエントリMultiple entry PHR MAC CEに該当するか否かを確定するステップと、該当する場合、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号、及び予め取得済みの、前記端末により集約された他のネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号、又は他のネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号の最大値に基づいて、前記端末の最大セル番号を確定するステップと、前記端末の最大セル番号に基づいて前記PHR MAC CEにおけるCC bitmap長を確定するステップとを含む。
【0034】
選択可能に、前記PHR MAC CEにおける成分搬送波CCビットマップbitmapの長さを確定するステップは、受信したPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDに基づいて、前記PHR MAC CEにおけるCC bitmap長を確定することを含む。ここで、Multiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なるLCIDを用いて、異なる長さのCC bitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表す。
【0035】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のマスタノードMNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0036】
選択可能に、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るステップは、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取るステップを含む。
【0037】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。又は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0038】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む場合、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るステップは、前記プライマリサービングセルに対応するPH情報を無視するステップと、ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取るステップを含む。前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む場合、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るステップは、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取るステップを含む。
【0039】
選択可能に、前記端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約することは、前記端末が前記複数のネットワーク側機器を集約することを含み、ここで、前記複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであり、且つ前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる。
【0040】
本開示の実施例は、ネットワーク側機器を更に提供する。ネットワーク側機器は、1つ又は複数のセルのパワーヘッドルームPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御ユニットPHR MAC CEを、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する端末からターゲットネットワーク側機器が受信するための受信モジュールと、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るための読み取りモジュールとを含む。
【0041】
選択可能に、前記端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約することは、前記端末が前記複数のネットワーク側機器を集約することを含み、ここで、前記複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであり、且つ前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる。
【0042】
本開示の実施例は、トランシーバと、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで動作するプログラムを含むネットワーク側機器を更に提供する。前記トランシーバは、1つ又は複数のセルのパワーヘッドルームPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御ユニットPHR MAC CEを、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する端末からターゲットネットワーク側機器が受信することに用いられる。前記プロセッサは、メモリからプログラムを読み取ることによって、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るプロセスを実行することに用いられる。
【0043】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。
【0044】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルのPH情報のみを含む。
【0045】
選択可能に、前記プロセッサは、更に、前記PHR MAC CEにおける前記ターゲットネットワーク側機器により識別不可能なセルに対応するPH情報を無視することに用いられる。
【0046】
選択可能に、前記プロセッサは、更に、前記PHR MAC CEにおける成分搬送波CCビットマップbitmapの長さを確定することと、CC bitmap長に基づいて、CC bitmapにおける各ビットの値を読み取り、各ビットの値に基づいて、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取ることとに用いられる。
【0047】
選択可能に、前記プロセッサは、更に、受信したPHR MAC CEに対応する媒体アクセス制御MACサブヘッダに含まれる論理チャネル識別子LCIDに基づいて、前記PHR MAC CEがマルチエントリMultiple entry PHR MAC CEに該当するか否かを確定することと、該当する場合、前記PHR MAC CEに対し、CC bitmap長をそれぞれ1バイト、4バイトとしてCC bitmap長のブラインド検出を行い、ブラインド検出結果に基づいて前記CC bitmap長を確定することとに用いられる。
【0048】
選択可能に、前記プロセッサは、更に、受信したPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDに基づいて、前記PHR MAC CEがマルチエントリMultiple entry PHR MAC CEに該当するか否かを確定することと、該当する場合、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号、及び予め取得済みの、前記端末により集約された他のネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号、又は他のネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号の最大値に基づいて、前記端末の最大セル番号を確定することと、前記端末の最大セル番号に基づいて前記PHR MAC CEにおけるCC bitmap長を確定することとに用いられる。
【0049】
選択可能に、前記プロセッサは、更に、受信したPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDに基づいて、前記PHR MAC CEにおけるCC bitmap長を確定することに用いられる。ここで、Multiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なるLCIDを用いて、異なる長さのCC bitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表す。
【0050】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のメインノードMNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0051】
選択可能に、前記プロセッサは、更に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取ることに用いられる。
【0052】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。又は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0053】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む場合、前記プロセッサは、更に、前記プライマリサービングセルに対応するPH情報を無視することと、ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取ることとに用いられる。前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む場合、前記プロセッサは、更に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取ることに用いられる。
【0054】
選択可能に、前記端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約することは、前記端末が前記複数のネットワーク側機器を集約することを含み、ここで、前記複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであり、且つ前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる。
【0055】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。このプログラムがプロセッサによって実行されると、上記のいずれか1つに記載のパワーヘッドルーム報告処理方法のステップが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
図1図1は、1つのネットワークオーバーレイシナリオの概略図である。
図2図2は、1つのSingle Entry PHR MAC CEフォーマットの概略図である。
図3図3は、1つのMultiple entry PHR MAC CEフォーマットの概略図である。
図4図4は、Multiple entry PHR MAC CEフォーマットの別の概略図である。
図5図5は、本開示の実施例のパワーヘッドルーム報告処理方法をネットワーク側機器に応用したフローチャートである。
図6図6は、本開示の実施例のネットワーク側機器の構成を示す図である。
図7図7は、本開示の実施例のネットワーク側機器の別の構成を示す図である。
図8図8は、本開示の実施例のパワーヘッドルーム報告処理方法を端末に応用したフローチャートである。
図9図9は、本開示の実施例の端末の構成を示す図である。
図10図10は、本開示の実施例の端末の他の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0057】
本開示の技術手段及び特徴をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例を通じて詳細に記載する。
【0058】
本開示の一部実施例において、図5に示すように、パワーヘッドルーム報告処理方法を提供し、以下のステップを含む。
【0059】
ステップ501において、ターゲットネットワーク側機器は、端末から報告されたパワーヘッドルーム媒体アクセス制御ユニットPHR MAC CEを受信する。ここで、前記端末は、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する。前記PHR MAC CEには、1つ又は複数のセルのPH情報を含む。
【0060】
ここで、端末は、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する。例えば、前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであるものの、前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる。
【0061】
ここで、ターゲットネットワーク側機器とは、端末が集約しているいずれかのネットワーク側機器を指す。
【0062】
本開示にいうネットワーク側機器は、基地局であってもよいし、基地局に類似した機能を備える他のネットワーク側機器であってもよい。
【0063】
ステップ502において、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取る。
【0064】
ここで、ターゲットネットワーク側機器は、端末から送信されたPHR MAC CEを受信すると、自身により識別可能なセルに対応するPH情報のみを読み取る。
【0065】
本開示の実施例のパワーヘッドルーム報告処理方法において、端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する場合、各ネットワーク側機器は、自身により識別可能なセルに対応するPH情報のみを処理する。それによって、ネットワーク側機器が端末から報告されたパワーヘッドルームを受信すると、セルとPH情報との対応関係を正しく識別できることを保証し、ネットワーク側機器が正しいPH情報を取得できることを保証する。
【0066】
第1の代替的実現方式として、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。
【0067】
この場合、端末から各ネットワーク側機器にPHR MAC CEを報告する際に、PHR MAC CEには、設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。ネットワーク側機器は、PHRを受信すると、自身により識別不可能なセル番号がPHRに含まれるのであれば、このセル番号に対応するPH情報を無視する。
【0068】
これに基づき、前記方法は、前記PHR MAC CEにおける前記ターゲットネットワーク側機器により識別不可能なセルに対応するPH情報を無視するステップ503を更に含む。
【0069】
この場合、ターゲットネットワーク側機器は、端末から報告されるPHR MAC CEを受信し、PHR MAC CEには、端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。ターゲットネットワーク側機器は、自身により識別不可能なセルに対応するPH情報を無視し、自身により識別可能なセルに対応するPH情報のみを読み取ることによって、ネットワーク側機器が正しいPH情報を取得できることを保証する。
【0070】
第2の代替的実現方式として、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルのPH情報のみを含む。
【0071】
この場合、端末から各ネットワーク側機器にPHR MAC CEを報告する際に、PHR MAC CEには、端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、ネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報のみを含む。ネットワーク側機器は、PHRを受信すると、自身により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取ればよく、ネットワーク側機器が正しいPH情報を取得できることを保証する。
【0072】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルは、ターゲットネットワーク側機器が端末のために設定したセル、又は、端末のために設定且つ活性化したセルを含む。
【0073】
第1の実現方式に基づき、上記ステップ502は、前記PHR MAC CEにおける成分搬送波CCビットマップbitmapの長さを確定するステップ5021と、CC bitmap長に基づいて、CC bitmapにおける各ビットの値を読み取り、各ビットの値に基づいて、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るステップ5022とを含む。
【0074】
この場合、ターゲットネットワーク側機器は、端末から報告されたPHR MAC CEを受信すると、まず、PHR MAC CEにおけるCC bitmapの長さを確定し、それから、CC bitmap長に基づいて、CC bitmapにおける各ビットの値を読み取り、それから、各ビットの値に基づいて、PHR MAC CEから、ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取ることにより、ネットワーク側機器が正しいPH情報を取得できることを保証する。
【0075】
ネットワーク側機器がPHR MAC CEにおけるCC bitmapの長さを確定することができるようにするために、以下のいくつかの方式がある。
【0076】
方式1:
選択可能に、上記ステップ5021は、受信したPHR MAC CEに対応する媒体アクセス制御MACサブヘッダに含まれる論理チャネル識別子LCIDに基づいて、前記PHR MAC CEがマルチエントリMultiple entry PHR MAC CEに該当するか否かを確定するステップ50211と、該当する場合、前記PHR MAC CEに対し、CC bitmap長をそれぞれ1バイト、4バイトとしてCC bitmap長のブラインド検出を行い、ブラインド検出結果に基づいて前記CC bitmap長を確定するステップ50212とを含む。
【0077】
この場合、ターゲットネットワーク側機器は、端末から報告されたPHR MAC CEを受信すると、まずPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダの論理チャネル識別子LCID(Logical Channel Identify)の値に基づいて、Single Entry PHR MAC CEかMultiple entry PHR MAC CEかを確定する。Multiple entry PHR MAC CEであれば、PHR MAC CEにおけるCC bitmap長をそれぞれ1バイト、4バイトとしてブラインド検出を行うことによって、CC bitmap長を確定する。
【0078】
方式2:
選択可能に、上記ステップ5021は、受信したPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDに基づいて、前記PHR MAC CEがマルチエントリMultiple entry PHR MAC CEに該当するか否かを確定するステップ50213と、該当する場合、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号、及び予め取得済みの、前記端末により集約された他のネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号、又は他のネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号の最大値に基づいて、前記端末の最大セル番号を確定するステップ50214と、前記端末の最大セル番号に基づいて前記PHR MAC CEにおけるCC bitmap長を確定するステップ50215とを含む。ここで、端末が集約しているネットワーク側機器は、ネットワーク側機器間のインタフェースを介して、各々が端末のために設定したすべてのセルの番号又はセル番号最大値のインタラクションを行う。
【0079】
ここで、端末の最大セル番号からセル数を確定でき、セル数からCC bitmap長を確定できる。例えばセル数が8未満である場合、CC bitmap長は、1バイトであり、セル数が8より大きい場合、CC bitmap長は、4バイトである。
【0080】
この場合、ターゲットネットワーク側機器は、端末から報告されたPHR MAC CEを受信すると、まずLCIDの値に基づいて、Single Entry PHR MAC CEかMultiple entry PHR MAC CEかを確定する。Multiple entry PHR MAC CEであれば、自身及び端末が集約している他のネットワーク側機器が端末のために設定したセル番号、又は他のネットワーク側機器が端末のために設定したセル番号最大値に基づいて、端末の最大セル番号を確定し、PHR MAC CEにおけるCC bitmap長が1バイトか4バイトかを確定する。
【0081】
方式3:
選択可能に、上記ステップ5021は、受信したPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDに基づいて、前記PHR MAC CEにおけるCC bitmap長を確定するステップ50216を含む。ここで、Multiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なるLCIDを用いて、異なる長さのCC bitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表す。
【0082】
ここで、Multiple entry PHR MAC CEについて、Multiple entry PHR MAC CEにおけるCC bitmap長が1バイトであること、4バイトであることをそれぞれ指示するための2つのLCID値を導入する。
【0083】
この場合、PHR MAC CEに対応するMACサブヘッダには、少なくとも2つのLCIDが含まれる。1つのLCIDは、PHR MAC CEがSingle Entry PHR MAC CEであるか、それともMultiple entry PHR MAC CEであるかを指示し、もう1つのLCIDは、Multiple entry PHR MAC CEにおけるCC bitmap長が1バイトであるか、それとも4バイトであるかを指示する。
【0084】
この場合、ターゲットネットワーク側機器は、端末から報告されたPHR MAC CEを受信すると、まず、1つのLCID値に基づいてSingle Entry PHR MAC CEであるか、それともMultiple entry PHR MAC CEであるかを確定する。Multiple entry PHR MAC CEであれば、もう1つのLCID値に基づいてPHR MAC CEにおけるCC bitmap長が1バイトであるか、それとも4バイトであるかを確定する。
【0085】
第2の実現方式に基づき、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のマスタノードMNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0086】
この場合、端末からMNにPHR MAC CEを報告する際に、PHR MAC CEには、MNのサービングセルのPH情報のみを含む。
【0087】
選択可能に、上記ステップ502は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取るステップ5023を含む。
【0088】
この場合、ターゲットネットワーク側機器(MN)がPHR MAC CEを受信すると、PHR MAC CEには、MNのサービングセルのPH情報のみを含む。すると、MNは、自身から端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、対応するPH情報を読み取る。
【0089】
第2の実現方式に基づき、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。又は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0090】
この場合、端末がSNにPHR MAC CEを報告する際に、PHR MAC CEには、プライマリサービングセルPCell及びSNに対応するサービングセルのPH情報のみを含む実現方式と、PHR MAC CEには、SNに対応するサービングセルのPH情報のみを含む実現方式の2つの実現方式がある。
【0091】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む場合、上記ステップ502は、前記プライマリサービングセルに対応するPH情報を無視するステップ5024と、ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取るステップ5025を含む。
【0092】
この場合、ターゲットネットワーク側機器(SN)がPHR MAC CEを受信し、PHR MAC CEには、PCell及びSNのサービングセルのPH情報のみを含む。すると、SNは、PCellに対応するPH情報を無視し、自身から端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、対応するPH情報を読み取る。
【0093】
前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む場合、前記ステップ502は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取るステップ5026を含む。
【0094】
この場合、ターゲットネットワーク側機器(SN)がPHR MAC CEを受信し、PHR MAC CEには、SNのサービングセルのPH情報のみを含む。すると、SNは、自身から端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、対応するPH情報を読み取る。
【0095】
以下、端末が集約しているネットワーク側機器が、異なるRATが用いられる2つの基地局であり、例えば一方がLTE eNBであり、他方がNR gNB(すなわちEN-DCシナリオ)であることを例とし、本開示の実施例のパワーヘッドルーム報告処理方法の具体的な応用例を例示する。
【0096】
応用例1:
ステップ1において、端末がネットワークにアクセスし、ネットワークは、端末のサービスニーズに基づいて、端末にEN-DC動作モードを設定する。MNとSNは、それぞれ端末にサービングセルを設定し、それぞれのサービングセルに対応するセル番号を割り当てる。
ステップ2において、端末がPHRトリガがあると判断し、基地局毎にPHR MAC CEを報告する際に、PHR MAC CEには、端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。端末は、自身が集約しているセルの数が8未満の場合、図3のPHR MAC CEフォーマットを用いてPHR報告を行い、そうでない場合、図4のPHR MAC CEフォーマットを用いてPHR報告を行う。
ステップ3において、基地局は、受信したPHRを処理する。
【0097】
基地局がPHR MAC CEにおけるCC bitmap長を確定することができるようにするために、以下のいくつかの方法がある。
方式1:基地局は、端末から報告されたPHR MAC CEを受信し、まずPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDの値に基づいて、Single Entry PHR MAC CEかMultiple entry PHR MAC CEかを確定する。Multiple entry PHR MAC CEの場合、基地局は、PHR MAC CEに対応するMACサブヘッダのLフィールド長に基づいてPHR MAC CE長を確定し、次にPHR MAC CE長に基づいて、PHR MAC CEにおけるCC bitmap長をそれぞれ1バイト、4バイトでブラインド検出し、CC bitmap長を確定する。
方式2:端末が集約する基地局は、基地局間インタフェースを介して、各々が端末のために設定したセル番号の最大値のインタラクションを行う。基地局は、端末から報告されたPHR MAC CEを受信すると、まずPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDの値に基づいて、Single Entry PHR MAC CEかMultiple entry PHR MAC CEかを確定する。Multiple entry PHR MAC CEの場合、基地局は、更に、自身及び端末が集約する他の基地局が端末のために設定したセル番号の最大値に基づいて、端末の最大セル番号を確定し、PHR MAC CEにおけるCC bitmap長が1バイトか4バイトかを確定する。
方式3:Multiple entry PHR MAC CEにおけるCC bitmap長が1バイトであること、4バイトであることを示すために、2つのLCID値をMultiple entry PHR MAC CEに導入する。基地局は、端末から報告されたPHR MAC CEを受信すると、まず、1つのLCIDの値に基づいてSingle Entry PHR MAC CEかMultiple entry PHR MAC CEかを確定する。Multiple entry PHR MAC CEの場合、基地局は、更に別のLCIDの値に基づいて、PHR MAC CEにおけるCC bitmap長が1バイトか4バイトかを確定する。
【0098】
基地局は、自身により識別不可能なセルに対応するPH情報を無視し、CC bitmap長を確定した後、自身が端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、対応するPH情報を読み取る。
【0099】
応用例2:
ステップ1において、端末がネットワークにアクセスし、ネットワークは、端末のサービスニーズに基づいて、端末にEN-DC動作モードを設定する。MNとSNは、それぞれ端末にサービングセルを設定し、それぞれのサービングセルに対応するセル番号を割り当てる。
【0100】
ステップ2において、端末は、PHRトリガがあると判断し、自身が集約しているセルの数が8個未満の場合、図3のPHR MAC CEフォーマットを用いてPHR報告を行い、そうでない場合、図4のPHR MAC CEフォーマットを用いてPHR報告を行う。
【0101】
且つ端末が各基地局にPHR MAC CEを報告する際に、PHR MAC CEには、端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、それぞれの基地局により識別可能なセルのPH情報のみを含む。すなわち、端末がMNにPHR MAC CEを報告する場合、PHR MAC CEには、MNに対応するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0102】
端末がSNにPHR MAC CEを報告する場合、PHR MAC CEは、2つの処理方式がある。
方式1:PHR MAC CEには、PCell及びSNに対応するサービングセルのPH情報のみを含む。
方式2:PHR MAC CEには、SNに対応するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0103】
ステップ3において、基地局は、受信したPHRを処理する。
【0104】
基地局は、PHR MAC CEを受信すると、まずLCIDの値に基づいてSingle Entry PHR MAC CEかMultiple entry PHR MAC CEかを確定する。
【0105】
Multiple entry PHR MAC CEである場合、MNについては、自身が端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、対応するPH情報を読み取る。SNについては、ステップ2で方式1を使用する場合、SNは、PCellに対応するPH情報を無視し、その後、自身が端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、対応するPH情報を読み取る。ステップ2で方式2を使用する場合、SNは、自身が端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、対応するPH情報を読み取る。
【0106】
本開示の実施例のパワーヘッドルーム報告処理方法において、端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する場合、各ネットワーク側機器は、自身により識別可能なセルに対応するPH情報のみを処理する。それにより、ネットワーク側機器が端末から報告されたパワーヘッドルームを受信すると、セルとPH情報との対応関係を正しく識別できることを保証し、ネットワーク側機器が正しいPH情報を取得できることを保証する。
【0107】
本開示の一部実施例において、図6に示すように、ネットワーク側機器を更に提供する。このネットワーク側機器は、1つ又は複数のセルのPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御ユニットPHR MAC CEを、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する端末からターゲットネットワーク側機器が受信するための受信モジュール601と、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るための読み取りモジュール602とを含む。
【0108】
本開示の実施例のネットワーク側機器において、端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する場合、各ネットワーク側機器は、自身により識別可能なセルに対応するPH情報のみを処理する。それにより、ネットワーク側機器が端末から報告されたパワーヘッドルームを受信すると、セルとPH情報との対応関係を正しく識別できることを保証し、ネットワーク側機器が正しいPH情報を取得できることを保証する。
【0109】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。
【0110】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルのPH情報のみを含む。
【0111】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルは、ターゲットネットワーク側機器が端末のために設定したセル、又は、端末のために設定且つ活性化したセルを含む。
【0112】
選択可能に、前記ネットワーク側機器は、前記PHR MAC CEにおける前記ターゲットネットワーク側機器により識別不可能なセルに対応するPH情報を無視するための無視モジュールを更に含む。
【0113】
選択可能に、前記読み取りモジュール602は、前記PHR MAC CEにおける成分搬送波CCビットマップbitmapの長さを確定するための確定サブモジュールと、CC bitmap長に基づいて、CC bitmapにおける各ビットの値を読み取り、各ビットの値に基づいて、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るための第1読み取りサブモジュールとを含む。
【0114】
選択可能に、前記確定サブモジュールは、受信したPHR MAC CEに対応する媒体アクセス制御MACサブヘッダに含まれる論理チャネル識別子LCIDに基づいて、前記PHR MAC CEがマルチエントリMultiple entry PHR MAC CEに該当するか否かを確定するための第1確定ユニットと、該当する場合、前記PHR MAC CEに対し、CC bitmap長をそれぞれ1バイト、4バイトとしてCC bitmap長のブラインド検出を行い、ブラインド検出結果に基づいて前記CC bitmap長を確定するための第2確定ユニットとを含む。
【0115】
選択可能に、前記確定サブモジュールは、受信したPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDに基づいて、前記PHR MAC CEがマルチエントリMultiple entry PHR MAC CEに該当するか否かを確定するための第3確定ユニットと、該当する場合、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号、及び予め取得済みの、前記端末により集約された他のネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号、又は他のネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号の最大値に基づいて、前記端末の最大セル番号を確定するための第4確定ユニットと、前記端末の最大セル番号に基づいて前記PHR MAC CEにおけるCC bitmap長を確定するための第5確定ユニットとを含む。
【0116】
選択可能に、前記確定サブモジュールは、受信したPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDに基づいて、前記PHR MAC CEにおけるCC bitmap長を確定するための第6確定ユニットを含む。ここで、Multiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なるLCIDを用いて、異なる長さのCC bitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表す。
【0117】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のマスタノードMNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0118】
選択可能に、前記読み取りモジュール602は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取るための第2読み取りサブモジュールを含む。
【0119】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。又は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0120】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む場合、前記読み取りモジュール602は、前記プライマリサービングセルに対応するPH情報を無視するための無視サブモジュールと、ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取るための第3読み取りサブモジュールとを含む。前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む場合、前記読み取りモジュール602は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取るための第4読み取りサブモジュールを含む。
【0121】
選択可能に、前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであるものの、前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる。
【0122】
本開示の実施例のネットワーク側機器において、端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する場合、各ネットワーク側機器は、自身により識別可能なセルに対応するPH情報のみを処理する。それにより、ネットワーク側機器が端末から報告されたパワーヘッドルームを受信すると、セルとPH情報との対応関係を正しく識別できることを保証し、ネットワーク側機器が正しいPH情報を取得できることを保証する。
【0123】
なお、上記パワーヘッドルーム報告処理方法の実施例におけるすべての実現方式は、このネットワーク側機器の実施例に適用し、同様の効果を奏することもできる。
【0124】
本開示の一部実施例において、図7に示すように、トランシーバ710と、メモリ720と、プロセッサ700と、バスインタフェースと、前記メモリ720に記憶され、前記プロセッサ700で動作するプログラムを含むネットワーク側機器を更に提供する。前記トランシーバ710は、1つ又は複数のセルのPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御ユニットPHR MAC CEを、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する端末からターゲットネットワーク側機器が受信することに用いられる。前記プロセッサ700は、メモリからプログラムを読み取ることによって、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るプロセスを実行することに用いられる。
【0125】
ここで、図7において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ700をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ720をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類の他の回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ710は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体で他の各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ700は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ720は、プロセッサ700による作業時に使用されるデータを記憶できる。
【0126】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。
【0127】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルのPH情報のみを含む。
【0128】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルは、ターゲットネットワーク側機器が端末のために設定したセル、又は、端末のために設定且つ活性化したセルを含む。
【0129】
選択可能に、前記プロセッサ700は、更に、前記PHR MAC CEにおける前記ターゲットネットワーク側機器により識別不可能なセルに対応するPH情報を無視することに用いられる。
【0130】
選択可能に、前記プロセッサ700は、更に、前記PHR MAC CEにおける成分搬送波CCビットマップbitmapの長さを確定することと、CC bitmap長に基づいて、CC bitmapにおける各ビットの値を読み取り、各ビットの値に基づいて、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取ることとに用いられる。
【0131】
選択可能に、前記プロセッサ700は、更に、受信したPHR MAC CEに対応する媒体アクセス制御MACサブヘッダに含まれる論理チャネル識別子LCIDに基づいて、前記PHR MAC CEがマルチエントリMultiple entry PHR MAC CEに該当するか否かを確定することと、該当する場合、前記PHR MAC CEに対し、CC bitmap長をそれぞれ1バイト、4バイトとしてCC bitmap長のブラインド検出を行い、ブラインド検出結果に基づいて前記CC bitmap長を確定することとに用いられる。
【0132】
選択可能に、前記プロセッサ700は、更に、受信したPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDに基づいて、前記PHR MAC CEがマルチエントリMultiple entry PHR MAC CEに該当するか否かを確定することと、該当する場合、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号、及び予め取得済みの、前記端末により集約された他のネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号、又は他のネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号の最大値に基づいて、前記端末の最大セル番号を確定することと、前記端末の最大セル番号に基づいて前記PHR MAC CEにおけるCC bitmap長を確定することとに用いられる。
【0133】
選択可能に、前記プロセッサ700は、更に、受信したPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDに基づいて、前記PHR MAC CEにおけるCC bitmap長を確定することに用いられる。ここで、Multiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なるLCIDを用いて、異なる長さのCC bitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表す。
【0134】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のメインノードMNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0135】
選択可能に、前記プロセッサ700は、更に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取ることに用いられる。
【0136】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。又は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0137】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む場合、前記プロセッサ700は、更に、前記プライマリサービングセルに対応するPH情報を無視することと、ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取ることとに用いられる。前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む場合、前記プロセッサ700は、更に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取ることに用いられる。
【0138】
選択可能に、前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであるものの、前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる。
【0139】
本開示の一部実施例において、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。このプログラムがプロセッサによって実行されると、1つ又は複数のセルのパワーヘッドルームPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御ユニットPHR MAC CEを、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する端末からターゲットネットワーク側機器が受信するステップと、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るステップが実現される。
【0140】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。
【0141】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルのPH情報のみを含む。
【0142】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルは、ターゲットネットワーク側機器が端末のために設定したセル、又は、端末のために設定且つ活性化したセルを含む。
【0143】
選択可能に、このプログラムがプロセッサによって実行されると、更に、前記PHR MAC CEにおける前記ターゲットネットワーク側機器により識別不可能なセルに対応するPH情報を無視するステップが実現される。
【0144】
選択可能に、このプログラムがプロセッサによって実行されると、更に、前記PHR MAC CEにおける成分搬送波CCビットマップbitmapの長さを確定するステップと、CC bitmap長に基づいて、CC bitmapにおける各ビットの値を読み取り、各ビットの値に基づいて、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取るステップとが実現される。
【0145】
選択可能に、このプログラムがプロセッサによって実行されると、更に、受信したPHR MAC CEに対応する媒体アクセス制御MACサブヘッダに含まれる論理チャネル識別子LCIDに基づいて、前記PHR MAC CEがマルチエントリMultiple entry PHR MAC CEに該当するか否かを確定するステップと、該当する場合、前記PHR MAC CEに対し、CC bitmap長をそれぞれ1バイト、4バイトとしてCC bitmap長のブラインド検出を行い、ブラインド検出結果に基づいて前記CC bitmap長を確定するステップとが実現される。
【0146】
選択可能に、このプログラムがプロセッサによって実行されると、更に、受信したPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDに基づいて、前記PHR MAC CEがマルチエントリMultiple entry PHR MAC CEに該当するか否かを確定するステップと、該当する場合、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号、及び予め取得済みの、前記端末により集約された他のネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号、又は他のネットワーク側機器が前記端末のために設定したセル番号の最大値に基づいて、前記端末の最大セル番号を確定するステップと、前記端末の最大セル番号に基づいて前記PHR MAC CEにおけるCC bitmap長を確定するステップとが実現される。
【0147】
選択可能に、このプログラムがプロセッサによって実行されると、更に、受信したPHR MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDに基づいて、前記PHR MAC CEにおけるCC bitmap長を確定するステップが実現される。ここで、Multiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なるLCIDを用いて、異なる長さのCC bitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表す。
【0148】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のメインノードMNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0149】
選択可能に、このプログラムがプロセッサによって実行されると、更に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取るステップが実現される。
【0150】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。又は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0151】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む場合、このプログラムがプロセッサによって実行されると、更に、前記プライマリサービングセルに対応するPH情報を無視するステップと、ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取るステップとが実現される。前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む場合、このプログラムがプロセッサによって実行されると、更に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のために割り当てたCCの番号に基づいて、前記PHR MAC CEから対応するPH情報を読み取るステップが実現される。
【0152】
選択可能に、前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであるものの、前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる。
【0153】
本開示の一部実施例において、図8に示すように、パワーヘッドルーム報告処理方法を更に提供する。この方法において、1つ又は複数のセルのパワーヘッドルームPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御ユニットPHR MAC CEをターゲットネットワーク側機器に報告するステップ801を含む。ここで、端末は、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する。よって、前記ターゲットネットワーク側機器が、前記PHR MAC CEを受信した後に、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取る。
【0154】
ここで、端末は、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する。例えば前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであるものの、前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる。
【0155】
本開示の実施例のパワーヘッドルーム報告処理方法において、端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する場合、端末からネットワーク側機器にPHR MAC CEを報告し、各ネットワーク側機器は、自身により識別可能なセルに対応するPH情報のみを処理する。それにより、ネットワーク側機器が端末から報告されたパワーヘッドルームを受信すると、セルとPH情報との対応関係を正しく識別できることを保証し、ネットワーク側機器が正しいPH情報を取得できることを保証する。
【0156】
第1の代替的実現方式として、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。
【0157】
この場合、端末から各ネットワーク側機器にPHR MAC CEを報告する際に、PHR MAC CEには、設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。ネットワーク側機器は、PHRを受信すると、自身により識別不可能なセル番号がPHRに含まれるのであれば、このセル番号に対応するPH情報を無視する。
【0158】
選択可能に、前記方法において、更に、マルチエントリMultiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なる論理チャネル識別子LCIDを用いて、異なる長さの成分搬送波CCビットマップbitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表すステップ802を更に含む。
【0159】
ここで、Multiple entry PHR MAC CEについて、Multiple entry PHR MAC CEにおけるCC bitmap長が1バイトであること、4バイトであることをそれぞれ指示するための2つのLCID値を導入する。
【0160】
この場合、PHR MAC CEに対応するMACサブヘッダには、少なくとも2つのLCIDが含まれる。1つのLCIDは、PHR MAC CEがSingle Entry PHR MAC CEであるか、それともMultiple entry PHR MAC CEであるかを指示し、もう1つのLCIDは、Multiple entry PHR MAC CEにおけるCC bitmap長が1バイトであるか、それとも4バイトであるかを指示する。
【0161】
この場合、ターゲットネットワーク側機器は、端末から報告されたPHR MAC CEを受信すると、まず1つのLCIDの値に基づいて、Single Entry PHR MAC CEかMultiple entry PHR MAC CEかを確定する。Multiple entry PHR MAC CEである場合、もう1つのLCIDの値に基づいて、PHR MAC CEにおけるCC bitmap長が1バイトであるか、それとも4バイトであるかを確定する。
【0162】
別の代替的実現方式として、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルのPH情報のみを含む。
【0163】
この場合、端末から各ネットワーク側機器にPHR MAC CEを報告する際に、PHR MAC CEには、端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、ネットワーク側機器により識別可能なセルのPH情報のみを含む。ネットワーク側機器は、PHRを受信すると、自身により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取ればよく、ネットワーク側機器が正しいPH情報を取得できることを保証する。
【0164】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルは、ターゲットネットワーク側機器が端末のために設定したセル、又は、端末のために設定且つ活性化したセルを含む。
【0165】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のメインノードMNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0166】
この場合、端末からMNにPHR MAC CEを報告する際に、PHR MAC CEには、MNのサービングセルのPH情報のみを含む。
【0167】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。又は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0168】
この場合、端末からSNにPHR MAC CEを報告する際に、PHR MAC CEには、プライマリサービングセルPCell及びSNに対応するサービングセルのPH情報のみを含む実現方式と、PHR MAC CEには、SNに対応するサービングセルのPH情報のみを含む実現方式の2つの実現方式がある。
【0169】
本開示の実施例のパワーヘッドルーム報告処理方法において、端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する場合、端末からネットワーク側機器にPHR MAC CEを報告し、各ネットワーク側機器は、自身により識別可能なセルに対応するPH情報のみを処理する。それにより、ネットワーク側機器が端末から報告されたパワーヘッドルームを受信すると、セルとPH情報との対応関係を正しく識別できることを保証し、ネットワーク側機器が正しいPH情報を取得できることを保証する。
【0170】
本開示の一部実施例において、図9に示すように、端末を更に提供する。この端末は、1つ又は複数のセルのパワーヘッドルームPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御ユニットPHR MAC CEをターゲットネットワーク側機器に報告するための報告モジュール901を含む。ここで、端末は、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する。よって、前記ターゲットネットワーク側機器は、前記PHR MAC CEを受信した後に、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取る。
【0171】
本開示の実施例の端末において、端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する場合、端末からネットワーク側機器にPHR MAC CEを報告し、各ネットワーク側機器は、自身により識別可能なセルに対応するPH情報のみを処理する。それにより、ネットワーク側機器が端末から報告されたパワーヘッドルームを受信すると、セルとPH情報との対応関係を正しく識別できることを保証し、ネットワーク側機器が正しいPH情報を取得できることを保証する。
【0172】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。
【0173】
選択可能に、前記端末は、更に、マルチエントリMultiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なる論理チャネル識別子LCIDを用いて、異なる長さの成分搬送波CCビットマップbitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表すための指示モジュールを含む。
【0174】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルのPH情報のみを含む。
【0175】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルは、ターゲットネットワーク側機器が終端のために設定されたセル、又は端末のために設定且つ活性化されたセルを含む。
【0176】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のメインノードMNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0177】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。又は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0178】
選択可能に、前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであるものの、前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる。
【0179】
本開示の実施例の端末において、端末が複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する場合、端末からネットワーク側機器にPHR MAC CEを報告し、各ネットワーク側機器は、自身により識別可能なセルに対応するPH情報のみを処理する。それにより、ネットワーク側機器が端末から報告されたパワーヘッドルームを受信すると、セルとPH情報との対応関係を正しく識別できることを保証し、ネットワーク側機器が正しいPH情報を取得できることを保証する。
【0180】
なお、上記パワーヘッドルーム報告処理方法の実施例におけるすべての実現方式は、この端末の実施例に適用し、同様の効果を奏することもできる。
【0181】
本開示の一部実施例において、図10に示すように、トランシーバ1010と、メモリ1020と、プロセッサ1000と、ユーザインタフェース1030と、バスインタフェースと、前記メモリ1020に記憶され、前記プロセッサ1000で動作するプログラムを含む端末を更に提供する。前記トランシーバ1010は、1つ又は複数のセルのパワーヘッドルームPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御ユニットPHR MAC CEをターゲットネットワーク側機器に報告することに用いられる。ここで、端末は、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する。よって、前記ターゲットネットワーク側機器が、前記PHR MAC CEを受信した後に、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取る。
【0182】
ここで、図10において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ1000をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ1020をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類の他の回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ1010は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体で他の各種類の装置と通信するユニットとして提供される。ユーザ端末によっては、ユーザインタフェース1030は、内部接続や外部接続する機器のインタフェースであってもよい。接続する機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限られない。
【0183】
プロセッサ1000は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ1020は、プロセッサ1000による作業時に使用されるデータを記憶できる。
【0184】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。
【0185】
選択可能に、前記プロセッサは、メモリからプログラムを読み取ることによって、マルチエントリMultiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なる論理チャネル識別子LCIDを用いて、異なる長さの成分搬送波CCビットマップbitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表すプロセスを実行することに用いられる。
【0186】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルのPH情報のみを含む。
【0187】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルは、ターゲットネットワーク側機器が終端のために設定されたセル、又は端末のために設定且つ活性化されたセルを含む。
【0188】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のメインノードMNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0189】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。又は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0190】
選択可能に、前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであるものの、且つ前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる。
【0191】
本開示の一部実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。このプログラムがプロセッサによって実行されると、1つ又は複数のセルのパワーヘッドルームPH情報が含まれるパワーヘッドルーム媒体アクセス制御ユニットPHR MAC CEをターゲットネットワーク側機器に報告するステップが実現される。ここで、端末は、複数の異なるバージョンのネットワーク側機器を集約する。よって、前記ターゲットネットワーク側機器が、前記PHR MAC CEを受信した後に、前記PHR MAC CEから、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルに対応するPH情報を読み取る。
【0192】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのPH情報を含む。
【0193】
選択可能に、このプログラムがプロセッサによって実行されると、更に、マルチエントリMultiple entry PHR MAC CEについて、それぞれ異なる論理チャネル識別子LCIDを用いて、異なる長さの成分搬送波CCビットマップbitmapを有するMultiple entry PHR MAC CEを表すステップが実現される。
【0194】
選択可能に、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルのPH情報のみを含む。
【0195】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器により識別可能なセルは、ターゲットネットワーク側機器が終端のために設定されたセル、又は端末のために設定且つ活性化されたセルを含む。
【0196】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のメインノードMNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0197】
選択可能に、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記端末に属するプライマリサービングセル及び前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。又は、前記ターゲットネットワーク側機器が前記端末のセカンダリノードSNである場合、前記PHR MAC CEには、前記端末のために設定又は活性化されたすべてのセルのうち、前記ターゲットネットワーク側機器に属するサービングセルのPH情報のみを含む。
【0198】
選択可能に、前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられる無線アクセス技術RATのタイプが異なり、又は、前記端末が集約する複数のネットワーク側機器に用いられるRATのタイプが同じであるものの、前記複数のネットワーク側機器に用いられるプロトコルのバージョンが異なる。
【0199】
本開示の各実施例において、上記各プロセスの番号の大きさは、実行順の前後を意味するのではなく、各プロセスの実行順は、その機能及び内在的な論理によって決められるものであり、本開示の実施例の実施プロセスに対しいっさい限定を設定しないと理解すべきである。
【0200】
別途定義しない限り、ここに使用される技術用語又は科学用語は、本開示に係る分野の当業者に理解される通常の意味である。本願の明細書及び特許請求の範囲に用いられる「第1」、「第2」及びそれに類似した用語は、単に異なる設定部分を区別するためのものであり、順番、数量又は重要性を一切表さない。「複数」は、少なくとも2つ存在することを示す。
【0201】
以上記載されたのは、本開示の選択可能な実施形態である。当業者は、本開示に記載されている原理を逸脱せずに様々な改良や修飾をすることもできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲として見なされるべきである。
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
図9
図10