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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】飲料供給装置
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/44 20060101AFI20221213BHJP
   A47J 31/06 20060101ALI20221213BHJP
   A47J 31/10 20060101ALI20221213BHJP
   B67D 1/08 20060101ALI20221213BHJP
【FI】
A47J31/44 310
A47J31/06 320
A47J31/10
A47J31/44 510
B67D1/08 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018089291
(22)【出願日】2018-05-07
(65)【公開番号】P2019195364
(43)【公開日】2019-11-14
【審査請求日】2021-04-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】二野宮 ゆう希
(72)【発明者】
【氏名】徳永 勇貴
(72)【発明者】
【氏名】長島 隆一
(72)【発明者】
【氏名】持田 幸秀
(72)【発明者】
【氏名】永吉 賢也
【審査官】川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-159941(JP,A)
【文献】特開2008-213884(JP,A)
【文献】特開2016-120931(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/00-31/60
B67D 1/00- 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料供給部に配置された容器に対して、飲料生成部で生成した飲料を供給する飲料供給装置であって、
前記飲料供給部の入口を開閉する開閉扉と、
前記飲料供給部の入口を閉成する前記開閉扉が閉となる状態を保持させて該開閉扉が揺動することを規制するロック状態と、該開閉扉が揺動することを許容する解除状態との間で択一的に切替可能な扉開閉ロック機構と、
前記容器の情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段で取得した情報から前記容器の種類を判定する容器判定手段と、
前記容器判定手段により前記容器の種類を判定できない場合、前記容器を前記飲料供給部における所定の情報取得可能領域に配置させる旨の配置変更表示を表示部に表示させる制御部と
を備え
前記制御部は、前記容器判定手段により前記容器の種類が判定できない場合には、前記扉開閉ロック機構を解除状態に維持する一方、前記容器判定手段により前記容器の種類が判定できた場合には、前記扉開閉ロック機構をロック状態に切り替えることを特徴とする飲料供給装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記配置変更表示が連続して予め決められた回数行われた場合に、前記表示部に管理者を呼び出す旨の呼出表示を行うことを特徴とする請求項1に記載の飲料供給装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記配置変更表示が連続して予め決められた回数行われた場合に、アラート出力を行うことを特徴とする請求項1に記載の飲料供給装置。
【請求項4】
前記情報取得手段は、前記容器の画像情報を取得するものであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の飲料供給装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記容器判定手段により前記容器の種類が判定された結果、該容器が該飲料の供給対象容器でない場合、該容器が供給対象容器となる飲料の供給領域に容器を移動させる旨の配置移動表示を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の飲料供給装置。
【請求項6】
前記飲料供給部に前記容器が配置されたことを検出する容器検出部を備え、
前記容器判定手段は、前記容器検出部が前記容器の配置を検出した場合に、該容器の種類を判定することを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の飲料供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料供給装置に関し、より詳細には、例えばコンビニエンスストア等の店舗に設置されるコーヒーマシン等の飲料供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばコンビニエンスストア等の店舗には、コーヒーマシン等の飲料供給装置が設置されている。飲料供給装置は、例えばコーヒー豆挽き及びドリッピングの抽出処理等の処理を行って飲料を生成し、容器であるカップに対して飲料を供給するものである。
【0003】
そのような飲料供給装置では、配置されたカップを撮像するカメラ等の撮像部を備え、かかる撮像部で撮像することにより取得された画像情報と、メモリに記憶された容器に関する情報とから容器の種類を判定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-159941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1に提案された飲料供給装置では、撮像部で撮像することにより取得された画像情報から容器の種類を判定しているが、カップが飲料供給部における撮像するのに好ましい個所に配置されない場合、画像情報が不十分なものとなり、結果的に、容器の種類の判定を行えないか、容器の種類の判定を誤ってしまう誤判定が生ずる虞れがあった。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みて、誤判定が生ずることを防止して容器の種類の判定の精度向上を図ることができる飲料供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る飲料供給装置は、飲料供給部に配置された容器に対して、飲料生成部で生成した飲料を供給する飲料供給装置であって、前記容器の情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段で取得した情報から前記容器の種類を判定する容器判定手段と、前記容器判定手段により前記容器の種類を判定できない場合、前記容器を前記飲料供給部における所定の情報取得可能領域に配置させる旨の配置変更表示を表示部に表示させる制御部とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上記飲料供給装置において、前記制御部は、前記配置変更表示が連続して予め決められた回数行われた場合に、前記表示部に管理者を呼び出す旨の呼出表示を行うことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上記飲料供給装置において、前記制御部は、前記配置変更表示が連続して予め決められた回数行われた場合に、アラート出力を行うことを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上記飲料供給装置において、前記情報取得手段は、前記容器の画像情報を取得するものであることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、上記飲料供給装置において、前記制御部は、前記容器判定手段により前記容器の種類が判定された結果、該容器が該飲料の供給対象容器でない場合、該容器が供給対象容器となる飲料の供給領域に容器を移動させる旨の配置移動表示を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、上記飲料供給装置において、前記飲料供給部に前記容器が配置されたことを検出する容器検出部を備え、前記容器判定手段は、前記容器検出部が前記容器の配置を検出した場合に、該容器の種類を判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、情報取得手段が容器の情報を取得し、容器判定手段が情報取得手段で取得した情報から容器の種類を判定し、制御部が容器判定手段により容器の種類を判定できない場合、容器を飲料供給部における所定の情報取得可能領域に配置させる旨の配置変更表示を表示部に表示させるので、容器を情報取得可能領域に配置させることを促すことができる。これにより容器から取得される情報が良好なものとなり、誤判定が生ずることを防止して容器の種類の判定の精度向上を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の実施の形態である飲料供給装置の外観構成を示す斜視図である。
図2図2は、本発明の実施の形態である飲料供給装置の制御系を模式的に示すブロック図である。
図3図3は、図2に示した制御部が実施する飲料供給制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
図4図4は、図3における容器の種類の判定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る飲料供給装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
図1及び図2は、それぞれ本発明の実施の形態である飲料供給装置を示すもので、図1は、外観構成を示す斜視図であり、図2は、制御系を模式的に示すブロック図である。ここで例示する飲料供給装置は、例えばコンビニエンスストア等の店舗に設置されるコーヒーマシンであり、例えばコーヒー豆挽き及びドリッピングの抽出処理を行って、例えばカップ等の容器Cにコーヒー等の飲料を供給するものである。このような飲料供給装置は、装置本体1を備えている。
【0017】
装置本体1は、本体キャビネット10及び前面扉20を備えている。本体キャビネット10は、前面が開口した略直方状の形態を成すものである。この本体キャビネット10の内部には、飲料(例えばコーヒー)を生成する飲料生成部11が設けてある。
【0018】
前面扉20は、本体キャビネット10の前面の開口を閉塞するのに十分な大きさを有する扉体である。この前面扉20は、本体キャビネット10の前方側一側縁部において、上下方向に沿って延在する図示せぬ軸部の中心軸回りに揺動可能に設けてあり、本体キャビネット10の前面の開口を開閉することが可能である。
【0019】
かかる前面扉20は、前面が接客面を構成しており、表示部21、飲料供給部22、開閉扉23が設けてある。表示部21は、例えば液晶タッチパネルで構成してあり、各種情報を表示するとともに、タッチ操作等の入力操作が可能な入力部21aを有している。
【0020】
飲料供給部22は、表示部21の下方側に設けてあり、ノズル22aとステージ22bとを有している。ノズル22aは、飲料生成部11で生成された飲料を下方に向けて吐出するものである。ステージ22bは、ノズル22aの下方域に設けてある。このステージ22bは、容器Cを載置させるものであり、円弧状のストッパ22cが設けてある。ストッパ22cは、ノズル22aから吐出された飲料を良好に受容でき、かつ後述する撮像部25が良好に画像情報を読み取ることができる所定の情報取得可能領域Sを構成するものである。
【0021】
開閉扉23は、例えば透明な樹脂等の透光性材料により構成されるものであり、飲料供給部22の入口22dを覆うのに十分な大きさを有している。この開閉扉23は、左側端部が前面扉20に軸支されており、前後方向に沿って揺動可能なものである。つまり、開閉扉23は、飲料供給部22に近接離反する態様で前後方向に沿って揺動可能であり、飲料供給部22に近接する態様で後方に揺動する場合に飲料供給部22の入口22dを閉成させることが可能であり、飲料供給部22から離隔する態様で前方に揺動する場合に飲料供給部22の入口22dを開成させることが可能である。
【0022】
図2に示すように、飲料供給装置は、容器検出部24、撮像部25、扉開閉検知部26、扉開閉ロック機構27及び制御部30を備えている。
【0023】
容器検出部24は、例えば光センサ等により構成されるもので、飲料供給部22における容器Cの配置の有無、すなわちステージ22bに容器Cが載置されたか否かを検出するものである。かかる容器検出部24は、容器Cの有無の検出結果を制御部30に与えるものである。
【0024】
撮像部25は、飲料供給部22に設けられており、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等を搭載している。この撮像部25は、ステージ22bに載置された容器Cを撮像して該容器Cの画像情報を生成するものである。かかる撮像部25は、生成した画像情報を制御部30に与えるものである。
【0025】
扉開閉検知部26は、飲料供給部22の入口22dの近傍に設けてあり、例えば光センサ等で構成されるものである。この扉開閉検知部26は、開閉扉23による入口22dの開閉を検知するものであり、より詳細には、入口22dが閉成、すなわち開閉扉23が閉となるか否かを検知するものである。かかる扉開閉検知部26は、開閉扉23が閉となるか否かの検知結果を制御部30に与えるものである。
【0026】
扉開閉ロック機構27は、飲料供給部22の入口22dの近傍に設けてある。この扉開閉ロック機構27は、入口22dを閉成する開閉扉23が閉となる状態を保持させて該開閉扉23が前方に向けて揺動することを規制するロック状態と、該開閉扉23が前方に向けて揺動することを許容する解除状態との間で択一的に切替可能なものである。かかる扉開閉ロック機構27の切り替えは、制御部30から与えられる指令に応じて行われる。
【0027】
制御部30は、上述した飲料生成部11、表示部21、容器検出部24、撮像部25、扉開閉検知部26、扉開閉ロック機構27に電気的に接続してあり、同じく電気的に接続された記憶部28に記憶されたプログラムやデータに従って、これら各部の動作を統括的に制御するものである。この制御部30は、後述する容器の種類の判定処理で容器Cの種類の判定を行う容器判定処理部(容器判定手段)31を有している。
【0028】
尚、制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
【0029】
また記憶部28は、撮像部25で生成された画像情報と、容器Cの種類との関係を格納した対応テーブル28aを記憶している。
【0030】
図3は、図2に示した制御部30が実施する飲料供給制御処理の処理内容を示すフローチャートである。かかる飲料供給制御処理の処理内容を説明しながら飲料供給装置の動作について説明する。
【0031】
この飲料供給制御処理において制御部30は、容器検出部24が、容器Cが飲料供給部22に有ると検出したか否かを判断する(ステップS110)。すなわち、容器検出部24は、容器Cがステージ22bに載置されたか否かを検出する。容器Cが有ると検出された場合(ステップS110,Yes)、制御部30は、容器の種類の判定処理を実施する(ステップS120)。一方、容器Cが有ると検出されない場合(ステップS110,No)には、制御部30は、ステップS110の判断処理を繰り返す。
【0032】
図4は、図3における容器の種類の判定処理の処理内容を示すフローチャートである。この容器の種類の判定処理において制御部30の容器判定処理部31は、撮像部25を通じて読み取られて生成された画像情報を取得する(ステップS121)。
【0033】
そして、容器判定処理部31は、記憶部28より対応テーブル28aを読み出し(ステップS122)、画像情報と対応テーブル28aとにより容器Cの種類を判定する(ステップS123)。より詳細には、画像情報から数値化した数値化情報における容器Cの形状等と対応テーブル28aにおける数値化情報とが一致するか否かを判断し、一致した容器Cの種類を判定する。
【0034】
容器Cの種類を判定した場合(ステップS123:Yes)、制御部30は、判定結果を記憶部28に記憶させ(ステップS124)、その後に手順をリターンさせて今回の容器の種類の判定処理を終了する。
【0035】
一方、容器Cの種類を判定できない場合(ステップS123:No)、制御部30は、容器Cを情報取得可能領域Sに配置する旨の配置変更表示を表示部21に表示させ(ステップS125)、この配置変更表示を行った回数をカウントする(ステップS126)。
【0036】
そして制御部30は、ステップS126で行ったカウント数が記憶部28に予め記憶された所定回数以上であるか否かを判断し(ステップS127)、カウント数が所定回数未満である場合(ステップS127:No)、上述したステップS121~ステップS126の処理を繰り返す。
【0037】
一方、カウント数が所定回数以上である場合(ステップS127:Yes)、つまり配置変更表示が連続して予め決められた回数行われた場合、制御部30は、表示部21に例えば店舗の店員等の管理者を呼び出す旨の呼出表示を行い(ステップS128)、その後に手順をリターンさせて今回の容器の種類の判定処理を終了する。
【0038】
そのようにして容器の種類の判定処理を実施した制御部30は、かかるステップS120の処理にて容器Cの種類の判定が行われていない場合(ステップS130:No)、後述する処理を実施することなく手順をリターンさせて今回の飲料供給制御処理を終了する。
【0039】
一方、ステップS120の処理にて容器Cの種類の判定が行われた場合(ステップS130:Yes)、制御部30は、扉開閉検知部26の検知結果をもとに、開閉扉23が閉であるか否かを判断する(ステップS140)。開閉扉23が閉でない場合(ステップS140,No)には、ステップS140の判断処理を繰り返す。一方、制御部30は、開閉扉23が閉である場合(ステップS140,Yes)には、扉開閉ロック機構27を用いて開閉扉23を閉状態にロックする(ステップS150)。
【0040】
そして制御部30は、表示部21に対して、上述したステップS120で判定した種類の容器Cに対応した飲料、すなわち供給すべき飲料の表示と、確認の文言が表示された入力部21aのタッチを案内する案内表示を行う(ステップS160)。
【0041】
その後、制御部30は、入力部21aがタッチされたか否かを判断する(ステップS170)。入力部21aがタッチされない場合(ステップS170,No)、制御部30は、ステップS170の判断処理を繰り返す。一方、入力部21aがタッチされた場合(ステップS170,Yes)、制御部30は、飲料生成部11に対して、供給する飲料の生成及び供給の処理を行わせる(ステップS180)。その後、制御部30は、飲料生成部11による飲料供給が終了したか否かを判断する(ステップS190)。飲料供給が終了していない場合(ステップS190,No)には、制御部30は、ステップS180に戻って飲料の生成及び供給の処理を続行する。一方、飲料供給が終了した場合(ステップS190,Yes)には、制御部30は、扉開閉ロック機構27による開閉扉23の閉状態のロックを解除し(ステップS200)、その後に手順をリターンして今回の飲料供給制御処理を終了する。
【0042】
以上説明したように、上記飲料供給装置においては、撮像部25及び制御部30が容器Cの画像情報を取得する情報取得手段を構成している。
【0043】
そして飲料供給装置によれば、制御部30が、容器判定処理部31により容器Cの種類を判定できない場合、容器Cを飲料供給部22における所定の情報取得可能領域Sに配置させる旨の配置変更表示を表示部21に表示させるので、利用者(購入者)に容器Cの置き直しを認識させ、容器Cを情報取得可能領域Sに配置させることを促すことができる。これにより容器Cから取得される画像情報が良好なものとなり、誤判定が生ずることを防止して容器Cの種類の判定の精度向上を図ることができる。
【0044】
また飲料供給装置によれば、制御部30が、配置変更表示が連続して予め決められた所定回数行われた場合に、表示部21に例えば店舗の店員等の管理者を呼び出す旨の呼出表示を行うので、利用者に管理者を呼び出させることができ、結果的に、管理者に容器Cを情報取得可能領域Sに配置させることを促すことができる。これにより容器Cから取得される画像情報が良好なものとなり、誤判定が生ずることを防止して容器Cの種類の判定の精度向上を図ることができる。
【0045】
また飲料供給装置によれば、容器検出部24により容器Cが飲料供給部22に有ると判断されてから容器Cの種類を判定しているので、判定を行うタイミングが一義的に決められており、誤判定防止を図ることができる。
【0046】
しかも、開閉扉23が閉となる前、すなわち飲料供給部22の入口22dが閉成される前に容器Cの種類の判定を実施しており、飲料の供給に要する時間の短縮化を図ることができる。
【0047】
上記飲料供給装置によれば、飲料生成部11による飲料の供給が行われている間は、開閉扉23をロックしているので、利用者が火傷等してしまうことを防止することができる。
【0048】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
【0049】
上述した実施の形態では、容器Cの画像情報を取得して容器Cの種類の判定を行っていたが、本発明においては、各種センサ等を通じて容器の高さや最大幅等の大きさ情報や材質情報、温度情報、色情報等の情報を取得して容器の種類の判定を行ってもよい。
【0050】
上述した実施の形態では、容器判定処理部31により容器Cの種類を判定できない場合、容器Cを飲料供給部22における所定の情報取得可能領域Sに配置させる旨の配置変更表示を表示部21に表示させていたが、飲料供給装置においては、そのように容器の種類を判定できないときに、該容器を回転させる回転機構が設けられていてもよい。
【0051】
上述した実施の形態では、制御部30が、配置変更表示が連続して予め決められた所定回数行われた場合に、表示部21に例えば店舗の店員等の管理者を呼び出す旨の呼出表示を行っていたが、本発明においては、制御部が呼出表示を行うのではなく、例えばブザー音の出力、メール送信、ランプ点灯等のアラート出力を行ってもよい。これによっても、管理者を呼び出すことができ、結果的に、管理者に容器を情報取得可能領域に配置させることを促すことができる。これにより容器から取得される画像情報が良好なものとなり、誤判定が生ずることを防止して容器の種類の判定の精度向上を図ることができる。
【0052】
上述した実施の形態では、飲料供給部22にノズル22aが1つ設けられていたが、本発明においては、ノズルが左右に離隔する態様で設けられていて、それぞれのノズルから異なる種類の飲料が吐出されるように構成されていてもよい。
【0053】
そして、このようにノズルが複数設けられた飲料供給部において、制御部は、容器判定手段により容器の種類が判定された結果、該容器が一方のノズルから吐出される飲料の供給対象容器でない場合、該容器が供給対象容器となる他方のノズルから吐出される飲料の供給領域に容器を移動させる旨の配置移動表示を表示部に表示させてもよい。あるいは上記配置移動表示に代えて、容器を所定の供給領域に移動させる移動機構が設けられていてもよい。
【0054】
また本発明においては、制御部は、容器判定手段により容器の種類が判定された結果、該容器が当該飲料供給装置とは異なる他の飲料供給装置(例えば、当該飲料供給装置に隣接配置された他の飲料供給装置)の供給対象容器となる場合には、他の飲料供給装置の対象容器である旨を表示部に表示させてもよい。
【0055】
上述した実施の形態では、容器検出部24により容器Cが飲料供給部22に有ると判断されてから容器Cの種類を判定していたが、本発明においては、開閉扉が閉と判断されてから容器の種類を判定してもよい。
【符号の説明】
【0056】
1 装置本体
10 本体キャビネット
11 飲料生成部
20 前面扉
21 表示部
21a 入力部
22 飲料供給部
22a ノズル
22b ステージ
22c ストッパ
22d 入口
23 開閉扉
24 容器検出部
25 撮像部
26 扉開閉検知部
27 扉開閉ロック機構
28 記憶部
28a 対応テーブル
30 制御部
31 容器判定処理部
C 容器
S 情報取得可能領域
図1
図2
図3
図4