(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04817 20220101AFI20221213BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20221213BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20221213BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20221213BHJP
G06F 3/04847 20220101ALI20221213BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20221213BHJP
【FI】
G06F3/04817
G03G21/00 386
B41J29/42 F
B41J29/38
G06F3/04847
H04N1/00 350
(21)【出願番号】P 2018145979
(22)【出願日】2018-08-02
【審査請求日】2021-07-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】東山崎 健太
【審査官】星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-224562(JP,A)
【文献】特開2009-033373(JP,A)
【文献】特開2008-293495(JP,A)
【文献】特開2015-007856(JP,A)
【文献】特開2016-207175(JP,A)
【文献】特開2015-106719(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0300684(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/04817
G03G 21/00
B41J 29/42
B41J 29/38
G06F 3/04847
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ジョブ及び第2ジョブを並行して実行する機能を有する画像形成装置であって、
前記第1ジョブの実行の要求を受け付けて、前記第1ジョブに関する第1条件を設定するための第1設定画面を表示するタッチディスプレーと、
前記タッチディスプレーの動作を制御する制御部と
を備え、
前記第1設定画面は、起動ボタンを含み、
前記タッチディスプレーは、前記起動ボタンがタッチされると第2設定画面を表示し、
前記第2設定画面は、前記第1ジョブに対応する第1ジョブ設定領域、及び前記第2ジョブに対応する第2ジョブ設定領域を含み、
前記第1ジョブ設定領域には、前記第1設定画面において設定された前記第1条件を示す設定アイコンが表示され、
前記第2ジョブ設定領域は、前記設定アイコンをコピーすることが可能な領域であり、
前記制御部は、前記第2ジョブ設定領域に前記設定アイコンがコピーされると、前記第2ジョブに関する第2条件に前記第1条件を反映させ
、
前記第2ジョブ設定領域は、複数の条件領域を含み、
前記設定アイコンは、前記複数の条件領域のいずれか1つにコピーできる、画像形成装置。
【請求項2】
第1ジョブ及び第2ジョブを並行して実行する機能を有する画像形成装置であって、
前記第1ジョブの実行の要求を受け付けて、前記第1ジョブに関する第1条件を設定するための第1設定画面を表示するタッチディスプレーと、
前記タッチディスプレーの動作を制御する制御部と
を備え、
前記第1設定画面は、起動ボタンを含み、
前記タッチディスプレーは、前記起動ボタンがタッチされると第2設定画面を表示し、
前記第2設定画面は、前記第1ジョブに対応する第1ジョブ設定領域、及び前記第2ジョブに対応する第2ジョブ設定領域を含み、
前記第1ジョブ設定領域には、前記第1設定画面において設定された前記第1条件を示す設定アイコンが表示され、
前記第2ジョブ設定領域は、前記設定アイコンをコピーすることが可能な領域であり、
前記制御部は、前記第2ジョブ設定領域に前記設定アイコンがコピーされると、前記第2ジョブに関する第2条件に前記第1条件を反映させ、
前記第2ジョブ設定領域は、複数であり、
前記複数の第2ジョブ設定領域は、それぞれ異なる前記第2ジョブに対応し、
前記複数の第2ジョブ設定領域は、前記第1ジョブ設定領域を挟んで対向する
、画像形成装置。
【請求項3】
ジョブ実行ボタンを更に備え、
前記制御部は、前記ジョブ実行ボタンがタッチされると、前記第1ジョブと、前記第2条件に前記第1条件が反映された前記第2ジョブとを並行して実行する、請求項1
又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ジョブ実行ボタンは、前記第2設定画面に含まれる、請求項
3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記起動ボタンがタッチされている間、前記タッチディスプレーに前記第2設定画面を表示させる、請求項1~請求項
4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1条件を示す第1条件データ、及び前記第1条件が反映された前記第2条件を示す第2条件データを記憶する記憶部を更に備え、
前記記憶部は、前記第1ジョブが実行されるまで、前記第1条件データ及び前記第2条件データを記憶する、請求項1~請求項
5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記記憶部は、前記起動ボタンに対するタッチが解除された後も前記第1ジョブが実行されるまで、前記第1条件データ及び前記第2条件データを記憶する、請求項
6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第2設定画面は、透明度を有し、
前記第2設定画面は、前記第1設定画面よりも上層に表示される、請求項1~請求項
7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のジョブを並行して実行する電子機器が開示されている。例えば、特許文献1には、複数のジョブを並行して実行する画像処理装置が開示されている。詳しくは、特許文献1に開示の画像処理装置は、ジョブ実行資源、ジョブ実行制御手段、及び指示操作手段を含む。ジョブ実行資源は、画像読取装置などを含む。ジョブ実行制御手段は、ジョブ実行資源による動作をジョブとして制御する。指示操作手段は、指示入力手段と、表示手段として機能する。指示操作手段は、メニュー切替キーを含む。表示手段は、表示画面を表示する表示用デバイスを含む。表示画面は、実行中のジョブに関する情報を表示する。実行中のジョブに関する情報は、例えば、実行中のジョブに関する設定の内容を示す。表示画面は、メニュー切替キーが操作されると、実行中のジョブの表示画面から他のジョブの表示画面へ切り替わる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示の画像処理装置では、実行中のジョブとは異なるジョブに関する条件を設定する場合、表示画面を切り替える必要がある。この結果、ユーザーによる操作が煩雑になる可能性がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑み、並行して実行する複数のジョブに関する条件の設定を容易にすることにより、ユーザーによる操作を容易にすることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る画像形成装置は、第1ジョブ及び第2ジョブを並行して実行する機能を有する。当該画像形成装置は、タッチディスプレーと制御部とを備える。前記タッチディスプレーは、前記第1ジョブの実行の要求を受け付けて、前記第1ジョブに関する第1条件を設定するための第1設定画面を表示する。前記制御部は、前記タッチディスプレーの動作を制御する。前記第1設定画面は、起動ボタンを含む。前記タッチディスプレーは、前記起動ボタンがタッチされると第2設定画面を表示する。前記第2設定画面は、前記第1ジョブに対応する第1ジョブ設定領域、及び前記第2ジョブに対応する第2ジョブ設定領域を含む。前記第1ジョブ設定領域には、前記第1設定画面において設定された前記第1条件を示す設定アイコンが表示される。前記第2ジョブ設定領域は、前記設定アイコンをコピーすることが可能な領域である。前記制御部は、前記第2ジョブ設定領域に前記設定アイコンがコピーされると、前記第2ジョブに関する第2条件に前記第1条件を反映させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の画像形成装置によれば、並行して実行する複数のジョブの設定を容易にすることにより、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る第1設定画面の一例を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る第1設定画面及び第2設定画面を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る第2設定画面の構成を示す図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るジョブ種別領域及びその近傍を示す図である。
【
図7】本発明の実施形態に係るジョブ設定領域及びその近傍を示す図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る第2条件を第1条件に反映させる操作方法を示す図である。
【
図9】本発明の実施形態に係るマルチファンクション機能を実行する操作方法を示す図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る第2設定画面表示処理を示すフローチャートである。
【
図11】本発明の実施形態に係る第2設定画面の変形例を示す図である。
【
図12】本発明の実施形態に係る第2設定画面の他の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成装置の実施形態について説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
まず、
図1を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置100の構成を示す図である。本実施形態において、画像形成装置100は、複合機である。画像形成装置100は、マルチファンクション機能を有する。マルチファンクション機能は、メインジョブと、並行ジョブとを並行して実行する機能を示す。なお、並行ジョブは、メインジョブと異なるジョブであり、画像形成装置100がメインジョブと並行して実行することができるジョブを示す。メインジョブは、第1ジョブの一例であり、並行ジョブは、第2ジョブの一例である。
【0011】
図1に示すように、画像形成装置100は、筐体1、操作部2、原稿搬送装置3、原稿読取装置4、給紙部5、印刷部6、及び排出トレイ1tを備える。筐体1は、給紙部5、及び印刷部6を収容する。
【0012】
操作部2は、画像形成装置100に対するユーザーからの指示を受け付ける。操作部2は、ユーザーからの指示を受け付けると、ユーザーからの指示を示す信号を出力する。本実施形態において、操作部2は、ユーザーからジョブの実行の要求を受け付ける。本実施形態において、ジョブは、「コピージョブ」、「送信ジョブ」、及び「ファクシミリ送信ジョブ」を含む。
【0013】
操作部2は、タッチディスプレー21及び複数のハードキー22を含む。タッチディスプレー21は、ディスプレー211及びタッチセンサー212を含む。
【0014】
ディスプレー211は、ホーム画面などの各種画面を表示する。ホーム画面は、複数のジョブ選択ボタンを含む。ユーザーは、実行を要求するジョブに対応するジョブ選択ボタンをタッチすることによって、実行を要求するジョブを選択する。以下、ホーム画面を介して選択されたジョブを「メインジョブ」と記載する。ディスプレー211は、例えば、液晶ディスプレー又は有機ELディスプレー(Organic Electro Luminescence Display)である。
【0015】
タッチセンサー212は、被検知体によるタッチを検知する。タッチセンサー212は、被検知体によるタッチを検知した位置を示す検知信号を出力する。以下、被検知体によるタッチを検知した位置を「タッチ位置」と記載する。被検知体は、例えば、ユーザーの手指である。タッチセンサー212は、例えば、抵抗膜方式のタッチセンサー又は静電容量方式のタッチセンサーである。
【0016】
複数のハードキー22は、例えば、スタートキー、及びキャンセルキーを含む。
【0017】
原稿搬送装置3は、原稿Dを搬送する。原稿搬送装置3は、原稿載置トレイ31、原稿搬送部32、及び原稿排出トレイ33を備える。原稿搬送部32は、原稿載置トレイ31に載置された原稿Dを1枚ずつ原稿排出トレイ33まで読取位置Rを経由するように搬送する。読取位置Rは、原稿読取装置4が原稿Dの画像を読み取ることが可能な位置である。
【0018】
原稿読取装置4は、原稿Dの画像を読み取り、原稿Dの画像を示すデータを出力する。原稿読取装置4は、コンタクトガラス41、及び読取機構42を有する。読取機構42は、コンタクトガラス41に載置された原稿Dの画像を読み取って、原稿Dの画像を示すデータを出力する。あるいは、読取機構42は、読取位置Rを通過する原稿Dの画像を読み取って、原稿Dの画像を示すデータを出力する。読取機構42は、光源、キャリッジ、光学系、及びCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサーを有する。原稿読取装置4は、例えば、スキャナーである。
【0019】
給紙部5は、複数のシートSを収容し、収容された複数のシートSを一枚ずつ給紙する。給紙部5から給紙されたシートSは、印刷部6へ搬送される。シートSは、例えば、用紙である。
【0020】
印刷部6は、給紙部5から搬送されたシートSに印刷を実行する。詳しくは、印刷部6は、シートSに画像を形成する。本実施形態において、印刷部6は、露光装置61、帯電装置62、現像装置63、感光体ドラム64、転写装置65、及び定着装置66を備え、電子写真方式によって画像を形成する。露光装置61は、画像データに基づいて、感光体ドラム64に静電潜像を形成する。帯電装置62は、感光体ドラム64を所定の電位に均一に帯電させる。現像装置63は、感光体ドラム64にトナーを供給し、感光体ドラム64上に形成された静電潜像を現像する。定着装置66は、転写されたトナー像をシートSに定着する。画像が形成されたシートSは、排出トレイ1tへ排出される。排出トレイ1tは、筐体1の外部に設けられる。
【0021】
続いて、
図1及び
図2を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成について更に説明する。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置100の構成を示すブロック図である。
【0022】
図2に示すように、画像形成装置100は、ネットワーク通信部7、ファクシミリ通信部8、記憶部9、及び制御部10を更に備える。
【0023】
ネットワーク通信部7は、同じ通信方式を利用する通信機器が実装された外部装置との間でデータの通信を行う。本実施形態において、ネットワーク通信部7は、LAN(Local Area Network)アダプターである。ネットワーク通信部7は、インターネットのようなネットワークを介して、外部装置と接続する。外部装置は、例えば、パーソナルコンピューターである。
【0024】
ファクシミリ通信部8は、公衆電話回線網を介して外部のファクシミリ装置とデータの通信を行う。ファクシミリ通信部8は、NCU(Network Control Unit)、モデム、符号化/復号化部を有する。
【0025】
記憶部9は、各種のデータを記憶する。記憶部9は、ストレージデバイス及び半導体メモリーによって構成される。ストレージデバイスは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)によって構成される。半導体メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を構成する。
【0026】
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーによって構成される。また、制御部10は、画像形成処理用の集積回路を備える。画像形成処理用の集積回路は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって構成される。制御部10は、記憶部9に記憶された制御プログラムを実行することにより、画像形成装置100の各部の動作を制御する。
【0027】
制御部10は、ホーム画面を介してメインジョブをユーザーが選択すると、メインジョブに対応する第1設定画面をタッチディスプレー21に表示させる。第1設定画面は、メインジョブに関する条件を設定するための設定画面である。以下、メインジョブに関する条件を「第1条件」と記載する。第1条件は、例えば、解像度の値に関する条件を含む。第1設定画面は、メインジョブの種別に対応する。
【0028】
例えば、ユーザーがホーム画面を介して送信ジョブを選択すると、制御部10は、送信ジョブに対応する第1設定画面をタッチディスプレー21に表示させる。送信ジョブは、例えば、指定された解像度の値となるように画像データを変換し、変換後の画像データを指定された宛先へ電子メールによって送信するジョブである。
【0029】
続いて、
図1~
図3を参照して、本実施形態に係る第1設定画面SG1について説明する。
図3は、本実施形態に係る第1設定画面SG1の一例を示す図である。以下では、タッチディスプレー21の長手方向をX軸方向とし、X軸方向の一方を「X1」とし、X軸方向の他方を「X2」として実施形態を説明する。また、X軸方向と直交する方向をY軸方向とし、Y軸方向の一方を「Y1」とし、Y軸の他方を「Y2」として実施形態を説明する。
【0030】
図3に示すように、第1設定画面SG1は、略矩形形状を有する。第1設定画面SG1は、ジョブメニュー表示領域AJ1と、ジョブ条件設定領域AJ2とを含む。ジョブメニュー表示領域AJ1と、ジョブ条件設定領域AJ2とは、X軸方向において隣接する。
【0031】
ジョブメニュー表示領域AJ1は、メインジョブの種別を示す。換言すると、ジョブメニュー表示領域AJ1は、第1設定画面SG1において、条件が設定されるメインジョブの種別を表示する。
図3に示す例において、ジョブメニュー表示領域AJ1は、メインジョブの種別が「送信ジョブ(Send)」であることを示す。
【0032】
ジョブ条件設定領域AJ2は、表示部DS、及び設定部BSを含む。表示部DSは、メインジョブの条件として設定された内容を表示する。表示部DSは、例えば、メインジョブの条件として設定された宛先を表示する。
【0033】
設定部BSは、ユーザーは、設定部BSを操作することにより、メインジョブの条件を設定する。本実施形態において、ユーザーは、設定部BSを操作することにより、メインジョブの条件を設定する。
【0034】
設定部BSは、例えば、メインジョブの条件を設定するためのボタンを複数含む。メインジョブの条件を設定するためのボタンは、例えば、「集約の実行」、及び「解像度の値」を設定するボタンを含む。例えば、「集約の実行」が条件として設定されると、複数枚の原稿Dが1枚にシートSにまとめられるようにジョブが実行される。また、例えば、「解像度の値」が任意の値に設定されると、設定された値の解像度となる画像データに基づいてジョブが実行される。
【0035】
制御部10は、メインジョブの条件が設定されると、メインジョブの条件を示すデータを記憶部9に記憶させる。以下、メインジョブの条件を「第1条件」と記載し、第1条件を示すデータを「第1条件データ」と記載する。第1条件データは、ジョブ識別データと関連付けて記憶される。ジョブ識別データは、ジョブを識別するデータである。ジョブ識別データは、ジョブの種別を示すデータを含む。本実施形態において、第1条件データとジョブ識別データとは、メインジョブが実行されるまで記憶部9に記憶される。
【0036】
また、第1設定画面SG1は、起動ボタンB1を含む。起動ボタンB1は、半円形状を有する。詳しくは、起動ボタンB1は、円弧部B1a及び直径部B1bを有する。
【0037】
図3に示す例において、起動ボタンB1は、ジョブ条件設定領域AJ2に表示される。詳しくは、起動ボタンB1は、ジョブ条件設定領域AJ2における第1設定画面SG1のY2側の端部に表示される。より詳しくは、起動ボタンB1は、直径部B1bが第1設定画面SG1のY2側の端辺と略一致するように表示される。
【0038】
続いて、
図1~
図4を参照して、本実施形態に係る第2設定画面SG2について説明する。
図4は、本実施形態に係る第1設定画面SG1及び第2設定画面SG2を示す図である。第2設定画面SG2は、ユーザーが起動ボタンB1をタッチすると、タッチディスプレー21に表示される。
【0039】
ユーザーが起動ボタンB1をタッチすると、制御部10は、
図4に示すように、タッチディスプレー21に第2設定画面SG2を第1設定画面SG1の上層に表示させる。詳しくは、制御部10は、タッチディスプレー21から送信される検知信号に基づいて、ユーザーが起動ボタンB1をタッチしているか否かを判定する。制御部10は、ユーザーが起動ボタンB1をタッチしていると判定すると、タッチディスプレー21に第2設定画面SG2を表示させる。換言すると、ユーザーが起動ボタンB1のタッチを継続している間、制御部10は、タッチディスプレー21に第2設定画面SG2を表示させる。
【0040】
一方、制御部10は、ユーザーが起動ボタンB1をタッチしていないと判定すると、第2設定画面SG2をタッチディスプレー21に表示させない。換言すると、ユーザーが起動ボタンB1のタッチを解除すると、第2設定画面SG2の表示をタッチディスプレー21に終了させる。
【0041】
また、第2設定画面SG2は、その一部分が透明度を有する。したがって、ユーザーは、タッチディスプレー21が第2設定画面SG2を表示した場合であっても、第2設定画面SG2を介して第1設定画面SG1の一部を視認することができる。
【0042】
また、タッチディスプレー21は、第2設定画面SG2を表示している間、起動ボタンB1を除く第1設定画面SG1に対する操作を受け付けない。詳しくは、タッチディスプレー21は、第2設定画面SG2が表示されている状態において、起動ボタンB1に対する操作と第2設定画面SG2に対する操作とのみを受け付ける。
【0043】
続いて、
図5~
図7を参照して、本実施形態に係る第2設定画面SG2の構成について説明する。
図5は、本実施形態に係る第2設定画面SG2の構成を示す図である。
【0044】
図5に示すように、第2設定画面SG2は、ジョブ種別領域AK、ジョブ設定領域AS、及びジョブ実行ボタンB2を含む。
【0045】
ジョブ実行ボタンB2は、ジョブの実行を指示するためのボタンである。ユーザーがジョブ実行ボタンB2をタッチすると、制御部10は、ジョブを実行する。本実施形態において、ユーザーがジョブ実行ボタンB2をタッチすると、制御部10は、メインジョブ及び並行ジョブを実行する。
【0046】
次に、
図6を参照して、本実施形態に係るジョブ種別領域AKについて説明する。
図6は、実施形態に係るジョブ種別領域AK及びその近傍を示す図である。
【0047】
図6に示すように、ジョブ種別領域AKは、メインジョブ種別領域AK1、及び2つの並行ジョブ種別領域AK2を含む。2つの並行ジョブ種別領域AK2は、メインジョブ種別領域AK1を挟んでY軸方向において対向する。以下、2つの並行ジョブ種別領域AK2のうち、Y1側を「第1並行ジョブ種別領域AK21」と記載する場合がある。また、2つの並行ジョブ種別領域AK2のうち、Y2側を「第2並行ジョブ種別領域AK22」と記載する場合がある。
【0048】
メインジョブ種別領域AK1には、メインジョブアイコンJ1が表示される。メインジョブアイコンJ1は、メインジョブの種別を示す。本実施形態において、メインジョブ種別領域AK1には、
図3を参照して説明した第1設定画面SG1に対応するジョブの種別を示すアイコンが表示される。
図6に示す例において、メインジョブアイコンJ1は、「送信ジョブ」を示す。
【0049】
2つの並行ジョブ種別領域AK2の各々は、異なる並行ジョブの種別を示す。本実施形態において、2つの並行ジョブ種別領域AK2には、それぞれ異なる並行ジョブアイコンJ2が表示される。複数の並行ジョブアイコンJ2の各々は、それぞれ異なる並行ジョブの種別を示す。
【0050】
図6に示す例において、第1並行ジョブ種別領域AK21には、第1並行ジョブアイコンJ21が表示される。第2並行ジョブ種別領域AK22には、第2並行ジョブアイコンJ22が表示される。第1並行ジョブアイコンJ21は、「コピージョブ」を示す。第2並行ジョブアイコンJ22は、「ファクス送信ジョブ」を示す。
【0051】
ジョブ設定領域ASは、X軸方向においてジョブ種別領域AKと隣接する。ジョブ設定領域ASは、メインジョブ設定領域AS1、及び2つの並行ジョブ設定領域AS2を含む。メインジョブ設定領域AS1は、第1ジョブ設定領域の一例であり、並行ジョブ設定領域AS2は、第2ジョブ設定領域の一例である。
【0052】
2つの並行ジョブ設定領域AS2は、Y軸方向において、メインジョブ設定領域AS1を挟んで対向する。以下、2つの並行ジョブ設定領域AS2のうち、Y1側の並行ジョブ設定領域AS2を「第1並行ジョブ設定領域AS21」と記載する場合がある。また、2つの並行ジョブ設定領域AS2のうち、Y2側の並行ジョブ設定領域AS2を「第2並行ジョブ設定領域AS22」と記載する場合がある。
【0053】
メインジョブ設定領域AS1は、メインジョブ種別領域AK1に対応する。メインジョブ設定領域AS1は、
図3を参照して説明した第1設定画面SG1において設定された第1条件のうち、並行ジョブに反映することができる条件を示す領域である。
【0054】
第1並行ジョブ設定領域AS21は、第1並行ジョブ種別領域AK21に対応する。第1並行ジョブ設定領域AS21は、第1並行ジョブ種別領域AK21が示す並行ジョブの条件を設定するための領域である。
【0055】
第2並行ジョブ設定領域AS22は、第2並行ジョブ種別領域AK22に対応する。第2並行ジョブ設定領域AS22は、第2並行ジョブ種別領域AK22が示す並行ジョブの条件を設定するための領域である。以下、並行ジョブの条件を「第2条件」と記載する。
【0056】
続いて、
図7を参照して、本実施形態に係るジョブ設定領域ASについて更に説明する。
図7は、本実施形態に係るジョブ設定領域AS及びその近傍を示す図である。
【0057】
メインジョブ設定領域AS1は、3つのメイン領域を含む。3つのメイン領域は、X軸方向に沿って設けられる。以下、3つのメイン領域を、X1側からX2側へ向けて「第1メイン領域AS1a」、「第2メイン領域AS1b」、及び「第3メイン領域AS1c」と記載する場合がある。
【0058】
第1メイン領域AS1a~第3メイン領域AS1cの少なくとも1つは、設定アイコンT1を表示する。設定アイコンT1は、
図3を参照して説明した第1設定画面SG1において、設定された第1条件のうち、並行ジョブに反映することができる条件を示す。
【0059】
図7に示す例において、第1メイン領域AS1aには、集約の実行を示す「集約アイコン」が表示される。第2メイン領域AS1bには、設定された値に解像度の値を設定する旨を示す「解像度アイコン」が表示される。
【0060】
第1並行ジョブ設定領域AS21及び第2並行ジョブ設定領域AS22は、メインジョブ設定領域AS1から設定アイコンT1をコピーすることが可能な領域である。
【0061】
本実施形態において、第1並行ジョブ設定領域AS21は、3つの並行領域を含む。3つの並行領域は、X軸方向に沿って設けられる。以下、3つの並行領域をX1側からX2側に向けて順に、「第1並行領域AS21a」、「第2並行領域AS21b」、及び「第3並行領域AS21c」と記載する。
【0062】
第2並行ジョブ設定領域AS22は、3つの並行領域を含む。3つの並行領域は、X軸方向に沿って設けられる。以下、3つの並行領域をX1側からX2側に向けて順に、「第1並行領域AS22a」、「第2並行領域AS22b」、及び「第3並行領域AS22c」と記載する。なお、第1並行ジョブ設定領域AS21の3つの並行領域及び第2並行ジョブ設定領域AS22の3つの並行領域は、条件領域の一例である。
【0063】
第1並行ジョブ設定領域AS21の第1並行領域AS21a~第3並行領域AS21cと第2並行ジョブ設定領域AS22の第1並行領域AS22a~第3並行領域AS22cとはそれぞれ、Y軸方向に隣接する第1メイン領域AS1a~第3メイン領域AS1cに対応する。詳しくは、第1並行領域AS21a及び第1並行領域AS22aは、第1メイン領域AS1aに対応し、第2並行領域AS21b及び第2並行領域AS22bは、第2メイン領域AS1bに対応し、第3並行領域AS21c及び第3並行領域AS22cは、第3メイン領域AS1cに対応する。
【0064】
ユーザーは、3つのメイン領域の少なくとも1つに表示された設定アイコンT1を、並行領域にコピーすることができる。本実施形態において、ユーザーは、3つのメイン領域の少なくとも1つのメイン領域から対応する並行領域にのみ、設定アイコンT1をコピーすることができる。詳しくは、ユーザーは、第1メイン領域AS1aに表示される設定アイコンT1を、第1並行領域AS21a及び第1並行領域AS22aのうちの少なくとも一方にコピーすることができる。また、ユーザーは、第2メイン領域AS1bに表示される設定アイコンT1を、第2並行領域AS21b及び第2並行領域AS22bのうちの少なくとも一方にコピーすることができる。また、ユーザーは、第3メイン領域AS1cに表示される設定アイコンT1を、第3並行領域AS21c及び第3並行領域AS22cのうちの少なくとも一方にコピーすることができる。
図7に示す例において、ユーザーは、各メイン領域から、当該メイン領域とY軸方向に隣接する領域にのみ設定アイコンT1をコピーすることができる。
【0065】
次に、
図8及び
図9を参照して、第2設定画面SG2上でのユーザーによる操作方法について説明する。
【0066】
まず、
図8を参照して、第2条件に第1条件を反映させる操作方法について説明する。
図8は、本実施形態に係る第2条件を第1条件に反映させる操作方法を示す図である。
図8では、送信ジョブの条件(第1条件)である「集約の実行」をコピージョブの条件(第2条件)に反映させる場合を例に説明する。なお、
図8では、理解を容易にするために、第2設定画面SG2を介して視認できる第1設定画面SG1を省略している。
【0067】
図8に示すように、ユーザーが1本の指で起動ボタンB1をタッチしたまま、第1メイン領域AS1aに表示される設定アイコンT1(集約アイコン)を他の指で第1並行領域AS21aまでドラック(タッチしたまま第1並行領域AS21aまでスライド)すると、第1メイン領域AS1aから第1並行領域AS21aに設定アイコンT1がコピーされる。
【0068】
第1メイン領域AS1aから第1並行領域AS21aへ設定アイコンT1がコピーされると、制御部10は、設定アイコンT1によって示される第1条件を第2条件に反映させる。
【0069】
詳しくは、制御部10は、設定アイコンT1がコピーされた位置を示す座標データを取得し、設定アイコンT1がコピーされた位置を示す座標データに基づいて、設定アイコンT1がコピーされた第1並行領域AS21aを特定する。なお、並行ジョブ設定領域AS2の位置を示す座標データは、記憶部9に予め記憶されている。
【0070】
制御部10は、設定アイコンT1がコピーされた並行ジョブ設定領域AS2を特定すると、特定した並行ジョブ設定領域AS2に対応する並行ジョブの種別を取得する。制御部10は、例えば、並行ジョブ設定領域AS2と対応する並行ジョブ種別領域AK2を特定することにより、並行ジョブ設定領域AS2に対応する並行ジョブの種別を取得する。制御部10は、並行ジョブの種別を取得すると、取得した並行ジョブの条件(第2条件)に第1条件を反映させる。制御部10は、例えば、並行ジョブの種別を示すデータと、第2条件を示すデータ(第1条件を示すデータの複製)とを関連付けて記憶部9に記憶させることにより、第2条件に第1条件を反映させる。以下、第2条件を示すデータを「第2条件データ」と記載する。
【0071】
本実施形態において、第2条件データは、メインジョブが実行されるまで記憶部9に記憶される。換言すると、制御部10は、起動ボタンB1に対するタッチが解除されて、第2設定画面SG2の表示が終了された後も、メインジョブが実行されるまで、第1条件データ及び第2条件データを記憶部9から削除しない。したがって、ユーザーの指が誤って起動ボタンB1から離れることにより、起動ボタンB1に対するタッチが解除された場合であっても、第2条件データが記憶部9から削除されることが抑制される。
【0072】
次に、
図9を参照して、マルチファンクション機能を実行する操作方法について説明する。
図9は、本実施形態に係るマルチファンクション機能を実行する操作方法を示す図である。なお、
図9は、
図8に示す第2設定画面SG2に対応する。換言すると、
図9は、第1メイン領域AS1aから第1並行領域AS21aに設定アイコンT1(集約アイコン)がコピーされた状態の第2設定画面SG2を示す。
【0073】
図9に示すように、ユーザーが1本の指で起動ボタンB1をタッチしたまま、ジョブ実行ボタンB2を別の指でタッチすると、制御部10は、メインジョブと、設定アイコンT1がコピーされた並行ジョブとを実行する。即ち、制御部10は、メインジョブと、第1条件が第2条件に反映された並行ジョブと並行して実行する。
【0074】
例えば、メインジョブが、送信ジョブであり、並行ジョブがコピージョブである場合、制御部10は、原稿Dの画像の読み取りを原稿読取装置4に実行させる。制御部10は、原稿読取装置4が読み取った原稿Dの画像を示すデータを、指定された宛先へネットワーク通信部7を介して送信するとともに、原稿読取装置4が読み取った原稿Dの画像を示すデータに基づく印刷処理を印刷部6に実行させる。
図9に示す例において、メインジョブと並行ジョブとは、「集約の実行」が条件として設定されている。したがって、送信ジョブ及びコピージョブでは、原稿Dが集約される。
【0075】
続いて、
図1~
図10を参照して、本実施形態に係る第2設定画面表示処理について説明する。
図10は、本実施形態に係る第2設定画面表示処理を示すフローチャートである。第2設定画面表示処理は、
図3を参照して説明した起動ボタンB1がタッチされて、制御部10がタッチディスプレー21から起動ボタンB1のタッチを示す検知信号を受信すると開始される。
【0076】
図10に示すように、制御部10は、タッチディスプレー21から起動ボタンB1のタッチを示す検知信号を受信すると、タッチディスプレー21に第2設定画面SG2を表示させる(ステップS101)。次いで、制御部10は、設定アイコンT1がコピーされたか否かを判定する(ステップS102)。制御部10は、設定アイコンT1がコピーされていないと判定すると(ステップS102;No)、起動ボタンB1に対するタッチが解除されたか否かを判定する(ステップS103)。起動ボタンB1に対するタッチが解除されていないと制御部10が判定すると(ステップS103;No)、第2設定画面表示処理は、ステップS102へ戻る。
【0077】
また、制御部10は、設定アイコンT1がコピーされたと判定すると(ステップS102;Yes)、第1条件を第2条件に反映させる(ステップS104)。次いで、制御部10は、ジョブ実行ボタンB2がタッチされたか否かを判定する(ステップS105)。ジョブ実行ボタンB2がタッチされていないと制御部10が判定すると(ステップS105;No)、第2設定画面表示処理は、ステップS103へ戻る。一方、制御部10は、ジョブ実行ボタンB2がタッチされたと判定すると(ステップS105;Yes)、ジョブを実行する(ステップS106)。詳しくは、制御部10は、メインジョブ及び第1条件が第2条件に反映された並行ジョブを実行する。
【0078】
制御部10によってジョブが実行された場合(ステップS106)、又は、起動ボタンB1に対するタッチが解除されたと、制御部10が判定した場合(ステップS103;Yes)、第2設定画面SG2の表示をタッチディスプレー21に終了させて(ステップS107)、第2設定画面表示処理を終了する。
【0079】
以上、本実施形態について説明した。本実施形態によれば、ユーザーは、所望の条件を設定する設定アイコンT1をドラックするだけで、メインジョブに対して設定した条件(第1条件)を並行ジョブの条件(第2条件)に反映させることができる。換言すると、ユーザーは、設定画面を切り替えることなく、メインジョブに対して設定した条件を並行ジョブの条件に反映させることができる。したがって、並行して実行する複数のジョブの設定が容易になる。よって、ユーザーによる操作を容易にすることができる。
【0080】
また、本実施形態において、ユーザーは、3つのメイン領域の少なくとも1つのメイン領域から対応する並行領域にのみ、設定アイコンT1をコピーすることができる。これにより、第1条件(例えば、「集約の実行」)が重複して第2条件に反映されることが抑制される。
【0081】
また、本実施形態において、制御部10は、ユーザーが起動ボタンB1をタッチしているか否かを判定する。制御部10は、ユーザーが起動ボタンB1をタッチしていると判定すると、タッチディスプレー21に第2設定画面SG2を表示させる。一方、制御部10は、ユーザーが起動ボタンB1をタッチしていないと判定すると、第2設定画面SG2をタッチディスプレー21に表示させない。したがって、ユーザーは、起動ボタンB1に対する操作(タッチ及びそのタッチを解除)することにより、第2設定画面SG2の表示及び非表示を容易に切り替えることができる。
【0082】
また、第2設定画面SG2は、ジョブ種別領域AK、及びジョブ設定領域ASを除く部分が透明度を有する。したがって、ユーザーは、タッチディスプレー21が第2設定画面SG2を表示した場合であっても、第2設定画面SG2を介して第1設定画面SG1の一部を視認することができる。これにより、ユーザーは、第2設定画面SG2が表示される前の画面(第1設定画面SG1)を容易に認識することができる。
【0083】
また、本実施形態において、第2設定画面SG2は、ジョブ実行ボタンB2を含む。したがって、ユーザーは、第2設定画面SG2上のジョブ実行ボタンB2をタッチすることにより、メインジョブと並行ジョブとの実行を画像形成装置100に対して要求することができる。換言すると、ユーザーは、1つの画面上で、ジョブの条件の設定と、メインジョブ及び並行ジョブの実行とを画像形成装置100に対して指示することができる。よって、ユーザーによる操作を容易にすることができる。
【0084】
また、本実施形態において、2つの並行ジョブ設定領域AS2は、Y軸方向においてメインジョブ設定領域AS1を挟んで対向する。したがって、ユーザーは、設定アイコンT1をドラックさせやすい。よって、ユーザーによる操作性が向上する。
【0085】
また、本実施形態において、起動ボタンB1は、半円形状である。したがって、ユーザーは、親指などの1本の指を起点として、他の指を放射線状移動させることにより、第2設定画面SG2で様々な操作ができる。よって、ユーザーによる操作性が向上する。
【0086】
なお、本実施形態において、起動ボタンB1が第1設定画面SG1のY2側の端辺と略一致するように表示される構成を説明したが、起動ボタンB1が表示される位置は、第1設定画面SG1のY2側の端辺と略一致する位置に限定されない。例えば、起動ボタンB1は、第1設定画面SG1のY1側の端辺と略一致するように表示されてもよい。
【0087】
また、本実施形態において、起動ボタンB1が半円形状である場合を説明したが、起動ボタンB1は、半円形状に限定されない。起動ボタンB1は、円弧形状であってもよい。
【0088】
また、本実施形態において、並行ジョブ種別領域AK2の数が2つである構成を説明したが、並行ジョブ種別領域AK2の数は、2つである構成に限定されない。並行ジョブ種別領域AK2の数は、画像形成装置100がメインジョブと並行して実行できるジョブの種別の数と一致すればよく、1つ又は3つ以上であり得る。なお、並行ジョブ設定領域AS2は、並行ジョブ種別領域AK2の数に対応して変更し得る。
【0089】
また、本実施形態において、メインジョブ設定領域AS1が、3つのメイン領域(第1メイン領域AS1a~第3メイン領域AS1c)を含む構成を説明したが、メインジョブ設定領域AS1が含むメイン領域の数は、1~2つ、又は4つ以上であってもよい。
【0090】
また、本実施形態において、第1並行ジョブ設定領域AS21及び第2並行ジョブ設定領域AS22のそれぞれが、3つの並行領域(第1並行領域AS21a~第3並行領域AS21c及び第1並行領域AS22a~第3並行領域AS22c)を含む構成を説明したが、第1並行ジョブ設定領域AS21及び第2並行ジョブ設定領域AS22のそれぞれが含む並行領域の数は、1~2つ、又は4つ以上であってもよい。
【0091】
また、メイン領域の数が4つ以上及び並行領域の数が4つ以上である場合、
図11に示すように、第2設定画面SG2は、領域移動ボタンB3を更に含んでもよい。
図11は、本実施形態に係る第2設定画面SG2の変形例を示す図である。ユーザーは、領域移動ボタンB3をタッチすることにより、タッチディスプレー21に表示されるメイン領域及び並行領域を変更することができる。なお、
図11では、理解を容易にするために、第2設定画面SG2を介して視認できる第1設定画面SG1を省略している。
【0092】
また、本実施形態において、ジョブ実行ボタンB2が第2設定画面SG2に含まれる構成を説明したが、ジョブ実行ボタンB2は、第2設定画面SG2に含まれる構成に限定されない。例えば、ジョブ実行ボタンB2がハードキー22であってもよい。この場合、ユーザーは、起動ボタンB1をタッチしつつ、ジョブ実行ボタンB2を押下することにより、メインジョブ及び並行ジョブを並行に実行することができる。
【0093】
また、
図12に示すように、第2設定画面SG2は、削除ボタンB4を更に含んでもよい。
図12は、本実施形態に係る第2設定画面SG2の他の変形例を示す図である。なお、
図12では、理解を容易にするために、第2設定画面SG2を介して視認できる第1設定画面SG1を省略している。
【0094】
図12に示すように、削除ボタンB4は、コピーされた設定アイコンT1の近傍に表示される。コピーされた設定アイコンT1が複数である場合、削除ボタンB4は、複数の設定アイコンT1の各々の近傍に表示される。ユーザーは、誤ってコピーした設定アイコンT1の近傍に表示される削除ボタンB4をタッチすることにより、誤ってコピーした設定アイコンT1を削除することができる。
【0095】
以上、本発明の実施形態について、図面(
図1~
図12)を参照しながら説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態で示す構成は、一例であって特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0096】
例えば、本発明の実施形態では、電子写真方式の画像形成装置に本発明が適用される場合を例に説明したが、本発明は、インクジェット方式のような電子写真方式以外の画像形成装置にも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明は、例えば、画像形成装置の分野に有用である。
【符号の説明】
【0098】
1 画像形成装置
10 制御部
21 タッチディスプレー