(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】搬送車システム
(51)【国際特許分類】
B65G 1/04 20060101AFI20221213BHJP
H04L 47/24 20220101ALI20221213BHJP
【FI】
B65G1/04 535
H04L47/24
(21)【出願番号】P 2018177020
(22)【出願日】2018-09-21
【審査請求日】2021-06-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140442
【氏名又は名称】柴山 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100177910
【氏名又は名称】木津 正晴
(72)【発明者】
【氏名】北野 泰弘
【審査官】寺川 ゆりか
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-040507(JP,A)
【文献】国際公開第2011/102317(WO,A1)
【文献】特開2002-274611(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/04
H04L 47/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラ及びセンサが取り付けられた搬送車と、
前記搬送車を制御する上位コントローラと、
前記カメラにより取得された映像データ、及び前記センサにより検出された検出データを、共通のネットワークを介して前記上位コントローラに送信する通信装置と、
前記通信装置を介して前記上位コントローラと通信し、前記上位コントローラから受け付けた指示に従って前記搬送車を制御するコントローラと、を備え、
前記通信装置は、単位時間当たりの前記映像データの送信量を所定量以下に制限する一方で、単位時間当たりの前記検出データの送信量を制限
せず、
前記通信装置は、単位時間当たりの前記上位コントローラと前記コントローラとの間の通信量を制限しない、搬送車システム。
【請求項2】
カメラ及びセンサが取り付けられた搬送車と、
前記搬送車を制御する上位コントローラと、
前記カメラにより取得された映像データ、及び前記センサにより検出された検出データを、共通のネットワークを介して前記上位コントローラに送信する通信装置と、を備え、
前記通信装置は、単位時間当たりの前記映像データの送信量を所定量以下に制限する一方で、単位時間当たりの前記検出データの送信量を制限
せず、
前記通信装置は、単位時間当たりの前記映像データの送信量を前記所定量以下に制限しつつ前記映像データを前記上位コントローラに送信する第1通信ユニットと、単位時間当たりの前記検出データの送信量を制限しないで前記検出データを前記上位コントローラに送信する第2通信ユニットと、前記第1通信ユニット及び前記第2通信ユニットと前記上位コントローラとの間の通信を中継するスイッチングハブと、を有し、
前記スイッチングハブは、前記第1通信ユニットから前記映像データが入力される第1ポート、及び前記第2通信ユニットから前記検出データが入力される第2ポートを含み、
前記スイッチングハブにおいては、単位時間当たりの前記映像データの送信量が前記所定量以下に制限される一方で、単位時間当たりの前記検出データの送信量が制限されないように、前記第2ポートに入力される前記検出データの優先度が、前記第1ポートに入力される前記映像データの優先度よりも高く設定されている、搬送車システム。
【請求項3】
前記映像データを記憶する記憶部を更に備え、
前記通信装置は、単位時間当たりの前記映像データの送信要求量が前記所定量に達していた時間帯に取得されて前記記憶部に記憶されている前記映像データを、単位時間当たりの前記映像データの送信量が前記所定量以下である時間帯に前記上位コントローラに送信する、請求項1又は2に記載の搬送車システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送車システムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動で走行して荷物を搬送する搬送車として、例えば、自動倉庫等において用いられるスタッカクレーンが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載のスタッカクレーンには、荷物を撮像するカメラが取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
搬送車の監視等を目的として、上述したようなカメラにより取得された映像を上位コントローラに送信することが考えられる。一方、上述したような搬送車には、例えば加速度センサ等のセンサが取り付けられる場合がある。センサにより検出された検出データは、例えば、上位コントローラに送信され、搬送車の制御又は故障検知等に用いられる。
【0005】
搬送車にカメラ及びセンサの双方が取り付けられる場合、カメラにより取得された映像データ、及びセンサにより検出された検出データの双方が上位コントローラに送信される。各データの送信用に専用のネットワークを構築するとコストがかさむため、ネットワークを共通化することが好ましい。しかし、この場合、例えば複数のモニタに映像を出力する場合等のように映像データの送信要求量が大きくなった場合に、検出データを送信することができず、検出データが欠落してしまうおそれがある。検出データが欠落すると、搬送車の制御又は故障検知等を適切に行うことができないおそれがある。
【0006】
本発明は、搬送車にカメラ及びセンサの双方が取り付けられている場合でも、カメラ及びセンサの双方のデータを好適に上位コントローラに送信することが可能な搬送車システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の搬送車システムは、カメラ及びセンサが取り付けられた搬送車と、搬送車を制御する上位コントローラと、カメラにより取得された映像データ、及びセンサにより検出された検出データを、共通のネットワークを介して上位コントローラに送信する通信装置と、を備え、通信装置は、単位時間当たりの映像データの送信量を所定量以下に制限する一方で、単位時間当たりの検出データの送信量を制限しない。
【0008】
この搬送車システムでは、カメラにより取得された映像データ、及びセンサにより検出された検出データを共通のネットワークを介して上位コントローラに送信する通信装置が、単位時間当たりの映像データの送信量を所定量以下に制限する一方で、単位時間当たりの検出データの送信量を制限しない。これにより、単位時間当たりの映像データの送信量が過大となることを回避して検出データの欠落を防止することができ、搬送車に取り付けられたカメラ及びセンサの双方のデータを好適に上位コントローラに送信することが可能となる。
【0009】
本発明の搬送車システムは、通信装置を介して上位コントローラと通信し、上位コントローラから受け付けた指示に従って搬送車を制御するコントローラを更に備え、通信装置は、単位時間当たりのコントローラと上位コントローラとの間の通信量を制限しなくてもよい。この場合、映像データの送信量の増大に起因してコントローラと上位コントローラとの間の通信が途絶えるのを回避することができる。
【0010】
本発明の搬送車システムは、映像データを記憶する記憶部を更に備え、通信装置は、単位時間当たりの映像データの送信要求量が所定量に達していた時間帯に取得されて記憶部に記憶されている映像データを、単位時間当たりの映像データの送信量が所定量以下である時間帯に上位コントローラに送信してもよい。この場合、単位時間当たりの映像データの送信量が過大となることを回避して検出データの欠落を防止しながらも、欠落の無い完全な映像データを上位コントローラにおいて利用可能とすることができる。
【0011】
本発明の搬送車システムでは、通信装置は、単位時間当たりの映像データの送信量を所定量以下に制限しつつ映像データを上位コントローラに送信する第1通信ユニットと、単位時間当たりの検出データの送信量を制限しないで検出データを上位コントローラに送信する第2通信ユニットと、を有していてもよい。この場合、単位時間当たりの映像データの送信量が過大となることを回避して検出データの欠落を防止するための通信装置を好適に構成することができる。
【0012】
本発明の搬送車システムでは、通信装置は、第1通信ユニット及び第2通信ユニットと上位コントローラとの間の通信を中継するスイッチングハブを更に有し、スイッチングハブは、第1通信ユニットから映像データが入力される第1ポート、及び第2通信ユニットから検出データが入力される第2ポートを含み、スイッチングハブにおいては、単位時間当たりの映像データの送信量が所定量以下に制限される一方で、単位時間当たりの検出データの送信量が制限されないように、第2ポートに入力される検出データの優先度が、第1ポートに入力される映像データの優先度よりも高く設定されていてもよい。この場合、スイッチングハブによっても単位時間当たりの映像データの送信量が所定量以下に制限されるため、単位時間当たりの映像データの送信量が過大となることを一層確実に回避することができると共に、検出データの欠落を一層確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、搬送車にカメラ及びセンサの双方が取り付けられている場合でも、カメラ及びセンサの双方のデータを好適に上位コントローラに送信することが可能な搬送車システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】実施形態の搬送車システムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
【0016】
図1に示される搬送車システム1は、自動倉庫2において荷物を搬送するためのシステムである。搬送車システム1は、スタッカクレーン(搬送車)10と、コントローラ11と、通信装置14と、上位コントローラ31と、を備えている。
【0017】
スタッカクレーン10は、例えば、自動倉庫2に設置された軌道に沿って自動で走行し、軌道の近傍に設置されたラックに対して荷物の収納及び搬出を行う。ラックは、例えば、上下左右に並んで配置された棚を有しており、各棚に荷物を収納可能となっている。スタッカクレーン10としては、種々のスタッカクレーンを用いることができる。スタッカクレーン10は、例えば、軌道に沿って走行する走行台車と、走行台車に対して昇降自在な昇降台と、昇降台に設けられたスライドフォークと、を備えている。ラックの近傍には、例えば、荷物の受け渡しのためのステーションが配置されている。スタッカクレーン10は、ステーションで受け取った荷物を搬送して棚に収納する。また、スタッカクレーン10は、棚から搬出した荷物を搬送してステーションに載置する。
【0018】
コントローラ11は、例えば自動倉庫2内に配置されている。コントローラ11は、例えば、プロセッサ、メモリ及び通信インターフェース等を備えるコンピュータ(例えばマイクロコンピュータ)である。コントローラ11は、スタッカクレーン10と通信可能に接続されている。コントローラ11は、後述する上位コントローラ31と通信し、上位コントローラ31から受け付けた指示に従ってスタッカクレーン10の動作を制御する。
【0019】
スタッカクレーン10には、カメラ12及びセンサ13が取り付けられている。カメラ12は、例えば、スタッカクレーン10により搬送されている荷物、及び/又はスタッカクレーン10の周辺を撮影する。センサ13は、例えば、3軸加速度センサ、温湿度センサ又はマイク等である。センサ13は、棚に対する荷物の収納又は搬出が行われたか否かを検出するための荷物センサであってもよいし、走行台車の駆動用モータに取り付けられたエンコーダであってもよい。或いは、センサ13は、これらのセンサの少なくとも幾つかを含むセンサ群であってもよい。
【0020】
通信装置14は、例えば、自動倉庫2内に配置され、スタッカクレーン10及びコントローラ11の各々と通信可能に接続されている。通信装置14は、カメラ12により取得された映像データD1、及びセンサ13により検出された検出データD2を、共通のネットワーク21を介して上位コントローラ31に送信する。ネットワーク21は、例えばイーサネット(登録商標)等により構成されている。
【0021】
上位コントローラ31は、例えば管理室3内に配置されている。上位コントローラ31は、例えば、プロセッサ、メモリ及び通信インターフェース等を備えるコンピュータである。上位コントローラ31は、コントローラ11を介してスタッカクレーン10の動作を制御する。上位コントローラ31は、センサ13により検出された検出データD2に基づいて、スタッカクレーン10の制御及び/又は故障検知等を行ってもよい。
【0022】
上位コントローラ31には、映像データD1をモニタするための複数のモニタ装置32、及び、映像データD1の記憶及び管理等を行うためのサーバ33が接続されている。各モニタ装置32は、例えば、ディスプレイを備えるコンピュータであり、上位コントローラ31を介して受け付けた映像データD1をディスプレイに表示する。ユーザは、ディスプレイに表示された映像データD1をモニタすることにより、スタッカクレーン10の動作を監視することができる。映像データD1を用いることにより、例えば、スタッカクレーン10において異常が生じた際に、異常の発生原因を確認したり、遠隔操作により復旧動作を行ったりすることが可能となる。
【0023】
通信装置14は、第1通信ユニット15と、第2通信ユニット16と、スイッチングハブ17と、を有している。第1通信ユニット15は、カメラ12から映像データD1を受け付け、受け付けた映像データD1をスイッチングハブ17に送信する。第2通信ユニット16は、センサ13から検出データD2を受け付け、受け付けた検出データD2をスイッチングハブ17に送信する。スイッチングハブ17は、コントローラ11、第1通信ユニット15及び第2通信ユニット16と、上位コントローラ31との間の通信を中継する。つまり、第1通信ユニット15は、スイッチングハブ17を介して映像データD1を上位コントローラ31に送信し、第2通信ユニット16は、スイッチングハブ17を介して検出データD2を上位コントローラ31に送信する。
【0024】
通信装置14は、映像データD1及び検出データD2を好適に上位コントローラ31に送信するために、下記の機能を備えている。第1通信ユニット15は、単位時間当たりの映像データD1の送信量を所定量(例えば20Mbps)以下に制限しつつ、映像データD1を上位コントローラ31に送信する。例えば、第1通信ユニット15は、映像データD1の送信要求量が所定量以下である場合、要求された映像データD1をそのまま送信する。一方、第1通信ユニット15は、映像データD1の送信要求量が所定量よりも大きい場合、例えば、単位時間当たりの映像データD1のフレーム数を減少させることより、単位時間当たりの映像データD1の送信量を所定量以下に制限する。第1通信ユニット15は、映像データD1の画質(解像度)を減少させることにより、映像データD1の送信量を制限してもよい。
【0025】
一方、第2通信ユニット16は、単位時間当たりの検出データD2の送信量を制限しないで、検出データD2を上位コントローラ31に送信する。これにより、映像データD1の送信要求量が所定量以下である時間帯においては、映像データD1及び検出データD2が制限無く送信される一方で、映像データD1の送信要求量が所定量に達した時間帯においては、検出データD2と、データの送信量が制限された映像データD1とが送信される。映像データD1の送信要求量は、例えば、複数のモニタ装置32から映像データD1の送信要求があった場合に増加する。
【0026】
スイッチングハブ17は、第1通信ユニット15から映像データD1が入力される第1ポート17aと、第2通信ユニット16から検出データD2が入力される第2ポート17bと、コントローラ11から通信データが入力される第3ポート17cと、を有している。スイッチングハブ17においては、単位時間当たりの映像データD1の送信量が所定量以下に制限される一方で、単位時間当たりの検出データD2の送信量が制限されないように、第2ポート17bに入力される検出データD2の優先度が、第1ポート17aに入力される映像データD1の優先度よりも高く設定されている。
【0027】
また、スイッチングハブ17においては、単位時間当たりのコントローラ11と上位コントローラ31との間の通信量が制限されないように、第3ポート17cに入力される通信データの優先度が、第1通信ユニット15からの映像データD1の優先度よりも高く設定されている。
【0028】
また、第1通信ユニット15は、映像データD1を記憶するための記憶部15aを有している。記憶部15aは、例えば、FROM(Flash Read Only Memory)等により構成されている。第1通信ユニット15は、単位時間当たりの映像データD1の送信要求量が所定量に達し、映像データD1の送信量を制限している時間帯に、欠落の無い完全な(例えば、フレーム数が減少させられていない)映像データD1を記憶部15aに記憶しておく。そして、第1通信ユニット15は、単位時間当たりの映像データD1の送信量が所定量以下である時間帯に、記憶部15aに記憶されている映像データD1を上位コントローラ31に送信する。上位コントローラ31に送信された映像データD1は、例えば、管理室3内のサーバ33に記憶され、解析用のデータとして用いられる。
【0029】
以上説明したように、搬送車システム1では、カメラ12により取得された映像データD1、及びセンサ13により検出された検出データD2を共通のネットワーク21を介して上位コントローラ31に送信する通信装置14が、単位時間当たりの映像データD1の送信量を所定量以下に制限する一方で、単位時間当たりの検出データD2の送信量を制限しない。これにより、単位時間当たりの映像データD1の送信量が過大となることを回避して検出データD2の欠落を防止することができ、スタッカクレーン10に取り付けられたカメラ12及びセンサ13の双方のデータを好適に上位コントローラ31に送信することが可能となる。また、コントローラ11、カメラ12及びセンサ13が共通のネットワーク21を介して上位コントローラ31と通信するため、コントローラ11、カメラ12及びセンサ13を好適に連携させることが可能となる。
【0030】
また、搬送車システム1では、通信装置14が、単位時間当たりのコントローラ11と上位コントローラ31との間の通信量を制限しない。これにより、映像データD1の送信量の増大に起因してコントローラ11と上位コントローラ31との間の通信が途絶えるのを回避することができる。
【0031】
また、搬送車システム1では、通信装置14が、単位時間当たりの映像データD1の送信要求量が所定量に達していた時間帯に取得されて記憶部15aに記憶されている映像データD1を、単位時間当たりの映像データD1の送信量が所定量以下である時間帯に上位コントローラ31に送信する。これにより、単位時間当たりの映像データD1の送信量が過大となることを回避して検出データD2の欠落を防止しながらも、欠落の無い完全な映像データD1を上位コントローラ31において利用可能とすることができる。
【0032】
また、搬送車システム1では、通信装置14が、単位時間当たりの映像データD1の送信量を所定量以下に制限しつつ映像データD1を上位コントローラ31に送信する第1通信ユニット15と、単位時間当たりの検出データD2の送信量を制限しないで検出データD2を上位コントローラ31に送信する第2通信ユニット16と、を有している。これにより、単位時間当たりの映像データD1の送信量が過大となることを回避して検出データD2の欠落を防止するための通信装置14を好適に構成することができる。
【0033】
また、搬送車システム1では、スイッチングハブ17において、単位時間当たりの映像データD1の送信量が所定量以下に制限される一方で、単位時間当たりの検出データD2の送信量が制限されないように、第2ポート17bに入力される検出データD2の優先度が、第1ポート17aに入力される映像データD1の優先度よりも高く設定されている。これにより、スイッチングハブ17によっても単位時間当たりの映像データD1の送信量が所定量以下に制限されるため、単位時間当たりの映像データD1の送信量が過大となることを一層確実に回避することができると共に、検出データD2の欠落を一層確実に防止することができる。
【0034】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られない。搬送車システム1が備える搬送車は、スタッカクレーン10に限られず、例えば、自動倉庫2において用いられる他の搬送車であってもよい。搬送車は、有軌道搬送車、無軌道搬送車、天井走行車等であってもよい。搬送車システム1は、複数のスタッカクレーン10を備えていてもよい。コントローラ11は、スタッカクレーン10に備えられていてもよい。第1通信ユニット15及び第2通信ユニット16は、スタッカクレーン10に取り付けられていてもよい。上位コントローラ31は、必ずしも管理室3に配置されていなくてもよく、例えば自動倉庫2内に配置されていてもよい。
【0035】
上記実施形態において、通信可能な装置同士は、有線及び無線のいずれにより接続されていてもよい。通信可能な装置同士は、光伝送装置、通信ケーブル等を介して接続されていてもよい。スイッチングハブ17は、光伝送装置、通信ケーブル等を介して互いに接続された複数のスイッチングハブを含んで構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0036】
1…搬送車システム、10…スタッカクレーン(搬送車)、11…コントローラ、12…カメラ、13…センサ、14…通信装置、15…第1通信ユニット、15a…記憶部、16…第2通信ユニット、17…スイッチングハブ、21…ネットワーク、31…上位コントローラ。