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特許7192361情報処理システム、情報処理装置、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/14 20060101AFI20221213BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20221213BHJP
   G06F 3/16 20060101ALN20221213BHJP
【FI】
H04N7/14 170
G06F3/01 510
G06F3/16 650
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2018183701
(22)【出願日】2018-09-28
(65)【公開番号】P2020053917
(43)【公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-05-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100190942
【弁理士】
【氏名又は名称】風間 竜司
(72)【発明者】
【氏名】川端 啓太
【審査官】松元 伸次
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-054698(JP,A)
【文献】特開平08-167895(JP,A)
【文献】特開2018-107609(JP,A)
【文献】特開2016-103792(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
3/048-3/04895
3/16
15/00
G06Q10/00-10/10
30/00-30/08
50/00-50/20
50/26-99/00
G16Z99/00
H04B7/24-7/26
H04L12/00-12/22
12/50-12/66
45/00-49/9057
H04M1/00
1/24-3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
99/00
H04N7/10
7/14-7/173
7/20-7/56
21/00-21/858
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、
前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、
前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、
前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、
を備え、
前記参加通知部は、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知した後、前記第2のユーザが前記第2のコミュニケーション端末から離れた場合に、前記第1のユーザに参加の申請の取り消しを通知する、情報処理システム。
【請求項2】
第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、
前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、
前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、
前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、
を備え、
前記参加通知部は、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知した後、前記接近検知部が前記第1のユーザの各々が離れていることを検知してから所定の時間が経過した場合に、前記第2のユーザに前記参加の申請の取り消しを通知する、情報処理システム。
【請求項3】
第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、
前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、
前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、
前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、
前記第1のユーザを含む俯瞰映像を撮像する撮像装置と、
前記第2のコミュニケーション端末が備え、前記俯瞰映像を表示する映像表示部と、
を備え、
前記接近検知部は、前記第1のユーザの各々の位置を検知することにより前記第1のユーザ同士の接近を検知し、
前記映像表示部は、複数の前記撮像装置が撮像した前記俯瞰映像から、前記俯瞰映像に写される前記第1のユーザの向き又は大きさに応じて、表示する俯瞰映像を選択する、
情報処理システム。
【請求項4】
第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、
前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、
前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、
前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、
前記第1のユーザを含む俯瞰映像を撮像する撮像装置と、
前記第2のコミュニケーション端末が備え、前記俯瞰映像を表示する映像表示部と、
を備え、
前記映像表示部は、前記第1のユーザの組が複数ある場合には、複数の前記第1のユーザの組の映像を切り替えて表示する、情報処理システム。
【請求項5】
第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、
前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、
前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、
前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、
前記第1のユーザを含む俯瞰映像を撮像する撮像装置と、
前記第2のコミュニケーション端末が備え、前記俯瞰映像を表示する映像表示部と、
を備え、
前記映像表示部は、前記第1のユーザの組が複数ある場合には、前記第1のユーザと前記第2のユーザとの関係に基づいて、複数の前記第1のユーザの組のうちの異なる第1のユーザの組を各々が含む複数の映像から、表示する映像を選択する、情報処理システム。
【請求項6】
第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、
前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、
前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、
前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、
前記第1のユーザが携帯する携帯端末と、を備え、
前記携帯端末は、前記参加の申請をした前記第2のユーザに関わる情報を表示する、
情報処理システム。
【請求項7】
前記動作検知部は、前記第1のユーザが前記第1のコミュニケーション端末に近づいたか否かを検知する、請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記参加通知部は、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知した後、所定の時間、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作をしたことが検知されない場合には、前記第2のユーザに参加の申請の取り消しを通知する、請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、
前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、
前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、
を備え、
前記参加通知部は、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知した後、前記第2のユーザが前記第2のコミュニケーション端末から離れた場合に、前記第1のユーザに参加の申請の取り消しを通知する、
情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータを、
第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、
前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、
前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、
を備え、
前記参加通知部は、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知した後、前記第2のユーザが前記第2のコミュニケーション端末から離れた場合に、前記第1のユーザに参加の申請の取り消しを通知する、情報処理装置として機能させる、プログラム。
【請求項11】
第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、
前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、
前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、
を備え、
前記参加通知部は、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知した後、前記接近検知部が前記第1のユーザの各々が離れていることを検知してから所定の時間が経過した場合に、前記第2のユーザに前記参加の申請の取り消しを通知する、情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータを、
第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、
前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、
前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、
を備え、
前記参加通知部は、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知した後、前記接近検知部が前記第1のユーザの各々が離れていることを検知してから所定の時間が経過した場合に、前記第2のユーザに前記参加の申請の取り消しを通知する、
情報処理装置として機能させる、プログラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィス内で偶発的に発生する会話に参加することを支援する技術が開発されている。例えば、特許文献1には、遠隔地で発生した偶発的会話の発生を検知し、当該偶発的会話をユーザに通知し、当該ユーザの選択に応じて移動機械を当該偶発的会話の発生場所に移動させる技術が記載されている。これにより、偶発的会話が発生した場所から遠隔地に位置するユーザは、移動機械を介して、偶発的会話に参加することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-54698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の技術は、遠隔地に居るユーザの偶発的会話に参加することを援助する技術であり、会話に参加される側のユーザにとっての利便性を考慮した技術ではない。このため、特許文献1に記載の技術では、会話に参加される側のユーザが、遠隔地のユーザからの会話の参加を拒むことや、遠隔地のユーザを当該会話に参加させるタイミングを決定することができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、会話をしているユーザが、遠隔地のユーザを当該会話に参加させるか否かを任意に決定することが可能な、新規かつ改良された情報処理システム、情報処理装置、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、を備え、前記参加通知部は、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知した後、前記第2のユーザが前記第2のコミュニケーション端末から離れた場合に、前記第1のユーザに参加の申請の取り消しを通知する、情報処理システムが提供される。
【0007】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、を備え、前記参加通知部は、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知した後、前記接近検知部が前記第1のユーザの各々が離れていることを検知してから所定の時間が経過した場合に、前記第2のユーザに前記参加の申請の取り消しを通知する、情報処理システムが提供される。

【0008】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、前記第1のユーザを含む俯瞰映像を撮像する撮像装置と、前記第2のコミュニケーション端末が備え、前記俯瞰映像を表示する映像表示部と、を備え、前記接近検知部は、前記第1のユーザの各々の位置を検知することにより前記第1のユーザ同士の接近を検知し、前記映像表示部は、複数の前記撮像装置が撮像した前記俯瞰映像から、前記俯瞰映像に写される前記第1のユーザの向き又は大きさに応じて、表示する俯瞰映像を選択する、情報処理システムが提供される。
【0009】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、前記第1のユーザを含む俯瞰映像を撮像する撮像装置と、前記第2のコミュニケーション端末が備え、前記俯瞰映像を表示する映像表示部と、を備え、前記映像表示部は、前記第1のユーザの組が複数ある場合には、複数の前記第1のユーザの組の映像を切り替えて表示する、情報処理システムが提供される。
【0010】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、前記第1のユーザを含む俯瞰映像を撮像する撮像装置と、前記第2のコミュニケーション端末が備え、前記俯瞰映像を表示する映像表示部と、を備え、前記映像表示部は、前記第1のユーザの組が複数ある場合には、前記第1のユーザと前記第2のユーザとの関係に基づいて、複数の前記第1のユーザの組のうちの異なる第1のユーザの組を各々が含む複数の映像から、表示する映像を選択する、情報処理システムが提供される。
【0011】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、前記第1のユーザが携帯する携帯端末と、を備え、前記携帯端末は、前記参加の申請をした前記第2のユーザに関わる情報を表示する、情報処理システムが提供される。
【0012】
前記動作検知部は、前記第1のユーザが前記第1のコミュニケーション端末に近づいたか否かを検知してもよい。
【0013】
前記参加通知部は、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知した後、所定の時間、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作をしたことが検知されない場合には、前記第2のユーザに参加の申請の取り消しを通知してもよい。
【0014】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、
前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、を備え、前記参加通知部は、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知した後、前記第2のユーザが前記第2のコミュニケーション端末から離れた場合に、前記第1のユーザに参加の申請の取り消しを通知する、情報処理装置が提供される。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、を備え、前記参加通知部は、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知した後、前記第2のユーザが前記第2のコミュニケーション端末から離れた場合に、前記第1のユーザに参加の申請の取り消しを通知する、情報処理装置として機能させる、プログラムが提供される。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、を備え、前記参加通知部は、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知した後、前記接近検知部が前記第1のユーザの各々が離れていることを検知してから所定の時間が経過した場合に、前記第2のユーザに前記参加の申請の取り消しを通知する、情報処理装置が提供される。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、第1の拠点に位置する2人以上の第1のユーザ同士の接近を検知する接近検知部と、前記接近検知部により接近が検知された前記第1のユーザの組の会話への第2の拠点に位置する第2のユーザからの参加の申請に応じて、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知する参加通知部と、前記第1のユーザが所定の動作を行ったか否かを検知する動作検知部と、前記参加通知部により前記第1のユーザに前記参加の申請が通知された後に、前記動作検知部により前記第1のユーザが前記所定の動作を行ったことが検知された場合に、前記第1の拠点に設けられた第1のコミュニケーション端末と前記第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末とを接続する接続制御部と、を備え、前記参加通知部は、前記第1のユーザに前記参加の申請を通知した後、前記接近検知部が前記第1のユーザの各々が離れていることを検知してから所定の時間が経過した場合に、前記第2のユーザに前記参加の申請の取り消しを通知する、情報処理装置として機能させる、プログラムが提供される
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本発明によれば、会話をしているユーザが、当該会話に遠隔地のユーザを参加させるか否かを任意に決定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る情報処理システム1のネットワークを示す図である。
図3】コミュニケーション端末10の構成を示すブロック図である。
図4】映像表示部110に表示される映像の一例を示す図である。
図5】携帯端末20の構成を示すブロック図である。
図6】携帯端末20を斜め右上方向から見た斜視図である。
図7】本発明の一実施形態に係る情報処理装置50の構成を示すブロック図である。
図8】第2のユーザが第2のコミュニケーション端末10Bに接近してから、第1のユーザUAが携帯する携帯端末20Aに第2のユーザUBのユーザ情報が表示されるまでの情報処理システム1の処理を示すフローチャート図である。
図9】第1のユーザが参加の申請を許可してから、第1及び第2のコミュニケーション端末が接続され、当該接続が切断されるまでの情報処理システム1の処理を示すフローチャート図である。
図10】第1の応用例において、情報処理システム1が実施する処理を示すフローチャート図である。
図11】第2の応用例において、情報処理システム1が実施する処理を示すフローチャート図である。
図12】第3の応用例において、情報処理システム1が実施する処理を示すフローチャート図である。
図13】第4の応用例において、情報処理システム1が実施する処理を示すフローチャート図である。
図14】情報処理装置50のハードウェア構成を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成または論理的意義を有する複数の構成を、必要に応じて第1のコミュニケーション端末10A及び第2のコミュニケーション端末10Bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、複数の構成要素の各々に同一符号のみを付する。例えば、第1のコミュニケーション端末10A及び第2のコミュニケーション端末10Bを特に区別する必要が無い場合には、各コミュニケーション端末を単にコミュニケーション端末10と称する。
【0021】
<1.情報処理システム>
以下、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1について図1図7を参照しながら説明する。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。図1は、遠隔する拠点A及び拠点Bの2カ所の拠点間でのコミュニケーションを例示している。図1に示すように、拠点A及び拠点Bにはそれぞれ、コミュニケーション端末10、携帯端末20、位置検知部30、及び撮像装置40が設けられている。また、拠点A、拠点B及び情報処理装置50は、ネットワーク60を介して接続されている。なお、図1には拠点A及び拠点Bの2カ所の拠点がネットワーク60に接続されているが、3箇所以上の拠点がネットワーク60に接続されていてもよい。
【0023】
図1には、拠点Aに居るユーザのうちの2人、拠点Bに居るユーザのうちの1人がそれぞれ示されている。本明細書では、拠点Aに居るユーザを第1のユーザUA、拠点Bに居るユーザを第2のユーザUBとも称する。ここで、2人の第1のユーザUA同士は接近して会話している。なお、拠点Aを第1の拠点、拠点Bを第2の拠点と称することもある。なお、拠点Aと拠点Bとは、異なる建造物内に位置してもよいし、同一の建造物内に位置してもよい。拠点Aと拠点Bが同一の建造物内に位置する場合、拠点Aと拠点Bは、異なるフロアに位置してもよいし、同一フロア内の異なる範囲に位置してもよい。すなわち、拠点Aと拠点Bは、拠点Aと拠点Bの各々のユーザが互いに見える範囲に位置してもよいし、拠点Aと拠点Bの各々のユーザが互いに見えない範囲に位置してもよい。
【0024】
図2は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1のネットワークを示す図である。図2に示すように、ネットワーク60は、拠点Aに設けられた第1のコミュニケーション端末10A、携帯端末20A、位置検知部30A、及び撮像装置40Aと、拠点Bに設けられる第2のコミュニケーション端末10B、携帯端末20B、位置検知部30B、及び撮像装置40Bと、情報処理装置50とを接続している。
【0025】
なお、ネットワーク60は、電話回線網、インターネット、衛星通信網などの公衆回線網や、LAN(Local Aera Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、ネットワーク60は、IP-VPN(Internet Protocol-Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
【0026】
(コミュニケーション端末)
コミュニケーション端末10は、各拠点に設けられており、ある拠点に居るユーザ同士による会話に当該拠点から離れた拠点に居るユーザが当該会話に参加することを可能にする機能を有する。ここで、図3を参照し、コミュニケーション端末10の構成及び機能をより詳細に説明する。
【0027】
図3は、コミュニケーション端末10の構成を示すブロック図である。図3に示すように、コミュニケーション端末10は、映像表示部110、撮像部120、音声出力部130、収音部140、動作検知部150、操作部160、及び通信部170を備える。
【0028】
映像表示部110は、映像を表示する機能を有するディスプレイである。映像表示部110は、他の拠点に設けられた撮像装置40から送信され、通信部170により受信された、他の拠点の俯瞰映像等を表示する。より具体的には、映像表示部110は、後述する接近検知部540により互いの接近が検知された2人以上のユーザを写す俯瞰映像を表示する。なお、1つの撮像装置40が撮像した俯瞰映像に接近が検知されたユーザの複数の組が写されている場合には、映像表示部110は、当該ユーザの複数の組のうちの1つの組が切り出された映像を表示してもよい。また、当該ユーザの組は、接近が検知されたことから、会話をしていることが推定される。以下、接近検知部540により接近が検知されたユーザの組を会話中のユーザの組という。会話に参加しようとするユーザは、映像表示部110を観ることにより、どのようなユーザが他の拠点で会話をしているのかを確認することができる。
【0029】
さらに、映像表示部110は、他の拠点での会話に関わる情報を表示してもよい。より具体的には、映像表示部110は、他の拠点での会話をしているユーザの情報、当該拠点の情報、又は会話の内容を表す情報等を表示し得る。これにより、会話に参加しようとするユーザは、映像表示部110に表示された他の拠点での会話に関わる情報を確認することにより、どの拠点の会話に参加するかを容易に決定することができる。
【0030】
また、映像表示部110は、会話中の同一のユーザの組を撮像する撮像装置40が複数ある場合には、当該複数の撮像装置40が撮像した俯瞰映像から、当該撮像されたユーザの組の向き又は大きさに応じて表示する俯瞰映像を選択し、当該選択した俯瞰映像を表示し得る。例えば、映像表示部110は、当該ユーザの組を最も大きく写す俯瞰映像を表示し得る。また、当該ユーザの組をより正面に近い方向から撮像して得られた映像を表示し得る。これにより、会話に参加しようとするユーザは、会話中のユーザの組の正面を明確に確認することができるため、会話をしているユーザの表情等の情報を容易に知ることができる。
【0031】
また、会話中のユーザの組が複数ある場合には、映像表示部110は、例えば所定の時間置きに、会話中のユーザの組を写す俯瞰映像を切り替えて表示してもよい。また、ユーザの操作により、映像表示部110に表示される俯瞰映像が切り替えられてもよい。これにより、会話に参加しようとするユーザは、映像表示部110を観ることにより、複数のユーザの会話の状況を認識することができる。
【0032】
さらに、映像表示部110は、会話中のユーザの組と会話に参加しようとするユーザとの関係に基づいて、複数の会話中のユーザの組のうちの異なるユーザの組を各々が含む複数の映像から、表示する映像を選択してもよい。例えば、映像表示部110は、会話に参加しようとするユーザに最も関係が近いユーザの組を写す俯瞰映像を表示する。ユーザ同士の関係の近さは、後述する情報処理装置50が備える推薦部550により決定される。これにより、会話に参加しようとするユーザは、容易に自分と関係が近いユーザの会話に参加することができる。
【0033】
さらに、映像表示部110には、当該映像表示部110を備えるコミュニケーション端末10と他の拠点に設けられたコミュニケーション端末10とが接続された場合に、他の拠点に設けられたコミュニケーション端末10が備える撮像部120が撮像した映像を表示する。これにより、ユーザは、会話の相手となるユーザを観ながら当該ユーザと会話をすることができる。
【0034】
ここで、図4を参照し、各拠点のコミュニケーション端末10に設けられた映像表示部110に表示される映像について説明する。図4は、映像表示部110に表示される映像の一例を示す図である。図4には、一例として、拠点Bに設けられた第2のコミュニケーション端末10Bの映像表示部110に表示される映像として、拠点Aに設けられた撮像装置40Aが撮像した俯瞰映像が示されている。映像表示部110には、拠点Aに居るユーザのうちの2人の第1のユーザUA1及びUA2を含む俯瞰映像が表示されている。このように、映像表示部110には、他の拠点に居るユーザを含む俯瞰映像が表示される。なお、映像表示部110には、撮像装置40により撮像された俯瞰映像の一部が表示されてもよい。
【0035】
また、映像表示部110には、他の拠点での会話に関わる情報を表すリスト112が表示され得る。リスト112には、例えば、拠点Aの複数のエリアで会話をしているユーザの各々の情報が表示され得る。
【0036】
また、映像表示部110には、ユーザが会話をしている内容を表す情報が表示されてもよい。映像表示部110によりユーザの会話が公知の音声処理認識の技術により解析され、例えば、会話の内容のカテゴリ(仕事、趣味等)を分類する情報が映像表示部110に表示されてもよい。また、会話に複数回現れる言葉が映像表示部110に表示されてもよい。これにより、ユーザは、他の拠点の会話に参加するか否かをより容易に判断することができる。
【0037】
また、コミュニケーション端末10には、スイッチを介して複数の撮像装置40が接続されてもよい。この場合、映像表示部110に表示される映像は、例えばユーザがスイッチを切り替えることにより、映像表示部110に表示される映像が切り替えられ得る。
【0038】
撮像部120は、コミュニケーション端末10付近に位置するユーザを含む映像を撮像する機能を有する。撮像部120が撮像した映像は、通信部170から他の拠点に設けられたコミュニケーション端末10に送信され、他の拠点に設けられたコミュニケーション端末10が備える映像表示部110に表示される。
【0039】
音声出力部130は、音声を出力する機能を有する。例えば、音声出力部130は、他の拠点に設けられたコミュニケーション端末10が備える収音部140が収音し、他の拠点に設けられたコミュニケーション端末10から通信部170により受信された音声を出力する。これにより、ユーザは、当該拠点でのユーザの声を聴くことができる。
【0040】
収音部140は、コミュニケーション端末10付近に生じた音声を収音する機能を有する。収音部140が収音した音声は、通信部170から他の拠点に設けられたコミュニケーション端末10に送信され、他の拠点に設けられたコミュニケーション端末10が備える音声出力部130により出力される。なお、収音部140は、人の声の他、拠点で発生する環境音等も収音し得る。
【0041】
動作検知部150は、当該動作検知部150を有するコミュニケーション端末10が設けられた拠点に居るユーザの動作を検知する。例えば、会話の参加を申請されたユーザの組が存在する拠点に設けられたコミュニケーション端末10の動作検知部150は、当該ユーザの組が所定の動作を行ったか否かを検知する機能を有する。動作検知部150が検知した結果は、ネットワーク60を介して情報処理装置50に送信される。
【0042】
ここで、所定の動作とは、会話中のユーザの組の会話への他の拠点のユーザの参加の申請を許可することを表す動作である。例えば、所定の動作は、コミュニケーション端末10に近づく動作、コミュニケーション端末10から所定の距離の範囲内で静止する動作、又はコミュニケーション端末10に向かって手を振る等のジェスチャー等の動作であってもよい。また、所定の動作は、コミュニケーション端末10に設けられるボタン(図示しない)を押す動作であってもよい。さらに、所定の動作は、コミュニケーション端末10に向かって話しかける動作であってもよい。動作検知部150により所定の動作が検知されると、検知された結果は、ネットワーク60を介して通信部170から情報処理装置50に送信される。なお、動作検知部150は、会話中のユーザの組のうちの少なくとも一人が所定の動作を行った場合に、当該会話中のユーザの組が所定の動作を行ったことを検知し得る。
【0043】
また、動作検知部150は、会話の参加の申請をされていないユーザが当該動作検知部150に近づく動作をしていることを検知した場合には、当該ユーザのユーザ情報を情報処理装置50に送信する。これに応じて、情報処理装置50は、他の拠点の俯瞰映像及び他の拠点に居るユーザの会話に関わる情報を、当該ユーザが接近した動作検知部150に対応するコミュニケーション端末10の映像表示部110に出力する。これにより、当該ユーザは、他の拠点の会話への参加の申請をできるようになる。
【0044】
操作部160は、ユーザの操作に応じて、他の拠点に居るユーザの会話への参加の申請を情報処理装置50に通知する機能を有する。操作部160は、タッチパネル、マウス、キーボードなどの公知の入力装置を有してもよい。例えば、ユーザが入力装置を用いて操作部160に情報を入力することにより、操作部160は情報処理装置50に他の拠点での会話への参加の申請を通知する。また、操作部160は、ジェスチャーを認識する機能を有していてもよい。この場合、操作部160は、ユーザのジェスチャーに応じて、会話への参加の申請を情報処理装置50に通知する。
【0045】
通信部170は、ネットワーク60を介して他の拠点に設けられたコミュニケーション端末10、携帯端末20、位置検知部30、撮像装置40、及び情報処理装置50と通信する機能を有する。例えば、通信部170は、撮像部120により撮像された映像、撮像装置40により撮像された俯瞰映像、又は収音部140により収音された音声を他の拠点に設けられたコミュニケーション端末10に送信する。
【0046】
(携帯端末)
携帯端末20は、当該携帯端末20を携帯しているユーザの会話に他の拠点のユーザから会話の参加の申請があった場合に、当該携帯端末20を携帯しているユーザに会話の申請を通知する機能を有する。以下、図5を参照して、携帯端末20の構成を説明する。
【0047】
図5は、携帯端末20の構成を示すブロック図である。携帯端末20は、表示部210、情報記憶部220、及び通信部230を備える。
【0048】
表示部210は、他の拠点からの会話の申請に関わる情報を表示する機能を有する。例えば、表示部210は、会話の参加の申請をしたユーザのID等のユーザ情報、当該ユーザが位置する拠点のエリア情報等を表示し得る。
【0049】
情報記憶部220は、情報を記憶する機能を有する。例えば、情報記憶部220は、携帯端末20を特定するID情報を記憶する。ID情報は、通信部230を介して位置検知部30に送信される。また、情報記憶部220は、参加の申請をしたユーザの情報を記憶し得る。当該ユーザの情報は、表示部210に表示され得る。また、情報記憶部220は、表示部210に表示する内容を表す情報を記憶し得る。当該情報が表示部210に伝達されることにより、表示部210に当該情報が表示され得る。
【0050】
通信部230は、ネットワーク60を介して情報処理装置50と通信する機能を有する。例えば、通信部230は、他の拠点からの会話の申請に係る情報を情報処理装置50から受信し、当該情報を情報記憶部220に伝達する。
【0051】
携帯端末20の位置は、各種の公知の位置検知技術を用いて、動作検知部150又は位置検知部30により検知される。例えば、携帯端末20は、図示しないRFID(Radio Frequency Identifier)を備え得る。動作検知部150又は位置検知部30は、当該RFIDと無線通信を実施することにより携帯端末20の位置を検知し、当該携帯端末20を携帯しているユーザの位置を検知し得る。
【0052】
また、携帯端末20は、他の拠点のユーザから携帯端末20を携帯するユーザの会話への参加が申請された場合に、ブザー音や照明等により当該ユーザに参加の申請を通知してもよい。さらに、携帯端末20は、当該携帯端末20を携帯するユーザに対して情報を表示することができる装置であればよい。携帯端末20は、例えば、スマートフォン又はウェアラブルデバイスなどの任意の携帯端末であり得る。
【0053】
ここで、図6を用いて、携帯端末20の外観の一例について説明する。図6は、携帯端末20を斜め右上方向から見た斜視図である。携帯端末20が備える表示部210には、会話の申請に関わる情報を表す情報表示部212が表示され得る。図6に示す情報表示部212には、一例として、会話の申請をしている拠点Bに居る第2のユーザUB1の情報が表示されている。
【0054】
(位置検知部)
位置検知部30は、各拠点に設けられ、ユーザの位置を検知する機能を有する。位置検知部30は、例えば、ユーザが携帯している携帯端末20が備えるRFIDと無線通信することにより、ユーザの位置を検知する。より具体的には、位置検知部30は、当該位置検知部30を中心として例えば半径1.5m程度のエリア内にユーザが居るときに、当該ユーザのID情報及び当該位置検知部30のID情報を情報処理装置50に送信する。これにより、情報処理装置50は、送信されたユーザのID情報に対応するユーザが、送信された位置検知部30のID情報に対応する位置検知部30の半径1.5m程度のエリア内に位置することを認識する。情報処理装置50は、同一のエリア内に2人以上のユーザが居る場合に、当該ユーザ同士の接近を検知する。なお、接近が検知される2人以上のユーザ間の距離は、拠点の環境に応じて適宜変更され得る。なお、ユーザのID情報は、携帯端末20を携帯しているユーザを特定する情報であればよい。例えば、ユーザのID情報は、数値の羅列であってもよく、ユーザの個人名を表す情報であってもよい。
【0055】
(撮像装置)
撮像装置40は、各拠点の俯瞰映像を撮像する機能を有する。撮像装置40が撮像した俯瞰映像はネットワーク60を介して他の拠点に設けられたコミュニケーション端末10に送信され、当該コミュニケーション端末10が備える映像表示部110に表示され得る。
【0056】
(情報処理装置)
情報処理装置50は、会話中のユーザの組の会話への他の拠点のユーザからの参加の申請に応じて、当該会話中のユーザの会話に参加の申請を通知する参加通知部560の機能を有する。さらに、情報処理装置50は、当該会話中のユーザに参加通知部560により参加の申請が通知された後に、コミュニケーション端末10の動作検知部150により当該会話中のユーザが所定の動作を行ったことが検知された場合に、当該会話中のユーザの組が位置する拠点に設けられたコミュニケーション端末10と参加の申請をしたユーザが位置する拠点に設けられたコミュニケーション端末10とを接続する機能を有する。以下、図7を参照して本発明の一実施形態に係る情報処理装置50の構成について説明する。
【0057】
図7は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置50の構成を示すブロック図である。情報処理装置50は、情報制御部510、エリア情報記憶部520、ユーザ情報記憶部530、接近検知部540、推薦部550、参加通知部560、接続制御部570、及び通信部580を備える。
【0058】
情報制御部510は、情報処理装置50が記憶した情報を制御する機能を有する。例えば、情報制御部510は、ユーザ情報記憶部530に記憶されたユーザ情報を推薦部550に伝達する。これにより、推薦部550は、ユーザ情報に基づいて推薦情報を生成する。また、情報制御部510は、エリア情報記憶部520又はユーザ情報記憶部530に記憶された情報を更新し得る。
【0059】
エリア情報記憶部520は、各エリアに関わる情報を記憶する機能を有する。エリア情報は、例えば、各エリアに位置するユーザのID、各エリアで会話をしているユーザのID又は各エリアの場所等を表す情報であり得る。
【0060】
ユーザ情報記憶部530は、ユーザ情報及びユーザの位置情報を記憶する機能を有する。ユーザ情報は、例えば、ユーザの氏名及び部署等のユーザを一意に特定する情報であり得る。また、ユーザ情報には、ユーザの各々に対応する携帯端末20のID、ユーザが位置しているエリアのID情報、ユーザが会話をしているか否かを表す情報、会話をしている相手のID情報、及び会話の参加をしているか否かを表す情報が含まれ得る。ユーザ情報記憶部530に記憶された情報は、情報制御部510、接近検知部540、推薦部550、又は接続制御部570に伝達され得る。
【0061】
接近検知部540は、2人以上のユーザ同士の接近を検知する機能を有する。例えば、接近検知部540は、ユーザ情報記憶部530に記憶されたユーザのID情報及びエリアのID情報に基づいて、2人以上のユーザの接近を検知し得る。より具体的には、接近検知部540は、同一のエリア内に2人以上のユーザが居る場合には、当該2人以上のユーザの接近を検知する。
【0062】
また、接近検知部540は、撮像装置40が撮像する俯瞰映像に対して公知の画像解析処理を実施することにより、2人以上のユーザ同士の接近を検知してもよい。さらに、接近検知部540は、位置検知部30が備える収音部(図示しない)が収音するユーザの音声に基づいて、2人以上のユーザ同士の接近を検知してもよい。このように、本実施形態に係る接近検知部540は、ユーザに特別な動作を強いることなく、ユーザ同士の接近を検知することができる。
【0063】
推薦部550は、複数の会話中のユーザの組の中から、コミュニケーション端末10に接近したユーザと関係の近いユーザを決定する機能を有する。ユーザ同士の関係の近さは、例えば、ユーザの部署等のユーザ情報に基づいて決定してもよい。また、ユーザ同士の関係の近さは、情報処理システム1を用いて実施されたユーザ同士の会話の量、又はユーザ同士が最後に会話を実施してから経過した時間等の会話の実施状況を表す情報に基づいて決定されてもよい。
【0064】
推薦部550は、コミュニケーション端末10に接近したユーザと関係の近いユーザほど高い順位を付けてもよい。推薦部550は、当該ユーザの拠点の情報、当該拠点に所属する他のユーザの情報等の会話状況情報をコミュニケーション端末10に送信する。すると、コミュニケーション端末10が備える映像表示部110に、コミュニケーション端末10に近づいたユーザと関係の近い会話中のユーザの順位とともに俯瞰映像及びユーザ情報等が表示され得る。コミュニケーション端末10に近づいたユーザは、映像表示部110に表示された情報を参照することができるので、参加を申請する相手となるユーザを選択する負担が低減される。
【0065】
参加通知部560は、会話中のユーザの組の会話への他の拠点に位置するユーザからの参加の申請に応じて、当該会話中のユーザの組に参加の申請を通知する機能を有する。より具体的には、参加通知部560は、操作部160から会話の参加の申請を受信したときに、当該参加の申請をされた会話中のユーザの各々が携帯する携帯端末20に、参加の申請をしたユーザに係るユーザ情報等を送信する。これにより、参加の申請を受けたユーザは、参加を申請したユーザの情報を知ることができる。
【0066】
また、参加通知部560は、参加の申請をしたユーザが参加の申請を取り消した場合には、参加の申請をされたユーザが携帯する携帯端末20に、参加の申請の取り消しを送信する。これにより、携帯端末20には、参加の申請が取り消されたことを表す情報が表示され、参加の申請をされたユーザは申請が取り消されたことを認識することができる。
【0067】
接続制御部570は、会話中のユーザの組に参加通知部560により参加の申請が通知された後に、動作検知部150により当該会話中のユーザの組が所定の動作を行ったことが検知された場合に、当該ユーザが位置する拠点に設けられたコミュニケーション端末10と参加の申請をしたユーザが位置する拠点に設けられたコミュニケーション端末10とを接続する機能を有する。これらの2つのコミュニケーション端末10が接続されることにより、当該コミュニケーション端末10が設けられた各々の拠点に位置するユーザ同士が会話をすることが可能となる。
【0068】
通信部580は、ネットワーク60を介して、各拠点のコミュニケーション端末10、携帯端末20、位置検知部30、及び撮像装置40と通信する機能を有する。
【0069】
<2.処理例>
以下、図8及び図9を用いて、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の動作について説明する。ここでは、図1に示す拠点Aに居る2人の第1のユーザUAの会話に拠点Bに居る1人の第2のユーザUBが参加する例について説明する。
【0070】
以下、第2の拠点である拠点Bに位置する第2のユーザUBが第2のコミュニケーション端末10Bに近づいてから、第1の拠点である拠点Aに位置する第1のユーザUAの会話に参加し、第1のユーザUAと第2のユーザUBとの会話が終了するまでの情報処理システム1による処理について説明する。
【0071】
図8は、第2のユーザUBが第2のコミュニケーション端末10Bに近づいてから、第1のユーザUAが携帯する携帯端末20Aに第2のユーザUBのユーザ情報が表示されるまでの情報処理システム1の処理を示すフローチャート図である。また、図9は、第1のユーザUAが参加の申請を許可してから、第1のコミュニケーション端末10Aと第2のコミュニケーション端末10Bとが接続され、当該接続が切断されるまでの情報処理システム1の処理を示すフローチャート図である。図8に示す処理が行われた後に、図9に示す処理が行われる。
【0072】
ここでは、第1の拠点において、2人の第1のユーザUAの位置が位置検知部30Aにより検知されている。これに応じて、位置検知部30Aは、位置が検知された2人の第1のユーザUAが携帯している携帯端末20AのID情報をユーザ情報、位置検知部30Aが検知した携帯端末20Aの位置を位置情報として、情報処理装置50に送信している。これにより、ユーザ情報記憶部530には、2人の第1のユーザUAのユーザ情報及び位置情報が記憶される。さらに、当該2人の第1のユーザUAは同一のエリアに位置するため、接近検知部540は、当該2人の第1のユーザUA同士の接近を検知する。当該検知の結果は、第1のユーザが会話中であることを表す情報としてユーザ情報記憶部530に記憶される。
【0073】
このとき、第2の拠点に居る第2のユーザUBが第2のコミュニケーション端末10Bに近づく。これ以後の情報処理システム1の処理について、図8に示すフローチャートに沿って説明する。
【0074】
まず、第2のコミュニケーション端末10Bが備える動作検知部150が第2のユーザが第2のコミュニケーション端末10Bに近づく動作を検知する(ステップS102)。次に、当該動作検知部150は、情報処理装置50に第2のユーザUBのユーザ情報及び位置情報を送信する(ステップS104)。次に、情報制御部510は、当該動作検知部150から受信したユーザ情報及び位置情報に基づいて、ユーザ情報記憶部530に記憶された情報を更新する(ステップS106)。また、当該ユーザ情報は、ユーザ情報記憶部530から推薦部550に伝達される。
【0075】
次に、推薦部550は、ユーザ情報記憶部530に記憶されたユーザ情報に基づいて他の拠点で接近が検知されたユーザの組の各々について、第2のユーザUBとの関係の近さの順位を決定する(ステップS108)。推薦部550は、例えば、第2のユーザUBの所属と他の拠点で接近が検知されたユーザの所属との関係に基づいて、第2のユーザUBとの関係の近さの順位を決定する。本実施形態では、推薦部550は、第1のユーザUAを第2のユーザUBに最も関係が近いユーザとして決定する。
【0076】
次に、推薦部550は、第2のコミュニケーション端末10Bに第1のユーザUAの会話状況情報を送信する(ステップS110)。なお、推薦部550は、他に接近が検知されたユーザの組が存在する場合には、当該ユーザの組の会話状況情報も第2のコミュニケーション端末10Bに送信し得る。
【0077】
次に、推薦部550は、第1の拠点の俯瞰映像を第2のコミュニケーション端末10Bが備える映像表示部110に送信するように、第1に拠点に設けられた撮像装置40Aに要求する(ステップS112)。なお、推薦部550は、他に接近が検知されたユーザが存在する場合には、当該ユーザ写す俯瞰映像が映像表示部110に表示されるように、当該俯瞰映像を撮像する撮像装置40に俯瞰映像を送信するように要求する。次に、俯瞰映像を送信することを要求された撮像装置40が、俯瞰映像を第2の拠点に設けられた第2のコミュニケーション端末10Bに送信する(ステップS114)。
【0078】
次に、第2のコミュニケーション端末10Bが備える映像表示部110Bが第1の拠点の俯瞰映像を表示する(ステップS116)。また、映像表示部110Bは、更に、第1のユーザUAの会話状況情報を表示する。第2のユーザUBは、映像表示部110Bを参照することにより、第1のユーザUAの会話状況情報を確認した上で第1のユーザUAの会話に参加するか否かを決定することができる。なお、第1の拠点以外に設けられた撮像装置40から俯瞰映像が送信されている場合には、映像表示部110Bは、送信された俯瞰映像を適宜切り替えて表示し得る。
【0079】
次に、第2のコミュニケーション端末10Bは、第2のユーザUBの参加の申請に応じて、情報処理装置50に参加の申請を通知する(ステップS118)。ここで、第2のユーザUBは、第2のコミュニケーション端末10Bに設けられた操作部160を操作することにより、第1のユーザUAの組の会話への参加を申請する。次に、参加通知部560は、第1のユーザUAの組の会話への第2のユーザUBによる参加の申請を携帯端末20Aに通知する(ステップS120)。
【0080】
次に、携帯端末20Aが、会話の参加の申請をした第2のユーザUBに係るユーザ情報を表示部210に表示する(ステップS122)。これにより、第1のユーザUAは、第2のユーザUBが第1のユーザUAの会話への参加を申請していることを認識することができる。さらに、第1のユーザUAは、第2のユーザUBのユーザ情報を認識することができる。
【0081】
以上、図8を参照して、第2のユーザUBが第2のコミュニケーション端末10Bに近づいてから、第1のユーザUAが携帯する携帯端末20Aに第2のユーザUBのユーザ情報が表示されるまでの情報処理システム1による処理について説明した。
【0082】
次に、図9を参照して、図8の処理が終了した後に、第1のユーザUAが第1のコミュニケーション端末10Aに近づくことにより第1のコミュニケーション端末10Aと第2のコミュニケーション端末10Bとが接続されてから、当該接続が切断されるまでの情報処理システム1による処理について説明する。
【0083】
まず、第1のユーザUAが第1のコミュニケーション端末10Aに近づき、第1のコミュニケーション端末10Aの動作検知部150が第1のユーザUAが第1のコミュニケーション端末10Aに近づく動作を検知する(ステップS200)。これにより、第1のユーザUAの組の会話への第2のユーザUBによる参加の申請が許可される。
【0084】
次に、動作検知部150は、第1のユーザUAに係るユーザ情報及び位置情報を情報処理装置50に送信する(ステップS202)。情報処理装置50に送信されたユーザ情報及び位置情報は、ユーザ情報記憶部530に記憶される。
【0085】
次に、情報制御部510は、ユーザ情報記憶部530を参照し、第2のユーザUBが第1のユーザUAの組の会話への参加を申請している状態か否かを確認する(ステップS204)。第2のユーザUBが第1のユーザUAの組の会話への参加を申請していることが確認されると、接続制御部570は、第1のコミュニケーション端末10Aと第2のコミュニケーション端末10Bとを接続する(ステップS206)。これにより、第1のコミュニケーション端末10A及び第2のコミュニケーション端末10Bが備える撮像部120又は収音部140の各々が撮像した映像又は取得した音声が相互に送受信され、第2のユーザUBが第1のユーザの組の会話に参加できるようになる。
【0086】
第1のユーザUAと第2のユーザUBとの会話が終了すると、例えば、第1のユーザUAが第1のコミュニケーション端末10Aから離れる。すると、動作検知部150は、第1のユーザUAが第1のコミュニケーション端末10Aから離れる動作を行ったことを検知する(ステップS208)。動作検知部150は、情報処理装置50に第1のコミュニケーション端末10Aと第2のコミュニケーション端末10Bとを切断することを要求する(ステップS210)。接続制御部570は、切断の要求に応じて、第1のコミュニケーション端末10Aと第2のコミュニケーション端末10Bとの接続を切断する(ステップS212)。
【0087】
以上、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例について説明した。
【0088】
<3.効果>
本実施形態に係る情報処理システム1によれば、第1のユーザUAは、所定の動作を行うだけで第2のユーザUBからの会話の申請を許可することができる。また、第1のユーザUAは、所定の動作を行わなければ第2のユーザUBからの会話の申請を拒否することができる。このため、本実施形態に係る情報処理システム1によれば、第1のユーザUAは簡易に第2のユーザUBの参加の申請の可否を決定することができる。
【0089】
特に、第1のユーザUAは、第1のコミュニケーション端末10Aに近づくだけで第2のユーザからの会話の参加の申請を許可することができる。さらに、第1のユーザUAは会話の参加を申請されている場合であっても、例えば第1のコミュニケーション端末10Aに近づかないことにより、任意に会話の参加を拒むことができる。このため、第1のユーザUAは、より簡易に第2のユーザUBの参加の申請の可否を決定することができる。
【0090】
一方、会話の参加を申請する第2のユーザUBは、推薦部550の決定に基づいて映像表示部110に表示される第1のユーザUAのユーザ情報を参照しながら、第1のユーザUAの会話に参加するか否かを決定することができる。このため、第2のユーザUBが遠隔の拠点に位置するユーザの会話に参加するか否かを決定するための負担が軽減される。
【0091】
このように、会話に参加される第1のユーザUA及び会話に参加する第2のユーザUBの双方にとって、第1のコミュニケーション端末10Aと第2のコミュニケーション端末10Bとが接続されるまでの負担が軽減される。本実施形態に係る情報処理システム1によれば、互いに遠隔の拠点に位置するユーザ同士のコミュニケーションが活性化される。
【0092】
<4.応用例>
次に、本実施形態の応用例について説明する。応用例に係る情報処理システム1は、図1図7を用いて説明した情報処理システム1と同様の構成を有する。また、応用例に係る情報処理システム1は、まず、図8を用いて説明した処理と同様の処理を実施する。以下の第1~第4の応用例では、図8の処理が終了した後に情報処理システム1が実施する処理について説明する。
【0093】
<4.1.第1の応用例>
第1の応用例では、携帯端末20Aに第2のユーザUBのユーザ情報が表示され(ステップS122)た後、所定の時間、第1のユーザUAが第1のコミュニケーション端末10Aに近づかない。ここで、所定の時間は、第2のユーザUBが待ちくたびれて、第2のユーザUBが第1のユーザUAとの会話を諦めてしまう程度の時間であり得る。
【0094】
図10は、第1の応用例において、情報処理システム1が実施する処理を示すフローチャート図である。以下、図10に示すフローチャートに沿って、第1のユーザUAが所定の時間、第1のコミュニケーション端末10Aに近づかなかった後の情報処理システム1の処理について説明する。
【0095】
まず、接続制御部570は、所定の時間、第1のユーザUAが第1のコミュニケーション端末10Aに近づいたことを表す情報を、第1のコミュニケーション端末10Aが備える動作検知部150から受信していないことを確認する(ステップS220)。
【0096】
次に、接続制御部570は、ユーザ情報記憶部530に記憶された、第1のユーザUAの組の会話への第2のユーザUBによる参加の申請を取り消す(ステップS222)。さらに、接続制御部570は、参加の申請を取り消したことを表す情報を参加通知部560に伝達する。
【0097】
次に、参加通知部560は、携帯端末20Aに参加の申請が取り消されたことを表す情報を送信する(ステップS224)。これにより、携帯端末20Aに会話の申請が取り消されたことを表す情報が表示される(ステップS226)。
【0098】
さらに、参加通知部560は、第2のコミュニケーション端末10Bが備える映像表示部110に参加の申請が取り消されたことを表す情報を送信する(ステップS228)。これにより、映像表示部110に申請が取り消されたことを表す情報が表示される(ステップS230)。
【0099】
以上、第1の応用例に係る情報処理システム1が実施する処理について説明した。第1の応用例では、所定の時間、第1のユーザUAが第1のコミュニケーション端末10Aに近づかないため、携帯端末20Aに参加の申請が取り消されたことを表す情報が表示される。これにより、第1のユーザUAは、第2のユーザUBが会話の参加の申請をしてから所定時間経過した後に会話の参加の申請があったことに気付いても、申請が取り消されたことを認識することができる。このため、第1のユーザUAが第1のコミュニケーション端末10Aに無用に近づく手間が省かれる。
【0100】
<4.2.第2の応用例>
第2の応用例では、携帯端末20Aに第2のユーザUBのユーザ情報が表示され(ステップS122)た後、第2のユーザUBが第2のコミュニケーション端末10Bから離れる。
【0101】
図11は、第2の応用例において、情報処理システム1が実施する処理を示すフローチャート図である。以下、図11に示すフローチャートに沿って、第2のユーザUBが第2のコミュニケーション端末10Bから離れた後の情報処理システム1による処理について説明する。
【0102】
まず、第2のコミュニケーション端末10Bが備える動作検知部150は、第2のユーザUBが第2のコミュニケーション端末10Bから離れる動作を行ったことを検知する(ステップS240)。次に、動作検知部150は、第2のユーザUBが第2のコミュニケーション端末10Bから離れる動作を行ったことを表す情報と、第2のユーザUBに係るユーザ情報及びエリア情報を、情報処理装置50に送信する(ステップS242)。
【0103】
次に、接続制御部570は、ユーザ情報記憶部530に記憶された、第2のユーザUBによる第1のユーザUAの会話への参加の申請を取り消す(ステップS244)。また、接続制御部570は、参加の申請を取り消したことを表す情報を参加通知部560に伝達する。さらに、情報制御部510は、ユーザ情報記憶部530に記憶された第2のユーザUBに係るユーザ情報及びエリア情報記憶部520に記憶されたエリア情報を更新する。
【0104】
以下、ステップS246~ステップS252において実施される処理は、図10に示すステップS224~ステップS230において実施される処理と実質的に同一であるため、ここでは説明を省略する。
【0105】
以上、第2の応用例に係る情報処理システム1の処理について説明した。第2の応用例では、第2のユーザUBが第2のコミュニケーション端末10Bから離れると、携帯端末20Aに申請が取り消されたことを表す情報が表示される。これにより、第1のユーザUAは、第2のユーザUBが第2のコミュニケーション端末10Bから離れた後に参加の申請に気付いた場合であっても、申請が取り消されたことを認識することができる。このため、第1のユーザUAが第1のコミュニケーション端末10Aに無用に近づく手間が省かれる。
【0106】
<4.3.第3の応用例>
第3の応用例では、携帯端末20Aに第2のユーザUBのユーザ情報が表示され(ステップS122)た後、第1のユーザUAの組の会話が終了する。2人の第1のユーザUAはいずれも第1のコミュニケーション端末10Aに近づかず、2人の第1のユーザUAのいずれかが異なるエリアに移動し、接近検知部540が第1のユーザUAの各々が離れたことを検知する。
【0107】
図12は、第3の応用例において、情報処理システム1が実施する処理を示すフローチャート図である。図12に示すフローチャートに沿って、第1のユーザUAのいずれかが異なるエリアに移動した後の情報処理システム1の処理について説明する。
【0108】
まず、位置検知部30Aが、第1のユーザUAの各々のユーザ情報及び位置情報を情報処理装置50に送信する(ステップS260)。接近検知部540は、第1のユーザUAの各々のユーザ情報及び位置情報に基づいて、第1のユーザUAが接近していないことを検知する。
【0109】
次に、接続制御部570は、ユーザ情報記憶部530に記憶された、第2のユーザUBによる第1のユーザUAの会話への参加の申請を取り消す(ステップS262)。また、接続制御部570は、参加の申請を取り消したことを表す情報を参加通知部560に伝達する。さらに、情報制御部510は、ユーザ情報記憶部530に記憶された第1のユーザUAに係るユーザ情報及びエリア情報記憶部520に記憶されたエリア情報を更新する。
【0110】
以下、ステップS264~ステップS270において実施される処理は、図10に示すステップS224~ステップS230において実施される処理と実質的に同一であるため、ここでは説明を省略する。
【0111】
以上、第3の応用例に係る情報処理システム1の処理について説明した。なお、本実施形態では、2人の第1のユーザUAのうちのいずれかが異なるエリアに移動したが、2人の第1のユーザが共に異なるエリアに移動した場合であっても、ステップS242~ステップS252と実質的に同一の処理が実施され得る。第3の応用例では、第1のユーザUAのうちのいずれかが異なるエリアに移動すると、携帯端末20Aに申請が取り消されたことを表す情報が表示される。これにより、第1のユーザUAは、第1のユーザUAのうちのいずれかが異なるエリアに移動した後に第2のユーザUBによる会話の申請に気付いた場合であっても、携帯端末20Aを確認することにより申請が取り消されたことを認識することができる。このため、第1のユーザUAが第1のコミュニケーション端末10Aに無用に接近する手間が省かれる。
【0112】
さらに、参加の申請が取り消されると、第2のコミュニケーション端末10Bにも参加の申請が取り消されたことを表す情報が表示されるため、第2のユーザUBは、第1のユーザUAが会話を終了したことにより参加の申請が取り消されたことを認識することができる。このため、第2のユーザUBは、第1のユーザUAが会話を終了した後に、第2のコミュニケーション端末10B付近で第1のユーザUAからの申請の許可を待つことがなくなる。
【0113】
<4.4.第4の応用例>
第4の応用例では、携帯端末20Aに第2のユーザUBのユーザ情報が表示され(ステップS122)た後、2人の第1のユーザUAのうちの少なくともいずれかが異なるエリアに移動し、接近検知部540が第1のユーザUAの各々が離れたことを検知する。さらに、その後、第1のユーザUAのうちの少なくともいずれかが第1のコミュニケーション端末10Aに接近する。
【0114】
図13は、第4の応用例において、情報処理システム1が実施する処理を示すフローチャート図である。図13に示すフローチャートに沿って、2人の第1のユーザUAのいずれかが異なるエリアに移動した後の情報処理システム1の処理について説明する。
【0115】
まず、位置検知部30Aは、情報処理装置50に第1のユーザUAに係るユーザ情報及エリア情報を送信する(ステップS280)。情報制御部510は、送信されたユーザ情報及びエリア情報に基づき、ユーザ情報記憶部530に記憶されたユーザ情報及びエリア情報記憶部520に記憶されたエリア情報を更新する。
【0116】
次に、接近検知部540は、ユーザ情報記憶部530から第1のユーザUA係るユーザ情報を取得し、第1のユーザUAが会話を終了したことを確認する(ステップS282)。さらに、接近検知部540は、第1のユーザUAの組の会話が終了したことを確認してから所定時間、第2のユーザUBによる参加の申請を保持する(ステップS284)。
【0117】
第4の応用例では、第1のユーザUAが、接続制御部570が第1のユーザUAの組の会話が終了したことを確認してから第1のコミュニケーション端末10Aに近づく。これに応じて、第1のコミュニケーション端末10Aが備える動作検知部150が第1のユーザUAが第1のコミュニケーション端末10Aに近づく動作を行ったことを検知する(ステップS286)。
【0118】
次に、第1のコミュニケーション端末10Aが備える動作検知部150は、第1のコミュニケーション端末10Aに接近した第1のユーザUAのユーザ情報及び位置情報を情報処理装置50に送信する(ステップS288)。
【0119】
次に、接続制御部570は、第1のユーザUAの会話への参加の第2のユーザUBによる申請が保持されているか否かを確認する(ステップS290)。接続制御部570は、第2のユーザUBが第1のユーザUAの組の会話への参加を申請が保持されていることを確認すると、第1のコミュニケーション端末10Aと第2のコミュニケーション端末10Bとを接続する(ステップS292)。これにより、第1のユーザUAと第2のユーザUBとが会話をすることが可能になる。
【0120】
以上、第4の応用例に係る情報処理システム1の処理について説明した。第4の応用例では、2人の第1のユーザUAのうちの少なくともいずれかがエリアを移動する。その後、接近検知部540により第1のユーザUAによる会話が終了したことが確認されてから所定時間内に、第1のユーザUAのうちの少なくもいずれかが第1のコミュニケーション端末10Aに近づくと、第1のコミュニケーション端末10Aと第2のコミュニケーション端末10Bとが接続される。これにより、第1のユーザUAは、第1のユーザUA同士の会話が終了してから異なるエリアに移動した後であっても、携帯端末20Aを観て第2のユーザUBからの会話の申請を確認すると、第1のコミュニケーション端末10Aに近づくことにより、第2のユーザUBと会話をすることが可能になる。
【0121】
なお、第4の応用例では、第1のユーザUAが第1のコミュニケーション端末10Aに近づくことにより、第1のコミュニケーション端末10Aと第2のコミュニケーション端末10Bとが接続され、第1のユーザUAと第2のユーザUBとの会話が可能になった。これに限らず、第1のユーザUAの各々が第1のコミュニケーション端末10A及び第2のコミュニケーション端末10Bのいずれとも異なるコミュニケーション端末10に近づくことにより、当該コミュニケーション端末10と第2のコミュニケーション端末10Bとが接続されてもよい。これにより、第1のユーザUAと第2のユーザUBとが会話をすることが可能になる。また、第4の応用例では申請が保持されてから(ステップS284)から所定時間内に第1のユーザUAが第1のコミュニケーション端末10Aに近づいた。これに代えて、第1のユーザUAが所定時間内に第1のコミュニケーション端末10Aに近づかない場合には、参加通知部560は、申請を取り消し、携帯端末20A及び第2のコミュニケーション端末10Bに申請の取り消しを通知してもよい。これにより、第1のユーザUA又は第2のユーザUBは無用にコミュニケーション端末10に近づくことがなくなる。
【0122】
<5.ハードウェア構成>
以上、本発明の実施形態を説明した。上述した第1のユーザUAに参加の申請を通知する処理又は第1のコミュニケーション端末10Aと第2のコミュニケーション端末10Bとを接続する処理等は、ソフトウェアと、以下に説明する情報処理装置50のハードウェアとの協働により実現される。
【0123】
図14は、情報処理装置50のハードウェア構成を示したブロック図である。情報処理装置50は、プロセッサ701と、ROM(Read Only Memory)702と、RAM(Random Access Memory)703と、ホストバス704と、を備える。また、情報処理装置50は、ブリッジ705と、外部バス706と、インタフェース707と、入力装置708と、表示装置709と、音声出力装置710と、ストレージ装置(HDD)711と、ドライブ712と、ネットワークインタフェース714とを備えることができる。
【0124】
プロセッサ701は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置50内の動作全般を制御する。また、プロセッサ701は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM702は、プロセッサ701が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM703は、プロセッサ701の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはホストバス704により相互に接続されている。プロセッサ701、ROM702及びRAM703とソフトウェアとの協働により、参加通知部560又は接続制御部570などの機能が実現され得る。
【0125】
ホストバス704は、ブリッジ705を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス706に接続されている。なお、必ずしもホストバス704、ブリッジ705及び外部バス706を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
【0126】
入力装置708は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、センサー、スイッチ及びレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、プロセッサ701に出力する入力制御回路などから構成され得る。該入力装置708を操作することにより、情報処理装置50に対して各種のデータを入力したり、処理動作を指示することもできる。
【0127】
表示装置709は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、プロジェクター装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置及びランプなどの表示装置を含む。また、音声出力装置710は、スピーカー及びヘッドホンなどの音声出力装置を含む。
【0128】
ストレージ装置711は、本実施形態にかかるエリア情報記憶部520又はユーザ情報記憶部530の記憶部の一例として構成されたデータ記憶用の装置である。ストレージ装置711は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置及び記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。ストレージ装置711は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid Strage Drive)、あるいは同等の機能を有するメモリ等で構成される。このストレージ装置711は、ストレージを駆動し、プロセッサ701が実行するプログラムや各種データを記憶する。
【0129】
ドライブ712は、記憶媒体用リーダライタであり、情報処理装置50に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ712は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体713に記録されている情報を読み出して、RAM703またはストレージ装置711に出力する。また、ドライブ712は、リムーバブル記憶媒体713に情報を書き込むこともできる。
【0130】
ネットワークインタフェース714は、例えば、ネットワーク60に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、ネットワークインタフェース714は、無線LAN(Local Area Network)対応端末であっても、有線による通信を行うワイヤー端末であってもよい。
【0131】
<6.補足>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0132】
例えば、上記実施形態では、第1のユーザUAの組は2人のユーザで構成されているが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、第1のユーザUAの組は3人以上のユーザで構成されてもよい。また、上記実施形態では、接近検知部540により第1の拠点である拠点Aで接近が検知された第1のユーザUAは1組だけであったが、2組以上の第1のユーザUAが接近検知部540により検知されてもよい。
【0133】
また、上記実施形態では、各拠点においてコミュニケーション端末10は1台ずつ設けられているが、これに限らず、各拠点にコミュニケーション端末10は複数台設けられてもよい。この場合、会話の参加の通知を受けたユーザは、複数台のコミュニケーション端末10のうちのいずれかのコミュニケーション端末10に対して所定の動作を行うことにより、会話の参加の申請を許可し得る。
【0134】
また、上記実施形態では、接近検知部540は、位置検知部30により検知されたユーザの位置に基づいてユーザ同士の接近を検知する。これに限らず、接近検知部540は、例えば、位置検知部30が音声収音装置(図示しない)を備え、当該音声収音装置により収音されたユーザの音声に基づいて、ユーザ同士の接近を検知してもよい。
【0135】
また、情報処理装置50に内蔵されるプロセッサ、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述した情報処理装置50の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
【符号の説明】
【0136】
10 コミュニケーション端末
110 映像表示部
120 撮像部
130 音声出力部
140 収音部
150 動作検知部
160 操作部
20 携帯端末
210 表示部
30 位置検知部
40 撮像装置
50 情報処理装置
510 情報制御部
540 接近検知部
550 推薦部
560 参加通知部
570 接続制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14