(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】転写装置、画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 15/16 20060101AFI20221213BHJP
G03G 21/16 20060101ALI20221213BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20221213BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20221213BHJP
【FI】
G03G15/16 103
G03G21/16 109
G03G21/16 180
G03G15/00 303
G03G21/00 384
(21)【出願番号】P 2019001217
(22)【出願日】2019-01-08
【審査請求日】2021-12-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】安藤 聡
【審査官】市川 勝
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-337454(JP,A)
【文献】特開2004-163795(JP,A)
【文献】特開2017-156653(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/16
G03G 21/16
G03G 15/00
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体との間に形成される転写ニップ部で前記像担持体に形成されたトナー像をシートに転写する転写ローラーとして用いられる第1ローラー及び第2ローラーと、
前記像担持体の幅方向に対して平行に配置される軸部、前記軸部から前記軸部の延在方向に直交する方向に延出しており前記第1ローラーを延出方向に沿って移動可能に支持する一対の第1アーム、及び前記軸部から前記軸部の延在方向に直交し且つ前記一対の第1アームの延出方向とは異なる方向に延出しており前記第2ローラーを延出方向に沿って移動可能に支持する一対の第2アームを含み、前記軸部を中心に前記一対の第1アーム及び前記一対の第2アームを回動させる切替機構と、
前記第1ローラーを前記第1ローラー及び前記軸部の間の離間距離が前記像担持体からシートへトナー像が転写される転写位置及び前記軸部の間の離間距離から前記第1ローラーの直径を差し引いた距離以上となる第1位置と前記第1ローラー及び前記軸部の間の離間距離が前記転写位置及び前記軸部の間の離間距離から前記第1ローラーの直径を差し引いた距離未満となる第2位置との間で移動させ、前記第2ローラーを前記第2ローラー及び前記軸部の間の離間距離が前記転写位置及び前記軸部の間の離間距離から前記第2ローラーの直径を差し引いた距離未満となる第3位置と前記第2ローラー及び前記軸部の間の離間距離が前記転写位置及び前記軸部の間の離間距離から前記第2ローラーの直径を差し引いた距離以上となる第4位置との間で移動させる移動機構と、
を備える転写装置。
【請求項2】
前記第2ローラーは、前記第1ローラーよりも軸方向における長さが長い、
請求項1に記載の転写装置。
【請求項3】
前記移動機構は、
前記第1ローラーを前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる第1移動部と、
前記第2ローラーを前記第3位置と前記第4位置との間で移動させる第2移動部と、
を含む請求項
1又は2に記載の転写装置。
【請求項4】
前記軸部は、前記像担持体よりも下側に配置され、
前記第1移動部は、前記軸部の軸心を中心に前記軸部とは独立して回転可能であって、前記第1ローラーを前記軸部から離間する方向へ周期的に押圧する第1カムを含み、
前記第2移動部は、前記軸部の軸心を中心に前記軸部とは独立して回転可能であって、前記第2ローラーを前記軸部から離間する方向へ周期的に押圧する第2カムを含む、
請求項
3に記載の転写装置。
【請求項5】
前記軸部は、前記像担持体よりも下側に配置され、
前記移動機構は、前記軸部の軸心を中心に前記軸部とは独立して回転可能であって、前記第1ローラーを前記軸部から離間する方向へ周期的に押圧するとともに、前記第2ローラーを前記軸部から離間する方向へ周期的に押圧するカムを含む、
請求項
1又は2に記載の転写装置。
【請求項6】
請求項
1~5のいずれかに記載の転写装置を含み、シートに画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置。
【請求項7】
前記第1ローラーは、軸方向における長さが前記像担持体における当該像担持体の幅方向の長さ未満であって、
前記画像形成装置は、
前記像担持体の表面における前記第1ローラーと接触しない非接触領域の画像データを読み取る画像読取部と、
印刷に用いられるシートのサイズが前記第1ローラーを用いてトナー像を転写可能なシートの最大サイズである特定サイズを超える場合に、前記転写ローラーを前記第1ローラーから前記第2ローラーに切り替える第1切替処理部と、
前記特定サイズを超えるサイズのシートへの印刷が終了した場合に、前記転写ローラーを前記第2ローラーから前記第1ローラーに切り替える第2切替処理部と、
前記特定サイズ以下のサイズのシートへの印刷の実行中に、前記非接触領域に予め定められた検査用画像を形成する像形成処理部と、
前記画像読取部を用いて、前記検査用画像が形成された前記非接触領域の画像データを読み取る読取処理部と、
前記読取処理部によって読み取られた画像データに基づいて、前記画像形成部によって形成される画像の画質を補正する補正処理部と、
を備える請求項
6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第1ローラーは、軸方向における長さが前記像担持体における当該像担持体の幅方向の長さ未満であって、
前記画像形成装置は、
前記像担持体の表面における前記第1ローラーと接触しない非接触領域の画像データを読み取る画像読取部と、
印刷に用いられるシートのサイズが前記第1ローラーを用いてトナー像を転写可能なシートの最大サイズである特定サイズ以下である場合に、前記転写ローラーを前記第2ローラーから前記第1ローラーに切り替える第1切替処理部と、
前記特定サイズ以下のサイズのシートへの印刷が終了した場合に、前記転写ローラーを前記第1ローラーから前記第2ローラーに切り替える第2切替処理部と、
前記特定サイズ以下のサイズのシートへの印刷の実行中に、前記非接触領域に予め定められた検査用画像を形成する像形成処理部と、
前記画像読取部を用いて、前記検査用画像が形成された前記非接触領域の画像データを読み取る読取処理部と、
前記読取処理部によって読み取られた画像データに基づいて、前記画像形成部によって形成される画像の画質を補正する補正処理部と、
を備える請求項
6に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第1ローラーは、軸方向における長さが前記像担持体における当該像担持体の幅方向の長さ未満であって、
前記画像形成装置は、
前記像担持体の表面における前記第1ローラーと接触しない非接触領域の画像データを読み取る画像読取部と、
印刷に用いられるシートのサイズが前記第1ローラーを用いてトナー像を転写可能なシートの最大サイズである特定サイズを超えており前記転写ローラーが前記第1ローラーである場合は前記転写ローラーを前記第2ローラーに切り替え、前記特定サイズ以下であって前記転写ローラーが前記第2ローラーである場合は前記転写ローラーを前記第1ローラーに切り替える切替処理部と、
前記特定サイズ以下のサイズのシートへの印刷の実行中に、前記非接触領域に予め定められた検査用画像を形成する像形成処理部と、
前記画像読取部を用いて、前記検査用画像が形成された前記非接触領域の画像データを読み取る読取処理部と、
前記読取処理部によって読み取られた画像データに基づいて、前記画像形成部によって形成される画像の画質を補正する補正処理部と、
を備える請求項
6に記載の画像形成装置。
【請求項10】
像担持体との間に形成される転写ニップ部で前記像担持体に形成されたトナー像をシートに転写する転写ローラーとして用いられる第1ローラー及び第2ローラーと、
前記像担持体の幅方向に対して平行に配置される軸部、前記軸部から前記軸部の延在方向に直交する方向に延出しており前記第1ローラーを延出方向に沿って移動可能に支持する一対の第1アーム、及び前記軸部から前記軸部の延在方向に直交し且つ前記一対の第1アームの延出方向とは異なる方向に延出しており前記第2ローラーを延出方向に沿って移動可能に支持する一対の第2アームを含み、前記軸部を中心に前記一対の第1アーム及び前記一対の第2アームを回動させる切替機構と、
を備える転写装置を含み、シートに画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置であって、
前記第1ローラーは、軸方向における長さが前記像担持体における当該像担持体の幅方向の長さ未満であって、
前記画像形成装置は、
前記像担持体の表面における前記第1ローラーと接触しない非接触領域の画像データを読み取る画像読取部と、
印刷に用いられるシートのサイズが前記第1ローラーを用いてトナー像を転写可能なシートの最大サイズである特定サイズを超える場合に、前記転写ローラーを前記第1ローラーから前記第2ローラーに切り替える第1切替処理部と、
前記特定サイズを超えるサイズのシートへの印刷が終了した場合に、前記転写ローラーを前記第2ローラーから前記第1ローラーに切り替える第2切替処理部と、
前記特定サイズ以下のサイズのシートへの印刷の実行中に、前記非接触領域に予め定められた検査用画像を形成する像形成処理部と、
前記画像読取部を用いて、前記検査用画像が形成された前記非接触領域の画像データを読み取る読取処理部と、
前記読取処理部によって読み取られた画像データに基づいて、前記画像形成部によって形成される画像の画質を補正する補正処理部と、
を備える画像形成装置。
【請求項11】
像担持体との間に形成される転写ニップ部で前記像担持体に形成されたトナー像をシートに転写する転写ローラーとして用いられる第1ローラー及び第2ローラーと、
前記像担持体の幅方向に対して平行に配置される軸部、前記軸部から前記軸部の延在方向に直交する方向に延出しており前記第1ローラーを延出方向に沿って移動可能に支持する一対の第1アーム、及び前記軸部から前記軸部の延在方向に直交し且つ前記一対の第1アームの延出方向とは異なる方向に延出しており前記第2ローラーを延出方向に沿って移動可能に支持する一対の第2アームを含み、前記軸部を中心に前記一対の第1アーム及び前記一対の第2アームを回動させる切替機構と、
を備える転写装置を含み、シートに画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置であって、
前記第1ローラーは、軸方向における長さが前記像担持体における当該像担持体の幅方向の長さ未満であって、
前記画像形成装置は、
前記像担持体の表面における前記第1ローラーと接触しない非接触領域の画像データを読み取る画像読取部と、
印刷に用いられるシートのサイズが前記第1ローラーを用いてトナー像を転写可能なシートの最大サイズである特定サイズ以下である場合に、前記転写ローラーを前記第2ローラーから前記第1ローラーに切り替える第1切替処理部と、
前記特定サイズ以下のサイズのシートへの印刷が終了した場合に、前記転写ローラーを前記第1ローラーから前記第2ローラーに切り替える第2切替処理部と、
前記特定サイズ以下のサイズのシートへの印刷の実行中に、前記非接触領域に予め定められた検査用画像を形成する像形成処理部と、
前記画像読取部を用いて、前記検査用画像が形成された前記非接触領域の画像データを読み取る読取処理部と、
前記読取処理部によって読み取られた画像データに基づいて、前記画像形成部によって形成される画像の画質を補正する補正処理部と、
を備える画像形成装置。
【請求項12】
像担持体との間に形成される転写ニップ部で前記像担持体に形成されたトナー像をシートに転写する転写ローラーとして用いられる第1ローラー及び第2ローラーと、
前記像担持体の幅方向に対して平行に配置される軸部、前記軸部から前記軸部の延在方向に直交する方向に延出しており前記第1ローラーを延出方向に沿って移動可能に支持する一対の第1アーム、及び前記軸部から前記軸部の延在方向に直交し且つ前記一対の第1アームの延出方向とは異なる方向に延出しており前記第2ローラーを延出方向に沿って移動可能に支持する一対の第2アームを含み、前記軸部を中心に前記一対の第1アーム及び前記一対の第2アームを回動させる切替機構と、
を備える転写装置を含み、シートに画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置であって、
前記第1ローラーは、軸方向における長さが前記像担持体における当該像担持体の幅方向の長さ未満であって、
前記画像形成装置は、
前記像担持体の表面における前記第1ローラーと接触しない非接触領域の画像データを読み取る画像読取部と、
印刷に用いられるシートのサイズが前記第1ローラーを用いてトナー像を転写可能なシートの最大サイズである特定サイズを超えており前記転写ローラーが前記第1ローラーである場合は前記転写ローラーを前記第2ローラーに切り替え、前記特定サイズ以下であって前記転写ローラーが前記第2ローラーである場合は前記転写ローラーを前記第1ローラーに切り替える切替処理部と、
前記特定サイズ以下のサイズのシートへの印刷の実行中に、前記非接触領域に予め定められた検査用画像を形成する像形成処理部と、
前記画像読取部を用いて、前記検査用画像が形成された前記非接触領域の画像データを読み取る読取処理部と、
前記読取処理部によって読み取られた画像データに基づいて、前記画像形成部によって形成される画像の画質を補正する補正処理部と、
を備える画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、転写装置、及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置は、中間転写ベルトのような像担持体との間に形成される転写ニップ部で前記像担持体に形成されたトナー像をシートに転写する転写ローラーを備える。また、複数のローラーを備え、前記転写ローラーを前記複数のローラーのいずれか一つから他の一つへ切替可能な画像形成装置が関連技術として知られている(特許文献1参照)。
【0003】
上述の関連技術に係る画像形成装置では、前記複数のローラー各々が、回転可能な支持部によって回転可能に支持されており、前記支持部が回転されることにより前記転写ローラーの切り替えが行われる。また、前記転写ローラーを前記像担持体から離間させるために、前記支持部が前記像担持体から離間する方向に沿って移動可能に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の関連技術に係る画像形成装置では、前記支持部が前記像担持体から離間する方向に沿って移動するための移動スペースを確保する必要があり、その分装置の構成が大型化する。
【0006】
本発明の目的は、転写ローラーの切り替えを可能にするとともに、装置の大型化を抑制可能な転写装置、及び画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の局面に係る転写装置は、第1ローラー及び第2ローラーと、切替機構とを備える。前記第1ローラー及び前記第2ローラーは、像担持体との間に形成される転写ニップ部で前記像担持体に形成されたトナー像をシートに転写する転写ローラーとして用いられる。前記切替機構は、前記像担持体の幅方向に対して平行に配置される軸部、前記軸部から前記軸部の延在方向に直交する方向に延出しており前記第1ローラーを延出方向に沿って移動可能に支持する一対の第1アーム、及び前記軸部から前記軸部の延在方向に直交し且つ前記一対の第1アームの延出方向とは異なる方向に延出しており前記第2ローラーを延出方向に沿って移動可能に支持する一対の第2アームを含み、前記軸部を中心に前記一対の第1アーム及び前記一対の第2アームを回動させる。
【0008】
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記転写装置と、画像形成部とを備える。前記画像形成部は、シートに画像を形成する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、転写ローラーの切り替えを可能にするとともに、装置の大型化を抑制可能な転写装置、及び画像形成装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の画像形成ユニットの構成を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の二次転写装置の構成を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の二次転写装置の構成を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の二次転写装置の構成を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の二次転写装置の構成を示す図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の二次転写装置の構成を示す図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の二次転写装置の構成を示す図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の二次転写装置の構成を示す図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の二次転写装置の構成を示す図である。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の中間転写ベルトの構成を示す図である。
【
図13】
図13は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される印刷制御処理の一例を示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、本発明の他の実施形態に係る画像形成装置の二次転写装置の構成を示す図である。
【
図15】
図15は、本発明の他の実施形態に係る画像形成装置の二次転写装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
[画像形成装置100の構成]
まず、
図1~
図3を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成について説明する。ここで、
図1は画像形成装置100の構成を示す断面図である。また、
図2は画像形成ユニット21の構成を示す断面図である。
【0013】
なお、説明の便宜上、画像形成装置100が使用可能な設置状態(
図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、
図1に示される画像形成装置100の左側の面を正面(前面)として前後方向D2を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置100の正面を基準として左右方向D3を定義する。
【0014】
画像形成装置100は、画像データに基づいて画像を形成するプリンターである。なお、本発明は、ファクシミリ装置、コピー機、及び複合機などの画像形成装置に適用可能である。
【0015】
図1及び
図3に示されるように、画像形成装置100は、筐体1、画像形成部2、給紙部3、及び制御部4を備える。
【0016】
筐体1は、画像形成装置100の構成要素各々を収容する。筐体1は略直方体状に形成されている。
図1に示されるように、筐体1の上部にはシート受け部11が形成されている。シート受け部11には、画像形成部2によって画像が印刷されたシートが排出される。
【0017】
画像形成部2は、外部のパーソナルコンピューターなどの情報処理装置から入力される画像データに基づいて、電子写真方式でシートにカラー又はモノクロの画像を形成することが可能である。
【0018】
図1に示されるように、画像形成部2は、複数の画像形成ユニット21~24、光走査装置(LSU)25、中間転写ベルト26、二次転写装置27、及び定着装置28を備える。また、画像形成部2は、
図3に示される画像読取部29を備える。
【0019】
図1に示されるように、画像形成ユニット21~24は、筐体1の内部において前後方向D2に沿って並設されている。画像形成ユニット21~24には、複数の色に対応する感光体ドラム211、221、231、241が設けられている。具体的に、画像形成ユニット21には、Y(イエロー)に対応する感光体ドラム211が設けられている。画像形成ユニット22には、M(マゼンタ)に対応する感光体ドラム221が設けられている。画像形成ユニット23には、C(シアン)に対応する感光体ドラム231が設けられている。画像形成ユニット24には、K(ブラック)に対応する感光体ドラム241が設けられている。
【0020】
図2に示されるように、画像形成ユニット21は、感光体ドラム211に加えて、感光体ドラム211に対応する帯電装置212、現像装置213、一次転写装置214、及びクリーニング装置215を備える。なお、画像形成ユニット22~24も同様に構成されているため、ここではそれらの説明を省略する。
【0021】
感光体ドラム211は、トナー像を担持する。感光体ドラム211は、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて、
図2に示される回転方向D5へ回転する。
【0022】
帯電装置212は、感光体ドラム211の表面を予め定められた電位に帯電させる。帯電装置212によって帯電された感光体ドラム211の表面には、光走査装置25によって静電潜像が形成される。
【0023】
現像装置213は、感光体ドラム211の表面にトナーを供給して、当該表面に形成された静電潜像を現像する。現像装置213により、感光体ドラム211の表面には静電潜像に対応するトナー像が形成される。現像装置213には、画像形成ユニット21に対応して設けられたトナーコンテナ21A(
図1参照)からトナーが供給される。
【0024】
一次転写装置214は、現像装置213によって感光体ドラム211の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト26に転写する。
【0025】
クリーニング装置215は、トナー像が転写された後の感光体ドラム211の表面を清掃する。クリーニング装置215は、感光体ドラム211の表面から当該表面に付着したトナーを除去するブレード状のクリーニング部材と、前記クリーニング部材によって除去されたトナーを不図示のトナー収容容器へ搬送する搬送部材とを備える。
【0026】
光走査装置25は、感光体ドラム211、221、231、241各々に画像データに基づく光を走査する。これにより、感光体ドラム211、221、231、241各々に静電潜像が形成される。
【0027】
中間転写ベルト26は、感光体ドラム211、221、231、241各々の上側で感光体ドラム211、221、231、241各々に接触して設けられる。中間転写ベルト26は、駆動ローラー26A及び複数の張架ローラーによって張架されている。駆動ローラー26Aは、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて回転する。これにより、中間転写ベルト26は、
図1に示される移動方向D4へ移動する。中間転写ベルト26は、画像形成ユニット21~24各々によってその表面に転写されたトナー像を転写ニップ部272(
図1参照)へ搬送する。ここに、中間転写ベルト26が、本発明における像担持体の一例である。
【0028】
二次転写装置27は、中間転写ベルト26の表面に転写された各色のトナー像を、給紙部3によって供給されるシートに転写する。
図1に示されるように、二次転写装置27は、二次転写ローラー271を備える。二次転写ローラー271は、中間転写ベルト26を挟んで駆動ローラー26Aと対向する位置で、中間転写ベルト26の外周面と接触して設けられる。二次転写ローラー271は、駆動ローラー26Aへ向けて付勢されており、中間転写ベルト26との間で転写ニップ部272を形成する。二次転写ローラー271は、不図示の電源から電流の供給を受けることにより、転写ニップ部272で中間転写ベルト26の表面に形成されたトナー像をシートに転写する。ここに、二次転写装置27が、本発明における転写装置の一例である。また、二次転写ローラー271が、本発明における転写ローラーの一例である。
【0029】
定着装置28は、二次転写装置27によってシートに転写されたトナー像を加熱して、当該トナー像をシートに定着させる。定着装置28によってトナー像が定着したシートは、シート受け部11に排出される。画像読取部29については後段で説明する。
【0030】
給紙部3は、画像形成部2にシートを供給する。
図1に示されるように、給紙部3は、給紙カセット31、シート搬送路、及び複数の搬送ローラーを備える。給紙部3は、給紙カセット31に収容されたシートを、転写ニップ部272及び定着装置28を経由して、シート受け部11へ搬送する。
【0031】
制御部4は、CPU4A、ROM4B、及びRAM4Cなどの制御機器を備える。CPU4Aは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ROM4Bは、CPU4Aに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶装置である。RAM4Cは、CPU4Aが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶装置である。制御部4では、CPU4AによりROM4Bに予め記憶された各種の制御プログラムが実行される。これにより、画像形成装置100が制御部4により統括的に制御される。なお、制御部4は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよく、画像形成装置100を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
【0032】
ところで、複数のローラーを備え、二次転写ローラー271を前記複数のローラーのいずれか一つから他の一つへ切替可能な画像形成装置が関連技術として知られている。
【0033】
上述の関連技術に係る画像形成装置では、前記複数のローラー各々が、回転可能な支持部によって回転可能に支持されており、前記支持部が回転されることにより二次転写ローラー271の切り替えが行われる。また、二次転写ローラー271を中間転写ベルト26から離間させるために、前記支持部が中間転写ベルト26から離間する方向に沿って移動可能に設けられている。
【0034】
しかしながら、上述の関連技術に係る画像形成装置では、前記支持部が中間転写ベルト26から離間する方向に沿って移動するための移動スペースを確保する必要があり、その分装置の構成が大型化する。
【0035】
これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成装置100では、以下に説明するように、二次転写ローラー271の切り替えを可能にするとともに、装置の大型化を抑制することが可能である。
【0036】
[二次転写装置27の構成]
以下、
図3~
図12を参照しつつ、二次転写装置27の構成について説明する。なお、
図4は、第1ローラー51が二次転写ローラー271に設定されており中間転写ベルト26に接触している場合の二次転写装置27の構成を示す右側面図である。また、
図5は、第1ローラー51が二次転写ローラー271に設定されており中間転写ベルト26から離間している場合の二次転写装置27の構成を示す右側面図である。また、
図6は、第2ローラー52が二次転写ローラー271に設定されており中間転写ベルト26から離間している場合の二次転写装置27の構成を示す右側面図である。また、
図7は、第2ローラー52が二次転写ローラー271に設定されており中間転写ベルト26に接触している場合の二次転写装置27の構成を示す右側面図である。また、
図8は、
図4に示された二次転写装置27のX1矢視図である。また、
図9は、
図5に示された二次転写装置27のX2矢視図である。また、
図10は、
図6に示された二次転写装置27のX3矢視図である。また、
図11は、
図7に示された二次転写装置27のX4矢視図である。また、
図12は、
図1に示された中間転写ベルト26のX5矢視図である。
【0037】
図3及び
図4に示されるように、二次転写装置27は、第1ローラー51、第2ローラー52、切替機構53、及び移動機構54を備える。二次転写装置27は、第1ローラー51及び第2ローラー52のうち任意の一方を二次転写ローラー271に設定することが可能である。また、二次転写装置27は、二次転写ローラー271を第1ローラー51及び第2ローラー52のうちいずれか一方から他方に切り替えることが可能である。
【0038】
第1ローラー51は、二次転写ローラー271として用いられるローラーである。
図12に示されるように、第1ローラー51は、その回転軸51A(
図12参照)の軸方向の長さが、中間転写ベルト26におけるその幅方向の長さよりも短い。そのため、第1ローラー51が二次転写ローラー271として用いられる場合、中間転写ベルト26の外周面には、二次転写ローラー271と接触しない非接触領域A1(
図12参照)が発生する。なお、中間転写ベルト26の幅方向は、駆動ローラー26Aの回転軸26B(
図12参照)の軸方向(左右方向D3と同方向)と同じ方向である。また、
図12では、非接触領域A1が一点鎖線で囲まれた領域として示されている。
【0039】
第2ローラー52は、二次転写ローラー271として用いられるローラーである。第2ローラー52は、その回転軸52A(
図4参照)の軸方向の長さが、第1ローラー51におけるその回転軸51Aの軸方向の長さよりも長い(
図8及び
図10参照)。例えば、第2ローラー52には、その回転軸52A(
図4参照)の軸方向の長さが、中間転写ベルト26におけるその幅方向の長さよりも長いローラーが用いられる。
【0040】
図3、
図4、
図6、
図8、及び
図10に示されるように、切替機構53は、軸部531、一対の第1アーム532、一対の第2アーム533、ギヤ534、及び第1モーター535を備える。切替機構53は、軸部531を中心に一対の第1アーム532及び一対の第2アーム533を回動方向D6(
図4参照)に回動させることにより、二次転写ローラー271を第1ローラー51及び第2ローラー52のうちいずれか一方から他方に切り替える。なお、本明細書において、二次転写ローラー271は、第1ローラー51及び第2ローラー52のうち、転写ニップ部272が形成される位置、換言すると、中間転写ベルト26に形成されたトナー像がシートに転写される転写位置P0(
図4参照)に対向して配置されるローラーである。
【0041】
図4に示されるように、軸部531は、左右方向D3と同方向である中間転写ベルト26の幅方向に対して平行に配置される。また、軸部531は、中間転写ベルト26よりも下側に配置される。軸部531は、その延在方向である左右方向D3の端部各々が、二次転写装置27の筐体又は筐体1の内部フレームによって回転可能に支持される。
【0042】
図4及び
図8に示されるように、一対の第1アーム532は、軸部531から軸部531の延在方向に直交する方向に延出して設けられる。例えば、一対の第1アーム532は、軸部531と一体に形成される。
図8に示されるように、一対の第1アーム532は、第1ローラー51を挟むように設けられ、第1ローラー51をその延出方向D7(
図4参照)に沿って移動可能に支持する。具体的に、第1アーム532各々には、
図4に示されるように、延出方向D7に沿って長尺な孔部532Aが形成されている。孔部532Aは、第1ローラー51の回転軸51Aを挿通可能なサイズで形成される。孔部532Aは、挿通された第1ローラー51の回転軸51Aを延出方向D7に沿って摺動可能に支持するとともに、一対の第1アーム532が回動方向D6へ回動される際に回転軸51Aを同方向へ回動させる。第1ローラー51は、回転軸51Aの端部各々が孔部532Aに挿通されることで、延出方向D7に沿って移動可能に支持される。
【0043】
図6及び
図10に示されるように、一対の第2アーム533は、軸部531から軸部531の延在方向に直交し、且つ一対の第1アーム532の延出方向D7とは異なる方向に延出して設けられる。例えば、一対の第2アーム533は、軸部531と一体に形成される。
図10に示されるように、一対の第2アーム533は、第2ローラー52を挟むように設けられ、第2ローラー52をその延出方向D8(
図6参照)に沿って移動可能に支持する。具体的に、第2アーム533各々には、
図6に示されるように、延出方向D8に沿って長尺な孔部533Aが形成されている。孔部533Aは、第2ローラー52の回転軸52Aを挿通可能なサイズで形成される。孔部533Aは、挿通された第2ローラー52の回転軸52Aを延出方向D8に沿って摺動可能に支持するとともに、一対の第2アーム533が回動方向D6へ回動される際に回転軸52Aを同方向へ回動させる。第2ローラー52は、回転軸52Aの端部各々が孔部533Aに挿通されることで、延出方向D8に沿って移動可能に支持される。
【0044】
一対の第1アーム532及び一対の第2アーム533は、軸部531を中心に第1アーム532及び第2アーム533によって形成される角度が小さくなるように形成されることが望ましい。軸部531を中心に第1アーム532及び第2アーム533によって形成される角度が小さいほど、一対の第1アーム532及び一対の第2アーム533の回動に必要なスペースが小さくなるため、二次転写装置27を小型化することが可能である。
【0045】
ギヤ534は、軸部531と一体回転可能に設けられる。第1モーター535は、制御部4からの制御指示に応じて、ギヤ534を介して軸部531に回転駆動力を供給する。軸部531は、第1モーター535から供給される回転駆動力により、一対の第1アーム532及び一対の第2アーム533と一体に回転する。これにより、一対の第1アーム532によって支持された第1ローラー51が回動方向D6に移動されるとともに、一対の第2アーム533によって支持された第2ローラー52が回動方向D6に移動される。一対の第1アーム532及び一対の第2アーム533は、軸部531からそれぞれ異なる方向に延出しているため、一方の一対のアームによって支持されたローラーが転写位置P0との対向位置に配置される場合、他方の一対のアームによって支持されたローラーは当該対向位置から外れた位置に配置される。
【0046】
移動機構54は、第1ローラー51を、
図4及び
図8に示される第1位置P1と、
図5及び
図9に示される第2位置P2との間で移動させる。ここで、第1位置P1は、第1ローラー51及び軸部531の間の離間距離L2(
図4参照)が、転写位置P0及び軸部531の間の離間距離L1から第1ローラー51の直径を差し引いた距離以上となる位置である。また、第2位置P2は、離間距離L2が、離間距離L1から第1ローラー51の直径を差し引いた距離未満となる位置である。第1ローラー51が二次転写ローラー271に設定されている場合、第1ローラー51は、第1位置P1に配置された状態で中間転写ベルト26に接触し、第1位置P1から第2位置P2に移動されることで中間転写ベルト26から離間する。
【0047】
また、移動機構54は、第2ローラー52を、
図6及び
図10に示される第3位置P3と、
図7及び
図11に示される第4位置P4との間で移動させる。ここで、第3位置P3は、第2ローラー52及び軸部531の間の離間距離L3(
図6参照)が、離間距離L1から第2ローラー52の直径を差し引いた距離未満となる位置である。また、第4位置P4は、離間距離L3が、離間距離L1から第2ローラー52の直径を差し引いた距離以上となる位置である。第2ローラー52が二次転写ローラー271に設定されている場合、第2ローラー52は、第4位置P4に配置された状態で中間転写ベルト26に接触し、第4位置P4から第3位置P3に移動されることで中間転写ベルト26から離間する。
【0048】
移動機構54は、
図8に示される第1移動部61、及び
図10に示される第2移動部62を備える。
【0049】
第1移動部61は、第1ローラー51を一対の第1アーム532の延出方向D7に沿って移動させる。具体的に、第1移動部61は、第1ローラー51を第1位置P1と第2位置P2との間で移動させる。
【0050】
図3及び
図8に示されるように、第1移動部61は、軸受部611、接触部612、コイルばね613、第1カム614、ギヤ615、及び第2モーター616を備える。なお、軸受部611、接触部612、コイルばね613、第1カム614、及びギヤ615は、それぞれ第1ローラー51を挟んで一つずつ設けられている。
【0051】
軸受部611は、第1ローラー51の回転軸51Aを回転可能に支持する。
図8に示されるように、軸受部611は、切替機構53の軸部531へ向けて延出する円柱部611Aを備える。
【0052】
接触部612は、第1カム614の外周面と接触して設けられる。また、接触部612は、軸受部611と共に回動方向D6へ回動可能に設けられる。具体的に、接触部612は、
図8に示されるように、軸受部611へ向けて延出する円筒部612Aを備える。円筒部612Aは、円柱部611Aを収納可能なサイズで形成される。接触部612は、円筒部612Aに円柱部611Aが収納されることで、一対の第1アーム532が回動方向D6へ回動される際に軸受部611と共に回動する。接触部612は、回動方向D6へ回動される際に、第1カム614の外周面上を摺動する。
【0053】
コイルばね613は、第1ローラー51を延出方向D7へ付勢する圧縮コイルばねである。コイルばね613は、軸受部611と接触部612との間に設けられる。
【0054】
第1カム614は、切替機構53の軸部531の軸心を中心に軸部531とは独立して回転可能であって、第1ローラー51を軸部531から離間する方向へ周期的に押圧する。第1カム614は、軸部531が挿通される孔部(不図示)を有しており、当該孔部に軸部531が挿通されることで、軸部531の軸心を中心に軸部531とは独立して回転可能である。
図4に示されるように、第1カム614は、概ね卵形に形成されている。第1カム614は、軸部531に設けられた不図示の規制部により、軸部531の軸方向に沿った移動が規制される。
【0055】
ギヤ615は、第1カム614と一体回転可能に設けられる。第2モーター616は、制御部4からの制御指示に応じて、ギヤ615を介して第1カム614に回転駆動力を供給する。第1カム614は、第2モーター616から供給される回転駆動力により軸部531の軸心を中心に回転する。第1カム614が回転すると、第1カム614の外周面に接触する接触部612は、延出方向D7に沿って往復移動される。即ち、接触部612は、第1カム614によって押圧されることで延出方向D7へ変位し、自重によって延出方向D7とは逆方向へ変位する。
【0056】
第1カム614の回転によって接触部612が延出方向D7へ変位されると、接触部612と軸受部611との間の離間距離がコイルばね613の自由長以下となり、軸受部611がコイルばね613を介して延出方向D7へ変位される。これにより、第1ローラー51が延出方向D7へ移動される。そして、第1ローラー51の移動によって第1ローラー51と中間転写ベルト26とが接触すると、第1カム614からの押圧によってコイルばね613が圧縮されて、第1ローラー51が延出方向D7へ付勢される(
図8参照)。
【0057】
一方、第1カム614の回転によって接触部612が延出方向D7とは逆方向へ変位されると、接触部612と軸受部611との間の離間距離が広がり、コイルばね613への圧縮が弱まる。そして、接触部612と軸受部611との間の離間距離がコイルばね613の自由長以上になると、コイルばね613による第1ローラー51に対する付勢が解除される。また、第1ローラー51及び軸受部611は、コイルばね613によって支持された状態のまま、自重によって延出方向D7とは逆方向へ移動される(
図9参照)。
【0058】
第2移動部62は、第2ローラー52を一対の第2アーム533の延出方向D8に沿って移動させる。具体的に、第2移動部62は、第2ローラー52を第3位置P3と第4位置P4との間で移動させる。
【0059】
図3及び
図10に示されるように、第2移動部62は、軸受部621、接触部622、コイルばね623、第2カム624、ギヤ625、及び第3モーター626を備える。なお、軸受部621、接触部622、コイルばね623、第2カム624、及びギヤ625は、それぞれ第2ローラー52を挟んで一つずつ設けられている。
【0060】
軸受部621は、第2ローラー52の回転軸52Aを回転可能に支持する。
図10に示されるように、軸受部621は、切替機構53の軸部531へ向けて延出する円柱部621Aを備える。
【0061】
接触部622は、第2カム624の外周面と接触して設けられる。また、接触部622は、軸受部621と共に回動方向D6へ回動可能に設けられる。具体的に、接触部622は、
図10に示されるように、軸受部621へ向けて延出する円筒部622Aを備える。円筒部622Aは、円柱部621Aを収納可能なサイズで形成される。接触部622は、円筒部622Aに円柱部621Aが収納されることで、一対の第2アーム533が回動方向D6へ回動される際に軸受部621と共に回動する。接触部622は、回動方向D6へ回動される際に、第2カム624の外周面上を摺動する。
【0062】
コイルばね623は、第2ローラー52を延出方向D8へ付勢する圧縮コイルばねである。コイルばね623は、軸受部621と接触部622との間に設けられる。
【0063】
第2カム624は、切替機構53の軸部531の軸心を中心に軸部531とは独立して回転可能であって、第2ローラー52を軸部531から離間する方向へ周期的に押圧する。第2カム624は、軸部531が挿通される孔部(不図示)を有しており、当該孔部に軸部531が挿通されることで、軸部531の軸心を中心に軸部531とは独立して回転可能である。
図6に示されるように、第2カム624は、概ね卵形に形成されている。第2カム624は、軸部531に設けられた不図示の規制部により、軸部531の軸方向に沿った移動が規制される。
【0064】
ギヤ625は、第2カム624と一体回転可能に設けられる。第3モーター626は、制御部4からの制御指示に応じて、ギヤ625を介して第2カム624に回転駆動力を供給する。第2カム624は、第3モーター626から供給される回転駆動力により軸部531の軸心を中心に回転する。第2カム624が回転すると、第2カム624の外周面に接触する接触部622は、延出方向D7に沿って往復移動される。即ち、接触部622は、第2カム624によって押圧されることで延出方向D8へ変位し、自重によって延出方向D8とは逆方向へ変位する。
【0065】
第2カム624の回転によって接触部622が延出方向D8へ変位されると、接触部622と軸受部621との間の離間距離がコイルばね623の自由長以下となり、軸受部621がコイルばね623を介して延出方向D8へ変位される。これにより、第2ローラー52が延出方向D8へ移動される。そして、第2ローラー52の移動によって第2ローラー52と中間転写ベルト26とが接触すると、第2カム624からの押圧によってコイルばね623が圧縮されて、第2ローラー52が延出方向D8へ付勢される(
図10参照)。
【0066】
一方、第2カム624の回転によって接触部622が延出方向D8とは逆方向へ変位されると、接触部622と軸受部621との間の離間距離が広がり、コイルばね623への圧縮が弱まる。そして、接触部622と軸受部621との間の離間距離がコイルばね623の自由長以上になると、コイルばね623による第2ローラー52に対する付勢が解除される。また、第2ローラー52及び軸受部621は、コイルばね623によって支持された状態のまま、自重によって延出方向D8とは逆方向へ移動される(
図11参照)。
【0067】
なお、第2ローラー52は、その回転軸52Aの軸方向の長さが、第1ローラー51におけるその回転軸51Aの軸方向の長さと同じであってもよい。また、一対の第1アーム532は、軸部531に固定された軸部531とは異なる部材であってもよい。一対の第2アーム533についても、一対の第1アーム532と同様であってよい。また、一対の第1アーム532は、軸部531の軸心を中心に軸部531とは独立して回動可能に設けられてもよい。一対の第2アーム533についても、一対の第1アーム532と同様であってよい。一対の第1アーム532及び一対の第2アーム533の両方が軸部531とは独立して回動可能である場合、一対の第1アーム532及び一対の第2アーム533は、それぞれに対応するモーターによって個別に回動されてもよい。また、一対の第1アーム532及び一対の第2アーム533は、手動で回動されてもよい。この場合、第1ローラー51及び第2ローラー52も、手動で移動されてよい。
【0068】
また、二次転写装置27は、二次転写ローラー271として用いられるローラーを3つ以上備えていてもよい。この場合、切替機構53は、ローラー各々に対応する一対のアームを備えていればよい。また、移動機構54は、ローラー各々に対応する第1移動部61のような移動部を備えていればよい。
【0069】
[画像読取部29及び制御部4の構成]
次に、
図1、
図3、及び
図12を参照しつつ、画像読取部29及び制御部4の構成について説明する。
【0070】
画像読取部29は、中間転写ベルト26の表面における非接触領域A1(
図12参照)の画像データを読み取る。
図3に示されるように、画像読取部29は、撮像素子291を備える。
図1及び
図12に示されるように、撮像素子291は、画像形成ユニット24よりも移動方向D4の下流側であって、転写ニップ部272よりも移動方向D4の上流側の位置で、中間転写ベルト26の外周面と対向して設けられる。撮像素子291は、中間転写ベルト26の幅方向に長尺であって、中間転写ベルト26よりも当該幅方向におけるサイズが大きい。なお、撮像素子291は、中間転写ベルト26におけるその幅方向の両端部に生じる2つの非接触領域A1のそれぞれに対応して設けられてもよい。
【0071】
例えば、撮像素子291は、発光部及び受光部を備えるCIS(Contact Image Sensor)である。前記発光部は、中間転写ベルト26の表面へ向けて光を射出する。前記受光部は、前記発光部から射出されて中間転写ベルト26の表面で反射した光を受光して受光量に応じた電気信号を出力する。画像読取部29は、撮像素子291の前記受光部から出力される電気信号を不図示のアナログフロントエンド回路でデジタル信号(画像データ)に変換する。例えば、前記アナログフロントエンド回路では、撮像素子291の前記受光部から出力された電気信号が、画素各々の色がRGBで表現された画像データに変換される。画像読取部29によって読み取られた画像データは、制御部4に入力される。
【0072】
また、制御部4のROM4Bには、CPU4Aに後述の印刷制御処理(
図13のフローチャート参照)を実行させるための印刷制御プログラムが予め記憶されている。なお、前記印刷制御プログラムは、CD、DVD、フラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、前記記録媒体から読み取られて画像形成装置100に設けられるEEPROM(登録商標)のような不揮発性の記憶装置にインストールされてもよい。
【0073】
そして、制御部4は、
図3に示されるように、第1切替処理部41、第2切替処理部42、像形成処理部43、読取処理部44、及び補正処理部45を含む。具体的に、制御部4は、CPU4Aを用いてROM4Bに記憶されている前記印刷制御プログラムを実行する。これにより、制御部4は、第1切替処理部41、第2切替処理部42、像形成処理部43、読取処理部44、及び補正処理部45として機能する。
【0074】
第1切替処理部41は、画像形成部2を用いた印刷処理が実行される場合であって、印刷に用いられるシートのサイズが第1ローラー51を用いてトナー像を転写可能なシートの最大サイズである特定サイズを超える場合に、二次転写ローラー271を第1ローラー51から第2ローラー52に切り替える。
【0075】
具体的に、第1切替処理部41は、以下の手順で、二次転写ローラー271を第1ローラー51から第2ローラー52に切り替える。
【0076】
まず、第1切替処理部41は、二次転写ローラー271に設定されている第1ローラー51を中間転写ベルト26から離間させる。具体的に、第1切替処理部41は、第2モーター616の駆動を制御して、第1ローラー51を第1位置P1(
図4及び
図8参照)から第2位置P2(
図5及び
図9参照)に移動させる。
【0077】
次に、第1切替処理部41は、二次転写ローラー271を第1ローラー51から第2ローラー52に切り替える。具体的に、第1切替処理部41は、第1モーター535の駆動を制御して一対の第1アーム532及び一対の第2アーム533を回動方向D6に回動させることで、第1ローラー51に替えて第2ローラー52を転写位置P0との対向位置に配置する(
図6参照)。
【0078】
ここで、第1切替処理部41は、第1モーター535に加えて第2モーター616及び第3モーター626の駆動を制御して、軸部531、第1カム614、及び第2カム624を同期して回転させる(
図5及び
図6参照)。即ち、第1切替処理部41は、軸部531と同じ回転方向、回転速度、及び回転量で、第1カム614及び第2カム624を回転させる。これにより、第1カム614及び第2カム624が停止した状態で軸部531だけが回転される構成と比較して、一対の第1アーム532及び一対の第2アーム533の回動中に生じる第1ローラー51及び第2ローラー52各々の軸部531から離間する方向への変位が防止される。そのため、当該変位のためのスペースを設ける必要がない。
【0079】
そして、第1切替処理部41は、二次転写ローラー271に設定された第2ローラー52を中間転写ベルト26に接触させる。具体的に、第1切替処理部41は、第3モーター626の駆動を制御して、第2ローラー52を第3位置P3(
図6及び
図10参照)から第4位置P4(
図7及び
図11参照)に移動させる。
【0080】
第2切替処理部42は、前記特定サイズを超えるサイズのシートへの印刷が終了した場合に、二次転写ローラー271を第2ローラー52から第1ローラー51に切り替える。
【0081】
具体的に、第2切替処理部42は、以下の手順で、二次転写ローラー271を第2ローラー52から第1ローラー51に切り替える。
【0082】
まず、第2切替処理部42は、二次転写ローラー271に設定されている第2ローラー52を中間転写ベルト26から離間させる。具体的に、第2切替処理部42は、第3モーター626の駆動を制御して、第2ローラー52を第4位置P4(
図7及び
図11参照)から第3位置P3(
図6及び
図10参照)に移動させる。
【0083】
次に、第2切替処理部42は、二次転写ローラー271を第2ローラー52から第1ローラー51に切り替える。具体的に、第2切替処理部42は、第1モーター535の駆動を制御して一対の第1アーム532及び一対の第2アーム533を回動方向D6に回動させることで、第2ローラー52に替えて第1ローラー51を転写位置P0との対向位置に配置する(
図5参照)。
【0084】
ここで、第2切替処理部42は、第1モーター535に加えて第2モーター616及び第3モーター626の駆動を制御して、軸部531、第1カム614、及び第2カム624を同期して回転させる(
図6及び
図5参照)。
【0085】
そして、第2切替処理部42は、二次転写ローラー271に設定された第1ローラー51を中間転写ベルト26に接触させる。具体的に、第2切替処理部42は、第2モーター616の駆動を制御して、第1ローラー51を第2位置P2(
図5及び
図9参照)から第1位置P1(
図4及び
図8参照)へ移動させる。
【0086】
像形成処理部43は、前記特定サイズ以下のサイズのシートへの印刷の実行中に、非接触領域A1に予め定められた検査用画像を形成する。例えば、前記検査用画像は、それぞれ色及び濃度の組み合わせが異なる複数の矩形状の画像を含む。具体的に、像形成処理部43は、画像形成部2に入力される印刷データに対して、前記検査用画像に対応する画像データを付加する。
【0087】
読取処理部44は、画像読取部29を用いて、前記検査用画像が形成された非接触領域A1の画像データを読み取る。
【0088】
補正処理部45は、読取処理部44によって読み取られた画像データに基づいて、画像形成部2によって形成される画像の画質を補正する補正処理を実行する。
【0089】
例えば、補正処理部45は、読取処理部44によって読み取られた画像データに基づいて、当該画像データに含まれる前記検査用画像と印刷データに含まれる前記検査用画像との間の濃度差の有無を判定する。そして、補正処理部45は、濃度差が存在すると判定された場合に、印刷データに対する補正に用いられる補正データを生成する。
【0090】
また、補正処理部45は、読取処理部44によって読み取られた画像データに基づいて、色ずれの有無を判定する。そして、補正処理部45は、色ずれが存在すると判定された場合に、光走査装置25による感光体ドラム211、221、231、241各々への静電潜像の書き込みタイミングを調整する。なお、補正処理部45により実行される前記補正処理の内容は、以上に述べた内容とは異なる内容であってもよい。
【0091】
[印刷制御処理]
以下、
図13を参照しつつ、画像形成装置100において制御部4のCPU4Aにより実行される印刷制御処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、制御部4により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、前記印刷制御処理は、外部の情報処理装置から印刷処理の実行指示が入力された場合に実行される。
【0092】
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部4は、印刷されるシートのサイズが前記特定サイズを超えているか否かを判断する。
【0093】
ここで、制御部4は、印刷されるシートのサイズが前記特定サイズを超えていると判断すると(S11のYes側)、処理をステップS12に移行させる。また、印刷されるシートのサイズが前記特定サイズを超えていなければ(S11のNo側)、制御部4は、処理をステップS111に移行させる。
【0094】
<ステップS12>
ステップS12において、制御部4は、二次転写ローラー271を第1ローラー51から第2ローラー52に切り替える。ここで、ステップS12の処理は、制御部4の第1切替処理部41により実行される。
【0095】
<ステップS13>
ステップS13において、制御部4は、外部の情報処理装置によって実行が指示された印刷処理の実行を開始する。
【0096】
<ステップS14>
ステップS14において、制御部4は、ステップS13で開始された印刷処理が終了したか否かを判断する。
【0097】
ここで、制御部4は、印刷処理が終了したと判断すると(S14のYes側)、処理をステップS15に移行させる。また、印刷処理が終了していなければ(S14のNo側)、制御部4は、ステップS14で印刷処理の終了を待ち受ける。
【0098】
<ステップS15>
ステップS15において、制御部4は、二次転写ローラー271を第2ローラー52から第1ローラー51に切り替える。ここで、ステップS15の処理は、制御部4の第2切替処理部42により実行される。
【0099】
<ステップS111>
一方、制御部4は、ステップS11でシートのサイズが前記特定サイズを超えていないと判断した場合、ステップS111の処理を実行する。ステップS111において、制御部4は、外部の情報処理装置によって実行が指示された印刷処理の実行を開始する。
【0100】
<ステップS112>
ステップS112において、制御部4は、ステップS13で開始された印刷処理の実行中に、中間転写ベルト26の非接触領域A1に前記検査用画像を形成する。ここで、ステップS112の処理は、制御部4の像形成処理部43により実行される。
【0101】
<ステップS113>
ステップS113において、制御部4は、画像読取部29を用いて、前記検査用画像が形成された非接触領域A1の画像データを読み取る。ここで、ステップS113の処理は、制御部4の読取処理部44により実行される。
【0102】
<ステップS114>
ステップS114において、制御部4は、ステップS113で読み取られた画像データに基づいて、画像形成部2によって形成される画像の画質を補正する前記補正処理を実行する。ここで、ステップS114の処理は、制御部4の補正処理部45により実行される。
【0103】
<ステップS115>
ステップS115において、制御部4は、ステップS111で開始された印刷処理が終了したか否かを判断する。
【0104】
ここで、制御部4は、印刷処理が終了したと判断すると(S115のYes側)、前記印刷制御処理を終了させる。また、印刷処理が終了していなければ(S115のNo側)、制御部4は、ステップS115で印刷処理の終了を待ち受ける。
【0105】
このように、画像形成装置100では、二次転写ローラー271が二次転写ローラー271を支持する一対のアームの延出方向に沿って移動可能に支持されている。そして、当該延出方向に沿って二次転写ローラー271が移動されることで、二次転写ローラー271が中間転写ベルト26から離間される。そのため、軸部531、一対の第1アーム532、及び一対の第2アーム533を移動させる構成と比較して、それらが移動するための移動スペースを確保する必要がない分、装置の大型化を抑制することが可能である。
【0106】
また、画像形成装置100では、印刷されるシートのサイズが前記特定サイズ以下であるか否かに応じて、二次転写ローラー271が切り替えられる。これにより、印刷されるシートのサイズが前記特定サイズ以下である場合に、二次転写ローラー271に前記検査用画像を形成するトナーを付着させることなく、当該シートへの印刷と前記補正処理とを同時に実行することが可能である。
【0107】
[他の実施形態]
なお、第1切替処理部41が、印刷に用いられるシートのサイズが前記特定サイズ以下である場合に、二次転写ローラー271を第2ローラー52から第1ローラー51に切り替える構成が他の実施形態として考えられる。この場合、第2切替処理部42は、前記特定サイズ以下のサイズのシートへの印刷が終了した場合に、二次転写ローラー271を第1ローラー51から第2ローラー52に切り替えればよい。
【0108】
また、制御部4が、第2切替処理部42を含んでおらず、第1切替処理部41が、印刷処理が実行されるごとに、二次転写ローラー271が第1ローラー51及び第2ローラー52のいずれであるかを判断する構成が他の実施形態として考えられる。具体的に、第1切替処理部41が、印刷に用いられるシートのサイズが前記特定サイズを超えており二次転写ローラー271が第1ローラー51である場合に、二次転写ローラー271を第2ローラー52に切り替え、前記特定サイズ以下であって二次転写ローラーが第2ローラー52である場合に、二次転写ローラー271を第1ローラー51に切り替える構成が考えられる。この構成における第1切替処理部41が、本発明における切替処理部の一例である。
【0109】
また、
図14に示されるように、移動機構54が、第2カム624及びギヤ625を備えておらず、第1カム614が、第1ローラー51を軸部531から離間する方向へ周期的に押圧するとともに、第2ローラー52を軸部531から離間する方向へ周期的に押圧する構成が他の実施形態として考えられる。この構成における第1カム614が、本発明におけるカムの一例である。
【0110】
また、
図15に示されるように、第1移動部61が、第1カム614、ギヤ615、及び第2モーター616に替えて、接触部612を延出方向D7に沿って移動させることが可能なソレノイドのような駆動部617を備える構成が他の実施形態として考えられる。具体的に、駆動部617が第1アーム532の側部に取り付けられ、軸受部611、接触部612、及びコイルばね613が駆動部617の配置位置に対応して配置される構成が考えられる。この構成において、第2移動部62は、第2カム624、ギヤ625、及び第3モーター626を備えていてもよいし、第1移動部61と同様に構成されていてもよい。また、この構成において、軸部531は、中間転写ベルト26よりも上側に配置されてもよい。
【0111】
また、本発明は、感光体ドラム211に形成されたトナー像をシートに転写する転写装置を備える画像形成装置に適用されてもよい。この場合、感光体ドラム211が、本発明における像担持体の他の一例である。
【符号の説明】
【0112】
1 筐体
2 画像形成部
3 給紙部
4 制御部
21 画像形成ユニット
25 光走査装置
26 中間転写ベルト
27 二次転写装置
28 定着装置
29 画像読取部
41 第1切替処理部
42 第2切替処理部
43 像形成処理部
44 読取処理部
45 補正処理部
51 第1ローラー
52 第2ローラー
53 切替機構
54 移動機構
61 第1移動部
62 第2移動部
100 画像形成装置
271 二次転写ローラー
272 転写ニップ部
531 軸部
532 第1アーム
533 第2アーム
534 ギヤ
535 第1モーター