(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】設備情報の自動通信機能を備えた中央管理装置、配信システムおよび携帯端末
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20221213BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20221213BHJP
F24F 11/63 20180101ALI20221213BHJP
B66B 5/00 20060101ALI20221213BHJP
【FI】
H04Q9/00 311J
H04Q9/00 301C
H04M1/00 U
F24F11/63
B66B5/00 G
(21)【出願番号】P 2019024814
(22)【出願日】2019-02-14
【審査請求日】2022-01-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【氏名又は名称】小澤 次郎
(72)【発明者】
【氏名】妻鹿 利宏
(72)【発明者】
【氏名】長廣 憲幸
(72)【発明者】
【氏名】川▲崎▼ 仁
(72)【発明者】
【氏名】成井 智祐
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-192016(JP,A)
【文献】特開2007-257175(JP,A)
【文献】特開2001-211264(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
H04M 1/00
F24F 11/63
B66B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を記憶した設備情報記憶部と、
携帯端末ではない装置により特定の操作が検知された際に前記設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて送信する通信部と、
携帯端末からではない特定の操作を検知する保守操作検知部
と、
を備え、
前記通信部は、前記保守操作検知部により特定の操作が検知された際に前記設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて無線で送信す
る中央管理装置。
【請求項2】
建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を記憶した設備情報記憶部と、
携帯端末ではない装置により特定の操作が検知された際に前記設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて送信する通信部と、を備え、
前記通信部は、前記設備として設けられた空調装置を制御する空調制御装置により特定の操作が検知された際に前記設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて無線で送信する指令を前記空調制御装置に送信す
る中央管理装置。
【請求項3】
建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を記憶した設備情報記憶部と、
携帯端末ではない装置により特定の操作が検知された際に前記設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて送信する通信部と、を備え、
前記通信部は、前記設備として設けられた昇降機の昇降機制御装置に接続された昇降機操作盤により特定の操作が検知された際に前記設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて無線で送信する指令を前記昇降機操作盤に送信す
る中央管理装置。
【請求項4】
建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を記憶した設備情報記憶部と、
携帯端末ではない装置により特定の操作が検知された際に前記設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて送信する通信部と、を備え、
前記通信部は、前記設備として設けられた電気錠を制御する電気錠制御装置に接続された読取装置により特定の操作が検知された際に前記設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて無線で送信する指令を前記電気錠制御装置に送信す
る中央管理装置。
【請求項5】
建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を記憶した設備情報記憶部と、
携帯端末ではない装置により特定の操作が検知された際に前記設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて送信する通信部と、を備え、
前記通信部は、前記設備として設けられた電気錠を制御する電気錠制御装置に接続された読取装置により特定の操作が検知された際に前記設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて可視光通信で送信する指令を前記設備として設けられた照明装置を制御する照明制御装置に送信す
る中央管理装置。
【請求項6】
設備情報の通信は、標準化された方式で行われる請求項1から請求項
5のいずれか一項に記載の中央管理装置。
【請求項7】
携帯端末からではない特定の操作が検知された際に建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を携帯端末に向けて送信する中央管理装置と、
前記設備として設けられた空調装置を制御し、特定の操作を検知する空調制御装置
と、
を備え、
前記中央管理装置は、前記空調制御装置により特定の操作が検知された際に設備情報を携帯端末に向けて無線で送信する指令を前記空調制御装置に送信す
る配信システム。
【請求項8】
携帯端末からではない特定の操作が検知された際に建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を携帯端末に向けて送信する中央管理装置と、
前記設備として設けられた昇降機を制御する昇降機制御装置に接続された昇降機操作盤
と、
を備え、
前記中央管理装置は、前記昇降機操作盤により特定の操作が検知された際に設備情報を携帯端末に向けて無線で送信する指令を前記昇降機操作盤に送信す
る配信システム。
【請求項9】
携帯端末からではない特定の操作が検知された際に建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を携帯端末に向けて送信する中央管理装置と、
前記設備として設けられた電気錠を制御する電気錠制御装置に接続され、特定の操作を検知する読取装置
と、
を備え、
前記中央管理装置は、前記読取装置により特定の操作が検知された際に設備情報を携帯端末に向けて無線で送信する指令を前記電気錠制御装置に送信す
る配信システム。
【請求項10】
携帯端末からではない特定の操作が検知された際に建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を携帯端末に向けて送信する中央管理装置と、
前記設備として設けられた電気錠を制御する電気錠制御装置に接続され、特定の操作を検知する読取装置と、
前記設備として設けられた照明装置を制御する照明制御装置と、
を備え、
前記中央管理装置は、前記読取装置により特定の操作が検知された際に設備情報を携帯端末に向けて可視光通信で送信する指令を前記照明制御装置に送信す
る配信システム。
【請求項11】
設備情報の通信は、標準化された方式で行われる請求項
7から請求項
10のいずれか一項に記載の配信システム。
【請求項12】
請求項1から請求項
6のいずれか一項に記載の中央管理装置または請求項
7から請求項
11のいずれか一項に記載の配信システムから送信された設備情報を蓄積するデータ蓄積部、
を備えた携帯端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、設備情報の自動通信機能を備えた中央管理装置、配信システムおよび携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、携帯端末を開示する。当該携帯端末によれば、建築物に設けられた設備に関する情報を中央管理装置から取得し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の携帯端末においては、設備情報の取得のために操作が必要となる。このため、設備情報を容易に取得することができない。
【0005】
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、携帯端末を操作することなく、携帯端末で設備情報を取得することができる中央管理装置、配信システムおよび携帯端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る中央管理装置は、建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を記憶した設備情報記憶部と、携帯端末ではない装置により特定の操作が検知された際に設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて送信する通信部と、携帯端末からではない特定の操作を検知する保守操作検知部と、を備え、通信部は、保守操作検知部により特定の操作が検知された際に設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて無線で送信するものである。
また、この発明に係る中央管理装置は、建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を記憶した設備情報記憶部と、携帯端末ではない装置により特定の操作が検知された際に設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて送信する通信部と、を備え、通信部は、設備として設けられた空調装置を制御する空調制御装置により特定の操作が検知された際に設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて無線で送信する指令を空調制御装置に送信するものである。
また、この発明に係る中央管理装置は、建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を記憶した設備情報記憶部と、携帯端末ではない装置により特定の操作が検知された際に設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて送信する通信部と、を備え、通信部は、設備として設けられた昇降機の昇降機制御装置に接続された昇降機操作盤により特定の操作が検知された際に設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて無線で送信する指令を昇降機操作盤に送信するものである。
また、この発明に係る中央管理装置は、建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を記憶した設備情報記憶部と、携帯端末ではない装置により特定の操作が検知された際に設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて送信する通信部と、を備え、通信部は、設備として設けられた電気錠を制御する電気錠制御装置に接続された読取装置により特定の操作が検知された際に設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて無線で送信する指令を電気錠制御装置に送信するものである。
また、この発明に係る中央管理装置は、建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を記憶した設備情報記憶部と、携帯端末ではない装置により特定の操作が検知された際に設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて送信する通信部と、を備え、通信部は、設備として設けられた電気錠を制御する電気錠制御装置に接続された読取装置により特定の操作が検知された際に設備情報記憶部に記憶された設備情報を携帯端末に向けて可視光通信で送信する指令を設備として設けられた照明装置を制御する照明制御装置に送信するものである。
【0007】
この発明に係る配信システムは、携帯端末からではない特定の操作が検知された際に建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を携帯端末に向けて送信する中央管理装置と、設備として設けられた空調装置を制御し、特定の操作を検知する空調制御装置と、を備え、中央管理装置は、空調制御装置により特定の操作が検知された際に設備情報を携帯端末に向けて無線で送信する指令を空調制御装置に送信するものである。
また、この発明に係る配信システムは、携帯端末からではない特定の操作が検知された際に建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を携帯端末に向けて送信する中央管理装置と、設備として設けられた昇降機を制御する昇降機制御装置に接続された昇降機操作盤と、を備え、中央管理装置は、昇降機操作盤により特定の操作が検知された際に設備情報を携帯端末に向けて無線で送信する指令を昇降機操作盤に送信するものである。
また、この発明に係る配信システムは、携帯端末からではない特定の操作が検知された際に建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を携帯端末に向けて送信する中央管理装置と、設備として設けられた電気錠を制御する電気錠制御装置に接続され、特定の操作を検知する読取装置と、を備え、中央管理装置は、読取装置により特定の操作が検知された際に設備情報を携帯端末に向けて無線で送信する指令を電気錠制御装置に送信するものである。
また、この発明に係る配信システムは、携帯端末からではない特定の操作が検知された際に建築物に設けられた設備に関する情報である設備情報を携帯端末に向けて送信する中央管理装置と、設備として設けられた電気錠を制御する電気錠制御装置に接続され、特定の操作を検知する読取装置と、設備として設けられた照明装置を制御する照明制御装置と、を備え、中央管理装置は、読取装置により特定の操作が検知された際に設備情報を携帯端末に向けて可視光通信で送信する指令を照明制御装置に送信するものである。
【0008】
この発明に係る携帯端末は、前記中央管理装置または前記配信システムから送信された設備情報を蓄積するデータ蓄積部、を備えた。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、携帯端末ではない装置により特定の操作が検知された際、設備情報は、携帯端末に向けて送信される。このため、携帯端末を操作することなく、携帯端末で設備情報を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態1における配信システムの構成図である。
【
図2】実施の形態1における配信システムによる設備情報の自動配信の第1例を説明するための図である。
【
図3】実施の形態1における配信システムによる設備情報の自動配信の第2例を説明するための図である。
【
図4】実施の形態1における配信システムによる設備情報の自動配信の第3例を説明するための図である。
【
図5】実施の形態1における配信システムによる設備情報の自動配信の第4例を説明するための図である。
【
図6】実施の形態1における配信システムによる設備情報の自動配信の第5例を説明するための図である。
【
図7】実施の形態1における配信システムの中央管理装置の制御装置のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
【0012】
実施の形態1.
図1は実施の形態1における配信システムの構成図である。
【0013】
図1に示されるように、配信システムは、空調サブシステム1と照明サブシステム2と昇降機サブシステム3と入退室サブシステム4とルータ5と中央管理装置6とを備える。
【0014】
空調サブシステム1は、空調装置の室外機7と室内機8と空調制御装置9とを備える。室外機7は、居室の外部に設けられる。室内機8は、居室の内部に設けられる。空調制御装置9は、居室の付近に設けられる。
【0015】
照明サブシステム2は、照明装置10と照明制御装置11とを備える。照明装置10は、居室の内部に設けられる。照明制御装置11は、居室の付近に設けられる。
【0016】
昇降機サブシステム3は、昇降機操作盤12と昇降機接続ゲートウェイ13と昇降機制御装置14とを備える。昇降機操作盤12は、昇降機のかごの内部に設けられる。昇降機接続ゲートウェイ13は、昇降機の機械室に設けられる。昇降機制御装置14は、昇降機の機械室に設けられる。
【0017】
入退室サブシステム4は、電気錠15と読取装置16と電気錠制御装置17とを備える。電気錠15は、居室の出入口のドアに設けられる。読取装置16は、居室の出入口の付近に設けられる。電気錠制御装置17は、居室の付近に設けられる。
【0018】
ルータ5は、中央管理室の外部に設けられる。
【0019】
中央管理装置6は、中央管理室の内部に設けられる。中央管理装置6は、建築物に設けられた様々な設備に関する設備情報を記憶する。
【0020】
例えば、携帯端末18は、空調サブシステム1等の保守員に携帯される。例えば、空調サブシステム1等の営業員に携帯される。例えば、携帯端末18は、入退室サブシステム4等の業者に携帯される。携帯端末18は、他の装置により特定の操作が検知された際に中央管理装置6から設備情報を記憶する。
【0021】
次に、
図2を用いて、システム構成情報の自動配信の第1例を説明する。
図2は実施の形態1における配信システムによる設備情報の自動配信の第1例を説明するための図である。
【0022】
図2に示されるように、中央管理装置6は、設備情報記憶部6aと保守操作検知部6bと通信部6cとを備える。
【0023】
設備情報記憶部6aは、建築物に設けられた設備の情報である設備情報を記憶し得るように説明する。例えば、設備情報記憶部6aは、データ蓄積部とシステム構成管理部とを備える。データ蓄積部は、設備の運転情報と異常情報とを蓄積する。システム構成管理部は、下位の空調制御装置9と照明制御装置11と昇降機制御装置14と電気錠制御装置17との通信によりシステム構成情報を把握し得るように設けられる。例えば、システム構成情報は、下位の空調制御装置9と照明制御装置11と昇降機制御装置14と電気錠制御装置17との台数の情報を含む。例えば、システム構成情報は、下位の空調制御装置9と照明制御装置11と昇降機制御装置14と電気錠制御装置17とのソフトウェアバージョンの情報を含む。
【0024】
保守操作検知部6bは、携帯端末18からではない特定の操作を検知し得るように設けられる。例えば、保守操作検知部6bは、メーカーログインを検知し得るように設けられる。例えば、保守操作検知部6bは、保守用URLへのアクセスを検知し得るように設けられる。
【0025】
通信部6cは、下位の空調制御装置9と照明制御装置11と昇降機制御装置14と電気錠制御装置17と通信し得るように設けられる。通信部6cは、保守操作検知部6bにより特定の操作が検知された際に設備情報記憶部6aに記憶された設備情報を携帯端末18に向けて無線で送信し得るように設けられる。
【0026】
携帯端末18は、無線通信部18aとデータ蓄積部18bとを備える。
【0027】
無線通信部18aは、中央管理装置6の通信部6cから設備情報を無線で受信し得るように設けられる。データ蓄積部18bは、無線通信部18aにより受信された設備情報を蓄積し得るように設けられる。
【0028】
次に、
図3を用いて、システム構成情報の自動配信の第2例を説明する。
図3は実施の形態1における配信システムによる設備情報の自動配信の第2例を説明するための図である。
【0029】
図3に示されるように、空調制御装置9は、操作部9aと保守操作検知部9bと有線通信部9cと無線通信部9dとを備える。
【0030】
操作部9aは、特定の操作を受け付け得るように設けられる。例えば、操作部9aは、図示されないリモコンによるメンテナンスモードへの切替操作を受け付け得るように設けられる。例えば、操作部9aは、リモコンによる空調装置の試運転の実施操作を受け付け得るように設けられる。
【0031】
保守操作検知部9bは、操作部9aにより受け付けられた特定の操作を検知し得るように設けられる。保守操作検知部9bは、特定の操作を検知した際に中央管理装置6に設備情報を要求し得るように設けられる。
【0032】
有線通信部9cは、保守操作検知部9bからの要求を中央管理装置6に送信し得るように設けられる。有線通信部9cは、中央管理装置6が要求を受けて送信した設備情報を受信し得るように設けられる。
【0033】
無線通信部9dは、有線通信部9cにより受信された設備情報を携帯端末18に無線で送信し得るように設けられる。
【0034】
携帯端末18は、第1例と同様の機能を備える。
【0035】
次に、
図4を用いて、システム構成情報の自動配信の第3例を説明する。
図4は実施の形態1における配信システムによる設備情報の自動配信の第3例を説明するための図である。
【0036】
図4に示されるように、昇降機操作盤12は、操作部12aと保守操作検知部12bと有線通信部12c無線通信部12dとを備える。
【0037】
操作部12aは、特定の操作を受け付けるように設けられる。例えば、操作部12aは、昇降機操作盤12の解錠操作を受け付けるように設けられる。
【0038】
保守操作検知部12bは、操作部12aにより受け付けられた特定の操作を検知し得るように設けられる。保守操作検知部12bは、特定の操作を検知した際に中央管理装置6に設備情報を要求し得るように設けられる。
【0039】
有線通信部12cは、
図4においては図示されない昇降機制御装置14と昇降機接続ゲートウェイ13とを介して保守操作検知部12bからの要求を中央管理装置6に送信し得るように設けられる。有線通信部12cは、昇降機制御装置14と昇降機接続ゲートウェイ13とを介して中央管理装置6が要求を受けて送信した設備情報を受信し得るように設けられる。
【0040】
無線通信部12dは、有線通信部12cにより受信された設備情報を携帯端末18に無線で送信し得るように設けられる。
【0041】
携帯端末18は、第1例と同様の機能を備える。
【0042】
次に、
図5を用いて、システム構成情報の自動配信の第4例を説明する。
図5は実施の形態1における配信システムによる設備情報の自動配信の第4例を説明するための図である。
【0043】
図5に示されるように、電気錠制御装置17は、業者端末検知部17aと有線通信部17bと無線通信部17cとを備える。
【0044】
業者端末検知部17aは、特定の操作を検知し得るように設けられる。例えば、業者端末検知部17aは、読取装置16と業者のカードとの間のNFC通信を検知し得るように設けられる。例えば、業者端末検知部17aは、読取装置16と業者のタグとの間のBluetooth(登録商標)通信を検知し得るように設けられる。業者端末検知部17aは、特定の操作を検知した際に中央管理装置6に設備情報を要求し得るように設けられる。
【0045】
有線通信部17bは、業者端末検知部からの要求を中央管理装置6に送信し得るように設けられる。有線通信部17bは、中央管理装置6が要求を受けて送信した設備情報を受信し得るように設けられる。
【0046】
無線通信部17cは、有線通信部により受信された設備情報を携帯端末18に無線で送信し得るように設けられる。
【0047】
携帯端末18は、第1例と同様の機能を備える。
【0048】
次に、
図6を用いて、システム構成情報の自動配信の第5例を説明する。
図6は実施の形態1における配信システムによる設備情報の自動配信の第5例を説明するための図である。
【0049】
図6に示されるように、電気錠制御装置17は、業者端末検知部17aと有線通信部17bとを備える。
【0050】
業者端末検知部17aは、特定の操作を検知し得るように設けられる。例えば、業者端末検知部17aは、読取装置16と業者のカードとの間のNFC通信を検知し得るように設けられる。例えば、業者端末検知部17aは、読取装置16と業者のタグとの間のBluetooth(登録商標)通信を検知し得るように設けられる。業者端末検知部は、特定の操作を検知した際に中央管理装置6に設備情報を要求し得るように設けられる。
【0051】
有線通信部17bは、業者端末検知部17aからの要求を中央管理装置6に送信し得るように設けられる。
【0052】
照明制御装置11は、有線通信部11aと照明制御部11bとを備える。
【0053】
有線通信部11aは、中央管理装置6が要求を受けて送信した設備情報を受信し得るように設けられる。
【0054】
照明制御部11bは、有線通信部11aにより受信された設備情報を可視光通信で照明装置10に送信させ得るように設けられる。
【0055】
携帯端末18は、受光部18cと可視光通信解読部18dとデータ蓄積部18bとを備える。
【0056】
受光部18cは、照明装置10から可視光通信で送信された設備情報を受信し得るように設けられる。可視光通信解読部18dは、受光部18cにより受信された設備情報を可視光通信として解読し得るように設けられる。データ蓄積部18bは、可視光通信解読部18dにより解読された設備情報を蓄積し得るように設けられる。
【0057】
以上で説明した実施の形態1によれば、携帯端末18ではない装置により特定の操作が検知された際、設備情報は、携帯端末18に向けて送信される。このため、携帯端末18を操作することなく、携帯端末18で設備情報を取得することができる。
【0058】
例えば、第1例において、中央管理装置6は、携帯端末18からではない特定の操作を検知した際に、設備情報を携帯端末18に向けて送信する。このため、中央管理装置6が設けられている中央管理室の外部においても、ルータ5を介して携帯端末18で設備情報を取得することができる。
【0059】
例えば、第2例において、中央管理装置6は、空調制御装置9により特定の操作が検知された際に設備情報を携帯端末18に向けて無線で送信する指令を空調制御装置9に送信する。このため、保守員が空調装置の保守作業で訪問した際に、携帯端末18で設備情報を取得することができる。
【0060】
例えば、第3例において、中央管理装置6は、昇降機操作盤12により特定の操作が検知された際に設備情報を携帯端末18に向けて無線で送信する指令を昇降機操作盤12に送信する。保守員が昇降機の保守作業で訪問した際に、携帯端末18で設備情報を取得することができる。
【0061】
例えば、第4例において、中央管理装置6は、読取装置16により特定の操作が検知された際に設備情報を携帯端末18に向けて無線で送信する指令を電気錠制御装置17に送信する。このため、業者が入退室サブシステム4の設定作業で訪問した際に、携帯端末18で設備情報を取得することができる。
【0062】
例えば、第5例において、中央管理装置6は、読取装置16により特定の操作が検知された際に設備情報を携帯端末18に向けて可視光通信で送信する指令を照明制御装置11に送信する。このため、照明装置10からの情報を受信できる距離であれば、他の設備から離れていても、携帯端末18で設備情報を取得することができる。
【0063】
なお、標準化された方式で設備情報を通信する仕様にすれば、配信システムを容易に設計することができる。
【0064】
設備情報のうち、システム構成情報のみを通信の対象としてもよい。この場合、必要な情報のみを取得することができる。
【0065】
次に、
図7を用いて、中央管理装置6の例を説明する。
図7は実施の形態1における配信システムの中央管理装置の制御装置のハードウェア構成図である。
【0066】
中央管理装置6の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ100aと少なくとも1つのメモリ100bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア200を備える。
【0067】
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ100aと少なくとも1つのメモリ100bとを備える場合、中央管理装置6の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ100bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ100aは、少なくとも1つのメモリ100bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、中央管理装置6の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ100aは、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ100bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
【0068】
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア200を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、中央管理装置6の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、中央管理装置6の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
【0069】
中央管理装置6の各機能について、一部を専用のハードウェア200で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、通信部6cの機能については専用のハードウェア200としての処理回路で実現し、通信部6cの機能以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ100aが少なくとも1つのメモリ100bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
【0070】
このように、処理回路は、ハードウェア200、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで中央管理装置6の各機能を実現する。
【符号の説明】
【0071】
1 空調サブシステム、 2 照明サブシステム、 3 昇降機サブシステム、 4 入退室サブシステム、 5 ルータ、 6 中央管理装置、 6a 設備情報記憶部、 6b 保守操作検知部、 6c 通信部、 7 室外機、 8 室内機、 9 空調制御装置、 9a 操作部、 9b 保守操作検知部、 9c 有線通信部、 9d 無線通信部、 10 照明装置、 11 照明制御装置、 11a 有線通信部、 11b 照明制御部、 12 昇降機操作盤、 12a 操作部、 12b 保守操作検知部、 12c 有線通信部、 12d 無線通信部、 13 昇降機接続ゲートウェイ、 14 昇降機制御装置、 15 電気錠、 16 読取装置、 17 電気錠制御装置、 17a 業者端末検知部、 17b 有線通信部、 17c 無線通信部、 18 携帯端末、 18a 無線通信部、 18b データ蓄積部、 18c 受光部、 18d 可視光通信解読部、 100a プロセッサ、 100b メモリ、 200 ハードウェア