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特許7192642半導体複合装置、プリントヘッド及び画像形成装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】半導体複合装置、プリントヘッド及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/447 20060101AFI20221213BHJP
   B41J 2/45 20060101ALI20221213BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20221213BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20221213BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20221213BHJP
   G03G 15/04 20060101ALI20221213BHJP
【FI】
B41J2/447 101A
B41J2/45
B41J2/447 101L
G03G21/00 398
G03G15/00 550
G03G21/16 152
G03G15/04 111
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019082816
(22)【出願日】2019-04-24
(65)【公開番号】P2020179548
(43)【公開日】2020-11-05
【審査請求日】2022-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116964
【弁理士】
【氏名又は名称】山形 洋一
(74)【代理人】
【識別番号】100120477
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 賢改
(74)【代理人】
【識別番号】100135921
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100083840
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 実
(72)【発明者】
【氏名】中井 佑亮
(72)【発明者】
【氏名】谷川 兼一
(72)【発明者】
【氏名】十文字 伸哉
(72)【発明者】
【氏名】川田 寛人
(72)【発明者】
【氏名】石川 琢磨
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 千優
【審査官】牧島 元
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-206485(JP,A)
【文献】特開2002-141554(JP,A)
【文献】特開2011-148196(JP,A)
【文献】特開2013-065593(JP,A)
【文献】特開2011-123262(JP,A)
【文献】特開2002-214858(JP,A)
【文献】特開2011-194810(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/447
B41J 2/45
G03G 21/00
G03G 15/00
G03G 21/16
G03G 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電源と接続される第1端子と、前記第1端子との間に駆動電流を流すための第2端子と、前記第1端子と前記第2端子との間の導通状態を制御する第1制御端子とを有する3端子発光素子を複数一列に備え、前記複数の3端子発光素子の、前記第1端子同士及び前記第2端子同士をそれぞれ電気的に共通接続した発光素子アレイと、
前記複数の3端子発光素子の各前記第1制御端子に対して、選択的にトリガ信号を与えてオン状態とする制御回路とを有し、
前記共通接続された前記第1端子と前記共通接続された前記第2端子との間にプルアップ抵抗を接続したことを特徴とする半導体複合装置。
【請求項2】
第1電源と接続される第1端子と、前記第1端子との間に駆動電流を流すための第2端子と、前記第1端子と前記第2端子との間の導通状態を制御する第1制御端子とを有する3端子発光素子を複数一列に備え、前記複数の3端子発光素子の、前記第1端子同士及び前記第2端子同士をそれぞれ電気的に共通接続した発光素子アレイと、
第2の電源と接続される電源印加部を備え、前記複数の3端子発光素子の各前記第1制御端子に対して、選択的にトリガ信号を与えてオン状態とする制御回路とを有し、
前記電源印加部と前記共通接続された前記第2端子との間にプルアップ抵抗を接続したことを特徴とする半導体複合装置。
【請求項3】
前記3端子発光素子は、pゲート型発光サイリスタであることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体複合装置。
【請求項4】
前記制御回路は、シフトレジスタであることを特徴とする請求項1から3までの何れかに記載の半導体複合装置。
【請求項5】
前記シフトレジスタは、CMOS技術を用いて作成されることを特徴とする請求項4記載の半導体複合装置。
【請求項6】
前記シフトレジスタは、化合物半導体を用いて作成されることを特徴とする請求項4記載の半導体複合装置。
【請求項7】
前記制御回路は、サイリスタにより構成されていることを特徴とする請求項1から3までの何れかに記載の半導体複合装置。
【請求項8】
請求項1から7までの何れかに記載の半導体複合装置と、
前記半導体複合装置に流れる前記駆動電流の流路を遮断或いは導通するための駆動回路と
を備えたことを特徴とするプリントヘッド。
【請求項9】
前記駆動回路は、入力する駆動信号に応じて、前記導通時に一定の電流を掃引する定電流回路であることを特徴とする請求項8記載のプリントヘッド。
【請求項10】
請求項8又は9記載のプリントヘッドを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子及び駆動回路を備えた半導体複合装置、及びそれを用いたプリントヘッド、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真プリンタ等の画像形成装置に設けられる光学ヘッド装置の駆動方法として、多数の発光サイリスタが配列された発光素子アレイとその発光素子アレイのゲートを用いて発光させるべき発光サイリスタの位置を指定するためのシフトレジスタとを備えた複合チップを駆動するために、オープンドレインの定電流回路を備え、その定電流回路により、発光素子アレイのカソードへ駆動電流を供給する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-148196号公報(第8頁、図1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記構成において、カソード端子がオープンドレイン構造の駆動回路に接続されているため、駆動回路がOFFの場合に、カソード端子が開放(OPEN)状態になるため、カソードの電位が一定にならない。駆動回路がOFFになった直後は、カソードの電位は、発光素子アレイのアノード・カソード間の寄生容量に充電された電位となるが、駆動回路のOFF状態が長く続くと、カソード端子の電位が放電されていき、0Vまで低下してしまう。
【0005】
オープンドレインの定電流回路において、定電流駆動するためには、定電流回路のオン電圧以上の電圧を印加する必要があり、0Vまでカソード電位が低下してしまうと、定電流回路を駆動させるための電圧を充電するまでの時間がかかってしまい、高速に駆動させようとした場合に、定電流回路の立ち上がりが追いつかず、最初の点灯が不点灯となってしまう問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による半導体複合装置は、第1電源と接続される第1端子と、前記第1端子との間に駆動電流を流すための第2端子と、前記第1端子と前記第2端子との間の導通状態を制御する第1制御端子とを有する3端子発光素子を複数一列に備え、前記複数の3端子発光素子の、前記第1端子同士及び前記第2端子同士をそれぞれ電気的に共通接続した発光素子アレイと、
前記複数の3端子発光素子の各前記第1制御端子に対して、選択的にトリガ信号を与えてオン状態とする制御回路とを有し、
前記共通接続された前記第1端子と前記共通接続された前記第2端子との間にプルアップ抵抗を接続したことを特徴とする。
【0007】
本発明による別の半導体複合装置は、第1電源と接続される第1端子と、前記第1端子との間に駆動電流を流すための第2端子と、前記第1端子と前記第2端子との間の導通状態を制御する第1制御端子とを有する3端子発光素子を複数一列に備え、前記複数の3端子発光素子の、前記第1端子同士及び前記第2端子同士をそれぞれ電気的に共通接続した発光素子アレイと、
第2の電源と接続される電源印加部を備え、前記複数の3端子発光素子の各前記第1制御端子に対して、選択的にトリガ信号を与えてオン状態とする制御回路とを有し、
前記電源印加部と前記共通接続された前記第2端子との間にプルアップ抵抗を接続したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、共通接続された第2端子に、駆動回路としてNMOSトランジスタを配設した場合にも、そのオフからオンへの立ち上りを円滑に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明による光学ヘッド装置を備えた実施の形態1の画像形成装置の要部構成を説明するための概略的な要部構成図である。
図2】光学ヘッド装置の構成を概略的に示す構成図である。
図3】複合チップをプリント配線基板上にN個配列して構成した光学ヘッド装置のヘッド基板ユニットの一部の外観斜視図である。
図4】プリント配線基板に形成された印刷制御部とプリント配線基板上に配列された複合チップの回路図である。
図5】本発明に基づく実施の形態2の画像形成装置に採用されるプリント配線基板に形成された印刷制御部とプリント配線基板上に配列された複合チップの回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、本発明による光学ヘッド装置を備えた実施の形態1の画像形成装置の要部構成を説明するための概略的な要部構成図である。
【0011】
画像形成装置10は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色を印刷可能なカラー用電子写真式プリンタとしての構成を備えている。同図に示すように、画像形成装置10の内部には、下部に、普通紙等の印刷用媒体としての記録用紙55を収容する給紙カセット14が脱着自在に装着され、外部の上面に、画像が印刷された記録用紙55を集積するスタッカ23が配置されており、これらの間は、図1に破線で示すように概ねS字状に形成された用紙搬送路26,27(転写ベルト35の上面部を含む)でつながっている。
【0012】
転写ベルト35の上面部に相当する用紙搬送路に沿って、その上流側から順に、ブラック(K)用の画像形成ユニット11K、イエロー(Y)用の画像形成ユニット11Y、マゼンタ(M)用の画像形成ユニット11M、及びシアン(C)用の画像形成ユニット11C、(区別する必要がない場合には画像形成ユニット11と称す場合がある)が配置されている。これらの4つの画像形成ユニット11は、画像形成装置10本体から脱着可能となっており、そのために画像形成装置10の上部カバー25は開閉可能に設けられている。
【0013】
各画像形成ユニット11K,11Y,11M,11Cには、それぞれ上部カバー25によって支持されたプリントヘッドとしての光学ヘッド装置41K,41Y,41M,41C(区別する必要がない場合には光学ヘッド装置41と称す場合がある)が対応して配置されている。これらの4つの画像形成ユニット11は、使用される現像剤としてのトナーを除いては同じ構成である。従って、ここではブラック(K)の画像形成ユニット11Kを例にして、その内部構成を説明する。
【0014】
画像形成ユニット11Kは、トナー像を担持する感光体ドラム45K、感光体ドラム45Kの表面を一様に帯電させる帯電ローラ46K、一様に帯電した感光体ドラム45Kの表面に静電潜像を形成する光学ヘッド装置41K、摩擦帯電により静電潜像にトナー像を形成する現像ローラ47K、現像ローラ47Kにトナーを供給するトナー供給ローラ48K、現像ローラ47Kの表面に供給されたトナーを薄層化する現像ブレード49K、及び転写前に感光体ドラム45Kの表面の静電気を除去する除電光源38などを備える。
【0015】
4つの画像形成ユニット11の各感光体ドラム45K,45Y,45M,45C(区別する必要がない場合には感光体ドラム45と称す場合がある)の下方には、転写ユニット12が配設されている。転写ユニット12は、転写ローラ34K、34Y、34M、34C(特に区別する必要がない場合は単に転写ローラ34と称す場合がある)と、転写ベルト駆動ローラ31、転写ベルト従動ローラ32及び転写ベルト張架ローラ33によって、張架された状態で図1中の矢印A方向へ走行可能に配設された転写ベルト35を備えている。尚、転写ベルト35上に付着する残留トナーは、ベルトクリーニングブレード51aによって掻き取られてベルトクリーナ容器51b内に収容される。
【0016】
各転写ローラ34は、転写ベルト35を介してそれぞれ対応する感光体ドラム45に圧接して配置され、圧接により形成されたニップ部において、転写ベルト35によって搬送される記録用紙55をトナーと逆の極性に帯電させ、対応する感光体ドラム45に形成された色のトナー像を順次記録用紙55に重ねて転写してカラーのトナー画像を形成する。
【0017】
画像形成ユニット11Cの後段には定着装置13が配置されている。定着装置13は、加熱ローラ52と加圧ローラ53とで構成され、画像形成装置10本体に対して、一体的に配設されてもよいし、或は着脱可能に装着されてもよい。定着装置13は、トナー画像が転写された記録用紙55を受入れて、加熱及び加圧処理によってトナー画像を記録用紙55に定着させた後、排出する。
【0018】
給紙カセット14は、画像形成装置10の下部に配設され、記録用紙55を収容する。給紙カセット14の前端には、給紙ローラ15が配置され、記録用紙55を1枚ずつ分離して用紙搬送路26に送り出す。給紙により送り出された記録用紙55は、用紙センサ16を通過してレジストローラ対17へと送られる。レジストローラ対17は、記録用紙55が用紙センサ16を通過した時間から所定時間遅延したタイミングで回転開始される。
【0019】
このため記録用紙55は、レジストローラ対17の圧接部に僅かに撓んだ状態で押し込まれてその斜行が矯正される。レジストローラ対17より送り出された記録用紙55は、書込みセンサ18を通過して転写ベルト35へと送られる。画像形成ユニット11等による一連の画像形成動作は、書込みセンサ18の検出タイミングに同期して行われる。
【0020】
一方、定着装置13によって排出された記録用紙55は、用紙センサ21を通過し、用紙搬送路27を経由した後、排出ローラ対22によってスタッカ23に排出される。排出ローラ対22は、記録用紙55が用紙センサ21を通過した時点から回転駆動され、記録用紙55を止めることなく送り出す。制御部58は、印刷時における各部の動作を適宜制御する。
【0021】
尚、図1中のX、Y、Zの各軸は、記録用紙55が画像形成ユニット11K、11Y、11M、11Cを通過する際の搬送方向にX軸をとり、感光体ドラム45K、45Y、45M、45Cの回転軸方向にY軸をとり、これら両軸と直交する方向にZ軸をとっている。また、後述する他の図においてX、Y、Zの各軸が示される場合、これらの軸方向は、共通する方向を示すものとする。即ち、各図のX、Y、Z軸は、各図の描写部分が、図1に示す画像形成装置10を構成する際の配置方向を示している。またここでは、Z軸が略鉛直方向となるように配置されるものとする。
【0022】
以上の構成において、印刷時における画像形成装置10の各部の動作について説明する。
画像形成装置10の制御部58は、上位装置から印刷命令を受信すると、その印刷命令に従った印刷を開始する。先ず、給紙カセット14に収容された記録用紙55を、給紙ローラ15によって1枚ずつ用紙搬送路26に繰り出し、レジストローラ対17によって斜行を矯正した後、転写ベルト35へ搬送する。
【0023】
これに同期して制御部58は、各画像形成ユニット11の各ローラ及び転写ローラ34に予め設定された所定の電圧を印加し、各画像形成ユニット11の帯電ローラ46に印加した帯電電圧によって各感光体ドラム45の表面を一様に帯電させ、印刷命令に基づく画像情報に従って各光学ヘッド装置41を発光させ、各感光体ドラム45の表面を露光してそれらの表面上に静電潜像を形成し、トナー供給ローラ48から供給されたトナーを現像ローラ47によって感光体ドラム45の静電潜像に付着させて現像し、各感光体ドラム45の表面上に、対応する各色のトナー像を形成する。
【0024】
一方、記録用紙55を、転写ベルト35により画像形成ユニット11まで搬送し、更に各色の感光体ドラム45とそれぞれに対応する転写ローラ34との間を通過させる際に、各転写ローラ34に印加した転写電圧によりブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色のトナー像を記録用紙55上に順次重ねて転写し、カラーのトナー画像を形成する。
【0025】
トナー画像が転写された記録用紙55が定着装置13に搬送されると、定着装置13によってトナー画像を記録用紙55上に定着させ、トナー像が定着された記録用紙55を用紙搬送路27に沿って搬送し、更に排出ローラ対22によって上部カバー25上のスタッカ23へ排出して印刷動作が完了する。
【0026】
次に、光学ヘッド装置41の構成及び動作について説明する。これらの4つの光学ヘッド装置41は、同じ構成であるため、ここでは対応する色を特に限定しないで、その内部構成を説明する。図2は、光学ヘッド装置41の構成を概略的に示す構成図である。
【0027】
同図に示すように、ベース部材111上には、ヘッド基板ユニット106が搭載されている。このヘッド基板ユニット106は、後述するように、プリント配線基板101とその上に一列に配列されたN個(ここではN=26とする)の半導体複合装置としての複合チップ105とからなり、26個の複合チップ105は、それぞれICチップ102と発光素子アレイCHPから形成されている。
【0028】
ここで、N個の複合チップ105を、配列順に複合チップ105-1~複合チップ105-(N)として順に番号付けし、各複合チップ105に対応して配置されたICチップ102及び発光素子アレイCHPも、配列順にICチップ102-1~102-(N)及び発光素子アレイCHP1~CHP(N)として順に番号付けしている。また、各発光素子アレイCHPには、後述するようにn個(ここではn=384とする)の発光サイリスタThyが配列されており、配列順に発光サイリスタThy1~Thy(n)として順に番号付けしている。
【0029】
それぞれ384個の発光サイリスタThy1~Thy384(図4参照)が配列された発光素子アレイCHP1~CHP26の上方には、発光部から出射された光を集光する光学素子としてのロッドレンズアレイ112が配設されている。このロッドレンズアレイ112は、円柱状の光学レンズをヘッド基板ユニット106の直線状に配列された発光部(ここでは、発光素子アレイCHP1~CHP26の各発光サイリスタThy1~Thy384)に沿って多数配列したもので、レンズホルダ113によって所定位置に保持されている。
【0030】
このレンズホルダ113は、同図に示すように、ベース部材111及びヘッド基板ユニット106を覆うように形成されている。そして、ベース部材111、ヘッド基板ユニット106、及びレンズホルダ113は、レンズホルダ113に形成された開口部113aを介して配設されるクランパ114,115によって一体的に挟持されている。従って、ヘッド基板ユニット106で発生した光はロッドレンズアレイ112を通して、感光体ドラム45の所定部を照射する。尚、図2に示す光学ヘッド装置41は、図1の配置に対して上下方向が逆になっている。
【0031】
図3は、上記した複合チップ105をプリント配線基板101上にN(N=26)個配列して構成した光学ヘッド装置41のヘッド基板ユニット106の一部の外観斜視図である。
【0032】
同図に示すように、複合チップ105-1は、後述するシフトレジスタ110-1(図4参照)が形成されたICチップ102-1とICチップ102-1の所定位置に接合された発光素子アレイCHP1とからなり、同様に、複合チップ105-2は、シフトレジスタ110-2が形成されたICチップ102-2とICチップ102-2の所定位置に接合された発光素子アレイCHP2とからなる。以下同様に、複合チップ105-3~複合チップ105-(N)(図示せず)は、対応するICチップ102-3~102-(N)(図示せず)と発光素子アレイCHP3~CHP(N)(図示せず)によって構成されている。尚、ここではN=26とする。
【0033】
同じ構成のこれらのN個の複合チップ105-1~複合チップ105-26は、プリント配線基板101上に一列に配列され、各発光素子アレイCHPが所定の間隔で並ぶように配列されている。
【0034】
図4は、プリント配線基板101に形成された印刷制御部103とプリント配線基板101上に配列された複合チップ105-1の回路図である。同回路図に示すように、複合チップ105-1は、前記したように、シフトレジスタ110-1が形成されたICチップ102-1とICチップ102-1の所定位置に配置された発光素子アレイCHP1を備えている。
【0035】
発光素子アレイCHP1には、384個の3端子発光素子としてのPゲート型発光サイリスタThy1~Thy384が、直線上に等間隔で配置され、各発光サイリスタThyの第1端子としてのアノードが共に電位VDD1の電源に接続され、各発光サイリスタの第2端子としてのカソードが共に、共通端子INを介して駆動回路107-1の第1導電形MOSトランジスタ(例えば、NチャネルMOSトランジスタ、以下「NMOSトランジスタ」と称す)Q1のドレイン端子に接続されている。尚、この駆動回路107-1は印刷制御部103に属し、プリント配線基板101上において、ICチップ102-1に対応して設けられている。
【0036】
発光サイリスタThy1~Thy384の各発光部が、光学ヘッド装置41のドットに対応する。従って、複合チップ105-1では、1番から384番までのドットを形成する。
【0037】
ここで、画像形成装置10の光学ヘッド装置41の解像度について説明する。ここでは、複合チップ105-1の発光サイリスタThy1~Thy384の各発光部が、光学ヘッド装置41の1番から384番までのドットに対応する。また、A4サイズの用紙に1インチ当たり1200ドットの解像度で印刷可能な光学ヘッド装置41を想定するため、総ドット数としては、9984個のドットが必要となる。このため、ヘッド基板ユニット106には、1インチ当たり1200ドットの解像度で、26(N=26)個の複合チップ105-1~複合チップ105-26が、各複合チップ105の384個の発光サイリスタThy1~Thy384が等間隔に直線状に並ぶように配列されている。図4には、簡単のため、発光サイリスタThy1~Thy384を備えた複合チップ105-1の回路とこれを駆動する駆動回路107-1のみが示されている。
【0038】
制御回路としてのシフトレジスタ110-1には、384個のフリップフロップ(以下、FFと称す)回路FF1~FF384が配置され、各FF回路FF1~FF384は、データを入力する入力端子D、データを出力する出力端子Q、シリアルクロック信号SCKを入力するクロック端子CKを有する。初段のFF回路FF1の入力端子Dには印刷制御部103からシリアルデータSIが入力され、このFF回路FF1の出力端子Qが、2段目のFF回路FF2の入力端子Dに接続され、以下同様に終段のFF回路FF384まで縦続(カスケード)接続されている。尚、385個のFF回路も、配列順にFF回路FF1~FF384として順に番号付けしている。
【0039】
印刷制御部103からシリアルクロック信号SCKとシリアルデータSIが供給されると、このシフトレジスタ110-1では、シリアルクロック信号SCKに同期してシリアルデータSIを、初段のFF回路FF1から終段のFF回路FF384へと順次シフトしていき、シフトしたデータを各段の出力端子Qから出力する構成となっている。尚、シフトレジスタ110は、シリコン基板であるICチップ102-1上に公知のCMOS技術を用いて作成される。
【0040】
各発光サイリスタThy1~Thy384のうち、発光サイリスタThy1の第1制御端子としてのゲートが、初段のFF回路FF1の出力端子Qに接続され、発光サイリスタThy2のゲートが、次の段のFF回路FF2の出力端子Qに接続され、同様にて各発光サイリスタThyのゲートが対応するFF回路の出力端子Qに接続されている。
【0041】
各発光サイリスタThy1~Thy384は、アノード・カソード間に直流電圧VDD1が印加された状態で、ゲートにトリガ電流が入力されると、アノード・カソード間がオン状態になってカソード電流が流れ、発光する素子である。
【0042】
プルアップ抵抗R1は、電位VDD1の電源と共通端子INとの間に接続された抵抗で、ここでは、ICチップ102-1内において、電源(電位VDD1)と各発光サイリスタThy1~Thy384のカソードに接続された共通端子IN間に、
50kΩ≦R1≦1MΩ
の範囲で形成されている。
【0043】
プリント配線基板101に形成される印刷制御部103は、発光素子アレイCHP1~CHP26に対応して設けられ、これ等を時分割に駆動する26の駆動回路107-1~駆動回路107-26(但し、図4では、駆動回路107-1のみ示す)と、外部から入力する画像データ信号に基づいて、これらの駆動回路107-1~駆動回路107-26のオン・オフタイミングを時分割で指令する駆動用波形発生回路108と、シフトレジスタ110-1に対する制御信号であるシリアルデータSI及びシリアルクロック信号SCKを形成する図示しない生成回路とを備え、更に電源(電位VDD2、電位=0V)等を各複合チップ105-1~複合チップ105-26に供給する。
【0044】
尚、プリント配線基板101に形成される印刷制御部103と各複合チップ105-1~複合チップ105-26との間の、これ等の電源や信号等の接続は、図3に示すボンディングワイヤ104で電気的に接続される。
【0045】
図4の回路図では、印刷制御部103と複合チップ105-1の関係のみを示したが、実際には、他の複合チップ105-2~複合チップ105-26が同様の構成で印刷制御部103と接続されている。合計26個の複合チップ105-1~複合チップ105-26は、各複合チップ105に対応して接続された駆動回路107-1~駆動回路107-26によって同時並行的に分割駆動が行われる構成になっている。
【0046】
駆動回路107-1は、ゲートが駆動用波形発生回路108の駆動波形出力部に接続され、ドレインがデータ端子DAを介して複合チップ105-1の共通端子INに接続され、ソースがグランド(0V)に接続されたNMOSトランジスタQ1を備え、駆動用波形発生回路108から入力する駆動用波形を反転してデータ端子DAに出力し、NMOSトランジスタQ1のオン時に定電流動作するように設計されている。尚、ここでは、公知の技術により、NMOSトランジスタQ1自身がそのオン時に定電流動作を行うように構成されているものとする。
【0047】
以上の構成において、図4の回路図を参照しながら、光学ヘッド装置41の動作について説明する。
【0048】
先ず、電源(電位VDD1)が投入されると、プルアップ抵抗R1により、共通端子INの電位がVDD1電位までプルアップされる。次に発光素子アレイCHP1を駆動させるために、駆動用波形発生回路108から高レベル(以下「Hレベル」という)が駆動回路107-1に印加されると、NMOSトランジスタQ1がオン状態となる。
【0049】
この時、ICチップ102-1側の共通端子INが電位VDD1までプルアップされているため、NMOSトランジスタQ1は、高速にオン状態となり、立ち上りが遅れることなく、速やかに定電流動作を開始する。
【0050】
印刷制御部103は、時分割制御に基づいて、複合チップ105-1を駆動する場合、シリアルデータSI及びシリアルクロック信号SCKにより、選択発光させる発光サイリスタ、例えば発光サイリスタThy2に対応するFF回路FF2の出力端子QをHレベルに設定し、続くタイミングでNMOSトランジスタQ1をオン状態とする。これにより発光サイリスタThy2のみが、そのゲートにトリガ電流が発生してターンオンして発光電流Ipが流れ、発光する。このとき同時にプルアップ抵抗R1にも電圧VDD1が印加されるため、プルアップ抵抗にはリーク電流IRp(IRp=VDD1/R1)が流れる。所定時間だけ発光させたのち、NMOSトランジスタQ1をオフ状態して消灯する。
【0051】
時分割制御される複合チップ105-1の次の駆動タイミングでは、同様にして、つぎに発光させる発光サイリスタThyに対応するFF回路の出力端子QをHレベルに設定し、続くタイミングでNMOSトランジスタQ1を、再びオン状態として所定時間発光させた後に再びオフ状態とする。複合チップ105-1において、以後、同様の動作を繰り返して選択された発光サイリスタThyのみを順次発光させる。尚、ここでは、複合チップ105-1の一回の駆動時に、1つの発光サイリスタThyが選択されて発光されるものである。
【0052】
駆動回路107-1によって決まる駆動電流(定電流)Ioutは、発光電流Ipとプルアップ抵抗R1に流れるリーク電流IRpの和となる。そのため、プルアップ抵抗R1を設けない場合に比べて、リーク電流IRp分だけ発光電流Ipが少なくなる。しかしながら、プルアップ抵抗R1は、50kΩ≦R1≦1MΩの範囲にあるため、電圧VDD1を5Vとすると、プルアップ抵抗R1に流れるリーク電流IRpは、
5μA≦IRp≦100μA
となる。従ってリーク電流IRpは、通常の駆動電流Ioutの範囲が10mA~20mAであることを考えるとその1%以下で、駆動電流Ioutよりも十分に小さいため、リーク電流IRpによる発光電流Ipの減少の影響は無視できる。
【0053】
以上のように、本実施の形態の光学ヘッド装置41によれば、複合チップ105において、電源(電位VDD1)と共通端子IN間にプルアップ抵抗R1を設けたことにより、共通端子INがプルアップされるため、駆動回路107の、オフが続いた状態からのオン時において定電流回路が高速に立ち上がり、発光サイリスタThyの高速な点灯が可能となる。
【0054】
実施の形態2.
図5は、本発明に基づく実施の形態2の画像形成装置に採用されるプリント配線基板201に形成された印刷制御部103とプリント配線基板201上に配列された半導体複合装置としての複合チップ205-1の回路図である。
【0055】
この複合チップ205-1及びプリント配線基板201が、前記した図4に示す実施の形態1の複合チップ105-1及びプリント配線基板101と主に異なる点は、発光素子アレイCHP1用が第1電源(電位VDD1)に接続され、シフトレジスタ110-1が第2電源(電位VDD2)に接続され、プルアップ抵抗R2(図4でのプルアップ抵抗R1に対応する)が、第2電源(電位VDD2)と共通端子IN間に設けられている点である。
【0056】
従って、この複合チップ205-1及びプリント配線基板201を採用する画像形成装置が、前記した実施の形態1の画像形成装置10(図1)と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。尚、本実施の形態の画像形成装置の要部構成は、光学ヘッド装置以外において図1に示す実施の形態1の画像形成装置10の要部構成と共通するため、必要に応じて図1を参照する。
【0057】
発光サイリスタの故障モードの中で、ゲートがオフの場合、例えばここでのPゲート型発光サイリスタThyの場合においてはゲートが低レベル(以下、Lレベルと称す)の場合においても、アノード・カソード間に微小なリーク電流ILakが流れるモードであるA‐K間リークがあることが知られている。このモードはリークの程度が軽微な場合には正常に動作する可能性があり、その検出のためには、リーク電流の測定が必要であった。
【0058】
しかしながら、実施の形態1の光学ヘッド装置では、図4に示すように、プルアップ抵抗R1がアノード・カソード間に接続されており、プルアップ抵抗R1のリーク電流IRpが発光サイリスタのA‐K間の微小なリーク電流ILakよりも十分に大きい場合に、微小リーク電流が測定できない問題があった。
【0059】
そこで、本実施の形態の光学ヘッド装置では、図5に示すように、発光素子アレイCHP1用が第1電源(電位VDD1)に接続され、シフトレジスタ110-1の電源投入部110aが、第1電源とは別系統の第2電源(電位VDD2)に接続され、プルアップ抵抗R2を、シフトレジスタ110-1の電源印加部としての電源投入部110aと共通端子IN間に設けている。
【0060】
以上の構成において、図5の回路図を参照しながら、本実施の形態の光学ヘッド装置の動作について説明する。
【0061】
先ず、シフトレジスタ用の第2電源(電位VDD2)が投入されると、プルアップ抵抗R2により、共通端子INの電位がVDD2電位までプルアップされる。次に発光素子アレイCHP1を駆動させるために、駆動用波形発生回路108からHレベルが駆動回路107-1に印加されると、NMOSトランジスタQ1がオン状態となる。
【0062】
この時、ICチップ202-1側の共通端子INが電位VDD2までプルアップされているため、NMOSトランジスタQ1は、高速にオン状態となり、立ち上りが遅れることなく、速やかに定電流動作を開始する。
【0063】
印刷制御部103は、時分割制御に基づいて、複合チップ205-1を駆動する場合、シリアルデータSI及びシリアルクロック信号SCKにより、選択発光させる発光サイリスタ、例えば発光サイリスタThy2に対応するFF回路FF2の出力端子QをHレベルに設定し、続くタイミングでNMOSトランジスタQ1をオン状態とする。これにより発光サイリスタThy2のみが、そのゲートにトリガ電流が発生してターンオンして発光電流Ipが流れ、発光する。このとき同時にプルアップ抵抗R2にも電圧VDD2が印加されるため、プルアップ抵抗にはリーク電流IRp2(IRp2=VDD2/R2)が流れる。所定時間だけ発光させたのち、NMOSトランジスタQ1をオフ状態して消灯する。
【0064】
時分割制御される複合チップ205-1の次の駆動タイミングでは、同様にして、つぎに発光させる発光サイリスタThyに対応するFF回路の出力端子QをHレベルに設定し、続くタイミングでNMOSトランジスタQ1を、再びオン状態として所定時間発光させた後に再びオフ状態とする。複合チップ205-1において、以後、同様の動作を繰り返して選択された発光サイリスタThyのみを順次発光させる。尚、ここでは、複合チップ205-1の一回の駆動時に、1つの発光サイリスタThyが選択されて発光されるものである。
【0065】
駆動回路107-1によって決まる駆動電流(定電流)Ioutは、発光電流Ipとプルアップ抵抗R2に流れるリーク電流IRp2の和となる。そのため、プルアップ抵抗R2を設けない場合に比べて、リーク電流IRp2分だけ発光電流Ipが少なくなる。しかしながら、プルアップ抵抗R2は、50kΩ≦R2≦1MΩの範囲にあるため、電圧VDD2を5Vとすると、プルアップ抵抗R2に流れるリーク電流IRp2は、
5μA≦IRp2≦100μA
となる。従ってリーク電流IRp2は、通常の駆動電流Ioutの範囲が10mA~20mAであることを考えるとその1%以下で、駆動電流Ioutよりも十分に小さいため、リーク電流IRp2による発光電流Ipの減少の影響は無視できる。
【0066】
また、発光電流Ipは、第1電源(電位VDD1)より流れ、プルアップ抵抗R2に流れるリーク電流IRp2は第2電源(電位VDD2)より流れ込むため、仮に発光サイリスタThyのアノード・カソード間にリーク電流ILakが流れた場合においても、第1電源(電位VDD1)より流れる電流を測定することで、リーク電流IRp2によらずリーク電流ILakを測定できる。
【0067】
尚、実施の形態1,2では、シフトレジスタ110を、シリコン基板であるICチップ102-1(202-1)上に公知のCMOS技術を用いて作成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、Sl、GaAs等の化合物半導体を使用した構成も可能である。
【0068】
また、実施の形態1,2では、発光させるべき発光サイリスタThyの位置を指定するためにシフトレジスタ110を用いた例を説明したが、これに限定されるものではなく、位置の指定をするために、サイリスタを用いた自己走査型素子を用いることも可能である。
更に、実施の形態1,2では、pゲート型発光サイリスタを用いた例を説明したが、nゲート型発光サイリスタを使用してもよいなど、本発明は種々の態様を取り得るものである。
【0069】
以上のように、本実施の形態の光学ヘッド装置によれば、複合チップ205において、シフトレジスタ110用の第2電源(電位VDD2)と共通端子IN間にプルアップ抵抗R2を設けたことにより、共通端子INがプルアップされるため、実施の形態1の場合と同様に、駆動回路107のオフが続いた状態からのオン時において、定電流回路が高速に立ち上がり、高速な点灯が可能となる。
更に、リーク電流ILakを測定する場合においてもプルアップ抵抗R2を流れるリーク電流IRp2によらずに測定することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本実施の形態では画像形成装置としてカラープリンタを用いて説明したが、単色プリンタ、複写機、FAX、更にこれらを複合させた複合機等にも適用可能である。
【符号の説明】
【0071】
10 画像形成装置、 11 画像形成ユニット、 12 転写ユニット、 13 定着装置、 14 給紙カセット、 15 給紙ローラ、 16 用紙センサ、 17 レジストローラ対、 18 書込みセンサ、 21 用紙センサ、 22 排出ローラ対、 23 スタッカ、 25 上部カバー、 26 用紙搬送路、 27 用紙搬送路、 31 転写ベルト駆動ローラ、 32 転写ベルト従動ローラ、 33 転写ベルト張架ローラ、 34 転写ローラ、 35 転写ベルト、 38 除電光源、 41 光学ヘッド装置、 45 感光体ドラム、 46 帯電ローラ、 47 現像ローラ、 48 トナー供給ローラ、 49 現像ブレード、 51a ベルトクリーニングブレード、 51b ベルトクリーナ容器、 52 加熱ローラ、 53 加圧ローラ、 55 記録用紙、 58 制御部、 101 プリント配線基板、 102 ICチップ、 103 印刷制御部、 104 ボンディングワイヤ、 105 複合チップ、 106 ヘッド基板ユニット、 107 駆動回路、 108 駆動用波形発生回路、 110 シフトレジスタ、 電源投入部110a、 111 ベース部材、 112 ロッドレンズアレイ、 113 レンズホルダ、 113a 開口部、 114 クランパ、 115 クランパ、 CHP1~CHP(N) 発光素子アレイ、 Thy1~Thy384 発光サイリスタ、 R1 プルアップ抵抗、 201 プリント配線基板、 202 ICチップ、 205 複合チップ。
図1
図2
図3
図4
図5