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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】ケーブル取付構造
(51)【国際特許分類】
   F16G 11/00 20060101AFI20221213BHJP
   B60K 17/28 20060101ALI20221213BHJP
   F16C 1/12 20060101ALI20221213BHJP
【FI】
F16G11/00 E
B60K17/28 D
F16C1/12
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019088914
(22)【出願日】2019-05-09
(65)【公開番号】P2020183200
(43)【公開日】2020-11-12
【審査請求日】2021-08-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100128509
【弁理士】
【氏名又は名称】絹谷 晴久
(74)【代理人】
【識別番号】100119356
【弁理士】
【氏名又は名称】柱山 啓之
(72)【発明者】
【氏名】秋葉 匠
【審査官】増岡 亘
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-131910(JP,A)
【文献】特開2005-321065(JP,A)
【文献】特公昭56-8769(JP,B2)
【文献】特開2009-77691(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16G 11/00
B60K 17/28
F16C 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のフレームにケーブルを取り付けるためのケーブル取付構造であって、
前記フレームに取り付けられる第1ブラケットと、
前記フレームの車幅方向内側で前記ケーブルに取り付けられる第2ブラケットと、
前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットを接続する接続部であって、前記フレームよりも下方の位置に位置された接続部と、
を備え
前記接続部が、
前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットの一方に下向きに固定された固定ボルトと、
前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットの他方に設けられ前記固定ボルトが挿通されるボルト挿通穴と、
前記ボルト挿通穴から突出した前記固定ボルトに締め付けられる固定ナットと、
を備える
ことを特徴とするケーブル取付構造。
【請求項2】
前記接続部において、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットの下側に重ね合わされ、前記固定ボルトが前記第1ブラケットに固定され、前記ボルト挿通穴が前記第2ブラケットに設けられ、前記固定ナットが、前記ボルト挿通穴から下方に突出した前記固定ボルトに締め付けられる
請求項に記載のケーブル取付構造。
【請求項3】
前記接続部が、前記固定ナットを前記固定ボルトに締め付ける際に前記第1ブラケットと前記第2ブラケットの相対回転を規制する回転規制部を備える
請求項1または2に記載のケーブル取付構造。
【請求項4】
前記回転規制部は、
前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットの一方に固定された規制ピンと、
前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットの他方に設けられ前記規制ピンが挿通されるピン挿通穴と、
を備える
請求項に記載のケーブル取付構造。
【請求項5】
前記回転規制部は、前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットの一方に形成され他方の側面に係合する係合爪を備える
請求項に記載のケーブル取付構造。
【請求項6】
前記フレームが、ラダーフレームのサイドメンバにより形成される
請求項1~のいずれか一項に記載のケーブル取付構造。
【請求項7】
前記ケーブルが、動力取り出し装置のオンとオフを切り替えるためのワイヤケーブルにより形成される
請求項1~のいずれか一項に記載のケーブル取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はケーブル取付構造に係り、特に、車両のフレームにケーブルを取り付けるためのケーブル取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばラダーフレームを備えたトラック等の車両において、ワイヤケーブルまたは電気ケーブル等のケーブルをフレームに取り付けることがある。この取り付けは典型的にブラケットを介して行われる。この場合、ブラケットの一端にケーブルを取り付けると共に、ブラケットの他端をフレームに取り付けることによって、ケーブルをフレームに取り付ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-76643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ラダーフレームのサイドメンバの車幅方向内側にエンジンまたは変速機等の車載物が存在し、サイドメンバと車載物の間の車幅方向の隙間が狭い場合がある。この狭い隙間にケーブルが予め配索されている場合、この隙間にブラケットを挿入すると共にその一端にケーブルを取り付けなければならないため、狭いスペースでの作業となり、作業性が悪いという問題がある。
【0005】
そこで本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、ケーブル取付作業の作業性を向上することができるケーブル取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一の態様によれば、
車両のフレームにケーブルを取り付けるためのケーブル取付構造であって、
前記フレームに取り付けられる第1ブラケットと、
前記フレームの車幅方向内側で前記ケーブルに取り付けられる第2ブラケットと、
前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットを接続する接続部であって、前記フレームよりも下方の位置に位置された接続部と、
を備えることを特徴とするケーブル取付構造が提供される。
【0007】
好ましくは、前記接続部が、
前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットの一方に下向きに固定された固定ボルトと、
前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットの他方に設けられ前記固定ボルトが挿通されるボルト挿通穴と、
前記ボルト挿通穴から突出した前記固定ボルトに締め付けられる固定ナットと、
を備える。
【0008】
好ましくは、前記接続部において、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットの下側に重ね合わされ、前記固定ボルトが前記第1ブラケットに固定され、前記ボルト挿通穴が前記第2ブラケットに設けられ、前記固定ナットが、前記ボルト挿通穴から下方に突出した前記固定ボルトに締め付けられる。
【0009】
好ましくは、前記接続部が、前記固定ナットを前記固定ボルトに締め付ける際に前記第1ブラケットと前記第2ブラケットの相対回転を規制する回転規制部を備える。
【0010】
好ましくは、前記回転規制部は、
前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットの一方に固定された規制ピンと、
前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットの他方に設けられ前記規制ピンが挿通されるピン挿通穴と、
を備える。
【0011】
好ましくは、前記回転規制部は、前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットの一方に形成され他方の側面に係合する係合爪を備える。
【0012】
好ましくは、前記フレームが、ラダーフレームのサイドメンバにより形成される。
【0013】
好ましくは、前記ケーブルが、動力取り出し装置のオンとオフを切り替えるためのワイヤケーブルにより形成される。
【発明の効果】
【0014】
本開示によれば、ケーブル取付作業の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1実施形態に係る車両の概略部分左側面図である。
図2】第1実施形態に係るケーブル取付構造を右斜め前から見たときの斜視図である。
図3】第1実施形態に係るケーブル取付構造を左斜め前から見たときの斜視図である。
図4】第2実施形態に係る車両の概略部分左側面図である。
図5】第2実施形態に係るケーブル取付構造を右斜め前から見たときの斜視図である。
図6】第2実施形態に係るケーブル取付構造を左斜め後から見たときの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお本開示は以下の実施形態に限定されない点に留意されたい。
【0017】
[第1実施形態]
図1は、本開示の第1実施形態に係る車両の概略部分左側面図である。車両の前後左右上下の各方向は図示する通りである。本実施形態の車両はトラックをベースとした作業車(例えば消防車)であり、これに搭載される内燃機関(エンジン)Eはディーゼルエンジンである。エンジンEは車両に縦置きされ、その後方にはクラッチCと変速機Tが連結されている。これらエンジンE、クラッチCおよび変速機Tは車載物の一種である。車両はフレームとしてのラダーフレームを備え、ラダーフレームは左右一対のサイドメンバと、これらサイドメンバを連結する複数のクロスメンバとを有する。そのうちの左側サイドメンバ1が透過的に示されている。エンジンE、クラッチCおよび変速機Tは左右のサイドメンバの間に配置される。そしてエンジンE、クラッチCおよび変速機Tと左側サイドメンバ1との間には、比較的狭い車幅方向の隙間が形成されている。右側サイドメンバについても同様である。
【0018】
車両は動力取り出し装置(PTO(Power Take-Off)という)2を備える。本実施形態のPTO2は、エンジンEと変速機Tの間に配置された所謂中挟みPTO(フルパワーPTO)とされている。しかしPTOの種類はこれに限らず、例えば変速機サイドPTOまたはフライホイールPTOとされても構わない。PTO2は、エンジンの動力により回転される動力取り出し軸3と、動力取り出し軸3の端部に固定された動力取り出しフランジ4とを有する。他方、車両には、取り出された動力により駆動される図示しない架装物(例えば放水ポンプ)が搭載される。架装物は、取り出された動力を入力する動力入力軸と、動力入力軸の端部に固定され動力取り出しフランジ4に連結される動力入力フランジとを有する。
【0019】
PTO2は、そのオンとオフを切り替えるためのスイッチレバー5を有する。スイッチレバー5は矢示するように前後方向に移動してオンとオフを切り替える。スイッチレバー5を動作させるため、スイッチレバー5にはケーブルの一種であるワイヤケーブル6の一端が接続される。ワイヤケーブル6の他端は、図示しない車室内のPTO操作レバーに接続されている。運転手がPTO操作レバーを操作することで、その操作力がワイヤケーブル6を介してスイッチレバー5に伝達され、スイッチレバー5が動作される。ワイヤケーブル6は周知のようにワイヤー(またはインナーケーブル)と、ワイヤーを摺動可能に収容するアウターケーシング(またはアウターケーブル)とを有し、全体として柔軟かつ屈曲可能に形成されている。後述のケーブル取付構造によりアウターケーシングが左側サイドメンバ1に固定される一方で、そのアウターケーシング内をワイヤーが摺動し、PTO操作レバーの操作をスイッチレバー5に伝える。なおPTO操作レバーに代わってPTO操作スイッチが設けられてもよい。
【0020】
ワイヤケーブル6は概ね、スイッチレバー5の位置から前方へと延びる。そしてその途中でワイヤケーブル6の一部は、エンジンEと左側サイドメンバ1の間の狭い隙間を上方から下方へ斜めに通る。そのワイヤケーブル6の一部は、後述のケーブル取付構造により、ブラケットを介して左側サイドメンバ1に取り付けられる。図示する第1取付位置P1と第2取付位置P2が、ブラケットに対するワイヤケーブル6の取付位置である。そのうち一方の第1取付位置P1は、左側サイドメンバ1の車幅方向内側(右側)にある。より詳細には、第1取付位置P1は、左側サイドメンバ1の車幅方向内側(右側)で、かつ、左側サイドメンバ1の高さ寸法Hの範囲内に位置される。そして第1取付位置P1は、その高さ寸法Hの範囲内の上端部付近に位置される。一般的に、この第1取付位置P1でワイヤケーブル6をブラケットに取り付けるのは困難である。なお第1取付位置P1は、エンジンEのフライホイールハウジングの付近に位置される。
【0021】
他方、第2取付位置P2は第1取付位置P1より前方かつ下方に位置され、左側サイドメンバ1より僅かに下方に位置される。一般的に、この第2取付位置P2でワイヤケーブル6をブラケットに取り付けるのは容易である。
【0022】
次に、図2および図3を参照して本実施形態のケーブル取付構造100を説明する。
【0023】
ケーブル取付構造100は、左側サイドメンバ1にワイヤケーブル6を取り付けるように構成される。左側サイドメンバ1は、車幅方向内側(右側)に向かって開放された溝形鋼により形成され、図にはその一部である鉛直なウェブ部7と水平な下側フランジ部8とが示されている。
【0024】
ケーブル取付構造100は、左側サイドメンバ1に取り付けられる第1ブラケット11と、左側サイドメンバ1の車幅方向内側(右側)でワイヤケーブル6に取り付けられる第2ブラケット12と、第1ブラケット11および第2ブラケット12を接続する接続部13であって、左側サイドメンバ1よりも下方の位置に位置された接続部13とを備える。第1ブラケット11と第2ブラケット12は一組のブラケットもしくは一つのブラケット組を構成する。第1ブラケット11と第2ブラケット12は金属製である。
【0025】
第1ブラケット11は、第1ベース板14と、第1ベース板14に固定された第1ステー15と、第1ステー15の一端に固定された第1クリップ16と、第1ステー15の他端に固定された第1接続板17とを備える。これらは溶接により一体的に固定されている。18は溶接部を示す。
【0026】
第1ベース板14は、前面視における断面形状が下方に開いたコ字状または角張ったU字状となるように形成される。第1ベース板14の左側端部には下方に折れ曲がって延びる前後の耳部19が形成され、これら耳部19にはそれぞれボルト20が固定されている。ボルト20は、皿状の頭部21と雄ネジ軸22とを一体的に有する。耳部19に設けられた挿通穴(図示せず)に雄ネジ軸22が車幅方向外側(左側)に向かって挿通され、頭部21が耳部19の右側面に溶接される。これによりボルト20は耳部19に一体的に固定される。
【0027】
これらボルト20を用いて第1ブラケット11が左側サイドメンバ1に取り付けられる。詳しくは、左側サイドメンバ1のウェブ部7にサイドメンバブラケット23が予め取り付けられ、第1ブラケット11はこのサイドメンバブラケット23を介して左側サイドメンバ1に取り付けられる。サイドメンバブラケット23は、前面視断面形状がクランク状となるように形成され、ウェブ部7の車幅方向外側の面すなわち外側面と、下側フランジ部8の下面とに重ねられて位置決めされると共に、ボルト24およびナット25により左側サイドメンバ1に固定される。ボルト24は、左側サイドメンバ1とサイドメンバブラケット23に設けられた挿通穴(図示せず)に車幅方向外側(左側)に向かって挿通され、サイドメンバブラケット23から左側に突出したボルト24の先端部にナット25が締め付けられる。
【0028】
サイドメンバブラケット23の前後の耳部26の右側面に第1ベース板14の前後の耳部19が重ね合わされる。そして第1ベース板14のボルト20の雄ネジ軸22が、サイドメンバブラケット23の耳部26の挿通穴(図示せず)に左側に向かって挿通される。耳部26から左側に突出したボルト20の雄ネジ軸22の先端部にナット27が締め付けられる。これにより第1ブラケット11がサイドメンバブラケット23に固定される。
【0029】
第1ステー15は、円形軸を略J字状に曲げて形成され、前後に長い水平の姿勢で配置される。第1ステー15は、第1ベース板14上に溶接されて前後に延びる長軸部28と、長軸部28の前端から右側次いで後方へと折り返される短軸部29とを有する。短軸部29の右側面に第1クリップ16が斜めの姿勢で溶接にて固定される。第1クリップ16は断面J字状の金属板で形成され、その折り返し部によりワイヤケーブル6を弾性的に把持する。この第1クリップ16は前述の第2取付位置P2に位置される。
【0030】
第1接続板17は、長軸部28の後端部の下面に水平な姿勢で溶接により固定される。第1接続板17は、左側サイドメンバ1の下側フランジ部8の真下に位置されている。
【0031】
第2ブラケット12は、第2ステー30と、第2ステー30の一端に固定された第2接続板31と、第2ステー30の他端に固定された第2クリップ32とを備える。これらは溶接により一体的に固定されている。33は溶接部を示す。
【0032】
第2ステー30は円形軸により形成され、ワイヤケーブル6と略平行に斜めかつ直線状に延びる。第2接続板31は、第1接続板17の下側もしくは下面に重ね合わされる基部34と、基部34から斜め上後方に延び第2ステー30の一端部(下端かつ前端部)の上面に重ね合わされ溶接にて固定される延在部35とを有する。
【0033】
第2クリップ32は、第2ステー30の他端部(上端かつ後端部)に起立状態で溶接固定されたクリップ支持板36と、クリップ支持板36に溶接固定されたクリップ板37とを有する。クリップ板37は、第1クリップ16と同様に断面J字状に形成され、その折り返し部によりワイヤケーブル6を弾性的に把持する。この第2クリップ32は前述の第1取付位置P1に位置される。
【0034】
接続部13は、第1ブラケット11に下向きに固定された固定ボルト41と、第2ブラケット12に設けられ固定ボルト41が挿通されるボルト挿通穴(図示せず)と、ボルト挿通穴から下方に突出した固定ボルト41に締め付けられる固定ナット42とを備える。
【0035】
固定ボルト41は、第1ブラケット11の第1接続板17に固定される。固定ボルト41は、皿状の頭部43と雄ネジ軸44とを一体的に有する。第1接続板17に設けられた挿通穴(図示せず)に雄ネジ軸44が下方に向かって挿通され、頭部43が第1接続板17の上面に溶接される。これにより固定ボルト41は第1接続板17に一体的に固定される。
【0036】
ボルト挿通穴は、第1接続板17の下側に重ね合わされた第2接続板31の基部34に形成される。このボルト挿通穴に挿通され下方に突出した固定ボルト41の雄ネジ軸44に、固定ナット42が下方から締め付けられる。この雄ネジ軸44への固定ナット42の締め付けは、当然に、左側サイドメンバ1よりも下方の位置で行われる。
【0037】
このように1組の固定ボルト41と固定ナット42で第1接続板17と第2接続板31を接続すると、固定ナット42を固定ボルト41に締め付ける際に第1ブラケット11と第2ブラケット12が相対回転し、互いの相対位置がずれる虞がある。よって本実施形態では、かかる相対回転を規制するために、回転規制部を接続部13に設けている。
【0038】
本実施形態の回転規制部は、第2ブラケット12に固定された規制ピン51と、第1ブラケット11に設けられ規制ピン51が挿通されるピン挿通穴52とを備える。
【0039】
規制ピン51は、第2接続板31の基部34に固定される。規制ピン51は、皿状の頭部53とピン本体54とを一体的に有する。基部34に設けられた挿通穴(図示せず)にピン本体54が上方に向かって挿通され、頭部53が基部34の下面に溶接される。これにより規制ピン51は第2接続板31に一体的に固定される。
【0040】
ピン挿通穴52は、第1接続板17に設けられ、ピン本体54の外径より僅かに大きい内径を有する円形の穴とされる。規制ピン51はピン挿通穴52に下方から挿通される。ピン本体54の先端部は縮径され、その先端部がピン挿通穴52に挿入し易いようになっている。ピン挿通穴52は固定ボルト41の前方に位置される。
【0041】
次に、本実施形態のケーブル取付構造100を使用したケーブル取付方法を説明する。
【0042】
図1に示すように、車両のラダーフレームにはエンジンE、クラッチC、変速機TおよびPTO2が既に搭載されている。そしてPTO2のスイッチレバー5にはワイヤケーブル6の一端が接続されており、ワイヤケーブル6は概ね図示のルートに沿って延設される。ワイヤケーブル6の一部は、エンジンEと左側サイドメンバ1の間の狭い隙間に通される。
【0043】
第2ブラケット12は、ワイヤケーブル6を隙間に通す前に、予めワイヤケーブル6に取り付けられる。このとき第2ブラケット12の第2クリップ32に、ワイヤケーブル6の第1取付位置P1付近を把持させ、第2ブラケット12をワイヤケーブル6に仮止めする。従って第2ブラケット12のワイヤケーブル6への取り付けは非常に容易である。このワイヤケーブル6を第2ブラケット12ごと隙間に通した後、第1ブラケット11の左側サイドメンバ1への取り付けと、第1ブラケット11および第2ブラケット12の接続とが行われる。
【0044】
両者の順番は任意であるが、ここではまず第1ブラケット11の取り付けが行われる。このとき、左側サイドメンバ1に予め取り付けられているサイドメンバブラケット23の挿通穴(図示せず)に、第1ブラケット11の前後のボルト20を、左側に向かって挿通させる。そして左側、すなわち車幅方向外側から、ボルト20にナット27を締め付け、第1ブラケット11を左側サイドメンバ1に固定する。左側サイドメンバ1の車幅方向外側からナット27の締め付けを行うので、第1ブラケット11の取付作業は非常に容易である。
【0045】
こうして第1ブラケット11を取り付けたら、次に、第2ブラケット12を第1ブラケット11に接続する。このとき、第1ブラケット11の固定ボルト41を第2ブラケット12の挿通穴(図示せず)に上から挿入すると共に、第2ブラケット12の規制ピン51を第1ブラケット11のピン挿通穴52に下から挿入する。そして第2ブラケット12の第2接続板31の基部34を、第1接続板17の下側に重ね合わせる。
【0046】
次に、第2ブラケット12の挿通穴から下方に突出した固定ボルト41の雄ネジ軸44に、下方から固定ナット42を締め付けて、接続を完了する。この固定ナット42の締め付けの際、位置が固定された第1接続板17に対し第2接続板31が相対回転(連れ回り)しようとするが、この相対回転は、規制ピン51とピン挿通穴52の係合により規制される。これにより第2ブラケット12を第1ブラケット11に対し正確な位置に固定できる。
【0047】
固定ボルト41と規制ピン51の挿入を同時に行いながら、第2接続板31を第1接続板17に下方から重ね合わせる。そして固定ボルト41に固定ナット42を下方から締め付ける。よって接続作業を全体として下方からのみ行うことができ、対象物を目視しながら容易に行うことができる。
【0048】
特に本実施形態によれば、接続部13が、左側サイドメンバ1よりも下方の位置に位置されている。従って接続部13における接続作業を、左側サイドメンバ1の車幅方向内側(右側)の狭い隙間ではなく、それよりも遙かに広い左側サイドメンバ1の下方のスペースで実施できる。よって対象物を目視しながら、接続作業を容易に行うことができる。そして結果として、ワイヤケーブル6の取付作業の作業性を大幅に向上することができる。
【0049】
接続部13の接続を終えた後には、第1ブラケット11の第1クリップ16にワイヤケーブル6の第2取付位置P2付近を把持させ、ワイヤケーブル6を第1ブラケット11に取り付ける。この取り付け箇所は容易に目視可能であり手が届くので、作業は非常に容易である。次に、必要に応じて、ワイヤケーブル6を第1クリップ16および第2クリップ32上で滑らせて取付位置を微調節する。こうして、ケーブル取付構造100を用いたケーブル取付作業を終了する。代替的に、ワイヤケーブル6を第1ブラケット11に取り付けた後に接続部13の接続を行ってもよい。
【0050】
なお、本開示の着想前の比較例においては、ブラケットが本実施形態のような分割式ではなく、第1ブラケット11と第2ブラケット12を一体化したような単一ブラケットが用いられていた。そしてこの単一ブラケットを左側サイドメンバ1の車幅方向内側(右側)の狭い隙間に挿入した後、単一ブラケットの一端にワイヤケーブルの第1取付位置P1を隙間内で取り付け、単一ブラケットの他端にワイヤケーブルの第2位置P2を取り付け、最後に単一ブラケットを左側サイドメンバに取り付けていた。
【0051】
しかしこれだと、狭い隙間に下から手を入れて目視不十分な状態で、かつ半ば手探り状態で、単一ブラケットの一端にワイヤケーブルの第1取付位置P1を取り付けなければならない。しかも第1取付位置P1は、左側サイドメンバ1の高さ寸法Hの範囲内の上端部付近に位置されるため、手が届きにくい。従って、この取付作業は非常に煩雑であった。これに対し本実施形態では、このような隙間内での取付作業が発生しないため、全体としてケーブル取付作業を非常に容易化することができる。
【0052】
ちなみにこの単一ブラケットを、ワイヤケーブルの隙間への挿入前にワイヤケーブルに仮止めしておくことは極めて困難である。何故なら、ワイヤケーブルを隙間へ通線する際に単一ブラケットが引っ掛かって邪魔になるからである。よって単一ブラケットを用いると、隙間内での取付作業が必然的に発生する。これに対し本実施形態だと、そうした取付作業を省略することができる。
【0053】
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態を説明する。なお前記第1実施形態と同様の部分については基本的に説明を割愛し、以下、第1実施形態との相違点を主に説明する。
【0054】
図4は、本開示の第2実施形態に係る車両の概略部分左側面図である。本実施形態の車両は第1実施形態と同様のPTO付き作業車である。第1実施形態と比較して、ワイヤケーブル6の配索ルートが若干相違すると共に、ワイヤケーブル6へのブラケットの取付位置が相違する。左側サイドメンバ1の車幅方向内側(右側)において、ワイヤケーブル6は水平に対しより大きく傾斜されている。そして前述の第1取付位置P1付近に位置する第3取付位置P3のみで、ワイヤケーブル6はブラケットに取り付けられている。
【0055】
図5および図6には本実施形態のケーブル取付構造200を示す。ケーブル取付構造200は、左側サイドメンバ1に取り付けられる第1ブラケット111と、左側サイドメンバ1の車幅方向内側(右側)でワイヤケーブル6に取り付けられる第2ブラケット112と、第1ブラケット111および第2ブラケット112を接続する接続部113であって、左側サイドメンバ1よりも下方の位置に位置された接続部113とを備える。第1ブラケット111と第2ブラケット112も金属製である。
【0056】
第1ブラケット111は、第1ベース板114と、第1ベース板114に一端が固定された第1ステー115と、第1ステー115の他端に固定された第1接続板117とを備える。これらは溶接により一体的に固定されている。118は溶接部を示す。
【0057】
第1ベース板114は、縦に配置され前後に長い長方形の板状に形成される。第1ベース板114の上端部の後端部には車幅方向内側(右側)に向かって直角に折れ曲がる耳部119が形成されている。
【0058】
この第1ベース板114が左側サイドメンバ1に取り付けられる。詳しくは、左側サイドメンバ1にプレートブラケット116を介して左側サイドプレート123が予め取り付けられ、第1ベース板114はこれらプレートブラケット116および左側サイドプレート123を介して左側サイドメンバ1に取り付けられる。左側サイドプレート123は、左側サイドメンバ1の下方の隙間を隠すためのものである。
【0059】
第1ベース板114は、左側サイドプレート123と共に、ボルト120によってプレートブラケット116に合わせ止めされる。すなわち、第1ベース板114と左側サイドプレート123にはボルト120を挿通させるための挿通穴(図示せず)が形成され、プレートブラケット116にはボルト120を螺合させるための雌ネジ穴(図示せず)が形成されている。第1ベース板114が左側サイドプレート123の車幅方向外側の面(左側面)に重ね合わされた後、第1ベース板114と左側サイドプレート123の挿通穴に、車幅方向外側(左側)からボルト120が挿通され、このボルト120はプレートブラケット116の雌ネジ穴に締め付けられる。これにより第1ベース板114は左側サイドメンバ1に取り付けられる。
【0060】
このとき、耳部119が左側サイドプレート123の上端縁に係合し、ボルト120の回転時に第1ベース板114が連れ回りして第1ベース板114の位置がずれるのを防止する。
【0061】
第1ステー115は、円形軸を略U字状に曲げて形成され、第1ベース板114の左側面上に溶接されて上下に延びる外側軸部128と、外側軸部128の上端から右側次いで下方へと折り返される内側軸部129とを有する。内側軸部129は、左側サイドプレート123を上から乗り超えるように折り返される。
【0062】
第1接続板117は、内側軸部129の右側面部に溶接により固定される。第1接続板117は、左側サイドメンバ1の下側フランジ部8の真下に位置されている。
【0063】
第1接続板117は、概ねL字状に形成され、鉛直に配置され内側軸部129の右側面部に溶接される縦板部123と、縦板部123の下端から右側に水平に延びる横板部124とを一体的に有する。横板部124の右端には、下方に折り曲げられた前後一対の係合爪125が一体的に形成される。これら係合爪125は後述の回転規制部を構成する。
【0064】
第2ブラケット112は、第2ステー130と、第2ステー130の一端に固定された第2接続板131と、第2ステー130の他端に固定された第2クリップ132とを備える。これらは溶接により一体的に固定されている。133は溶接部を示す。
【0065】
第2ステー130は円形軸を略クランク状に折り曲げて形成される。第2接続板131は、概ねL字状に形成され、第1接続板117の横板部124の下側もしくは下面に重ね合わされる基部134と、基部134の右端から上方に延び第2ステー130の一端部(下端部)の左側面に重ね合わされ溶接にて固定される延在部135とを有する。
【0066】
基部134は、第1接続板117の前後の係合爪125に挟まれて配置される。従って前後の係合爪125は、基部134の前側面および後側面にそれぞれ係合する。
【0067】
第2クリップ132は、断面J字状に形成され、その折り返し部によりワイヤケーブル6を弾性的に把持する。この第2クリップ132は前述の第3取付位置P3に位置される。第2クリップ132における折り返し部の反対側の端部は、第2ステー130の他端部(上端部)の左側面に溶接にて固定される。
【0068】
接続部113は、第1ブラケット111に下向きに固定された固定ボルト141と、第2ブラケット112に設けられ固定ボルト141が挿通されるボルト挿通穴(図示せず)と、ボルト挿通穴から下方に突出した固定ボルト141に締め付けられる固定ナット142とを備える。
【0069】
固定ボルト141は、第1ブラケット111の第1接続板117の横板部124に固定される。固定ボルト141は、皿状の頭部143と雄ネジ軸144とを一体的に有する。横板部124に設けられた挿通穴(図示せず)に雄ネジ軸144が下方に向かって挿通され、頭部143が横板部124の上面に溶接される。これにより固定ボルト141は第1接続板117に一体的に固定される。
【0070】
ボルト挿通穴は、横板部124の下側に重ね合わされた第2接続板131の基部134に形成される。このボルト挿通穴に挿通され下方に突出した固定ボルト141の雄ネジ軸144に、固定ナット142が下方から締め付けられる。この雄ネジ軸144への固定ナット142の締め付けは、当然に、左側サイドメンバ1よりも下方の位置で行われる。
【0071】
固定ナット142を固定ボルト141に締め付ける際に第1ブラケット111と第2ブラケット112が相対回転し、互いの相対位置がずれる虞がある。よって本実施形態でも、かかる相対回転を規制するため、回転規制部を接続部113に設けている。本実施形態の回転規制部は前述したように、第1ブラケット111に設けられた前後一対の係合爪125により形成される。
【0072】
次に、本実施形態のケーブル取付構造200を使用したケーブル取付方法を説明する。
【0073】
図4に示すように、車両のラダーフレームにはエンジンE、クラッチCおよび変速機Tが既に搭載されている。そしてPTO2のスイッチレバー5にはワイヤケーブル6の一端が接続されており、ワイヤケーブル6は概ね図示のルートに沿って延設される。ワイヤケーブル6の一部は、エンジンEと左側サイドメンバ1の間の狭い隙間に通される。
【0074】
第2ブラケット112は、ワイヤケーブル6を隙間に通す前に、予めワイヤケーブル6に取り付けられる。このとき第2ブラケット112の第2クリップ132に、ワイヤケーブル6の第3取付位置P3付近を把持させ、第2ブラケット112をワイヤケーブル6に仮止めする。従って第2ブラケット112のワイヤケーブル6への取り付けは非常に容易である。このワイヤケーブル6を第2ブラケット112ごと隙間に通した後、第1ブラケット111の左側サイドメンバ1への取り付けと、第1ブラケット111および第2ブラケット112の接続とが行われる。
【0075】
両者の順番は任意であるが、ここではまず第1ブラケット111の取り付けが行われる。このとき、左側サイドメンバ1に予め取り付けられている左側サイドプレート123の外側面(左側面)に、第1ブラケット111の第1ベース板114を図示の如く重ねて配置する。そして第1ベース板114および左側サイドプレート123の挿通穴に車幅方向外側(左側)からボルト120を挿通し、このボルト120をプレートブラケット116の雌ネジ穴に締め付ける。このとき耳部119が左側サイドプレート123の上端縁に係合するため、ボルト120の回転時に第1ベース板114が連れ回りするのを防止できる。こうしてボルト120の締め付けを完了すると、第1ブラケット111の左側サイドメンバ1への取り付けが完了する。左側サイドプレート123の車幅方向外側からボルト120の締め付けを行うので、第1ブラケット111の取付作業は非常に容易である。
【0076】
こうして第1ブラケット111を取り付けたら、次に、第2ブラケット112を第1ブラケット111に接続する。このとき、第1ブラケット111の固定ボルト141を第2ブラケット112の挿通穴(図示せず)に上から挿入しつつ、第2ブラケット112の第2接続板131の基部134を、第1接続板117の横板部124の下側に重ね合わせると同時に前後の係合爪125の間に配置する。
【0077】
次に、第2ブラケット112の挿通穴から下方に突出した固定ボルト141の雄ネジ軸144に、下方から固定ナット142を締め付けて、接続を完了する。この固定ナット142の締め付けの際、位置が固定された第1接続板117に対し第2接続板131が相対回転(連れ回り)しようとするが、この相対回転は、基部134と係合爪125の係合により規制される。これにより第2ブラケット112を第1ブラケット111に対し正確な位置に固定できる。
【0078】
固定ボルト141の挿入を行いながら、第2接続板131を第1接続板117に下方から重ね合わせる。そして固定ボルト141に固定ナット142を下方から締め付ける。よって接続作業を全体として下方からのみ行うことができ、対象物を目視しながら容易に行うことができる。
【0079】
特に本実施形態によれば、接続部113が、左側サイドメンバ1よりも下方の位置に位置されている。従って接続部113における接続作業を、左側サイドメンバ1の車幅方向内側(右側)の狭い隙間ではなく、それよりも遙かに広い左側サイドメンバ1の下方のスペースで実施できる。よって対象物を目視しながら、接続作業を容易に行うことができる。そして結果として、ワイヤケーブル6の取付作業の作業性を大幅に向上することができる。
【0080】
接続部113の接続を終えた後には、必要に応じてワイヤケーブル6を第2クリップ132上で滑らせ、第2ブラケット112に対するワイヤケーブル6の取付位置を正確な位置に微調節することができる。こうして、ケーブル取付構造200を用いたケーブル取付作業を終了する。
【0081】
本実施形態でも、左側サイドメンバ1とエンジンEの間の狭い隙間内での取付作業が発生しないため、全体としてケーブル取付作業を非常に容易化することができる。
【0082】
以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示の実施形態および変形例は他にも様々考えられる。
【0083】
(1)例えば第1実施形態において、第1ブラケット11および第2ブラケット12の配置を上下逆にしてもよい。すなわち第2ブラケット12の第2接続板31の下側に第1ブラケット11の第1接続板17を重ね合わせ、第2接続板31に下向きに固定した固定ボルト41を、第1接続板17のボルト挿通穴に挿通してもよい。このとき、規制ピン51を第1接続板17に上向きに固定し、第2接続板31にピン挿通穴52を設けてもよい。
【0084】
(2)第2実施形態でも同様に、第1ブラケット111および第2ブラケット112の配置を上下逆にしてもよい。すなわち第2ブラケット112の第2接続板131の下側に第1ブラケット111の第1接続板117を重ね合わせ、第2接続板131に下向きに固定した固定ボルト141を、第1接続板117のボルト挿通穴に挿通してもよい。このとき、第1接続板117の係合爪125を上向きに折り曲げて形成し、第2接続板31の前後の側面を挟むようにするとよい。
【0085】
(3)第1実施形態において、規制ピン51を第1ブラケット11(第1接続板17)に設け、ピン挿通穴52を第2ブラケット12(第2接続板31)に設けてもよい。
【0086】
(4)第2実施形態において、係合爪125を第2ブラケット112(第2接続板131)に設け、第1ブラケット111(第1接続板117)の側面に係合させるようにしてよい。
【0087】
(5)回転規制部は、第1ブラケットと第2ブラケットを連結する別のボルト・ナットで構成されてもよい。但し上記実施形態のようにすると、接続部でのナットの締め付けが一箇所で済むので便利である。
【0088】
(6)第1ブラケットの各構成部品は溶接以外の方法、例えばボルト止めで一体化されてもよい。第2ブラケットについても同様である。
【0089】
(7)車両は作業車に限定されず、フレームはラダーフレームに限定されず、エンジンもディーゼルエンジンに限定されない。ケーブルも、ワイヤケーブルに限定されず、例えば電気ケーブルであってもよい。またワイヤケーブルもPTO操作用に限定されない。
【0090】
前述の各実施形態の構成は、特に矛盾が無い限り、部分的にまたは全体的に組み合わせることが可能である。本開示の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本開示の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本開示に含まれる。従って本開示は、限定的に解釈されるべきではなく、本開示の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
【符号の説明】
【0091】
1 左側サイドメンバ
2 動力取り出し装置(PTO)
6 ワイヤケーブル
11,111 第1ブラケット
12,112 第2ブラケット
13,113 接続部
41,141 固定ボルト
42,142 固定ナット
51 規制ピン
52 ピン挿通穴
100,200 ケーブル取付構造
125 係合爪
図1
図2
図3
図4
図5
図6