(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】DC-DCコンバータ
(51)【国際特許分類】
H02M 3/28 20060101AFI20221213BHJP
【FI】
H02M3/28 A
(21)【出願番号】P 2019109094
(22)【出願日】2019-06-11
【審査請求日】2021-09-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【氏名又は名称】天田 昌行
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 健一
【審査官】柳下 勝幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-134819(JP,A)
【文献】特開2010-213528(JP,A)
【文献】特開平08-331842(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 3/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トランスと、
前記トランスの一次巻線の一方の端子と電源の一方の端子との間に接続される遮断用スイッチと、
前記一次巻線の他方の端子と前記電源の他方の端子との間に接続される駆動用スイッチと、
一方の端子が前記遮断用スイッチの一方の端子と前記一次巻線の一方の端子との接続点に接続され、他方の端子が前記駆動用スイッチの一方の端子と前記電源の他方の端子との接続点に接続されるリセットスイッチと、
一方の端子が前記一次巻線の他方の端子と前記駆動用スイッチの他方の端子との接続点に接続されるクランプスイッチと、
一方の端子が前記クランプスイッチの他方の端子に接続され、他方の端子が前記駆動用スイッチの一方の端子と前記電源の他方の端子との接続点に接続されるコンデンサと
前記遮断用スイッチ及び前記駆動用スイッチをオンさせるとともに前記リセットスイッチ及び前記クランプスイッチをオフさせることと、前記遮断用スイッチ及び前記駆動用スイッチをオフさせるとともに前記リセットスイッチ及び前記クランプスイッチをオンさせることを交互に繰り返す制御部と、
を備えることを特徴とするDC-DCコンバータ。
【請求項2】
請求項1に記載のDC-DCコンバータであって、
前記遮断用スイッチの一方の端子と前記一次巻線の一方の端子との接続点と、前記駆動用スイッチの一方の端子と前記電源の他方の端子との接続点との間に接続されるダイオードを備える
ことを特徴とするDC-DCコンバータ。
【請求項3】
請求項
1または請求項2に記載のDC-DCコンバータであって、
当該DC-DCコンバータはフォワード方式のDC‐DCコンバータである
ことを特徴とするDC-DCコンバータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、DC-DCコンバータに関する。
【背景技術】
【0002】
DC-DCコンバータとして、たとえばアクティブクランプ方式のDC-DCコンバータが知られている。このDC-DCコンバータは、一方の端子がトランスの一次巻線の一方の端子に接続され、他方の端子が電源のマイナス端子に接続される駆動用スイッチと、一方の端子が一次巻線の一方の端子と駆動用スイッチの一方の端子との接続点に接続されるクランプスイッチと、一方の端子がクランプスイッチの他方の端子に接続され、他方の端子が電源のプラス端子と一次巻線の他方の端子との接続点に接続されるコンデンサとを備え、駆動用スイッチ及びクランプスイッチを交互にオン、オフさせることにより、電源から供給される直流の電力を所定の電力に変換するとともに、一次巻線が飽和することを抑制するものがある。
【0003】
関連する技術として、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記DC-DCコンバータでは、入力電圧だけでなくコンデンサにかかる電圧も駆動用スイッチにかかり、その分、駆動用スイッチの耐圧を高くする必要があり、駆動用スイッチのコストやオン抵抗が高くなる。そのため、上記DC-DCコンバータは、製造コストが高くなるとともに、効率が低下する懸念がある。スイッチにかかる電圧が高くなる課題はそのほかのDC-DCコンバータについても共通である。
【0006】
そこで、本発明の一側面に係る目的は、スイッチの耐圧を抑えることが可能なDC-DCコンバータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る一つの形態であるDC-DCコンバータは、トランスと、トランスの一次巻線の一方の端子と電源の一方の端子との間に接続される遮断用スイッチと、一次巻線の他方の端子と電源の他方の端子との間に接続される駆動用スイッチと、遮断用スイッチ及び駆動用スイッチをオンさせることと、遮断用スイッチ及び駆動用スイッチをオフさせることを交互に繰り返す制御部とを備える。
【0008】
これにより、遮断用スイッチ及び駆動用スイッチがオフしているとき、遮断用スイッチ及び駆動用スイッチのうちの一方のスイッチにかかる電圧に電源の電圧が含まれないようにしつつ、他方のスイッチにかかる電圧を電源の電圧のみにすることができるため、遮断用スイッチ及び駆動用スイッチの耐圧を抑えることができる。
【0009】
また、DC-DCコンバータは、一方の端子が遮断用スイッチの一方の端子と一次巻線の一方の端子との接続点に接続され、他方の端子が駆動用スイッチの一方の端子と電源の他方の端子との接続点に接続されるリセットスイッチを備え、制御部は遮断用スイッチ及び駆動用スイッチをオンさせるとともにリセットスイッチをオフさせることと、遮断用スイッチ及び駆動用スイッチをオフさせるとともにリセットスイッチをオンさせることを交互に繰り返すようにしてもよい。
【0010】
これにより、遮断用スイッチ及び駆動用スイッチがオンからオフに切り替わり、リセットスイッチがオフからオンに切り替わると、一次巻線の一方端からリセットスイッチ及び駆動用スイッチに並列接続されるダイオードを介して一次巻線の他方端に電流が流れて一次巻線に蓄積されているエネルギーをリセットさせることができる。
【0011】
また、DC-DCコンバータは、遮断用スイッチの一方の端子と一次巻線の一方の端子との接続点と、駆動用スイッチの一方の端子と電源の他方の端子との接続点との間に接続されるダイオードを備えていてもよい。
【0012】
また、DC-DCコンバータは、一次巻線の他方の端子と駆動用スイッチの他方の端子との接続点にスナバ回路またはリセット回路が接続されていてもよい。
【0013】
これにより、遮断用スイッチ及び駆動用スイッチがオンまたはオフすることで生じるリンギングを低減することができるため、遮断用スイッチ及び駆動用スイッチの耐圧をさらに抑えることができる。
【0014】
また、DC-DCコンバータは、一方の端子が一次巻線の他方の端子と駆動用スイッチの他方の端子との接続点に接続されるクランプスイッチと、一方の端子がクランプスイッチの他方の端子に接続され、他方の端子が駆動用スイッチの一方の端子と電源の他方の端子との接続点に接続されるコンデンサとを備え、制御部は遮断用スイッチ及び駆動用スイッチをオンさせるとともにクランプスイッチをオフさせることと、遮断用スイッチ及び駆動用スイッチをオフさせるとともにクランプスイッチをオンさせることを交互に繰り返すようにしてもよい。
【0015】
これにより、遮断用スイッチ及び駆動用スイッチがオンからオフに切り替わり、クランプスイッチがオフからオンに切り替わると、コンデンサにかかる電圧が遮断用スイッチ及び駆動用スイッチの一方にかかり、入力電圧が遮断用スイッチ及び駆動用スイッチの他方にかかる。また、遮断用スイッチ及び駆動用スイッチがオフからオンに切り替わり、クランプスイッチがオンからオフに切り替わると、コンデンサにかかる電圧がクランプスイッチにかかる。このように、入力電圧とコンデンサにかかる電圧との合計電圧が遮断用スイッチ、駆動用スイッチ、及びクランプスイッチにかからないようにすることができるため、遮断用スイッチ、駆動用スイッチ、及びクランプスイッチの耐圧を抑えることができる。
【0016】
また、DC-DCコンバータは、一方の端子が一次巻線の他方の端子と駆動用スイッチの他方の端子との接続点に接続されるクランプスイッチと、一方の端子がクランプスイッチの他方の端子に接続され、他方の端子が遮断用スイッチの一方の端子と一次巻線の一方の端子との接続点に接続されるコンデンサとを備え、制御部は遮断用スイッチ及び駆動用スイッチをオンさせるとともにクランプスイッチをオフさせることと、遮断用スイッチ及び駆動用スイッチをオフさせるとともにクランプスイッチをオンさせることを交互に繰り返すようにしてもよい。
【0017】
これにより、遮断用スイッチ及び駆動用スイッチがオンからオフに切り替わり、クランプスイッチがオフからオンに切り替わると、コンデンサにかかる電圧が遮断用スイッチ及び駆動用スイッチの一方にかかり、入力電圧が遮断用スイッチ及び駆動用スイッチの他方にかかる。また、遮断用スイッチ及び駆動用スイッチがオフからオンに切り替わり、クランプスイッチがオンからオフに切り替わると、コンデンサにかかる電圧がクランプスイッチにかかる。このように、入力電圧とコンデンサにかかる電圧との合計電圧が遮断用スイッチ、駆動用スイッチ、及びクランプスイッチにかからないようにすることができるため、遮断用スイッチ、駆動用スイッチ、及びクランプスイッチの耐圧を抑えることができる。
【0018】
また、上記DC-DCコンバータは、フォワード方式のDC-DCコンバータであってもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、DC-DCコンバータにおいて、スイッチの耐圧を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】第1実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図2】第2実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図3】第3実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図4】第4実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図5】第5実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図6】第6実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図7】第7実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図8】第8実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図9】第9実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図10】第10実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図11】第11実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図12】第12実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である
【
図13】第13実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図14】第14実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図15】第15実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図16】第16実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図17】第17実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図18】第18実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【
図19】リセット回路とスナバ回路の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。
【0022】
図1に示すDC-DCコンバータ1は、コンデンサC1と、遮断用スイッチSWbと、駆動用スイッチSWdと、リセットスイッチSWreと、クランプスイッチSWcと、コンデンサCcと、トランスTと、整流回路2と、平滑回路3と、制御部4とを備え、電源Bから供給される直流の電力を所定の電力に変換して負荷または二次電池などに出力する。
【0023】
整流回路2は、整流用スイッチSWr1と、整流用スイッチSWr2とを備える。
平滑回路3は、インダクタLと、コンデンサC2とを備える。
【0024】
なお、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、クランプスイッチSWc、整流用スイッチSWr1、及び整流用スイッチSWr2は、それぞれ、NチャネルのMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などとする。
【0025】
また、整流用スイッチSWr1、SWr2をダイオードに替えてもよい。
遮断用スイッチSWbの一方の端子(ソース端子)がトランスTの一次巻線L1の一方の端子に接続され、遮断用スイッチSWbの他方の端子(ドレイン端子)が電源Bの一方の端子(プラス端子)に接続される。駆動用スイッチSWdの一方の端子(ソース端子)が電源Bの他方の端子(マイナス端子)に接続され、駆動用スイッチSWdの他方の端子(ドレイン端子)が一次巻線L1の他方の端子に接続される。リセットスイッチSWreの一方の端子(ドレイン端子)が遮断用スイッチSWbの一方の端子と一次巻線の一方の端子との接続点に接続され、リセットスイッチSWreの他方の端子(ソース端子)が駆動用スイッチSWdの一方の端子と電源Bの他方の端子との接続点に接続される。クランプスイッチSWcの一方の端子(ソース端子)が一次巻線L1の他方の端子と駆動用スイッチSWdの他方の端子との接続点に接続される。コンデンサCcの一方の端子がクランプスイッチSWcの他方の端子に接続され、コンデンサCcの他方の端子が駆動用スイッチSWdの一方の端子と電源Bの他方の端子との接続点に接続される。トランスTの二次巻線L2の一方の端子が整流用スイッチSWr1の一方の端子(ドレイン端子)とインダクタLの一方の端子の接続点に接続され、二次巻線L2の他方の端子が整流用スイッチSWr2の一方の端子(ドレイン端子)に接続される。インダクタLの他方の端子がコンデンサC2の一方の端子に接続される。整流用スイッチSWr1の他方の端子(ソース端子)が整流用スイッチSWr2の他方の端子(ソース端子)とコンデンサC2の他方の端子との接続点に接続される。
【0026】
制御部4は、例えば、IC(Integrated Circuit)やマイクロコンピュータなどにより構成され、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、クランプスイッチSWc、整流用スイッチSWr1、及び整流用スイッチSWr2のそれぞれの動作を制御する。
【0027】
すなわち、制御部4は、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdをオンさせるとともにリセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcをオフさせることと、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdをオフさせるとともにリセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcをオンさせることを交互に繰り返す。遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdのオン、オフが繰り返されると、電源Bから供給される直流の電力が交流に変換されて一次巻線L1から二次巻線L2に伝わる。また、制御部4は、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdをオンさせているとき、整流用スイッチSWr1をオフさせるとともに整流用スイッチSWr2をオンさせる。すると、2次コイルL2からインダクタL及びコンデンサC2を介して負荷または二次電池などに電流が流れる。また、制御部4は、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdをオフさせているとき、整流用スイッチSWr1をオンさせるとともに整流用スイッチSWr2をオフさせる。すると、整流用スイッチSWr1からインダクタL及びコンデンサC2を介して負荷または二次電池などに電流が流れる。
【0028】
また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるとともにリセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、一次巻線L1の他方の端子からクランプスイッチSWc、コンデンサCc、及びリセットスイッチSWreを介して一次巻線L1の一方の端子に電流が流れた後、一次巻線L1の一方の端子からリセットスイッチSWre、コンデンサCc、及びクランプスイッチSWcを介して一次巻線L1の他方の端子に電流が流れ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンしていたときに一次巻線L1に蓄積されたエネルギーがリセットされる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフしているとともにリセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcに電圧Vrがかかるものとする。
【0029】
これにより、第1実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わり、リセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、コンデンサCcにかかる電圧Vrが駆動用スイッチSWdにかかり、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフからオンに切り替わり、リセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオンからオフに切り替わると、電圧VrがクランプスイッチSWcにかかり、入力電圧VinがリセットスイッチSWreにかかる。なお、リセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオンしているとき、リセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcにかかる電圧はゼロ[V]であり、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンしているとき、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdにかかる電圧はゼロ[V]である。このように、入力電圧VinとコンデンサCcにかかる電圧Vrとの合計電圧が遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcにかからないようにすることができるため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0030】
また、第1実施形態のDC-DCコンバータ1では、クランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcの他方の端子の電位を電源Bの他方の端子(マイナス端子)の電位にクランプさせることができるため、コンデンサCcにかかる電圧が増加することを抑えることができ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるときに駆動用スイッチSWdにかかる電圧がマイナスの電圧になることを抑制することができる。
【0031】
<第2実施形態>
図2は、第2実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図2に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0032】
図2に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、コンデンサCcの他方の端子が電源Bの他方の端子(マイナス端子)ではなく、リセットスイッチSWreの一方の端子と一次巻線L1の一方の端子との接続点に接続されている点である。なお、
図2に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcの動作は、
図1に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcの動作と同様とする。
【0033】
遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるとともにリセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、一次巻線L1の他方の端子からクランプスイッチSWc及びコンデンサCcを介して一次巻線L1の一方の端子に電流が流れた後、一次巻線L1の一方の端子からコンデンサCc及びクランプスイッチSWcを介して一次巻線L1の他方の端子に電流が流れ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンしていたときに一次巻線L1に蓄積されたエネルギーがリセットされる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフしているとともにリセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcに電圧Vrがかかるものとする。
【0034】
第2実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わり、リセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、コンデンサCcにかかる電圧Vrが駆動用スイッチSWdにかかり、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフからオンに切り替わり、リセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオンからオフに切り替わると、電圧VrがクランプスイッチSWcにかかり、入力電圧VinがリセットスイッチSWreにかかる。このように、入力電圧VinとコンデンサCcにかかる電圧Vrとの合計電圧が遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcにかからないようにすることができるため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0035】
また、第2実施形態のDC-DCコンバータ1では、リセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオンしているとき、リセットスイッチSWreによりコンデンサCcの他方の端子の電位を電源Bの他方の端子(マイナス端子)の電位にクランプさせることができるため、コンデンサCcにかかる電圧が増加することを抑えることができ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるときに駆動用スイッチSWdにかかる電圧がマイナスの電圧になることを抑制することができる。
【0036】
<第3実施形態>
図3は、第3実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図3に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0037】
図3に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、リセットスイッチSWreの代わりにダイオードDが設けられている点である。すなわち、ダイオードDのカソード端子が遮断用スイッチSWbの一方の端子と一次巻線L1の一方の端子との接続点に接続され、ダイオードDのアノード端子が駆動用スイッチSWdの一方の端子と電源Bの他方の端子(マイナス端子)との接続点に接続されている。なお、
図3に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作は、
図1に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作と同様とする。
【0038】
遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるとともにクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、一次巻線L1の他方の端子からクランプスイッチSWc、コンデンサCc、及びダイオードDを介して一次巻線L1の一方の端子に電流が流れた後、一次巻線L1の一方の端子から遮断スイッチSWbの寄生ダイオード、コンデンサC1、コンデンサCc、及びクランプスイッチSWcを介して一次巻線L1の他方の端子に電流が流れ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンしていたときに一次巻線L1に蓄積されたエネルギーがリセットされる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフしているとともにクランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcに電圧Vrがかかるものとする。
【0039】
第3実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わり、クランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、コンデンサCcにかかる電圧Vrが駆動用スイッチSWdにかかり、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフからオンに切り替わり、クランプスイッチSWcがオンからオフに切り替わると、電圧VrがクランプスイッチSWcにかかる。このように、入力電圧VinとコンデンサCcにかかる電圧Vrとの合計電圧が遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcにかからないようにすることができるため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0040】
また、第3実施形態のDC-DCコンバータ1では、クランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcの他方の端子の電位を電源Bの他方の端子(マイナス端子)の電位にクランプさせることができるため、コンデンサCcにかかる電圧が増加することを抑えることができ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるときに駆動用スイッチSWdにかかる電圧がマイナスの電圧になることを抑制することができる。
【0041】
<第4実施形態>
図4は、第4実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図4に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0042】
図4に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、リセットスイッチSWreの代わりにダイオードDが設けられている点と、コンデンサCcの他方の端子が電源Bの他方の端子(マイナス端子)ではなく、ダイオードDのカソード端子と一次巻線L1の一方の端子との接続点に接続されている点である。なお、
図4に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作は、
図1に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作と同様とする。
【0043】
遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるとともにクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、一次巻線L1の他方の端子からクランプスイッチSWc及びコンデンサCcを介して一次巻線L1の一方の端子に電流が流れた後、一次巻線L1の一方の端子からコンデンサCc及びクランプスイッチSWcを介して一次巻線L1の他方の端子に電流が流れ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンしていたときに一次巻線L1に蓄積されたエネルギーがリセットされる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフしているとともにクランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcに電圧Vrがかかるものとする。
【0044】
第4実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わり、クランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、コンデンサCcにかかる電圧Vrが駆動用スイッチSWdにかかり、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフからオンに切り替わり、クランプスイッチSWcがオンからオフに切り替わると、電圧VrがクランプスイッチSWcにかかる。このように、入力電圧VinとコンデンサCcにかかる電圧Vrとの合計電圧が遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcにかからないようにすることができるため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0045】
また、第4実施形態のDC-DCコンバータ1では、クランプスイッチSWcがオンしているとき、ダイオードDによりコンデンサCcの他方の端子の電位を電源Bの他方の端子(マイナス端子)の電位にクランプさせることができるため、コンデンサCcにかかる電圧が増加することを抑えることができ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるときに駆動用スイッチSWdにかかる電圧がマイナスの電圧になることを抑制することができる。
【0046】
<第5実施形態>
図5は、第5実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図5に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0047】
図5に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、リセットスイッチSWreが省略されている点である。なお、
図5に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作は、
図1に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作と同様とする。
【0048】
遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるとともにクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、一次巻線L1の一方の端子から遮断用スイッチSWbの寄生ダイオード、コンデンサC1、コンデンサCc、及びクランプスイッチSWcを介して一次巻線L1の他方の端子に電流が流れ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンしていたときに一次巻線L1に蓄積されたエネルギーがリセットされる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフしているとともにクランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcに電圧Vrがかかるものとする。
【0049】
第5実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わり、クランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、コンデンサCcにかかる電圧Vrが駆動用スイッチSWdにかかり、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフからオンに切り替わり、クランプスイッチSWcがオンからオフに切り替わると、電圧VrがクランプスイッチSWcにかかる。このように、入力電圧VinとコンデンサCcにかかる電圧Vrとの合計電圧が遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcにかからないようにすることができるため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0050】
また、第5実施形態のDC-DCコンバータ1では、クランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcの他方の端子の電位を電源Bの他方の端子(マイナス端子)の電位にクランプさせることができるため、コンデンサCcにかかる電圧が増加することを抑えることができ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるときに駆動用スイッチSWdにかかる電圧がマイナスの電圧になることを抑制することができる。
【0051】
<第6実施形態>
図6は、第6実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図6に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0052】
図6に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、リセットスイッチSWreが省略されている点と、コンデンサCcの他方の端子が電源Bの他方の端子(マイナス端子)ではなく、遮断用スイッチSWbの一方の端子と一次巻線L1の一方の端子との接続点に接続されている点である。なお、
図6に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作は、
図1に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作と同様とする。
【0053】
遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるとともにクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、一次巻線L1の他方の端子からクランプスイッチSWc及びコンデンサCcを介して一次巻線L1の一方の端子に電流が流れた後、一次巻線L1の一方の端子からコンデンサCc及びクランプスイッチSWcを介して一次巻線L1の他方の端子に電流が流れ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンしていたときに一次巻線L1に蓄積されたエネルギーがリセットされる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフしているとともにクランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcに電圧Vrがかかるものとする。
【0054】
第6実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わり、クランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、コンデンサCcにかかる電圧Vrが駆動用スイッチSWdにかかり、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフからオンに切り替わり、クランプスイッチSWcがオンからオフに切り替わると、電圧VrがクランプスイッチSWcにかかる。このように、入力電圧VinとコンデンサCcにかかる電圧Vrとの合計電圧が遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcにかからないようにすることができるため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0055】
<第7実施形態>
図7は、第7実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図7に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0056】
図7に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、リセットスイッチSWre、クランプスイッチSWc、及びコンデンサCcが省略され、駆動用スイッチSWdの両端にリセット回路Reが接続されている点である。なお、
図7に示す遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdの動作は、
図1に示す遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdの動作と同様とする。
【0057】
第7実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わると、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかり、駆動用スイッチSWdに入力電圧Vinがかからない。このように、駆動用スイッチSWdにかかる電圧に電源Bの電圧が含まれないようにしつつ、遮断用スイッチSWbにかかる電圧を電源Bの電圧のみにすることができるため、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0058】
<第8実施形態>
図8は、第8実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図8に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0059】
図8に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、電源Bと一次巻線L1との間において、電源Bのプラス側に設けられている部品と電源Bのマイナス側に設けられている部品とが互いに入れ替わっている点である。
【0060】
すなわち、遮断用スイッチSWbの一方の端子(ドレイン端子)がトランスTの一次巻線L1の一方の端子に接続され、遮断用スイッチSWbの他方の端子(ソース端子)が電源Bの一方の端子(マイナス端子)に接続される。駆動用スイッチSWdの一方の端子(ドレイン端子)が電源Bの他方の端子(プラス端子)に接続され、駆動用スイッチSWdの他方の端子(ソース端子)が一次巻線L1の他方の端子に接続される。リセットスイッチSWreの一方の端子(ソース端子)が遮断用スイッチSWbの一方の端子と一次巻線の一方の端子との接続点に接続され、リセットスイッチSWreの他方の端子(ドレイン端子)が駆動用スイッチSWdの一方の端子と電源Bの他方の端子との接続点に接続される。クランプスイッチSWcの一方の端子(ドレイン端子)が一次巻線L1の他方の端子と駆動用スイッチSWdの他方の端子との接続点に接続される。コンデンサCcの一方の端子がクランプスイッチSWcの他方の端子に接続され、コンデンサCcの他方の端子がリセットスイッチSWreの他方の端子と駆動用スイッチSWdの一方の端子との接続点に接続される。なお、
図8に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcの動作は、
図1に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcの動作と同様とする。
【0061】
遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるとともにリセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、一次巻線L1の一方の端子からリセットスイッチSWre、コンデンサCc、クランプスイッチSWcを介して一次巻線L1の他方の端子に電流が流れた後、一次巻線L1の他方の端子からクランプスイッチSWc、コンデンサCc、及びリセットスイッチSWreを介して一次巻線L1の一方の端子に電流が流れ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンしていたときに一次巻線L1に蓄積されたエネルギーがリセットされる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフしているとともにリセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcに電圧Vrがかかるものとする。
【0062】
第8実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わり、リセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、コンデンサCcにかかる電圧Vrが駆動用スイッチSWdにかかり、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフからオンに切り替わり、リセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオンからオフに切り替わると、電圧VrがクランプスイッチSWcにかかり、入力電圧VinがリセットスイッチSWreにかかる。このように、入力電圧VinとコンデンサCcにかかる電圧Vrとの合計電圧が遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcにかからないようにすることができるため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0063】
また、第8実施形態のDC-DCコンバータ1では、クランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcの他方の端子の電位を電源Bの他方の端子(プラス端子)の電位にクランプさせることができるため、コンデンサCcにかかる電圧が増加することを抑えることができ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるときに駆動用スイッチSWdにかかる電圧がマイナスの電圧になることを抑制することができる。
【0064】
<第9実施形態>
図9は、第9実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図9に示すDC-DCコンバータ1において、
図8に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0065】
図9に示すDC-DCコンバータ1において、
図8に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、コンデンサCcの他方の端子が電源Bの他方の端子(プラス端子)ではなく、リセットスイッチSWreの一方の端子と一次巻線L1の一方の端子との接続点に接続されている点である。なお、
図9に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcの動作は、
図8に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcの動作と同様とする。
【0066】
遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるとともにリセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、一次巻線L1の一方の端子からコンデンサCc及びクランプスイッチSWcを介して一次巻線L1の他方の端子に電流が流れた後、一次巻線L1の他方の端子からクランプスイッチSWc及びコンデンサCcを介して一次巻線L1の一方の端子に電流が流れ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンしていたときに一次巻線L1に蓄積されたエネルギーがリセットされる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフしているとともにリセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcに電圧Vrがかかるものとする。
【0067】
第9実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わり、リセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、コンデンサCcにかかる電圧Vrが駆動用スイッチSWdにかかり、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフからオンに切り替わり、リセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオンからオフに切り替わると、電圧VrがクランプスイッチSWcにかかり、入力電圧VinがリセットスイッチSWreにかかる。このように、入力電圧VinとコンデンサCcにかかる電圧Vrとの合計電圧が遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcにかからないようにすることができるため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、リセットスイッチSWre、及びクランプスイッチSWcのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0068】
また、第9実施形態のDC-DCコンバータ1では、リセットスイッチSWre及びクランプスイッチSWcがオンしているとき、リセットスイッチSWreによりコンデンサCcの他方の端子の電位を電源Bの他方の端子(プラス端子)の電位にクランプさせることができるため、コンデンサCcにかかる電圧が増加することを抑えることができ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるときに駆動用スイッチSWdにかかる電圧がマイナスの電圧になることを抑制することができる。
【0069】
<第10実施形態>
図10は、第10実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図10に示すDC-DCコンバータ1において、
図8に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0070】
図10に示すDC-DCコンバータ1において、
図8に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、リセットスイッチSWreの代わりにダイオードDが設けられている点である。すなわち、ダイオードDのカソード端子が電源Bの他方の端子(プラス端子)と駆動用スイッチSWdの一方の端子との接続点に接続され、ダイオードDのアノード端子が遮断用スイッチSWbの一方の端子と一次巻線L1の一方の端子との接続点に接続されている。なお、
図10に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作は、
図8に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作と同様とする。
【0071】
遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるとともにクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、一次巻線L1の一方の端子からダイオードD、コンデンサCc、及びクランプスイッチSWcを介して一次巻線L1の他方の端子に電流が流れた後、一次巻線L1の他方の端子からクランプスイッチSWc、コンデンサCc、コンデンサC1、及び遮断スイッチSWbの寄生ダイオードを介して一次巻線L1の一方の端子に電流が流れ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンしていたときに一次巻線L1に蓄積されたエネルギーがリセットされる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフしているとともにクランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcに電圧Vrがかかるものとする。
【0072】
第10実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わり、クランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、コンデンサCcにかかる電圧Vrが駆動用スイッチSWdにかかり、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフからオンに切り替わり、クランプスイッチSWcがオンからオフに切り替わると、電圧VrがクランプスイッチSWcにかかる。このように、入力電圧VinとコンデンサCcにかかる電圧Vrとの合計電圧が遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcにかからないようにすることができるため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0073】
また、第10実施形態のDC-DCコンバータ1では、クランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcの他方の端子の電位を電源Bの他方の端子(プラス端子)の電位にクランプさせることができるため、コンデンサCcにかかる電圧が増加することを抑えることができ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるときに遮断用スイッチSWbにかかる電圧がマイナスの電圧になることを抑制することができる。
【0074】
<第11実施形態>
図11は、第11実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図11に示すDC-DCコンバータ1において、
図8に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0075】
図11に示すDC-DCコンバータ1において、
図8に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、リセットスイッチSWreの代わりにダイオードDが設けられている点と、コンデンサCcの他方の端子が電源Bの他方の端子(プラス端子)ではなく、ダイオードDのアノード端子と一次巻線L1の一方の端子に接続されている点である。なお、
図11に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作は、
図8に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作と同様とする。
【0076】
遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるとともにクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、一次巻線L1の一方の端子からコンデンサCc及びクランプスイッチSWcを介して一次巻線L1の他方の端子に電流が流れた後、一次巻線L1の他方の端子からクランプスイッチSWc及びコンデンサCcを介して一次巻線L1の一方の端子に電流が流れ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンしていたときに一次巻線L1に蓄積されたエネルギーがリセットされる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフしているとともにクランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcに電圧Vrがかかるものとする。
【0077】
第11実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わり、クランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、コンデンサCcにかかる電圧Vrが駆動用スイッチSWdにかかり、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフからオンに切り替わり、クランプスイッチSWcがオンからオフに切り替わると、電圧VrがクランプスイッチSWcにかかる。このように、入力電圧VinとコンデンサCcにかかる電圧Vrとの合計電圧が遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcにかからないようにすることができるため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0078】
また、第11実施形態のDC-DCコンバータ1では、クランプスイッチSWcがオンしているとき、ダイオードDによりコンデンサCcの他方の端子の電位を電源Bの他方の端子(プラス端子)の電位にクランプさせることができるため、コンデンサCcにかかる電圧が増加することを抑えることができ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるときに駆動用スイッチSWdにかかる電圧がマイナスの電圧になることを抑制することができる。
【0079】
<第12実施形態>
図12は、第12実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図12に示すDC-DCコンバータ1において、
図8に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0080】
図12に示すDC-DCコンバータ1において、
図8に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、リセットスイッチSWreが省略されている点である。なお、
図12に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作は、
図8に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作と同様とする。
【0081】
遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるとともにクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、一次巻線L1の他方の端子からクランプスイッチSWc、コンデンサCc、コンデンサC1、遮断用スイッチSWbの寄生ダイオードを介して一次巻線L1の一方の端子に電流が流れ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンしていたときに一次巻線L1に蓄積されたエネルギーがリセットされる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフしているとともにクランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcに電圧Vrがかかるものとする。
【0082】
第12実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わり、クランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、コンデンサCcにかかる電圧Vrが駆動用スイッチSWdにかかり、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフからオンに切り替わり、クランプスイッチSWcがオンからオフに切り替わると、電圧VrがクランプスイッチSWcにかかる。このように、入力電圧VinとコンデンサCcにかかる電圧Vrとの合計電圧が遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcにかからないようにすることができるため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0083】
また、第12実施形態のDC-DCコンバータ1では、クランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcの他方の端子の電位を電源Bの他方の端子(プラス端子)の電位にクランプさせることができるため、コンデンサCcにかかる電圧が増加することを抑えることができ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるときに駆動用スイッチSWdにかかる電圧がマイナスの電圧になることを抑制することができる。
【0084】
<第13実施形態>
図13は、第13実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図13に示すDC-DCコンバータ1において、
図8に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0085】
図13に示すDC-DCコンバータ1において、
図8に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、リセットスイッチSWreが省略されている点と、コンデンサCcの他方の端子が電源Bの他方の端子(プラス端子)ではなく、遮断用スイッチSWbの一方の端子と一次巻線L1の一方の端子との接続点に接続されている点である。なお、
図13に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作は、
図8に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの動作と同様とする。
【0086】
遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わるとともにクランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、一次巻線L1の一方の端子からコンデンサCc及びクランプスイッチSWcを介して一次巻線L1の他方の端子に電流が流れた後、一次巻線L1の他方の端子からクランプスイッチSWc及びコンデンサCcを介して一次巻線L1の一方の端子に電流が流れ、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンしていたときに一次巻線L1に蓄積されたエネルギーがリセットされる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフしているとともにクランプスイッチSWcがオンしているとき、コンデンサCcに電圧Vrがかかるものとする。
【0087】
第13実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わり、クランプスイッチSWcがオフからオンに切り替わると、コンデンサCcにかかる電圧Vrが駆動用スイッチSWdにかかり、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかる。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフからオンに切り替わり、クランプスイッチSWcがオンからオフに切り替わると、電圧VrがクランプスイッチSWcにかかる。このように、入力電圧VinとコンデンサCcにかかる電圧Vrとの合計電圧が遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcにかからないようにすることができるため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びクランプスイッチSWcのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0088】
<第14実施形態>
図14は、第14実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図14に示すDC-DCコンバータ1において、
図8に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0089】
図14に示すDC-DCコンバータ1において、
図8に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、リセットスイッチSWre、クランプスイッチSWc、及びコンデンサCcが省略され、駆動用スイッチSWdの両端にリセット回路Reが接続されている点である。なお、
図14に示す遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdの動作は、
図8に示す遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdの動作と同様とする。
【0090】
第14実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わると、電源Bの電圧である入力電圧Vinが駆動用スイッチSWdにかかり、遮断用スイッチSWbに入力電圧Vinがかからない。このように、遮断用スイッチSWbにかかる電圧に電源Bの電圧が含まれないようにしつつ、駆動用スイッチSWdにかかる電圧を電源Bの電圧のみにすることができるため、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0091】
<第15実施形態>
図15は、第15実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図15に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0092】
図15に示すDC-DCコンバータ1において、
図1に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、クランプスイッチSWc及びコンデンサCcを省略している点である。なお、
図15に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びリセットスイッチSWreの動作は、
図1に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びリセットスイッチSWreの動作と同様とする。
【0093】
第15実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わり、リセットスイッチSWreがオフからオンに切り替わると、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかり、駆動用スイッチSWdに入力電圧Vinがかからない。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフからオンに切り替わり、リセットスイッチSWreがオンからオフに切り替わると、入力電圧VinがリセットスイッチSWreにかかる。このように、駆動用スイッチSWdにかかる電圧に電源Bの電圧が含まれないようにしつつ、遮断用スイッチSWb及びリセットスイッチSWreにかかる電圧を電源Bの電圧のみにすることができるため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びリセットスイッチSWreの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びリセットスイッチSWreのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0094】
<第16実施形態>
図16は、第16実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図16に示すDC-DCコンバータ1において、
図15に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0095】
図16に示すDC-DCコンバータ1において、
図15に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、リセットスイッチSWreの代わりにダイオードDが設けられている点である。すなわち、ダイオードDのカソード端子が遮断用スイッチSWbの一方の端子と一次巻線L1の一方の端子との接続点に接続され、ダイオードDのアノード端子が電源Bの他方の端子(マイナス端子)と駆動用スイッチSWdの一方の端子との接続点に接続されている。なお、
図16に示す遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdの動作は、
図15に示す遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdの動作と同様とする。
【0096】
第16実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わると、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかり、駆動用スイッチSWdに入力電圧Vinがかからない。このように、駆動用スイッチSWdにかかる電圧に電源Bの電圧が含まれないようにしつつ、遮断用スイッチSWbにかかる電圧を電源Bの電圧のみにすることができるため、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0097】
<第17実施形態>
図17は、第17実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図17に示すDC-DCコンバータ1において、
図8に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0098】
図17に示すDC-DCコンバータ1において、
図8に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、クランプスイッチSWc及びコンデンサCcを省略している点である。なお、
図17に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びリセットスイッチSWreの動作は、
図8に示す遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びリセットスイッチSWreの動作と同様とする。
【0099】
第17実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わり、リセットスイッチSWreがオフからオンに切り替わると、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかり、駆動用スイッチSWdに入力電圧Vinがかからない。また、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオフからオンに切り替わり、リセットスイッチSWreがオンからオフに切り替わると、入力電圧VinがリセットスイッチSWreにかかる。このように、駆動用スイッチSWdにかかる電圧に電源Bの電圧が含まれないようにしつつ、遮断用スイッチSWb及びリセットスイッチSWreにかかる電圧を電源Bの電圧のみにすることができるため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びリセットスイッチSWreの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb、駆動用スイッチSWd、及びリセットスイッチSWreのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0100】
<第18実施形態>
図18は、第18実施形態のDC-DCコンバータの一例を示す図である。なお、
図18に示すDC-DCコンバータ1において、
図17に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0101】
図18に示すDC-DCコンバータ1において、
図17に示すDC-DCコンバータ1と異なる点は、リセットスイッチSWreの代わりにダイオードDが設けられている点である。すなわち、ダイオードDのカソード端子が電源Bの他方の端子(プラス端子)と駆動用スイッチSWdの一方の端子の接続点に接続され、ダイオードDのアノード端子が遮断用スイッチSWbの一方の端子と一次巻線L1の一方の端子との接続点に接続されている。なお、
図18に示す遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdの動作は、
図17に示す遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdの動作と同様とする。
【0102】
第18実施形態のDC-DCコンバータ1では、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンからオフに切り替わると、電源Bの電圧である入力電圧Vinが遮断用スイッチSWbにかかり、駆動用スイッチSWdに入力電圧Vinがかからない。このように、駆動用スイッチSWdにかかる電圧に電源Bの電圧が含まれないようにしつつ、遮断用スイッチSWbにかかる電圧を電源Bの電圧のみにすることができるため、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdの耐圧を抑えることができる。そのため、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdのコストやオン抵抗が高くなることを抑えることができ、DC-DCコンバータ1の製造コストが高くなることやDC-DCコンバータ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0103】
なお、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
【0104】
例えば、
図1~
図18に示すDC-DCコンバータ1は、フォワード方式のDC-DCコンバータであるが、フライバック方式のDC-DCコンバータであってもよい。DC-DCコンバータ1をフライバック方式のDC-DCコンバータとする場合、整流用スイッチSWr1及びインダクタLが省略されるものとする。フライバック方式のDC-DCコンバータの場合、
図7と
図14のリセット回路Reをスナバ回路Snに変更するとよい。また、リセット回路Reとスナバ回路Snは駆動用スイッチSWdの両端ではなく、一次巻線L1の両端に接続してもよい。リセット回路Reとスナバ回路Snの一例を
図19に示す。リセット回路はコンデンサとダイオードの直列接続で、ダイオードの向きは駆動スイッチSWdの両端に接続する際は駆動スイッチSWdの寄生ダイオードと逆向き、一次巻線L1の両端に接続する際はアノードが電源Bのマイナス側でカソードが電源Bのプラス側になる向きである。スナバ回路はコンデンサと抵抗が直列接続している。
【0105】
また、
図1~
図6、
図8~
図13に示すDC-DCコンバータ1は、アクティブクランプ方式であったが、アクティブクランプ方式でなく、一般的なスナバ回路Snやリセット回路Reを設けてもよい。すなわち、一次巻線L1の他方の端子と駆動用スイッチSWdの他方の端子との接続点にスナバ回路Snやリセット回路Reが接続されていてもよい。これにより、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdがオンまたはオフすることで生じるリンギングを低減することができるため、遮断用スイッチSWb及び駆動用スイッチSWdの耐圧をさらに抑えることができる。
【符号の説明】
【0106】
1 DC-DCコンバータ
2 整流回路
3 平滑回路
4 制御部
B 電源
Cc、C1、C2 コンデンサ
SWb 遮断用スイッチ
SWd 駆動用スイッチ
SWre リセットスイッチ
SWc クランプスイッチ
SWr1、SWr2 整流用スイッチ
T トランス
L インダクタ
L1 一次巻線
L2 二次巻線