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特許7192929情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/909 20190101AFI20221213BHJP
【FI】
G06F16/909
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021131500
(22)【出願日】2021-08-12
(62)【分割の表示】P 2019079102の分割
【原出願日】2019-04-18
(65)【公開番号】P2021193573
(43)【公開日】2021-12-23
【審査請求日】2021-08-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(72)【発明者】
【氏名】宗野 義典
(72)【発明者】
【氏名】前田 英誠
(72)【発明者】
【氏名】垣花 宏昌
【審査官】甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-234975(JP,A)
【文献】特表2018-538624(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末装置と、
一方向に通信可能な通信ケーブルを介して前記第1の端末装置に接続された第2の端末装置と、
を備え、
前記第1の端末装置は、前記第2の端末装置に検索処理を実行させるための二次元バーコード画像を、前記通信ケーブルを介して前記第2の端末装置に出力し、
前記第2の端末装置は、前記二次元バーコード画像に基づいて前記検索処理を実行する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記第1の端末装置は、前記通信ケーブルと、前記第2の端末装置に対して前記二次元バーコード画像の取り込みを指示する指示情報を伝送するための他の通信ケーブルとを介して前記第2の端末装置に接続され、
前記第2の端末装置は、前記指示情報に基づいて前記二次元バーコード画像を取り込む、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第1の端末装置は、位置情報を含む前記二次元バーコード画像を前記第2の端末装置に出力し、
前記第2の端末装置は、前記第2の端末装置が接続されたネットワークにおいて地図情報を提供するサーバ装置と協働し、前記位置情報に基づいて前記地図情報の前記検索処理を実行する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第1の端末装置は、第1の地図画面を表示するとともに、前記第1の地図画面において指定された座標に対応する前記位置情報を前記第2の端末装置に出力し、
前記第2の端末装置は、前記位置情報に基づく前記検索処理によって前記サーバ装置から取得した前記地図情報を第2の地図画面として表示する、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記第2の端末装置は、前記二次元バーコード画像に含まれる検索種別に基づいて前記サーバ装置から取得する前記地図情報の種類を変更する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
一方向に通信可能な通信ケーブルを介して端末装置に接続する接続部と、
前記端末装置に検索処理を実行させるための二次元バーコード画像を、前記通信ケーブルを介して前記端末装置に出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項7】
一方向に通信可能な通信ケーブルを介して端末装置に接続する接続部と、
前記端末装置から前記通信ケーブルを介して二次元バーコード画像を取得する取得部と、
前記二次元バーコード画像に基づいて検索処理を実行する検索部と、
を備える情報処理装置。
【請求項8】
第1の端末装置が、一方向に通信可能な通信ケーブルを介して接続された第2の端末装置に検索処理を実行させるための二次元バーコード画像を、前記通信ケーブルを介して前記第2の端末装置に出力するステップと、
前記第2の端末装置が、前記二次元バーコード画像に基づいて前記検索処理を実行するステップと、
を備える情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
第1の端末装置が、一方向に通信可能な通信ケーブルを介して接続された第2の端末装置に検索処理を実行させるための二次元バーコード画像を、前記通信ケーブルを介して前記第2の端末装置に出力するステップと、
前記第2の端末装置が、前記二次元バーコード画像に基づいて前記検索処理を実行するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ネットワークを介して、端末装置間で表示画面や画面上における手書き図形の画像、音声、及び位置情報などを共有できる端末間通信システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-117394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に例示されるシステムは、端末装置以外のサーバ装置を用いて端末装置間にセッションを構築することで、端末装置間における双方向の情報共有機能を提供する。しかしながら、一方の端末装置が閉域ネットワークに接続され、他方の端末装置がオープンなネットワークに接続されている場合には、端末装置間での情報共有が可能になると、閉域ネットワーク側における機密性が低下する虞がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述の問題に鑑み、機密性を保持しながら装置間で情報を共有できる情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの観点によれば、第1の端末装置と、一方向に通信可能な通信ケーブルを介して前記第1の端末装置に接続された第2の端末装置と、を備え、前記第1の端末装置は、前記第2の端末装置に検索処理を実行させるための二次元バーコード画像を、前記通信ケーブルを介して前記第2の端末装置に出力し、前記第2の端末装置は、前記二次元バーコード画像に基づいて前記検索処理を実行する、情報処理システムが提供される。
【0007】
本発明の他の観点によれば、一方向に通信可能な通信ケーブルを介して端末装置に接続する接続部と、前記端末装置に検索処理を実行させるための二次元バーコード画像を、前記通信ケーブルを介して前記端末装置に出力する出力部と、を備える情報処理装置が提供される。
【0008】
本発明のさらに他の観点によれば、一方向に通信可能な通信ケーブルを介して端末装置に接続する接続部と、前記端末装置から前記通信ケーブルを介して二次元バーコード画像を取得する取得部と、前記二次元バーコード画像に基づいて検索処理を実行する検索部と、を備える情報処理装置が提供される。
【0009】
本発明のさらに他の観点によれば、第1の端末装置が、一方向に通信可能な通信ケーブルを介して接続された第2の端末装置に検索処理を実行させるための二次元バーコード画像を、前記通信ケーブルを介して前記第2の端末装置に出力するステップと、前記第2の端末装置が、前記二次元バーコード画像に基づいて前記検索処理を実行するステップと、を備える情報処理方法が提供される。
【0010】
本発明のさらに他の観点によれば、コンピュータに、第1の端末装置が、一方向に通信可能な通信ケーブルを介して接続された第2の端末装置に検索処理を実行させるための二次元バーコード画像を、前記通信ケーブルを介して前記第2の端末装置に出力するステップと、前記第2の端末装置が、前記二次元バーコード画像に基づいて前記検索処理を実行するステップと、を実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、機密性を保持しながら装置間で情報を共有できる情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1実施形態における情報共有システムの全体構成例を示すブロック図である。
図2】第1実施形態における指令端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図3】第1実施形態における情報共有端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図4】第1実施形態における情報共有システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
図5】第1実施形態における指令端末に表示される画面の一例を示す図である。
図6】第1実施形態における情報共有端末に連携表示される画面の一例を示す図である。
図7】第1実施形態における情報共有端末に連携表示される画面の一例を示す図である。
図8】第1実施形態における情報共有端末に連携表示される画面の一例を示す図である。
図9】第1実施形態における情報共有端末に連携表示される画面の一例を示す図である。
図10】第2実施形態における情報共有システムの全体構成例を示すブロック図である。
図11】第2実施形態における情報共有システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
図12】第3実施形態における情報共有システムの全体構成例を示すブロック図である。
図13】第3実施形態におけるキャプチャ装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図14】第3実施形態における情報共有システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
図15】第3実施形態におけるキャプチャ装置に表示される2次元バーコードの一例を示す図である。
図16】第4実施形態における情報処理システムの全体構成例を示すブロック図である。
図17】第5実施形態における情報処理装置の全体構成例を示すブロック図である。
図18】第6実施形態における情報処理装置の全体構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の例示的な実施形態を説明する。図面において同様の要素又は対応する要素には同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化することがある。
【0014】
[第1実施形態]
先ず、本実施形態における情報共有システム1の構成について、図1乃至図3を参照しながら説明する。図1は、情報共有システム1の全体構成例を示すブロック図である。図1に示すように、情報共有システム1は、指令端末10及び情報共有端末20を含む。指令端末10及び情報共有端末20は、例えばパーソナルコンピュータ等の端末装置である。
【0015】
指令端末10は、閉域ネットワーク(不図示)に接続された端末装置である。指令端末10は、情報共有端末20に対して地図情報提供システム30やポータルサイト40への検索処理を行わせる端末装置である。本実施形態の指令端末10は、独自の地図アプリケーションを備えているものとする。ユーザは、指令端末10を操作することにより、当該地図アプリケーションにより表示される画面上で任意に座標を指定できる。
【0016】
情報共有端末20は、インターネット等のオープンな広域ネットワークNWに接続された端末装置である。情報共有端末20は、指令端末10からのコマンドに基づいて外部システムである地図情報提供システム30やポータルサイト40への検索処理を実行するとともに、指令端末10側で指定した表示形態(連携表示モード)で検索結果を表示する。また、本実施形態の情報共有端末20は、指令端末10から伝送された映像データをコマンドとして取得するためにビデオキャプチャユニット211を備えている。
【0017】
指令端末10と情報共有端末20(ビデオキャプチャユニット211)とは、一方向に映像データ(映像信号)を伝送する映像ケーブルC1を介して接続されている。映像ケーブルC1は、例えばHDMI(登録商標)ケーブルである。本実施形態における映像データ(映像信号)は、指令端末10から情報共有端末20へ伝送される。
【0018】
さらに、指令端末10(後述する接続端子110)と情報共有端末20(後述する接続端子210)とは、接点信号ケーブルC2を介して接続されている。接点信号ケーブルC2は、例えばPCIボード等の拡張ボード(後述する接続端子)に接続される通信ケーブルである。映像ケーブルC1と同様に、接点信号ケーブルC2は一方向に通信可能な通信ケーブルとする。指令端末10は、接点信号ケーブルC2を介して情報共有端末20における連携表示モード(表示形態情報)の選択指令、WEBブラウザの起動指令、及びWEBブラウザの終了指令等のコマンドを表す接点信号を情報共有端末20に送信する。例えば、8ピンの接続端子の場合、各ピンに対応する信号線への電圧印加のON/OFFの組み合わせを変更することによって256ビット(2の8乗)の情報を送信できる。
【0019】
図2は、本実施形態における指令端末10のハードウェア構成例を示すブロック図である。指令端末10は、演算、制御及び記憶を行うコンピュータとして、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、インターフェース(Interface)105、ストレージ106、入力装置107、表示装置108、通信装置109、及び接続端子110を備える。CPU101、RAM102、ROM103、及びインターフェース105は、バスライン104を介して相互に接続される。
【0020】
CPU101は、演算処理装置及び制御装置として機能する。CPU101は、ROM103やストレージ106等に記憶されたプログラムに従って所定の動作を行うとともに、指令端末10の各部を制御する機能を有するプロセッサである。
【0021】
RAM102は、揮発性記憶媒体から構成され、CPU101の動作に必要な一時的なメモリ領域を提供する。ROM103は、不揮発性記憶媒体から構成され、指令端末10の動作に用いられるプログラム等の必要な情報を記憶する。
【0022】
インターフェース105は、指令端末10に対して機器を接続させるための入出力インターフェースや通信インターフェース等である。入出力インターフェースは、指令端末10に対してストレージ106、入力装置107、及び表示装置108を接続させるためのモジュールである。通信インターフェースは、指令端末10に対して通信装置109を接続させるためのモジュールである。
【0023】
ストレージ106は、不揮発性記憶媒体から構成され、処理に必要なデータ、指令端末10の動作用プログラム等を記憶する記憶装置である。ストレージ106は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等である。
【0024】
入力装置107は、ユーザによって操作される装置である。入力装置107は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、ボタン、マイクロホン、スイッチ等である。ポインティングデバイスの例としては、マウス、トラックボール、タッチパネル、ペンタブレット等が挙げられる。
【0025】
表示装置108は、液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等である。入力装置107と表示装置108は、タッチパネルとして一体に形成されてもよい。
【0026】
通信装置109は、イーサネット(登録商標)、LTE(Long Term Evolution)、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、4G等の通信規格に対応した装置であり、他の装置との間で通信を行う。ただし、本実施形態の指令端末10では、他の装置との間の通信は制限される。
【0027】
接続端子110は、外部の機器との接続に用いられるポートである。接続端子110は、例えば、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)端子、RGB端子、USB(Universal Serial Bus)端子、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)端子、RS-232C端子、光オーディオ端子、PCI(Peripheral Component Interconnect)、PCI Express、UART(Universal Asynchronous Receiver / Transmitter)等の端子である。
【0028】
図3は、本実施形態における情報共有端末20のハードウェア構成例を示すブロック図である。情報共有端末20は、図1で示したビデオキャプチャユニット211の他に、CPU201、RAM202、ROM203、インターフェース205、ストレージ206、入力装置207、表示装置208、通信装置209、及び接続端子210を備える。CPU201、RAM202、ROM203、及びインターフェース205は、バスライン204を介して相互に接続される。図3において図2と同一名称であって符号のみが異なる機器については、同等の機能を備える機器であるため、詳細な説明を省略する。
【0029】
なお、図2及び図3に示す各装置のハードウェア構成は例示であり、これら以外の装置が追加されていてもよく、一部の装置が設けられていなくてもよい。また、一部の装置が同様の機能を有する別の装置に置換されていてもよい。さらに、本実施形態の機能が複数の装置に分散されて実現されるものであってもよい。
【0030】
続いて、上述のように構成された情報共有システム1の動作を図4乃至図9を参照しながら説明する。
【0031】
図4は、本実施形態における情報共有システム1の処理の一例を示すシーケンス図である。この処理は、指令端末10が地図アプリケーションを起動しているときに実行される。なお、以下では、地図アプリケーションの起動直後の初期状態において、地図画像は未だ表示されていない場合を例として説明する。
【0032】
先ず、指令端末10は、表示中の地図アプリケーションの指令画面において検索処理の実行が要求されたか否かを判定する(ステップS101)。ここで、指令端末10が、検索処理の実行が要求されたと判定した場合(ステップS101:YES)には、処理はステップS102に移行する。これに対し、指令端末10が、検索処理の実行が要求されていないと判定した場合(ステップS101:NO)には、ステップS101の処理が繰り返される。
【0033】
図5は、本実施形態における指令端末10に表示される指令画面の一例を示す図である。ここでは、画面の左側には、複数の入力欄A1、A2、A3、検索ボタンA4、指令端末10における検索結果の表示欄A5が設けられている。また、画面の右側には、地図画像IMG_1が表示されている。
【0034】
入力欄A1は、ユーザが任意の検索ワードを入力するためのエリアである。入力欄A2は、ユーザが住所を入力するためのエリアである。入力欄A3では、検索範囲として“指定なし”、“地図内”のいずれかを選択できる。入力欄A3において“地図内”が選択された場合には、地図アプリケーションが保持する地図情報に含まれる地名、道路名、建物名、駅名等が検索対象となる。入力欄A3において“指定なし”が選択された場合には、地図情報に加えて、指令端末10が保持する各種のデータが検索対象となる。そして、入力欄A1等に検索ワードが入力された後に、ユーザが検索ボタンA4を押下すると、指令端末10において検索処理が実行される。また、入力欄A3において“指定なし”が選択された場合には、連携表示モードが選択されると、連携先の情報共有端末20においてポータルサイト40への検索処理が地図情報提供システム30への検索処理と平行して実行される。詳細については後述する。
【0035】
地図画像IMG_1は、表示欄A5の検索結果の中から地点情報を選択した場合や、住所の入力欄に住所が入力された場合等に逐次更新される。地図画像IMG_1の中央に設けられているポインタP1は、指定された地点の座標を示している。ポインタP1は、任意に変更され得る。
【0036】
さらに、地図画像IMG_1の下側には、情報共有端末20における連携表示モードを指定する3種類のボタンB1、B2、B3が設けられている。“地図表示モード”は、指令端末10から指定された位置情報に基づいて地図情報提供システム30にアクセスし、取得した通常の地図を画面表示させるモードである。
【0037】
“ストリートビュー表示モード”は、同位置情報に基づいて地図情報提供システム30から取得したストリートビュー画像を画面表示させるモードである。“航空写真表示モード”は、同位置情報に基づいて地図情報提供システム30から取得した航空写真の画像を画面に表示させるモードである。“ストリートビュー表示モード”や“航空写真表示モード”の場合には、通常の地図画像の表示は省略されると利便性が向上する。なお、地図情報提供システム30が提供する他の種類の地図(例えば、地形図、路線図等)がある場合には、連携表示モードの数をさらに増やしてもよい。
【0038】
ステップS102において、指令端末10は、ユーザ操作により入力された検索ワード及び検索範囲の情報に基づいて検索処理を実行し、その検索結果を指令画面内に表示する。
【0039】
ステップS103において、指令端末10は、ユーザ操作により検索結果の中から指定された地点を中心とした地図画像を指令画面内に表示する。
【0040】
次に、指令端末10は、ユーザ操作により地図画像内で座標が指定されたか否かを判定する(ステップS104)。ここで、指令端末10が、地図画像内で座標が指定されたと判定した場合(ステップS104:YES)には、処理はステップS105に移行する。これに対し、指令端末10が、地図画像内で座標は指定されていないと判定した場合(ステップS104:NO)には、ステップS104の処理が繰り返される。
【0041】
ステップS105において、指令端末10は、画面上での指定座標に対応する位置情報を表す2次元バーコードを作成する。なお、2次元バーコードには、位置情報(緯度及び経度)の他に、情報共有端末20において表示させる地図の縮尺や、ユーザが指令画面において入力した検索ワード等を含めることができる。
【0042】
次に、指令端末10は、位置情報等を含む2次元バーコードの映像データを、映像ケーブルC1を介して情報共有端末20へ出力する(ステップS106)。2次元バーコードは、例えばQRコード(登録商標)である。
【0043】
情報共有端末20は、指令端末10から出力された2次元コードの映像データをビデオキャプチャユニット211によって取得すると、RAM202等の記憶領域に保存する(ステップS107)。
【0044】
ステップS108において、指令端末10は、ユーザ操作により指令画面において連携表示モードが指定されたか否かを判定する。具体的には、情報共有端末20に連携表示処理を実行させるためのボタンが押下されたか否かを判定する。
【0045】
指令端末10は、画面上で連携表示モードが指定されたと判定した場合(ステップS108:YES)には、連携表示モードを表す接点信号を情報共有端末20に出力する(ステップS109)。その後、処理はステップS110に移行する。これに対し、指令端末10が、連携表示モードは指定されていないと判定した場合(ステップS108:NO)には、処理はステップS104に戻る。
【0046】
ステップS110において、情報共有端末20は、接点信号の入力をトリガとして、RAM202等に保存されている2次元バーコードの映像データを読み込むと、映像データを解析することで2次元バーコードに含まれる位置情報等を取得する。
【0047】
次に、情報共有端末20は、指令端末10から入力された接点信号から連携表示モードを特定する(ステップS111)。このとき、情報共有端末20は、連携表示モードに基づいて検索対象の情報を示す検索種別を特定するものとする。図5の例では、“地図表示モード”、“ストリートビュー表示モード”、“航空写真表示モード”のいずれかを特定する。
【0048】
次に、情報共有端末20は、WEBブラウザを起動するとともに、2次元バーコードが示す位置情報に基づいて広域ネットワークNW上の地図情報提供システム30にアクセスし、検索処理を実行する(ステップS112)。
【0049】
そして、情報共有端末20は、検索処理により地図情報提供システム30から得られた地図画像を、ステップS111において特定された連携表示モードに基づいて画面に表示する(ステップS113)。なお、指令端末10において指定座標が変更された場合には、上述したステップS101~ステップS113の処理が繰り返し実行される。すなわち、指令端末10における地図画面と、情報共有端末20に表示される地図画面は連動して更新される。同様に、指令端末10において地図画面が終了した場合には、情報共有端末20においても地図画面が閉じられる。
【0050】
図6乃至図9は、本実施形態における情報共有端末20に連携表示される画面の一例を示す図である。図6は、連携表示モードが地図表示モードの場合の画面を示している。ここでは、地図情報提供システム30から取得されたデフォルトの形式の地図画像IMG_2が画面に表示されている。地図画像IMG_2の中央に設けられているポインタP2における緯度及び経度は、指令端末10の指令画面の地図上で指定されたポインタP1の座標に対応する緯度及び経度の値と一致している。すなわち、指令端末10と情報共有端末20との間で、地図情報の取得先は異なるが、各端末では同一地点を中心とする地図がそれぞれ表示される。なお、地図画像IMG_2の縮尺は、指令端末10における地図画像IMG_1の縮尺と一致しているとよい。
【0051】
図7は、連携表示モードがストリートビュー表示モードの場合の画面を示している。ここでは、通常の地図の代わりに、指定地点におけるストリートビュー画像(外観画像)IMG_3が表示されている。すなわち、指令端末10は、情報共有端末20における通常の地図表示をスキップし、ストリートビュー画像IMG_3を表示させることができる。情報共有端末20のユーザは、ストリートビュー画像IMG_3を参照することで、指定地点の建物や建物周辺の外観を把握できる。
【0052】
図8は、連携表示モードが航空写真表示モードの場合の画面を示している。ここでは、通常の地図の代わりに、指定地点を中心とした航空写真の画像IMG_4が表示されている。図7の場合と同様に、指令端末10は、情報共有端末20における通常の地図表示をスキップし、航空写真の画像IMG_4を表示させることができる。航空写真の画像IMG_4の中央に設けられているポインタP3の座標に対応する緯度及び経度は、指令端末10の指令画面の地図上で指定されたポインタP1の座標に対応する緯度及び経度の値と一致している。
【0053】
図9は、情報共有端末20のWEBブラウザが、地図情報を表示するタブT1に加えて、ポータルサイト40に対する検索結果を表示するタブT2を別途表示する場合を示している。図5において説明したように、指令端末10は、ユーザ操作により、地図内で検索ワード(地名/建物名等)を用いて検索できる。指令端末10は、検索のために入力された情報と、情報共有端末20における検索先のシステムとを示す2次元バーコードを生成する。これにより、情報共有端末20は、受信した2次元バーコードに基づいて地図情報提供システム30にアクセスして地図情報を取得できる(タブT1)。さらに、情報共有端末20は、指令端末10から受信した2次元バーコードが示す検索ワードに基づいてポータルサイト40に対する通常のブラウザ検索も行える(タブT2)。例えば、図5に示す検索範囲の入力欄において“指定なし”が選択された場合に、情報共有端末20は、ポータルサイト40に対する検索処理を実行するとよい。ただし、指令端末10において情報共有端末20における検索先を指示する方法はこれに限られない。検索先は、地図情報提供システム30とポータルサイト40の一方又は両方を指定できる。
【0054】
以上のように、本実施形態における情報共有システム1は、一方向に通信可能な通信ケーブル(映像ケーブルC1及び接点信号ケーブルC2)を用いて指令端末10と情報共有端末20との間を接続しており、情報共有端末20側からは指令端末10にアクセスできない構成である。このため、閉域ネットワークに接続されている指令端末10の機密性を低下させることなく、指令端末10と情報共有端末20との間で検索に必要な情報を共有することができる。
【0055】
[第2実施形態]
以下、第2実施形態における情報共有システム2について説明する。なお、第1実施形態の図中において付与した符号と共通する符号は同一の対象を示す。第1実施形態と共通する箇所の説明は省略し、異なる箇所について詳細に説明する。
【0056】
図10は、第2実施形態における情報共有システム2の全体構成例を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態の情報共有システム2は、指令端末10が情報共有端末20と映像ケーブルC1のみで接続されており、接点信号ケーブルC2は用いられない点で第1の実施形態とは異なっている。本実施形態の指令端末10が情報共有端末20に対して出力するコマンドは、2次元バーコードの映像データの中に含まれるものとする。
【0057】
図11は、本実施形態における情報共有システム2の処理の一例を示すシーケンス図である。この処理は、指令端末10が地図アプリケーションを起動しているときに実行される。なお、以下では、地図アプリケーションの起動直後の初期状態において、地図画像は未だ表示されていない場合を例として説明する。
【0058】
先ず、指令端末10は、表示中の地図アプリケーションの指令画面において検索処理の実行が要求されたか否かを判定する(ステップS201)。ここで、指令端末10が、検索処理の実行が要求されたと判定した場合(ステップS201:YES)には、処理はステップS202に移行する。これに対し、指令端末10が、検索処理の実行が要求されていないと判定した場合(ステップS201:NO)には、ステップS201の処理が繰り返される。
【0059】
ステップS202において、指令端末10は、ユーザ操作により入力された検索ワード及び検索範囲の情報に基づいて検索処理を実行し、その検索結果を指令画面内に表示する。
【0060】
ステップS203において、指令端末10は、ユーザ操作により検索結果の中から指定された地点を中心とした地図画像を表示する。
【0061】
次に、指令端末10は、地図画像内で座標が指定されたか否かを判定する(ステップS204)。ここで、指令端末10が、地図画像内で座標が指定されたと判定した場合(ステップS204:YES)には、処理はステップS205に移行する。これに対し、指令端末10が、地図画像内で座標は指定されていないと判定した場合(ステップS204:NO)には、ステップS204の処理が繰り返される。
【0062】
ステップS205において、指令端末10は、ユーザ操作により指令画面において連携表示モードが指定されたか否かを判定する。具体的には、情報共有端末20に連携表示処理を実行させるためのボタンが押下されたか否かを判定する(図5参照)。
【0063】
指令端末10は、画面上で連携表示モードが指定されたと判定した場合(ステップS205:YES)には、処理はステップS206に移行する。これに対し、指令端末10が、連携表示モードは指定されていないと判定した場合(ステップS205:NO)には、処理はステップS204に戻る。
【0064】
ステップS206において、指令端末10は、画面上で指定された座標に対応する位置情報と、指定された連携表示モードとに基づいて2次元バーコードの映像データを作成する。なお、2次元バーコードには、情報共有端末20において表示させる地図の縮尺や、ユーザが指令画面において入力した検索ワード等も含めることができる。
【0065】
次に、指令端末10は、位置情報及び連携表示モード等を含む2次元バーコードの映像データを、映像ケーブルC1を介して情報共有端末20へ出力する(ステップS207)。2次元バーコードは、例えばQRコード(登録商標)である。
【0066】
次に、情報共有端末20は、指令端末10から出力された2次元コードの映像データをビデオキャプチャユニット211によって取得すると、映像データを解析することで2次元バーコードに含まれる位置情報及び連携表示モードの両方を取得する(ステップS208)。
【0067】
次に、情報共有端末20は、WEBブラウザを起動するとともに、2次元バーコードが示す位置情報に基づいて広域ネットワークNW上の地図情報提供システム30にアクセスし、検索処理を実行する(ステップS209)。
【0068】
そして、情報共有端末20は、検索処理により得られた地図画像を、ステップS208において特定された連携表示モードに基づいて画面に連携表示する(ステップS210)。なお、指令端末10において指定座標が変更された場合には、上述したステップS201~ステップS210の処理が繰り返し実行される。
【0069】
以上のように、本実施形態における情報共有システム2は、映像ケーブルC1のみを用いて指令端末10から情報共有端末20における検索に必要な各種情報を伝送する構成である。このため、第1実施形態と同様に、閉域ネットワークに接続されている指令端末10の機密性を低下させることなく、指令端末10と情報共有端末20との間で検索に必要な情報を共有できる。また、装置間の接続に使用する通信ケーブルが1本で済むため、システムの実装がさらに容易になる。
【0070】
[第3実施形態]
以下、第3実施形態における情報共有システム3について説明する。なお、第1実施形態の図中において付与した符号と共通する符号は同一の対象を示す。第1実施形態と共通する箇所の説明は省略し、異なる箇所について詳細に説明する。
【0071】
図12は、本実施形態における情報共有システム3の全体構成例を示すブロック図である。図12に示すように、情報共有システム3は、キャプチャ装置50及び撮影装置60をさらに備える点で第1実施形態とは異なっている。また、第1実施形態とは異なり、指令端末10と情報共有端末20は完全に分離されている。キャプチャ装置50は、映像ケーブルC1を介して指令端末10にのみ接続されている。また、撮影装置60は、通信ケーブルC3を介して情報共有端末20にのみ接続されている。
【0072】
図13は、本実施形態におけるキャプチャ装置50のハードウェア構成例を示すブロック図である。キャプチャ装置50は、CPU501、RAM502、ROM503、インターフェース505、ストレージ506、入力装置507、表示装置508、及び接続端子210を備える。CPU501、RAM502、ROM503、及びインターフェース505は、バスライン504を介して相互に接続される。
【0073】
図14は、本実施形態における情報共有システム3の処理の一例を示すシーケンス図である。この処理は、指令端末10が地図アプリケーションを起動しているときに実行される。なお、以下では、地図アプリケーションの起動直後の初期状態において、地図画像は未だ表示されていない場合を例として説明する。
【0074】
先ず、指令端末10は、表示中の地図アプリケーションの指令画面において検索処理の実行が要求されたか否かを判定する(ステップS301)。ここで、指令端末10が、検索処理の実行が要求されたと判定した場合(ステップS301:YES)には、処理はステップS302に移行する。これに対し、指令端末10が、検索処理の実行が要求されていないと判定した場合(ステップS301:NO)には、ステップS301の処理が繰り返される。
【0075】
ステップS302において、指令端末10は、ユーザ操作により入力された検索ワード及び検索範囲の情報に基づいて検索処理を実行し、その検索結果を指令画面内に表示する。
【0076】
ステップS303において、指令端末10は、ユーザ操作により検索結果の中から指定された地点を中心とした地図画像を表示する。
【0077】
次に、指令端末10は、地図画像内で座標が指定されたか否かを判定する(ステップS304)。ここで、指令端末10が、地図画像内で座標が指定されたと判定した場合(ステップS304:YES)には、処理はステップS305に移行する。これに対し、指令端末10が、地図画像内で座標は指定されていないと判定した場合(ステップS304:NO)には、ステップS304の処理が繰り返される。
【0078】
ステップS305において、指令端末10は、ユーザ操作により指令画面において連携表示モードが指定されたか否かを判定する。具体的には、情報共有端末20に連携表示処理を実行させるためのボタンが押下されたか否かを判定する(図5参照)。
【0079】
指令端末10は、画面上で連携表示モードが指定されたと判定した場合(ステップS305:YES)には、処理はステップS306に移行する。これに対し、指令端末10が、連携表示モードは指定されていないと判定した場合(ステップS305:NO)には、処理はステップS304に戻る。
【0080】
ステップS306において、指令端末10は、画面上で指定された座標に対応する位置情報と、指定された連携表示モードとに基づいて2次元バーコードの映像データを作成する。なお、2次元バーコードには、情報共有端末20において表示させる地図の縮尺や、ユーザが指令画面において入力した検索ワード等も含めることができる。
【0081】
次に、指令端末10は、位置情報及び連携表示モード等を含む2次元バーコードの映像データを、映像ケーブルC1を介してキャプチャ装置50へ出力する(ステップS307)。2次元バーコードは、例えばQRコード(登録商標)である。これに伴い、キャプチャ装置50は、表示装置508に2次元バーコードを表示する(ステップS308)。
【0082】
図15は、本実施形態におけるキャプチャ装置50(表示装置508)に表示される2次元バーコードの一例を示す図である。この2次元バーコードの画像IMG_5には、位置情報(緯度及び経度)及び連携表示モードの選択指示情報の他に、情報共有端末20において表示させる地図の縮尺や、ユーザが指令画面において入力した検索ワード等が含まれる。なお、キャプチャ装置50は、2次元バーコードの映像データが入力されるまでは画面表示をOFFにしてよいし、別の待機画面を表示してもよい。
【0083】
撮影装置60は、所定の周期でキャプチャ装置50の画面を撮影し(ステップS309)、その撮影画像を情報共有端末20に出力する(ステップS310)。すなわち、撮影装置60は、キャプチャ装置50における画面を常時監視している。
【0084】
次に、情報共有端末20は、撮影装置60から出力された撮影画像データをビデオキャプチャユニット211によって取得すると、撮影画像データを解析することで2次元バーコードに含まれる位置情報及び連携表示モードの両方を取得する(ステップS311)。
【0085】
次に、情報共有端末20は、WEBブラウザを起動するとともに、2次元バーコードが示す位置情報に基づいて広域ネットワークNW上の地図情報提供システム30にアクセスし、検索処理を実行する(ステップS312)。
【0086】
そして、情報共有端末20は、検索処理により得られた地図画像を、ステップS311において取得された連携表示モードに基づいて画面に連携表示する(ステップS313)。なお、指令端末10において指定座標が変更された場合には、上述したステップS301~ステップS313の処理が繰り返し実行される。
【0087】
以上のように、本実施形態における情報共有システム3によれば、指令端末10と情報共有端末20とが完全に分離されている。すなわち、第1実施形態と同様に、情報共有端末20側からは指令端末10にアクセスできない構成である。このため、閉域ネットワークに接続されている指令端末10の機密性を低下させることなく、指令端末10と情報共有端末20との間で検索に必要な情報を共有することができる。
【0088】
また、指令端末10と情報共有端末20とが完全に分離されているため、情報共有端末20としてデジタルカメラを備えるスマートフォンやタブレット端末のような携帯型の端末装置を使用することもできる。
【0089】
[第4実施形態]
図16は、第4実施形態における情報処理システムの全体構成例を示すブロック図である。情報処理システム100は、第1の端末装置100Aと、一方向に通信可能な通信ケーブルを介して第1の端末装置100Aに接続された第2の端末装置100Bと、を備える。第1の端末装置100Aは、第2の端末装置100Bに検索処理を実行させるための情報を、通信ケーブルを介して第2の端末装置100Bに出力する。第2の端末装置100Bは、情報に基づいて検索処理を実行する。本実施形態によれば、機密性を保持しながら装置間で情報を共有できる。
【0090】
[第5実施形態]
図17は、第5実施形態における情報処理装置の全体構成例を示すブロック図である。情報処理装置200は、一方向に通信可能な通信ケーブルを介して端末装置に接続する接続部200Aと、端末装置に検索処理を実行させるための情報を、通信ケーブルを介して端末装置に出力する出力部200Bと、を備える。本実施形態によれば、機密性を保持しながら装置間で情報を共有できる。
【0091】
[第6実施形態]
図18は、第6実施形態における情報処理装置の全体構成例を示すブロック図である。情報処理装置300は、一方向に通信可能な通信ケーブルを介して端末装置に接続する接続部300Aと、端末装置から通信ケーブルを介して情報を取得する取得部300Bと、情報に基づいて検索処理を実行する検索部300Cと、を備える。本実施形態によれば、機密性を保持しながら装置間で情報を共有できる。
【0092】
[変形実施形態]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細には本発明の要旨を逸脱しない範囲で、当業者が理解し得る様々な変形をできる。例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を、他の実施形態に追加した実施形態、あるいは他の実施形態の一部の構成と置換した実施形態も本発明を適用し得る実施形態であると理解されるべきである。
【0093】
例えば、上述した第1実施形態においては、接点信号は、連携表示モード(ストリートビュー/通常の地図/航空写真等)等を示すことを説明したが、接点信号により伝送できる情報はこれに限られない。接点信号を用いて指令端末10が2次元バーコードを送信したことを示す情報を情報共有端末20に伝送するように構成してもよい。その場合、情報共有端末20では、接点信号が入力されたときに、ビデオキャプチャユニット211の待機状態に変化をつけてもよい。例えば、接点信号が入力されるときにのみビデオキャプチャユニット211をONにするとよい。
【0094】
また、上述した第1実施形態においては、指令画面の入力欄に入力したキーワードが2次元バーコードに含まれ、指令端末10から情報共有端末20に伝送される場合について説明した。しかし、入力されたキーワードが適切でない場合には、そのキーワードを2次元バーコードに含めないように制御することもできる。例えば、企業の研究開発に関するテーマに関連するキーワードによってポータルサイト40に対する検索処理を繰り返し実行すると、情報セキュリティの観点から好ましくない場合が有り得る。そこで、指令端末10の記憶領域や閉域ネットワーク上のデータベース(不図示)において情報共有端末20側への伝送を禁止する用語のリストを予め登録しておくとよい。この場合、連携表示モードを指定したときにチェック処理を実行し、禁止用語が含まれる場合にはエラーメッセージを表示した上で、連携表示を不可に制御できる。
【0095】
また、上述した実施形態では、2次元バーコードの映像(画像)を使用していたが、他の画像情報を用いてもよい。すなわち、情報共有端末20が画像情報の解析によって位置情報等の検索に必要な情報を取得できればよく、画像情報の種類は限定されない。
【0096】
また、上述した実施形態では、接点信号の入力をトリガとして2次元バーコードの解析を開始していたが、トリガとなり得る信号は接点信号に限られない。例えば、情報共有端末20は、接点信号の代わりに、音声入力装置(不図示)で入力された特定の音声信号をトリガとして2次元バーコードを読み込んでもよい。
【0097】
上述の実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのプログラム自体も各実施形態に含まれる。
【0098】
該記録媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード等を用いることができる。また該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
【0099】
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0100】
(付記1)
第1の端末装置と、
一方向に通信可能な通信ケーブルを介して前記第1の端末装置に接続された第2の端末装置と、
を備え、
前記第1の端末装置は、前記第2の端末装置に検索処理を実行させるための情報を、前記通信ケーブルを介して前記第2の端末装置に出力し、
前記第2の端末装置は、前記情報に基づいて前記検索処理を実行する、
情報処理システム。
【0101】
(付記2)
前記第1の端末装置は、前記情報を所定の形式の画像に変換して、前記通信ケーブルを介して前記第2の端末装置に出力し、
前記第2の端末装置は、前記画像から前記情報を取得する、
付記1に記載の情報処理システム。
【0102】
(付記3)
前記第1の端末装置は、前記通信ケーブルと、前記第2の端末装置に対して前記情報の取り込みを指示する指示情報を伝送するための他の通信ケーブルとを介して前記第2の端末装置に接続され、
前記第2の端末装置は、前記指示情報に基づいて前記情報を取り込む、
付記1又は2に記載の情報処理システム。
【0103】
(付記4)
前記第1の端末装置は、位置情報を含む前記情報を前記第2の端末装置に出力し、
前記第2の端末装置は、前記第2の端末装置が接続されたネットワークにおいて地図情報を提供するサーバ装置と協働し、前記位置情報に基づいて前記地図情報の前記検索処理を実行する、
付記1乃至3のいずれかに記載の情報処理システム。
【0104】
(付記5)
前記第1の端末装置は、第1の地図画面を表示するとともに、前記第1の地図画面において指定された座標に対応する前記位置情報を前記第2の端末装置に出力し、
前記第2の端末装置は、前記位置情報に基づく前記検索処理によって前記サーバ装置から取得した前記地図情報を第2の地図画面として表示する、
付記4に記載の情報処理システム。
【0105】
(付記6)
前記第2の端末装置は、前記情報に含まれる検索種別に基づいて前記サーバ装置から取得する前記地図情報の種類を変更する、
付記5に記載の情報処理システム。
【0106】
(付記7)
一方向に通信可能な通信ケーブルを介して端末装置に接続する接続部と、
前記端末装置に検索処理を実行させるための情報を、前記通信ケーブルを介して前記端末装置に出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【0107】
(付記8)
一方向に通信可能な通信ケーブルを介して端末装置に接続する接続部と、
前記端末装置から前記通信ケーブルを介して情報を取得する取得部と、
前記情報に基づいて検索処理を実行する検索部と、
を備える情報処理装置。
【0108】
(付記9)
第1の端末装置が、一方向に通信可能な通信ケーブルを介して接続された第2の端末装置に検索処理を実行させるための情報を、前記通信ケーブルを介して前記第2の端末装置に出力するステップと、
前記第2の端末装置が、前記情報に基づいて前記検索処理を実行するステップと、
を備える情報処理方法。
【0109】
(付記10)
コンピュータに、
第1の端末装置が、一方向に通信可能な通信ケーブルを介して接続された第2の端末装置に検索処理を実行させるための情報を、前記通信ケーブルを介して前記第2の端末装置に出力するステップと、
前記第2の端末装置が、前記情報に基づいて前記検索処理を実行するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0110】
NW・・・広域ネットワーク
1,2,3・・・情報共有システム
10・・・指令端末
20・・・情報共有端末
30・・・地図情報提供システム
40・・・ポータルサイト
50・・・キャプチャ装置
C1・・・映像ケーブル
C2・・・接点信号ケーブル
C3・・・通信ケーブル
100・・・情報処理装置
100A・・・第1の端末装置
100B・・・第2の端末装置
101,201,501・・・CPU
102,202,502・・・RAM
103,203,503・・・ROM
104,204,504・・・バスライン
105,205,505・・・インターフェース
106,206,506・・・ストレージ
107,207,507・・・入力装置
108,208,508・・・表示装置
109,209・・・通信装置
110,210,510・・・接続端子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18