(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】システム電源装置
(51)【国際特許分類】
H02M 3/155 20060101AFI20221213BHJP
【FI】
H02M3/155 W
(21)【出願番号】P 2021505518
(86)(22)【出願日】2019-12-09
(86)【国際出願番号】 JP2019048098
(87)【国際公開番号】W WO2020183823
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-07-14
(31)【優先権主張番号】P 2019046655
(32)【優先日】2019-03-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂本 紀和
(72)【発明者】
【氏名】細谷 達也
【審査官】柳下 勝幸
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2006/0212138(US,A1)
【文献】特開2017-135812(JP,A)
【文献】特開2012-080744(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 3/155
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インダクタ、スイッチング回路、および個別アナログ制御部をそれぞれに備える複数の電力変換部と、
前記複数の電力変換部に対して制御信号を出力する共通制御部と、
前記複数の電力変換部の出力部が並列に接続される共通出力端子と、
前記複数の電力変換部の前記インダクタに流れる電流に基づく個別電流信号を用いて運転数信号を生成し、前記運転数信号を前記共通制御部に出力する運転数信号生成回路を備え、
前記運転数信号生成回路は、
前記複数の電力変換部の個別電流信号の比較結果または加算結果を用いて前記運転数信号を生成し、
前記共通制御部は、
前記運転数信号を用いて前記複数の電力変換部の前記個別アナログ制御部の動作を設定し、該個別アナログ制御部の動作モードの設定を含む前記制御信号を出力し、
前記共通出力端子に接続される負荷の動作モードや消費電力に応じて前記複数の電力変換部の運転数が切り替えられる、
システム電源装置。
【請求項2】
前記共通制御部は、
運転数の切り替え閾値を保持しており、
前記運転数信号と前記切り替え閾値とを比較して、前記複数の電力変換部の前記個別アナログ制御部の動作を設定する、
請求項1に記載のシステム電源装置。
【請求項3】
前記共通制御部は、
前記複数の電力変換部の前記個別アナログ制御部の動作として、動作の有効または無効を設定する、
請求項1または請求項2に記載のシステム電源装置。
【請求項4】
前記共通制御部は、
前記複数の電力変換部の前記個別アナログ制御部の動作として、前記スイッチング回路の動作モードを設定する、
請求項3に記載のシステム電源装置。
【請求項5】
前記運転数信号生成回路は、
前記比較結果を用いる場合として前記複数の電力変換部の個別電流信号の最大値を用いて前記運転数信号を生成する、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシステム電源装置。
【請求項6】
前記運転数信号生成回路は、
前記加算結果を用いる場合として前記複数の電力変換部の個別電流信号の平均値を用いて前記運転数信号を生成する、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシステム電源装置。
【請求項7】
前記複数の電力変換部の個別電流信号と、前記運転数信号の大きさの差から、前記複数の電力変換部にフィードバックする帰還信号を生成する帰還信号生成回路を備え、
前記運転数信号生成回路は、前記帰還信号生成回路の一部によって形成されている、
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のシステム電源装置。
【請求項8】
前記共通制御部は、
前記複数の電力変換部に対して互いにスイッチング周波数の位相をずらせたクロック発振制御信号を含む前記制御信号を出力する、
請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のシステム電源装置。
【請求項9】
前記共通制御部は、
前記共通出力端子に接続される外部からの指令信号に応じて信号処理を実行し、前記複数の電力変換部の前記個別アナログ制御部の動作を設定する、
請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のシステム電源装置。
【請求項10】
前記個別アナログ制御部は、PWM制御ICで構成されている、
請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のシステム電源装置。
【請求項11】
前記共通制御部は、プログラマブルなマイクロプロセッサで構成されている、
請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のシステム電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のスイッチング回路を含む複数の電力変換部を並列接続したシステム構成を備えるシステム電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、低電圧且つ大電流の電源装置が求められている。これらを実現する電源装置として、例えば、特許文献1および特許文献2には、マルチフェーズコンバータが記載されている。
【0003】
マルチフェーズコンバータは、複数の電力変換部を有する。複数の電力変換部は、並列に接続されている。マルチフェーズコンバータは、複数の電力変換部の出力電流を加算して出力することで、大電流を実現している。また、マルチフェーズコンバータは、複数の電力変換部に対するスイッチング周波数の位相をずらすことによって、出力電流を安定化している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-147269号公報
【文献】特開2013-94058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電源装置が接続される負荷の状態は、負荷回路の動作等により時間的に変化し、負荷電流や消費電力は、時間的に変化する。この場合、電源システムの高効率化を図るため、負荷の消費電力や動作モードに応じて、運転させる電力変換部の数(運転数)を変化させることが望ましい。
【0006】
しかしながら、従来の電源装置では、負荷の状態(消費電力や動作モード)に応じて運転数を切り替える制御を、簡素な回路構成で実現することはできなかった。
【0007】
したがって、本発明の目的は、負荷の状態に応じて運転数を切り替える制御を簡素な回路構成で実現する電源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の電源装置は、複数の電力変換部、共通制御部、共通出力端子、および、運転数信号生成回路を備える。複数の電力変換部は、インダクタ、スイッチング回路、および個別アナログ制御部をそれぞれに備える。共通制御部は、複数の電力変換部に対して制御信号を出力する。共通出力端子には、複数の電力変換部の出力部が並列に接続されている。運転数信号生成回路は、複数の電力変換部のインダクタ電流に基づく個別電流信号を用いて運転数信号を生成し、運転数信号を共通制御部に出力する。共通制御部は、運転数信号を用いて複数の電力変換部の個別アナログ制御部の動作を設定し、個別アナログ制御部の動作の設定を含む制御信号を出力する。
【0009】
この構成では、複数の電力変換部のインダクタに流れる電流に応じて運転数信号が生成され、この運転数信号から、負荷に出力する負荷電流が算出される。このように負荷電流が算出されることによって、負荷の状態を判断し、負荷の状態に応じた運転数が設定される。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、負荷回路の動作モードや消費電力によって変化する負荷の状態に応じて運転数を切り替えることができる簡素な回路を構成でき、複数の電力変換部を備えたシステム電源装置の高効率化、小型化、および、低ノイズ化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る電源装置10の回路ブロック図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る帰還信号生成回路50の回路図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係るMPU20の機能ブロック図である。
【
図4】
図4は、運転数の切り替えの概念を説明するための図である。
【
図5】
図5は、運転数の切り替え処理を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、第2の実施形態に係る電源装置10Aの回路ブロック図である。
【
図7】
図7は、第2の実施形態に係る帰還信号生成回路50Aの回路図である。
【
図8】
図8は、第2の実施形態に係るMPU20Aの機能ブロック図である。
【
図9】
図9は、第3の実施形態に係る電源装置10Bの回路ブロック図である。
【
図10】
図10は、第4の実施形態に係る電源装置の帰還信号生成回路50Rの回路ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る電源装置について、図を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態に係る電源装置10の回路ブロック図である。
【0013】
図1に示すように、電源装置10は、MPU20、電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34を備える。本実施形態では、電力変換部の個数は、4個であるが、複数個であれば、本実施形態の構成を適用できる。また、電源装置10は、入力端子Pin、および、出力端子Poutを備える。出力端子Poutが、本発明の「共通出力端子」に対応し、この出力端子Poutの電圧が、出力電圧Voutである。電源装置10は、本発明の「システム電源装置」に対応する。システム電源装置とは、例えば、単に1個の電力変換部を備えたスイッチング電源とは異なり、複数の電力変換部を備え、負荷の状態に応じて複数の電力変換部の運転数、運転状態を適正に制御する電源装置を意味する。
【0014】
入力端子Pinは、外部の直流電圧源に接続されている。電源装置10は、入力端子Pinから直流の入力電圧Vinの供給を受けている。出力端子Poutは、図示しない負荷に接続されている。
【0015】
MPU20は、入力端子Pinに接続しており、入力端子Pinを介して電源供給されている。なお、図示を省略しているが、MPU20と入力端子Pinとの間には、降圧回路が備えられており、MPU20には、入力電圧Vinを降圧した電圧が供給される。この電源供給ラインは、入力コンデンサCi1を介してグランド基準電位に接続されている。
【0016】
MPU20は、プログラマブルなマイクロプロセッサ(Micro Processing Unit)である。MPU20は、デジタル信号処理によって、動作モードの設定を含む制御信号を生成する。例えば、制御信号は、クロック発振制御信号やイネーブル信号等からなる。
【0017】
MPU20は、電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34に接続している。MPU20は、電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34のそれぞれに対して、生成した制御信号を出力する。
【0018】
例えば、MPU20は、複数の電力変換部の内、運転する電力変換部の個別アナログ制御部に、イネーブル(有効)信号を出力し、運転しない電力変換部の個別アナログ制御部に、ディスエーブル(無効)信号を出力する。これらの信号が、個別アナログ制御部の動作モードの設定信号となる。また、MPU20は、複数の電力変換部の個別アナログ制御部に対して、それぞれのスイッチ回路の動作モードを設定する。
【0019】
クロック発振制御信号は、各電力変換部が有するスイッチング回路のスイッチング周波数を与える。各クロック発振制御信号のクロック発振信号は位相差を有し、この位相差は、運転する電力変換部の個数によって設定されている。これにより、MPU20は、電源装置10をマルチフェーズコンバータとして動作させる。
【0020】
この際、MPU20は、端子504からの運転数信号Sopを用いて、運転する電力変換部の個数を決定する。端子504は、電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34に共通の出力端である。また、MPU20は、この個数に応じて位相差を決定し、運転する電力変換部への制御信号を設定する。
【0021】
電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34は、入力端子Pinに接続しており、入力端子Pinを介して電源供給されている。電力変換部31の電源供給ラインは、入力コンデンサCi1を介してグランド基準電位に接続されている。電力変換部32の電源供給ラインは、入力コンデンサCi2を介してグランド基準電位に接続されている。電力変換部33の電源供給ラインは、入力コンデンサCi3を介してグランド基準電位に接続されている。電力変換部34の電源供給ラインは、入力コンデンサCi4を介してグランド基準電位に接続されている。
【0022】
電力変換部31の出力端、電力変換部32の出力端、電力変換部33の出力端、および、電力変換部34の出力端は、出力端子Poutに対して並列に接続されている。
【0023】
電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34は、アナログ回路からなり、同じ回路構成を有する。したがって、以下では、電力変換部31のみについて、回路構成を具体的に説明する。
【0024】
図1に示すように、電力変換部31は、PWM制御IC40、スイッチング素子Q1、スイッチング素子Q2、インダクタL、出力コンデンサCo1、抵抗RL、コンデンサCL、および、帰還信号生成回路50を備える。PWM制御IC40は、本発明の「個別アナログ制御部」に対応する。スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とからなる回路は、本発明の「スイッチング回路」に対応する。
【0025】
PWM制御IC40は、入力端子Pinに接続しており、入力端子Pinを介して電源供給されている。PWM制御IC40には、MPU20から制御信号が入力される。PWM制御IC40には、電圧帰還信号と電流帰還信号との合成帰還信号が入力される。PWM制御IC40は、制御信号と合成帰還信号とから、スイッチング素子Q1およびスイッチング素子Q2に対して、PWM(パルス幅変調)制御を用いたスイッチング制御信号を生成する。
【0026】
スイッチング素子Q2のゲートは、PWM制御IC40に接続しており、ドレインは、入力端子Pinに接続しており、ソースは、スイッチング素子Q1のドレインに接続している。スイッチング素子Q1のゲートは、PWM制御IC40に接続しており、ソースは、グランド基準電位に接続されている。
【0027】
スイッチング素子Q2のゲートには、PWM制御IC40から、スイッチング素子Q2用のスイッチング制御信号が入力される。スイッチング素子Q1のゲートには、PWM制御IC40から、スイッチング素子Q1用のスイッチング制御信号が入力される。
【0028】
インダクタLの一方端は、スイッチング素子Q2のソースとスイッチング素子Q2のドレインとの接続点に接続している。
【0029】
インダクタLの他方端は、出力端子Poutに接続している。インダクタLの他方端は、出力コンデンサCo1を介して、グランド基準電位に接続されている。
【0030】
抵抗RLとコンデンサCLとの直列回路は、インダクタLに並列接続されている。この際、インダクタLのインダクタンス、抵抗RLの抵抗、および、コンデンサCLのキャパシタンスを特定の関係にすることで、インダクタLに流れる電流に対応する電圧信号は、無損失で取得できる。
【0031】
帰還信号生成回路50は、端子501、端子502、端子503、端子504を備える。端子501は、出力端子Pout、言い換えれば、電力変換部31の出力端、電力変換部32の出力端、電力変換部33の出力端、および、電力変換部34の出力端の並列接続部に接続している。端子502は、抵抗RLとコンデンサCLとの接続点に接続している。端子503は、PWM制御IC40に接続している。
【0032】
端子504は、他の電力変換部の帰還信号生成回路50の端子504と並列に接続されている。すなわち、電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34の各帰還信号生成回路50の端子504は、並列に接続されている。この並列に接続されたラインがMPU20に接続している。
【0033】
図2は、第1の実施形態に係る帰還信号生成回路50の回路図である。帰還信号生成回路50は、増幅器U51、増幅器U52、増幅器U53、増幅器U54、トランジスタTr55、抵抗R11、抵抗R12、抵抗R51、抵抗R52、抵抗R53、抵抗R54、抵抗R55、抵抗R56、抵抗R57、抵抗R58、抵抗R551、抵抗R552、および、ダイオードD52を備える。
【0034】
増幅器U51の反転入力端子は、抵抗R51を介して、端子501に接続している。増幅器U51の非反転入力端子は、抵抗R52を介して、端子502に接続している。抵抗R51の抵抗値と抵抗R52の抵抗値とは同じである。抵抗R53は、非反転入力端子と基準電位との間に接続されている。増幅器U51の出力端子は、抵抗R54を介して、増幅器U51の反転入力端子に接続している。抵抗R53の抵抗値と抵抗R54の抵抗値とは同じである。増幅器U51には、駆動電源VDDが供給されている。
【0035】
この増幅器U51、抵抗R51、抵抗R52、抵抗R53、および、抵抗R54からなる回路によって、端子501と端子502との電位差に基づく差動増幅回路が実現される。これにより、増幅器U51の出力端子からは、インダクタLに並列に接続された抵抗RLとコンデンサCLとの接続点の電圧と、出力電圧Voutとの差に基づく信号が、所定の増幅率で増幅されて出力される。すなわち、増幅器U51の出力端子からは、インダクタLに流れる電流iLに基づく個別電流増幅信号が出力される。
【0036】
増幅器U52の非反転入力端子は、増幅器U51の出力端子に接続している。増幅器U52の出力端子は、ダイオードD52を介して、増幅器U52の反転入力端子に接続している。この際、ダイオードD52のアノードは、出力端子に接続され、ダイオードD52のカソードは、反転入力端子に接続している。増幅器U52には、駆動電源VDDが供給されている。
【0037】
この増幅器U52とダイオードD52とからなる回路によって、最大値保持回路が実現される。
【0038】
増幅器U52の反転入力端子は、他の電力変換部における帰還信号生成回路50の増幅器U52の反転入力端子に接続している。これにより、電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34のそれぞれの個別電流増幅信号の中で最大値が保持される。そして、この個別電流増幅信号の最大値が、運転数信号Sopとして、端子504から出力される。
【0039】
このように、増幅器U51、増幅器U52、抵抗R51、抵抗R52、抵抗R53、抵抗R54、および、ダイオードD52からなる回路が、運転数信号生成回路51となる。そして、運転数信号生成回路51は、帰還信号生成回路50の一部によって形成されている。
【0040】
増幅器U53の反転入力端子は、抵抗R55を介して、増幅器U51の出力端子に接続している。増幅器U53の非反転入力端子は、抵抗R56を介して、ダイオードD52のカソード、および、端子504に接続している。抵抗R55の抵抗値と抵抗R56の抵抗値とは同じである。抵抗R57は、増幅器U53の非反転入力端子と基準電位との間に接続されている。増幅器U53の出力端子は、抵抗R58を介して、増幅器U53の反転入力端子に接続している。抵抗R57の抵抗値と抵抗R58の抵抗値とは同じである。増幅器U53には、駆動電源VDDが供給されている。
【0041】
この増幅器U53、抵抗R55、抵抗R56、抵抗R57、および、抵抗R58からなる回路によって、個別電流増幅信号と運転数信号Sopとの電位差に基づく差動増幅回路が実現される。これにより、増幅器U53の出力端子からは、個別電流増幅信号と運転数信号Sop(最大値保持信号)との差分信号が出力される。
【0042】
増幅器U54の非反転入力端子は、増幅器U53の出力端子に接続している。増幅器U54の出力端子は、NPN型のトランジスタTr55のベースに接続している。トランジスタTr55のコレクタは、抵抗R551を介して、端子501に接続している。トランジスタTr55のエミッタは、抵抗R552を介してグランド基準電位に接続している。また、トランジスタTr55のエミッタは、増幅器U54の反転入力端子に接続している。さらに、トランジスタTr55のコレクタと抵抗R551との接続点は、抵抗R11と抵抗R12直列回路を介して、グランド基準電位に接続している。抵抗R11と抵抗R12との接続点は、端子503に接続している。
【0043】
増幅器U54、トランジスタTr55、および、抵抗R552からなる回路によって、電圧-電流変換回路が実現される。具体的には、この回路では、増幅器U54の非反転入力端子に差分信号(差分電圧)が印加されると、トランジスタTr55のコレクタ-エミッタ間には、差分信号(差分電流Iadj)が流れる。この差分電流Iadjが、個別電流帰還信号に相当する。
【0044】
差分電流Iadjが流れることによって、抵抗R551と抵抗R11との接続点(トランジスタTr55のコレクタ)の電圧は、Vout-(Rr551×Iadj)となる。Rr551は、抵抗R551の抵抗値である。
【0045】
この結果、端子503には、Vout-(Rr551×Iadj)の電圧を、抵抗R11と抵抗R12とで分圧した電圧が出力される。すなわち、端子503には、個別電流増幅信号と運転数信号Sop(最大値保持信号)との差分、および、出力電圧Voutに応じた電圧が出力される。言い換えれば、個別電流帰還信号と、抵抗R551、抵抗R11および抵抗R12の抵抗値と出力電圧Voutとに応じて決まる個別電圧帰還信号と、が合成され、合成帰還信号として、端子503に出力される。合成帰還信号は、PWM制御IC40にフィードバックされる。
【0046】
この構成によって、電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34のそれぞれは、個別電流増幅信号と運転数信号Sop(最大値保持信号)との差分を小さくするように動作し、出力電流および出力電圧を所望値に安定させる。
【0047】
また、電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34は、アナログ回路で構成されている。したがって、簡素な回路構成で、合成帰還信号はPWM制御IC40に高速でフィードバックされる。
【0048】
運転数信号Sopは、上述のように、MPU20に入力される。MPU20は、運転数信号Sopを用いて、運転する電力変換部の個数を決定し、制御信号を生成する。
【0049】
図3は、第1の実施形態に係るMPU20の機能ブロック図である。
図3に示すように、MPU20は、ADC21、負荷電流算出部22、運転制御信号生成部23、および、記憶部24を備える。
【0050】
記憶部24には、運転数、運転状態、および、切り替え閾値が記憶されている。すなわち、MPU20は、運転数、運転状態、および、切り替え閾値を保持している。運転数nとは、現在運転中の電力変換部の個数である。運転状態とは、運転中の電力変換部に与えるクロック発振制御信号(発振信号)の位相、例えば、複数の電力変換部が運転中の場合に、複数の電力変換部のそれぞれに出力するクロック発振制御信号(発振信号)の位相、または、位相差を含む。切り替え閾値とは、運転数の切り替えの判定の基準となる負荷電流値Izである。
【0051】
ADC21は、アナログデジタル変換回路であり、アナログ信号からなる運転数信号Sopを、デジタル信号に変換する。
【0052】
負荷電流算出部22は、運転数信号Sopから負荷電流値Izを算出する。具体的には、負荷電流算出部22は、運転数nを記憶部24から読み出す。負荷電流算出部22は、運転数信号Sopと運転数nとを乗算することで、負荷電流値Izを算出する。演算は、インダクタLに流れる電流に応じた電圧への変換利得、および、運転数信号生成回路51での電圧利得に基づく演算により可能となる。負荷電流算出部22は、負荷電流値Izを、運転制御信号生成部23に出力する。
【0053】
運転制御信号生成部23は、切り替え閾値THを記憶部24から読み出す。運転制御信号生成部23は、負荷電流値Izと切り替え閾値THとを比較し、比較結果に応じて運転数nを決定する。
【0054】
具体的には、運転制御信号生成部23は、次に示す原理に基づいて、運転数nを決定する。
【0055】
図4は、運転数の切り替えの概念を説明するための図である。
図4は、複数の電力変換部を並列に接続した回路構成における出力電圧と出力電流との関係を示すグラフである。横軸は出力電流であり、縦軸は出力電圧である。
【0056】
並列接続された電力変換部の運転数n、電力変換部の抵抗r、入力電圧Vinとして、出力電圧Voutと出力電流Ioutとは、次式の関係を有する。
【0057】
Vout=Vin-(r/n)Iout -(式1)
入力電圧Vinが一定である。この関係から、
図4に示す点線で示した出力特性が得られる。各点線に示すように、運転数nが多くなるほど、出力電圧Voutを低下させることなく、より大きな出力電流Ioutを得られる。すなわち、運転数nが多くなるほど、安定した所望の出力電圧Voutに対して、低損失で、より大きな負荷電流を得られる。
【0058】
ここで、例えば、
図4に示すように、入力電圧Vinを1.85[V]とし、出力電圧の最低値を1.80[V]とする。
【0059】
運転制御信号生成部23は、運転数n毎の出力特性が1.80[V]に達する時の出力電流(負荷電流)Ioutを切り替えの閾値とする。例えば、
図4の例であれば、運転数nを1から2に切り替える時の切り替え閾値TH12は、運転数n=1の出力特性において、出力電圧Voutが1.80[V]に達した出力電流Ioutによって設定される。同様に、運転数nを3から3に切り替える時の切り替え閾値TH23は、運転数n=2の出力特性において、出力電圧Voutが1.80[V]に達した出力電流Ioutによって設定される。また、運転数nを3から4に切り替える時の切り替え閾値TH34は、運転数n=3の出力特性において、出力電圧Voutが1.80[V]に達した出力電流Ioutによって設定される。
【0060】
運転制御信号生成部23は、運転数nが「1」の時に、負荷電流値Izが切り替え閾値TH12よりも大きければ、運転数nを「2」に切り替える。同様に、運転制御信号生成部23は、運転数nが「2」の時に、負荷電流値Izが切り替え閾値TH23よりも大きければ、運転数nを「3」に切り替える。また、同様に、運転制御信号生成部23は、運転数nが「3」の時に、負荷電流値Izが切り替え閾値TH23よりも大きければ、運転数nを「4」に切り替える。なお、例えば、負荷電流が急激に変動し、運転数nが「1」の時に、負荷電流値Izが切り替え閾値TH23よりも大きくなれば、運転制御信号生成部23は、運転数nを「1」から「3」に切り替えることも可能である。
【0061】
なお、運転数nを少なくしていく時の切り替え閾値、および、運転数nの切り替えの原理は、上述の運転数nを多くしていく時の原理と同じのものを用いることで実現が可能である。
【0062】
運転制御信号生成部23は、運転数nを決定すると、運転数nに応じて、運転する電力変換部を設定する。この際、例えば、運転制御信号生成部23は、記憶部24から運転状態を読み出して参照し、運転する電力変換部を設定する。具体的な一例として、電力変換部31の1台が運転中であり、他の電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34の3台が停止中(非運転中)の場合において、運転数nが「2」に変更されたとする。運転制御信号生成部23は、運転状態から電力変換部31が運転状態であることを読み出し、運転状態ではない電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34のいずれか1台を運転するように設定する。すなわち、現状、運転中の電力変換部31を停止させることなく、継続的に運転させ、運転状態ではない電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34のいずれか1台の運転を開始する。
【0063】
運転制御信号生成部23は、上述のクロック発振制御信号、および、イネーブル信号またはディスエーブル信号を含む制御信号を生成し、運転数nの切り替え後に運転する電力変換部のそれぞれに、制御信号を出力する。この際、運転制御信号生成部23は、運転数nに応じて、各制御信号に含まれるクロック発振制御信号の位相差を決定する。
【0064】
このように、本実施形態の構成を用いることによって、電源装置10は、負荷電流値Iz(出力電流Iout)を計測しながら、負荷電流値Izに応じて、運転数nを適正に変更できる。これにより、電源装置10は、安定した出力電圧Voutを維持しながら、所望の出力電流Ioutを出力できるように、自動的に制御することができる。
【0065】
さらに、電源装置10は、個別の電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34において、帰還電圧信号および帰還電流信号を用いたPWM制御を行う。これにより、電源装置10は、より精度が高く、安定した出力特性を得ることができる。
【0066】
また、電源装置10は、デジタル信号処理を行うMPU20を運転数nの切り替え処理に用いることによって、運転数nの切り替え処理を実行する回路を簡素な構成で実現できる。
【0067】
その一方で、電源装置10は、帰還電流信号および帰還電圧信号を用いてPWM制御を行う回路を、アナログ回路で実現している。これにより、電源装置10は、帰還電流信号および帰還電圧信号を、高速にフィードバックでき、負荷の状況に対してリアルタイム性が高く、精度の高いPWM制御が可能になる。
【0068】
すなわち、電源装置10は、負荷の状況に応じた運転数nの切り替えと、負荷の状況に応じた安定した出力とを同時に実現する回路を、簡素な構成によって実現できる。
【0069】
なお、上述の説明では、MPU20を複数の機能ブロックに分けて処理を行う態様を示した。しかしながら、デジタル処理を行う演算装置を用いて
図5に示す処理を行うことで、MPU20と同様の処理を行うことができる。
【0070】
図5は、運転数の切り替え処理を示すフローチャートである。なお、各処理の具体的な内容は上述しており、詳細な説明は省略する。また、
図5は、運転数を多くする処理のフローチャートである。
【0071】
図5に示すように、演算装置は、運転数信号Sopを取得する(S11)。演算装置は、保持している運転数nを読み出す(S12)。
【0072】
演算装置は、運転数信号Sopと運転数nとを用いて、負荷電流値Izを算出する(S13)。演算装置は、負荷電流値Izが切り替え閾値THよりも大きければ(S14:YES)、運転数nを多くするように切り替える(S15)。演算装置は、切り替え後の運転数nに応じて制御信号を変更する(S16)。
【0073】
演算装置は、負荷電流値Izが切り替え閾値TH以下であれば(S14:NO)、そのままの運転数nを継続し、制御信号もそのまま継続的に出力する。
【0074】
なお、運転数nを少なくする処理は、例えば、負荷電流値Izが切り替え閾値THよりも小さければ、運転数nを少なくするように切り替える等の処理によって実現が可能である。
【0075】
(第2実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る電源装置について、図を参照して説明する。
図6は、第2の実施形態に係る電源装置10Aの回路ブロック図である。
【0076】
図6に示すように、第2の実施形態に係る電源装置10Aは、第1の実施形態に係る電源装置10に対して、MPU20Aおよび帰還信号生成回路50Aの構成において異なる。電源装置10Aの他の構成は、電源装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0077】
電源装置10Aは、MPU20A、電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34を備える。電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34は、それぞれに、帰還信号生成回路50Aを備える。
【0078】
図7は、第2の実施形態に係る帰還信号生成回路50Aの回路図である。
図7に示すように、帰還信号生成回路50Aは、第1の実施形態に係る帰還信号生成回路50に対して、端子505を追加した点で異なる。帰還信号生成回路50Aの他の構成は、帰還信号生成回路50と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0079】
端子505は、増幅器U51の出力端子に接続している。これにより、端子505からは、個別電流増幅信号CSOが出力される。具体的に、電力変換部31の帰還信号生成回路50Aの端子505からは、電力変換部31の動作状態に応じた個別電流増幅信号CSO1が出力される。電力変換部32の帰還信号生成回路50Aの端子505からは、電力変換部32の動作状態に応じた個別電流増幅信号CSO2が出力される。電力変換部33の帰還信号生成回路50Aの端子505からは、電力変換部33の動作状態に応じた個別電流増幅信号CSO3が出力される。電力変換部34の帰還信号生成回路50Aの端子505からは、電力変換部34の動作状態に応じた個別電流増幅信号CSO4が出力される。
【0080】
電力変換部31は、個別電流増幅信号CSO1をMPU20Aに出力する。電力変換部32は、個別電流増幅信号CSO2をMPU20Aに出力する。電力変換部33は、個別電流増幅信号CSO3をMPU20Aに出力する。電力変換部34は、個別電流増幅信号CSO4をMPU20Aに出力する。
【0081】
図8は、第2の実施形態に係るMPU20Aの機能ブロック図である。
図8に示すように、MPU20Aは、第1の実施形態に係るMPU20に対して、ADC261、ADC262、ADC263、ADC264、比較器271、比較器272、比較器273、比較器274、および、電流バランス判定部28を備える。
【0082】
ADC261、ADC262、ADC263、および、ADC264は、アナログデジタル変換回路である。ADC261は、アナログ信号の個別電流増幅信号CSO1をデジタル信号に変換する。ADC262は、アナログ信号の個別電流増幅信号CSO2をデジタル信号に変換する。ADC263は、アナログ信号の個別電流増幅信号CSO3をデジタル信号に変換する。ADC264は、アナログ信号の個別電流増幅信号CSO4をデジタル信号に変換する。
【0083】
比較器271は、個別電流増幅信号CSO1と運転数信号Sopとを比較して、比較結果を出力する。比較器272は、個別電流増幅信号CSO2と運転数信号Sopとを比較して、比較結果を出力する。比較器273は、個別電流増幅信号CSO3と運転数信号Sopとを比較して、比較結果を出力する。比較器274は、個別電流増幅信号CSO4と運転数信号Sopとを比較して、比較結果を出力する。
【0084】
運転数信号Sopは、上述のように、個別電流増幅信号の最大値を取る信号である。したがって、この処理によって、比較器271、比較器272、比較器273、および、比較器274は、電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34の間での個別電流増幅信号のバラツキを得られる。
【0085】
電流バランス判定部28は、比較器271、比較器272、比較器273、および、比較器274の比較結果から、電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34の間での個別電流増幅信号のバランスを判定する。この際、電流バランス判定部28は、記憶部24から運転状態を読み出し、運転中の電力変換部に対する比較結果のみを用いて、バランスを判定する。
【0086】
電流バランス判定部28は、例えば、比較器271の比較結果が、他の比較器272、比較器273、および、比較器274の比較結果と大きく異なっていれば、電力変換部31、電力変換部32、電力変換部33、および、電力変換部34の間での個別電流増幅信号のバランスが崩れていると判定する。そして、電流バランス判定部28は、例えば、電力変換部31の動作が異常である可能性があると判定する。電流バランス判定部28は、この判定結果に応じて、例えば、アラート信号を生成して出力する。
【0087】
この構成によって、電源装置10Aは、電源装置10と同様の作用効果を得られるとともに、運転中の複数の電力変換部の動作状態を判定できる。
【0088】
(第3実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る電源装置について、図を参照して説明する。
図9は、第3の実施形態に係る電源装置10Bの回路ブロック図である。
【0089】
図9に示すように、第3の実施形態に係る電源装置10Bは、第1の実施形態に係る電源装置10に対して、分圧回路60を備える点で異なる。電源装置10Bの他の構成は、電源装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0090】
分圧回路60は、電力変換部31の端子504、電力変換部32の端子504、電力変換部33の端子504、および、電力変換部34の端子504の接続ラインとMPU20との間に接続されている。
【0091】
分圧回路60は、抵抗R61と抵抗R62とを備える。抵抗R61と抵抗R62とは、直列接続されており、この直列回路は、上記複数の端子504の接続ラインと基準電位との間に接続されている。抵抗R61と抵抗R62との接続点(分圧点)は、MPU20に接続している。
【0092】
分圧回路60は、運転数信号Sopを分圧して、分圧した運転数信号SopをMPU20に出力する。
【0093】
このような構成によって、MPU20への入力される時の運転数信号Sopの電圧を低くできる。したがって、運転数信号Sopの電圧が、MPU20の電源電圧を超えることを防止できる。これにより、上述のMPU20の動作を確実に実現できる。
【0094】
なお、このような分圧回路60は、第2の実施形態に係る電源装置10Aにおける、端子505に接続することもできる。これにより、個別電流増幅信号の電圧が、MPU20の電源電圧を超えることを防止できる。したがって、上述のMPU20の動作を確実に実現できる。
【0095】
(第4実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る電源装置について、図を参照して説明する。
図10は、第4の実施形態に係る電源装置の帰還信号生成回路50Rの回路ブロック図である。
【0096】
図10に示すように、第4の実施形態に係る電源装置の帰還信号生成回路50Rは、第1の実施形態に係る電源装置10の帰還信号生成回路50に対して、ダイオードD52に代えて抵抗R60を用いる点で異なる。帰還信号生成回路50Rの他の構成は、帰還信号生成回路50と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0097】
帰還信号生成回路50Rは、抵抗R60を備える。抵抗R60は、増幅器U52の出力端子と反転入力端子との間に接続されている。この構成によって、増幅器U52と抵抗R60とを備える平均値算出回路が実現される。
【0098】
帰還信号生成回路50Rは、この平均値信号を、運転数信号Sopとして出力する。このように、運転数信号Sopに平均値信号を用いても、上述の最大値信号と同様の処理を実現することが可能である。
【0099】
なお、上述の各実施形態の構成は、運転数信号Sopのみを参照して、運転数の切り替え等を行う態様を示した。しかしながら、電源装置が接続し、電力を供給する負荷の装置から指令信号を受信して、当該指令信号も参照して、運転数の切り替え等を行うことも可能である。
【0100】
また、上述の各実施形態の構成は、適宜組合せが可能であり、それぞれの組合せに応じた作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0101】
10、10A、10B:電源装置
20、20A:MPU
21、261、262、263、264:ADC
22:負荷電流算出部
23:運転制御信号生成部
24:記憶部
28:電流バランス判定部
31、32、33、34:電力変換部
40:PWM制御IC
50、50A、50R:帰還信号生成回路
51:運転数信号生成回路
60:分圧回路
271、272、273、274:比較器
501、502、503、504、505:端子
Ci1、Ci2、Ci3、Ci4:入力コンデンサ
CL:コンデンサ
Co1:出力コンデンサ
D52:ダイオード
L:インダクタ
Pin:入力端子
Pout:出力端子
Q1、Q2:スイッチング素子
R11、R12、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、R58、R60、R61、R62、R551、R552、RL:抵抗
U51、U52、U53、U54:増幅器
Tr55:トランジスタ
Sop:運転数信号